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( 様式甲 5) 学位論文内容の要旨 論文提出者氏名 論文審査担当者 主査 教授 花房俊昭 宮村昌利 副査副査 教授教授 朝 日 通 雄 勝 間 田 敬 弘 副査 教授 森田大 主論文題名 Effects of Acarbose on the Acceleration of Postprandial

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高齢者におけるサルコペニアの実態について みやぐち医院 宮口信吾 我が国では 高齢化社会が進行し 脳血管疾患 悪性腫瘍の増加ばかりでなく 骨 筋肉を中心とした運動器疾患と加齢との関係が注目されている 要介護になる疾患の原因として 第 1 位は脳卒中 第 2 位は認知症 第 3 位が老衰 第 4 位に

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ケア困難患者や家族への直接ケア 医療スタッフへのコンサルテーション 退院や倫理的問題を調整する調整 ケアの質を改善 向上させるための教育と研究を実践し CNS が関わることで患者の病状や日常生活機能と社会的機能が改善して 患者と家族の QOL が高まり 再入院が減少することが明らかとなってきておりま

Transcription:

東邦大学医療センター佐倉病院市民公開講座 Jul. 23 (Sat), 16 適正飲酒とアルコール依存症 桂川修一東邦大学医療センター佐倉病院 メンタルヘルスクリニック

アルコール関連問題 アルコールに関係したすべてをアルコール関連問題と呼び, さまざまな健康問題や社会問題を包含 世界保健期間 (WHO) は,60 以上もの病気がアルコールによって引き起こされていると報告 問題は飲酒する当人に限らず, 親の飲酒の影響を受けた胎児や子どもなどにも広がっている アルコール関連問題は 問題群 であり, それ自体は診断ではないが, その広がりは注目される

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出生前 乳幼児期 アルコール関連問題の広がり 主として成年期以降 胎児性アルコール症候群 少年期 青年期 発達障害 精神障害 本人の問題 急性アルコール中毒 臓器障害 行動障害 ( 樋口 2008)

出生前 乳幼児期 アルコール関連問題の広がり 主として成年期以降 胎児性アルコール症候群 少年期 青年期 臓器障害 肝障害 膵障害 心筋症 高血圧 糖尿病 高脂血症 ホルモン異常 悪性腫瘍 発達障害 精神障害 本人の問題 急性アルコール中毒 臓器障害 行動障害 ( 樋口 2008)

出生前 乳幼児期 アルコール関連問題の広がり 主として成年期以降 胎児性アルコール症候群 少年期 青年期 臓器障害 肝障害 膵障害 心筋症 高血圧 糖尿病 高脂血症 ホルモン異常 悪性腫瘍 精神 神経障害 認知症 意識障害 末梢神経障害 うつ病 嫉妬妄想 睡眠障害 性格変化 発達障害 精神障害 本人の問題 急性アルコール中毒 臓器障害 行動障害 ( 樋口 2008)

出生前 乳幼児期 アルコール関連問題の広がり 主として成年期以降 胎児性アルコール症候群 少年期 青年期 臓器障害 肝障害 膵障害 心筋症 高血圧 糖尿病 高脂血症 ホルモン異常 悪性腫瘍 精神 神経障害 認知症 意識障害 末梢神経障害 うつ病 嫉妬妄想 睡眠障害 性格変化 結婚 家庭問題 夫婦の不和 別居 離婚 暴力 児童虐待 家族の心身症 経済的問題 発達障害 精神障害 本人の問題 急性アルコール中毒 臓器障害 行動障害 ( 樋口 2008)

出生前 乳幼児期 アルコール関連問題の広がり 主として成年期以降 胎児性アルコール症候群 少年期 青年期 臓器障害 肝障害 膵障害 心筋症 高血圧 糖尿病 高脂血症 ホルモン異常 悪性腫瘍 精神 神経障害 認知症 意識障害 末梢神経障害 うつ病 嫉妬妄想 睡眠障害 性格変化 結婚 家庭問題 夫婦の不和 別居 離婚 暴力 児童虐待 家族の心身症 経済的問題 発達障害 精神障害 本人の問題 急性アルコール中毒 臓器障害 行動障害 社会的問題 飲酒時の暴力 警察保護 飲酒運転 ( 樋口 2008)

出生前 乳幼児期 アルコール関連問題の広がり 主として成年期以降 胎児性アルコール症候群 少年期 青年期 臓器障害 肝障害 膵障害 心筋症 高血圧 糖尿病 高脂血症 ホルモン異常 悪性腫瘍 精神 神経障害 認知症 意識障害 末梢神経障害 うつ病 嫉妬妄想 睡眠障害 性格変化 結婚 家庭問題 夫婦の不和 別居 離婚 暴力 児童虐待 家族の心身症 経済的問題 発達障害 精神障害 本人の問題 急性アルコール中毒 臓器障害 行動障害 社会的問題 飲酒時の暴力 警察保護 飲酒運転 職業上の問題 頻回の欠勤 休職 失職 頻回の転職 能率低下 事故 ( 樋口 2008)

出生前 乳幼児期 アルコール関連問題の広がり 主として成年期以降 胎児性アルコール症候群 少年期 青年期 臓器障害 肝障害 膵障害 心筋症 高血圧 糖尿病 高脂血症 ホルモン異常 悪性腫瘍 精神 神経障害 認知症 意識障害 末梢神経障害 うつ病 嫉妬妄想 睡眠障害 性格変化 結婚 家庭問題 夫婦の不和 別居 離婚 暴力 児童虐待 家族の心身症 経済的問題 発達障害 精神障害 本人の問題 急性アルコール中毒 臓器障害 行動障害 社会的問題 飲酒時の暴力 警察保護 飲酒運転 アルコール依存症 職業上の問題 頻回の欠勤 休職 失職 頻回の転職 能率低下 事故 ( 樋口 2008)

アルコールの代謝

多量飲酒 健康日本 21 の定義 節度ある適度な飲酒 =1 日平均 20g 程度の飲酒 多量飲酒 =1 日平均 60g 以上の飲酒

アルコール依存症 飲酒行動 : 一言でいうと コントロール障害 次第に連続飲酒という形に集約されていき, 臨床で遭遇するほぼすべての患者がこの症状を呈する離脱症状身体的 精神的合併症肝障害をはじめとするさまざまな身体障害や, うつ病や不眠症を代表する精神障害が合併

薬物依存または物質依存 精神依存 身体依存 耐性

アルコール依存症の診断 ICD-10 過去 1 年間のある時期に下記 6 項目のうち 3 つ以上がみられれば 依存症候群と診断する 1 物質を摂取したいという強い欲望あるいは強迫感 2 物質摂取行動に対する自己統制能力の欠如 3 離脱症状の出現 4 耐性の存在 5 物質使用以外のことへの関心の低下 6 物質使用による明瞭な有害な結果にもかかわらず 物質使用を続けること

a. 男性版 (KAST-M) 最近 6か月のあいだに, 以下のようなことがありましたか 項目 1. 食事は1 日 3 回, ほぼ規則的にとっている 2. 糖尿病, 肝臓病, または心臓病と診断され, その治療を受けたことがある 3. 酒を飲まないと寝つけないことが多い 4. 二日酔いで仕事を休んだり, 大事な約束を守らなかったしたことがある 5. 酒をやめる必要性を感じたことがある 6. 酒を飲まなければ良い人だとよくいわれる 7. 家族に隠すようにして酒を飲むことがある 8. 酒が切れたときに, 汗が出たり, 手が震えたり, いらいらや不眠など苦しいことがある 9. 朝酒や昼酒の経験が何度かある 10. 飲まないほうが良い生活を送れそうだと思う合計点 はい いいえ 0 点 1 点 点 判定合計点が4 点以上 : アルコール依存症の疑い群合計点が1 3 点 : 要注意, ただし質問項目 1 番による1 点のみの場合は正常群合計点が0 点 : 正常群 b. 女性版 (KAST-F) 最近 6か月のあいだに, 以下のようなことがありましたか 項目 1. 酒を飲まないと寝つけないことが多い 2. 医師からアルコールを控えるよういわれたことがある 3. せめて今日はだけは酒をのむまいと思っていても, つい飲んでしまうことが多い 4. 酒の量を減らそうとしたり, 酒をやめようと試みたことがある 5. 飲酒しながら, 仕事, 家事, 育児をすることがある 6. 私のしていた仕事をまわりの人がするようになった 7. 酒を飲まなければ良い人だとよくいわれる 8. 自分の飲酒についてうしろめたさを感じたことがある合計点 はい いいえ 点 判定合計点が3 点以上 : アルコール依存症の疑い群合計点が1 2 点 : 要注意, ただし質問項目 6 番による1 点のみの場合は正常群合計点が0 点 : 正常群

アルコール依存症の治療 薬物療法 精神療法 社会復帰活動

薬物療法 飲酒の中止と断酒の継続を目的 ジスルフィラム, シアナマイドといった抗酒剤を使用 飲酒試験を行い, 顔面紅潮, 発汗, 呼吸困難, 頭痛, 頻脈, 血圧下降, 悪心, 嘔吐といった不快な症状を経験させて維持量を決めた上で投与する 幻覚妄想, 不安焦燥, 興奮などの症状が持続するときは抗精神病薬, 抗不安薬を, 痴呆症状には脳代謝賦活剤などを投与する 飲酒欲求を抑制する薬 : アカンプロサート ( レグテクト, 2013 年 5 月国内承認 )

精神療法 よく面接して訴えをよく聴き, 支持的な態度で断酒への動機づけをする 条件に応じて, 個人精神療法, 集団精神療法, 家族療法, 環境調整を行う

社会復帰活動 失職, 家庭崩壊, 単身生活, 低所得などの社会的問題を抱えていることが多い これら依存促進因子を取り除くには, 家庭 職場 地域社会の協力が不可欠となる 患者自身による自助組織 ( 断酒会 Alcoholic Anonymous) が各地で開催されているので参加を促す

胎児性アルコール症候群 妊娠中の母体が長期間アルコール摂取した場合, 児に知能障害, 顔面の小奇形, 身体の発達障害が現れる