退職後の医療保険制度共済組合の年金制度退職後の健診/宿泊施設の利用済組合貸付金/私的年金退職手当/財形貯蓄/児童手当個人型確定拠出年金22 共イ特別支給の老齢厚生年金老齢厚生年金は本来 65 歳から支給されるものです しかし 一定の要件を満たせば 65 歳未満でも 特別支給の老齢厚生年金 を受けるこ

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表 2 イ特別支給の老齢厚生年金老齢厚生年金は本来 65 歳から支給されるものです しかし 一定の要件を満たせば 65 歳未満でも 特別支給の老齢厚生年金 を受けることができます 支給要件 a 組合員期間が1 年以上あること b 組合員期間等が25 年以上あること (P.23の表 1 参照 ) c

52 (2) 再就職後 年金受給権が発生した場合正規職員無職一般企業 無職 共済組合員 A 厚生年金 B ( 一般厚生年金 ) 退職再就職老齢厚生年金支給開始年齢 1 年金待機者登録 2 公的年金加入 3 年金決定請求 ( 一部又は全額支給停止 ) 1 退職した際は 年金の受給権発生まで期間がありま

(2) 再就職後 年金受給権が発生した場合正規職員無職一般企業無職 共済組合員 A 厚生年金 B ( 一般厚生年金 ) 退職 再就職 老齢厚生年金支給開始年齢 1 年金待機者登録 2 公的年金加入 ( 一部又は全額支給停止 ) 3 年金決定請求 1 退職した際は 年金の受給権発生まで期間がありますの

必要書類 全員 該当者のみ 加給年金額対象者有の場合 年金請求書戸籍抄本または住民票 年金証書 ( 写 ) 請求者で年金受給している方 ( 障害 遺族給付含む ) 遺族厚生 ( 共済 ) 年金 障害厚生 ( 共済 ) 年金年金受給選択申出書 *1 等受給権を有する方雇用保険被保険者証 ( 写 )*2

他の所得による制限と雇用保険受給による年金の停止 公務員として再就職し厚生年金に加入された場合は 経過的職域加算額は全額停止となり 特別 ( 本来 ) 支給の老齢厚生年金の一部または全部に制限がかかることがあります なお 民間に再就職し厚生年金に加入された場合は 経過的職域加算額は全額支給されますが

年金・社会保険セミナー

2 障害厚生年金障害厚生年金は次の1~3の条件すべてに該当する方が受給できます 1 障害の原因となった病気やケガの初診日 ( 1) が 厚生年金保険の被保険者である期間にあること 2 障害の原因となった病気やケガによる障害の程度が 障害認定日 ( 2) に法令により定められている障害等級表 ( 3)

被用者年金一元化法

年金・社会保険セミナー

第14章 国民年金 

介護保険・高齢者福祉ガイドブック

年金・社会保険セミナー

スライド 1

強制加入被保険者(法7) ケース1

強制加入被保険者(法7) ケース1

年金支給開始年齢図 特別支給の ( 給料比例部分 ) 昭和 29 年 10 月 1 日生まれ以前 ~ 特別支給の退職共済年金 昭和 25 年 10 月 1 日生まれ以前 ~ 退職共済年金 経過的職域加算額 ( 旧職域部分 ) 退職等年金給付 ( 年金払い退職給付 ) 平成 27 年 9 月までの組合

介護保険・高齢者福祉ガイドブック

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(2) 国民年金の保険料 国民年金の第 1 号被保険者および任意加入者は, 保険料を納めなければなりません また, より高い老齢給付を望む第 1 号被保険者 任意加入者は, 希望により付加保険料を納めることができます 定額保険料月額 15,250 円 ( 平成 26 年度 ) 付加保険料月額 400

(2) 国民年金の保険料 国民年金の第 1 号被保険者および任意加入者は, 保険料を納めなければなりません また, より高い老齢給付を望む第 1 号被保険者 任意加入者は, 希望により付加保険料を納めることができます 定額保険料月額 16,490 円 ( 平成 29 年度 ) 付加保険料月額 400

平成 28 年 9 月度実施実技試験 損保顧客資産相談業務 139

再任用と年金加入の関係をまとめると次のようになる ( 都道府県によって勤務形態は異なる ) 再任用の勤務形態フルタイム勤務 3/4 1/2 週の勤務時間 38 時間 45 分 29 時間 19 時間 15 分 共済年金 厚生年金 (2016 年 9 月 30 日まで ) 加入する年金 (2015 年

( 第 1 段階 ) 報酬比例部分はそのまま定額部分を段階的に廃止 2 年ごとに 1 歳ずつ定額部分が消える ( 女性はすべてプラス 5 年 ) 報酬比例部分 定額部分 S16 S16 S18 S20 S22 4/1 前 4/2 ~4/2 4/2 4/2 4/2 ~~~


一元化後における退職共済年金および老齢厚生年金の在職支給停止 65 歳未満の場合の年金の支給停止計算方法 ( 低在老 ) 試算表 1 年金と賃金の合算額が 28 万を超えた場合に 年金額の支給停止 ( これを 低在老 といいます ) が行われます 年金と賃金の合算額 (c) が 28 万以下の場合は

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スライド 1

老齢基礎年金 老齢基礎年金を受けられる方 老齢基礎年金は 原則として受給資格期間が 25 年 (300 ヵ月 ) 以上ある方が 65 歳になったときから受けられます 受給資格を満たしているときは 本人の希望により 60 歳から 70 歳までの間で年金を受け始める年齢を変更することができます (17

はじめに 定年 は人生における大きな節目です 仕事をする 働く という観点からすれば ひとつの大きな目標 ( ゴール ) であり 定年前と定年後では そのライフスタイルも大きく変わってくることでしょう また 昨今の労働力人口の減少からも 国による 働き方改革 の実現に向けては 高齢者の就業促進も大き

Microsoft Word - T2-06-2_紙上Live_老齢(2)_①年金額・マクロ(12分)_

日付なしT2-01-2_紙上Live_ダイジェスト版(2)_①_(10分)_

平成25年4月から9月までの年金額は

Microsoft Word - T2-06-1_紙上Live_老齢(1)_①支給要件(9分)_

Microsoft Word - "ç´ıå¿œçfl¨ docx

しくみ2 厚生年金は基礎年金に上乗せ 厚生年金保険が適用されている事業所に勤めるサラリーマン等は 国民年金と厚生年金保険の2つの年金制度に加入することになります 厚生年金保険から支給される年金は 加入期間とその間の平均収入に応じて計算される報酬比例の年金となっていて 次のように基礎年金に上乗せするか

はじめに 定年 は人生における大きな節目です 仕事をする 働く という観点からすれば ひとつの大きな目標 ( ゴール ) であり 定年前と定年後では そのライフスタイルも大きく変わってくることでしょう また 昨今の労働力人口の減少からも 国による 働き方改革 の実現に向けては 高齢者の就業促進も大き

年金制度について 31

1

高齢者福祉

年金・社会保険セミナー

Microsoft Word - (差替)170620_【総務部_厚生課_櫻井望恵】論文原稿

2 厚年と国年の加入期間がある人 昭和 36 年 3 月以前 20 歳未満および 60 歳以後の厚年の被保険者期間 昭和 36 年 3 月以前の厚年期間のみの人 坑内員 船員 ( 第 3 種被保険者 ) の場合 昭和 61 年 3 月までの旧船員保険の

(2) 被用者年金の一元化によって変わったこと 平成 27 年 10 月から 公務員等が加入している共済年金が 民間企業に勤務する人が加入している厚生年金に統一されました 一元化後も 納めた保険料に応じて年金を受け取るという基本的なしくみは同じですが 保険料や年金額の算定方法が変わります また 共済

Microsoft Word -

第 2 節強制被保険者 1 第 1 号被保険者頻出 択 ( 法 7 条 1 項 1 号 ) 資格要件 日本国内に住所を有する20 歳以上 60 歳未満の者 ( 第 2 号 第 3 号被保険者に該当する者を除く ) 例 ) 自営業者 農漁業従事者 無業者など 適用除外 被用者年金各法に基づく老齢又は退

新規裁定当該期間 ( 月又は年度 ) 中に新たに裁定され 年金受給権を得た者が対象であり 年金額については裁定された時点で決定された年金額 ( 年額 ) となっている なお 特別支給の老齢厚生年金の受給権者が65 歳に到達した以降 老齢基礎年金及び老齢厚生年金 ( 本来支給もしくは繰下げ支給 ) を

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現在公的年金を受けている方は その年金証書 ( 請求者及び配偶者 請求者名義の預金通帳 戸籍謄本 ( 受給権発生年月日以降のもの ) 請求者の住民票コードが記載されているもの ( お持ちの場合のみ ) 障害基礎年金 受給要件 障害基礎年金は 次の要件を満たしている方の障害 ( 初診日から1 年 6か

例 言 厚生年金保険被保険者厚生年金保険被保険者については 平成 27 年 10 月 1 日から被用者年金制度の一元化等を図るための厚生年金保険法等の一部を改正する法律が施行されたことに伴い 厚生年金保険法第 2 条の5の規定に基づき 以下のように分類している 1 第 1 号厚生年金被保険者第 2

老齢基礎年金 老齢基礎年金は 国民年金の加入者であった方の老後の保障として給付され 65 歳になったときに支給されます 老齢基礎年金は 保険料納付済期間 ( 厚生年金保険や共済組合の加入期間を含む ) と保険料免除期間などを合算した資格期間が 10 年以上ある場合に 終身にわたって受け取ることができ

[ 組合員期間等の特例 ] 組合員期間等については 年齢 職種などにより 過去の制度からの経過措置が設けられており 被用者年金制度の加入期間 ( 各共済組合の組合員期間など ) については 生年月日に応じて次表の年数以上であれば 組合員期間等が 25 年以上とみなされます 生 年 月 日 組合員期間

Microsoft Word - 概要

国民年金

Ⅱ 厚生年金の給付の種類とその受給要件 1 特別支給の老齢厚生年金 (65 歳になるまで ) 次の要件をすべて満たしているときに 支給開始年齢から 65 歳になるまでの間 支給されます 1 支給開始年齢以上であること 2 厚生年金被保険者期間が1 年以上であること 3 受給資格期間が 25 年以上

(4) 厚生年金給付の種類と概要 項目特別支給の (65 歳まで ) 給付内容 要件 次の要件をすべて満たしているときに 支給開始年齢から65 歳にあるまでの間 受給できます 1 支給開始年齢以上であること 2 厚生年金被保険者期間が1 年以上であること 3 受給資格期間が10 年以上であること 用

ファイナンシャル プランニングと倫理 関 連法規 Copyright (c) Akira Sugiyama all rights reserved 2

ただし 対象期間の翌年度から起算して3 年度目以降に追納する場合は 保険料に加算額が上乗せされます 保険料の免除や猶予を受けず保険料の未納の期間があると 1 年金額が減額される 2 年期を受給できない3 障害基礎年金や遺族基礎年金を請求できない 場合がありますのでご注意ください 全額または一部免除


Ⅱ 厚生年金の給付の種類と受給要件 1 特別支給の老齢厚生年金 (65 歳になるまで ) 次の要件を全て満たしている方に 支給開始年齢から 65 歳になるまでの間 支給されます (1) 支給開始年齢以上であること (2) 厚生年金被保険者期間が 1 年以上であること (3) 受給資格期間が 10 年

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T3-08-2_遺族基礎年金(2)_

Taro-1-国民年金編2015  作成 

第9章 国民年金制度について

PowerPoint プレゼンテーション

1 どこに相談すればよいのでしょう?

定年以外の退職者の手続き

年金 手当について 特別障害給付金 任意加入対象者が, 任意加入をしていなかったことによって, 障害基礎年金を受けることができなかった方への福祉的措置として平成 17 年 4 月に創設された制度です 特別障害給付金 (1) 支給対象となる方次の1か2の期間に初診日があり, 障害基礎年金を受けることが

障害福祉制度あらまし目次

第 7 章 年金 福祉 1 年金 日本の公的年金制度は, 予測できない将来へ備えるため, 社会全体で支える仕組みを基本としたものです 世代を超えて社会全体で支え合うことで給付を実現し, 生涯を通じた保障を実現するために必要です 働いている世代が支払った保険料を高齢者などの年金給付に充てるという方式で

目次 問 1 労使合意による適用拡大とはどのようなものか 問 2 労使合意に必要となる働いている方々の 2 分の 1 以上の同意とは具体的にどのようなものか 問 3 事業主の合意は必要か 問 4 短時間労働者が 1 名でも社会保険の加入を希望した場合 合意に向けての労使の協議は必ず行う必要があるのか

1 2

年金額の改定について 公的年金制度は平成 16 年の法改正により永久に年金財政を均衡させる従来の仕組みから おおむね ( 100 ) 年間で年金財政を均衡させる仕組みへと変わった この年金財政を均衡させる期間を 財政均衡期間 という これにより 政府は少なくとも ( 5 ) 年ごとに財政の検証をおこ

Microsoft Word ①概要(整備令)

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Microsoft Word - 概要

<ライフプランニング>

「公的年金からの特別徴収《Q&A

年金請求に必要な添付書類 年金請求書 を提出される前に 添付書類をご確認ください スタート 配偶者はいますか いいえ 2ページ番号 1 をご覧ください は 住民票 所得関係書類が必要となる場合があります あらかじめご了承ください はい * ご本人の状況によっていいえご本人の共済組合等の加入期間は 2

障害厚生年金 厚生年金に加入している間に初診日 ( 障害のもととなった病気やけがで初めて医者にかかった日 ) がある病気やけがによって 65 歳になるまでの間に 厚生年金保険法で定める障害の状態になったときに 受給要件を満たしていれば支給される年金です なお 障害厚生年金に該当する状態よりも軽い障害

ブック 1.indb

2. 事例 Q&A [1] 公的年金制度の仕組み Q. 私は昭和 37(1962) 生まれの男性で 現在 55 歳のサラリーマンです 何歳からどのような年 金が受け取れるのでしょうか A. 65 歳から老齢基礎年金と老齢厚生年金が それに加えて配偶者が 65 歳になるまで加給年金が 支給されます 確

1 被用者年金制度一元化以降における公務員年金制度の現状 ⑴ 被用者年金制度の一元化 ( 平成 27 年 10 月 1 日施行 ) 平成 24 年 8 月に成立し 同月に公布された 被用者年金制度の一元化等を図るための厚生年金保険法等の一部を改正する法律 により 平成 27 年 10 月より共済年金

Microsoft Word - T2-04-1_紙上Live_被保険者期間と届出_(13分)_

退職に向けて 本書は 退職に向けて退職時及び退職後の事務手続を記載しました 退職後の状況 ( 家族構成 再就職の有無等 ) により個々の手続が異なりますので いつ どのような手続 をしなければならないのか 確認しながら行ってください また 共済組合から支給される年金の請求手続は 生年月日により手続時

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スライド 1

被用者年金一元化パンフ.indd

達したときに消滅する旨を定めている ( 附則 10 条 ) (3) ア法 43 条 1 項は, 老齢厚生年金の額は, 被保険者であった全期間の平均標準報酬額の所定の割合に相当する額に被保険者期間の月数を乗じて算出された額とする旨を定めているところ, 男子であって昭和 16 年 4 月 2 日から同

社会保障に関する日本国とアメリカ合衆国との間の協定の実施に伴う厚生年金保険法等の特例等に関する法律案《概要》

Web 版 Vol.59( 通巻 704 号 ) 中高齢寡婦加算 ( 遺族基礎年金の4 分の3) 779,300 円 3/4=584,475 円 584,500 円 (100 円単位 ) (2) 老齢厚生年金の年金額の算定式 平成 30 年度の本来水準と従前額保障 図表

公的年金制度のしくみ

平成 30 年 2 月末の国民年金 厚生年金保険 ( 第 1 号 ) 及び福祉年金の受給者の 年金総額は 49 兆円であり 前年同月に比べて 7 千億円 (1.4%) 増加している 注. 厚生年金保険 ( 第 1 号 ) 受給 ( 権 ) 者の年金総額は 老齢給付及び遺族年金 ( 長期要件 ) につ

定年以外の退職者の手続き

平成 30 年 1 月末の国民年金 厚生年金保険 ( 第 1 号 ) 及び福祉年金の受給者の 年金総額は 49 兆円であり 前年同月に比べて 6 千億円 (1.3%) 増加している 注. 厚生年金保険 ( 第 1 号 ) 受給 ( 権 ) 者の年金総額は 老齢給付及び遺族年金 ( 長期要件 ) につ

強制加入被保険者(法7) ケース1

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退職後の医療保険制度共済組合の年金制度退職後の健診/宿泊施設の利用済組合貸付金/私的年金退職手当/財形貯蓄/児童手当個人型確定拠出年金2 老齢給付 (1) 老齢厚生 ( 退職共済 ) 年金 ( 以下 老齢厚生年金 ) 老齢厚生年金は 組合員が退職した場合に安定した生活を送るため 支給される給付 です ( そのうち一定の要件を満たした方が6064 歳で受給できるものを特別支給の老齢厚生年金といいます ) ア 本来支給の老齢厚生年金 本来 年金は 65 歳から受給することができ その部分を老齢厚生年金といいます 支給要件 a 組合員期間等が 25 年以上あること ( 1 参照 ) b 65 歳に達していること ( 図 1 参照 ) c 退職していること又は 在職中で組合員期間が 1 年以上あること 1 25 年以上 については 昭和 31 年 4 月 1 日以前に生まれた方は 生年月日等に よる短縮措置が設けられています また 公的年金制度の財政基盤及び最低保障機能の強化等のための国民年金法を改正 する法律 により 平成 29 年 8 月 1 日から 10 年以上 に短縮されました ( 以下の 説明で 25 年以上 とある場合は 遺族厚生年金の要件を除き 同様に短縮されます ) 図 1 60 歳 65 歳 年金払い退職給付 { 65 歳 ( 配偶者の年金 ) 老齢基礎年金 ( 国民年金 ) 振替加算 加給年金 ( 配偶者等によって加算される年金 ) 有期退職年金終身退職年金経過的職域加算額 ( 旧 3 階部分 ) が老齢厚生年金に該当する部分になり いずれも共済組合から支給されます が新 3 階部分になり 施行日以降に加入した期間を共済組合から支給されます は日本年金機構から支給されます 加給年金 ( 配偶者または子の年金 ) 加給年金とは厚生年金被保険者期間が20 年以上である者が満額支給の年金を受給した時または65 歳に達した時 その者によって生計を維持していた 65 歳未満の配偶者 ( 収入が850 万円以下かつ 年金を受給していないこと 2) や18 歳に達した日の属する年度末までの間にある子または20 歳未満の障害状態が 12 級にある子がいるときに加算されるものです 2 配偶者が障害給付または加入期間 20 年以上の老齢給付の受給権がある場合は 加給年金の支給が停止されます 大正 15 年 4 月 2 日 昭和 41 年 4 月 1 日生まれの配偶者が 65 歳で受けることとなる老齢基礎年金 ( 国民年金 ) に 一定の要件により 振替加算 が加算されます ( 詳細は 日本年金機構各年金事務所にお問い合わせください ) 21 共

退職後の医療保険制度共済組合の年金制度退職後の健診/宿泊施設の利用済組合貸付金/私的年金退職手当/財形貯蓄/児童手当個人型確定拠出年金22 共イ特別支給の老齢厚生年金老齢厚生年金は本来 65 歳から支給されるものです しかし 一定の要件を満たせば 65 歳未満でも 特別支給の老齢厚生年金 を受けることができます なお 一般厚年被保険者 ( 民間会社等の厚生年金 ) の女性の支給開始年齢とは異なります 支給要件 a 組合員期間が1 年以上あること b 組合員期間等が25 年以上あること (P21の 1 参照 ) c 60 歳以上 65 歳未満であること ( 表 1 参照 ) 表 1 生年月日特別支給 65 歳 本来支給 昭和 25 年 10 月 2 日 昭和 28 年 4 月 1 日 昭和 28 年 4 月 2 日 昭和 30 年 4 月 1 日 60 歳 特別支給の退職共済年金 特別支給の老齢厚生年金の場合は 経過的職域加算額 ( 旧 3 階部分 ) とに分かれて 2つ支給されます 61 歳 特別支給の老齢厚生年金 ( 特別支給の退職共済年金 ) 年金払い退職給付経過的職域加算額 ( 旧 3 階部分 ) 年金払い退職給付経過的職域加算額 ( 旧 3 階部分 ) 昭和 30 年 4 月 2 日 昭和 32 年 4 月 1 日 昭和 32 年 4 月 2 日 昭和 34 年 4 月 1 日 昭和 34 年 4 月 2 日 昭和 36 年 4 月 1 日 昭和 36 年 4 月 2 日 62 歳年金払い退職給付経過的職域加算額 ( 旧 3 階部分 ) 特別支給の老齢厚生年金 63 歳年金払い退職給付経過的職域加算額 ( 旧 3 階部分 ) 特別支給の老齢厚生年金 64 歳年金払い退職給付経過的職域加算額 ( 旧 3 階部分 ) 特別支給の老齢厚生年金 年金払い退職給付経過的職域加算額 ( 旧 3 階部分 ) は 共済組合から支給され は 日本年金機構から支給されます は 新 3 階部分になり 施行日以降に加入した期間を共済組合から支給します については P 21をご覧ください

退職後の医療保険制度共済組合の年金制度退職後の健診/宿泊施設の利用済組合貸付金/私的年金退職手当/財形貯蓄/児童手当個人型確定拠出年金ウ特別支給の老齢厚生年金の特例特別支給の老齢厚生年金には障害者特例と長期加入者の特例という制度があります それぞれの支給要件に該当した場合は 特例請求することができます ( ア ) 障害者特例 特別支給の老齢厚生年金の受給権者が下記の要件を満たしたときに請求できます 障害者特例の支給要件 a 組合員でないこと b 傷病の初診日から起算して1 年 6 月を経過した日以後において障害の状態 ( 障害等級 3 級以上 ) にあること 組合員である間に初診日のある傷病に限りません 障害者特例の請求方法障害者特例を請求する場合 以下の2つのパターン (ⅠⅡ) があります Ⅰ すでに障害厚生 ( 共済 ) 年金の受給権をお持ちの方 共済組合本部から 老齢厚生年金障害者特例 繰上げ調整額請求書 を送付いたしますので 特別支給の老齢厚生年金請求書類と併せて提出してください Ⅱ 公立学校共済組合で障害程度の認定を受けていない方 障害者特例が請求できるかを事前に確認する必要がありますので 和歌山支部に連絡してください 傷病名や初診日等を確認させていただいたうえで 所定の診断書を送付しますので 和歌山支部に提出してください 後日障害等級が13 級に認定されますと 老齢厚生年金障害者特例 繰上げ調整額請求書 を送付いたします ( 障害厚生 ( 共済 ) 年金に該当する場合は請求書も送付しますので 併せて提出してください ) ( イ ) 長期加入者の特例特別支給の老齢厚生年金の受給権者が下記の要件を満たしたときに発生します 長期加入者の特例の支給要件 a 組合員でないこと b 組合員期間が44 年以上あること 長期加入者の特例の請求方法特別支給の老齢厚生年金請求書の手続のみでほかの手続は不要です 23 共

退職後の医療保険制度共済組合の年金制度退職後の健診/宿泊施設の利用済組合貸付金/私的年金退職手当/財形貯蓄/児童手当個人型確定拠出年金24 共( ウ ) 特別支給の老齢厚生年金の特例の年金額 特別支給の老齢厚生年金と同時に老齢基礎年金部分 ( 公務員期間分のみ ) 及び 加給年金 ( 対象者がいる場合 ) が受給できます ( 図 2 参照 ) なお 支給開始年齢につきましては P22 の表 1 でご確認ください 図 2 60 歳 65 歳 加給年金 有期退職年金年金払い退職給付 { 終身退職年金 経過的職域加算額 ( 旧 3 階部分 ) 特別支給の老齢厚生年金 老齢厚生年金 老齢基礎年金部分 ( 公務員期間のみ ) 老齢基礎年金 ( 国民年金 ) は 特別支給の老齢厚生年金の特例に該当する部分です いずれも共済組合から支給されます は 共済から支給され は日本年金機構から支給されます は 新 3 階部分になり 施行日以降に加入した期間を 共済組合から支給されます についてはP21をご覧ください

退職後の医療保険制度共済組合の年金制度退職後の健診/宿泊施設の利用済組合貸付金/私的年金退職手当/財形貯蓄/児童手当個人型確定拠出年金(2) 老齢厚生年金の繰上げ支給 年金受給要件を満たした方が 60 歳に達した以降 希望すれば年金を繰上げて請求す ることができます ただし 一度請求すると繰上げを取消すことはできませんので 十分にご検討ください なお繰上げ請求については 以下の制約があります 老齢基礎年金 他の実施機関の老齢厚生年金についても 同時に繰上げ請求する必要があります ( 全ての年金が減額支給となります ) 制約 a b c d 繰上げ請求を行った場合 他制度の年金 ( 一般厚年や老齢基礎年金等 ) も同時に繰上げて請求を行う必要があります 1ヵ月あたり0.5% の割合で減額された年金額が生涯続くことになりますので ご留意ください 繰上げ請求をした場合 障害基礎年金を受けることができないうえ 事後重症 (P27を参照) による障害厚生 ( 共済 ) 年金等の請求はできません 繰上げ請求を行った後 再就職等した場合は 一部 ( 全額 ) 支給停止になる可能性があります < 計算式 > 繰上げ請求後の老齢厚生年金 ( 特別支給 ) 受給額 = 老齢厚生年金額 ( 特別支給 ) (1-5/1000 繰上げする月数 ) 繰上げ請求後の老齢基礎年金受給額 ( 最大 30% 減額 ) = 老齢基礎年金額 (1-5/1000 繰上げする月数 ) 例昭和 32 年 4 月 10 日生まれの方が 60 歳からの繰上げ支給を希望した場合 請求手続老齢厚生年金 ( 特別支給 ) の繰上げ支給の請求手続については P45 をご覧ください 25 共

(3) 老齢厚生年金の繰下げ支給 65 歳から支給される老齢厚生年金の受給権者は 66 歳の誕生日以降 70 歳に到達するまで 1 ヵ月単位で申出ができ 申出た月の翌月分から年金を受給することができます ただし 65 歳から繰下げの申出をするまでの間の年金支給はありません ( 加給年金も支給されません ) 施行日以後繰下げ請求する際は 全ての厚生年金を併せて繰下げする必要があります ( 老齢基礎年金についても繰下げはできますが 同時に繰下げる必要はありません ) 特別支給の老齢厚生年金受給権者が 65 歳で老齢厚生年金の請求を行わず 66 歳以降に繰下げの申出をしたときは 65 歳で請求した場合の老齢厚生年金の額に繰下げた期間に応じて受給することが (1 ヵ月あたり 0.7% 増額 ) できます 障害厚生 ( 共済 ) 年金や遺族厚生 ( 共済 ) 年金等 老齢給付以外の年金の受給権がある方は 繰下げをすることができません 特別支給の老齢厚生年金 (65 歳未満 ) は 繰下げ支給の制度はありません 本来支給の老齢厚生年金額 (1+7/1000 繰下げる月数 ) = 繰下げ請求後の老齢厚生年金受給額 < 計算式 > 26 共済組合貸付金/私的年金退職後の健診/宿泊施設の利用退職手当/財形貯蓄/児童手当個人型確定拠出年金共済組合の年金制度退職後の医療保険制度