第 3 学年技術科学習指導案 1 題材名 プロロボを制御するためのプログラムの作成 学習指導要領との関連 D(3) イ 道徳教育との関連 2-(3) 友人との協力 2-(5) 他に学ぶ広い心 2 題材について社会の急速な変化 特に東日本大震災以降社会全体の価値観の再構築がされつつあ家族や地域との結びつき 食物の安全に対しての意識の高まり エネルギー政策 ものを修理しながら大切に使う価値観などが見直されてきていこうした事柄はまさに技術 家庭科の学習内容に結びつくものであり 技術 家庭科の学習の果たす役割がますます重要になってきていると考えこれまで生徒が主体的に考え 実生活に生かせる能力 実践力を育てるための指導法について研究を進めてきた 指導案の工夫や資料の提示の仕方 学び合いを通していくつかの成果が見られたが 生徒が自ら課題を設定し 解決する能力を育成するところまでは至っていない 今年度は新学習指導要領完全実施の年にな重点項目に示されている 言語活動 に焦点を当て 自分の考えを表現すること 学び合い から友人の意見を聞いて自分の考えを再検討する等の活動からより良いものをつくり上げていくことを授業の中に意識的に組み込んでいきたい そこから今後 生徒が自らの生活に目を向け 生活をより良くすること ひいては社会の一員として自分がどのような役割を果たし 地域の中でどのように生きていくのかを考えることができるよう研究を進めていきたい これこそが 生きる力 の育成につながると考え技術科では 学習内容が A 材料と加工 Bエネルギー変換 C 生物育成 D 情報の4つから成り立ち 全ての内容が必修となった 今回授業を行う 情報 では (1) 情報通信ネットワークと情報モラル (2) デジタル作品の設計 製作 (3) プログラムによる計測 制御の3 項目で構成されていプログラムによる計測 制御では アコンピュータを利用した計測 制御の基本的なしくみを知ること イ情報処理の手順を考え簡単なプログラム作成ができることを学習していく 今回の授業では 自走式の車を使い パソコンでプログラムを組んだものを転送し 制御をするという学習を進めていく 自分の考えをうまく表現できるようフローチャートを用い 自分の言葉で発表する活動を通して考え方を共有し そこからさらに自分なりに工夫していく活動をとりいれていきたい 3 教科の課題と本時の授業との関連 (1) 技術家庭科の研究主題学び合いを通して学習したことを生活に生かそうとする力を育成するにはどうすればよいのか (2) 授業との関連本校技術 家庭科の研究主題は 生活に必要な基礎的知識と技能の習得を通して 進んで生活を創造する能力と実践力を育てる学習指導はどうあるべきか であ今回の授業では 研究方法の (2) 学習過程の中で学びあう場面を意図的に組み込んでいく を意識していプログラムをつくって車を制御していくというのは 遊び感覚で取り組める部
分もあり まずやってみて動きを修正していくことで ある程度まではできしかし 少し難易度の高い課題になると 論理的に考え 見通しを持ってプログラムをつくっていく必要があ今回は 二人で一台のノートパソコンを使用し 相談しながら車の動きを制御していく フローチャートで表現す二人で相談す考えたことを発言するなどの表現活動 言語活動を取り入れ いろいろな考え方を共有できるようにしていきたい 4 生徒の実態授業に対しては良く取り組んでい下記アンケートからわかるように 男子は情報の授業を好き どちらかというと好きと答える生徒が多い半面女子はほとんどの生徒が苦手意識を持っていプログラミングの授業は まだ数時間しか実施していないが車を動かすという作業対しては多くの生徒が良く取り組んでいセンサーを使ったプログラムでは 分岐 を扱うのでフローチャートの流れがうまくイメージできるようにしていきたい * 事前アンケートの結果 (1) 情報についての授業は好きですか 1 嫌い 2 どちらかというと嫌い 3 どちらかというと好き 4 好き 情報の授業については 女子の苦手意識が強い 1 学期にエクセルを扱ったこと 好きどちらかというと好き も原因の一つとして挙げら れると考えるが 理論的に考える ということに関して どちらかというと嫌い嫌い は めんどくさい とか わからない といった反応をする生徒が多い 0 2 4 6 8 10 女子 男子 (2) 興味のある内容は次のうちどれですか 1 情報通信ネットワークの活用 2 デジタル作品の制作 3 プログラミングによる計測 制御 4 情報技術の活用 パソコン = インターネット ( ネットサーフィン オンライ ンゲーム ) というイメージが出 来上がっているように感じ 指導者としてはそこから 考え る 作業を重視する方向に転換 していきたいと思ってい (3) センサー という言葉から思 い浮かべるものはどんなものがあ りますか 情報通信ネットワークの活用 デジタル作品の制作 プログラミングによる計測制御 情報技術の活用 0 5 10 15 女子 男子
防犯センサー 8 人 赤外線センサー 9 人 熱センサー 3 人 人を感知するもの 2 人 何かの行為に反応するもの (4) を制御する とは どんなことを考えますか ロボットをうごかす 機械を動かす 感情をコントロールす コンピュータシステム ウィルスを防ぐ 守ること (5) プログラミング 言葉から思い浮かべるものはどんなものがありますか プログラムにそって何かをつく ゲーム作成 5 題材の目標 (1) 情報に関する技術を適切に評価し活用しようとしてい ( 生活や技術への関心 意欲 態度 ) (2) 目的や条件に応じて情報処理の手順を工夫してい ( 生活を工夫し創造する能力 ) (3) 簡単なプログラムを作成でき ( 生活の技術 ) (4) コンピュータを用いた計測 制御の基本的なしくみについての知識を身につけてい ( 生活や技術についての知識 理解 ) 6 題材の観点別評価規準 観点 生活や技術への関心 意欲 態度 生活を工夫し創造する能力 生活の技能 生活や技術についての知識 理解 評価規準 プログラムの作成に意欲をもって取り組もうとしてい 目的や条件に応じて情報処理の手順を工夫している 簡単なプログラムを作成でき コンピュータを用いた計測 制御の基本的なしくみについての知識を身につけてい 評 プログラムについて プログラムの作成に コンピュータを操 フローチャートのし 価ヒ考え フローチャー ついて見通しを持ち 作し フローチャー くみを理解し プロ 規準の具体例 トを作成したり 自分の考えを表現することができ 課題をクリヤするための工夫がみられ トの作成ができ グラム作成のしかたについての知識を身につけてい
7 題材の指導と評価計画 (7 時間扱い ) 過程 時間 学習の内容と活動 評価規準 観点 ( 評価方法 ) コンピュータと制御 計測 制御のしくみを調べ 1 生活の中で使われている制御について調べ 生活の中で使われている制御の例を挙げることができ 関心 意欲 態度 ( ノート ) プロロボをつくり動きを確認す 1 プロロボを製作し 動作を確認す 正確に組み立て 動作確認ができ 技能 ( 製作品 ) フローチャート作 1 プログラムの役割を知り フ フローチャートのしくみがわ 成方法を知 ローチャートの作り方を知 かり プログラムの作り方がわ か 知識 理解 ( 発表 ノート ) 指定されたコース 1 いくつかの課題について コ 課題に沿ったプログラムの作 を動かす ース通りにプロロボを動かす 成ができ ためのプログラムを作成す 技能 ( 観察 ノート ) プログラム作成の考え方を説 明でき 知識 理解 ( 発表 ) センサーを活用し 2 センサーの使い方を知 センサーを活用したプログラ た動きをつく センサーが働くプログラムを ム作成の手順を考える 本時 作成す 知識 関心 意欲 態度 ( 発表 ) 1/2 2 つのセンサーが別々に働く センサーを活用したプログラ ようなプログラムを作成す ムの作成ができ 知識 技能 ( 画面確認 ) 学習のまとめをす 1 生活の中での制御やこれから 2 つのセンサーを別々に働か の情報技術の発展について関 せ プロロボを動かすためのプ 心を持つことができ ログラムをつくることができ 知識 技能 ( 画面確認 ) 生活の中での制御について自 分の考えを持つことができ これからの情報技術の発展に ついて 生活の中での活用を考 えることができ 関心 意欲 態度 ( 発表 ノート )
8 本時の指導 (1) 本時の主題プロロボを制御するためのプログラムの作成 (2) 本時の目標 センサーを活用して 指定されたコースを通過させよう 1プログラム作成に積極的にとりくむことができ ( 生活や技術への関心 意欲 態度 ) 2 考えたこと工夫したことを表現でき ( 生活を工夫し創造する能力 ) 3 課題に対してのプログラム作成ができ ( 生活の技能 ) (3) 本時の観点別評価項目 1プログラム作成に積極的に取り組む ( 生活や技術への関心 意欲 態度 ) 2 発表などを参考にしてよりよいプログラムに修正しようとしてい ( 生活を工夫し創造する能力 ) 3プログラムの作成ができ ( 生活の技能 ) (4) 展開 過程 時間 学習内容と活動 学習形態 導入 5 前時の学習を振り返 一斉 フローチャートの作り方を確認す 前時のプログラムの確認をす 展開 本時の学習課題を知る 教師の支援 評価規準 観点 ( 評価方法 ) パソコンを起動し 準備をす これから自分の取り組む作業内容をしっかりと把握できるようにする センサーを働かせるプログラムを作成しよう 5 フローチャート作成の手順を確認 一斉 本時の学習課題を提示す す 1 スタート プログラム作成の進め方を確認す 2 分岐の考え方の確認 (e- 黒板使用 ) 3YES,NO の次の動き 二人で協力してプログラムを考え る 10 課題 1 センサーを活用したプログラムを ク ルー つくり 課題のコースをクリヤす フ プログラム作成ができる 技能 ( 画面確認 ) A と判断する生徒の具体例 課題のコースをクリヤするプロ
プログラムができたら転送して動 グラムが作成でき かしてみ C と判断する生徒への支援 参考例を入力して考えさせる 言語活動 10 いくつかのプログラム例を提示し 全体 考え方や改善点を話し合う より効率的なプログラムに修正 他の人の意見をもとに 自分たち でき 技能 ( 画面確認 ) のプログラムを修正す A と判断する生徒の具体例 自分の考えを論理的に発表でき C と判断する生徒への支援 15 課題 2 2つのセンサーを別々に働かせるためのプログラム を考えさせ ク ルー フ 考えた順番を問いかけ補足していく 言語活動 プログラム作成の考え方を話し合 う センサー 2 つが別々に働くという センサーの 4 通りの分岐をもとにプログラムを考え ことは 4 通りの分岐になることを確認す (e- 黒板使用 ) 良くできているグループのものを提示して参考にさせ 自分が考えたプログラムをフローチャートで表現でき 関心 意欲 態度 技能 プログラムができたら転送して動かしてみ ( 観察 ) ( 画面確認 ) A と判断する生徒の具体例 まとめ 5 分岐を理解しフローチャート作成ができ まとめ 次時の予告をす C と判断する生徒への支援 一部入力して考えさせるよう にす
9 板書計画 学習課題センサーを働かせるプログラムをつくろう 1 課題のコースをクリヤする 2 センサー 2 つを別々に働かせる 考え方 フローチャート 1センサーが働く 開始 センサー 1 2 方向を変える センサー 2 3 前進する 前進 No 後退 転回転回 前進 YES センサ 板書の他に 1 プロロボが動くコースを写すための実物投影機 (50 インチ TV) 2 教師用パソコンの画面を写す e- 黒板