1 1 調査の目的 調査の概要 1 平成 28 年 4 月より レセプトの電子請求を行っている保険医療機関及び保険薬局について 公費負担医療に係る給付により自己負担がない患者 ( 全額公費負担の患者を除く ) から求めがあった場合にも明細書の発行が義務づけられたことを踏まえ 保険医療機関 保険薬局及

Similar documents
<4D F736F F F696E74202D20918D817C DB92B78CE3817A96BE8DD78F CFA90B68BC792B28DB893FC82E8816A E >

3 電子情報処理組織の使用による請求又は光ディスク等を用いた請求により療養の給付費等の請求を行うこと ( 以下 レセプト電子請求 という ) が義務付けられた保険医療機関 ( 正当な理由を有する400 床未満の病院及び診療所を除く なお 400 床未満の病院にあっては 平成 27 年度末までに限る

に 正当な理由がない限り無償で交付しなければならないものであるとともに 交付が義務付けられている領収証は 指定訪問看護の費用額算定表における訪問看護基本療養費 訪問看護管理療養費 訪問看護情報提供療養費及び訪問看護ターミナルケア療養費の別に金額の内訳の分かるものとし 別紙様式 4を標準とするものであ

< F2D CC8EFB8FD881698BC792B7816A2E6A7464>

医師等の確保対策に関する行政評価・監視結果報告書 第4-1

スライド 1

Microsoft PowerPoint - (最新版)0311付.pptx

Microsoft Word - 第10回消費税分科会資料税1-1(1月6日段階暫定)④

政策課題分析シリーズ14(本文2)

調査票を入力いただく環境について Adobe Reader のバージョンについて本調査票は Adobe Reader 11 以降のバージョンに対応しています (Adobe Reader11 より古いバージョンですと ファイルの保存の際に下記等のエラーメッセージが表示され ファイルの保存がされません

<4D F736F F D2096BE8DD78F9182CC8B4C8DDA82C982C282A282C E646F63>

医薬品安全性情報の入手・伝達・活用状況等に関する調査

00 医療費の内容の分かる領収証及び個別の診療報酬の算定項目の分かる明細書の交付について

< 請求者の方へ > 1 承認期間中における血清肝炎 肝硬変の治療費用について 医療機関等の窓口で医療費の軽減を受けることができなかった場合には この請求書を使用して 愛知県知事に対し 医療費の償還払いの請求ができます 2 高額療養費制度の対象となる場合 この請求書で償還される金額は高額療養費制度の

<4D F736F F F696E74202D202888F38DFC AB38ED28FEE95F182CC8BA4974C82C98AD682B782E B D B2E >

別添 2 租税特別措置法施行令第 39 条の25 第 1 項第 1 号に規定する厚生労働大臣が財務大臣と協議して定める基準を満たすものである旨の証明願平成年月日厚生労働大臣殿 租税特別措置法施行令第 39 条の25 第 1 項第 1 号に規定する厚生労働大臣が財務大臣と協議して定める下記の基準を満た

体制強化加算の施設基準にて 社会福祉士については 退院調整に関する 3 年以上の経験を有する者 であること とあるが この経験は 一般病棟等での退院調整の経験でもよいのか ( 疑義解釈その 1 問 49: 平成 26 年 3 月 31 日 ) ( 答 ) よい 体制強化加算の施設基準にて 当該病棟に

iryohi_no_meisaisyo.xls

事務連絡 平成 26 年 9 月 5 日 地方厚生 ( 支 ) 局医療課都道府県民生主管部 ( 局 ) 国民健康保険主管課 ( 部 ) 都道府県後期高齢者医療主管部 ( 局 ) 後期高齢者医療主管課 ( 部 ) 御中 厚生労働省保険局医療課 疑義解釈資料の送付について ( その 9) 診療報酬の算定

< F2D CC8EFB8FD881698BC792B7816A2E6A7464>

指定居宅介護支援に要する費用の額の算定に関する基準 ( 平成 12 年厚生省告示第 20 号 ) 介護保険法第 46 条第 2 項及び第 58 条第 2 項の規定に基づき 指定居宅介護支援に要する費用の額の算定に関する基準を次のように定め 平成 12 年 4 月 1 日から適用する 一指定居宅介護支

○国民健康保険税について

301226更新 (薬局)平成29 年度に実施した個別指導指摘事項(溶け込み)

<4D F736F F D F955C8E CC093788A7A934B F A7A8CB88A7A944692E88FD8816A>

により算定する ただし 処方せんの受付回 数が 1 月に 600 回以下の保険薬局を除く により算定する 注の削除 注 4 別に厚生労働大臣が定める施設基準に適合 ( 削除 ) しているものとして地方厚生局長等に届け出た保険薬局において調剤した場合には 基準調剤加算として所定点数に32 点を加算する

日本医師会「2008年度緊急レセプト調査(4~6月分)」結果報告(2008年8月6日)

WIC-1

議案第49号-医療福祉費支給に関する条例の一部改正【確定】

<4D F736F F D A6D92E894C581458E7B8D7393FA A956C8FBC8E738FE18A518ED293FC89408E9E E A B E E968BC68EC08E7B97768D6A2E646F63>

1-1 医療保険制度の概要 *** 医療保険のしくみ *** 医療保険は 民間の生命保険や火災保険とは違い 法律によって私たちの意思に関係なく加入しなければならないことになっています ( 強制加入といいます ) このように昭和 36 年に国民皆保険が達成されて 我が国では 病気, 負傷の際には必ず何

2 院内処方 ( 入院外 投薬 ) 及び院外処方 ( 薬局調剤 ) における薬剤点数薬剤点数階級別件数の構成割合を入院外の投薬 ( 以下 院内処方 という ) 薬局調剤( 以下 院外処方 という ) 別にみると ともに 500 点未満 が最も多く それぞれ 67.0% 59.4% となっている また

( 別添 ) 保険医療機関又は保険薬局に係る電子情報処理組織等を用いた費用の請求に関する取扱要領 1 電子情報処理組織による診療 ( 調剤 ) 報酬の請求の届出保険医療機関又は保険薬局 ( 以下 保険医療機関等 という ) は 療養の給付及び公費負担医療に関する費用の請求に関する省令 ( 以下 請求

<様式2> 個人情報ファイル簿(単票)

厚生労働省による 平成 30 年度介護報酬改定に関する Q&A(Vol.1) に対する 八王子介護支援専門員連絡協議会からの質問内容と八王子市からの回答 Q1 訪問看護ステーションによるリハビリのみの提供の場合の考え方について厚労省 Q&A(Vol.1) での該当項目問 21 問 22 問 23 A

診療報酬明細書の請求事例 ( 浜松市重度心身障害者 母子家庭等医療費助成制度と公費負担医療との併用請求 ) 平成 30 年 10 月診療分より 平成 30 年 10 月 静岡県国民健康保険団体連合会


Microsoft PowerPoint - å½fi报説柔ㅂㅯㅼㅚ㇤ㅳㅋ.pptx

<様式2> 個人情報ファイル簿(単票)

Microsoft PowerPoint  税-1(平成28年度補てん状況把握)

10 生活保護の医療扶助について 生活保護制度では 困窮のため最低限度の生活を維持することのできない者に対して 医療扶助として医療を提供 医療扶助の対象者 生活保護受給者は 国民健康保険の被保険者から除外されているため ほとんどの生活保護受給者の医療費はその全額全額を医療扶助で負担医療扶助で負担 た

2. 概算請求を行う場合の取扱いについて (1) 概算による請求を選択する保険医療機関等については やむを得ない事情がある場合を除き 別紙様式により 平成 23 年 4 月 13 日までに概算による請求を選択した旨及び 次の (2) による診療実日数等を各審査支払機関 ( 国民健康保険団体連合会及び

目 次 1 事前準備について 2 2 受給者資格者証の確認について 3 3 自己負担額支払明細書について 4 4 自己負担額に未納がある場合の取扱いについて 8 5 領収書の取扱いについて 9 6 手数料の支払いについて 10 7 調剤薬局における取扱いについて 11 8 その他 12 1

知 回答喚起等などの掲載の協力要請をするとされております つきましては 日本医師会といたしましても 調査に協力したいと考えておりますので 都道府県医師会におかれましては 調査の実施にあたり 客体医療機関のご協力が得られますようご高配方何卒よろしくお願い申し上げます なお 本調査の実施にあたり 中医協

PowerPoint プレゼンテーション

個人情報保護方針

Microsoft Word _アンケート集計書HP版 .docx

I

<4D F736F F D BD90AC E938C966B926E95FB91BE95BD976D89AB926E906B8B7982D192B796EC8CA7966B959482CC926E906B82CC94ED8DD082C994BA82A495DB8CAF906697C38AD68C CC8EE688B582A282C982C282A282C C

< F2D817994AD8F6F94C5817A938C966B926E95FB91BE95BD976D89AB>

平成 28 年度診療報酬改定情報リハビリテーション ここでは全病理に直接関連する項目を記載します Ⅰ. 疾患別リハビリ料の点数改定及び 維持期リハビリテーション (13 単位 ) の見直し 脳血管疾患等リハビリテーション料 1. 脳血管疾患等リハビリテーション料 (Ⅰ)(1 単位 ) 245 点 2

京都府立医科大学附属病院


Microsoft Word - Q&A(訪問リハ).doc

入院時生活療養費の見直し内容について(厚生労働省保険局保険課:H29.4.7)

第28回介護福祉士国家試験 試験問題「社会の理解」

個人情報の取り扱いについて 公益財団法人岩手県予防医学協会 個人情報保護管理責任者常務理事 公益財団法人岩手県予防医学協会 ( 以下 協会 という ) は 健康診断等で取得した個人情報 を協会の個人情報保護基本規程に従って適正に管理し 以下のとおりお取り扱いさせていただき ますので 個人情報の提供

あっせん文(国民健康保険における限度額適用・標準負担額減額認定証 の申請に係る被保険者の負担軽減)

1 分析の主旨 ビタミン剤 うがい薬 湿布薬 保湿剤に関しては 医療費適正化の観点か ら 診療報酬改定で様々な対応を行ってきている 本分析は 2012 年度から2016 年度 ( 平成 24 年度から平成 28 年度 ) の調剤レセプトのデータを用いて これらの医薬品の薬剤料 数量等の推移を示したも

私たちの人生 病気やケガのリスクと 経済的影響は? 50 ( 千人 ) 1, 通院入院 ( 歳 )

( 誓約事項 ) 児童福祉法第 19 条の9 第 2 項に該当しないことを誓約すること 1 第 1 号関係申請者が 禁錮以上の刑に処せられ その執行を終わり 又は執行を受けることがなくなった日を経過していない 2 第 2 号関係申請者が 児童福祉法その他国民の保健医療若しくは福祉に関する法律 ( 医

平成30年度 患者様満足度調査 【外 来】

Microsoft Word - 平成28年度診療報酬改定における主要改定項目.docx

調査結果 ~~ 診療所における診療明細書の受け取りについて ~~ 診療所で診療明細書を 毎回受け取っている 約 9 割 受け取らなかったことがある 1 割 診療明細書を受け取らなかった理由 6 割が 出されなかったから 診療明細書が出されなかった人の中には なぜ診療明細書が出されないのか気になったが

機関と調整する ) 次の 1 から 3 により算出し それを合計して支払いを行うことと なりますので 各保険医療機関においては 別紙様式により 当該保険医療機関等の 平成 23 年 5 月の入院 外来別の診療実日数を併せて届け出るものとなります 1 入院分平成 22 年 11 月 ~ 平成 23 年

概要

スライド 1

制度 後期高齢者医療制度とは 3 資格 被保険者 4 被保険者証 保険証 5 保険料の算定 6 保険料の納付方法 7 保険料の軽減と納付相談 8 お医者さんにかかるときの自己負担割合 10 療養費 12 接骨院 整骨院 柔道整復 のかかり方 13 訪問看護療養費 移送費 13 高額療養費 14 特定

( 助成対象者 ) 第 3 条助成の対象となる者 ( 以下 助成対象者 という ) は 医療保険各法の規定による被保険者又は被扶養者であり かつ 柏崎市内に住所を有する妊産婦 ( 以下 対象妊産婦 という ) 又は子ども ( 以下 対象児童 という ) の保護者とする ただし 次の各号のいずれかに該

第2章診療費の算定とレセプト記載29 ハ. 入院の場合は1 日につきの金額ですが 加算できるのは入院初日から7 日目までです ニ. 入院分と外来分を重複して加算することはできません ホ. 健保点数の 救急医療管理加算 特定入院料 との重複算定はできません 時間外等加算時間外 休日 深夜に緊急診療を行

医科診療報酬点数表関係 別添 1 在宅患者支援療養病床初期加算 在宅患者支援病床初期加算 問 1 療養病棟入院基本料の注 6の在宅患者支援療養病床初期加算及び地域包括ケア病棟入院料の注 5の在宅患者支援病床初期加算の算定要件に 人生の最終段階における医療 ケアの決定プロセスに関するガイドライン 等の

H まで経過措置注意喚起

Ⅰ バイタルリンク 利用申込書 ( 様式 1-1)( 様式 ) の手続 バイタルリンク を利用する者 ( 以下 システム利用者 という ) は 小松島市医師会長宛に あらかじ め次の手順による手続きが必要になります 新規登録手続の手順 1 <システム利用者 ( 医療 介護事業者 )>

厚生年金保険の保険給付及び国民年金の給付の支払の遅延に係る加算金の支給に関する法律

スライド 1

< F2D817994AD8F6F94C5817A8E9696B D BB>

事務連絡(平成30年大阪府北部を震源とする地震)

<4D F736F F F696E74202D208E7396F22096F296F298418C6782C982C282A282C448502E B8CDD8AB B83685D>

Microsoft Word - 表紙 雛形(保険者入り)高齢者支援課180320

互助会の給付対象外 1. 歯科診療虫歯や親知らず 歯周病などの歯周疾患については給付の対象となりません 2. コンタクトレンズおよび眼鏡検診 3. 外国の医療機関で診療を受けたとき 4. 正課中および大学行事中の受傷事故に対する医療費正課中及び大学行事中に起こった受傷事故の医療費は大学から給付されま

薬事法における病院及び医師に対する主な規制について 特定生物由来製品に係る説明 ( 法第 68 条の 7 平成 14 年改正 ) 特定生物由来製品の特性を踏まえ 製剤のリスクとベネフィットについて患者に説明を行い 理解を得るように努めることを これを取り扱う医師等の医療関係者に義務づけたもの ( 特

平成 28 年 10 月 17 日 平成 28 年度の認定看護師教育基準カリキュラムから排尿自立指導料の所定の研修として認めら れることとなりました 平成 28 年度研修生から 排泄自立指導料 算定要件 施設基準を満たすことができます 下部尿路機能障害を有する患者に対して 病棟でのケアや多職種チーム

点検項目 点検事項 点検結果 リハビリテーションマネジメント加算 Ⅰ 計画の定期的評価 見直し 約 3 月毎に実施 リハビリテーションマネジメント加算 Ⅱ ( リハビリテーションマネジメント加算 Ⅰ の要件に加え ) 居宅介護支援事業者を通じて他のサービス事業者への情報伝達 利用者の興味 関心 身体

備考 欄エラーコード =ANN4 ANNM 請求明細書 給付管理票返戻 ( 保留 ) 一覧表 カイコ シ ロウ カイコ シ ロウ 請 H ,350 B 様式番号 : 過去に同じ請求明細書を提出済 ANN4 請 H

正誤表

<87408E9197BF32955C8E862E786C73>

第 2 条条例第 2 条第 1 項に規定する社会保険各法 ( 以下 社会保険各法 という ) は 次の各号に掲げる法律をいう (1) 健康保険法 ( 大正 11 年法律第 70 号 ) (2) 船員保険法 ( 昭和 14 年法律第 73 号 ) (3) 私立学校教職員共済法 ( 昭和 28 年法律第

Microsoft Word - (厚生局医療課長事務連絡)平成30年度診療報酬改定において経過措置を設けた施設基準の取扱いについて

の病床数及び新たに併設する介護保険施設の入所定員 ( 病院から転換した病床 ( 以下 転換病床 という ) を活用するものに限る ) の合計が転換前の病院の病床数以下である場合には 実態として 転換後の施設 ( 病院と介護保険施設を併せた全体をいう 以下同じ ) 全体の医療提供の内容は 転換前の病院

はじめに 2009 年 1 月の産科医療補償制度の創設に伴い 本制度に加入する分娩機関 ( 以下 加入分娩機関 といいます ) の管理下において 制度対象となる分娩 ( 在胎週数 22 週以降の分娩 < 死産含む>) に対して 各医療保険者等は出産育児一時金等に掛金相当額を加算して支給することとなっ

居宅介護支援 契約時の説明について問 131 今回の改正により 利用者の意思に基づいた契約であることを確保するため 利用者やその家族に対して 利用者はケアプランに位置付ける居宅サービス事業所について 複数の事業所の紹介を求めることが可能であること等を説明することを義務づけ それに違反した場合は報酬が

別紙 ( 国内における臓器等移植について ) Q1 一般の移送費の支給と同様に 国内での臓器移植を受ける患者が 療養の給付を受けるため 病院又は診療所に移送されたときは 移送費の支給を行うこととなるのか 平成 6 年 9 月 9 日付け通知の 健康保険の移送費の支給の取扱いについて ( 保険発第 1

健康保険 氏名 被扶養者世帯合算 申請者 記入用 申請内容 診療月 受診者 平成年月.. 家族 被扶養者 左記の診療月について 受診者ごと 医療機関 薬局 入院 通院別等 にご記入ください.. 家族 被扶養者.. 家族 被扶養者 氏名 家族の場合はその方の 生年月日 年月日年月日年月日 3 療養を受

国保 70 歳未満 公費負担公費負担医療番号 受給者番号 公費負担者公費負担医療番号 受給者番号 した住所職業上の理由 男 女 明 大 3 昭 4 平 生 区ア 職務上 下船後 3 月以内 3 通勤災害 公費負担公費負担医療番号 受給者番号 公費負担者公費負担医療番号 受給者番号 男 女 明 大 3

「診療報酬請求書等の記載要領等について」の一部改正について

2015年1月改定対応(難病・小児慢性対応)

Ⅰ 診療報酬返還請求及び指定取り消しの実態 1 返還請求年間 30 億円 厚生労働省 保険医療機関等の指導及び監査の実施状況 によると 平成 21 年度に保険医療機関等が保険医療機関に対し診療報酬の返還を求めた金額は 約 30 億 4 千万円にのぼっています 前年に比べると6 億 2 千万円減少して

【資料1】結核対策について

Microsoft PowerPoint - 05短時間の身体介護 調査結果概要((5)短時間の身体介護)0320

スライド 1

スライド 1

Transcription:

0 中医協検 - 5-1 2 9. 1 1. 1 0 公費負担医療に係るものを含む明細書 の無料発行の実施状況調査報告書 ( 案 ) < 結果概要 >

1 1 調査の目的 調査の概要 1 平成 28 年 4 月より レセプトの電子請求を行っている保険医療機関及び保険薬局について 公費負担医療に係る給付により自己負担がない患者 ( 全額公費負担の患者を除く ) から求めがあった場合にも明細書の発行が義務づけられたことを踏まえ 保険医療機関 保険薬局及び訪問看護ステーションにおける明細書の発行状況 発行事務の現状 患者への影響等を調査するとともに 明細書発行に対する患者の意識について把握することを目的とする 2 調査の対象及び調査方法 (1) 施設調査無作為抽出した全国の病院 1,000 施設 (400 床以上 500 施設 400 床未満 500 施設 ) 1,000 施設 1,000 施設 保険薬局 500 施設 訪問看護ステーション 500 事業所の計 4,000 施設 (2) 患者調査 (1) の施設調査対象施設において 1 調査期間中に入院 受診 院外処方せんを持って来局した患者又は 2 訪問看護 ( 医療保険 ) を 1 か月以上利用し かつ調査期間中も利用のあった利用者を調査対象として 1 施設 事業所につき自己負担額の有無別に 1 名ずつ計 2 名 病院については入院 外来それぞれについて自己負担額の有無別に 1 名ずつ計 4 名 合わせて最大 10,000 名 (1) については 自記式調査票の郵送配布 回収とした (2) については 施設調査の対象施設 事業所を通じて調査票を配布し 各患者から 事務局宛の返信用専用封筒にて直接回収した 調査実施時期は 平成 29 年 7 月 17 日 ~ 平成 29 年 9 月 22 日

3 回収結果 調査の概要 2 病院調査の有効回答数は 494 件 ( 有効回答率 49.4%) 調査の有効回答数は 390 件 ( 有効回答率 39.0%) 調査の有効回答数は 379 件 ( 有効回答率 37.9%) 保険薬局調査の有効回答数は 264 件 ( 有効回答率 52.8%) 訪問看護ステーション調査の有効回答数は 298 件 ( 有効回答率 59.6%) であった 病院 ( 入院 ) 患者調査の有効回答数は 435 件 病院 ( 外来 ) 患者調査の有効回答数は 561 件 患者調査の有効回答数は 486 件 患者調査の有効回答数は 452 件 保険薬局患者調査の有効回答数は 321 件 訪問看護ステーション利用者調査の有効回答数は 268 件であった 回収結果 ( 全体 ) 調査対象 発送数 有効回答数 有効回答率 施設調査 4,000 1,825 件 45.6% 患者調査 - 2,523 件 - 2

( 参考 ) 明細書の無料発行に関する規定 保険医療機関及び保険医療養担当規則 ( 昭和 32 年厚生省令第 15 号 ) ( 領収証等の交付 ) 第 5 条の2 ( 略 ) ( 注 1) 2 厚生労働大臣の定める保険医療機関は 前項に規定する領収証を交付するときは 正当な理由がない限り 当該費用の計算の基礎となった項目ごとに記載した明細書を交付しなければならない 3 前項に規定する明細書の交付は 無償で行わなければならない 経過措置 ( 注 2) 保険医療機関 ( 病院を除く ) において 領収証を交付するに当たり明細書を常に交付することが困難であることについて正当な理由がある場合は 第 5 条の2 第 2 項の規定にかかわらず 当分の間 患者から求められたときに明細書を交付することで足りるものとする 保険医療機関 ( 病院を除く ) において 明細書の交付を無償で行うことが困難であることについて正当な理由がある場合は 第 5 条の2 第 3 項の規定にかかわらず 当分の間 明細書の交付を有償で行うことができる 第 5 条の2の2 前条第 2 項の厚生労働大臣の定める保険医療機関は 公費負担医療 ( 厚生労働大臣の定めるものに限る ) を担当した場合 ( 第 5 条第 1 項の規定により患者から費用の支払を受ける場合を除く ) において 患者から求めがあったときは 正当な理由がない限り 当該公費負担医療に関する費用の請求に係る計算の基礎となった項目ごとに記載した明細書を交付しなければならない 2 前項に規定する明細書の交付は 無償で行わなければならない 経過措置 保険医療機関において 領収証を交付するに当たり明細書を常に交付することが困難であることについて正当な理由がある場合は 第 5 条の2の2 第 1 項の規定にかかわらず 平成 30 年 3 月 31 日までの間 ( 診療所にあっては 当面の間 ) 明細書を交付することを要しない 保険医療機関において 明細書の交付を無償で行うことが困難であることについて正当な理由がある場合は 第 5 条の2の2 第 2 項の規定にかかわらず 平成 30 年 3 月 31 日までの間 ( 診療所にあっては 当面の間 ) 明細書の交付を有償で行うことができる ( 注 1) 厚生労働大臣の定める保険医療機関 : 電子レセプト請求を行っている保険医療機関 ( 注 2) 経過措置で定める 正当な理由 :1 明細書発行機能が付与されていないレセコンを使用している場合又は 2 自動入金機の改修が必要な場合 ( 注 3) 保険薬局の取扱いについては 保険薬局及び保険薬剤師療養担当規則 ( 昭和 32 年厚生省令第 16 号 ) で同様に規定 平成 28 年度の変更事項 平成 28 年度改定において 第 5 条の 2 の 2( 公費負担医療に係る給付により自己負担がない患者 ( 全額公費負担の患者を除く ) への発行義務 ) を新設した また 第 5 条の 2 第 2 項及び第 3 項に関して 経過措置の 保険医療機関 ( 病院を除く ) は 平成 28 年 4 月 1 日前は 病床数が 400 床未満の保険医療機関 としていた 3

( 参考 ) 平成 28 年度の改正内容 ( 改正点 : 下線部 ) 年度平成 26 年度平成 28 年度 自己負担の有無自己負担ありの患者自己負担なしの患者自己負担ありの患者自己負担なしの患者 病院 電子レセプト請求を行っている病院 400 床以上 400 床未満 診療所 ( を含む ) 電子レセプト請求を行っている診療所 ( を含む ) 保険薬局 電子レセプト請求を行っている保険薬局 電子レセプト請求を行っていない病院 診療所 ( を含む ) 保険薬局 1 無償発行義務あり可能な限り発行に努める無償発行義務あり 無償発行義務あり ( 正当な理由がない限り 2 ) 無償発行義務あり ( 正当な理由がない限り 2 ) 可能な限り発行に努める 可能な限り発行に努める 無償発行義務あり 無償発行義務あり ( 正当な理由がない限り 2 ) 無償発行義務あり可能な限り発行に努める無償発行義務あり 特に規定なし 患者から求めがあれば無償発行義務あり ( 正当な理由がない限り 2 H29 年度末まで ) 患者から求めがあれば無償発行義務あり ( 正当な理由がない限り 2 H29 年度末まで ) 患者から求めがあれば無償発行義務あり ( 正当な理由がない限り 2 ) 患者から求めがあれば無償発行義務あり ( 正当な理由がない限り 2 H29 年度末まで ) 訪問看護 ST 患者から求めがあれば発行に努める 患者から求めがあれば発行に努める 患者から求めがあれば発行に努める 患者から求めがあれば発行に努める 1 : 1 手書きレセプト請求を行っている保険医療機関 保険薬局 2 常勤の医師 歯科医師 薬剤師が 65 歳以上の診療所 保険薬局等 2 : 正当な理由は 1 明細書発行機能が付与されていないレセコンを使用している場合又は 2 自動入金機の改修が必要な場合 この場合 交付は患者から求められたときでよく 有償でもよい 4

施設調査の結果 1 ( 病院 ) < 医療機関における自己負担額のある患者への明細書の発行状況 >( 報告書 p24) 病院に 自己負担額のある患者への明細書の発行状況を尋ねたところ のいずれも 希望しない患者等を除き 原則 全患者に無料で発行 が 10 あった に 自己負担額のある患者への明細書の発行状況を尋ねたところ のいずれも 希望しない患者等を除き 原則 全患者に無料で発行 がそれぞれ 91.5% 77.3% で最も多く 次いで 発行は行っていない ( それぞれ 5.1% 17.4%) であった 図表 39 病院における自己負担額がある患者への明細書の発行状況 図表 40 診療所における自己負担額がある患者への明細書の発行状況 病院 (400 床以上 ) (n=292) 10 (n=202) 10 希望しない患者等を除き 原則 全患者に無料で発行無料発行は行っていない (n=390) (n=379) 2.3% 77.3% 91.5% 4.0% 0.5% 希望しない患者等を除き 原則 全患者に無料で発行 正当な理由 の届出をし 希望する患者のみ無料で発行 正当な理由 の届出をし 希望する患者のみ有料で発行発行は行っていない 17.4% 5.1% 0.8% 1.0% ( 注 ) 発行は行っていない と回答した施設にその理由を尋ねたところ レセプト電子請求の義務付け対象外 等が挙げられた 5

施設調査の結果 2 ( ) < 自己負担額のある患者への明細書発行について 正当な理由 を届出し 全患者への明細書無料発行を行っていない施設の状況 ( 診療所 )>( 報告書 p25) 自己負担額のある患者への明細書発行について 正当な理由 の届出をし 希望する患者のみ無料又は有料で明細書を発行している診療所に 該当する 正当な理由 を尋ねたところ では レセプトコンピュータに明細書発行機能が付与されていないため が 66.7% 明細書発行のためには自動入金機の改修が必要であるため が 11.1% であった では レセプトコンピュータに明細書発行機能が付与されていないため が 47.1% 明細書発行のためには自動入金機の改修が必要であるため が 41.2% であった 自己負担額のある全患者への明細書無料発行体制の整備予定を尋ねたところ のいずれも 具体的な時期は未定だが 検討中である がそれぞれ 44.4% 47.1% で最も多く 次いで 予定はない ( それぞれ 33.3% 41.2%) であった 図表 41 自己負担額のある患者への明細書発行について 自施設が該当する 正当な理由 ( 正当な理由 の届出をし 希望する患者のみ無料又は有料で明細書を発行している診療所 ) (n=9) (n=17) 47.1% 66.7% 41.2% 11.1% 22.2% 11.8% 図表 42 自己負担額のある全患者への明細書無料発行体制の整備予定 ( 正当な理由 の届出をし 希望する患者のみ無料又は有料で明細書を発行している診療所 ) (n=9) (n=17) 11.1% 5.9% 47.1% 44.4% 33.3% 41.2% 11.1% 5.9% レセフ トコンヒ ュータに明細書発行機能が付与されていないため明細書発行のためには自動入金機の改修が必要であるため 具体的な予定がある予定はない 具体的な時期は未定だが 検討中である ( 注 ) 具体的な予定があるとし発行予定時期を回答した診療所は では 平成 29 年 7 月頃 (1 施設 ) では 平成 30 年 1 月頃 (1 施設 ) であった 6

施設調査の結果 3 ( 病院 保険薬局 ) < 自己負担額のない患者への明細書の発行状況 >( 報告書 p43) 自己負担額のない患者への明細書の発行状況を尋ねたところ いずれの施設でも 希望しない患者等を除き 原則 全患者に無料で発行 が最も多く 次いで 希望した患者のみ 無料で発行 であった とでは 正当な理由 の届出をしておらず 発行も行っていない がそれぞれ 6.4% 16.4% であった 病院 (400 床以上 ) (n=292) 病院 (400 床未満 ) (n=202) (n=390) (n=379) 保険薬局 (n=264) 0.3% 0.3% 38.5% 52.1% 52.0% 46.9% 48.9% 38.0% 40.3% 46.6% 43.6% 0.3% 48.1% 0.3% 3.4% 希望しない患者等を除き 原則 全患者に無料で発行希望した患者のみ 無料で発行 正当な理由 の届出をし 希望した患者のみ有料で発行 正当な理由 の届出をし 発行を行っていない 正当な理由 の届出をしておらず 発行も行っていない 2.6% 16.4% 6.4% 0.7% 1.0% 1.5% 2.0% 3.4% 3.6% 0.8% 1.1% 1.1% 図表 70 自己負担額のない患者への明細書の発行状況 ( 注 ) 正当な理由 の届出をし 希望した患者のみ有料で発行 と回答した施設に 自己負担額のない患者への明細書発行にかかる 1 件当たりの徴収金額を尋ねたところ 1 施設で 800.0 円であった 正当な理由 の届出をしておらず 発行も行っていない と回答した施設にその理由を尋ねたところ レセプト電子請求の義務づけ対象外のため 患者が希望することがない 等が挙げられた 7

施設調査の結果 4 ( 病院 保険薬局 ) < 自己負担額のない患者への明細書発行について 正当な理由 を届出している施設の状況 >( 報告書 p45 46) 正当な理由 の届出をし 自己負担額のない患者に対して明細書の発行を行っていない施設に 明細書を発行していない理由を尋ねたところ とでは 明細書の発行を希望する患者がいないため がそれぞれ 6 38.5% で最も多かった また 自己負担額のない患者に対する明細書無料発行体制の整備予定を尋ねたところ とでは 予定はない がそれぞれ 63.6% 42.9% で最も多かった 図表 72 自己負担額のない患者に対して明細書の発行をしていない理由 ( 複数回答 ) ( 正当な理由 の届出をし 明細書の発行を行っていない施設 ) 病院 (400 床以上 ) (n=1) 病院 (400 床未満 ) (n=2) (n=10) (n=13) 保険薬局 (n=2) 処方がない場合 患者は受付 会計窓口に寄らずに帰宅するため 1) 明細書の発行に負担を感じるため 明細書の発行を希望する患者がいないため ( 単位 : 上段 件 下段 % ) 1 0 1 0 0 100.0 0.0 100.0 0.0 0.0 0 0 0 1 1 0.0 0.0 0.0 50.0 50.0 1 0 6 0 4 10.0 0.0 60.0 0.0 40.0 1 3 5 1 6 7.7 23.1 38.5 7.7 46.2-0 2 0 0-0.0 100.0 0.0 0.0 ( 注 )1) 保険薬局では本選択肢は設定していない として 病院では 自己負担額のない患者は領収証の発行がないため では レセコンがないため が挙げられた 図表 73 自己負担額のない患者に対する明細書無料発行体制の整備予定 ( 正当な理由 の届出をしている施設 ) 病院 (400 床以上 ) (n=1) 病院 (400 床未満 ) (n=2) (n=11) (n=14) 保険薬局 (n=2) 具体的な予定がある 具体的な時期は未定だが 検討中である ( 単位 : 上段 件 下段 % ) 予定はない 0 0 0 0 1 0.0 0.0 0.0 0.0 100.0 0 0 1 0 1 0.0 0.0 50.0 0.0 50.0 0 1 7 0 3 0.0 9.1 63.6 0.0 27.3 0 5 6 0 3 0.0 35.7 42.9 0.0 21.4 0 0 2 0 0 0.0 0.0 100.0 0.0 0.0 8

施設調査の結果 5 ( 病院 保険薬局 ) < 自己負担額のない患者への明細書発行施設における発行体制 体制整備等 >( 報告書 p60 63) 自己負担額のない患者への明細書の発行開始時期が平成 28 年 4 月以降の施設に 明細書の作成及び患者からの照会のために行ったことを尋ねたところ いずれの施設でも 特に行ったことはない が最も多く 7 割を超えていた 図表 94 自己負担額のない患者への明細書の作成及び患者からの照会のために行ったこと ( 自己負担額のない患者への明細書の発行開始時期が平成 28 年 4 月以降の施設 複数回答 ) 自己負担額のない患者への明細書発行体制の整備における負担をみると とでは 明細書発行に伴う業務負担の増加 ( それぞれ 43.8% 40.9%) が最も多かった では 明細書発行のための運用経費 ( インク 紙などの消耗品代 ) と 特に負担に感じることはない が 33.7% で最も多く 次いで 明細書発行に伴う業務負担の増加 (33.2%) であった では 明細書発行のための運用経費 ( インク 紙などの消耗品代 ) が 45.5% で最も多かった 保険薬局では 特に負担に感じることはない が 61.3% で最も多かった 明細書発行や患者からの照会に対応するための職員を増員した 患者からの照会に対応するために担当者に対して教育研修を行った 明細書発行に対応しているレセフ トコンヒ ュータを新規に導入した 明細書発行に対応するためにレセフ トコンヒ ュータを改修した 明細書発行に対応するためにハ ソコン等のソフトウェアを新規に購入した 明細書を印刷するためのフ リンターを新規に購入または買い換えた 明細書発行に対応している自動入金機を新規に導入した 1) 明細書発行に対応するため自動入金機を改修した 2) 特に行ったことはない 病院 (400 床以上 ) (n=12) 4.5% 4.5% 5.7% 4.3% 3.4% 11.4% 3.4% 16.7% 9.1% 5.7% 8.6% 8.5% 4.5% 5.7% 1.7% 2.9% 4.3% 2.9% 2.9% 5.1% 病院 (400 床未満 ) (n=22) (n=35) (n=70) ( 注 )1)2) 保険薬局では本選択肢は設定していない 対応するための職員を増員した と回答した施設に 増員人数を尋ねたが記入がなかった の内容として では 患者への案内 等が挙げられた 83.3% 81.8% 8 74.3% 79.7% 保険薬局 (n=59) 図表 98 自己負担額のない患者への明細書発行体制の整備における負担 ( 複数回答 ) 設備投資のための初期費用 人員体制整備のための初期費用 明細書発行のための運用経費 ( インク 紙などの消耗品代 ) 明細書発行に伴う業務負担の増加 会計等の患者の待ち時間が長くなること 特に負担に感じることはない 病院 (400 床以上 ) (n=288) 病院 (400 床未満 ) (n=193) 34.4% 11.4% 7.9% 17.2% 3.9% 5.2% 2.1% 2.3% 5.2% 0.4% 39.9% 33.7% 45.5% 40.2% 22.7% 43.8% 33.2% 22.6% 40.9% 13.3% 22.9% 13.0% 12.9% 26.8% 7.4% 3.8% 2.1% 2.1% 1.0% 0.8% 23.6% 33.7% 37.2% 29.2% 5.9% 9.8% 9.4% 8.2% 9.0% (n=341) ( 注 ) の内容として 以下の内容が挙げられた 病院 : 自動入金機の更新まで明細書発行機を設置 患者からの照会等のための院内の対応体制の整備 作成しても捨てる患者がいる 個人情報取り扱いのリスク 郵送料 等 : パソコンの設定 プリンターのメンテナンス 等 : 明細書を捨てる患者に対する精神的負担 等 61.3% (n=291) 保険薬局 (n=256) 9

施設調査の結果 6 ( 病院 保険薬局 ) < 自己負担額のない患者への明細書発行施設における明細書に関する患者の反応等 >( 報告書 p65 66 40 41) 平成 29 年 6 月 1 か月間における自己負担額のない患者からの明細書の内容に関する問合せの有無を尋ねたところ 問合せが あった のは では 14.9% では 3.6% では 0.3% では 0.7% 保険薬局では 0.8% であり いずれも自己負担額のある患者からの問合せの有無 あった よりも低かった 自己負担額のない患者からの問合せ項目を尋ねたところ いずれも 診療報酬点数の個別項目名 ( それぞれ 67.4% 71.4%) が最も多かった なお 自己負担のある患者からの問合せ項目も 同様に 診療報酬点数の個別項目名 が最も多かった 図表 101 自己負担額のない患者からの明細書の内容に関する問合せの有無 ( 平成 29 年 6 月 1 か月間 ) 病院 (400 床以上 ) (n=288) 病院 (400 床未満 ) (n=193) 3.6% 0.3% (n=341) 0.7% (n=291) 保険薬局 0.8% (n=256) 14.9% 86.5% 88.6% 89.0% 92.2% 74.0% あったなかった 図表 67 自己負担額のある患者からの明細書の内容に関する問合せの有無 ( 平成 29 年 6 月 1 か月間 ) 病院 (400 床以上 ) (n=292) (n=202) (n=366) (n=310) 6.0% 5.8% 29.7% 58.2% 89.9% 92.9% 66.3% 40.4% 11.1% 7.8% 13.2% 10.3% 7.0% あったなかった 1.4% 4.0% 4.1% 1.3% 図表 102 病院における自己負担額のない患者からの明細書に関する問合せ項目 ( 平成 29 年 6 月 1 か月間 内容に関する問合せがあった施設 複数回答 ) 診療月日 入院期間 診療報酬点数の個別項目名 診療報酬点数の個別点数や価格 診療報酬点数の算定回数 使用医薬品の名称 投与回数 日数 病院 (400 床以上 ) (n=43) 9.3% 9.3% 4.1% 1.7% 7.6% 1.7% 28.6% 20.9% 14.3% 25.6% 28.6% 14.3% 36.4% 27.8% 25.9% 28.3% 5.6% 20.6% 2 9.1% 5.6% 7.1% 11.7% 13.6% 5.6% 病院 (400 床未満 ) (n=7) 67.4% 71.4% 55.8% 82.9% 73.3% 81.8% 88.9% 61.8% 66.7% ( 注 ) 診療報酬点数の個別項目名 には処置 検査名を含める 図表 68 医療機関における自己負担額のある患者からの明細書に関する問合せ項目 ( 平成 29 年 6 月 1 か月間 問合せのあった施設 複数回答 ) 診療月日 入院期間 1) 診療報酬点数の個別項目名 診療報酬点数の個別点数や価格 診療報酬点数の算定回数 使用医薬品の名称 投与回数 日数 病院 (400 床以上 ) (n=170) 病院 (400 床未満 ) (n=60) (n=22) (n=18) ( 注 )1) では本選択肢は設定していない 診療報酬点数の個別項目名 には処置 検査名を含める の内容として 以下の内容が挙げられた 病院 : DPC について 自費内容 オムツ代等 手術の年月日 食事代 特定入院料に包括されている項目 明細書の見方 等 : 再診時の時間外対応加算について 明細書の意味 等 : 見てもわからないため紙の無駄ではないかという指摘 等 10

施設調査の結果 7 ( 訪問看護ステーション ) < 明細書の発行状況 >( 報告書 p71) 訪問看護ステーションにおける明細書の発行状況をみると 原則 全利用者に発行している ( 発行を希望しない利用者 自己負担額のない利用者等は除く ) が 50.3% で最も多く 次いで 明細書の発行は行っていない が 40.3% であった また 明細書発行にかかる費用徴収の有無をみると 徴収している は 1.7% であった 図表 113 明細書の発行状況 図表 114 明細書発行にかかる費用徴収の有無 訪問看護ステーション (n=298) 50.3% 7.7% 40.3% 1.7% 訪問看護ステーション (n=173) 1.7% 97.7% 0.6% 原則 全利用者に発行している ( 発行を希望しない利用者 自己負担額のない利用者等は除く ) 発行を希望する利用者にのみ発行している明細書の発行は行っていない 徴収している徴収していない 11

施設調査の結果 8 ( 訪問看護ステーション ) < 明細書発行事業所における発行体制 体制整備等 >( 報告書 p77 79) 明細書の発行開始時期が平成 28 年 4 月以降の事業所に 明細書の作成及び利用者からの照会のために行ったことを尋ねたところ 特に行ったことはない が 55.6% で最も多かった 明細書発行体制の整備における負担をみると 特に負担に感じることはない が 45.1% で最も多く 次いで 明細書発行に伴う業務負担の増加 が 37.6% であった 平成 29 年 6 月 1 か月間における明細書の内容に関する問合せの有無を尋ねたところ 問合せが あった のは 5.8% であった 図表 128 明細書の作成及び利用者からの照会のために行ったこと ( 明細書の発行開始時期が平成 28 年 4 月以降の事業所 複数回答 n=36) 明細書発行や利用者からの照会に対応するための職員を増員した 利用者からの照会に対応するために担当者に対して教育研修を行った 明細書発行に対応しているレセフ トコンヒ ュータを新規に導入した 明細書発行に対応するためにレセフ トコンヒ ュータを改修した 明細書発行に対応するためにハ ソコン等のソフトウェアを新規に購入した 明細書を印刷するためのフ リンターを新規に購入または買い換えた 特に行ったことはない 2.8% 5.6% 2.8% 8.3% 11.1% 22.2% 55.6% 図表 132 明細書発行体制の整備における負担 ( 複数回答 n=173) 設備投資のための初期費用 人材体制整備のための初期費用 明細書発行のための運用経費 ( インク 紙などの消耗品代 ) 明細書発行に伴う業務負担の増加 特に負担に感じることはない 2.9% 5.2% 12.7% 11.0% 30.1% 37.6% 45.1% 2.8% ( 注 ) として 訪問が終了した場合の訪問先に届ける手段 控えで残す書庫の限界 システム変更 利用者への説明 等が挙げられた ( 注 ) 対応するための職員を増員した と回答した事業所に増員人数を尋ねたところ 1 人 (1 件 ) であった 図表 133 明細書の内容に関する問合せの有無 ( 平成 29 年 6 月 1 か月間 ) 訪問看護ステーション (n=173) 5.8% 91.9% 2.3% あったなかった 12

施設調査の結果 9( 訪問看護ステーション ) < 全利用者に明細書の無料発行を行っていない事業所の状況 >( 報告書 p81 82) 全利用者に明細書の無料発行を行っていない理由をみると 領収証で訪問看護の内容が十分わかるため が 57.2% で最も多く 次いで 利用者の要望がないため が 46.2% であった 全利用者への明細書を無料発行する場合に困ることの有無をみると ある が 27.6% ない が 59.3% であった 図表 135 全利用者に明細書の無料発行を行っていない理由 ( 全利用者に明細書の無料発行を行っていない事業所 複数回答 n=145) 明細書の無料発行が義務化されていないため 明細書発行機能がないレセフ トコンヒ ュータを使用しているため 27.6% 37.2% 図表 137 全利用者に明細書を無料発行する場合に困ることの有無 ( 全利用者に明細書の無料発行を行っていない事業所 ) 訪問看護ステーション (n=145) 27.6% 59.3% 13.1% レセフ トコンヒ ュータを使用していないため 領収証で訪問看護の内容が十分わかるため 2.8% 57.2% あるない 利用者の要望がないため 9.0% 8.3% 46.2% 図表 138 全利用者に明細書を無料発行する場合に困ることの内容 ( 自由記述式 ) ( 全利用者に明細書を無料発行する場合に困る事業所 ) ( 注 ) の内容として 定額 ( 月 1 回の訪問 ) のため 請求のない利用者の明細書は発行できない 事務量削減 領収証兼明細書として発行 紙が多くて管理できない利用者が多く 困らせることになる 等が挙げられた システムが明細書発行に非対応であり プリンターも別途購入等が必要となる システムの更新で対応可能かがわからない ランニングコストがかかる 請求書と領収証に同じ内容が載っているため 利用者に いらない と言われる可能性の方が高い 請求書と領収証に明細があり 手間や用紙代が負担に感じる 利用者には複数の事業所から様々な書類が送付されており 管理できていないのが現実 / 等 13

患者調査の結果 1 < 明細書の内容の確認状況 >( 報告書 p98) 明細書を受け取った患者 利用者に明細書の内容の確認状況について尋ねたところ 自己負担額ありの患者 利用者では 訪問看護ステーション以外のいずれの施設でも おおまかに確認した が最も多かった 訪問看護ステーションでは きちんと確認した が 46.2% で最も多く 他施設と比べると きちんと確認した 割合が高かった 自己負担額なしの患者 利用者では と訪問看護ステーション以外の施設では おおまかに確認した が最も多かった と訪問看護ステーションでは きちんと確認した と おおまかに確認した が最も多かった ( 入院 ) ( 入院 ) ( 外来 ) ( 外来 ) 4.4% 自己負担額あり (n=183) 18.0% 58.5% 14.2% 4.9% 4.0% 自己負担額なし (n=50) 8.0% 54.0% 2 14.0% 自己負担額あり (n=99) 21.2% 52.5% 12.1% 6.1% 8.1% 3.8% 自己負担額なし (n=26) 11.5% 53.8% 19.2% 11.5% 4.0% 自己負担額あり (n=201) 17.4% 59.7% 13.9% 5.0% 自己負担額なし (n=52) 32.7% 5 9.6% 7.7% 5.0% 自己負担額あり (n=121) 20.7% 52.1% 14.0% 8.3% 自己負担額なし (n=30) 33.3% 4 16.7% 1 2.0% 自己負担額あり (n=253) 18.6% 52.2% 20.6% 6.7% 自己負担額なし (n=74) 18.9% 63.5% 13.5% 4.1% 自己負担額あり (n=210) 11.4% 41.9% 27.1% 12.9% 6.7% 3.7% 自己負担額なし (n=54) 27.8% 27.8% 22.2% 18.5% 図表 155 明細書の内容の確認状況 ( 明細書を受け取った患者 利用者 ) 保険薬局 訪問看護ステーション 自己負担額あり (n=161) 自己負担額なし (n=63) 自己負担額あり (n=91) 自己負担額なし (n=46) 13.0% 12.7% 34.8% 31.7% 46.2% 39.1% 27.3% 23.8% 39.6% 39.1% 16.1% 8.7% 23.8% 7.9% 1.1% 11.0% 2.2% 13.0% 8.7% きちんと確認したおおまかに確認したほとんど確認しなかったまったく確認しなかった 14

患者調査の結果 2-1 < 明細書を受け取って良かったこと ( 病院の患者 )>( 報告書 p99 100) 病院入院患者について 明細書を受け取って良かったことをみると 自己負担額ありの患者については いずれも 治療 検査 薬などの内容 具体名がわかりやすくなった が最も多く 次いで 医療費の内訳がわかりやすくなった であった 自己負担額なしの患者については では 治療 検査 薬などの内容 具体名がわかりやすくなった と 医療費の内訳がわかりやすくなった が最も多かった では 治療 検査 薬などの内容 具体名がわかりやすくなった が最も多かった また の自己負担額なしの患者では 会計窓口で医療費について質問がしやすくなった が 19.2% であった 病院外来患者については 自己負担額ありの患者は では 治療 検査 薬などの内容 具体名がわかりやすくなった と 医療費の内訳がわかりやすくなった が最も多かった では 治療 検査 薬などの内容 具体名がわかりやすくなった が最も多く 次いで 医療費の内訳がわかりやすくなった であった 自己負担額なしの患者については では 医療費の内訳がわかりやすくなった が最も多く 次いで 治療 検査 薬などの内容 具体名がわかりやすくなった であった では 治療 検査 薬などの内容 具体名がわかりやすくなった が最も多く 次いで 医療費の内訳がわかりやすくなった であった 図表 156 明細書を受け取って良かったこと ( 病院 ( 入院 ) 患者 ) ( 明細書を受け取った人 複数回答 ) 治療 検査 薬などの内容 具体名がわかりやすくなった 医療費の内訳がわかりやすくなった 会計窓口で医療費について質問がしやすくなった 医師等に治療 検査 薬や費用について質問 相談がしやすくなった 病院への安心感 信頼感が高まった 特にない 8.2% 4.0% 10.1% 2.0% 3.3% 2.0% 1.0% 2.7% 3.0% 3.8% 8.7% 11.5% 11.1% 11.5% 19.2% 20.2% 22.0% 19.2% 23.1% 16.4% 24.0% 20.2% ( 注 ) の内容として 保険金請求のため 家族や主治医に行った治療内容を見せることができる 等が挙げられた 36.0% 36.0% 34.6% 42.3% 44.4% 49.2% 54.6% 54.5% ( 入院 ) 自己負担額あり (n=183) ( 入院 ) 自己負担額なし (n=50) ( 入院 ) 自己負担額あり (n=99) ( 入院 ) 自己負担額なし (n=26) 図表 157 明細書を受け取って良かったこと ( 病院 ( 外来 ) 患者 ) ( 明細書を受け取った人 複数回答 ) 治療 検査 薬などの内容 具体名がわかりやすくなった 医療費の内訳がわかりやすくなった 会計窓口で医療費について質問がしやすくなった 医師等に治療 検査 薬や費用について質問 相談がしやすくなった 病院への安心感 信頼感が高まった 特にない 3.0% 1.9% 0.8% 2.0% 4.1% 3.3% 7.5% 11.5% 8.3% 6.7% 7.5% 7.4% 6.7% 6.7% 9.6% 15.4% 13.9% 19.2% 14.0% 19.9% 25.6% 26.7% 33.3% 52.2% 55.8% 47.1% 43.3% ( 注 ) の内容として 保険金請求のため 他の病院と比較できた 等が挙げられた 41.3% 52.2% 61.5% ( 外来 ) 自己負担額あり (n=201) ( 外来 ) 自己負担額なし (n=52) ( 外来 ) 自己負担額あり (n=121) ( 外来 ) 自己負担額なし (n=30) 15

患者調査の結果 2-2 < 明細書を受け取って良かったこと ( 及びの患者 )>( 報告書 p101 102) の患者について 明細書を受け取って良かったことをみると 自己負担額ありの患者 自己負担なしの患者のいずれも 治療 検査 薬などの内容 具体名がわかりやすくなった が最も多く 次いで 医療費の内訳がわかりやすくなった であった の患者について 明細書を受け取って良かったことをみると 自己負担額ありの患者では 治療 検査 薬などの内容 具体名がわかりやすくなった が最も多く 次いで 医療費の内訳がわかりやすくなった であった 図表 158 明細書を受け取って良かったこと ( の患者 )( 明細書を受け取った人 複数回答 ) 図表 159 明細書を受け取って良かったこと ( の患者 )( 明細書を受け取った人 複数回答 ) 治療 検査 薬などの内容 具体名がわかりやすくなった 医療費の内訳がわかりやすくなった 会計窓口で医療費について質問がしやすくなった医師等に治療 検査 薬や費用について質問 相談がしやすくなった 診療所への安心感 信頼感が高まった 特にない 4.3% 2.7% 0.8% 0.4% 1.4% 4.3% 8.1% 17.8% 20.3% 20.9% 16.2% 39.2% 51.0% 48.2% 64.9% 治療 検査 薬などの内容 具体名がわかりやすくなった 医療費の内訳がわかりやすくなった 会計窓口で医療費について質問がしやすくなった医師等に治療 検査 薬や費用について質問 相談がしやすくなったへの安心感 信頼感が高まった 特にない 3.8% 1.9% 3.8% 0.5% 1.9% 3.8% 1.9% 11.1% 2 24.1% 38.6% 35.2% 35.2% 29.6% 31.9% 38.9% 自己負担額あり (n=253) 自己負担額なし (n=74) 自己負担額あり (n=210) 自己負担額なし (n=54) ( 注 ) の内容として 他の病院等を受診する際に検査内容を提示できる 等が挙げられた ( 注 ) の内容として 処置内容について記録しやすい 等が挙げられた 16

患者調査の結果 2-3 < 明細書を受け取って良かったこと ( 保険薬局の患者及び訪問看護ステーションの利用者 )> ( 報告書 p103 104) 保険薬局の患者について 明細書を受け取って良かったことをみると 自己負担額ありの患者では 医療費の内訳 ( 保険薬局での会計 ) がわかりやすくなった が最も多かった 訪問看護ステーションの利用者について 明細書を受け取って良かったことをみると 自己負担額ありの患者 自己負担額なしの患者いずれも 費用の内訳がわかりやすくなった が最も多かった 図表 160 明細書を受け取って良かったこと ( 保険薬局の患者 )( 明細書を受け取った人 複数回答 ) 薬の内容 具体名がわかりやすくなった 医療費の内訳 ( 保険薬局での会計 ) がわかりやすくなった会計窓口で医療費 ( 保険薬局での会計 ) について質問がしやすくなった薬剤師等に治療 検査 薬や費用について質問 相談がしやすくなった 保険薬局への安心感 信頼感が高まった 特にない 1.6% 1.2% 11.2% 12.4% 6.3% 4.3% 6.3% 25.5% 31.7% 14.9% 23.8% 40.4% 30.2% 36.0% 44.4% 自己負担額あり (n=161) 自己負担額なし (n=63) 図表 161 明細書を受け取って良かったこと ( 訪問看護ステーションの利用者 )( 明細書を受け取った人 複数回答 ) 訪問看護の提供内容 具体名がわかりやすくなった 費用の内訳がわかりやすくなった 看護師等に訪問看護の内容や費用について質問 相談がしやすくなった 訪問看護ステーションへの安心感 信頼感が高まった 特にない 2.2% 8.7% 自己負担額あり (n=91) 24.2% 19.6% 20.9% 17.4% 40.7% 37.0% 40.7% 34.8% 56.0% 52.2% 自己負担額なし (n=46) ( 注 ) の内容として 内容 日数が同じの場合に比較して確認できる が挙げられた 17

患者調査の結果 3 < 明細書発行に関する今後の希望 >( 報告書 p105) 明細書発行に関する今後の希望についてみると 自己負担額ありの患者 利用者では ( 入院 ) ( 入院 ) ( 外来 ) ( 外来 ) 訪問看護ステーションでは 会計の都度 明細書の発行を希望する が最も多かった 保険薬局では 希望しない が最も多かった ( 入院 ) ( 入院 ) ( 外来 ) ( 外来 ) 自己負担額あり (n=198) 60.6% 自己負担額なし (n=64) 48.4% 自己負担額あり (n=118) 53.4% 自己負担額なし (n=39) 35.9% 自己負担額あり (n=235) 54.5% 自己負担額なし (n=106) 41.5% 自己負担額あり (n=144) 46.5% 自己負担額なし (n=67) 31.3% 23.2% 26.6% 20.3% 25.6% 30.8% 29.8% 22.6% 24.3% 31.3% 14.1% 2.0% 21.9% 3.1% 25.4% 0.8% 7.7% 35.8% 15.3% 0.4% 27.8% 1.4% 35.8% 1.5% 自己負担額あり (n=317) 自己負担額なし (n=160) 26.3% 42.0% 26.9% 29.7% 45.6% 27.4% 0.9% 1.3% 図表 162 明細書発行に関する今後の希望 自己負担額あり (n=309) 自己負担額なし (n=132) 20.5% 33.7% 15.9% 18.8% 61.4% 46.0% 1.6% 2.3% 保険薬局 自己負担額あり (n=207) 自己負担額なし (n=111) 18.9% 29.0% 22.5% 27.1% 55.9% 41.5% 2.4% 2.7% 訪問看護ステーション 自己負担額あり (n=152) 自己負担額なし (n=106) 27.4% 42.8% 18.9% 18.4% 52.8% 37.5% 1.3% 0.9% 会計の都度 明細書の発行を希望する 1) 治療内容変更時など 場合により明細書の発行を希望する希望しない ( 注 )1) 訪問看護ステーションでは 訪問看護の内容に変更があった時など 場合により発行を希望する 18

患者調査の結果 4-1 < 明細書発行を希望しない理由 ( 病院の患者 )>( 報告書 p106 108) 病院入院患者で 明細書発行を希望しない人に 明細書発行を希望しない理由を尋ねたところ 自己負担額ありの患者については いずれも 明細書をもらっても内容がよくわからないため がそれぞれ 67.9% 53.3% で最も多かった 自己負担額なしの患者についても いずれも 明細書をもらっても内容がよくわからないため がそれぞれ 71.4% 75.0% で最も多かった 病院外来患者で 明細書発行を希望しない人に 明細書発行を希望しない理由を尋ねたところ 自己負担額ありの患者については いずれも 領収証の内容で十分であるため がそれぞれ 55.6% 47.5% で最も多かった 自己負担額なしの患者については では 明細書をもらっても内容がよくわからないため が 55.3% で最も多く では 明細書をもらっても内容がよくわからないため と 自己負担がないため がそれぞれ 45.8% で最も多かった 図表 163 明細書発行を希望しない理由 ( 病院 ( 入院 ) 患者 )( 明細書発行を希望しない人 複数回答 ) 明細書をもらっても内容がよくわからないため 明細書をもらっても内容について医師等に質問 相談がしづらいため 家族などに検査名や服用している薬などを知られるのがいやなため 個人情報であり廃棄方法が不安であるため 領収証の内容で十分なため 明細書の発行に時間がかかるため 毎回ほぼ同じ内容であるため 自己負担がないため 14.3% 21.4% 3.3% 7.1% 16.7% 14.3% 28.6% 23.3% 8.3% 14.3% 33.3% 16.7% 3.6% 7.1% 6.7% 8.3% 10.7% 14.3% 3 28.6% 16.7% 10.7% 6.7% 67.9% 71.4% ( 注 ) の内容として 特に必要と感じない 用紙の無駄 書類が多過ぎる 等が挙げられた 46.4% 53.3% 75.0% ( 入院 ) 自己負担額あり (n=28) ( 入院 ) 自己負担額なし (n=14) ( 入院 ) 自己負担額あり (n=30) ( 入院 ) 自己負担額なし (n=12) 図表 165 明細書発行を希望しない理由 ( 病院 ( 外来 ) 患者 )( 明細書発行を希望しない人 複数回答 ) 明細書をもらっても内容がよくわからないため 明細書をもらっても内容について医師等に質問 相談がしづらいため 家族などに検査名や服用している薬などを知られるのがいやなため 個人情報であり廃棄方法が不安であるため 領収証の内容で十分なため 明細書の発行に時間がかかるため 毎回ほぼ同じ内容であるため 自己負担がないため 8.3% 10.5% 2.5% 5.0% 25.0% 18.4% 22.5% 4.2% 16.7% 11.1% 5.3% 7.5% 5.6% 2.6% 7.5% 2.6% 15.8% 21.1% 20.8% 5 55.3% 4 45.8% ( 注 ) の内容として 必要ない 病名 診察内容等を十分に理解している 紙の無駄 どう見るか等わからない 等が挙げられた 44.4% 42.5% 42.1% 47.5% 45.8% 55.6% ( 外来 ) 自己負担額あり (n=36) ( 外来 ) 自己負担額なし (n=38) ( 外来 ) 自己負担額あり (n=40) ( 外来 ) 自己負担額なし (n=24) 19

患者調査の結果 4-2 < 明細書発行を希望しない理由 ( 及びの患者 )>( 報告書 p110 111) の患者で 明細書発行を希望しない人に明細書発行を希望しない理由を尋ねたところ 自己負担額ありの患者では 領収証の内容で十分であるため が 62.1% で最も多かった また 自己負担額なしの患者では 自己負担がないため が 56.2% で最も多かった の患者で 明細書発行を希望しない人に明細書発行を希望しない理由を尋ねたところ 自己負担額ありの患者では 領収証の内容で十分であるため が 64.1% で最も多かった また 自己負担額なしの患者では 自己負担がないため が 55.6% で最も多かった 図表 167 明細書発行を希望しない理由 ( の患者 )( 明細書発行を希望しない人 複数回答 ) 明細書をもらっても内容がよくわからないため明細書をもらっても内容について医師等に質問 相談がしづらいため家族などに検査名や服用している薬などを知られるのがいやなため 個人情報であり廃棄方法が不安であるため 領収証の内容で十分なため 明細書の発行に時間がかかるため 毎回ほぼ同じ内容であるため 自己負担がないため 5.7% 2.7% 4.6% 2.7% 3.4% 4.1% 2.3% 1.4% 20.7% 16.4% 21.9% 28.8% 40.2% 41.1% 43.7% 56.2% 62.1% 自己負担額あり (n=87) 自己負担額なし (n=73) 図表 169 明細書発行を希望しない理由 ( の患者 )( 明細書発行を希望しない人 複数回答 ) 明細書をもらっても内容がよくわからないため明細書をもらっても内容について医師等に質問 相談がしづらいため家族などに検査名や服用している薬などを知られるのがいやなため 個人情報であり廃棄方法が不安であるため 領収証の内容で十分なため 明細書の発行に時間がかかるため 毎回ほぼ同じ内容であるため 自己負担がないため 4.9% 1.2% 3.5% 1.2% 8.5% 3.7% 12.7% 7.4% 6.3% 1.2% 0.7% 27.5% 23.5% 22.2% 37.3% 46.9% 55.6% 64.1% 自己負担額あり (n=142) 自己負担額なし (n=81) ( 注 ) の内容として 年にまとめて明細書を受領している 等が挙げられた ( 注 ) の内容として 治療の内容を丁寧に説明してもらっている 特に見ない 等が挙げられた 20

患者調査の結果 4-3 < 明細書発行を希望しない理由 ( 保険薬局の患者及び訪問看護ステーションの利用者 )> ( 報告書 p112 113) 保険薬局の患者で 明細書発行を希望しない人に明細書発行を希望しない理由を尋ねたところ 自己負担額ありの患者では 領収証の内容で十分であるため が 53.5% で最も多かった また 自己負担額なしの患者では 自己負担がないため が 5 で最も多かった 訪問看護ステーションの利用者で 明細書発行を希望しない人に明細書発行を希望しない理由を尋ねたところ 自己負担額ありの利用者では 領収証の内容で十分であるため が 84.2% で最も多かった また 自己負担額なしの利用者では 自己負担がないため が 64.3% で最も多かった 図表 171 明細書発行を希望しない理由 ( 保険薬局の患者 ) ( 明細書発行を希望しない人 複数回答 ) 明細書をもらっても内容がよくわからないため明細書をもらっても内容について薬剤師等に質問 相談がしづらいため家族などに服用している薬などを知られるのがいやなため 個人情報であり廃棄方法が不安であるため 領収証の内容で十分なため 明細書の発行に時間がかかるため 毎回ほぼ同じ内容であるため 自己負担がないため 1.2% 2.3% 1.6% 3.5% 3.5% 4.8% 21.0% 36.0% 29.0% 34.9% 30.6% 43.0% 46.8% 53.5% 5 自己負担額あり (n=86) 自己負担額なし (n=62) 図表 173 明細書発行を希望しない理由 ( 訪問看護ステーションの利用者 )( 明細書発行を希望しない人 複数回答 ) 明細書をもらっても内容がよくわからないため明細書をもらっても内容について看護師等に質問 相談がしづらいため家族などに傷病名や受けているサーヒ スの内容を知られるのがいやなため 個人情報であり廃棄方法が不安であるため 領収証の内容で十分なため 明細書の発行に時間がかかるため 毎回ほぼ同じ内容であるため 自己負担がないため 1.8% 1.8% 15.8% 7.1% 7.0% 5.4% 33.3% 37.5% 36.8% 28.6% ( 注 ) の内容として 明細書をもらう必要がない 老眼のためもらっても見られない 等が挙げられた 26.8% 64.3% 84.2% 自己負担額あり (n=57) 自己負担額なし (n=56) 21

患者調査の結果 5 < 明細書が無料発行される制度の必要性 >( 報告書 p114) 明細書が無料発行される制度の必要性をみると 自己負担額ありの患者 利用者では いずれの施設 事業所でも 必要だと思う と どちらかというと必要だと思う を合わせた割合が 5 割を超えていた 自己負担額なしの患者 利用者も 以外の施設では 必要だと思う と どちらかというと必要だと思う を合わせた割合が 5 割を超えていた 図表 175 明細書が無料発行される制度の必要性 ( 入院 ) ( 入院 ) ( 外来 ) ( 外来 ) 2.5% 自己負担額あり (n=198) 59.1% 27.3% 5.6% 5.6% 3.1% 自己負担額なし (n=64) 自己負担額あり (n=118) 45.3% 52.5% 29.7% 23.7% 9.4% 12.7% 12.5% 10.2% 0.8% 自己負担額なし (n=39) 51.3% 28.2% 12.8% 2.6% 5.1% 1.3% 自己負担額あり (n=235) 52.3% 29.8% 10.2% 6.4% 自己負担額なし (n=106) 46.2% 24.5% 17.9% 9.4% 1.9% 自己負担額あり (n=144) 43.1% 30.6% 11.1% 13.9% 1.4% 自己負担額なし (n=67) 38.8% 35.8% 13.4% 11.9% 0.6% 自己負担額あり (n=317) 37.9% 34.7% 17.0% 9.8% 自己負担額なし (n=160) 30.6% 31.3% 15.0% 2 3.1% 自己負担額あり (n=309) 24.3% 29.8% 24.6% 20.1% 1.3% 自己負担額なし (n=132) 19.7% 25.8% 25.8% 27.3% 1.5% 保険薬局 自己負担額あり (n=207) 自己負担額なし (n=111) 27.5% 23.4% 31.5% 31.9% 21.3% 25.2% 15.9% 15.3% 3.4% 4.5% 訪問看護ステーション 自己負担額あり (n=152) 自己負担額なし (n=106) 33.0% 43.4% 21.7% 19.1% 18.9% 21.7% 14.5% 1.3% 22.6% 3.8% 必要だと思うどちらかというと必要だと思うどちらかというと必要ないと思う必要ないと思う 22

患者調査の結果 6 < 自己負担額がない患者に対して明細書が無料発行される制度の必要性 >( 報告書 p115) 自己負担額がない患者に対して明細書が無料発行される制度の必要性をみると 以外の施設では 自己負担額ありの患者 自己負担額なしの患者のいずれも 必要だと思う と どちらかというと必要だと思う を合わせた割合が 5 割を超えていた ( 入院 ) ( 入院 ) ( 外来 ) 3.5% 自己負担額あり (n=198) 49.5% 29.8% 6.6% 10.6% 自己負担額なし (n=64) 53.1% 23.4% 10.9% 12.5% 自己負担額あり (n=118) 48.3% 20.3% 12.7% 16.9% 1.7% 2.6% 自己負担額なし (n=39) 51.3% 28.2% 15.4% 2.6% 自己負担額あり (n=235) 自己負担額なし (n=106) 41.3% 45.3% 31.1% 19.8% 12.3% 18.9% 14.0% 1.3% 14.2% 1.9% 図表 176 自己負担額がない患者に対して明細書が無料発行される制度の必要性 ( 病院 ( 入院 ) 病院 ( 外来 ) 保険薬局の患者 ) ( 外来 ) 自己負担額あり (n=144) 自己負担額なし (n=67) 自己負担額あり (n=317) 自己負担額なし (n=160) 38.2% 29.9% 37.9% 31.9% 30.6% 40.3% 29.7% 3 10.4% 13.4% 15.8% 13.8% 19.4% 1.4% 16.4% 15.8% 0.9% 22.5% 1.9% 自己負担額あり (n=309) 自己負担額なし (n=132) 21.7% 19.7% 22.7% 27.2% 26.5% 23.0% 25.6% 31.1% 2.6% 保険薬局 自己負担額あり (n=207) 自己負担額なし (n=111) 21.6% 3 30.6% 26.6% 20.3% 24.3% 21.3% 18.9% 1.9% 4.5% 必要だと思う どちらかというと必要だと思う どちらかというと必要ないと思う 必要ないと思う ( 注 ) 訪問看護ステーションの利用者には本設問は尋ねていない 23