年 組国語科学習指導案 平成 8 年 月 8 日 ( 金 ) 第 5 限場所 年 組教室指導者小山美奈子. 単元名おいしく大へんしん! 食べ物へんしん BOOK で食べ物のひみつを教えよう すがたをかえる大豆 食べ物のひみつを教えます. 目標 すがたをかえる食べ物に興味をもち, 食べ物について書かれた本を進んで読んだり, それを生かして 食べ物へんしん BOOK を書いたりして伝えようとする 関心 意欲 態度 食べ物へんしん BOOK を作るという目的に応じて, 中心となる語や文をとらえ, 段落相互の関係を考えながら, 文章の内容を理解することができる 読むことイ 初め 中 終わり の構成を意識し, 内容のまとまりごとに段落を分けて自分の選んだ食べ物についての説明文を書くことができる 書くことイ 書きたいことの中心が明確になるように, 理由や事例を挙げて説明し, 食べ物へんしん BOOK を書くことができる 書くことウ 段落相互の関係を示す手がかりとしての接続語の果たす役割を理解し, 使うことができる 伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項イ( ク ). 指導にあたって () 教材観 本単元は, すがたをかえる大豆 ( 読むこと ) 食べ物のひみつを教えます ( 書くこと ) の複合単元 となっている教材文 すがたをかえる大豆 は, 大豆やその加工食品, 加工法について書かれたもの で, 児童にとって身近なものであるしかし, 大豆の加工食品は, 見ただけでは原料が大豆とは分から ないものも多く, 児童は驚きをもって教材を読み進めることができると思われるまた, 本教材は, 大 豆をおいしく食べるためのくふうを 5 つの事例で説明しており, 典型的な解説型の文章となっている そのため, 説明の中心となる語や文を見つけたり, 筆者の説明の工夫に気づいたりするのに適した教材 であり, 既習を生かしながら進んで読むことができると考える 書くこと教材 食べ物のひみつを教えます では, すがたをかえる大豆 で読み取った説明の工夫 を使って, 具体的な材料をもとに, 実際に自分で分かりやすく説明する文章を書くことをねらいとして いる自分が選んだ食材についての情報を収集して図に描いたり, 前単元で学んだ分かりやすい説明の 仕方を生かして書いたりすることができるため, 単元を通して意欲的に学習を進められると思われる () 児童観 学期に, 言葉であそぼう こまを楽しむ の説明文で, 問い- 答え の関係をもとに, 初め 中 終わり のまとまりをとらえたり, 大事な言葉や文に気をつけて段落ごとに内容を読み取ったりする学習をしてきたまた, 自分が作ってみたいこまについて考え, 読み取ったことを生かして分かりやすく紹介する活動も行った書くことについては, 年生の おもちゃの作り方 で, まず 次に などの, 順序を表す言葉を使って順序よく書いたり, 写真に照合する説明を書いたりした児童は, 文章を 初め 中 終わり の つのまとまりとしてとらえて読むことはほぼできているまた, 作ってみたいこまを考えて紹介する際は, 意欲的に取り組み, 考えたこまについての文章を進んで書いたり紹介したりできたしかし, 文意識や段落意識はまだまだ弱く, 段落のもつ役割を考えたり自力でキーワードやキーセンテンスを見つけたりしながら, 文章の内容をしっかりと読むことができて
いるとは言えない本単元では, 食べ物へんしん BOOK を書くために教材文を読むという目的意識をもち, 筆者の視点で説明文を読むことで, 分かりやすい説明の工夫 に着目させ, 文章構成の意図や接続語の使い方, 事例の挙げ方等の筆者の説明の工夫を読み取らせていきたい () 指導観つけたい力 中心となる語や文をとらえ, 事例の挙げ方の工夫を考えながら文章を読む力 初め 中 終わり の文章構成や事例の挙げ方に気をつけて, 説明する文章を書く力 言語活動 年生に紹介するために, 自分で選んだ食材について 食べ物へんしん BOOK を書く リード文に示されている せつめいのくふうについて話し合おう という読みのめあてに即して, 教材文 すがたをかえる大豆 を読み, 読んで学んだ説明の工夫を生かして, 自分が選んだ食材についての 食べ物へんしん BOOK を作る活動を設定した書いたものは, 年生に紹介する導入では, 栄養士による 食べ物へんしんクイズ により, 食べ物に対する興味や驚きをもたせ, 自分もやってみたい 作ってみたい という学習への意欲を喚起していくまた, 教師作成の 食べ物へんしん BOOK を提示することで, 学習のゴールの姿をイメージできるようにする自分の選んだ食材についての 食べ物へんしん BOOK を書くために教材文を読んでいくという読みの目的をはっきりさせることで, 教材文を何度も繰り返し読む必然性をもたせていきたい (4) 校内研究とのかかわり 考えを表現し, 高め合う授業づくり のために本時の授業では, 今年度の研究の重点 について, 以下の取り組みを試みる 意欲を引き出す学習活動の工夫自分のカードの 文目を書くために, 一斉にモデル学習を行うことで, どの子にも できそうだ という見通しをもたせていくまた, それぞれの図書資料から必要な情報を取り出す際に, 見つけた言葉を付箋にメモをして視覚化させることで, 文の書き方の手順を分かりやすくする意欲が持続するように, 司書と共に机間指導を行い, 個別指導を行っていきたい 高まりが意識できる交流づくり交流に必然性を持たせるために, 同じ食材を選んだ子を近くの座席に座らせておくまた, 交流の目的をはっきりさせ, 交流でどんなことができるようになったらよいのかを確認してから交流させるようにする交流後は, 目的が達成できたかを問い, 交流で得られたことを実感させていくことで, 高まりを意識させていきたい 4. 単元計画 ( 総時数 4 時間 ) 次時学習活動指導 ( ) と評価 第一次 時間 < どんな学習をするのかな > 学習のゴールは, 分かりやすい 食べ物へん しん BOOK を書いて, 年生に食べ物のひみ つを知らせることだよ食べ物について調べ て, 年生に分かりやすく伝えよう 年生に食べ物のひみつを紹介するために, 分か りやすい食べ物へんしん BOOK を書こう 食べ物へんしんクイズ を行い, 実物 や写真を提示することで, すがたを変 える食べ物に興味をもたせる 関意態単元のめあてをつかみ, すがた をかえる食べ物に興味をもっている [ 発言 ノート ] * 実物や写真を手に取らせ, 意欲を喚起 する
< 学習の計画を立てよう > 既習掲示や教師見本の 食べ物へんし 分かりやすい 食べ物へんしん BOOK を作るには, 文章の組み立てを確かめたり, 国分さんの説明文の書き方のコツを見つけたりすればよさそうだ すがたをかえる大豆 を読んで, 説明文の書き方のコツをつかみ, 食べ物へんしん BOOK に生かそう ん BOOK を参考にして考えさせる関意態学習の見通しをもち, 食べ物について書かれた本を進んで読んでいる [ 発言 並行読書 ] * 既習掲示やノートを見ながら, ペアやグループで考えさせる < どんなことが書いてあるのかな > 写真をもとに, 変身した食品について 考えさせる 大豆がいろいろな食品にすがたをかえる話だった大豆は9つの食品に変身していた 読むイ文章の概要をとらえて読んでいる [ 発言 ワークシート ] * 写真の食品名を本文中から探して線 を引かせる < どんな文章のまとまりになっているかな > 既習の教材と比較し, つのまとまり を意識させる こまを楽しむ と同じで, すがたをかえる大豆 も初め- 中 -4567 終わり-8のつのまとまりになっていた 読むイ はじめ 中 終わり の構成を意識して, つのまとまりをとらえている [ 発言 ワークシート ] * 変身した食品の写真があるところと ないところに着目させる < はじめ には, どんな書き方のコツがあるのか 問いかけ の効果について考えさせ 第二次 9 時間 な> はじめ には問いがなく, 話題提示をして大豆を詳しく紹介していた 問いかけ など, 読む人に興味をもってもらう工夫もしてあった る読むイ 問い のない話題提示の仕方を知り, 筆者の書き方の工夫を読み取っている [ 発言 ワークシート ] * 問いかけ があるのとないのとでは, どう違うか考えさせる < 分かりすい はじめ の書き方のコツを使って は 食材について紹介している部分を, 色 じめ の部分を書こう > 分けしたカードに書かせる 4 読んでもらう人に, 興味をもってもらえるように, 問い を入れてはじめの部分を書いたよ 書くイ筆者の説明の工夫を生かして, 自分の選んだ食材の 初め の部分の説明文を書いている [ ワークシート ] * 筆者の書き方の工夫を確認し, 取り入 れるよう促す < 国分さんは分かりやすくするために, 中 でどん 見つけたコツについて, 叙述や既習に な説明のコツを使って書いているのかな > 戻り, 確認しながら読ませる 5 ( の 本時 ) 国分さんは, 文目に工夫を書く 文目から手の加え方の具体的な事例を書く 写真を使う, のつの説明のコツを使っていた 読むイ 中 の部分の筆者の書き方の工夫について理解している [ 発言 ノート ] * 繰り返し使われている言葉や表現を見つけるよう助言する
6 ( の 本時 ) < 手をくわえる言葉などを使って 文目の おいし 6 く食べるためのくふう を書こう > 手を加える言葉などを使って, 文目のおい しく食べるためのくふうが書けた モデル学習を行い, 手を加える言葉について取り上げる書くイ 中 の段落の 文目に手を加える言葉等を使って, くふうを表す文を書いている [ ワークシート ] * モデル文を与え, 自分の食品について当てはめて考えさせる 7 < 中 の 文目からはどんなことを書けばいいのかな> 文目からは, 作り方や食品の名前を書けばよい難しい作り方は,~ 文付け足して詳しく説明すると読む人にとって分かりやすい 5 段落を取り上げ, 文目以降にどんなことが書いてあるか考えさせる書くウ筆者の説明の工夫を生かして, 自分の選んだ食材の 中 の部分の説明を書いている [ ワークシート ] * 付箋のメモを見ながら, 教材文に倣って作り方を書くよう促す 第三次 時間 8 ( の 本時 ) 9 < 国分さんはどうしてこの順番で説明しているのか 写真と本文を結びつけながら, 事例の な> 挙げ方について考えさせる 読むイ事例を挙げる順序について, 筆 簡単に作れるものから作りにくいものへと説 者がどんな工夫をしているか読んで 明していた順番にも説明のコツがあったよ いる [ 発言 全文シート ] * 写真をもとに, もとの形や手間等に着 目して考えさせる < 終わり にはどんな書き方のコツがあるかな> 文末表現に着目させ, 理由や感想の言 葉をとらえさせる 終わり には, 多くの食べ方が考えられて 書くイ筆者の説明の工夫を生かして, きた理由や文章のまとめ, 筆者の感想が書い 自分の選んだ食材の 終わり の部分 てあった を書いている [ ワークシート ] * 筆者の書き方の工夫を確認し, 取り入 れるよう促す < 食べ物へんしん BOOK を仕上げよう> どの部分が未完成かを確認し, 仕上げ の手順について押さえる 文章にあった絵を描くことができた工夫し 関意態これまでの学習で得たことを て題をつけたり絵を描いたりして表紙も仕上 生かして, 食べ物へんしん BOOK を がった 年生に分かりやすい 食べ物へん 書いている [ 発言 ノート ] しん BOOK を作ることができた * 食べ物へんしん BOOK の教師モデ ルを見ながら考えさせる < 互いに読み合い, 食べ物へんしん BOOK のよい チェックカードで推敲の観点を示す ところを見つけよう> 言語接続語を適切に使って, 段落と段 落のつながりを考えて書いている 説明の工夫を使って書けたかどうかを見直す [ チェックカード 付箋 ] ことができた分かりやすい 食べ物へんし * チェックカードの観点の内容につい ん BOOK がどんなものか分かった て具体的に確認する
< 書いたものを 年生に紹介し, 学習のまとめをしよう> 年生に 食べ物へんしん BOOK を使って, 食べ物のひみつについて紹介できたよ分かりやすい説明の仕方について学習できた 聞き手に分かりやすい説明の仕方につ いて確認する関意態自分が調べた食べ物について分かりやすく伝えている [ 発表 ノート ] * 発表の手順について確認する 5. 本時の学習 ( 第二次中 6 時 ) () 本時のねらい 中 の段落を分かりやすく書くために, 手を加える言葉等を使って, 段落の 文目にくふうを 表す文を書くことができる 書くことイ () 学習過程学習活動と主な思考の流れ主な発問 ( ) 予想される児童の反応 ( ). 課題をつかむ 今日はどんな学習をするのかな 中 の説明のコツを使って, 自分の食品について書くよ 文目の おいしく食べるためのくふう なら書けそうだ 本のどこにくふうが書いてあるのかな? < 手をくわえる言葉などを使って 文目の おいしく食べるためのくふう を書こう>. モデル学習をする 教科書の 文目を見てみよう おいしくするには, 手を加える必要があるのだな いろいろな手を加える言葉がある えいようを取り出す 小さな生物の力をかりる のように書くこともある 本のどこを見たらいいのかな 見出しに書いてあるのだな もくじ を見て食品のページを見ると, 詳しく書いてある 時 5 0 指導 ( ) と評価 ( は研究に関わる本時の手立て ) 既習掲示を見ながら, 中 の説明のコツについて振り返る 食品カードを確認し, 本時のゴールは, 文目の おいしく食べるためのくふう を書くことであることを押さえる 教材文だけでなく教師モデルなどを参考にして, なるべく多くの手の加え方や文末表現の仕方を知らせるようにする 図書資料から言葉等を探すポイントを, 司書から助言してもらう つの資料だけでなく, 複数の資料から情報を得るよう声掛けを行う. 課題について考える 本の中から材料に手を加える言葉を探して付箋に書こう 魚 かまぼこは, すりつぶす 練る 固める という手を加える言葉だよ じゃがいも ポテトチップスは, 切る 揚げる だよ 薄く切って揚げる工夫があります 5 図書資料から見つけた言葉は, 青色の付箋にメモをさせカードに貼るよう促す 司書と役割分担して机間指導を行う 語彙カードや文末表現は, 短冊にして板書しておく
( ) と書こう 4. 考えを交流し, 再考する 書けたど, これで本当にいいのかな? もっといい書き方はないのかな? 友達に見てもらってアドバイスが欲しいな 文の意味がよく分からなかったから直そう 手を加える言葉は一つだけとは限らないのだな 同じくふうの食品があるときは, どうすればいいかな くふうが同じ時はつにまとめよう 5. まとめる手を加える言葉などを使って, 文目のおいしく食べるためのくふうが書けた 0 相談しやすいように, 同じ食材を選んだ児童のグループの座席配置にしておく 書くイ 中 の段落の 文目に手を加え る言葉等を使って, くふうを表す文を書 いている [ ワークシート ] * モデル文を与え, 自分の食品について当 てはめて考えさせる 課題が達成できたかどうかについて書か せてから, 続けて学習の振り返りを書く よう促す 6. 学習を振り返る 今日の学習で自分がパワーアップしたと 思う点について書くよう促す () 本時の視点 モデル学習を行い, 文目の おいしく食べるためのくふう について押さえたことは, 子ども達に学習の見通しをもたせ, 書く意欲を高めるために有効であったか 同じ食材を選んだ子どうしのグループ交流において, よりよい表現やくふうのまとめ方を話し合ったことは, 高まりのある交流となったか (4) 板書計画 どんなことがパワーアップ したか ふ どんな手を加える言葉を使ったか のおいしく食べるためのくふ うが ま 手をくわえる言葉などを使って 一文目 ~ ちがう食品にするくふうがあります ~ おいしく食べるくふうです ~ して食べるくふうがあり ます 文にする時 取り入れる時期 育て方 えいようを取り出す 小さな生物の力をかりる たく にてつぶす むす まぜ合わせる ゆでる かきまぜる 熱する しぼり出す かためる いる にる こなにひく すりつぶす 手をくわえる言葉 挿 絵 食べ物へんしんカード おいしく食べるた めのく ふう を書こう 手をくわえる言葉などを使って一文目の
6. 本単元でつくる 食べ物へんしん BOOK の構造 理由 お薦めする呼びかけな どの文章でまとめる 終わり は 感想やその食材がくふうされてきた 挿絵を入れて, 工程を分かりやすくする 文目においしくするくふうを書く 接続語を使って 段落相互の関係を押さえる 7. その他 < 並行読書材 > 身近な食べもののひみつシリーズ すがたをかえる米 麦 学研 4すがたをかえる魚 海そう 学研 6すがたをかえる肉 学研 7すがたをかえる牛乳 たまご 学研食べものはかせになろう! シリーズ 米 麦からつくる食べもの ポプラ社 牛乳 肉 たまごからつくる食べもの ポプラ社 4 魚 海そうからつくる食べもの ポプラ社くらべてわかる食品図鑑シリーズ 肉と乳製品 大月書店 米とこく類 大月書店 4 魚と海そう 大月書店地球を救う! 植物シリーズ コムギ 大日本図書 トウモロコシ 大日本図書すがたをかえる食べ物シリーズ 麦がへんしん! Gakken 4 牛乳がへんしん! Gakken 5とうもろこし! Gakken 6いもがへんしん! Gakken 7 魚がへんしん! Gakken