第 35 回中部日本手外科研究会を開催するにあたって 第 35 回中部日本手外科研究会会長鈴木克侍藤田保健衛生大学医学部整形外科学教授 この度 第 35 回中部日本手外科研究会を平成 30 年 1 月 27 日 ( 土 ) に 名古屋市で開催させていただきます 藤田保健衛生大学整形外科学教室が伝統ある本研究会を開催させていただくのは初めてであり 大変光栄に存じます このような機会を与えていただきました研究会会員の諸先生方に心より感謝申し上げます 本研究会のテーマは 温故知新 です 主題候補として 手指の骨折 Dupuytren 拘縮 手関節 手指の人工関節置換術 神経移植術 の 4 つをあげ すべて公募で演題を募集しました それぞれの分野においては ここ数年目覚ましい開発や進歩がみられ臨床応用されています たとえば 骨接合材料の新機種 脆弱性骨折の薬物療法 Dupuytren 拘縮に対する薬物療法 人工関節の新機種 や 人工神経 などです このように最近のトピックスである分野に対して 大きなテーマである 温故知新 の観点から 過去の業績を熟知して十分に検討し そこから問題点を抽出し 基礎研究を行い 新たな知識を得て臨床に応用し その成績を発表して 明日の医療の方向性を検討していただきたいと願ってです 公募の結果 骨折 20 題 Dupuytren 拘縮 9 題 人工関節 4 題 神経移植 5 題が集まりました また一般演題も 16 題応募がありました 4 つの分野に関しましては是非とも熱い徹底的な討論をしていただきたく シンポジウム形式といたしました その結果 シンポジウムが 手指関節内骨折 手指骨折 Dupuytren 拘縮 : 酵素注射療法の成績 Dupuytren 拘縮 手指人工関節 神経移植 と 6 つになりました 主題は 橈骨遠位端 手根骨骨折 を取り上げました また 特別講演としてこの 4 つに関係する講演を各分野のトップランナーの先生にお願いしました 荻窪病院 - 1 -
整形外科手外科センター長岡㟢真人先生に 手指の脱臼骨折に対する私の治療方針 長崎大学大学院医歯薬学総合研究科展開医療科学講座形成再建外科学教授田中克己先生に Dupuytren 拘縮に対する薬物療法の変遷と酵素注射療法の現状 北海道大学大学院整形外科学教授岩崎倫政先生に RA 手関節に対する手術戦略 総合大雄会病院整形外科部長犬飼智雄先生に 神経再建について- 最近の動向を踏まえて- と 温故知新をテーマに講演をお願いしております 本研究会の過去の形式は 1 会場に全ての参加者が集まって徹底的に討論するものでしたが 今回は 1 会場で短い討論をするよりも 徹底的な討論をしていただきたく 2 会場としました 1 会場で経験豊富な医師ばかりが討論するよりも 手外科領域の次世代をになう若手医師や 手外科を実践されている形成外科医も参加して発表と討論を行う方が本研究会のさらなる発展に寄与すると考えてのことです その結果 応募された 54 題をすべて採用しました さらに 手外科を専門とする形成外科医の視点から 四谷メディカルキューブ手の外科 マイクロサージャリーセンター長平瀬雄一先生には 女性疾患としての手の痛み~ 私の手はなぜ 痛いのか しびれるのか をお願いしています 併設研究会として 同会場で星城大学リハビリテーション学部の飯塚照史会長主催による第 5 回中部日本ハンドセラピィ研究会が開催されます 参加証を共通にして相互参加が可能としています こちらにも足を運んでいただければと思います 会場は参加者の利便性を考え 名古屋駅から徒歩数分の愛知県産業労働センター ( ウインクあいち ) とさせていただきました 名古屋駅周辺は近年高層ビル建設ラッシュであり 日々駅前の景観が変わっており お楽しみいただけると思います また抄録集の表紙の日本画は第 2 次世界大戦で焼失した国宝名古屋城本丸御殿から疎開させた狩野派の襖絵を江戸時代の染料と技法によりまさに温故知新で現代に甦らせたものです 木造で再建された本丸御殿ともども名古屋城で御覧になっていただければと存じます それでは 藤田保健衛生大学整形外科学教室 同門会一同 多数の先生方の参加を心からお待ちしております - 2 -
第 5 回中部日本ハンドセラピィ研究会を開催するにあたって 第 5 回中部日本ハンドセラピィ研究会代表世話人飯塚照史星城大学リハビリテーション学部 この度 第 5 回中部日本ハンドセラピィ研究会を平成 30 年 1 月 27 日 ( 土 ) にウィンクあいち ( 愛知県名古屋市中村区 ) において開催させていただくことになりました 併せて本研究会は 第 35 回中部手外科研究会会長鈴木克侍先生 ( 藤田保健衛生大学医学部整形外科教授 ) のご厚情を賜り 共催と相成りました 鈴木克侍先生ならびに中部日本手外科研究会の諸先生方の格別のご高配に厚く御礼申し上げます さて 第 5 回中部日本ハンドセラピィ研究会のテーマにつきましては 実践ハンドセラピィ といたしました 本研究会におけるテーマは非常にシンプルではありますが 代表世話人の任を拝命した折より深い想いを込めております インターネットが普及し 誰しもが簡単に情報へとアクセスが可能となった現代においては もはや 情報過多 とも言える時代です ハンドセラピィに関わるマニュアル本は年を経るごとに増え 一定の基準を以てその技術を提供することは可能となりました その一方で 21 世紀における医療界全体のベクトルが QOL (Quality of Life) へと向かい 呼応するように DASH Hand20 に代表される患者立脚型評価は もはや必須となっています このような状況の中で 我々の多くが対応する機会の多い橈骨遠位端骨折においては ハンドセラピィ不要論とも捉えられかねない報告が散見されるようにさえなっています 変革のときへと向かうパラダイムシフトが起きている今だからこそ これまでの歩み - 3 -
を総括しながら将来の方向性を打ち出すことが我々ハンドセラピストの使命であり 同時に第 35 回中部手外科研究会のテーマでもある 温故知新 に相通ずるところでもあります では どうすればよいか 自身の恩師でもある鎌倉矩子先生 ( 広島大学名誉教授 ) は 2006 年の日本作業療法士学会 40 周年記念講演の寄稿文に 現場に出ろ 答えはそこにある との一節を紹介しています 現場をつぶさに観察し 共有し 発展させる 実践 に方向性を見出すべく鍵が秘められているものと拝します 転じて 実践ハンドセラピィに込めた意味とは これまでの知識と最新知見を基に実践すること (carry out execute practice) であります したがって 本研究会では学会とは若干の趣を変え 実践ハンドセラピィ に焦点を当てるべく 日本福祉大学健康科学部の坂野裕洋先生に Disuse に伴う機能障害の病態とその対応 関節拘縮と慢性痛に着目して と題し 拘縮発生過程における生化学的な知見とともに 脳科学との関連を主軸とした疼痛の成因や治療法についてのトピックを教授頂く予定です 加えて 広島大学大学院医歯薬保健学研究科の車谷洋先生には 手と脳 手の動き として新規性のある研究成果について教授頂き 現在の実践に対するエビデンスについての示唆を頂戴できるものと確信しております さらに 実践 として新進気鋭のセラピストによる臨場感ある 2 例程度の症例検討を企画しております 本研究会の成否は 各施設における研究あるいは臨床実践の報告が基礎となることは言を俟ちません 現場に秘められた 答え を見つけ 明日からの 実践 に資するためにも 多くの先生方による熱い議論を何卒よろしくお願い申し上げます - 4 -
会場アクセス ご案内
会場へのアクセス 会場 : ウインクあいち ( 愛知県産業労働センター ) 450-0002 名古屋市中村区名駅 4-4-38 地上からの経路 地下からの経路 ルミメイチカテユニモール JR 桜通口セントラルタワーズ中央改札口名鉄名古屋駅 名鉄百貨店 名古屋駅南改札口スクエアサンロード地下鉄 ミッドランド ナ電車をご利用の場合 :(JR 地下鉄 名鉄 近鉄 ) 名古屋駅より マルケイ観光ビル 名古屋クロスコートタワー 近鉄名古屋駅 近鉄パッセ JR 名古屋駅桜通口からミッドランドスクエア方面徒歩 5 分 ユニモール地下街 5 番出口徒歩 2 分 名駅地下街サンロードからミッドランドスクエア マルケイ観光ビル 名古屋クロスコートタワーを経由徒歩 8 分お車をご利用の場合 : 名古屋高速都心環状線 錦橋 出口より約 6 分駐車場 収容台数 123 台料金全日 30 分 (7:00 23:00)/ 250 円全日 60 分 (23:00 7:00)/ 100 円全日 ( 入庫より 24 時間まで ) / 1,850 円 - 6 -
会場案内図 - 7 -
参加者へのご案内 登録受付日時 :2018 年 1 月 27 日 ( 土 )8:20 17:00 場所 : ウインクあいち 9 階小会議室 907 参加費 5,000 円受付方法参加申込書に必要事項をご記入の上 受付へお越しください 特別講演 1 2 での整理券配付特別講演 1 2( ランチョンセミナー ) でお弁当をご用意いたします 日時 :2018 年 1 月 27 日 ( 土 )8:20 11:30 場所 : ウインクあいち 9 階小会議場 907 整理券は 中部日本手外科研究会に参加登録をされた方にお一人様 1 枚 先着順の配付といたします ( 枚数に限りがございます ) 特別講演 1 2 の開始 5 分後に整理券は無効となりますので 予めご了承ください クローク日時 :2018 年 1 月 27 日 ( 土 )8:20 18:30 場所 : ウインクあいち 9 階小会議室 904 呼出し会場内での呼び出しは 原則として行いません 参加者へのご連絡は 掲示板をご利用ください 会場内でのご注意 1) 会期中 会場内では必ず参加証をつけてください 2) 会場内での録音 写真 およびビデオ撮影は禁止されておりますのでご遠慮ください 3) 携帯電話は 予めマナーモードに設定いただくか 電源をお切りください 4) 座席確保のため私物を長時間座席に置くことはご遠慮ください - 8 -
教育研修講演のご案内 特別講演 1~4は日本整形外科学会 特別講演 1~5は日本手外科学会の教育研修講演に設定されております 受講申込書に必要事項をご記入のうえ 受講料 (1 単位につき 1,000 円 ) を添えてお申込み下さい 日本整形外科学会の研修医の方は 必ず研修手帳をご持参下さい 本受講申し込みは 特別講演 1 2( ランチョンセミナー ) のお弁当の保証ではありません 日本整形外科学会単位取得を希望される方へ平成 27 年 1 月 1 日より 教育研修科医単位取得が完全デジタル化されております IC 会員カードが必要になりますので 必ずご持参下さい ( 平成 25 年 4 月に全会員発行済です ) 現在 カードがお手元にない方は日整会事務局までお問い合わせください (TEL: 03-3816-3671) 必須分野番号の選択について単位の必須分野番号を 研究会当日に選択することはできません 後日 会員専用ページ内の 単位振替システム を利用して ご自身でご希望の必須分野番号への振替をお願いいたします - 9 -
演者 座長の皆様へのご案内 発表時間 手外科研究会シンポジウム発表 7 分 総合討論あり主題発表 6 分 質疑応答 3 分一般演題発表 5 分 質疑応答 3 分 ハンドセラピィ研究会一般演題発表 7 分 質疑応答 3 分 時間厳守でお願いします 演者の方へ 発表データ形式 1) セッション開始の 40 分前までに PC 受付にてデータの登録ならびに出力確認を行って下さい PC 持ち込みの場合も必ずお立ち寄り下さい PC 受付 日時 :2018 年 1 月 27 日 ( 土 )8:20 ~ 17:00 場所 :[ 第 1 2 会場 ]9 階小会議場 908 [ 第 3 会場 ] 第 3 会場内 PCオペレーター席 ( 会場ステージ向かって左側前方 ) 2) メディアをお持ちいただく方 事務局で用意するパソコンの OS は Windows10 です 発表ソフトは Microsoft PowerPoint 2003/2007/ 2010/2013/2016 で作成されたものに限らせていただきます 画面解像度は XGA(1026 768 ピクセル ) です 発表者ツールはご使用できません 使用するフォントは文字化けを防ぐために下記フォントを使用して下さい 日本語 :MSゴシック MSPゴシック MS 明朝 MS 明朝英語 :Century Arial Times New Roman10 静止画 動画 (Windows Media Player で再生可能であるものに限定致します ) グラフ等のデータをリンクさせている場合は PowerPoint データと同じフォルダに保存し 事前に別のパソコンで動作確認を行って下さい 動画がある場合は なるべく PC 本体をお持ち込み下さい - 10 -
発表データは USB フラッシュメモリか CD-R に保存してお持ち下さい Macintosh 版 Power Point で作成したデータをメディアで持ち込まれる場合 互換性が損なわれる場合がありますので 事前にご確認下さい 作成したデータのファイル名は 演題番号 : 氏名 ( 例 : I-01 日本太郎 ) として下さい お持ち込みになるメディアは事前にウイルスチェックを行って下さい お預かりした発表データは 講演終了後事務局が責任を持って消去致します 3) パソコン本体をお持ち頂く場合 ミニ D-sub15 ピン変換コネクタ電源ケーブル バックアップデータも併せてお持ち下さい PowerPoint の自動プレゼンテーション スクリーンセーバー 省電力設定は 予め解除しておいて下さい 音声出力や動画出力がある場合には 必ずデータ受付スタッフにお申し出下さい 画像解像度は XGA(1024 768 ピクセル ) です お預かりしたパソコンは 講演終了後に会場内のオペレーターより返却致します 掲載用抄録原稿の提出全演題の抄録を日本手外科学会雑誌に掲載致します 抄録集に掲載された抄録から内容を修正された場合は 下記の要項にて準備の上 発表データ受付の際に PC センターにご提出下さい 演題番号 演題名( 和文のみ ) 著者 共著者 著者 共著者所属 本文 の順に記載する 抄録本文は全角 600 字以内 データ ( ワード テキスト等 ) を CD-R か USB フラッシュメモリにて提出する 座長の方へ 1) 担当セッション開始の 15 分前までに 次座長席にお着き下さい 2) 開始時間がくれば各自開始して下さい アナウンス等のご案内はありません 3) セッションが所定時間で終了する様 ご留意下さい - 11 -
中部日本手外科研究会役員 代表 ( 前会長 ) 野口政隆副代表 ( 会長 ) 鈴木克侍副代表 ( 次期会長 ) 柿木良介 名誉会員 三浦 隆行 上羽康夫 木野義武 玉井 進 山野慶樹 平澤泰介 生田義和 阿部宗昭 藤澤幸三 中村蓼吾 吉村光生 多田浩一 貞廣哲郎 長野 昭 梁瀬義章 西源三郎 井上五郎 土井一輝 中土幸男 勝見泰和 田中寿一 運営委員伊原公一郎 内尾祐司 加地良雄 酒井和裕 砂川 融 野口政隆 橋詰博行 水関隆也 池田和夫 加藤博之 鈴木 康 鈴木克侍 関谷勇人 平田 仁 堀井恵美子 森田哲正 岡田充弘 柿木良介 白井久也 谷口泰德 藤岡宏幸 藤原浩芳 森友寿夫 矢島弘嗣 監 事 高井宏明 政田和洋 - 12 -
中部日本手外科研究会歴代会長 第 1 回 (1984 年 ) 津下健哉 広島市 第 2 回 (1985 年 ) 三浦隆行 名古屋市 第 3 回 (1986 年 ) 上羽康夫 京都市 第 4 回 (1987 年 ) 生田義和 広島市 第 5 回 (1988 年 ) 藤澤幸三 津市 第 6 回 (1989 年 ) 玉井 進 奈良市 第 7 回 (1990 年 ) 多田浩一 高松市 第 8 回 (1991 年 ) 木野義武 名古屋市 第 9 回 (1992 年 ) 小川亮惠 大阪市 第 10 回 (1993 年 ) 貞廣哲郎 高知市 第 11 回 (1994 年 ) 吉村光生 福井市 第 12 回 (1995 年 ) 阿部宗昭 大阪市 第 13 回 (1996 年 ) 土井一輝 小郡町 第 14 回 (1997 年 ) 中村蓼吾 名古屋市 第 15 回 (1998 年 ) 平澤泰介 京都市 第 16 回 (1999 年 ) 越智光夫 松江市 第 17 回 (2000 年 ) 中土幸男 松本市 第 18 回 (2001 年 ) 山野慶樹 大阪市 第 19 回 (2002 年 ) 水関隆也 広島市 第 20 回 (2003 年 ) 西源三郎 名古屋市 第 21 回 (2004 年 ) 梁瀬義章 京都市 第 22 回 (2005 年 ) 橋詰博行 岡山市 第 23 回 (2006 年 ) 井上五郎 豊橋市 第 24 回 (2007 年 ) 田中寿一 神戸市 第 25 回 (2008 年 ) 高井宏明 徳島市 第 26 回 (2009 年 ) 長野 昭 浜松市 第 27 回 (2010 年 ) 政田和洋 豊中市 第 28 回 (2011 年 ) 酒井和裕 北九州市 第 29 回 (2012 年 ) 加藤博之 松本市 第 30 回 (2013 年 ) 矢島弘嗣 奈良市 第 31 回 (2014 年 ) 伊原公一郎 下関市 第 32 回 (2015 年 ) 平田 仁 名古屋市 第 33 回 (2016 年 ) 谷口泰德 和歌山市 第 34 回 (2017 年 ) 野口政隆 高知市 第 35 回 (2018 年 ) 鈴木克侍 名古屋市 - 13 -
中部日本手外科研究会会則 第 1 条 ( 名称 ) 本会は中部日本手外科研究会 (Central Japan Society for Surgery of the Hand) と称する 第 2 条 ( 目的 ) 本会は中部日本地区における手外科学の進歩と発展に努めるとともに 会員相互の知識と技術の交換を図ることを目的とする 第 3 条 ( 事業 ) 上記の目的のため年 1 回の学術集会その他を開催し かつその成果の普及につとめる なお 学術集会での発表は会員に限る 第 4 条 ( 事務局 ) 本会の事務局は一般社団法人学会支援機構内におく 第 5 条 ( 会員 ) 本会の会員は正会員 準会員および名誉会員によって構成される 1) 正会員は本会の目的に賛同する医師であり 所定の手続きを経て 運営委員会の承認を得る 2) 準会員は医師以外の者で 正会員と同様の手続きを経てなる 3) 名誉会員は本会の進歩発展に多大な寄与 特別な功労のあった 66 歳以上で 会長が推薦し運営委員会および総会で承認された者とする 第 6 条 ( 会費 ) 会費は正会員においては年額 5,000 円 準会員においては年額 1,500 円とする 1) 名誉会員については 年会費が免除される 2) 満 70 歳を迎えた会員については 翌会計年度より年会費が免除される 第 7 条 ( 会員資格の喪失 ) 会員は以下の理由によってその資格を喪失する 1. 正当な理由なく会費を 2 年以上滞納した場合 2. 退会の場合 3. 運営委員会にて不適当と認めた場合 第 8 条 ( 役員 ) 本会につぎの役員をおく 会長 1 名 副会長 1 名 代表 1 名 副代表 2 名 運営委員若干名 監事 2 名 - 14 -
第 9 条 ( 会長 副会長 ) 会長と副会長は運営委員会において選出し 総会において承認を受けた者とする 会長は本会を代表し 年 1 回の学術集会を主催する 副会長は次期会長予定者であり 会長を補佐し 会長に事故あるときその職務を代行する 第 10 条 ( 代表 副代表 ) 代表は前年度の会長でその任期は 1 年とする 副代表は当該年度の会長と次期会長とする 代表は研究会の運営事務を担当する 副代表は代表を補佐し 代表に事故有るときその職務を代行する 第 11 条 ( 監事 ) 監事は運営委員会において選出し 会の会計等の監査にあたる 監事辞退の申し出があった場合には委員会で承認の上 新監事を選出する 第 12 条 ( 運営委員 ) 運営委員は運営委員会において選出する 選出にあたっては地域性を考慮する 運営委員辞退の申し出があった場合には委員会で承認のうえ 新運営委員候補を当該地区で選出し 運営委員会で承認を得る 第 13 条 ( 役員の任期 ) 1. 会長の任期は 1 年とし 前年度学術集会終了時より 当年度学術集会終了時までとする 2. 運営委員および監事の任期は 2 年とし再任を妨げない 第 14 条 ( 会議 ) 運営委員会は原則として毎年 1 回会長がこれを招集する 議長は会長とする 運営委員会は 運営委員会現在数の過半数が出席しなければ その議事を開き議決することができない 議決権は運営委員のみに限り 監事 名誉会員は 発言権はあるが議決権はない 第 15 条 ( 会計 ) 1. 本会の経費は会費および寄附金 その他の収入をもってあてる 2. 本会の会計年度は 1 月 1 日から同年 12 月 31 日までとする 第 16 条 ( 会則の変更 ) 本会則の変更は運営委員会において審議し 総会において承認を求めるものとする 第 17 条 ( 会則の発行 ) 本会則は平成 28 年 1 月 22 日より実施する - 15 -
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日程表 プログラム
8:55~9:00 9:00 9:00~10:20 日程表 第 35 回中部日本手外科研究会 第 1 会場 (9F 大会議室 901) 開会式 9:00~10:20 第 2 会場 (9F 大会議室 902) 9:30 10:00 シンポジウム 1 骨折 Ⅰ: 手指関節内骨折座長 : 関谷勇人 白井久也 シンポジウム 2 Dupuytren 拘縮 Ⅰ: 酵素注射療法の成績座長 : 矢島弘嗣 伊原公一郎 10:20~11:30 10:30 シンポジウム 3 骨折 Ⅱ: 11:00 手指骨折座長 : 野口政隆 森友寿夫 10:20~11:30 シンポジウム 4 Dupuytren 拘縮 Ⅱ 座長 : 谷口泰德 内尾祐司 11:30 12:00 12:30 11:50~12:50 特別講演 1 ランチョンセミナー講師 : 岡﨑真人座長 : 平田仁共催 : 株式会社エム イー システム 11:50~12:50 特別講演 2 ランチョンセミナー講師 : 田中克己座長 : 森田哲正共催 : 旭化成ファーマ株式会社 13:00 13:00~14:00 13:30 14:00 特別講演 3 講師 : 岩崎倫政座長 : 橋詰博行 13:00~14:00 特別講演 4 スポンサードセミナー講師 : 犬飼智雄座長 : 加藤博之共催 : 東洋紡株式会社 14:15-14:25 14:30 14:30~15:25 総会 14:30~15:40 15:00 シンポジウム 5 手指人工関節座長 : 水関隆也 堀井恵美子 15:30 15:25~15:50 一般演題 1 手指骨折座長 : 藤岡宏幸 シンポジウム 6 神経移植座長 : 柿木良介 砂川融 15:45~16:25 一般演題 2 神経座長 : 池田和夫 16:00 16:00~17:00 16:30 特別講演 5 アフタヌーンセミナー講師 : 平瀬雄一座長 : 大野義幸共催 : 大塚製薬株式会社 16:25~17:00 一般演題 3 拘縮座長 : 鈴木康 17:00 17:05~18:00 17:00~17:35 一般演題 4 腱 17:30 座長 : 加地良雄 18:00 18:00~18:05 主題橈骨遠位端 手根骨骨折座長 : 酒井和裕 閉会の辞 17:35~18:00 一般演題 5 腫瘍 先天異常座長 : 岡田充弘 18:30-18 -
8:55~9:00 9:00 9:00~10:00 第 5 回中部日本ハンドセラピィ研究会 第 3 会場 (10F 大会議室 1001) 開会式 9:30 一般演題 1 座長 : 堀江翔 10:00 10:10~11:20 10:30 11:00 特別講演 1 講師 : 坂野裕洋座長 : 飯塚照史 11:30 12:00 12:00~12:30 9F 小会議室 906 中部日本ハンドセラピィ研究会世話人会 12:30 13:00 13:30 13:40~14:40 14:00 14:30 特別講演 2 講師 : 車谷洋座長 : 蓬莱谷耕士 14:50~15:40 15:00 15:30 一般演題 2 座長 : 小川倫永子 15:50~18:00 16:00 16:30 17:00 症例検討座長 : 岡野昭夫 茶木正樹 17:30 18:00 18:00~18:05 閉会の辞 18:30-19 -
第 35 回中部日本手外科研究会プログラム第 1 会場 (9F 大会議室 901) 開会式 8:55 9:00 シンポジウム 1 骨折 Ⅰ: 手指関節内骨折 9:00 10:20 座長関谷勇人 ( 愛知厚生連海南病院整形外科 ) 白井久也 ( 美杉会佐藤病院整形外科 手外科センター ) S1-1 PIP 関節掌側板剥離骨折に対する経皮的鋼線固定術慶應義塾大学整形外科鈴木拓 S1-2 PIP 関節掌側板裂離骨折に対する保存治療後に遺残する疼痛に対し偽関節骨片を摘出した 2 例名古屋市立東部医療センター整形外科千田博也 S1-3 陳旧性 PIP 関節脱臼骨折の治療経験中日病院名古屋手外科センター篠原孝明 S1-4 PIP 関節脱臼骨折に対する関節可動型指用創外固定器 Micro Ortho Fixator の使用経験広島大学病院整形外科兒玉祥 S1-5 陳旧性骨性マレット指の治療成績岐阜市民病院形成外科大野義幸 - 20 -
S1-6 骨性マレット指に対する石黒変法の治療経験 JA 愛知厚生連海南病院整形外科 勝田康裕 シンポジウム 3 骨折 Ⅱ: 手指骨折 10:20 11:30 座長野口政隆 ( 田中整形外科病院整形外科 ) 森友寿夫 ( 行岡病院手の外科センター ) S3-1 手指骨折に対するロッキングプレートの適応と限界岡山済生会総合病院整形外科今谷潤也 S3-2 中手骨 指節骨骨折に対するロッキングプレートの設置位置が指関節可動域に及ぼす影響国保中央病院整形外科片山健 S3-3 手指関節周辺骨折に応用した Mini hook plate の問題点岐阜県総合医療センター整形外科横井達夫 S3-4 手指骨骨折後交叉指変形に対する矯正骨切り術の治療成績大阪大学医学部整形外科岡久仁洋 S3-5 手指骨折におけるナックルキャスト法小郡第一総合病院整形外科坂本相哲 総会 14:15 14:25-21 -
特別講演 1( ランチョンセミナー ) 11:50 12:50 座長平田仁 ( 名古屋大学大学院医学系研究科運動 形態外科学手の外科学 ) 手指の脱臼骨折に対する私の治療方針荻窪病院整形外科手外科センター岡﨑真人共催 : 株式会社エム イー システム 特別講演 3 13:00 14:00 座長橋詰博行 ( 笠岡第一病院 ) RA 手関節に対する手術戦略 北海道大学大学院整形外科学 岩崎倫政 シンポジウム 5 手指人工関節 14:30 15:25 座長水関隆也 ( 広島県立身体障害者リハビリテーションセンター ) 堀井恵美子 ( 名古屋第一赤十字病院整形外科 ) S5-1 PIP 人工関節置換術に関する系統的レビュー 名古屋大学手の外科 山本美知郎 S5-2 Bouchard 結節に対する掌側アプローチを使用したシリコン人工指関節置換術小郡第一総合病院整形外科林洸太 S5-3 ブシャール結節に対する AVANTA 人工指関節の治療成績公立朝来医療センター松尾智哉 - 22 -
S5-4 両側人工手関節置換術を施行し 32 年経過した変形性手関節症の 2 手 1 例京都大学医学部整形外科太田壮一 一般演題 1 手指骨折 15:25 15:50 座長藤岡宏幸 ( 兵庫医療大学リハビリテーション学部 ) O1-1 折り紙式血管柄付き骨膜移植による手指再建の手技と課題国立病院機構呉医療センター 中国がんセンター整形外科蜂須賀裕己 O1-2 当院における指部背側の骨傷を伴う軟部組織欠損症例の治療法に関する検討徳島県鳴門病院手の外科センター日比野直仁 O1-3 術後早期にスポーツ復帰を許可した手指骨折の2 例藤田保健衛生大学整形外科黒岩宇 特別講演 5( アフタヌーンセミナー )16:00 17:00 座長大野義幸 ( 岐阜市民病院形成外科 ) 女性疾患としての手の痛み ~ 私の手はなぜ 痛いのか しびれるのか 四谷メディカルキューブ手の外科 マイクロサージャリーセンター平瀬雄一共催 : 大塚製薬株式会社 - 23 -
主題 橈骨遠位端 手根骨骨折 17:05 8:00 座長酒井和裕 ( 健和会大手町病院整形外科 ) T-1 橈骨遠位端骨折に対する Meira Distal Radius Plate System I-type の治療成績 JA 愛知厚生連海南病院藤浪慎吾 T-2 橈骨遠位端骨折治癒後の骨折の 2 例健和会大手町病院整形外科酒井和裕 T-3 高度な短縮を伴った橈骨遠位端骨折後の偽関節に対して手術を行った 2 例金沢大学附属病院整形外科中田美香 T-4 Terrible triad injury of the elbow を合併した Perilunate injury の一例公立陶生病院早川和男 T-5 有鉤骨鉤骨折を合併した掌側転位型橈骨遠位端骨折の 1 例静岡市立清水病院前田篤志 T-6 精密加工機で作製した自家骨製ネジを用い加療した舟状骨偽関節の治療成績島根大学医学部整形外科山上信生 閉会式 18:00 18:05-24 -
第 35 回中部日本手外科研究会プログラム第 2 会場 (9F 大会議室 902) シンポジウム 2 Dupuytren 拘縮 Ⅰ: 酵素注射療法の成績 9:00 10:20 座長矢島弘嗣 ( 市立奈良病院 ) 伊原公一郎 ( 国立病院機構関門医療センター整形外科 ) S2-1 Dupuytren 拘縮に対するコラゲナーゼ注射療法の経験小郡第一総合病院整形外科林洸太 S2-2 Dupuytren 拘縮に対するコラゲナーゼ製剤注射療法の治療経験岡山済生会総合病院整形外科森谷史朗 S2-3 デュプイトラン拘縮に対する酵素注射療法の隣接指への効果市立岸和田市民病院整形外科大谷和裕 S2-4 Dupuytren 拘縮に対する酵素注射療法の治療成績と裂創の対応ベルランド総合病院整形外科蒲生和重 S2-5 複数指デュピュイトラン拘縮に対するコラゲナーゼ注射治療の経験京都大学整形外科池口良輔 - 25 -
シンポジウム 4 Dupuytren 拘縮 Ⅱ 10:20 11:30 座長谷口泰德 ( 有田市立病院和歌山手の外科研究所 ) 内尾祐司 ( 島根大学医学部整形外科学教室 ) S4-1 Dupuytren 拘縮に対するコラゲナーゼ注射後の MRI における拡散範囲の検討信州大学医学部整形外科岩川紘子 S4-2 Dupuytren 拘縮に対するコラゲナーゼ注射療法の超音波所見藤田保健衛生大学整形外科志津香苗 S4-3 Dupuytren 拘縮の近位指節間関節でのコラゲナーゼ注射療法の成績不良因子の組織学的検討大阪市立大学医学研究科整形外科学教室岡田充弘 S4-4 高度な小指 PIP 関節屈曲拘縮を伴った Dupuytren 拘縮に対する手術療法 Distraction arthrolysis の有無での比較 富山大学整形外科頭川峰志 特別講演 2( ランチョンセミナー ) 11:50 12:50 座長森田哲正 ( 鈴鹿回生病院整形外科 ) Dupuytren 拘縮に対する薬物療法の変遷と酵素注射療法の現状長崎大学大学院医歯薬学総合研究科展開医療科学講座形成再建外科学田中克己共催 : 旭化成ファーマ株式会社 - 26 -
特別講演 4( スポンサードセミナー )13:00 14:00 座長加藤博之 ( 信州大学整形外科 ) 神経再建について- 最近の動向を踏まえて- 社会医療法人大雄会総合大雄会病院整形外科犬飼智雄共催 : 東洋紡株式会社 シンポジウム 6 神経移植 14:30 15:40 座長柿木良介 ( 近畿大学医学部整形外科学教室 ) 砂川融 ( 広島大学大学院医歯薬保険学研究所上肢機能解析制御科学 ) S6-1 上腕部正中神経欠損に対する神経移植術の中期成績大阪大学医学部整形外科田中啓之 S6-2 神経再生誘導術後の回復過程を電気生理学的に評価しえた尺骨神経背側枝損傷の 1 例大阪医科大学整形外科横田淳司 S6-3 手根管開放術による医原性正中神経損傷名古屋大学医学部手の外科建部将広 S6-4 切断指再接着後の指神経欠損修復に PNRD を用いた臨床経験大阪掖済会病院手外科外傷マイクロサージャリーセンター五谷寛之 S6-5 神経移植の種々相清恵会病院大阪マイクロサージャリーセンター山野慶樹 - 27 -
一般演題 2 神経 15:45 16:25 座長池田和夫 ( 独立行政法人医金沢医療センター整形外科 ) O2-1 破格長掌筋腱を伴った手根管症候群の 1 例 有田市立病院整形外科 山中学 O2-2 抗血栓薬服用する手根管症候群患者に対する術前休薬の必要性の検討医療法人豊田会刈谷豊田総合病院土橋皓展 O2-3 橈骨遠位端骨折に合併した尺骨神経麻痺の 1 例名古屋掖済会病院整形外科 リウマチ科村山敦彦 O2-4 Neviaser 変法による尺骨神経麻痺手の示指外転機能再建術 ( 術式の工夫を中心として ) 北須磨病院整形外科浜田佳孝 O2-5 胸部外科手術に関連した腕神経叢損傷和歌山県立医科大学整形外科下江隆司 一般演題 3 拘縮 16:25 17:00 座長鈴木康 ( 岐阜県立下呂温泉病院 ) O3-1 外傷を契機に発症した乾癬性関節炎による手関節拘縮の1 例小牧市民病院五十棲秀幸 - 28 -
O3-2 ばね指術後に進行する屈曲拘縮に対し手術的治療を行った 1 例春日井市民病院リハビリテーション科久保田雅仁 O3-3 小児両前腕骨骨折に合併した軽症型 Volkmann 拘縮の1 例大阪市立大学医学部附属病院整形外科玄承虎 O3-4 刺創により生じた上腕コンパートメント症候群の一例金沢大学附属病院整形外科松田匡司 一般演題 4 腱 17:00 17:35 座長加地良雄 ( 香川大学医学部整形外科学教室 ) O4-1 手術加療を要した橈側手根屈筋腱炎の 1 例藤田保健衛生大学医学部整形外科船橋拓哉 O4-2 長期間放置された小児ばね指の治療経験愛光整形外科早川克彦 O4-3 関節内遊離骨片にて小指環指屈筋腱皮下断裂した1 例京都第二赤十字病院整形外科松木正史 O4-4 痛風結節により左長母指伸筋腱断裂を生じた 1 例兵庫医科大学整形外科学教室樋口史典 - 29 -
一般演題 5 腫瘍 先天異常 17:35 18:00 座長岡田充弘 ( 大阪市立大学大学院医学研究科整形外科学 ) O5-1 手掌に発生したグロムス腫瘍の 1 例 名古屋市立大学大学院医学研究科整形外科 川口洋平 O5-2 三角線維軟骨複合体損傷に対する手関節造影後のトモシンセシス断層像による正診率の検討京都府立医科大学大学院医学研究科運動器機能再生外科学 ( 整形外科学教室 ) 土田真嗣 O5-3 骨端軟骨付き骨移植を併用して合指の分離を施行した先天異常手の 3 例国立成育医療研究センター整形外科高山真一郎 - 30 -
第 5 回中部日本ハンドセラピィ研究会プログラム第 3 会場 (10F 大会議室 1001) 開会式 8:55 9:00 一般演題 1 9:00 10:00 座長堀江翔 ( 金沢大学附属病院 ) O-1 肘外傷後可動域獲得に難渋した一症例 名古屋第一赤十字病院リハビリテーション科 佐藤陽 O-2 変形性手関節症に第 4 5 手指伸筋腱皮下断裂を合併した 1 例市立四日市病院リハビリテーション科上野平圭祐 O-3 小指中手骨変形治癒骨折術後に高度拘縮を生じた症例の治療経験川田整形外科中平浩史 O-4 Tight Rope を用いた鏡視下 CM 関節再建術の術後 6 ヶ月間の継時的変化関西電力病院リハビリテーション部真島洋平 O-5 犬咬創骨折保存療法後 腱剥離に至った症例の治療経験医療法人瑞洋会田中整形外科病院リハビリテーション科有光幸生 - 31 -
O-6 実験的母指基部痛を用いた関連痛の考察高知大学医学部附属病院リハビリテーション部大石大 特別講演 1 10:10 11:20 座長飯塚照史 ( 星城大学リハビリテーション学部 ) Disuse に伴う機能障害の病態とその対応関節拘縮と慢性痛に着目して日本福祉大学健康科学部坂野裕洋 世話人会 (9F 小会議室 906) 12:00 12:30 特別講演 2 13:40 14:40 座長蓬莱谷耕士 ( 北摂総合病院 ) 手と脳 手の動き 広島大学大学院医歯薬保健学研究科車谷洋 一般演題 2 14:50 15:40 座長小川倫永子 ( 名古屋第一赤十字病院 ) O-7 高度機能障害を呈する橈尺骨骨幹部骨折変形治癒例に対するハンドセラピィの一経験中日病院名古屋手外科センターハンドセラピィ部門渡辺康太 - 32 -
O-8 指尖部切断に対する皮弁形成術の術後拘縮の検討名古屋掖済会病院リハビリテーション科川口稚乃 O-9 橈骨遠位端骨折におけるハンドセラピィの重要性 - 手関節拘縮を呈した症例の治療経験 - 服部整形外科皮フ科北山淳一 O-10 基節骨骨折後の高度な屈曲 伸展拘縮に対して関節授動術 両腱剥離術を施行した 1 例服部整形外科皮フ科太田幸宏 O-11 複合性局所疼痛症候群 (CRPS) 患者のリハビリテーション効果に関する系統的レビュー名古屋大学大学院医学系研究科手の外科学名古屋大学医学部附属病院リハビリテーション部吉田彬人 症例検討 15:50 18:00 座長岡野昭夫 ( 中部大学 ) 茶木正樹 ( 中日病院名古屋手外科センター ) 1 例目岐阜県総合医療センター内屋純飯田市立病院古田裕之 2 例目あさひ病院武藤光弘岐阜大学医学部附属病院桝田臣弘 閉会式 18:00 18:05-33 -
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第 35 回中部日本手外科研究会特別講演
特別講演 1( ランチョンセミナー ) 第 1 会場 (9F 大会議室 901)11:50 ~ 12:50 手指の脱臼骨折に対する私の治療方針 荻窪病院整形外科手外科センター 岡﨑真人 学歴 平成 7 年 慶應義塾大学医学科卒業 職歴 平成 7 年昭和 8 年平成 9 年平成 10 年平成 11 年平成 12 年平成 13 年平成 17 年 平成 18 年平成 20 年 平成 23 年平成 26 年 慶應義塾大学医学科整形外科学教室入局大田原赤十字病院整形外科済生会横浜市南部病院整形外科浦和市立病院整形外科北里研究所病院整形外科慶應義塾大学整形外科チーフレジデント荻窪病院整形外科 Royal North Shore Hospital, Department of Hand Surgery and Peripheral Nerve Surgery (Dr.M.Tonkin, Sydney, Australia) Clinical fellow 平塚市民病院整形外科慶應義塾大学整形外科助教 上肢班スタッフ荻窪病院整形外科医長荻窪病院手外科センター長 職歴 日本整形外科学会会員 専門医日本手外科学会会員 専門医 代議員日本肘関節学会会員 評議員日本骨折治療学会会員日本マイクロサージャリー学会会員東日本整形災害外科学会会員東日本手外科研究会会員 IBRA (International Bone Research Association) 会員 - 36 -
特別講演 2( ランチョンセミナー ) 第 2 会場 (9F 大会議室 902)11:50 ~ 12:50 Dupuytren 拘縮に対する薬物療法の変遷と酵素注射療法の現状 長崎大学大学院医歯薬学総合研究科展開医療科学講座形成再建外科学 田中克己 学歴 昭和 59 年 長崎大学医学部医学科卒業 職歴 昭和 59 年 長崎大学医学部形成外科入局 ( 研修医 ) 昭和 59 年 山口県立中央病院形成外科 ( 研修医 ) 昭和 61 年 長崎大学医学部形成外科医員 昭和 63 年 松江赤十字病院形成外科医員 平成元年 大分中村病院形成外科 医長 平成 4 年 長崎大学医学部形成外科助手 平成 11 年 同 講師 平成 15 年 長崎大学大学院医歯薬学総合研究科助教授 平成 27 年 同 教授 学会関連 日本形成外科学会会員 評議員 専門医日本手外科学会会員 代議員 副理事長 専門医日本マイクロサージャリー学会会員 評議員 理事日本熱傷学会会員 評議員日本創傷外科学会会員 評議員日本頭頸部癌学会会員 評議員日本皮膚悪性腫瘍学会会員 評議員 日本がん治療認定医機構認定医 Journal of Plastic Surgery and Hand Surgery (Reviewer) 社会活動 厚生労働省原子爆弾被爆者医療分科会委員 - 37 -
特別講演 3 第 1 会場 (9F 大会議室 901)13:00 ~ 14:00 RA 手関節に対する手術戦略 北海道大学大学院整形外科学 岩崎倫政 学歴 昭和 63 年平成 10 年 旭川医科大学医学科卒業北海道大学大学院医学研究科外科系専攻博士課程修了 職歴 昭和 63 年平成 6 年平成 12 年 平成 16 年平成 22 年 平成 24 年 北海道大学医学部整形外科入局米国 Johns Hopkins 大学整形外科留学北海道大学大学院医学研究科運動器再建医学分野 ( 助手 ) 北海道大学病院講師北海道大学大学院医学研究科整形外科学分野准教授北海道大学大学院医学研究科機能再生医学講座整形外科学分野教授 学会関連 日本整形外科学会代議員日本手外科学会代議員日本末梢神経学会理事日本関節病学会理事日本整形外科スポーツ医学会理事米国手外科学会国際会員米国整形外科基礎学会会員等 - 38 -
特別講演 4( スポンサードセミナー ) 第 2 会場 (9F 大会議室 902)13:00 ~ 14:00 神経再建について - 最近の動向を踏まえて - 社会医療法人大雄会総合大雄会病院整形外科 犬飼智雄 学歴 平成 10 年 福井大学医学部医学科卒業 職歴 平成 10 年平成 16 年平成 17 年平成 26 年平成 27 年 福井大学整形外科入局北海道大学病院整形外科 ( 手外科班 ) 国内留学福井大学整形外科助教福井大学整形外科講師現職 学会関連 日本整形外科学会会員 専門医日本手外科学会会員 日本マイクロサージャリー学会会員日本骨折治療学会会員 日本肘関節学会会員 中部日本整形災害外科学会会員 評議員 受賞歴 第 112 回中部日本整形外科災害外科学会奨励賞受賞 - 39 -
特別講演 5( アフタヌーンセミナー ) 第 1 会場 (9F 大会議室 901)16:00 ~ 17:00 女性疾患としての手の痛み ~ 私の手はなぜ 痛いのか しびれるのか 四谷メディカルキューブ手の外科 マイクロサージャリーセンター 平瀬雄一 学歴 昭和 57 年昭和 61 年 東京慈恵会医科大学卒業米国サンフランシスコヘ留学デービスメディカルセンターで Prof. Harry Buncke( ハリー バンキ教授 ) に師事 職歴 平成 5 年平成 9 年平成 12 年 平成 22 年 米国デービスメディカルセンター客員教授慈恵医大柏病院形成外科診療医長埼玉成恵会病院形成外科部長 ( 埼玉手の外科研究所 ) 四谷メディカルキューブ手の外科 マイクロサージャリーセンターのセンター長に着任 学会関連 日本手外科学会理事日本手の外科学会認定専門医日本形成外科学会認定専門医皮膚腫瘍外科分野指導医日本マイクロサージャリー学会評議員米国形成外科学会 Corresponding member 米国手の外科学会 International member 米国マイクロサージャリー学会 Associate member - 40 -
第 35 回中部日本手外科研究会シンポジウム
シンポジウム 1 骨折 Ⅰ: 手指関節内骨折 第 1 会場 (9F 大会議室 901)9:00 10:20 S1-1 PIP 関節掌側板剥離骨折に対する経皮的鋼線固定術 1) 慶應義塾大学整形外科 2) 愛光整形外科 3) 藤田保健衛生大学整形外科 鈴木拓 1 早川克彦 2 志津香苗 長谷川正樹 3 前田篤志 3 3 鈴木克侍 3 黒岩宇 3 背景 PIP 関節掌側板剥離骨折は 保存的に加療されることが多い われわれは PIP 関節掌側板剥離骨折に対し 経皮的に鋼線を用いて整復および固定術を施行したので その臨床成績を報告する 対象と方法 PIP 関節掌側板剥離骨折に対して本法を施行した 7 例を対象とした 骨片の大きさは Gaine の分類で small fragment と診断された比較的大きい骨片を対象とした 症例は男性 3 例 女性 4 例 年齢は平均 30 歳 受傷から手術までの期間は平均 5 日 術後平均経過観察期間は 10 ヵ月であった 手術は K-wire を用いて経皮的に骨片を整復し 同骨片を掌側から経皮的に K-wire を用いて固定した 後療法は 術後 1 週以内に手指の可動域訓練を開始した 最終観察時において全例 骨癒合を認め PIP 関節の疼痛は認めなかった 術後平均自動運動可動域は PIP 関節が屈曲 95 伸展 -3 DIP 関節が屈曲 73 伸展 0 であった 考察 本法は経皮的に行うことが可能で比較的良好な成績が得られ 低侵襲であり 治療の選択肢として考慮してもよいと考えられた - 42 -
シンポジウム 1 骨折 Ⅰ: 手指関節内骨折 第 1 会場 (9F 大会議室 901)9:00 10:20 S1-2 PIP 関節掌側板裂離骨折に対する保存治療後に遺残する疼痛に対し偽関節骨片を摘出した 2 例 1) 名古屋市立東部医療センター整形外科 2) 名古屋市立大学整形外科 3)JA 愛知厚生連海南病院整形外科 千田博也 1 立松尚衛 1 岡本秀貴 2 3 関谷勇人 目的 PIP 関節掌側板裂離骨折に対し 我々は背側への亜脱臼や不安定性を認めない症例では保存的治療を選択しているが その中で PIP 関節痛が遺残した 2 症例に対し偽関節となった骨片を摘出することで症状の改善を得たので報告する 症例 17 歳女性 バスケットボール中に左小指 PIP 関節の背側脱臼を受傷 徒手整復後の XP で関節面の 5 分の 1 を占め 140 度回転している掌側骨片を認めた 16 歳男性は右小指を打撲し受傷 関節面の 6 分の 1 40 度回転した骨片を認めた 伝達麻酔下に不安定性 可動域の制限がないことを確認し buddy taping による保存的治療を行なったところいずれも骨片は偽関節となり可動域制限はないが受傷 3 ヶ月以降も屈伸運動に伴う関節痛が残存した これら 2 例に対し偽関節骨片の摘出を行ない 術後 6 ヶ月時 TAM295 292 度で不安定性なく症状の改善を得ることができた 考察 本骨折に対し 背側への亜脱臼や不安定性を認める症例を手術適応とすることに異論はないと思われる 一方掌側の裂離骨片の処理に対してはその大きさ 転位の状態に応じ様々な意見が存在する 骨片の転位に伴い生じうる問題として偽関節形成 転位した骨片による関節運動や屈筋腱滑走の障害が挙げられるが 受傷初期に自動運動の障害がないことが確認できれば疼痛の症状が遺残した時点で骨片を摘出する方法で対応可能であると考えられた - 43 -
シンポジウム 1 骨折 Ⅰ: 手指関節内骨折 第 1 会場 (9F 大会議室 901)9:00 10:20 S1-3 陳旧性 PIP 関節脱臼骨折の治療経験 中日病院名古屋手外科センター 篠原孝明 中尾悦宏 高橋明子 赤根真央 中村蓼吾 目的 陳旧性 PIP 関節脱臼骨折は治療に難渋することが多い 今回 本症に対する治療成績を検討したので報告する 対象と方法 受傷後 5 週間以上経過した本症に対して手術を行った 8 例 ( 男性 5 女性 3 例 ) を対象とした 手術時平均年齢 30 歳 全例背側脱臼で 示指 2 中指 3 環指 2 小指 1 指 受傷から手術までは平均 61 日 1 例は他院手術歴があった 経過観察期間は平均 19 ヵ月 陥没骨片の有無 手術方法 術前 最終診察時の PIP 関節可動域 (ROM) 関節症性変化 (OA) 疼痛につき調査した 結果 陥没骨片を認めた症例は 4 例で 陥没が 1mm 未満の 1 例以外は脱臼整復に加えて第 3CM 関節部から骨軟骨移植が行われた 軟部組織拘縮が高度な他院手術例は創外固定による関節延長後に骨軟骨移植が行われた 陥没骨片を認めない残りの 4 例は骨切り術が行われ 中節骨が近位方向に 4mm 転位していた 1 例は創外固定による関節延長後に骨切り術が行われた ROM は術前平均 37 から最終時平均 77 に改善した 木野の評価は優 3 良 1 可 3 不可 1 例で 不可の 1 例は転位が高度で関節延長を行った症例であった OA は軽度 3 中等度 3 例に認め 労作時の軽度疼痛を 2 例に認めた 考察 陥没骨片を認める場合は骨軟骨移植による関節面の再建 骨折部転位例は骨切り術による関節面の整復により ある程度の可動域回復が期待できるが 術後の OA を高頻度に認めるため 長期経過観察が必要である - 44 -
シンポジウム 1 骨折 Ⅰ: 手指関節内骨折 第 1 会場 (9F 大会議室 901)9:00 10:20 S1-4 PIP 関節脱臼骨折に対する関節可動型指用創外固定器 Micro Ortho Fixator の使用経験 広島大学病院整形外科 兒玉祥 砂川融 中島祐子 四宮陸雄 林悠太 安達伸生 目的 PIP 関節脱臼骨折の治療には関節面の整復維持と早期関節可動域訓練が必要である 関節可動型創外固定器はその目的を満たす一方 従来型機種では Bulky 牽引力が不安定などの課題があった これらを解決すべく当科では Micro Ortho Fixator をメイラ社と共同開発した 今回我々は本創外固定器にて治療した PIP 関節脱臼骨折の治療成績を報告する 方法 Micro Ortho Fixator にて治療し 6 ヵ月以上経過観察可能であった PIP 関節脱臼骨折 9 例 9 関節を対象とした 男性 7 例女性 2 例 平均年齢 22.6 歳 (14-30) 受傷原因はスポーツ外傷 6 例 転倒 1 例 交通外傷 2 例であった 骨折型は全例中節骨基部の骨折で関節の脱臼または亜脱臼を伴っていた 手術では陥没骨片を経皮経骨髄的整復の後 創外固定器を装着 創外固定は平均 4.7 週 (4-6) 着用した 経過観察期間は平均 11.1 ヵ月 (6-33) であった 結果 疼痛は NRS 平均 0.44(0-2) 可動域は健側比平均 89.1(50-100) であった 単純 X 線関節症性変化はなく 陥没骨片の Step off は術前平均 2.1mm(1-3mm) が術後 0.2mm(0-mm) となっていた 考察 本検討では骨片転位による再手術の 1 例以外は健側同等の機能回復を獲得していた 本創外固定器は牽引力と可動部位の安定性が高く 術後早期より強力な関節可動域訓練が行えるため 摺動面のリモデリングと可動域獲得に有効であった - 45 -
シンポジウム 1 骨折 Ⅰ: 手指関節内骨折 第 1 会場 (9F 大会議室 901)9:00 10:20 S1-5 陳旧性骨性マレット指の治療成績 岐阜市民病院形成外科 大野義幸 はじめに 陳旧性骨性マレット指に対する手術治療は観血整復後に hook plate 固定術や石黒法に準じた pinning 固定術などがあるが 手技上の問題点も多い 当科での治療成績を報告する 対照と方法 2012 年 1 月から 2017 年 2 月に陳旧性骨性マレット指に手術を行い 6 か月以上経過観察しえた 14 例 ( 男性 9 例 女性 5 例 ) 平均年齢は 38 歳 骨折型は Wehbe&Schneider 分類で 2B が 8 例 1 B が 6 例 手術は指ブロック麻酔下に骨折部を展開し 骨折部介在物を掻爬して新鮮化 変形癒合した例では骨切りを行って骨片を整復 固定法は Teoh らの方法に準じた hook plate 固定が 14 例 石黒法に準じた pinning 固定法が 1 例であった 結果 受傷から手術までの期間は平均 7.6 週 (2-32 週 ) Hook plate の screw 逸脱による骨片の転位による再手術が 3 例 ( いずれも再手術は Hook plate 固定 2 例では関節 pinning 固定を追加 ) あった 最終的に全例で骨癒合が得られたが 術前後の骨吸収による骨片の縮小化により 関節面の異常が残った例が 8 例 (gap2 例 step off 2 例 arc の不整 4 例 ) 認め 関節症性変化が 2 例あった 最終観察時の可動域は伸展 -9 度 屈曲 45 度で 痛みを遺残した症例はなかった 考察 陳旧性骨性マレット指の治療では hook plate 固定術が頻用されるが 1.3mm screw の把持力を過信するのは危険であり Type2B のような不安定なタイプや骨脆弱性がある症例では関節固定 pinning を追加するなどの工夫が必要である - 46 -
シンポジウム 1 骨折 Ⅰ: 手指関節内骨折 第 1 会場 (9F 大会議室 901)9:00 10:20 S1-6 骨性マレット指に対する石黒変法の治療経験 1)JA 愛知厚生連海南病院整形外科 2) 名古屋市立大学大学院医学研究科整形外科 勝田康裕 1 関谷勇人 1 藤浪慎吾 1 遠藤伸一郎 2 岡本秀貴 1 目的 石黒変法にて治療した骨性マレット指における治療成績について検討したので報告する 対象と方法 対象は 受傷後 6 週以内に石黒変法にて手術施行した 骨片の背側骨皮質の長さが 3mm 以上の骨性マレット指 18 指とした 術式は全例 坪川らの方法で施行した 受傷時年齢は平均 31 歳 罹患指は母指 1 指 中指 7 指 環指 7 指 小指 3 指であった 受傷から手術までの期間は平均 12 日で 術後経過観察期間は平均 102 日であった 評価は X 線所見による骨癒合 整復状態 遺残変形ならびに関節可動域について行った 術後成績は蟹江の評価基準に従った 結果 骨折型は小西池分類で Type2 1 指 Type3 8 指 Type4 9 指であり 67% の症例で DIP 関節の 50% を越える大骨片を伴っていた 骨片の背側骨皮質の長さは平均 3.5mm であった 術後 X 線写真にて骨片の背屈転位等の整復不良例は認めず全例骨癒合を得た 最終観察時の遺残変形は全例認めず 伸展不足角は 0 から 9 ( 平均 1.7 ) DIP 関節可動域は 35 から 80 ( 平均 63.8 ) であった 蟹江の評価基準では 優 14 指 良 4 指であった 結論 我々は第 57 回日本手外科学会にて 大骨片を有する骨性マレット指のうち骨片の背側骨皮質の長さが 3mm 以上の症例に対する坪川らの方法の有用性を報告したが その後の追試においても良好な成績を得ることが出来た - 47 -
シンポジウム 2 Dupuytren 拘縮 Ⅰ: 酵素注射療法の成績 第 2 会場 (9F 大会議室 902)9:00 10:20 S2-1 Dupuytren 拘縮に対するコラゲナーゼ注射療法の経験 小郡第一総合病院整形外科 林洸太 服部泰典 坂本相哲 土井一輝 目的 Dupuytren 拘縮に対するコラゲナーゼ注射療法の治療成績について検討したので報告する 対象 方法 2012 年から 2017 年までに当院でコラゲナーゼ注射療法を施行したのは 13 例 17 指で このうち術後 1 年以上経過観察可能であった 8 例 11 指 13 関節を対象とした 男性 7 例 女性 1 例 年齢は 73 ± 4 歳 罹患指の内訳は小指 7 指 環指 3 指 示指 1 指であった そのうち 2 指は 同一指の MP 関節と PIP 関節に期間をあけてそれぞれ 1 回ずつ注射を施行した 治療関節は MP 関節 10 関節 PIP 関節 3 関節であった これらの関節の伸展不足角度の改善と合併症について検討した 結果 伸展不足角度は MP 関節例では注射前が 33 ± 15 度 1 ヶ月で 3±4 度 1 年で 6±4 度であった PIP 関節例では注射前が 52 ± 19 度 1 ヶ月で 33 ± 22 度 1 年で 33 ± 20 度であった MP 関節の 1 例で再発を認め 初回注射から 4.5 年で再注射を施行した 合併症は注射部位の内出血と腫脹を全例に認めたが 2 週以内に消失 皮膚裂傷を 1 例に認めたが 2 週で治癒した 感染 アレルギー反応などの重篤な合併症はなかった 考察 コラゲナーゼ注射療法は MP 関節例では早期の拘縮改善が得られ 1 年での成績も満足できるものであった しかし PIP 関節例では症例数も少なく その有用性を検証するためには 手術例との比較など今後のさらなる検討が必要である - 48 -
シンポジウム 2 Dupuytren 拘縮 Ⅰ: 酵素注射療法の成績 第 2 会場 (9F 大会議室 902)9:00 10:20 S2-2 Dupuytren 拘縮に対するコラゲナーゼ製剤注射療法の治療経験 岡山済生会総合病院整形外科 森谷史朗 今谷潤也 近藤秀則 目的 Dupuytren 拘縮に対するコラゲナーゼ注射療法の臨床成績を報告する 対象 方法 対象は table top test 陽性 or MP 関節屈曲拘縮 > 30 or PIP 関節屈曲拘縮により ADL 障害をきたし 本治療法を希望された 7 例 ( 男性 6 例 女性 1 例 ) 平均年齢 : 73 歳 (59-86 歳 ) 平均経過観察期間 :7.4 か月 (6-12 か月 ) で 重症度は Meyerding 分類 grade 1:2 例 grade 2: 1 例 grade 3:3 例 grade 4:1 例であった 本症例群に対して 投与部位 臨床成績 合併症 患者満足度を評価した 結果 投与部位は拘縮索の位置 長さ 性状などにより穿刺ポイントを選択していた (MP PIP 関節両方の拘縮例には MP レベルに 2 か所と PIP 近位レベルに 1 か所投与 また 2 指にまたがる Y 型の拘縮索にはその分岐部へ投与など ) 臨床成績は全例で伸展不足角の改善を認め Tubiana の評価で very good:2 例 good:5 例 Q-DASH は治療前平均 27.9(4.5-47.7) が治療後平均 3.8(0-6.8) と改善した 合併症は伸展処置時の皮膚裂傷を 3 例に認めたが全例創処置で治癒した また拘縮が高度な 1 例で 2 回の注射を要した 全例で患者の満足度は高く 追加治療の希望もなかった 考察 結論 短期 少数ではあるが本治療法のみで全例機能回復が得られ 患者の満足度も高く 手術療法とともに Dupuytren 拘縮に対する有効な治療選択肢の一つになり得ると考えられる 今後は長期経過を追跡するとともに 重症例への適応基準や拘縮索の状態に応じた効果的な投与部位 投与方法について検討を要する - 49 -
シンポジウム 2 Dupuytren 拘縮 Ⅰ: 酵素注射療法の成績 第 2 会場 (9F 大会議室 902)9:00 10:20 S2-3 デュプイトラン拘縮に対する酵素注射療法の隣接指への効果 1) 市立岸和田市民病院整形外科 2) 近畿大学医学部整形外科 大谷和裕 1 松下哲尚 1 松崎晃治 柿木良介 2 中川晃一 2 2 田中寛樹 1 橋本晃明 1 目的 近年 Dupuytren 拘縮に対する酵素注射療法が普及している しかし 拘縮索への注射は 1 回に 1 指に限定されており 他指に施行する場合には 1 か月の間隔をあける必要がある 今回 多指罹患症例に対し酵素注射療法を行い 隣接指への効果を検討した 方法 Dupuytren 拘縮の症例のうち複数指罹患の症例に対しコラゲナーゼ製剤の注射を施行した 注射は最も拘縮の強い罹患指の拘縮索と他の指の拘縮索が分岐する部位に行い 1 か所への注射により 2 指の拘縮索の化学的断裂を期待した 24 時間後に神経ブロック下に伸展処置を加えた 伸展処置の方法はマニュアルに準じた 術後の拘縮角度の変化を検討した 成績 2015 年より 2017 年までに Dupuytren 拘縮に対し治療を行った 19 例中 酵素注射療法を行った症例は 9 例である 2 指同時に伸展処置を行った症例は 4 例である TPED は術前 90 度から術後 15 度に改善し 隣接指の TPED は術前 50 度から 20 度に改善した MP 関節は罹患指は 36 度 隣接指で 30 度改善し PIP 関節は罹患指は 38 度 隣接指は 0 度改善した 隣接指では拘縮の改善角度は低かった 結論 Dupuytren 拘縮に対する酵素注射療法は低侵襲の治療法である 当院でも従来の手掌腱膜切除術は減少し酵素注射療法が主流となっている 欠点は 1 指にしか行えないこと 1 か月の待機期間が必要なことである しかし 我々が行ったように拘縮索の分岐部に注射を行うことで隣接指の拘縮の改善が期待できる - 50 -
シンポジウム 2 Dupuytren 拘縮 Ⅰ: 酵素注射療法の成績 第 2 会場 (9F 大会議室 902)9:00 10:20 S2-4 Dupuytren 拘縮に対する酵素注射療法の治療成績と裂創の対応 ベルランド総合病院整形外科 蒲生和重 目的 当科では 2015 年 10 月以降 Dupuytren 拘縮に対して全例酵素注射療法で治療しており その治療成績と裂創の対応について報告する 方法 症例は 22 例 24 指で平均年齢 70 歳で全例男性であった 罹患関節は MP 関節単独 ( 以下 MP 群 ) が 11 例 12 指で MP 関節と PIP 関節の合併 ( 以下 MP PIP 群 ) が 8 例 9 指で PIP 関節単独 ( 以下 PIP 群 ) が 3 例 3 指であった 注射法は薬剤の添付文書通りに施行した MP PIP 群に対しては MP 関節に対する注射法で治療した 平均経過観察期間は 150 日であった 裂創は縦方向に 15mm 以上のものを大裂創とし それ以下のものを小裂創とした 大裂創に対しては人工真皮を貼付し 小裂創に対しては通常の消毒処置のみとした 注射前後の伸展不足角度 (MP 関節と PIP 関節の合計 ) の変化と合併症と裂創の創閉鎖に要した期間を調査した 結果 平均伸展不足角度は MP 群が注射前 38.9 が最終 0 MP PIP 群は注射前 73.3 が最終 12.4 PIP 関節群は注射前 16.6 が最終 0 であった 裂創は 8 例に発生し 大裂創が 2 例で小裂創が 6 例であった 創治癒期間は 大裂創が平均 26.5 日で小裂創が平均 13 日であった 考察 Dupuytren 拘縮に対する酵素注射療法はおおむね良好な治療成績が得られた 大裂創に対する人工真皮の使用は 創管理が容易となり皮膚性拘縮再発の予防と創治癒期間の短縮が期待でき 有効な治療方法の 1 つであると考えられた - 51 -
シンポジウム 2 Dupuytren 拘縮 Ⅰ: 酵素注射療法の成績 第 2 会場 (9F 大会議室 902)9:00 10:20 S2-5 複数指デュピュイトラン拘縮に対するコラゲナーゼ注射治療の経験 京都大学整形外科 池口良輔 太田壮一 織田宏基 淘江宏文 竹内久貴 光澤定己 松田秀一 目的 デュピュイトラン拘縮に対するコラゲナーゼ注射治療が 2015 年に導入され 適正使用講習修了医により施行されている 複数指デュピュイトラン拘縮に対するコラゲナーゼ注射治療の報告は少なく 2 例を経験したので報告する 方法 対象は 2015 年 12 月から 2017 年 9 月までに経験した複数指デュピュイトラン拘縮 2 例 (65 歳男性 67 歳男性 ) である 拘縮索の認められる部位に 1 ヶ月以上の間隔を空けてコラゲナーゼ注射治療を複数回行った 症例 1 65 歳男性 左中指環指デュピュイトラン拘縮 それぞれの指に拘縮索が認められ 環指 MP 関節拘縮索に対してコラゲナーゼ注射治療を行い 6 週間後中指拘縮索に さらに 8 週後環指 PIP 関節拘縮索に 合計 3 回のコラゲナーゼ注射治療を行った 皮膚裂傷が 1 回目と 2 回目に認められた Tubiana 基準による術後評価では good であった 症例 2 67 歳男性 既往症として気管支拡張症あり 左環指小指デュピュイトラン拘縮 1 年前に反対側の右中指環指小指デュピュイトラン拘縮に対しては拘縮解離術を施行されている 左環指拘縮索に対してコラゲナーゼ注射治療を行い 4 ヶ月後小指拘縮索に合計 2 回のコラゲナーゼ注射治療を行った 皮膚裂傷はなかった Tubiana 基準による術後評価では good であった 結論 複数指デュピュイトラン拘縮に対してのコラゲナーゼ注射治療は 患者にとって支払う医療費としては高額となるが 概ね満足度は高かった - 52 -
シンポジウム 3 骨折 Ⅱ: 手指骨折 第 1 会場 (9F 大会議室 901)10:20 11:30 S3-1 手指骨折に対するロッキングプレートの適応と限界 岡山済生会総合病院整形外科 今谷潤也 森谷史朗 近藤秀則 長汐舞 目的 近年 手指骨折専用のロッキングプレートが開発 上市され臨床応用されている 今回 これを用いて加療した手指骨折症例の治療成績を調査し 若干の考察を加えて報告する 対象及び方法 当科において手指骨折専用ロッキングプレートを用いて手術的に加療した指骨骨折 30 例 30 指 ( 男性 24 例 女性 6 例 平均年齢 39.4 歳 ) を対象とした 骨折部位は母指基節骨 2 指 PIP 関節部 2 指 基節骨頸部から骨幹部 11 指 基節骨基部 2 指 中手骨骨頭から骨幹部 2 指 中手骨骨幹部 8 指 中手骨基部 3 指であった 中手骨 1 指 基節骨 7 指 中節骨 1 指の 9 指では midlateral approach が用いられていた 結果 全例で一期的に骨癒合が得られた 可動域は %TAM で平均 92% midlateral approach を用いた症例でも平均 90% と良好であり 腱剥離などの追加手術を要した症例はなかった 結語 手指骨折の手術療法において 軟部組織の剥離展開を要するプレート固定法の適応は限定される 今回の症例群ではロッキングプレートの高い初期固定性により早期リハビリテーションが可能で 比較的良好な成績が得られていた 今後は従来型プレートとの治療成績の比較やアプローチの工夫などにより さらなる成績向上を目指すべきである - 53 -
シンポジウム 3 骨折 Ⅱ: 手指骨折 第 1 会場 (9F 大会議室 901)10:20 11:30 S3-2 中手骨 指節骨骨折に対するロッキングプレートの設置位置が指関節可動域に及ぼす影響 国保中央病院整形外科 片山健 古田和彦 目的 中手骨 指節骨骨折に対するロッキングプレート (LP) の設置位置と術後の指関節可動域の関連を明らかにする 方法 2011 年から中手骨 指節骨骨折に対して側方展開で Stryker 社 VariAx Hand Locking Plate を側方設置し 術後 3 日目から自動可動域訓練を開始した 32 例を対象とした 中手骨 / 基節骨 / 中節骨にそれぞれ 10/15/7 例 男 / 女 19/13 例 手術時平均年齢 52.4 歳 平均追跡期間 10.7 ヶ月であった LP 設置位置は単純 X 線の指関節正面像で骨軸に垂直な LP 遠位縁の接線と遠位関節面の接線の距離を Dd LP 近位縁の接線と近位関節面の接線の距離を Dp と定義した 調査項目は最終追跡時の中手骨 指節骨毎の指関節の %TAM を一元配置分散分析で評価し 有意差を認めた項目につき多重比較検定を行った LP 設置位置と対健側比 %TAM との関連を Spearman 順位相関で検討した 有意水準 5% 未満を有意差有りとした 結果 中手骨 / 基節骨 / 中節骨の %TAM は 87.0/80.1/ 69.4% で有意差を認め 多重比較検定では中手骨と中節骨の % TAM に有意差を認めた LP 設置位置に関しては LP 遠位縁と遠位関節面の接線との距離 (Dd) と術後の指関節可動域に有意な相関を認めた 考察 最終追跡時の中節骨の %TAM は低値であった またプレート遠位縁と遠位関節面の距離が指関節可動域の再獲得に影響し 遠位側の関節に近接してプレート設置するほど術後の対健側比 %TAM が不良であった - 54 -
シンポジウム 3 骨折 Ⅱ: 手指骨折 第 1 会場 (9F 大会議室 901)10:20 11:30 S3-3 手指関節周辺骨折に応用した Mini hook plate の問題点 1) 岐阜県総合医療センター整形外科 2) 岐阜大学医学部整形外科 横井達夫 1 棚橋宏之 1 白井剛士 1 2 河村真吾 目的 手指関節周辺骨折において 腱 靭帯の付着部を含む小骨片の固定が困難な場合がある 我々は Mini hook plate を応用し 内固定を行った症例を経験し問題点もあったので報告する 方法 1.5mm または 1.3mm の Hand modular system straight plate(synthes) を術中に加工し 1 ~ 3 穴 Mini hook plate を作成した 骨性マレット 6 例 PIP 関節背側脱臼骨折 1 例 PIP 関節中央策付着部骨折の固定 5 例 (12 ~ 65 歳 ) に本方法を応用した 骨癒合 合併症について検討した 結果 骨性マレット 6 例はいずれも陳旧例であったが 骨癒合は得られた Plate の脱転再手術が 2 例あった 著しい可動域制限を 3 例 爪変形を 2 例残した PIP 関節中央策付着部骨折例は関節面の陥没のなかった 3 例では術後より自動運動が可能で 他の例も含めて良好な可動域が得られた DIP 関節の可動域制限を生じた例があった 考察 本方法は 腱 靭帯付着部を内固定でき 早期の自動運動も可能にできる利点がある反面 抜釘の必要性 Plate と腱など干渉して生じる諸問題 マレット指における爪変形など 欠点も指摘される Hand Modular system が販売中止となり VA Locking hand system に移行されることもあり応用について再検討が必要と考えた - 55 -
シンポジウム 3 骨折 Ⅱ: 手指骨折 第 1 会場 (9F 大会議室 901)10:20 11:30 S3-4 手指骨骨折後交叉指変形に対する矯正骨切り術の治療成績 大阪大学医学部整形外科 岡久仁洋 信貴厚生 阿部慎吾 宮村聡 田中啓之 村瀬剛 目的 手指骨骨折後の合併症として 交叉指がある 我々は骨折後交叉指変形に対し 3 次元矯正骨切りを行ってきたので治療成績を報告する 対象と方法 対象は 2006 年から 2016 年に交叉指変形に対し矯正骨切術を施行した 9 例である 男性 6 例 女性 3 例 平均手術時年齢は 33.5 歳 示指 2 例 中指 1 例 環指 6 例であった 基節骨変形が 7 例 中手骨変形が 3 例であった 手術シミュレーションにて屈曲位で隣接指との交叉が消失するように変形部での矯正骨切りを行い 患者適合型骨切ガイドを用いて矯正骨切を施行した 臨床評価として指交叉の有無 指可動域 TAM(Total Active Motion) を 画像評価として 術前の回旋変形量 術前後の正側面での健側差を変形角として評価した 結果 指交叉は術後全例消失した TAM は術前 234 が最終経過観察時 240 と有意差を認めなかった 術前回旋変形量は 12.5 であった 正側面の変形角は各々術前 7.2 2.4 が術後 0.8 0.4 に改善した 術後 基節骨変形の 6 例中 4 例に健の癒着のため腱剥離術を施行した 考察 手指骨骨折の整復は正側面 2 方向での変形がわずかでも 10 程度の回旋変形が残存すると交叉指による機能障害が残存する 術前に回旋変形に対する矯正量を 3 次元シミュレーションにより評価することのより 全例指交叉は消失し 良好な結果を得たが 基節骨の矯正骨切りは伸筋腱の癒着を起こす可能性があり注意が必要である - 56 -
シンポジウム 3 骨折 Ⅱ: 手指骨折 第 1 会場 (9F 大会議室 901)10:20 11:30 S3-5 手指骨折におけるナックルキャスト法 小郡第一総合病院整形外科 坂本相哲 土井一輝 服部泰典 油形公則 高橋洋平 林洸太 はじめに 手指骨折治療の重要点は 回旋変形をきたさないこと 関節拘縮 腱癒着を予防することである 石黒らが発表したナックルキャストによる保存的早期運動療法はこれらの問題を回避することができ 当院においても積極的に行っている ナックルキャストでは固定が不十分な症例においては 最低限の内固定を行った後にナックルキャストで外固定を行う内固定との併用も行っている 今回 ナックルキャスト法の治療成績 有用性 ピットフォールについては言及する 対象 2006 ~ 2017 にナックルキャスト法で加療した 152 例 178 指を対象とした 保存例は 138 例 163 指 基節骨骨折 97 指 ( 骨頭 2 頚部 11 骨幹部 20 基部 64) 中手骨 66 指 ( 骨頭 7 頚部 13 骨幹部 35 基部 11) 固定期間は平均 4 週であった 内固定とナックルとの併用は 15 例 18 指 (1 例 2 指重複 ) 基節骨 6 指 中手骨 12 指であった 結果 全例で骨癒合がえられた 保存例 1 例に回旋変形が残存した 90% の症例で健側比 90% 以上の可動域を獲得した 第 2 3 4 中手骨多発骨折の 1 例でギプス後 1 週で再転位のため手術を行った 考察 ナックルキャスト早期運動療法は MP 関節を屈曲位に保持することで側副靭帯の短縮を防ぎ 隣接指とともに早期運動することで回旋変形と腱の癒着 関節拘縮を防ぐことができるため 保存例のみならず手術例においても有用である - 57 -
シンポジウム 4 Dupuytren 拘縮 Ⅱ 第 2 会場 (9F 大会議室 902)10:20 11:30 S4-1 Dupuytren 拘縮に対するコラゲナーゼ注射後の MRI における拡散範囲の検討 1) 信州大学医学部整形外科 2) 岡谷市民病院整形外科 3) 獨協医科大学整形外科 岩川紘子 1 橋本瞬 1 中山健太郎 鴨居史樹 1 加藤博之 2 2 内山茂晴 3 林正徳 1 目的 本邦での Dupuytren 拘縮に対する collagenase clostridium histolyticum (CCH) 投与は手の外科専門医を有するものに限定されており 拘縮索内に確実に針先をとどめて そこへ CCH を注射することが合併症を回避する上で重要であると考えられている しかし CCH 投与直後におけるその拡散範囲を調査した報告はない 本研究は CCH 注射直後に単純 MRI を撮影し その拡散と周囲組織への影響を評価した 方法 対象は MP 関節の Dupuytren 拘縮患者 57-79 歳の男性 10 例で 治療対象関節は 環指 :3 例 中指 :2 例 小指 :5 例であった 屈曲拘縮角度は MP 関節は平均 34.3 度で PIP 関節は平均 26.6 度であった 全例に CCH 注射を行い その直後 15 分以内に単純 MRI 撮影を開始し 注射前の MRI との画像所見の比較検討を行った 結果 注射直後の MRI では 10 例全例において T2 STIR 高信号領域は拘縮索外に及んだ 高信号領域は刺入部からの連続性を認め 屈筋腱前方 神経血管束に接していた 屈筋腱内部 神経血管束内部の信号変化は認めなかった 10 例中 8 例に 拘縮索内部の信号変化を認めた 注射 1 週間後の ROM は全例で MP 関節は平均 34.5 度改善し PIP 関節は注射後平均 19.8 度改善した 全例において神経障害 腱断裂を認めなかった 結論 CCH 注射後の MRI では 全例において拘縮索外の高信号域を認めた 拘縮索外への薬剤の漏出が強く疑われ 周囲のみならず背側へ及ぶ腫脹や皮下出血の理由を示唆した - 58 -
シンポジウム 4 Dupuytren 拘縮 Ⅱ 第 2 会場 (9F 大会議室 902)10:20 11:30 S4-2 Dupuytren 拘縮に対するコラゲナーゼ注射療法の超音波所見 藤田保健衛生大学整形外科 志津香苗 黒岩宇 長谷川正樹 船橋拓哉 志貴史絵 鈴木克侍 目的 Dupuytren 拘縮に対するコラゲナーゼ注射療法の治療効果と超音波所見につき検討した 対象及び方法 対象は 5 例 5 指 全例男性で平均年齢 75.9 歳 拘縮関節は MP 関節 3 例 PIP 関節 2 例だった 注射部位の拘縮索形態につき超音波で観察し 治療効果は各関節の伸展不足角度を用いて検討した 注射後経過観察期間は 6 ~ 18 か月 平均 8.2 か月であった 結果 MP 関節拘縮の 3 例は全例 pretendinous cord へ注射が行われた 注射前の伸展不足角度は 56.1 ± 15.2 度 伸展処置時は全例他動伸展 0 度が得られ 最終経過観察時でも 4.6 ± 3.9 度と改善した PIP 関節拘縮の 2 例では 1 例は central cord へ 1 例は lateral cord へ注射が行われた 注射前の伸展不足角度は 51.0 ± 3.0 度 伸展処置時の他動伸展は 8.0 ± 4.0 度で 最終経過観察時でも 13.5 ± 3.5 度と改善したが 最終経過観察時の伸展不足角度は PIP 関節で大きくなる傾向があった 超音波では注射部の拘縮索幅を計測することで安全で確実に拘縮索内に薬液を注入することが可能で 注射直後は拘縮索内に無エコー領域として薬液が確認された 考察 コラゲナーゼ注射療法は MP 関節拘縮例 PIP 関節拘縮例いずれにおいても有効な治療効果が得られた 超音波検査は拘縮索内に至適深度で薬液を注入するのに有用であった - 59 -
シンポジウム 4 Dupuytren 拘縮 Ⅱ 第 2 会場 (9F 大会議室 902)10:20 11:30 S4-3 Dupuytren 拘縮の近位指節間関節でのコラゲナーゼ注射療法の成績不良因子の組織学的検討 大阪市立大学医学研究科整形外科学教室 岡田充弘 新谷康介 横井卓哉 斧出絵麻 玄承虎 上村卓也 中村博亮 目的 Dupuytren 拘縮におけるコラゲナーゼ注射療法は 中手指節 (MP) 関節と近位指節間 (PIP) 関節で治療効果を比較すると PIP 関節で可動域改善が不良であり再発率が高いと報告されている 本研究の目的は PIP 関節部でのコラゲナーゼ注射療法の成績不良因子について組織学的検討を行うことである 対象および方法 2013 年 5 月から 2017 年 1 月に Dupuytren 拘縮に対し部分腱膜切除術を施行した 19 手を対象とした 手術で部分腱膜切除術を行い 切除した組織を冠状断で切片を作成し alpha-smooth muscle actin (α -SMA) 染色を行い α -SMA 陽性細胞の局在を調べた MP 関節の屈曲拘縮に主に影響を与えると考えられる手掌部と PIP 関節の屈曲拘縮に影響を主に与えると考えられる手掌指節皮線より遠位で α -SMA 陽性細胞の発現を比較検討した 結果 17 手において α -SMA 陽性細胞が手掌部より手掌指節皮線の遠位に多く存在した また 手掌指節皮線周囲から遠位では α -SMA 陽性細胞が散在する傾向にあった 考察 肥厚した索状物内に存在する nodule は hypercellular な状態であり α -SMA 陽性細胞が存在することが多いと報告されている コラゲナーゼ注射療法は hypercellular な部位では効果が減弱する可能性があり 手掌指節皮線周囲から遠位では α -SMA 陽性細胞が多く存在し さらに散在していることが PIP 関節部でのコラゲナーゼ注射療法の成績不良である一因と推測した - 60 -
シンポジウム 4 Dupuytren 拘縮 Ⅱ 第 2 会場 (9F 大会議室 902)10:20 11:30 S4-4 高度な小指 PIP 関節屈曲拘縮を伴った Dupuytren 拘縮に対する手術療法 Distraction arthrolysis の有無での比較 富山大学整形外科 頭川峰志 長田龍介 はじめに Dupuytren 拘縮の治療成績不良因子は小指 PIP 関節と言われている 手術成績が不良とされる 60 以上の高度な屈曲拘縮を合併した小指 Dupuytren 拘縮に対して創外固定を使用した Distraction arthrolysis(da) の併用を試みた 方法 60 以上の PIP 屈曲拘縮を合併した小指 Dupuytren 拘縮 5 例 ( 平均年齢 69.8 歳 ) を対象とし 従来法の 3 例と DA 併用の 2 例に分けて検討した 結果 従来群では PIP 伸展 / 屈曲は術前 -72/100 から -27/75 に DIP 伸展 / 屈曲は術前 -12/60 から 0/40 になり 可動域として PIP が 20 改善 DIP が 8 増悪した DA 併用群の PIP 伸展 / 屈曲は術前 -68/100 から -23/83 に DIP 伸展 / 屈曲は術前 -5/60 から 10/45 になり 可動域として PIP が 28 改善 DIP は変化なしであった 全例 PIP 伸展は改善したが PIP DIP 屈曲がやや増悪した 考察 高度な小指 PIP の Dupuytren 拘縮では拘縮索だけではなく関節拘縮や伸筋腱の機能不全が合併しているため 満足のいく結果になりにくいとされているが DA を併用することによりいくらか改善させることが期待できる - 61 -
シンポジウム 5 手指人工関節 第 1 会場 (9F 大会議室 901)14:30 15:25 S5-1 PIP 人工関節置換術に関する系統的レビュー 1) 名古屋大学手の外科 2) 名古屋掖済会病院 山本美知郎 1 藤原祐樹 2 1 平田仁 はじめに PIP 関節の変形性関節症に対する人工関節置換術の治療成績は機種やアプローチによって異なる 系統的レビューによって様々な術式の結果を比較しどのインプラントとアプローチが最も優れているかを調査した 対象と方法 PRISMA ガイドラインに従い PubMed と EMBASE を用いて 1970 年から 2016 年までに報告された PIPOA の人工関節置換術に関するすべての文献を調査した 術前後の可動域 再手術率そして経過観察期間についてデータを抽出した インプラントのタイプは表面置換型またはシリコンにデータを統合して比較した 結果 計 882 の文献が該当した タイトル 抄録 そして本文から最終的に 42 文献からデータを抽出した インプラントとアプローチ別に術後に獲得した可動域は 多い順からシリコン 掌側が 17 度 シリコン 側方が 16 度 シリコン 背側が 12 度 表面置換 背側が 8 度 表面置換 掌側が 1 度であった 再手術率 ( 平均経過観察期間 ) は少ない順にシリコン 掌側が 6%(41 か月 ) シリコン 側方が 10%(37 か月 ) シリコン 背側が 11%(17 か月 ) 表面置換 背側が 18%(77 か月 ) 表面置換 掌側が 37%(51 か月 ) であった 考察 様々な術式の中でシリコンインプラント掌側アプローチが術後の可動域に優れ合併症も少なかった 過去の知見を学び 今後さらに優れたインプラントの開発が必要である - 62 -
シンポジウム 5 手指人工関節 第 1 会場 (9F 大会議室 901)14:30 15:25 S5-2 Bouchard 結節に対する掌側アプローチを使用したシリコン人工指関節置換術 小郡第一総合病院整形外科 林洸太 服部泰典 坂本相哲 土井一輝 目的 Bouchard 結節に対する掌側アプローチによるシリコン人工指関節置換術の術後成績について報告する 対象 方法 当院で 2007 年から 2017 年までに Bouchard 結節に対して人工指関節置換術を行ったのは 16 例 31 指で 対象は術後 1 年以上経過観察可能であった 14 例 28 指 手術時年齢は平均 61 歳 (53 ~ 72) 男性 2 例 女性 12 例であった 罹患指の内訳は示指 4 指 中指 8 指 環指 14 指 小指 2 指であった 全例で AVANTA 人工指関節を使用し掌側アプローチから手術を行い 術後 2 日目より可動域訓練を開始した 術後 1 年での短期成績を検討し さらに術後 5 年以上した 5 例 10 指の長期成績も検討した 結果 疼痛は 術前は全例で認めていたが 術後は全例で消失した 術後 1 年での PIP 関節可動域の平均アークは 術前 35 ± 13 度から 52 ± 11 度へ改善した 長期経過観察例での可動域は 術前 32 ± 14 度から術後 1 年で 53 ± 12 度 術後 5 年以上で 53 ± 17 度で 経時的に増悪することはなかった インプラント破損は 6 指 25% に認め 破損時期は術後 1.5 ~ 7 年で 1 例のみで尺屈変形増悪のため再置換を必要とした 考察 Bouchard 結節では伸展機構の再建が不要であり 早期可動域訓練が可能である掌側アプローチが有用と考えられた - 63 -
シンポジウム 5 手指人工関節 第 1 会場 (9F 大会議室 901)14:30 15:25 S5-3 ブシャール結節に対する AVANTA 人工指関節の治療成績 1) 公立朝来医療センター 2) 田中整形外科病院 松尾智哉 1 野口政隆 2 2 田中康 目的 手指 PIP 関節の関節症 ( ブシャール結節 ) の手術治療において 人工関節置換術は選択肢の 1 つであるが 術後関節運動域の良い報告は少ない 当院ではブシャール結節の手術治療に AVANTA 人工指関節を用いて 術後に良好な関節運動域を得たため報告する 方法 対象は当院及び関連病院で 2012 年から 2016 年に AVANTA 人工指関節を用いて治療を行った 3 例 4 指 ( 男 1 例 女 2 例 ) で 全例が特発性であった 内訳は中指 1 例 環指 3 例であった これらに対して 術前と術後最終診察時の PIP 関節の自動運動域と総自動運動域 (Total Active Motion:TAM) を測定し %TAM 法による評価を行った すべての対象指の対側指が OA や手術等で異常可動域を有していたため %TAM は対側指の TAM を 260 として計算した 術式は 4 例すべて背側アプローチで行った 結果 術後全例疼痛は消失していた PIP 関節の平均自動運動域は術前 :24 術後 :54.5 平均 TAM は術前 :129 術後 :172.8 と改善し また %TAM 法で 49.8%( 不可 ) から 66.6%( 可 ) に改善した 平均フォローアップ期間は 13 ヶ月 ( 最短 1 ヶ月 最長 26 ヶ月 ) であった 考察 当院ではブシャール結節の手術治療に AVANTA 人工指関節を用いて良好な成績を得ている これは AVANTA 人工指関節が他のものと比較し屈曲伸展運動において高い安定性を持つためと考える しかしまだ症例数が少なく また長期的な予後も不明であり 今後も症例数を増やして経過を見る必要がある - 64 -
シンポジウム 5 手指人工関節 第 1 会場 (9F 大会議室 901)14:30 15:25 S5-4 両側人工手関節置換術を施行し 32 年経過した変形性手関節症の 2 手 1 例 1) 京都大学医学部整形外科 2)NPO 健康医療評価研究機構 太田壮一 1 上羽康夫 2 池口良輔 淘江宏文 1 竹内久貴 1 1 松田秀一 1 織田宏基 1 緒言 独自考案の人工手関節置換術を両側に施行し 32 年経過した変形性手関節症の 2 手 1 例を報告する 症例 38 歳 男性 大工 両変形性手関節症 術前の手関節可動域は 背屈 20/20 掌屈 35/30 橈屈 5/5 尺屈 10/10 回外 30/60 回内 90/90 握力は 28/28kg であった まず 左側の人工手関節置換術を施行した 遠位インプラントはステンレス製 近位インプラントは HDP 製で セメントを使用せずに挿入した 1 年後に右側の人工手関節置換術を施行した 右側は 近位インプラントの関節面が HDP 製であること以外 全てアルミナセラミック製のセメントレスインプラントを使用した 初回手術後 3 年目では 疼痛無く 背屈 30/10 掌屈 10/15 橈屈 5/- 10 尺屈 20/-10 であった その後 15 年間大工の仕事を継続した 32 年経過後の現在 日常生活上疼痛はない 可動域は 背屈 0/10 掌屈 0/5 橈屈 -10/-10 尺屈 10/15 回内 80/80 回外 30/45 握力は 17/22kg qdash は 8.9 であった 単純 X 線像でインプラントの明かな沈下や周囲の透亮像は無いが セラミック側では周囲に著しい骨増生が見られた 考察 安定性を重視した本人工関節は 近位関節面が橈尺 掌背方向にそれぞれ異なった曲率半径をもつ凹面を形成し 掌側部が遠位に長い独特な形状を有している 術後 32 年経過し 可動性は左側にごくわずか残存する程度であったが 疼痛もなく機能的肢位で安定しており 患者の満足度は非常に高かった - 65 -
シンポジウム 6 神経移植 第 2 会場 (9F 大会議室 902)14:30 15:40 S6-1 上腕部正中神経欠損に対する神経移植術の中期成績 大阪大学医学部整形外科 田中啓之 信貴厚生 岡田潔 岡久仁洋 村瀬剛 はじめに 上肢重度外傷に伴う上腕部正中神経欠損に対して神経移植術による治療を行ったので その治療成績を報告する 症例 1 13 歳男性 自転車でガラス板に衝突し右上腕遠位内側に切創受傷 前医での処置後に当院紹介受診となった 上腕動脈損傷 正中神経損傷を認め 受傷 15 日後に上腕動脈吻合及び正中神経欠損部に神経移植術 ( 右腓腹神経を採取 4cm の cable graft 7 本 ) を施行した 術後 1 年 3 ヶ月から正中神経支配筋筋力の回復が認められ 術後 8 年の時点ですべて M4 以上にまで回復し 箸使用 書字も全て右手で行っている 症例 2 16 歳男性 バイク運転中に自損事故にて受傷 前医で右上腕骨開放骨折に対して観血的整復固定術 上腕動脈損傷に対して血行再建術が行われ 高度に汚染した断裂正中神経は 10cm にわたり切除された 当院紹介受診後の受傷後 2 ヶ月で正中神経断裂に対する手術を行った 正中神経断端の新鮮化を行ったところ 15cm の欠損となったため 両側腓腹神経 右外側前腕皮神経を採取し 15cm の cable graft 5 本で神経移植術を施行した 術後 2 年 6 ヶ月から徐々に筋力の回復が認められ 術後 7 年 6 ヶ月の時点で正中神経支配筋の筋力はすべて M4 にまで回復している 考察 上腕部正中神経欠損に対する神経移植術の治療成績は概ね良好であったが 回復まで長期間を要するため 注意深い経過観察が必要であると考えられた - 66 -
シンポジウム 6 神経移植 第 2 会場 (9F 大会議室 902)14:30 15:40 S6-2 神経再生誘導術後の回復過程を電気生理学的に評価しえた尺骨神経背側枝損傷の 1 例 1) 大阪医科大学整形外科 2) 大阪医科大学リハビリテーション医学教室 横田淳司 1 仲野春樹 2 大野克記 1 藤野圭太郎 1 根尾昌志 1 目的 末梢神経損傷に対する神経再生誘導チューブの臨床報告が散見されるが 回復の指標には主に Semmes- Weinstein (SW) 法や 2 点識別覚 (2PD) が用いられており 電気生理学的に評価した報告は少ない 今回我々は 神経再生誘導術後の回復過程を神経近接法 (near nerve 法 ) を用い電気生理学的に評価しえた 1 例を経験したので報告する 症例 20 歳女性 陶器の破片が左手関節尺側部に刺さり受傷 直ちに前医で創縫合処置を受けたが 手背尺側の知覚障害が改善せず 受傷 7 ヶ月後に当科を初診 左尺骨神経背側枝損傷と診断し 手術を施行した 尺骨神経背側枝は創部深層で断裂し 近位 遠位共に断端は腫大していた 両断端を十分に新鮮化すると 18mm の欠損を生じ ナーブリッジ TM で架橋した 成績 術後 3 ヶ月時に手背尺側に表面電極を設置し sensory nerve action potential (SNAP) を測定したが導出できなかった そこで術後 6 ヶ月時以降は 超音波ガイド下に前腕に針電極を挿入して near nerve 法による SNAP を順行性に測定した 術後 12 ヶ月時より SNAP が導出され sensory conduction velocity (SCV) は 28.1m/s 術後 24 ヶ月時には 46.2m/s まで改善した SW 法 2PD では術後 6 ヶ月時より閾値 識別覚の改善を認め SW 法では術後 24 ヶ月時には健側と同等まで回復した 術後 26 ヶ月の現在 自覚症状はない 結論 神経再生誘導術後の回復を near nerve 法を用い電気生理学的に証明しえた - 67 -
シンポジウム 6 神経移植 第 2 会場 (9F 大会議室 902)14:30 15:40 S6-3 手根管開放術による医原性正中神経損傷 名古屋大学医学部手の外科 建部将広 平田仁 山本美知郎 栗本秀 岩月克之 西塚隆伸 大西哲朗 現在手根管症候群に対しては minimum open での手根管開放術 ( 以下 OCTR) と鏡視下手根管開放術 ( 以下 ECTR) が広く施行されているが 時に神経損傷をきたしたとする報告が散見される 手根管開放術後に麻痺の悪化 遷延 疼痛を生じ 当院で二次手術を施行した症例を検討した 症例は 5 例 男性 1 例 女性 4 例 年齢は 54 歳から 85 歳であった 先行した手術は ECTR3 例 OCTR2 例でいずれも手外科専門医ではない整形外科医にて施行されていた ECTR は 3 例全例が完全断裂であり 断端の gap は 10-30 ミリ 2 例は腓腹神経 1 例は内側上腕皮神経を用いて cable graft としていた OCTR は neuroma in continuity であり 瘢痕を切除し 断端を新鮮化した後に 1 例は内側上腕皮神経 1 例は人工神経を用いて手術を行った 初回手術から神経移植 縫合までは 1.5-14 ヶ月を要していた なお ECTR のうち 2 例で併せて Camitz 法にて母指対立腱再建を施行していた 全症例神経移植は必要で 完全断裂の症例は手根管開放術から経過時間が長くなると gap が大きくなる傾向を認めた 術後の判断にはエコーや MRI による評価が有効であった OCTR ECTR ともに手根管開放術で神経損傷は生じうるものであり 発生が疑われた場合 速やかに適切な対応が必要と考えられた - 68 -
シンポジウム 6 神経移植 第 2 会場 (9F 大会議室 902)14:30 15:40 S6-4 切断指再接着後の指神経欠損修復に PNRD を用いた臨床経験 1) 大阪掖済会病院手外科外傷マイクロサージャリーセンター 2) 静岡理工大学手微小外科先端医工学 五谷寛之 1,2 田中祥貴 1,2 佐々木康介 1,2 1,2 八木寛久 はじめに 近年ドナーンサイトの犠牲を伴わない人工神経が臨床に用いられるようになってきている 切断指再接着術後の神経欠損例に対する演者の PNRD の臨床は数少ないものであるが経験を基に結果と共に今後の展望を述べる 対象及び方法 対象となる手指及び受傷機転 : 同意取得時の年齢は 20 歳以上 65 歳未満の切断指を中心とする 5 症例 受傷指は右示指橈側 右小指橈側 左示指橈側 左示指橈側 右中指橈側指神経である 2PD SW テスト チネルサインは各々術前 術後 3 か月 6 か月 9 か月 12 か月に調査した 結果 12 か月の最終結果 :2PD Good が 4 例 Poor が 1 例であった SW 検査は S44 例 S2 が 1 例 チネルサインはありが 3 例 なしが 2 例であった 全経過は講演で述べる 有害事象としては屈曲拘縮の合併 2 例 創感染が 1 例 萎縮性胃炎が 1 例 感冒が 1 例であった 考察及びまとめ 切断指再接着をはじめとする重度手指外傷において指神経再建に神経移植が必要とされる 利点としてはドナーサイトの犠牲がない事が挙げられる他 局所麻酔での神経移植の適応が増える事などが考えられる 今回の臨床例の最終結果はおおむね良好と考えられた 一方屈曲拘縮合併例においてリハビリの開始時期や二期的再建の時期や方法の適応について経験を積んでいく必要性があると考えられた - 69 -
シンポジウム 6 神経移植 第 2 会場 (9F 大会議室 902)14:30 15:40 S6-5 神経移植の種々相 清恵会病院大阪マイクロサージャリーセンター 山野慶樹 金城養典 矢野公一 坂中秀樹 末梢神経に縫合不能な欠損がある場合 より元の機能を目指して 機能再建術より神経移植による機能再建を施行してきた 移植方法は移植部位により Monograft から Cable graft 適応症例には血管柄付き神経移植も行った 混合神経より 知覚 あるいは運動神経への移植が回復が良好で 腕神経叢部で行た例では機能の分離が不良であった 小児に施行した例では 殊のほか良好であった しかし神経移植例の神経電動速度の回復は健側に比べ 高々 75 ~ 80% 程度であった 特殊な症例としては腰椎の破裂骨折よる馬尾神経断裂に対して 神経移植をした例がある - 70 -
第 35 回中部日本手外科研究会主題
主題 橈骨遠位端 手根骨骨折 第 1 会場 (9F 大会議室 901)17:05 18:00 T-1 橈骨遠位端骨折に対する Meira Distal Radius Plate System I-type の治療成績 1)JA 愛知厚生連海南病院 2) 名古屋市立大学整形外科 3) 総合大雄会病院 藤浪慎吾 1 関谷勇人 1 高田直也 1 向藤原由花 1 勝田康裕 2 岡本秀貴 2 3 犬飼智雄 目的 当院では橈骨遠位端骨折の骨接合術を行う場合 月状骨窩の骨片が関節面からある程度距離のある症例に対しては Meira Distal Radius Plate System I-type( 以下 I-plate) を第一選択として使用している その術後成績を検討したので報告する 対象と方法 2014 年 5 月から 2017 年 5 月までに I-plate で手術加療を行い 術後 5 か月以上経過観察可能であり 術後臨床評価の行われていた 49 症例を対象とした 男性 6 例 女性 43 例 平均年齢は 65 1 歳 (18 ~ 81 歳 ) であった 骨折型は AO 分類において A2:4 例 A3:12 例 B2:1 例 B3:4 例 C1:6 例 C2:13 例 C3:9 例であった 機能評価は Quick DASH score Cooney の評価法改変を用いて行い 画像評価は術直後と最終観察時の単純 X 線像で Volar tilt Radial inclination Ulnar variance( 以下 VT RI UV) を計測し 術後の矯正損失を算出した 結果 Quick DASH score は Disability/symptom: 平均 11.7 点 Work: 平均 11.0 点 Sports/music: 平均 10.0 点であり Cooney の評価法改変では Excellent:42 例 Good:6 例 Poor:1 例であった 矯正損失は平均で VT:0.7 RI:0.5 UV:0.8mm であった 合併症は術後早期に骨折部が転位したため再手術を必要とした症例を 1 例 一過性に正中神経麻痺を生じた症例を 1 例認めた 考察 橈骨遠位端骨折に対する I-plate を用いた骨接合術は矯正損失も少なくおおむね良好な治療成績であった - 72 -
主題 橈骨遠位端 手根骨骨折 第 1 会場 (9F 大会議室 901)17:05 18:00 T-2 橈骨遠位端骨折治癒後の骨折の 2 例 健和会大手町病院整形外科 酒井和裕 目的 橈骨遠位端骨折は頻度が高く高齢者の転倒骨折が増加している このため 骨癒合獲得後に再度 同一領域の骨折をきたすこともある 今回 2 例を経験したので報告する 症例 1 80 歳 女性 55 年前に左橈骨遠位端骨折の保存療法を受けたが以後は問題なかった たまたま 3 年前に X 線で橈骨背屈 8 尺骨頭の変形と 2.4 mm の突き上げ DRUJ 軽度変形性変化が確認された 今回 転倒で左の粉砕 Colles 骨折 AO 分類 C2 尺骨茎状突起基部骨折を受傷した 1 週間後に DVR crosslock plate で骨接合し 橈骨掌屈 3 尺骨 null variant と改善した DRUJ は安定し尺骨茎状突起は整復され放置した 術後 1 週間でギプス除去し回内外に若干の制限があるのみで成績良好である 症例 2 84 歳 女性 8 月前に右橈骨遠位端骨折 AO 分類 C3 尺骨茎状突起尖端骨折 DRUJ 開大無を受傷し DVR plate でほぼ解剖学的に整復 骨癒合し症状もなかった 今回 転倒で受傷し右 Colles 骨折 AO 分類 A3 DRUJ 亜脱臼を受傷した 橈骨は plate 再中枢 screw 部で粉砕骨折したがインプラントに折損はなかった 整復long plate 固定で経過観察中である 考察 骨折治癒後骨折は頻度が少なく報告例は少ない しかし 変形治癒の骨折は整復目標や固定法 インプラント部は固定材と設置部位等の問題があり これらは骨質や活動性で異なる - 73 -
主題 橈骨遠位端 手根骨骨折 第 1 会場 (9F 大会議室 901)17:05 18:00 T-3 高度な短縮を伴った橈骨遠位端骨折後の偽関節に対して手術を行った 2 例 1) 金沢大学附属病院整形外科 2) 整形外科米澤病院 中田美香 1 多田薫 1 山本大樹 1 中嶋宰大 1 松田匡司 1 米澤幸平 2 1 土屋弘行 目的 橈骨遠位端骨折が偽関節に至ることは稀である 高度な短縮を伴った橈骨遠位端骨折後の偽関節に対して 尺骨遠位端の切除および切除骨片の骨移植により加療した 2 例を経験したので報告する 症例 1 76 歳女性 右橈骨遠位端骨折を受傷し 近医でギプス固定を行ったが変形が進行したため 受傷後 4 か月で紹介となった 手関節は橈屈変形しており X 線像では橈骨遠位端骨折後の偽関節と ulnar variance 18mm の橈骨短縮を認め 橈骨手根関節面の半分以上が欠損していた 手術では尺骨遠位端を切除して切除骨片を橈骨手根関節面に移植し 偽関節部には脛骨から骨移植を行いプレートで固定した 術後 5 か月で骨癒合が得られた 症例 2 21 歳女性 13 歳時に左橈骨遠位端開放骨折を受傷した後 変形治癒したまま放置していた 手関節は橈屈変形しており X 線像では橈骨遠位端骨折後の偽関節と ulnar variance 25mm の橈骨短縮を認め 橈骨手根関節面の一部が欠損していた 手術では尺骨遠位端を切除して切除骨片と腸骨を偽関節部に移植し プレートで固定した 術後 6 か月で骨癒合が得られた 考察 自験例は橈骨手根関節面の欠損に加え 橈骨の高度な短縮のために遠位橈尺関節や尺骨と手根骨の適合性が不良であった そこで Sauve-Kapandi 法ではなく尺骨遠位端を切除して切除骨片を移植骨として再利用する術式を選択した その結果 橈屈変形は矯正され 手関節の安定性が得られた - 74 -
主題 橈骨遠位端 手根骨骨折 第 1 会場 (9F 大会議室 901)17:05 18:00 T-4 Terrible triad injury of the elbow を合併した Perilunate injury の一例 1) 公立陶生病院 2) 名古屋市立大学病院 3) 名古屋市立東部医療センター 4)JA 愛知厚生連海南病院 早川和男 1 岡本秀喜 2 千田博也 渡邊宜之 1 4 関谷勇人 3 早稲田裕也 1 Perilunate Injury と Terrible triad injury of the elbow は それぞれが極めてまれであり かつ非常に重篤な上肢外傷の一つである 今回我々は Terrible Triad Injury と Perilunate Injury を同側上肢に発症した症例を経験した それぞれに対して手術加療を行い 術後後療法を経た 5 か月における治療成績は 肘関節 JOA スコア :58 Mayo elbow performance score:75 Quick-DASH score: 31.8 HAND20:47.5 と良好ではなかった 本症例に対する治療戦略を検討すべく 若干の文献的考察を加えて報告する - 75 -
主題 橈骨遠位端 手根骨骨折 第 1 会場 (9F 大会議室 901)17:05 18:00 T-5 有鉤骨鉤骨折を合併した掌側転位型橈骨遠位端骨折の 1 例 静岡市立清水病院 前田篤志 栩木弘和 河野友祐 菊池謙太郎 古川満 奥山邦昌 背景 有鉤骨鉤骨折は比較的稀な骨折である 今回我々は有鉤骨鉤骨折を合併した掌側転位型橈骨遠位端骨折の 1 例を経験したので報告する 症例 60 歳 男性 バイク走行中に転倒受傷した 開放創は認めず 単純 X 線 CT にて掌側転位型橈骨遠位端骨折 (AO 分類 23-C3) 有鉤骨鉤骨折を認めた 受傷後 12 日目に手術を施行した 手術は有鉤骨背側より Headless compression screw (Acutrak mini) にて固定 橈骨遠位端骨折に対して掌側プレート固定 人工骨移植と創外固定を施行した 術後 6 週で創外固定を抜去し ROM 訓練を開始し 現在 3 ヵ月の時点で経過観察中である 考察 比較的な稀な有鉤骨鉤骨折を合併した掌側転位型橈骨遠位端骨折の 1 例を受傷機転など含めて考察し発表する - 76 -
主題 橈骨遠位端 手根骨骨折 第 1 会場 (9F 大会議室 901)17:05 18:00 T-6 精密加工機で作製した自家骨製ネジを用い加療した舟状骨偽関節の治療成績 島根大学医学部整形外科 山上信生 今出真司 山本宗一郎 内尾祐司 目的 舟状骨偽関節に対する一般的治療は金属製ネジを用いた偽関節手術であるが 癒合率はいまだ高いとはいえない 我々は清潔環境下で使用可能な精密 NC 旋盤を開発し 手術現場で自家骨からリアルタイムにネジを作製し骨接合を行うシステムを構築し臨床応用している 舟状骨偽関節手術に対する骨接合材としての自家骨製ネジの有用性を検証する 方法 対象は舟状骨偽関節 3 例で 手術時平均年齢は 28 歳であった 自家骨は脛骨中央から採取し 滅菌処理を施した NC 旋盤 (MTS4 ナノ社 ) を用いネジを作製した ネジのサイズは症例毎に術前の CT から適切なサイズを決定した 術後外固定を行い 疼痛軽減を待って適宜除去した 臨床評価 (Modified Mayo Clinical Wrist score) を術前および最終調査時に行い比較した また X 線像および CT で骨癒合や骨製ネジの経時的変化を調査した 結果 平均経過観察期間は 15 ヵ月であり 術前臨床評価は平均 77 点から最終調査時平均 98 点に改善した 全例において偽関節部の骨癒合を認め 骨製ネジは母床骨と同化していた 採骨部側の下肢機能障害は認めず 脛骨採骨部は経時的に 骨の再生を認めた 結論 金属製ネジでは 骨折部に大きい金属が通ることにより骨癒合に悪影響が出ること CT や MRI の際にアーチファクトが生じ術後評価が難しいといった欠点があげられる 本結果から 自家骨製ネジは舟状骨偽関節手術に対する骨接合材として有用であると考えた - 77 -
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第 35 回中部日本手外科研究会一般演題
一般演題 1 手指骨折 第 1 会場 (9F 大会議室 901)15:25 15:50 O1-1 折り紙式血管柄付き骨膜移植による手指再建の手技と課題 国立病院機構呉医療センター 中国がんセンター整形外科 蜂須賀裕己 濱田宜和 下瀬省二 濱崎貴彦 泉田泰典 藤森淳 森亮 はじめに 当科は血管柄付き骨膜を折り紙の様に組み立てて移植する手指関節再建法を開発した 本法は従来の足趾関節移植に代わって可動性の高い成人手指関節の再建方法であり これまでその良好な成績を紹介した 最長経過観察期間は 5 年以上となり 手技はほぼ確立されつつあるが同時に課題も明らかになりつつある 今回我々は手技とその課題に焦点を当てて報告する 対象 症例は当科で折り紙式血管柄付き骨膜移植 (Origami Vascularized Periosteum Flap:Origami Flap) を施行した 5 例である 平均年齢 56 歳 部位は母指 IP/MP 関節各 1 例 PIP 関節 3 例 経過観察期間は平均 2 年 2 カ月 手術手技 血管柄付き骨 骨膜を膝内側から採取した後 片側関節再建では切り込みを入れて折り畳み縫合して関節面 指節骨 靭帯 腱付着部を作成した 全関節再建は二つの骨片を骨膜につけた状態とし 骨を包むように骨膜を縫合して骨膜ヒンジを作成した 方法 再建部位の疼痛 手指機能 画像所見と追加手術について検討した 結果 疼痛は平均 VAS8mm 関節可動域 50 ピンチ力患健側比 100% DASH4 点であった 画像所見では変形性関節症様の変化を認めた症例が 3 例あった 追加手術として 3 例で腱剥離を要した 考察 Origami Flap の術後機能は全般的に良好であるが 良好な可動域を得るためには腱剥離が必要となる また 母指 MP 関節では支持性の改善が課題になることが示唆された - 80 -
一般演題 1 手指骨折 第 1 会場 (9F 大会議室 901)15:25 15:50 O1-2 当院における指部背側の骨傷を伴う軟部組織欠損症例の治療法に関する検討 1) 徳島県鳴門病院手の外科センター 2) 田岡病院 日比野直仁 1 山野雅弘 1 佐藤亮祐 1 寺井智也 1 近藤研司 1 2 高井宏明 緒言 指部背側は軟部組織が薄く 外傷により皮膚欠損 伸筋腱欠損 骨軟骨欠損に至りやすい 当院で行った指部背側の軟部組織欠損を伴う外傷に対する治療方法を調査したので報告する 方法 2011 ~ 2017 年に加療した 7 例 男性 7 例 平均年齢 50 歳を対象とした 伸筋腱区分 再建を要した組織 ( 骨 軟骨 伸筋腱 皮膚 ) 再建方法を後ろ向きに調査した 結果 罹患部位の伸筋腱区分は Zone I ~ III:3 例 II:1 例 III:1 例 III ~ V:1 例 V:1 例であった 骨軟骨の再建には肋軟骨 :2 例 遊離腸骨 :2 例 放置 :3 例であり 関節を温存再建したのが 5 例 関節固定術が 2 例であった 皮膚の再建は逆行性背側中手骨動脈皮弁が 3 例 遊離大腿骨内顆からの骨膜移植 + 植皮が 2 例 遊離静脈皮弁が 1 例 遊離外側上腕皮弁が 1 例であった 伸筋腱の再建には静脈皮弁に長掌筋腱を合併移植が 1 例 逆行性背側中手動脈皮弁に固有示指伸筋腱を合併が 2 例であった 考察 指部背側皮膚欠損の再建は第一選択として 有茎の逆行性背側中手骨動脈皮弁が用いられ 様々な理由から実施不能な場合に他の皮弁が選択されていた 骨欠損の再建に関しては 年齢 社会背景 罹患指 外傷の程度により PIP 関節を温存可能かどうかで種々の再建が行われていた - 81 -
一般演題 1 手指骨折 第 1 会場 (9F 大会議室 901)15:25 15:50 O1-3 術後早期にスポーツ復帰を許可した手指骨折の 2 例 藤田保健衛生大学整形外科 黒岩宇 志津香苗 長谷川正樹 志貴史絵 船橋拓哉 鈴木克侍 はじめに 骨折において骨癒合を確認してからスポーツ復帰を許可することが一般的である 今回我々は 骨癒合前に術後早期にスポーツ復帰を許可した手指骨折の 2 例を経験したので 文献的考察を加え報告する 症例 1 18 歳女性 ソフトボール部所属 右投げ右打ち外野手 ソフトボール中にデッドボールを受け受傷し 左小指中手骨基部関節内骨折を認めた 約 7 週後に県体会があり 出場を希望された 受傷 11 日目に手術を施行 術後 1 週で外固定除去し 術後 3 週で K-wire 抜去した 術後 4 週よりフリーバッティングを開始し フルグリップは許可しなかったが 県体会に参加可能であった 術後 2 か月の時点で可動域制限なく VAS 0 であった 症例 2 24 歳男性 医学部バスケットボール部所属 右利き バスケットボール中に相手と接触受傷し 左中指骨性 mallet を認めた 約 8 週後に西医体があり 出場を希望された 受傷 9 日目に手術を施行 術後 5 週で抜釘し自動 ROM 開始 術後 6 週よりテーピングでの練習を許可し 西医体に参加可能であった 術後 2 か月の時点で中指 DIP 関節の自動屈曲 40 VAS 20 であった 考察 患者の理解が良好であれば 完全な骨癒合を待たずにスポーツ復帰を許可してもよいと考える - 82 -
一般演題 2 神経 第 2 会場 (9F 大会議室 902)15:45 16:25 O2-1 破格長掌筋腱を伴った手根管症候群の 1 例 1) 有田市立病院整形外科 2) 有田市立病院和歌山手の外科研究所 山中学 1 辻本修平 1 2 谷口泰徳 はじめに 破格長掌筋腱を伴った手根管症候群の稀な 1 例を経験したので報告する 症例 67 歳男性 職業は畳職人 約 1 年前より右手掌にシビレを自覚し最近 右母指球筋の萎縮が生じてきた 既往歴に糖尿病を認めた Tinel sign は陽性 Phalen test も陽性であった また 電気生理学的検査では 右正中神経の終末潜時が 8.64ms と遅延を認めた 単純レントゲン検査では 右手根管内には明らかな占拠性病変は認めなかった 右手根管症候群の診断にて手根管開放術を行った 術中所見では 横手根靭帯は著明に肥厚しており 横手根靭帯を切開すると手根管内に破格腱が存在し その橈側を正中神経が走行していた 破格腱は手掌腱膜の深層部に停止していた 正中神経は横手根靭帯によって著明に圧迫されていたが 破格腱による圧迫は認めなかった為 横手根靭帯のみ切離し手術を終了した 術後 2 週間時には右示指のシビレは消失し 術後 6 週間時には手掌のシビレ及び右母指球筋の改善を認めた 考察 本症例は畳職人であり 手掌をよく使うことにより横手根靭帯が肥厚したことにより発症したと考えられた また 長母指屈筋 浅指屈筋 深指屈筋が全て存在しており 破格腱の走行から長掌筋の破格である Palmaris profundus であると思われた 結語 Palmaris profundus を伴った手根管症候群という非常に稀な症例を経験し 手根管解放術により症状が改善したため 文献的考察を加えて報告した - 83 -
一般演題 2 神経 第 2 会場 (9F 大会議室 902)15:45 16:25 O2-3 橈骨遠位端骨折に合併した尺骨神経麻痺の 1 例 名古屋掖済会病院整形外科 リウマチ科 村山敦彦 渡邉健太郎 太田英之 目的 橈骨遠位端骨折に正中神経麻痺を合併することはしばしばあるが 今回 稀な橈骨遠位端骨折に尺骨神経麻痺を合併した症例を経験したので報告する 症例 症例は 29 歳の男性で 乗用車を運転中に電柱に衝突し受傷した 初診時所見として 手関節の背屈 橈屈変形が著明で 手関節痛と尺骨神経領域の感覚障害を認めたが 粗大な手指運動は可能であった レントゲン上 手関節面に近い部位における橈骨遠位端骨折と尺骨茎状突起骨折を認めた 腋窩伝達麻酔下に徒手整復を行ったのちギプス固定とし 受傷 6 日目に橈骨をプレートとスクリューで 尺骨をプレートで内固定を行った 術後も尺骨神経領域の異常感覚は残存し 手関節尺側における Tinel 様叩打痛を認め Froment 徴候陽性 手指内外転不能 鉤爪変形が顕在化した MRI では明らかな神経断裂は認めなかったが 神経伝導速度では not evoked で 針筋電図で手関節より遠位の尺骨神経支配筋の脱神経所見を認めた 内固定術後 8 週で神経剥離術を施行した 橈骨骨折部より 3cm 近位で 周辺組織との癒着が高度であった 術後 2 か月の現在 尺骨神経麻痺は改善傾向にある 考察 高エネルギー外傷で転位が著明な症例では尺骨神経麻痺を合併する可能性があることを認識する必要がある 骨接合時に神経の状態を確認すべきか否かは議論のあるところであるが 回復しない場合は早期に神経剥離術を行なうことが望ましい - 85 -
一般演題 2 神経 第 2 会場 (9F 大会議室 902)15:45 16:25 O2-4 Neviaser 変法による尺骨神経麻痺手の示指外転機能再建術 ( 術式の工夫を中心として ) 1) 北須磨病院整形外科 2) 田岡病院 3) 徳島県鳴門病院 4) 高松赤十字病院 浜田佳孝 1 高井宏明 2 日比野直仁 3 佐藤亮祐 3 浜紳悟 3 4 笠井時雄 Neviaser 法による示指外転機能再建術後に まだピンチ力の改善が充分でない術後 3 か月でも つまみ動作の改善を認める症例を経験する 演者は 本手術は特に示指の MP 関節を安定させる事に重要性があると考え 2006 年より以下の如く術式を変更して行った 手術の変更点は 長掌筋腱 (PL) は全長で採取して 2 つ折りとし 2 重束で使用した 一方は 第 1 背側骨間筋の腱様の付着部に縫合し 長母指外転筋 (APL) には PL のほぼ中央で縫合し 他方は示指基節骨の中枢寄りに Bone anchor で固定した また APL 採取時には腱鞘も切開し APL の筋腹まで剥離し 強めの緊張で示指外転方向へ腱移行した 術後は 1 週のシーネ固定と 3 週第 2 指間に示指外転を維持する様にガーゼを入れてテーピング固定した 対象は赤堀分類の stage 4 以上の重度肘部管症候群 17 例 前腕から肘部尺骨神経の断裂で尺骨神経縫合後 6 か月以上経過した 2 例で 術前に母指内転筋と第 1 背側骨間筋の筋萎縮があり つまみ動作の困難を訴えていた 肘部管症候群では神経の除圧に加えて同時に腱移行術を行った 成人男性で PL は全長で 18cm 程度採取可能で 折り返して長さの不足した症例は 1 例のみで 目立った合併症もなかった ピンチ力の改善は母指内転再建を同時に行った神経縫合例でより良好であった 本手術の長所は 示指の安定化が早期より得られる事と 陥凹した第 1 指間に膨らみも得られ外観の改善もよく APL は中枢まで剥離しており母指の外転障害も生じにくい点と思われた - 86 -
一般演題 2 神経 第 2 会場 (9F 大会議室 902)15:45 16:25 O2-5 胸部外科手術に関連した腕神経叢損傷 和歌山県立医科大学整形外科 下江隆司 岩崎博 山田宏 はじめに 今回我々は 胸部外科手術に関連した腕神経叢損傷の臨床像を調査したので報告する 対象と方法 対象は当院で直近 2 年間に行われた胸部外科手術 402 例のうち 術後に腕神経叢損傷と診断した 5 例である 性別は全例男性 年齢は 52-75 歳 ( 平均 60.8 歳 ) 罹患側は右 2 例 左 3 例であった 体位は全例仰臥位 アプローチ法は全例で胸骨正中切開 2 例で鎖骨下アプローチが併用されていた 麻痺型と症状 発症に関連する要因 治療法 予後を調査した 結果 麻痺型は全例下位型で 3 例で手関節伸展 手指屈曲筋力低下 他の 2 例は巧緻性の低下を自覚していた C7 または C8 領域の知覚障害を全例に認め 2 例では灼熱感を伴う強いしびれを訴えていた 3 例に同側第 1 肋骨骨折 1 例に同側肘部管で尺骨神経伝導速度遅延みられた 治療は全例保存的に経過観察とし しびれの強い 2 例はプレガバリン デュロキセチンが投与された 術後 3-6 か月で 運動麻痺は 2 例で MMT5 3 例で MMT4 以上に回復し ADL 上支障はなかった 知覚障害は 2 例で消失 3 例で環小指に軽度のしびれが残存した 考察 5 例中 3 例で同側肋骨骨折を認め 下位腕神経叢が肋鎖間で圧迫され麻痺が生じた可能性が示唆された 我々の症例では予後は良好であったが 本病態を認識することで発生予防につながる可能性 また速やかに診断することで適切な治療方針決定 また患者の安心につながると考えられる - 87 -
一般演題 3 拘縮 第 2 会場 (9F 大会議室 902)16:25 17:00 O3-1 外傷を契機に発症した乾癬性関節炎による手関節拘縮の 1 例 1) 小牧市民病院 2)JA 愛知厚生連海南病院 3) 名古屋市立大学 五十棲秀幸 1 舩橋伸司 1 関谷勇人 2 岡本秀貴 3 3 大塚隆信 目的 外傷後の乾癬性関節炎による手関節拘縮に対して 観血的関節受動術を行ったため報告する 症例 13 歳男性 柔道中に左前腕両骨骨折を受傷 同日 K-wire にて経皮的骨接合を施行した 術後は骨癒合に乏しく ギプス固定を 2 か月行った K-wire 刺入部に出現した皮疹が全身にも出現し 皮膚科にて乾癬と診断された 術後半年 手関節の背屈及び前腕回外制限が残存し 装具療法を開始した 術後 1 年 手関節背屈 0 度 掌屈 50 度 前腕回内 90 度 回外 10 度 左小指 PIP 関節の変形も出現し RF 陰性 爪の過角化があることから CASPER 分類 4 点であり 乾癬性関節炎と診断した 術後 1 年 4 か月 皮膚科にてアダリムマブ開始 その後 回外の改善は見られたが 手関節可動域は他動背屈 -10 度 掌屈 50 度と改善傾向になかった CT 画像にて橈骨月状骨間の可動域は約 10 度 月状有頭骨間の可動域は約 30 度であった 受傷 1 年 8 か月 橈骨手根関節の観血的関節受動術を行い 他動での手関節背屈 40 度 掌屈 20 度 回内 90 度 回外 60 度と改善傾向にある 考察 外傷により乾癬及び乾癬性関節炎を発症することがある 本症例は骨折 手術侵襲が乾癬性関節炎の発症誘因となったと考えられる ただし 乾癬性関節炎が手関節に生じたという報告は見つからなかった アダリムマブ及び観血的関節受動術により可動域の改善が得られたと考えられる まとめ 外傷後に発症した乾癬性手関節拘縮に対して観血的関節受動術を行った - 88 -
一般演題 3 拘縮 第 2 会場 (9F 大会議室 902)16:25 17:00 O3-2 ばね指術後に進行する屈曲拘縮に対し手術的治療を行った 1 例 1) 春日井市民病院リハビリテーション科 2)JA 愛知厚生連海南病院整形外科 3) 名古屋市立大学整形外科 久保田雅仁 1 関谷勇人 2 3 岡本秀貴 諸言 ばね指術後の保存治療抵抗性の屈曲拘縮に対し手術を行ったので報告する 症例 51 才女性 他医で右環指の腱鞘切開術を受けた後 可動域練習を行っていたが屈曲拘縮が徐々に強くなったため別の手外科専門医を経由して当科紹介受診となった 初診時 環指他動伸展 MP-42 PIP-80 と高度の屈曲拘縮を認めた 自動屈曲は指尖手掌距離約 1cm であった 隣接する中指小指にも屈曲拘縮傾向を認めた 手術の詳細は不明であったがエコー所見から Bowstringing ではないと判断した Joint jack 装着と OT によるリハビリを行ったが就業しているためスプリント装着はその合間および夜間に限られた 約 6 週間の治療後 屈曲拘縮は改善せずむしろ悪化傾向を認めたため保存治療の限界と考え手術を行った 術中所見 :A2 プーリーは保たれていた FDS の PIP 関節付近での高度な癒着が主因と考えられた 腱表面には粗雑化あり 剥離操作によるプーリーの損傷が危惧され また FDS の器質的変化や再癒着の可能性も考慮し FDS を全切除した 軽い授動操作を追加して MP PIP 共ほぼ完全伸展可能となった 術後は神経ブロックを併用したリハビリを行い厳重に夜間装具を使用した 考察 ばね指術後の PIP 関節屈曲拘縮についてはよく知られているが手術的治療を要することは稀である 対策として慎重な後療法以外に初回手術での FDS 切除も考慮される - 89 -
一般演題 3 拘縮 第 2 会場 (9F 大会議室 902)16:25 17:00 O3-3 小児両前腕骨骨折に合併した軽症型 Volkmann 拘縮の 1 例 1) 大阪市立大学医学部附属病院整形外科 2) 大阪市立大学大学院医学研究科整形外科 玄承虎 1 岡田充弘 2 横井卓哉 2 斧出絵麻新谷康介 2 上村卓也 2 2 中村博亮 2 はじめに 小児前腕両骨骨折術後に手指伸展障害を来し 軽症型 Volkmann 拘縮と診断した症例について報告する 症例 13 歳男性 転倒し左前腕両骨骨折を受傷 受傷後 4 日目に橈尺骨骨幹部骨折に対してプレートを用いて骨接合術施行された 術後 3 か月で環小指の伸展制限が残存するため当科紹介受診となった 当科受診時 手関節中間位での環小指伸展制限と尺骨の骨癒合遅延を認めた MRI 像では明らかな筋萎縮像は認めなかった 装具を用い保存加療を行うが 伸展制限は改善せず 骨癒合を認めないことから 受傷後 9 か月で手術施行した 骨折部周囲の癒着を剥離するも 環小指の伸展制限は改善しなかった 屈筋群に変性を疑う所見を認め 筋性拘縮が疑われたため fractional lengthening を行い伸展制限の改善が得られた 病理検査において筋組織の線維化を認めた 考察 前腕両骨骨折後の手指拘縮に関する報告では 屈筋群の骨折部位への癒着が散見される 本症例は 骨折部周囲を剥離しても伸展制限の改善は得られず 術中所見 病理所見を併せて考えると 軽症型 Volkmann 拘縮により環小指屈曲拘縮を来したものと考えられる fractional lengthening により環小指の可動域は正常となった 結語 本症例は前腕の軽症型 Volkmann 拘縮と診断し fractional lengthening の追加により手指可動域の改善が得られた 前腕両骨骨折には Volkmann 拘縮の合併を念頭において治療する必要がある - 90 -
一般演題 3 拘縮 第 2 会場 (9F 大会議室 902)16:25 17:00 O3-4 刺創により生じた上腕コンパートメント症候群の一例 金沢大学附属病院整形外科 松田匡司 多田薫 山本大樹 中嶋宰大 中田美香 土屋弘行 緒言 刺創により生じた上腕コンパートメント症候群の一例を経験したので報告する 症例 40 歳 男性 頭部 左上腕近位部および遠位部にサバイバルナイフによる多数の刺創を受傷したため当院救急搬送となった 明らかな動脈性の出血は認めなかったが 左上腕遠位部で橈骨神経が二重切断されていたため 刺創に対する皮膚縫合術および神経移植術を施行した 術後経過は特に問題なく術後 10 日目に自宅退院となった しかし 退院後次第に左上腕近位部の疼痛が出現し増悪したため 術後 16 日目に当院救急部を受診された 上腕近位部の強い疼痛に加え同部の皮下出血と著明な緊満を認めたことから 上腕コンパートメント症候群と診断した 上腕近位部の刺創を再度展開したところ 上腕三頭筋長頭と外側頭の間に大量の血腫を認めた 血腫の深部では上腕深動脈の分枝と考えられる血管から動脈性の出血を認めたため 結紮止血した 再手術後 症状は速やかに消失した 考察 一般的にコンパートメント症候群は前腕や下腿に発生し 上腕での発生例は稀である 自験例は一旦止血が得られていた血管からの再出血が原因となり 遅発性に発生していた 上腕コンパートメント症候群は過去の報告ではいずれも遅発性に発生しており 受傷から数日経過した後も本疾患に留意する必要がある - 91 -
一般演題 4 腱 第 2 会場 (9F 大会議室 902)17:00 17:35 O4-1 手術加療を要した橈側手根屈筋腱炎の 1 例 藤田保健衛生大学医学部整形外科 船橋拓哉 黒岩宇 志津香苗 志貴史絵 石村大輔 鈴木克侍 山田治基 症例は 44 歳女性 誘因なく左前腕屈側に限局した疼痛 腫脹 熱感を自覚した 近医皮膚科受診しステロイド薬と抗アレルギー薬の内服にて症状軽減するも再燃を認めたため 当院皮膚科紹介受診後に 発症から約半年で当科紹介受診となった 当院初診時の身体所見では 左前腕屈側皮下に 4.5 cm 4.5 cm の類縁形で弾性やや硬の熱感を伴う硬結を触れ 可動性は良好であった 画像検査では 超音波で橈側手根屈筋を取り囲むように低エコー領域を認めた また MRI では明らかな腫瘍性病変を認めず 皮下と橈側手根屈筋周囲に脂肪抑制 T2 強調像で高信号域が認められ 橈側手根屈筋腱炎と診断した NSAIDs 内服と局所の安静にて経過観察していたが 同部位の腫脹と熱感の増悪を繰り返すため 発症から約 9 か月で手術を施行した 手術所見では病変部周囲の癒着を軽度認め 橈側手根屈筋腱を取り囲むように瘢痕形成を認めた 瘢痕を可及的に切除し 病理に提出した 手術加療を要する橈側手根屈筋腱炎は稀であり 文献的考察を加えて報告する - 92 -
一般演題 4 腱 第 2 会場 (9F 大会議室 902)17:00 17:35 O4-2 長期間放置された小児ばね指の治療経験 1) 愛光整形外科 2) 慶應義塾大学整形外科 3) 藤田保健衛生大学整形外科 早川克彦 1 鈴木拓 2 中根高志 船橋拓哉 3 3 鈴木克侍 1 志津香苗 3 目的 一般に小児ばね指は成人になるまでに自然治癒する可能性が高い疾患である われわれは 10 年以上弾発現象が放置された症例に対し手術的治療を行い 手指の成長および可動域障害の有無を検討し報告する 方法 対象期間は平成 23 年から平成 29 年 10 月までに手術を行った 6 例 7 指である 症例は男性 1 例 女性 5 例 年齢は平均 15(12 ~ 18) 歳 発症年齢は平均 1.7(1 ~ 3) 歳であり罹患指は母指 6 指 中指 1 指であった 症状は杉本らの分類に従い Ⅱ 型が 3 指 Ⅲ 型が 4 指であった 手術は全例に A1-Pulley の完全切離を行い Extrusion Type の 4 例は腫瘤を切除し Protrusion Type の 2 例は腱内腫瘤を切離した 検討項目は単純 X 線の側面像から測定した手指骨 ( 末節骨 中節骨 基節骨 中手骨 ) の長径と術後 % TAM であった 成績 弾発現象は全例が消失した 手指骨長径の健側比は末節骨が平均 100% 中節骨が平均 100% 基節骨が 98.4% 中手骨が 100.7% であった 可動域は健側との比較 % TAM は 99% であった 結論 晩期手術に至った全症例は長径成長 機能障害を残さず治癒した 長期間弾発現象が放置されても適切な手術的治療が行われれば予後が良好であると考えられた - 93 -
一般演題 4 腱 第 2 会場 (9F 大会議室 902)17:00 17:35 O4-3 関節内遊離骨片にて小指環指屈筋腱皮下断裂した 1 例 京都第二赤十字病院整形外科 松木正史 奥田良樹 はじめに 手指屈筋腱皮下断裂は比較的まれな疾患といわれている 今回われわれは 他医で手関節捻挫の診断を受け保存加療中に小指環指屈筋腱皮下断裂を生じた 1 症例を経験したので報告する 症例 40 歳男性 転倒時に手をついて受傷し近医で保存的加療を受けたが小指環指屈曲困難および手指のしびれ感が出現したため受傷から 8 週間後に紹介受診した 初診時 小指環指 PIP 関節自動屈曲は可能だったが DIP 関節自動屈曲は不能であった 単純 X 線画像で掌尺側に約 2mm 程度の小骨片を MRI 像は Zone5 での腱断裂および掌尺側関節包の損傷を認めた また 神経伝導速度検査で手根管症候群と診断した 手術は 鏡視下で掌側橈骨手根靱帯付着部に約 2mm の骨欠損を認め 展開すると深指屈筋腱は断裂し 同部位で掌尺側関節包に僅かな亀裂があり そこから小骨片が突出していた 骨片摘出後に長掌筋腱を用いて brigde tendon graft を行った 翌日より早期自動屈曲伸展療法を開始し 術後 3 カ月で小指環指の自動可動域および握力 も改善し現職に復帰した 考察 手指屈筋腱皮下断裂の原因として 脆弱性に断裂を来す基礎疾患 先行する外傷や疲労性などが挙げられる 本症例は 転倒した際に掌側橈骨手根靱帯付着部剥離骨折と掌尺側関節包を損傷し その小骨片が関節内を遊離して関節包亀裂部に嵌頓突出したため皮下断裂を生じたと推測した 本疾患を念頭に置いた診療を行いうことが重要であると考えられた - 94 -
一般演題 4 腱 第 2 会場 (9F 大会議室 902)17:00 17:35 O4-4 痛風結節により左長母指伸筋腱断裂を生じた 1 例 1) 兵庫医科大学整形外科学教室 2) 兵庫医療大学リハビリテーション学部 樋口史典 1 高木陽平 1 大井雄紀 1 藤岡宏幸 1 吉矢晋一 2 はじめに 痛風結節は過剰な尿酸ナトリウム塩が関節や軟骨の周辺 骨 滑膜 腱および腱鞘内に沈着して発症する 長母指伸筋腱に発生した痛風結節により腱断裂を生じた 1 例を報告する 症例 49 才男性 靴を履いた際に左母指 IP 関節の伸展が困難となり近医を受診した 左長母指伸筋腱断裂の診断にて当科紹介となった 既往に高尿酸血症があった 当院初診時 左母指の IP 関節の伸展不可 左手関節橈側に左長母指伸筋腱に沿って約 1 3 cm の弾性硬の腫瘤を認めた ボリュームレンダリング CT にて左長母指伸筋腱の断裂および断裂部に一致した腫瘤を認めた 左手長母指伸筋腱腱断裂及び痛風結節と診断し固有示指伸筋腱を用いた腱移行術及び腫瘍摘出術を行った 病理診断にて腫瘤は痛風結節と確定診断となった 術後 1 年で左手母指 IP 関節が伸展 0 と改善した 考察 痛風結節は耳介や足部に好発するが 本症例のように手部の腱に生じることは稀である 本症例では発症から 10 年以上の経過があるにも関わらず 治療しなかったことで痛風結節が増大し伸筋腱への機械的刺激により腱断裂に至ったと考えられる 薬物治療によるコントロール不良例には痛風結節に対して注意深い観察が必要と考えられる - 95 -
一般演題 5 腫瘍 先天異常 第 2 会場 (9F 大会議室 902)17:35 18:00 O5-1 手掌に発生したグロムス腫瘍の 1 例 1) 名古屋市立大学大学院医学研究科整形外科 2)JA 愛知厚生連海南病院整形外科 川口洋平 1 岡本秀貴 1 遠藤浩二郎 1 関谷勇人 2 1 大塚隆信 はじめに グロムス腫瘍は動静脈吻合を構成し局所の血流調整を行う特殊器官であるグロムス器官に由来する良性の軟部腫瘍である 手指 特に爪下に好発することが知られているが 近年 手指以外の発生の報告も散見される 我々は手掌部に生じたグロムス腫瘍の 1 例を経験したため報告する 症例 66 歳男性 初診時の 15 年程前に左手掌で硬式球を受けた後から 有痛性の腫瘤を認めていた 痛みはかなり強いものであったが 触れないように生活していた その間複数の医療機関を受診するも 外用剤や鎮痛剤の内服で経過観察となっていた かかりつけの内科クリニックより一度総合病院での精査をすすめられ当院初診となった 左中指 MP 関節掌側に自発痛 圧痛 温度過敏性を有する 8 8mm ほどの腫瘤を認めた MRI では T1 低信号 T2 淡い低信号で均一に造影される腫瘤像を認めた この有痛性の軟部腫瘍に対し 腫瘍切除術を行った 術中所見は 外観は黄白色で被膜に包まれた境界明瞭な腫瘍であった 病理所見では SMA 染色陽性であり グロムス腫瘍と診断した 術直後から手掌の疼痛は消失し 患者満足度は高い 考察 手掌部に生じるグロムス腫瘍は全体の数 % と比較的稀である 自発痛 圧痛 温度過敏性の特徴的な臨床所見を有する場合は 典型的とされる発症部位でなくとも グロムス腫瘍を鑑別に挙げる必要がある - 96 -
一般演題 5 腫瘍 先天異常 第 2 会場 (9F 大会議室 902)17:35 18:00 O5-2 三角線維軟骨複合体損傷に対する手関節造影後のトモシンセシス断層像による正診率の検討 京都府立医科大学大学院医学研究科運動器機能再生外科学 ( 整形外科学教室 ) 土田真嗣 藤原浩芳 小田良 浅田麻樹 遠山将吾 久保俊一 目的 トモシンセシスは低被爆 高画質のデジタル マルチ X 線断層撮影技術である 本研究の目的は 三角線維軟骨複合体 (TFCC) 損傷に対する術前の手関節造影後のトモシンセシスによる断層像 ( トモシンセシス像 ) の有用性を検討することである 方法 対象は当科で TFCC 手術を施行した 42 例とした 術前に透視下で橈骨手根関節 (RCJ) および遠位橈尺関節関節 (DRUJ) に造影剤を注入後 トモシンセシスによる冠状断の断層撮影を行い 損傷部位を評価した 手関節鏡による Palmer 分類と尺骨小窩の剥離損傷を評価し TFCC 損傷と診断したトモシンセシス像の正診率を算出した 結果 Palmer 分類の Class1A 5 例 1B 8 例 1C 1 例 1D 5 例 2A 1 例 2B 4 例 2C 10 例 2D 5 例であった トモシンセシス像における陽性例は Class1A 5 例 1B 7 例 1C 0 例 1D 5 例 2A 1 例 2B 4 例 2C 10 例 2D 5 例であった DRUJ 鏡で尺骨小窩の剥離損傷を 21 例に認め うち 18 例に上記損傷を合併しておりトモシンセシス像はすべて陽性であった RCJ 鏡で LT 靭帯損傷を認めた 5 例はトモシンセシス像ですべて陽性であった 以上からトモシンセシス像は 感度 95.3 % 陽性的中率 100 % であった 考察 本研究結果からトモシンセシス像は感度 95 % 以上 陽性的中率 100 % で TFCC 損傷に対する術前の検査として有用であると考えた - 97 -
一般演題 5 腫瘍 先天異常 第 2 会場 (9F 大会議室 902)17:35 18:00 O5-3 骨端軟骨付き骨移植を併用して合指の分離を施行した先天異常手の 3 例 国立成育医療研究センター整形外科 高山真一郎 阿南揚子 関敦仁 われわれは 浮遊母指における第 1 中手骨基部 合短指症における指尖部への成長軟骨付き骨移植を用いた先天異常手の再建を行ってきたが 今回指数の確保目的で 骨欠損部への骨端軟骨付き骨移植と合指分離手術を組み合わせて施行した 3 症例を紹介する 症例は合短指症の 2 手と非典型的指列誘導障害の 1 手で 合短指症の 1 例では合指分離後 5 歳時に欠損した第 3 中手骨部分に apophysis 付き腸骨移植を施行 1 例では 3 歳時に欠損した中指基節骨部分に第 4 趾基節骨骨端軟骨付き半裁骨片を移植 二次的に合指の分離を行った 非典型的指列誘導障害と考えられた症例では L 型第 1 中手骨の末梢に 母指 示指の基節骨が対向し 第 1 指間は著しく狭小していた 中手骨末梢部分を分離後 尺側末梢部分と中枢との間に apophysis 付き腸骨移植を施行して第 2 中手骨を作製し その後第 1 指間形成を行った いずれの症例も移植骨片の成長は良好で 指数の確保 形態 把持機能の改善が得られた 中枢側の骨欠損や極端な骨低形成を伴う合指では 機能面から指分離は禁忌とされるが 指数確保を強く希望する家族は多い 骨欠損を伴う先天異常手では 成長が得られる骨の再建が必要で 腸骨或いは趾骨骨片は血管柄付でなくても良好に定着 成長し 本手技の応用により機能を損なうことなく指数確保が得られた - 98 -
第 5 回中部日本ハンドセラピィ研究会特別講演
特別講演 1 第 3 会場 (10F 大会議室 1001)10:10 ~ 11:20 Disuse に伴う機能障害の病態とその対応関節拘縮と慢性痛に着目して 日本福祉大学健康科学部 坂野裕洋 何らかの怪我や手術などの外傷後には 創傷部の円滑な治癒を得るため 患部の安静保護を目的とした装具療法や消炎鎮痛を目的とした薬物療法などが行われる しかしながら 過度な安静保護による患部の不活動状態は 二次的な機能障害を惹起し 外傷後の円滑な機能回復を阻害する 具体例として 骨格筋は不活動状態に置かれると その環境適応として筋原性の筋萎縮を呈し 筋線維数やサイズの減少 筋短縮 線維化などが生じるとともに 筋線維の微細構造や筋膜を構成するコラーゲン線維網に変化を来す このような不活動に伴う骨格筋の形態変化は 骨格筋の活動張力や伸張性 強度を低下させ 筋力低下や関節可動域制限といった機能障害の原因となる また 外傷後の創傷治癒に要する妥当な時間を超えて持続する疼痛 ( 慢性痛 ) では 画像検査や病理 生化学検査等において疼痛強度に見合うような異常所見を認めず 器質的な原因を特定することが困難で その介入に難渋する症例も少なくない このような慢性痛では 痛みの持つ感覚的側面だけでなく その感覚が脳内の様々な部位で処理されることで その意義を認知し 情動が変化して疼痛に対する行動が生じていることを念頭に置き 持続する疼痛や機能障害に伴う心理作用 社会環境の影響なども勘案した包括的な評価と対処が必要となる 各国の慢性疼痛に関する診療ガイドラインにおいても 運動療法に患者教育や行動医学的な疼痛管理を加えることが推奨されており 単に身体を動かすだけのリハビリテーションでは 慢性痛の改善を期待できないことが 周知されるようになってきた 本講演では Disuse に伴う機能障害として関節拘縮と慢性痛に着目し その病態とリハビリテーションの基本的な考え方について概説する - 100 -
特別講演 2 第 3 会場 (10F 大会議室 1001)13:40 ~ 14:40 手と脳 手の動き 広島大学大学院医歯薬保健学研究科 車谷洋 砂川融 手では筋骨格系ならびに感覚系の機能が重要な役割を果たしており 必然的に治療は末梢での関節運動 筋機能 および感覚機能の改善に焦点があたることが多い 一方 手の動きは中枢神経系により運動制御され 感覚情報の処理は中枢神経が行うので 中枢神経系も手の使用に重要な役割を果たしており 中枢神経系への介入も必要であると考えられる 手に傷害を負うと短期的な関節固定を行うことが少なくない 近年の研究では 短期的な関節固定でも不活動部位に関連する脳運動関連領域の活動が縮小することが明らかになっている また 手の感覚障害も障害部位の感覚関連領域の活動に影響を与えることが分かっている つまり 障害手の機能再獲得を考えた場合 脳の活動を高める取り組みが必要であると考えられる このような手と脳の関係について演者らは 脳磁図や光トポグラフィーを用いた脳イメージング研究や経頭蓋直流電気刺激を用いた脳のコンディショニングの治療応用を探る研究を行っている 本講演では 我々の運動や感覚に関する手と脳の知見 脳のコンディショニングがもたらす可能性について紹介する 他方 手は複雑な運動を行う機能があり 用途に応じて手のフォームを変化させ 適切な運動制御により目的に合致した手の動きを可能にしている 手が複雑な動きを可能にしているのは 関節の自由度が高いこととその組み合わせが多岐に渡ることである この自由度の高い複雑な手の動作を調べる方法の一つに動作解析がある 手の動作解析の研究は把持動作を対象としたものが多く 手が物体把持にリーチ動作をする preshape の間に 運動制御によって 手のフォームが変化することが分かっている Useful Hand の獲得を目指すうえで 手が適切なフォームをとって物を扱えることは重要であると考えられる 本講演では 手の動作解析の知見 ならびに演者らの行っている手のアーチの三次元解析などの知見を紹介する - 101 -
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第 5 回中部日本ハンドセラピィ研究会一般演題
一般演題 1 第 3 会場 (10F 大会議室 1001)9:00 ~ 10:00 O-1. 肘外傷後可動域獲得に難渋した一症例 1) 名古屋第一赤十字病院リハビリテーション科 2) 名古屋第一赤十字病院手外科 3) 名古屋第一赤十字病院整形外科 佐藤陽 1 服部亜衣 1 西之園智子 1 洪淑貴 2 3 堀井恵美子 はじめに 肘関節靭帯損傷術後は 当院では 1 週間後より可動域訓練を開始し 改善が得られる症例が多いが 防御性筋収縮により治療に難渋した症例を経験したので報告する 症例 40 歳女性 ( 右利き ピアノ講師 ) が 左肘両側側副靭帯断裂を受傷し 5 日後に靭帯縫合術を施行された 外固定後 1 週目より自動運動を許可されたが自主訓練できず 2 週目に作業療法を開始した 尚 本症例に対し 本報告の趣旨を説明し同意を得た セラピィ 介入開始時自動介助運動を導入したが 防御性筋収縮のため改善せず 術後 2 週目より装具療法を導入した 当初はゴム牽引力による Dynamic Splint(DS) を使用したが疼痛が強く 改善が得られず 3 週目より Static Adjustable Splint(SAS) にて疼痛自制内の最大角度を保持し 段階的に屈曲角度を上げていった 結果 介入時肘屈曲 75 度 伸展 -50 度 前腕回外 60 度 回内 30 度であった DS1 週間使用後も屈曲 80 度で改善なく SAS に変更した 最終評価時 ( 術後 6 か月 ) 屈曲 140 度 伸展 -15 度 回外 90 度 回内 90 度 屈曲力健側比 89% 伸展力同 85% Quick DASH:Disabilitiy18 Work0 Hand20:24 点で ADL 仕事に完全復帰した 考察 本症例は恐怖心及び疼痛閾値の低さから 自動介助運動や DS では肘屈筋 伸筋の防御性同時筋収縮を助長し可動域改善が得られなかった SAS は 疼痛自制内の一定角度を保持することで防御性筋収縮を誘発せず 可動域の改善につながった 疼痛閾値が低い症例には DS より SAS が適していると考えられる - 104 -
一般演題 1 第 3 会場 (10F 大会議室 1001)9:00 ~ 10:00 O-2. 変形性手関節症に第 4 5 手指伸筋腱皮下断裂を合併した 1 例 市立四日市病院リハビリテーション科 上野平圭祐 上野平佳子 伊藤みなみ 依田あづさ はじめに 変形性手関節症に手指伸筋腱皮下断裂を合併した症例のセラピィを経験し 手指可動域の改善を得ることが出来たので経過を報告する 症例紹介 70 歳代女性 右利き 主婦 既往に関節リウマチ うつ病 認知症がある X 年 1 月に右環 小指伸展不能となる 2 月に当院受診し 3 月に腱移行術を施行 手術は尺骨頭を切除した後 第 4 5 手指伸筋腱を固有示指伸筋腱へ編込み縫合で腱移行した なお発表に際して本人に同意を得た 経過 結果 術後 12 日目よりセラピィを開始 開始時の可動域 ( 屈曲 / 伸展 単位 : 度 ) は環指 MP j:66/-32 PIP j:82/14 DIP j:54/0 小指 MP j:54/-30 PIP j: 60/14 DIP j:54/-6 であり 掌側カックアップスプリント バディスプリントを併用した手指自動屈曲 他動伸展位保持を開始した 術後 3 週から手指自動伸展 4 週から手指他動屈曲 手指伸展位での手関節掌屈 6 週から手関節 手指同時屈曲運動を開始した スプリントは術後 6 週まで常時装着とした 術後 6 週で掌側カックアップスプリントを 9 週でバディスプリントを除去した 術後 13 週でセラピィ終了とした 終了時の可動域は環指 MP j:76/-16 PIP j:92/18 DIP j:74/0 小指 MP j:70/-12 PIP j: 88/14 DIP j:84/0 だった 考察 本症例は変形性手関節症のために十分な減張位を取ることが出来ず 運動時に腱縫合部に張力がかかっていたことが予測できる しかし 強固な縫合法である編込み縫合が行われたことにより積極的なセラピィを実施することが可能となり 環 小指の可動域改善を得ることが出来たのではないかと考える - 105 -
一般演題 1 第 3 会場 (10F 大会議室 1001)9:00 ~ 10:00 O-3. 小指中手骨変形治癒骨折術後に高度拘縮を生じた症例の治療経験 川田整形外科 中平浩史 佐藤智弘 西森真理 横山佳代子 目的 今回 小指中手骨変形治癒骨折術後に高度拘縮を生じた症例に対して 観血的関節授動術 有茎脂肪筋膜弁移行術と術後のセラピィを行い 拘縮の改善を認めた為 若干の考察を含めて報告する 方法 59 歳 女性 右利き 転倒にて右小指中手骨骨折を受傷し 他院にて 保存療法を行い当院受診時 小指の over lap を認めた 受傷後 30 日で 変形治癒骨折矯正手術を施行した 術後 111 日で抜釘術と腱剥離術を施行し 可動域の改善を認めたが 経時的に拘縮が増悪した 術後 274 日で小指自動伸展 / 屈曲角度は MP 関節 -14 /20 PIP 関節 -30 /65 DIP 関節 0 /30 であった 伸筋腱の癒着が高度で関節周囲の拘縮が強い為 観血的関節授動術に加え 背側中手動脈穿通枝を利用した有茎脂肪筋膜弁移行術を施行した 手術翌日より 2 週までは 自動運動を中心に行った 夜間は splint にて safety position で固定した ホームプログラムは dynamic splint での手指屈伸運動を行った 3 週経過以降 上記に加え 筋力強化訓練を開始した 結果 術後 12 週経過時 小指自動伸展 / 屈曲角度は MP 関節 -10 /84 PIP 関節 0 /100 DIP 関節 0 /60 まで改善を認めた 考察 手指骨折術後に拘縮傾向が強い症例に対して 有茎脂肪筋膜弁移行術と 術後のセラピィは有効であると考えられた - 106 -
一般演題 1 第 3 会場 (10F 大会議室 1001)9:00 ~ 10:00 O-4. Tight Rope を用いた鏡視下 CM 関節再建術の術後 6 ヶ月間の継時的変化 1) 関西電力病院リハビリテーション部 2) 関西電力病院脊椎外科 手の外科 整形外科 3) 医療法人財団康生会武田病院 真島洋平 1 松木良介 1 宮本定治 1 内座保弘 3 2 藤尾圭司 緒言 Tight Rope を用いた鏡視下 CM 関節再建術後において筋力は早期改善傾向を示し DASH との相関を第 51 回日本作業療法学会で報告した しかし 術後の上肢機能 DASH の継時的変化の報告はなく 今回術後 6 ヶ月迄の経過を調査した 目的 Tight Rope を用いた鏡視下 CM 関節再建術患者の 6 ヶ月迄の上肢機能 DASH の継時的変化を調査する 対象 2015 年 4 月 ~ 2017 年 8 月の間に当院整形外科で CM 関節症の診断にて Tight Rope を用いた CM 関節再建術を行なった 20 例 20 指 ( 患側 : 右 4 指 左 16 指 ) とした 除外基準はリハビリ自己中断患者 データ欠損患者 両側手術例とした 方法 術前 術後 3 ヶ月 術後 6 ヶ月の各調査項目を後方視的に調査した 対象は DASH ROM Kapandji Test 握力 ピンチ力 ( 側腹摘み 指腹摘み 3 指摘み ) 疼痛 ( 安静時 夜間時 運動時 ) とした 統計学的解析は一元配置分散分析を用い Tukey 法にて有意確率 5% 未満とした 発表に際し 同意が得られた患者の個人情報を匿名化し保護した 結果 DASH( 術前 /3 ヶ月 /6 ヶ月 ) は 33.41 点 /24.79 点 /12.22 点であり 術前と術後 6 ヶ月で有意差を認めた 疼痛は安静時 ( 術前 /3 ヶ月 /6 ヶ月 ) 27.25mm/5.4mm/3.75mm 夜間時 ( 術前 /3 ヶ月 /6 ヶ月 ) 22.9mm/5.85mm/1.1mm 運動時 ( 術前 /3 ヶ月 /6 ヶ月 ) 63.35mm/23.7mm/15.8mm であり 疼痛は術前と術後 3 6 ヶ月で有意差を認めた 考察 Tight Rope による強固な固定と早期運動療法が筋力低下の予防をした可能性がある また DASH 疼痛は有意差を示し Tight Rope の破損強度を考慮した後療法の立案が筋力とともに DASH の早期改善が示唆される - 107 -
一般演題 1 第 3 会場 (10F 大会議室 1001)9:00 ~ 10:00 O-5. 犬咬創骨折保存療法後 腱剥離に至った症例の治療経験 1) 医療法人瑞洋会田中整形外科病院リハビリテーション科 2) 医療法人瑞洋会田中整形外科病院整形外科 有光幸生 1 田中康 2 2 野口政隆 緒言 手指の動物咬創は骨 関節に達しやすく骨髄炎などの感染症を惹起し 手術に至る報告は多く散見される 今回 咬創部の腱癒着によりセラピィに難渋した症例を報告する 尚 報告に関して本人より承諾は得た 症例 50 歳代 女性 診断名 左環指中節骨開放骨折 左環指中節骨化膿性骨髄炎 秋田犬に咬まれ受傷 環指中節部側方開放創 骨折部転位進行認めず シーネ固定保存療法実施 受傷後 44 日後 創部閉創及び骨折部安定後 セラピィ開始 左環指 TAF58 % TAM23% 環指 PIP 関節 関節周囲組織性拘縮及び中指小指 intrinsic tightness 陽性 環指中節部掌側部創部疼痛及び運動時痛 HAND20 97.5 点 経過 左環指以外の ROM は容易に改善 環指 PIP 関節屈曲制限残存 他動運動に対し疼痛認め 軽微な抵抗での strap にて持続屈曲開始 順次 flexion strap 及び buddy splint にて自動運動対応 環指 PIP 他動屈曲 88 まで拡大するも自動屈曲 60 と乖離を生じ FDS gliding 向上目的に blocking splint に変更しセラピィ継続するも変化認めず 腱剥離術施行 術後 屈曲位療法実施 術後 8 週 TAF194 % TAM78% fair レベル HAND20 29 点 考察 咬創を初めとした合併損傷は閉創に時間を要す ( 瀬川 2014 年 ) ため腱 周囲組織の癒着は避けられない状況であった 本症例では腱剥離の可能性も視野に入れ 可能な限り PIP 関節を supple joint にし腱滑走障害に留意しながらの対応が功をそうしたと推察 中節骨周囲の咬創例では側索等の腱組織の癒着 断裂の可能性を考慮したセラピィが必要であった - 108 -
一般演題 1 第 3 会場 (10F 大会議室 1001)9:00 ~ 10:00 O-6. 実験的母指基部痛を用いた関連痛の考察 1) 高知大学医学部附属病院リハビリテーション部 2) 高知大学医学部附属病院整形外科 大石大 1 泉仁 2 永野靖典 1 石田健二 1 1,2 池内昌彦 緒言 近年 患者の痛みの広がりを評価することの有用性が報告されているが母指の関連痛の報告は少ない 今回 実験的母指基部痛モデルを用いて観察した痛みの広がりについて考察する 目的 母指基部由来の痛みの局在を明らかにすること 対象 方法 健常成人 14 名を対象に 母指基部の橈背側靭帯に高張食塩水 0.4 ml を注射し 母指基部痛モデルを作成 痛み誘発後に痛みの最大強度 (100mm VAS) 持続時間 痛みの局在 ( 被験者が人体図にマッピング ) を記録 検討した 試験は当院倫理委員会承認の下行った 結果 痛みの最大強度は 91.1 ± 3mm(mean ± SE) で 11.2 ± 2 分間持続した 痛みは母指背側 14 名 母指球 9 名 母指指腹 6 名 示 中指指腹 5 名 示 中指背側 5 名 手掌尺側 5 名 前腕橈側 5 名 前腕尺側 1 名 上腕 1 名がマッピングした 考察 過去の実験的母指痛モデルの痛みの広がりは 母指球 前腕遠位橈側や長母指外転筋腱に沿ったものが報告されているが 今回のような前腕 手掌尺側や上腕への広がりは見られない 靭帯組織は各種の受容器が豊富であることから 中枢性感作を生じ易いためより強く広範囲の痛みを生じる事が報告されている 今回の結果から 母指基部の靭帯由来の痛みは尺側や上腕部にまで広がる可能性が示唆された 臨床的には 母指に高度の靭帯損傷を伴う症例はこうした痛みの特徴を念頭におくことで 患者の主観的な痛みの表出を考察する一助となると考えられる - 109 -
一般演題 2 第 3 会場 (10F 大会議室 1001)14:50 ~ 15:40 O-7. 高度機能障害を呈する橈尺骨骨幹部骨折変形治癒例に対するハンドセラピィの一経験 1) 中日病院名古屋手外科センターハンドセラピィ部門 2) 中日病院名古屋手外科センター 渡辺康太 1 茶木正樹 1 篠原孝明 2 中尾悦宏 2 2 中村蓼吾 はじめに 高度機能障害を呈する橈尺骨骨幹部骨折変形治癒例に対して術前よりセラピィを実施し良好な機能を得たので報告する 症例 20 代女性 右利き 階段から転落し 左橈尺骨骨幹部骨折を受傷 他院にて 12 週間の外固定後 橈尺骨の背側凸変形が残存し当院紹介となった 初診時 肘関節以遠の拘縮と筋力低下を認め 不安感もあり患肢は廃用手となっていた 治療方針として 術前セラピィにて拘縮 筋力低下を可及的に改善させ 患肢の使用を促した後 橈尺骨の矯正骨切り術を行う計画を立てた 自動可動域 ( 初診時 / 手術前 ) は肘関節屈曲 95 /134 伸展 -20 /0 前腕回外 15 /16 回内 18 /25 手関節掌屈 40 /62 背屈 50 /78 握力は手術前 19.7kg に改善した HAND20 は 42 点 /18 点であり 初診時に認めた患肢の不使用 不安感は軽減した セラピィ開始後 6 週で手術施行 2 週間の外固定後 自動可動域訓練を開始し 術後 5 週より他動可動域訓練と筋力増強を追加した 結果 術後 19 週時の自動可動域は肘関節屈曲 140 伸展 4 前腕回外 75 回内 62 手関節掌屈 66 背屈 74 握力は 20.2kg HAND20 は 9.5 点であり 日常生活に支障はない 考察 本症例は長期固定に起因する拘縮 筋力低下 不安感により患肢の使用が皆無であったため 術前は拘縮 筋力低下の改善のみでなく患肢の使用も重要視した 術前セラピィは機能向上とともに不安を和らげ 患肢の使用を促す心理的側面の改善にも有効であった - 110 -
一般演題 2 第 3 会場 (10F 大会議室 1001)14:50 ~ 15:40 O-8. 指尖部切断に対する皮弁形成術の術後拘縮の検討 1) 名古屋掖済会病院リハビリテーション科 2) 名古屋掖済会病院整形外科 リウマチ科 川口稚乃 1 稲垣慶之 1 加藤晃一 1 太田英之 2 2 渡邉健太郎 緒言 指尖部切断に対する皮弁形成術は 再接着術が困難な場合に指長を保つ治療法の一つである 損傷レベルや状態により術式が選択されるが 術後の関節拘縮を検討した報告は少ない 今回 3 種の皮弁形成術について術後の関節拘縮を比較しその要因について検討した 対象 方法 当院にて平成 23 年 1 月から 29 年 8 月までに指尖部切断に対し皮弁形成術を行った 36 例 36 指を対象とした 症例の内訳は男性が 27 例 女性が 9 例で 平均年齢は 43 歳であった 損傷指は示指が 14 指 中指が 7 指 環指が 10 指 小指が 5 指であった 術式は順行性前進皮弁が 17 例 (A 群 ) 逆行性指動脈皮弁が 6 例 (B 群 ) 指交叉皮弁が 13 例 (C 群 ) で これら 3 群について最終可動域を調査した 結果 MP 関節及び PIP 関節の平均自動屈曲可動域は A 群で 88.5 93.5 B 群で 88.3 98.3 C 群で 81.5 95.6 であった. 平均自動伸展可動域は A 群で 0-9.6 B 群で 0-6.6 C 群で -0.7-4.2 であった 考察 いずれの術式を選択しても PIP 関節の屈曲拘縮が問題となることが分かった これは A B 群は手術侵襲が PIP 関節に及ぶこと C 群は固定肢位が限られることが要因と考える 特に手術侵襲による PIP 関節の屈曲拘縮は残存しやすく 後療法では早期から PIP 関節を持続的に伸展位保持させる装具療法についても更に検討する必要がある - 111 -
一般演題 2 第 3 会場 (10F 大会議室 1001)14:50 ~ 15:40 O-9. 橈骨遠位端骨折におけるハンドセラピィの重要性 - 手関節拘縮を呈した症例の治療経験 - 服部整形外科皮フ科 北山淳一 桂理 太田幸宏 服部達哉 緒言 近年 橈骨遠位端骨折の治療において掌側ロッキングプレートの普及により 良好な治療成績が多く報告されている 一方で プレート固定後においても 初期の不十分なセラピィが機能低下を起こし 治療成績に影響を与える症例も経験する そこで今回 橈骨遠位端骨折後に拘縮をきたした症例に対する治療経験について報告する 対象 橈骨遠位端骨折受傷後 当院を紹介受診した 3 例 3 手を対象とした 性別は全例女性で 平均年齢 60 歳 罹患手は右手 1 例 左手 2 例であった 骨折型においては AO 分類で C1 が 1 例 C3 が 2 例であり 全例において受傷後にプレートによる内固定術が施行された 方法 当院初診時までの期間 初診時 最終時の手関節総可動域及び握力を調査し 対健側比を算出しセラピィ前後で比較した なお 本研究に際し 対象には同意を得ている 結果 当院初診時までの期間は平均 162.7 日 (60 日 ~ 324 日 ) であり 当院を受診した理由は全例とも可動域不足による手の使用困難であった 初診時における手関節総可動域の対健側比は平均 45.3%(38.5 ~ 53.3%) 握力は 40.9%(21.0 ~ 56.4%) であった 最終時における手関節総可動域の対健側比は平均 88.5%(84.6 ~ 94.1%) 握力は 73.7%(58.9 ~ 89.9%) であり 全例で可動域と握力の著明な改善を認めた 考察 本結果より 長期間拘縮を呈した症例であっても 適切なセラピィを実施する事で 可動域と筋力の改善を図ることが可能であり セラピィの重要性が改めて示唆された - 112 -
一般演題 2 第 3 会場 (10F 大会議室 1001)14:50 ~ 15:40 O-10. 基節骨骨折後の高度な屈曲 伸展拘縮に対して関節授動術 両腱剥離術を施行した 1 例 服部整形外科皮フ科 太田幸宏 桂理 北山淳一 服部達哉 緒言 固有指部での高度拘縮例における関節授動術や腱剥離術例では MP 関節の伸展拘縮の改善や屈曲力 伸展力のバランスへの配慮が重要なことから 特に留意したセラピィが求められる 今回 基節骨骨折後に高度な拘縮を呈した症例に対して 関節授動術および両腱剥離術を施行した症例を経験したので報告する なお 発表に際し本人には同意を得た 症例紹介 40 歳代女性 交通外傷にて右小指基節骨骨折を受傷 他院に救急受診し 2 日後に観血的骨接合術を施行した その後セラピィを実施するも 著明な可動域制限が遺残したため 術後 6 ヶ月に当院を紹介受診した 当院紹介時の総自動可動域は 55 であり MP 関節から DIP 関節まで著明な屈曲伸展制限を呈していたため 関節授動術および伸筋腱剥離術 その後 7 ヶ月後に屈筋腱剥離術を施行した 術後セラピィおよび経過 伸筋腱剥離術後は自他動屈曲 伸展運動を積極的に実施した 運動時以外は屈曲位とした また 遺残する拘縮に対しては 適宜 改善用のスプリントを作成した 屈筋腱剥離術後は伸展可動域の低下を考慮して 屈曲位固定は夜間のみとし 伸展力が維持できるよう屈曲 伸展運動のバランスに配慮した 屈筋腱剥離術後の総自動可動域は 185 であり著明な改善を認めた 考察 今回 手術状況を考慮した訓練に加えて 手術時期など 医師とのコミュ二ケーションが良好な治療成績の獲得には改めて重要だと考えられた - 113 -
一般演題 2 第 3 会場 (10F 大会議室 1001)14:50 ~ 15:40 O-11. 複合性局所疼痛症候群 (CRPS) 患者のリハビリテーション効果に関する系統的レビュー 1) 名古屋大学大学院医学系研究科手の外科学 2) 名古屋大学医学部附属病院リハビリテーション部 3) 名古屋大学大学院医学系研究科個別化医療技術開発講座 吉田彬人 1,2 山本美知郎 1,3 岩月克之 1 栗本秀 1,3 1 平田仁 緒言 複合性局所疼痛症候群 (CRPS) は 外傷や手術を起点として発症することが報告されている ハンドセラピィにおいて CPRS 発症に伴い原疾患の治療に難渋することがある 目的 CRPS 患者の疼痛強度の軽減に対するリハビリテーションの治療効果を文献レビューによって調査した 方法 文献検索データベース PubMed を用いて 網羅的な文献検索を行った 検索語は Medical Subject Headings を検討した上で complex regional pain syndrome rehabilitation mirror therapy randomized controlled trial を用いた 論文の採択基準は 1 上肢に発症した CRPS を対象としていること 2 無作為化比較対照試験であること 3 介入前後での疼痛強度の結果を明示していることとした 除外基準は 1 脳血管障害の患者を対象としていること 2 18 歳未満の患者を対象としていること 3 神経ブロック 薬物療法 脊髄刺激等の医師による介入であること 4 英語以外の言語を用いていることとした 結果 抽出された論文は 6 編であった 介入プログラムは TENS 運動やアクティビティを介した認知行動学的曝露 徒手的リンパドレナージ 電磁波刺激 Graded Motor Imagery であり 疼痛軽減に対して全て有効であった 介入期間は 3 週間 ~ 3 か月 介入頻度は 1 セッション 15 分 ~ 30 分程であった 考察 報告された治療プログラムを併用することで 原疾患に対する治療成績の改善が期待できる 介入方法だけでなく 介入時間や日数などの指標の明示が望まれる - 114 -