GFT FX/CFD モーニング コメント -5 日の市場展望 - GFT シニアエコノミスト前川明 1 5 日の市場展望 : 株価続落か - オーハ ーナイトの米株価米雇用統計大幅下振れで大幅続落 為替相場プレビュー : ト ル円上値重い展開か オーハ ーナイトでト ル主要通貨にまちまち - 本日 米祝日 中国サーヒ ス業指数 ユーロ圏小売 独英サーヒ ス業 ECB 総裁講演など 日経平均プレビュー : 株価続落か - オーハ ーナイトの米株価米雇用統計大幅下振れで大幅続落 商品相場プレビュー : オーハ ーナイトの米原油大幅反落 米金大幅反発 - アシ アの原油上値重く 金底堅い展開か ( 本日及び今週の主要な市場の材料一覧は 4-5 ページ参照 ) 2 日のオーバーナイトの市場 出所 : ブルームバーグ 債券に関しては前日比利回り差 2 2 日オーハ ーナイトの米金融市場 : 株価大幅続落 債券続伸 円レンシ 原油反落 金反発 2 日のオーバーナイトの米金融市場では 株式相場は大幅続落 (S&P500 指数ベース ) 債券相場は大幅続伸 (10 年債ベース ) した 株式市場では 米雇用統計が市場予想を大幅に下回り 米景気後退に対する警戒感が台頭 投資家心理の一段の悪化につながり 相場は大幅に下落した 一方で 債券市場では 米景気後退警戒感を背景とした米追加緩和観測の高まりなどで相場は大幅高となった 為替市場でのドル相場は 主要通貨に東京終値比でまちまち 対円では 米雇用統計がドル相場の重しとなり 一時 2 営業日振りの 76 円 53 銭まで下落 しかし 下値では日本当局による介入警戒感などで一巡後は下げ渋った 原油市場では 米雇用統計の大幅下振れを受けた米景気後退警戒感で原油需要減少懸念が高まり 相場は大幅安となった 金市場では リスク回避需要が高まり 相場は大幅高 終値は 8 月 22 日以来の高値水準となった GFTFOREX.CO.JP
3 5 日の相場の展望 A. 為替相場 : ト ル円上値重い展開か オーハ ーナイトでト ル主要通貨にまちまち - 本日 米祝日 中国サーヒ ス業指数 ユーロ圏小売 独英サーヒ ス業 ECB 総裁講演など 2 日のオーバーナイトの為替市場では USDは東京終値比で主要通貨にまちまち ( 各通貨の東京終値比の変化率 NY 終値水準は1ページ表参照 ) 米雇用統計での非農業部門雇用者数が前月比横ばいと 市場予想を大幅に下回り 米追加緩和観測が台頭 USDの足かせとなり 同米指標発表後はほぼUSD 全面安で市場は反応した しかし その後は 対 CHF では 当局による追加通貨高防止策による警戒感 対 EURではユーロ圏の財政危機に対する懸念がUSDに対する弱気を上回り USDは東京終値比小幅ながら上昇した 対 EURでは 米雇用統計を受けて一時 1.4287まで下落したが ギリシャの10 年債利回りとドイツのスプレッドが一段と拡大するなど 根強いユーロ圏の財政懸念を背景に一時 8 月 12 日以来の安値 1.4183まで値を戻した 対 CHFでも東京終値比で上昇 一時 8 月 12 日以来の安値 0.7711まで売られたが スイス当局による追加通貨高防止政策への警戒などで一巡後は東京終値比で上昇に転じた 一方で 対 JPYでは 一時 2 営業日 (8 月 31 日 ) 振りの安値 76 円 53 銭まで下落したが 一巡後は日本当局による介入警戒感などで下げ渋った 対 GBPでも 一時 2 営業日振りの安値 1.6253まで下げた 資源通貨は対 USDで東京終値比で総じて軟調 ( 各通貨の東京終値比の変化率 NY 終値水準は1ページ表参照 ) 米景気後退に対する警戒感の高まりを背景とした市場のリスク回避姿勢の高まりが相場の重しとなった AUD CAD NZDはそれぞれ一時 8 月 30 日 8 月 26 日 8 月 29 日以来の安値まで下落した 本日 5 日の為替市場では USD/JPYは上値の重い展開を予想する 前週末オーバーナイトでは 米雇用統計の大幅下振れを受けた米景気後退に対する警戒感の高まりで米追加緩和観測が台頭 USD 相場の重しとなり 一時 2 営業日振りの76 円 53 銭まで下落 しかし 下値では日本当局による介入警戒感などで一巡後は下げ渋った 本日の日本時間発表の主要な日本の経済指標はなし 本日東京市場でのUSD/JPYは 米雇用統計の大幅下振れを受けた米追加緩和観測の高まりが引き続き 相場の重しとなり上値の重い展開となる可能性が高いとみる 本日のUSD/JPYの予想レンジは77 円台前半 -76 円台半ば 本日の米国はレイバーデーの祝日で 経済指標の発表はなし その他の通貨に関する手掛かり材料では 指標では オーストラリアでAiGサービス業指数 ( 同 :NA) 中国でHSBCサービス業 PMI( 同 :NA) ユーロ圏で小売売上高( 同 : 前月比でマイナス転換 ) ドイツでPMIサービス業指数 ( 同 : 水準が小幅に悪化 ) 英国でPMIサービス業指数( 同 : 水準が小幅に悪化 ) など 当局絡みでは トリシェECB 総裁が講演を予定している B. 日本株式相場 : 株価続落か - オーハ ーナイトの米株価米雇用統計大幅下振れで大幅続落 2 日の米国の株式相場は 大幅続落 (S&P500 指数ベース )( 各主要株価指数の前営業日比の変化率は1ページ表参照 ) 米雇用統計が市場予想を大幅に下回り 米景気後退に対する警戒感が台頭 投資家心理の一段の悪化につながり 相場は大幅に下落した S&P500 指数の終値は8 月 25 日以来の安値水準 下落したセクターは金融 (S&P500 指数内でのセクター前営業日比 -3.93%) 資本財( 同 -3.06%) 石油 ガス( 同 -2.55%) 2 GFTFOREX.CO.JP
テクノロジー ( 同 -2.39%) など 個別銘柄に関しては金融では バンク オブ アメリカ (-8.34%) JPモルガン (-4.60%) などの銀行銘柄が下げた 資本財では フルアー (-2.68%) ジェイコブズ エンジニアリング(-4.16%) など建設 資材銘柄が軟調だった 石油 ガスでは ウィリアムズ カンパニーズ (-3.53%) エル パソ (-2.51%) などのパイプライン銘柄が下げた テクノロジーでは クアルコム (- 2.85%) シスコシステムズ(-2.71%) など通信機器銘柄が売られた GFTFOREX.CO.JP 本日 5 日の日本の株式相場は続落を予想する オーバーナイトでの米株式相場は 米雇用統計を受けた景気後退懸念の高まりを背景に弱気な投資家心理が継続 相場は大幅続落した 終値は8 月 25 日以来の安値水準 一方で 対ドルでの円相場は 米景気後退に対する警戒感の高まりが追い風となり 一時 2 営業日振りの高値まで上昇する場面もあったが 日本当局による介入警戒感などで伸び悩んだ 本日の日本の株式相場は 米株価の大幅続落などが投資家心理の一段の弱気を促し 売りが先行して寄り付く可能性が高いとみる その後も 米雇用統計の大幅下振れを受けた米景気後退警戒感が地合いの改善を妨げ 上値の重い展開となる可能性が高いと考える 加えて 中国株が一段と軟化すると 下げ幅が拡大するリスクがあると考える 米追加緩和観測の高まりを背景とした円高圧力も引き続きリスク要因 C. 商品相場 : オーハ ーナイトの米原油大幅反落 米金大幅反発 - アシ アの原油上値重く 金底堅い 展開か 原油相場 : 2 日のオーバーナイトでの米原油相場は大幅反落 ( 中心限月物の前営業日終値比変化率は1ページ表参照 ) 米雇用統計の大幅下振れを受けた米景気後退警戒感の高まりで原油需要減少懸念が高まり 相場は大幅安となった 本日のアジアでの原油相場は上値の重い展開を予想する 米景気後退に対する警戒感の高まりが地合いの改善を妨げる可能性が高いとみる 米株価の大幅続落を受け アジアの株価は総じて軟調に推移する可能性があり それも相場の弱気材料 本日のオーバーナイトでの米国での通常取引は祝日で休場 金相場 :2 日のオーバーナイトでの米金相場は大幅反発 ( 中心限月物の前営業日終値比変化率は1ページ表参照 ) 米雇用統計を受けた米景気後退に対する警戒感の高まりを背景としたリスク回避需要で相場は大幅高となった 終値は8 月 22 日以来の高値水準 本日のアジアでの金相場は底堅い展開を予想する 米景気後退警戒感の高まりを背景とした金に対するリスク回避需要が引き続き 相場を下支えする可能性が高いとみる 欧米株価の大幅下落でアジアの株価は総じて軟化する可能性があり それも相場の底支え要因 本日のオーバーナイトでの米国での通常取引は祝日で休場 3 GFTFOREX.CO.JP
4 5 日の市場の主要な材料 1 1 出所 = ブルームバーグ 4 GFTFOREX.CO.JP
5 今週の市場の主要な材料 2 2 出所 = ブルームバーグ 5 GFTFOREX.CO.JP
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