第3回検討会_8.20豪雨災害における避難所の確保と運営に関する本市の対応等について

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職員の運営能力の強化 避難所担当職員研修の実施 全庁対象の避難所担当職員研修(5 回開催で約 400 名参加 ) 区毎の避難所担当職員研修 男女共同参画の視点に立った避難所づくり 共助による災害時要援護者支援の取り組みについて説明 各区災害対策本部との連絡 避難所内の課題解決の調整など 地域団体等へ

☆配布資料_熊本地震検証

3 歯科医療 ( 救護 ) 対策 管内の歯科医療機関の所在地等のリスト整理 緊急連絡網整備 管内の災害拠点病院 救護病院等の緊急時連絡先の確認 歯科関連医薬品の整備 ( 含そう剤等 ) 自治会 住民への情報伝達方法の確認 病院及び歯科診療所での災害準備の周知広報 - 2 -

アンケート調査の概要 目的東南海 南海地震発生時の業務継続について 四国内の各市町村における取り組み状況や課題等を把握し 今後の地域防災力の強化に資することを目的としてアンケート調査を実施 実施時期平成 21 年 11 月 回答数 徳島県 24 市町村 香川県 17 市町 愛媛県 20 市町 高知県

避難所講演資料

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資料1 受援計画策定ガイドラインの構成イメージ

浸水深 自宅の状況による避難基準 河川沿いの家屋平屋建て 2 階建て以上 浸水深 3m 以上 緊急避難場所, 近隣の安全な建物へ水平避難 浸水深 50 cm ~3m 緊急避難場所, 近隣の安全な建物へ水平避難上階に垂直避難 浸水深 50 cm未満 緊急避難場所, 近隣の安全な建物へ水平避難 自宅に待

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4 被災生活の環境整備主な修正概要 避難所毎に運営マニュアルを作成し 避難所の良好な生活環境を確保するための運営基準等を明確にしておく 避難所運営マニュアルの作成 訓練等を通じて 住民の避難所の運営管理に必要な知識の普及に努める 県 DMAT( 災害時派遣医療チーム ) の活動終了以降の医療提供体制

大津市避難所運営マニュアル

要配慮者支援班の業務 1 配慮が必要な人の情報把握 (1) 情報把握 総務班名簿係と連携し 避難所利用者 ( 避難所以外の場所に滞在する人を含む ) のうち 配慮が必要な人を グループごとに把握する 避難支援のための個別計画がある場合は 内容を確認する (2) 聞き取り 避難所利用者でつくるグループ

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事業者名称 ( 事業者番号 ): 地域密着型特別養護老人ホームきいと ( ) 提供サービス名 : 地域密着型介護老人福祉施設 TEL 評価年月日 :H30 年 3 月 7 日 評価結果整理表 共通項目 Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織 1 理念 基本方針

国土技術政策総合研究所 研究資料

大阪市防災 減災条例 目次第 1 章総則 ( 第 1 条 - 第 3 条 ) 第 2 章本市の責務 ( 第 4 条 - 第 7 条 ) 第 3 章市民の責務 ( 第 8 条 ) 第 4 章事業者の責務 ( 第 9 条 ) 第 5 章災害予防 応急対策 ( 第 10 条 - 第 25 条 ) 第 6

第 5 部 南海トラフ地震防災対策推進計画

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人的応援 研修 訓練の実施 県受援マニュアル及び災害時緊急連絡員活動マニュアルを踏まえた研修 訓練の強化 () マニュアルに基づく研修 訓練県が策定する 応援職員における奈良県への受入及び市町村への短期派遣マニュアル 及び 災害時緊急連絡員活動マニュアル に基づき 災害時に役立つ実働的な訓練や研修を

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02一般災害対策編-第3章.indd

二戸市地域防災計画 ( 震災編 ) の一部修正の新旧対照表現行改正案 目次 ( 震災編 ) 目次 ( 震災編 ) 第 1 章総則 第 1 章総則 第 1 節 計画の目的 351 第 2 節 計画の性格 352 第 2 節の2 災害時における個人情報の取り扱い 352 第 3 節 防災関係機関の責務及

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PowerPoint プレゼンテーション

「南九州から南西諸島における総合的防災研究の推進と地域防災体制の構築」報告書

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スライド 1

第3回検討会_質の向上WG検討状況報告

事務連絡平成 24 年 4 月 20 日 都道府県各指定都市介護保険担当主管部 ( 局 ) 御中中核市 厚生労働省老健局総務課高齢者支援課振興課老人保健課 大規模災害時における被災施設から他施設への避難 職員派遣 在宅介護者に対する安全確保対策等について 平成 23 年 3 月 11 日に発生した東

目 次 ページ はじめに 1 地区防災計画制度について 1 防災計画の全体像 地区防災計画制度の全体イメージ 2 地区防災計画とは 2 3 本冊子 手引き の活用方法 2 手引きの構成 手引きの活用イメージ 地区防災計画 作成の手引き 1 制度の背景 3 (1) 作成の目的 (2) 自助 共助の重要

防災業務計画 株式会社ローソン

( 社会福祉施設用作成例 ) (4) 施設管理者は, 緊急時連絡網により職員に連絡を取りましょう (5) 施設管理者は, 入所者の人数や, 避難に必要な車両や資機材等を確認し, 人員の派遣等が必要な場合は, 市 ( 町 ) 災害対策本部に要請してください (6) 避難先で使用する物資, 資機材等を準

04 Ⅳ 2(防災).xls

(案)

第8章 災害復旧計画

2 被害量と対策効果 < 死者 負傷者 > 過去の地震を考慮した最大クラス あらゆる可能性を考慮した最大クラス 対策前 対策後 対策前 対策後 死者数約 1,400 人約 100 人約 6,700 人約 1,500 人 重傷者数約 600 人約 400 人約 3,000 人約 1,400 人 軽傷者

Ⅱ 土砂災害警戒情報が出たら 緊急連絡網による連絡 電話 メール FAX その他 ( ) の実施 ( 副会長, 各種団体, 該当する自主防災部等 ) 緊急避難場所の開設準備を指示 隣接自主防災会へ情報を提供 該当自主防災部を通じて, 緊急避難場所として の開設準備中 ( 又は開設済み ) を住民へ伝

豪雨災害対策のための情報提供の推進について

<ハード対策の実態 > また ハード対策についてみると 防災設備として必要性が高いとされている非常用電源 電話不通時の代替通信機能 燃料備蓄が整備されている 道の駅 は 宮城など3 県内 57 駅のうち それぞれ45.6%(26 駅 ) 22.8%(13 駅 ) 17.5%(10 駅 ) といずれも

(溶け込み)大阪事務所BCP【実施要領】

PowerPoint Presentation

東京事務所版 BCP 実施要領目次応急頁 < 第 1グループ> 直ちに実施する業務 1 事務所における死傷者の救護や搬送 応急救護を行う一時的な救護スペースの設置 運営 備蓄の設置 医療機関への搬送 1 2 事務所に緊急避難してきた県民や旅行者等への対応 避難 一次避難スペースの運営 指定避難所への

上川口小学校 保有施設 バリアフリー 種別有無品目数量 トイレ男女共用 毛布 9 入浴シャワー設備 ガス器具 水利 避難所環境整備 男女分離 多目的 施設概要 ブルーシート 99 枚 タオル 30 シャワー 校舎にありバスタオル 5 浴槽 プロパン カセットコンロ 懐中電灯 1 校舎にあり乾電池 (

目次 1. はじめに 1 2. 協議会の構成 2 3. 目的 3 4. 概ね5 年間で実施する取組 4 5. フォローアップ 8

Microsoft Word - 03.【参考】新旧対照表(中防災).docx

第356 第 3 章 災害応急対策計画 (2) 本部の設置場所 (3) 関係機関との連絡 2. 本部の組織 本部の設置場所は 原則として浦安市災害対策本部室とする 関係機関との連絡が必要な場合は 関係機関連絡室 を設置し 警察 自衛隊 ライフライン等から連絡要員の派遣を要請し 連絡 調整にあたる 本

国の法令改正等の反映近年行われた国の法令改正や防災基本計画の修正内容を反映しました 市町村が 指定緊急避難場所及び指定避難所の指定を進めることを追加 市町村が 被災者の被害状況 配慮事項等を一元的に集約した被災者台帳を作成し 総合的かつ効果的な支援の実施に努めることを追加 首都直下地震対策特別措置法

避難勧告等の 判断 伝達マニュアル ( 土砂災害編 ) ひと 緑がかがやく田園と交流のまち 安全に安心して暮らせるまちの実現に向けて ( 概要版 ) 平成 26 年 9 月 1 日 北海道長沼町

別添 中防災第 1 1 号 平成 29 年 5 月 31 日 各指定行政機関の長各指定公共機関の代表殿 中央防災会議会長 ( 内閣総理大臣 ) 安倍晋三 梅雨期及び台風期における防災態勢の強化について 貴殿におかれては 日頃から各般の施策を通じて災害対策の推進に御尽力をいただいているところであるが

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島原市地域防災計画

大規模災害対策マニュアル

夜久野ふれあいプラザ施設概要 保有施設 バリアフリー トイレ男女共用 - 毛布 テレビ ラジオ FAX スロープ 防災無線 - ブルーシート 12 タオル 300 枚 バスタオル 50 枚 懐中電灯 1 乾電池 ( 単一型 ) 6 カセットコンロ 2020 年 8 月 1 台 ダンボール間仕切りセッ

Microsoft Word - 目次

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目次 はじめに P3 1 災害 緊急の範囲 P3 2 時間と場所を考慮した対応の必要性 P3 3 時間ごとの対応 P4 4 場所ごとの対応 P5 5 デジタルサイネージの提供コンテンツ P6 6 緊急時を意識したデジタルサイネージシステム P6 7 情報の切替 復帰の条件 P7 8 緊急運用体制 P

Microsoft Word - 02.H28秋 重点提言本文【合本】1110.doc

【Dig訓練とは】

病院等における耐震診断 耐震整備の補助事業 (1) 医療施設運営費等 ( 医療施設耐震化促進事業平成 30 年度予算 13,067 千円 ) 医療施設耐震化促進事業 ( 平成 18 年度 ~) 医療施設の耐震化を促進するため 救命救急センター 病院群輪番制病院 小児救急医療拠点病院等の救急医療等を担

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指定避難所運営マニュアル.indb

新規文書1


第 1 章実施計画の適用について 1. 実施計画の位置づけ (1) この 南海トラフ地震における具体的な応急対策活動に関する計画 に基づく宮崎県実施計画 ( 以下 実施計画 という ) は 南海トラフ地震に係る地震防災対策の推進に関する特別措置法 ( 平成 14 年法律第 92 号 以下 特措法 と

平成 30 年度年法律第 57 号 ) 等により 要配慮者利用施設は 避難確保計画等の自然災害に関する計画 ( 以下 災害計画 という ) を作成することとなっており 災害計画の作成を促進するため 貴殿におかれても必要な支援に努められたい また 市町村が行う避難勧告等の発令に関する各種取組への積極的

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イ留意事項 ( ア ) 対処基本方針が廃止された場合は 救援の継続や復帰のための措置について 何らかの措置により行います ( イ ) 復帰のための措置 a 誘導以外の措置 b 市長 知事による誘導 (2) 別紙第 1 情報計画 参照 2 構想 (1) 活動方針市 ( 環境防災課ほか各課 ) は 県

障害者 ( 児 ) 防災アンケートの主旨 アンケートの概要 Ⅰ 避難に関すること Ⅱ 情報伝達に関すること Ⅲ 避難所及びその環境に関すること Ⅳ 日頃の備えに関すること 障害者 ( 児 ) 防災アンケート < 配布用 >

<90EC8DE88E738DD08A518E9E CEC8ED28BD98B7D91CE8DF F18E9F94F093EF8F8A90AE94F5816A8E968BC68EC08E7B97768D6A2E786477>


1 調査の目的 マイナンバーカード に関するアンケート 区政運営 区政会議 に関するアンケート 区の広聴事業 に関するアンケート 防災 に関するアンケート 防犯 に関するアンケート区民の皆さんに マイナンバーカード取得に関する事や 区政会議 広聴事業の取り組み 住之江区の防災 防犯についてお伺いし

新たな津波浸水想定を踏まえた見直しの概要 資料 1-2 H23 の想定 対象断層県設置の有識者検討会設置の有識者検討会の検討の検討結果を踏まえた 4 断層 ( 日本海東縁部 能登半島東方沖 能登半島北方沖 石川県西方海東縁部 能登半島東方沖 能登半島北方沖 石川県西方沖 ) 想定の手法土木学会の手法

1. 災害の発生を未然に防止するため 防災事務に従事する者の安全確保にも留意した上で 職員の参集や災害対策本部の設置等適切な災害即応態勢の確保を図り 関係機関との緊密な連携の下に 特に以下の取組について万全を期すること 1 危険箇所等の巡視 点検の徹底河川等の氾濫 がけ崩れ 土石流等災害発生のおそれ

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上六人部会館 保有施設 バリアフリー FAX 種別有無品目数量 トイレ男女共用 - 毛布 90 枚 入浴シャワー設備 ガス器具 テレビ ラジオ 水利 避難所環境整備 スロープ 防災無線 炊事場所 エレベーター AED インターネット設備 ブルーシート 100 枚 タオル 300 枚 バスタオル 50

5 防災行動マニュアルの作成 自主防災会の防災行動マニュアルを具体的に作成していきましょう 次に掲げる項目について検討し, 実施する項目の にチェックをしていきます また, 災害図上訓練で検討した結果, 課題となった事項や実施すべき事項などで, 記載されていない項目があれば追記していきましょう Ⅰ

Ⅰ 地域防災計画とは 1 計画の目的 松前町地域防災計画 は 災害対策基本法に基づき 松前町の防災対策を定めたものです 今後 この計画に定めた内容を推進することによって 住民の生命 身体及び財産を災害から守ることを目的とします 2 計画の構成と内容 松前町地域防災計画 は 災害の種類を 風水害 (

熊本地震検討WG方向性について(案)

試行の概要 試行の目的石狩川滝川地区水害タイムライン ( 試行用完成版 ) を試行的に運用することにより 対応行動や実施手順を確認するとともに 運用結果を検証し 同タイムラインを精査することを目的とする 試行の概要 実施時期 : 平成 30 年出水期 (8 月 ~10 月ごろ ) 実施場所 : 各主

災害時要援護者支援マニュアル策定ガイドライン


28 秋季防災訓練推移概要 平成 29 年 3 月 15 日災害に備えた地域での支え合い研修会厚別中央振興会資料 厚別中央振興会 時間 9:05 ~ 9:20 訓練統制本部 訓練区分町内会 訓練目的 訓練実施要領の説明 基調講演 要配慮者の安否確認に必要な事 10:00 ~ 10:05 訓練開始 基

Microsoft PowerPoint - 参考資料 各種情報掲載HPの情報共有

2 地震 津波対策の充実 強化 (1) 南海トラフ地震や首都直下地震の被害想定を踏まえ 地震防災上緊急に整備すべき施設整備 津波防災地域づくりに関する法律 の実効性確保 高台移転及び地籍調査の推進など事前防災や減災に資するハード ソフトの対策を地方公共団体が重点的に進めるための財政上の支援措置を講じ

試行の概要 試行の目的石狩川滝川地区水害タイムライン ( 試行用完成版 ) を試行的に運用することにより 対応行動や実施手順を確認するとともに 運用結果を検証し 同タイムラインを精査することを目的とする 試行の概要 実施時期 : 平成 29 年出水期 (8 月 ~10 月ごろ ) 実施場所 : 各主

介護保険制度改正の全体図 2 総合事業のあり方の検討における基本的な考え方本市における総合事業のあり方を検討するに当たりましては 現在 予防給付として介護保険サービスを受けている対象者の状況や 本市におけるボランティア NPO 等の社会資源の状況などを踏まえるとともに 以下の事項に留意しながら検討を

基本方針

学力向上のための取り組み

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目 次 第 1 計画の目的 1 第 2 平常時における取組 1 1 地域防災計画 全体計画 個別計画 1 2 避難行動要支援者名簿の作成等 1 (1) 要配慮者の把握 1 (2) 避難行動要支援者名簿の作成 2 (3) 避難行動要支援者名簿の更新と情報の共有 2 (4) 個人情報の取扱方針 3 (5

第 2 佐賀県とヤマト運輸の災害時応援協定 ( 平成 24 年 2 月 ) 佐賀県とヤマト運輸株式会社佐賀主幹支店の 災害時における物資の受入及び配送等に関する協定 について 佐賀県は災害時における応急対策活動を円滑に実施するため 大規模な災害時に被災者に対して救援物資を安定的に供給できる体制を構築

避難所名大江中学校住所大江町波美 40 番地避難所 No, 313 電話番号 収容人数 250 所管部署教育総務課浸水想定深なし土砂災害危険区域該当なし耐震改修基準に対応備蓄倉庫飲食料備蓄ありカギ保管場所総務部危機管理室 避難所担当職員 職員室 支所 位置図 土砂災害警戒区域土砂が到

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はじめに 道では 北海道行政基本条例 に基づき 道政の基本的な方向を総合的に示す計画として 新 北海道総合計画 を策定し 政策展開の基本方向の一つとして 安心で心豊かな北海道ライフスタイル を掲げ 安全 安心な生活の確保 に向け 防災 減災の体制づくり を進めています 保健福祉部では 特に 子ども

新潟中越地震における行政機関の初動対応.doc

市町村名 担当課名 電話番号 FAX 番号 E メールアドレス 備考 本山町 総務課 大豊町 総務課

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第 3 回避難所の確保と質の向上に関する検討会 資料 3 8.20 豪雨災害における避難所の 確保と運営に関する本市の対応等について 平成 27 年 12 月 16 日 広島市危機管理室災害予防課

1 広島市の避難所の現状 2 発災直後の避難所の開設 運営状況 3 豪雨災害の経験を踏まえた見直し 4 その他避難所の確保における取組状況 1

指定避難所 1 広島市の避難所の現状 小学校区を基本とした避難システム 小学校区単位で不足する場合 徒歩で避難可能な距離 (2 km以内 ) か つ隣接する小学校区の避難所で補完 市内デルタ部は 落橋等による河川分断を想定して島単位で確保 小学校などの市有施設を中心に 212 施設を選定し 平成 27 年度末 までに指定避難所として指定予定 避難所( 平成 27 年 12 月 1 日現在 ) 小 中学校 174 高校等 5 スポーツセンター 8 区民文化センター 3 公民館 8 民間施設等 14 全市計 212 施設収容人員約 21 万 5 千人 福祉避難所特別養護老人ホームなどの福祉施設等 (50 箇所 )( 平成 27 年 8 月 31 日現在 ) と協定等締結 2

避難所の運営マニュアルの作成状況等 作成率 ( 平成 27 年 3 月末現在 ) 94.8%( 作成済 201 施設 /212 施設 ) 運営マニュアルに基づく検証訓練実施状況 ( 平成 27 年 3 月末現在 ) 実施率 85.4% ( 実施済 181 施設 /212 施設 ) 避難所運営は 自主防災組織が中心となり 行政 施設管理者と協力 区役所職員と消防署職員が自主防災組織に対してマニュアルの見直しや検証訓練を指導 要配慮者への配慮 避難位置( 和室や保健室の隣など ) 避難所に来ていない避難行動要支援者の安否確認を 民生委員などの情報を基に実施 食料や生活必需品の優先配布 3

避難所における備蓄 備蓄物資の整備の考え方 備蓄対象者は 南海トラフ巨大地震による想定避難所滞在者 ( 約 12 万 1 千人 ) 本市の物資の対象期間は発災直後の 1 日分とし 2 日目は広島県から 3 日目 以降は他の地方公共団体等 ( 協定締結 ) からの救援物資や民間企業等から調 達した物資を供給 分散備蓄 + 集中備蓄 最小限の食料 生活必需品等を避難所 (212 施設 ) に分散備蓄 マツダスタジアムや広島市総合防災センターなどに集中備蓄 主な備蓄物資 種別品目備考 食料 生活必需品 防災資機材 乾パンアルファ化米 クラッカー 毛布 簡易トイレなど 目隠しテント ラジオライトなど 幼児 高齢者以外幼児 高齢者 平成 26 年度から アレルギー対応のアルファ化米 粉ミルクを備蓄 4

2 発災直後の避難所の開設 運営状況 8.20 豪雨災害 平成 26 年 8 月 20 日発生 安佐南区 安佐北区に集中豪雨 死者 75 人 ( 災害関連死 1 人を含む ) 避難者数 ( 最大時 :8 月 22 日 18 時 ) 904 世帯 2,354 人 5

発災当時の避難所開設の判断基準 ( 土砂災害 ) 状況 広島市の対応 1 気象台から大雨特別警報が発表された場合 2 避難基準雨量を超えた場合 3 広島地方気象台と広島県土木局砂防課から土砂災害警戒情報が発表された場合 1 該当地域に 避難勧告を行う 危険が迫っている場合には 避難指示を行うことがある 2 避難所を開設する 4 巡視等によって危険であると判断した場合 5 土砂災害緊急情報が通知された場合 広島市水防計画 ( 平成 26 年 3 月修正 ) より抜粋 6

避難所の開設状況 ( 安佐南区 ) 3:20 避難基準雨量を一気に超える区域が発生 ( 避難勧告の発令の検討 ) 3:30 災害対策本部の設置 4:00 安佐南消防署から区役所に人的被害の連絡 ( 以降 被害連絡多くあり ) 4:10 自主防災会会長へ避難勧告をする旨を電話連絡するも連絡つかず 4:20 校長又は教頭へ避難所開設の連絡 ( 梅林小 八木小 緑井小 ) 4:25 避難所開錠に向かうことを職員に指示 4:30 避難勧告 4:35 八木小学校開設 5:01 緑井小学校開設 5:20~6:00 山本集会所開設 6:00 佐東公民館開設 8:00 梅林小学校開設 ( 周辺道路冠水のため開設遅れ ) 避難勧告の発令時 避難所の開設ができなかった 開錠を依頼する自主防災会の役員や施設管理者への連絡がつかなかった 予定していた避難所が浸水等により使えず代わりの施設を開設する手配等に時間を要した 7

避難者の推移 ( 人数 ) 2500 2000 1500 全市 8 月 22 日 18:00 2,354 名 (904 世帯 ) 安佐南区最大 8 月 22 日 18:00 1,646 名 (632 世帯 ) 1000 500 安佐北区最大 8 月 22 日 16:00 944 名 (386 世帯 ) 12 月 25 日避難者数 0 名 ( 避難所閉鎖 ) 0 全市避難者数安佐南区避難者数安佐北区避難者数 8

開設避難所 区箇所数避難所 延べ数 安佐南区 11 小学校 7 公民館 1 スポーツセンター 1 集会所 1 民間病院 1 安佐北区 19 高校 1 小学校 16 集会所等 2 計 30 福祉避難所 設置数避難者数受入を行った避難者等 3 箇所 14 人 通常の避難所での避難生活が困難であった高齢者とその介助者 ( 家族等 ) 9

避難の長期化や小学校の 2 学期の授業再開への対応 二次避難所 設置数開設期間避難者数備考 1 箇所 9 月 1 日 ~ 9 月 30 日 最大 3 世帯 4 人 公的宿泊施設を一部借上 民間病院旧病棟の避難所化 設置数開設期間避難者数備考 1 箇所 9 月 5 日 ~ 最大 13 世帯 民間病院旧病棟を無償提 12 月 25 日 23 人 供の申出 個室であるなど良好な生活環境を提供 9 月 8 日から 2 学期の授業を再開 10

避難所の運営 避難所職員の支援体制の強化 8 月 23 日 ~ 避難所に被災者支援総合窓口 ( ワンストップ窓口 ) を設置 8 月 26 日 ~ 避難者が多い避難所に課長級職員を総括責任者として配置 避難所の運営マニュアルに基づく円滑な運営 避難所における情報環境の整備 電話と FAX の設置 情報通信端末 ( タブレット等 ) の設置 災害情報の掲示 11

要配慮者等への対応 安否確認在宅避難者を含めて 避難行動要支援者名簿を基に 自主防災組織や民生委員児童委員などが実施 避難所における食事の提供 8 月 28 日 ~ 刻み食 野菜ジュース (1 日 1 回 ) を提供 被災者の心身の健康管理 精神科医療 精神保健活動支援広島県災害時公衆衛生チーム (8 月 20 日 ~10 月 5 日 ) 全国初の災害派遣精神医療チーム (DPAT)(8 月 22 日 ~9 月 14 日 ) 避難所における健康相談 保健師等が常駐又は巡回による健康相談 相談件数延べ3,446 件 健康上配慮が必要な方(143 人 ) には 退所後もフォロー 子どもの心のケア こども支援チーム による訪問相談等 延べ支援者数 106 人 12

避難所の環境整備 就寝環境 暑さ対策 段ボール簡易ベッド ( 寄附 ) 8 月 26 日 27 日計 400 床民間企業 (H27.3.25 協定締結 ) スポットクーラー (56 台 ) 8 月 23 日 ~ 広島県冷凍空調工業会 (H26.3.24 協定締結 ) 入浴 洗濯環境 自衛隊による仮設浴場の設置 近隣施設の入浴設備の利用 洗濯機 乾燥機の設置 仮設浴場 ( 陸上自衛隊 ) 8 月 24 日 ~ 13

避難所の環境整備 プライバシーの確保 パーテーションの設置 ( 寄附 購入 ) 仮設トイレの設置 2 箇所 7 基 梅林小学校 5 基佐東公民館 2 基 男女別のトイレの確保体育館内トイレを女子用 外のトイレを男子用 ペットのスペース確保校舎内にペットスペースを確保 14

3 豪雨災害の経験を踏まえた見直し 地域防災計画の見直し ( 平成 27 年 3 月改訂 ) 避難所の迅速な開設 自主防災組織のほか 地域内の他の団体の協力を得ながら複数人が開錠できる体制確保に向けた検討 定期的な開錠訓練の実施 危険度の段階に応じた避難所の開設 避難準備情報 小学校区に原則 1 箇所以上 拠点的な公的避難所を開設 被災者支援総合窓口の設置 避難所でのワンストップサービスを提供 避難所へ滞在できない被災者への情報の周知 物資の配給情報 健康相談の実施情報等の周知 被災者のニーズを考慮した適切な情報提供の実施 災害状況 被災者支援情報を地域の掲示版 回覧板等により提供 15

地域防災計画の見直し ( 平成 27 年 3 月改訂 ) 多様な避難所の確保 民間借上住宅 旅館 ホテル等を二次避難所として借上 避難所における家庭動物のためのスペースの確保 施設管理者と調整の上 家庭動物のスペース確保に努める 要配慮者の避難支援等の実施者の明確化 自主防災組織 民生委員 地区社会福祉協議会のほかに 町内会 自治会も明記 医療機関等への応援要請の拡充 広島県災害時公衆衛生チーム 災害派遣精神医療チーム (DPAT) こども支援チームの派遣要請 その他 避難所運営マニュアルの見直し 被災地の自主防災組織の会長などによる体験談 16

4 その他避難所の確保における取組状況市 市域を越えた避難より安全に避難ができるよう 隣接する市町 ( 呉市 海田町 ) の避難場所に避難することを事前に取り決め ( 呉市のケース ) 広島市で避難基準を超えた場合 呉市に対して避難所の開設を依頼 依頼を受け呉市で担当職員を派遣し開設を行う 広島市からも運営職員を派遣する 両市職員で協力して避難所の運営にあたる 問題点距離が遠い ( 道程 4.4km ) 峠を越えて避難しないといけない 境界線広島市呉市 距離も近く 危険箇所無し 広島市立矢野小学校 避難 寺屋敷地区 避難 17 呉市立昭和北中学校