教育 学びのイノベーション事業 ( 平成 23~25 年度 ) 総務省と連携し 一人一台の情報端末や電子黒板 無線 LAN 等が整備された環境の下で 教科指導や特別支援教育において ICT を効果的に活用して 子供たちが主体的に学習する 新たな学び を創造する実証研究を実施 小学校 (10 校 )

Similar documents
H30全国HP

ICT による新しい学び 急速な情報通信技術 (ICT) の進展やグローバル化など 変化の激しい社会を生きる子供たちに 確かな学力 豊かな心 健やかな体の調和のとれた 生きる力 を育成することがますます重要になってきています 2

(1) 体育・保健体育の授業を改善するために

平成 28 年度全国学力 学習状況調査の結果伊達市教育委員会〇平成 28 年 4 月 19 日 ( 火 ) に実施した平成 28 年度全国学力 学習状況調査の北海道における参加状況は 下記のとおりである 北海道 伊達市 ( 星の丘小 中学校を除く ) 学校数 児童生徒数 学校数 児童生徒数 小学校

3 調査結果 1 平成 30 年度大分県学力定着状況調査 学年 小学校 5 年生 教科 国語 算数 理科 項目 知識 活用 知識 活用 知識 活用 大分県平均正答率 大分県偏差値

国語の授業で目的に応じて資料を読み, 自分の考えを 話したり, 書いたりしている

2 教科に関する調査の結果 ( 各教科での % ) (1) 小学校 国語 4 年生 5 年生 6 年生 狭山市埼玉県狭山市埼玉県狭山市埼玉県 平領均域正等答別率 話すこと 聞くこと 書くこと

領域別正答率 Zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz んんんんんんんんんんんんん 小学校 中学校ともに 国語 A B 算数( 数学 )A B のほとんどの領域において 奈良県 全国を上回っています 小学校国語 書く B において 奈良県 全国を大きく上回っています しかし 質問紙調査では 自分

平成 29 年度 全国学力 学習状況調査結果と対策 1 全国学力調査の結果 ( 校種 検査項目ごとの平均正答率の比較から ) (1) 小学校の結果 会津若松市 国語 A は 全国平均を上回る 国語 B はやや上回る 算数は A B ともに全国平均を上回る 昨年度の国語 A はほぼ同じ 他科目はやや下

国際数学・理科教育動向調査(TIMSS2015)のポイント

学習指導要領の領域等の平均正答率をみると 各教科のすべての領域でほぼ同じ値か わずかに低い値を示しています 国語では A 問題のすべての領域で 全国の平均正答率をわずかながら低い値を示しています このことから 基礎知識をしっかりと定着させるための日常的な学習活動が必要です 家庭学習が形式的になってい

目 次 1 学力調査の概要 1 2 内容別調査結果の概要 (1) 内容別正答率 2 (2) 分類 区分別正答率 小学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 3 小学校算数 A( 知識 ) 算数 B( 活用 ) 5 中学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 7 中学校数学 A( 知識 )

Taro-① 平成30年度全国学力・学習状況調査の結果の概要について

(2) 国語 B 算数数学 B 知識 技能等を実生活の様々な場面に活用する力や 様々な課題解決のための構想を立て実践し 評価 改善する力などに関わる主として 活用 に関する問題です (3) 児童生徒質問紙児童生徒の生活習慣や意識等に関する調査です 3 平成 20 年度全国学力 学習状況調査の結果 (

今年度は 創立 125 周年 です 平成 29 年度 12 月号杉並区立杉並第三小学校 杉並区高円寺南 TEL FAX 杉三小の子

①H28公表資料p.1~2

Microsoft Word - 医療学科AP(0613修正マスタ).docx

p.1~2◇◇Ⅰ調査の概要、Ⅱ公表について、Ⅲ_1教科に対する調査の結果_0821_2改訂

Microsoft PowerPoint - syogaku [互換モード]

2 調査結果 (1) 教科に関する調査結果 全体の平均正答率では, 小 5, 中 2の全ての教科で 全国的期待値 ( 参考値 ) ( 以下 全国値 という ) との5ポイント以上の有意差は見られなかった 基礎 基本 については,5ポイント以上の有意差は見られなかったものの, 小 5 中 2ともに,

Microsoft PowerPoint - 中学校学習評価.pptx

平成23年度全国学力・学習状況調査問題を活用した結果の分析   資料

ホームページ掲載資料 平成 30 年度 全国学力 学習状況調査結果 ( 上尾市立小 中学校概要 ) 平成 30 年 4 月 17 日実施 上尾市教育委員会

(2) 学習指導要領の領域別の平均正答率 1 小学校国語 A (%) 学習指導要領の領域 領 域 話すこと 聞くこと 66.6(69.2) 77.0(79.2) 書くこと 61.8(60.6) 69.3(72.8) 読むこと 69.9(70.2) 77.4(78.5) 伝統的な言語文化等 78.3(

(6) 調査結果の取扱いに関する配慮事項調査結果については 調査の目的を達成するため 自らの教育及び教育施策の改善 各児童生徒の全般的な学習状況の改善等につなげることが重要であることに留意し 適切に取り扱うものとする 調査結果の公表に関しては 教育委員会や学校が 保護者や地域住民に対して説明責任を果

スライド 1

H

「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けて

小学校の結果は 国語 B 算数 A で全国平均正答率を上回っており 改善傾向が見られる しかし 国語 A 算数 B では依然として全国平均正答率を下回っており 課題が残る 中学校の結果は 国語 B 以外の教科で全国平均正答率を上回った ア平成 26 年度全国学力 学習状況調査における宇部市の平均正答

平成 25 年度学力定着状況確認問題の結果について 概要版 山口県教育庁義務教育課 平成 2 6 年 1 月 1 実施概要 (1) 目 的 児童生徒の客観的な学力状況の経年的な把握と分析を通して 課題解決に向けた 指導の工夫改善等の取組の充実を図る全県的な検証改善サイクルを確立し 県内す べての児童

Microsoft Word - 全国調査分析(H30算数)

2 生活習慣や学習環境等に関する質問紙調査 児童生徒に対する調査 学校意欲 学習方法 学習環境 生活の諸側面等に関する調査 学校に対する調査 指導方法に関する取組や人的 物的な教育条件の整備の状況等に関する調査 2

平成 30 年度全国学力 学習状況調査の結果について ( 速報 ) 1. 調査の概要 実施日平成 30 年 4 月 17 日 ( 火 ) 調査内容 1 教科に関する調査 ( 国語 A 国語 B 算数 数学 A 算数 数学 B 理科 (3 年に 1 回 )) A 問題 : 主として知識に関する問題 B

平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果の概要 ( 和歌山県和歌山市 ) 1 調査の概要 (1) 調査日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) (2) 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し

2 教科に関する調査の結果 (1) 平均正答率 % 小学校 中学校 4 年生 5 年生 6 年生 1 年生 2 年生 3 年生 国語算数 数学英語 狭山市 埼玉県 狭山市 61.4

平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果の概要 ( 和歌山県海草地方 ) 1 調査の概要 (1) 調査日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) (2) 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し

41 仲間との学び合い を通した クラス全員が学習に参加できる 授業づくり自分の考えを伝え 友達の考えを聞くことができる子どもの育成 42 ~ペア グループ学習を通して~ 体育における 主体的 対話的で深い学び を実現する授業づくり 43 ~ 子どもたちが意欲をもって取り組める場の設定の工夫 ~ 4

<4D F736F F D AA90CD E7792E88D5A82CC8FF38BB5816A819A819B2E646F63>

教育の情報化の目的 教育の情報化について 1 ICT の活用により 子供の興味関心を高め 子供たちが分かりやすい授業を実現 主体的 協働的な学びを通じて 一人一人の個性や能力を発揮できる新しい学びを創造 学習への関心 意欲を高める学び 子供たちが教え合う学び ( 協働学習 ) つながり 広がる学び

の間で動いています 今年度は特に中学校の数学 A 区分 ( 知識 に関する問題 ) の平均正答率が全 国の平均正答率より 2.4 ポイント上回り 高い正答率となっています <H9 年度からの平均正答率の経年変化を表すグラフ > * 平成 22 年度は抽出調査のためデータがありません 平

Ⅰ 評価の基本的な考え方 1 学力のとらえ方 学力については 知識や技能だけでなく 自ら学ぶ意欲や思考力 判断力 表現力などの資質や能力などを含めて基礎 基本ととらえ その基礎 基本の確実な定着を前提に 自ら学び 自ら考える力などの 生きる力 がはぐくまれているかどうかを含めて学力ととらえる必要があ

平成 30 年度全国学力 学習状況調査 北見市の結果等の概要 Ⅰ 調査の概要 1 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析するとともに教育施策の成果と課題を検証し その改善を図り 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等

実践 報告書テンプレート

解禁日時新聞平成 30 年 8 月 1 日朝刊テレビ ラジオ インターネット平成 30 年 7 月 31 日午後 5 時以降 報道資料 年月日 平成 30 年 7 月 31 日 ( 火 ) 担当課 学校教育課 担当者 義務教育係 垣内 宏志 富倉 勇 TEL 直通 内線 5

010国語の観点

PowerPoint プレゼンテーション

市中学校の状況及び体力向上策 ( 学校数 : 校 生徒数 :13,836 名 ) を とした時の数値 (T 得点 ) をレーダーチャートで表示 [ ] [ ] ハンドボール ハンドボール投げ投げ H29 市中学校 H29 m 走 m 走 表中の 網掛け 数値は 平均と同等または上回っているもの 付き

町全体の状況を把握 分析するとともに 平均正答率については 全国 全道との比較を数値以外の文言で表現します また 質問紙調査の結果や 課題解決に向けた学力向上の取組を示します (3) 学校ごとの公表小規模校において個人が特定される恐れのあることから 学校ごとの結果公表はしません (4) 北海道版結果

1. 研究主題 学び方を身につけ, 見通しをもって意欲的に学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における算数科授業づくりを通して ~ 2. 主題設定の理由 本校では, 平成 22 年度から平成 24 年度までの3 年間, 生き生きと学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における授業づくり通して~ を研究主題に意欲的

施策目標2-1 確かな学力の育成

gggggggggggggggggggggggggggggggggggggkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkk

<H19 年度からの平均正答率の経年変化を表すグラフ > * 平成 22 年度は抽出調査のためデータがありません 平成 23 年度は震災のため中止となりました 豊能町立小学校全国学力学習状況調査結果 ( 平均正答率全国を 1 として ) H19 H20 H21 H

資料5 TIMSS2007関連資料

平成28年度「英語教育実施状況調査」の結果について

1. 調査結果の概況 (1) の児童 ( 小学校 ) の状況 < 国語 A> 今年度より, ( 公立 ) と市町村立の平均正答率は整数値で表示となりました < 国語 B> 4 国語 A 平均正答率 5 国語 B 平均正答率 ( 公立 ) 74.8 ( 公立 ) 57.5 ( 公立 ) 74 ( 公立

(2) 国語科 国語 A 国語 A においては 平均正答率が平均を上回っている 国語 A の正答数の分布では 平均に比べ 中位層が薄く 上位層 下位層が厚い傾向が見られる 漢字を読む 漢字を書く 設問において 平均正答率が平均を下回っている 国語 B 国語 B においては 平均正答率が平均を上回って

ICTを軸にした小中連携

Taro-H29結果概要(5月25日最終)

国語 B では 話すこと 聞くこと 領域において 全国及び県平均を上回っているが 他の三つの領域においては 全国及び県平均を下回っている 活用する力を育成する取組のさらなる充実が必要である 設問 1 の目的に応じて 話し合いの観点を整理する力は身についてきている 設問 3 の二つの詩を比べて読み 自

平成29年度 小学校教育課程講習会 総合的な学習の時間

第 1 章総則第 1 教育課程編成の一般方針 1( 前略 ) 学校の教育活動を進めるに当たっては 各学校において 児童に生きる力をはぐくむことを目指し 創意工夫を生かした特色ある教育活動を展開する中で 基礎的 基本的な知識及び技能を確実に習得させ これらを活用して課題を解決するために必要な思考力 判

17 石川県 事業計画書

2 経年変化 ( 岡山平均との差の推移 ) (1) 中学校 1 年生で比較 ( 昨年度まで中学校 1 年生のみの実施のため ) 平成 26 年度平成 27 年度平成 28 年度平成 29 年度 国 数 語 学 基 礎 活 用 基 礎

報道関係各位 2014 年 4 月 15 日 株式会社ベネッセコーポレーション代表取締役社長明田英治 学校教育用タブレット学習ソフト ミライシード を 2014 年 7 月から提供開始全国の小中学校の先進的先生方のノウハウを結集 協働学習 授業での具体的活用プランを実体化 株式会社ベネッセコーポレー

愛媛県学力向上5か年計画

情報コーナー用

2 全国 埼玉県 狭山市の平均正答率 ( 教科に関する調査の結果 ) ( 単位 %) (1) 小学校第 6 学年 教科ごとの区分 教科 狭山市 埼玉県 全国 国語 A 国語 B 算数 A 算数 B 学習指導要領の

小学校における県平均正答率との比較 市と県の平均正答率の差を比べると 国語 A B 算数 A B 理科のすべての教科 領域 区分で 5ポイント以上の差のものはなくなった 国語 A 市 :68.2% 県 :70.1% 差 :-1.9ポイント 国語 B 市 :49.6% 県 :53.6% 算数 A 市

フトを用いて 質問項目間の相関関係に着目し 分析することにした 2 研究目的 全国学力 学習状況調査結果の分析を通して 本県の児童生徒の国語及び算数 数学の学習 に対する関心 意欲の傾向を考察する 3 研究方法平成 25 年度全国学力 学習状況調査の児童生徒質問紙のうち 国語及び算数 数学の学習に対

調査実施概況 小学校 ( 都道府県 ( 指定都市除く )) 教育委員会数 ( 1) 学校数児童数 ( 2) 全体 実施数 調査対象者在籍学校数 実施数国語 A 国語 B 主体的 対話的で深い学びに関する状況 ( 3) 算数 A 算数 B 質問紙 平均正答率 13~15 問 国語

06-2 平成28年度概算要求の説明2

4 調査結果について (1) 教科に関する調査の結果 ( 公立 ) の平均正答率を % として換算した市内の領域 観点 問題形式別正答率 グラフの途切れは, 問題が出題されなかった項目 < 小学校 > : 概要 : 課題 : 今後の学習ポイント国語 A( 基礎 ) 国語 B( 活用 ) 話すこと聞く

平成 27 年度 ICT とくしま創造戦略 重点戦略の推進に向けた調査 研究事業 アクティブラーニングを支援する ユーザインターフェースシステムの開発 ( 報告書 ) 平成 28 年 1 月 国立高等専門学校機構阿南工業高等専門学校

2 各教科の領域別結果および状況 小学校 国語 A 書くこと 伝統的言語文化と国語の特質に関する事項 の2 領域は おおむね満足できると考えられる 話すこと 聞くこと 読むこと の2 領域は 一部課題がある 国語 B 書くこと 読むこと の領域は 一定身についているがさらに伸ばしたい 短答式はおおむ

( 中学校調査 ) 1 時限目 2 時限目 3 時限目 4 時限目 5 時限目 国語 A (45 分 ) 国語 B (45 分 ) 数学 A (45 分 ) 数学 B (45 分 ) 生徒質問紙 (2 分程度 ) (6) 集計児童生徒 学校数 1 集計基準児童生徒に対する調査について, 平成 29

学習意欲の向上 学習習慣の確立 改訂の趣旨 今回の学習指導要領改訂に当たって 基本的な考え方の一つに学習 意欲の向上 学習習慣の確立が明示された これは 教育基本法第 6 条第 2 項 あるいは学校教育法第 30 条第 2 項の条文にある 自ら進んで学習する意欲の重視にかかわる文言を受けるものである

2、協同的探究学習について

3. 分析と結果 公表に対する配慮事項 公表に際しては 文部科学省が定めた平成 29 年度全国学力 学習状況調査実施要領に基づき 次の点に配慮して実施します 1) 本調査は 太子町の子どもたちの学力や学習状況を把握し分析することにより 全国 大阪府の状況との関係において教育及び教育施策の成果と課題を

【資料3-2-5】論点に関する参考資料

平成 29 年度全国学力 学習状況調査 北見市の結果等の概要 Ⅰ 調査の概要 1 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析するとともに教育施策の成果と課題を検証し その改善を図り 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等

平成16年度小学校及び中学校教育課程研究協議会報告書

平成23年度予算(案)の説明 生涯学習政策局②

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション

各教科 道徳科 外国語活動 総合的な学習の時間並びに特別活動によって編成するものとする 各教科 道徳科 総合的な学習の時間並びに特別活動によって編成するものとする

平成 21 年度全国学力 学習状況調査結果の概要と分析及び改善計画 調査実施期日 平成 21 年 10 月 2 日 ( 金 ) 教務部 平成 21 年 4 月 21 日 ( 火 )AM8:50~11:50 調査実施学級数等 三次市立十日市小学校第 6 学年い ろ は に組 (95 名 ) 教科に関す

[2007版] 平成23年度 全国学力・学習状況調査の結果概要(01 小・・

2 生活習慣や学習環境等に関する質問紙調査 児童生徒に対する調査 学校意欲 学習方法 学習環境 生活の諸側面等に関する調査 学校に対する調査 指導方法に関する取組や人的 物的な教育条件の整備の状況等に関する調査 2

5 学習到達度調査の基本的な考え方学習到達度調査では 各教科の設問ごとに 目標値 を定め 児童 生徒の 正答率 がこの 目標値 に対して -5ポイント以上から +5ポイント未満の間であった場合 目標値と同程度としている 目標値 学習指導要領に示された内容について標準的な時間をかけて学んだ場合 設問ご

ICT 環境の構築を通して抽出された主な課題の分析結果 学校における ICT 環境の構築を通して抽出された主な課題の分析結果 ICT インフラの整備状況に応じた導入の容易性 児童 教員 保護者の ICT リテラシーに応じた導入教育の必要性 校舎の形状 ( 木造 鉄筋 広さ等 ) に応じたネットワーク

単元構造図の簡素化とその活用 ~ 九州体育 保健体育ネットワーク研究会 2016 ファイナル in 福岡 ~ 佐賀県伊万里市立伊万里中学校教頭福井宏和 1 はじめに伊万里市立伊万里中学校は, 平成 20 年度から平成 22 年度までの3 年間, 文部科学省 国立教育政策研究所 学力の把握に関する研究

「標準的な研修プログラム《

総合的な学習の時間とカリキュラム・マネジメント

03-猿田.ec7

H27 国語

人権教育の推進のためのイメージ図

図 : StarBoard Student Tablet Software の利用イメージ StarBoard Student Tablet Software Ver. 2.0 の主な特長 1. StarBoard Software との連携の強化 StarBoard Software と Star

平成20年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果(概要)

国語 A では, 領域別, 観点別, 問題形式別に見て, どの区分においても全国平均を上回り, 高い正答率でした しかし, 設問別でみると全国および新潟県平均正答率を下回った設問が, 15 問中 1 問, 新潟県の平均正答率を下回った設問は,15 問中 1 問ありました 設問の概要関屋小新潟県全国

インターネット白書2002

Transcription:

秋のレビュー説明資料 平成 25 年 11 月 文部科学省 生涯学習政策局情報教育課

教育 学びのイノベーション事業 ( 平成 23~25 年度 ) 総務省と連携し 一人一台の情報端末や電子黒板 無線 LAN 等が整備された環境の下で 教科指導や特別支援教育において ICT を効果的に活用して 子供たちが主体的に学習する 新たな学び を創造する実証研究を実施 小学校 (10 校 ) ( 実証校 ) 中学校 (8 校 ) 特別支援学校 (2 校 ) 情報通信技術 (ICT) が実現する新たな学び ( 主な取組内容 ) デジタル教科書 教材の開発 ICTを活用した指導方法の開発教科指導等におけるICT 活用の効果 影響の検証 学習への関心 意欲を高める学び 一人一人の能力や特性に応じた学び ( 個別学習 ) 画像を拡大したり書きこみながら分かりやすく説明し 学習意欲を高める 学習内容のイメージを深める動画等を視聴し 授業への関心を高める 画面上で図形を拡大 回転しながら 各自で思考を深める デジタル教科書を使った英単語の発音練習により個々に学習を進める 取材内容を写真と文章でまとめ 情報収集力と表現力を高める 子供たちが教え合う学び ( 協働学習 ) つながり 広がる学び 特別な支援を要する子供の可能性を高める学び 図形を画面上で拡大 回転させながら話し合い 互いに考えを深め合う 各自の考えを電子黒板に転送し 多様な考えを一瞬で共有できる 各自の考えを発表し 話し合うことで学習内容への理解を深める 遠隔地の企業との交流授業により 学習内容への理解とコミュニケーション能力を高める 個々の障害の状態に応じた学習 ( タブレットPCを用いた文字のなぞり書き ) 1

1. 学習への関心 意欲 思考 表現等の向上 3 年間を通じて80% 以上の児童が肯定的に評価 楽しく学習できた 95% コンピュータを使った学習は分かりやすい 92% 進んで授業に参加した 89% 友達がコンピュータを使って発表するのを聞いてみたい 89% 授業に集中して取り組めた 88% 等 ICT 活用の有効性を多くの教員が肯定的に評価 意欲を高めることに効果的 97% 理解を高めることに有効 92% 表現や技能を高めることに効果的 83% 思考を深めたり広げたりすることに効果的 85% 2. 学力の向上 (24 年度末調査より ) ICT を活用した教育による主な効果 学びのイノベーション事業実証校における主な効果 (24 年度末調査より ) 学力テスト ( 標準学力調査 ) 結果を全国平均と比べると 小学校 3 年から 4 年では 低い評定の割合が減少 中学校 1 年から 2 年では 高い評定の割合が増加 国語 小学 3 年生 小学 4 年生 算数 小学 3 年生 小学 4 年生 国語 数学 継続的な高い学習意欲 英語 ( 小 ) 算数 ( 小 ) 社会 ( 小 ) 理科 ( 中高 ) 数学 ( 中高 ) 社会 ICT の効果に関する研究 ICT を活用した授業としない授業における比較 日本教育工学会論文誌 ICT 活用授業による学力向上に関する総合的分析評価 研究者 :( 現 ) 東工大監事 名誉教授清水康敬他 ( 研究参加学校数 :251 校 ) 1 ICTを活用した授業の方が学力向上の効果が高い客観テストの得点率 0 20 40 60 80 100 ( 平成 20 年 2 月 ) 66.6 73.3 61.37 71.88 76.2 82.1 82.1 86.8 72.96 78.77 ( 総回答数 :3,914 件 ) ICTを活用した授業と活用しない授業を行い 授業後の客観テストの結果を比較 2 児童生徒の関心意欲等が高い児童生徒の意識調査の平均値 4: たいへん思う 3: すこし思う 2: あまり思わない 1: まったく思わない 1 2 3 4 1 2 3 1 2 3 ( 同テスト結果は 小学校では 3 段階 中学校では 5 段階の 評定 で示されており 各評定ごとの全国出現率を 1.00 としたときの実証校の出現率を示している なお 中学校の評定 1,2 については 出現率がそれぞれ数 % のものあり 低い値であることから 数 % の差で全国比の数値が大きく変動するため ここではまとめて集計している ) 3. 教員の ICT 活用指導力の飛躍的向上 授業中にICTを活用して指導できる と回答した教員の割合 事業開始前 (22 年 10 月頃 ) 24 年度末 51.3% 84.1% ( 全国平均 59.5% 22 年 3 月数値 ) 1~3 4 5 ( 全国平均 70.4%) 1~3 4 5 1~3 4 5 思考 表現 知識 理解 関心 意欲 2.86 2.98 3.29 3.43 3.26 3.38 3 ほとんど全ての教員がICT 活用による学力向上を実感教員の意識調査 ICTを活用して, 学力向上に効果があったと思うか? 97.3% の教員が肯定的に評価 ( 総回答数 :2,699 件 ) 2

我が国の方向性 情報通信技術を活用した新たな学び推進事業 の目的第 2 期教育振興基本計画 (H25.6 月閣議決定 ) 世界トップの学力水準を目指す 基本施策 : 確かな学力を身に付けるための教育内容 方法の充実 基本的考え方 自ら課題を発見し解決する力 他者と協働するためのコミュニケーション能力 物事を多様な観点から論理的に考察する力の育成を重視 主な取組 ICT の活用等による新たな学びの推進 ICT の積極的な活用等による指導方法 指導体制の工夫改善を通じた協働型 双方向型の授業革新を推進 実証研究の成果を広く普及すること等により 地方公共団体等に学校の ICT 環境整備を促す 国際的な (OECD) 動向等 国際数学 理科教育動向調査 (TIMSS2011) について 国際教育到達度評価学会 (IEA) が 児童生徒の算数 数学 理科の到達度を国際的な尺度によって測定 小学校は 50 か国 地域 中学校は 42 か国 地域が参加 日本は小 中学校あわせて約 8,800 人が参加 日本は国際平均に比べて勉強が 楽しい 好きだ とする子供の割合が低い 児童生徒の学習到達度調査 (PISA) について コンピュータを使用した問題解決能力を測る調査に移行 調査目的 : 義務教育修了段階の 15 歳児 ( 高校 1 年生 ) を対象に知識や技能を 実生活の様々な場面で直面する課題にどの程度活用できるかを評価 2009 年調査では 65 カ国 地域が参加 日本は 185 校 約 6000 人が参加 国際成人力調査 (PIAAC) について パソコンを使用したコンピュータ調査により実施 ( 紙での調査を希望した者等には紙で実施 ) 調査目的 : 成人を対象 (16 歳以上 65 歳以下の個人 ) に読解力 数的思考力 IT を活用した問題解決能力の 3 分野のスキルを評価 24 カ国 地域が参加 日本は約 5,200 人が参加 日本は他国に比べて ICT 調査を受けなかった者の割合が高い 現行事業の効果等 学習への関心 意欲 思考力 表現力等の向上 学力の向上 教員の ICT 活用指導力の向上 国として喫緊の対応 技術革新に応じた指導方法の開発や研修体制の構築 先導的な教育体制の構築に関する研究 情報通信技術を活用した授業を実践 その効果や授業実施のノウハウ等を周辺地域や学校に対して普及活動を行う拠点を形成 各学校における授業革新への取り組みを加速し 普及を図る 3

情報通信技術を活用した新たな学び推進事業 平成 26 年度要求 要望額 21 億円 ( 新規 ) [ うち新しい日本のための優先課題推進枠 21 億円 ] 現行の実証研究における 新たな学び の成果と課題 < 成果 > 学習への関心 意欲や基礎的な学力の向上 < 課題 > 自治体単位での教育体制の構築が必要 自治体の教育用ネットワークの構築 活用が必要 学校間 学校 家庭が連携し 教材や学習活動記録の蓄積 共有 効果的な活用が必要 新たな学びに対応した指導力及び指導方法の不足 教員の ICT 活用指導力の向上が不可欠 指導事例も実証校での実践に留まっている現状 利用しやすいデジタル教材配信システムが必要 事業のイメージ 先導的な教育体制構築事業 < 委託事業 > H26 要望額 :4 億円 新たな学び の普及 促進 これまでの実証研究の成果を踏まえた学校 ICT 拠点地域づくり 学校間の連携 学校と家庭との連携の促進 異なる学校間 学校種間の情報共有 授業と家庭学習との連携の深化 ( 授業を先取りした予習学習 ) 等 教員の ICT 活用指導力の向上 研修カリキュラム開発や教員研修体制の構築 様々な学校種 発達段階に応じた指導方法の充実 教材の利用環境の向上 地域内の学校が相互に活用できる教材の蓄積 提供 学習意欲を高め 楽しく学べる教材の充実等 確かな学力の育成に資する授業革新促進事業 < 補助事業 : 補助率 1/3> H26 要望額 :17 億円 等 確かな学力の育成に資する授業革新促進事業 の導入 先導的な教育体制構築事業 の導入 全国 10 地域 (1 地域 4 校程度 ) 総務省との連携の下 各地域において 学校間 学校 家庭が連携した新しい学びを推進するための指導方法等の開発 教員の研修体制の構築など 先導的な教育体制の構築に取り組む < 体制構築のイメージ > 教材 指導実践例 学習活動記録の共有 様々な学校種 ( 小 中 高 特支 ) 研修実施 授業 校務等での ICT 活用 指導方法開発 ネットワーク構築 教育委員会 家庭 3 年間で 100 地域 (H26:40 地域 ) を拠点地域に指定 ICT 教材を積極的に活用して 子供たちにとって楽しくわかる授業等を実施し 周辺地域や学校への普及を目指す 40 地域 @1.3 億円 1/3( 補助率 ) 主な対象経費協議会の開催 教材費 外部人材 (ICT 支援員等 ) の配置 備品等 子供の学習状況を把握し 個々に適した課題の提示や指導 それぞれの考えを共有し 様々な考えを比較したり 意見を述べ合う授業 一人ひとりの能力や特性に応じた学び ( 個別学習 ) 目指す 新たな学び 子供たちが教え合う学び ( 協働学習 ) 意欲 関心を引き出し理解を深める学び 特別な支援を要する児童生徒の可能性を高める学び つながり 広がる学び 拡大や動画等の機能を用いて 理解が深まる授業 自立した日常生活や社会参加に向けた特別支援教育 離島 僻地 海外の学校との交流や 外部の専門人材による授業 4