2018 年度一橋大学三井住友銀行寄附講義 三井住友銀行のイノベーション戦略 株式会社三井住友フィナンシャルグループ株式会社三井住友銀行 ITイノベーション推進部渡邊知史
三井住友銀行について 顧客基盤の活用 ( 2017 統合報告書 より ) 事業化するサービスをスケールさせることが可能な 国内金融機関トップの顧客基盤 店舗を保有しています 国内ビジネス 拠点数 506 本支店三井住友銀行 124 店舗 SMBC 日興証券 ATM 台数 ( 提携 ATM 含む ) 約 5 万台三井住友銀行 法人貸出先数約 8.4 万社三井住友銀行 外貨預金残高約 920 億円 SMBC 信託銀行 営業資産残高約 3.1 兆円三井住友ファイナンス & リース 個人預金口座数約 27 百万口座三井住友銀行 証券口座数約 3 百万口座 SMBC 日興証券 +SMBC フレンド証券 カード会員数約 42 百万名三井住友カード + セディナ ( 延べ数 ) コンシューマーファイナンス顧客数約 210 万名 SMBC コンシューマーファイナンス連結 人材 従業員数 約 8 万名 海外拠点との連携 米州 アジア オセアニア 欧阿中東各地に拠点を有し グローバル展開を見据えた事業展開が検討出来ます 海外ネットワーク ( ) ( ) 三井住友銀行の海外拠点のほかに 銀行業務を行う主要な現地法人およびその拠点等を含む ( ただし 閉鎖予定の拠点は除く ) 欧州 中東 アフリカ 19 三井住友銀行の海外拠点 アジア オセアニア 42 米州 14 合計 75 主要な現地法人 関連会社およびその拠点等 支店 18 欧州三井住友銀行 7 出張所 20 三井住友銀行 ( 中国 ) 有限公司 16 駐在員事務所 3 その他 12 海外拠点数 39 ヵ国 地域 126 拠点 ( 三井住友銀行ほか *) * 三井住友銀行の海外拠点のほかに 銀行業務を行う主要な現地法人およびその拠点等を含む 海外収益比率約 32% 内部管理 業務純益ベース 2
三井住友銀行について 3
アジェンダ 金融業界の現状 激変の時代を勝ち抜くためのポイント 日本のイノベーションのあるべき姿 新たなビジネス創出とテクノロジー活用事例 顧客起点が生み出す価値 4
フィンテックをどう捉えるか フィンテック の定義 IT を駆使して提供される 利便性 効率性 を備えた新たな金融サービス フィンテック の登場で 金融と他業界 ( 特に IT 業界 ) の垣根が低くなり 金融機関も他業界も 業界を越えて競合 協業することが当然に いかに 様々なプレイヤーと協業し 独自のエコシステムを構築できるかの勝負に 5
フィンテックの現状 ( グローバル ) フィンテック企業はイノベーションの方向性を示すことに成功 ユーザーからの 新たな顧客体験に対する期待が大きく上がる結果に フィンテック企業は 既存金融機関を代替するようなエコシステムを築くには至っていない スイッチングコストはまだ高く 既存金融機関から多くの顧客を奪うには至っていない 出所 : World Economic Forum Beyond Fintech: How the Successes and Failures of New Entrants Are Reshaping the Financial System (2017 年 8 月 ) 6
アジェンダ 金融業界の現状 激変の時代を勝ち抜くためのポイント 日本のイノベーションのあるべき姿 新たなビジネス創出とテクノロジー活用事例 顧客起点が生み出す価値 7
IT イノベーション推進部の役割 SMBC グループ各社がイノベーションへの取組を推進 IT イノベーション推進部は グループ横断のイノベーション ハブとしての役割を担当 三井住友カード SMBC 信託銀行 (PRESTIA) 三井住友銀行 ジャパンネット銀行 三井住友ファイナンス & リース SMFG/BC IT イノベーション推進部 セディナ SMBC 日興証券 日本総合研究所 SMBC コンシューマーファイナンス ミッション : 金融関連技術を用いたイノベーション推進を グループ横断的に強化 8
注力領域 オープンイノベーション基盤により技術シーズ ビジネスアイデアを発掘 発展 重点技術の実用検証を進めつつ 既存の金融領域に捕らわれず事業化 実用化を推進 SMBC グループにとってのビジネス機会 注力領域 技術等 金融領域 非金融領域 3 事業化 実用化 従来取り組んできた領域におけるサービス高度化 これまで事業領域と捉えていなかった領域の事業化 技術的制約があり取り組めなかった領域の事業化 プラットフォーム API 外部サービス 機能との連携 2 PoC* 実用検証 ブロックチェーン AI IoT 業務効率化 コスト削減 金融サービス高度化 実用可能な AI の早期活用 業務の高度化 自動化を担う独自の AI を創造 AI 活用のスピード化と利用拡大 (AI 化 ) 様々なデータ取得 顧客体験の向上 1 調査 ( シーズ探索 発展 ) オープンイノベーション基盤 ベンチャーキャピタル投資 アクセラレータ提携 イノベーションイベント ( ミートアップ ハッカソン等 ) デザイン思考 *PoC=ProofofConcept 新しい概念や理論が実現可能であることを確認するための簡易的な試行 9
具体的取組例 2015 年の SMBCGMO PAYMENT 2016 年の ブリース コーポレーション に続き 2017 年には生体認証プラットフォームを提供する Polarify を設立 また BPO 事業推進のため NCore( エヌコア ) を設立 スピーディーな実用化 事業化にこだわり 多数のPoC 実証実験を推進中 生体認証 AI 改正銀行法下での個別認可第一号案件株式会社 Polarify 設立 ブロックチェーン Google 等 様々な企業と AI を活用した PoC を実施中 IoT API N I 近畿大学 IBM 等との共同研究 ( 貿易プラットフォームへの適用 仮想通貨等 ) ミライハッカソン 開催表彰企業と具体的な事業化を推進中法人向け API 個人向け API 提供開始 SMFL 住友商事と設備稼働可視化サービスを実証実験中 10
本書はSMBCのイノベーション活動をご案内するために作成されたものです 本書は一般に信頼出来ると思われる資料に基づき作成致しておりますが その信憑性 正確性につき 弊行独自に確認したものではございません 本書記載の内容は その時々の金融環境 制度改正等に応じて変更になる可能性がございます また技術の進展 改廃等について将来の動向等を保証したり 断定するものではございません 弊行は お客さまとの間に生じた苦情 紛争の取扱いに関して 銀行法上の 指定紛争解決機関 として金融庁長官から指定を受けた一般社団法人全国銀行協会と契約を締結しております 本書に関して ご不満な点がございましたら 弊行に直接お申出を頂くほか 同協会が運営する全国銀行協会相談室にご相談 ご照会いただくことも可能です 一般社団法人全国銀行協会全国銀行協会相談室 0570-017109 または 03-5252-3772 また上記以外で本書に関するご質問については 以下の連絡先までご照会ください 株式会社三井住友銀行 IT イノベーション推進部 03-6706-3238 11