1 防災機能 東海地震防災対策強化地域 東南海 南海地震防災対策推進地域に指定され 大規模地震の危険性の高い地域となっています 平成 19 年度の住宅の耐震化率は 77% です 4m 未満の狭あい道路に接する住宅は 概ね 40% 前後で推移しています 近隣市と比較すると西尾市に次いで高く 2m 未満

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四国中央市住宅マスタープラン 概要版 平成 30 年 3 月四国中央市 Since

表紙

相模原市住宅基本計画 概要版

(2) 金沢市の世帯数の動向 350, , ,000 ( 人 世帯 ) ( 人 / 世帯 ) 世帯数 世帯人員 , , , , ,1

住まい まちづくりの基本目標と基本的施策の展開方向 1. 住まい まちづくりの理念と基本目標 だれもが安心して住み続けたいと感じる魅力ある とだ の住まい まちづくり を政策の基本理念とし これを実現するために次の 3 つを基本目標として総合的な施策を図るものとします 基本目標 -Ⅰ 多様なニーズに

定住意向で 今後も住み続けたい が過半数 ( 約 60%) を占めている 高齢者 障がい者対策で 身近なデイサービスの拡充 道路 公共施設のバリアフリー 相談窓口 等を求める意見が多い 子育て支援では 公園 保育所 児童館の整備 が多い 3) 周辺環境について より広い 地区単位の区分では以下のよう

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表面.ai

部門別方針 / 住宅 住環境整備の方針 Ⅲ-6 3) 住環境の状況全市の土地利用に占める住宅系土地利用の割合は 約 32% となっています ( 平成 22 年度都市計画基礎調査 ) 本市の住宅地は 地形や市街化の経緯 土地利用状況等により 鎌倉地域の戸建住宅地 大船 深沢 腰越の既成市街地の住宅地

①基本計画_ xbd

一団地の住宅施設のまちづくり調査等委託

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(4) 対象区域 基本方針の対象区域は市街化調整区域全体とし 都市計画マスタープランにおいて田園都市ゾーン及び公園 緑地ゾーンとして位置付けられている区域を基本とします 対象区域図 市街化調整区域 2 資料 : 八潮市都市計画マスタープラン 土地利用方針図

Microsoft Word - 沖縄県住生活基本計画(概要版)1101

地域住宅計画 計画の名称地域住宅計画都道府県名三重県作成主体名計画期間平成 17 年度 ~ 22 年度 1. 地域の住宅政策の経緯及び現況 当該地域は 三重県の南部に位置し 人口約 25,000 人 世帯数約 8,400 世帯の地域である は伊勢志摩国立公園の玄関口として 観光及び水産業を中心に発展

地域住宅計画 計画の名称高岡地域 (H27-31) 都道府県名富山県作成主体名高岡市 計画期間 1. 地域の住宅政策の経緯及び現況 平成 27 年度 ~ 31 年度 高岡地域は富山県の西部に位置し 人口約 17 万 6 千人 世帯数約 6 万 6 千世帯 (H26.12 月住民基本台帳 ) の地域で

. 調査概要 清里町住生活基本計画の策定にあたり 清里町民の住宅に関する意識や意向などを把握する ため 住宅アンケート調査を実施しました 調査の目的 対象 方法等は以下の通りです () 調査の目的 住宅アンケート調査は 清里町住生活基本計画策定のための基礎調査として 町民の居住意識や意向などの把握を

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計画的な再開発が必要な市街地 特に一体的かつ総合的に再開発を促進すべき地区 市町名 名称 再開発の目標 土地の合理的かつ健全な高度利用及び都市機能の更新に関する方針 特に整備課題の集中がみられる地域 ( 課題地域 ) 地区名 西宮市 C-4 浜脇 ( 約 175ha) 居住環境の向上 良好な都市景観

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( 新 ) 藤沢都市計画住宅市街地の開発整備の方針 平成年月 神奈川県 藤沢 住宅 -1

スライド 1

7-3 上田城南地域 (1) 将来像 ( 将来像 ) 水と緑と多様な都市機能が調和し快適な暮らしの環境が整ったまち ( 基本目標 ) 千曲川をはじめ産川や浦野川 小牧山や上田原古戦場 半過岩鼻など奇景や原風景の残る豊かな自然や農地を大切に保全するとともに 秩序ある都市空間づくりを進めます 良好な住環

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地域住宅計画 計画の名称千葉市地域 (3 期 ) 都道府県名千葉県作成主体名計画期間平成 27 年度 ~ 31 年度 千葉市 1. 地域の住宅政策の経緯及び現況 千葉市は千葉県のほぼ中央部に位置し 人口は約 96 万人 世帯数は約 42 万世帯の地域で地域面積は k m2である 本市では

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Microsoft Word - (新)滝川都市計画用途地域指定基準121019

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市街化調整区域の土地利用方針の施策体系 神奈川県 平塚市 神奈川県総合計画 神奈川県国土利用計画 平塚市総合計画 かながわ都市マスタープラン 同地域別計画 平塚市都市マスタープラン ( 都市計画に関する基本方針 ) 平塚都市計画都市計画区域の 整備 開発及び保全の方針 神奈川県土地利用方針 神奈川県

社会資本総合整備計画 計画の名称 都道府県名 計画期間 1. 地域の住宅政策の経緯及び現況 2. 課題 福井県地域住宅等整備計画 福井県作成主体名 平成 23 年度 ~ 27 年度 地域住宅計画の名称 福井県地域 福井県 福井市 敦賀市 小浜市 大野市 勝山市 鯖江市 あわら市 越前市 坂井市 永平

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地域住宅計画の名称 大崎地域住宅計画第 Ⅲ 期 ( 第 2 回変更 ) 作成主体 大崎市 計画期間 平成 28 年度 ~ 平成 32 年度 1. 地域の住宅施策の経緯及び現況 大崎市は, 市西部の奥羽山脈を源とする鳴瀬川, 江合川が東流する肥沃な耕土として形成された大崎平野に位置し, 田園と水資源豊

大谷周辺地区 及び 役場周辺地区 地区計画について 木原市街地 国道 125 号バイパス 役場周辺地区 (43.7ha) 美駒市街地 大谷周辺地区 (11.8ha) 地区計画の概要 地区計画とは住民の身近な生活空間である地区や街区を対象とする都市計画で, 道路や公園などの公共施設の配置や, 建築物の

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目次 1. 市街化調整区域の土地利用方針について... 1 (1) 策定の目的... 1 (2) 方針の位置付け 市街化調整区域の課題 土地利用の方針... 3 (1) 土地利用の基本的な方針... 3 (2) 地区ごとの土地利用方針 開発計画等の調整

スライド 1

目 次 1 基本方針 再開発を促進すべき地区等の整備又は開発の方針... 2 別表再開発促進地区の整備又は計画の概要... 3 都市再開発方針図 ( 総括図 )... 6 都市再開発方針附図

山手地区の概要 面積 約50ha 用途地域 工業地域 建ぺい率 60 容積率 200 高さの限度 第一種高度地区 最高限20m 2

指定標準 適用区域 建ぺい率 容積率 建築物の高さの最高限度 m 用途地域の変更に あたり導入を検討 すべき事項 ( 注 2) 1. 環境良好な一般的な低層住宅地として将来ともその環境を保護すべき区域 2. 農地等が多く 道路等の都市基盤が未整備な区域及び良好な樹林地等の保全を図る区域 3. 地区計

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計画策定の背景と目的 本市では 平成 11 年 3 月に 大東市住宅マスタープラン を策定し 施策 事業を推進してきましたが 計画策定から15 年余りが過ぎ この間に本格的な人口減少 少子高齢化社会の到来や 環境問題をはじめ社会情勢は大きく変化してきました これらの変化 課題を踏まえ 住生活の安定の

第3章 住宅政策上の課題(基本的課題)


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地域住宅計画 計画の名称地域都道府県名大阪府作成主体名計画期間平成 21 年度 ~ 24 年度 1. 地域の住宅政策の経緯及び現況 は東西 16km 南北 4.8km 面積は 43.99k m2を有し 大阪市中心部 和歌山市中心部よりそれぞれ約 30km の位置にある 市域では寺社仏閣の歴史的資源

問 1-2. 回答者の住宅特性 住宅タイプ別では 非木造 共同住宅 ( マンション等 ) が約 6 割 (61%) 所有関係別では 持家 が約 7 割 (69%) と最も多くなっています 住宅タイプ 所有関係別にみると 非木造 共同住宅 の 持家 が最も多く (211 件 ) 次いで 非木造 共同住

世田谷区

Microsoft Word - 【資料3】表紙

大規模住宅団地の現状と活性化・再生の進め方

第 2 章市の住宅 住環境をとりまく現状 人口増減 (H17 H22) 千里ニュータウンの建替団地のある町丁目で顕著に人口増加 ( 新千里西町 2 丁目 新千里東町 2 丁目等 ) 新規住宅地開発 ( 建替含む ) が行われた町丁目で 顕著に人口増加 ~-30% 減少 -30%~-5% 減少 -5%


2-1 沖縄県の住宅事情 (1) 人口 世帯数及び住宅ストックの状況 1 平成 22 年 ~42 年に人口 2.7% 増 ( 全国 :8.9% 減 ) 世帯数 13.0% 増 ( 全国 :5.9% 減 ) 推計によると 本県は人口 世帯数ともに平成 37 年まで増加する ( 全国では人口 H22 世

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市町合併という基本的枠組みの変更に対応した 市全域を対象とした計画の見直し 少子高齢化をはじめとする本市を取り巻く社会経済情勢の変化に対応した計画づくり 総合計画や都市計画区域マスタープランなど 上位関連計画との整合 調整の必要性 都市計画マスタープランは 都市計画法第 18 条の 2 に基づいて策

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公的な住宅改修制度について

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第 Ⅱ ゾーンの地区計画にはこんな特徴があります 建築基準法のみによる一般的な建替えの場合 斜線制限により または 1.5 容積率の制限により 利用できない容積率 道路広い道路狭い道路 街並み誘導型地区計画による建替えのルール 容積率の最高限度が緩和されます 定住性の高い住宅等を設ける

高齢者の住まいに係る社会背景 高齢化が急速に進む中で 高齢者の単身者や夫婦のみの世帯が急増しており 介護 医療と連携して 高齢者を支援するサービスを提供する住宅を確保することが重要である 一方 高齢者住宅の供給は 欧米各国に比べて立ち後れている状況である 国土交通省 厚生労働省共管の制度として 高齢

高齢者住宅施策の現状と今後の方向性

平成25年住宅・土地統計調査 集計項目別統計表一覧

[ 概要版 ] 倉吉都市計画 マスタープラン素案 鳥取県倉吉市

西原町 2~4 丁目地区 区域図 西原町 2~4 丁目地区 低密度住宅ゾーン 中密度住宅ゾーン 戸建ての低層住宅地を主体に落ち着いた雰囲気を持った良好な居住環境の形成を誘導します また 都市農地の保全に努め 農地と共存した良好な居住環境の形成を誘導します 低層住宅と中高層住宅が調和した良好な居住環境

1. 上位計画 1 住生活基本計画 ( 全国計画 )( 平成 23 年度 ~ 平成 32 年度 ) 住生活基本法 ( 平成 18 年法律第 61 号 ) 第 15 条第 1 項に規定する国民の住生活の安定の確保及び向上の促進に関する基本的な計画を 平成 23 年度から平成 32 年度までを計画期間と

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PowerPoint プレゼンテーション

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目次 Ⅰ 運用基準の策定にあたって P1 1 策定の目的 P1 2 運用基準の位置づけ P1 Ⅱ Ⅲ 土地利用のあり方 P1 地区計画の活用 P2 1 地区計画とは P2 2 地区計画の活用類型 P2 (a) 地域資源型 P3 (b) マスタープラン適合型 P3 (c) 街区環境整序型 P3 (d)

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第 1 章アンケートの概要 1-1 調査の目的 1-2 対象者 1-3 調査方法 1-4 実施期間 1-5 調査結果サンプル数 第 2 章アンケート調査結果 2-1 回答者自身について (1) 問 2: 年齢 (2) 問 5: 同居している家族 2-2 結婚について (1) 問

地域住宅計画 計画の名称 宮城県地域住宅計画 ( 第 Ⅲ 期 ) 都道府県名 宮城県 作成主体 宮城県, 石巻市, 塩竈市, 気仙沼市, 白石市, 名取市, 角田市, 多賀城市, 岩沼市, 登米市, 栗原市, 東松島市, 大崎市, 富谷市, 蔵王町, 七ヶ宿町, 大河原町, 村田町, 柴田町, 川崎

() 土地の総面積 利用目的別面積 所有する土地の面積は 最小で 90 m 最大で,400m であり 00~400 m との回答が最も多い 駐車場としての利用では 月極駐車場が 309 台分 日貸駐車場では 5 台分となっている 所有する総面積 00m以下 m未満 m未満

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イメージ図 ( 医療施設の場合 ) イメージ図 ( 誘導施設 : 地域医療支援病院の場合 ) 5 届出を要しない軽易な行為などについて都市再生特別措置法第 108 条並びに都市再生特別措置法施行令第 35 条 第 36 条の規定により 以下の行為は届出の対象となりません 軽易な行為その他の行為で政令


目次 I. 転入者 転出者転出者アンケート実施概要 調査の目的 調査の内容 調査の方法等... 3 II. 調査の結果 回収の状況 転入者調査... 4 (1) 回答者の属性について... 4 (2) 転入前 転入後のお

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平成13年度分譲マンションアンケート調査(簡易集計結果)


4. 都市づくりの目標と方針 4-1 都市づくりの基本理念 地域の個性が輝く生活快適都市 上田 ~ 魅力あるふるさと活気ある交流風格ただようまち ~ 基本理念の意味あい 上田市は 歴史 文化 自然 産業などに恵まれた特色ある地域から成り立っており 各地域が個性を発揮し 連携し合い 交流を促進しながら

1 章計画の目的と方法 計画の目的 小樽市住宅マスタープラン( 住生活基本計画 ) は 安全で快適に暮らせる住環境づくりを推進するために 官民含めた住宅施策の方針を示すものであり 本市の住宅施策は 第 6 次小樽市総合計画及び本プランに基づき展開していきます 平成 16 年度に現行プランを策定後 第

地域住宅計画 計画の名称地域住宅計画 (Ⅲ 期 ) 都道府県名鳥取県作成主体名計画期間平成 28 年度 ~ 32 年度 1. 地域の住宅政策の経緯及び現況 1 の概要は鳥取県西部に位置する地方商業都市で 北側に日本海 東側に秀峰大山と自然豊かなまちである 気象に関しては 降雨日数 曇天日数が多い山陰

問 2. 現在 該当区域内に居住していますか 1. 居住している % 2. 居住していない % 無回答 % % 単位 : 人 1.9% 32.7% 65.4% 1. 居住している 2. 居住していない無回答 回答者のうち 居住者が約 65

42【長崎県】地域住宅計画3期第3回変更【280205版】.xlsx

白石社会資本整備計画(第Ⅱ期)

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(3) 住宅ストック の概況 1 住宅総数と空家率住宅総数は一貫して増加傾向にあり 昭和 63 年の 38,100 戸から平成 20 年の 58,570 戸へと 20 年間で 20,470 戸増加しています 空家数は昭和 63 年の 3,500 戸 ( 空家率 9.2%) から バブル後の平成 5

建設の施工企画 特集 5 長寿命化 維持管理 リニューアル 住宅の長寿命化への取組 国土交通省住宅局住宅生産課 今後の住宅政策においては これまでの つくっては壊す フロー消費型社会から いいものをつくっ て きちんと手入れして 長く大切に使う という ストック重視型への転換を図ってい

社会資本総合整備計画 ( 地域住宅計画 ) の事後評価報告シート 1. 事後評価を実施した社会資本総合整備計画 ( 地域住宅計画 ) 1 計画の名称長崎県全地域 2 都道府県名長崎県 3 計画作成主体長崎県及び長崎市 佐世保市 島原市 諫早市 大村市 平戸市 松浦市 対馬市 壱岐市 五島市 西海市

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1章 静岡市住生活基本計画の目的

資料 4 平成 29 年 1 月 27 日記者会見 土地区画整理事業に関する土地利活用意向調査の実施結果について 復興推進本部都市整備推進室 1 土地利活用意向調査の目的 市内 4 地区の土地区画整理事業は 平成 29 年度末を目標に全ての宅地引渡しが完了できるよう鋭意工事を進めております 地権者へ

Transcription:

第 2 章住まい まちづくりの課題 これまで整理した碧南市の住宅 住環境の現況及び住民意向調査結果 住宅マスタープランの検証 上位 関連計画等を考慮すると 以下の 5 項目に分類できます これは今後対応すべき主要課題と考えます 碧南市の住まい まちづくりの課題 現況 < >( 現況調査 住民意向調査等 ) 東海地震防災対策強化地域 東南海 南海地震防災対策推進地域の指定 平成 19 年度の住宅の耐震化率 77% 4m 未満の狭あい道路に接する住宅約 40% 災害に強い安全なまちづくりが望まれている 高齢単身者 高齢夫婦世帯の増加 生活保護受給世帯 身体障害者福祉法該当者の増加 ひとり親世帯の増加 高齢者や障害者等が住みやすい設備 住宅を望む傾向 減少傾向にある持ち家率 年少人口の減少 老年人口の増加 定住意向 持ち家志向が高い 昭和 55 年以前に建築された住宅 32.5% 市営住宅の設備や広さ等の改善要望 宅地的土地利用 ( 市街化区域内 ) が 75.5% 窯業等の伝統的産業と衣浦臨海工業地帯の近代的産業がバランスよく存在する < 上位計画 >( 第 5 次総合計画 都市計画マスタープラン ) 災害に強い都市づくり 良質で長寿命化を目指した住宅供給の促進 社会的弱者に対する居住の支援 高齢者 障害者に対応した住まいづくりを推進 まちなか居住の推進 近居型居住や多世代居住の促進 環境や人に配慮した住宅供給の促進 老朽化した県営 市営住宅の建替え促進 高齢者や障害者に対応した居住環境の整備を推進 伝統的産業や地場産業の育成 支援 三州瓦等伝統的な地場産業を活用した住宅供給 住工分離に合わせた市街地の整備 改善 現況の分類 1 防災機能 2 弱者への配慮 3 定住の促進 4 質の向上 5 碧南らしい住まい -16-

1 防災機能 東海地震防災対策強化地域 東南海 南海地震防災対策推進地域に指定され 大規模地震の危険性の高い地域となっています 平成 19 年度の住宅の耐震化率は 77% です 4m 未満の狭あい道路に接する住宅は 概ね 40% 前後で推移しています 近隣市と比較すると西尾市に次いで高く 2m 未満の道路に接する住宅は高浜市に次いで高くなっています 近隣 5 市と比較すると 昭和 55 年以前に建築された住宅の占める割合は本市が最も高くなっています 上位計画 碧南市総合計画 建築物の耐震化 不燃化を促進し 災害に強い都市づくりを推進します 省資源 省エネルギー等の環境への配慮や 大規模地震への対応等 良質で長寿命化を目指した住宅供給を促進します 碧南市建築物耐震改修促進計画 の周知と 木造住宅無料耐震診断 改修補助 建替除却補助等への啓発と PR に努め 民間建築物の耐震化を促進します 碧南市都市計画マスタープラン 沿道住民の協力のもと 狭あい道路の拡幅や建替え時における壁面後退等の適切な建築物の誘導を行い 安全で快適な居住環境の整備を促進します 密集市街地については 道路の拡幅や建築更新時における壁面後退を促進します 住民意向調査 市や県 国に望むこと は 災害に強い安全なまちづくりの推進 住宅のバリアフリー化改修への補助 等が多くなっています 住まいに関する満足度 は 押入れ等の収納スペース や 耐震性 ( 地震に対する強さ ) 遮音性や断熱性 の満足度が低くなっています 住宅の耐震性能 は 比較的新しい建物なので問題ない 特に気にしていない 等が多くなっています 耐震対策を行うにあたっての課題 は 大きな費用がかかる が最も多く 次いで 信頼できる業者等の情報不足 となっています 住宅政策として市や県 国に望むこと では 災害に強い安全なまちづくり が最も多くなっています 課題 1 安心 安全な住まいづくりの推進 住宅に対する耐震性能の向上及び狭あい道路の解消が求められます 地震や火災等の災害や犯罪等に対して 安全性の高い住まいづくりを推進していく必要があります 市民が火災 災害等から自らを守るため 防災対策 取り組みを行っていく必要があります 一方 多くの狭あい道路の中には 景観として優れた路地もあり 地域の財産としてその保全も必要とされています -17-

2 弱者への配慮 高齢化が進行しており 高齢者数は昭和 60 年から平成 17 年で 約 2 倍となっています 1 人及び 2 人世帯の割合が増加しています 高齢単身者数は 昭和 60 年から平成 17 年で 約 3.4 倍になっています 高齢夫婦世帯数は 昭和 60 年から平成 17 年で 約 4.3 倍になっています 生活保護受給世帯は 1,642 世帯で 平成 16 年度以降増加し続けています 身体障害者福祉法該当者は 2,089 人で 平成 17 年より微増傾向が続いています 上位計画 碧南市総合計画 社会的弱者に対する居住の支援高齢者等の低所得者に対応できる家賃となる住宅を確保 提供する等 高齢者や障害者等社会的弱者に対する居住支援の充実に努めます 碧南市都市計画マスタープラン 今後 急速に進行する高齢社会を見据えるとともに 在宅福祉の必要性から高齢者 障害者に対応した住まいづくりを推進します 特に 子どもから高齢者まで 誰もが住み慣れた住まいや地域に安心して住み続けることができるよう 基盤整備や居住環境の改善を図ります 住民意向調査 60 歳以上の方の同居 は 61.9% が いる ( 同居 ) と回答しており その内 約 6 割が 65 歳以上の方との同居となっています 老後に暮らしたい住まい は 現在と同じ住まいがよい との回答が最も多く 次いで 段差の解消 手すりの設置等をした安全な住まい 駅や商店街の近く等にある利便性の高い住まい の回答が多くなっています 住宅政策として市や県 国に望むこと では 住宅のバリアフリー改修への補助 が第 2 位となっています 課題 2 高齢者等に対応した居住環境の向上 高齢者や障害者だけでなく 誰もが安全 快適に生活できるようなユニバーサルデザインのまちづくり 住環境整備が求められます 多様化する住宅困窮者に対応するために 公営住宅を中心とした公的賃貸住宅の供給だけでなく 民間賃貸住宅市場を活用した柔軟かつ多様な供給方法が求められます 既存の民間住宅 市営住宅等の高齢化に対応した取り組みが求められます -18-

3 定住の促進 持ち家率は減少傾向にあり 全体に占める割合が 66.5% となっています 借家については 民営の借家が増加傾向にあり 21.5% となっています 空き家率は 9.2% で 県平均の 11.0% と比べ やや少なくなっています 地価は下落傾向にあり 1 m2あたりの住宅地地価は近隣 5 市と比較して最も安価です 年齢 3 区分人口は 年々 年少人口 (0~14 歳 ) が減少し 老年人口 (65 歳以上 ) が増加しています 社会動態は 転入が転出を上回り 平成 19 年の転入数は 3,785 件です 自然動態は 出生数が死亡数を上回る状況が続いています 母子世帯 父子世帯ともに平成 7 年以降増加しており 特に母子世帯の増加数が顕著です 上位計画 碧南市総合計画 駅周辺の空洞化の抑制に向け 適切な規制 誘導により生活利便性を向上させ まちなか居住を推進します 碧南市都市計画マスタープラン 駅を中心としたまちなかへの居住を推進し 地域密着型の身近な商業機能の集積を図っていきます 若年層の定住化の促進を図るとともに 高齢化が進むなかで 今後 重要となる在宅福祉の面からも 近居型居住や多世代居住を促進します 住民意向調査 定住意向 継続居住意向は高くなっています 住み続けたい理由は 住み慣れた所だから が突出しています 転居を考える理由 は 持家がほしいから が最も多く 次いで 交通の便が悪いから 買い物が不便だから 等 利便性に対する不満が挙げられています 子育てで重要な点 は 幼稚園 小学校等の利便性 まわりの道路の歩行時の安全性 子供の遊び場 公園 等が多くなっています 転居を考える理由 は 住宅内の施設や設備が不満 持家がほしい といった理由が多くなっています 課題 3 まちづくりとの一体化による定住化の促進 多様な世帯のニーズに対応した 良好な住宅の供給が望まれています まちなか居住を推進するため 利便性の向上が求められます 女性の社会進出が進み 子育て世帯への支援はより多く求められると考えられます -19-

4 質の向上 住宅数は世帯数とほぼ同数であり 量的には充足していますが 昭和 55 年以前に建築された住宅が全体の 32.5%(7,590 戸 ) を占めています 市内には 7 団地 512 戸の市営住宅が整備されており 昭和 50 年以前に建てられた住宅戸数は 全体の 51.2% となっています 上位計画 碧南市総合計画 環境や人に配慮した住宅供給の促進 多様な市営住宅の整備既存住戸の高齢者世帯向けへの改善や地震対策 老朽化した設備の取替えを計画的に推進します また バリアフリー化を推進し 人にやさしいまちづくり計画に基づき 高齢者や障害者等へも配慮した多様な住戸タイプの供給に努め 改善 整備にあたっては 近隣住民の理解と協力により推進します 碧南市都市計画マスタープラン 高齢化に向け バリアフリー化に対応した施設機能の向上に努めます 老朽化した県営 市営住宅の建替えを促進します 住宅の建替えに伴って 周辺環境との調和 地域住民との協働を推進します 住民意向調査 住まいに関する満足度 は 遮音性や断熱性 防犯性 耐震性 に対する満足度が低くなっています 建替えや増改築 リフォームの予定 は 予定はない が 78.6% と突出しており その理由としては 資金がないから が半数近くを占めています 建替えや増改築 リフォームの内容 は トイレ 台所 浴室等の設備の改善 が 44.4% と最も多く 次いで 屋根の葺き替え 外壁の改修 建物全体の建替え となっています 設備の改善要望は 住宅の広さの改修 浴室の防水性の向上 電気容量の向上 手すりの設置や段差の解消等 等の要望が多く挙げられています 課題 4 住宅ストックの有効活用と長寿命化の推進 つくっては壊す フロー消費型社会から いいものをつくって きちんと手入れして 長く大切に使う ストック型社会へと転換していく必要があります 市営住宅の適切な維持 保全 改善を計画的に進め有効に活用していくとともに 老朽化している市営住宅等については適切な更新等を行っていく必要があります -20-

5 碧南らしい住まい 土地利用は 宅地的土地利用が 75.5% を占めています そのうち 住居系宅地がもっとも多く 28.3% を占め 次いで工業系宅地が 23.0% となっています 窯業 鋳物業 醸造業等の伝統的産業と自動車関連産業や衣浦臨海工業地帯の近代的産業が調和のとれた形で都市型工業を形成しています 上位計画 碧南市総合計画 特色ある窯業 醸造業 鋳物業等の伝統的産業や地場産業の育成 支援 市街地や住宅地における工場等の移転を促進し 工業集積を進めるために 新たな工業用地の確保と整備 碧南市都市計画マスタープラン 市街化区域内の未利用地の有効活用や 住工分離に合わせた市街地の整備 改善を図り 既成市街地内における住宅地整備を推進します 三州瓦等伝統的な地場産業を活用した住宅供給等 個性ある住まいづくりを促進します 地球規模での環境問題への対応に向けて 太陽光等の自然エネルギーの活用や雨水の利用等 地球環境にやさしい環境共生住宅の普及を促進します 本市の特徴でもある水辺空間と調和する等 環境と共生した居住環境の整備を推進します 住民意向調査 ( 一般市民 市営住宅入居者 ) 住宅の周辺環境に関する満足度 は 公民館や図書館の利便性 近所との付き合い 日常の買い物の利便性 緑の豊かさ に対する満足度が高くなっています 他方 生活道路の便利さ 火災 地震 水害等に対する安全性 騒音や大気汚染 に対する満足度が低くなっています ずっと住み続けたい 当分住み続けたい が多く居住意向が非常に高くなっています 課題 5 水と緑を活かした碧南らしい住まいづくりの推進 周辺の自然環境との共生を実践できる住まいづくり 既存の住宅ストックの有効活用 水と緑を生かした良好な街並みの確保等 地域と調和した住環境整備の推進が望まれています 地域資源である三州瓦等伝統的な地場産業を生かした住まいづくりが課題となっています 住み慣れた土地や家で長く住み続けられることが望まれています 住環境の満足度の向上のため 住宅地と工業地が混在する地区等において土地利用の純化 共生を図っていくことが求められます -21-