Microsoft Word - 2部2章-2.06EV・エスカレーター

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非常時のための設備 乗降ロビー 制御装置 かご内に設ける制御装置 ( 車いす使用者が利用しやすい位置及びその他の位置に制御装置を設ける場合にあっては 当該その他の位置に設けるものに限る ) に 停電等の非常の場合に外部の対応の状況を表示する聴覚障害者に配慮した装置を設けること 乗降ロビーは 高低差が

手すり かご内の左右両面の側板に 手すりを設けること 手すり取り付け高さは 75cm~ 85cm 程度とする 非常時のための設備 乗降ロビー 制御装置 標識 ( 再掲 ) かごの大きさ 制御装置 音声案内 ( 戸の閉鎖 ) 制御装置の点字表示等 音声案内 ( 昇降方向 ) 制御装置の形状点状ブロック

移動等円滑化経路を構成するエレベーターの規定である ( 停止階の規定やかご及び昇降路の出入口に関する規定など ) 適合義務の対象となる建築物のうち床面積の合計が 500 m2以上の建築物については エレベーター等の設置義務が発生する (500 m2未満の建築物における任意設置するエレベーターに対して

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○新潟県高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律施行細則

1 以上の出入口を適合させる ( 段を併設する場合は 90 以上 ) ( 傾斜路の高さ 16 以下の場合は 1/8 以下 ) ( ウ ) 踊場 ( 踏幅 150 以上 ) の設置 ( 高さ 75 以内ごとに設置 ) ( エ ) 傾斜路の手すりの設置 ( オ ) 壁のない傾斜路には 左右の縁端部には脱

便所 縮尺 福祉型便房のある便所の構造 福祉型便房並びに腰掛便座及び手すりの 設けられた便房の構造並びに床置式の小便器の構造 手すり 縮尺 外形 両端部及びわん曲部の構造並びに傾斜路及び階段の両端部の構造 視覚障害者用 床材 縮尺 視覚障害者用床材及び周囲の床材の仕上げ材料 仕上げ方法 色及び形 状

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用に供するものをいう ) の昇降路の出入口に接するは 水平とすること ( ウ ) 壁面には 突出物を設けないこと ただし やむを得ず突出物を設ける場合にあっては 視覚障害者の通行の安全上支障が生じないよう必要な措置を講ずること ( エ ) 特定施設を利用する者の休憩の用に供するための設備を適切な位置

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三視覚障害者誘導用ブロック視覚障害者に対する誘導又は段差の存在等の 警告若しくは注意喚起を行うために路面に敷設されるブロックをいう 第二章歩道等 ( 歩道 ) 第三条道路 ( 自転車歩行者道を設ける道路を除く ) には 歩道を設けるものとする ( 有効幅員 ) 第四条歩道の有効幅員は 道路構造令第十

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4. エレベータホール ( 設置する場合 ) 5. エレベーター ( 設置する場合 ) 6. 共用廊下 共用階段 ること 共用玄関等からの見通しが確保されていない場合には 見通しを補完する対策が講じられていること 照明設備 1 共用メールコーナーの照明設備は 床面において50ルクス以上の平均水平面照

用語集

 

設計内容説明書 ( バリアフリー性 : 等級 3 対応 ) 専用部分 ( 第二面 ) 手すり 通路及び出入口の幅員 ( 日常生活空間 ) 寝室 便所及び浴室 ( 日常生活空間 ) 廊下階段 ( 開放されている側 ) 転落防止 手すり子 通路 出入口 ( バルコニー勝手口を除く ) 浴室 便所 特定寝

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高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律(バリアフリー法)


大分市条例第 70 号 大分市移動等円滑化のために必要な道路の構造に関する基準を定める条例目次第 1 章総則 ( 第 1 条 第 2 条 ) 第 2 章歩道等 ( 第 3 条 第 10 条 ) 第 3 章立体横断施設 ( 第 11 条 第 16 条 ) 第 4 章乗合自動車停留所 ( 第 17 条

バリアフリー法(建築物)関係法令集

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議案第146号~第172号



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資料 1-6 認知症高齢者グループホーム等に係る消防法令等の概要 1 消防法令の概要 主な消防用設備等の設置基準消防用設備等の種別消火器屋内消火栓設備スプリンクラー設備自動火災報知設備消防機関へ通報する設備誘導灯 設置基準規模 構造にかかわらずすべて延べ面積 700 m2以上延べ面積 275 m2以


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東京都建築安全条例(昭和二十五年東京都条例第八十九号)新旧対照表(抄)

審査基準1(目次~設置単位)

1. Tokyo 2020 アクセシビリティ ガイドライン ( 以下 ガイドライン ) とは 国際パラリンピック委員会 ( 以下 IPC) が定める IPC アクセシビリティガイド ( 以下 IPC ガイド ) の技術仕様や大会関係者向けトレーニングに関する項目と 国内関係法令等に基づき アクセシビ

移動等円滑化のために必要な特定公園施設の設置に関する基準 ( 案 ) 基準の ( 案 ) 参考とすべき基準類型 移動等円滑化のために必要な特定公園施設の 移動等円滑化のために必要な特定公園施設の設置に関する基準 ( 案 ) 設置に関する基準を定める省令 - ( 趣旨 ) ( 趣旨 ) 第一条高齢者

東京都建築安全条例の見直しの考え方

ガイドライン分割5

2-21 踊場を共有する階段 令第 23 条令第 121 条府条例第 33 条 図 -1 図 -2 図 -3 UP DN UP DN 3F A 2F 1F DN UP DN UP w w w w 上図のような階段形式のものについては次の通り取り扱う ただし 図 -3 においては 縦方向に A の範囲

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目次 本書に関して P 2 大阪府福祉のまちづくり条例 の構成 概要 P 2 基準への適合義務について P 5 手続きの流れ( 建築物 ) P 6 条例改正( 平成 21 年 10 月改正 ) について P 6 条例改正( 平成 27 年 7 月改正 ) について P 6 特別特定建築物 ( 政令第

15 共同浴室等 非常呼び出しボタン 非常呼び出しボタンを 浴槽からも手の届く位置に設ける (1) 浴室は 高齢者 障害者等にとって転倒など危険の大きな場所であり 特に安全面での配慮が必要です (2) また 障害の種類 程度 介助者の有無など様々な利用の態様を考慮し 脱衣室 洗い場 浴槽への一連の動

条例解説6~11条

道路 1 歩道 整備の基本的考え方 (1) 高齢者 障害者等を含む歩行者の安全を確保するため 歩道と車道は可能な限り分離する必要があります また 歩道の幅員は 高齢者 障害者等が安心して通行できるものとする必要があります (2) 歩道の段差は高齢者 障害者等の移動の大きなさまたげになります 通行動線

[ 例 1] 敷地の分割例 1270 m2の敷地を 135 m2ずつに分割する場合 270 m2 135 m2 135 m m2の敷地を 140 m2と 130 m2に分割する場合 270 m2 140 m2 130 m2 2

目次 ( )

新旧対照表 (1/15)

別添 ( 用語の定義 ) 消防法( 昭和 23 年法律第 186 号 ) 法 消防法施行令( 昭和 36 年政令第 37 号 ) 令 消防法施行規則( 昭和 36 年自治省令第 6 号 ) 規則 特定小規模施設における必要とされる防火安全性能を有する消防の用に供する設備等に関する省令 ( 平成 20

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屋内消火栓設備の基準 ( 第 4.2.(3). オ ) を準用すること (2) 高架水槽を用いる加圧送水装置は 屋内消火栓設備の基準 ( 第 4.2.(4). ア イ及びウ ) を準用するほか (1). ア イ及びウの例によること (3) 圧力水槽を用いる加圧送水装置は 屋内消火栓設備の基準 ( 第

消防法施行規則等の一部を改正する省令等の公布について ( 参考資料 ) 別紙 1 1 改正理由 (1) 背景住宅宿泊事業法 ( 平成 9 年法律第 65 号 ) が平成 30 年 6 月 15 日に施行され 住宅宿泊事業に係る事前の届出が同年 3 月 15 日に開始された ( 住宅宿泊事業法の施行期

藤沢市地区計画運用基準 施行平成 30 年 4 月 1 日 る 本運用基準は, 地区計画の届出に際しての審査の画一化及び円滑化を図るため, 必要な事項を定め 項目第 1 建築物等の用途の制限に関する事項第 2 建築物の容積率の最高限度に関する事項第 3 建築物の建蔽率の最高限度に関する事項第 4 建

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新千里西町B団地地区地区計画

1600 mm 1200 mm 1200 mm 1600 mm 2200 mm 1200 mm 大阪市建築基準法取扱い要領 2-30 特別避難階段の付室の取扱い 令第 123 条第 3 項 (1) 付室の最小幅員下記のような特別避難階段の付室内の最小幅員は 法定の廊下幅及び階段幅以上とする 非常用

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第2章 事務処理に関する審査指針

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(5) 第 1 号から前号までの規定により住宅用防災警報器が設置される階以外の階のう ち 次に掲げるいずれかの住宅の部分 ア床面積が 7 平方メートル以上である居室が 5 以上存する階の廊下 イアに規定する階に廊下が存しない場合にあっては 当該階から直下階に通ずる 階段の上端 ウアに規定する階に廊下

第 3 章参考資料

第 3 部施設別技術指針 第 6 章駐車場

はじめに 本書の特徴と使い方 本格的な基本テキスト 容易に内容が分かるように平易な文章で要点を整理し また多くのイラスト 表 写真などを載せてヴィジュアルなものにした 用語 メモ 太字 はじめに 本書の特徴と使い方 3

1 目的 建築基準法第 68 条の 5 の 5 第 1 項及び第 2 項に基づく認定に関する基準 ( 月島地区 ) 平成 26 年 6 月 9 日 26 中都建第 115 号 建築基準法 ( 昭和 25 年法律第 201 号 以下 法 という ) 第 68 条の 5 の 5 第 1 項 及び第 2

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既存施設のアクセシビリティ改修について

基準19 ハロゲン化物消火設備の設置及び維持に関する基準

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第 Ⅱ ゾーンの地区計画にはこんな特徴があります 建築基準法のみによる一般的な建替えの場合 斜線制限により または 1.5 容積率の制限により 利用できない容積率 道路広い道路狭い道路 街並み誘導型地区計画による建替えのルール 容積率の最高限度が緩和されます 定住性の高い住宅等を設ける

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ウ エ ( エ ) ホーム上に車両ドアの位置を表示する点状ブロックを設置してほしいとの要望があります ( オ ) ホーム上にあるエレベーターの案内サインが少なく, 位置が分かりにくいことが現地調査の 結果, 課題 問題点として挙げられます ( カ ) ホームに設置されている電光式の列車運行案内表示板

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178 第 3 章消防用設備等の設置単位 さいたま市消防用設備等に関する審査基準 2016 小規模特定用途複合防火対象物 ( 政令別表第 1⒃ 項イに掲げる防火対象物のうち 特定用途に供される部分の床面積の合計が当該部分が存する防火対象物の延べ面積の10 分の1 以下であり かつ 300m2未満であ

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隣地境界線126 第 3 章消防用設備等の設置単位 さいたま市消防用設備等に関する審査基準 消防用設備等の設置単位消防用設備等の設置単位は 建築物 ( 屋根及び柱又は壁を有するものをいう 以下同じ ) である防火対象物については 特段の規定 ( 政令第 8 条 第 9 条 第 9 条の

資料2 保育所における屋外階段設置要件について

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保育所の設備及び運営に関する基準 保育室等 屋外 遊戯場 設備 ( 必置 ) 面積設備 ( 必置 ) 面積 調理室 便所 0 1 歳児 乳児室及びほふく室 医務室 2 歳以上児 保育室又は遊戯室 乳児室 ほふく室 3.3m2 / 人 保育室 遊戯室 1.98m2 / 人屋外遊戯場 近隣の都市公園を代

整 備 例 : 整 備 基 準 ( は 条 例 第 6 章 の 適 用 対 象 建 築 物 にのみ 適 用 される 整 備 基 準 ) : 整 備 が 望 ましい 項 目

用いるかは 任意に選択することができる 法的積載荷重を下回る場合は 安全サイドの処置を講ずるものであり 上回る概数を用いて 定員等で表示する場合は それに対応した強度を有していれば支障がないためである 定員は法定積載量又は定格積載量を65 kgで乗じた数値の小数点以下の端数を切り捨てた数値とする 例

この冊子の見方 事例についての提案 についての バリアフリー法により適合が課せられている整備基準 バリアフリー法により整備が求められている整備基準 整備基準の詳細は, バリアフリー法, バリアフリー条例を確認してください

ともに 警報を発するものをいう 第三放水型ヘッド等の構造及び性能規則第十三条の四第二項に規定する放水型ヘッド等の構造及び性能は 次に定めるところによる 一放水型ヘッド等の構造は 次によること ( 一 ) 耐久性を有すること ( 二 ) 保守点検及び付属部品の取替えが容易に行えること ( 三 ) 腐食

様式第6-1

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スライド 1

Transcription:

基準 < 建築物移動等円滑化基準チェックリスト > 施設等チェック項目 < 移動円滑化経路 > 1 階段 段が設けられていないか ( 傾斜路又はエレベーターその他の昇降機を併設する場合は除く ) ( 第 18 条第 2 項第一号 ) エレベーター及びその乗降ロビー ( 第五号 ) 特殊な構造又は使用形態のエレベーターその他の昇降機 ( 第六号 ) < 一般 > 標識 ( 第 19 条 ) 1かごは必要階 ( 利用居室又は車いす使用者用便房 駐車施設のある階 地上階 ) に停止するか 2かご及び昇降路の出入口の幅は80cm 以上であるか 3かごの奥行きは135cm 以上であるか 4 乗降ロビーは水平で 150cm 角以上であるか 5かご内及び乗降ロビーに車いす使用者が利用しやすい制御装置を設けているか 6かご内に停止予定階 現在位置を表示する装置を設けているか 7 乗降ロビーに到着するかごの昇降方向を表示する装置を設けているか 8 不特定多数の者が利用する2,000m2以上の建築物に設けるものの場合 (1) 上記 1から7を満たしているか (2) かごの幅は 140cm 以上であるか (3) かごは車いすが転回できる形状か 1 9 不特定多数の者又は主に視覚障害者が利用するものの場合 (1) 上記 1から8を満たしているか (2) かご内に到着階 戸の閉鎖を知らせる音声装置を設けているか (3) かご内及び乗降ロビーに点字その他の方法 ( 文字等の浮き彫りまたは音による案内 ) により視覚障害者が利用しやすい制御装置を設けているか (4) かご内又は乗降ロビーに到着するかごの昇降方向を知らせる音声装置を設けているか 1 エレベーターの場合 (1) 段差解消機 ( 平成 12 年建設省告示第 1413 号第 1 第九号のもの ) であるか (2) かごの幅は 70cm 以上であるか (3) かごの奥行きは 120cm 以上であるか (4) かごの床面積は十分であるか ( 車いす使用者がかご内で方向を変更する必要がある場合 ) 2 エスカレーターの場合 (1) 車いす使用者用エスカレーター ( 平成 12 年建設省告示第 1417 号第 1 ただし書のもの ) であるか 1 エレベーターその他の昇降機 便所又は駐車施設があることの表示が見やすい位置に設けているか 2 標識は 内容が容易に識別できるものか ( 日本工業規格 Z8210 に適合しているか ) < 建築物移動等円滑化誘導基準チェックリスト > 施設等 傾斜路又はエレベーター等の設置 ( 第 5 条 ) チェック項目 1 階段以外に傾斜路 エレベーターその他の昇降機 (2 以上の階にわたるときは第 7 条のエレベーターに限る ) を設けているか 2 上記 1は車いす使用者の利用上支障がない場合 2 は適用除外 1 告示で定める以下の場合を除く ( 告示第 1494 号 ) 自動車車庫に設ける場合 2 車いす使用者用駐車施設が設けられていない駐車場等のみに通ずる階段である場合 ( 告示第 1488 号 ) 260

施設等 エレベーター ( 第 7 条 ) 特殊な構造又は使用形態のエレベーターその他の昇降機 ( 第 8 条 ) 標識 ( 第 14 条 ) チェック項目 1 必要階 ( 多数の者が利用する居室又は車いす使用者用便房 駐車施設 客室 浴室等のある階 地上階 ) に停止するエレベーターが1 以上あるか 2 多数の者が利用するすべてのエレベーター 乗降ロビー (1) かご及び昇降路の出入口の幅は80cm 以上であるか (2) かごの奥行きは135cm 以上であるか (3) 乗降ロビーは水平で 150cm 角以上であるか (4) かご内に停止予定階 現在位置を表示する装置を設けているか (5) 乗降ロビーに到着するかごの昇降方向を表示する装置を設けているか 3 多数の者が利用する1 以上のエレベーター 乗降ロビー (1)2のすべてを満たしているか (2) かごの幅は140cm 以上であるか (3) かごは車いすが転回できる形状か (4) かご内及び乗降ロビーに車いす使用者が利用しやすい制御装置を設けているか 4 不特定多数の者が利用するすべてのエレベーター 乗降ロビー (1) かご及び昇降路の出入口の幅は80cm 以上であるか (2) かごの奥行きは135cm 以上であるか (3) 乗降ロビーは水平で 150cm 角以上であるか (4) かご内に停止予定階 現在位置を表示する装置を設けているか (5) 乗降ロビーに到着するかごの昇降方向を表示する装置を設けているか (6) かごの幅は140cm 以上であるか (7) かごは車いすが転回できる形状か 5 不特定多数の者が利用する1 以上のエレベーター 乗降ロビー (1)4(2) (4) (5) (7) を満たしているか (2) かごの幅は160cm 以上であるか (3) かご及び昇降路の出入口の幅は90cm 以上であるか (4) 乗降ロビーは水平で 180cm 角以上であるか (5) かご内及び乗降ロビーに車いす使用者が利用しやすい制御装置を設けているか 6 不特定多数の者又は主として視覚障害者が利用する1 以上のエレベーター 乗降ロビー 3 (1)3のすべて又は5のすべてを満たしているか (2) かご内に到着階 戸の閉鎖を知らせる音声装置を設けているか (3) かご内及び乗降ロビーに点字その他の方法 ( 文字等の浮き彫りまたは音による案内 ) により視覚障害者が利用しやすい制御装置を設けているか (4) かご内又は乗降ロビーに到着するかごの昇降方向を知らせる音声装置を設けているか 1 エレベーターの場合 (1) 段差解消機 ( 平成 12 年建設省告示第 1413 号第 1 第九号のもの ) であるか (2) かごの幅は 70cm 以上であるか (3) かごの奥行きは 120cm 以上であるか (4) かごの床面積は十分であるか ( 車いす使用者がかご内で方向を変更する必要がある場合 ) 2 エスカレーターの場合 車いす使用者用エスカレーター ( 平成 12 年建設省告示第 1417 号第 1 ただし書のもの ) であるか 1 エレベーターその他の昇降機 便所又は駐車施設があることの表示が見やすい位置に設けているか 2 標識は 内容が容易に識別できるものか ( 日本工業規格 Z8210 に適合しているか ) 3 告示で定める以下の場合を除く ( 告示第 1486 号 ) 自動車車庫に設ける場合 261

設計の考え方 エレベーターは 高齢者 障害者等が安全かつ円滑に垂直移動を行うための有効な手段であり その設計においては 高齢者 障害者等が容易に目的の空間まで到達できるようにすること その移動等の負担を軽減すること等への配慮が求められる 乗降ロビー エレベーターの設計では 車いす使用者への配慮の他 視覚障害者 聴覚障害者への情報提供への配慮が求められる 使用時の安全性確保や利便性等を考慮すると 高齢者 障害者等の垂直移動にエスカレーターのみで対応することは好ましくなく エレベーターで対応することが原則となる 設計のポイント 誰もが利用しやすく わかりやすい位置に 施設用途や規模に応じた台数のエレベーターを設ける エレベーターの乗降ロビー 出入口には 車いす使用者が円滑に利用できる有効幅員 空間を確保し 段を設けない エレベーターのかごには 車いす使用者が円滑に利用できる空間を確保する エレベーターの乗降ロビーの乗り場ボタンやかご内の操作盤等は 車いす使用者のほか 視覚障害者や上肢障害者の利用に配慮したものとする エレベーターの乗り場ボタンの手前では 視覚障害者に注意を喚起する措置を行う エレベーターのかごの昇降方向を表示 音声案内する装置等 視覚障害者や聴覚障害者等の利用に配慮した設備を設ける エレベーターの乗降ロビーの床の仕上げは 滑りにくいものとする エスカレーターは 主要な経路に隣接して設ける エスカレーターの乗降口では 視覚障害者に注意を喚起する措置を行う やむを得ず エレベーターによるバリアフリー化が困難な場合は 車いす使用者対応エスカレーターを設ける エレベーターやエスカレーターの付近には エレベーターのあることをわかりやすく示す表示板等を設ける 2.6.1 エレベーターの設計標準 (1) 設置数 配置 エレベーターのかご ( 人を乗せ昇降する部分をいう ) は 利用居室 車いす使用者用便房又は車いす使用者用駐車施設がある階及び地上階に停止するものとする 多数の利用者が利用する居室 車いす使用者用便房 車いす使用者用駐車施設 車いす使用者用客室又は車いす使用者用浴室等がある階 及び直接地上へ通ずる出入口のある階に停止するかごを備えたエレベーターを 1 以上設けることが望ましい 多数の利用者が利用する階段を設ける場合には 階段に代わり 又はこれに併設する傾斜路又はエレベーターその他の昇降機 (2 以上の階にわたるときには エレベーターに限る ) を設けることが望ましい ( 1) 1 以下の場合を除く 階段が 車いす使用者用駐車施設が設けられていない駐車場等のみに通ずるものである場合 大規模な集会施設や劇場 競技場等 一度に多くの車いす使用者が集中することが想定される施設では 稼働力が低下する時間帯があるため エレベーターの設置数 配置 かごの大きさ 出入口の幅員 乗降のしやすさ等に配慮する 262

(2) 出入口の有効幅員 空間の確保等 1 出入口の有効幅員 主要な経路上のエレベーターのかご及び昇降路の出入口の幅は 80cm 以上とする 主要な経路上以外のエレベーターでも かご及び昇降路の出入口の幅は 80cm 以上とすることが望ましい 1 以上のエレベーターのかご及び昇降路の出入口の幅は 90cm 以上とすることが望ましい 2 乗降ロビーの広さ 主要な経路上のエレベーターの乗降ロビーは 高低差がないものとし その幅及び奥行きは 150cm 以上とする 主要な経路上以外のエレベーターでも 乗降ロビーは 高低差がないものとし その幅及び奥行きは 150cm 以上とすることが望ましい 1 以上のエレベーターの乗降ロビーは 高低差がないものとし その幅及び奥行きは 180cm 以上とすることが望ましい 3 かごの広さ 主要な経路上のエレベーターのかごの奥行きは 135cm 以上とする 主要な経路上のエレベーターのかごの幅は 140cm 以上とする 主要な経路上のエレベーターのかごは 車いすの転回に支障がない構造とする 主要な経路上以外のエレベーターでも かごの奥行きは 135cm 以上とすることが望ましい 1 以上のエレベーターのかごの幅は 160cm 以上とすることが望ましい 病院 福祉施設 共同住宅等では利用特性に配慮したかご形状とする 4 段及びすきま かごの床と乗降ロビーの床の段は小さくし かつ すきまは 車いすのキャスターが落ちないよう 3cm 程度以下とする エレベーター付近に 階段又は段を設ける場合には 車いす使用者等の転落防止策を講じる 表かご 乗降ロビー内法寸法 ( 移動等円滑化誘導基準 ) 1 以上のエレベーター その他のエレベーター 多数の者が利用する建築物 不特定多数の者が利用する建築物 多数の者が利用する建築物 不特定多数の者が利用する建築物 乗降ロビーの幅 奥行き 150cm 180cm 150cm 150cm 出入口幅 80cm 90cm 80cm 80cm かごの幅 140cm 160cm 140cm かご奥行き 135cm 135cm 135cm 135cm 263

(3) 戸の形式 聴覚障害者等の利用に配慮し 緊急時等においてかご内外の連絡等が可能となるよう エレベーターの出入口には 下端の高さが床上 50 cm程度のガラス窓 ( 防火区画との関係に注意が必要 ) を設けることが望ましい (4) 乗降ロビーの部品 設備等 1 車いす使用者対応の乗り場ボタン 主要な経路上のエレベーターの乗降ロビーには 車いす使用者が利用しやすい位置に乗り場ボタン ( 制御装置 ) を設ける 車いす使用者対応の乗り場ボタンの設置高さは 床から 100cm 程度とする 車いす使用者対応の乗り場ボタンは 車いす使用者が操作しやすく 当該ボタンを押すことにより 戸の開放時間が通常より長くなる機能を有するものとする 車いす使用者対応の乗り場ボタンの付近等 車いす使用者等の見やすい位置に 国際シンボルマークを表示することが望ましい 2 乗り場ボタンへの点字表示等 主要な経路上のエレベーターの乗降ロビーに設ける乗り場ボタン ( 車いす使用者が利用しやすい位置とその他の位置に乗り場ボタンを設ける場合にあっては その他の位置に設けるもの ) は 点字 文字等の浮き彫り 音による案内 その他これらに類するものにより 視覚障害者が円滑に操作することができる構造とする 乗り場ボタンへの点字表示は 立位で使用する乗り場ボタンに設ける 乗り場ボタン等の操作ボタンへの点字表示は ボタンの左側に設ける 視覚障害者の利用に配慮し 乗り場ボタンは昇降方向が識別できる形状とする タッチセンサー式の乗り場ボタンは 視覚障害者には押したか否か認知が難しく 誤って押す可能性があるため 使用しないことが望ましい 点字表示については JIS T 0921 を参照 留意点 : 防火戸等の柱 枠 エレベーターの防火区画を乗降ロビーに設けた防火戸で行う場合 防火戸の枠や柱が視覚障害者の歩行の障害になるだけでなく 衝突の危険がある そのため できる限り乗降ロビーでの防火区画を設けない区画設計とすることが望ましい エレベーターの防火区画を乗降ロビーに設けた防火戸で行う場合 防火戸や防火シャッターの柱や枠が避難を妨げないようにすることが望ましい 留意点 : 乗降ロビーの点字表示 掌が字に対して水平になるようにして点字を読むため 車いす使用者対応の乗り場ボタンのように低い位置にある点字表示は読み難い そのため 乗り場ボタンへの点字表示は 立位で使用する乗り場ボタンに設ける 3 かごの昇降方向を伝えるための装置 主要な経路上のエレベーターの乗降ロビーには 到着するかごの昇降方向を表示する装置を設ける 主要な経路上のエレベーターの乗降ロビーには 到着するかごの昇降方向を音声により知らせる装置を設ける ( 2) 2 以下の場合を除く エレベーター及び乗降ロビーを自動車車庫に設ける場合 主要な経路上以外のエレベーターでも 乗降ロビーに 到着するかごの昇降方向を表示する装置を設けることが望ましい 264

4 視覚障害者誘導用ブロック等 視覚障害者が乗り場ボタンの位置を認知しやすいよう 乗り場ボタンの手前には 点状ブロック等を敷設する 視覚障害者誘導用ブロック等については 2.13H. 1 視覚障害者誘導用設備を参照 5 屋根 庇 雨天時の利用に困難が生じないよう 屋外に面するエレベーターの出入口には 屋根又は庇を設ける (5) かご内の部品 設備等 1 手すり 両側面の壁及び正面壁に設ける 取り付け高さは 床から 75~85cm 程度とすることが望ましい 手すりは 握りやすい形状とする 手すりについては 2.13A.1 手すりを参照 留意点 : 車いすによる乗降等 屋外に面するエレベーターの出入口では 車いす使用者は傘をさすことができないため 屋根 庇の設置が求められる 2 鏡 車いす使用者がかごの中で転回しなくても 戸の開閉状況が確認できるよう かご入口正面壁面の床上 40 cmから 150 cm程度の範囲に 出入口状況確認用の鏡 ( ステンレス製 又は安全ガラス等 ) を設けることが望ましい 出入口が貫通型 ( スルー型 ) 直角 2 方向型及びトランク付型のかごの場合には 凸面鏡等でもよい 鏡の形状と設置位置は 車いす使用者がバックで出るとき 出入口まわりの人や床が見やすいものとする 3 車いす使用者対応の主操作盤 副操作盤 主要な経路上のエレベーターのかご内には 車いす使用者が利用しやすい位置に操作盤 ( 制御装置 ) を設ける かご内で転回しにくい車いす使用者の操作を考慮し 車いす使用者対応の主操作盤 副操作盤は かご中央の左右の壁に設ける また 極端にかごの奥や手前に設けない 車いす使用者の手の届く範囲を考慮し 車いす使用者対応の主操作盤 副操作盤の設置高さは床から 100 cm程度とすることが望ましい 主操作盤 副操作盤の行き先ボタンは ボタンを操作することにより 戸の開放時間が通常より長くなる機能を有することが望ましい 主操作盤には インターホン設備を設けることが望ましい 4 操作盤への点字表示等 主要な経路上のエレベーターのかご内に設ける操作盤 ( 車いす使用者が利用しやすい位置とその他の位置に制御装置を設ける場合にあっては その他の位置に設けるもの ) は 点字 文字等の浮き彫り 音による案内 その他これらに類するものにより 視覚障害者が円滑に操作することができる構造とする 265

点字表示等は かご内の立位で使用する操作盤の各ボタンに設ける タッチセンサー式のボタンは 視覚障害者には押したか否か認知が難しく 誤って押す可能性があるため 使用しないことが望ましい ボタン部分と周辺部分とのコントラストを十分に確保することが望ましい 同一建築物内においては 操作盤の取付位置 配列 ボタンの形状 使い方等を統一することが望ましい 点字表示については JIS T 0921 を参照 5 かごの昇降方向を伝えるための装置 主要な経路上のエレベーターのかご内に かごが停止する予定の階及びかごの現在位置を表示する装置を設ける 主要な経路上のエレベーターのかご内に かごが到着する階並びにかご及び昇降路の出入口の戸の閉鎖を音声により知らせる装置を設ける ( 3) 主要な経路上のエレベーターのかご内には 到着するかごの昇降方向を音声により知らせる装置を設ける ( 3) 3 以下の場合を除く エレベーター及び乗降ロビーを自動車車庫に設ける場合 主要な経路上以外のエレベーターでも かご内に かごが停止する予定の階及びかごの現在位置を表示する装置を設けることが望ましい 6 乗降者検知装置 かごの出入口には光電式 静電式又は超音波式等で乗客を検出し 戸閉を制御する装置を設ける 光電式の場合は光電ビームを 2 条以上 床上 20cm 及び 60cm 程度の高さに設けることが望ましい 7 その他の表示装置等 聴覚障害者等の利用に配慮し かご内には緊急時等に情報提供を行う表示装置等を設けることが望ましい 聴覚障害者等の利用に配慮し 緊急時のかご内の状況を外部に表示することができる かご内モニターを設けることが望ましい 過負荷 ( 定員超過 ) の際の過荷重ブザーによる報知のわかりにくい利用者もいるため 過負荷の視覚的表示及び自動放送装置による案内をすることが望ましい 聴覚障害者等の利用に配慮し かご出入口の枠 又はかご正面壁等の見やすい位置に 定員超過であることを示す過負荷表示灯を設けることが望ましい 留意点 : 出入口が 2 方向ある場合の音声による案内 出入口が 2 方向あるエレベーターのかご内には 扉の開く方向 階数等をわかりやすく案内する音声案内装置を設けることが望ましい 留意点 : 非常時のための設備 かご内のインターホンボタンを押し 管理者又は保守会社が応答したときに インターホンの応答表示が点灯するもの等を設けることが望ましい 設置が義務付けられている地震時等管制運転装置だけでなく 火災時管制運転装置を設けることが望ましい 管制運転が作動したときには かご内の乗客に 電光表示等だけでなく 音声でも案内をすることが望ましい 非常呼び出しボタンは 触覚又は点字でわかるようにすることが求められる (6) 案内表示 エレベーターその他の昇降機の付近には エレベーターその他の昇降機があることを表示する表示板 ( 標識 ) を設ける 266

表示板は ピクトグラム等の表示すべき内容が容易に識別できるもの ( 当該内容が JIS A 8210 案内用図記号に定められているときは これに適合するもの ) とする (7) その他のエレベーターに関する標準 車いす兼用エレベーターに関する標準 (JEASC506A) 視覚障害者兼用エレベーターに関する標準 (JEAS 515D)( ともに ( 社 ) 日本エレベータ協会制定 ) によることが望ましい 2.6.2 エスカレーターの設計標準 (1) 部品 設備等 1 手すり 移動手すりの折り返し端は 乗り口では踏段手前くし部分から 70cm 程度延長し 降り口では踏段後方くし部分から 70cm 程度延長することが望ましい 高齢者 障害者等の安全性を高めるため エスカレーターの乗降口には 乗降口誘導用固定手すりを設ける 乗降口誘導固定手すりの長さは 100cm 以上とすることが望ましい 2 踏段 踏段の水平部分は 3 枚程度とすることが望ましい 定常段差に達するまでの踏段は 5 枚程度とすることが望ましい 乗降口の足元に照明を配置する等 乗り口 降り口をわかりやすくする 踏段端部の縁取り等により 踏段相互を認知しやすくする 踏段の表面は 滑りにくい材料で仕上げる 3 くし板 くし板の表面は 滑りにくい材料で仕上げる くし板は くし板と踏段との色の明度 色相又は彩度の差が大きいことにより 段を容易に識別できるものとすることが望ましい 留意点 : 固定手すりの取り付け位置 固定手すりを設ける場合エスカレーターの移動手すりとの間が狭いと 人や物が巻き込まれる危険性があるため 固定手すりの取り付け位置は 十分に検討する必要がある 固定手すりを移動手すりの外側に一部重なるように設けることにより この危険性を少なくすることができる 留意点 : エスカレーターへの誘導 慣れない場所で視覚障害者がエスカレーターを利用する場合 上り下りの区別がわかりにくい 乗降のタイミングがはかりにくい等の問題がある このため 視覚障害者をエスカレーターへ誘導する場合は 点状ブロック等や誘導固定手すりあるいは音声による案内 人的な対応等を組み合わせて安全に利用できるように配慮する必要がある 4 車いす使用者対応エスカレーター 車いす使用者対応エスカレーターは 車いすに座ったまま車いす使用者を昇降させる場合に 2 枚以上の踏段を同一の面に保ちながら昇降を行うエスカレーターで 当該運転時において 踏段の定格速度を 30m 毎分以下とし かつ 2 枚以上の踏段を同一の面とした部分の先端に車止めを設けたものとする 267

車いす使用者対応エスカレーターは 平成 12 年建設省告示第 1417 号第一ただし書に規定するものとする 乗降口付近に 係員の呼び出しインターホンを設ける 5 視覚障害者誘導用ブロック等 視覚障害者に対し警告を行うため エスカレーターの乗降口部には 点状ブロック等を敷設するか 乗降を誘導する音声案内装置を設ける 点状ブロック等は エスカレーター乗り口 降り口部のランディングプレートから 30cm 程度離し 固定手すりの内側に敷設する 複合的商業施設 百貨店等の大規模建築物等では エスカレーターの乗降口付近に 音声案内装置を設けることが望ましい 視覚障害者誘導用ブロック等については 2.13H. 1 視覚障害者誘導用設備を参照 6 その他の設備 乗降口付近に 非常停止ボタンを設ける (2) 案内表示 エスカレーターの付近には エスカレーターがあることを表示する表示板 ( 標識 ) を設ける 車いす使用者対応エスカレーターの付近には 車いす使用者対応エスカレーターがあることを表示する表示板を設ける 表示板は ピクトグラム等の表示すべき内容が容易に識別できるもの ( 当該内容が JIS A 8210 案内用図記号に定められているときは これに適合するもの ) とする エスカレーター利用時のはさまれ事故 転倒事故を防止するために 利用者の注意を喚起する表示板等を設けることが望ましい 表示板等については 2.13G.1 案内表示を参照 留意点 : エスカレーターの進行方向の表示 時間帯等により進行方向が変わるエスカレーターでは 当該時間帯等におけるエスカレーターの進行方向を床面や手すり付近に表示 又は音声案内することが望ましい 留意点 : エスカレーター事故防止 近年エスカレーターでの児童 高齢者等の事故が多発している 踏段端部や蹴込み部分両端部は黄色系でわかりやすく表示する エスカレーターの速度についても用途に応じてスピードを落とす等 安全な運行管理に十分留意する 事故を誘発するエスカレーター内での歩行には 十分な注意喚起を促すことが望まれる そのための案内表示が必要である 2.6.3 改善 改修のポイント エレベーターの改善 改修にあたっては 建築物移動等円滑化基準に適合させることの他 2.6.1 エレベーターの設計標準に基づき改善 改修することが望ましいが 特に以下の点に配慮して設計する 音声による案内を設ける 構造上の理由により エレベーターを設けることが困難な場合には 車いす使用者対応エスカレーターや段差解消機の設置等により対応する 268

269 2.6 エレベーター エスカレーター

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271 2.6 エレベーター エスカレーター

2.6.4 設計例 エレベーター出入口戸のガラス窓 TV モニターの整備 かご内の電光表示 ( 緊急時に文字情報が提供できる ) 車いす使用者対応のわかりやすい副操作盤 p エスカレーターの進行方向を表示した電光表示 ( 進入禁止の表示があるエスカレーターに進入すると ブザーが鳴る ) 視覚障害者に対し警告を行うため 乗降口部に点状ブロックを敷設したエスカレーター 2.6.5 ソフト面の工夫 (1) 人的対応 大規模な集会施設や劇場 競技場等 一度に多くの車いす使用者が集中することが想定される施設では 高齢者 障害者等の安全な誘導等のための人員配置等の 人的対応を行うことが望ましい 272