2012/07/27 2 目次 1. 会社概要 2. 品質監理室 3.ANA IT 部門標準化の取り組み 4. 外部審査 5. 内部監査 6. 外部監査 7. 今後にむけて

Similar documents
品質マニュアル(サンプル)|株式会社ハピネックス

<90528DB88EBF96E2955B2E786C73>

目次 4. 組織 4.1 組織及びその状況の理解 利害関係者のニーズ 適用範囲 環境活動の仕組み 3 5. リーダーシップ 5.1 経営者の責務 環境方針 役割 責任及び権限 5 6. 計画 6.1 リスクへの取り組み 環境目標

目次 1. 一般 目的 適用範囲 参照文書 用語及び定義 内部監査 一般 内部監査における観点 内部監査の機会 監査室

ISO 9001:2015 から ISO 9001:2008 の相関表 JIS Q 9001:2015 JIS Q 9001: 適用範囲 1 適用範囲 1.1 一般 4 組織の状況 4 品質マネジメントシステム 4.1 組織及びその状況の理解 4 品質マネジメントシステム 5.6 マネジ

<4D F736F F D20939D8D87837D836A B B816996E BB8DEC8F8A816A F90BB8DEC E646F63>

ISO9001:2015内部監査チェックリスト

ISO19011の概要について

ISO 9001:2015 改定セミナー (JIS Q 9001:2015 準拠 ) 第 4.2 版 株式会社 TBC ソリューションズ プログラム 年版改定の概要 年版の6 大重点ポイントと対策 年版と2008 年版の相違 年版への移行の実務

授業計画書

<4D F736F F F696E74202D2091E6368FCD5F95F18D908B7982D D815B >

PowerPoint プレゼンテーション

Microsoft PowerPoint - メイテツコム事例(掲載用)

内部統制ガイドラインについて 資料

Microsoft Word - con 監査チェックリスト QMR

16年度第一回JACB品質技術委員会

JIS Q 27001:2014への移行に関する説明会 資料1

情報及び情報システムの特性

Microsoft Word EMS i47-48.\.....j+.doc

SJAC規格の作成及び発行手順

医師主導治験取扱要覧

PowerPoint プレゼンテーション

FSMS ISO FSMS FSMS 18

Microsoft Word - ISO 9001要求事項のエッセンス 改 国府保周

J-SOX 自己点検評価プロセスの構築

ISO9001:2015規格要求事項解説テキスト(サンプル) 株式会社ハピネックス提供資料

<4F F824F B4B8A B818E968D802E786C73>

どのような便益があり得るか? より重要な ( ハイリスクの ) プロセス及びそれらのアウトプットに焦点が当たる 相互に依存するプロセスについての理解 定義及び統合が改善される プロセス及びマネジメントシステム全体の計画策定 実施 確認及び改善の体系的なマネジメント 資源の有効利用及び説明責任の強化

8. 内部監査部門を設置し 当社グループのコンプライアンスの状況 業務の適正性に関する内部監査を実施する 内部監査部門はその結果を 適宜 監査等委員会及び代表取締役社長に報告するものとする 9. 当社グループの財務報告の適正性の確保に向けた内部統制体制を整備 構築する 10. 取締役及び執行役員は

内部監査業務指示書

2011年度 九州航空株式会社 「安全報告書」

スキル領域 職種 : マーケティング スキル領域と MK 経済産業省, 独立行政法人情報処理推進機構

SGEC 附属文書 理事会 統合 CoC 管理事業体の要件 目次序文 1 適用範囲 2 定義 3 統合 CoC 管理事業体組織の適格基準 4 統合 CoC 管理事業体で実施される SGEC 文書 4 CoC 認証ガイドライン の要求事項に関わる責任の適用範囲 序文

組織内CSIRT構築の実作業

スキル領域 職種 : ソフトウェアデベロップメント スキル領域と SWD 経済産業省, 独立行政法人情報処理推進機構

4.7.4 プロセスのインプットおよびアウトプット (1) プロセスへのインプット情報 インプット情報 作成者 承認者 備 考 1 開発に関するお客様から お客様 - の提示資料 2 開発に関する当社収集資 リーダ - 料 3 プロジェクト計画 完了報 リーダ マネージャ 告書 ( 暫定計画 ) 4

よくお聞きする内部監査の課題 課題 1 毎年 同じチェックリスト ( 同じ質問 ) 課題 2 内部監査への積極的関与が乏しい 課題 3 形式的で 実用的でない ( 審査のためのもの ) 課題 4 あら探しになっている 課題 5 質問が抽象的でわかりにくい 課題 6 文書と記録ばかり求める課題 7 不

第 5 部 : 認定機関に対する要求事項 目次 1 目的 IAF 加盟 ISO/IEC 認定審査員の力量 連絡要員... Error! Bookmark not defined. 2 CB の認定

<4D F736F F D F815B B E96914F92B28DB8955B>

目 次 1. 適用範囲 P4 2. 引用規格 P5 3. 用語及び定義 P5 4. 組織の状況 P6 4.1 組織及びその状況の理解 P6 4.2 利害関係者のニーズ及びと期待の理解 P6 4.3 環境マネジメントシステムの適用範囲の決定 P6 4.4 環境マネジメントシステム P6 5. リーダー

Microsoft Word - 評価規準v4.0.docx

9100 Key Changes Presentation

Microsoft Word - con 監査チェックリスト EMR

<4D F736F F D2095B68F E838A F939D8D8794C55F>

IATF16949への移行審査

4.4 マネジメントシステム プロセス 5 リーダーシップ 5.1 リーダーシップ コミットメント 組織の状況を考慮し リスク ( 不確かさに影響 ) 及び機会 ( 何かをするのによい時期 ) として取り組むことを決定した情報から適用範囲に含まれていない範囲が存在していませんか恣意的に限定した適用範

( 様式第 6) 病院の管理及び運営に関する諸記録の閲覧方法に関する書類 病院の管理及び運営に関する諸記録の閲覧方法 計画 現状の別 1. 計画 2. 現状 閲 覧 責 任 者 氏 名 閲 覧 担 当 者 氏 名 閲覧の求めに応じる場所 閲覧の手続の概要 ( 注 ) 既に医療法施行規則第 9 条の

ISMS情報セキュリティマネジメントシステム文書化の秘訣

2011年度システム監査用語研究プロジェクト報告

はじめに 個人情報保護法への対策を支援いたします!! 2005 年 4 月 個人情報保護法 全面施行致しました 個人情報が漏洩した場合の管理 責任について民事での損害賠償請求や行政処分などのリスクを追う可能性がござい ます 個人情報を取り扱う企業は いち早く法律への対応が必要になります コラボレーシ

15288解説_D.pptx

<4D F736F F D D A2E8A4F959488CF91F590E682CC8AC493C295FB96402E646F63>

CSR(企業の社会的責任)に関するアンケート調査結果《概要版》

[ 指針 ] 1. 組織体および組織体集団におけるガバナンス プロセスの改善に向けた評価組織体の機関設計については 株式会社にあっては株主総会の専決事項であり 業務運営組織の決定は 取締役会等の専決事項である また 組織体集団をどのように形成するかも親会社の取締役会等の専決事項である したがって こ

図表 11に都道府県別取得件数 ( 上位 10 位 ) を 図表 12に産業分野別取得件数 ( 上位主要産業分野 ) を 図表 13に産業分野別取得件数の推移を示します 産業分野別件数 ( 図表 12) では最も多いのが 建設 の15,084 件 次いで 基礎金属 加工金属製品 の6,434 件 電

スライド 1

恣意的に限定した適用範囲になっていませんか 主力サイトは適用範囲外になっていませんか ( 当該サイト活動を適用範囲外することにより経営的に大きな影響を受けていませんか ) 環境マネジメントシステムの意図した成果 ( 箇条 4.1) に影響する部門 部署を除外していませんか 適用範囲に含まれるサイトと

<4D F736F F F696E74202D208A778F4B8ED28EE593B18C5E E6D92CA816A8EF68BC68C7689E68F912E707074>

6 当社は 反社会的勢力に対しては一切の関係をもたず 不当要求を受けた場合等の 事案発生時には 総務部を対応統括部署として警察および顧問弁護士等と連携し毅然とした態度で対応する (2) 取締役の職務の執行に係る情報の保存及び管理に関する体制 1 当社は 取締役の職務の執行に関する情報 ( 株主総会議

第 3 章 保険募集管理態勢の整備と内部監査 法令等遵守態勢の確認検査用チェックリスト とは別に 保険募集管理態勢の確認検査用チェックリスト により検証する構成がとられています これは 保険募集に関する法令等遵守の重要性が高く また 着目すべきポイントが多岐に渡っていることを反映したものとも考えられ

Microsoft PowerPoint - ISO9001規格要求事項の理解

何故 2 つの規格としたのですか (IATF 16949:2016 及び ISO 9001:2015)? 2 つの規格となると 1 つの規格の場合より, 読んで理解するのが非常に難しくなります 1 まえがき 自動車産業 QMS 規格 IATF と ISO との間で,IATF を統合文書と

説明項目 1. 審査で注目すべき要求事項の変化点 2. 変化点に対応した審査はどうあるべきか 文書化した情報 外部 内部の課題の特定 リスク 機会 利害関係者の特定 QMS 適用範囲 3. ISO 9001:2015への移行 リーダーシップ パフォーマンス 組織の知識 その他 ( 考慮する 必要に応

< E9197BF C C A88D5C BA492CA29817A C982A882AF82E98FEE95F1835A834C A CE8DF4834B BD82BD82AB91E4816A5F34325F E977095D E786C7

内部監査員の役割 進め方の チェックリストについて みはら歯科矯正クリニック内部監査員歯科衛生士 高島佳枝

4 研修について考慮する事項 1. 研修の対象者 a. 職種横断的な研修か 限定した職種への研修か b. 部署 部門を横断する研修か 部署及び部門別か c. 職種別の研修か 2. 研修内容とプログラム a. 研修の企画においては 対象者や研修内容に応じて開催時刻を考慮する b. 全員への周知が必要な

第三者による品質証明制度について 参考資料 Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism

Microsoft PowerPoint  講演資料.pptx

スライド 1

Microsoft PowerPoint - WG3†ı

文書管理番号

Microsoft PowerPoint - 配布用資料.ppt

大規模災害等に備えたバックアップや通信回線の考慮 庁舎内への保存等の構成について示すこと 1.5. 事業継続 事業者もしくは構成企業 製品製造元等の破綻等により サービスの継続が困難となった場合において それぞれのパターン毎に 具体的な対策を示すこと 事業者の破綻時には第三者へサービスの提供を引き継

文書管理規程 1.0 版 1

変更履歴 バージョン日時作成者 変更者変更箇所と変更理由 RIGHTS R ESER VED. Page 2

Microsoft Word - IRCA250g APG EffectivenessJP.doc

要求仕様管理テンプレート仕様書

(1 燃費届出適正化のための施策 (23 項目の内 12 項目が該当 今回の不正事案を再び起こさせないため 不正に関係した者を異動させ 正しい測定方法を実行できる体制と計測およびデータ処理のプロセスを見直しました 更に 人的な操作で不正な処理ができる要因を排除するため データ処理の自動化システムの導

5. 文書類に関する要求事項はどのように変わりましたか? 文書化された手順に関する特定の記述はなくなりました プロセスの運用を支援するための文書化した情報を維持し これらのプロセスが計画通りに実行されたと確信するために必要な文書化した情報を保持することは 組織の責任です 必要な文書類の程度は 事業の

品質マニュアル

目 次 1. 適用範囲 P4 2. 引用規格 P5 3. 用語及び定義 P5 4. 組織の状況 P7 4.1 組織及びその状況の理解 P7 4.2 利害関係者のニーズ及び期待の理解 P7 4.3 個人情報保護マネジメントシステムの適用範囲の決定 P7 4.4 個人情報保護マネジメントシステム P7

NEC CSR レポート 2016 CSR 経営ガバナンス社会環境 全社の管理体制 個人情報保護管理者 個人情報保護マネジメントシステムの実施及び運用に関する総括的な責任及び権限を持つ者 ( 特定個人情報保護責任者を兼ねる ) 特定個人情報保護責任者 特定個人情報の取り扱いに関する責任および権限を

15 変更管理

統合化の概要次回の改訂時迄には ISO D Guide83 に沿って整合性を図った 要求事項の定義 要求事項タイトル 要求事項の順番 そして定期的な適切性や妥当性有効性等の強化を含む見直しによって追加補充や変更点への対応を含めた対応が必要とされるが 統合化の構成の概要は 以下の通りススムパートナーズ

エ事務部門 (9) 利用者 教職員 学生等及び臨時利用者で 本学情報システムを利用する者をいう (10) 教職員 本学に勤務する常勤又は非常勤の教職員 ( 派遣職員を含む ) をいう (11) 学生等 本学学則に定める学部学生 大学院学生 大学院研究生 科目等履修生及び聴講生 等をいう (12) 臨

自己点検・評価表

第16部 ソフトウェア・プロセスの改善

PowerPoint Presentation

018QMR 品質計画書作成規程161101

項目記載事項必須 1.4 非機能性 更新業務仕様書の 3-4 非機能要件 を踏まえ 提案するシステムに関して 基本的な考え方や方針 アピールポイント等を簡潔かつ明瞭に記述すること 3-4 非機能要件 の (1) から (4) に区分し すべての項目について記述すること 1.5 他システム連携 更新業

ISO9001やさしい規格解釈

実地審査チェックリスト (改 0) QA-057_____

DumpsKing Latest exam dumps & reliable dumps VCE & valid certification king

大塚製薬(株)佐賀工場

WBS テンプレート 2009/8/4 NO 作業項目 計画分析設計開発 SA UI SS PS PG PT テスト IT ST 運用 OT 保守 OM 作業概要 成果物 計画 プロジェクト編成 * プロジェクト責任者 メンバー ( システム部門 現場部門 外

専門家の関わる企業が対象となることから 母集団の企業は国内の平均的な企業というよりも セキュ リティマネジメントに関して比較的意識の高い企業と推定されます 対象組織の産業分野

はじめに本学情報セキュリティポリシーは, 国立情報学研究所 (NII) で公開されている高等教育機関における情報セキュリティポリシーのサンプル規程集を基に策定している サンプル規程集は, 政府機関統一基準を踏まえ, 各機関の事情に合わせて作成する際の具体的な参考として役立つよう, 大学に適した標準的

Microsoft PowerPoint - Personal Software Process (PSP)の実施の定着化

レジリエンスの取り組みに 関わるディスカッション

Transcription:

ANA IT 部門品質向上への取り組み チェックポイントレビュー 内部監査 外部監査の取り組みについて 2012 年 7 月 27 日全日空システム企画株式会社品質監理室

2012/07/27 2 目次 1. 会社概要 2. 品質監理室 3.ANA IT 部門標準化の取り組み 4. 外部審査 5. 内部監査 6. 外部監査 7. 今後にむけて

1. 会社概要 2012/07/27 3 会社概要 会社名 : 全日空システム企画株式会社 (ASP) 設立 :1986 年 8 月資本金 :5250 万円従業員数 :773 名 (2012 年 4 月 1 日現在 ) 本社 : 大田区羽田空港羽田事業所 : 大田区東糀谷売上高 :203 億円 (2011 年 3 月期 ) 株主 : 全日本空輸株式会社事業内容 : コンサルティングシステムインテグレーションサービス受託ソフトウェア開発 ASP( アプリケーションサービスプロバイダ ) 情報システム保守運用サービスソフトウェアプロダクト仕入販売

1. 会社概要 2012/07/27 4 組織図

2. 品質監理室 2012/07/27 5 品質監理室 ANA グループ IT 部門 ( 業務プロセス改革室 ACC ASP) の品質方針に基づく品質マネジメントシステムの運営およびセキュリティマネジメントシステムの運営を主管し 全社横断的なマネジメントを行うことで 最高経営層を補佐し 各部に対し機能的指示や支援及び助言を行う また 標準化活動の推進計画策定 実施 標準化推進関連部署との整合性確保 調整を行う 品質監理業務 1. 品質方針 目標の策定 管理 評価 2. 品質マネジメントシステムの策定 運用 監査 改善 3. システム標準ガイドライン運用ルール策定 監査 改善 4. 生産性指標及び 品質管理指標の策定 分析 評価 改善 5. 生産性向上 品質向上に関する諸施策立案 推進 分析 評価 ( 品質マネジメントレビュー ) 6. 品質マネジメントシステムに関する教育計画立案及び推進 7. 品質監査計画立案及び推進 8. 品質審査 (CP レビュー /QA レビュー ) の運営 9. 顧客満足に関する調査 分析 施策立案 推進 10. ANA セキュリティポリシーに基づくセキュリティ方針の策定 11. セキュリティ基準の策定 監査 改善 12. セキュリティマネジメントシステムの策定 運用 監査 改善 13. セキュリティインシデントの総括管理 14. セキュリティ維持向上に関する諸施策立案 推進 15. 全社情報共有化に関する諸施策立案 推進 16. 情報セキュリティ委員会の運営 17. IT 全般統制監査対応 ( 窓口 監査準備 実施支援 是正支援 ) 18. 全社品質関連情報の共有化に関する諸施策立案 推進 19. IT ガバナンスプロセスの標準化推進 ( 構築 展開 維持 ) 標準化統括業務 1. 標準化活動の統括 管理 ( 計画策定 推進 管理 評価 ) 2. 開発業務プロセスの標準化推進 ( 構築 展開 遡及 維持 適用支援 ) 3. 開発業務プロセスに関わる教育の実施 4. 標準化啓発に関する諸施策立案 推進 5. 標準化活動の分析 評価 改善

3.ANA IT 部門標準化の取り組み 2012/07/27 6 標準化への歩み 経緯 2007 年の大規模システム障害がきっかけ 根本的な問題の分析 と 抜本的な課題解決の検討 を開始 ANA/ASP 一体となっての改革 バックアップシステム / 通信技術面の強化 / 組織面の強化 品質 標準化推進組織の設置 品質強化を目的に 業務アプリケーションの開発標準化 インフラ共通 統合化 統合運用基盤の整備を行う 標準 IT 資産の整備と推進 IT 推進プロセスの整備と推進 IT ガバナンス 品質 標準化監理 内部審査 / 外部審査 ( チェックポイントレビュー )/ 内部監査 / 外部監査 IT アーキテクチャ ( ドキュメント ) の整備 IT アーキテクチャ ( システム ) の整備

3.ANA IT 部門標準化の取り組み 2012/07/27 7 審査と監査 標準化の取り組みの中で 審査 と 監査 の定義を整理した 内部審査 プロジェクト内レビュー 外部審査 CP( チェックポイント ) レビュー QA( 見積 ) レビュー 内部監査 ISO9001( 品質マニュアル ) からの継承 開発業務内部監査 運用業務内部監査 外部監査 ISO9001( 品質マニュアル ) からの継承 品質 標準化監理プロセスに対しての外部監査機関による外部監査

4. 外部審査 2012/07/27 8 CP( チェックポイント ) レビューとは CP レビューは システム開発における品質審査を目的とし 成果物 プロセス ( チェックリスト ) を審査する セミナー当日ご紹介します CP レビュー実施工程 実施タイミング 対象ドキュメント 確認ポイントなどを説明します

4. 外部審査 2012/07/27 9 CP レビュー実施体制 セミナー当日ご紹介します 体制図について説明します

4. 外部審査 2012/07/27 10 CP レビュー実施方法 年度計画 経営会議 事務局 レビュー案件候補抽出 事前指摘 議事録結果報告書 対応状況の確認 日程調整 CP レビュー プロジェクト レビュー対象ドキュメント提出 完成版でなくともよい 直してしまう人もいます 対応 -2W -3d -1d 0d +2W

4. 外部審査 2012/07/27 11 CP レビュー実施状況 CP レビュー件数 備考 2008Q4 8 CP レビュー開始 2009Q1 7 2009Q2 6 2009Q3 5 2009Q4 9 2010Q1 12 2010Q2 9 2010Q3 22 2010Q4 8 2011Q1 23 2011Q2 20 2011Q3 16 2011Q4 19 2012Q1 27 2012 年 6 月 30 日現在 レビュー対象案件選定基準 1 スケジュール 予算 体制に懸念が想定される案件 2 業務影響範囲が大きい大規模案件 ( 目安として開発規模が 1 億円以上 ) 3 大幅なインフラ構成変更を伴う案件 ベースとなる技術が変更となるシステム再構築案件 4 セキュリティ上の考慮が必要となる案件 5 開発工程に当社 ASP が直接関わらない案件 (ANA 直案件 ) 6 審査事務局が必要と判断した案件 7 プロジェクトからレビュー依頼のあった案件 8ASP 社内案件 (ASP 内部で CP レビュー実施 ) 上記対象から 選定する

5. 内部監査 2012/07/27 12 監査対象 外部監査内部監査 外部監査 QMS QMS ASP 品質マニュアル 品質 標準化監理プロセス推進規程 内部監査 上流工程 開発業務 運用業務 上流工程 開発業務 運用業務 ~2009 年までの 外部監査 / 内部監査の範囲 外部監査も内部監査と同様の範囲を監査した 注 ) 当時の QMS( 品質マニュアル ) に上流工程と運用業務が含まれていなかったため 両監査の対象から除外されていた 新 QMS では 上流 運用も対象範囲に含めた 2010 年度から 外部監査と内部監査は監査対象を分けた 内部監査は 開発 / 運用業務の遵守事項を監査する 外部監査は QMS( 品質 標準化監理プロセス ) を監査する

5. 内部監査 2012/07/27 13 ISO 9001 経緯 1999 年 ISO9001 取得に合わせ 内部監査開始 内部監査員の教育 訓練 監査員任命 ASP 品質マニュアルに従った内部監査の実施 年 2 回実施 内部監査実施内容 品質記録 ( 成果物 レビュー記録 ) の有無の確認承認印と日付の妥当性確認不適合判断是正指示

5. 内部監査 2012/07/27 14 ISO 9001 内部監査の課題 品質記録の確認のみであり そのプロセス ( 開発プロセス等 ) の実施内容の妥当性や成果物の内容まで監査できていなかった 監査直前に ( 監査のために ) 資料作成をおこなっていた ( つじつま合わせを行っていた ) 監査人の人的リソースの問題から 監査対象案件を制限していた 開発終了案件を対象としていたため 不適合があったとしても その対策は事後対策にしかならなかった

5. 内部監査 2012/07/27 15 内部監査の基本的な考え方 ISO9001 の良いところの応用 決められることを確実に実施する 確認は ISO9001 の監査そのものである 決まりごとを守る というあたりまえの事の確認を 遵守性監査 と位置づけ チェックシートでの確認とし 監査対象を拡大する 品質を STEPUP させるための工夫 プロセスの実施内容の妥当性を検証する ( なぜそれで良かったのか ) プロジェクト内レビューに有識者は参加していたのか レビューに時間をかけたのか 指摘事項は出ていたのか 成果物の内容を確認する スタンダード適合確認 開発中であっても品質向上を狙う プロセスの有効性を確認するための 有効性監査 と位置づけ CP レビュアーが対面で実施する

5. 内部監査 2012/07/27 16 遵守状況を確認する監査 ( 従来の ISO9001 監査を踏襲 ) ~ 品質 標準化監理プロセス推進規程の遵守状況を確認する ~ 各部の 品質管理委員 が自部門の監査を行う 品質管理委員による内部監査 対象プロジェクトは内部監査事務局が選定する ( システム開発 エンハンス業務を持つ全チームを対象とする ) 品質監理室が作成する 内部監査チェックリスト ( 遵守状況確認版 ) を使用して 対面式で実施する 回答者 ( 監査対象プロジェクトの PM) がチェックリストに記入し 文書 / 記録などを準備する 確認者 ( 品質管理委員 ) と回答者が対面形式で チェックリストと文書 / 記録を確認する 監査時に内部監査事務局が立ち会う ( 全件ではなくスケジュールに合わせて選択して立ち会う ) 品質管理委員は監査結果に基づき 改善の要否を検討する 内部監査事務局は 監査結果に従って改善指示を行うまた 内部監査事務局が必要と判断した場合も品質管理委員と協議の上で改善指示を行う

5. 内部監査 2012/07/27 17 有効性を確認する監査 ( 形式だけではない監査の施策 ) ~ プロセスの遵守だけでなく 意図した結果を出したかを監査する ~ 内部監査員教育 ( 新設 ) を受講した資格者が他部門の監査を行う 内部監査員による内部監査 2011 年度は品質監理室の CP レビューアーが内部監査員を務める 対象プロジェクトは内部監査事務局が 遵守状況を確認する監査の結果を考慮して選定する 品質監理室が作成する 内部監査チェックリスト ( 有効性確認版 ) を使用して 対面式で実施する 内部監査員は監査結果に基づき 改善の要否を検討する 内部監査事務局は 監査結果に従って改善指示を行う断した場合も内部監査員と協議の上で改善指示を行う また 内部監査事務局が必要と判

5. 内部監査 2012/07/27 18 管理責任者 担当役員 / 品質監理室長 内部監査事務局 品質監理室 遵守状況監査 品質管理委員 有効性監査 内部監査員 ASP 各部門 ( システム開発 エンハンス業務を持つ全チーム ) 遵守状況を確認する監査結果から内部監査事務局が選択したチーム

5. 内部監査 2012/07/27 19 改善活動 価値機軸の変更 ISO9001の認証を継続するための監査 改善のための監査 不適合を出さない ( 出したくない ) 監査 課題を発見するための監査 ( 改善による品質向上 ) 各部 品監室 遵守状況確認チェックリスト 開発業務内部監査結果に基づく改善計画 各部の改善活動 有効性監査報告書 定期的なモニタリング 有効策の部門間共有など 品質監理室からの報告 各部内での共有 各部で作成する 品質監理室と共有 各部の改善活動を品質監理室でモニタリングし 有効な改善策を 品質管理委員会などを通じて共有する

5. 内部監査 2012/07/27 20 2011 年度内部監査データおよび効果 遵守性監査対象案件 37 案件 (37プロジェクト) 全部署全チーム遵守率平均 77% 100% の案件は12 案件有効性監査対象案件 10 案件 (10プロジェクト) よかった点 ( 有効性が確認できた プロジェクト数 ) 改善したほうがいい点 ( 改善点摘出 アドバイスを行った プロジェクト数 ) プロジェクト管理計画 ( 記述内容 周知 共有 ) 協力会社管理 ( コミュニケーション 管理上の工夫など ) プロジェクト責任者のレビュー参加部門内チーム内共有 ( 改善 ノウハウなど ) プロジェクト管理計画 ( 記述内容 共有 ) 協力会社管理 ( コミュニケーション 管理計画など ) PMの役割について指標 ( テスト レビュー ) レビューチェックシートの改善 顧客との要件確認 承認の証憑 等々 0 1 2 3 4 5 6 0 1 2 3 4 5 6 7 大障害は減少傾向にある

6. 外部監査 2012/07/27 21 外部監査 過去 (ISO9001) 開発案件について 品質マニュアルどおりに実施されているかを監査 内部監査と同じ内容監査人が 内部 か 外部 の違いだけ 現在 (2011 年度 ~) 品質マネージメントシステムに関わる妥当性 有効性の確認品質 標準化プロセス推進規程に記述されている 品質活動が機能しているかを 外部監査機関が監査品質監理室 運用統括部の業務が効果的かどうかの監査内部監査とは監査内容が異なる

6. 外部監査 2012/07/27 22 外部監査対象プロセス セミナー当日ご紹介します 外部監査対象について説明します

2012/07/27 23 6. 外部監査 監査概要 品質マネージメントシステムに関わる妥当性 有効性の確認品質標準化監理プロセス推進規程に定められた遵守項目の有効性確認 (ISO の文書審査に相当 ) システム開発 エンハンス業務における遵守規程の監査を行う内部監査 ( 遵守状況監査 / 有効性監査 ) 自体に関わる妥当性 有効性の確認内部監査そのものが有効であるかどうかを監査する 外部監査結果からのフィードバック ( 例 ) 項目外部監査員の発見事項要旨外部監査員の想定するリスク ASP の対応方針 2-1 開発業務内部監査実施結果報告書 では 監査結果 を 1. 良かったところ と 2. 改善したほうがよいところ に分け 概要被監査部門の活動についてできている点も明記する仕組みとなっている しかし 改善したほうがよいところ の記載では WBS の作成レベルが細かすぎる という現状に対して WBS の見直しを検討する といった指摘となっており 被監査部門が実施すべき改善策が明確に示されていません 改善策の記載が抽象的である場合 被監査部門が対応すべき改善が実行されない または不足する恐れがある 優先度 : 中 外部監査結果を元に 次年度の活動計画として取り込む 各部が作成する内部監査改善計画については 品質監理室の監査員がフォローを行い改善策を確認した また各部が行う改善計画の実施においては 品質監理室がモニタリングを行い活動状況を確認する また 次年度の内部監査を行う際には 監査結果をより具体的に指摘するよう内部監査実施要領書 ( または内部監査計画書 ) を 2012 年度上期に改訂する

6. 今後にむけて 2012/07/27 24 外部審査 内部監査 外部監査の改善について 計画品質は向上しているようだが やはり 開発途中で 品質の低下 コスト増 スケジュール遅延 がなくなったわけではない どうやら 計画を推進する場面に問題がありそうだ 開発プロセス監査 ( 仮 ) プロジェクト推進に関して審査を行い 改善策を打つ 予兆を発見し 問題を回避する 計画中です

ご清聴ありがとうございました 2012/07/27 25