三原市津波避難対策ガイドライン(平成25年11月修正)

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津波の怖さを知っていますか? 平成 5 年 (1993 年 ) 北海道南西沖地震では地震発生から 5 分と経たないうちに大津波が押し寄せ 死者 202 人 行方不明者 28 人などの被害が生じました ( 写真は函館海洋気象台職員撮影 ) 宮崎地方気象台

第8章 災害復旧計画

浸水深 自宅の状況による避難基準 河川沿いの家屋平屋建て 2 階建て以上 浸水深 3m 以上 緊急避難場所, 近隣の安全な建物へ水平避難 浸水深 50 cm ~3m 緊急避難場所, 近隣の安全な建物へ水平避難上階に垂直避難 浸水深 50 cm未満 緊急避難場所, 近隣の安全な建物へ水平避難 自宅に待

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ことを呼びかけます Q4. ミサイルが落下する可能性がある との情報伝達があった場合は どうすれば良いのでしょうか A4. 屋外にいる場合 近くの建物 ( できれば頑丈な建物 ) の中又は地下に避難してください 近くに適当な建物等がない場合は 物陰に身を隠すか地面に伏せ頭部を守ってください 屋内にい

目 次 1. 想定する巨大地震 強震断層モデルと震度分布... 2 (1) 推計の考え方... 2 (2) 震度分布の推計結果 津波断層モデルと津波高 浸水域等... 8 (1) 推計の考え方... 8 (2) 津波高等の推計結果 時間差を持って地震が

津波に対する水門 陸閘等の操作指針について 1. 目的 本指針は, 水門 陸閘等に関して, 海岸, 河川, 港湾, 漁港等の管理者 ( 以下 施設管理者 という ) と現場操作員が平常時及び津波発生時に実施すべき事項や, 施設に関する閉鎖基準等及び配備体制などの基本的な方針を定め, 本県沿岸に襲来す

1 想定地震の概要南海トラフで発生する地震は 多様な地震発生のパターンが考えられることから 次の地震の震源域の広がりを正確に予測することは 現時点の科学的知見では困難です そのため 本市では 南海トラフで発生する地震として 次の2つの地震を想定して被害予測調査を行いました (1) 過去の地震を考慮し

第 1 章実施計画の適用について 1. 実施計画の位置づけ (1) この 南海トラフ地震における具体的な応急対策活動に関する計画 に基づく宮崎県実施計画 ( 以下 実施計画 という ) は 南海トラフ地震に係る地震防災対策の推進に関する特別措置法 ( 平成 14 年法律第 92 号 以下 特措法 と

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Q4. ミサイルは発射から何分位で日本に飛んでくるのでしょうか A4. 北朝鮮から弾道ミサイルが発射され 日本に飛来する場合 極めて短時間で日本に飛来することが予想されます 例えば 平成 28 年 2 月 7 日に北朝鮮西岸の東倉里 ( トンチャンリ ) 付近から 発射された弾道ミサイルは 約 10

その時点で改めて ミサイルが落下する可能性がある旨を伝達し 直ちに避難することを呼びかけます Q4. ミサイルが落下する可能性がある との情報伝達があった場合は どうすれば良いのでしょうか A4. 屋外にいる場合 近くの建物 ( できれば頑丈な建物 ) の中又は地下に避難してください 近くに適当な建

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アンケート調査の概要 目的東南海 南海地震発生時の業務継続について 四国内の各市町村における取り組み状況や課題等を把握し 今後の地域防災力の強化に資することを目的としてアンケート調査を実施 実施時期平成 21 年 11 月 回答数 徳島県 24 市町村 香川県 17 市町 愛媛県 20 市町 高知県

スライド 1

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Q4. ミサイルは発射から何分位で日本に飛んでくるのでしょうか A4. 北朝鮮から弾道ミサイルが発射され 日本に飛来する場合 極めて短時間で日本に飛来することが予想されます 例えば 本年 2 月 7 日に北朝鮮西岸の東倉里 ( トンチャンリ ) 付近から発射された弾道ミサイルは 約 10 分後に 発

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白紙のページ

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あおぞら彩時記 2017 第 5 号今号の話題 トリオ : 地方勤務の先輩記者からの質問です 気象庁は今年度 (H 29 年度 )7 月 4 日から これまで発表していた土砂災害警戒判定メッシュ情報に加え 浸水害や洪水害の危険度の高まりが一目で分かる 危険度分布 の提供を開始したというのは本当ですか

目次 はじめに P3 1 災害 緊急の範囲 P3 2 時間と場所を考慮した対応の必要性 P3 3 時間ごとの対応 P4 4 場所ごとの対応 P5 5 デジタルサイネージの提供コンテンツ P6 6 緊急時を意識したデジタルサイネージシステム P6 7 情報の切替 復帰の条件 P7 8 緊急運用体制 P

大阪市防災 減災条例 目次第 1 章総則 ( 第 1 条 - 第 3 条 ) 第 2 章本市の責務 ( 第 4 条 - 第 7 条 ) 第 3 章市民の責務 ( 第 8 条 ) 第 4 章事業者の責務 ( 第 9 条 ) 第 5 章災害予防 応急対策 ( 第 10 条 - 第 25 条 ) 第 6

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目次 第 Ⅰ 編本編 第 1 章調査の目的 Ⅰ-1 第 2 章検討体制 Ⅰ-2 第 3 章自然 社会状況 Ⅰ-3 第 4 章想定地震 津波の選定条件等 Ⅰ-26 第 5 章被害想定の実施概要 Ⅰ-37 第 6 章被害想定結果の概要 Ⅰ-48 第 7 章防災 減災効果の評価 Ⅰ-151 第 8 章留意

はじめに 高知県民にとって避けることのできない南海地震は 今後 30 年以内に 60% 程度 ( 地震調査研究推進本部 平成 25 年 1 月現在 ) の高い確率で発生することが懸念されており 激しいゆれによる被害のほか 直後に襲ってくる津波により大きな被害が発生することが予想されています 安芸市に

H19年度

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試行の概要 試行の目的石狩川滝川地区水害タイムライン ( 試行用完成版 ) を試行的に運用することにより 対応行動や実施手順を確認するとともに 運用結果を検証し 同タイムラインを精査することを目的とする 試行の概要 実施時期 : 平成 29 年出水期 (8 月 ~10 月ごろ ) 実施場所 : 各主

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U2. 北朝鮮のミサイルについて Q3. 北朝鮮によるミサイル発射の現状はどうなっているのか 北朝鮮は 過去に例を見ない頻度でミサイルを発射しており 平成 28 年 8 月以降 ミサイルが日本の排他的経済水域 (EEZ) 内に落下する事例も起こっています Q4. ミサイルは 発射から何分位で日本に飛

2 被害量と対策効果 < 死者 負傷者 > 過去の地震を考慮した最大クラス あらゆる可能性を考慮した最大クラス 対策前 対策後 対策前 対策後 死者数約 1,400 人約 100 人約 6,700 人約 1,500 人 重傷者数約 600 人約 400 人約 3,000 人約 1,400 人 軽傷者

試行の概要 試行の目的石狩川滝川地区水害タイムライン ( 試行用完成版 ) を試行的に運用することにより 対応行動や実施手順を確認するとともに 運用結果を検証し 同タイムラインを精査することを目的とする 試行の概要 実施時期 : 平成 30 年出水期 (8 月 ~10 月ごろ ) 実施場所 : 各主

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弾道ミサイルが発射された場合の情報伝達と取るべき行動に関する Q&A 情報伝達の概要について Q1. どのような場合に J アラートが使用されるのでしょうか A1. 全国瞬時警報システム (J アラート ) は 弾道ミサイルが日本の領土 領海に落下する可能性又は領土 領海を通過する可能性がある場合に

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平成 30 年 4 月 9 日 01 時 32 分頃の島根県西部の地震 震度分布図 各地域の震度分布 : 震央 各観測点の震度分布図 ( 震央近傍を拡大 )

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南海トラフ地震発生時の不安 南海トラフ地震が発生した場合 不安や危険に思うことは何ですか?( は 3 つまで ) 66.7% の人が 自宅の倒壊や損壊 49.2% の人が 家族等の安否やその確認手段 と答えています 自宅の

(2) 日本の領土 領海の上空を通過した場合 旧 1 ミサイル発射情報 避難の呼びかけ 新 ミサイル発射情報 ミサイル発射情報 先程 北朝鮮からミサイルが発射された模様です 続報が入り次第お知らせします ミサイル発射 ミサイル発射 北朝鮮からミサイルが発射された模様です 頑丈な建物や地下に避難して下

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目次 1 はじめに 2 地区協議会意見のまとめ 2.1 津波対策の基本方針案 2.2 津波対策の基本方針案の詳細 3 津波対策の方針 結論 ( 参考資料 ) 参 1 津波被害想定 参 1.1 津波浸水想定とレベル 1 津波必要堤防高 参 1.2 津波避難困難地域 参 2 津波避難マップ 参 3 検討

( 参考資料 ) 緊急速報メールを活用した 洪水情報のプッシュ型配信 国土交通省四国地方整備局松山河川国道事務所平成 29 年 3 月

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その一方で 防災行政無線の聞き取り状況の調 査では 図 3に示すように20% の人が放送内容を聞き取れなかったと答えており 今後の改善 もしくは代替え手段の充実の必要性を示唆している なお 情報の入手先としてテレビの割合が低いのは地震による停電 ( 岩手県 宮城県では95% 以上が停電 ) が原因と

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北朝鮮から発射された弾道ミサイルが日本に飛来する可能性がある場合における全国瞬時警報システム (J アラート ) による情報伝達に関する Q&A Q1. 北朝鮮の弾道ミサイル発射の現状はどうなっているのでしょうか A1. 北朝鮮は過去に例を見ない頻度で弾道ミサイルを発射し 平成 28 年 8 月以降

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3.[ トップ画面 ] データ放送連携トップ画面 トップ画面には ゆめネットデータ放送と連携した情報が表示されます " メニュー部分を左右に移動させると様々な情報メニューが表示されます " 情報メニューをタップすると内容が表示されます " データ放送以外の情報は 下部のタブメニューをタップすると他の

土砂災害警戒情報って何? 土砂災害警戒情報とは 大雨警報が発表されている状況でさらに土砂災害の危険性が高まったときに, 市町村長が避難勧告等を発令する際の判断や住民の方々が自主避難をする際の参考となるよう, 宮城県と仙台管区気象台が共同で発表する防災情報です 気象庁 HP より :

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今治市地域防災計画とは 計画の目的 地域防災計画は 災害対策基本法第 42 条の規定に基づき 今治市防災会議が作成する計画であって 今治市に係わる災害に対して 市 県 防災関係機関が 市民の協力のもとに 災害対策を実施することにより 市民の生命 身体及び財産を災害から守ることを目的として定めています

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Transcription:

三原市津波避難対策ガイドライン ~ 津波から命を守るために ~ 平成 2 4 年 3 月策定 平成 2 5 年 1 1 月修正 生活環境部危機管理室

< 目次 > 1 ガイドラインの位置付け 1 2 津波被害が想定される地震 1 3 想定される津波等の規模 2 4 避難勧告 避難指示 2 5 緊急情報の入手方法 3 6 避難対象区域 3 7 避難先の考え方 4 8 避難経路 4 9 避難方法 5 10 円滑な避難に向けた備え 5 11 自主防災組織 5 12 津波避難訓練 6 13 防災担当窓口 6 資料 1 広島県地震被害想定調査報告書 7 (1) 南海トラフ巨大地震の被害想定の概要 7 (2) 南海トラフ巨大地震の想定震度分布 8 (3) 南海トラフ巨大地震の液状化危険度分布 (PL 値 ) 8 (4) 南海トラフ巨大地震における防災 減災対策の効果 9 資料 2 三原市メール配信システム 10 資料 3 震度と揺れ等の状況 11

1 ガイドラインの位置付け本ガイドラインは, 市民の皆様と行政とが共通認識のもとに, 三原市における津波避難対策を検討していくための指針とするため, 松浜地区 ( 糸崎 7 丁目 ) の協力をいただき作成したものです 津波から身を守るために, 本ガイドラインを指針にハザードマップや地域の細かな特性を踏まえ, より具体的な地域単位の避難計画の作成を行っていくものとします なお, 本ガイドラインは現時点での想定や既存設備に基づき, 基本的な考え方をまとめたものであり, 大規模な地震発生後は予期しない様々な事態が発生するおそれのあることにも, 配慮していく必要があります 2 津波被害が想定される地震広島県地震被害想定調査報告書 ( 平成 25 年 10 月 ) では, 三原市沿岸で津波被害が想定される地震は, 南海トラフを震源とする巨大地震と瀬戸内海にある活断層群を震源とする地震の二つがあります 想定地震位置図 ( 南海トラフ巨大地震 ) 出典 : 南海トラフの巨大地震モデル検討会資料 ( 内閣府 2012) 参考 南海トラフ ( 南海トラフ巨大地震 ) 南海トラフとは, 日本列島が位置する陸のプレート ( ユーラシアプレート ) の下に, 海のプレート ( フィリピン海プレート ) が南側から年間数cmの割合で沈み込んでいる場所である この沈み込みに伴い,2 つのプレートの境界には, 徐々にひずみが蓄積されており, このひずみが限界に達したときに蓄積されたひずみを解放する大地震が発生している 過去 1,400 年間を見ると, 南海トラフでは約 100 200 年の間隔で大地震が発生しており, 近年発生した地震では, 昭和東南海地震 (1944 年 ), 昭和南海地震 (1946 年 ) がこれに当たる 昭和東南海地震及び昭和南海地震が起きてから 70 年近くが経過しており, 日本列島の広い範囲に強い揺れと大きな津波による災害を引き起こすことが懸念されている 出展 : 広島県地震被害想定調査報告書 ( 平成 25 年 10 月 ) より 1

3 想定される津波等の規模 津波が想定される地震が発生した場合, 三原市における震度, 津波の高さ等 ( 最大値 ) は下表 のとおり想定されています なお, 沿岸部に津波の影響 (±20 cmの水位変化 ) がでるのは 20 分後とされています 出展: 広島県地震被害想定調査報告書 ( 平成 25 年 10 月 ) より 地震 震度 津波の高さ ( 海面変動 ) 1 津波高 最大波到達時間 南海トラフ 6 強 2 1.4m 3.2m 332 分 活断層群 6 強 0.8m 2.8m 108 分 ( 1): 満潮時 ( 東京湾平均海面 T.P+2.06m) に津波が到達した場合の標高です ( 2):20cm 程度の地盤沈下を見込み,1.4m と想定されています 遡上高については 4ページに補足説明 津波高 満潮時の潮位潮位東京湾平均海面 (T.P= 標高 0m) 出展 : 気象庁ホームページより 4 避難勧告 避難指示三原市では気象庁が広島県沿岸部に対し, 大津波警報又は津波警報 ( 以下 津波警報等 という ) を発表した場合, 市内の沿岸部に避難勧告, 避難指示を下表のとおり発表します また, 津波注意報が発表された場合も, 海浜や河口付近からは離れる必要があります 避難区分 ( 市が発表 ) 避難指示 津波警報等及び津波注意報と予想される津波の高さ ( 気象庁が発表 ) 大津波警報 ( 特別警報 ) 10m 超,10m(5~10m) 5m(3~5m) 避難勧告 津波警報 3m(1~3m) 津波注意報 1m(20 cm~1m) 参考 避難勧告は, 市民の生命, 身体を災害から守るため, 災害対策基本法第 60 条に基づき, 災害発生の危険性が高まったと判断した場合に, 要避難地域を指定して市長が発表するものです また, 避難指示は避難勧告より拘束力が強いものであり, 避難勧告と同じ目的で, 危険性や緊急度の高い場合に, 発表します 留意点 津波警報等及び津波注意報は地震発生から 2~3 分で第 1 報が発表されます ただし, その後, 解析が進むことにより, 更新された情報が続報として複数回発表されます このため, 第 1 報では津波警報等が発表されていなかった地域でも, 続報で警報対象地域として追加される可能性があることに警戒が必要です しばらくは, テレビやラジオの情報に十分注意することが重要です また, 津波警報等及び津波注意報の発表単位は, 広島県沿岸部をひとつの単位として発表されます 通常の気象予警報のように, 市町単位ではありません 2

5 緊急情報の入手方法地震の揺れを感じた場合は, 直ちに情報の入手に努めましょう ただし, 大きな地震が発生した場合などは, 停電や機器の故障等により通常の情報入手方法が利用できないおそれが考えられます 平常時から, 様々な方法での入手方法を確保するとともに, 隣近所での声かけも重要です また, 情報がまったく伝わらないおそれもあることから, 強い地震 ( 震度 4 程度以上 ) を感じたとき, または弱い地震であっても長い時間ゆっくりとした揺れを感じたときは, とにかく避難行動をとることが重要です 情報種別 発信元 入手方法 津波警報 大津波警報 気象庁 テレビ, ラジオ, インターネット 避難勧告 避難指示 三原市 三原市メール配信システム, 緊急速報メール ( 注 2), テレビ, 市広報車, 消防車両, 三原市ホームページ, 町内放送 ( 市から町内会へ放送依頼 ) ( 注 2): 三原市域に滞在するNTTドコモ,au, ソフトバンクの利用者に向けて一斉伝達す るものです ただし, 一部の機種は対応していませんので, 受信の可否については, お近くの携帯ショップにて, ご確認ください 参考 インターネット ( 主な参考サイト ) 気象庁ホームページ http://www.jma.go.jp/jp/tsunami/ 広島県防災 Web http://www.bousai.pref.hiroshima.jp/hdis/ 三原市メール配信システム登録することで, 市から発信する避難勧告等の情報が電子メールで受け取ることができます 登録方法など, 詳細は 10 ページの 資料 2 を参照してください 6 避難対象区域広島県が想定している津波浸水想定区域を基礎に, 地域の実態に応じて想定区域の周辺部や海からの遡上が考えられる河川及び水路等の付近を加えた区域を避難対象区域 ( 概ね標高 5m 以下の地域 ) とします なお, 現時点の想定を超える予想が発表された場合は, 避難対象区域の拡大や避難先を変更する必要があります この場合は市からの情報発信に努めますが, 速やかな避難行動の開始に繋げるため, 安全を最優先に各地域においても自主的な判断を行ってください 参考 広島県が想定している津波浸水想定区域, 浸水深及び標高 5m のラインは三原市津波ハザードマップ ( 平成 25 年 11 月作成 ) に掲載してあります また, 広島県の運営するインターネットサイトからも津波浸水想定区域図を確認することができます インターネット 三原市津波ハザードマップ http://www.city.mihara.hiroshima.jp/shisei/kakuka/seikatsu-kankyo/shisei/kurashi/bosai/ kikikannrisitu/tunami.html 津波浸水想定区域図 http://www.pref.hiroshima.lg.jp/soshiki/4/tsunamisinsuisouteizu.html 3

7 避難先の考え方想定される津波は, 三原市への到達までは, ある程度の時間があることから, 避難先の候補地は, 次の優先順位で考えることとします なお, 津波警報等が発表された場合は, 津波の到達予測時間も併せて発表されますので, どの程度の猶予時間があるのか, 確認したうえで適切な避難先を考える必要があります 優先避難先選定の注意点順位 第 1 位 第 2 位避難時間に余裕がない場合第 3 位 浸水想定区域外に位置する 1 市が指定している避難所 2 人が集結可能な公園や広場など 浸水想定区域内の高台 浸水想定区域内の高い建物 ( 津波避難ビル ) 安否確認が取りやすいよう, できるだけ地区や隣近所で同じ避難先を選択する 万一に備え, さらに安全な場所に避難できるよう, 後背地に高台や山腹があるような場所が適しています 高台の選定にあたっては, 浸水深だけでなく 遡上高( 注 3) を考慮する必要があります このため, 標高 5m 以上を目安とする必要があります 津波に耐えうる鉄筋コンクリート又は鉄骨鉄筋コンクリート造の堅牢な建物で, 階数は想定される浸水深を考慮して, 安全性が確保できる高さに設定する ( 注 3): 遡上高 ( そじょうこう ) とは, 海岸から内陸へ津波がかけ上がる高さのことです 遡上高 は気象庁から発表される 予想される津波の高さ と同程度から, 高い場合では4 倍程度までになることが知られています 出展: 気象庁ホームページより 留意点 津波警報等が発令された場合, 要避難地域が広域に及ぶため, 市から市民の皆様へ地域ごとに個別の避難先を伝達することは困難です このため, 平常時から自宅や職場等の位置から避難先を検討しておく必要があります 避難先の検討に際し, 各地点の標高データが必要な場合は, 市の担当部署 ( 危機管理室 ) へ問い合わせください 8 避難経路避難経路については, 次の事項を考慮し, 家庭, 地域及び職場で話し合い, 平常時から複数の経路を想定しておくものとします 1 道路については, 橋梁の耐震性の確保や道路沿いの建物や塀等の倒壊, 落下物等による危険性がないか, 迂回路はあるのか 2 道路の幅員, 階段や段差等の円滑な避難の支障となる箇所がないか 特に車イスが必要な人など, 災害時要援護者の目線で経路を確認し, 支障がある場合の迂回路はあるのか 3 夜間, 停電等により暗闇となっていても避難できるのか 4 避難の方向が, 津波から遠ざかる方向となっているか ( 津波に向かう方向への避難路の設定は極力避ける ) 4

9 避難方法次の理由から, 避難方法は原則として徒歩によるものとします ただし, 災害時要援護者等, 徒歩による円滑な避難が困難な方が居る場合, 又は, 家屋が密集しておらず, 渋滞や徒歩避難者の避難の妨げとなるおそれが低い地域である場合は, 自動車利用の可能性も含め, 地域の実態に応じた避難方法をとるものとします 1 建物の倒壊, 落下物等により円滑な避難ができないおそれが高いこと 2 多くの避難者が自動車を利用した場合, 渋滞や交通事故等のおそれがあること 3 自動車の利用が徒歩による避難者の円滑な避難を妨げるおそれがあること 4 自動車は浮力があり, 津波に流されやすい危険性があること 10 円滑な避難に向けた備え円滑かつ迅速な避難に向け, 次の点に注意し, 平常時から準備しておくことが重要です 1 津波から避難する際に, 速やかに避難することができない高齢者や子ども, 津波警報等に気付いていない人, 観光客等で何処に避難して良いのかわからない人が居ることも考えられます このため, 手を取って避難することや, 逃げながら周囲の人に避難を呼びかけるなど, 可能な範囲での助け合いをお願いします 2 出入り口付近に大きな家具等がある場合, 地震により転倒し, 逃げられなくなるおそれがあります 家具の配置の見直しや転倒防止器具の設置などを行いましょう 3 速やかに避難行動を開始できるよう, 各家庭で非常持出袋を準備しましょう 4 平常時から, 家族や親類との安否確認の方法は定めておき, 速やかにお互いの居場所等を確認できるようにしておきましょう 家族を探しに, 危険な沿岸に行くようなことは防ぎましょう 11 自主防災組織津波だけでなく災害は, いつ何時発生するか分りませんし, 大きな災害では公共機関による支援, 救出, 救護が期待できないおそれがあります このような事態が発生したときに, 地域内の高齢者, 身体障害者, 介助の必要な人など災害時要援護者の人に救助の手を差し伸べることができるのは, 身近にいる地域の皆さんとなります この地域での助け合い, いわゆる共助による防災活動を機能的に行うために組織されるのが自主防災組織です 自主防災組織として, 平常時から災害発生時の役割分担などの体制を整えておくとともに, 災害時要援護者, 避難経路などの情報を共有化することで, 一人でも多くの命を守ることが期待されます 東日本大震災の教訓からも, 今後の防災対策は, これまで以上に自助 共助 公助がしっかりと連携して行っていく必要があります 参考 市 ( 危機管理室 ) では, 自主防災組織設に向け町内会などを対象に, 自主防災組織の役割などについて, お話しさせていただく出前講座を行っています 5

12 津波避難訓練実際に津波が発生し, 避難が必要となった場合, とっさの行動を的確に行うためには, 平常時からの実践的な訓練が不可欠です 自主防災組織を中心に, 地域単位での津波避難訓練の実施に努めましょう 1 図上訓練地域の地図などを見ながら 避難に適切な経路, 避難時の注意事項, 安全な避難先 などについて, 参加者が意見を出し合います 同じ地域に暮らす人同士でも, 様々な目線の意見を聞くことができるとともに, 地域の情報共有にも繋がります 2 まち歩き図上訓練で話し合った避難経路や避難先が本当に安全かどうか実際に歩いて確認します 実際に歩くことで, 細かな危険箇所なども見えてきます 3 避難訓練地域住民が一緒になって, 実際に避難先までの避難を行います 隣近所の声かけや避難誘導など実践的に行うことが有効です また, 車イスでの避難など, 避難支援が必要な場合も考慮しながら, 避難にどの程度の時間を要するのか, 知っておく必要があります 13 防災担当窓口本ガイドラインに関することや, その他防災に関するご相談などについては, 三原市の担当窓口にお問い合わせください <お問い合わせ> 三原市生活環境部危機管理室 723-8601 三原市港町三丁目 5 番 1 号 TEL 0848-67-6066 FAX 0848-67-6164 E メール shiminseikatsu@city.mihara.hiroshima.jp 6

資料 1 広島県地震被害想定調査報告書 ( 平成 25 年 10 月 ) (1) 南海トラフ巨大地震被害想定の概要 ( 県全体 ) 7

(2) 南海トラフ巨大地震による想定震度分布 (3) 南海トラフ巨大地震による液状化危険度分布 (PL 値 ) 8

(3) 南海トラフ巨大地震における防災 減災対策の効果 ( 県全体 ) 耐震化率 74.3% 100% 早期避難率 20% 100% 耐震化率 74.3% 100% 対策実施率 30.1% 100% 9

資料 2 三原市メール配信システム三原市メール配信システムは登録いただくことで, 避難勧告等の災害情報をメールで受け取ることができます また, 災害情報以外にも, 防犯情報, 火災情報を選択することで, 同様に受け取ることができます 10

資料 3 震度と揺れ等の状況気象庁の発表する震度階級は, 震度 0 震度 1 震度 2 震度 3 震度 4 震度 5 弱 震度 5 強 震度 6 弱 震度 6 強 震度 7 の 10 階級となっています 11