保険料は個人ごとに 後期高齢者医療制度では 被保険者一人ひとりに保険料を負担していただくことになります 新たに 75 歳になられた方 (65 歳以上 75 歳未満で一定以上の障害があり 認定を受けた方を含む ) は 以前に加入していた国民健康保険や被用者保険を脱退して この制度に移行することになりま

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国民健康保険加入者の皆さんへ 皆さんの保険税は国保をささえる大切な財源です 平成 30 年度 国民健康保険 ( 国保 ) は 病気やけがに備えて加入者の皆さんが 国民健康保険税 ( 国保税 ) を納め 医療費の支払いにあてる保険制度です 医療費の支払いは 病院などで支払う一部負担金のほか 国などから

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女性部ボランティアの日程について

介護保険制度 介護保険料に関する Q&A 御前崎市高齢者支援課 平成 30 年 12 月 vol.1

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国民健康保険料の減額・減免等

保険料の減免及び徴収猶予制度 兵庫県後期高齢者医療広域連合では 災害で大きな損害を受けたとき 所得の著しい減少があったとき 他の被保険者や世帯主の死亡等により世帯の所得が軽減判定基準以下となるとき 一定期間給付の制限を受けたときで 保険料を納めることが困難な方は 申請により保険料の減免を受けることが

平成 29 年 4 月から 保険料の軽減率が変わります 後期高齢者医療保険料は 1 被保険者全員に納めていただく定額部分 ( 均等割 ) と 2 所得に応じて納めていただく部分 ( 所得割 ) があります 平成 29 年 4 月から 保険料が下のように変わります 1 均等割の額が変わる方 元被扶養者

公的年金からの特別徴収制度の見直しについて ( 平成 28 年 10 月以降適用 ) 公的年金からの特別徴収制度の見直しが行われ 平成 28 年 10 月以降に実施 される特別徴収より 下記のとおり制度が改正されました 1 特別徴収税額の算定方法の見直し 年間の公的年金からの特別徴収税額の平準化を図

「公的年金からの特別徴収《Q&A

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納税義務者について Q 私自身は以前から社会保険に加入しているのに 国保税の納税通知書が私宛に届きましたがなぜですか? A 国保税は世帯主の方に納税義務があります ( 地方税法第 703 条の 4) 世帯主が国保以外の健康保険に加入していても ご家族のどなたかが国保に加入していれば あくまでも加入し

MR通信H22年1月号

所得控除 基礎控除 配偶者控除などの下記の表に記載されたものをいいます それぞれ一定の要件を満たしている場合は 課税所得金額を計算する際に それぞれの控除が受けられます 個人の県民税 個人の市町村民税 12

<4D F736F F D CA A944E8BE082A982E782CC95DB8CAF97BF8E7895A582A282C98AD682B782E B78EF588E397C3816A2E646F63>

納税義務者は世帯主です 国民健康保険税は世帯主に課税されます 世帯主自身が他の健康保険に加入していても 世帯内に国民健康保険加入者がいれば 納税義務者は世帯主になります ( 根拠法令 : 地方税法第 703 条の 4 上郡町国民健康保険税条例第 1 条 ) そのため 国民健康保険税に関する通知などは

被保険者 制度の対象者 兵庫県内にお住まいの いつから 75歳の 誕生日当日 75歳以上の方 65歳以上75歳未満の一定の 障害がある方で 申請により 広域連合の認定を受けた方 申請の撤回は将来に向かって可能 広域連合の 認定を受けた日 制度加入前日に会社の健康保険などに加入していた方は それまで加

所得控除 基礎控除 配偶者控除などの下記の表に記載されたものをいいます それぞれ一定の要件を満たしている場合は 課税所得金額を計算する際に それぞれの控除が受けられます 個人の県民税 個人の市町村民税 12

Q1 市県民税 ( 住民税 ) とはどんな税金ですか? A1 その年の1 月 1 日現在 市内に住所がある個人に対し 前年中の所得 ( 給与 年金 営業 不動産 譲渡などの所得 ) に応じて課税されます また その年の1 月 1 日現在市内に住所がなくても 市内に事務所 事業所又は家屋敷があれば課税

国民健康保険税納税通知書の見方について 1/9 1 ページ目 宛名 どなたの 何年度分の 保険税か確認できます 記載された年度の国民健康保険税についての通知です 国民健康保険税は 世帯主の方が納税義務者となります このため 世帯主が国民健康保険に加入していない場合においても 世帯の中に国民健康保険に

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住民税 所得税の税率国から地方への税源移譲に伴い 平成 19 年度から住民税所得割の税率が 10% に統一され 所得税の税率が 4 段階から 7 段階の累進税率に改正されています 住民税については平成 19 年度分 ( 平成 19 年 6 月納付分 ) 所得税については平成 19 年分 ( 平成 1

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1. 制度趣旨関連 問 1 なぜ 制度の見直しが必要なのですか? 国保制度は 年齢構成が高く医療費水準が高い 所得水準が低く保険料負担が重い 小規模な運営主体 ( 市町村 ) が多く財政が不安定になりやすい などといった構造的な課題を抱えています また 市町村ごとに運営されているため 被保険者の医療

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市 県民税 ( 住民税 ) 市民税は 県民税と合わせて住民税と呼ばれ 住民のみなさんがそれぞれの税の負担能力に応じて分担し合うという性格をもつ税金で 個人が負担する個人市民税と 会社などが負担する法人市民税があります 市民税には 均等の額によって納めていただく均等割と 個人の所得に応じて納めていただ

他の所得による制限と雇用保険受給による年金の停止 公務員として再就職し厚生年金に加入された場合は 経過的職域加算額は全額停止となり 特別 ( 本来 ) 支給の老齢厚生年金の一部または全部に制限がかかることがあります なお 民間に再就職し厚生年金に加入された場合は 経過的職域加算額は全額支給されますが

自分にあった健康保険を見つけよう! それぞれの健康保険の特徴を踏まえ 自分にあった健康保険を選ぶようにしましょう! 今までの収入 扶養家族の有無によって どの健康保険に加入するとメリットがあるか 参考にしてください 健康保険の被保険者資格を喪失 再就職しない 再就職する 就職先の健康保険に加入できな

しぶや高齢者のしおり

退職金についての市県民税はどうなるの? 私は平成 28 年 4 月に退職しました 勤続 30 年で退職金は 2,100 万円ですがこの退職 金に対する市県民税はいくらですか 通常の市県民税の課税は前年中の所得に対し翌年課税されるしくみになっていますが 退職金に対する課税については 他の所得と分離して


Microsoft Word - 個人住民税について(2018~2022)

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となっています なお 1 日生まれの方は前月末日が満年齢到達日になりますので 前月を含めて介護保 険料が計算され 健康保険に含まれる介護保険分は前々月までの計算となります 65 歳以上の介護保険料が健康保険に含まれていた時より高額になったと思うのですが 答え 40 歳から 64 歳までの健康保険に含

Microsoft Word - 個人住民税について

市県民税所得課税証明書から年間所得金額を見る場合 平成 年度 ( 平成 年分 ) 市県民税所得課税証明書 住所 羽生市 134 番地 1 氏名 羽生田羽生子 所得の区分 所得金額 所得の区分 所得金額 総所得金額 330,000 所得控除金額 1,500,000 合計所得金額 330,000 課税標

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Microsoft Word - 児扶法改正(Q&A)

平成19年度市民税のしおり


退職後の健康保険制度について 退職後は 以下の3つの選択肢の中からご自分が加入する制度を選ぶことになります 必ずしもヤマトグルー プ健康保険組合の任意継続に加入する必要はありません 月々の保険料や加入条件等をよく比較して ご自身に 合った健康保険を選択してください A ご家族の扶養に入る B 国民健

Q9 A9 6 5 歳以上だが会社で働いて給料をもらっている場合 保険料はどのように納めるのですか? 年金を受給している方は年金から徴収されます 年金からの徴収が開始されるまでは 納付書または口座振替で納めていただきます 会社で働いていても 医療保険に上乗せされることはありません Q10 口座引落と

国民年金

第14章 国民年金 

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Ⅰ 改正について 児童扶養手当法の改正 Q&A ( 公的年金等と合わせて受給する場合 ) Q1 今回の改正の内容を教えてください A: 今回の改正により 公的年金等 * を受給していても その額が児童扶養手当の額 より低い場合には 差額分の手当が受給できるようになります 児童扶養手当 は 離婚などに

後期高齢者支援金等賦課額 ( 後期高齢者支援金等分 ) 所得割一般被保険者に係る後期高齢者支援金等賦課総額の 100 分の50に相当する額を基礎控除後の総所得金額等の総額で除して得た数 ( 小数点以下第 4 位未満の端数は 切り上げ ) 被保険者均等割 世帯別平等割 賦課限度額 一般被保険者に係る後

高額療養費制度とは 高額療養費の支給を受けるには 健康保険限度額適用認定証 記号 交付 番号 氏名 生 適用対象者 入院時の食事負担や差額ベッド代等は含みません 1 氏名 生 住所 発効 有効期限 適用区分 保 険 者 健 康 保 険 証 に記載されています に交付申請し 事前に 認 定 証 1 を

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もくじ Q1 介護保険料はいつから納めるのですか? 1 ページ Q2 Q3 Q4 65 歳の誕生日を迎えたのですが 1か月分の介護保険料を丸々支払うのですか? 介護保険サービスを利用していなくても介護保険料を払わなければならないのですか? 介護保険料を納めないと 介護保険サービスを利用できないのです

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1. 高額療養費制度について 高額療養費制度とは 患者さんの高額な医療費負担を軽減するための制度です 医療機関や薬局で 診察や治療を受けたときや薬局でお薬を受け取ったときなどに 支払った医療費の自己負担額が一定の金額 ( 自己負担限度額 ) を超えた場合 加入している健康保険 に申請することで 超え

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平成 28 年度市民税 県民税申告の手引き 申告書を提出しなければならない人平成 28 年 1 月 1 日現在 幸手市内に住所を有する人 (1 月 2 日以降に幸手市に転入した人は従前の住所地で申告を行ってください ) ただし 次に該当する人は この申告をする必要はありません 1 平成 27 年分の

事務連絡平成 23 年 6 月 1 日 都道府県民生主管部 ( 局 ) 国民健康保険主管課 ( 部 ) 都道府県総務主管部 ( 局 ) 市区町村主管課 御中 厚生労働省保険局国民健康保険課総務省自治税務局市町村税課 東日本大震災により被災した被保険者に係る国民健康保険料 ( 税 ) の減免に対する財

Q3 なぜ 必要な添付書類が変わるのですか? A3 厚生労働省より 日本国内にお住いのご家族の方を被扶養者に認定する際の身分関係及び生計維持関係の確認について 申立のみによる認定は行わず 証明書類に基づく認定を行うよう 事務の取扱いが示されたことから 届出に際して 確認書類の添付をお願いすることとな


PowerPoint プレゼンテーション


Q1 社会保険とはどのような制度でしょうか 会社などで働く人たちが収入に応じて保険料を出し合い いざというときの生活の安定を図る目的でつくられた制度のことで 一般的に健康保険や厚生年金保険のことを 社会保険 といいます 健康保険法第 1 条では 労働者の業務外の事由による疾病 負傷若しくは死亡又は出

[ 特別控除の一覧 ] 控除の内容 特定扶養親族控除 ( 税法上の扶養親族で満 16 才以上 23 才未満の扶養親族 ) 老人扶養親族 配偶者控除 ( 税法上の扶養親族で満 70 才以上の扶養親族 ) 控除額 1 人につき 250,000 1 人につき 100,000 障がい者控除寡婦 ( 夫 )

町・県民税は次のように計算されます

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資料2-1(国保条例)

( ア ) 窓口での一部負担金 ( 自己負担割合 ) 医療機関にかかったときに病院などの窓口で支払う額の負担割合です 毎年 8 月に同じ世帯内の全被保険者の前年の所得に対する 住民税の課税標準額 に応じて この負担割合を見直します 一般のかた 現役並み所得者 ( 課税標準額が 145 万円以上あるか

点及び 認定された日以降の年間の見込みの収入額のことをいいます ( 給与所得等の収入がある場合 月額 108,333 円以下 雇用保険等の受給者の場合 日額 3,611 円以下であること ) また 被扶養者の年間収入には 雇用保険の失業等給付 公的年金 健康保険の傷病手当金や出産手当金も含まれます

あなたと生計を一にする配偶者やその他の親族が受け取る公的年金等から引き落とされている国民健康保険 料 後期高齢者医療保険料 介護保険料はあなたの控除の対象とはなりませんので御注意ください 5 生命保険料控除 地震保険料控除 について それぞれ該当する欄に昨年中に支払った金額を記入し 以下の計算方法に

2. 改正の趣旨 背景給与所得控除 公的年金等控除から基礎控除へ 10 万円シフトすることにより 配偶者控除等の所得控除について 控除対象となる配偶者や扶養親族の適用範囲に影響を及ぼさないようにするため 各種所得控除の基準となる配偶者や扶養親族の合計所得金額が調整される 具体的には 配偶者控除 配偶


(1)制度創設時の考え方

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あっせん文(国民健康保険における限度額適用・標準負担額減額認定証 の申請に係る被保険者の負担軽減)

厚生年金 健康保険の強制適用となる者の推計 粗い推計 民間給与実態統計調査 ( 平成 22 年 ) 国税庁 5,479 万人 ( 年間平均 ) 厚生年金 健康保険の強制被保険者の可能性が高い者の総数は 5,479 万人 - 約 681 万人 - 約 120 万人 = 約 4,678 万人 従業員五人

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現在公的年金を受けている方は その年金証書 ( 請求者及び配偶者 請求者名義の預金通帳 戸籍謄本 ( 受給権発生年月日以降のもの ) 請求者の住民票コードが記載されているもの ( お持ちの場合のみ ) 障害基礎年金 受給要件 障害基礎年金は 次の要件を満たしている方の障害 ( 初診日から1 年 6か


ったと判断します なお 一時的に認定基準月額以上の収入がある月があっても 認定基準年額を超えるまでの間は認定できます また 勤務した月の給与が翌月以降に支払われる場合でも 原則 勤務月の収入として取扱います 継続して認定できる事例 認定基準月額未満であるので 継続して認定できます 認定基準月額以上の

平成十年度における老人保健法による医療費拠出金の額の算定に係

平成 30 年 4 月からの制度改正で 市区町村は都道府県と一緒に 国民健康保険を運営していきます Q なぜ制度改正をするの? 国保は会社勤めの方々が加入している保険と比べて 1 国保加入者の平均年齢が高い また 医療費も高額になりやすい 2 国保加入者は非正規労働者や定年退職者が多く 保険税の負担

はじめに 私たちの暮らしの中で 病気やケガなどによって不意な出費が必要になるときがあります 特に がんに罹ると治療のために 長期にわたって高額な医療費を支払うケースが少なくありません そのため 患者さんやご家族の方は 身体的 精神的負担だけでなく 経済的にも悩んでしまうことがあると思います このよう

はじめに 日本の医療保険制度は 一人ひとりが何らかの公的医療保険に 加入し 互いの医療費を支えあう 国民皆保険 という考え方に基 づいています 患者さんが医療機関で支払う医療費の自己負担額はかかった医療費の一部で 残りは保険から支払われています しかし病気によっては 保険からの支払いがあったとしても

平成19年度税制改正.xls

スライド 1

特定退職被保険者制度のご案内

国民健康保険で受けられる給付 保険の給付 1 3 区分 療養の給付 2 3 負担割合 1 2 療養費として払い戻されるもの 高額療養費の支給 高額療養費の自己負担限度額 70 歳未満の方 区分 所得要件 自己負担限度額 ( 月額 )

スライド 1

3. 収入から所得を計算する 1ページの所得割の説明にあるように 所得割の計算では前年の1 月 1 日から12 月 31 日までの年間収入に直接税率をかけるのではなく いったん所得に直す ( 必要経費を差し引く ) 作業をします 所得は10 種類に区分されており それぞれ所得金額の計算方法が異なりま

所得税の確定申告の手引き

高額療養費制度とは 高額療養費の支給を受けるには 高額な医療費による負担を軽くするため 医療機関や薬局の窓口でご自 身が支払う医療費が定められた上限額 を超えた場合 記号 交付 番号 氏名 生 適用対象者 入院時の食事負担や差額ベッド代等は含みません 1 健康保険限度額適用認定証 被 その超えた分の

( その 1) 月収額の計算のしかた 給与所得者の場合 1. 年間総収入の計算あなたが仕事を始めた時期 対 象 の 収 入 金 額 1 現在の勤務先に前年 1 月 1 日以前から引 前年中の年間総収入金額 き続き勤務している方 ( 源泉徴収票の支払金額の欄 ) 2 現在の勤務先に前年 1 月 2 日

第 3 条 第 4 条 広域連合は 被保険者の健康の保持増進のために健康診査を行う 前条に定めるもののほか 保健事業に関して必要な事項は 別にこれ を定める 第 4 章 保険料 ( 保険料の賦課額 ) 第 5 条 法第 104 条第 2 項の規定により被保険者に対して課する保険料の賦 課額は 被保険

第6 北海道国民健康保険調整交付金

退職後の健康保険の任意継続ってなに?

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< 所得控除の詳細 > 1 所得控除額計算一覧表 控除名 控除の詳細 控除額町県民税 控除額 参考 所得税 次の イ と ロ のい 次の イ と ロ のい ずれか多い方の金額 ずれか多い方の金額 災害や盗難等により 本人や本 イ ( 損害金額 - 保険 イ ( 損害金額 - 保険 雑損控除 人と同一

特定退職被保険者制度のご案内

Transcription:

平成 30 年度版 後期高齢者医療保険料のしおり 後期高齢者医療制度では 保険料は被保険者ごとに算定されます 高知県後期高齢者医療広域連合 ( 電話 /088-821-4526)

保険料は個人ごとに 後期高齢者医療制度では 被保険者一人ひとりに保険料を負担していただくことになります 新たに 75 歳になられた方 (65 歳以上 75 歳未満で一定以上の障害があり 認定を受けた方を含む ) は 以前に加入していた国民健康保険や被用者保険を脱退して この制度に移行することになります このため 以前の保険と重複して保険料を納めることはありません 保険料率 自己負担を除いた後期高齢者の医療費の支払いなどに必要な費用のうち 約 5 割を国 県 市町村の公費が 約 4 割を現役世代の方が加入する医療保険からの支援金が負担しており 被保険者のみなさま方に負担していただく保険料は 全体の約 1 割となっています 被保険者一人ひとりの保険料額を算定する保険料率 ( 被保険者均等割額と所得割率 ) は 2 年ごとに高知県の医療費等をもとにして決定することとされており 平成 30 年度の保険料率は以下のとおりです ( 医療費は増加傾向にありますが 平成 29 年度分から据え置きとしました ) 被保険者均等割額 所得割率 54,394 円 11.42% ❶

保険料の計算方法 年間の保険料は 被保険者全員に等しく負担していただく 被保険者均等割額 と 所得に応じて負担していただく 所得割額 の合計額で 被保険者ごとに算定されます 1 被保険者均等割額 54,394 円 ( 被保険者全員が等しく負担 ) (❷~❸ ページ参照 ) 2 所得割額 ( 被保険者の所得に応じて負担 ) 前年中の総所得金額等 -33 万円 11.42% (❹~❺ ページ参照 ) ( 所得割率 ) 1 人あたり年間保険料 ( 上限 62 万円 ) 100 円未満切り捨て 平成 29 年度は上限 57 万円でしたが 平成 30 年度は上限 62 万円へ改正されました 1 被保険者均等割額とは 被保険者全員に等しく負担していただく保険料を 被保険者均等割額 といいます 平成 30 年度は54,394 円となっています 所得の低い方については 世帯の所得に応じて被保険者均等割額が軽減される制度があります 平成 30 年度は被保険者均等割額の軽減 (2 割および 5 割 ) の対象者が広がります ( ❸ ページ参照 ) ❷

被保険者均等割額の軽減軽減を判定する所得額 世帯主 ( 被保険者でない場合もあります ) とその世帯に属する被保険者の総所得金額等 (❹ページ 印参照 ) の合計額 が 下表の金額であれば 被保険者均等割額が軽減されます 保険料の軽減は その年度の4 月 1 日 (4 月 2 日以降に新たに資格を取得した方は資格取得日 ) 時点の世帯構成による世帯主及び被保険者全員の前年中の所得をもとに判定されます 世帯主及び被保険者のうち 前年中の所得について未申告の方がいた場合 その世帯の被保険者全員の保険料の軽減が判定できませんので 必ず所得の申告をお願いします 軽減割合 9 割 8.5 割 5 割 2 割 軽減を判定する所得額改正前改正後 33 万円以下で 被保険者全員が年金収入 80 万円以下 ( その他の所得がない ) 改正なし 33 万円以下で 9 割軽減の基準に該当しない 33 万円 +(27 万円 被保険者数 ) 以下 33 万円 +(49 万円 被保険者数 ) 以下 33 万円 +(27 万 5 千円 被保険者数 ) 以下 33 万円 +(50 万円 被保険者数 ) 以下 軽減判定の注意点 65 歳以上で公的年金の所得がある場合 公的年金等所得から 15 万円を差し引いた額で軽減を判定します 事業所得の必要経費に専従者給与は入らず 事業主の所得は専従者控除前の所得で計算します ( 専従者給与所得は専従者本人の給与所得から除外します ) 譲渡所得の特別控除は適用されませんが 雑損失の繰越控除は適用されます ❸

2 所得割額とは 被保険者の所得に応じて負担していただく保険料を 所得割額 といいます 総所得金額等 ( 被保険者の前年中の収入額から各種控除や必要経費を除いた所得の合計額 ) から 基礎控除 33 万円を差し引いた 賦課のもととなる所得金額 ( 賦課基準額 ) に 所得割率 11.42% をかけた額を負担していただきます 所得の低い方については所得割額が軽減される制度があります (❺ ページ参照 ) 所得割額の計算方法 総収入 - 総所得金額等 公的年金等所得 必要経費 純損失または純損失の繰越控除 譲渡所得 収入金額 - ❺ ページ参照 事業所得等 給与所得 ( 給与収入 - 給与所得控除 ) 必要経費 特別控除 など ( 確定申告の控除とは異なります )33 万円 賦課( 公的年金等収入 - 公的年金等控除 ) のもととなる所得金額(賦課基準額)基礎控除 所得割額の計算では 雑損失の繰越控除は適用されません この 賦課のもととなる所得金額 ( 賦課基準額 ) に所得割率 11.42% をかけたものが所得割額となります 賦課のもととなる所得金額 ( 賦課基準額 ) 11.42% ( 所得割率 ) 所得割額 ❹

所得割額の軽減措置平成 30 年度より 所得割額の軽減措置は廃止となりました 公的年金等控除額 (65 歳以上の方 ) 公的年金等の収入金額 (A) 公的年金等控除額 330 万円未満 120 万円 330 万円以上 410 万円未満 410 万円以上 770 万円未満 770 万円以上 (A) 25% +37 万 5,000 円 (A) 15% +78 万 5,000 円 (A) 5% +155 万 5,000 円 被用者保険の被扶養者であった方の軽減 後期高齢者医療に加入する前日に被用者保険 ( 協会けんぽや共済組合 船員保険等 ) の被扶養者 ( 扶養家族 ) であった方は 被保険者均等割額が 5 割軽減されます ( 平成 29 年度は 7 割軽減でしたが 平成 30 年度は 5 割軽減へ改正されました ) 所得割額は賦課されません ただし 所得が低い方に対する軽減にも該当する方 (❸ ページ参照 ) については いずれか軽減割合が大きい方の額が軽減されます ❺

保険料の納付方法 保険料の納付方法については 年金からの引き落としによる 特別徴収 と納付書や口座振替による 普通徴収 の 2 通りがあります 原則として 年金の受給額が年額 18 万円以上である はい 1 期あたりの後期高齢者医療保険料と介護保険料の合計額が 年金受給額の 2 分の 1 を超えない いいえ いいえ はい 特別徴収 ( 年金からの引き落とし ) 普通徴収 ( 納付書 / 口座振替 ) 引き落としの対象となる年金は 保険者や種別等により優先順位が定められており 複数の年金を受給している方は 最も優先順位が高い年金のみで特別徴収の可否が判定されます そのため 受給している年金の総額が18 万円以上の場合でも 特別徴収の対象とならない場合があります 特別徴収の条件に該当しても 新たに75 歳になった方などの新規に資格を取得した方や 転入等の異動があった方については 一定期間 普通徴収となります 特別徴収の対象となっていた方であっても 年度途中で保険料額や年金支給額の変更などがあった場合には 特別徴収が中止され 普通徴収となる場合があります ❻

特別徴収 ( 年金からの引き落とし ) 年 6 回の年金の支給月に 保険料が年金から引き落としされます 手続きの必要はありません 申請により口座振替への変更ができます ( 詳しくは ❽ ページ参照 ) 徴収時期 仮徴収 本徴収 4 月 (1 期 ) 前年中の所得額が確定してい 6 月 (2 期 ) ないため 前々年中の所得額をもとに仮に算定された金額 8 月 (3 期 ) を 3 回に分けて納付 10 月 (4 期 ) 平成 30 年度に確定した保険 12 月 (5 期 ) 料額から仮徴収額を差し引いた金額を3 回に分けて納 2 月 (6 期 ) 付 資格の取得日によって特別徴収の開始時期が異なります そのため 特別徴収が開始されるまでは 普通徴収で保険料を納めていただくことになります 普通徴収 納付書での納付 お住まいの市町村から送られてくる納付書で期日までに金融機関を通じて納めていただきます 口座振替での納付 保険料の納付は口座振替が便利です ご指定の金融機関の口座から引き落としされます 口座振替の手続きについては お住まいの市町村へお問い合わせください ❼

保険料の納付方法を年金からの引き落としから口座振替に変更できます 現在 特別徴収 ( 年金からの引き落とし ) で保険料を納めていただいている方 新たに年金からの引き落としによるお支払いとなる方は 申請により金融機関の口座からの振替に変更することができます これまでの保険料の納付状況から 口座振替への変更が認められない場合があります 口座振替によるお支払いは 被保険者本人だけではなく 世帯主 配偶者など どなたの口座からでもお支払いできます 社会保険料控除の適用 ( 所得税の確定申告などの時 ) 特別徴収の場合は被保険者本人の社会保険料控除として適用されますが 口座振替によるお支払いに変更された場合は 口座振替によりお支払いいただいた方に適用されます 保険料の納付を忘れずに 保険料の徴収は お住まいの市町村が行います 納付が困難な場合や納期限内の納付が難しいときは お住まいの市町村の窓口へご相談ください 保険料が納められていない場合 納付などの相談機会を持つために 有効期限の短い被保険者証 ( 短期証 ) の交付に変更したり 悪質な場合 滞納処分の手続きに移行する場合があります 保険料の支払い方法等についてご不明な点がありましたら お住まいの市町村の後期高齢者医療担当窓口までお問い合わせください ❽

年度途中で資格を取得 喪失した場合は 取得 75 歳到達 県外からの転入など 保険料は 資格を取得した日の属する月から年度末までの月数に応じて 月割りで計算されます 後期高齢者医療保険加入前の保険と重複して保険料を納めていただくことはありません 例 1 7 月 20 日に 75 歳の誕生日を迎えた方 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月 取得月から年間の保険料の12 分の9の額を納めます ( この場合は 7 月から 3 月までの 9 ヶ月間の保険料が発生します ) 喪失 県外への転出など 保険料は 4 月から資格を喪失した日の属する月の前月までの月数に応じて 月割りで計算されます その際 納め過ぎとなっている場合は あとでお返しします 例 2 12 月 23 日に県外に転出をした方 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月前月分まで年間の保険料の12 分の8の額を納めます ( この場合は4 月から11 月までの8ヶ月間の保険料が発生します ) 保険料の減免制度 災害 疾病 失業等で生活が著しく困窮するなどの事情により 保険料の納付が困難となった場合には お住まいの市町村の窓口で申請することにより 保険料が減免されることがあります ❾

県内 ( 広域連合内 ) で転居した場合は 県内で転居した場合は 1 年間の保険料額は変わりません ただし 保険料の納付先の市町村が変更になり 市町村ごとに納期限が異なります 転出した市町村では 転居月の前月まで月割りで計算した保険料を納付します ( 多く納めている場合には払い戻しされ 不足している場合は不足分を納付します ) 転入した市町村では 転居月から月割りで計算した保険料を納付することになります A 市から B 町へ転居の場合 年間の保険料 転居月の前月までの月割りの保険料 多く納めている場合 A 市で納めた保険料 不足している場合 A 市で納めた保険料 A 市から払い戻し B 町で納める保険料 B 町で納める保険料 A 市に納付 申請や届出はお住まいの市町村窓口へ 転入や転出 世帯に変更があったときは 14 日以内にお住まいの市町村の担当窓口へ届出をしてください

保険料計算例 (❷~❺ ページ参照 ) 1. 後期高齢者医療の被保険者が 1 人の世帯 (1) 収入 : 基礎年金 78 万円 (1 人の世帯 ) 被保険者均等割額 年金 78 万円の所得額 =0 円 (78 万円 -120 万円 =0 円 ) 計算方法は ❹❺ ページ参照 軽減対象の判定は? 78 万円 -80 万円 0 円 9 割軽減該当 ❸ ページ参照 54,394 円 1 割 =5,439 円 1 所得額 0 円 所得割額 =0 円 2 保険料 (1+2)=5,400 円 / 年 (2) 収入 : 厚生年金 ( 基礎年金含む ) 152 万円 (1 人の世帯 ) 100 円未満切り捨て 被保険者均等割額年金 152 万円の所得額 =32 万円 (152 万円 -120 万円 =32 万円 ) 計算方法は❹❺ページ参照 軽減対象の判定は? 32 万円 -15 万円 =17 万円 17 万円 33 万円 8.5 割軽減該当 ❸ ページ参照 54,394 円 1.5 割 =8,159 円 1 所得割額 基礎控除所得額 32 万円 -33 万円 =0 円 ❹ ページ参照 =0 円 2 保険料 (1+2)=8,100 円 / 年 100 円未満切り捨て

(3) 収入 : 厚生年金 ( 基礎年金含む ) 220 万円 (1 人の世帯 ) 被保険者均等割額 年金 220 万円の所得額 =100 万円 (220 万円 -120 万円 =100 万円 ) 計算方法は ❹❺ ページ参照 軽減対象の判定は? 100 万円 -15 万円 =85 万円 85 万円 >33 万円 +(50 万円 1 人 ) 軽減なし ❸ ページ参照 =54,394 円 1 所得割額 基礎控除所得額 100 万円 -33 万円 =67 万円 ( 賦課のもととなる所得金額 ) 67 万円 11.42%=76,514 円 =76,514 円 2 保険料 (1+2)=130,900 円 / 年 100 円未満切り捨て (4) 収入 : 基礎年金 78 万円世帯主 ( 子 : 国保 ) の事業所得 500 万円 被保険者均等割額 年金 78 万円の所得額 =0 円 (78 万円 -120 万円 =0 円 ) 計算方法は ❹❺ ページ参照 軽減対象の判定は? 0 円 +500 万円 >33 万円 + (50 万円 1 人 ) 軽減なし ❸ ページ参照 =54,394 円 1 所得額 0 円 所得割額 =0 円 2 保険料 (1+2)=54,300 円 / 年 100 円未満切り捨て

(5) 収入 : 厚生年金 ( 基礎年金含む )150 万円 ( 被用者保険の被扶養者であった方 ) 世帯主 ( 子 : 被用者保険本人 ) の給与所得 500 万円 被保険者均等割額 年金の所得額 =30 万円 (150 万円 -120 万円 =30 万円 ) 5 割軽減該当 ❺ ページ参照 ( 被用者保険の被扶養者であった方 ) 54,394 円 5 割 =27,197 円 1 所得割額 負担なし ❺ ページ参照 ( 被用者保険の被扶養者であった方 ) =0 円 2 保険料 (1+2)=27,100 円 / 年 100 円未満切り捨て 2. 後期高齢者医療の被保険者が2 人の世帯 ( 被保険者以外は同居していない場合 ) (1) 収入 : 夫 ( 世帯主 ) 厚生年金 167 万円 ( 基礎年金含む ) 妻基礎年金 78 万円 被保険者均等割額 所得割額 夫の年金所得額 =47 万円 (167 万円 -120 万円 =47 万円 ) 計算方法は ❹❺ ページ参照 妻の年金所得額 =0 円 (78 万円 -120 万円 =0 円 ) 計算方法は ❹❺ ページ参照 軽減対象の判定は? 47 万円 -15 万円 +0 円 33 万円 8.5 割軽減該当 ❸ ページ参照 夫 妻それぞれに 54,394 円 1.5 割 =8,159 円 1 夫 基礎控除所得額 47 万円 -33 万円 = 14 万円 ( 賦課のもととなる所得金額 ) 14 万円 11.42%=15,988 円 =15,988 円 2 妻所得額 0 円 =0 円 3 夫 : 保険料 (1+2)=24,100 円 / 年 妻 : 保険料 (1+3)= 8,100 円 / 年 100 円未満切り捨て