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<TAC> 無断複写 複製を禁じます ( 税 18) 相上 (8)C10-1 相続税法 上級 演習 8 テキスト 2 第 8 回 - 解答 点 - 第一問 問 1 持分の定めのない法人に対し財産の贈与又は遺贈があった場合において 税負担の不当減少を防 止

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2 税額控除等の計算 ( 単位 : 円 ) 項目対象者計算過程金額 答案用紙 Chapter2 問題 3 課税価格の計算 Ⅰ 相続人及び受遺者の相続税の課税価格の計算 1 分割財産価額の計算 ( 単位 : 千円 ) 2 みなし取得財産価額の計算 ( 単位 : 千円 ) 取得者財産の種類計算過程金額

コピー又は web からダウンロードしてご使用ください 答案用紙 Chapter1 問題 1 個人とみなされる納税義務者 Ⅰ 相続人及び受遺者の相続税の課税価格の計算 1 遺贈財産価額の計算 ( 単位 : 千円 ) 取得者財産の種類計算過程金額 2 生前贈与加算される贈与財産の額の計算 ( 単位 :

問 1 ( 続き ) ⑵ 債務の意義 1 控除すべき債務 (➋ 点 ) ⑴ により控除すべき債務は 確実と認められるものに限る 2 公租公課の金額 (➍ 点 ) ⑴ により控除すべき公租公課の額は 被相続人の死亡の際納税義務が確定しているもののほか 被相続人の死亡後 相続税の納税義務者が納付し 又は

2. 改正の趣旨 背景 (1) 問題となっていたケース < 親族図 > 前提条件 1. 父 母 ( 死亡 ) 父の財産 :50 億円 ( すべて現金 ) 財産は 父 子 孫の順に相続する ( 各相続時の法定相続人は 1 名 ) 2. 子 子の妻 ( 死亡 ) 父及び子の相続における相次相続控除は考慮

問 1(5 点 ) 1 人格のない社団等及び持分の定めのない法人に対する課税 ⑴ 人格のない社団等に対する課税 ( 法 661)3 人格のない社団等に対し財産の贈与又は遺贈があった場合においては その社団等を個人とみなして これに贈与税又は相続税を課する ⑵ 持分の定めのない法人に対する課税 ( 法

第 5 章 N

おき 太郎様 Inheritance Report 相続診断書 税理士法人おき会計 平成 28 年 7 月 20 日作成

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(1) 相続税の納税猶予制度の概要 項目 納税猶予対象資産 ( 特定事業用資産 ) 納税猶予額 被相続人の要件 内容 被相続人の事業 ( 不動産貸付事業等を除く ) の用に供されていた次の資産 1 土地 ( 面積 400 m2までの部分に限る ) 2 建物 ( 床面積 800 m2までの部分に限る

相続税・贈与税の基礎と近年の改正点

東京太郎様 Inheritance Report 相続診断書 弁護士法人 税理士法人リーガル東京 平成 30 年 8 月 20 日作成

問題 1 1 問題 1 1 納税義務者 相続税の納税義務者及び課税財産の範囲 課税価格 1 納税義務者 ⑴ 次に掲げる者は 相続税を納める義務がある 1 居住無制限納税義務者 ( 法 1 の 3 1 一 ) 相続又は遺贈により財産を取得した個人でその財産を取得した時において法施行地に住所を有するもの

目 次 最近における相続税の課税割合 負担割合及び税収の推移 1 地価公示価格指数と基礎控除(58 年 =100) の推移 2 最近における相続税の税率構造の推移 3 小規模宅地等の課税の特例の推移 4 相続税負担の推移( 東京都区部のケース ) 5 ( 補足資料 ) 相続税の概要 6 相続税の仕組

Microsoft Word - 文書 1

経 ViewPoint 営相談 相続時における小規模宅地等の特例の改正 谷口敬三相談部東京相談室 小規模宅地等についての相続税の課税価格の計算の特例 ( 以下 小規模宅地等の特例 ) は 一定の要件を満たす宅地等 ( 特定事業用等宅地等 特定居住用宅地等 貸付事業用宅地等 ) につ

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措置法第 69 条の 4(( 小規模宅地等についての相続税の課税価格の計算の特例 )) 関係 ( 被相続人等の居住の用に供されていた宅地等の範囲 ) 69 の 4-7 措置法第 69 条の 4 第 1 項に規定する被相続人等の居住の用に供されていた宅地等 ( 以下 69 の 4-8 までにおいて 居

2 制限納税義務者及び相続開始の時において相続税法の施行地に住所を有しない特定納税義務者 ( 法 32 2の52 令 5の4)7 相続又は遺贈により財産を取得した者が制限納税義務者又は特定納税義務者 ( 相続開始の時において法施行地に住所を有しない者に限る ) である場合においては その相続又は遺贈

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土地の譲渡に対する課税 農地に限らず 土地を売却し 譲渡益が発生すると その譲渡益に対して所得税又は法人税などが課税される 個人 ( 所得税 ) 税額 = 譲渡所得金額 15%( ) 譲渡所得金額 = 譲渡収入金額 - ( 取得費 + 譲渡費用 ) 取得後 5 年以内に土地を売却した場合の税率は30

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2. 二世帯住宅と特定居住用宅地等 [1] 区分所有なし : 外階段 / 親族が取得する場合 Q. 被相続人 A が所有する宅地の上に A の所有する建物があり 1 階に A が居住し 2 階に子 B とその家族が居住しています ( 建物内部では行き来ができない構造 ) A と B は別生計です こ

である 12 遺留分とは 遺言の内容にかかわらず一定の相続人が確実に受け取ることができる一定の 割合のことである 直系尊属のみが相続人である場合は 被相続人の財産の 1/3 その 他の場合には 被相続人の財産の 1/2 である ただし 兄弟姉妹には遺留分はない 13 相続の放棄は 被相続人の生前に行

第一問 -50 点 - 問 1 (25 点 ) (1) について (15 点 ) 概要 次の規定の適用を受ける場合には 納税義務が課されることとなる 1. 課税事業者の選択 2. 特定期間における課税売上高による納税義務の免除の特例 3. 新設法人の納税義務の免除の特例 4. 特定新規設立法人の納税

暦年課税の贈与を毎年する人のデータ 暦年課税の贈与は 現金を贈与するのか不動産を贈与するのかで違ってきます 土地は路線価方式または倍率方式で評価し建物は固定資産税評価額で評価しますので 現金での贈与の場合よりも税率は低くなります ただし不動産の贈与では 土地や建物の贈与または共有持分の贈与になります

(2) みなし相続財産ものか13 第1 章12 2 課税される 相続財産 の範囲 海外にある財産も課税対象となる 贈与税の暦年課税適用財産も 3 年以内は課税対象となる 葬式費用 墓地や墓碑 仏壇 仏具等は非課税 相続税の課税対象となる相続財産は (1) 被相続人が亡くなったときに所有していた財産

税法入門コース 相続税 学習スケジュール 回数学習テーマ内容 第 1 回 第 2 回 第 3 回 第 4 回 第 4 回 第 1 章 第 2 章 第 2 章 第 3 章 第 4 章 第 4 章 第 5 章 テーマ 1 相続税 贈与税とは? テーマ 2 用語の説明 テーマ 1 相続人となれる人は? テ

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平成 25 年度税制改正解説相続税 ~ 基礎控除の引き下げ 税率構造の見直し等 法定相続人の数と基礎控除法定相続人の数と基礎控除 法定相続人の数 1 人 2 人 3 人 4 人 5 人 60,000 千円 70,000 千円 80,000 千円 90,000 千円 100,000 千円 36,000

ラリーマン 相続税の申告は? 45 相続税の申告はどのようにすればよいのでしょうか 相続が開始したことを知った日 ( 通常は被相続人が死亡した日 ) の翌日から 10 か月以内に 被相続人の住所 地の所轄税務署に申告し 相続税を納付する必要があります 申告書を提出する人が 2 名以上いる場合は 共同

相続税計算 例 不動産等の評価財産の課税評価額が 4 億 8 千万円 生命保険金の受取額が 2 千万円 現金 預金等が 4 千万円 ローン等の債務及び葬式費用等が 3 千万円である場合の相続税を計算します 相続人は妻と 2 人の子供の 3 人です ( 評価額を計算するには専門知識を要します 必ず概算

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13. 平成 29 年 4 月に中古住宅とその敷地を取得した場合 当該敷地の取得に係る不動産取得税の税額から 1/2 に相当する額が減額される 14. 家屋の改築により家屋の取得とみなされた場合 当該改築により増加した価格を課税標準として不動産 取得税が課税される 15. 不動産取得税は 相続 贈与

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[2] 税率構造の見直し 相続税の税率構造が現行の6 段階から8 段階に変更されるとともに 最高税率が 50% から 55% に引き上げられることとなりました ただし 各法定相続人の取得金額が2 億円以下の場合の税率は と変わりありません この改正は 平成 27 年 1 月 1 日以後に相続または遺

平成16年版 真島のわかる社労士

配偶者がいる人の一次相続と二次相続のデータ 被相続人に配偶者がいる一次相続と 配偶者がいない二次相続の相続税シミュレーションを行います 配偶者の税額軽減は その節税効果が大きいために一次相続で相続税を大幅に減額することができますが 次の二次相続では想定外の相続税が発生することがあります 配偶者がいる

相続税に関するチェックリスト

給与所得控除額の改正前後の比較 改正前 改正後 給与等の収入金額給与所得控除額給与等の収入金額給与所得控除額 180 万円以下 収入金額 40% 65 万円に満たない場合は 65 万円 180 万円以下 収入金額 40%-10 万円 55 万円に満たない場合は 55 万円 180 万円超 360 万

[2] 株式の場合 (1) 発行会社以外に譲渡した場合株式の譲渡による譲渡所得は 上記の 不動産の場合 と同様に 譲渡収入から取得費および譲渡費用を控除した金額とされます (2) 発行会社に譲渡した場合株式を発行会社に譲渡した場合は 一定の場合を除いて 売却価格を 資本金等の払戻し と 留保利益の分

問 1 ( 続き ) 3 延納年割額 ❶ 延納年割額は 延納税額を延納期間に相当する年数で除して計算した金額とする 4 手続 相続税の延納の許可を申請しようとする者は その延納を求めようとする相続税の納期限までに 又は納付すべき 日に ❶ 一定の事項を記載した申請書に担保提供関係書類を添付 ❶ し

一戸建ての自宅を所有している人のデータ 東京都内やその近郊など路線価の高い宅地に一戸建ての自宅を所有し その他に預貯金や有価証券を保有している人の相続税シミュレーションになります 路線価が高いと自宅の敷地の面積が広くなくても その宅地の評価額は高額になりますので この宅地に対して小規模宅地等の特例が

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相続税を計算してみましょう!

自宅の他に賃貸マンションと駐車場を所有している人のデータ 自宅の他に賃貸マンションと駐車場を所有している人の 法定相続人の数と相続財産および債務のデータから相続税を試算します 賃貸マンションについては全室が賃貸用かどうか 駐車場については舗装がしてあるかどうかで評価額が違ってくることがあります また

5 適用手続 ⑴ 相続時精算課税の適用を受けようとする受贈者は 贈与を受けた財産に係る贈与税の申告期間内に 相続時精算課税選択届出書 ( 贈与者ごとに作成が必要 ) を贈与税の申告書に添付して 納税地の所轄税務署長に提出する ( 相法 21の92) なお 提出された当該届出書は撤回することができない

Microsoft Word 常発041号 改正相続税法等の周知について(・

相続財産の評価P64~75

間の初日以後 3 年を経過する日の属する課税期間までの各課税期間 6 高額特定資産を取得した場合の納税義務の免除の特例事業者 ( 免税事業者を除く ) が簡易課税制度の適用を受けない課税期間中に国内における高額特定資産の課税仕入れ又は高額特定資産に該当する課税貨物の保税地域からの引取り ( 以下 高

相続人の居住用または事業用の宅地については2 割または5 割評価にするという小規模宅地等の評価減の特例があるが 平成 22 年度税制改正により 原則として申告期限まで居住または事業を継続していなければ適用が認められなくなっている 今回 基礎控除額が引き下げられることと合わせ 都市部の独居老人が亡くな

PowerPoint プレゼンテーション

Microsoft Word - 第65号 二世帯住宅と小規模宅地等の特例

2011年税制改正のポイント

(2) 源泉分離課税制度源泉分離課税制度とは 他の所得と全く分離して 所得を支払う者 ( 銀行 証券会社等 ) がその所得の支払の際に 一定の税率で所得税を源泉徴収し それだけで所得税の納税が完結するものです 1 対象となる所得代表的なものとして 預金等の利子所得 定期積金の給付補てん金等があります

2018年度税制改正大綱 - 資産税関連の主な改正点

12. 小規模宅地等の特例の見直し 1. 改正のポイント (3) 適用時期平成 30 年 4 月 1 日以後に相続又は遺贈により取得する宅地等に係る相続税について適用される ただし (2)1 の改正について 平成 30 年 3 月 31 日においての別居親族の要件を満たしていた宅地等を平成 32 年

例えば毎年 子供 2 人に対し110 万円づつ贈与し続けるのであれば 10 年間で2,200 万円の財産を無税で子供に移すことができます 贈与税の基礎控除額を上手く活用する方法だけでも 計画的に行うことがどれだけ大切なのかご理解いただけると思います とにかく財産を所有している人が高齢になればなるほど

Microsoft Word - 第53号 相続税、贈与税に関する税制改正大綱の内容

Microsoft Word - 第58号 二世帯住宅の敷地にかかる小規模宅地等の特例

2015 年 1 月いよいよ施行! 相続税増税の影響と対策 Part 1 相続税はどう変わる? 影響は? Part 2 相続税の負担を軽減するには?

Microsoft Word - 第67号 来年からの贈与税改正と相続時精算課税を選択する際の注意点

速報!  平成27年度税制改正セミナー

(1) 改正の内容 内容 現行制度 特例制度 納税猶予対象株式 納税猶予税額 発行済議決権株式総数の 3 分の 2 に達するまでの株式 贈与の場合 : 納税猶予対象株式に係る贈与税の全額 相続の場合 : 納税猶予対象株式に係る相続税の 80% 取得した全ての株式 贈与の場合 : 納税猶予対象株式に係

平成 29 年度税制改正解説資産課税 納税義務の見直し 1 国外財産に関する相続税 贈与税の納税義務の範囲が見直されます 被相続人が日本国籍を有しない者であって 一時的滞在 ( 2) をしていたものを除く 2

所令要綱

テキスト編 第 1 章相続税 贈与税とはなにか 目次 1 相続税が課税される理由 1 2 どれくらいの遺産がある場合 相続税は課税されるか 2 3 贈与税が課税される理由 3 4 相続税と贈与税の関係 4 第 2 章相続人と相続分 1 相続人と相続順位 5 2 相続の承認と放棄 14 3 相続人の相

野村資本市場研究所|顕著に現れた相続税制改正の影響-課税対象者は8割増、課税割合は過去最高の8%へ-(PDF)

特別障害者一人につき 75 万円を所得から控除することができます 障害者控除は 扶養控除の適用がない16 歳未満の扶養親族を有する場合においても適用されます ⑶ 心身障害者扶養共済掛金の控除 P128 条例の規定により地方公共団体が実施するいわゆる心身障害者扶養共済制度による契約で一定の要件を備えて

叔父から財産の贈与(1~3) を受けた場合 1/1 12/31 2/1 3/15 相選養続択与子贈時届贈精出縁与算書与 1組課提2 税出3 暦年課税相続時精算課税 養子縁組前の贈与 1については 暦年課税により贈与税額を計算し 養子縁組以後の贈与 2 及び 3は 相続時精算課税により贈与税額を計算し

#210★祝7500【H30税法対策】「登録免許税ほか」優先暗記30【宅建動画の渋谷会】佐伯竜PDF

相続税 贈与税の基本がよくわかる! 誰が相続人になるの? 税額はどのようにして求めるの? 土地 建物の評価はどうするの? 住宅取得資金の贈与は最大 3,000 万円が非課税に? 教育資金や結婚 子育て資金の贈与は非課税に? 新しくできる配偶者居住権ってどんなもの? etc.

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1.一般の贈与の場合(暦年課税)編

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き一 修正申告 1 から同 ( 四 ) まで又は同 2 から同 ( 四 ) までの事由が生じた場合には 当該居住者 ( その相続人を含む ) は それぞれ次の 及び に定める日から4 月以内に 当該譲渡の日の属する年分の所得税についての修正申告書を提出し かつ 当該期限内に当該申告書の提出により納付

住宅取得等資金の贈与に係る贈与税の非課税制度の改正

2.配偶者控除の特例の適用を受ける場合(暦年課税)編

( 相続時精算課税適用者の死亡後に特定贈与者が死亡した場合 ) (6) 相続時精算課税適用者 ( 相続税法第 21 条の9 第 5 項に規定する 相続時精算課税適用者 をいう 以下 (6) において同じ ) の死亡後に当該相続時精算課税適用者に係る特定贈与者 ( 同条第 5 項に規定する 特定贈与者

2. 制度の概要 この制度は 非上場株式等の相続税 贈与税の納税猶予制度 とは異なり 自社株式に相当する出資持分の承継の取り扱いではなく 医療法人の出資者等が出資持分を放棄した場合に係る税負担を最終的に免除することにより 持分なし医療法人 に移行を促進する制度です 具体的には 持分なし医療法人 への

第 6 回令和元年度固定資産評価実務者勉強会 第 3 部 税理士による最近の各種課税評価に関するお話 講師 : 税理士 不動産鑑定士 赤川明彦 ( 株式会社土地評価センター取締役 ) copyright 2019 KOTOBUKI PROPERTY ASSESSMENT all rights res

新・NPO法人申請マニュアル.pwd

Japan Tax Newsletter

3.相続時精算課税の適用を受ける場合編

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3.相続時精算課税の適用を受ける場合編

5 配偶者控除等 配偶者控除 配偶者特別控除 扶養控除及び勤労学生控除の合計所得金額の要件 について 一律 10 万円ずつ引き上げられます 6 青色申告特別控除正規の簿記の原則により記帳している者に係る控除額が 55 万円に引き下げられ 正規の簿記の原則により記帳し かつ e5tax 等により確定申

2.配偶者控除の特例の適用を受ける場合(暦年課税)編

事業承継税制の概要 事業承継税制は である受贈者 相続人等が 円滑化法の認定を受けている非上場会社の株式等を贈与又は相続等により取得した場合において その非上場株式等に係る贈与税 相続税について 一定の要件のもと その納税を猶予し の死亡等により 納税が猶予されている贈与税 相続税の納付が免除される

平成23年度税制改正の主要項目

第68回税理士試験 相続税法 解説

土地建物等の譲渡損失は 同じ年の他の土地建物等の譲渡益から差し引くことができます 差し引き後に残った譲渡益については 下記の < 計算式 2> の計算を行います なお 譲渡益から引ききれずに残ってしまった譲渡損失は 原則として 土地建物等の譲渡所得以外のその年の所得から差し引くこと ( 損益通算 )

住宅取得等資金贈与の非課税特例 教育資金一括贈与の非課税特例 結婚 子育て資金贈与の非課税特例 相続時精算課税制度 贈与者 贈与年の 1 月 1 日現在で 60 歳以上の父母または祖父母 受贈者 贈与者の直系卑属 ( 子 孫 ひ孫等 ) で贈与の年の 1 月 1 日現在 20 歳以上 受贈年の合計所

Microsoft Word - 東日本大震災により被害を受けた場合の相続税・贈与税の取扱い

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て 次に掲げる要件が定められているものに限る 以下この条において 特定新株予約権等 という ) を当該契約に従つて行使することにより当該特定新株予約権等に係る株式の取得をした場合には 当該株式の取得に係る経済的利益については 所得税を課さない ただし 当該取締役等又は権利承継相続人 ( 以下この項及

1: とは 居住者の配偶者でその居住者と生計を一にするもの ( 青色事業専従者等に該当する者を除く ) のうち 合計所得金額 ( 2) が 38 万円以下である者 2: 合計所得金額とは 総所得金額 ( 3) と分離短期譲渡所得 分離長期譲渡所得 申告分離課税の上場株式等に係る配当所得の金額 申告分

Transcription:

第 68 回税理士試験 相続税法 本解答は平成 30 年 8 月 0 日 3 時に学校法人大原学園が独自に作成したもので 予告なしに内容を変更する場合があります また 本解答は学校法人大原学園が独自の見解で作成 / 提供しており 試験機関による本試験の結果等について保証するものではありません 本解答の著作権は学校法人大原学園に帰属します 無断転用 転載を禁じます

本試験模範解答 相続税法 第一問 -50 点 - 問 について (30 点 ) 概要 ()~(3) のタイトルが全て列挙できていて ( 点 ) 相続税法において 個人以外の者に相続税を課すこととされている規定は 下記のとおり である () 人格のない社団等又は持分の定めのない法人に対する課税 (2) 特定の一般社団法人等に対する課税 (3) 受益者等が存しない信託等の特例 2 人格のない社団等又は持分の定めのない法人に対する課税 (9 点 ) () 人格のない社団等に納税義務が生じる場合 人格のない社団等に対し財産の贈与 遺贈又は設立のための提供があった場合においては その人格のない社団等を個人とみなして 贈与税又は相続税を課する (2) 持分の定めのない法人に納税義務が生じる場合 持分の定めのない法人に対し財産の贈与 遺贈又は設立のための提供があった場合におい て その贈与 遺贈又は提供によりその贈与 遺贈又は提供をした者の親族その他これらの 者と特別の関係がある者の相続税又は贈与税の負担が不当に減少すると認められるときは その持分の定めのない法人を個人とみなして 贈与税又は相続税を課する (3) 法人税等相当額の控除 個人とみなされるものの贈与税又は相続税の額については その個人とみなされるものに 課される法人税等相当額を控除する (4) 住所の判定 納税義務者の規定の適用については 個人とみなされるものの住所は その主たる営業所 又は事務所の所在地にあるものとみなす 3 特定の一般社団法人等に対する課税 (4 点 ) () 特定の一般社団法人等に相続税の納税義務が生じる場合 一般社団法人等の理事である者 ( その一般社団法人等の理事でなくなった日から 5 年を経 過していない者を含む ) が死亡した場合において その一般社団法人等が特定一般社団法 人等に該当するときは その特定一般社団法人等はその死亡した者 ( 以下 被相続人 とい う ) の相続開始時におけるその特定一般社団法人等の次に掲げる金額をその被相続人から 遺贈により取得したものと その特定一般社団法人等は個人とそれぞれみなして その特定 一般社団法人等に相続税を課する 純資産額 ( 財産の価額の合計額負債の価額の合計額 ) 同族理事の数 + (2) 贈与税及び相続税の控除 () の規定により特定一般社団法人等に相続税が課される場合には その特定一般社団法人 等の相続税の額については 持分の定めのない法人としてその特定一般社団法人等に課され た贈与税及び相続税の税額を控除する (3) 住所の判定 相続税の納税義務者の規定の適用については () の特定一般社団法人等の住所は その主 たる事務所の所在地にあるものとする

(4) 生前贈与加算の不適用 () の規定の適用がある場合において その特定一般社団法人等が被相続人に係る相続開始前 3 年以内にその被相続人から贈与により取得した財産の価額については 生前贈与加算の規定は 適用しない (5) 用語の意義 一般社団法人等一般社団法人又は一般財団法人 ( 被相続人の相続開始時において公益社団法人又は公益財団法人 法人税法に規定する非営利型法人その他一定のものを除く ) をいう 2 同族理事一般社団法人等の理事のうち 被相続人又はその配偶者 三親等内の親族その他のその被相続人と特殊の関係のある者をいう 3 特定一般社団法人等一般社団法人等で次に掲げる要件のいずれかを満たすものをいう イ被相続人の相続開始直前におけるその被相続人に係る同族理事の数の理事の総数のうちに占める割合が2 分のを超えること ロ被相続人の相続開始前 5 年以内においてその被相続人に係る同族理事の数の理事の総数のうちに占める割合が2 分のを超える期間の合計が3 年以上であること 4 受益者等が存しない信託等の特例(6 点 ) () 受益者等が存しない信託受益者等が存しない信託 ( 退職年金の支給を目的とする信託を除く 以下同じ ) の効力が生ずる場合において その信託の受益者等となる者がその信託の委託者の親族であるとき ( 受益者等となる者が明らかでない場合には 信託終了時に親族が残余財産の給付を受けることとなるとき ) は その信託の効力が生ずる時において その信託の受託者は その信託に関する権利をその委託者から贈与又は遺贈により取得したものとみなす (2) 受益者等が不存在となった場合受益者等の存する信託について その信託の受益者等が不存在となった場合において その受益者等の次に受益者等となる者がその信託の効力が生じた時の委託者又はその前の受益者等の親族であるとき ( 次に受益者等となる者が明らかでない場合には 信託終了時に委託者又はその前の受益者等の親族が残余財産の給付を受けることとなるとき ) は その受益者等が不存在となった時において その信託の受託者は その信託に関する権利をその前の受益者等から贈与又は遺贈により取得したものとみなす (3) 受託者が個人以外である場合 ()(2) の規定の適用がある場合において これらの信託の受託者が個人以外であるときは その受託者を個人とみなして 相続税又は贈与税を課する (4) 法人税等相当額の控除 ()~(3) の規定の適用がある場合において 受託者に課される贈与税又は相続税の額については その受託者に課される法人税等相当額を控除する (5) 住所等の判定納税義務者の規定の適用については ()(2) の信託の受託者の住所は その信託の引受けをした営業所 事務所等の所在地にあるものとし ()(2) の信託の受託者は 日本国籍を有するものとする (6) 信託財産等の承継 ()(2) の規定により贈与又は遺贈により取得したものとみなされる信託に関する権利又は 2

利益を取得した者は その信託の信託財産に属する資産及び負債を取得し 又は承継したも のとみなす 問 2 について (20 点 ) () 特定居住用宅地等の意義 (2 点 ) ( 注 ) 被相続人等の ( 注 2) 居住の用に供されていた宅地等 ( その宅地等が 2 以上ある場合には 一定の宅地等に限る ) で その被相続人の配偶者又は次のいずれかを満たすその被相続人の 親族 ( その被相続人の配偶者を除く 以下 () において同じ ) が相続又は遺贈により取得し たものをいう その親族が相続開始の直前においてその宅地等の上に存する被相続人の居住の用に供され ていた一棟の建物 ( その被相続人 その配偶者又はその親族の居住の用に供されていた部分 として一定の部分に限る ) に居住していた者であって 相続開始時から申告期限 ( その親族 が申告期限前に死亡した場合には その死亡の日 (2) を除き 以下同じ ) まで引き続き その宅地等を有し かつ その建物に居住していること 2 その親族 ( 被相続人の居住の用に供されていた宅地等を取得した者に限る ) が次に掲げる 要件の全てを満たすこと ( その被相続人の配偶者又は相続開始の直前においてその被相続人 の居住の用に供されていた家屋に居住していた親族で法定相続人に該当する者がいない場合 に限る ) イ相続開始前 3 年以内に法施行地にあるその親族 その親族の配偶者 その親族の三親等 内の親族又はその親族と特別な関係がある法人が所有する家屋 ( 相続開始の直前において その被相続人の居住の用に供されていた家屋を除く ) に居住したことがないこと ロ相続開始時にその親族が居住している家屋を相続開始前のいずれの時においても所有 していたことがないこと ハ相続開始時から申告期限まで引き続きその宅地等を有していること 3 被相続人の生計一親族が 相続開始時から申告期限まで引き続きその宅地等を有し かつ 相続開始前から申告期限まで引き続きその宅地等を自己の居住の用に供していること ( 注 ) 被相続人等とは 被相続人又は被相続人の生計一親族をいう ( 注 2) 居住の用は 居住の用に供することができない事由として一定の事由により相続開 始の直前において被相続人の居住の用に供されていなかった場合 ( 一定の用途に供さ れている場合を除く ) におけるその事由により居住の用に供されなくなる直前のその 被相続人の居住の用を含む (2) 貸付事業用宅地等の意義 (8 点 ) ( 注 ) 被相続人等の事業 ( 不動産貸付業等に限る 以下 貸付事業 という ) の用に供されてい た宅地等で 次のいずれかを満たすその被相続人の親族 ( その親族から相続又は遺贈によりそ の宅地等を取得したその親族の相続人を含む 以下 において同じ ) が相続又は遺贈により 取得したもの ( 特定同族会社事業用宅地等及び相続開始前 3 年以内に新たに貸付事業の用に供 された宅地等 ( 相続開始の日まで 3 年を超えて引き続き一定の貸付事業を行っていた被相続人 等のその貸付事業の用に供されたものを除く ) を除く ) をいう その親族が 相続開始時から申告期限までの間にその宅地等に係る被相続人の貸付事業を 引き継ぎ 申告期限まで引き続きその宅地等を有し かつ その貸付事業の用に供している こと 2 被相続人の生計一親族が 相続開始時から申告期限まで引き続きその宅地等を有し かつ 相続開始前から申告期限まで引き続きその宅地等を自己の貸付事業の用に供していること ( 注 ) 被相続人等の事業には 準事業を含む 3

第二問 -50 点 - 各相続人等の相続税の課税価格の計算 () 相続又は遺贈により取得した個々の財産 ( 次の (2) 及び (3) に該当するものを除く ) の価額の計算 ( 単位 : 円 ) 財産の種類取得者 宅地 H 課税価格に算入される金額 計算過程 50,000 0.97=494,700<500,000 0.99=495,000 乙 76,40,080 {(500,000 0.99)+(50,000 0.97 0.08)} 330 m2 =76,40,080 宅地 I 750,000 0.99 50 m2 =,375,000 E 9,327,500,375,000 ( 注 )0.82=9,327,500 ( 注 ) 56m2 =37.33% 0.82 50m2 宅地 J 380,000.00 320 m2 =2,600,000 乙 C 60,800,000 2,600,000 2 =60,800,000 60,800,000 2,600,000 2 =60,800,000 建物 K 8,000,000.0=8,000,000 乙 C 9,000,000 8,000,000 2 =9,000,000 9,000,000 8,000,000 2 =9,000,000 (4 点 ) 4

() 相続又は遺贈により取得した個々の財産 ( 次の (2) 及び (3) に該当するものを除く ) の価額の計算 ( 続き ) ( 単位 : 円 ) 財産の種類取得者 課税価格に算入される金額 計算過程 宅地 L D 43,350,000 50,000 ( 注 ).00 ( 注 2)0.85 340 m2 =43,350,000 ( 注 ) 340m2 =24.28m>22m 22m.00 4m 66m2-340m2 ( 注 2) =44.80% 0.85 66m2 山林 P C 9,640,000 (( 注 )60,500-,400) 400 m2 =9,640,000 ( 注 ) 55,000.=60,500 Q 社株式 () 2,950 (2) 2,920 (3) 2,95 (4) 2,960 2,95 E 58,300,000 2,95 20,000 株 =58,300,000 R 社転換社債 型新株予約権 付社債 () 増資割合 20,000,000-40,000,000,000 =0. 800,000 株 (2),550+,000 0. =,500 +0. (3),000<,500 A 0,500,000,500 00,000 7,000,000 =0,500,000 00 (5 点 ) 5

() 相続又は遺贈により取得した個々の財産 ( 次の (2) 及び (3) に該当するものを除く ) の価額の計算 ( 続き ) ( 単位 : 円 ) 財産の種類取得者 課税価格に算入される金額 計算過程 S ゴルフ会員権 C - 預託金等の返還が受けられないため評価しない U 銀行 F 2,680,000 200,000 ドル 08.40=2,680,000 外貨普通預金 (2) 相続又は遺贈により取得した個々の財産 ( 取引相場のないO 社株式 ) の価額の計算イ評価方法の判定 ( 単位 : 円 ) () 同族株主等の判定 70%>50% 同族株主 (2) 取得者の判定乙 ( 乙 A H) 70% 25% 中心的な同族株主 原則的評価方式 A(A 乙 ) 60% 25% 中心的な同族株主 原則的評価方式 H(H 乙 ) 30% 25% 中心的な同族株主 原則的評価方式判定結果が合っていて (3 点 ) 6

ロ資産及び負債の計算 ( イ ) 資産の部 ( 単位 : 円 ) 科 目 帳簿価額 相続税評価額 計 算 過 程 現金預金 5,327,000 5,327,000 受取手形 2,000,000 2,000,000 売掛金 32,84,000 32,84,000 ( 千円未満切捨 ) 商品 4,393,000 4,393,000 建物 35,000,000 28,200,000 30,000,000.0=30,000,000 30,000,000 (-0.3 5 )=28,200,000 土地 60,000,000 78,500,000 保険積立金 0 0 繰延資産 0 0 生命保険金等 30,000,000 30,000,000 合計 79,534,000 9,234,000 ( ロ ) 負債の部 ( 単位 : 円 ) 科 目 帳簿価額 相続税評価額 計 算 過 程 買掛金 29,548,000 29,548,000 未払費用 2,74,000 2,74,000 借入金 2,000,000 2,000,000 貸倒引当金 0 0 退職手当金等 5,000,000 5,000,000 未払法人税 3,062,000 3,062,000 ( 千円未満切捨 ) 未払消費税,786,000,786,000 ( 千円未満切捨 ) 未払事業税,426,000,426,000 ( 千円未満切捨 ) 未払道府県民税 872,000 872,000 ( 千円未満切捨 ) 保険差益に対する 法人税等 2,590,000 2,590,000 (30,000,000-8,000,000-5,000,000) 37%=2,590,000 合計 68,458,000 68,458,000 (9 点 ) 7

ハ 株当たりの純資産価額の計算 ( 単位 : 円 ) 計算過程 (9,234,000-68,458,000)-(79,534,000-68,458,000)=,700,000 37%=4,329,000 9,234,000-68,458,000- =8,447,000 =2,368( 円未満切捨 ) 50,000 株 ニ 株当たりの価額の計算 ( 単位 : 円 ) 財産の種類取得者 O 社株式 課税価格に算入される金額 比準要素等 計算過程 A 2 2 22 3 23 4 20 5 2 2 (,250,000+,00,000) 2 =.4(0. 円未満切捨 ) ( 注 )800,000 株 ( 注 ) 40,000,000 50=800,000 株 5,700,000 =64( 円未満切捨 ) 800,000 株 2 (5,700,000+54,750,000) 2 =66( 円未満切捨 ) 800,000 株 3 <2 64 40,000,000+65,250,000 =3( 円未満切捨 ) 800,000 株 評価額 類似業種比準価額 ( イ ) 2.4.7 (0.82)+64 0 +3 8 (.) 3 (2.77) 0.7=27.(0. 円未満切捨 ) ( ロ ) ( イ ) ( 注 2)800 =3,473( 円未満切捨 ) 50 ( 注 2) 40,000,000 =800 50,000 株 2 純資産価額 2,368 3 >2 2,368 乙,840,000 2,368 5,000 株 =,840,000 A 47,360,000 2,368 20,000 株 =47,360,000 H,840,000 2,368 5,000 株 =,840,000 (5 点 ) 8

(3) 相続又は遺贈によるみなし取得財産の価額の計算 ( 単位 : 円 ) 財産の種類取得者 生命保険金等 課税価格に算入される金額 計算過程 30,000,000-2,000,000=28,000,000 乙 7,000,000 28,000,000-2,000,000=7,000,000 24,000,000 2,600,000 9.222=23,977,200 24,000,000 24,000,000 50%=2,000,000 C 3,000,000 2,000,000-9,000,000=3,000,000 (X 生命保険に係る ) 生命保険契約に関する権利は掛捨保険のため評価しない ( 生命保険金等の非課税金額の計算 ) 5,000,000 6( 法定相続人の数 )=30,000,000<28,000,000+2,000,000=40,000,000 乙 C 30,000,000 28,000,000 40,000,000 =2,000,000 2,000,000 40,000,000 =9,000,000 (4 点 ) 9

(3) 相続又は遺贈によるみなし取得財産の価額の計算 ( 続き ) ( 単位 : 円 ) 退職手当金等 乙 0 5,000,000-5,000,000=0 ( 退職手当金等の非課税金額の計算 ) 乙 5,000,000 6( 法定相続人の数 )=30,000,000 5,000,000 5,000,000 ( 点 ) 0

(4) 小規模宅地等の特例の計算 ( 単位 : 円 ) () 有利判定 計算過程 E 宅地 I 9,327,500 50 m2 50% 200 m2 =60,885,000 順位 2 C 宅地 J 60,800,000 60 m2 80% 330 m2 =00,320,000 順位 (2) 減額金額 C 宅地 J E 宅地 I 60,800,000 60m2 20 (- 60m2 00 )=48,640,000 9,327,500 03.03m2 50m2 =62,730,000( 円未満切捨 ) 62,730,000 (- 50 00 )=3,365,000 ( 注 ) 60m2 200 +03.03m2 200 m2 330 特例適用対象財産取得者課税価格から減額される金額 宅地 J C 48,640,000 宅地 I E 3,365,000 (5) 課税価格から控除すべき債務及び葬式費用 ( 単位 : 円 ) 債務及び葬式費用 負担者金 額 計 算 過 程 債務 乙 2,480,000 600,000+380,000+,500,000=2,480,000 保険会社からの借入金はないものとする 葬式費用 C 4,600,000 4,500,000+00,000=4,600,000 香典返戻費用 墓碑及び墓地の購入費用 初七日の法要費用は控除できない (3 点 )

(6) 課税価格に加算する贈与財産 ( 暦年贈与財産 ) 価額の計算 ( 単位 : 円 ) 贈与年分受贈者 加算される贈与 財産価額 計算過程 H28 G - 相続又は遺贈により財産を取得していないため適用なし H29 C 2,000,000 現金 H29 F 5,000,000 普通預金 (7) 相続時精算課税に係る贈与財産価額の計算 ( 単位 : 円 ) 贈与年分受贈者 加算される贈与 財産価額 計算過程 H28 A 8,000,000 定期預金 (8) 相続人等の課税価格の計算 ( 単位 : 円 ) 区分 相続人等 配偶者乙子 A 子 C 養子 C 孫 D 養子 E 孫 F 孫 G 孫 H 相続又は遺贈による取得財産 258,050,080 57,860,000 2,60,000 9,640,000 43,350,000 8,262,500 2,680,000,840,000 みなし取得財産 7,000,000-3,000,000 相続時精算課税の適用を受ける贈与財産 8,000,000 債務及び葬式費用 2,480,000 4,600,000 生前贈与加算 ( 暦年課税分 ) 2,000,000 5,000,000 - 課税価格 (,000 円未満切捨て ) 262,570,000 65,860,000 9,560,000 2,640,000 43,350,000 8,262,000 26,680,000 -,840,000 (6 点 ) 2

2 納付すべき相続税額の計算 () 相続税の総額の計算 課税価格の合計額遺産に係る基礎控除額課税遺産額 569,762 千円 30,000+6,000 6( 法定相続人の数 )=66,000 千円 503,762 千円 法定相続人法定相続分法定相続分に応ずる取得金額相続税の総額の基となる税額 乙 2 25,88 千円 86,346,450 円 A C C 2 5 50,376 8,2,800 E 2 5 + 2 5 2 75,564 5,669,200 F 2 5 2 25,88 3,278,200 合計 6 人 (00 円未満切捨て ) 29,632,200 円 (3 点 ) 3

(2) 相続人等の納付すべき相続税額の計算 ( 単位 : 円 ) 区分 相続人等 配偶者乙子 A 子 C 養子 C 孫 D 養子 E 孫 F 孫 G 孫 H 算出税額 59,739,903 4,984,46 4,450,289 4,923,530 9,862,988 26,906,959 6,070,23-2,693,835 加算又は減算 相続税額の 2 割加算額,972,597 538,767 贈与税額控除額 ( 暦年課税分 ) 配偶者の税額軽 減額 未成年者控除額 59,739,903 94,000 400,000 485,000 差引税額 0 4,984,46 4,450,289 4,729,530,835,585 26,506,959 5,585,23-3,232,602 納付税額 (00 円未満切捨て ) 0 4,984,400 4,450,200 4,729,500,835,500 26,506,900 5,585,200-3,232,600 (5 点 ) 4

(3) 相続税額の 2 割加算及び控除金額の計算 ( 単位 : 円 ) 加算及び控除の項目 相続税額の 2 割加算 対象者金額計算過程 D 20,972,597 9,862,988 00=,972,597 20 H 538,767 2,693,835 00=538,767 対象者 贈与税額控除 ( 暦年課税分 ) H29 (2,000,000+3,000,000-,00,000) 5%-00,000=485,000 2,000,000 C 94,000 485,000 2,000,000+3,000,000=94,000 F 485,000 H29 (5,000,000-,00,000) 5%-00,000=485,000 配偶者の税額軽 減 () 59,739,903 (2) 29,632,200 ( 注 ) 262,570,000 569,762,000 =59,739,903 ( 注 ) 569,762,000 2=284,88,000 60,000,000 284,88,000 2 262,570,000 3 >2 262,570,000 乙 59,739,903 (3) () (2) 59,739,903 やり方 未成年者控除 E 400,000 00,000 (20 歳 -6 歳 )=400,000 (2 点 ) 5

合格ラインの読み 理論については2 問体制の出題で 問目が応用理論 2 問目が個別理論で 平成 8 年より出題が続いていた事例形式での出題はなく ボリュームは多めでした また 税制改正に関する内容が色濃く問われておりました 計算については 例年と同様に総合問題での出題で 比較的ボリュームが多い問題でした 小規模宅地等の特例の適用の有無につき判断に迷う部分や適用対象者の指示書きなど特徴的な論点もありましたが 基礎的な論点が多く問われていました 以下 各問の合格ラインについて簡単に触れることにします 第一問. 問 の理論問題は 個人以外に相続税を課する規定をベースとして 相続税法の内容及び計算方法を問う問題で ボリュームが多めの問題となっていました 大原では人格のない社団等又は持分の定めのない法人に対する課税 特定の一般社団法人に対する課税は いずれもAランクで予想し 直前対策模擬試験などの模擬試験や講義内で実施する理論問題演習でも出題している論点であり これらの理論は高い精度の解答が充分可能であったと思われます 特に 特定の一般社団法人等に対する課税は本年度の改正で新設された項目であり 精度良くひととおりの解答できたかどうかが合否の分かれ目となると思われます 受益者等が存しない信託等の特例については ボリューム等を考慮すると 解答できなくても合否に大きな影響はないと思われます 2. 問 2の理論問題は 小規模宅地等の特例に関する 特定居住用宅地等 貸付事業用宅地等 の適用要件を問う出題でした これらは ともに本年度の改正項目ではありますが 大原ではAランク理論として予想し 直前予想公開模擬試験で類似した問題を出題しており これらの理論は高い精度の解答が可能であったと思われます これらの規定を カッコ書きや注書きを含めて ほぼ模範解答どおりに解答できたかどうかがポイントとなります 第二問 計算問題は 財産評価を中心とした総合問題でした 個々の財産評価では 宅地に関して 正面路線の判定 都市計画道路予定地 共有持分 不整形地 ( 計算上の奥行距離 ) などの論点が出題されておりました 取引相場のない株式に関しては 類似業種比準価額 純資産価額 などの論点が出題されておりました いずれも基本的な項目であるため これらの項目につき確実に解答することがポイントになると思われます 昨年度に比して難易度は同等の問題でしたが ボリュームが多く 最終値まで辿り着くことは困難であったと思われますので基礎項目をいかに取りこぼさずに解答できたかがポイントになります 全体としてのボーダーラインは理論 37 点 計算 36 点 合計 73 点前後になると思われ 合格確 実ラインは合計 84 点以上になると思われます 6

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