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軽井沢スキーバス事故対策検討委員会について

1 はじめに

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FRI フォーラム 99 物流業における規制緩和と その効果 1999 年 11 月 26 日 富士通総研経済研究所 木村達也

日個連東京都営業協同組合浮間事務所

額をいう 以下この項において同じ )が 当該徴収期間の満了の日までに必要となる当該公社管理道路に係る第四項各号に掲げる費用の額の合計額から当該徴収期間の満了の日までに得ることとなる当該公社管理道路に係る第三項に規定する収入の額の合計額に相当する額を控除した額を超えない額とすること 二公社管理道路のう

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一般乗合旅客自動車運送事業者 ( 以下 乗合事業者 という ) が一般乗合旅客自動車運送事業 ( 以下 乗合事業 という ) の用に供する事業用自動車 ( 以下 乗合車両 という ) を用いて一般貨物自動車運送事業を行う場合において 350 キログラム以上の貨物を運送する場合における一般貨物自動車運

我が国中小企業の課題と対応策

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安全管理規程

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公 示 一般乗用旅客自動車運送事業の運賃及び料金に関する制度について 一般乗用旅客自動車運送事業の運賃及び料金 ( ハイヤー及び福祉輸送サービ スに係る別建運賃及び料金を除く ) に関する制度を下記のとおり定めたので 公示する 平成 14 年 1 月 17 日 関東運輸局長 上子道雄 記 1. 運賃

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経営分析報告書について 1. 実施概要公益社団法人全日本トラック協会では 経営戦略化型構造改善事業 ( 昭和 62 年度 ~ 平成 4 年度 ) の一環として 中小トラック運送事業者の経営活動の実態を計数的に把握し 経営管理の改善等に役立てていただくために 平成 4 年度から 経営分析報告書 を毎年

全国のタクシー事業の規模 車両台数 輸送人員 営業収入 230,848 両 15 億 9,391 万人 1 兆 6,753 億円 法人タクシー 個人タクシー 事業者数 6,456 者 事業者数 38,112 事業者 車両台数 192,736 両 車両台数 38,112 両 運転者数 318,942

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H28秋_24地方税財源

厚生労働省告示第六十四号中小企業等経営強化法平成十一年法律第十八号第十二条第一項の規定に基づき職業紹介事業 ( ) 労働者派遣事業分野に係る事業分野別指針を次のように定めたので同条第五項の規定に基づき公 表する平成三十一年三月十四日厚生労働大臣根本匠職業紹介事業 労働者派遣事業分野に係る事業分野別指

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第2部

の経営改善に向けた取組が必要である 当該指標が 100% 以上の場合であっても 現金等の流動資産が減少傾向にある場合や一時借入 金等の流動負債が増加傾向にある場合には 将来の見込みも踏まえた分析が必要である 4 累積欠損金比率 (%) 当年度未処理欠損金 営業収益 事業の規模に対する累積欠損金 (

Microsoft Word 経営分析報告書_概要_2

第2部

5) 輸送の安全に関する教育及び研修に関する具体的な計画を策定し これを適確に実施する こと ( 輸送の安全に関する目標 ) 第 5 条前条に掲げる方針に基づき 目標を策定する ( 輸送の安全に関する計画 ) 第 6 条前条に掲げる目標を達成し 輸送の安全に関する重点施策に応じて 輸送の安全を確 保

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高槻市水道事業経営効率化計画

新設 拡充又は延長を必要とする理由(1) 政策目的 消費者のニーズに応じた住宅を選択できる環境を整備する観点や低炭素化 循環型の持続可能な社会の実現の観点から 中古住宅取得や増改築等工事の適用要件の合理化や増改築等工事の対象を拡充することにより 中古住宅の流通促進 住宅ストックの循環利用に資する (

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国内タクシー業者の経営実態調査

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公共交通網を形成することが期待されるのであり 鉄道 バスでは満たすことのできない利用者 地域のニーズに対応するため いつでも どこでも 誰でも目的地を告げるだけで利用できる 安全 安心で快適 便利なサービスの提供が期待され また その責任 すなわち供給責任を果たすことが求められる この供給責任につい

高根沢町デマンドバス業務委託事業仕様書 1. 委託業務の名称 高根沢町デマンドバス業務委託事業 2. 目的 デマンドバスの運行を行うための受託者を選定する公募型プロポーザルを実施するに あたり 運営 運行業務内容の詳細について この仕様書に定めるものとする 3. 全体的事項 (1) 委託契約期間契約

一部改正一部改正一部改正一部改正一部改正 国自総第 122 号国自貨第 31 号国自整第 39 号平成 16 年 6 月 30 日平成 17 年 12 月 8 日平成 18 年 5 月 26 日平成 18 年 9 月 15 日平成 19 年 5 月 1 日平成 20 年 3 月 31 日 各地方運輸

今後のスケジュールについて 17 年 8 月 ~ 17 年 11 月 ~ 17 年 12 月 ~ NPO 等によるボランティア福祉有償運送を含む STSの普及促進 NPO 等の運行主体に対する実態調査 関係者等からのヒアリング 交通バリアフリー法の見直しの検討 ( 実態調査 ヒアリングを踏まえた )

トラック運送事業の経営実態 全日本トラック協会は全国のトラック運送事業者 2,188 社 ( 有効数 ) の平成 25 年度事業報告書に基づき集計 分析した 経営分析報告書 ( 平成 25 年度決算版 ) をまとめた 全日本トラック協会が平成 4 年度から発行しているこの報告書は 会員事業者が自社の

企画旅行の記入例 1 運送申込書 / 運送引受書 乗車券 手数料が個々の運送単位で決められている場合 申込者は 太線内をご記入願います 申込日 : 令和 1 年 7 月 25 日氏名 旅行サービス株式会社 ( 旅行業者等 ) 電話 : 名称 ( 担当者名 ) 山田一郎 F

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病院経営動向調査の概要 2019 年 7 月 3 日 ( 水 ) 独立行政法人福祉医療機構経営サポートセンターリサーチグループ

の氏名又は名称及びの所在地 平成 30 年 3 月 13 日 平成 30 年 3 月 16 日 有限会社東九州交通 ( 法人番号 ) 代表本社営業所者岸上昭二 宮崎県延岡市土々呂町 ひまわり交通株式会社 ( 法人番号 ) 代本社営業所

自動車のエネルギー消費効率の算定等に関する省令に規定する国土交通大臣が告示で定める方法 ( 平成十八年三月十七日国土交通省告示第三百五十号 ) (10 15モード燃費値及びJC08モード燃費値の算定方法) 第一条自動車のエネルギー消費効率の算定等に関する省令 ( 昭和 54 年通商産業省 運輸省令第

2. 療養型病院 (1) 機能性の状況 療養型病院 施設数 ( 施設 ) 470 病床数 ( 床 ) 利用率 90.3 在院日数 ( 日 ) 92.7 入院外来比 0.52 新患率 日平均患者数 ( 人 ) 入院 外来 床当たり医業収益 ( 千円 )

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Ⅱ 用語等の説明 今期の状況 来期の状況 前年同期 ( 平成 29 年 4~6 月期 ) と比べた今期 ( 平成 30 年 4~6 月期 ) の状況 前年同期 ( 平成 29 年 7~9 月期 ) と比べた来期 ( 平成 30 年 7~9 月期 ) の状況 前期平成 30 年 1~3 月期 来期平成

Taro-公示文

運転者 項目 使用車両及び権原 損害賠償措置 運行管理の責任者の選任 整備管理の責任者の選任 安全運転管理者の選任 要件 第二種運転免許を受けている者 第一種運転免許を受けており 国土交通大臣が認定する講習を修了している者 運行主体が使用権原 ( 使用できる権利 ) を有するもの 車両は原則として貨

Ⅱ 用語等の説明 今期の状況 来期の状況 前年同期 ( 平成 28 年 4~6 月期 ) と比べた今期 ( 平成 29 年 4~6 月期 ) の状況 前年同期 ( 平成 28 年 7~9 月期 ) と比べた来期 ( 平成 29 年 7~9 月期 ) の状況 前期平成 29 年 1~3 月期 来期平成

Ⅳ 地方交付税

「道路運送法に基づく運行管理者資格者証の返納命令発令基準等について」の一部改正について(新旧)

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平成 31 年度 運輸安全マネジメントの取組み WILLER EXPRESS 株式会社 1


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資料 1 第 1 号議事 六会地区における予約型乗合タクシーの導入について 1. 実証運行までの経緯と結果 1-1. これまでの経緯六会地区の公共交通利用不便地区の解消に向けた取組については 平成 21 年度に交通不便地区解消検討事業が地域まちづくり事業として決定し 地域が主体となり 市と新たな交通

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PowerPoint プレゼンテーション

公 示 別添 1 一般貸切旅客自動車運送事業の運賃 料金の変更命令について 道路運送法第 9 条の 2 第 2 項に基づく一般貸切旅客自動車運送事業の運賃 料金の変更命令の処理要領を下記のとおり定めたので公示する 平成 26 年 3 月 26 日 関東運輸局長原喜信 記 1 運賃 料金の設定 ( 変

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分権説明資料_運営協議会用

埼玉県生活交通路線維持費補助金交付要綱

税制について

社会保障給付の規模 伸びと経済との関係 (2) 年金 平成 16 年年金制度改革において 少子化 高齢化の進展や平均寿命の伸び等に応じて給付水準を調整する マクロ経済スライド の導入により年金給付額の伸びはの伸びとほぼ同程度に収まる ( ) マクロ経済スライド の導入により年金給付額の伸びは 1.6

お知らせ

地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律(第7次地方分権一括法)の概要

公益財団法人和歌山市文化スポーツ振興財団 ( 財団法人和歌山市都市整備公社から名称変更 ) 経営健全化 ( 自立化推進 ) 計画 ( 平成 22 年度 ~ 平成 25 年度 ) 取組結果報告 取組結果報告における各取組の最終進捗結果の説明区分基準 A ほぼ予定どおり 若しくは予定以上に進んだ B 取

1 検査の背景 (1) 租税特別措置の趣旨及び租税特別措置を取り巻く状況租税特別措置 ( 以下 特別措置 という ) は 租税特別措置法 ( 昭和 32 年法律第 26 号 ) に基づき 特定の個人や企業の税負担を軽減することなどにより 国による特定の政策目的を実現するための特別な政策手段であるとさ

参考資料1 委員会規約

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平成 31 年度自動車取得税の軽減措置について 平成 31 年度の自動車取得税の軽減措置について 次のとおり変更がありました 平成 31 年 4 月岐阜県 エコカー減税 について 環境インセンティブ機能を強化する観点から 軽減割合等の見直しを行いました なお 平成 31 年 4 月 1 日から平成

訪問介護

組織体制 1 ( 仮称 ) 北海道観光おもてなしタクシー乗務員認定機構 構成メンバー ( 案 ) 事務局 ( 社 ) 北海道観光振興機構 行政 国土交通省北海道運輸局北海道 事業者 ( 社 ) 北海道ハイヤー協会 ( 社 ) 全国個人タクシー協会北海道支部 その他 ( 社 ) 日本旅行業協会北海道支

エ. 納税義務者数の推移 単位 : 人平成 納税義務者数土地 63,685 納 税 義 務 者 数 の 推 移 単位 : 人 土地 償却資産 6,582 61,53 61,587 62,552 63,69 63,685 償却資産 2,2 1,77 1,786 1,798 1,827 1,894 2,

資料4  道路運送車両法改正後(平成17年1月以降)の処理状況

2-2 需要予測モデルの全体構造交通需要予測の方法としては,1950 年代より四段階推定法が開発され, 広く実務的に適用されてきた 四段階推定法とは, 以下の4つの手順によって交通需要を予測する方法である 四段階推定法将来人口を出発点に, 1 発生集中交通量 ( 交通が, どこで発生し, どこへ集中

鹿屋市公の施設に係る指定管理者の指定の申請等に関する規則 平成 19 年 3 月 31 日規則第 15 号 改正 平成 21 年 2 月 16 日規則第 2 号平成 21 年 8 月 25 日規則第 28 号平成 28 年 3 月 25 日規則第 17 号鹿屋市公の施設に係る指定管理者の指定の申請等

2 継続雇用 の状況 (1) 定年制 の採用状況 定年制を採用している と回答している企業は 95.9% である 主要事業内容別では 飲食店 宿泊業 (75.8%) で 正社員数別では 29 人以下 (86.0%) 高年齢者比率別では 71% 以上 ( 85.6%) で定年制の採用率がやや低い また

資料 2 主要渋滞箇所 ( 案 ) の抽出方針について ( 一般道 ) 平成 24 年 8 月 9 日

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平成 29 年度下期新潟市景況調査 ( 本報告 ) Ⅳ テーマ別調査結果 93

資料 1 逆走事案のデータ分析結果 1. 逆走事案の発生状況 2. 逆走事案の詳細分析

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新車販売台数のシェア 分析の前提条件 燃費 [km/l] 燃料種別新車販売台数のシェアは 自動車産業戦略 の平成 42 年度のシェアに向かって線形に変化し 技術開発等により乗用車販売平均燃費も改善すると仮定 2 この仮定を踏まえつつ 平成 27 年度燃費基準と平成 32 年度燃費基準の

Transcription:

資料 3 タクシー事業の実態 1. タクシー事業の現状 (1) 事業の規模 ( 平成 15 年度 ) 事業者数 54,527 事業者 ( うち法人 8,048 者 個人 46,479 者 ) 車 両 数 26.7 万両 従業員数 46.3 万人 ( うち運転者数 40.8 万人 ) 輸送人員 23.5 億人 ( 対前年度比 0.55 %) 売 上 高 2 兆 1,064 億円 中小企業割合 99.1 %( 資本金 1 億円以下の法人事業者の割合 ) ( 2 ) 経営状況 ( 平成 15 年度 ) ( 3 ) 経費の内訳 ( 平成 15 年度 ) 計 収 入 支 出 営業利益営業収支率 ( 億円 ) ( 億円 ) ( 億円 ) (%) 2,032 2,029 + 3 100.1 2005 年版自動車運送事業経営指標による 調査対象事業者は293 社 車両修繕費 償却費 4.9% 燃料油脂費 6.0% 保険料 租税等 7.6% その他 5.4% 人件費 75.2% 2005 年版自動車運送事業経営指標による (4) 規制緩和の概要 ( 道路運送法 ) 事 業 へ の 参 入 免許 許可 ( 第 4 条 ) 運 賃 料 金 認可 認可 ( 第 9 条の3) 事業計画( 増減車 ) 変更 認可 事前届出 ( 第 15 条 ) 緊 急 調 整 措 置 新規参入 増車を停止 緊急調整措置の概要 著しい供給過剰となり 輸送の安全や利用者利便を確保することが困難となるおそれがあると認める場合に 期間を定めて特定の地域を指定し 重点的な監査の実施や行政処分の加重に加え 新規参入や増車をストップさせるもの

(5) タクシー事業の特性 台数を増やせばシェアが伸びるという意識が事業者に強く 台数を増やすための投資額もそう大きくないことから 事業者の増車意欲が旺盛で 供給過剰に陥りやすい 運賃原価に占める人件費の割合が高いうえに 歩合制賃金が主流であるため 運賃を下げた場合に見込んだだけの需要が増えないと 減収のかなりの部分が運転者の賃金にハネ返ることになり 長時間労働や過労運転を招きがち (6) 最近の主な動き 規制緩和後 運賃やサービスの多様化ワンコイン ( 初乗り500 円 ) 遠距離割引 定額運賃 定期券運賃 観光割引等 高齢化社会等の進展に伴い福祉タクシー等のニーズが急増し サービスの提供が不足

2. タクシー事業の概要 (1) 輸送機関別の旅客輸送量 平成 15 年度における国内旅客総輸送量のうち タクシーによる輸送量は 輸送人員で約 2.7% を 輸送人キロでは約 0.8% を占めている 旅客輸送量 輸送人員 ( 単位 : 百万人 ) 輸送人キロ ( 単位 : 億人キロ ) 海運 107(0.1%) JR 8,642(9.8%) 民鉄 13,116(14.9%) 航空 95(0.1%) バス 6,191(7.0%) タクシー 2,352(2.7%) 航空 833(5.8%) 海運 40(0.3%) 民鉄 1,438(10.1%) JR 2,412(16.9%) バス 864(6.1%) タクシー 120(0.8%) 自家用乗用 57,390(65.3%) 自家用乗用 8,558(60.0%) 出典 : 陸運統計要覧 (2) 輸送機関別の旅客輸送量の伸び率 昭和 60 年度と平成 15 年度の輸送量を比較すると バス タクシー 海運による輸送量が減少してきている また 航空による輸送量が著しく伸びている 旅客輸送量の伸び率 合計バスタクシー JR 民鉄海運航空 71 82 72 76 69 69 127 139 125 122 109 108 216 輸送人員輸送人キロ 252 0 50 100 150 200 250 300 ( 昭和 60 年度 =100)

(3) タクシーの輸送状況及び運送収入 輸送人員については 昭和 45 年度をピークに減少傾向にある 運送収入については 平成 3 年度までは増加していたが それ以降は減少傾向にある 輸送人員と運送収入 4,288,853 運送収入 ( 百万円 ) 輸送人員 ( 千人 ) 3,256,748 3,177,338 2,626,631 3,220,221 2,757,034 2,433,069 2,366,320 2,351,547 2,331,322 2,245,573 2,121,271 2,106,369 1,347,803 351,282 666,275 昭和 40 年度昭和 45 年度昭和 50 年度昭和 60 年度平成 3 年度平成 12 年度平成 14 年度平成 15 年度 (4) タクシーの利用回数と 1 両当たりの人口 タクシーの国民一人当たり年間利用回数は18.5 回であり 車両 1 両当たりの人口は全国平均 475 人となっている 利用回数と1 両あたり人口 ( 平成 15 年度 ) 都府県 年間平均 1 両当たり利用回数人口 人 口 車両数 輸送人員 ( 回 ) ( 人 ) ( 千人 ) ( 両 ) ( 千人 ) 東京都 39.9 214 12,082 56,378 482,360 神奈川県 16.7 640 8,600 13,434 143,886 愛知県 11.2 631 7,027 11,140 79,006 大阪府 16.7 390 8,652 22,162 144,579 兵庫県 12.0 564 5,567 9,871 66,973 全国計 18.5 475 126,824 267,141 2,351,547 ( 国土交通省調べ )

(5) 事業者数 車両数等の状況 法人事業者数については 昭和 50 年度をピークに減少傾向にあったが 平成 14 年 2 月の改正道路運送法の施行後 新規参入が進み 事業者が増加している また 個人タクシーについても 昭和 50 年度までに急激な増加があったが それ以降はほぼ横這いとなっている 車両数についても 昭和 50 年度までに急激な増加があり それ以降は微増傾向にあったが 改正道路運送法の施行後 増車が進んでいる タクシー事業者総数のうち85% が1 人 1 車制の個人タクシーであるが 車両数のうち8 割は法人事業者が占めている 事業者 車両数等の推移 法人事業者数 個人事業者数 車両数 ( 法人 個人 ) 昭和 40 年度 6,394 社 10,362 者 151,046 両 昭和 45 年度 6,966 社 23,926 者 217,774 両 昭和 50 年度 7,566 社 46,131 者 243,348 両 昭和 60 年度 7,237 社 47,077 者 252,641 両 平成 3 年度 7,185 社 47,030 者 260,136 両 平成 12 年度 7,018 社 46,267 者 256,343 両 平成 14 年度 7,374 社 46,331 者 263,282 両 平成 15 年度 8,048 社 46,479 者 267,141 両 ( 国土交通省調べ ) 50,000 45,000 40,000 35,000 30,000 25,000 事業者数の推移 8,500 8,000 7,500 7,000 20,000 15,000 個人事業者数 ( 者 ) 法人事業者数 ( 社 ) 6,500 10,000 6,000 昭和 40 年度 昭和 45 年度 昭和 50 年度 昭和 60 年度 平成 3 年度 平成 12 年度 平成 14 年度 平成 15 年度

(6) 事業者の規模 ( 車両数別 従業員数別 資本金別 営業収入別 ) 法人等のうち資本金 1 億円を超える事業者は0.9% となっている また 従業員数が300 人を超える事業者は2.4% となっており 中小零細企業がほとんどである 事業規模別の経営状況 ( 出典 : ハイヤー タクシー年鑑 2005 )

(7) 事業収支の状況 1 事業者の収支状況需要が伸び悩む中で苦しい経営状況にあるが 平成 15 年度の収支は ほぼ均衡の状態にある 全国平均収支率 :100.9% 全収入 207,787,099( 千円 ) 全支出 205,894,061( 千円 ) 黒字会社数 191 事業者 ( 65.19% ) 赤字会社数 102 事業者 ( 34.81% ) ( 出典 : 自動車運送事業経営指標調査対象 293 事業者 ) 2 事業の原価構成コストの約 8 割を人件費が占める労働集約型産業である また 運転者の賃金体系は歩合制が主流となっている 原価構成( 平成 15 年度 ) 保険料 租税等 8% その他 5% 車両修繕費 償却費 5% 燃料油脂費 6% 人件費 76% ( 出典 : 自動車運送事業経営指標 )

3. 輸送の状況等 (1)6 大都市の輸送状況 6 大都市の法人タクシーにおける輸送実績 ( 平成 15 年度 ) 東京都特別区 神奈川県横浜 項目都市名古屋地区武三地区川崎 横須賀地区走行キロ実 273 241 ( キロ ) 働一実車キロ日 119 104 ( キロ ) 一車運送収入当 ( 円 ) た運送回数 ( 回 ) 204 48,069 40,647 28,012 り 28.8 29.8 17.5 実働率 (%) 実車率 (%) 輸送人員 (1 日当たり ) 車両数 大阪地区京都市域地区神戸 阪神間地区 208 208 186 74 87 85 76 29,483 25,686 26,916 18.0 20.0 22.1 84.0 89.2 85.5 81.2 87.9 81.4 43.4 43.2 36.2 42.4 40.7 40.7 992,601 254,573 142,538 338,760 174,415 156,166 30,089 7,224 6,752 17,575 6,544 6,303 ( 国土交通省調べ ) (2)6 大都市の法人タクシーにおける輸送実績等の推移 東京都特別区 武三地区 51.2 47,521 55.7 54,297 55.4 56,550 55.2 56,830 50.0 54,562 57,963 48.5 57,657 51,605 47.3 44.3 52,194 44.7 51,320 44.3 43.8 43.4 49,327 48,069 22,275 22,360 24,172 26,148 25,394 25,346 26,961 27,851 28,262 28,544 29,035 30,089 日車営収入 ( 円 ) 車両数 ( 両 ) 実車率 (%) S60 H 元 H2 H3 H5 H7 H9 H11 H12 H13 H14 H15

神奈川県横浜 川崎 横須賀地区 48.9 39,787 54.0 47,214 49,667 49,803 48,985 54.2 54.4 50.6 50,506 48.4 48,842 43,850 44,619 44,001 47.0 44.1 44.6 44.3 41,911 40,647 43.8 43.2 日車営収入 ( 円 ) 車両数 ( 両 ) 実車率 (%) 5,258 5,325 5,484 5,653 5,674 5,626 6,008 6,200 6,198 6,561 6,844 7,224 S60 H 元 H2 H3 H5 H7 H9 H11 H12 H13 H14 H15 名古屋地区 37,045 36,013 42.9 49.1 48.4 30,579 49.0 38,184 34,714 33,255 43.4 41.6 32,819 40.8 29,158 28,935 28,312 28,294 28,012 37.0 36.7 36.6 36.8 36.2 日車営収入 ( 円 ) 車両数 ( 両 ) 実車率 (%) 6,435 6,437 6,434 6,423 6,869 6,601 6,771 6,984 6,763 6,813 6,938 6,752 S60 H 元 H2 H3 H5 H7 H9 H11 H12 H13 H14 H15 大阪地区 50.2 37,316 53.9 43,232 54.8 44,089 46,331 54.1 42,548 43,042 50.8 49.5 47.0 39,745 43.6 43.3 43.1 42.4 41.9 日車営収入 ( 円 ) 車両数 ( 両 ) 実車率 (%) 33,825 33,384 32,395 30,780 29,483 14,656 14,722 14,737 14,768 15,030 15,404 15,556 15,288 15,233 16,034 16,715 17,575 S60 H 元 H2 H3 H5 H7 H9 H11 H12 H13 H14 H15

京都市域地区 49.9 30,118 55.0 34,521 55.8 55.4 35,910 35,600 51.6 33,544 33,950 49.4 32,565 46.2 28,343 42.4 27,884 26,853 41.7 41.1 41.0 40.7 26,109 25,686 日車営収入 ( 円 ) 車両数 ( 両 ) 実車率 (%) 5,791 5,789 5,797 5,787 5,777 5,784 5,896 5,889 5,934 6,173 6,215 6,544 S60 H 元 H2 H3 H5 H7 H9 H11 H12 H13 H14 H15 神戸 阪神間地区 52.8 51.8 47.0 39,924 38,342 33,416 51.9 40,656 48.8 38,480 49.0 37,219 46.4 35,491 43.2 30,916 42.7 30,202 42.9 28,765 40.6 27,607 40.7 26,916 日車営収入 ( 円 ) 車両数 ( 両 ) 実車率 (%) 5,879 5,879 5,846 5,803 5,818 5,598 5,663 5,663 5,755 5,933 6,134 6,303 S60 H 元 H2 H3 H5 H7 H9 H11 H12 H13 H14 H15 4. 労働の実態 (1) 運転者の勤務形態 法人タクシーは24 時間体制で運行する場合が多く 全国平均で1 車両当たり約 1.7 人の運転者が乗務している 運転者の勤務形態は 各地域の需要構造により多様なものとなっている 都市部では 24 時間運行を確保するため 1 車を2 人以上の運転者で運行する勤務形態 ( 隔日勤務 ) が主流である 他方 地方部では昼間時間帯のみの営業が一般的であり 1 車 1 人制 ( 日勤 ) が主流となっている また 週 40 時間労働等の労働規制の下で 各事業者ごとに様々な勤スケジュールが設定されている 例えば 東京においては 24 時間運

行を計画的に確保するためにタクシー車両の出庫時間をずらしており 午前 7 時から原則として1 時間ごとに出庫している (2) 運転者の労働実態 タクシー運転者の労働時間は 全産業平均と比較して1 割以上長く また 年間所得については全産業と比較して4 割以上低い 運転者の賃金体系は 歩合制が主流となっており 事業収入が運転者の労働条件に直結している 労働時間 年間所得の比較( 平成 16 年 ) 全産業平均タクシー運転者 年間労働時間 2,196 時間 ( 100.0) 2,412 時間 ( 109.8) 年間所得 543 万円 ( 100.0) 308 万円 ( 56.7) 出典 : 厚生労働省 賃金構造基本統計調査 タクシー運転者 全産業における年間所得及び年間労働時間の推移 2,700 534 562 560 556 555 548 543 2,580 2,592 2,400 423 430 2,436 2,424 2,424 2,412 2,412 341 2,388 2,304 2,388 344 338 334 325 315 308 278 318 2,172 2,208 2,196 2,172 2,184 2,196 タクシー ( 時間 ) 全産業 ( 時間 ) タクシー ( 万円 ) 全産業 ( 万円 ) S55 S60 H3 H11 H12 H13 H14 H15 H16( 年 )

5. 運賃 料金 (1) 基本的な考え方と制度の概要 タクシー事業者は 道路運送法の規定により 運賃及び料金を定め 国土交通大臣の認可を受けなければならないとされている 平成 14 年 2 月の改正道路運送法施行後 各事業者の創意工夫を活かした運賃の設定を可能とした運賃の弾力化が図られている (2) 運賃 料金等の種類 タクシー運賃については 走行距離等によって算定されており 具体的には 距離制 時間制 時間距離併用制 空港等と一定のゾーン間における定額制運賃等が設定されている このほか 各種の割増 割引運賃 各種サービスに伴う料金等が設定されている (3) 自動認可運賃制度の概要 上限運賃 ( 地域の能率的な事業者の平均原価に基づき算定した額 ) と下限運賃 ( 上限運賃から約 10%) の範囲内の初乗運賃額及び当該初乗運賃額に対応した加算距離及び加算運賃額について 地方運輸局長等が自動認可運賃として設定し 事前に公示している 自動認可運賃の申請については 原価計算書等の添付を省略し 速やかに認可することとしている なお自動認可運賃に該当しない運賃については 不当な競争を引き起こすおそれがないこと等を個別に審査することとしている 自動認可運賃のイメージ図 660 円 650 円 640 円 630 円 620 円 610 円 600 円 590 円 550 1,800m 2,000m 2,200m 2,400m

(4) 運賃制度の見直しについてタクシー運賃 料金については 規制改革 民間開放推進 3か年計画 ( 平成 16 年 3 月 19 日閣議決定 ) において タクシー事業者と利用者との間において機動的かつ柔軟な運賃 料金の設定が可能となるようその制度を見直すことが盛り込まれたことを踏まえ 平成 16 年 9 月に関係通達の一部改正を行い 標準処理期間の短縮 多様な営業的割引について例示し 明確化を図った 6. サービスの適正化 東京 大阪においては タクシー業務適正化特別措置法に基づき タクシーセンターが設置されており 以下の業務を行うことによりタクシーサービスの向上 改善の措置等を図っている 指定地域内において運転者の登録( 登録を受けなければ 指定地域内では乗務できない ) 登録に際し 地理試験の実施 新任運転者に対する地理 サービス等に関する研修の実施 乗車拒否等の違反行為の防止のため 主要乗り場 繁華街における街頭指導 利用者等からの苦情 要望に対する是正指導や遺失物の照会に対する対応なお 地域によっては業界が自主的に事業適正化のための取り組みを実施している 7. 交通事故の状況 走行キロあたりの事故発生件数は タクシーが一番多く 増加傾向にある 走行 1 億kmあたりの事故発生件数 156.0 161.9 160.6 169.5 140.1 タクシー 117.4 127.1 126.4 125.4 126.6 自家用車 76.3 80.1 77.0 80.2 63.9 バス トラック 47.4 50.2 50.6 48.3 47.8 11 年度 12 年度 13 年度 14 年度 15 年度

8. その他 (1) 法人タクシーの輸送実績等 輸送人員運送収入事故件数 3,100 2,900 2,700 2,500 2,300 2,100 1,900 1,700 法人タクシーにおける輸送実績等の推移 2,925 輸送人員 ( 百万人 ) 運送収入 ( 十億円 ) 2,827 事故件数 ( 十件 ) 車両数 ( 両 ) 219,120 2,719 2,583 2,562 215,766 2,528 213,443 2,500 2,440 2,429 2,425 2,427 2,424 2,404 212,088 211,732 213,473 211,677 211,067 2,468 2,479 212,466 2,422 212,164 2,381 210,297 210,028 2,336 2,364 2,301 210,107 2,328 2,278 2,177 2,304 209,607 208,053 2,101 2,164 2,056 2,087 2,069 1,934 1,939 1,932 2,007 1,910 1,978 203,227 1,950 1,939 1,876 1,913 1,876 1,896 1,870 1,739 1,793 1,636 1,621 1,605 1,688 車両数 225,000 220,000 215,000 210,000 205,000 200,000 1,500 195,000 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 ( 年度 ) 事故件数については ハイヤー 個人タクシーの件数を含む (2) 無線タクシーの普及状況タクシー無線の普及率については 全国平均で83.8% となっており 主に流し営業が行われている東京 大阪等の無線化率が低い 6 大都市の無線タクシーの現状 ( 平成 16 年 3 月 31 日現在 ) 地 区 別 タ ク シ ー 総 数 無線タクシー総数 無 線 化 率 東 京 特 別 武 三 48,235 台 28,918 台 60.0% 横浜 川崎 横須賀 9,653 台 7,885 台 81.7% 名 古 屋 8,298 台 7,625 台 91.9% 大 阪 市 域 19,818 台 13,269 台 67.0% 京 都 市 域 9,166 台 6,984 台 76.2% 神 戸 市 域 7,793 台 5,833 台 74.8% 全 国 267,141 台 223,981 台 83.8% ( 全無協調べ )