資料 1-4 多言語音声翻訳システムの更なる普及に向けた観光庁施策について 平成 30 年 4 月 11 日観光庁資料 言語バリアフリー関係府省連絡会議
2018 年 2 月の訪日外国人旅行者数 2900 2800 2700 2600 2500 2400 2300 2200 2100 2000 1900 1800 1700 1600 1500 1400 1300 1200 1100 1000 900 800 700 600 500 400 300 200 100 0 万人 VJ 開始 訪日外国人旅行者数の推移 835 835 861 614 673 733 679 622 521 1036 836 1341 1974 2404 2869 250.9 250.2 100 50 0 総2 月 23.3% 増 1~2 月 501.1 万人 (15.7% 増 ) 1 月 9.0% 増 100 50 40.7 33.232.4 23.3 26.9 25.5 18.1 16.9 17.8 18.112.1 9.2 6.6 6.4 5.5 11.111.310.8 8.3 0 総韓中台香タシマイフベイ豪米カ英フドイロ数国国湾港インレンィトン州国ナ国ラシドダア-50-50 15.7 23.4 26.1 18.3 17.3 17.5 13.5 17.1 8.3 8.5 9.2 13.1 4.0 7.5-0.1 ナムーシアリピンガポールドネシアフィ米国シン台湾カナダ中国香港タイ豪州韓国インインドベトマレ数市場別増減率 (2018 年 2 月の前年同月比 ) 市場別増減率 (2018 年 1~2 月の前年同期比 ) イツタリアンスリピンナムーシアガポールドネシア30.1 16.9 9.9 9.6 10.3 11.6 8.1 イ英国% ロシアスペインフラドタリアイツンス28.0 19.3 13.1 % スペイン注 ) 2016 年以前の値は確定値 2017 年の値は暫定値 2018 年 1~2 月の値は推計値 % は対前年同月比 ( 出典 ) 日本政府観光局 (JNTO)
旅行動態の変化の状況 団体旅行 ( パッケージツアー ) から 個人旅行手配の割合 個人旅行 (FIT) への移行 2012 年 :60.8% 2017 年 :75.7% (7~9 月 ) ( 参考 ) 中国 香港 14.9 ポイント増 28.5% 60.0% 31.5ポイント増 70.8% 90.6% 19.8ポイント増 スマートフォンを最大限活用した旅行スタイルへの変化 都市部から地方部への観光の広がり 2012 年 :23.5% 日本滞在中に役に立った旅行情報源としてスマートフォンと回答した割合 ( 複数回答 ) 2017 年 :72.1% (7~9 月 ) 2012 年 :855 万人泊 2016 年 :2,753 万人泊 3.2 倍 ( 参考 ) 都市部 地方部における外国人延べ宿泊者数 1,776 万人泊 4,186 万人泊 2.4 倍 48.6 ポイント増 2020 年 :7,000 万人泊 ( 目標 ) リピーター数の増加 リピーター数 2012 年 :528 万人 2016 年 :1,426 万人 2.7 倍 2020 年 :2,400 万人 ( 目標 ) 地 を訪問する個 客の増加に対応し 地 への誘客をさらに推し進めるため 旅客サービスの充実 スマートフォンによる情報発信等の施策の充実が必要 出典 個人旅行手配の割合 日本滞在中に役立った旅行情報源 : 訪日外国人消費動向調査 ( 観光庁 )/ 外国人延べ宿泊者数 : 宿泊旅行統計調査 ( 観光庁 )/ リピーター数 : 訪日外国人旅行者数 ( 日本政府観光局 ), 訪日外国人消費動向調査 ( 観光庁 ) より観光庁作成
訪 外国 旅 者の国内における受 環境整備に関するアンケート 調査結果旅 中に困ったこと 旅行中困ったこととしては 平成 26 年度調査においては 無料公衆無線 LAN 環境 が 46.6% で最も多く 平成 28 年度 29 年度調査においては 施設等のスタッフとのコミュニケーションがとれない が最も多くなった 平成 26 年度調査 平成 28 年度調査 平成 29 年度調査 無料公衆無線 LAN 環境 SIM カードの入手 利用手続 ATM の利用 両替 クレジット / デビットカード利用 多言語表示 ( 観光案内板等 ) 多言語地図 パンフレットの入手場所が少ない多言語で表示されている内容がわかりにくい施設等のスタッフとコミュニケーションがとれない ( 英語が通じない等 ) 空港から目的地への交通アクセス手段公共交通の利用方法 ( 乗換方法を含む ) 公共交通の乗り場情報 ( 鉄道駅 バス ) 目的地までの公共交通の経路情報の入手 割引チケット 企画乗車券の情報の入手割引チケット 企画乗車券の利用 ( 利用出来る範囲 入手方法 ) 飲食店 宿泊施設の情報の入手 飲食店 宿泊施設の予約 観光地におけるツアー 旅行商品の少なさ観光案内所の場所がわかりにくい 外国語の通じる病院情報の入手 無料公衆無線 LAN 環境 SIM カードの購入 モバイル Wi-Fi ルーターのレンタル クレジット / デビットカードの利用 ATM の利用 両替 多言語表示の少なさ わかりにくさ ( 観光案内板 地図等 ) 施設等のスタッフとのコミュニケーションがとれない 入国手続き 公共交通の利用 鉄道の割引きっぷ 災害 けが 病気の際の医療機関 海外旅行保険 観光案内所の利用や観光地での案内 宿泊施設や空港などへの荷物の配送サービス 飲食店 宿泊施設の情報の入手 予約 観光地におけるツアー 旅行商品 ( 情報入手 種類等 ) トイレの利用 場所 設備 困ったことはなかった 無料公衆無線 LAN 環境 SIM カードの購入 モバイル Wi-Fi ルーターのレンタル 国際ローミング クレジット / デビットカードの利用 ATM の利用 両替 決済手段 多言語表示の少なさ わかりにくさ ( 観光案内板 地図等 ) 施設等のスタッフとのコミュニケーションがとれない 入国手続き 公共交通の利用 鉄道の割引きっぷ 災害 けが 病気の際の医療機関 海外旅行保険 観光案内所の利用や観光地での案内 宿泊施設や空港などへの荷物の配送サービス 飲食店 宿泊施設の情報の入手 予約 観光地におけるツアー 旅行商品 ( 情報入手 種類等 ) トイレの利用 場所 設備 困ったことはなかった
平成 29 年度調査結果 2-1. 多言語表示 コミュニケーションで困った場所 前回調査 ( 平成 28 年度調査 ) で特に困った旅行者が多かった 5 種類の施設を取り上げ 訪日旅行中に利用 訪問した施設のうち 多言語表示やコミュニケ - ションで困った場所を尋ねたところ 飲食店で困ったという回答が 28.5% で最も多く 鉄道駅 (17.4%) 小売店 (16.2%) の順に多い 訪問した場所の中で多言語表示 コミュニケーションで困った場所 ( 複数回答 ) n=3,225 920 (28.5%) 561 (17.4%) 522 (16.2%) 173 (5.4%) 316 (9.8%) 鉄道駅宿泊施設城郭 神社 仏閣飲食店小売店
平成 29 年度調査結果 2-2. 多言語表示 コミュニケーションで困った場面 各施設で特に困った場面について 飲食店では 料理を選ぶ 注文する際 (65.8%) 鉄道駅では 今居る駅から目的地までの行き方を特定する際 (62.4%) 城郭 神社 仏閣では 歴史 文化に関する説明を読む際 (68.4%) の回答が多い 多言語表示 コミュニケーションに関して困った場面 ( 複数回答 ) 鉄道駅 n=561 宿泊施設 n=173 城郭 神社 仏閣 n=316 今いる駅から目的地までの行き方を特定する際 駅で切符を購入する際 駅構内のトイレ等を探す際 改札内で乗車ホームを見つける際 チェックインの際 350(62.4%) 部屋の使用方法の説明を受ける際 225(40.1%) 日本独特のもの ( 大浴場等 ) の使用方法を尋ねる際 75(13.4%) 周辺の観光情報を尋ねる際 44(7.8%) 236(42.1%) トラブルが発生した際 チェックアウトの際 39(22.5%) 19(11.0%) 入場券を購入する際 歴史 文化に関する説明を読む際 56(32.4%) 参拝方法の説明を読む際 51(29.5%) 28(16.2%) 58(33.5%) 見学時の注意事項の説明を読む際 敷地内のトイレ等を探す際 お土産 おみくじを購入する際 54(17.1%) 29(9.2%) 101(32.0% ) 62(19.6%) 216(68.4% ) 146(46.2% ) 飲食店 n=920 飲食店を見つける際席へ案内される際料理を選ぶ 注文する際食べ方の説明を受ける際店内でトイレ等を探す際 77(8.4%) 34(3.7%) 303(32.9 %) 605(65.8 %) 296(32.2 %) 小売店 22(12.7%) n=522 商品を探す際 253(48.5%) 商品の内容や使い方を確認する際 259(49.6%) 店内でトイレ等を探す際 33(6.3%) 会計の際 77(14.8%) 9(2.8%) 会計の際 76(8.3%) 免税手続きの際 81(15.5%) 15(1.6%) 16(3.1%)
32.9 % 12.5 % 2.6 % 44.7 % 34.8 % 33.4 % 12.2 % 42.6 % 5.9 % 9.6 % 7.9 % 3.1 % 周囲の外国人旅行者や日本人に助けを求め解決した日本語を話せる友人 知人に電話をし 通訳を頼んで解決した多言語コールセンター(通訳)に電話し 解決した自分のスマートフォン タブレットの翻訳アプリで解決した自分のスマートフォン タブレットでインターネットを使って対処法を検索して解決した関連する写真を提示して解決した筆談 イラストを活用して解決したジェスチャーで解決したガイドブック等に掲載されている日本語を使い解決した特に何もしなかった(わからないまま施設やサービスを利用した)解決できなかったのであきらめた(施設やサービスの利用を断念)平成 29 年度結果 5. 訪日旅行前の準備と訪日旅行中の実際の対応 訪日旅行前の準備のため 自身のスマートフォンやタブレットに翻訳アプリをインストールした人は約半数 (46.3%) にのぼる 訪日旅行中に困った際 自分のスマートフォン タブレットにインストールした翻訳アプリを使って解決した人も約半数 (44.7%) にのぼる 訪日旅行前に準備したこと ( 複数回答 ) n=3,225 2.0 % 26.8 % 22.9 % 7.8 % 31.8 % 46.3% 特に何もしていない簡単な日本語を学ぶ指差し会話帳等を持参するスマートフォン タブレットに乗換案内 地図 観光案内等アプリをインストールするスマートフォン タブレットに翻訳アプリをインストールする多言語表示 コミュニケーションで困った際 解決に使った方法 ( 複数回答 ) n=3,225
多 語 声翻訳システム ( アプリ VoiceTra 等 ) の更なる普及促進に向けた総務省 観光庁連携施策 目的 総務省において取り組んでいる 多言語音声翻訳技術の利活用実証 に 国交省の所管する観光関係事業者 交通事業者を最大限巻き込み 多言語音声翻訳システムの地域全体の普及を目指すとともに総務省の研究開発を後押し 平成 29 年度実証事業の対象地域における関係者の拡充 対象地域 ( 金沢市 大阪市 富良野市 大多喜町 ) 内の観光関係事業者 ( 交通事業者 宿泊施設 観光案内所 観光施設 免税店等 ) に幅広く VoiceTra.R の導入を働きかけ 地域一体となった実証事業を実施 東北地方の広域観光拠点等において VoiceTra の利活用実証事業を立ち上げ 更なる周知 改善を実施 観光ビジョン推進地方ブロック戦略会議における VoiceTra 等 普及に向けた体制整備 地域の課題を各省庁横断的に取り上げる 観光ビジョン推進地方ブロック戦略会議 において 地方運輸局 地方整備局 地方総合通信局で連携し 地域毎で多言語音声翻訳システム ( アプリ VoiceTra 等 ) 普及に向けた体制を整備 他の地域でも導入が進むよう 業界団体を巻き込んだ徹底した周知 ブロック戦略会議を活用して普及促進を図る 交通事業者 ( 鉄道 ) 交通事業者 ( バス ) 宿泊施設 訪日外国人旅行者への周知広報 観光案内所観光施設免税店 訪日外国人旅行者に対し JNTO サイトや観光案内所 空港等でアプリ VoiceTra を周知することで 円滑な旅行をサポートする