別添 審査情報提供 社会保険診療報酬支払基金 審査情報提供検討委員会

Similar documents
医科_第20次(追加)審査情報提供(広報用)

通知

(Microsoft PowerPoint - \201iweb\214\374\201j2009_11 \222\307\225\342\225i\224\255\224\204\210\304\223\340.PPT)

情報提供の例

改訂の理由及び調査の結果直近 3 年度の国内副作用症例の集積状況 転帰死亡症例 国内症例が集積したことから専門委員の意見も踏まえた調査の結果 改訂することが適切と判断した 低カルニチン血症関連症例 16 例 死亡 0 例

(事務連絡)公知申請に係る前倒し保険適用通知

< F2D A8CF6926D905C90BF82C98C5782E98EE688B5>

改訂の理由及び調査の結果直近 3 年度の国内副作用症例の集積状況 転帰死亡症例 アモキシシリン水和物及びクラブラン酸カリウム アモキシシリン水和物の国内症例が集積したことから 専門委員の意見も踏まえた調査の結果 改訂することが適切と判断した 血小板減少関連症例 1 アモキシシリン水和物 3 例 (

170509事務連絡(日本医学会・日本歯科医学会あて)

複数規格存在する採用医薬品

保医発 0930 第 2 号令和元年 9 月 30 日 地方厚生 ( 支 ) 局医療課長都道府県民生主管部 ( 局 ) 国民健康保険主管課 ( 部 ) 長都道府県後期高齢者医療主管部 ( 局 ) 後期高齢者医療主管課 ( 部 ) 長 殿 厚生労働省保険局医療課長 ( 公印省略 ) 厚生労働省保険局歯

審査結果 平成 26 年 1 月 6 日 [ 販 売 名 ] ダラシン S 注射液 300mg 同注射液 600mg [ 一 般 名 ] クリンダマイシンリン酸エステル [ 申請者名 ] ファイザー株式会社 [ 申請年月日 ] 平成 25 年 8 月 21 日 [ 審査結果 ] 平成 25 年 7

< F2D C D838A8BDB92CA926D2E6A7464>

日医発第 777 号 ( 保 195) 平成 30 年 10 月 4 日 都道府県医師会長殿 日本医師会長横倉義武 医薬品の適応外使用に係る保険診療上の取扱いについて 保険診療における医薬品の取扱いについては 厚生労働大臣が承認した効能又は効果 用法及び用量 ( 以下 効能効果等 という ) による

鑑-H リンゼス錠他 留意事項通知の一部改正等について

事務連絡平成 30 年 9 月 28 日 関係団体 御中 厚生労働省保険局医療課 医薬品の適応外使用に係る保険診療上の取扱いについて 標記につきまして 別紙のとおり 地方厚生 ( 支 ) 局医療課 都道府県民生主管部 ( 局 ) 国民健康保険主管課 ( 部 ) 及び都道府県後期高齢者医療主管部 (

第 19 次審査情報提供事例 ( 医科 ) 平成 30 年 9 月 28 日提供分 社会保険診療報酬支払基金

(2) レパーサ皮下注 140mgシリンジ及び同 140mgペン 1 本製剤については 最適使用推進ガイドラインに従い 有効性及び安全性に関する情報が十分蓄積するまでの間 本製剤の恩恵を強く受けることが期待される患者に対して使用するとともに 副作用が発現した際に必要な対応をとることが可能な一定の要件

< F2D CF6926D905C90BF82C98C5782E992CA926D88C4>

Microsoft Word - 03_医科_第18次審査情報提供事例


用法・用量DB

医薬品の適応外使用に係る保険診療上の取扱いについて(厚生労働省保険局医療課:H )

D961H は AstraZeneca R&D Mӧlndal( スウェーデン ) において開発された オメプラゾールの一方の光学異性体 (S- 体 ) のみを含有するプロトンポンプ阻害剤である ネキシウム (D961H の日本における販売名 ) 錠 20 mg 及び 40 mg は を対象として

情報提供の例

別添 審査情報提供 社会保険診療報酬支払基金 審査情報提供検討委員会

別紙 成分名 該当商品名 ( 承認取得者 ) 効能 効果 アリセプト錠 3mg 同錠 5mg 同錠 10mg 同細粒 0.5% 同 D 錠 3mg 同 D ドネペジル塩酸塩ピルシカイニド塩酸塩水和物 ( 経口剤 ) ベプリジル塩酸塩水和物プロパフェノン塩酸塩ベラプロストナトリウム 錠 5mg 同 D

DRAFT#9 2011

「診療報酬請求書等の記載要領等について」の一部改正について

未承認薬 適応外薬の要望に対する企業見解 ( 別添様式 ) 1. 要望内容に関連する事項 会社名要望された医薬品要望内容 CSL ベーリング株式会社要望番号 Ⅱ-175 成分名 (10%) 人免疫グロブリン G ( 一般名 ) プリビジェン (Privigen) 販売名 未承認薬 適応 外薬の分類

< F2D F289BF8AEE8F808D908EA CA926D>

審査結果 平成 23 年 4 月 11 日 [ 販 売 名 ] ミオ MIBG-I123 注射液 [ 一 般 名 ] 3-ヨードベンジルグアニジン ( 123 I) 注射液 [ 申請者名 ] 富士フイルム RI ファーマ株式会社 [ 申請年月日 ] 平成 22 年 11 月 11 日 [ 審査結果

1. 医薬品リスク管理計画を策定の上 適切に実施すること 2. 国内での治験症例が極めて限られていることから 製造販売後 一定数の症例に係るデータが集積されるまでの間は 全 症例を対象に使用成績調査を実施することにより 本剤使用患者の背景情報を把握するとともに 本剤の安全性及び有効性に関するデータを

Microsoft Word - JAID_JSC 2014 正誤表_ 原稿

生後 1 カ月 HB ワクチン 0.25ml 皮下注射生後 6 カ月 HB ワクチン 0.25ml 皮下注射 2013 年 11 月 1 日 日本産科婦人科学会周産期委員会未承認薬検討小委員会担当委員日本周産期 新生児医学会副理事長 社保委員会副委員長久保隆彦

Microsoft Word - (修正後)◆1-1_記載要領通知(肝がん・肝硬変)通知.rtf

資料 3 1 医療上の必要性に係る基準 への該当性に関する専門作業班 (WG) の評価 < 代謝 その他 WG> 目次 <その他分野 ( 消化器官用薬 解毒剤 その他 )> 小児分野 医療上の必要性の基準に該当すると考えられた品目 との関係本邦における適応外薬ミコフェノール酸モフェチル ( 要望番号

8 整形外科 骨肉腫 9 脳神経外科 8 0 皮膚科 皮膚腫瘍 初発中枢神経系原発悪性リンパ腫 神経膠腫 脳腫瘍 膠芽腫 頭蓋内原発胚細胞腫 膠芽腫 小児神経膠腫 /4 別紙 5( 臨床試験 治験 )

<4D F736F F D B A814089FC92F982CC82A8926D82E782B95F E31328C8E5F5F E646F63>

減量・コース投与期間短縮の基準

査を実施し 必要に応じ適切な措置を講ずること (2) 本品の警告 効能 効果 性能 用法 用量及び使用方法は以下のとお りであるので 特段の留意をお願いすること なお その他の使用上の注意については 添付文書を参照されたいこと 警告 1 本品投与後に重篤な有害事象の発現が認められていること 及び本品

シプロフロキサシン錠 100mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにシプロフロキサシン塩酸塩は グラム陽性菌 ( ブドウ球菌 レンサ球菌など ) や緑膿菌を含むグラム陰性菌 ( 大腸菌 肺炎球菌など ) に強い抗菌力を示すように広い抗菌スペクトルを

モビコール 配合内用剤に係る 医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 販売名 モビコール 配合内用剤 有効成分 マクロゴール4000 塩化ナトリウム 炭酸水素ナトリウム 塩化カリウム 製造販売業者 EA ファーマ株式会社 薬効分類 提出年月 平成 30 年 10 月 1.1. 安全

(別添様式)

2.7.3(5 群 ) 呼吸器感染症臨床的有効性グレースビット 錠 細粒 表 (5 群 )-3 疾患別陰性化率 疾患名 陰性化被験者数 / 陰性化率 (%) (95%CI)(%) a) 肺炎 全体 91/ (89.0, 98.6) 細菌性肺炎 73/ (86

Microsoft Word - sample_kani.docx

<4D F736F F D2082A8926D82E782B995B68F E834E838D838A E3132>

DRAFT#9 2011

【案トレ】(案1)【通知案】(29年7月施行)はり師、きゅう師及びあん摩・マッサージ・指圧師の施術に係る療養費の支給の留意事項等について

タペンタ 錠 25mg タペンタ 錠 50mg タペンタ 錠 100mg に係る 販売名 タペンタ 錠 25mg タペンタ 錠 50mg 医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 有効成分 タペンタ 錠 100mg 製造販売業者 ヤンセンファーマ株式会社 薬効分類 821 提出年月 平成 30 年

スライド 1

葉酸とビタミンQ&A_201607改訂_ indd

301128_課_薬生薬審発1128第1号_ニボルマブ(遺伝子組換え)製剤の最適使用推進ガイドラインの一部改正について

改訂後改訂前 << 効能 効果に関連する使用上の注意 >> 関節リウマチ 1. 過去の治療において 少なくとも1 剤の抗リウマチ薬 ( 生物製剤を除く ) 等による適切な治療を行っても 疾患に起因する明らかな症状が残る場合に投与すること 2. 本剤とアバタセプト ( 遺伝子組換え ) の併用は行わな

(関係団体) 適用「材料定義・留意事項通知」

厚生労働省告示024号/平成22年1月22日告示/平成22年1月22日施行

染症であり ついで淋菌感染症となります 病状としては外尿道口からの排膿や排尿時痛を呈する尿道炎が最も多く 病名としてはクラミジア性尿道炎 淋菌性尿道炎となります また 淋菌もクラミジアも検出されない尿道炎 ( 非クラミジア性非淋菌性尿道炎とよびます ) が その次に頻度の高い疾患ということになります

医科診療報酬点数表関係 別添 1 在宅患者支援療養病床初期加算 在宅患者支援病床初期加算 問 1 療養病棟入院基本料の注 6の在宅患者支援療養病床初期加算及び地域包括ケア病棟入院料の注 5の在宅患者支援病床初期加算の算定要件に 人生の最終段階における医療 ケアの決定プロセスに関するガイドライン 等の

スライド 0

今週前週今週前週 2/18~2/24 インフルエンザ ヘルパンギーナ 4 4 RS ウイルス感染症 流行性耳下腺炎 ( おたふくかぜ ) 7 4 咽頭結膜熱 急性出血性結膜炎 0 0 A 群溶血性レンサ球菌咽頭炎 流行性角結膜炎 ( はやり目

要望番号 ;Ⅱ-286 未承認薬 適応外薬の要望 ( 別添様式 ) 1. 要望内容に関連する事項 要望者 ( 該当するものにチェックする ) 学会 ( 学会名 ; 特定非営利活動法人日本臨床腫瘍学会 ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人 ( 氏名 ; ) 優先順位 33 位 ( 全 33 要望

デベルザ錠20mg 適正使用のお願い

< A815B B83578D E9197BF5F906697C38B40945C F92F18B9F91CC90A72E786C73>

5. 乳がん 当該疾患の診療を担当している診療科名と 専門 乳房切除 乳房温存 乳房再建 冷凍凝固摘出術 1 乳腺 内分泌外科 ( 外科 ) 形成外科 2 2 あり あり なし あり なし なし あり なし なし あり なし なし 6. 脳腫瘍 当該疾患の診療を担当している診療科名と 専

は減少しています 膠原病による肺病変のなかで 関節リウマチに合併する気道病変としての細気管支炎も DPB と類似した病像を呈するため 鑑別疾患として加えておく必要があります また稀ではありますが 造血幹細胞移植後などに併発する移植後閉塞性細気管支炎も重要な疾患として知っておくといいかと思います 慢性

Taro-01 高額薬剤通知(本文)

2012 年 1 月 25 日放送 歯性感染症における経口抗菌薬療法 東海大学外科学系口腔外科教授金子明寛 今回は歯性感染症における経口抗菌薬療法と題し歯性感染症からの分離菌および薬 剤感受性を元に歯性感染症の第一選択薬についてお話し致します 抗菌化学療法のポイント歯性感染症原因菌は嫌気性菌および好

分類

横浜市感染症発生状況 ( 平成 30 年 ) ( : 第 50 週に診断された感染症 ) 二類感染症 ( 結核を除く ) 月別届出状況 該当なし 三類感染症月別届出状況 1 月 2 月 3 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月計 細菌性赤痢

( 別添 ) 御意見 該当箇所 一般用医薬品のリスク区分 ( 案 ) のうち イブプロフェン ( 高用量 )(No.4) について 意見内容 <イブプロフェン ( 高用量 )> 本剤は 低用量製剤 ( 最大 400mg/ 日 ) と比べても製造販売後調査では重篤な副作用の報告等はない 一方で 今まで

開発の経緯 ゲムシタビン点滴静注用 200mg 1g サンド は 後発医薬品として開発を企画し 規格及び試験方法を設定 加速試験を行い 平成 22 年 1 月に製造販売承認を取得した ( 薬食発第 号 ( 平成 17 年 3 月 31 日 ) に基づき承認申請 ) 製品の特徴及び有用

ファロム錠150mg、ファロム錠200mg患者向医薬品ガイド

第51回日本小児感染症学会総会・学術集会 採択結果演題一覧

審査結果 平成 25 年 9 月 27 日 [ 販売名 ] アナフラニール錠 10 mg 同錠 25 mg [ 一般名 ] クロミプラミン塩酸塩 [ 申請者名 ] アルフレッサファーマ株式会社 [ 申請年月日 ] 平成 25 年 5 月 17 日 [ 審査結果 ] 平成 25 年 4 月 26 日開

抗菌薬の殺菌作用抗菌薬の殺菌作用には濃度依存性と時間依存性の 2 種類があり 抗菌薬の効果および用法 用量の設定に大きな影響を与えます 濃度依存性タイプでは 濃度を高めると濃度依存的に殺菌作用を示します 濃度依存性タイプの抗菌薬としては キノロン系薬やアミノ配糖体系薬が挙げられます 一方 時間依存性

密封小線源治療 子宮頸癌 体癌 膣癌 食道癌など 放射線治療科 放射免疫療法 ( ゼヴァリン ) 低悪性度 B 細胞リンパ腫マントル細胞リンパ腫 血液 腫瘍内科 放射線内用療法 ( ストロンチウム -89) 有痛性の転移性骨腫瘍放射線治療科 ( ヨード -131) 甲状腺がん 研究所 滋賀県立総合病

<4D F736F F D A CC82A082C4817A88E396F CC934B899E8A4F8E C98C5782E995DB8CAF906697C38FE382CC8EE688B582A282C

ファロム錠150mg、ファロム錠200mg患者向医薬品ガイド

の状態により適宜減量する 成人 A 法 : 他の抗悪性腫瘍剤との併用において ブスルファンとして 1 回 0.8 mg/kg を生理食塩液又は 5% ブドウ糖液に混和 調製して 2 時間かけて点滴静注する 本剤は 6 時間毎に 1 日 4 回 4 日間投与する なお 年齢 患者の状態により適宜減量す

スライド 1

[ 別記 ] 公益社団法人日本医師会公益社団法人日本歯科医師会公益社団法人日本薬剤師会一般社団法人日本病院会公益社団法人全日本病院協会公益社団法人日本精神科病院協会一般社団法人日本医療法人協会公益社団法人全国自治体病院協議会一般社団法人日本私立医科大学協会一般社団法人日本私立歯科大学協会一般社団法人

pdf0_1ページ目

(別添様式)

別添 1 抗不安薬 睡眠薬の処方実態についての報告 平成 23 年 11 月 1 日厚生労働省社会 援護局障害保健福祉部精神 障害保健課 平成 22 年度厚生労働科学研究費補助金特別研究事業 向精神薬の処方実態に関する国内外の比較研究 ( 研究代表者 : 中川敦夫国立精神 神経医療研究センタートラン

審査報告 (1) 別紙 平成 29 年 4 月 3 日 本申請において 申請者が提出した資料及び医薬品医療機器総合機構における審査の概略等は 以下 のとおりである 申請品目 [ 販売名 ] ジャドニュ顆粒分包 90 mg 同顆粒分包 360 mg [ 一般名 ] デフェラシロクス [ 申請者 ] ノ

301226更新 (薬局)平成29 年度に実施した個別指導指摘事項(溶け込み)

背部痛などがあげられる 詳細な問診が大切で 臨床症状を確認し 高い確率で病気を診断できる 一方 全く症状を伴わない無症候性血尿では 無症候性顕微鏡的血尿は 放置しても問題のないことが多いが 無症候性肉眼的血尿では 重大な病気である可能性がある 特に 50 歳以上の方の場合は 膀胱がんの可能性があり

Epilepsy2015

10038 W36-1 ワークショップ 36 関節リウマチの病因 病態 2 4 月 27 日 ( 金 ) 15:10-16:10 1 第 5 会場ホール棟 5 階 ホール B5(2) P2-203 ポスタービューイング 2 多発性筋炎 皮膚筋炎 2 4 月 27 日 ( 金 ) 12:4

< E082AA82F1936F985E8F578C768C8B89CA816989FC92F994C5816A2E786C73>

院内がん登録における発見経緯 来院経路 発見経緯がん発見のきっかけとなったもの 例 ) ; を受けた ; 職場の健康診断または人間ドックを受けた 他疾患で経過観察中 ; 別の病気で受診中に偶然 がん を発見した ; 解剖により がん が見つかった 来院経路 がん と診断された時に その受診をするきっ

佐賀県肺がん地域連携パス様式 1 ( 臨床情報台帳 1) 患者様情報 氏名 性別 男性 女性 生年月日 住所 M T S H 西暦 電話番号 年月日 ( ) - 氏名 ( キーパーソンに ) 続柄居住地電話番号備考 ( ) - 家族構成 ( ) - ( ) - ( ) - ( ) - 担当医情報 医

7. 脊髄腫瘍 : 専門とするがん : グループ指定により対応しているがん : 診療を実施していないがん 別紙 に入力したが反映されています 治療の実施 ( : 実施可 / : 実施不可 ) / 昨年の ( / ) 集学的治療 標準的治療の提供体制 : : グループ指定により対応 ( 地域がん診療病

改訂後 適応症 表在性皮膚感染症 深在性皮膚感染症 リンパ管 リンパ節炎 慢性膿皮症 ざ瘡 ( 化膿性炎症を伴うもの ) 外傷 熱傷及び手術創等の二次感染 乳腺炎 肛門周囲膿瘍 咽頭 喉頭炎 扁桃炎 ( 扁桃周囲炎 扁桃周囲膿瘍を含む ) 急性気管支炎 肺炎 慢性呼吸器病変の二次感染 膀胱炎 腎盂腎

< F2D817994AD8F6F94C5817A8E9696B D BB>

緒言

「             」  説明および同意書

スライド 0

医療連携ガイドライン改

ハイゼントラ20%皮下注1g/5mL・2g/10mL・4g/20mL

Transcription:

保医発 0 2 2 3 第 1 号 平成 2 7 年 2 月 2 3 日 地方厚生 ( 支 ) 局医療課長都道府県民生主管部 ( 局 ) 国民健康保険主管課 ( 部 ) 長都道府県後期高齢者医療主管部 ( 局 ) 後期高齢者医療主管課 ( 部 ) 長 殿 厚生労働省保険局医療課長 厚生労働省保険局歯科医療管理官 医薬品の適応外使用に係る保険診療上の取扱いについて 保険診療における医薬品の取扱いについては 厚生労働大臣が承認した効能又は効果 用法及び用量 ( 以下 効能効果等 という ) によることとされているところであるが 保険診療における医薬品の取扱いについて ( 昭和 55 年 9 月 3 日付保発第 51 号厚生省保険局長通知 ) により 有効性及び安全性の確認された医薬品 ( 副作用報告義務期間又は再審査の終了した医薬品をいう ) が薬理作用に基づき処方された場合には 診療報酬明細書の医薬品の審査に当たり 学術的に正しく また 全国統一的な対応が求められているところである これを踏まえ 今般 当該効能効果等の適応外使用の事例について 社会保険診療報酬支払基金が設置している 審査情報提供検討委員会 において検討が行われ 別添のとおり検討結果が取りまとめられたところである 厚生労働省としては 当該検討結果は妥当適切なものと考えているので その取扱いに遺漏のないよう関係者に対し周知徹底を図られたい

別添 審査情報提供 社会保険診療報酬支払基金 審査情報提供検討委員会 http:.//www.ssk.or.jp

審査情報提供事例について 審査支払機関における診療報酬請求に関する審査は 健康保険法 療養担当規則 診療報酬点数表及び関係諸通知等を踏まえ各審査委員会の医学的 歯科医学的見解に基づいて行われています 一方 審査の公平 公正性に対する関係方面からの信頼を確保するため 審査における一般的な取扱いについて広く関係者に情報提供を行い 審査の透明性を高めることとしております このため 平成 16 年 7 月に 審査情報提供検討委員会 平成 23 年 6 月に 審査情報提供歯科検討委員会 を設置し 情報提供事例の検討と併せ 審査上の一般的な取扱いに係る事例について 情報提供を行ってまいりました 今後とも 当該委員会において検討協議を重ね 提供事例を逐次拡充することとしておりますので 関係者の皆様のご参考となれば幸いと考えております なお 情報提供する審査の一般的な取扱いについては 療養担当規則等に照らし 当該診療行為の必要性 用法 用量の妥当性などに係る医学的 歯科医学的判断に基づいた審査が行われることを前提としておりますので 本提供事例に示された適否が すべての個別診療内容に係る審査において 画一的あるいは一律的に適用されるものではないことにご留意ください 平成 23 年 9 月

第 13 次審査情報提供事例 (7 事例 ) 情報提供事例 成分名 ページ 297 ロキソプロフェンナトリウム水和物 内服薬 1 298 ジクロフェナクナトリウム 内服薬 3 299 ジクロフェナクナトリウム 内服薬 5 300 ジクロフェナクナトリウム 外服薬 6 301 ゲムシタビン塩酸塩 注射薬 8 302 ドセタキセル水和物 注射薬 10 303 クラリスロマイシン ( 小児用 ) 内服薬 12

297 ロキソプロフェンナトリウム水和物 3( 泌尿器科 3) 標榜薬効 ( 薬効コード ) 解熱鎮痛消炎剤 (114) 平成 27 年 2 月 23 日新規 成分名ロキソプロフェンナトリウム水和物 内服薬 主な製品名ロキソニン錠 60mg ロキソニン細粒 10% 他後発品あり 承認されている効能 効果 1 右疾患並びに症状の消炎 鎮痛 : 関節リウマチ 変形性関節症 腰痛症 肩関節周囲炎 頸肩腕症候群 歯痛 2 手術後 外傷後並びに抜歯後の鎮痛 消炎 3 右疾患の解熱 鎮痛 : 急性上気道炎 ( 急性気管支炎を伴う急性上気道炎を含む ) 承認されている用法 用量 1 通常 成人にロキソプロフェンナトリウム ( 無水物として )1 回 60mg 1 日 3 回経口投与する 頓用の場合は 1 回 60~120mg を経口投与する なお 年齢 症状により適宜増減する また 空腹時の投与は避けさせることが望ましい 2 通常 成人にロキソプロフェンナトリウム ( 無水物として )1 回 60mg 1 日 3 回経口投与する 頓用の場合は 1 回 60~120mg を経口投与する なお 年齢 症状により適宜増減する また 空腹時の投与は避けさせることが望ましい 3 通常 成人にロキソプロフェンナトリウム ( 無水物として )1 回 60mg を頓用する なお 年齢 症状により適宜増減する ただし 原則として 1 日 2 回までとし 1 日最大 180mg を限度とする また 空腹時の投与は避けさせることが望ましい 薬理作用プロスタグランジン生合成抑制作用 使用例原則として ロキソプロフェンナトリウム水和物 内服薬 を 尿管結石 に対し処方した場合 当該使用事例を審査上認める - 1 -

使用例において審査上認める根拠薬理作用が同様と推定される その他参考資料等尿路結石症診療ガイドライン ( 第 2 版 )( 日本泌尿器科学会 日本泌尿器内視鏡学会 日本尿路結石症学会 ) - 2 -

298 ジクロフェナクナトリウム 3( 泌尿器科 4) 標榜薬効 ( 薬効コード ) 解熱鎮痛消炎剤 (114) 平成 27 年 2 月 23 日新規 成分名ジクロフェナクナトリウム 内服薬 主な製品名ボルタレン錠 25mg 他後発品あり 承認されている効能 効果 1 右疾患ならびに症状の鎮痛 消炎 : 関節リウマチ 変形性関節症 変形性脊椎症 腰痛症 腱鞘炎 頸肩腕症候群 神経痛 後陣痛 骨盤内炎症 月経困難症 膀胱炎 前眼部炎症 歯痛 2 手術ならびに抜歯後の鎮痛 消炎 3 右疾患の解熱 鎮痛 : 急性上気道炎 ( 急性気管支炎を伴う急性上気道炎を含む ) 承認されている用法 用量 12 通常 成人にはジクロフェナクナトリウムとして 1 日量 75~100mg とし原則として 3 回に分け経口投与する また 頓用する場合には 25~50mg とする なお 空腹時の投与は避けさせることが望ましい 3 通常 成人にはジクロフェナクナトリウムとして 1 回量 25~50mg を頓用する なお 年齢 症状により適宜増減する ただし 原則として 1 日 2 回までとし 1 日最大 100mg を限度とする また 空腹時の投与は避けさせることが望ましい 薬理作用プロスタグランジン合成阻害作用 使用例原則として ジクロフェナクナトリウム 内服薬 を 尿管結石 に対し処方した場合 当該使用事例を審査上認める 使用例において審査上認める根拠薬理作用が同様と推定される その他参考資料等尿路結石症診療ガイドライン ( 第 2 版 )( 日本泌尿器科学会 日本泌尿器 - 3 -

内視鏡学会 日本尿路結石症学会 ) - 4 -

299 ジクロフェナクナトリウム 4( 泌尿器科 5) 標榜薬効 ( 薬効コード ) 解熱鎮痛消炎剤 (114) 平成 27 年 2 月 23 日新規 成分名ジクロフェナクナトリウム 内服薬 主な製品名ボルタレン SR カプセル 37.5mg 他後発品あり 承認されている効能 効果下記の疾患並びに症状の消炎 鎮痛関節リウマチ 変形性関節症 腰痛症 肩関節周囲炎 頸肩腕症候群 承認されている用法 用量通常 成人にはジクロフェナクナトリウムとして 1 回 37.5mg を 1 日 2 回食後に経口投与する 薬理作用プロスタグランジン合成阻害作用 使用例原則として ジクロフェナクナトリウム 内服薬 を 尿管結石 に対し処方した場合 当該使用事例を審査上認める 使用例において審査上認める根拠薬理作用が同様と推定される その他参考資料等尿路結石症診療ガイドライン ( 第 2 版 )( 日本泌尿器科学会 日本泌尿器内視鏡学会 日本尿路結石症学会 ) - 5 -

300 ジクロフェナクナトリウム 5( 泌尿器科 6) 標榜薬効 ( 薬効コード ) 解熱鎮痛消炎剤 (114) 平成 27 年 2 月 23 日新規 成分名ジクロフェナクナトリウム 外用薬 主な製品名ボルタレンサポ 他後発品あり 承認されている効能 効果 1 下記疾患並びに症状の鎮痛 消炎関節リウマチ 変形性関節症 腰痛症 後陣痛 2 手術後の鎮痛 消炎 3 他の解熱剤では効果が期待できないか あるいは 他の解熱剤の投与が不可能な場合の急性上気道炎 ( 急性気管支炎を伴う急性上気道炎を含む ) の緊急解熱 承認されている用法 用量 ( 成人 ) ジクロフェナクナトリウムとして通常 1 回 25~50mg を 1 日 1~2 回 直腸内に挿入するが 年齢 症状に応じ低用量投与が望ましい 低体温によるショックを起こすことがあるので 高齢者に投与する場合には少量から投与を開始すること ( 小児 ) ジクロフェナクナトリウムとして 1 回の投与に体重 1kg あたり 0.5~ 1.0mg を 1 日 1~2 回 直腸内に挿入する なお 年齢 症状に応じ低用量投与が望ましい 低体温によるショックを起こすことがあるので 少量から投与を開始すること 年齢別投与量の目安は 1 回量として下記のとおりである 1 才以上 3 才未満 :6.25mg 3 才以上 6 才未満 :6.25~12.5mg 6 才以上 9 才未満 :12.5mg 9 才以上 12 才未満 :12.5~25mg 薬理作用プロスタグランジン合成阻害作用 - 6 -

使用例原則として ジクロフェナクナトリウム 外用薬 を 尿管結石 に対し処方した場合 当該使用事例を審査上認める 使用例において審査上認める根拠薬理作用が同様と推定される その他参考資料等尿路結石症診療ガイドライン ( 第 2 版 )( 日本泌尿器科学会 日本泌尿器内視鏡学会 日本尿路結石症学会 ) - 7 -

301 ゲムシタビン塩酸塩 ( 泌尿器科 7) 標榜薬効 ( 薬効コード ) 代謝拮抗剤 (422) 平成 27 年 2 月 23 日新規 成分名ゲムシタビン塩酸塩 注射薬 主な製品名ジェムザール ゲムシタビン 他後発品あり 承認されている効能 効果非小細胞肺癌 膵癌 胆道癌 尿路上皮癌 手術不能又は再発乳癌 がん化学療法後に増悪した卵巣癌 再発又は難治性の悪性リンパ腫 承認されている用法 用量 1 非小細胞肺癌 膵癌 胆道癌 尿路上皮癌 がん化学療法後に増悪した卵巣癌 再発又は難治性の悪性リンパ腫の場合通常 成人にはゲムシタビンとして 1 回 1000mg/m2 を 30 分かけて点滴静注し 週 1 回投与を 3 週連続し 4 週目は休薬する これを 1 コースとして投与を繰り返す なお 患者の状態により適宜減量する 2 手術不能又は再発乳癌の場合通常 成人にはゲムシタビンとして 1 回 1250mg/m2 を 30 分かけて点滴静注し 週 1 回投与を 2 週連続し 3 週目は休薬する これを 1 コースとして投与を繰り返す なお 患者の状態により適宜減量する 薬理作用 DNA 合成阻害作用 使用例原則として ゲムシタビン塩酸塩 注射薬 を 転移を有する胚細胞腫 精巣がん に対し二次化学療法として静脈内にオキサリプラチン又はパクリタキセルと併用投与した場合 当該使用事例を審査上認める 使用例において審査上認める根拠薬理作用が同様と推定される その他参考資料等 1 NCCN ガイドライン 2012(National Complehensive Cancer Network) - 8 -

2 精巣腫瘍診療ガイドライン 2009 年版 ( 日本泌尿器科学会 ) - 9 -

302 ドセタキセル水和物 ( 泌尿器科 8) 標榜薬効 ( 薬効コード ) 抗腫瘍性植物成分製剤 (424) 平成 27 年 2 月 23 日新規 成分名ドセタキセル水和物 注射薬 主な製品名タキソテール点滴静注用 20 mg 80 mg 他後発品あり 承認されている効能 効果 1 乳癌 非小細胞肺癌 胃癌 頭頸部癌 2 卵巣癌 3 食道癌 子宮体癌 4 前立腺癌 承認されている用法 用量 1 通常 成人に 1 日 1 回 ドセタキセルとして 60mg/m2( 体表面積 ) を 1 時間以上かけて 3~4 週間間隔で点滴静注する なお 患者の状態により適宜増減すること ただし 1 回最高用量は 75mg /m2 とする 2 通常 成人に 1 日 1 回 ドセタキセルとして 70mg/m2( 体表面積 ) を 1 時間以上かけて 3~4 週間間隔で点滴静注する なお 患者の状態により適宜増減すること ただし 1 回最高用量は 75mg /m2 とする 3 通常 成人に 1 日 1 回 ドセタキセルとして 70mg/m2( 体表面積 ) を 1 時間以上かけて 3~4 週間間隔で点滴静注する なお 患者の状態により適宜減量すること 4 通常 成人に 1 日 1 回 ドセタキセルとして 75mg/m2( 体表面積 ) を 1 時間以上かけて 3 週間間隔で点滴静注する なお 患者の状態により適宜減量すること 薬理作用安定な微小管形成による細胞分裂阻害作用 使用例原則として ドセタキセル水和物 注射薬 を 尿路上皮癌 ( 腎機能障害がある場合又は二次化学療法として使用される場合に限る ) に対し静脈内に投与した場合 当該使用事例を審査上認める - 10 -

使用例において審査上認める根拠薬理作用が同様と推定される その他参考資料等 1 膀胱癌診療ガイドライン 2009 年度版 ( 日本泌尿器科学会 ) 2 National Comprehensive Cancer Network(NCCN) Guidelines (NCCN 腫瘍学臨床診療ガイドライン )2014 年第 2 版 ( 原本 NCCN 日本語版製作 : 臨床研究情報センター監訳日本泌尿器科学会 ) - 11 -

303 クラリスロマイシン ( 小児用 )( 歯科 5) 平成 27 年 2 月 23 日新規 標榜薬効 ( 薬効コード ) 主としてグラム陽性菌 マイコプラズマに作用するもの (614) 成分名クラリスロマイシン ( 小児用 ) 内服薬 主な製品名クラリシッド ドライシロップ 10% 小児用 100mg クラリスドライシロップ 10% 小児用 クラリシッド錠 50mg 小児用 クラリス錠 50 小児用 50mg 他後発品あり 承認されている効能 効果 1 一般感染症 適応菌種 本剤に感性のブドウ球菌属 レンサ球菌属 肺炎球菌 モラクセラ ( ブランハメラ ) カタラーリス インフルエンザ菌 レジオネラ属 百日咳菌 カンピロバクター属 クラミジア属 マイコプラズマ属 適応症 1. 表在性皮膚感染症 深在性皮膚感染症 リンパ管 リンパ節炎 慢性膿皮症 2. 外傷 熱傷及び手術創等の二次感染 3. 咽頭 喉頭炎 扁桃炎 急性気管支炎 肺炎 肺膿瘍 慢性呼吸器病変の二次感染 4. 感染性腸炎 5. 中耳炎 副鼻腔炎 6. 猩紅熱 7. 百日咳 2 後天性免疫不全症候群 ( エイズ ) に伴う播種性マイコバクテリウム アビウムコンプレックス (MAC) 症 適応菌種 本剤に感性のマイコバクテリウム アビウムコンプレックス (MAC) 適応症 後天性免疫不全症候群 ( エイズ ) に伴う播種性マイコバクテリウム アビウムコンプレックス (MAC) 症 承認されている用法 用量 1< 錠 > 通常 小児にはクラリスロマイシンとして 1 日体重 1kg あたり 10~15mg ( 力価 ) を 2~3 回に分けて経口投与する - 12 -

レジオネラ肺炎に対しては 1 日体重 1kg あたり 15mg( 力価 ) を 2~3 回に分けて経口投与する なお 年齢 症状により適宜増減する < ドライシロップ > 用時懸濁し 通常 小児にはクラリスロマイシンとして 1 日体重 1kg あたり 10~15mg( 力価 ) を 2~3 回に分けて経口投与する レジオネラ肺炎に対しては 1 日体重 1kg あたり 15mg( 力価 ) を 2~3 回に分けて経口投与する なお 年齢 症状により適宜増減する 2< 錠 > 通常 小児にはクラリスロマイシンとして 1 日体重 1kg あたり 15mg( 力価 ) を 2 回に分けて経口投与する なお 年齢 症状により適宜増減する < ドライシロップ > 用時懸濁し 通常 小児にはクラリスロマイシンとして 1 日体重 1kg あたり 15mg( 力価 ) を 2 回に分けて経口投与する なお 年齢 症状により適宜増減する 薬理作用細菌の 70S のリボゾームの 50S サブユニットと結合し 蛋白合成を阻害する 使用例原則として クラリスロマイシン ( 小児用 ) 内服薬 を 歯周組織炎 顎炎 に対し処方した場合 当該使用事例を審査上認める 使用例において審査上認める根拠薬理作用が同様と推定される - 13 -