第 3 節食料消費の動向と食育の推進 表 食料消費支出の対前年実質増減率の推移 平成 17 (2005) 年 18 (2006) 19 (2007) 20 (2008) 21 (2009) 22 (2010) 23 (2011) 24 (2012) 食料

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(2) 全国との比較消費支出は全国の 1.14 倍東京都の1 世帯当たりの消費支出 331,74 円は 全国の1 世帯当たり消費支出 29,788 円に対し 1.14 倍となっており 前年と同じであった ( 図 Ⅱ-1-3 統計表 第 1 表 参考表 1 ) 1 大費目別の消費支出を全国で調べると

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2 10 大費目指数の動き 平成 29 年の10 大費目指数の動きを寄与度でみると, 光熱 水道 は他の光熱( 灯油 ) や電気代の値上がりなどにより 0.26, 食料 は生鮮魚介, 酒類の値上がりなどにより0.23となり, この2 費目合計で0.49と, 総合指数ののび率 (0.6%) のうち約

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図表目次 ([ ] 内は詳細結果表の番号 ) 表 1 貯蓄現在高の推移... 4 [8-4 表,8-3 表 ] 図 1 貯蓄現在高階級別世帯分布... 5 [8-1 表,8-3 表 ] 表 2 貯蓄の種類別貯蓄現在高の推移... 6 [8-4 表 ] 図 2 貯蓄の種類別貯蓄現在高及び構成比...

結果の概要 (1) 二人以上の世帯の家計消費二人以上の世帯の消費支出は 309,205 円で全国第 9 位 実質 1.5% の減少平成 28 年の二人以上の世帯の消費支出は 1 世帯当たり 1か月平均 309,205 円で全国第 9 位となり 前年 ( 平成 27 年 ) と比較すると 名目 実質共

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公 的 年金を補完して ゆとりあるセカンドライフを実 現するために は 計 画 的 な 資金準備 が必要です 老後の生活費って どれくらい 必要なんですか 60歳以上の夫婦で月額24万円 くらいかな? 収入は 公的年金を中心に 平均収入は月額22万円くらいだ 月額2万の マイナスか いやいやいや 税

各商品の動きについて 新規出店を含めた全店ベースの前年比でみると 衣料品の減少と飲食料品の増加がここ数年のトレンドとして定着しており 7 年も衣料品は減少し 飲食料品は増加した 衣料品が減少傾向にあるのは 販売形態の多様化により 購入先として衣料品専門店や通販 インターネットショッピングなどの選択肢

実質増加率は全国を 0.2 ポイント下回る東京都と全国 ( 農林漁家世帯を除く 平均世帯人員 2.99 人 世帯主平均年齢 59.1 歳 ) の消費支出の対前年実質増加率をみると 東京都は 1.8% の減少となり 全国 (-1.6%) を 0.2 ポイント下回った 対前年実質増加率の推移を東京都と全

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トピックス

第1章

ニュースリリース 食品産業動向調査 : 景況 平成 3 1 年 3 月 2 6 日 株式会社日本政策金融公庫 食品産業景況 DI 4 半期連続でマイナス値 経常利益の悪化続く ~ 31 年上半期見通しはマイナス幅縮小 持ち直しの動き ~ < 食品産業動向調査 ( 平成 31 年 1 月調査 )> 日

結果の概要 (1) 二人以上の世帯の家計消費二人以上の世帯の消費支出は 315,868 円で全国第 5 位 実質 1.1% の増加平成 29 年の二人以上の世帯の消費支出は 1 世帯当たり 1か月平均 315,868 円で全国第 5 位となり 前年 ( 平成 28 年 ) と比較すると 名目 2.2

1 食に関する志向 健康志向が調査開始以来最高 特に7 歳代の上昇顕著 消費者の健康志向は46.3% で 食に対する健康意識の高まりを示す結果となった 前回調査で反転上昇した食費を節約する経済性志向は 依然厳しい雇用環境等を背景に 今回調査でも39.3% と前回調査並みの高い水準となった 年代別にみ

消費者物価指数における新指数の公表開始及び公表資料の掲載内容の見直しについて

1 概 況

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第6章 消費・経済

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ニュースリリース

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6 調査事項及び調査期日 調査票の種類 家計簿 A 家計簿 B 世帯票 耐久財等調査票 年収 貯蓄等調査票 調査事項 収入 ( 勤労者世帯と無職世帯のみ ) 支出 収入 ( 勤労者世帯と無職世帯のみ ) 支出, 購入地域, 購入先 二人以上の 世 調査期日 帯 9 月,10 月の 2 か月間 単身世

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1. 電子マネー 1 の保有状況等の推移二人以上の世帯について 電子マネーを持っている世帯員がいる世帯の割合をみると 電子マネーの調査を開始した平成 2 年以降 毎年上昇しています また 電子マネーを利用した世帯員がいる世帯の割合も上昇しており 平成 2 年には約 2 割でしたが 23 年には3 割

平成19年6月 


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物価の動向 輸入物価は 2 年に入り 為替レートの円安方向への動きがあったものの 原油や石炭 等の国際価格が下落したことなどから横ばいとなった後 2 年 1 月期をピークとし て下落している このような輸入物価の動きもあり 緩やかに上昇していた国内企業物価は 2 年 1 月期より下落した 年平均でみ

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表 1 静岡県消費者物価指数の推移及び前年比 総合 平成 16 年 17 年 18 年 19 年 20 年 21 年 22 年 23 年 24 年 25 年 26 年 指数 前年比 (%)

平成 30 年 4 月 10 日公表平成 28 年 農業 食料関連産業の経済計算 ( 概算 ) - 農業 食料関連産業の国内生産額は 兆円で全経済活動の約 1 割 - 統計結果 1 農業 食料関連産業の国内生産額平成 28 年における農業 食料関連産業の国内生産額は 115 兆 9,63

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1章図表 名目と実質の 1 世帯当たり 1 か月間の食料消費支出 万円 / 月 名目 昭和 6 年 (18) 平成元 (18). 8.2 実質 () (17) () () (2) 資料 : 総務省 家計調査 ( 全国 二人以上の世帯 用

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平成 28 年 3 月 25 日公表平成 25 年度 農業 食料関連産業の経済計算 - 農業 食料関連産業の国内生産額は 97.6 兆円で全経済活動の約 1 割 - 統計結果の概要 1 農業 食料関連産業の国内生産額平成 25 年度における農業 食料関連産業の国内生産額は 97 兆 5,777 億円

2. 利用上の注意 統計数値 四捨五入の関係上 合計の数字と内訳の計は必ずしも一致しない また 金沢市分については 標本数が少ないことによる標本誤差に注意を要する 調査世帯について 家計調査 ( 平成 21 年平均 ) の二人以上の世帯 ( 農林漁家世帯を含む ) 集計世帯数 世帯人員等は下記のとお

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2. 管内の主な商品の動き 品目寄与度主な動き (%) 全店既存店 合計 1.7 猛暑により 帽子 日傘など UV 関連商品の動きが良かったことに加え 化粧品 高額品の動きが引き続き良かったことなどから 2 か月ぶりに前年を上回った 衣料品計 0.1 猛暑により 秋物衣料の動きは鈍か

家計消費状況調査平成29年結果の概況

(3) 可処分所得の計算 可処分所得とは 家計で自由に使える手取収入のことである 給与所得者 の可処分所得は 次の計算式から求められる 給与所得者の可処分所得は 年収 ( 勤務先の給料 賞与 ) から 社会保険料と所得税 住民税を差し引いた額である なお 生命保険や火災保険などの民間保険の保険料およ

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64. 真駒内地区 ( 南区 ) 小売業の店舗分布図 巻末 3-362

要 旨 1. 平成 のボーナスの受取予想金額全体の平均は 1.8% 41 万 2 千円 ( 昨年冬比 7 千円 ) の予想 公務員の平均は 1.6% 56 万 6 千円 民間企業に勤める会社員の平均は 3.6% 37 万 2 千円と予想 2. ボーナスの使いみちボーナスの使いみちは 貯蓄 投資 に

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8-1 手形 (1) 手形交換状況山口市 防府市を含みます ( 日 枚 ) 山口手形交換所項目平成 25 年 手形交換 注 交換日数 枚数 90,775 86,451 82,444 77,243 74,906 金額 ( 百万円 ) 10

第 2 章 産業社会の変化と勤労者生活

世帯収入 DI 大幅な改善現在の 世帯収入 DI ( 増えた やや増えた ) と回答した割合から 減った やや減った と回答した割合を引いた値 ) は で前回 (11 年 6 月 :-24.6) から +6.8 ポイント上昇した 震災後に混乱していた企業のサプライチェーンが回復し生産体制

シニア層の健康志向に支えられるフィットネスクラブ


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1部第2章第 3 節 食料消費の動向と食育の推進 (1) 食料消費をめぐる動き ( 微減傾向で推移してきた食料消費支出は平成 24 年に 1% 増加 ) 近年 消費者世帯における実質消費支出が微減傾向で推移する中 平成 24(2012) 年における消費 者世帯 ( 二人以上の世帯 ) の実質消費支出 ( 全体 ) は 交通 通信 家具 家事用品 保健医療等の支出が増加したことから 前年に比べて1.1% 増加しました ( 表 2-3-1) 消費支出の源泉となる平成 24(2012) 年における消費者世帯 ( 二人以上の世帯のうち勤労者世帯 ) の実質可処分所得 1 は 前年に比べて 1.1% 増加しました ( 表 2-3-2) 一方 実質可処分所得の増減に関わらず 平均消費性向 2 はおおむね73% から75% の水準で推移しています 表 2-3-1 家計消費支出の対前年実質増減率の推移 平成 17 年 (2005) 18 (2006) 19 (2007) 20 (2008) 21 (2009) 22 (2010) 23 (2011) 24 (2012) 実質消費支出 ( 全体 ) 0.4 2.2 0.9 1.9 0.2 0.3 2.2 1.1 食料 0.5 1.4 0.3 1.9 1.2 0.8 0.6 0.5 住居 0.4 5.9 1.0 6.2 0.8 7.3 4.1 3.2 光熱 水道 1.5 0.1 3.1 1.3 0.5 1.4 3.2 0.0 家具 家事用品 3.4 1.0 1.3 3.2 2.1 7.9 3.9 3.5 被服及び履物 1.1 5.0 0.6 3.7 3.3 2.9 0.7 0.6 保健医療 6.9 1.2 2.2 3.2 3.0 3.3 2.1 1.5 交通 通信 1.0 2.5 0.5 0.8 2.2 1.4 7.4 9.5 教育 6.4 0.7 0.1 0.9 0.5 0.6 1.2 0.5 教養娯楽 0.4 0.7 4.5 1.8 2.3 3.7 5.0 0.4 資料 : 総務省 家計調査 ( 全国 二人以上の世帯 ) 表 2-3-2 可処分所得 消費支出の対前年実質増減率 平均消費性向の推移 平成 18 年 (2006) 19 (2007) 20 (2008) 21 (2009) 22 (2010) 23 (2011) 24 (2012) 実質消費支出 (%) 2.2 0.9 1.9 0.2 0.3 2.2 1.1 実質可処分所得 (%) 0.2 0.1 1.5 1.9 1.3 1.9 1.1 平均消費性向 (%) 72.5 73.1 73.4 74.6 74.0 73.4 73.9 資料 : 総務省 家計調査 注 : 実質消費支出は全国 二人以上の世帯 実質可処分所得及び平均消費性向は 全国 二人以上の世帯のうち勤労者世帯の結果 また 近年 消費者世帯における実質食料消費支出も微減傾向で推移する中 平成 24(2012) 年の消費者世帯 ( 二人以上の世帯 ) における 1 世帯当たり実質食料消費支出は 前年に比べて 0.5% 増加しました ( 表 2-3-3) これを品目別にみると 魚介類 穀類 肉類 野菜 海藻については それぞれ 3.0% 2.1% 1.3% 0.2% 前年に比べて減少する一方 乳卵類 飲料 外食 調理食品については それぞれ4.9% 3.6% 2.2% 2.0% 前年に比べて増加しています 1 実収入から直接税や社会保険料等の非消費支出を差し引いた額 2 可処分所得に対する消費支出の割合 85 第

第 3 節食料消費の動向と食育の推進 表 2-3-3 食料消費支出の対前年実質増減率の推移 平成 17 (2005) 年 18 (2006) 19 (2007) 20 (2008) 21 (2009) 22 (2010) 23 (2011) 24 (2012) 食料 0.5 1.4 0.3 1.9 1.2 0.8 0.6 0.5 穀類 0.2 1.0 1.4 2.4 0.1 0.7 0.6 2.1 米 2.1 2.7 0.9 2.0 3.1 2.5 0.4 4.3 パン 3.8 1.2 1.2 7.7 2.2 1.5 0.1 0.0 めん類 5.0 1.6 2.0 2.2 2.3 0.1 1.3 2.8 魚介類 1.4 3.2 1.4 5.5 2.1 2.5 3.9 3.0 肉類 0.1 1.0 0.1 1.2 1.4 1.5 1.7 1.3 乳卵類 1.9 1.1 1.8 3.9 0.6 0.5 0.9 4.9 野菜 海藻 0.7 3.0 0.5 2.1 0.9 4.6 0.3 0.2 果物 1.1 7.9 2.4 4.6 1.0 7.4 1.1 0.0 油脂 調味料 0.6 0.3 1.0 1.0 1.2 0.3 2.0 1.0 菓子類 0.7 1.5 0.5 1.6 1.3 0.2 0.9 0.0 調理食品 0.9 0.4 1.7 5.5 1.3 3.1 1.7 2.0 主食的調理食品 2.0 1.0 0.6 1.3 2.0 1.6 4.7 3.5 他の調理食品 0.2 0.0 3.2 8.1 1.0 4.1 0.4 0.9 飲料 3.1 1.1 3.8 2.9 3.0 4.8 3.1 3.6 酒類 0.8 2.5 3.4 0.5 3.0 0.1 2.9 0.1 外食 1.4 1.1 1.1 0.9 2.8 0.7 3.5 2.2 資料 : 総務省 家計調査 ( 全国 二人以上の世帯 ) ( 食料の購入先別支出割合は スーパー コンビニエンスストア等で上昇 ) 平成 21(2009) 年の消費者世帯 ( 二人以上の世帯 ) における食料消費支出を購入先別にみると スーパーが 61% と最も高く 次いで一般小売店 (14%) 生協 購買(8%) の順となっています ( 表 2-3-4) 一方 平成 6(1994) 年以降における購入先の推移をみると 一般小売店の割合が低下傾向にあるのに対し スーパー コンビニエンスストア ディスカウントストア 量販専門店 インターネットによる通信販売の4つの購入先の割合は上昇傾向にあります 表 2-3-4 食料消費支出に占める購入先別支出割合の推移 消費支出 一般小売店 スーパー コンビニエンスストア 百貨店 生協 購買 ディスカウントストア 量販専門店 通信販売 インターネット その他 その他 平成 6(1994) 年 100.0 27.8 47.2 1.8 4.3 9.0 2.1 0.4 - - 7.5 11(1999) 100.0 18.8 55.4 2.4 4.9 8.8 2.5 0.6 - - 6.7 16(2004) 100.0 16.0 56.6 2.8 4.8 9.6 3.8 1.5 0.2 1.3 4.8 21(2009) 100.0 14.0 60.5 2.9 4.4 7.8 4.3 1.5 0.4 1.0 4.6 資料 : 総務省 全国消費実態調査 ( 全国 二人以上の世帯 ) を基に農林水産省で作成注 :1) 消費支出からは 外食を除く 2) 通信販売 は平成 16(2004) 年から インターネット と その他 に分けて調査 これら 4 つの購入先について 平成 21(2009) 年における支出の多い上位 5 品目をみると 1スーパーでは 野菜 海藻 肉類 魚介類 2コンビニエンスストアでは 調理食品 飲料 穀類 3ディスカウントストア 量販専門店では 酒類 穀類 飲料 4インターネットによる通信販売では 飲料 調理食品 穀類の支出割合がそれぞれ高くなっています ( 表 2-3-5) 86

1部第2章表 2-3-5 購入先別食料の支出上位 5 品目 ( 平成 21(2009) 年 ) スーパー コンビニエンスストア ディスカウントストア 量販専門店 通信販売 ( うちインターネット ) 品目割合品目割合品目割合品目割合 野菜 海藻 15.6 調理食品 34.7 酒類 25.5 飲料 15.7 肉類 14.1 菓子類 18.8 菓子類 13.2 調理食品 12.4 魚介類 13.1 飲料 15.2 穀類 10.5 菓子類 12.0 調理食品 12.3 穀類 12.3 飲料 10.0 穀類 11.6 穀類 10.3 酒類 6.8 油脂 調味料 7.4 魚介類 11.2 資料 : 総務省 全国消費実態調査 ( 全国 二人以上の世帯 ) を基に農林水産省で作成注 : 表 2-3-4 を参照 ( 近年 食料の消費者物価は低下傾向で推移 ) 平成 20(2008) 年 9 月のリーマンショック後に生じた急激な景気後退等を背景として 我が国の物 価は下落傾向が鮮明となり その後も物価の下落基調は続いています 平成 24(2012) 年においては 光熱 水道等が上昇したものの 家具 家事用品 教養娯楽等が下 落したことから 消費者物価指数 ( 総合 ) は前年と同水準の 99.7 となりました ( 表 2-3-6) 平成 24(2012) 年の食料の消費者物価指数は 前年に比べて 0.1% 上昇して 99.7 となりました こ れを品目別にみると 乳卵類 油脂 調味料 酒類については それぞれ 2.2% 1.3% 1.3% 前年に比べて下落する一方 穀類 生鮮果物 魚介類については それぞれ 2.9% 2.7% 1.0% 前年に比べて上昇しています 表 2-3-6 食料の消費者物価指数の推移 ( 平成 22(2010) 年 =100) 平成 19 年 20 21 22 23 24 24 年 (2007)(2008)(2009)(2010)(2011)(2012) 1~3 月 4~6 7~9 10~12 総合 100.7 102.1 100.7 100.0 99.7 99.7 99.9 100.0 99.4 99.4 0.0 1.4 1.4 0.7 0.3 0.0 0.3 0.2 0.4 0.2 生鮮食品を除く 100.8 102.3 101.0 100.0 99.8 99.7 99.6 99.9 99.6 99.6 総合 0.0 1.5 1.3 1.0 0.3 0.1 0.1 0.0 0.2 0.1 食料 97.6 100.1 100.3 100.0 99.6 99.7 101.2 100.1 98.8 98.7 0.3 2.6 0.2 0.3 0.4 0.1 1.2 0.6 0.6 0.8 穀類 0.5 6.4 0.8 3.2 1.6 2.9 4.0 3.6 2.9 1.2 魚介類 0.9 2.3 1.0 1.7 0.4 1.0 2.4 1.6 0.4 0.3 肉類 1.9 4.1 1.2 1.8 0.2 0.9 0.3 1.2 0.7 1.3 乳卵類 0.3 4.6 1.3 0.8 0.2 2.2 1.7 3.8 2.0 1.1 生鮮野菜 2.6 1.6 1.3 11.1 3.2 0.7 7.1 6.2 9.1 7.1 生鮮果物 5.1 6.3 3.4 7.1 0.6 2.7 5.4 6.7 0.1 1.9 油脂 調味料 0.5 4.0 0.0 1.7 0.8 1.3 0.2 2.2 1.6 1.2 菓子類 0.4 5.3 3.3 1.1 0.5 0.6 0.8 1.1 0.5 0.0 調理食品 0.6 3.4 1.1 1.7 0.4 0.7 1.1 1.1 1.0 0.2 飲料 1.0 0.4 2.3 2.1 0.5 1.1 0.2 1.4 1.5 1.2 酒類 1.1 1.5 0.5 1.4 1.1 1.3 1.2 1.4 1.2 1.2 外食 0.7 1.6 0.9 0.1 0.2 0.0 0.0 0.1 0.0 0.1 加工食品 0.1 4.0 1.0 1.9 0.4 0.4 0.1 0.4 0.4 0.8 資料 : 総務省 消費者物価指数 を基に農林水産省で作成注 :1) 上段は平成 22(2010) 年 =100 とした指数 下段は対前年増減率 ( 四半期は対前年同期増減率 ) 食料の品目については対前年増減率 ( 四半期は対前年同期増減率 ) 2) 加工食品とは 財 サービス分類の 食料工業製品 であり 調理食品 酒類等を含む 87 第

第 3 節食料消費の動向と食育の推進 ( 家計の消費水準と実質賃金は低下傾向で推移 ) 消費者世帯 ( 二人以上の世帯 ) における消費水準指数 1 ( 総合 ) の推移をみると 平成 2(1990) 年を100 とした場合 平成 5(1993) 年の102.3 から低下傾向で推移しており 平成 24(2012) 年には 92.9 となっています ( 図 2-3-1) このうち 食料の消費水準指数については 平成 2 (1990) 年以降 低下傾向で推移しており 平成 24(2012) 年には 84.2 となっています 一方 実質賃金指数 ( 調査産業計 ) は 平成 9 (1997) 年の 104.1 から低下傾向で推移しており 平成 24(2012) 年は94.5となっています このことから 実質賃金の減少等に伴い 消費水準も低下傾向にあることが考えられ 特に食料の消費水準は消費全体に比べて 低下の割合が大きくなっています 図 2-3-1 消費水準指数及び実質賃金指数の推移 ( 平成 2(1990) 年 =100) ( 近年 微増傾向にあるエンゲル係数の変動要因 ) 図 2-3-2 エンゲル係数の推移 家計消費支出に占める食料費の割合を示すエン ゲル係数の推移をみると 家計消費支出の増加に 伴い減少傾向にありましたが 平成 7(1995) 年以降 おおむね23% 前後で推移しています ( 図 2-3-2) 近年は家計消費支出の減少率が 食料費の減少 率を上回って推移していることから エンゲル係 数は微増傾向にあります このエンゲル係数の変 動は エンゲル係数を算出する際の分母に当たる消費支出に直接影響する 消費者物価要因 と 家計購入数量要因 に また 分子に当たる食 料費に直接影響する 食料品価格要因 と 食料 購入数量要因 に分解できます その要因別寄与度をみると 平成 20(2008) 年には エンゲル係数は前年に比べて 0.2ポイント上 昇し 23.2% となりましたが この 0.2ポイントの変動の要因別寄与度をみると 穀物価格高騰の影響 等により 食料品価格要因 の寄与度はプラス 0.5ポイントとなるとともに 世界的な金融危機に伴う 消費支出の減少により 家計購入数量要因 の寄与度はプラス 0.4 ポイントとなっています ( 図 2-3-3) 一方 食料購入数量要因 の寄与度はマイナス 0.4 ポイントとなるとともに 消費者物価要因 の 寄与度はマイナス0.3ポイントとなっています また 平成 24(2012) 年には エンゲル係数は前年に比べて 0.1 ポイント低下し 23.5% となりま した この 0.1 ポイントの変動の要因別寄与度をみると 消費者物価要因 食料品価格要因 の寄 与度はともに 0.0 ポイントと変動の要因とはならなかったものの エコカー補助金の申請受付が 9 月ま 1 家計消費支出から世帯規模 ( 人員 ) 1 か月の日数及び物価水準の変動の影響を取り除いて計算した指数で 家計消費の量的側面を示す 88

1部第2章で行われたことから交通 通信等の支出の増加により 家計購入数量要因 の寄与度はマイナス 0.2 ポイントとなる一方 食料購入数量要因 の寄与度はプラス0.1ポイントとなっています 図 2-3-3 エンゲル係数の推移及び変動要因別にみた寄与度 ( 年齢階層によりエンゲル係数に違い ) 世帯主の年齢階層によって世帯における食料を 含む家計消費構造が異なるため エンゲル係数に違いがみられます 年齢階層別にエンゲル係数をみると 全体としては年齢階層が高くなるに従って エンゲル係数が高くなる傾向がみられます 世帯主が 70 歳以上の世帯ではエンゲル係数が 26% 程度と高いのに対し 世帯主が 30 歳未満の世帯では 20% 程度と低くなっています ( 図 2-3-4) 30 歳未満の世帯においては 家計消費支出額が少ない中で 住居費への支出が多いこと 70 歳以上の世帯においては 70 歳未満の世帯に比べて家計消費支出額が少なくなるものの 食料消費支出額は 40 歳 図 2-3-4 世帯主の年齢階層別エンゲル係数の推移 89 第

第 3 節食料消費の動向と食育の推進 未満の世帯を上回っていること等が影響していると考えられます しかしながら 世帯主が 50 歳代の世帯については 30 歳代や 40 歳代の世帯に比べて エンゲル係数が低くなっています これは 50 歳代の世帯においては 子供が高校や大学等の教育段階にあることが多く 子供への仕送りや教育費の支出が多いことが影響していると考えられます ( 図 2-3-5) 図 2-3-5 世帯主の年齢階層別の消費支出 ( 平成 24(2012) 年 ) (2) 食料消費構造の変化ア飲食料の最終消費額等と国民 1 人 1 日当たり供給熱量の推移 1 人 1 年当たり飲食料の最終消費額 1 と 1 人 1 か月当たり食料消費支出の推移をみると 1990 年代半ばまで増加傾向にありましたが その後は 物価の下落等により減少傾向にあります ( 図 2-3-6) このような中 国民 1 人 1 日当たり供給熱量の推移をみると 1990 年代半ばまで増加傾向にありましたが その後は 飲食料の最終消費額等と同様に減少傾向にあります 図 2-3-6 1 人 1 年当たり飲食料の最終消費額 1 人 1 か月当たり食料消費支出及び国民 1 人 1 日当たり供給熱量の推移 90 1 食用農水産物や輸入加工品が食材として国内に供給され これらの食材が最終消費者に至るまでに 流通業 食品製造業 外食産業により 流通マージン 加工賃 サービス料等が付加された金額