< 参考資料 目次 > 1. 平成 16 年年金制度改正における給付と負担の見直し 1 2. 財政再計算と実績の比較 ( 収支差引残 ) 3 3. 実質的な運用利回り ( 厚生年金 ) の財政再計算と実績の比較 4 4. 厚生年金被保険者数の推移 5 5. 厚生年金保険の適用状況の推移 6 6. 基

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年金改革の骨格に関する方向性と論点について

社会保障 税一体改革大綱(平成24 年2月17 日閣議決定)社会保障 税一体改革における年金制度改革と残された課題 < 一体改革で成立した法律 > 年金機能強化法 ( 平成 24 年 8 月 10 日成立 ) 基礎年金国庫負担 2 分の1の恒久化 : 平成 26 年 4 月 ~ 受給資格期間の短縮

2. 改正の趣旨 背景税制面では 配偶者のパート収入が103 万円を超えても世帯の手取りが逆転しないよう控除額を段階的に減少させる 配偶者特別控除 の導入により 103 万円の壁 は解消されている 他方 企業の配偶者手当の支給基準の援用や心理的な壁として 103 万円の壁 が作用し パート収入を10

資料1 短時間労働者への私学共済の適用拡大について

平成16年年金制度改正 ~年金の昔・今・未来を考える~

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被用者保険の被保険者の配偶者の位置付け 被用者保険の被保険者の配偶者が社会保険制度上どのような位置付けになるかは 1 まず 通常の労働者のおおむね 4 分の 3 以上就労している場合は 自ら被用者保険の被保険者となり 2 1 に該当しない年収 130 万円未満の者で 1 に扶養される配偶者が被用者保

被用者年金一元化パンフ.indd

( 参考 ) 平成 29 年度予算編成にあたっての財務大臣 厚生労働大臣の合意事項 ( 平成 29 年 12 月 19 日大臣折衝事項の別紙 ) < 医療制度改革 > 別紙 (1) 高額療養費制度の見直し 1 現役並み所得者 - 外来上限特例の上限額を 44,400 円から 57,600 円に引き上

平成16年年金制度改正における年金財政のフレームワーク

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Microsoft PowerPoint - 7.【資料3】国民健康保険料(税)の賦課(課税)限度額について

財政再計算に向けて.indd

1. 復興基本法 復興の基本方針 B 型肝炎対策の基本方針における考え方 復旧 復興のための財源については 次の世代に負担を先送りすることなく 今を生きる世代全体で連帯し負担を分かち合うこととする B 型肝炎対策のための財源については 期間を限って国民全体で広く分かち合うこととする 復旧 復興のため

Microsoft Word -

参考 平成 27 年 11 月 政府税制調査会 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する論点整理 において示された個人所得課税についての考え方 4 平成 28 年 11 月 14 日 政府税制調査会から 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する中間報告 が公表され 前記 1 の 配偶

2. 年金額改定の仕組み 年金額はその実質的な価値を維持するため 毎年度 物価や賃金の変動率に応じて改定される 具体的には 既に年金を受給している 既裁定者 は物価変動率に応じて改定され 年金を受給し始める 新規裁定者 は名目手取り賃金変動率に応じて改定される ( 図表 2 上 ) また 現在は 少

Microsoft PowerPoint - 老後の年金格差(前半)HP用

Microsoft PowerPoint - 老後の年金格差(前半)HP用

資料9

平成25年4月から9月までの年金額は

Microsoft PowerPoint - 社会保障・第6回.ppt

260401【厚生局宛て】施行通知

公的年金制度について 制度の持続可能性を高め 将来の世代の給付水準の確保等を図るため 持続可能な社会保障制度の確立を図るための改革の推進に関する法律に基づく社会経済情勢の変化に対応した保障機能の強化 より安全で効率的な年金積立金の管理及び運用のための年金積立金管理運用独立行政法人の組織等の見直し等の

第3回税制調査会 総3-2

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女性が働きやすい制度等への見直しについて

社会保障給付の規模 伸びと経済との関係 (2) 年金 平成 16 年年金制度改革において 少子化 高齢化の進展や平均寿命の伸び等に応じて給付水準を調整する マクロ経済スライド の導入により年金給付額の伸びはの伸びとほぼ同程度に収まる ( ) マクロ経済スライド の導入により年金給付額の伸びは 1.6

Microsoft PowerPoint 徴収一元化

<本調査研究の要旨>

150130【物価2.7%版】プレス案(年金+0.9%)

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厚生年金 健康保険の強制適用となる者の推計 粗い推計 民間給与実態統計調査 ( 平成 22 年 ) 国税庁 5,479 万人 ( 年間平均 ) 厚生年金 健康保険の強制被保険者の可能性が高い者の総数は 5,479 万人 - 約 681 万人 - 約 120 万人 = 約 4,678 万人 従業員五人

付加退職金の概要 退職金の額は あらかじめ額の確定している 基本退職金 と 実際の運用収入等に応じて支給される 付加退職金 の合計額として算定 付加退職金は 運用収入等の状況に応じて基本退職金に上乗せされるものであり 金利の変動に弾力的に対応することを目的として 平成 3 年度に導入 基本退職金 付

第 9 回社会保障審議会年金部会平成 2 0 年 6 月 1 9 日 資料 1-4 現行制度の仕組み 趣旨 国民年金保険料の免除制度について 現行制度においては 保険料を納付することが経済的に困難な被保険者のために 被保険者からの申請に基づいて 社会保険庁長官が承認したときに保険料の納付義務を免除す

第 50 号 2016 年 10 月 4 日 企業年金業務室 短時間労働者に対する厚生年金の適用拡大及び厚生年金の標準報酬月額の下限拡大に伴う厚生年金基金への影響について 平成 28 年 9 月 30 日付で厚生労働省年金局から発出された通知 公的年金制度の財政基盤及び最低保障機能

消費税 5% 引上げによる社会保障制度の安定財源確保 消費税率 ( 国 地方 ) を 2014 年 4 月より 8% へ 2017 年 4 月より 10% へ段階的に引上げ 消費税収の使い途は 国分については これまで高齢者 3 経費 ( 基礎年金 老人医療 介護 ) となっていたが 今回 社会保障

02_公表資料<厚生年金・国民年金の平成27年度収支決算の概要>

2 給付と負担における世代間の大きな格差給付と負担を比較すると 後の世代ほど負担がより重くなっており 世代間の不公平感が高まっている 3 職業や世帯形態による制度の違い負担面での一元化が行われておらず ( 注 3) また 被用者の扶養配偶者 (3 号被保険者 ) の取扱いは 女性の就業意欲を妨げる要

金のみの場合は年収 28 万円以上 1 年金収入以外の所得がある場合は合計所得金額 2 16 万円以上が対象となる ただし 合計所得金額が16 万円以上であっても 同一世帯の介護保険の第 1 号被保険者 (65 歳以上 ) の年金収入やその他の合計所得が単身世帯で28 万円 2 人以上世帯で346

第14章 国民年金 

障財源化分とする経過措置を講ずる (4) その他所要の措置を講ずる 2 消費税率の引上げ時期の変更に伴う措置 ( 国税 ) (1) 消費税の軽減税率制度の導入時期を平成 31 年 10 月 1 日とする (2) 適格請求書等保存方式が導入されるまでの間の措置について 次の措置を講ずる 1 売上げを税

この改正は 1 企業に勤務していながら厚生年金 健康保険の恩恵を受けられない非正規労働者に厚生年金 健康保険を適用し セーフティネットを強化することで 社会保険における 格差 を是正することや 2 社会保険制度における 働かない方が有利になるような仕組みを除去することで 特に女性の就業を促進して 今

被用者年金一元化法による追加費用削減について 昨年 8 月に社会保障 税一体改革関連法の一つとして被用者年金一元化法が成立 一元化法では 追加費用財源の恩給期間にかかる給付について 以下の配慮措置を設けた上で 負担に見合った水準まで一律に 27% 減額することとし 本年 8 月まで ( 公布から 1

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Microsoft Word _【再々修正】公表資料<厚生年金・国民年金の平成28年度収支決算の概要>

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Microsoft PowerPoint - (参考資料1)介護保険サービスに関する消費税の取扱い等について

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年金・社会保険セミナー

中小企業の退職金制度への ご提案について

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【参考資料2】費用負担

2. 年金改定率の推移 2005 年度以降の年金改定率の推移をみると 2015 年度を除き 改定率はゼロかマイナスである ( 図表 2) 2015 年度の年金改定率がプラスとなったのは 2014 年 4 月の消費税率 8% への引き上げにより年金改定率の基準となる2014 年の物価上昇率が大きかった

いずれも 賃金上昇率により保険料負担額や年金給付額を65 歳時点の価格に換算し 年金給付総額を保険料負担総額で除した 給付負担倍率 の試算結果である なお 厚生年金保険料は労使折半であるが 以下では 全ての試算で負担額に事業主負担は含んでいない 図表 年財政検証の経済前提 将来の経済状

4月20日(水)衆・厚労委 古屋範子議員の議事録(抜粋)

( 参考 ) と直近四半期末の資産構成割合について 乖離許容幅 資産構成割合 ( 平成 27(2015) 年 12 月末 ) 国内債券 35% ±10% 37.76% 国内株式 25% ±9% 23.35% 外国債券 15% ±4% 13.50% 外国株式 25% ±8% 22.82% 短期資産 -

2. 改正の趣旨 背景給与所得控除額の変遷 1 昭和 49 年産業構造が転換し会社員が急速に増加 ( 働き方が変化 ) する中 (1) 実際の勤務関連経費が給与所得控除を上回っても 当時は特定支出控除 ( 昭和 63 年導入 ) がなく 会社員は実際の勤務関連経費がいくら高くても実額控除できなかった

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☆表紙・目次 (国会議員説明会用:案なし)

緊急に措置すべき事項

要 旨 被用者年金一元化法案では パート労働者に対する厚生年金の適用拡大が盛り込まれた 厚生年金の適用拡大は 労使ともに保険料負担増となるため これまで実現してこなかったが 昨今の正社員とパート労働者 ( 非正社員 ) の処遇格差が社会問題化するなかで 年金制度における格差是正対策として実施される見

年金制度の体系 現状 ( 平成 26 年 3 月末現在 ) 加入員数 48 万人 加入者数 18 万人 加入者数 464 万人 加入者数 788 万人 加入員数 408 万人 国民年金基金 確定拠出年金 ( 個人型 D C ) 確定拠出年金 ( 企業型 DC) 厚生年金保険 被保険者数 3,527

Microsoft Word - T2-06-1_紙上Live_老齢(1)_①支給要件(9分)_

2. 特例水準解消後の年金額以下では 特例水準の段階的な解消による年金額の変化を確認する なお 特例水準の解消により実際に引き下げられる額については 法律で定められた計算方法により年金額を計算することに加え 端数処理等の理由により203 年 9 月の年金額に所定の減額率を乗じた額と完全に一致するもの

第6回税制調査会 総6-3

野村資本市場研究所|確定拠出年金の拠出限度額引き上げは十分か (PDF)

無年金・低年金の状況等について

(0830時点)PR版

短時間労働者への厚生年金 国民年金の適用について 1 日又は 1 週間の所定労働時間 1 カ月の所定労働日数がそれぞれ当該事業所 において同種の業務に従事する通常の就労者のおおむね 4 分の 3 以上であるか 4 分の 3 以上である 4 分の 3 未満である 被用者年金制度の被保険者の 配偶者であ

2 社会保障 2.1 社会保障 2.2 医療保険 2.3 年金保険 2.4 介護保険 2.5 労災保険 2.6 雇用保険 医療保険は社会保険を構成する1つです 医療保険制度の仕組みや給付について説明していきます 医療保険制度 医療保険制度は すべての国民に医療を提供することを目的とした制

厚生年金上限引上げ、法人税率引下げを一部相殺

別紙2

PowerPoint プレゼンテーション

2. 繰上げ受給と繰下げ受給 65 歳から支給される老齢厚生年金と老齢基礎年金は 本人の選択により6~64 歳に受給を開始する 繰上げ受給 と 66 歳以降に受給を開始する 繰下げ受給 が可能である 繰上げ受給 を選択した場合には 繰上げ1カ月につき年金額が.5% 減額される 例えば 支給 開始年齢

年金制度のポイント

目次 問 1 労使合意による適用拡大とはどのようなものか 問 2 労使合意に必要となる働いている方々の 2 分の 1 以上の同意とは具体的にどのようなものか 問 3 事業主の合意は必要か 問 4 短時間労働者が 1 名でも社会保険の加入を希望した場合 合意に向けての労使の協議は必ず行う必要があるのか

問 2 次の文中のの部分を選択肢の中の適切な語句で埋め 完全な文章とせよ なお 本問は平成 28 年厚生労働白書を参照している A とは 地域の事情に応じて高齢者が 可能な限り 住み慣れた地域で B に応じ自立した日常生活を営むことができるよう 医療 介護 介護予防 C 及び自立した日常生活の支援が

社会保障の定義 公的責任によるセーフティネット ( 安全網 ) の提供 1 生活を脅かす事故 ( 疾病 負傷 死亡 老齢 失業等 ) によって国民に生活上の困難が生じた場合に 2 国民に健やかで安心できる生活を保障することを目的として 3 公的責任で 4 国民に対し生活を支える給付を支給する政策 制

企業年金のポータビリティ制度 ホ ータヒ リティ制度を活用しない場合 定年後 : 企業年金なし A 社 :9 年 B 社 :9 年 C 社 :9 年 定年 ホ ータヒ リティ制度を活用する場合 ホ ータヒ リティ制度活用 ホ ータヒ リティ制度活用 定年後 :27 年分を通算した企業年金を受給 A

2019年度はマクロ経済スライド実施見込み

再任用と年金加入の関係をまとめると次のようになる ( 都道府県によって勤務形態は異なる ) 再任用の勤務形態フルタイム勤務 3/4 1/2 週の勤務時間 38 時間 45 分 29 時間 19 時間 15 分 共済年金 厚生年金 (2016 年 9 月 30 日まで ) 加入する年金 (2015 年

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一元化後における退職共済年金および老齢厚生年金の在職支給停止 65 歳未満の場合の年金の支給停止計算方法 ( 低在老 ) 試算表 1 年金と賃金の合算額が 28 万を超えた場合に 年金額の支給停止 ( これを 低在老 といいます ) が行われます 年金と賃金の合算額 (c) が 28 万以下の場合は

PowerPoint プレゼンテーション

平成 23 年度に向けた子ども手当の主な課題 論点 1 子ども手当の上積み等 子ども手当の上積み ( 水準はいくらにするか 上積みの対象年齢はどうするか ) 上積みのために必要な財源の確保 論点 2 財源構成 ( 特に地方負担分の取扱い ) 児童手当制度時に負担してきた地方負担分等の取扱い 扶養控除

2018年度税制改正大綱ポイント整理

厚生年金の適用拡大を進めよ|第一生命経済研究所|星野卓也

改正労働基準法

0 表紙

確定拠出年金制度に関する改善要望について

団塊世代の引退行動が マクロ経済に及ぼす影響

2. 改正の趣旨 背景の等控除は 給与所得控除とは異なり収入が増加しても控除額に上限はなく 年金以外の所得がいくら高くても年金のみで暮らす者と同じ額の控除が受けられるなど 高所得の年金所得者にとって手厚い仕組みとなっている また に係る税制について諸外国は 基本的に 拠出段階 給付段階のいずれかで課

Transcription:

年金制度をめぐる課題 ( 舛添臨時議員提出資料 参考資料 ) 平成 19 年 10 月 25 日 ( 木 )

< 参考資料 目次 > 1. 平成 16 年年金制度改正における給付と負担の見直し 1 2. 財政再計算と実績の比較 ( 収支差引残 ) 3 3. 実質的な運用利回り ( 厚生年金 ) の財政再計算と実績の比較 4 4. 厚生年金被保険者数の推移 5 5. 厚生年金保険の適用状況の推移 6 6. 基礎年金国庫負担割合の引上げとその道筋 7 7. 基礎年金国庫負担割合の引上げに要する額の見通し 8 8. パート労働者に対する厚生年金適用の拡大について ( 法案のポイント ) 9 9. パート労働者に対する厚生年金の適用範囲 10 10. パート労働者へ適用拡大した場合の影響の目安 11 11. 税方式と社会保険方式 12 12. OECD 加盟国 (30 ヶ国 ) における年金制度の概要 13 13. 基礎年金に税方式を採用する主要国の年金制度 14 14. 日本の基礎年金と諸外国の税方式年金の給付規模の簡易比較 15 15. 日本 英国 米国における年金被保険者の適用状況と徴収方法等の比較 16 16. 運用基盤等の充実 強化のための取組み 17 17. 納付率向上に向けた戦略 18 18. 公的年金制度における未加入者 未納者数の推移 19 19. 国民年金保険料の納付状況等の推移及びその分析 20 20. 未納者の増加による財政影響 21 21. 年金記録に対する信頼の回復と新たな年金記録管理体制の確立について 22 22. 5000 万件 の年金記録の解明作業について 23 23. 年金保険料の無駄遣い等への対応 24

平成 16 年年金制度改正における給付と負担の見直し 給付水準 ( 厚生年金 ( 夫婦の基礎年金を含む )) 今後の少子化の中でも 標準的な年金の給付水準は 年金を受給し始める時点 (65 歳 ) で現役サラリーマン世帯の平均的所得の 50% を上回るものとする 平成 35(2023) 年度以降 50.2% 現在の59.3% から 現役世代の人口減少とともに水準を調整 ただし もらっている年金額は下げない 年金をもらい始めた年以降の年金額 ( 名目額 ) は物価の上昇に応じて増加するが 通常は物価上昇率よりも賃金上昇率の方が大きいため そのときどきの現役世代の所得に対する比率は下がっていくこととなる 保険料負担 ( 厚生年金 国民年金 ) 改正前厚生年金 :13.58%( 本人 6.79%) 国民年金 :13,300 円 ( 厚生年金 ) 平成 16(2004) 年 10 月から毎年 0.354%( 本人 0.177%) の増 平均的勤労者 ( 月収 36.0 万円 ボーナス 3.6 ヶ月分 ) 本人各月 650 円ボーナス 1 回 1,150 円 ( 年 2 回 ) ( 国民年金 ) 平成 17(2005) 年 4 月から毎年月額 280 円の増 ( 平成 16 年度価格 ) 平成 29(2017) 年度以降厚生年金 :18.30%( 事業主 9.15%) 国民年金 :16,900 円 ( 平成 16 年度価格 ) 平成 16 年度価格 16 年度の賃金水準を基準として価格表示したもの 実際に賦課される保険料額は 16 年度価格の額に 賦課される時点までの賃金上昇率を乗じて定められる したがって その額は今後の賃金の上昇の状況に応じて変化する 積立金の活用 おおむね100 年間で財政均衡を図る方式とする 財政均衡期間の終了時に給付費 1 年分程度の積立金を保有することとし 積立金を活用して後世代の給付に充てる これにより 保険料水準の上昇を抑制する 基礎年金国庫負担割合の引上げとその道筋 平成 16(2004) 年度 : 着手 財源 : 年金課税の見直し ( 公的年金等控除の見直し 老年者控除の廃止 ) 増収約 2,400 億円のうち地方交付税分を除く約 1,600 億円を基礎年金に充当 (11/1000) 平成 17(2005) 年度 18(2006) 年度 : 適切な水準にまで引上げ 平成 17 年度は 定率減税の 2 分の 1 縮減による増収分のうち 1,101 億円を基礎年金に充当 平成 18 年度は 定率減税の縮減 廃止を踏まえ 国庫負担割合を 1/3+ 25/1000 に引上げ 平成 19 年度は 平成 19 年度以降の国庫負担割合を 1/3+32/1000 に引上げ 平成 19(2007) 年度を目途 平成 16 年 12 月与党税制改革大綱 消費税を含む税体系の抜本的改革を実現 平成 21(2009) 年度まで : 2 分の1への引上げ完了 1

2 (%) 25 従前制度のまま改正を行わなければ 保険料率は 25.9% にまで上昇 厚生年金の保険料率 25.9% 20 [2017] 最終保険料 18.30% ( 本人 9.15% 事業主 9.15%) ( 円 ) 30,000 25,000 15 ~ 10 8(1996) 改正前 13.58% ( 本人 6.79% 事業主 6.79%) 16(2004) 注 : 保険料率は 全て総報酬ベース 従前制度のまま改正を行わなければ 保険料は 29,500 円にまで上昇 29(2017) 国民年金の保険料 29,500 円 平成 年度 ( 西暦 ) 国庫負担割合の引上げ 積立金の計画的活用 給付水準の見直しなどの改正を行い 引上げを極力抑制 20,000 15,000 13,300 改正前 13,300 円 [2017] 最終保険料 16,900 円 ( 平成 16 年度価格 ) ~ 10,000 10(1998) 17(2005) 29(2017) 注 : 平成 15 年度以前は 名目額 平成 年度 ( 西暦 ) 平成 16 年度価格とは 平成 16 年度の賃金水準を基準として価格表示したもの 実際に賦課される保険料額は 平成 16 年度価格の額に 賦課される時点までの賃金上昇率を乗じて定められる したがって その額は今後の賃金上昇の状況に応じて変化するものである

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平成 17 年度社会保険事業の概況 ( 社会保険庁 ) 6

16 17 18 19 21まで 7 1/2 1/3 ~ ~ ~ ~ 平成 16 年度税制改正における年金課税の適正化による増収分を充当 平成 16 年度 :272 億円平成 17 年度以降 : 拠出金 ( 給付費 ) の 11/1,000 基礎年金国庫負担割合の引上げとその道筋 年金制度改正法附則第 15 条 平成 17 年度及び平成 18 年度において 我が国の経済社会の動向を踏まえつつ 所要の税制上の措置を講じた上で 別に法律で定めるところにより 国庫負担の割合を適切な水準へ引き上げるものとする < 平成 16 年度与党税制改正大綱 > 平成 17 年度及び 18 年度において わが国経済社会の動向を踏まえつつ いわゆる恒久的減税 ( 定率減税 ) の縮減 廃止とあわせ 三位一体改革の中で 国 地方を通じた個人所得課税の抜本的見直しを行う これにより 平成 17 年度以降の基礎年金拠出金に対する国庫負担割合の段階的な引き上げに必要な安定した財源を確保する 平成 17 年度 18 年度税制改正における定率減税の縮減 廃止による増収分から充当 17 年度 :1,101 億円増 ( 約 7/1000 相当 ) 約 35.1% (11 / 1000) 18 年度 :1,100 億円増 (14/1000, 2200 億円 ) 18/ 1000 相当 約 35.8% 7/1000 年金制度改正法附則第 16 条 特定年度 ( 国庫負担割合が 2 分の 1 に完全に引き上げられる年度 ) については 平成 19 年度を目途に 政府の経済財政運営の方針との整合性を確保しつつ 社会保障に関する制度全般の改革の動向その他の事情を勘案し 所要の安定した財源を確保する税制の抜本的な改革を行った上で 平成 21 年度までのいずれかの年度を定めるものとする < 平成 16 年度与党税制改正大綱 > 平成 19 年度を目途に 年金 医療 介護等の社会保障給付全般に要する費用の見通し等を踏まえつつ あらゆる世代が広く公平に負担を分かち合う観点から 消費税を含む抜本的税制改革を実現する 25/ 1000 19 年度 :1,124 億円増 (7/1000, 1124 億円 ) 約 36.5% 7/1000 32/ 1000

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パート労働者に対する厚生年金適用の拡大について ( 法案のポイント ) ( 被用者年金制度の一元化等を図るための厚生年金保険法等の一部を改正する法律案 で措置 ) 1. 新たな適用基準 具体的な数値 20 時間 98,000 円 1 年 300 人 については法律で明記 1 労働時間 : 週所定労働時間が 20 時間以上 であること かつ 雇用保険の例に同じ 2 賃金水準 : 賃金が月額 98,000 円以上 であること かつ 現行の厚生年金の保険料負担の基準 ( 標準報酬等級 ) の下限の額 賞与 通勤手当 残業手当等を含まない毎月の賃金支給額で判断 3 勤務期間 : 勤務期間が 1 年以上 であること かつ 雇用保険の例に同じ 4 学生の取扱い : 学生は適用対象外とする かつ 大学 短大 高校 高専 専修学校 各種学校 (1 年以上課程 ) 等の学生 5 中小零細事業所への配慮 : 従業員が300 人以下 の中小零細事業主には新たな基準の適用を猶予 現在厚生年金の適用対象とされている従業員の人数で算定 猶予期間は 別に法律で定める日 まで この基準により新たに適用対象となる人数は約 10~20 万人程度 現在 4 分の3 以上 の基準により既に厚生年金の適用対象とされているパート労働者については 引き続き現行の基準による 2. 健康保険 介護保険 被用者に対する社会保険制度として一体的な運営を行っていることから 厚生年金で新たに適用対象となる者については 健康保険 介護保険も適用する 3. 施行時期 制度の周知や企業の対応 行政実務 ( 日本年金機構 ) の対応など十分な準備期間を設ける観点から 平成 23 年 9 月 1 日から施行する 日本年金機構 : 平成 22 年 1 月発足予定 9

現行 年収 パート労働者に対する厚生年金の適用範囲 ( 被扶養配偶者認定基準 ) 130 万円 第 1 号被保険者 * ( 約 2200 万人 ) 第 3 号被保険者 ( 約 1100 万人 ) 厚生年金被保険者 ( 第 2 号被保険者 ) ( 約 3700 万人 ) 20 時間 3/4 労働時間 拡大後のイメージ 年収 ( 被扶養配偶者認定基準 ) 130 万円 117 万円 ( 月額 9.8 万円 ) 適第 1 号被保険者 * 用拡第 3 号被保険者 約 20 万人 大その他 ( 既に 60 歳以上の者等 ) 約 10 万人 約 10 万人 中小零細事業所への適用猶予措置等を考慮すれば約 10 万 ~20 万人 合計約 40 万人 厚生年金被保険者 ( 第 2 号被保険者 ) 20 時間 3/4 労働時間 * 第 1 号被保険者には 年収 130 万円以上の被用者の被扶養配偶者のほか 年収を問わず 独身者や自営業者の家族などが含まれる ( 注 ) 拡大に伴う影響人数 ( 合計約 40 万人 ) は 一定の前提を置いた粗い試算 10

パート労働者へ適用拡大した場合の影響の目安 ( 大まかな規模を示したものであり 年金の財政計算に用いるものではない ) 週労働時間 賃金水準 週労働時間 20 時間以上 勤務期間 月額 98,000 円以上 ( 年収 117 万円以上 ) 月額 88,000 円 以上 ( 年収 103 万円以上 ) 月額 78,000 円 以上 ( 年収 88 万円以上 ) 下限なし週労働時間 20 時間以上または年収 65 万円以上 制限なし 1 年 適用拡大対象者数 40 万人 70 万人 150 万人 250 万人 以上 事業主の年金保険料負担増 400 億円 600 億円 1,200 億円 1,800 億円 - - 制限なし 適用拡大対象者数 40 万人 90 万人 180 万人 310 万人 400 万人 900 万人 事業主の年金保険料負担増 400 億円 800 億円 1,400 億円 2,200 億円 2,800 億円 5,900 億円 ( 注 1) 平成 17 年度末の厚生年金被保険者数は 3,302 万人 平成 17 年度の厚生年金の保険料収入は 20.1 兆円であり 週労働時間 20 時間以上 勤務期間 1 年以上 月額 98,000 円以上を条件とした場合の適用者数は厚生年金被保険者数の 1% 程度 事業主の年金保険料負担増は 0.4% 程度 ( 注 2) 平成 15 年 8 月に社会保障審議会年金部会に示した試算をベースとした パート労働者の週労働時間別 年収別の分布は 当時と同様に平成 13 年のパートタイム労働者総合実態調査の結果を利用した ( 注 3) 上記のパートタイム労働者総合実態調査に基づき 新たに適用されるパート労働者の平均賃金を下表のとおりとし それに保険料率 ( 現行の 14.642% 労使折半 ) を乗じて事業主の年金保険料負担増とした ( なお 下表において * 印で示したところは 標準報酬の下限が設定されていないものとしている ) 月額 98,000 円以上 月額 88,000 円以上 週労働時間 20 時間以上 月額 78,000 円以上 下限なし 週労働時間 20 時間以上または年収 65 万円以上 制限なし 11 万円 10 万円 9 万円 8 万円 * 8 万円 * 7.5 万円 * ( 注 4) 上記の試算においては 中小零細の事業所への適用猶予措置は考慮していない 11

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資料出所 平成 18 年度における国民年金保険料の納付状況と今後の取組み等について ( 社会保険庁 ) 19

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