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3 研究課題と研究の手だて (1) 研究課題 音楽から感じ取ったことや表現したい思いを伝え合う活動の充実 研究主題 児童一人ひとりが生き生きと学ぶ授業の創造 ~ 主体的な言語活動の工夫 ~に基づき 児童一人ひとりが楽曲を聴いて 感じ取ったことや表現したい思いを伝え合うことにより 音楽に対する自分の思

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Finale [Missa VIII]

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4 題材の目標 (1) 歌詞の内容や曲想に関心をもち 音楽表現を工夫して歌う学習に主体的に取り組む ( 音楽への関心 意欲 態度 ) (2) 声部の役割や全体の響きを感じ取って音楽表現を工夫し どのように合わせて歌うかについて思いや意図をもっている ( 音楽表現の創意工夫 ) (3) 歌詞の内容や曲

5 年 p. 16~19 題材名 ( 扱い時数 扱い月のめやす ) 題材のねらい 題材の評価規準例 アンサンブルのみりょく (7 時間扱い 6~7 月 ) 声の種類を知り, 様々な形態による合唱の響きの特徴を感じ取って聴く 歌詞の内容や曲想を生かした表現を工夫して, 合唱を楽しむ 楽器の音色をとらえ

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第1学年2組 音楽科学習指導案

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4 分の3 拍子 ) ア(123) 終わりの部分 ( コーダ ) という三部形式である アの3つの旋律は, ホルンが中心となって奏でられており, 全体的に華やかな印象である また, イでは, 弦楽器が中心となって, 主な旋律が繰り返し演奏されており, 繰り返されながら楽器が増えていくことで, 重厚で

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第 1 学年音楽科 1 音楽を学ぶ意義 目的 何のために学ぶのか 表現及び鑑賞の幅広い活動を通して, 音楽を愛好するとともに, 音楽活動の基礎的な能力を伸ばし, 音楽文化についての理解を深め, 広く音楽に親しむ 2 学習到達目標 この 1 年間を通して どのような力をつけていくのか 音楽活動の楽しさ

(3) 指導について 本校生徒の鑑賞の学習における意欲は, 表現活動と比較すると低く, 鑑賞の授業を充実させることは, 以前から大きな課題であった 楽曲において感受した曲想が, 音楽を形づくっている要素のどの部分の働きによるものかなどを具体的に知覚 感受することが十分でないために, 学習した内容が具

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ジャンルの音楽やそのしくみに関心を持つこと, そして, 音楽を形づくっている要素である リズム 旋律 構成 の理解を深める学習を目指したい (3) 学びの自覚化について本校音楽科では, 感性を豊かにし, 主体的に表現 鑑賞する生徒の育成 を研究主題としている 音楽科の目標に示されている 音楽に対する

研究課題 副題 音楽科における ICT を活用した授業の効果に関する研究 ~ タブレット PC や電子黒板を利用した授業の展開の工夫 ~ 学校名 所在地 鹿児島音楽教育 ICT 研究グループ 鹿児島県鹿児島市上福元町 研究の背景音楽科教員は他教科に比べ,ICT

本時では, 鑑賞する際に着目する [ 共通事項 ] を4つ示し, 強弱 を必ず手がかりとすることに加え, 音色 リズム 旋律 のいずれかを生徒自らが選択し着目することとした そうすることで, 個々の生徒のレベルに応じた学習となり, 努力を要する 状況と判断した生徒にも無理のない学習活動となると考える

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3 題材の目標 (1) 拍子やリズムの特徴を感じ取りながら 拍を感じて歌ったりリズム唱したりして 拍やリズムについて理解する 知識及び技能 (2) なかなかほい でリズムを感じて歌い遊ぶことを通して 音楽の構造を理解し 反復や変化などの音楽の仕組みを生かして まとまりのあるリズムをつくる 思考力 判

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7 題材の評価規準ア音楽への関心 意欲 態度 イ音楽的な感受や表現の工夫 ウ表現の技能 エ鑑賞の能力 題 材 の 評 価 規 準 日本の伝統的な音楽や和楽器に興味 関心をもち, 聴いたり表現したりする学習に, 主体的に取り組もうとしている 日本の旋律の特徴や歌詞の情景を感じとり, それらを生かした表

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毎回の授業の導入では, 拍の流れやリズムを意識させるために, 必ずリズム遊びや言葉遊びを行う 拍がうまくとれない児童がいるので, もとになる拍を打ったり, リズムボックスで拍をとったりして, 自信をもって活動できるようにしたい こぶたぬきつねこ や もりのくまさん では, 教師も一緒に拍にのって体を

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Transcription:

子どものための合唱曲作曲のプロセスについて 草の実少年少女合唱団との交流を通して 山岸徹 1. はじめに草の実少年少女合唱団は 山口県宇部市を本拠地として活動を続けている子どもたちの合唱団である 筆者は 2010 年以後 5 年以上にわたりこの合唱団との交流活動を続けてきた 作曲者である筆者の作品を同合唱団で取り上げていただいたことから交流活動が始まった 練習会場にお伺いして練習を見学させていただき 作曲者として作品の意図などを伝えた その後は 同合唱団のためのオリジナル合唱作品作曲の依頼を受け その楽曲の演奏を通して実際に子どもたちの指導にも何度か携わらせていただいた 作曲の委嘱( 演奏者との打ち合わせ ) 作曲 合唱団の練習 演奏発表 次の作品の作曲 合唱団の練習 ( 指導 ) 演奏発表 のようなプロセスを経て作曲した曲は 光の花束 ( 後藤理絵作詩 山岸徹作曲 ) 小ミサ曲ト長調 ( 山岸徹作曲 歌詞はラテン語のミサ通常文による 全 5 曲 ) 影絵 小麦の中の小人 ( 新美南吉作詩 山岸徹作曲 ) である また 以前に作曲していた自作曲である アヴェ マリア を同合唱団の演奏会のために合唱とヴァイオリン ヴィオラ ピアノのために編曲した ( 資料 1) このようなプロセスを通じ 合唱団との交流の実践によって筆者自身も多くのことを学ぶことが出来た また 作曲した作品は その後 他の合唱団や大学でも取り上げられている ( 注 1) 本稿では このような活動のプロセスを振り返り 記録するとともに 子どものための合唱指導のあり方や子どものための合唱曲を作曲する際に注意すべき点について考察するものである 2. 草の実少年少女合唱団について草の実少年少女合唱団は 1979 年に 当時 山口県内の小学校教員であった中村明美によって創設された 以来 36 年間にわたって中村の指導のもとで演奏活動を続けている 同合唱団の演奏会プログラムによれば 日本国内はもとよりハンガリー イタリア オーストリアなどでも演奏活動を行っている ウィーン世界少年音楽祭にて第 2 位 ( 1989 年 ) 及び第 3 位 (2001 年 ) を受賞しているほか 1995 年にはイタリアのアッシジ市で開催さ 124

れた国際コダーイシンポジウムに参加 また 2001 年にはスロバキア ハンガリーの音楽祭に招待されているとのことである 同合唱団の特色として コダーイ メソッドに基づいた指導がなされていることが挙げられる 中村は 日本コダーイ協会においても長年にわたり指導的な立場であった コダーイ メソッドのポイントは 歌う際におもに無伴奏により美しく和音を奏でること とくに読譜にあたっては 移動ド唱法に基づいたソルミゼーションを主とし 調性感や和音の機能を身につけること また それぞれの国の 音楽の母国語 すなわちわらべ歌などを大切な素材として用い あそびの要素を交えながら楽しく音楽の訓練をすることなどが挙げられるが この合唱団では発足当初よりそれらを一貫して具現している そのことが 大きな成果となって現れている 団員の年齢層は 小学校 1 年生から高校 3 年生までと幅広い 人数については 年度による変動が大きく 多い時は 40 名を超えていたとのことであるが 本稿執筆時においては減少しており 8 名とのことである 少人数のため 合唱団の呼称も 草の実プチアンサンブル としている レパートリーの曲目は幅広く 外国の作品が主となっている 歌詞の言語も日本語以外にハンガリー語 ラテン語 英語など多岐にわたっている しかもすべての楽曲が暗譜で歌われる 筆者が初めてこの合唱団の演奏を聴いた際 小学校低学年の子どもたちが諸外国の多数の作品を暗譜で歌っている様子を見て驚きを感じた 十分な時間をかけ しっかりとした訓練がなされた結果であると言える 技術的にも高いレベルを維持している 3. 委嘱作品 光の花束 について同合唱団では 2010 年以後 筆者がすでに作曲していた次のような作品が取り上げられた ( 資料 1) 自由 ( 大迫弘和作詩 山岸徹作曲 ) アヴェ マリア ( ラテン語通常文の詞による 山岸徹作曲 ) まど みちおの詩による女声合唱のための五つの風景 より 空 うみはうたいます ( まど みちお作詩 山岸徹作曲 ) 女声合唱曲集あさ より あさ ( 谷川俊太郎作詩 山岸徹作曲 ) その後 中村を通じて同合唱団のためのオリジナル作品を作曲することの依頼を受けた 最初に完成した作品が 光の花束 である 合唱曲や歌曲を作曲するにあたっては 詩の選択が重要な鍵となるが とくに今回のように子どもたちによって歌われるのにふさわしい詩を見つけることはかなりの困難を要する そこで今回は東京在住の詩人 後藤理絵の書き下ろしの詩に作曲させていただくこととした この詩は これより前に筆者が作詩をお願いしていたものだが 今回このような機会を与えられ 合唱曲として仕上げて発表できることになった 125

この詩は 明確な形式感を持ったものなので 有節形式の作品とした 詩の内容にふさわしい明るい色彩感と子どもの声域を考慮し ニ長調 4 分の 4 拍子とした ( 譜例 1) 冒頭には 同合唱団の持ち味である透明感のある美しい響きを十分に生かすことができるよう 9 小節にわたる無伴奏 かつ歌詞を伴わないヴォカリース部分を配した これは中村からの要望でもあった それに続く主部は シンコペーションのリズムを基調としたピアノ伴奏に支えられた躍動感のある曲想とした この作品は 2012 年 8 月の同合唱団サマー コンサートにおいて中村の指揮により初演された ( 資料 1) 4. 委嘱作品 ト長調の小ミサ曲 ( 全 5 曲 ) について草の実少年少女合唱団からの委嘱を受けて作曲した 2 作目の作品である 前作はピアノ伴奏付きであったが 今回は声の響きの美しさを存分に発揮できることを意図し 全体にわたり無伴奏とした 音域は g から a 2 まで 2 オクターブを超え 声部数もユニゾンから 5 声部まで各部分で多様に変化するようにした 全体として 子どものための作品としては かなり難易度の高いものとなった ( 譜例 2) 第 1 曲 :Kyrie( 憐れみの讃歌 ) 第 2 曲 :Gloria( 栄光の讃歌 ) 第 3 曲 :Sanctus( 聖なるかな ) 第 4 曲 :Benedictus( ほむるべきかな ) 第 5 曲 :gnus Dei( 神の子羊 ) の全 5 曲からなる 第 1 曲から第 4 曲は 2012 年から 2013 年にかけて作曲 その後 2014 年に第 5 曲を作曲した 歌詞は ラテン語によるミサ通常文に基づいているが 楽曲の構成上 一部分を省略して用いている Credo( 信仰告白 ) の部分は作曲していない 作曲にあたっては この合唱団の子どもたちの清らかな美しい歌声と 筆者がたびたび訪れた宇部市郊外の緑に包まれた風景のイメージとがつながって 自然に浮かんできた音楽をまとめた 音楽的な語法としては 基本的にはヨーロッパの伝統的な合唱のスタイルに則っており その中でオリジナルなイメージを表現しようと考えた ホモフォニックな部分とポリフォニックな部分が交互に登場し 全体として複層的な音空間を表出するよう意図した なお 同合唱団の子どもたちは平素よりラテン語の歌詞による曲を多く歌っており 歌詞の読み方についての不安はなかった 第 1 曲 :Kyrie( 憐れみの讃歌 ) ト長調 8 分の 6 拍子 <BCコーダ>のようなロンド形式に近い構成となっている 冒頭は主旋律のユニゾンによって始まるが その後 2 声部 3 声部 4 声部 そして最終和音は 5 声部と次第に広がり 厚みを増してゆく 第 2 曲 :Gloria( 栄光の讃歌 ) ト長調 2 分の 2 拍子 4 声部の部分と 3 声部の部分が交互に現れる 冒頭において Gloria 126

( 栄光 ) という言葉を伴った旋律の断片が上声部から下声部へ順次登場する階梯導入の手法を用いることによって 言葉のイメージにふさわしいファンファーレのような華やかな演奏効果を意図している その後 主部を経て再び Gloria( 栄光 ) の言葉を伴った旋律が登場する 後半では Domine Deus( 主なる神よ ) と gnus Dei( 神の子羊よ ) に言葉が主に繰り返され 終結部のクライマックスへと向かう 第 3 曲 :Sanctus( 聖なるかな ) ト長調 4 分の 4 拍子 4 分の 3 拍子 4 分の 4 拍子 3 声部の部分と 4 声部の部分が交互に現れる 冒頭における Sanctus( 聖なるかな ) の旋律は ポリフォニックなスタイルにより Dominus( 主 ) という言葉の部分に向かい順次進行で上昇してゆく その後 leni sunt caeli et terra gloria tua( 天も地もあなたの栄光に満ちています ) の部分ではやや落ち着いた曲想となる 続く中間部は Hosanna in excelsis( いと高きところにホサナ ) の詞を伴い 4 分の 3 拍子となる その後 4 分 4 拍子の部分が再現され 終結部分に向かう 第 4 曲 :Benedictus( ほむるべきかな ) それまでの 3 曲はト長調であったが この第 4 曲において長 3 度低い変ホ長調となる 8 分の 9 拍子 8 分の 6 拍子 Benedictus( ほむるべきかな ) の歌詞を伴い 明るく伸びやかでやや落ち着いた曲想で進む 第 5 曲 :gnus Dei( 神の子羊 ) ト長調 4 分の 3 拍子 ホモフォニー 4 声部のタイルで 落ち着いた雰囲気で進む 終結和音は 5 声部となり静かに終わる この作品の第 1 曲から第 4 曲までは 2013 年 8 月に開催された同合唱団のサマー コンサートにおいて 筆者自身の指揮により初演した また 2014 年 8 月に開催されたサマー コンサートにおいては 全 5 曲が中村の指揮によって演奏された ( 資料 1) 5. 委嘱作品 影絵 小麦の中の小人 について同合唱団では 近年卒団生が相次ぎ 団員数が減少している そこで少人数でも演奏効果が発揮できるよう 2 声部または 3 声部を主とする小曲として 新美南吉の詩による 影絵 と 小麦の中の小人 の 2 曲を 2015 年に作曲した 詩から感じ取ることのできる風景 色彩 情感 温度感などの印象を描写的に音楽にした ( 譜例 3) 影絵 ( 新美南吉作詩 山岸徹作曲 ) イ長調 4 分の 4 拍子 炎に照らされて影絵をする母と子の情景 不確かにゆらゆらと揺 れる さびしさの中にもほのかなあたたかさと落ち着いた雰囲気を醸し出すことを意図した 127

小麦の中の小人 ( 新美南吉作詩 山岸徹作曲 ) イ長調 8 分の 6 拍子 金色に輝く雄大な小麦畑 そこから想像されるファンタジーの世界 溌剌としたテンポで進みながら広がってゆく これら 2 曲は 2015 年 7 月に京都で開催された アルティ声楽アンサンブルフェスティバル 2015 において中村の指揮により初演された ( 資料 1) 6. アヴェ マリア ついてこの作品は 1995 年 当時筆者が勤務していた奈良文化女子短期大学音楽学科における合唱の授業教材として作曲し 同学科の定期演奏会において初演されたラテン語の歌詞に基づく合唱曲である その後出版され 他の合唱団でも取り上げられている ( 注 2) 2014 年 8 月に開催された同合唱団のサマー コンサートにおいて 合唱とピアノにヴァイオリンとヴィオラのオブリガートを伴う編成に編曲し アンコール曲として取り上げられた ヴァイオリン 林靖子 ヴィオラ 臼木麻弥 ピアノ 尾形大介 そして筆者自身の指揮で演奏した ( 資料 1) 7. 草の実少年少女合唱団とのリハーサル セッションついて同合唱団において自作品を取り上げていただく際には 演奏会前に練習会場を訪問させていただき リハーサルを見学させていただくことができた その際 作曲者としての意図 作品に対する思いなどを子どもたちに伝えさせていただいた そのような機会を得たことで 作曲する際に意図していた音楽のイメージが 実際に子どもたちによって歌われた時 どのように表現されるかについて理解することができた また 実際に直接子どもたちの指導をさせていただくこともあった そのようなことから筆者自身も新たなインスピレーションを持つことができ 次の作品を生む原動力となった そのようなリハーサル セッションの一部を振る 2013 年 4 月 27 日 28 日のリハーサル セッション ( 場所 : 宇部市 中村宅 ) 指揮者 中村氏の自宅において 子どもたちとともにピアノを囲んで家庭的な雰囲気の中で進んだ 取り上げた曲は 前掲 ト長調の小ミサ曲 より第 1 曲 :Kyrie( 憐れみの讃歌 ) 第 2 曲 :Gloria( 栄光の讃歌 ) 第 3 曲 :Sanctus( 聖なるかな ) 第 4 曲 :Benedictus ( ほむるべきかな ) の 4 曲である とくに第 3 曲と第 4 曲の 2 曲は当日初めて子どもたちに楽譜が配布されたのだが 子どもたちは初見で見事に歌いこなすことができた 日頃の読譜力の訓練の成果が発揮された 筆者が実際に直接子どもたちの指導をさせていただくことができたが 曲の構造の理解 128

とくにパートごとに異なる複層的な流れを強弱の変化を伴って歌い分けることに重点を置 いた 2015 年 4 月 29 日のリハーサル セッション ( 場所 : 宇部市 新川ふれあいセンター ) 新美南吉の詩による 影絵 と 小麦の中の小人 の 2 曲の練習を行った はじめに曲のテンポ設定やリズム 色彩感についてのイメージを伝え その後 声の響きや詩の表現などを主眼として指導を進めた 少人数でも美しい響きにするため 声の出し方や 言葉の歌い方など 子どもたち一人ひとりの個性に応じた指導をするよう心がけた 8. 音楽を作るということとコダーイ メッソッドの日本における応用作曲した音楽は 楽譜に書いて演奏者に伝達し 演奏されることによって具体化される その際 慎重に記譜することは当然であるが 楽譜のみによって作曲者がイメージした音楽を完璧に他者に伝達することは困難である 一方において 演奏者は 自らの経験や感性を通して楽譜からさまざまなイメージを感じ取ることができる そのようなプロセスにおいては 作曲者と演奏者の間に微妙なずれが生じる場合もしばしばありうる しかし そのようなずれは 必ずしも負の方向に働くとは限らず お互いが予期しなかった偶然の効果を生む場合もある その意味においては 新曲を発表するということは 作曲者と演奏者との共同作業という側面があると言える 草の実少年少女合唱団の子どもたちは 音楽のさまざまな可能性を表現する それは 日頃の訓練の成果により高度な技術が身についているからである ひたむきに練習を重ねる子どもたちと指導者の力によるものである また 保護者の理解と支えがなくては成り立たない 筆者は かつてハンガリーの合唱教育の現場を訪れた際 まさに同様のことを痛感した 良い指導者 よい環境 指導者間のチームワーク そして何より素晴らしい子どもたち ( そこには もちろん親たちの理解も不可欠であろう ) 信頼関係 そういった諸要因のすべてのピークがまさに一致し しかもコダーイ システムに代表されるこの国の音楽教育の良き伝統 土壌に培われたところに カンテムス という素晴らしい 花 が開いたと言えるのではないだろうか 1 また 草の実少年少女合唱団において中村は 子どもたちに 音楽とともに礼儀などについてもていねいに指導している それは 子どもたちに対する指導者の愛情に他ならない この面においても まさにコダーイによって提唱された音楽教育のありかたを具現していると言える 特別な音楽家を育てるのが目的ではなく 言わば人間教育のために音楽を教え 129

ている 2 現代のハンガリーの音楽教育者 イルディコ ヘルボイ コチャールは その著書において次のように述べている 子どもたちは ともに歌うこと ともに音楽を作ることにより大きな喜びを感じるようになり 良い音楽に対してより敏感となるのである 私たちの音楽教育の目的は 子どもたちにこの感受性を そして音楽の生き生きとした鼓動を感じることのできる能力を身につけさせることに他ならない そして それらすべては子どもたちの芸術の美 善 そして真実に対して開眼させるのである 3 筆者は 今まで多くの演奏者に出会い 委嘱作品を作曲させていただいた ( 資料 2) しかし 同合唱団との活動のように直接の指導や指揮をさせていただける機会は多くない 草の実少年少女合唱団の子どもたちと中村明美氏との出会いによって 貴重な機会を与えられた そのことに心から感謝する次第である 写真 1: リハーサル セッションの様子 2015 年 4 月 29 日 新川ふれあいセンター 写真 2: 草の実プチアンサンブル サマーコンサートのチラシ 2012 年 8 月 21 日 130

注 1. ト長調の小ミサ曲 全 5 曲は アンサンブル ダッフォディル第 13 回リサイタル において同アンサンブル ( 指揮 : 寺尾正氏 ) によって再演された (2015 年 3 月 14 日 ムラマツリサイタルホール新大阪 ) その後 大阪教育大学音楽科 ( 担当 : 寺尾正氏 ) 大阪青山大学短期大学部 ( 担当 : 中尾かつ江氏 ) においても使用されている それ以外に 声楽アンサンブル MEZME( 指揮 : 粕谷雪子氏 ) においても演奏されている 2. 山岸徹合唱作品シリーズ 1 アヴァ マリア 1999 年 ハルモニア 引用文献 1. 山岸徹 ハンガリーにおける合唱教育について カンテムス少年少女合唱団 奈良文化女子短期大学紀要第 28 号 1997 年 169 頁 2. 上掲紀要論文 173 頁 3. イルディコ ヘルボイ コチャール著 山岸徹訳 知念直美 後藤田純生監修 合唱指導の出発点 小 中学校におけるポリフォニー ハーモニー 形式の指導 2002 年 音楽之友社 93 頁 参考文献 ラテン語歌詞の表記に関しては次の文献を参考にした 1. 三ヶ尻正 ミサ曲ラテン語 教会音楽ハンドブック 2004 年 ショパン 131

資料 1: 草の実少年少女合唱団による 山岸徹作品 演奏の記録 1.Kyrie 2.Gloria 3.Sanctus 4.Benedhictus 1.Kyrie 2.Gloria 3.Sanctus 4.Benedhictus 5.gus dei 132

資料 2: 山岸徹 委嘱を受けて作曲した作品一覧 (2000 年以降の分 ) その 1 掲載氏名は敬称略 133

資料 2: 山岸徹 委嘱を受けて作曲した作品一覧 (2000 年以降の分 ) その 2 掲載氏名は敬称略 1.Kyrie 2.Gloria 3.Sanctus 4.Benedhictus 5.gnus dei 134

譜例 1: 光の花束 ( 後藤理絵作詩 山岸徹作曲 ) 冒頭部分 I II III 7 & %=60\ p & c & c & c %=69\ O p O p. O.. O > >. O O > > O... Í.. > >. & & 7 & > >.?. > n > >. n.. 13 & & & 13 &? > > > > > >. >. >. >... > >.. >. > Í. Í.. > >. n n.. > >.. 4 2 4 2 4 2 2 4 2 4 135

譜例 2: ト長調の小ミサ曲 第 1 曲 第 2 曲 第 3 曲 第 4 曲 第 5 曲の冒頭部分 第 1 曲 Kyrie 冒頭部分 第 2 曲 Gloria 冒頭部分 第 3 曲 Sanctus 冒頭部分 // // 第 4 曲 Benedictus 冒頭部分 // 第 5 曲 gnus Dei 冒頭部分 q.=80\ 6 & 8. 6 & 8 & C & C & C Ky rie e le i son Ky rie elei son & C.... 2. 2. Ky rie e le i son Ky rie elei h = 76 Glo ria,. Glo ria, & & &. Glo ri a in ex Glo ri a in ex Glo %=120\ & c & c. & c. Sanctus, San San q.=60\ & b b b 8 9 & b b b 8 9 & b b b 8 9 q=84 p & 4 3 & 4 3 & 3 4 ri. Glo ri a,... Glo ria, > cel sis De o. > cel sis De o. a,.. Ó. Ó. Ó. Ó... Glo ri a, Glo ri a, Glo ri a, Glo ri a, Glo ri a in ex Glo ri a in ex.. son. Glo. Glo. Glo. Glo ri ri ri ri... a,. a,. a,. a, > cel sis De o. > cel sis De o. ctus, San ctus, San ctus Do minus De us Sa ba San ctus, ctus, San ctus,.. Be ne di ctus,.. Be ne di ctus,.. Be ne di ctus, gnus p gnus p gnus de i, de i, de i, San San ctus ctus.. be ne di ctus,.. be ne di ctus,.. be ne di ctus, g nus g nus g nus un poco rit. de i, de i, de i, 136. Do minus Do minus De us De.. be ne di ctus.. be ne di ctus.. be ne di ctus a tempo g g nus g nus nus us de i, de i, de i,. Sa Sa ba ba oth. oth. oth.. qui.. g g nus g nus nus qui qui de i, qui de i, de i,

譜例 3: 影絵 小麦の中の小人 冒頭部分 影絵 冒頭部分 & c q = 76 & c n n.... & c n.. n & n n n b. & n n n n n b. & n n n n b. & b. & b. & b. 小麦の中の小人 冒頭部分 q.=84\ & 8 6... & 8 6... & 8 6... &.... &.... &... 137