事例 父 ( ) が 年 5 月 9 日に亡くなり ( 亡くなられた人のことを 被相続人 といいます ) 母 ( 国税花子 ) 私 ( 国税一郎 ) 妹 ( 税務幸子 ) の 人で父の財産を相続しました 父が残した財産は 自宅のある土地と家屋 上場株式 現金 預金 生命保険金です 父が亡くなった年分

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配偶者がいる人の一次相続と二次相続のデータ 被相続人に配偶者がいる一次相続と 配偶者がいない二次相続の相続税シミュレーションを行います 配偶者の税額軽減は その節税効果が大きいために一次相続で相続税を大幅に減額することができますが 次の二次相続では想定外の相続税が発生することがあります 配偶者がいる

暦年課税の贈与を毎年する人のデータ 暦年課税の贈与は 現金を贈与するのか不動産を贈与するのかで違ってきます 土地は路線価方式または倍率方式で評価し建物は固定資産税評価額で評価しますので 現金での贈与の場合よりも税率は低くなります ただし不動産の贈与では 土地や建物の贈与または共有持分の贈与になります

2 税額控除等の計算 ( 単位 : 円 ) 項目対象者計算過程金額 答案用紙 Chapter2 問題 3 課税価格の計算 Ⅰ 相続人及び受遺者の相続税の課税価格の計算 1 分割財産価額の計算 ( 単位 : 千円 ) 2 みなし取得財産価額の計算 ( 単位 : 千円 ) 取得者財産の種類計算過程金額

第 5 章 N

相続税・贈与税の基礎と近年の改正点

自宅の他に賃貸マンションと駐車場を所有している人のデータ 自宅の他に賃貸マンションと駐車場を所有している人の 法定相続人の数と相続財産および債務のデータから相続税を試算します 賃貸マンションについては全室が賃貸用かどうか 駐車場については舗装がしてあるかどうかで評価額が違ってくることがあります また

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コピー又は web からダウンロードしてご使用ください 答案用紙 Chapter1 問題 1 個人とみなされる納税義務者 Ⅰ 相続人及び受遺者の相続税の課税価格の計算 1 遺贈財産価額の計算 ( 単位 : 千円 ) 取得者財産の種類計算過程金額 2 生前贈与加算される贈与財産の額の計算 ( 単位 :

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ラリーマン 相続税の申告は? 45 相続税の申告はどのようにすればよいのでしょうか 相続が開始したことを知った日 ( 通常は被相続人が死亡した日 ) の翌日から 10 か月以内に 被相続人の住所 地の所轄税務署に申告し 相続税を納付する必要があります 申告書を提出する人が 2 名以上いる場合は 共同

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(2) みなし相続財産ものか13 第1 章12 2 課税される 相続財産 の範囲 海外にある財産も課税対象となる 贈与税の暦年課税適用財産も 3 年以内は課税対象となる 葬式費用 墓地や墓碑 仏壇 仏具等は非課税 相続税の課税対象となる相続財産は (1) 被相続人が亡くなったときに所有していた財産

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目 次 最近における相続税の課税割合 負担割合及び税収の推移 1 地価公示価格指数と基礎控除(58 年 =100) の推移 2 最近における相続税の税率構造の推移 3 小規模宅地等の課税の特例の推移 4 相続税負担の推移( 東京都区部のケース ) 5 ( 補足資料 ) 相続税の概要 6 相続税の仕組

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相続税計算 例 不動産等の評価財産の課税評価額が 4 億 8 千万円 生命保険金の受取額が 2 千万円 現金 預金等が 4 千万円 ローン等の債務及び葬式費用等が 3 千万円である場合の相続税を計算します 相続人は妻と 2 人の子供の 3 人です ( 評価額を計算するには専門知識を要します 必ず概算

(2) 課税状況の累年比較 申告状況 課税価格相続税額税額控除被相続人の数相続人の数金額人千円千円千円人 平成 24 年 平成 25 年 平成 26 年 平成 27 年 8, ,371,256 50,659,924 15,868

1. 贈与税のながれ はじめに行う作業 1 データの 新規追加 2 税理士登録 3 受贈者登録 4 贈与者登録 贈与税申告書の作成 5 贈与税申告書 の作成 その他の帳票作成 印刷 6 税務代理権限証書 の作成 印刷 2

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具体的な申告書の入力はどのように始めるの? ここでは 24 ページから 54 ぺージに記載の事例について どのような流れで入力を開始するかを説明します 作成開始画面 1 選択 2 選択 ここに注意!! 贈与を受けた財産について 住宅取得等資金の非課税の適用を受ける財産とそれ以外の財産がある場合には

VBA 相続税申告書 システムのご利用と注意事項について システムのご利用について このシステムは データ入力用のユーザーフォームと表示と印刷用のエクセルのワークシートにより構成されています このシステムの利用には Microsoft 社の Excel 2016/2013/2010/ が必要になりま

相続税を計算してみましょう!

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記号 欄 税務署長 年 月 日提出 書きかた 住所地を所轄する税務署名を記入します 申告書の提出年月日を記入します 平成 年分 住所 氏名 及び フリガナ の中に 30 と記入します 住所 住所地の郵便番号及び電話番号を記入します 申告をする人の氏名及びフリガナを記入します フリガナの濁点 や半濁点

土地建物等の譲渡(マイホームの売却による譲渡益)編

である 12 遺留分とは 遺言の内容にかかわらず一定の相続人が確実に受け取ることができる一定の 割合のことである 直系尊属のみが相続人である場合は 被相続人の財産の 1/3 その 他の場合には 被相続人の財産の 1/2 である ただし 兄弟姉妹には遺留分はない 13 相続の放棄は 被相続人の生前に行

[2] 税率構造の見直し 相続税の税率構造が現行の6 段階から8 段階に変更されるとともに 最高税率が 50% から 55% に引き上げられることとなりました ただし 各法定相続人の取得金額が2 億円以下の場合の税率は と変わりありません この改正は 平成 27 年 1 月 1 日以後に相続または遺

税法入門コース 相続税 学習スケジュール 回数学習テーマ内容 第 1 回 第 2 回 第 3 回 第 4 回 第 4 回 第 1 章 第 2 章 第 2 章 第 3 章 第 4 章 第 4 章 第 5 章 テーマ 1 相続税 贈与税とは? テーマ 2 用語の説明 テーマ 1 相続人となれる人は? テ

問題 1 1 問題 1 1 納税義務者 相続税の納税義務者及び課税財産の範囲 課税価格 1 納税義務者 ⑴ 次に掲げる者は 相続税を納める義務がある 1 居住無制限納税義務者 ( 法 1 の 3 1 一 ) 相続又は遺贈により財産を取得した個人でその財産を取得した時において法施行地に住所を有するもの

(1) 相続税の納税猶予制度の概要 項目 納税猶予対象資産 ( 特定事業用資産 ) 納税猶予額 被相続人の要件 内容 被相続人の事業 ( 不動産貸付事業等を除く ) の用に供されていた次の資産 1 土地 ( 面積 400 m2までの部分に限る ) 2 建物 ( 床面積 800 m2までの部分に限る

経 ViewPoint 営相談 相続時における小規模宅地等の特例の改正 谷口敬三相談部東京相談室 小規模宅地等についての相続税の課税価格の計算の特例 ( 以下 小規模宅地等の特例 ) は 一定の要件を満たす宅地等 ( 特定事業用等宅地等 特定居住用宅地等 貸付事業用宅地等 ) につ

相続税 贈与税の基本がよくわかる! 誰が相続人になるの? 税額はどのようにして求めるの? 土地 建物の評価はどうするの? 住宅取得資金の贈与は最大 3,000 万円が非課税に? 教育資金や結婚 子育て資金の贈与は非課税に? 新しくできる配偶者居住権ってどんなもの? etc.

金融商品と資金運用

相続税の節税対策としての生前贈与 相続税 贈与税はともに相手に渡る財産の金額に対して累進的な税率により税金がかかりま す そこで 相続税の税率よりも低い税率で贈与をすれば 相続税の節税になります 下の 図で相続税と贈与税税率を確認して下さい 贈与税は 相続税に比べ 基礎控除額が低く さらに税率が高く

配偶者の税額軽減特例の有利な受け方 配偶者がいる場合の 相続税の具体的な計算例は以下の通りです 1. 設例 自宅 預貯金等の相続財産の遺産額 =2 億円 法定相続人 = 配偶者 + 子 2 人の合計 3 人 実際の遺産分割は 法定相続分の通りとする 未成年者控除 外国税額控除 生命保険金の非課税枠金

4.更正の請求書を作成する場合の共通の手順編

13. 平成 29 年 4 月に中古住宅とその敷地を取得した場合 当該敷地の取得に係る不動産取得税の税額から 1/2 に相当する額が減額される 14. 家屋の改築により家屋の取得とみなされた場合 当該改築により増加した価格を課税標準として不動産 取得税が課税される 15. 不動産取得税は 相続 贈与

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達人操作研修会(相続税編)

2015 年 1 月いよいよ施行! 相続税増税の影響と対策 Part 1 相続税はどう変わる? 影響は? Part 2 相続税の負担を軽減するには?

叔父から財産の贈与(1~3) を受けた場合 1/1 12/31 2/1 3/15 相選養続択与子贈時届贈精出縁与算書与 1組課提2 税出3 暦年課税相続時精算課税 養子縁組前の贈与 1については 暦年課税により贈与税額を計算し 養子縁組以後の贈与 2 及び 3は 相続時精算課税により贈与税額を計算し

特別障害者一人につき 75 万円を所得から控除することができます 障害者控除は 扶養控除の適用がない16 歳未満の扶養親族を有する場合においても適用されます ⑶ 心身障害者扶養共済掛金の控除 P128 条例の規定により地方公共団体が実施するいわゆる心身障害者扶養共済制度による契約で一定の要件を備えて

5 適用手続 ⑴ 相続時精算課税の適用を受けようとする受贈者は 贈与を受けた財産に係る贈与税の申告期間内に 相続時精算課税選択届出書 ( 贈与者ごとに作成が必要 ) を贈与税の申告書に添付して 納税地の所轄税務署長に提出する ( 相法 21の92) なお 提出された当該届出書は撤回することができない

(3) 年金所得者公的年金等の収入金額が400 万円以下であり かつ その公的年金等の全部が源泉徴収の対象となる場合において公的年金等に係る雑所得以外の所得金額が20 万円以下である場合には 確定申告の必要はありません また 上記 (2) 又は (3) に該当する方であっても 医療費控除や住宅借入金

2. 二世帯住宅と特定居住用宅地等 [1] 区分所有なし : 外階段 / 親族が取得する場合 Q. 被相続人 A が所有する宅地の上に A の所有する建物があり 1 階に A が居住し 2 階に子 B とその家族が居住しています ( 建物内部では行き来ができない構造 ) A と B は別生計です こ

土地建物等の譲渡損失は 同じ年の他の土地建物等の譲渡益から差し引くことができます 差し引き後に残った譲渡益については 下記の < 計算式 2> の計算を行います なお 譲渡益から引ききれずに残ってしまった譲渡損失は 原則として 土地建物等の譲渡所得以外のその年の所得から差し引くこと ( 損益通算 )

この特例は居住期間が短期間でも その家屋がその人の日常の生活状況などから 生活の本拠として居住しているものであれば適用が受けられます ただし 次のような場合には 適用はありません 1 居住用財産の特例の適用を受けるためのみの目的で入居した場合 2 自己の居住用家屋の新築期間中や改築期間中だけの仮住い

平成 25 年度税制改正解説相続税 ~ 基礎控除の引き下げ 税率構造の見直し等 法定相続人の数と基礎控除法定相続人の数と基礎控除 法定相続人の数 1 人 2 人 3 人 4 人 5 人 60,000 千円 70,000 千円 80,000 千円 90,000 千円 100,000 千円 36,000

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[2] 株式の場合 (1) 発行会社以外に譲渡した場合株式の譲渡による譲渡所得は 上記の 不動産の場合 と同様に 譲渡収入から取得費および譲渡費用を控除した金額とされます (2) 発行会社に譲渡した場合株式を発行会社に譲渡した場合は 一定の場合を除いて 売却価格を 資本金等の払戻し と 留保利益の分

<TAC> 無断複写 複製を禁じます ( 税 18) 相上 (8)C10-1 相続税法 上級 演習 8 テキスト 2 第 8 回 - 解答 点 - 第一問 問 1 持分の定めのない法人に対し財産の贈与又は遺贈があった場合において 税負担の不当減少を防 止

事 例 父 ( 国 税 太 郎 )が 平 成 7 年 5 月 0 日 に 亡 くなり( 亡 くなられた ことを 被 といい) 母 ( 国 税 花 子 ) 私 ( 国 税 一 郎 ) 妹 ( 税 務 幸 子 ) で 父 財 産 を しました 父 が 残 した 財 産 は 自 宅 ある 土 地 と 建

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相続人の居住用または事業用の宅地については2 割または5 割評価にするという小規模宅地等の評価減の特例があるが 平成 22 年度税制改正により 原則として申告期限まで居住または事業を継続していなければ適用が認められなくなっている 今回 基礎控除額が引き下げられることと合わせ 都市部の独居老人が亡くな

目 次 ページ テーマ 1 データで見る相続税申告 1~4 テーマ 2 相続税申告までのスケジュール 5 テーマ 3 相続税計算の仕組み 6~7 テーマ 4 相続税申告における実務上の問題点 8~12

別表六 ( 一 ) 所得税額の控除に関する明細書 1 この明細書の用途この明細書は 法人が当期中に支払を受ける利子及び配当等並びに懸賞金等及び償還差益について課された所得税の額について 法第 68 条第 1 項 (( 所得税額の控除 ))( 復興財源確保法第 33 条第 2 項 (( 復興特別所得税

野村資本市場研究所|顕著に現れた相続税制改正の影響-課税対象者は8割増、課税割合は過去最高の8%へ-(PDF)

問 1 ( 続き ) ⑵ 債務の意義 1 控除すべき債務 (➋ 点 ) ⑴ により控除すべき債務は 確実と認められるものに限る 2 公租公課の金額 (➍ 点 ) ⑴ により控除すべき公租公課の額は 被相続人の死亡の際納税義務が確定しているもののほか 被相続人の死亡後 相続税の納税義務者が納付し 又は

Microsoft Word - 第53号 相続税、贈与税に関する税制改正大綱の内容

第 1 問次の関連業法とコンプライアンスに関する各文章 ( 問 1~ 問 10) を読んで 正しいもの または適切なものには〇を 誤っているものまたは不適切なものには を 解答用紙に 記入しなさい ( 各 1 点 ) ( 問 1) 弁護士資格を有しない相続診断士が 事件性のある法律相談を無償で行うこ

土地の譲渡に対する課税 農地に限らず 土地を売却し 譲渡益が発生すると その譲渡益に対して所得税又は法人税などが課税される 個人 ( 所得税 ) 税額 = 譲渡所得金額 15%( ) 譲渡所得金額 = 譲渡収入金額 - ( 取得費 + 譲渡費用 ) 取得後 5 年以内に土地を売却した場合の税率は30

住宅取得等資金贈与の非課税特例 教育資金一括贈与の非課税特例 結婚 子育て資金贈与の非課税特例 相続時精算課税制度 贈与者 贈与年の 1 月 1 日現在で 60 歳以上の父母または祖父母 受贈者 贈与者の直系卑属 ( 子 孫 ひ孫等 ) で贈与の年の 1 月 1 日現在 20 歳以上 受贈年の合計所

(2) 父母 ( 祖父母 ) から子 ( 孫 ) への住宅取得等資金の贈不 父母 ( 祖父母 ) など直系尊属から その子 ( 孫 ) へ居住用の家屋の新築 取得または増改築のための金銭 ( 住宅取得等資金 ) を贈不した場合 表の通りの金額について贈不税が非課税となります また 贈不税の基礎控除

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Microsoft Word - 第67号 来年からの贈与税改正と相続時精算課税を選択する際の注意点

( 参考 ) 相続税の申告の際に提出していただく主な書類 1 相続税の申告書に記載されたマイナンバー ( 個人番号 ) について 税務署で本人確認 (1 番号確認及び 2 身元確認 ) を行うため 次の本人確認書類の写しを添付していただく必要があります なお 各相続人等のうち税務署の窓口で相続税の申

( 相続時精算課税適用者の死亡後に特定贈与者が死亡した場合 ) (6) 相続時精算課税適用者 ( 相続税法第 21 条の9 第 5 項に規定する 相続時精算課税適用者 をいう 以下 (6) において同じ ) の死亡後に当該相続時精算課税適用者に係る特定贈与者 ( 同条第 5 項に規定する 特定贈与者

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平成19年12月○日

Ⅱ 減免措置の内容 Ⅰ 減免措置の適用要件 を満たす場合には 災害減免法により以下のとおり相続税等が減免されます 災害減免法による相続税等の減免措置は 1 申告期限前に被害を受けた場合 と 2 申告期限後に被害を受けた場合 とでその内容が異なります なお この申告期限は 国税通則法 又は 東日本大震

相続税の総額の計算法定相続分であん分課税遺産総額実際の相続割合であん分超過累進税率の適用税価格の合計額の総額税額 基礎控除額遺産に係る相続税の基礎知識 (1) 相続税の計算過程 相続人が配偶者と子 2 人の場合課法定相続分 法定相続分 税額 算出税額 法定相続分 税額 相続税算出税額 税額控除相続人

スライド 1

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2. 適用を受けるにあたっての 1 相続発生日を起算点とした適用期間の要件 相続日から起算して 3 年を経過する日の属する年の 12 月 31 日まで かつ 特例の適用期間である平成 28 年 4 月 1 日から平成 31 年 12 月 31 日までに譲渡することが必要 例 平成 25 年 1 月

平成16年版 真島のわかる社労士

12. 小規模宅地等の特例の見直し 1. 改正のポイント (3) 適用時期平成 30 年 4 月 1 日以後に相続又は遺贈により取得する宅地等に係る相続税について適用される ただし (2)1 の改正について 平成 30 年 3 月 31 日においての別居親族の要件を満たしていた宅地等を平成 32 年

※ 住民票の除票に記載された住所は,被相続人の登記記録上の住所と一致している必要があります。被相続人の最後の住所が,登記

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2. 適用を受けるにあたっての 1 相続発生日を起算点とした適用期間の要件 相続日から起算して 3 年を経過する日の属する年の 12 月 31 日まで かつ 特例の適用期間である平成 28 年 4 月 1 日から平成 31 年 12 月 31 日までに譲渡することが必要 例 平成 25 年 1 月

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控除の種類判定 次の表に従い 対象となる控除を判定します 区分対象となる控除該当ページ 一般住宅の新築等 A 一般住宅の新築等に係る住宅借入金等特別控除 3 ページ 認定住宅の新築等 A2 認定住宅の新築等に係る住宅借入金等特別控除 4 ページ 中古住宅の購入 A3 中古住宅の購入に係る住宅借入金等

上級相続診断士練習問題 < 注意事項 > 1 試験問題用紙は 問題用紙と解答用紙からなっています 解答はすべて解答用紙に記入してください 2 試験問題用紙は 問題用紙と解答からなっています 解答はすべて解答用紙に記入してください 3 問題数 (= 解答数 ) は合計 45 問です 本試験は試験時間

土地建物等の譲渡(一般の譲渡)編

➍ 相続税の申告書の記載例 1 申告書の記載の順序について (1) 一般の場合 1 相続税のかかる財産 ( 課税財産 といいます ) 及び被相続人の債務等について 第 9 表から第 15 表を作成します ( 注 ) 作成に当たり課税財産の評価が必要なものについては 土地及び土地の上に存する権利の評価

Transcription:

この記載例は 父が死亡し 母と子 2 人の 人で父の遺産を相続し 小規模宅地等の特例 及び 配偶者の税額軽減 の適用を受ける事例について 相続税申告書の作成手順と記載方法を説明したものです ( この記載例の事例以外の場合及び相続税の仕組みの解説については 国税庁ホームページに掲載している 相続税の申告のしかた をご覧ください ) 目次( 作成順序 ) 事例 相続税がかかる財産の記載 2 2 債務及び葬式費用の記載 5 相続開始前 年以内の贈与財産の記載 6 4 相続財産の種類別価額表の記載 7 5 課税価格の計算 9 6 相続税の総額の計算 0 7 各人の算出税額の計算 8 配偶者の税額軽減の計算 2 9 各人の納付税額の計算 相続税に関して 一般的なご相談を希望される場合は 電話相談センターをご利用ください ( 最寄りの税務署に電話していただき 自動音声に従って を選択した後 相談内容に応じて番号( 相続税の相談の場合は ) を選択してください ) 申告のための具体的な計算方法等について 税務署での面接による個別相談を希望される場合は 事前予約制とさせていただいております あらかじめ税務署に電話で面接日時をご予約ください ( 自動音声に従って 2 を選択してください ) 参考 日本税理士会連合会ホームページ内の税理士情報検索サイト https://www.zeirishikensaku.jp では 税理士等の検索が可能となっています 税務署 この社会あなたの税がいきている (H0.0)

事例 父 ( ) が 年 5 月 9 日に亡くなり ( 亡くなられた人のことを 被相続人 といいます ) 母 ( 国税花子 ) 私 ( 国税一郎 ) 妹 ( 税務幸子 ) の 人で父の財産を相続しました 父が残した財産は 自宅のある土地と家屋 上場株式 現金 預金 生命保険金です 父が亡くなった年分の固定資産税と葬式費用は母が支払いました また ( 父の生前に ) 私と妹は父から現金の贈与を受けていました 相続税の申告に当たって 母は 小規模宅地等の特例 と 配偶者の税額軽減 の適用を受けます 相続財産等の内訳 ( 遺産分割の状況 ) 相続財産 ( 被相続人が亡くなった時点において所有していた財産及びみなし相続財産 ( 生命保険金など )) 相続財産等の内訳種類 ( 遺産分割の状況 ) 所在場所 財産の価額 財産取得者 相続財産 ( 被相続人が亡くなった時点において所有していた財産及びみなし相続財産 市 丁目 5 番 6 号 ( 生命保険金など )) 種 不動産 類所土地在 ( 場宅地所 ) 財産の価額 5,000,000 円財産取得者国税花子 市 丁目 5 家屋番 6 号 8,000,000 円国税花子 証券 支店 ( 上場株式 ) 不動産 土地 ( 宅地 ) 5,000,000 円国税花子 建設,000,000 円国税花子 有価証券 家屋 8,000,000 円国税花子 石油,000,000 円国税一郎 証券 支店 ( 上場株式 ) 産業,000,000 円税務幸子 建設,000,000 円国税花子 有価証券 現金 ( 亡くなる直前に銀行から引き出したもの ) 500,000 円国税花子 銀行 支店石油,000,000 円国税一郎 普通預金産業,000,000,000,000 円円税務国税幸子花子 現 預貯金 金 ( 亡くなる直前に銀行から引き出したもの定期預金 ( 注 ) ) 500,000,700,000 円円 国税国税花子花子 銀行 支店 ( 国税一郎名義 )( 注 ),525,000 円 国税一郎 普通預金 ( 税務幸子名義 )( 注 ),000,000 6,075,000 円円 国税税務花子幸子 預貯金 生命保険金 生命 定期預金 ( 注 ),700,000 20,000,000 円円 国税国税花子花子 ( 注 ) 財産の名義にかかわらず 被相続人の財産で家族の名義となっているものなども相続税の課税対象となります ( 国税一郎名義 )( 注 2),525,000 円国税一郎なお 預貯金は 相続開始日現在の既経過利子の額を基に財産の価額を算出しますが 事例では計算の簡略化の ( 税務幸子名義 )( 注 2) 6,075,000 円税務幸子ため省略しています 生命保険金 生命保険 ( 相 ) 20,000,000 円国税花子 2 ( 注債務 葬式費用 ) 預貯金は 相続開始日現在の既経過利子の額を基に財産の価額を算出しますが 事例では計算の簡略化のため省略しています 2 種財産の名義にかかわらず 被相続人の財産で家族の名義となっているものや無記名のものなども相続税の課税対象となります 類支払先金額負担者 租税公課 市役所 ( 固定資産税 ) 50,000 円 国税花子 葬式費用 葬儀社,50,000 円 国税花子 生前贈与財産 相続開始前 年以内の贈与財産 受贈金額 受贈者 現金 ( 平成 年 2 月 6 日贈与 ),00,000 円 国税一郎 現金 ( 平成 年 0 月 25 日贈与 ),00,000 円 税務幸子 ( 注 ) 相続開始前 年以内の贈与財産のほか 被相続人から生前に贈与を受けた財産について相続時精算課税を適用して いた場合にも その財産は相続税の課税対象となります この場合 相続開始の時の価額ではなく 贈与の時の価額 を相続税の課税価格に加算します 参考 相続税の申告について相続財産等の合計額が遺産に係る基礎控除額を超える場合には 相続税の申告をする必要があります 相続財産 - 2 債務 葬式費用 + 生前贈与財産 > 遺産に係る基礎控除額 (2 ページ ) (5 ページ ) (6 ページ ) (0 ページ ) ( 注 ) 小規模宅地等の特例や配偶者の税額軽減を適用するためには 相続税の申告をする必要がありますのでご注意ください 相続税の申告書の作成を開始する前に相続税の申告書を作成するためには 相続した財産を評価する必要があります 相続した財産の評価がお済みでない場合又は評価方法をお調べになりたい場合は 国税庁ホームページの タックスアンサー ( 財産の評価 ) をご覧ください 国税庁ホームページの分野別メニューから タックスアンサー ( よくある税の質問 ) をクリック 画面は平成 0 年 9 月現在のものです 科目別による検索 から 財産の評価 をクリック

相続税がかかる財産の記載 第 表相続税がかかる財産の明細書 この表では 相続税がかかる財産 (ページの 相続財産 欄に記載の財産 ) を記入して 各人の取得財産の価額を計算します 手順 被相続人の氏名を記入します ( 次ページ以降 同様に記入します ) 土地 ( 計 ) 家屋 宅地 家屋 ( 木造 居宅 ) 自用地 ( 居住用 ) 自用家屋 市 丁目 5 番 6 号 市 丁目 5 番 6 号 8 8 00.00 m2 の 2 表の,000,000 国税花子,000,000 付表 のとおり (,000,000) 9.00 m2 ( 注 ) 8,000,000 8,000,000 国税花子 8,000,000 手順 2 遺産分割の状況に応じて該当する数字に を付けます また 遺産の全部又は一部について分割している場合には 分割の日を記入します ( 計 ) (8,000,000) 有価 証券 上記以外の株式 建設 証券 支店 石油 産業,000 株,000 ( 東証 ) 200 株 5,000 ( 東証 ) 250 株 4,000 ( 東証 ) ( 計 ) (5,000,000) 現金預 貯金等 現金 普通預金 財産の種類ごとに 計 を記入します 同じ財産の種類で細目が異なる場合には 細目ごとに 小計 を記入します,000,000 国税花子,000,000,000,000 国税一郎,000,000,000,000 税務幸子,000,000 市 丁目 5 番 6 号 500,000 国税花子 500,000 銀行 支店 ( 計 ) (2,800,000),000,000,000,000 定期預金,700,000,700,000 その他 の財産 生命保 険金等 ( 計 ) (5,000,000),525,000 国税一郎,525,000 6,075,000 税務幸子 6,075,000 ( 注 2) 5,000,000 国税花子 5,000,000 手順 取得した財産の種類 細目 利用区分 銘柄等などの各欄を記入します 種類 細目 利用区分 銘柄等の記載要領は裏表紙をご覧ください ( 注 ) 自宅のある土地 ( 宅地 ) については 小規模宅地等の特例の適用を受けるため ページの第 の 2 表の付表 の手順 で計算した価額を記入します ( 注 2) 生命保険金については 非課税金額を控除するため 4 ページの第 9 表の手順 6 で計算した価額を記入します ( 合計 ) (5,800,000) 国税花子国税一郎税務幸子 5,800,000 4,200,000 2,525,000 7,075,000 手順 4 各人の取得財産の価額の合計額を記入します 5,800,000 4,200,000 2,525,000 7,075,000 相続税がかかる財産( 被相続人が亡くなった時点において所有していた財産 ) 土地 2 建物 株式や公社債などの有価証券 4 預貯金 5 現金などのほか 金銭に見積もることができる全ての財産が相続税の課税対象となります 2

第 の 2 表の付表 小規模宅地等についての課税価格の計算明細書 この表では 母 ( 国税花子 ) が相続した自宅のある土地 ( 宅地 ) について 小規模宅地等の特例を適用して課税 価格に算入する価額を計算します 手順 特例の対象となり得る宅地等を取得した人の氏名を記入します 手順 2 自宅のある宅地について特例の適用を受けるため 小規模宅地等の種類 欄は と記入します 国税花子 手順 特例の対象として選択する宅地に係る取得者の氏名 所在地番 面積 価額等を ~8 までの説明に従って記入します 8 課税価格に算入する価額 を 2 ページの第 表に転記します 国税花子 市 丁目 5 番 6 号 0 0 0 0 5 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 5 2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 手順 4 手順 で記載した面積 (5) を記入し 限度面積要件 の確認をします 00.00 00.00 小規模宅地等の特例 被相続人又は被相続人と生計を一にしていた被相続人の親族の事業の用又は居住の用に供されていた宅地等がある場 合には 一定の要件の下に 相続税の課税価格に算入すべき価額の計算上 一定割合を減額します

第 9 表生命保険金などの明細書 この表では 父 ( ) の死亡に伴い 母 ( 国税花子 ) に支払われた生命保険金 ( 契約者及び保険料負担者 : 父 ) を記入して 相続税の課税対象となる金額を計算します 手順 保険会社などから通知された支払通知書などを確認し その内容に基づいて受取金額等を記入します 区 2 丁目 番 生命 7 0 20,000,000 国税花子 手順 2 法定相続人の数を記入し 2 保険金の非課税限度額を記入します 法定相続人の数は 0 ページの第 2 表の手順 の人数と同数になります 手順 保険金などを受け取った相続人の氏名及び金額を記入します 相続人以外の人が保険金を受け取った場合には ここには記入せず 2 ページの第 表に受け取った金額を直接記入します 5 国税花子 20,000,000 5,000,000 5,000,000 手順 4 受け取った保険金などの金額の合計額を記入します 手順 5 各人の非課税金額を記入します 20,000,000 5,000,000 5,000,000 手順 6 課税金額を記入します この金額を 2 ページの第 表に転記します みなし相続財産 ( 生命保険金など ) 被相続人の死亡に伴い支払われる 生命保険金 ( 被相続人が負担した保険料に対応 する部分に限ります ) などは 相続などによって取得したものとみなされ 相続税の 課税対象となります ただし 生命保険金 のうち 一定の金額までは非課税となります その相続人の取得した金額の合計額 ( 注 ) 一定の金額 500 万円 法定相続人の数 相続人全員の取得した金額の合計額 4 手順 7 非課税金額及び課税金額の合計額を記入します

2 債務及び葬式費用の記載 第 表債務及び葬式費用の明細書 この表では 父 ( ) の債務及び葬式費用について その明細を記入し 各人の債務及び葬式費用の合計額を計算します 手順 被相続人の債務について その明細と負担する人の氏名及び金額を記入します 公租 年度分 市役所公課固定資産税 50,000 国税花子 50,000 手順 2 債務の合計額を記入します 手順 被相続人の葬式に要した費用について その明細と負担した人の氏名及び金額を記入します 手順 4 葬式費用の合計額を記入します 50,000 市 葬儀社 5 4 丁目 番,50,000 国税花子,50,000 手順 5 手順 から 4 で記入した債務及び葬式費用の合計額を記入します,50,000 国税花子 50,000 50,000 50,000 50,000,50,000,50,000,50,000,50,000,500,000,500,000 相続財産の価額から控除できる債務と葬式費用 被相続人の債務は 相続財産の価額から差し引かれます 差し引くことができる債務には 借入金や未払金などのほか 被相続人が納めなければならなかった税金で 相続開始時点でまだ納めていなかったものも含まれます 被相続人の葬式に際して相続人が負担した葬式費用は 相続財産の価額から差し引かれます 葬式費用とは お寺などへの支払 2 葬儀社 タクシー会社などへの支払 お通夜に要した費用などです なお 墓地や墓碑などの購入費用 香典返しの費用や法要に要した費用などは 葬式費用に含まれません 5

相続開始前 年以内の贈与財産の記載 第 4 表純資産価額に加算される暦年課税分の贈与財産価額の明細書 この表では 私 ( 国税一郎 ) と妹 ( 税務幸子 ) が 父 ( ) が亡くなる前 年以内に父から現金の贈与を受けているため 相続税の課税対象となる贈与財産価額を計算します 手順 贈与を受けた人の氏名 贈与年月日等を記入します 現金の贈与を受けた場合は 所在場所等 欄に贈与者 ( ) の住所を記入します 国税一郎 X 2 6 現金預貯金等 現金税務幸子 X 0 25 預貯金等 市 丁目 5 番 6 号 市 丁目 5 番 6 号,00,000,00,000,00,000,00,000 手順 2 贈与を受けた人ごとに合計額を記入します 国税一郎 税務幸子 2,200,000,00,000,00,000 被相続人から相続開始前 年以内に取得した暦年課税適用財産 被相続人から相続などによって財産を取得した人が 被相続人が亡くなる前 年以内に被相続人から贈与を受けた財産は 相続税の課税対象となります この場合 相続開始の時の価額ではなく 贈与の時の価額を相続税の課税価格に加算します なお この場合において 贈与税が課税されているときは 本表のほかに第 4 表の2( 暦年課税分の贈与税額控除額の計算書 ) を作成する必要があります ( この事例では贈与税が課税されていないため 第 4 表の2は作成しません ) 被相続人から取得した相続時精算課税適用財産 被相続人から生前に贈与を受け その際に相続時精算課税を適用していた場合 その財産は相続税の課税対象となります この場合 相続開始の時の価額ではなく 贈与の時の価額を相続税の課税価格に加算します なお この場合には 本表ではなく第 の2 表 ( 相続時精算課税適用財産の明細書 ) を作成する必要があります 6

4 相続財産の種類別価額表の記載 第 5 表相続財産の種類別価額表 この表では 2ページの第 表 ( 相続税がかかる財産の明細書 ) 5ページの第 表 ( 債務及び葬式費用の明細書 ) 及び6ページの第 4 表 ( 純資産価額に加算される暦年課税分の贈与財産価額の明細書 ) の記載に基づいて 相続財産の種類別の価額を記入します 手順 財産を取得した人の氏名を記入します 国税花子 手順 2 ~6 9~ 28の各欄について 2 ページの第 表の手順 で記入した財産の種類ごとの価額を転記します 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 手順 不動産等の価額の合計額 (6+9+0+5+6+ 25 ) を記入します 8 0 0 0 0 0 0 8 0 0 0 0 0 0 手順 4 5 ページの第 表の手順 5 で記入した金額 ( 6 及び 7) を転記します 5 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 手順 5 差引純資産価額 ( 28 + 29-7 ) を記入します 5 0 0 0 0 0 0 2 8 0 0 0 0 0 5 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 5 2 0 0 0 0 0 5 0 0 0 0 0 0 手順 6 6 ページの第 4 表の手順 2 で記入した金額を転記します 5 0 0 0 0 0 0 5 8 0 0 0 0 0 5 0 0 0 0 0 0 4 2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 手順 7 課税価格 ( 8 + 9 ) を記入します 5 0 0 0 0 5 0 0 0 0 5 0 0 0 0 5 0 0 0 0 5 0 0 0 0 0 5 0 0 0 0 0 5 2 0 0 0 0 0 2 7 0 0 0 0 0 2 2 0 0 0 0 0 5 4 5 0 0 2 7 0 0 ( ) ( ) 8欄の計算の結果 赤字のときは 0 と記入してください なお 各人の合計 欄は 財産を取得した人ごとに各欄の計算を行った後に その金額の合計額を記入してください 7

財産を取得した人が 2 人以上いるときは 相続財産の種類別価額表 ( 続 ) を作成します 国税一郎 税務幸子 7 ページと同様に記入します 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 5 2 5 0 0 0 6 0 7 5 0 0 0 2 5 2 5 0 0 0 7 0 7 5 0 0 0 2 5 2 5 0 0 0 7 0 7 5 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 6 2 5 8 7 5 8

5 課税価格の計算 第 表相続税の申告書 この表では 課税価格 ( 相続税の課税対象となる財産の合計額 ) を計算します 手順 相続税の申告書の提出先の税務署及び提出 ( 予定 ) 年月日を記入します 手順 2 相続開始年月日 ( 亡くなられた日 ) を記入します 手順 財産を取得した人の氏名 マイナンバー ( 個人番号 ) 生年月日等を記入します なお 年齢は相続開始年月日現在の年齢を記入します 5 9 コクゼイタロウコクゼイハナコ 市 丁目 5 番 6 号 国税花子 昭和 X 0 9 74 昭和 X 9 7 67 5 なし 8 0 0 0 0 0 市 丁目 5 番 6 号 妻 なし 4 2 0 0 0 0 0 手順 4 取得財産の価額等を記入します 取得財産の価額 欄 2 ページの第 表の手順 4 の 欄の金額を転記します 債務及び葬式費用の金額 欄 5 ページの第 表の手順 5 の 7 欄の金額を転記します 5 左記の手順 から 7 と同様に記入します 5 0 0 0 0 0 5 2 0 0 0 0 0 2 2 0 0 0 0 0 4 5 0 0 財産を取得した人が 2 人以上いるときは 相続税の申告書 ( 続 ) を作成します 5 0 0 0 0 0 2 7 0 0 0 0 0 2 7 0 0 ( ) 手順 5 純資産価額 (+2-) を記入します 手順 6 純資産価額に加算される暦年課税分の贈与財産価額を 6 ページの第 4 表の手順 2 の 4 欄の金額を転記します 手順 7 課税価格 (4+5) を記入します コクゼイイチロウゼイムサチコ 国税一郎 ( ) 4 欄の計算の結果 赤字のときは 0 と記入してください なお 各人の合計 欄は 財産を取得した人ごとに各欄の計算を行った後に その金額の合計額を記入してください 9 税務幸子 昭和 X 24 40 昭和 X 2 4 8 市 丁目 5 番 6 号 長男 会社員 2 5 2 5 0 0 0 2 5 2 5 0 0 0 6 2 5 市 6 丁目 番 号 長女 会社員 7 0 7 5 0 0 0 7 0 7 5 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 8 7 5

6 相続税の総額の計算 第 2 表相続税の総額の計算書 この表では 相続税の総額を計算します 課税価格の合計額から遺産に係る基礎控除額を差し引いた額について 法定相続分に応じた取得金額に税率を掛けて相続税の総額を計算します 手順 課税価格の合計額 ( イ ) を記入します 9 ページの第 表の手順 7 の 6 欄 (A) の金額を転記します 54,500 4,800 6,500 手順 2 法定相続人の氏名 続柄 法定相続人に応じた法定相続分等を記入します 国税花子 妻 /2,250 25,000 手順 法定相続人の数を記入し 遺産に係る基礎控除額 ( ハ ) を記入します 国税一郎 税務幸子 長男 長女 /4 /4,625 62,500,625 62,500 手順 4 課税遺産総額 ( イ - ハ ) を記入します 手順 5 法定相続分に応ずる取得金額 ( ニ 5) を記入します 650,0 手順 6 相続税の総額の基となる税額を記入します 申告書の下部にある 相続税の速算表 に基づいて計算します 手順 7 相続税の総額 ( 手順 6 で計算した税額の合計額 ) を記入します 法定相続分の主な例 相続人 法定相続分 子がいる 配偶者 2 分の 場合 子 2 分の ( 人数分に分ける ) 子がいない 配偶者 分の 2 場合 父母 分の ( 人数分に分ける ) 子も父母も 配偶者 4 分の いない場合 兄弟姉妹 4 分の ( 人数分に分ける ) 国税花子の 相続税の総額の基となる税額 の計算例,250,000 円 0%( 税率 ) = 25,000 円 ( 注 ) 例えば 法定相続分に応ずる取得金額が 20,000 千円の場合には 次のとおり計算します 20,000,000 円 5%( 税率 ) - 500,000 円 ( 控除額 ) = 2,500,000 円 0

7 各人の算出税額の計算 第 表相続税の申告書 この表では 各人の算出税額を計算します 手順 0 ページの第 2 表の手順 及び 7 で記入した法定相続人の数 遺産に係る基礎控除額及び相続税の総額を転記します 手順 2 財産を取得した人のあん分割合 ( 各人の 6/A) を記入します あん分割合に小数点以下 2 位未満の端数があるときは 全員の割合の合計が.00 となるように小数点以下 2 位未満の端数を調整して記入しても差し支えありません 手順 手順 の 7 相続税の総額 に手順 2 の 8 あん分割合 を掛けた金額を記入します 650,000 円 0.60 = 90,000 円 5 9 コクゼイタロウコクゼイハナコ 国税花子 昭和 X 0 9 74 昭和 X 9 7 67 市 丁目 5 番 6 号 なし 5 8 0 0 0 0 0 5 0 0 0 0 0 5 2 0 0 0 0 0 2 2 0 0 0 0 0 5 4 5 0 0 4 8 6 5 0 0 6 5 0 0 0 0 市 丁目 5 番 6 号 妻 0 6 0 なし 4 2 0 0 0 0 0 5 0 0 0 0 0 2 7 0 0 0 0 0 2 7 0 0 9 0 0 0 0 手順 4 手順 で記入した各人の算出税額の合計額を記入します 財産を取得した人が 2 人以上いる場合には 手順 2 及び により各人の算出税額を計算した後に記入します コクゼイイチロウゼイムサチコ 国税一郎 税務幸子 昭和 X 24 40 昭和 X 2 4 8 市 丁目 5 番 6 号 長男 会社員 2 5 2 5 0 0 0 市 6 丁目 番 号 長女 会社員 7 0 7 5 0 0 0 2 5 2 5 0 0 0 7 0 7 5 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 6 2 5 8 7 5 上記の手順 2 及び と同様に記入します 0 2 5 0 5 6 2 5 0 0 9 7 5 0 0

8 配偶者の税額軽減の計算 第 5 表配偶者の税額軽減額の計算書 この表では 母 ( 国税花子 ) が 配偶者の税額軽減の適用を受けるため 税額軽減額を計算します 手順 ページの第 表の A 欄の金額を転記し 課税価格の合計額に配偶者の法定相続分を掛けた金額を記入します 54,500 2 27,250,000 60,000,000 手順 2 手順 で計算した金額と 億 6,000 万円のいずれか多い金額を記入します 4,200,000,500,000,500,000 2,700 650,0 2,700,000 54,500 90,000 90,000 90,000 90,000 手順 2 ページの第 表の手順 4 で記入した配偶者の 欄の金額及び ページの第 表の配偶者の 欄の金額を転記し 配偶者の税額軽減額を計算する場合の課税価格を記入します 手順 4 ページの第 表の手順 で記入した 7 欄及び A 欄の金額等を転記し 配偶者の税額軽減の基となる金額を記入します 手順 5 ページの第 表の手順 で記入した配偶者の 9 欄の金額を転記し 配偶者の税額軽減の限度額を記入します 手順 6 手順 4 及び 5 で計算した金額のいずれか少ない金額を記入します 配偶者の税額軽減 被相続人の配偶者の課税価格が 億 6,000 万円までか 配偶者の法定相続分相当額 までであれば 配偶者に相続税はかかりません 2

9 各人の納付税額の計算 第 表相続税の申告書 この表では 各人の納付すべき税額を計算します 手順 2 ページの第 5 表の手順 6 で記入した金額を転記します 手順 2 2~7 を合計した金額を記入します 手順 納付すべき税額等を記入します 5 9 コクゼイタロウコクゼイハナコ 国税花子 昭和 X 0 9 74 昭和 X 9 7 67 市 丁目 5 番 6 号なし 5 8 0 0 0 0 0 市 丁目 5 番 6 号 押印します 妻なし 4 2 0 0 0 0 0 5 5 5 0 0 0 0 0 2 0 0 0 0 0 2 2 0 0 0 0 0 4 5 0 0 5 0 0 0 0 0 2 7 0 0 0 0 0 2 7 0 0 4 8 6 5 0 0 0 6 0 6 5 0 0 0 0 9 0 0 0 0 9 0 0 0 0 9 0 0 0 0 9 0 0 0 0 9 0 0 0 0 2 6 0 0 0 0 0 2 6 0 0 0 0 0 2 6 0 0

相続税の申告書の提出先及び提出期限 相続税の申告書の 氏名 欄に押印し 被相続人の住所地を所轄する税務署に提出してください なお 相続税の申告書の提出期限 ( 申告期限 ) は 相続の開始があったことを知った日 ( 通常の場合は 被相続人の亡くなった日 ) の翌日から 0 か月目の日です 申告期限の日が日曜日 祝日などの休日又は土曜日に当たるときは これらの日の翌日が相続税の申告期限となります コクゼイイチロウゼイムサチコ 国税一郎 税務幸子 押印します 昭和 X 24 40 昭和 X 2 4 8 市 丁目 5 番 6 号 長男 会社員 押印します 市 6 丁目 番 号 長女 会社員 2 5 2 5 0 0 0 7 0 7 5 0 0 0 2 5 2 5 0 0 0 6 2 5 7 0 7 5 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 8 7 5 0 2 5 0 5 6 2 5 0 0 9 7 5 0 0 ページと同様に記入します 6 2 5 0 0 9 7 5 0 0 6 2 5 0 0 9 7 5 0 0 6 2 5 9 7 5 相続税の納税の期限等 納付すべき税額 ( 第 表の28欄の金額 ) が算出される場合は 申告期限までに納付する必要があります 税金の納付場所は 最寄りの金融機関 ( 銀行 郵便局等 ) 又は被相続人の住所地を所轄する税務署です 4

申告書第 表の取得した主な財産の種類 細目 利用区分 銘柄等の記載要領 種類細目利用区分 銘柄等土地田自用地 貸付地 賃借権 ( 耕作権 ) 永小作権の別 ( 土地の上に存畑する権利を含み自用地 ( 事業用 居住用 その他 ) 貸宅地 貸家建付地 借地権( 事業用 居宅地ます ) 住用 その他 ) などの別家屋家屋 ( 構造 用途 ) 構築物家屋については自用家屋 貸家の別 構築物については駐車場 広告塔などの別 有価証券 ( 注 ) 特定同族会社の株式 出資 ( 配当還元方式 その他の方式 ) 上記以外の株式 出資その銘柄公債 社債証券投資信託 貸付信託の受益証券現金 預貯金等現金 普通預金 当座預金 定期預金 通常貯金 定額貯金などの別 家 庭 用 財 産その名称と銘柄 生 命 保 険 金 等 退 職 手 当 金 等 その他の財産 ( 利益 ) その他 ( 注 ) 上場株式 の細目は 上記以外の株式 出資 になります 自動車 特許権 著作権 電話加入権 貸付金 未収配当金 未収家賃 書画 骨とうなどの別 2 自動車についてはその名称と年式 電話加入権についてはその加入局と電話番号 書画 骨とうなどについてはその名称と作者名など 相続や遺贈によって取得したものとみなされる財産 ( 生命保険金等及び退職手当金等を除きます ) については その財産 ( 利益 ) の内容 相続税の申告の際に提出していただく主な書類 相続税の申告書に記載されたマイナンバー ( 個人番号 ) について 税務署で本人確認 ( 番号確認及び 2 身元確認 ) を行うため 本人確認書類の写しを添付していただく必要があります なお 各相続人等のうち税務署の窓口で相続税の申告書を提出する方は ご自身の本人確認書類の写しの添付に代えて 本人確認書類を提示していただいても構いません 詳しくは国税庁ホームページの 社会保障 税番号制度 < マイナンバー > をご覧ください 2 相続税の申告書に添付して提出していただく主な書類は次のとおりです なお 重複する書類がある場合には 重ねて提出していただく必要はありません 詳しくは国税庁ホームページの 相続税の申告のしかた をご覧ください ⑴ ⑵ 又は ⑶ などの特例等の適用を受けない場合 被相続人の全ての相続人を明らかにする戸籍の謄本 ( 相続開始の日から 0 日を経過した日以後に作成されたもの ) 又は図形 式の法定相続情報一覧図の写し ( 子の続柄が実子又は養子のいずれであるかが分かるように記載されたものに限ります )( これらの書類をコピー機で複写したものを含みます ) 2 遺言書の写し又は遺産分割協議書の写し ( 注 ) 相続人全員の印鑑証明書 ( 遺産分割協議書に押印したもの )( 注 ) ( 注 )2 及び の書類については 提出をお願いしている書類です ⑵ 居住用宅地等について小規模宅地等の特例 (ページ) の適用を受ける場合 2⑴に掲げる書類 2 遺言書の写し又は遺産分割協議書の写し 相続人全員の印鑑証明書 ( 遺産分割協議書に押印したもの ) 4 申告期限後 年以内の分割見込書 ( 申告期限内に分割ができない場合に提出してください ) 5 特例の適用を受ける宅地等を自己の居住の用に供していることを明らかにする書類その他特例の適用要件を確認する書類 ( 注 ) 例えば 被相続人の配偶者が居住用宅地等について特例の適用を受ける場合や特例の適用を受ける人がマイナンバー ( 個人番号 ) を有する場合には 5に掲げる書類のうち 特例の適用を受ける宅地等を自己の居住の用に供していることを明らかにする書類の提出は必要ありません 2 事業用宅地等について特例の適用を受ける場合には 提出していただく書類が異なりますので 国税庁ホームページの 相続税の申告のしかた をご覧ください ⑶ 配偶者の税額軽減 (2 ページ ) の適用を受ける場合 2⑴に掲げる書類 2 遺言書の写し又は遺産分割協議書の写し 相続人全員の印鑑証明書 ( 遺産分割協議書に押印したもの ) 4 申告期限後 年以内の分割見込書 ( 申告期限内に分割ができない場合に提出してください )