秋の生協親子自然観察 オナガササキリ ( キリギリス科 ) 自然案内人奈良県理科の会 御宮知伸彦 ( 富雄南中 ) 井上龍一 ( 奈良教育大学付属小 ) 法隆寺は矢田丘陵南部のふもとにあります 法隆寺から矢田丘陵にかけては里山に囲まれた田園地帯 そして丘陵部の森林へと続きます 里山と田園 昔はどこにでもあった姿 しかし田園と言っても圃場整備が進んで昔から生えていた草花が減ってしまいました 里山との際にわずかに残る また 圃場整備の陰で生き残った昔から日本に生えている植物 そんなけなげ - 1 -
に生きる姿に優しい気持ちで接してほしいと思っています 自然の姿はそこにあってこそ意味のあるものです きれいだからって持ち帰ろうと思わず また来年来たいなあと思える場所になればと思っています この自然観察は決して採集を薦めるのではなく 自然のつながりを知り 自然にどうかかわるべきかを考える機会として行っています どうか十分に理解してくださり 親子で出会った仲間で自然を楽しんでいただきたいと思います 秋たけなわ秋の草花は 花が咲いているかわかりにくいイネの仲間や花が小さいタデの仲間が咲いていますが あまり春ほど派手ではありません 法隆寺から松尾山にかけてははまだ紅葉していません ちょうど実りはじめの秋って感ウォッチングの歴史 1991 年斑鳩ウォッチング 1992 年子どもの森ウォッチング 1993 年佐紀路ウォッチング 1994 年鳴川渓ウォッチング 1995 年飛火野ウォッチング 1996 年香久山ウォッチング 1997 年矢田山ウォッチング 1998 年正歴寺ウォッチング 1999 年二上山麓ウォッチング 2000 年ならやまウォッチング 2001 年山辺の道ウォッチング 2002 年大柳生 白砂川ウォッチング 奈良県理科の会とは 奈良県の理科の先生の自主的な集まりです 会員には小学校から大学の先生方がいます 自分たちで奈良という地域の自然に責任を持って 自然科学の基礎を重視したどの子にも楽しくわかる理科教育の実践研究をしています 主な活動 1. 月一回の例会 学習プランづくりや実践研究 2. 自然観察会 この会がウォチングに発展しています 3. 年 1 回の合宿研究会 地域の自然を学びながら実践を深めています じです 花の咲いている草花 実のなっている草花 ひっつきむし 木の実 赤トンボなどの虫たち 群れで動く鳥たち 春とは違ったいろんな生き物の営みを見ていきましょう 秋は生き物の勢いが落ち着いてくる時期です すっかりと手にとってゆっくりと見ましょう ウォッチング は 見る ということですね もちろん五感を通して自然を感じてほしいのですが まずしっかり本物を見て触れてください 秋にはどんな生き物たちが顔をそろえるかしっかり見てほしいと思います 今回のめあて 秋の野草を見て10 種の名前を覚えよう! - 2 -
自然への働きかけは 自然の中でくらしている生き物を知ることからはじめよう 植物であれば季節ごとに花を咲かせる野草の実物を手にして名前を覚えることからはじめるといいでしょう 秋は実をつけている野草でいいと思いますよ 秋と言えば 秋の七草 ススキ ハギ オミナエシ クズ キキョウ ナデシコ フジバカマですが 季節ごとに10 種類覚えるだけで 周りの草花にうんと目が向きます 春夏秋冬で40 種にもなります その繰り返しが自然を知る大きな一歩になると思います ウォッチングでは たくさんの植物を紹介しますが 10 種類気に入った草花を是非良くさわって覚えて 自分だけの秋の野草図鑑を作ってほしいと思っています とったものは絶対に捨てないで持ち帰って画用紙に貼ろう 捨てるならとるなというのを 守ってください ビニル袋に入れておくとしおれにくいです ちがいがわかる目を持とう! よく見るとよく似ている草花がいっぱいあります イヌタデとボントクタデ ヨメナとノコンギクなど どこがどうちがうか何度も言いますので同じものをいろんなところで見て違いがわかる人になってください 常連の方は 初めての方に是非いっしょに教えてあげてください Q ヨメナとノコンギクを見つけよう! 花をかいぼうして部品の数を調べよう!(3 年生でも呼びかけています ) 花のつくりは外側 ( 下 ) から がく 花びら おしべ めしべと真ん中に並んでいます 何がいくつあるかをわかるように貼って花のつくりを調べて見ましょう 花がわかると植物の種類が良くわかりますよ 一つの花にはそれがみんなあります ( 雄花や雌花のように一部ない場合もあります ) Q キクの仲間の一つの花はどれでしょう? 実を集めよう! 実の中の種を取りだそう! もう草花 木々は実をいっぱいつけています ぜひたくさんの実を見つけましょう 実を見つけたら 1ひとつの実に何個の種が入っているか 2どんな種の形か 3 種の大きさなどを調べてみてください 花や実は植物にとって大事な子孫を残す方法 その戦略には気合が入っています 形に表れていますのでしっかり見てください Q どんぐりは転こぶことで種を運びます それだけで良いのでしょうか - 3 -
虫の恋の季節ペアの虫をさがそう! 秋も 動物にとっても大切な時期 冬を見越して卵を産んで越冬する昆虫もいます 秋の虫図鑑にも挑戦してみましょう 野鳥は冬にかけて群れで行動するものも多いです 下に示すような虫や鳥をさがしてみましょう 虫 ナツアカネ ノシメトンボ アキアカネ アオイトトンボ ホソミオツネントンボ ヨモギハムシ アカタテハ ( 幼虫 さなぎ ) ツマグロヒョウモン ルリタテハ ヒナカマキリ カマキリ コカマキリ オオカマキリ ハラビロカマキリ コバネイナゴ ツチイナゴ ( 幼虫と成虫 ) オナガササキリなど 鳥 ( 留鳥 ) ジジュウカラ ウグイス メジロ ホオジロ ハシブトガラス ハシボソ ガラス ヒヨドリ モズ コゲラ イカルなど ( 冬鳥 ) ツグミ アオジ シメなど ( ぼちぼち来ます ) 今回のコースは 法隆寺南大門から境内を西に抜けて小さな丘を越え 田園地帯を東へ通り抜け ゴルフ場の真ん中を通って矢田丘陵に入ります 矢田丘陵の南のすそのから緩やかな斜面を松尾寺まで登っていきます トイレは 法隆寺と松尾寺の2カ所です 松尾寺境内でお昼ご飯を食べます 昼食後はもう一山越えて下山していきます 観察のポイント どんぐりをさがそう!>>スダジイ コジイ コナラ クヌギ アベマキ アラカシ シラカシ ウバメガシ ナラガシワ > コナラ : 鱗状の皿 > アラカシ : 横縞の皿 - 4 -
マメの仲間の実もあるよ 花も見つけよう >> タンキリマメ クズ 秋の生協ウォッチング キクの仲間にはいろんな秋の花があります 何種類見つけられるかな > アキノノゲシ ( 空き地 土手 ) > コウヤボウキ ( 山際 登山道 ) よく似た野菊の花 > ヨメナ ( 綿毛がない ) > ノコンギク ( 綿毛がある ) - 5 -
ヨメナ ノコンギク ヤマシロギク ホウキギク ヤクシソウ > ベニバナボロギク アキノキリンソウ セイタカアワダチソウ - 6 -
タデの仲間は アカマンマ として親しまれています いろんなものがあるよ > ミゾソバ > イヌタデ > ヤノネグサ > サクラタデ ひっつきむしにもいろいろあります ひっつく秘密を見つけよう > アレチヌスビトハギ > ヌスビトハギ = マジックテープ > オナモミ = かぎ > チジミザサ = ねっとり - 7 -
> ヒナタイノコヅチ > ヒカゲノイノコヅチ = クリップ > アメリカセンダングサ > チカラシバ 他にも秋のいろんな花や実をさがしてみよう キンエノコロ アキノエノコログサ ゲンノショウコ ( 種の飛び方は?) チョウジタデ ( 何個種が入ってる?) - 8 -
アメリカセンダングサ ( ひっつくところは?) オナモミ ( 種はいくつ?) カマツカ ( 実はどんな味?) ミヤマガマズミ ( どんな味?) > ノブドウ ( 食べられません ) サネカズラ > ツリガネニンジン キツネノマゴ よく見るといろんな花が細々? と咲いていますよ - 9 -
秋の動物をさがそう > コバネイナゴ ( ペアでいますよ ) ニホンアマガエル ( 鳴くことも ) > アキアカネ ( 胸が茶色 ) ノシメトンボ ( はね先に色 ) > ナガコガネグモ ( メスが大きい ) シリアゲムシ ( オスは尻がはさみに ) 採集したものの保存 1. かんたんな標本づくりつんだ植物はすてないで 簡易標本 ( 押し花 ) に仕上げて残そう 見つけた植物をスケッチブックにどんどんセロハンテープではっていこう 植物は花があるほうがいいです 花の上と茎 葉にセロハンテープを貼り 後はたれない程度に止めます 家に帰ってから新聞紙などに挟んで 重しをのせて1 週間ぐらい ( 新聞紙は毎日替える ) で - 10 -
乾燥します 早く乾燥させるとある程度色が残りますよ 採集したら記録として多くの方も利用できるように とった場所 年月日を必ず書いておきましょう 2. 実を乾かして実の本物の図鑑を作ろう!! 実はチャック付きのポリ袋や小さな瓶に種ごとに保存してパネルにとめて実の図鑑作りをしよう ただし 乾燥が弱いとかびが生えたりします 十分乾燥させてください 押入の湿気とりを大きめのタッパーや衣装箱などに入れたものにふくろや瓶をあけた状態で入れると 数日ですぐに乾きます 乾いた実を入れるときに乾燥剤を一緒に入れておくといいでしょう 3. 動物 ( 昆虫 ) を飼おうと思う前に 生きたまま飼うと その動物の習性がわかることもあります しかし どんなものを食べるかの知識がないのに飼おうと思うのはその動物に対して無責任です また その動物を捕ったところと違うところに逃がすととんでもないことになります 動物でも植物でもそのすんでいる場所に合ったくらしをしていて 地域性が強いものもあります しかもこれは遺伝に反映していることが多いです 変な雑種が生まれないためにもかわいそうだからと言ってむやみに近所に逃がさないで 面倒でもとったところに逃がしてください それができない人は飼わないでください 自然のビンゴ ( 自分で見つけたら をつけていこう ) アマガエルの 赤い実 ヌマガエルの 野菊 鳴き声 子ども 2 種 ひっつき虫 黄色の ジョロウグモ 青ピカの虫 花 の糸 赤とんぼの 鳥の羽 タデの仲間 とげとげ 1 枚 3 種 金色の 白い花 どんぐりの 裏の白い ねこじゃらし 実と皿 葉 帰りましたら おうちの近くでも同じような植物や動物がいるか見て比べてください - 11 -
昼食 湿地 トイレ 森林地帯 森林地帯 田園地帯 トイレ 出発 - 12 -