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2018 年度第 3 四半期業績の概要 年 2 月 1 4 日 日本生命保険相互会社 Nippon Life Insurance Company

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平成 29 年 3 月期 決算説明資料 平成 29 年 4 月 28 日株式会社岡三証券グループ 本資料は 平成 29 年 3 期の業績等に関する情報の提供を 的としたものであり 当社が発 する有価証券の投資勧誘を 的としたものではありません 本資料は平成 29 年 3 末 現在のデータに基づいて作

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更新日 :2017/12/19 以下のファンドが新規設定されました (EDINET コード : G12772) < 追加型 > 運用会社 : ゴールドマン サックス アセット マネジメント株式会社 ファンド名 : GS ビッグデータ ストラテジー ( 外国株式 ) 設定額 : 17 億 0226 万


People s Bank 決算概要 The Bank of Okinawa,Ltd 11

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参考資料 2015 年度業績の概要 2016 年 5 月 16 日ソニー銀行株式会社


( 図 1) 株式売買代金動向 ( 出所 ) 東京証券取引所 証券会社の取り組みを見ていく 次に米国証券会社の経営動向を踏まえ 更にトピックとして証券分野におけるフィンテックとデジタルイノベーションの動向について触れた上で 2018 年における本邦証券会社の経営について展望したい 2. 本邦証券会社

D /5 ラップ口座の一部の資金は 専用の国内公募投信で運用 されていないものの ラップ /SMA 専用ファンドの残高は 6 月末 時点で 4 兆 9,34 億円と投資顧問業協会のデータ (5 兆 7,596 億円 ) の 86% をカバーしていることから その資産クラス 別の資金動

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4. つみたてNISA 商品のおもな選定理由について (1) つみたてNISA は長期運用 資産分散 時間分散により 投資リスクを低減しながらリターンを目指す制度であることから 商品選定にあたっては 長期運用と資産分散の観点を重視しました (2) 複数の投資信託商品を購入いただき組合せるのではなく

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個人投資家の参加拡大

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ヘッジ付き米国債利回りが一時マイナスに-為替変動リスクのヘッジコスト上昇とその理由

アンケートの送付方法 NPO 法人日本サステナブル投資フォーラム 本調査は JSIF が連絡先を保有する 58 機関へアンケートへの協力依頼をメールで送付しまし た また PRI ジャパンネットワークに国内 PRI 署名機関への周知にご協力をいただきました 回答機関の分類 前回 今回 アセット オー

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投資信託のとは 投資信託のは 当期に獲得した収益等を決算日に投資家に還元する仕組みで す ただし 過去に獲得した収益を積み立てたもの等からも支払うことができます 投資信託でが支払われるイメージ 投 資信 託のは 投 資信 託 投資信託のとは P3 の純資産の中から支払われます はどのように支払われる

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添付資料 1 下記の事項は 選択の達人 をお申し込みされるお客さまに あらかじめご確認いただきたい重要な事項としてお知らせするものです お申し込みの際には 下記の事項および投資信託説明書 ( 交付目論見書 ) および目論見書補完書面 商品基本資料の内容をよくお読みください 当ファンドに係るリスクにつ

CC2: 連結貸借対照表の科目と自己資本の構成に関する開示項目の対応関係 株式会社三井住友フィナンシャルグループ ( 連結 ) 項目 資産の部 イロハ 公表連結貸借対照表 (2019 年 3 月末 ) 現金預け金 57,411,276 コールローン及び買入手形 2,465,744 買現先勘定 6,4

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8 BNP パリバ証券株式会社 BNP Paribas Securities (Japan) Limited 9 ドイツ証券株式会社 Deutsche Securities lnc. 10 ゴールドマン サックス証券株式会社 Goldman Sachs Japan Co., Ltd. ( 注 ) デ

変容しつつある証券会社の収益構造

ダイワファンドラップ外国債券セレクトエマージングプラス投資対象とする投資信託証券の追加のお知らせ 2018 年 9 月 8 日 平素はダイワファンドラップをご愛顧賜り 厚く御礼申し上げます ダイワファンドラップ外国債券セレクトエマージングプラス においては 株式会社大和ファンド コンサルティングの助

目論見書補完書面 ( 投資信託 ) < コード 3809> ご負担いただく手数料につ いて ( 例 ) < 分配金受取りコースのお申込手数料 > お申込手数料は お申込価額に お申込口数 手数料率を乗じて計算します 例えば 100 万口の口数指定でお申 込みいただく場合 1 万口当たり基準価額が 1

( 本資料は ロンドンにて 2017 年 2 月 24 日付で発表された資料の日本語参考訳 ( 抜粋 ) で すべてにおいて英語版が優先します ) 2017 年 2 月 24 日 スタンダードチャータード PLC 2016 年度業績ハイライト ハイライトスタンダードチャータード PLC ( 以下 当


1. 30 第 1 運用環境 各市場の動き ( 4 月 ~ 6 月 ) 国内債券 :10 年国債利回りは狭いレンジでの取引が続きました 海外金利の上昇により 国内金利が若干上昇する場面もありましたが 日銀による緩和的な金融政策の継続により 上昇幅は限定的となりました : 東証株価指数 (TOPIX)

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2 / 5 ファンドマネージャーのコメント 現時点での投資判断を示したものであり 将来の市況環境の変動等を保証するものではありません < 運用経過 > ダイワ マネーアセット マザーファンドを組み入れることで 安定運用を行いました < 今後の運用方針 > 今後につきましても 安定運用を継続して行って

特別勘定運用レポートをご覧いただくにあたって 当資料をご覧いただく際にご留意いただきたい事項 当資料はご契約者さま等に対し 三井住友海上プライマリー生命のラップギフト 通貨選択一般勘定移行型変額終身保険 の特別勘定および特別勘定が主たる投資対象とする投資信託の運用状況を開示するためのものであり 生命

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過去 4 年間の純資産総額とファンド数の推移 ( 百万円 ) 10,000,000 1,050 9,000,000 8,000,000 7,000,000 1, ,000,000 5,000,000 4,000, 純資産総額 ( 左軸 ) ファンド数 ( 右軸

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ファンドマネージャーのコメント 現時点での投資判断を示したものであり 将来の市況環境の変動等を保証するものではありません < 投資環境 > 第 5 期の米国債券市場では 国債や社債の金利が上昇 ( 債券価格は下落 ) しました 期首より 追加利上げの可能性の高まりや税制改革法の成立などを背景に 金利

平成 21 年 12 月 18 日東海財務局 管内証券会社の平成 21 年 9 月期決算の概要 速報集計値 1. 損益の状況 東海管内証券会社 (19 社 ) の 21 年 9 月期決算については 営業収益は収益の柱である株券委託手数料収入の改善等により 前年同期に比べ 1.2% の増加 販売費 一

6. データ集 2) 国内金融事業 1 日本保証 主要残高 貸借対照表 日本基準に基づく単体数値 ( 連結調整前 ) で作成しています ( 単位 : 百万円 ) 2015/ / / / / / /03 (a) 現金及び預金 1,

受益者の皆様へ 先進国 8 資産分散ファンド エイト 愛称 プラチナ 8 追加型投信 / 内外 / 資産複合 2019 年 9 月 30 日 ( 月次改訂 ) 運用実績 2019 年 9 月 30 日現在 運用実績の推移 11,500 11,000 10,500 10,000 9,500 9,000

概要 1. 概観 2. 中小企業向け事業分野における位置 3. 営業戦略 4. 要約 Seite 2

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第 2 四半期運用実績 ( 概要 ) 運用利回り +0.09% 実現収益率 ( ) ( 第 2 四半期 ) 運用収益額 億円 実現収益額 ( ) ( 第 2 四半期 ) 運用資産残高 ( 第 2 四半期末 ) 357 億円 年金積立金は長期的な運用を行うものであり その運用状況も長期的に

運用経過 基準価額等の推移について ( 円 ) 3, 460 ( 百万円 ) 50 3, , , , , 435 期首 ( ) 0 期末 ( ) 基準価額 ( 左軸 ) 純資産総額 ( 右軸

個人金融に関する研究会

⑷ 当期純利益 当期純利益は 3 兆 2,747 億円 ( 同 1,197 億円 3.5% 減 ) と 3 年ぶりに減 益となった ⑸ 業務純益 参考までに業務純益をみると 4 兆 7,127 億円 ( 同 1,406 億円 3.1% 増 ) と 3 年ぶりに増益となった ( 注 1) 平成 26

いとなります 年 9 月 12 日現在 マネックス証券調べ マネックス証券の ideco 取扱い商品ラインアップ 分類 ( 投資対象地域 ) パッシブ 名称 ( は ideco 初 ) [ 運用会社名 ] 実質的な運用管理報酬 ( 年率 税込 ) 国内株式 DIAM DC 国内株式イン

特別勘定運用レポートをご覧いただくにあたって 当資料をご覧いただく際にご留意いただきたい事項 当資料はご契約者さま等に対し 三井住友海上プライマリー生命のえがお ひろがる 積立金自動移転特約付通貨選択一般勘定移行型変額終身保険 の特別勘定および特別勘定が主たる投資対象とする投資信託の運用状況を開示す

常陽銀行における取組状況 お客さま本位の取組みの実践 預り資産契約者数は 順調に増加しております 預り資産残高は マーケットの影響等ありましたが前年水準を維持しております 積立商品の契約者数は順調に増加しており 前年対比で 21.7% 増加しております 預り資産残高および預り資産契約者数の推移 積立

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第 1 四半期運用実績 ( 概要 ) 運用利回り +1.54% 収益率 ( ) ( 第 1 四半期 ) (+1.02% 実現収益率 ( )) 運用収益額 +3,222 億円 総合収益額 ( ) ( 第 1 四半期 ) (+1,862 億円 実現収益額 ( )) 運用資産残高 ( 第 1 四半期末 )

あいおいニッセイ同和損保の現状2013

2013年6月xx日

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横浜銀行の取り組み状況 1. お客さまに寄り添った資産形成 運用の支援 投資型商品の保有先数は 新たに資産形成 運用をはじめたお客さまが増えており 緩やかながら増加しております 一方で 預かり資産残高は相場要因もあり横ばいとなっております 図 1 投資信託の積立契約者数および積立額は つみたて NI

フィデューシャリー デューティーに関する取組状況 めぶきフィナンシャルグループは 商品 サービスのさらなる向上に向けた取組みをはじめ お客さま本位の取組状況を定期的に公表するとともに随時見直ししてまいります <お客さま本位の取組みの実践を客観的に確認 評価する指標 (KPI) の設定プロセス > め

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1. 日本の証券市場の現状 図表 1 日本の家計資産保有率 出典 : 資金循環の日米欧比較 より引用 この図から欧米諸国と比べ預貯金の割合が高く有価証券の割合が低いといえ る 14 年 1 月には NISA( 少額投資非課税制度 ) が開始され 家計の 貯蓄か ら投資 への促進が現在行われている し

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1. 30 第 2 運用環境 各市場の動き ( 7 月 ~ 9 月 ) 国内債券 :10 年国債利回りは上昇しました 7 月末の日銀金融政策決定会合のなかで 長期金利の変動幅を経済 物価情勢などに応じて上下にある程度変動するものとしたことが 金利の上昇要因となりました 一方で 当分の間 極めて低い長

中期経営計画の概要 日本郵政グループは 2015 年度から2017 年度を計画期間とする中期経営計画 新郵政ネットワーク創造プラン2017 に取り組んでいます この中期経営計画を基に 当行は 郵便局をメインとするきめ細かいネットワークを通じ お客さま満足度 No.1 サービスを提供する 最も身近で信

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ウェルスマネジメント事業の現状 212 年 4 月 6 日 ドイツ証券株式会社 シニアアナリスト村木正雄

ウェルスマネジメント アセットマネジメント事業 商品製造 アセットマネジメント会社信託銀行 商品販売 プライベートバンクリテール証券会社リテール銀行オンライン証券独立系アドバイザー 顧客 給与所得者富裕層 シニア層 1

1Q3 2Q3 3Q3 4Q3 1Q4 2Q4 3Q4 4Q4 1Q5 2Q5 3Q5 4Q5 1Q6 2Q6 3Q6 4Q6 1Q7 2Q7 3Q7 4Q7 1Q8 2Q8 3Q8 4Q8 1Q9 2Q9 3Q9 4Q9 1Q1 2Q1 3Q1 4Q1 1Q11 2Q11 3Q11 日本 : 大手リテール証券の収益 利益の推移 ( 百万円 ) 2, 15, その他 1, 投資銀行業務コミッション (IPO PO 等 ) 株式売買コミッション 債券販売コミッション 5, 投信販売コミッション ( 含む年金 ) 投信残高フィー等 金利収支 経常利益 ( 税前利益 ) 注 : 野村 HD のリテール部門 大和証券 ( リテール ) の合算 アセットマネジメント部門は含まない出所 : 会社資料よりドイツ証券作成 2

日本 : 大手リテール証券の収益構成比の推移 ( 主要項目 ) 45% 4% 投信販売コミッション ( 含む年金 ) 株式売買コミッション 投信残高フィー等 35% 3% 25% 2% 15% 1% 5% % 注 : 野村 HD のリテール部門 大和証券 ( リテール ) の合算 アセットマネジメント部門は含まない出所 : 会社資料よりドイツ証券作成 3

リテール部門の収益 / 費用構造の日米比較 (211 年 暦年 ) 12, ( 億円 ) 1,738 1, 9,718 取引連動コミッション残高連動金利収支 4,45 残高連動フィー 8, 6, 1,186 コストカバー率 69% 5,25 4,269 4, 5,57 4,359 2, 純営業収益費用純営業収益費用 99 792 コストカバー率 21% Morgan Stanley ( リテール証券部門 ) 日系大手証券 ( リテール証券部門 ) 注 1: 1 ドル 8 円換算注 2: 残高連動フィーとは 口座数や投信やラップなどの残高に連動して発生する収益 ( 各社で定義は異なる ) 注 3: 米国の大手証券会社では Morgan Stanley のみがリテール部門収益の内訳を開示している注 4: 日系大手証券は 部門収益の内訳を開示している野村 HD のリテール部門 大和証券 ( リテール ) の合算 アセットマネジメント部門は含まない出所 : 会社資料よりドイツ証券作成 4

家計金融資産の構成 現金 預金債券投資信託株式 出資金保険 年金準備金その他計 2.4% 投資信託, 2.6% (39 兆円 ) 4.3% 日本 (11 年 12 月末 ) 56.5% 5.8% 28.3% 合計 1,483 兆円 投資信託, 11.5% (435 兆円 ) 3.5% 米国 (11 年 12 月末 ) 14.4% 9.8% 31.5% 29.2% 合計 49.1 兆ドル (3,774 兆円 ) 投資信託, 6.8% (13 兆円 ) 3.1% ユーロエリア (11 年 9 月末 ) 36.4% 7.4% 14.7% 31.6% 合計 18.5 兆ユーロ (1,98 兆円 ) % 1% 2% 3% 4% 5% 6% 7% 8% 9% 1% 注 1: その他計 は金融資産合計から各項目の合計を差し引いた額注 2: 米国は 12 月末 ユーロエリアは 9 月末の為替レート換算出所 : 日本銀行調査統計局資料よりドイツ証券作成 5

米国 : 株式と投資信託の残高変化 2.% 1.5% 1.% 投信 ( 純増額 家計金融資産 [ 前年末 ]) 株式 ( 純増額 家計金融資産 [ 前年末 ]).5%.% -.5% -1.% -1.5% -2.% 1946 1949 1952 1955 1958 1961 1964 1967 197 1973 1976 1979 1982 1985 1988 1991 1994 1997 2 23 26 29 出所 : FRB よりドイツ証券作成 6

米国 : Charles Schwab の収益の変化 3, ( 百万ドル ) 2,5 売買頻度上昇 売買頻度低下 2, 1,5 取引連動コミッション 残高連動フィー ( 金利収支除く ) 1, 5 残高成長 1991 2 21 出所 : 会社資料よりドイツ証券作成 7

米国 : Charles Schwab の預り資産構成比 (11 年末 ) ( 十億ドル 構成比 (%)) 債券等, 177, 11% 現預金等, 96, 6% MMF, 16, 9% 自社の株式 債券投信, 38, 2% 株式等, 68, 36% Marketplace( 他社投信 ), 69, 36% 投信 87, 48% 注 : 信用取引 ( 12 億ドル ) は除いた出所 : 会社資料よりドイツ証券作成 8

米国 : 投信残高と株式投信の手数料率 14 12 1 8 6 4 2 ( 兆ドル ) MMF 債券ハイブリッド株式米国投資信託の純資産残高 ( 年末 ) 2.1 2.2 2.8.1.2.3.3.4.5.7.8.8 1. 1.1 1.4 1.6 3.5 4.5 5.5 6.8 7. 7. 6.4 7.4 8.1 8.9 1.4 12. 9.6 11.8 11.6 11.1 (bp) 25 232 239 227 22 224 219 25 214 22 24 198 19 178 2 166 164 155 147 139 15 132 128 128 124 125 123 119 19 14 11 97 98 95 1 5 米国株式投信 : ロード手数料率 ( 年換算 )+ エクスペンスレシオ 出所 : ICI よりドイツ証券作成 9

米国 : 株式投信手数料率の推移 4.5 (%) 4. 3.5 3.87 3. 2.5 2.48 エクスペンスレシオ ( 加重平均 ) 販売手数料率 ( 平均 ) 2. 1.55 1.54 1.55 1.58 1.58 1.63 1.65 1.66 1.58 1.52 1.5 1.45 1.45 1.48 1.45 1.5 1. 1.4 1.2 1.33 1.33 1.42 1.29 1.19 1.16 1.14 1.3 1.3.5. 出所 : ICI よりドイツ証券作成 1

日本 : 公募株式投信残高及び販売主体の推移 7 ( 兆円 ) 銀行等 8% 証券会社シェア 6 証券会社 7% 銀行等シェア 5 6% 5% 4 4% 3 3% 2 2% 1 1% 2/3 3/3 4/3 5/3 6/3 7/3 8/3 9/3 1/3 11/3 % 2/3 3/3 4/3 5/3 6/3 7/3 8/3 9/3 1/3 11/3 注 1: シェアの計算には直販 ( 投資信託会社 ) を含めているがシェアは 1% 以下注 2: データは 12 年 2 月まで出所 : 投資信託協会よりドイツ証券作成 11

日本 : 大手銀行の投信関連収益 銀行単体決算への寄与 銀行連結決算への寄与 ( 証券子会社含む ) ( 億円 ) ( 億円 ) 8 16% 1,6 16% 7 14% 投信手数料 ( 信託除く ) 1,4 15% 14% リテール : 投信手数料 6 5 11% 12% 1% 1,2 1, 12% 13% 12% 1% 受託財産 : 投信管理報酬 4 8% 8% 顧客取引手数料に占める比率 8 8% 受託財産 : 投信運用報酬 3 2 6% 6% 4% 業務粗利益に占める比率 6 4 4% 4% 4% 6% 4% 顧客取引手数料に占める比率 1 2% 1% 2% 8 年度 9 年度 1 年度 2% % 2 8 年度 9 年度 1 年度 2% % 業務粗利益に占める比率 左図 : 三井住友銀行 みずほ銀行 みずほコーポレート銀行 みずほ信託銀行 ( 投信手数料は含まず ) 合算右図 : 三菱 UFJ フィナンシャルグループ出所 : 各社資料よりドイツ証券作成 12

米国 : 金融グループの利益 資本構成と ROE 目標 ( 百万ドル ) FY9 1 純営業収益 FY1 FY11 FY9 2 当期利益 FY1 FY11 FY9 3 平均資本 FY1 FY11 投資銀行 28,19 26,217 26,274 6,899 6,639 6,789 33, 4, 4, リテール銀行 29,797 28,447 26,538-335 1,728 1,678 22,457 24,6 25, 消費者向け 18,68 17,728 18,1 3,915 3,652 3,816 9,5 モーゲージ 11,729 1,719 8,528-4,25-1,924-2,138 15,5 クレジットカード 23,199 2,472 19,141-1,793 2,872 4,544 17,543 18,4 16, 中堅企業銀行 5,72 6,4 6,418 1,271 2,84 2,367 8, 8, 8, 決済 証券管理 7,344 7,381 7,72 1,226 1,79 1,24 5, 6,5 7, アセットマネジメント 7,965 8,984 9,543 1,43 1,71 1,592 7, 6,5 6,5 本社 自己投資 6,513 7,31 4,151 3,3 1,258 82 52,93 57,52 7,766 連結 18,647 14,842 99,767 11,728 17,37 18,976 145,93 161,52 173,266 ( 百万ドル ) FY9 FY1 FY11 FY9 FY1 FY11 FY9 FY1 FY11 目標 ROE 投資銀行 24.5% 25.3% 25.8%.85.66.66 2.9% 16.6% 17.% 17% 前後 リテール銀行 -1.1% 6.1% 6.3% 1.33 1.16 1.6-1.5% 7.% 6.7% 消費者向け 21.7% 2.6% 21.2% 1.9 4.2% 3% 前後 モーゲージ -36.2% -17.9% -25.1%.55-13.8% 15% 前後 クレジットカード -7.7% 14.% 23.7% 1.32 1.11 1.2-1.2% 15.6% 28.4% 2% 前後 中堅企業銀行 22.2% 34.5% 36.9%.72.76.8 15.9% 26.1% 29.6% 2% 前後 決済 証券管理 16.7% 14.6% 15.6% 1.47 1.14 1.1 24.5% 16.6% 17.2% 25% 前後 アセットマネジメント 18.% 19.% 16.7% 1.14 1.38 1.47 2.4% 26.3% 24.5% 35% 前後 本社 自己投資 46.5% 17.2% 19.3%.12.13.6 5.7% 2.2% 1.1% 連結 1.8% 16.6% 19.%.74.65.58 6% 1% 11% Tangible ROE 16% 前後 注 1: JPMorgan Chase 注 2: 連結 ROE は優先株配当後出所 : 会社資料よりドイツ証券作成 利益率 2 1 リスクプロファイル 1 3 = ROE 2 3 13

米国 : 4 大銀行のウェルス アセットマネジメント部門収益 ( 百万ドル ) 2, 18, 16, 18% 15% 純営業収益 ( 左軸 ) グループ全体に占める構成比 ( 右軸 ) 2% 18% 16% 14, 14% 12, 1, 1% 12% 1% 8, 8% 6, 6% 4, 2, 3% 4% 2% Bank of America Wells Fargo JPMorgan Chase Citigroup % 注 : Bank of America は Global Wealth & Investment Management セグメント Wells Fargo は Wealth, Brokerage and Retirement セグメント JPMorgan Chase は Asset Management セグメント Citigroup は Private Bank 部門出所 : 各社資料よりドイツ証券作成 14

製販統合と製販分離 商品販売 : プライベートバンク & リテール証券 ( プライベートクライアント ) 事業 商品製造 : アセットマネジメント ( インベストメントマネジメント ) 事業 1 製販統合モデルの限定的継続 JPMorgan Chase Bank of America Wells Fargo Ameriprise Raymond James 2 販売特化 ホールセール分野 銀行分野は除く Morgan Stanley リテール証券にフォーカス 投信の製販一体を解消 旧 Merrill Lynch リテール証券にフォーカス 投信の製販一体を解消 Citigroup プライベートバンクにフォーカス ( 投信の製販一体を解消 ) Edward Jones リテール証券にフォーカス Charles Schwab リテール証券に加え 独立系アドバイザーへのサポート LPL 独立系アドバイザーへのサポート提供にフォーカス 3 製造特化独立系運用会社 商品販売 商品製造 Bank of America(Merrill Lynch) Merrill Lynch Merrill Lynch Investment ManagersはBlackRockに Columbia Management Groupの長期ファンド事業はAmeripriseに売却 Wells Fargo Wells Fargo Advisors( 旧 Wachovia Securities Prudential Securities A.G. Edwards) JPMorgan Chase 自前構築中 Morgan Stanley Smith Barneyを買収 Invescoに売却 Citigroup Morgan Stanleyに売却 (JV) Legg Masonに売却 15

日本のウェルスマネジメント事業の特徴 日本における投信の運用上 販売上の問題は 個人金融資産の偏在 ( 預金 高齢者 ) が背景 1 株式売買の大部分がダイレクトチャネルにシフト リテール証券の中心商品は投信 外債 / 仕組債 2 安定的なフィー ( 投信残高 ラップ残高 ) が少ない 固定費をカバーするために取引連動コミッションを確保する必要性 販社 : 売買頻度の高さ 申込手数料の高さにつながることも 運用会社 : 固定費負担が重く 信託報酬率が高止まり 3 長期化する低金利環境 投信は海外資産中心 ( 投信自体は個人金融資産のごく一部 ) 投信や債券 利回り を捻出するための リスクテイク 理解が容易ではない複合リスクの発生 4 高齢者 ( 年金生活者 ) に偏在する個人金融資産 分配型商品への強いニーズ ( キャピタルゲインよりもインカムゲイン ) 5 投資リテラシーの低さ 16