九州地区住宅市場レポート 第 3 号 平成 21 年 11 月 1 日 目次 Ⅰ 九州地区分譲マンション市場動向平成 21 年 9 月期 --------------------------- 1 Ⅱ 九州地区分譲マンション市場動向平成 21 年第 3 四半期 --------------------- 7 住宅流通新報社 福岡市中央区今泉 2 丁目 1 番 40 号ディーセント天神南 401 号電話 :092-737-5252 FAX:092-737-5222 http://www.jutakuryutu.com/
Ⅰ 九州地区分譲マンション市場動向平成 21 年 9 月期 新規供給状況 ~ 新規供給 17 棟 737 戸 福岡県福岡県を中心中心に供給供給が活発化 ~ 平成 21 年 9 月期における九州 7 県の新規分譲マンションは 計 17 棟 737 戸 前年同期比 +124 戸 (+ 20.2%) と増加 前月比でも+330 戸 (+81.1%) と大幅に増加した 最近 1 年間における新規供給戸数の平均値は597.0 戸となっており 当月は平均値を上回る比較的活発な供給状況で推移した 県別には 特に福岡県の新規供給が活発化しており 全体値を押し上げる大きな要因となった 四半期ごとの供給推移を見ると 平成 20 年以降 各四半期の新規供給数は 概ね 1,500 戸 ~2,000 戸の間で推移してきたが 21 年第 3 四半期の新規供給数は1,450 戸と1,500 戸を下回る水準にとどまっており 最近では最も供給戸数の少ない四半期となった 県別新規供給推移 ( 単位 : 戸 ) 発売年月 福岡県 佐賀県 長崎県 熊本県 大分県 宮崎県 鹿児島県 合計 20 年 9 月 202 50 96 164 101 613 20 年 10 月 512 13 127 652 20 年 11 月 671 170 97 938 20 年 12 月 286 71 357 21 年 1 月 225 98 31 62 26 26 468 21 年 2 月 118 72 63 253 21 年 3 月 709 69 39 224 1041 21 年 4 月 77 3 114 78 272 21 年 5 月 561 48 32 69 171 881 21 年 6 月 785 51 836 21 年 7 月 236 70 306 21 年 8 月 326 20 61 407 21 年 9 月 449 121 167 737 月平均 396.7 33.7 88.0 105.6 55.6 48.0 101.1 597.0 ( 戸 ) 3,500 3,000 2,500 2,000 新規供給戸数推移 ( 四半期別 ) 1,500 1,000 500 0 19 年第 1 四半期 19 年第 2 四半期 19 年第 3 四半期 19 年第 4 四半期 20 年第 1 四半期 20 年第 2 四半期 20 年第 3 四半期 20 年第 4 四半期 21 年第 1 四半期 21 年第 2 四半期 21 年第 3 四半期 住宅流通新報社平成 21 年 11 月 1 日 1
Ⅰ 九州地区分譲マンション市場動向平成 21 年 9 月期 新規物件特性 ~4 年ぶりぶり 桜坂桜坂 の新規新規 MJR 桜坂二丁目 人気集人気集める ~ 九州 7 県における9 月の新規マンションは 17 棟 737 戸 戸数は前年 前月とも上回り 活発化してきていることを示した 9 月の新規マンションで注目されるのが 中央区桜坂の MJR 桜坂二丁目 ( 事業主 : 九州旅客鉄道 販売 : 福岡プロパティエージェント 33 戸 145.0 万円 / 坪 ) 発売初月の契約率が約 7 割と好調なスタートを切っている 桜坂地区では H17 年の グランフォーレ桜坂 以来約 4 年ぶりの新規供給であることや前面道路が拡幅され 細い坂道が多い周辺地区の中では開放感がある立地であること 緑に囲まれた風致地区に隣接していることなどの住環境 経済性 環境性 防犯性 耐久性などに配慮した企画 自由間取り設計導入 採光 通風重視の 3 棟構成などと価格のバランスが良いことが人気を集めた要因と考えられる 西向きや東向きの独立棟 5000 万円超の高額住戸は早くから申し込みが入っている ~ シーサイド百道百道でタワーマンションスタート ~ 計画中だった積水ハウス 三菱地所共同の29F 建 グランドメゾン百道浜オーシャン & フォレスト ( 全 212 戸 ) の第 1 期の販売が開始された 1 期単価 194.2 万円 初月契約は 2 割 敷地が森と丘 眺望重視の構造企画が特長 11 月以降販売を本格化していくようだが 億ション住戸もあり今後の動向を注目したい ~ 熊本市 駅周辺再開発事業駅周辺再開発事業のランドマークランドマーク ザ 熊本熊本タワータワー 始動 ~ 大和システム セイキョウホーム ジョイントコーポレーション共同の35F 建 ザ 熊本タワー ( 全 225 戸 ) の1 期販売が開始 企画は 森ビル都市企画 1 期単価 121.6 万円 億ション住戸を企画するなど 熊本市内では 久しぶりの大型高額マンションが登場した 1 期は 6 割が契約済みであり 好調なスタートが切れているとみられる ~ 長崎市 マリモマリモの ポレスタータワーポレスタータワー出島水辺出島水辺の森 が好調好調スタート ~ マリモの ポレスタータワー出島水辺の森 ( 全 112 戸 )1 期の販売を正式に開始した 初月に7 割を売り 好調なスタートを切っている 1 期単価 140.9 万円 高額ながら立地の希少性に人気が集まっている 既存物件特性再販情報 日選開発 ペルル志免中央セリーズ をアライアンスが買い取り 近々再販される 再販用の物件が無くなってきた感があるが まだまだあるようた 住宅流通新報社平成 21 年 11 月 1 日 2
Ⅰ 九州地区分譲マンション市場動向平成 21 年 9 月期 契約状況 ~ 総契約戸数 720 戸 前年比 3.0 3.0%~ 平成 21 年 9 月期における総契約戸数は720 戸 前年比 22 戸 ( 3.0%) と若干の減少 前月比では +240 戸 +50.0% と大幅に増加しており ここ最近では最低の水準であった前月や前々月の水準から 月間平均契約戸数 658.2 戸を上回る水準まで回復した 県別にみると 九州地区で最も市場規模が大きい福岡県では 20 年 9 月以降約 1 年間の月平均総契約戸数は約 400 戸 当月は平均を上回る水準となっており やや持ち直す気配を見せている そのほかの県では 新規供給が行われた長崎県や熊本県では平均値を上回る契約戸数となっているが 新規供給がなかった佐賀県 大分県 鹿児島県の 3 県では平均値を下回るやや低調な水準で推移した また 新規物件の契約状況では 供給 737 戸に対し 238 戸が契約済みとなっており 初月契約率は32.3% 依然として低水準で推移している 県別総契約戸数推移 ( 単位 : 戸 ) 発売年月 福岡県 佐賀県 長崎県 熊本県 大分県 宮崎県 鹿児島県 合計 20 年 9 月 367 60 52 106 99 12 46 742 20 年 10 月 457 22 23 33 36 3 86 660 20 年 11 月 447 42 61 64 42 19 40 715 20 年 12 月 341 9 13 24 55 9 30 481 21 年 1 月 403 48 79 55 61 32 60 738 21 年 2 月 323 83 45 47 92 7 36 633 21 年 3 月 567 23 51 116 46 30 81 914 21 年 4 月 287 27 139 30 34 7 47 571 21 年 5 月 372 33 47 74 60 14 115 715 21 年 6 月 554 12 29 49 28 1 112 785 21 年 7 月 286 9 18 25 11 15 39 403 21 年 8 月 335 8 39 18 19 5 56 480 21 年 9 月 469 9 98 74 12 13 45 720 月平均 400.6 29.6 53.4 55.0 45.8 12.8 61.0 658.2 ( 戸 ) 3,500 総契約戸数推移 ( 四半期別 ) 3,000 2,500 2,000 1,500 1,000 500 0 19 年第 1 四半期 19 年第 2 四半期 19 年第 3 四半期 19 年第 4 四半期 20 年第 1 四半期 20 年第 2 四半期 20 年第 3 四半期 20 年第 4 四半期 21 年第 1 四半期 21 年第 2 四半期 21 年第 3 四半期 住宅流通新報社平成 21 年 11 月 1 日 3
Ⅰ 九州地区分譲マンション市場動向平成 21 年 9 月期 在庫状況 ~21 年 9 月末在庫数 4,836 戸 前年比 15.3 15.3%~ 九州 7 県の21 年 9 月末の在庫数は4,836 戸 前年比 876 戸 ( 15.3%) と減少 前月比でも 114 戸 ( 2.3%) と微減した 過去約 1 年間の動きを見ると 20 年 11 月の5,914 戸をピークに在庫は縮 小傾向にあったが 21 年 4 月の4,944 戸を底に 以後数ヶ月はやや増加する動きを見せるなど 下 げ止まりの気配を示した しかしながら 当月は3ヶ月連続の在庫減少となっており 過去約 1 年 間でも最低水準まで縮小している 県別に前年比をみると 増加しているのは長崎県と鹿児島県のみ そのほかの県はいずれも減 少しており 特に佐賀県や大分県で大幅な減少率となっている 県別在庫数推移 発売年月 福岡県 佐賀県 長崎県 熊本県 大分県 宮崎県 鹿児島県 合計 20 年 9 月 3,494 384 255 599 472 176 332 5,712 20 年 10 月 3,549 362 232 553 449 173 373 5,691 20 年 11 月 3,773 320 341 586 407 154 333 5,914 20 年 12 月 3,718 311 328 562 352 145 374 5,790 21 年 1 月 3,540 239 347 538 353 139 340 5,496 21 年 2 月 3,335 156 374 491 324 132 304 5,116 21 年 3 月 3,477 133 392 375 317 102 447 5,243 21 年 4 月 3,267 109 367 345 283 95 478 4,944 21 年 5 月 3,456 124 352 340 223 81 534 5,110 21 年 6 月 3,687 112 323 291 195 80 473 5,161 21 年 7 月 3,637 71 305 266 184 135 434 5,032 21 年 8 月 3,619 63 286 248 165 130 439 4,950 21 年 9 月 3,468 54 309 341 153 117 394 4,836 前年比 -0.7% -85.9% 21.2% -43.1% -67.6% -33.5% 18.7% -15.3% ( 戸 ) 8,000 在庫数推移 7,000 6,000 5,000 4,000 19 年第 1 四半期 19 年第 2 四半期 19 年第 3 四半期 19 年第 4 四半期 20 年第 1 四半期 20 年第 2 四半期 20 年第 3 四半期 20 年第 4 四半期 21 年第 1 四半期 21 年第 2 四半期 21 年第 3 四半期 住宅流通新報社平成 21 年 11 月 1 日 4
Ⅰ 九州地区分譲マンション市場動向平成 21 年 9 月期 九州 7 県需給推移 新規供給 ( 戸 ) 総契約戸数 ( 戸 ) うち新規契約戸数 ( 戸 ) 新規契約率 在庫数 ( 戸 ) 19 年第 1 四半期 3,151 2,922 1,262 40.1% 7,272 19 年第 2 四半期 3,281 2,770 1,252 38.2% 7,783 19 年第 3 四半期 2,635 2,649 1,084 41.1% 7,769 19 年第 4 四半期 1,751 2,213 654 37.4% 7,295 20 年第 1 四半期 2,169 2,700 829 38.2% 6,699 20 年第 2 四半期 2,035 2,316 717 35.2% 6,265 20 年第 3 四半期 1,659 2,109 556 33.5% 5,712 20 年第 4 四半期 1,947 1,856 753 38.7% 5,790 21 年第 1 四半期 1,762 2,285 592 33.6% 5,243 21 年第 2 四半期 1,989 2,071 744 37.4% 5,161 21 年第 3 四半期 1,450 1,603 515 35.5% 4,836 平成 21 年 9 月期 県別需給動向 供給戸数 契約戸数 期末残在庫 うち新規 うち新規 完成在庫 完成在庫率 ( 戸 ) ( 棟 ) ( 戸 ) ( 戸 ) ( 戸 ) ( 戸 ) ( 戸 ) (%) 福岡県 4,068 12 449 469 125 131 3,468 1,472 42.4% 佐賀県 63 9 54 38 70.4% 長崎県 407 2 121 98 68 309 123 39.8% 熊本県 415 3 167 74 45 341 144 42.2% 大分県 165 12 153 119 77.8% 宮崎県 130 13 117 66 56.4% 鹿児島県 439 45 394 83 21.1% 合計 5,687 17 737 720 238 131 4,836 2,045 42.3% 数値は 販売中止等による在庫除外数を示す 計画物件動向 9 月新たに計画として公表した実需物件は 福岡県内で ( 仮 ) コアマンション塩原 (125 戸 ) の1 棟 ユニカが久しぶりに計画を公表 事業主動向 ~10 社中 6 社が活発活発な動き ~ 九州 7 県 H21 年上期販売実績上位 10 社のその後の動向を追ってみる 1 穴吹工務店 : 新規供給なし 在庫中心の動き 2 九州旅客鉄道 :MJR 桜坂二丁目 9 月発売 好調な滑り出し 引き続き活発 3 新栄住宅 : 新規発売物件なし 各種キャンペーン開催 販売活発 住宅流通新報社平成 21 年 11 月 1 日 5
Ⅰ 九州地区分譲マンション市場動向平成 21 年 9 月期 4 大英産業 : サンパーク浅生レジデンツァ 9 月発売 活発 5あなぶき興産九州 : 長崎平野町マンション 堅調な売れ行き 6 第一交通産業 :7 月新規発売後 一息 7 大和ハウス工業 : 九電不動産との共同事業 平尾浄水マンション 9 月 発売 小倉タワーマンション準備進む 8 西日本鉄道 :9 月 香住ヶ丘マンション2 期発売 箱崎で計画中の2 棟発売やや延びている 9 穴吹興産 : 八代で新規発売 10 本多産建 : 依然販売物件なく 新規予定もない状況 など 10 社中 新規供給など 6 社が引き続き活発な動きを示している その他 ~ 福岡地区で 500 戸近くがくが新規供給予定 ~ 大京 ザ ライオンズ百道 販売開始 栄泉不動産の ロイヤルアーク九大学研都市駅前 が西武ハウスによって モントーレ九大学研都市駅前 としていよいよ販売開始された その他 既存の期別販売を含め 福岡地区で 500 戸近くが新規に供給 北九州地区でも 九鉄ジェイライフが戸畑で2 棟 大和ハウスのタワーマンション など 5 物件と活発 九州各地で新規発売があり 9 月に引き続き供給が活発化している 住宅流通新報社平成 21 年 11 月 1 日 6
21111 7 21 3 79 7 1,450 1,659 12.6 21 2 27.1 1,011 +23.7 0 50 141 +46.9 167 36.3 0 181 70 39.1 61 55.8 69.7 2 7 1,603 2,109 24.0 21 2 22.6 1,090 8.7 26 77.8 155 +43.5 117 47.5 42 79.5 33 68.3 140 15.2 68.0 24.2 26.6 21 2 28.6 515 556 7.4 21 2 30.8 35.5 33.5 +2.0 21 2 5.3
21111 8 7 219 4,836 5,712 15.3 21 2 6.3 2,045 2,858 28.4 21 2 15.0 42.3 10 15 3,468 0.7 54 85.9 309 +21.2 341 43.1 153 67.6 117 33.5 394 +18.7 71.7 2 77.8 70.4 56.4 5 7 80.66 +5.0 3,137.9 3.6 128.6 +2.6 139.0 0.4 104.7 +9.4 97 4.7 131.6 +5.9 112.5 10.2 104.0 6.2 104.8 7.4 139.9 +3.7 219 1011 2119 5,201 5,863 11.3 5,959 7,125 16.4 1734 1986 20 4 1947 1856 21 4 2610 3023
21111 9 21 3 7 371,450 209 12.6 194 23.7 45 46.9 2 539 27.1 21 3 1,603 506 24.0 468 22.6 21 3 24.2 26.6 2.4 28.6 4.4
21111 10 21 3 515 35.5 41 2.0 229 1.9 7 21 3 4,836 876 15.3 325 6.3 21 3 2,045 42.3
172 21111 11
21111 12
21111 13 21 3 291,128 145 11.4 40 222 51/3 128 24.3 21 3 1,235 344 21.8 6 91.1 60/0 310 20.1 21 3 25.4 28.0 2.6 29.3 3.9 21 3 415 36.8 432 33.9 2.9 518 39.6 21 3 3,533 528 13.0 199 5.3 3
21111 14 21 3 45.7 2.1 2.3 21 3 100 77.2 55.6 12.1 39.1
21111 15
21 1 3 19 3,137.9 128.6 / 3.2 2.6 12.8 / 21 3 7 21 3 371,450 94 16,900 112 194.6 / 29 (32 ) 100 4 85.7 75.0 66.7 211 4 36 31 21111 16
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