2.2.5 月の統計月の統計は 当該月の 1 日から末日までの 1 か月間について行う か月の統計 3 か月の統計は 前々月から当該月までの任意の 3 か月間について行う なお 各四季の統計は 3~5 月 6~8 月 9~11 月及び 12~2 月の各 3 か月間を それぞれ春 夏

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2 気象 地震 10 概 況 平 均 気 温 降 水 量 横浜地方気象台主要気象状況 横浜地方気象台月別降水量 日照時間変化図 平均気温 降水量分布図 平成 21 年 (2009 年 ) の月別累年順位更新表 ( 横浜 ) 23

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気象観測統計指針 第 1 部 改正履歴 平成 17 年 1 月 1 日 制定 平成 17 年 10 月 1 日 改正 平成 18 年 4 月 1 日 改正 平成 18 年 10 月 1 日 改正 平成 19 年 9 月 1 日 改正 平成 20 年 10 月 1 日 改正 平成 23 年 7 月 1

佐賀県気象月報 平成 29 年 (2017 年 )6 月 佐賀地方気象台

はじめに 東京の観測値 として使われる気温などは 千代田区大手町 ( 気象庁本庁の構内 ) で観測 気象庁本庁の移転計画に伴い 今年 12 月に露場 ( 観測施設 ) を北の丸公園へ移転予定 天気予報で目にする 東京 の気温などの傾 向が変わるため 利 者へ 分な解説が必要 北の丸公園露場 大手町露

平成 30 年 2 月の気象概況 2 月は 中旬まで冬型の気圧配置が多く 強い寒気の影響を受け雪や雨の日があった 下旬は短い周期で天気が変化した 県内アメタ スの月降水量は 18.5~88.5 ミリ ( 平年比 29~106%) で 大分 佐賀関 臼杵 竹田 県南部で平年並の他は少ないかかなり少なか

2 気象 地震 10 概 況 平 均 気 温 降 水 量 横浜地方気象台主要気象状況 横浜地方気象台月別降水量 日照時間変化図 平均気温 降水量分布図 横浜地方気象台月別累年順位更新表 横浜地方気象台冬日 夏日 真夏

2018 年 12 月の天候 ( 福島県 ) 月の特徴 4 日の最高気温が記録的に高い 下旬後半の会津と中通り北部の大雪 平成 31 年 1 月 8 日福島地方気象台 1 天候経過 概況この期間 会津では低気圧や寒気の影響で曇りや雪または雨の日が多かった 中通りと浜通りでは天気は数日の周期で変わった

(c) (d) (e) 図 及び付表地域別の平均気温の変化 ( 将来気候の現在気候との差 ) 棒グラフが現在気候との差 縦棒は年々変動の標準偏差 ( 左 : 現在気候 右 : 将来気候 ) を示す : 年間 : 春 (3~5 月 ) (c): 夏 (6~8 月 ) (d): 秋 (9~1

千葉県の気象概況

第 41 巻 21 号 大分県農業気象速報令和元年 7 月下旬 大分県大分地方気象台令和元年 8 月 1 日

第 12 章環境影響評価の結果 12.1 調査の結果の概要並びに予測及び評価の結果

地域気象観測

第 1 表地上気象観測統計項目 2000 年から継続する統計項目 新しく追加された統計項目 ( 合計 平均値 ) 期間 3か月別 年 月別 旬別 暦日 通年 日別 日別 日別 日別 半旬別 半旬別 7 日間 日間 7,14,28 日間 地域階級 * 地域階級 * 統計項目 海面気圧 現地

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第 41 巻 13 号 大分県農業気象速報令和元年 5 月上旬 大分県大分地方気象台令和元年 5 月 1 3 日

三重県の気象概況 ( 平成 30 年 9 月 ) 表紙 目次気象概況 1P 旬別気象表 2P 気象経過図 5P 気象分布図 8P 資料の説明 9P 情報の閲覧 検索のご案内 10P 津地方気象台 2018 年本資料は津地方気象台ホームページ利用規約 (

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石川県白山自然保護センター研究報告第27集

1 資料 久慈市の位置 市庁 ( 本庁 ) の位置地名経緯度 久慈市川崎町 1 番 1 号 東経 北緯 国土交通省国土地理院 " " 方位東端西端南端北端距離 久慈市の位置 経度 緯度 " " "

Taro-40-11[15号p86-84]気候変動

長野県農業気象速報(旬報) 平成27年9月上旬

5 月の気象概況 上旬と下旬は 前線を伴った低気圧や気圧の谷等の影響で曇りや雨の日が多く 日降水量が 10mm を超える大雨となった所があった 中旬は 高気圧に覆われて概ね晴れの日が続き 暖かい空気の影響で平年よりも気温が高く推移した また 九州南部 ( 宮崎県を含む ) は26 日ごろ梅雨入り (

本州の南岸沿いに梅雨前線が停滞するようにな ると梅雨の季節である 急激に日照時間が少なく なり ぐずついた天気が続く 梅雨の前半は 冷 たく湿った東寄りの風 ( ヤマセ ) が吹き 浜通り を中心に低温になることがあるが 会津ではその 影響は小さい 梅雨が明けると気温は上昇し ま た日照時間も急激に

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(3) 資料不足値統計を行う対象資料が許容範囲を超えて欠けている場合 資料不足値 といい 通常 値の右に ] を付け D] (D は観測値 統計値を表す ) または -] ( 現象なしの場合 ) と表記する 資料不足値は値そのものを信用することはできないので 通常は上位の統計に用いないが 極値 合計

10 月の気象概況 期間の前半は 高気圧に覆われて晴れの日と 気圧の谷や前線等の影響で曇りや雨の日が短い周期で経過し 後半は 高気圧に覆われて概ね晴れの日が多かった また 上旬に台風第 25 号や前線の影響で大気の状態が非常に不安定となり 4 日 23 時から24 時にかけて発達した積乱雲により 宮

2

り注ぐ頃 苗の揺れる田に雪を頂いた山々が映る 木々の緑が濃くなると梅雨の走りの雨が草木を濡 らす しばしば海から吹く冷たく湿った東寄りの 風 ( ヤマセ ) が低温をもたらし 農家は水田の管 理に忙しい 6 月半ばに梅雨入りし ぐずついた天 気がしばらく続くが 7 月下旬 ヒグラシの鳴き声 が夜明け

8 月の気象概況 上旬と下旬は 高気圧に覆われ概ね晴れの日が多く 強い日射の影響も加わって気温が上がり 日最高気温が 35 以上の猛暑日となる日があった 中旬は 湿った空気の影響で曇りや雨の日が多かった また 台風第 12 号 第 15 号 第 19 号 第 20 号が宮崎県に上陸又は接近し 大雨や

9 月号平成 27 年 (2015 年 ) ご利用の前にかんくうじまウェザートピックス関空島 WEATHER TOPICSEAの内容には 航空気象で利用する用語や 観測で使用する機器及びその設置場所等の略語がでてきます これらの解説を巻末に掲載していますので適宜ご利用ください 関空島の 8 月の気象

2 月の気象概況 期間の中旬は高気圧に覆われて晴れの日が続いたが 上旬と下旬は低気圧や前線 気圧の谷及び湿った空気の影響で天気は短い周期で変わった 上旬は強い寒気の流れ込みで日最低気温の低い方からの観測史上 1 位を更新した所があった また 中旬と下旬は日最小相対湿度や日最大 1 時間降水量 日最大

2

気候変化レポート2015 -関東甲信・北陸・東海地方- 第1章第4節

散布度

森林水文 水資源学 2 2. 水文統計 豪雨があった時, 新聞やテレビのニュースで 50 年に一度の大雨だった などと報告されることがある. 今争点となっている川辺川ダムは,80 年に 1 回の洪水を想定して治水計画が立てられている. 畑地かんがいでは,10 年に 1 回の渇水を対象として計画が立て

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気象 Web システム基本操作説明 1. 概要 本システムでは 観測して保存した気象データを LAN で接続されたクライアント PC で現在気象 ( データ ) 帳票 累計雨量 警報履歴 グラフの表示 印刷 CSV 保存を行うものです なお 表示 操作に関して 基本的にはインターネットエクスプローラ

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2019 年 5 月の青森県の天候 ( 速報 ) 特徴 高温〇少雨〇多照 令和元年 6 月 5 日青森地方気象台 1 天候経過全般この期間は高気圧に覆われ晴れる日が多かった 2 日と 8 日は気圧の傾きが大きくなり 暴風となった また 25 日から 27 日にかけて 最高気温が 30 以上の真夏日と

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2 月の気象概況 冬型の気圧配置や気圧の谷の影響で曇りや雪または雨の日が多くなりましたが 高気圧に覆われて晴れた日もありました 上旬と中旬は 上空に強い寒気が入ったため 冬型の気圧配置が強まり 大雪となった日がありました 月平均気温は 魚沼市小出で平年並となったほかは 平年に比べ低いか かなり低くな

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宇都宮と日光 ( 中宮祠 ) の気象表 要素平均気温 ( ) 降水量 (mm) 日照時間 (h) 地点平年差階級平年比階級平年比階級旬実況値平年値実況値平年値実況値平年値 ( ) 区分 (%) 区分 (%) 区分上旬 かなり高い かなり多い 5

新潟県の気象概況 平成 30 年 (2018 年 )9 月 目 次 9 月の気象概況 1 極値順位更新記録 2 統計値及び平年値との比較 4 気象経過図 5 気象分布図 6 地域気象観測月報 ( 集計値 ) 9 地域雨量観測月報 ( 集計値 ) 11 情報の閲覧 検索のご案内 12 資料の解説 13

日本の海氷 降雪 積雪と温暖化 高野清治 気象庁地球環境 海洋部 気候情報課

2

平均値 () 次のデータは, ある高校生 7 人が ヵ月にカレーライスを食べた回数 x を調べたものである 0,8,4,6,9,5,7 ( 回 ) このデータの平均値 x を求めよ () 右の表から, テレビをみた時間 x の平均値を求めよ 階級 ( 分 ) 階級値度数 x( 分 ) f( 人 )

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目次 目次 1 気象概況 2 話題 3 気象分布図 4 気象経過図 5 警報 注意報の発表状況 7 神奈川県の気象概況 の取り扱いについて C 横浜地方気象台 本資料は 横浜地方気象台ホームページの利用規約 (

( 第 1 章 はじめに ) などの総称 ) の信頼性自体は現在気候の再現性を評価することで確認できるが 将来気候における 数年から数十年周期の自然変動の影響に伴う不確実性は定量的に評価することができなかった こ の不確実性は 降水量の将来変化において特に顕著である ( 詳細は 1.4 節を参照 )

< 中略 > 24 0 NNE 次に 指定した日時の時間降水量と気温を 観測地点の一覧表に載っているすべての地点について出力するプログラムを作成してみます 観測地点の一覧表は index.txt というファイルで与えられています このファイルを読みこむためのサブルーチンが AMD

1. 天候の特徴 2013 年の夏は 全国で暑夏となりました 特に 西日本の夏平均気温平年差は +1.2 となり 統計を開始した 1946 年以降で最も高くなりました ( 表 1) 8 月上旬後半 ~ 中旬前半の高温ピーク時には 東 西日本太平洋側を中心に気温が著しく高くなりました ( 図 1) 特

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風力発電インデックスの算出方法について 1. 風力発電インデックスについて風力発電インデックスは 気象庁 GPV(RSM) 1 局地気象モデル 2 (ANEMOS:LAWEPS-1 次領域モデル ) マスコンモデル 3 により 1km メッシュの地上高 70m における 24 時間の毎時風速を予測し

周期時系列の統計解析 (3) 移動平均とフーリエ変換 nino 2017 年 12 月 18 日 移動平均は, 周期時系列における特定の周期成分の消去や不規則変動 ( ノイズ ) の低減に汎用されている統計手法である. ここでは, 周期時系列をコサイン関数で近似し, その移動平均により周期成分の振幅

第 A.1-3 表大阪府における HOT 飲料品目データと気象要素データの相関係数 ( サンプル数 n=300) 要素 HOT 飲料コーヒー飲料等緑茶飲料等紅茶飲料果汁飲料等 屋内 屋外 屋内 屋外 屋内 屋外 屋内 屋外 屋内 屋外 平均気温 ** ** **

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報道発表資料

報道発表資料平成 28 年 1 月 4 日気象庁 2015 年 ( 平成 27 年 ) の日本の天候 2015 年 ( 平成 27 年 ) の日本の天候の特徴 : 年平均気温は全国的に高く 北日本と沖縄 奄美ではかなり高い ただし 西日本は2 年連続の冷夏 夏から秋の一時期を除き 全国的に高温傾向が

平成16年6月25日の大雨(気象速報)

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テレビ学習メモ 数学 Ⅰ 第 40 回 第 5 章データの分析 相関係数 監修 執筆 湯浅弘一 今回学ぶこと データの分析の最終回 今までの代表値を複合し ながら 2 種類のデータの関係を数値化します 相関係数は 相関がどの程度強いのかを表しています 学習のポイント 12 種類のデータの相関関係を

1. 気温と産業の関係 2. 気温と販売数の関係の分析 過去の気温データをダウンロードする 時系列グラフを描く 気温と販売の関係を調べる 散布図を描く 定量的な関係を求める 気温から販売数を推定する 2 週間先の気温予測を取得し 活用する 気温以外の要素の影響 3. 予報精度 過去の 1 か月予報

測量試補 重要事項

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表 2-2 北海道地方における年平均風速データベース作成に関する仕様 計算領域計算期間水平解像度時間解像度 20 年間 365 日 水平解像度 500m 1991 年 ~2010 年 24 時間 =175,200 メッシュ以下の詳北海道電力供給管内の詳細メッシュの時間分のデータを細メッシュの風況風況

Excelによる統計分析検定_知識編_小塚明_1_4章.indd


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学習指導要領

< 中略 > 24 0 NNE 次に 指定した日時の時間降水量と気温を 観測地点の一覧表に載っているすべての地点について出力するプログラムを作成してみます 観測地点の一覧表は index.txt というファイルで与えられています このファイルを読みこむためのサブルーチンが AMD

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FORTRAN( と C) によるプログラミング 5 ファイル入出力 ここではファイルからデータを読みこんだり ファイルにデータを書き出したりするプログラムを作成してみます はじめに テキスト形式で書かれたデータファイルに書かれているデータを読みこんで配列に代入し 標準出力に書き出すプログラムを作り


平成10年度 ヒートアイランド現象に関する対策手法検討調査報告書

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9 報道発表資料平成 29 年 12 月 21 日気象庁 2017 年 ( 平成 29 年 ) の日本の天候 ( 速報 ) 2017 年 ( 平成 29 年 ) の日本の天候の特徴 : 梅雨の時期 (6~7 月 ) は 平成 29 年 7 月九州北部豪雨 など記録的な大雨となる所があった梅雨の時期

【指導のポイント】

福井県衛生環境研究センター年報第 13 巻 (2014) 用語の定義花粉飛散に関する用語の定義は ( 財 ) 日本アレルギー協会の 空中花粉測定および花粉情報標準化委員会 ( 平成 6 年 ) 合意事項 に基づく ( 表 1) 表 1 用語の定義 飛散開始日 飛散終了日 花粉飛散ランク基

横浜市環境科学研究所

データ解析

平成11年東京都におけるスギ・ヒノキ科花粉飛散状況

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学習指導要領

宮城県災害時気象資料平成 30 年台風第 24 号による暴風と大雨 ( 平成 30 年 9 月 29 日 ~10 月 1 日 ) 平成 30 年 10 月 3 日仙台管区気象台 < 概況 > 9 月 21 日 21 時にマリアナ諸島で発生した台風第 24 号は 25 日 00 時にはフィリピンの東で

参考資料

資料6 (気象庁提出資料)

数値計算で学ぶ物理学 4 放物運動と惑星運動 地上のように下向きに重力がはたらいているような場においては 物体を投げると放物運動をする 一方 中心星のまわりの重力場中では 惑星は 円 だ円 放物線または双曲線を描きながら運動する ここでは 放物運動と惑星運動を 運動方程式を導出したうえで 数値シミュ

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2. エルニーニョ / ラニーニャ現象の日本への影響前記 1. で触れたように エルニーニョ / ラニーニャ現象は周辺の海洋 大気場と密接な関わりを持つ大規模な現象です そのため エルニーニョ / ラニーニャ現象は周辺の海流や大気の流れを通じたテレコネクション ( キーワード ) を経て日本へも影響

2.1 の気温の長期変化 の 6 地点の 1890~2010 年の 121 年間における年平均気温平年 差の推移を図 2.1-2に示す の年平均気温は 100 年あたり1. 2 ( 統計期間 1890~2010 年 ) の割合で 統計的に有意に上昇している 長期変化傾向を除くと 1900 年代後半と

より高い平均気温であったが,2 月に入ってからは降雪等の影響により平年よりも気温が低い日が続き, 飛散開始が遅れたと推測された 29 年の飛散開始日は過去 18 年間 (1988 年 ~27 年 ) の中で 3 番目に早く, 気温が平年よりも高かったことが影響し, 予測よりも早まったと思われた 予測

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第 2 章統計に関する一般的事項 2.1 統計値の名称の構成 統計値の名称は 次の 3 つの用語によりその内容を表す 1 要素または現象 に関する用語 2 統計の期間 に関する用語 3 統計値の種類 に関する用語例えば 月平均気温 とは 気温 という要素を対象とし 月 という期間について 平均 して求めた値となる 要素または現象 とは 気圧 気温 降水量等の気象要素 雪 雷 晴 曇等の気象現象 日最低気温 0 未満 日降水量 1.0mm 以上 等の 特定の気象状態 などである 統計の期間 とは 統計値の計算や選び出し等の対象とする期間であり 2.2 節で解説する 統計値の種類 とは 平均 合計等の統計の方法で分類した種類であり 2.3 節で解説する また これら 3 つの用語の構成による統計値の気象庁における命名の方法を 2.4 節で解説する 2.2 統計の期間 統計の期間には N 時間 日 半旬 旬 月 3 か月 季節 年 累年がある 2.2.1 N 時間の統計 N 時間の統計は 1 2 3 6 12 24 48 72 時間について行う 2.2.2 日の統計日の統計は 1 日 (24 時間 ) について行う 日の統計を行う場合 1 日を区切る時刻を 日界 といい 通常は日本標準時による 24 時を日界とする なお 日界の観測値は両日の観測とせず 当日の観測としてのみ記録する ( 例えば 15 日 24 時 00 分の観測の記録は 15 日にのみ記録し 16 日 00 時 00 分の観測として記録しない ) その他 積雪の統計などで午前 9 時 ( あるいは 21 時 ) を日界とする統計値もあるが これらについては 第 4 章で個別に解説する 2.2.3 半旬の統計半旬には その期間の区切り方により 通年半旬と暦日半旬がある 通年半旬の統計は 毎年 1 月 1 日に始まる 5 日ごとの期間で 1 年を 73 半旬に分けた個々の期間について行う ただし 第 12 半旬は 2 月 25 日から 3 月 1 日までとし 平年では 5 日間 うるう年では 6 日間とする 暦日半旬の統計は 各月を 1 日から 5 日ごとに区切った期間について行う ただし 各月の第 6 半旬は月の日数の長短により 平年の 2 月は 3 日間 うるう年の 2 月は 4 日間 その他の月は 5 日間または 6 日間となる 半旬の統計は 通年半旬及び暦日半旬について行う 2.2.4 旬の統計 旬の統計は 各月を上旬 中旬 下旬に分け 上旬は 1 日から 10 日まで 中旬は 11 日から 20 日まで 下旬は 21 日 から月の末日までとした各旬について行う - 2 -

2.2.5 月の統計月の統計は 当該月の 1 日から末日までの 1 か月間について行う 2.2.6 3 か月の統計 3 か月の統計は 前々月から当該月までの任意の 3 か月間について行う なお 各四季の統計は 3~5 月 6~8 月 9~11 月及び 12~2 月の各 3 か月間を それぞれ春 夏 秋及び冬として行う 2.2.7 季節の統計季節の統計は 次の期間について行う (1) 寒候期前年の秋頃から当年の春頃に至る期間をいう 統計期間は特に断りがない限り 10~3 月とする (2) 暖候期春頃から秋頃に至る期間をいう 統計期間は特に断りがない限り 4~9 月とする 2.2.8 年の統計 (1) 年年の統計は 当該年の 1 月から 12 月までの 1 年間について行う (2) 寒候年寒候年の統計は 特に断りがない限り * 前年 8 月から当年 7 月までの 1 年間について行う これは降雪の深さや積雪の深さなど 主に冬季に観測する要素については年をまたいで統計を行う必要があるためで 例えば 2003 年 8 月から 2004 年 7 月までの 1 年間を 2004 寒候年という 2.2.9 累年の統計累年の統計は 複数年にわたる期間について行う 累年の統計の主なものとして 西暦年の 1 位が 1 の年から数えて 30 年間の値を平均して求める平年値 統計開始からの値を用いて求める統計開始からの極値 順位値がある なお 場合によってはこれら以外の期間について行うこともある 2.3 統計値の種類 気象の統計値には主に 合計値 平均値 百分率 極値 順位値 度数 継続期間 季節的な現象の初日 終日 初終 間日数がある 2.3.1 合計値値の総和を 合計値 という 合計値は 次式で与えられる 1 2 1 ここで は合計値 1 2-1 は合計に用いる個々の値で はその個数を示す 合計値は 降水量 日照時間 降雪の深さなどの要素について求める 日合計値は 1 日の定時または毎正時 (1 時から 24 時の 24 回 ) の観測値を合計した値をいう 半旬 旬 月合計値は それぞれの期間について日の統計値を合計した値をいう 3 か月 年合計値は それぞれの期間について月の統計値を合計した値をいう i1 i * 富士山では 真夏に降雪が観測されることがあるため 日平均気温の高極出現日を雪の初終日 雪の初終間日数及び初冠雪を求める寒候年の境界としている なお その他の要素 ( 雪の寒候年間日数及び積雪 長期積雪に関する統計項目 ) については 原則のとおり前年 8 月から当年 7 月までの 1 年間について統計を行う - 3 -

季節の合計値は 該当する季節の期間について日の統計値または月の統計値を合計した値をいう なお 日の統計値を 合計した値には 梅雨の期間の降水量などがある 2.3.2 平均値値の総和を資料数で割ったものを 平均値 という 平均値は 次式で与えられる 1 2 1 1 i1 ここで は平均値 1 2-1 は平均を求める個々の値で はその個数を示す 平均には その対象によって同時刻に空間的に散らばっている観測値の地域的な平均 ( 複数の観測地点の平均 ) 同一地点の時間的に離れた観測値の時間的な平均がある 気象では 同一地点の時間的に離れた観測値の時間的な平均を行うことが多い 平均値は 気圧 気温 湿度 風速などの要素について求める 日平均値は 定時または毎正時 (1 時から 24 時の 24 回 ) の 1 日の合計値 ( 日合計値 ) を合計した資料数 ( 気象要素により あらかじめ定められている ) で割った値をいう なお 地上気象観測では日平均風速などその他の方法により平均値を求めることもあるが これについては 第 4 章で個別に解説する 半旬 旬 月平均値は それぞれの期間について日の統計値を合計した値 ( 半旬 旬 月合計値 ) を合計した資料数で割った値をいう なお 月平均値は通常 日の統計値から求めるが 他に定時または毎正時ごとに求める場合がある 高層気象観測では 指定気圧面について観測時刻 (9 時 21 時 ) ごとに月平均値を求める 3 か月 年平均値は それぞれの期間について月の統計値を合計した値 (3 か月 年合計値 ) を合計した資料数で割った値をいう 季節の平均値は 該当する季節の期間について日の統計値または月の統計値を合計した値 ( 季節の合計値 ) を合計した資料数で割った値をいう 累年の平均値は 日 半旬 旬 月 3 か月 季節及び年の統計値を 年ごとに合計した値をその期間 ( 累年の年数 ) で割った値をいう なお 累年の統計を行う場合に 月別の累年統計値を先に求めて その値から年の累年統計値を求めることはしない i 2.3.3 百分率基準にする量を 100 とみて 基準に対する大きさを表現する値を 百分率 という 百分率は 次式で与えられる 1 (%) 100 2 ここで 1 は比べる量で 2 は基準にする量を示す 基準にする量としては 平年値等の統計値 または 日照率を求めるために用いる可照時間などの理論値がある 日 半旬 旬 月 年の百分率は それぞれの期間の統計値を 該当する期間の基準となる量で割り 百分率で表した値をいう なお 百分率は 通常 四捨五入して整数で求める 2.3.4 極値ある期間に観測された値の最大値 ( 最高値 ) または最小値 ( 最低値 ) を 極値 という 極値は 多数の観測値または統計値の中から最大または最小の値を選び出すという統計処理によって得られる また 原則として極値の起日 ( 起時 ) を求める 起日 ( 起時 ) は 最大または最小の値が発現した日 ( 時刻 ) とする 例えば 15 時 30 分の気温が日最高気温になる場合の起時は 15 時 30 分 16 時 30 分までの前 1 時間降水量が日最大 1 時間降水量になる場合の起時は 16 時 30 分 8 月 15 日の日最高気温が年最高気温になる場合の起日は 8 月 15 日とする なお 同一期間内に極値となる値が 2 つ以上現れた場合は 起日 ( 起時 ) の新しい方を極値とする 日の極値は 1 日の観測値の最大値 ( 最高値 ) または最小値 ( 最低値 ) をいう 半旬 旬 月の極値は それぞれの期間内で求められた日の統計値の最大値 ( 最高値 ) または最小値 ( 最低値 ) をいう 3 か月 年の極値は それぞれの期間内で求められた月の統計値の最大値 ( 最高値 ) または最小値 ( 最低値 ) をいう 季節の極値は 該当する季節の期間内で求められた日または月の統計値の最大値 ( 最高値 ) または最小値 ( 最低値 ) をいう - 4 -

統計開始からの極値は 日 月 季節 年の統計値の最大値 ( 最高値 ) または最小値 ( 最低値 ) をいう 統計開始は 原則として観測を開始した日 月及び年等である 例えば 2004 年 7 月 15 日から観測を開始した場合 日の統計値を対象とする極値の統計開始は 2004 年 7 月 15 日 月の統計値を対象とする極値の統計開始は 2004 年 7 月 年の統計値を対象とする極値の統計開始は 2004 年となる ただし 観測測器や観測方法の変更等により統計値に不連続が見られるために統計を切断した場合 統計開始は 原則として切断後の統計値のみを用いて統計値を求めることができる時とする 例えば 2004 年 4 月 1 日に観測測器の変更により統計を切断した場合は 日の統計値を対象とする極値の統計開始は 2004 年 4 月 1 日 月の統計値を対象とする極値の統計開始は 2004 年 4 月 年の統計値を対象とする極値の統計開始は 2005 年となる (2004 年の年の統計値は 切断前及び切断後の値を用いて統計しているため ) なお 一般に統計開始からの極値は統計期間が長い ( 統計開始が早い ) ほど最大値は大きく最小値は小さくなるのが普通である したがって 統計開始からの極値を利用する場合は 統計期間に注意する必要がある なお 極値となる値が統計開始からの期間に 2 つ以上現れる場合は 起日の新しい方を極値とする 2.3.5 順位値日 月 季節 年の統計値を値の大きい ( 高い ) 順 または小さい ( 低い ) 順にならべた値を 順位値 という なお 順位値の第 1 位は極値と同義である 極値だけではその値がごくまれな値であるのか それに近い値がしばしば現れるのかわからないが 順位値を用いることによりある程度判断ができる 順位値は 通常 統計開始からの順位値を求め ある月や年などの順位値は求めない 統計開始からの順位値は 10 位まで求める なお 同値がある場合は 起日の新しい方を上位とする 統計開始の定義は 極値の場合と同じである なお 統計開始からの順位値は 統計期間が短い場合 大きい ( 高い ) 方の順位値と小さい ( 低い ) 方の順位値に同じ値が現れることがある したがって 統計開始からの順位値を利用する場合は 統計期間に注意する必要がある 2.3.6 度数ある期間に対象とする気象現象 ( 例えば 雪 霧 雷など ) が発生した日数 及び統計値を階級に分けたときのその階級別の出現回数を 度数 といい 現象の現れやすさ 現れにくさの指標となる 気温 風 降水量 雲量などの統計値を階級 ( 例えば 日最高気温 30 以上など ) に分けてその出現日数を統計したものを特に 階級別日数 という また 風向の観測値をある期間について 北が何回 北北東が何回というように求めたものを 風向別回数 といい 風向別回数のうち回数の最も多い風向を 最多風向 という なお 月の大小によって月の日数に相違があるため 同じ度数であっても月の日数に対する割合が多少異なる場合があるが この違いは特に考慮していない 2.3.7 継続期間同じ気象状況が継続した期間を 継続期間 という 継続期間 は 気温が氷点下になった日が何日くらい継続したかなど季節の指標を表すために利用され 時間数について統計した 継続時間 日数について統計した 継続日数 などがある 例えば 日最高気温 30 以上の継続日数などがある なお 継続期間 の始まりの日 ( 時刻 ) を 始日 ( 始時 ) 終りの日を 終日( 終時 ) といい あわせて 始終日( 始終時 ) という また 季節など一定期間内の継続日数の最大値を 最大継続日数 という 2.3.8 季節的な現象の初日 終日 初終間日数ある気象現象をその季節に初めて観測した日を 初日 最後に観測した日を 終日 という 生活や産業等に深く関係がある雪 霜などの現象について求める また 初日 終日をあわせて 初終日 という なお その季節になって初めて観測した雪を 初雪 初めて観測した霜を 初霜 初めて観測した結氷を 初氷 と呼ぶこともある また 初日と終日の間の日数を 初終間日数 といい 初日と終日を含めて求める - 5 -

2.3.9 統計方法に関する注意事項 (1) 四捨五入の方法観測値や統計値を定められた位数にまるめる方法として 四捨五入を用いる ただし 値が負の場合 5 以下は切り捨て 5 を超える値は切り上げる 例えば 小数第 1 位にまるめるとすると 計算結果が 5.350 の場合は 5.4 であるが 5.350 は 5.3 5.351 は 5.4 となる ただし 高層の合成風 ( 北 東向きを正の値とする ) の負の値の扱いは例外とし 値が負の場合 5 未満は切り捨て 5 以上は値を切り上げる 例えば 5.350 や 5.351 をまるめた結果は 5.4 となる 1 通常の場合 5.350 5.350 5.4 5.3 0.0 5.3 5.4 2 例外 ( 高層の合成風 ) 5.350 5.350 5.4 5.3 0.0 5.3 5.4 その値以下 その値以上のとき矢印の方向にまるめる その値未満 その値を超えるとき矢印の方向にまるめる 図 2.3-1 四捨五入の扱いの例 (2) 値をまるめるタイミング統計値をさらに統計して別の統計値を求める場合は 元の統計値をそれぞれ定められた位数に四捨五入した後に統計に用いる ただし 高層の月の時別合成風の風向 風速を求める場合は 定められた位数 ( 小数第 1 位 ) でまるめる前の月の時別合成風の東西成分 南北成分を用いる 例えば百分率として年平均気温の前年比を求める場合は 比べる量 ( 当年の年平均気温 ) と基準にする量 ( 前年の年平均気温 ) をそれぞれ定められた位数 ( 小数第 1 位 ) にまるめて求めた後 比べる量 ( 当年の年平均気温 ) を基準にする量 ( 前年の年平均気温 ) で割り 最終的に百分率として定めた位数 ( 整数 ) にまるめる (3) 有効桁数が異なる観測値 統計値をまとめて統計する方法有効桁数が異なる観測値 統計値を統計する場合 有効桁数が小さい値を大きい値に合わせて計算する 有効桁数は観測値 統計値ごとに取り決める ( 例 ) 最大風速 2m/s と最大風速 1.8m/s の大きい方をとる場合 2m/s は 2.0m/s として計算を行う 2.4 統計値の命名の方法 資料の利用に混乱を起こさないようにするため 統計値の名称には誤解をまねきやすい表現をさけ また 同じ統計値には同じ名称を使うように統一する ここでは 気象庁における統計値の命名の方法を示す 独自に統計値を作成する場合には 誤解をさけるためにこれにならうことが望ましいが 簡潔であること及びそれがどのような統計値を表すかがわかることに注意すべきである 2.4.1 節から 2.4.3 節に 基準となる方法を述べ 各統計値の命名の方法と適応例については 表 2.4-1 に示す なお 表 2.4-1 の各例には 気象庁で定常的に行わない統計も命名の例として記述する - 6 -

2.4.1 統計の期間 の表現 1 統計の期間( 以下 期間 とする ) が 年から日までの場合は 年 月 旬 半旬 日 とするが 次に続く語との関係で誤解の恐れがある場合や呼びにくい場合等は 年間 などとする 半旬間 については 半旬の としてもよい 期間が 1 時間以下の場合は 1 時間 1 分間 等とする ( 例 : 月平均気温 月間雷日数 暦日半旬の日照率 1 時間降水量 ) 半旬を表現する場合 半旬の種類を特に明記する必要がある場合は 通年半旬 暦日半旬 とする なお 日照 日数 等の 日 という字で始まる語の前に 期間 が置かれる場合は 誤解を生じやすいので 年 月 等とせず 必ず 年間 月間 等とする ( 例 : 年間日照時間 ) 2 期間が複数の月 旬 半旬 日 時間 分にまたがる場合は 6 か月間 3 日間 10 分間 のように必ず 間 を付ける ( 例 10 分間降水量 等 ) 3 期間が複数の年にまたがる場合は 5 年間 3 0 年間の 累年 統計開始からの 等とする また 原則として統計した期間を 1991-2000 年 などと明示する ( 例 30 年間の最大風速 (1971-2000 年 ) 月平均気温の統計開始からの最高値 ) 4 特殊な期間の場合は 期間の とする ( 例 水稲生育期間の日照時間 梅雨の期間の降水量 等 ) 5 時 ( 日 半旬 旬 月 ) 別等ある限定した範囲についての統計には 期間に 別 を付ける ( 例 時別月平均気温 ) 6 ある特定の期間の統計値は 統計値の前に の を付ける ( 例 1988 年の年降水量 1 989 年 1 月 1 日の日平均気温 等 ) 2.4.2 要素または現象 統計値の種類 の表現平均値や極値等の統計値に基づいて さらに統計を行って求めた統計値を表す場合には 要素 を統計値に置き換える 例えば 1 か月間の毎日の最高気温の平均値 を表す場合には 統計値の種類 ( 以下 種類 とする ) は 平均 期間 は 月 であっても もとの統計値の名称は 日最高気温 であるから 月平均日最高気温 となるが わかりやすくするために 日最高気温の月平均値 とする 年間の毎日の降水量から選んだ最大値 の場合は もとの統計値は 日降水量 であるから 年最大日降水量 となる 同様に各年の年最大日降水量をさらに数年間について平均した値は 年最大日降水量の累年平均値 となる ただし 平均値をさらに平均したり 最大値の最大を選び出したりというように同種類の統計を繰り返す場合は 簡略化して表現する 例えば 日平均気温の月平均値 の場合 月平均気温 とし 日最高気温の月最高値 は 月最高気温 とする また 降水量 日照時間の合計及び日数の合計等についても同様である 2.4.3 その他の表現 1 名称をわかりやすくするために 命名の原則である 期間 要素または現象 種類 等の間に必要があれば の を入れる ( 例 濃霧の継続時間 日最高気温 35 以上の継続日数 等 ) 2 原則どおりでは名称が非常に長くなったりわかりにくくなったりする場合は 期間 等を名前から除いて括弧の中に明記する ( 例 日最高気温 35 以上の日数 (7 8 月の 2 か月間 ) 等) 3 ある気象要素の統計値を他の気象要素等の階級別または要素別に求めた統計値は 風向別月最大風速 風速階級別月間最多風向 などのように 前に ~ 別 を付けて表す 4 日最高気温 30 以上の日数 を 真夏日の日数 と呼ぶように 気象庁の予報用語で定義がある場合については それを使用してもよい - 7 -

表 2.4-1 各統計値の命名の方法と適用例 種類命名の方法適用例備考 合計値 量の合計 期間 要素 量 時間の合計 期間 要素 時間 日降水量 年間日照時間 要素名が長いとき 要素 の 期間 合計値 降雪の深さの寒候年合計値 平均値 値の平均 期間 平均 要素 月平均気温 1955 年の年平均気温 平滑平年値等の区別が特に必要な場合は 平年値 のかわりに 平滑平年値 等とする 要素名が長いとき 要素 の 期間 平均値 日最高気温の月平均値 平年値 要素 の平年値 月平均気温の平年値 百分率 平年値 前年または前月等の値月降水量の平年比に対する比率旬間日照時間の平年比 要素 の 平年 前日 前月 6 月の月降水量の前年比前年等 比 階級別 種類別の度数について風向別月間回数百分率の全体の度数に対する比率 百分率 要素 比 百分率 値に対する比率 百分率年間降水日数に対する年間雪日 値 に対する 要素 の比 百分率数の百分率日降水量に対する日最大 1 時間降水量の比 日照時間の可照時間に対する百分率 期間 日照率 月間日照率暦日半旬の日照率 1960 年 1 月の月間日照率 極値 値の極値 月最高気温 積雪の深さの最大値 に限り 最 期間 最高 最低 最大 最小日最低気温 深 を用い 要素名中の 深さ を 要素 日最大瞬間風速月最小相対湿度 省略して 月最深積雪 のように表す 月最深積雪 要素名が長いとき 月最大 24 時間降水量の年最大値 要素 の 期間 最高 最低 最大 日最大 1 時間降水量の統計開始か 最小値 らの最大値 初日 終日の早い遅い雪の初日の累年最早 現象 の初日 終日の 期間 日最高気温 30 以上の初日の統最早 最晩計開始からの最早 順位値 順位値 要素 の 期間 順位値 日最高気温の月別累年順位値 必要に応じて 10 位まで 等を添日降水量の年間順位値 (10 位まえ書きする で ) 第 位の値一つだけを呼ぶとき日最大 1 時間降水量の累年第 5 位は 第 位 とする 続く - 8 -

続き 種類命名の原則適用例備考 度数 現象を観測した度数 ( 日数回数月間雷日数等 ) 期間 現象 回数 日数 月数等 累積度数であることを特に表したい場合は 原則の 回数 日数 等の前に 累積 を付けてもよい 現象名が長いとき日降水量 30.0mm 以上の年間日 現象 の 期間 回数 日数 数月数等日最高気温 30 以上の月間日数 気象要素の値を階級別等で分け日平均気温の階級別月間日数た場合の度数気温の階級別時別月間日数 (2 度 要素 の階級別 ~ 別 期間 間隔 ) 回数 日数 月数等 気象要素の内容を 種類や性質 風向別月間回数によって分けた場合の度数 種類や性質 別 期間 回数 日数 月数等 継続期間 最も多く現れたもの 期間 最多 要素 時間の継続期間 現象 継続時間 日の継続期間 現象 継続日数 月間最多風向月別累年最多風向 霧継続時間 現象名が長いときは 現象 のと強風継続時間 ( 平均風速 10m/s ころに その略称をおき 詳しい現以上 ) 象名を添え書きで示してもよい 日最高気温 30 以上の継続日数日降水量 0.5mm 以上の継続日数 初日 終日 初終間日数 初日 終日 現象 の初日 終日 雪の初日日最低気温 0 未満の終日 初霜 初雪 のように慣用になっているものは そのままでよい 初終間日数 現象 の初終間日数 霜の初終間日数積雪の深さ 100cm 以上の初終間日数 初日 終日の早い遅い雪の初日の累年最早 現象 の初日 終日の 期間 積雪の初日の 10 年間の最晩最早 最晩日最高気温 30 以上の初日の累年最早 続く - 9 -

続き 種類命名の原則適用例備考 階級区分値 期間内の値の階級区分値 要素 の 期間 N 分位値 月降水量の年間 5 分位値月降水量の年間第 1 分位値 個々の分位値を呼ぶには 第 1 第 2 のように 第 を付ける 差 平年値 前年または前月等の値月平均気温の平年差に対する差日平均気温の前日差 要素 の平年 前日 前月 前霜の初日の前年差年差 年最高気温と年最低気温の差は 気温の年較差 ( 年の極値による ) とする ある期間内の極値 ( 最大 ) と極値 ( 最小 ) の差 要素 の 期間 較差 気温の日較差日最高気温の月較差月平均気温の年較差 8 月の日照時間の 30 年間の較差 - 10 -