不在者財産管理人:

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をしていないもの と読み替えた場合に同号イに該当する所得割の納税義務者又は同項第 12 号中 妻と死別し 若しくは妻と離婚した後婚姻をしていない者又は妻の生死の明らかでない者で政令で定めるもの とあるのを 婚姻によらないで父となった男子であって 現に婚姻をしていないもの と読み替えた場合に同号に該当

(1)制度創設時の考え方

2. 改正の趣旨 背景給与所得控除 公的年金等控除から基礎控除へ 10 万円シフトすることにより 配偶者控除等の所得控除について 控除対象となる配偶者や扶養親族の適用範囲に影響を及ぼさないようにするため 各種所得控除の基準となる配偶者や扶養親族の合計所得金額が調整される 具体的には 配偶者控除 配偶

過納金とは 納付納入の時にはそれに対応する租税債務が存在していたが 結果的に不適法な納付納入となった場合における地方公共団体の徴収金のことであり 1 納付納入の時には一応適法であったものが その申告 更生 決定又は賦課決定が誤って過大にされていたため 後になって減額更正 減額の賦課決定又は賦課決定の

1: とは 居住者の配偶者でその居住者と生計を一にするもの ( 青色事業専従者等に該当する者を除く ) のうち 合計所得金額 ( 2) が 38 万円以下である者 2: 合計所得金額とは 総所得金額 ( 3) と分離短期譲渡所得 分離長期譲渡所得 申告分離課税の上場株式等に係る配当所得の金額 申告分

1 審査会の結論 平成 28 年度市民税 県民税の賦課決定処分 に係る審査請求は棄却する べきであるとの審査庁の判断は妥当である 2 事案概要南区長 ( 以下 処分庁 という ) は 地方税法 ( 昭和 25 年法律第 226 号 以下 法 という ) 第 24 条及び第 294 条並びに横浜市市税

その額に老人扶養親族 1 人につき ( 当該老人扶養親族のほかに扶養親族等がないときは 当該老人扶養親族のうち1 人を除いた老人扶養親族 1 人につき ) 60,000 円を加算した額 ) (3) 条例第 3 条第 2 項第 4 号に規定する心身障害者に 扶養親族等がないときは 3,604,000

2 た金額の百分の三十に相当する金額によるものとする )の合算額がた金額の百分の三十に相当する金額によるものとする )の合算額が地方税法第三百十四条の二第二項に規定する金額にその世帯に属する地方税法第三百十四条の二第二項に規定する金額にその世帯に属する被保険者の数と特定同一世帯所属者の数の合計数に五

賦課の根拠となった法律及び条例(その2)

災害被害者に対する個人市民税の減免について 質問 1 当市では6 月 10 日に地震が発生し 大きな被害が生じました 地方税法第 323 条の規定により 被災者に対して個人市民税を減免したいと考えています (6 月 20 日時点と仮定 ) 当市の個人市民税 ( 普通徴収 ) の納期は 6 月 (1

所得控除 基礎控除 配偶者控除などの下記の表に記載されたものをいいます それぞれ一定の要件を満たしている場合は 課税所得金額を計算する際に それぞれの控除が受けられます 個人の県民税 個人の市町村民税 12

(3) 父又は母が規則で定める程度の障害の状態にある児童 (4) 父又は母の生死が明らかでない児童 (5) その他前各号に準ずる状態にある児童で規則で定めるもの 3 この条例において 養育者 とは 次に掲げる児童と同居して これを監護し かつ その生計を維持する者であって その児童の父母及び児童福祉

第 11 表の 1 平成 25 年度個人の市町村民税の納税義務者等に関する調 所得割のみを納める者 納税義務者 ( 人 ) 所得割額 ( 千円 ) 給与所得者営業等所得者農業所得者その他の所得者給与所得者営業等所得者農業所得者その他の所得者 1 下 関 市


と事実上婚姻関係と同様の事情にあった者を 配偶者 には 婚姻の届出をしていないが事実上婚姻関係と同様の事情にある者を 婚姻 には 婚姻の届出をしていないが事実上婚姻関係と同様の事情にある場合を含むものとする 5 この条例において 医療保険各法 とは 国民健康保険法 ( 昭和 33 年法律第 192

個人市民税 控除・税率等の変遷【市民税課】

3 道府県民税の減免 ( 法 45)3 市町村長が個人の市町村民税を減免した場合においては 当該納税者に係る個人の道府県 民税についても同じ割合によって減免されたものとする について 1 意義 1 住民税は 地域住民が行政サービス等に要する費用を負担するものであるが 担税力又は社会的立場を考慮して

市 県民税 ( 住民税 ) 市民税は 県民税と合わせて住民税と呼ばれ 住民のみなさんがそれぞれの税の負担能力に応じて分担し合うという性格をもつ税金で 個人が負担する個人市民税と 会社などが負担する法人市民税があります 市民税には 均等の額によって納めていただく均等割と 個人の所得に応じて納めていただ

<4D F736F F D20947A8BF48ED28D548F9C A8BF48ED293C195CA8D548F9C82CC8CA992BC82B582C98AD682B782E >

MR通信H22年1月号

(2) 父又は母が死亡した児童 (3) 父又は母が規則で定める程度の障害の状態にある児童 (4) 父又は母の生死が明らかでない児童 (5) その他前各号に準ずる状態にある児童で規則で定めるもの 3 この条例において 養育者 とは 次の各号のいずれかに該当する児童と同居して これを監護し かつ その生

所得控除 基礎控除 配偶者控除などの下記の表に記載されたものをいいます それぞれ一定の要件を満たしている場合は 課税所得金額を計算する際に それぞれの控除が受けられます 個人の県民税 個人の市町村民税 12

3 特別徴収義務者の指定及び特別徴収税額の決定手続 5. 給与所得に係る特別徴収義務者の指定等 ( 法 3の4) 市町村は 特別徴収の方法によって個人の住民税を徴収しようとする場合には 当該年度の初日においてその納税義務者に対して給与の支払いをする者のうち 所得税の源泉徴収義務がある者を 当該市町村

には 婚姻の届出をしていないが 事実上婚姻関係と同様の事情にある者を含み 婚姻 には 婚姻の届出をしていないが 事実上婚姻関係と同様の事情にある場合を含むものとする 5 この条例において 医療保険各法 とは 国民健康保険法 ( 昭和三十三年法律第百九十二号 ) 高齢者の医療の確保に関する法律 ( 昭

住民税 所得税の税率国から地方への税源移譲に伴い 平成 19 年度から住民税所得割の税率が 10% に統一され 所得税の税率が 4 段階から 7 段階の累進税率に改正されています 住民税については平成 19 年度分 ( 平成 19 年 6 月納付分 ) 所得税については平成 19 年分 ( 平成 1

平成 31 年度 ( 平成 30 年分 ) 所得控除 雑損控除 納税義務者又はその者と生計同一の配偶者 その他親族が有する資産について 災害 盗難 横領によ る住宅 家財 現金の損害一定額 控除計算 A B いずれか多い方の金額 A:( 損失額 - 保険金等による補てん額 )-( 総所得金額等の合計

に限る ) は その追徴すべき不足税額 ( 当該減額更正前に賦課した税額から当該減額更正に基因して変更した税額を控除した金額 ( 還付金の額に相当する税額を含む ) に達するまでの部分に相当する税額に限る 以下この項において同じ ) については 次に掲げる期間 ( 令第 4 8 条の9の9 第 4

のとする () 道府県は, 上記 (1) の規定により個人の市町村民税均等割を課することができないこととされる者に対 しては, 市町村民税均等割と併せて賦課徴収すべき個人の道府県民税均等割を課することができない 3 4 所得割の特例( 法付則 3の3) -10 点 - (1) 所得割の非課税道府県及

Microsoft Word - 個人住民税について(2018~2022)

Microsoft Word - 個人住民税について

松戸市市税条例等の一部を改正する条例 ( 松戸市市税条例の一部改正 ) 第 1 条松戸市市税条例 ( 平成 27 年松戸市条例第 12 号 ) の一部を次のように改正する 第 11 条中 及び第 2 号 を 第 2 号及び第 5 号 に それぞれ当該各号 を 第 1 号から第 4 号まで に改め 掲

( その 1) 月収額の計算のしかた 給与所得者の場合 1. 年間総収入の計算あなたが仕事を始めた時期 対 象 の 収 入 金 額 1 現在の勤務先に前年 1 月 1 日以前から引 前年中の年間総収入金額 き続き勤務している方 ( 源泉徴収票の支払金額の欄 ) 2 現在の勤務先に前年 1 月 2 日

第2回税制調査会 総2-2

市県民税所得課税証明書から年間所得金額を見る場合 平成 年度 ( 平成 年分 ) 市県民税所得課税証明書 住所 羽生市 134 番地 1 氏名 羽生田羽生子 所得の区分 所得金額 所得の区分 所得金額 総所得金額 330,000 所得控除金額 1,500,000 合計所得金額 330,000 課税標

給与の所得金額の算出速算表 収入金額 給与所得の金額 0 ~ 650, ,000 ~ 1,618,999 収入金額 -650,000 1,619,000 ~ 1,619, ,000 1,620,000 ~ 1,621, ,000 1,622,000 ~ 1,6

< E9197BF88EA8EAE817995F18D D9195DB8E5A92E895FB8EAE8CA992BC82B5816A817A2E786264>

に該当する者については 同項の規定にかかわらず受給資格者とする 3 病院等に入院等したことにより 本市の区域内に住所を変更したと認められる第 1 項各号に該当する者については 同項の規定にかかわらず受給資格者としない 4 第 1 項及び第 2 項の規定にかかわらず 次の各号のいずれかに該当する者は

退職金についての市県民税はどうなるの? 私は平成 28 年 4 月に退職しました 勤続 30 年で退職金は 2,100 万円ですがこの退職 金に対する市県民税はいくらですか 通常の市県民税の課税は前年中の所得に対し翌年課税されるしくみになっていますが 退職金に対する課税については 他の所得と分離して

平成19年度分から

所得控除 雑損控除 医療費控除 社会保険料控除等 旧生命保険料控除 旧個人年金保険料控除 ( 実質損失額 - 総所得金額等の合計額 10%) 又は ( 災害関連支出の金額 -5 万円 ) のうち いずれか多い方の金額医療費の実質負担額 -(10 万円と総所得金額等の 5% のいずれか低い金額 ) 限

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[ 特別控除の一覧 ] 控除の内容 特定扶養親族控除 ( 税法上の扶養親族で満 16 才以上 23 才未満の扶養親族 ) 老人扶養親族 配偶者控除 ( 税法上の扶養親族で満 70 才以上の扶養親族 ) 控除額 1 人につき 250,000 1 人につき 100,000 障がい者控除寡婦 ( 夫 )

平成19年度市民税のしおり

名 : 個人住民税参照メッセージ 1 利用業務ユニット X 2 業務ユニット 1 1 データ連携においてデータを利用する側の業務ユニット ( サービス要求側業務ユニット ) の業務ユニット番号 2 識別番号 X 個人 ( 法人を含む ) を識別する番号 3 相当年度 X 賦

議案第49号-医療福祉費支給に関する条例の一部改正【確定】

枚方市税条例施行規則 ( 昭和 50 年 5 月 1 日規則第 19 号 ) より抜粋 ( 貧困による市民税の減免 ) 第 9 条の2 条例第 47 条第 1 項第 1 号に規定する減免理由による減免は 市民税の納税義務者が申請の日に生活保護法 ( 昭和 25 年法律第 144 号 ) の規定による

( その 1) 月収額の計算のしかた 給与所得者の場合 1. 年間総収入の計算あなたが仕事を始めた時期 対 象 の 収 入 金 額 1 現在の勤務先に前年 1 月 1 日以前から引 前年中の年間総収入金額 き続き勤務している方 ( 源泉徴収票の支払金額の欄 ) 2 現在の勤務先に前年 1 月 2 日

資料2-1(国保条例)

< 所得控除の詳細 > 1 所得控除額計算一覧表 控除名 控除の詳細 控除額町県民税 控除額 参考 所得税 次の イ と ロ のい 次の イ と ロ のい ずれか多い方の金額 ずれか多い方の金額 災害や盗難等により 本人や本 イ ( 損害金額 - 保険 イ ( 損害金額 - 保険 雑損控除 人と同一


き一 修正申告 1 から同 ( 四 ) まで又は同 2 から同 ( 四 ) までの事由が生じた場合には 当該居住者 ( その相続人を含む ) は それぞれ次の 及び に定める日から4 月以内に 当該譲渡の日の属する年分の所得税についての修正申告書を提出し かつ 当該期限内に当該申告書の提出により納付

た後に その賦課した税額が増加したときに限る ) は その追徴すべき不足税額 ( 当該減額更正前に賦課した税額から当該減額更正に基因して変更した税額を控除した金額 ( 還付金の額に相当する税額を含む ) に達するまでの部分に相当する税額に限る 以下この項において同じ ) については 次に掲げる期間

Q1 市県民税 ( 住民税 ) とはどんな税金ですか? A1 その年の1 月 1 日現在 市内に住所がある個人に対し 前年中の所得 ( 給与 年金 営業 不動産 譲渡などの所得 ) に応じて課税されます また その年の1 月 1 日現在市内に住所がなくても 市内に事務所 事業所又は家屋敷があれば課税


げる期間 ( 令第 48 条の9の9 第 4 項各号に掲げる市民税にあつては 第 1 号に掲げる期間に限る ) を延滞金の計算の基礎となる期間から控除する 第 40 条の各納期限の翌日から当該減額更正に基因して変更した税額に係る納税通知書が発せられた日までの期間当該減額更正に基因して変更した税額に係

第6回税制調査会 総6-3

6 課税上の取扱い日本の居住者又は日本法人である投資主及び投資法人に関する課税上の一般的な取扱いは 下記のとおりです なお 税法等の改正 税務当局等による解釈 運用の変更により 以下の内容は変更されることがあります また 個々の投資主の固有の事情によっては異なる取扱いが行われることがあります (1)

第 3 条海陽町は 海陽町の区域内に居住地を有する重度心身障害者等の疾病又は負傷について医療保険各法又は高齢者の医療の確保に関する法律の規定による医療に関する給付 ( 前条第 1 項第 3 号に該当する者 ( 以下 ひとり親家庭の父母等 という ) のうち母子家庭の母又は父子家庭の父にに係るものにあ

(3) 市町村民税の特別徴収義務者に関する調 ( ロ ) 年金特徴に係る分 特別徴収義務者数 ( 単位 : 人 千円 ) 納税義務者数 特別徴収税額 特別徴収税額の内訳 (b)+(c) 納税義務者数うち均等割のみ (a) 所得割額 (b) 均等割額 (c) 高知市 9 19,810 3,962 60

(z68i\225\\\216\206juumin-2)

平成13年度 住民税のしおり

特別障害者一人につき 75 万円を所得から控除することができます 障害者控除は 扶養控除の適用がない16 歳未満の扶養親族を有する場合においても適用されます ⑶ 心身障害者扶養共済掛金の控除 P128 条例の規定により地方公共団体が実施するいわゆる心身障害者扶養共済制度による契約で一定の要件を備えて

寝屋川市母子家庭等自立支援教育訓練給付金事業実施要綱 ( 目的 ) 第 1 条この要綱は 雇用の安定及び就職の促進を図るために必要な教育訓練に係る講座 ( 以下 講座 という ) を受講する母子家庭の母 又は父子家庭の父に対し 母子及び父子並びに寡婦福祉法 ( 昭和 39 年法律第 129 号 以下

第 3 条条例第 3 条第 2 項第 2 号の所得割の額 ( 以下 所得割の額 という ) の算定は 次の各号に掲げる場合に応じ 当該各号に定める方法により行うものとする (1) 地方税法第 314 条の7 並びに附則第 5 条の4 第 6 項及び第 5 条の4の2 第 6 項の規定による控除をされ

災害弔慰金の支給等に関する法律施行令(昭和四十八年十二月二十六日政令第三百七十四号)内閣は 災害弔慰金の支給及び災害援護資金の貸付けに関する法律(昭和四十八年法律第八十二号)第三条第一項 第五条 第八条第一項から第三項まで 第九条第二項 第十条第二項 第十一条第一項 第十二条及び第十三条の規定に基づ

ワコープラネット/標準テンプレート

伊丹市市民福祉金条例の一部を改正する条例(平成12年  伊丹市条例第  号)


(3) 支給限度 ( 就学支援金には 支給期間や単位数に上限があります ) 支援期間の上限 支援される単位の上限 全日制 36 月 (3 年 ) まで 定時制 48 月 (4 年 ) まで 年間 30 単位まで かつ 通算 74 単位まで 通信制 48 月 (4 年 ) まで 年間 30 単位まで

強制加入被保険者(法7) ケース1

枚方市税条例施行規則 ( 昭和 50 年 5 月 1 日規則第 19 号 ) より抜粋 ( 貧困による市民税の減免 ) 第 9 条の2 条例第 47 条第 1 項第 1 号に規定する減免理由による減免は 市民税の納税義務者が申請の日に生活保護法 ( 昭和 25 年法律第 144 号 ) の規定による

の範囲は 築 20 年以内の非耐火建築物及び築 25 年以内の耐火建築物 ((2) については築 25 年以内の既存住宅 ) のほか 建築基準法施行令 ( 昭和二十五年政令第三百三十八号 ) 第三章及び第五章の四の規定又は地震に対する安全上耐震関係規定に準ずるものとして定める基準に適合する一定の既存

議案用 12P

スライド 1

妙高市 税に関するWEBページ

PowerPoint プレゼンテーション

( 各自の総を計算してください ) (3) 収入のある人の総を合算し 世帯の総を計算 本人の総 + 家族の総 = 世帯の総 (4) 世帯の総から控除額を差し引いたのち 12 で割って政令月収額を計算 世帯の総 - 控除額合計 12= 政令月収額 4 ページの 控除額一覧表 を参照して合計額を計算して

はしがき 配偶者控除 と 配偶者特別控除 は 昭和 36 年と昭和 62 年の税制改正で導入された歴史ある制度です ここ数年 配偶者控除の改正について様々な議論が行われてきましたが 平成 29 年度税制改正において 就業調整を意識しなくて済む仕組みを構築する観点から配偶者控除と配偶者特別控除の見直し

て 次に掲げる要件が定められているものに限る 以下この条において 特定新株予約権等 という ) を当該契約に従つて行使することにより当該特定新株予約権等に係る株式の取得をした場合には 当該株式の取得に係る経済的利益については 所得税を課さない ただし 当該取締役等又は権利承継相続人 ( 以下この項及

交野市税条例の一部を改正する条例案 交野市税条例の一部を改正する条例 交野市税条例 ( 平成 15 年条例第 38 号 ) の一部を次のように改正する 第 69 条の次に次の1 条を加える ( 法第 349 条の3 第 28 項等の条例で定める割合 ) 第 69 条の2 法第 349 条の3 第 2

京都市ひとり親家庭等医療費支給条例 ( 目的 ) 第 1 条この条例は, 母子家庭の児童及び母, 父子家庭の児童及び父等に対し, 医療費の一部を支給することにより, これらの者の保健の向上を図り, もってひとり親家庭 ( 母子家庭及び父子家庭をいう ) 等の福祉の増進に寄与することを目的とする (

平成 30 年分給与所得者の扶養控除等 ( 異動 ) 申告書 ( マル扶 ) の手引き 平成 29 年末に記載する際は 平成 30 年 1 月 1 日時点の情報を書きましょう 平成 30 年の年末調整にて再度記入する際は 平成 30 年 12 月 31 日時点の情報に書き換えます X A 9/19

に掲げる税額ロ給与等の支給期が毎半月と定められている場合別表第一の乙欄に掲げる税額の二分の一に相当する税額ハ給与等の支給期が毎旬と定められている場合別表第一の乙欄に掲げる税額の三分の一に相当する税額ニ給与等の支給期が月の整数倍の期間ごとと定められている場合別表第一の乙欄に掲げる税額に当該倍数を乗じて


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得金額から除かれているので 所得割の課税標準となる総所得金額には含まれ ないものであること 得金額から除かれているので 所得割の課税標準となる総所得金額には含まれ ないものであること ア 租税特別措置法 ( 昭和 32 年法律第 26 号 ) 第 3 条第 1 項に規定する一般利 ア 租税特別措置法

( 要綱様式 2 号 ) 町村 受付 年 月 日 進達 年 月 日 県保健福 祉事務所 受付年月日 受理年月日年月日 受理番号 ( ) 障害児福祉手当認定請求書 認 定 を 受 けよ う と す る 者 他 制 度 の 1 ( ふりがな ) 氏名 性別 2 生年月日 3 住所 4 特別児童扶養手当

措置法第 69 条の 4(( 小規模宅地等についての相続税の課税価格の計算の特例 )) 関係 ( 被相続人等の居住の用に供されていた宅地等の範囲 ) 69 の 4-7 措置法第 69 条の 4 第 1 項に規定する被相続人等の居住の用に供されていた宅地等 ( 以下 69 の 4-8 までにおいて 居

妙高市 税に関するWEBページ

(千円未満切り捨て所得控除額総所得金額年税額 平成 31 年度市県民税の計算方法 ( 鳥取市 ) まず 計算の全体の流れを示すと 以下のようになります - = 課税標準額 ) 所得割の税率 6% 所得割の税率 4% 算出所得割額 調整税額控均等割 = 控除額除額額 算出調整税額控均等割

Microsoft Word - T2-11-1_紙上Live_生計維持_13分_

Microsoft Word - ⟖⟖⟖⟖平拒ï¼fi2年勃給且æfl¯æ›Łå€±å‚−æł¸ã†®è¨Ÿè¼›ã†®ã†Šã†‰ã†�.docx

児童手当法施行規則の一部を改正する省令 3

以下の表のように計算されます 総 所 得 金 額 所得控除 課税総所得金額 退職所得金額 雑 損控除額 課税退職所得金額 山林所得金額 土地等に係る事業所得等の金額 土地建物等に係る譲渡所得金額 医療費 社会保険料 小規模企業共済等掛金 生命保険料 地震保険料 配偶者 配偶者特別 課税山林所得金額

申告者と配偶者の合計所得金額の入力フォーム 申告者 ( 給与の支払いを受ける人 ) の事業所得 雑所得 配当所得 不動産所得 その他の所得の収入金額と必要経費を入力して合計所得金額を計算します 申告者の合計所得金額が 900 万円を超えると 配偶者控除または配偶者特別控除の控除額が変動します 申告者

税額控除限度額の計算この制度による税額控除限度額は 次の算式により計算します ( 措法 42 の 112) 税額控除限度額 = 特定機械装置等の取得価額 税額控除割合 ( 当期の法人税額の 20% 相当額を限度 ) 上記算式の税額控除割合は 次に掲げる区分に応じ それぞれ次の割合となります 特定機械

Microsoft Word - 文書 1

( 市町村の条例で定めるところにより当該市町村民税を免除された者を含む ) をいう (6) 所得を有しない者その属する世帯の世帯主及びすべての世帯員につき 医療保険各法の給付が行われた月の属する年度分の地方税法の規定による市町村民税に係る同法第 313 条第 1 項に規定する総所得金額及び山林所得金

<4D F736F F D208E96914F AF3965D817988A291BD88CF88F592F18F6F817A208DB7899F8BD68E7E8DC28CA090A CC8CA992BC82B582C98AD68

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未成年者又は寡婦における個人市町村民税の非課税認定について 質問 1. 甲市居住の未成年者である A(18 歳 ) は 平成 29 年 4 月に夫 B と婚姻しました A の前年の合計所得金額は 120 万円でした 民法では 未成年者が婚姻をしたときは成年者とみなされるとされていますが この場合 年の途中で婚姻していたとしても A を地方税法 ( 以下 法 という ) 第 295 条第 1 項第 2 号の未成年者に該当すると考えて 平成 29 年度分の個人市民税 ( 均等割及び所得割 ) を非課税としてよいでしょうか 2. 丙市居住の世帯主 W の前年の合計所得金額は 120 万円で 夫と2 年前に離婚し その後婚姻していません W は長男 X X の妻である Y X と Y の子で W の孫にあたる Z と生計を一にしており X Y はいずれも所得があります X は Z を扶養控除の対象としており また W は Z の扶養費の一部を負担しています この場合 世帯主 W を法第 295 条第 1 項第 2 号の寡婦に該当すると考えて 平成 29 年度分の個人市民税 ( 均等割及び所得割 ) を非課税としてよいでしょうか 回答 1. 未成年者が婚姻したときは 個人市町村民税においては成年者とみなされます しかし 今回の事例では A が婚姻したのが賦課期日 ( 平成 29 年 1 月 1 日 ) 後の平成 29 年 4 月であることから A は平成 29 年度分の個人市民税については未成年者となり さらに前年の合計所得金額が 125 万円以下であることから 個人市民税 ( 均等割及び所得割 ) は非課税となります 2.W が Z の扶養費の一部を負担している場合 X の Z に対する扶養控除の対象の有無に関わ らず W は法第 295 条第 1 項第 2 号の寡婦の要件に該当します さらに W は前年の合計所得金 額が 125 万円以下であることから 個人市民税 ( 均等割及び所得割 ) は非課税となります 解説 1. 非課税の意義について個人市町村民税は 地域社会の費用についてその地域に居住する住民が能力に応じて広く負担し合うという考え方に基づいて課される税です しかしながら 住民の中には 全く税を負担することができない者や税を負担する力 ( 担税力 ) が乏しい者もいます これらの者に対してまで税の負担を求めることは好ましくないので 一定の要件に当てはまる者について非課税制度が設けられています 法にいう個人市町村民税の非課税については 国が地方公共団体に対して課税権の行使を

禁止しており 法律上課税関係が生じないものとされています 2. 非課税の区分について 個人市町村民税における非課税については 均等割と所得割の区分に応じ 次に該当するも のとされています 非課税区分均等割と所得割が非課税とされる者均等割が非課税とされる者所得割が非課税とされる者 非課税とされる者 (1) 生活保護法の規定による生活扶助を受けている者 ( 法第 295 条第 1 項第 1 号 ) (2) 障害者 未成年者 寡婦又は寡夫 ( これらの者の前年の合計所得金額が 125 万円を超える場合を除く )( 法第 295 条第 1 項第 2 号 ) 注 (2) の者については 退職所得に対する分離課税に係る所得割は非課税とならないとされています ( 法第 295 条第 1 項 ) 均等割のみを課すべき者のうち 前年の合計所得金額が政令で定める一定の基準に従い市区町村の条例で定める金額以下の者 ( 法第 295 条第 3 項 ) 前年の総所得金額 退職所得金額及び山林所得金額の合計額が 35 万円に本人 控除対象配偶者 ( ) 及び扶養親族の合計数を乗じて得た金額 ( 控除対象配偶者 ( ) 又は扶養親族を有する場合には 当該金額に 32 万円を加算した金額 ) 以下の者 ( 法附則第 3 条の3 第 4 項 ) ( ) 控除対象配偶者については 平成 31 年 1 月 1 日より 同一生計配偶者 に改められることと されています 次の 3 では 均等割と所得割が非課税とされる者の区分のうち (2) の 障害者 未成年者 寡 婦又は寡夫 で前年の合計所得金額が 125 万円以下の者について 今回の質問に関係する部 分を解説します 3. 障害者 未成年者 寡婦又は寡夫 で前年の合計所得金額が 125 万円以下の者について (1) 意義について法における 障害者 未成年者 寡婦又は寡夫 に該当し さらに前年の合計所得金額が 125 万円以下である場合には 個人市町村民税は非課税とされています これらの者は 通常 肉体的ないし社会的にも一般の人に比して不利な立場にあり したがって 所得を稼得する場合においても より以上の努力を要し 一般的に所得稼得能力又は担税力が乏しいものと考えられるので 非課税とされたものです ただし 前年の合計所得金額が 125 万円を超える者については その所得の額から考えて所得稼得能力又は担税力が乏しいとは言い難いため 非課税とはさ

れていません (2) 未成年者について個人市町村民税における未成年者とは 賦課期日 (1 月 1 日 ) 現在において 20 歳に達しない者をいいますが 年齢計算は 出生の日から起算し 暦に従って計算されますので 賦課期日 (1 月 1 日 ) の関連で 毎年その年から計算して 20 年前に当たる年 ( 平成 29 年度課税分においては 平成 9 年 ) の1 月 3 日以降に生まれた者が該当します また 未成年者であっても 婚姻している場合には 民法上は成年者とみなされる ( 民法第 753 条 ) ので この者に対する個人市町村民税は 成年者と同様に取り扱われます なお 婚姻によって成年者とみなされることとなった未成年者が離婚したとしても 一度成年者とみなされた以上は引き続き成年者として取り扱われることに留意する必要があります (3) 寡婦について寡婦については 次の ( イ ) 又は ( ロ ) に該当するものとされています ( イ ) 夫と死別し 若しくは離婚した後婚姻していない者又は夫の生死の明らかでない者のうち 扶養親族又はその者と生計を一にする親族で政令で定めるもの ( ) を有するもの ( 法第 292 条第 1 項第 11 号イ ) ( ロ )( イ ) に掲げる者のほか 夫と死別した後婚姻していない者又は夫の生死の明らかでない者のうち 前年の合計所得金額が 500 万円以下であるもの ( 法第 292 条第 1 項第 11 号ロ ) 寡婦についての適用要件をまとめると以下の表のようになります 要件死別 離婚の区分扶養親族等の有無 寡婦 ( イ ) ( ロ ) 夫と死別し 若しくは夫と離婚した夫と死別した後婚姻をしていない者後婚姻をしていない者又は夫の生又は夫の生死の明らかでない者死の明らかでない者扶養親族又はその者と生計を一にする親族で政令で定めるもの ( ) ( 扶養親族等の有無を問わない ) 所得制限 ( 所得制限なし ) 前年の合計所得金額が 500 万円以下 ( ) その者と生計を一にする親族で政令で定めるもの とは その者と生計を一にする子 ( 他の 者の控除対象配偶者又は扶養親族とされている者を除く ) で前年の法第 313 条第 1 項の総所 得金額 退職所得金額及び山林所得金額の合計額が前年の所得につき適用された所得税法

第 86 条の規定による基礎控除の額に相当する金額以下であるものをいう ( 法施行令第 46 条 の 2 第 2 項 ) なお ここでいう扶養親族とは 個人市町村民税の納税義務者の親族並びに児童福祉法第 27 条第 1 項第 3 号の規定により同法第 6 条の4に規定する里親に委託された児童及び老人福祉法第 11 条第 1 項第 3 号の規定により同号に規定する養護受託者に委託された老人でその納税義務者と生計を一にするもののうち 前年の合計所得金額が 38 万円以下である者をいいます ( 法第 292 条第 1 項第 8 号 ) また 二以上の個人市町村民税の納税義務者の扶養親族に該当するものがある場合には その者は 政令で定めるところにより これらの納税義務者のうちいずれか1 人の納税義務者の扶養親族にのみ該当するものとみなします ( 法第 292 条第 3 項 ) (4) 合計所得金額について合計所得金額とは 純損失又は雑損失の繰越控除前の総所得金額 上場株式等に係る配当所得等の金額 土地等に係る事業所得等の金額 長期譲渡所得の金額 短期譲渡所得の金額 一般株式等に係る譲渡所得等の金額 上場株式等に係る譲渡所得等の金額 先物取引に係る雑所得等の金額 山林所得金額及び退職所得金額の合計額とされています ( 法第 292 条第 1 項第 13 号 ) 4. 非課税認定の時期について 障害者 未成年者 寡婦又は寡夫 に当たるかどうかの認定はすべて 賦課期日である当該年度の初日の属する年の1 月 1 日現在において行います したがって 賦課期日後にこれらに該当することとなった場合であっても その年度分の個人市町村民税は非課税とはなりません 事例の検討 ( 質問 1について ) 未成年者が婚姻したときは 婚姻して独立の家庭を持つ以上 精神的能力が成熟していると考えられることなどから 民法上は当該未成年者は成年者とみなすこととされており ( 民法第 753 条 ) 3.(2) で説明したように 個人市町村民税においても同様に取り扱うものと解されています ただし 4. で説明したように 未成年者に該当するかどうかの認定は 賦課期日時点において行いますが 質問 1の事例についてみると A が夫 B と婚姻したのは 平成 29 年度分の個人市民税の賦課期日である平成 29 年 1 月 1 日より後の同年 4 月です したがって 賦課期日時点では A は未成年者に該当しており さらに A の合計所得金額は 125 万円以下であることから 法第 295 条第 1 項第 2 号の規定により非課税となります

( 質問 2について ) 質問 2の事例では W は夫と離婚した後婚姻していないため 3.(3) の ( イ ) 前段における 夫と死別し 若しくは離婚した後婚姻していない者 に当てはまります この場合 非課税となる寡婦に該当するためには 3.(3) の ( イ ) の後段にある 扶養親族又はその者と生計を一にする親族で政令で定めるもの を有することも要件とされており この点 Z が W の扶養親族といえるのかが問題となります 一見すると Z は X の扶養控除の対象とされているので 3.(3) で説明した二以上の市町村民税の扶養親族に該当する者がある場合の考え方からすれば Z は W の扶養親族に該当せず非課税が適用されないとも思われます しかし 国の通知では 扶養親族が他の納税義務者の扶養親族とされている場合においても 当該寡婦がその扶養親族の扶養費の一部を負担しているときは 扶養親族を有するものとして取り扱うことが適当であるとされています ( 地方税法の施行に関する取扱いについて( 市町村税関係 ) 第 2 章第 1 節第 1 三 ) したがって W は寡婦に該当し さらに前年の合計所得金額も 125 万円以下であることから 法第 295 条第 1 項第 2 号の規定により非課税となります おわりに 今回は 個人市町村民税の非課税認定の中で未成年者と寡婦について焦点を当てました 未成年者については 民法における成年年齢を 20 歳から 18 歳に引き下げる作業が進められており 平成 30 年度の与党税制改正大綱 ( 平成 29 年 12 月 14 日決定 ) の 検討事項 では 税制上の年齢要件については 対象者の行為能力や管理能力に着目して設けられているものであることから 民法に合わせて要件を 18 歳に引き下げることを基本として 法律案の内容を踏まえ実務的な観点等から検討を行い 結論を得る とされています また 同じく 検討事項 では 寡婦及び寡夫に関連し 子供の貧困に対応するため 婚姻によらないで生まれた子を持つひとり親に対する税制上の対応について 児童扶養手当の支給にあたって事実婚状態でないことを確認する制度等も参考にしつつ 平成 31 年度税制改正において検討し 結論を得る とされています このように 未成年者や寡婦等については 将来的に制度が改正されることも十分考えられますので 今後の動向についても注意していただきたいと思います 参考文献 平成 29 年度版要説住民税 ( 市町村税務研究会編 株式会社ぎょうせい発行 ) 市町村民税実務提要 ( 地方税制度研究会編集 株式会社ぎょうせい発行 ) コンメンタール市町村税関係取扱通知 1 ( 地方税制度研究会株式会社ぎょうせい発行 ) 市町村事務提要税務編 4 ( 第一法規発行 ) 平成 29 年度版図解民法 ( 親族 相続 ) ( 一般財団法人大蔵財務協会発行 ) ( 大阪府総務部市町村課税政グループ )