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アジア近隣 5 カ国における牛乳乳製品の輸入動向 資料 5-2 各国とも輸入額全体に占める脱脂粉乳及び全脂粉乳の割合が高い 高付加価値商品の販売が見込めるチーズ 育児用粉乳等についても各国で一定の割合を輸入 中国の輸入市場は規模が大きく 最近伸びているが割合の小さい LL 牛乳 (2.6%) 市場で

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牛乳および乳製品摂取量

2015 1,200 A B J 一般社団法人 J ミルク牛乳乳製品の知識改訂版 001

表 1 調査対象と有効回答数 乳業者非乳業者合計大手 3 社農協プラント系中小系中小系 注 1: 本調査での乳業区分は以下に示す通りである 乳業者 : 生乳処理場を持っている企業非乳業者 : 生乳処理場を持っていない企業 2: 本調査での乳業類型は以下に示す通りである

3 月 Mar. 日 /SUN 月 /MON 火 /TUE 水 /WED 木 /THU 金 /FRI 土 /SAT 国産ナチュラルチーズ製造技術初級研修会 帯広畜産大学 ~3 日中央畜産会 : 啓発普及促進部会 中央促進委員会 全国家電会館 1 0:0 0 第 2

ニュースリリース 農業景況調査 : 景況 平成 3 1 年 3 月 1 8 日 株式会社日本政策金融公庫 平成 30 年農業景況 DI 天候不順響き大幅大幅低下 < 農業景況調査 ( 平成 31 年 1 月調査 )> 日本政策金融公庫 ( 略称 : 日本公庫 ) 農林水産事業は 融資先の担い手農業者

農林水産省試算の方法 ( 手順 ) (1) 試算対象品目の選定関税率 10% 以上 国内生産額 10 億円以上 ( 米 麦など 19 品目 ) (2) 国産品の分類内外価格差 品質格差の観点から 輸入品と競合する国産品と競合しない国産品に二分 (3) 試算の方法 1 競合する国産品は 輸入品に置き換

乳業工場が報告 ( 様式第 1 号 ) 平成 年 月加工原料乳数量等報告書 平成年月日 県 ( 都道府 ) 知事殿 第 3 号対象事業者については 事業者名と代表者名を記入する 牧場認定太郎 印 平成 年 月中に当工場において処理 加工した生乳に係る加工原料乳の数量等について 生乳搬出入実績総括表

2013 年 2 月 27 日 富士重工業 2013 年 1 月度 生産 国内販売国内販売 輸出実績 ( 速報 ) 生産 ( 単位 : 台 %) 台数 前年比 登録車 49, % 国内生産 軽自動車 0 0.0% 計 49, % 海外生産 登録車 16,

6-1 指定食肉 ( 豚肉及び牛肉 ) の安定価格肉用子牛の保証基準価格等算定概要 生産局 平成 27 年 1 月

資料 6-1 指定食肉 ( 豚肉及び牛肉 ) の安定価格肉用子牛の保証基準価格等算定概要 生産局 平成 27 年 12 月

2018年度 第3四半期累計 1-9月 実績 2017年 19月期 2018年 19月期 増減 () 9,302 9, % +4.1% 営業利益 % 0.0% % +9.7% 親会社の所有者に 帰属する四半期利

い 乳房炎によって乳量が増加することはないので 確率変数と見た場合の泌乳量の分布は減少局面のみとなるため 酪農生産基盤が ぜいじゃく 脆弱化している近年においてはその効果が 需給に大きな影響を及ぼしうる 乳房炎を経済的側面から分析した研究はいくつかあるが そのほとんどは経営段階や全国のマクロレベルで

2017年度第1四半期決算説明会

国へ 年間販売計画の提出 締切 : 2 月 28 日まで 生産局長通知別記様式第 1 号及び別記様式第 2 号 都道府県へ 生乳の処理量等の報告 毎月 :8 日及び 20 日より前まで 自ら所有する施設で乳製品を製造する事業者 都道府県へ 乳業への搬入数量等の報告 毎月 :8 日及び 20 日より前

PowerPoint プレゼンテーション

国際農業 食料レター 年月 ( 182) 全国農業協同組合中央会 今月の話題 TPP 交渉における乳製品をめぐる状況 国際農業 食料レターのバックナンバーは 下記 インターネットホームページをご覧ください < 国際農業 食料レター に関する問い合わせ先:JA 全中農政部 WTO EP

2019 年 3 月期決算説明会 2019 年 3 月期連結業績概要 2019 年 5 月 13 日 太陽誘電株式会社経営企画本部長増山津二 TAIYO YUDEN 2017

輸入バイオマス燃料の状況 2019 年 10 月 株式会社 FT カーボン 目 次 1. 概要 PKS PKS の輸入動向 年の PKS の輸入動向 PKS の輸入単価 木質ペレット

6 月調査 (5 月実績 ) 結果概況 景気判断 DI は現状 見通し共に小幅に下降も 50 を上回る高水準を維持 5 月のスーパーマーケット中核店舗における景気判断 DI 現状判断は前月から-0.3 の 54.8 見通し判断前月から-0.9 の 51.0 となり 共に小幅な下降となったが 引き続き

第36回農業WG 資料

1 食に関する志向 健康志向が調査開始以来最高 特に7 歳代の上昇顕著 消費者の健康志向は46.3% で 食に対する健康意識の高まりを示す結果となった 前回調査で反転上昇した食費を節約する経済性志向は 依然厳しい雇用環境等を背景に 今回調査でも39.3% と前回調査並みの高い水準となった 年代別にみ

ニュースリリース 食品産業動向調査 : 景況 平成 3 1 年 3 月 2 6 日 株式会社日本政策金融公庫 食品産業景況 DI 4 半期連続でマイナス値 経常利益の悪化続く ~ 31 年上半期見通しはマイナス幅縮小 持ち直しの動き ~ < 食品産業動向調査 ( 平成 31 年 1 月調査 )> 日

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各資産のリスク 相関の検証 分析に使用した期間 現行のポートフォリオ策定時 :1973 年 ~2003 年 (31 年間 ) 今回 :1973 年 ~2006 年 (34 年間 ) 使用データ 短期資産 : コールレート ( 有担保翌日 ) 年次リターン 国内債券 : NOMURA-BPI 総合指数

日本市場における 2020/2030 年に向けた太陽光発電導入量予測 のポイント 2020 年までの短 中期の太陽光発電システム導入量を予測 FIT 制度や電力事業をめぐる動き等を高精度に分析して導入量予測を提示しました 2030 年までの長期の太陽光発電システム導入量を予測省エネルギー スマート社

IT 人材需給に関する調査 ( 概要 ) 平成 31 年 4 月経済産業省情報技術利用促進課 1. 調査の目的 実施体制 未来投資戦略 2017 ( 平成 29 年 6 月 9 日閣議決定 ) に基づき 第四次産業革命下で求められる人材の必要性やミスマッチの状況を明確化するため 経済産業省 厚生労働

決算サマリー 2019 年 3 月期第 1 四半期業績概要 売上高 596 億円 ( 前四半期比横ばい ) 営業利益 60 億円 ( 同 34% 増 ) 自動車向けの需要が コンデンサ中心に堅調 2019 年 3 月期業績予想 上期の業績予想を上方修正 自動車 産業機器の電子化やスマートフォンの高機

プレゼン

平成 30 年 4 月 10 日公表平成 28 年 農業 食料関連産業の経済計算 ( 概算 ) - 農業 食料関連産業の国内生産額は 兆円で全経済活動の約 1 割 - 統計結果 1 農業 食料関連産業の国内生産額平成 28 年における農業 食料関連産業の国内生産額は 115 兆 9,63

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( 参考様式 1) ( 新 ) 事業計画書 1 事業名 : 2 補助事業者名 : 3 事業実施主体名 : Ⅰ 事業計画 1 事業計画期間 : 年 月 ~ 年 月 記載要領 事業計画期間とは 補助事業の開始から事業計画で掲げる目標を達成するまでに要する期間とし その期限は事業実施年 度の翌年度から 3

米に関するマンスリーレポート 新潟県版 2018 年 12 月 今月の特集 1 米穀の需給及び価格の安定に関する基本指針 の見直しについて 農林水産省は 11 月 28 日に 米穀の需給及び価格の安定に関する基本指針 ( 以下 国の基本指針 ) の変更を行い 平成 31/32 年の主食用米等需要量を

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第1章

1. 沖縄県における牛肉の輸出動向 2015 年は 輸出額が過去最高 数量 金額 2015 年は数量が 18,424 KG( 前年比 97.0%) 金額が 87 百万円 ( 同 111.8%) となり 輸出額が過去最高を記録しました 沖縄県の輸出額シェアは 1.1% となっています 国別金額シェア

経済・物価情勢の展望(2017年7月)

p1_10月月報用グラフ

タイトル

平成 29 年 7 月 地域別木質チップ市場価格 ( 平成 29 年 4 月時点 ) 北東北 -2.7~ ~1.7 南東北 -0.8~ ~ ~1.0 変動なし 北関東 1.0~ ~ ~1.8 変化なし 中関東 6.5~ ~2.8

I. 調査結果概況 景気判断 DI( 現状判断 ) は小幅に上昇し最高値を更新 仕入原価高止まりも客単価が上昇 10 月スーパーマーケット中核店舗における景気判断 49.1 と小幅に上昇し 2010 年 4 月の調査開始以降最高値を記録した 経営動向調査によると売上高 DI が 1.1 とはじめてプ

農林水産省畜産再興プラン実現推進本部酪農生産基盤強化部会 酪農及び肉用牛生産の近代化を図るための基本方針 - 地域の知恵の結集による畜産再興プラン - 人 牛 飼料の視点での基盤強化 酪農生産基盤の強化 のポイント 生クリーム 平成 27 年 4 月

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第 2 四半期累計として 連結の売上高 営業利益 経常利益 四半期純利益とも 過去最高 上期で初の売上高 1 兆円を達成 4 月 27 日に発表した連結業績予想数値との比較でも それぞれプラス 事業環境に関する認識と確認 ( 物流業界の状況 ) 国内外ともに 景気の回復基調は続き 荷動きは おおむね

部分供給については 例えば 以下の3パターンが考えられる ( 別紙 1 参照 ) パターン1: 区域において一般電気事業者であった小売電気事業者 ( 又は他の小売電気事業者 ) が一定量のベース供給を行い 他の小売電気事業者 ( 又は区域において一般電気事業者であった小売電気事業者 ) がを行う供給

資料1 小動物獣医師数の需給バランスの展望

EPA に関する各種試算 試算 1 EPA のマクロ経済効果分析 (3 ページ ) 内閣官房を中心に関係省庁と調整したシナリオに基づき 川崎研一氏 ( 内閣府経済社会総合研究所客員主任研究官 ) が分析 WTO はじめ広く関係機関が活用している一般均衡モデル (GTAP モデル ) を使用 EPA

ニュースリリース

報告書の主な内容 2012 年度冬季の電力需給の結果分析 2012 年度冬季電力需給の事前想定と実績とを比較 検証 2013 年度夏季の電力需給の見通し 需要面と供給面の精査を行い 各電力会社の需給バランスについて安定供給が可能であるかを検証 電力需給検証小委員会としての要請 2013 年度夏季の電

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平成 28 年 3 月 25 日公表平成 25 年度 農業 食料関連産業の経済計算 - 農業 食料関連産業の国内生産額は 97.6 兆円で全経済活動の約 1 割 - 統計結果の概要 1 農業 食料関連産業の国内生産額平成 25 年度における農業 食料関連産業の国内生産額は 97 兆 5,777 億円

RTE月次レポート企画

生乳流通に関する提案

調査結果の概要 合板統計 ( 平成 28 年 6 月分 ) 普通合板生産量は 前年同月に比べ 16.6% 増加 特殊合板生産量は 前年同月に比べ 6.6% 減少 平成 28 年 7 月 25 公表 1 普通合板生産量は 26 万 5,683 m3となり 前年同月に比べ 16.6% 増加した 2 普通

幼児期の教育 保育の需給計画 ( 平成 28 年度実績 ) の点検 評価結果について 資料 2 1 需給計画の策定 かながわ子どもみらいプラン においては 待機児童の解消を図り 子育て家庭のニーズにあった就学前児童の教育 保育の提供体制の充実を計画的に進めるため 各年度 ( 平成 27 年度 ~ 平

中酪情報 No CONTENTS 02 RELAY COLUMN 高崎経済大学地域政策学部准教授 片岡美喜酪農を消費者につたえる意味とは 04 SPECIAL REPORT 平成 29 年度酪農教育ファーム スキルアップ研修会 の開催 06 TOPICS-1 平成 29 年度臨

RTE月次レポート企画

4 交付対象事業者ごとの加工原料乳の数量の算出と通知 ( 令第 5 条第 4 項 ) 22 第 6 加工原料乳の数量の認定 22 第 7 生乳の用途別処理数量並びに取引数量及び価格の算出と確認 22 1 用途別処理数量の算出 23 2 用途別取引数量等の報告の徴収 26 第 8 その他 27 1 生

経済・物価情勢の展望(2017年10月)

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RTE月次レポート企画

化繊輸入は 近年上昇を続けており 2016 年は前年比 10% 増の 43 万トンとなりました 素材別には ポリエステル F 長繊維不織布が中心ですが 2016 年はポリエステル S の輸入も大幅増となりました 化学繊維輸出推移 化学繊維輸入推移 生産が微減 輸出が横ばい 輸

( 公社 ) 近畿圏不動産流通機構市況レポート市況トレンド /1 年 7~9 月期の近畿圏市場 1. 中古マンション市場の動き 成約価格は前年比で 3 期連続上昇 1 年 7~9 月期の近畿レインズへの成約報告件数は,9 件と 前年同期比で 1.% 増加した (P1 図表 1) 新規登録件数は 15

資料 2 接続可能量 (2017 年度算定値 ) の算定について 平成 29 年 9 月資源エネルギー庁

取扱説明書 [F-02F]

2 空 白

ニュースリリース 農業景況 : 景況 平成 27 年 3 月 26 日 株式会社日本政策金融公庫 農業の景況 DI 稲作をはじめ多くの業種で悪化 ~ 改善したのは養豚 ブロイラーなどの一部の業種に留まる ~ < 日本公庫 平成 26 年下半期農業景況調査 > 日本政策金融公庫 ( 略称 : 日本公庫

我が国中小企業の課題と対応策

平成 25 年 3 月 19 日 大阪商工会議所公益社団法人関西経済連合会 第 49 回経営 経済動向調査 結果について 大阪商工会議所と関西経済連合会は 会員企業の景気判断や企業経営の実態について把握するため 四半期ごとに標記調査を共同で実施している 今回は 2 月下旬から 3 月上旬に 1,7

経済・物価情勢の展望(2016年10月)

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社団法人日本生産技能労務協会

2017 年度決算概要 Ⅰ 年度連結業績概要 Ⅱ 年度連結業績予想 Ⅲ. 補足資料 シャープ株式会社 2018 年 4 月 26 日 見通しに関する注意事項 本資料に記載されている内容には シャープ株式会社及び連結子会社 ( 以下 総称して シャープ という ) の計画 戦略

番号文書項目現行改定案 ( 仮 ) 1 モニタリン 別表 : 各種係 グ 算定規程 ( 排出削 数 ( 単位発熱量 排出係数 年度 排出係数 (kg-co2/kwh) 全電源 限界電源 平成 21 年度 年度 排出係数 (kg-co2/kwh) 全電源 限界電源 平成 21 年度 -

2 割当数量全乳換算数量 24,000トン 3 通関期限平成 32 年 3 月 31 日第 2 関税割当申請書受付の担当課農林水産省食料産業局食品製造課第 3 関税割当証明書交付の担当課農林水産省大臣官房国際部国際経済課第 4 関税割当申請書の提出期間及び提出時間 1 提出期間 (1) 平成 31

各国の牛肉輸出量について 我が国は 主要な牛肉輸出国の輸出先国として 米国の第 1 位 豪州の第 2 位 カナダの第 4 位 ( いずれも 2014 年 ) その他 (27%) 韓国 (14%) 米国豪州カナダその他 (5%) 香港 (17%) 日本 (25%) メキシコ (17%) その他 (26

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経済・物価情勢の展望(2018年1月)

目 次 1. 加工原料乳数量等報告書 Excel の動作環境 動作環境 加工原料乳数量等報告書 Excel の基本的な操作 マウスの操作 項目の移動方法 加工原料乳数量等報告書 Excel の起動方法..

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農林水産品の合意の概要 品目 合意の概要 米 除外 ( 米国枠は設けない )( 注 1) 小麦 TPP と同内容でマークアップ ( 政府が輸入する際に徴収している差益 ) を 45% 削減 ( 現行の国家貿易制度 枠外税率 (55 円 /kg) を維持 ) TPP と同内容の米国枠 (2019 年度

目 次 [Ⅰ] 調査方法 2 [Ⅱ] 地域区分図 3 [Ⅲ] アンケート調査票 4~5 [Ⅳ] 第 2 回不動産市況 DI 調査結果の概要 6 [Ⅴ] 設問ごとの回答内訳 [-1] 設問 2,3( 住宅地価格 ) 7~9 [-2] 設問 2,3( 商業地価格 ) 10~12 [-3] 設問 2,3(

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平成 30 砂糖年度における砂糖及び異性化糖の需給見通し 表 -1: 砂糖の需給見通し期間平成 29 砂糖年度項目 ( 実績見込み ) ( 単位 : 千トン ) 平成 30 砂糖年度 10 月 -12 月 1 月 -3 月 4 月 -6 月 7 月 -9 月 合計 消 分蜜糖 1,

2-2 需要予測モデルの全体構造交通需要予測の方法としては,1950 年代より四段階推定法が開発され, 広く実務的に適用されてきた 四段階推定法とは, 以下の4つの手順によって交通需要を予測する方法である 四段階推定法将来人口を出発点に, 1 発生集中交通量 ( 交通が, どこで発生し, どこへ集中

別紙2

令和元年 8 月 23 日公表 調査結果の概要 製材統計 ( 令和元年 7 月分 ) 製材用素材の入荷量は 前年同月に比べ 12.4% 増加製材品の出荷量は 前年同月に比べ 5.3% 増加 1 製材用素材の入荷量は140 万 2 千 m 3 となり 前年同月に比べ12.4% 増加した うち国産材は1

令和元年 7 月 25 日公表 調査結果の概要 製材統計 ( 令和元年 6 月分 ) 製材用素材の入荷量は 前年同月に比べ 1.2% 増加製材品の出荷量は 前年同月に比べ 1.8% 減少 1 製材用素材の入荷量は 149 万 6 千 m 3 となり 前年同月に比べ 1.2% 増加した うち国産材は

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ニュースリリース 農業景況調査 : 設備投資 平成 2 9 年 3 月 24 日 株式会社日本政策金融公庫 農業者の設備投資意欲が過去最高 ~ 生産効率関連の農業機械投資が最多 後継者確保に課題も ~ < 平成 28 年下半期農業景況調査関連 > ( 注 1) 日本政策金融公庫 ( 略称 : 日本公

【東南アジア経済】ASEANの貿易統計(5月号)~輸出は好調も、旧正月の影響を均せば増勢鈍化

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生活衛生関係営業の景気動向等調査 平成17年7~9月期

Transcription:

公表資料 平成 30 年度の 生乳及び牛乳乳製品の需給見通しと 今後の課題について 平成 30 年 1 月 26 日

1. 地域別生乳生産量の動向 グラフ 1-1: 全国の生産量 ( 日均量 ) 生乳生産量予測の前提 北海道及び都府県の予測値は 平成 29 年 11 月までの生乳生産量データに基づき 気温や乳牛頭数等を説明変数とした予測モデル トン / 日 21,500 27 年度 28 年度 29 年度 30 年度 (ARIMA モデル ) による推計値を基本に算出 なお 平成 30 年度の気温は 平年並で設定 表 1-1: 平成 29 年度の地域別生乳生産量 ( 見通し ) 全国 北海道 都府県 前年比 前年比 前年比 4 月 617 97.8% 321 97.7% 296 97.9% 5 月 645 98.8% 339 98.7% 306 98.8% 6 月 614 98.1% 328 97.4% 286 98.9% 7 月 610 96.7% 331 96.6% 279 96.8% 8 月 601 98.4% 330 99.9% 270 96.6% 9 月 581 99.2% 315 100.4% 266 97.8% 10 月 601 100.0% 325 101.8% 275 98.0% 11 月 583 100.6% 315 103.1% 268 97.7% 12 月 612 100.3% 331 102.6% 281 97.7% 1 月 621 100.5% 334 103.0% 287 97.7% 2 月 570 100.6% 305 102.6% 265 98.3% 3 月 637 100.4% 338 102.3% 299 98.4% 第 1 四半期 1,876 98.2% 988 98.0% 888 98.5% 第 2 四半期 1,791 98.0% 977 98.9% 815 97.0% 第 3 四半期 1,795 100.3% 971 102.5% 824 97.8% 第 4 四半期 1,828 100.5% 978 102.7% 851 98.1% 上期 3,668 98.1% 1,965 98.4% 1,703 97.8% 下期 3,623 100.4% 1,949 102.6% 1,674 98.0% 年度計 7,291 99.3% 3,913 100.5% 3,378 97.9% 表は 着色部分が実績 白枠 部分が予測 ( 平成 29 年 12 月以 降 ) 以下 全て同様 21,000 20,500 20,000 19,500 19,000 18,500 グラフ1-2: 北海道の生産量 ( 日均量 ) 11,500 表 1-2: 平成 30 年度の地域別生乳生産量 ( 見通し ) 全国 北海道 都府県 11,000 前年比 前年比 前年比 4 月 623 101.0% 329 102.7% 294 99.2% 5 月 645 99.9% 345 101.7% 300 97.9% 6 月 616 100.2% 337 102.9% 278 97.1% 7 月 618 101.3% 345 104.1% 273 98.0% 8 月 599 99.7% 337 101.9% 262 97.0% 9 月 577 99.4% 322 102.3% 255 96.1% 10 月 593 98.8% 328 100.9% 265 96.3% 11 月 574 98.5% 316 100.1% 258 96.5% 12 月 603 98.6% 332 100.4% 271 96.4% 1 月 613 98.7% 336 100.6% 277 96.5% 2 月 563 98.9% 307 100.7% 256 96.8% 3 月 631 99.1% 342 101.0% 290 97.0% 第 1 四半期 1,883 100.4% 1,012 102.4% 871 98.1% 第 2 四半期 1,794 100.2% 1,004 102.8% 791 97.0% 第 3 四半期 1,770 98.6% 976 100.5% 794 96.4% 第 4 四半期 1,808 98.9% 985 100.8% 823 96.8% 上期 3,678 100.3% 2,016 102.6% 1,662 97.6% 下期 3,578 98.8% 1,961 100.6% 1,617 96.6% 年度計 7,256 99.5% 3,976 101.6% 3,279 97.1% 生乳生産量の見通し 29 年度の生乳生産量は 北海道では 29 年 9 月以降 前年を上回り 年度計で前年をやや上回る (3,913 千トン 前年比 100.5%) 見通し 都府県では 夏季の生乳生産の落ち込みが当初の予想よりも少なかったものの 前年を 下回る (3,378 千トン 同 97.9%) 見通し その結果 全国の年度計は 7,291 千トン 前年比 99.3% の見通し 30 年度は 北海道では 年度計で前年を上回る (3,976 千トン 前年比 101.6%) 見通し 一方 都府県では前年を 下回り (3,279 千トン 同 97.1%) その結果 全国の年度計は前年度をやや下回る(7,256 千トン 同 99.5%) 見通し グラフ1-3: 都府県の生産量 ( 日均量 ) 9,500 9,000 8,500 8,000-1 -

2. 牛乳等生産量の動向 牛乳等生産量予測の前提 各々の予測値は 平成 29 年 11 月までの生産量データに基づき 気温や平日日数等を説明変数とした予測モデル (ARIMA モデル ) による推計値を基本に算出 なお 平成 30 年度の気温は 平年並で設定 グラフ 2-1: 牛乳類 ( 牛乳 加工乳 成分調整牛乳 乳飲料 ) の生産量 ( 日均量 ) 14,000 表 2-1: 平成 29 年度の牛乳等生産量 ( 見通し ) ( 千 kl) 13,500 牛乳類 牛乳 加工乳 成分調整牛乳 乳飲料 はっ酵乳 13,000 前年比 前年比 前年比 前年比 前年比 前年比 4 月 383 100.0% 249 101.5% 8 95.3% 29 104.9% 97 95.2% 92 94.9% 5 月 410 99.2% 267 100.3% 8 90.6% 30 102.6% 105 96.5% 96 96.5% 6 月 408 99.4% 267 100.2% 8 104.1% 30 102.2% 104 96.2% 93 98.5% 7 月 418 100.7% 266 102.6% 7 94.9% 32 103.8% 112 96.1% 93 100.1% 8 月 398 98.5% 247 99.8% 8 93.5% 31 99.6% 113 95.8% 89 98.3% 9 月 415 99.4% 272 101.8% 7 89.6% 29 99.8% 106 94.5% 91 101.1% 10 月 409 98.2% 275 101.4% 7 87.7% 28 97.9% 98 91.0% 89 96.8% 11 月 384 99.9% 261 101.9% 8 91.4% 26 99.0% 89 95.6% 85 97.9% 12 月 368 99.0% 250 102.3% 9 91.0% 26 98.7% 83 91.3% 83 98.0% 1 月 367 97.3% 250 100.2% 8 86.5% 27 95.4% 82 91.2% 86 97.9% 2 月 350 98.2% 241 100.8% 7 87.4% 25 96.3% 77 92.6% 83 100.5% 3 月 372 98.3% 249 101.2% 8 89.5% 27 96.6% 87 92.3% 94 102.5% 第 1 四半期 1,201 99.5% 783 100.7% 24 96.2% 88 103.2% 307 96.0% 281 96.6% 第 2 四半期 1,231 99.5% 785 101.4% 22 92.6% 92 101.1% 332 95.5% 273 99.8% 第 3 四半期 1,161 99.0% 786 101.9% 24 90.1% 81 98.5% 270 92.5% 258 97.5% 第 4 四半期 1,089 98.0% 740 100.7% 23 87.8% 79 96.1% 246 92.0% 264 100.3% 上期 2,432 99.5% 1,568 101.0% 46 94.4% 180 102.1% 638 95.7% 554 98.2% 下期 2,250 98.5% 1,526 101.3% 48 89.0% 160 97.3% 516 92.3% 522 98.9% 年度計 4,682 99.0% 3,094 101.2% 94 91.6% 340 99.8% 1,154 94.2% 1,076 98.5% 12,500 12,000 11,500 グラフ2-2: 牛乳の生産量 ( 日均量 ) 9,000 8,500 表 2-2: 平成 30 年度の牛乳等生産量 ( 見通し ) 牛乳類 牛乳加工乳成分調整牛乳乳飲料 はっ酵乳 ( 千 kl) 8,000 前年比 前年比 前年比 前年比 前年比 前年比 4 月 378 98.7% 252 101.4% 7 90.1% 28 96.5% 91 93.4% 94 102.6% 5 月 404 98.5% 270 101.0% 7 92.0% 29 97.8% 98 92.8% 97 101.6% 6 月 406 99.5% 272 101.8% 7 86.5% 29 98.3% 99 94.8% 96 102.6% 7 月 409 97.9% 265 99.5% 7 92.2% 31 97.6% 106 94.7% 95 102.3% 8 月 397 99.6% 250 101.4% 7 91.7% 31 99.9% 108 96.0% 92 102.7% 9 月 417 100.5% 275 101.2% 7 96.6% 30 100.6% 105 98.7% 91 100.7% 10 月 414 101.3% 278 100.8% 7 97.5% 29 102.1% 100 102.5% 92 103.1% 11 月 382 99.3% 262 100.1% 8 93.2% 26 100.5% 86 97.4% 86 100.3% 12 月 364 99.0% 249 99.5% 8 93.7% 26 100.0% 81 97.6% 83 100.0% 1 月 364 99.2% 250 99.9% 7 92.7% 27 99.7% 80 97.6% 87 100.7% 2 月 347 99.2% 240 99.9% 7 92.8% 25 99.6% 75 97.7% 84 100.8% 3 月 369 99.2% 249 99.9% 8 92.6% 27 99.5% 85 97.7% 95 101.0% 第 1 四半期 1,188 98.9% 794 101.4% 21 89.6% 86 97.6% 287 93.6% 287 102.3% 第 2 四半期 1,222 99.3% 791 100.7% 21 93.5% 91 99.3% 320 96.4% 278 101.9% 第 3 四半期 1,160 99.9% 788 100.2% 23 94.7% 81 100.9% 268 99.3% 261 101.2% 第 4 四半期 1,080 99.2% 739 99.9% 22 92.7% 79 99.6% 240 97.7% 266 100.9% 上期 2,410 99.1% 1,584 101.0% 42 91.5% 177 98.5% 607 95.1% 566 102.1% 下期 2,240 99.6% 1,527 100.0% 45 93.7% 161 100.2% 508 98.5% 527 101.0% 年度計 4,650 99.3% 3,111 100.5% 87 92.6% 338 99.3% 1,115 96.6% 1,093 101.6% 牛乳等生産量の見通し 29 年度の牛乳等生産量は シェアの高い 牛乳 が堅調に推移し 牛乳類 は年度計で 4,682 千 kl 前年比 99.0% の見通し はっ酵乳 はこれまでの大きな伸長に対する反動減や小容量化の影響等もあり 年度計で 1,076 千 kl 同 98.5% の見通し 30 年度は 牛乳 が近年のトレンドが継続すると見込まれ 牛乳類 では 年度計で 4,650 千 kl 同 99.3% の見通し はっ酵乳 は 引き続き底堅い需要が見込まれ 年度計で 1,093 千 kl 同 101.6% の見通し 7,500 グラフ2-3: 加工乳の生産量 ( 日均量 ) グラフ2-4: 成分調整牛乳の生産量 ( 日均量 ) 350 1,100 300 1,000 250 900 200 150 800 グラフ 2-5: 乳飲料の生産量 ( 日均量 ) グラフ 2-6: はっ酵乳の生産量 ( 日均量 ) 4,200 3,300 3,700 3,100 3,200 2,900 2,700 2,700 2,200 2,500-2 -

3. 用途別処理量の動向 用途別処理量予測の前提 生乳供給量は 生乳生産量から自家消費量を差し引いて算出( 自家消費量は 各地域の直近までの動向を踏まえ設定 ) 飲用等向処理量は 牛乳 加工乳 成分調整牛乳 乳飲料 はっ酵乳の予測生産量を基に 生乳使用係数を乗じ算出 乳製品向処理量は 生乳供給量と飲用等向処理量の差 表 3-1: 平成 29 年度の生乳供給量及び用途別処理量 ( 見通し ) グラフ3-1: 生乳供給量 ( 日均量 ) 21,500 21,000 20,500 生乳生産量自家消費量生乳供給量 飲用等向 乳製品向 20,000 前年比 前年比 前年比 前年比 前年比 4 月 617 97.8% 4 93.6% 613 97.9% 332 101.3% 280 94.1% 5 月 645 98.8% 4 97.3% 641 98.8% 356 100.5% 285 96.7% 6 月 614 98.1% 4 95.9% 610 98.1% 354 99.7% 257 96.0% 7 月 610 96.7% 4 96.9% 606 96.7% 355 101.1% 251 91.0% 8 月 601 98.4% 4 96.2% 596 98.4% 335 100.4% 262 95.9% 9 月 581 99.2% 4 94.7% 577 99.2% 357 100.5% 220 97.1% 10 月 601 100.0% 4 92.2% 596 100.1% 355 100.0% 241 100.3% 11 月 583 100.6% 4 97.4% 578 100.6% 337 100.8% 241 100.3% 12 月 612 100.3% 4 99.2% 608 100.3% 318 100.4% 289 100.2% 1 月 621 100.5% 4 100.2% 617 100.5% 327 98.5% 290 102.8% 2 月 570 100.6% 4 98.0% 566 100.6% 311 99.4% 254 102.2% 3 月 637 100.4% 4 101.1% 633 100.4% 328 99.6% 305 101.3% 第 1 四半期 1,876 98.2% 12 95.6% 1,864 98.3% 1,042 100.5% 822 95.6% 第 2 四半期 1,791 98.0% 12 95.9% 1,779 98.1% 1,046 100.7% 733 94.5% 第 3 四半期 1,795 100.3% 13 96.2% 1,782 100.3% 1,011 100.4% 772 100.2% 第 4 四半期 1,828 100.5% 12 99.8% 1,816 100.5% 966 99.2% 849 102.1% 上期 3,668 98.1% 25 95.7% 3,643 98.2% 2,088 100.6% 1,555 95.1% 下期 3,623 100.4% 25 97.9% 3,598 100.4% 1,977 99.8% 1,621 101.2% 年度計 7,291 99.3% 50 96.8% 7,241 99.3% 4,065 100.2% 3,176 98.1% 表 3-2: 平成 30 年度の生乳供給量及び用途別処理量 ( 見通し ) 生乳生産量自家消費量生乳供給量 飲用等向 乳製品向 前年比 前年比 前年比 前年比 前年比 4 月 623 101.0% 4 100.8% 619 101.0% 334 100.5% 285 101.6% 5 月 645 99.9% 4 99.7% 640 99.9% 356 100.2% 284 99.5% 6 月 616 100.2% 4 100.7% 612 100.2% 358 101.1% 254 98.9% 7 月 618 101.3% 4 100.9% 614 101.3% 352 99.2% 262 104.3% 8 月 599 99.7% 4 99.3% 595 99.7% 338 100.9% 257 98.2% 9 月 577 99.4% 4 98.9% 573 99.4% 360 101.0% 213 96.9% 10 月 593 98.8% 4 97.7% 589 98.8% 359 101.1% 230 95.4% 11 月 574 98.5% 4 98.3% 570 98.5% 337 100.0% 233 96.4% 12 月 603 98.6% 4 98.3% 599 98.6% 317 99.5% 282 97.5% 1 月 613 98.7% 4 98.5% 609 98.7% 326 99.8% 283 97.5% 2 月 563 98.9% 4 98.6% 559 98.9% 311 99.8% 249 97.8% 3 月 631 99.1% 4 98.8% 627 99.1% 327 99.8% 300 98.4% 第 1 四半期 1,883 100.4% 13 100.4% 1,871 100.4% 1,048 100.6% 823 100.1% 第 2 四半期 1,794 100.2% 12 99.7% 1,782 100.2% 1,050 100.3% 732 99.9% 第 3 四半期 1,770 98.6% 12 98.1% 1,758 98.6% 1,013 100.2% 745 96.5% 第 4 四半期 1,808 98.9% 12 98.7% 1,796 98.9% 964 99.8% 832 97.9% 上期 3,678 100.3% 25 100.1% 3,653 100.3% 2,098 100.5% 1,555 100.0% 下期 3,578 98.8% 25 98.4% 3,553 98.8% 1,977 100.0% 1,576 97.2% 年度計 7,256 99.5% 49 99.2% 7,206 99.5% 4,075 100.2% 3,131 98.6% 用途別処理量の見通し 29 年度の用途別処理量は 生乳供給量 が前年を下回る (7,241 千トン 前年比 99.3%) なか 飲用等向 が前年をやや上回る (4,065 千トン 同 100.2%) ことから 乳製品向 は下回って推移する (3,176 千トン 同 98.1%) 見通し 30 年度は 前年同様に 生乳供給量 が前年をやや下回る (7,206 千トン 前年比 99.5%) なか 飲用等向 が前年をやや上回る (4,075 千トン 同 100.2%) ことから 乳製品向 は前年を下回る (3,131 千トン 同 98.6%) 見通し 19,500 19,000 18,500 グラフ3-2: 飲用等向生乳処理量 ( 日均量 ) 12,500 12,000 11,500 11,000 グラフ3-3: 乳製品等向生乳処理量 ( 日均量 ) 9,500 9,000 8,500 8,000 7,500 7,000 6,500-3 -

4. 乳製品需給の動向 脱脂粉乳 バター需給予測の前提 脱脂粉乳 バターの生産量は 脱脂粉乳 バター等向処理見込数量に製造係数 ( 直近の動向等を反映 ) を乗じて算出 脱脂粉乳 バターのは 平成 29 年 11 月までのデータに基づき 代替乳製品の動向等を説明変数とした予 測モデル (ARIMA モデル ) による推計値を基本に算出 脱脂粉乳 バターの在庫月数は 前年度の一ヶ月平均消費量を基に算出 表 4-1: 平成 29 年度の脱脂粉乳の需給 ( 見通し ) 期首在庫量 生産量 第 1 四半期 48.2 93.6% 32.6 97.2% 4.2 52.0 4.6 91.6% 33.0 99.4% 第 2 四半期 52.0 91.6% 25.3 92.9% 9.3 51.4 4.5 100.0% 35.2 101.8% 第 3 四半期 51.4 100.0% 30.7 102.9% 10.5 56.0 5.0 117.5% 36.5 108.9% 第 4 四半期 56.0 117.5% 34.4 104.5% 9.9 66.9 5.9 138.8% 33.4 97.5% 上期 48.2 93.6% 57.9 95.3% 13.5 51.4 4.5 100.0% 68.2 100.6% 下期 51.4 100.0% 65.1 103.7% 20.4 66.9 5.9 138.8% 69.9 103.1% 年度計 48.2 93.6% 123.0 99.6% 33.9 66.9 5.9 138.8% 138.1 101.9% 表 4-2: 平成 30 年度の脱脂粉乳の需給 ( 見通し ) 期首在庫量 生産量 第 1 四半期 66.9 138.8% 32.7 100.2% 65.1 5.7 125.2% 34.5 104.4% 第 2 四半期 65.1 125.2% 25.2 99.7% 55.4 4.8 107.8% 34.9 99.1% 第 3 四半期 55.4 107.8% 28.4 92.6% 47.8 4.2 85.3% 36.0 98.5% 第 4 四半期 47.8 85.3% 33.0 95.9% 46.6 4.0 69.7% 34.2 102.3% 上期 66.9 138.8% 57.9 100.0% 55.4 4.8 107.8% 69.4 101.7% 下期 55.4 107.8% 61.4 94.3% 46.6 4.0 69.7% 70.1 100.3% 年度計 66.9 138.8% 119.2 97.0% 46.6 4.0 69.7% 139.5 101.0% 表 4-3: 脱脂粉乳の需給 ( 見通し ) 脱脂粉乳 生産量 供給量 過不足 年度末在庫量 A 前年比 B A+B 前年比 C 前年比 A+B-C 月数前年比 21 年度 170.2 109.6% 6.1 176.3 113.5% 149.7 96.6% 26.6 69.7 5.4 161.7% 22 年度 148.8 87.4% 1.0 149.8 85.0% 160.8 107.4% 11.0 58.7 4.7 84.2% 23 年度 134.9 90.7% 0.0 134.9 90.1% 146.0 90.8% 11.1 47.6 3.8 81.1% 24 年度 141.4 104.8% 0.0 141.4 104.8% 139.6 95.6% 1.8 49.5 4.1 103.9% 25 年度 128.8 91.1% 5.0 133.8 94.6% 143.0 102.4% 9.2 40.3 3.5 81.4% 26 年度 120.9 93.9% 22.4 143.3 107.1% 137.0 95.8% 6.3 46.5 3.9 115.6% 27 年度 130.2 107.7% 10.3 140.5 98.0% 135.5 98.9% 4.9 51.5 4.5 110.6% 28 年度 123.5 94.9% 8.8 132.3 94.2% 135.6 100.1% 3.3 48.2 4.3 93.6% 29 年度 123.0 99.6% 33.9 156.8 118.5% 138.1 101.9% 18.7 66.9 5.9 138.8% 30 年度 119.2 97.0% 119.2 76.0% 139.5 101.0% 20.3 46.6 4.0 69.7% 表 4-4: 平成 29 年度のバターの需給 ( 見通し ) 期首在庫量 生産量 第 1 四半期 24.5 111.0% 16.8 91.4% 1.6 27.3 4.5 104.5% 15.5 90.9% 第 2 四半期 27.3 104.5% 12.6 87.6% 1.7 25.8 4.2 97.0% 15.8 93.2% 第 3 四半期 25.8 97.0% 13.7 98.8% 4.2 21.6 3.6 90.6% 22.1 102.3% 第 4 四半期 21.6 90.6% 17.8 104.5% 0.7 22.9 3.8 93.4% 17.2 99.3% 上期 24.5 111.0% 29.4 89.7% 3.3 25.8 4.2 97.0% 31.3 92.1% 下期 25.8 97.0% 31.5 102.0% 4.9 22.9 3.8 93.4% 39.3 101.0% 年度計 24.5 111.0% 60.8 95.7% 8.2 22.9 3.8 93.4% 70.6 96.8% 表 4-5: 平成 30 年度のバターの需給 ( 見通し ) 期首在庫量 生産量 第 1 四半期 22.9 93.4% 16.8 100.1% 3.7 26.1 4.4 95.3% 17.3 111.6% 第 2 四半期 26.1 95.3% 12.6 99.8% 6.1 26.8 4.6 103.8% 17.9 113.5% 第 3 四半期 26.8 103.8% 12.7 92.5% 19.1 3.3 88.3% 20.3 92.2% 第 4 四半期 19.1 88.3% 17.0 95.9% 19.3 3.3 84.4% 16.9 97.7% 上期 22.9 93.4% 29.3 100.0% 9.8 26.8 4.6 103.8% 35.2 112.6% 下期 26.8 103.8% 29.7 94.4% 19.3 3.3 84.4% 37.2 94.6% 年度計 22.9 93.4% 59.1 97.1% 9.8 19.3 3.3 84.4% 72.4 102.6% 注 1) 出回り量は 消費量や販売量を示すものではない 特に第 3 四半期の出回り量は 前年同期の出回り量が増加したことに対する反動減である点に注意 表 4-6: バターの需給 ( 見通し ) バター 輸入生産量売渡し供給量 過不足 A 前年比 B A+B 前年比 C 前年比 A+B-C 月数前年比 21 年度 82.0 114.0% 0.0 82.0 94.9% 77.5 100.0% 4.5 32.6 5.0 116.0% 22 年度 70.1 85.5% 1.6 71.8 87.5% 83.7 108.0% 12.0 20.6 3.2 63.3% 23 年度 63.1 89.9% 13.6 76.7 106.8% 78.2 93.4% 1.5 19.1 2.8 92.6% 24 年度 70.1 111.2% 9.4 79.5 103.7% 75.1 96.1% 4.4 23.5 3.6 123.0% 25 年度 64.3 91.7% 3.5 67.8 85.3% 73.9 98.4% 6.2 17.3 2.8 73.8% 26 年度 61.7 95.9% 12.9 74.6 110.0% 74.1 100.2% 0.5 17.8 2.9 103.0% 27 年度 66.3 107.5% 12.7 79.0 106.0% 74.8 101.0% 4.2 22.1 3.6 123.6% 28 年度 63.6 95.9% 11.8 75.4 95.3% 72.9 97.5% 2.4 24.5 3.9 111.0% 29 年度 60.8 95.7% 8.2 69.0 91.5% 70.6 96.8% 1.6 22.9 3.8 93.4% 30 年度 59.1 97.1% 9.8 68.9 99.8% 72.4 102.6% 3.6 19.3 3.3 84.4% 30 年度のは 29 年度分輸入残量 9.8 千トンを仮置きした 年度末在庫量 乳製品需給の見通し 29 年度の脱脂粉乳 バターについて 国内生産量は減少するものの 乳製品輸入 ( 脱脂粉乳 33.9 千トン バター 8.2 千トン ) により 十分な供給量が確保され 年度内の乳製品需給は安定して推移する見通し 30 年度については 国内生産量は 脱脂粉乳 バターともに前年を下回る ( 脱脂粉乳 119.2 千トン 前年比 97.0% バター 59.1 千トン 同 97.1%) 見通しである 一方 需要量 ( 表中の ) は 脱脂粉乳 139.5 千トン 前年比 101.0% バター 72.4 千トン 同 102.6% の見通しであり 需要量に対して国内生産量が下回る状況は今後も続く見込み この結果 30 年度末在庫量は 30 年度分カレントアクセス等を加味しない前提においては 脱脂粉乳は 46.6 千トン 同 69.7% バターは 19.3 千トン 同 84.4%(29 年度分輸入残量 9.8 千トン含む ) となる見通しであるが 今後実施されるカレントアクセス輸入 ( 義務輸入 ) 等により 需給は安定する見込み - 4 -

5. 生乳需給の動向 表 5-1: 平成 30 年度の脱脂粉乳ベースの生乳需給 ( 見通し ) 脱脂粉乳ベース 生乳供給量生乳需要量生乳供給量と生乳需要量 ( 生乳換算 ) 後の過不足飲用等向乳製品向の差 ( 生乳換算 ) A 前年比 B 前年比前年比前年比 C=A-B D C+D 21 年度 7,805 99.2% 7,561 96.2% 4,266 95.2% 3,295 97.4% 244 73 318 22 年度 7,561 96.9% 7,706 101.9% 4,155 97.4% 3,551 107.8% 145 12 133 23 年度 7,470 98.8% 7,604 98.7% 4,148 99.8% 3,456 97.3% 134 0 134 24 年度 7,549 101.1% 7,526 99.0% 4,072 98.2% 3,454 99.9% 23 0 23 25 年度 7,390 97.9% 7,559 100.4% 4,011 98.5% 3,548 102.7% 169 62 107 26 年度 7,271 98.4% 7,476 98.9% 3,965 98.8% 3,512 99.0% 205 285 80 27 年度 7,352 101.1% 7,419 99.2% 4,012 101.2% 3,407 97.0% 67 129 62 28 年度 7,295 99.2% 7,447 100.4% 4,057 101.1% 3,390 99.5% 152 111 41 29 年度 7,241 99.3% 7,427 99.7% 4,065 100.2% 3,362 99.2% 186 415 229 30 年度 7,206 99.5% 7,454 100.4% 4,075 100.2% 3,379 100.5% 248 248 表 5-2: 平成 30 年度のバターベースの生乳需給 ( 見通し ) バターベース 生乳需給予測の前提 脱脂粉乳ベース及びバターベースにおける乳製品向生乳需要量は 脱脂粉乳 バターの需要量 ( ) の予測値に製造係 数 ( 直近の動向等を反映 ) を乗じて算出し これに生クリーム等向 チーズ向の生乳需要量を加算して算出 上記の各々の乳製品向生乳需要量に 更に飲用等向生乳需要量を加算して 脱脂粉乳ベースとバターベースの 2 通りの生乳需要量 を算出 生乳供給量生乳需要量生乳供給量と生乳需要量 ( 生乳換算 ) 後の過不足飲用等向乳製品向の差 ( 生乳換算 ) A 前年比 B 前年比前年比前年比 C=A-B D C+D 21 年度 7,805 99.2% 7,694 96.1% 4,266 95.2% 3,428 97.1% 111 0 111 22 年度 7,561 96.9% 7,909 102.8% 4,155 97.4% 3,754 109.5% 348 42 306 23 年度 7,470 98.8% 7,861 99.4% 4,148 99.8% 3,713 98.9% 391 351 39 24 年度 7,549 101.1% 7,673 97.6% 4,072 98.2% 3,602 97.0% 125 234 109 25 年度 7,390 97.9% 7,597 99.0% 4,011 98.5% 3,586 99.6% 207 85 122 26 年度 7,271 98.4% 7,581 99.8% 3,965 98.8% 3,616 100.8% 310 322 13 27 年度 7,352 101.1% 7,562 99.8% 4,012 101.2% 3,550 98.2% 210 315 104 28 年度 7,295 99.2% 7,522 99.5% 4,057 101.1% 3,465 97.6% 228 287 59 29 年度 7,241 99.3% 7,483 99.5% 4,065 100.2% 3,418 98.6% 242 202 40 30 年度 7,206 99.5% 7,538 100.7% 4,075 100.2% 3,463 101.3% 332 243 89 30 年度のは 29 年度分輸入残量 9.8 千トンを仮置きした 生乳需給の見通し 前頁までの見通しを踏まえた 30 年度の 生乳需要量 は 脱脂粉乳ベース ( 脱脂粉乳需要量を満たすための生乳必要量 ) で 7,454 千トン バターベース ( バター需要量を満たすための生乳必要量 ) で 7,538 千トンの見通し これと本予測にて見込まれる 30 年度の 生乳供給量 7,206 千トンと比較すると 単年度需給においては 脱脂粉乳ベースで 248 千トン バターベースでは 29 年度分輸入残量 9.8 千トンを加味すると 89 千トンの不足と見込まれる なお これらの不足については カレントアクセス輸入等での対応により 生乳及び牛乳乳製品需給の安定が図られる見込みである 6. 需給動向を踏まえた今後の課題と対応について (1) 生乳生産基盤の強化に向けた取り組み 30 年度の生乳生産量は 北海道では生産の主力となる 2~4 歳の乳用牛頭数の増加が見込まれることから 前年を超えて推移する見通しである 一方 都府県では引き続き乳用牛頭数の減少が見込まれ その結果 全国の年度計では 7,256 千トン 前年比 99.5% の見通しである なお 29 年 8 月以降 乳用雌牛の 0 ヶ月頭数が前年を超えて推移するなど 生産現場における乳用後継牛確保の取り組みの成果が徐々に出始めており 北海道においては 搾乳牛頭数が若干の増加傾向に転じる見込み 一方 都府県においても 同様の改善傾向が見られるものの 依然として減少基調で続く見通しである こうした状況を踏まえ 国及び酪農乳業関係者は 現在実施している畜産クラスター事業など生産基盤強化の諸施策及び 29 年度からスタートした酪農乳業産業基盤強化特別対策事業における各地域での生産基盤強化の取り組みをさらに積極的に推進するとともに 特に 都府県における乳用後継牛の確保対策を強化することが必要である (2) 飲用牛乳市場の安定に向けた需給調整の取り組み牛乳の需要量は 近年のトレンド同様に下げ止まりが見込まれるなか 都府県の生乳生産量は 引き続き減少することから 都府県の生乳需給における北海道からの広域流通生乳への依存度は 今後さらに高まっていく見通しである 特に 飲用牛乳等の需要期 中でも学乳が再開する 9 月については 都府県の生乳需給がタイトになるとともに 台風等の天候不順による生乳や製品流通への影響の可能性もある こうした生乳流通の地域構造の変化を踏まえ 酪農乳業は 飲用牛乳等需給の安定に向け 広域流通生乳による需給調整や製品間の弾力的な供給体制の構築等について 業界一丸となった対策や工夫を講じる必要がある (3) 乳製品需給の安定への取り組み 30 年度の生乳生産及び飲用等向生乳需要を踏まえると 乳製品向生乳処理量は 3,131 千トン 前年比 98.6% の見通しであり その結果 脱脂粉乳 バターの国内生産量は減少する見込みである 一方 需要量は はっ酵乳 チーズ アイスクリーム需要が堅調であることから前年を超えることが見込まれ 国内の乳製品需給は引き続きひっ迫基調で推移する見通しである 国内の乳製品需給は 当面こうした構造が続き 輸入乳製品への依存度が高まることが見込まれる したがって こうした需給状況に十分に配慮し 生乳生産基盤強化策をさらに強化して推進するとともに 迅速かつ適時適切な輸入判断による輸入対応等が必要である (4) 生乳流通制度改革等の新たな制度環境下における需給安定に向けた取り組み加工原料乳生産者補給金の対象用途の拡大 30 年 4 月からの改正畜産経営安定法の施行 新たな国産チーズ奨励対策の実施などの生乳流通制度の改革や 日 EU EPA や TPP11 による輸入乳製品の自由化などの新たな制度環境の変化が 用途別取引などの生乳流通 乳業の製品政策 さらにはわが国における生乳及び牛乳乳製品の需給調整全体に影響を与える可能性がある こうした中で 国民の牛乳乳製品のニーズに応え わが国酪農乳業の持続的発展と需給及び流通の安定を図っていくためには 酪農乳業関係者は 中長期的な需給環境変化や課題に対する認識の共有を図りつつ 酪農生産基盤の維持 強化 国産牛乳乳製品の価値向上と需要基盤の強化への取り組みを一体となって推進するとともに 消費者や実需者 市場関係者に対して的確な需給情報の提供が肝要である - 5 -