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肥満者の多くが複数の危険因子を持っている 肥満のみ約 20% いずれか 1 疾患有病約 47% 肥満のみ 糖尿病 いずれか 2 疾患有病約 28% 3 疾患すべて有病約 5% 高脂血症 高血圧症 厚生労働省保健指導における学習教材集 (H14 糖尿病実態調査の再集計 ) より

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Transcription:

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ᢙ 石川看護雑誌 Ishikawa Journal of Nursing Vol.9, 2012 療所の看護職者は同一施設に長く勤務しているこ とがわかった 図 1 Abstract 㧝 現在の部署の勤務年数 ߩㇱ ߩ ᐕᢙ 図1 診療所では 69.2% であり 病院での担当頻度が 有意に高かった p<0.05 図2 担当する患者 数に呼応して 1 週間あたりに行う生活指導の回 数にも 病院勤務 診療所勤務の看護師の間に有 意な差が見られた 逆に 虚血性心疾患のリスクファクターである 糖尿病 高血圧 脂質異常症をもつ患者を担当す る機会は 病院勤務の看護師に比べて 診療所勤 務の看護師で有意に高かったいずれの疾患につ いても 診療所では一週間あたり 0 人と答えた人 は 1 人もおらず 3 疾患全てにおいて 十数人程 度もしくは 20 人以上と回答した人が 7 割前後を 占めた 図3 一方 病院では 一週間あたり 0 人と答えた人が数 あり 十数人程度もしくは 20 人以上と回答した人は 5 割前後にとどまった 図3 **p**p㧨0.01 0.01 また 循環器科 心血管外科 代謝内分泌内科 での勤務経験の一人当たりの合計年数を比較する と 病院では 3 年以上の人が 63.6% 1 2 年の人 が 11.5% 勤務経験なしの人が 24.9% と 多くの 人が勤務経験があった一方 診療所では 勤務 経験の無い人 53.8% が有意に多かった p 0.01 3 2 患者指導の頻度 時間 病院と診療所では疾患別の担当頻度 指導回数 指導 1 回にかける時間が大きく異なっていた まず 病院と診療所での急性期救急医療の受け 入れの有無をインターネットに公表されている情 報をもとに比較すると 対象とした病院では受け 入れている施設が 80% を超えるのに対して 診 療所では 5% 未満であったこのことから 急性 心筋梗塞 AMI の回復期にある患者を担当す る頻度に大きな差が見られたことは当然の結果と 㧑 図2 急性心筋梗塞 AMI 回復期患者 および 㧞 ᕆᕈᔃ Ⴇ㧔AMI㧕 ᓳ ᖚ 㧘߅ࠃ 㧘 AMI 既往歴あるいは狭心症を有する患者を担 AMI ᣢᓔᱧ ࠆ ߪ ᔃ ࠍ ߔࠆᖚ ࠍᜂᒰߔ 当する1週間あたりの頻度 *p<0.05 ࠆ 1 ㅳ㑆 ߚࠅߩ㗫ᐲ *p<0 05 いえる 42.0% vs. 12.5 図2 心筋梗塞を 既往歴に持つ患者 あるいは狭心症を有する患者 の担当頻度についても 病院では 1 週間当たりに 1 人以上担当する人が 89.8% であるのに対して 図3 糖尿病 高血圧 脂質異常症をもつ患者を担当 㧟 する ዩ 㧘㜞ⴊ 㧘 Ᏹ ࠍ ߟᖚ ࠍ 1 週間あたりの頻度 **p<0.01 ***p<0.001 ᜂᒰߔࠆ ㅳ㑆 ߚࠅ 㗫ᐲ ** *** この結果に呼応して 糖尿病や高血圧 脂質異 常症を持つ患者に対する生活指導の回数は 診療 所の方が有意に多かった糖尿病 高血圧 脂質 異常症を持つ患者に対して 一週間に十数回程 度 20 回以上指導すると答えた人は 診療所に おいてはそれぞれの疾患について 38.4% 30.7% 26.9% であったのに対し 病院では 5.4% 6.9% 5.4 であり いずれも診療所での指導回数が有 意に多かった p<0.01 次に 一人当たり 1 回の生活指導にかける時間 の最大値を比較した心筋梗塞回復期患者や心筋 梗塞既往患者 狭心症患者に対しては 病院の方 が診療所に比べて有意に時間をかけて行っていた 図4 糖尿病をもつ患者 高血圧を持つ患者に 対する指導時間に関しては有意差が無かった 図 5 Ⴎಽ 㒢ߩ ᾍផᅑ ൻߩ ሶߩ ⴊ ୯ H 㜞୯ߩෂ㒾 35 ᜰዉ

Ⴎಽ 㒢ߩ 石川看護雑誌 Ishikawa Journal of Nursing Vol.9, 2012 ᾍផᅑ Ⴎಽ 㒢ߩ 研修に対するニーズに関しては 施設内研修を希 ൻߩෂ㒾 ሶߩ 望する人は多く 病院では 8 割 診療所では 4 割 を占めた p<0.001 ᾍផᅑ ⴊ ୯ HbA1c 㜞୯ߩෂ㒾ᕈߩ 3 4 生活指導の実施状況と重要性の認識 ൻߩෂ㒾 虚血性心疾患発症に密接に関連する 喫煙 肥 ሶߩ 満 脂質異常症 高血糖 高血圧 運動 ストレ ⴊ ୯ HbA1c ス等に関する生活指導の 21 項目の実施状況につ 㜞୯ߩෂ㒾ᕈߩ いて いつもする から しない の 4 段階評 図4 急性心筋梗塞 AMI 回復期患者 および AMI の既往あるいは狭心症を有する患者に対 する それぞれの最大の指導時間 㧠 ᕆᕈᔃ Ⴇ㧔AMI㧕 ᓳ ᖚ 㧘߅ࠃ 㧘 ***p<0.001 **p<0.01 AMI ߩᣢᓔ ࠆ ߪ ᔃ ࠍ ߔࠆᖚ ߦኻߔࠆ㧘 定で回答を求めた 塩分制限の必要性を説明す る 禁煙を推奨する 高血圧 脂質異常症 糖 尿病が動脈硬化の危険因子であることを説明す る 高血糖 HbA1c 高値の危険性を説明する ߩ の 4 項目は 病院では 8 9 割 診療所では 6 ᜰዉ 8 割前後と 指導の実施率が高かった前 3 者 ࡔ ࡏ については 病院が診療所より有意に実施率が高 ࡓߩ かった 図7 また 禁煙意欲を把握する 動 ᜰዉࠍᬌ ߔࠆ ߩ BMI ࠍᖚ ᜰዉ ߣ ߦⴕ߁ ࡔ ࡏ 㒰 ࡓߩ ᣇᴺߦߟ ߡ ᜰዉࠍᬌ ߔࠆ Ⴎಽ 㒢ߩ ߃ࠆ 図5 糖尿病患者 高血圧患者に対する指導時間 3 3 生活指導への関心 意欲 患者への生活指導に対する関心 意欲に関して は 関心がある と答えた人は病院では 91.3% 診療所では 84% と両施設とも多くの人が生活指 導に対して関心を持っているとわかった しかし 診療所では 無関心 と答えた人が少数だがみら れ あまり関心が無い と答えた人を合わせると 16% を占めた p<0.05 研修参加経験に関しては 経験なし と答え た人は 病院では 41.7% 診療所では 53.8% であ り 診療所では半数以上の人が参加経験がなかっ た施設内研修を受けたことのある人は 病院勤 務者では 4 割に達していたが 診療所では 1 割 未満であった逆に 施設外研修を受けたことの ある人は 両者ともに 4 割を占めていた 図6 䈭䈚 ᣉ ᄖ䈱䉂 ᣉ 䈱䉂 ᣉ 䊶ᄖ 㒮 㪁 ᚲ 㪇㩼 図6 㪉㪇㩼 㪋㪇㩼 㪍㪇㩼 㪏㪇㩼 㪈㪇㪇㩼 生活指導に関する研修 勉強会への参加経験 *p<0.05 BMI ࠍᖚ ߣ ߦⴕ߁ ᾍផᅑ 㒰 ᣇᴺߦߟ ߡ ൻߩෂ㒾 ߃ࠆ ሶߩ ⴊ ୯ HbA1c 㜞୯ߩෂ㒾ᕈߩ 図7 実施率の高かった生活指導4項目の実施状況 㧣 ታᣉ ߩ㜞߆ߞߚ ᵴᜰዉ㧠㗄 ߩታᣉ ᴫ *p<0.05 ***p<0.001 * 0 05 *** 0 00 脈硬化は心筋梗塞につながることを説明する 運 動内容を説明する ストレスが虚血性心疾患の 再発に影響することを説明する 等の項目に関し ても 指導を行っている人の頻度は病院で有意に 高かった p<0.001 ߩ 同じ指導項目について 重要性の認識を尋ねた ᜰዉ ところ いずれの施設においても 実施状況が高 ࡔ ࡏ い項目は重要性の認識も高く 特に上記に挙げた ࡓߩ ᜰዉࠍᬌ ߔࠆ 実施率の高い 4 項目は 大変重要 重要 と 答えた人が 両施設において 90% を超えていた BMI ࠍᖚ 生活指導の実施率が最も低かったのは病院 診 ߣ ߦⴕ߁ 療所ともに 1 日に必要な総摂取カロリーの計 㒰 算を実施する であった次いで 病院では 臍 ᣇᴺߦߟ ߡ ߃ࠆ 周囲の結果に基づきメタボリックシンドローム 36

ᾍផᅑ 石川看護雑誌 Ishikawa Journal of Nursing Vol.9, 2012 ൻߩෂ㒾 ሶߩ ⴊ ୯ HbA1c の保健指導を検討する BMI 計算を患者と共に 㜞୯ߩෂ㒾ᕈߩ 行う であった診療所では BMI 計算を患者 と共に行う ストレス除去方法について考える の順に実施率が低かった病院 診療所ともにこ れらの項目において 全くしない あまりしない と答えた人は合わせて全て 80% を超えていた 図 8 しかしながらこれらの項目の重要性につい 心筋梗塞回復期 既往患者に対して 資料を 使 用しない と答えた人が5割を超えていた 一方 糖尿病 あるいは 高血圧や脂質異常症 を持つ患者に対しては 診療所では 患者の検査 データを記載したシート を使用する人が病院に 比べ有意に多く 病院では 指導後に患者が持ち 帰るパンフレット を使用する人が多かった 図 10 高血圧 脂質異常症をもつ患者に対しても ߩ ᜰዉ ࡔ ࡏ ࡓߩ ᜰዉࠍᬌ ߔࠆ BMI ࠍᖚ ߣ ߦⴕ߁ 㒰 ᣇᴺߦߟ ߡ ߃ࠆ 図8 㧤 実施率の低かった生活指導4項目の実施状況 ታᣉ ߩૐ߆ߞߚ ᵴᜰዉ㧠㗄 ߩታᣉ ᴫ ***p<0.001 ては 診療所における BMI の計算 39.1% を除き 半数以上の人が 重要である と回答していた 生活指導の際に使用する資料について 患者の 疾患ごとに比較すると 病院 診療所間で顕著な 差異が見られた 心筋梗塞回復期 あるいは 心筋梗塞既往患者 や狭心症をもつ患者に対して 病院では 指導後 に患者が持ち帰るパンフレット を使用する人が 診療所に比べ有意に多かった 図9 診療所では 図 10 糖尿病 あるいは 高血圧や脂質異常症を持 㧝㧜 ዩ 㧘 ࠆ ߪ㧘㜞ⴊ Ᏹ ࠍ つ患者の生活指導に使用する資料 複数回答 ᜬߟᖚ ߩ ᵴᜰዉߦ ߔࠆ ᢱ㧔ⶄᢙ 㧕 **p<0.01 ***p<0.001 ** <0 01 *** <0 001 図9 心筋梗塞 AMI 回復期 あるいは 心筋梗 塞既往患者や狭心症をもつ患者の生活指導に使用す る資料 複数回答 **p<0.01 ***p<0.001 診療所では 患者の検査データを記載したシート を使用する人が病院に比べ有意に多かった 一人の患者の生活指導を切れ目なく充実させる ために 病棟 外来間や 異なる医療機関の間 でクリニカルパスを活用することが重要だと考え られるクリニカルパスの使用は 急性心筋梗塞 の患者受け入れを行っている病院の方がそうでな い医療施設に比べ 使用頻度が有意に高かった しかし 病院においてもなお いつも使う 使 うことがある と答えた人を合わせても 19.8% と低く パスの使用は限られていることがわかっ た 図11 図 11 37 クリニカルパスの使用頻度 **p<0.01

石川看護雑誌 Ishikawa Journal of Nursing Vol.9, 2012 3 5 患者指導に対する満足度 自身の指導に対する満足度を問う設問では 満 足 と答えた人は回答者全体でただ 1 人であり あまり満足していない 満足していない と答 えた人を合わせると 病院では 87.4% 診療所で は 100 であり いずれの施設でも 多くの人が 満足していない現状が明らかとなった 図12 図 12 職種との連携強化 自身の指導技術を磨く 患 者自身のモチベーション がいずれも 6 割を超え た 図14 診療所では 自身の指導技術を磨く 図 14 自身の患者指導に対する満足度 満足していない理由として 複数回答可として 回答を求めたところ 自分の指導内容に不満足 が 診療所では 8 割 病院でも 6 割を超え 次いで 時間が不十分 が約 5 割と高かった 図13 効果的な指導に必要と考えるもの 複数回答 ലᨐ ߥᜰዉߦᔅⷐߣ ߃ࠆ **p<0.01 が病院と同程度に高かったが 他職種との連携 強化 は病院より有意に低かったこのほか 病 院では 能率的な指導プログラム 指導体制を 整える 時間の捻出 は いずれも 4 割に達した その他の意見として 患者の生活パターンに合 わせた指導が必要 家族の協力が必要 認定看 護師や専門看護師がいれば良い といった意見が あった 4考察 本研究の解析結果から明らかになった施設の特 徴や指導体制 内容より 今後 より効果的な患 者指導に必要なことを以下に考察した 図 13 自身の患者指導に満足でない理由 複数回答 り ᖚ ᜰዉ ḩ ߥ *p<0.05 両施設ともに第 3 位には 患者自身の理解が不十 分 が挙げられたこのほか 病院では 医療ス タッフの連携不足 を挙げた人が 2 割を占めた その他の意見には パンフレットがそろってい ない 家族の協力が得られない 指導方法 内 容が統一されていない などがあり 専門外来 病棟に依存している と答えた人もあった 看護師自身が満足のゆく患者指導を行うことが できれば 虚血性心疾患の予防に効果的だと思う か という問いに対しては 両施設ともに 効果 的である と答えた人が 90% に達した 効果的な指導を行うために必要だと考える項目 を複数回答可として問うたところ 病院では 他 38 4 1 生活指導の頻度 時間 1 週間あたりの担当患者数と生活指導の回数を 疾患別に比較すると 心筋梗塞急性期 回復期の 患者については病院で頻度が高く 一方 糖尿病 高血圧 脂質異常症などのリスクファクターとな る慢性疾患の患者については診療所の方が高かっ たこのことより 施設により患者への介入時期 が異なる傾向があるとわかった 一人当たりの生活指導にかける時間は 糖尿病 高血圧も含めて病院の方が時間をかけている人が 多かったしかし それでも効果的な指導には不 十分と考えられているようであり 必要なものと して 時間の確保 を挙げた人は 診療所よりも 病院で多かったより高いレベルでの患者指導の 充実をめざしていることが推察される