目次 石巻赤十字病院の概要 1 防火 防災管理 2 感染防止対策について 4 機密保持及び個人情報保護 9

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1 施設設備の衛生管理 1-1 食品取扱室の清掃及び保守点検 < 認証基準 > 床 内壁 天井 窓 照明器具 換気扇 手洗い設備及び排水溝の清掃手順 保守点検方法が定められていること 床及び排水溝の清掃は1 日に1 回以上 その他の清掃はそれぞれ清掃の頻度の記載があること 保守点検頻度の記載があるこ

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はじめに 高齢者施設等で抵抗力が低い利用者をケアするには 介護スタッフの感染予防が必要です 施設は重度の利用者が中心になり さまざまな基礎疾患を抱えているため 感染しやすい状態の方が急増しています 介護スタッフが感染源にならないための予防策と 介護スタッフ自身の安全なケアの方法が重要となってきます

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特別支援学校における介護職員等によるたんの吸引等(特定の者対象)研修テキスト

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4) アウトブレイクに介入している 5) 検査室データが疫学的に集積され, 介入の目安が定められている 4. 抗菌薬適正使用 1) 抗菌薬の適正使用に関する監視 指導を行っている 2) 抗 MRSA 薬の使用に関する監視 指導を行っている 3) 抗菌薬の適正使用に関して病棟のラウンドを定期的に行って

平成19年度 病院立入検査結果について

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42 HBs 抗原陽性で HBe 抗原陰性の変異株が感染を起こした場合は, 劇症肝炎を起こしやすいので,HBs 抗原陽性 HBe 抗原陰性血に対しても注意が必要である. なお, 透析患者では, 感染発症時にも比較的 AST(GOT),ALT(GPT) 値が低値をとること,HCV 抗体が出現しにくいこ

医療安全対策 医療安全のため 高血圧と歯科診療上の注意 必要な問診事項について確認を行った 下記についてすぐ対応できるか確認した 1 血圧測定など 2 緊急時の対処 3 必要な薬剤の準備 4 その他 患者さんへの歯科診療上の注意事項 特に外科処置時

感染対策の基礎知識 1 感染対策の原則 感染成立の 3 要因への対策と 病原体を 1 持ち込まない 2 持ち出さない 3 拡げないが基本です 感染成立の 3 要因と感染対策 感染症は 1 病原体 ( 感染源 )2 感染経路 3 宿主の 3 つの要因が揃うことで感染します 感染対策においては これらの

と役割を明確化し 医療機関内のすべての関係者の理解と協力が得られる環 境を整えること ( 感染制御チーム ) 病床規模の大きい医療機関 ( 目安として病床が 床以上 ) においては 医師 看護師 検査技師 薬剤師から成る感染制御チームを設置し 定期的に病棟ラウンド ( 感染制御チームによ

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インフルエンザ、鳥インフルエンザと新型インフルエンザの違い

第一部院内感染防止体制 院内感染防止のための組織 体制 院内感染の発生を抑止し 感染者の発生後においても感染拡大を制御するためには 病院全体が組織的に感染防止対策に取り組むことが必要とされます また 感染防止対策の実効性を高めるには 病院管理者が積極的に感染対策部門や感染管理担当者を支援し 一体とな

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2)HBV の予防 (1)HBV ワクチンプログラム HBV のワクチンの接種歴がなく抗体価が低い職員は アレルギー等の接種するうえでの問題がない場合は HB ワクチンを接種することが推奨される HB ワクチンは 1 クールで 3 回 ( 初回 1 か月後 6 か月後 ) 接種する必要があり 病院の

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食品衛生の窓

講義資料(1)

汚染された手指は様々な場所に病原体を伝播させる可能性がある 実際に 感染を引き起こす病原体の多くは汚染された医療従事者の手指を介して伝播 手洗い及び手指消毒により手を衛生的に保つことは 最も基本的な感染防止の手段 参考 :WHO. Guidelines on Hand Hygiene in Heal

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症候性サーベイランス実施 手順書 インフルエンザ様症候性サーベイランス 編 平成 28 年 5 月 26 日 群馬県感染症対策連絡協議会 ICN 分科会サーベイランスチーム作成

1 ガイドライン策定の目的防犯カメラについては テレビや新聞で報道されているように 犯罪の解決や犯罪の抑止につながることなど その効果は社会的に認められており さまざまな施設に防犯カメラが設置されております しかし その効果が認知される一方で 防犯カメラにより個人のプライバシーなどの人権が侵害される

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平成15年度8階病棟の目標                  2003/06/03

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第 5 条保健所長は 必要に応じ 巡回指導を行い 営業施設の設置状況等の把握に努めるものとする 2 保健所長は 前項の調査の結果 別表に定める基準に適合しないと認めるときは 営業者等に対し 必要な措置を講ずるよう指導し 又は勧告するものとする 附則 この要綱は 平成 15 年 4 月 1 日から施行

ウ火元責任者は 自主検査の結果 異常が認められたときは 防火管理者及び防火管理責任者 ( 工事責任者 ) に報告し 指示を受けて対処する (2) 放火対策ア建物の外周部及び階段等には 可燃性の工事用資材又は梱包材等は置かないようにする やむを得ず置く場合は整理整頓し防炎シート等で覆い保管する イ工事

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日本医師会作成版を元に北上医師会会員向けに一部修正を加えました ( 以下赤文字及び下線部は 各医療機関の実情に応じて記載 変更する ) 新型インフルエンザ等発生時における診療継続計画 ( 案 ) 医院 本計画は当院 新型インフルエンザ等に関する院内対策会議 により平成 年 月 日作成され たものであ

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工事中の消防計画 第 1 工事計画について 1 工事概要 ( 別紙 1 ) 2 工事工程表 ( 別紙 2 ) 3 緊急時連絡体制 ( 別紙 3 ) 4 関連業者一覧 ( 別紙 4 ) 第 2 目的及び適用範囲 1 目的この計画は 消防法第 8 条第 1 項の規定に基づきにおける防火管理について必要な

院内感染対策マニュアル

3. 感染症の予防策 (1) 標準予防策の考え方 標準予防策 ( スタンダード プリコーション ) とは CDC( 米国疾病対策セ ンター ) が提唱した病院向け感染予防のガイドラインです 誰もが何らかの感染症をもっている可能性がある と考えて すべての患 者に対して 感染の可能性があるもの への接

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4. 通常疥癬と角化型疥癬の違い 1) 通常疥癬 (1) 通常疥癬は 長時間の皮膚と皮膚との直接接触によって感染する 稀に寝具やタオル類を介する間接接触感染もあるが 集団感染の危険性は少ない (2) 強い掻痒感を伴い 皮膚症状は丘疹 結節 疥癬トンネルがある 2) 角化型疥癬 (1) 感染経路は通常

院内感染対策のための自主管理チェックリスト 平成 29 年 6 月 東京都福祉保健局

( 社会福祉施設用作成例 ) (4) 施設管理者は, 緊急時連絡網により職員に連絡を取りましょう (5) 施設管理者は, 入所者の人数や, 避難に必要な車両や資機材等を確認し, 人員の派遣等が必要な場合は, 市 ( 町 ) 災害対策本部に要請してください (6) 避難先で使用する物資, 資機材等を準

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2019 年 7 月 4 日 ( 木 ) 愛知県保健医療局健康医務部健康対策課感染症グループ担当内田 久野内線 ダイヤルイン 手足口病警報を発令します!! 愛知県では 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律 に基づき 県内の小児科を標榜する

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鼻腔内 ( 通常手順 ) 安全に吸引が実施できる者を選定すること及び緊急時に備える STEP1 安全管理体制確保 評価項目内容実施者 留意事項 考えられるえられる主なリスク 必要な知識知識 技術 利用者の状態に関する情報を共有し 報告 連絡 相談等の連携体制を確保する ( 急変 事故発生時の対策を含

2. 標準予防策の実際 1) 手指衛生目的手指衛生は 医療関連感染を予防するために行う最も基本的な対策の 1 つである 手指に付着する一過性通過菌と常在菌の一部を除去することで 手指を介した接触感染を防止する 手指衛生の分類目的によって 3 つに分類されるが 日常のケア場面で実施される手洗いは 衛生

2. 予防 1) 予防接種 入院している多くの免疫不全患者への感染源にならないためにも 病院で勤務するすべての 職員に対してインフルエンザワクチンの接種を推奨する ただし過去にインフルエンザワクチンで 重症なアレルギー反応があった者は禁忌である 接種可能かどうかの相談は感染管理担当課で 行う 患者へ

安全データシート LOCTITE SI 5920 RTV SILICONE COPPER known as LOCTITE CO RTV SIL 70ML EN Page 1 of 6 SDS No. : V001.3 改訂 : 発行日 :

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針刺し切創発生時の対応

第 1 ガイドライン策定の目的及び対象 1 ガイドライン策定の目的美濃加茂市では犯罪のない安全で安心できる住みよい地域社会を実現するため 平成 21 年 10 月に 美濃加茂市防犯活動推進条例 を施行するとともに 同条例に基づく防犯計画を策定し 市民 事業者及び市が一体となって 犯罪のないまちづくり

僕が、標準予防策をしない理由

防犯カメラの設置及び運用に関するガイドライン

2. トイレの後には必ず手洗いをしましょう! 調査から 15.4% の方がトイレの後に手を洗わないことがあるという結果が得られました ( 小便後又は大便後に手を洗うのどちらかを選択しなかった方 どちらも選択しなかった方 トイレで手を洗わないを選択した方 の合計 ) Q10 特にこれからの季節に流行す

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胃腸炎による入院患者の管理胃腸炎患者の症状が重くて 入院することがあります 入院患者の管理をしなければいけないことが 病院小児科の特異的なところだと思いますので その点に重点を置いてこれからお話しします 胃腸炎の患者が入院しなければいけない時には多くの患者が脱水になっているため 適切な補液が最も重要

手洗いについて できてる? 手を洗う機会 ( 利用者 入所者 ) 来所時 食事前後 トイレ後 外出後 粘土など共有のリハビリ用品等を触った後 動物を触った後 手が汚れてしまった後 手を洗う機会 ( 看護 介護職員 ) 来所時 ( 通勤後 ) 調理時 配膳時 食事介助時 薬を扱う時 トイレの手伝い後

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6 発生動向監視 6.1 感染管理者は 1 週間に1 回程度院内感染事例を把握する 6.2 感染管理者は 院内感染の発生率に関するサーベイランスを部署とターゲットを絞って実施する 6.3 感染管理者は 院内感染に関する情報を分析 評価し 効率的な感染対策に役立てる 6.4 感染管理者は 地域や全国の

目 次 第 1 はじめに 2 1 ガイドライン策定の目的 2 2 ガイドラインの対象となる防犯カメラ 2 3 防犯カメラで撮影された個人の画像の性格 2 第 2 防犯カメラの設置及び運用に当たって配慮すべき事項 3 1 設置目的の設定と目的外利用の禁止 3 2 設置場所 撮影範囲 照明設備 3 3

医療機関における診断のための検査ガイドライン

生活衛生営業 HACCP ガイダンス ( 食肉販売業用 ) 導入手引書 本ガイダンスでは まず メニュー調査表 と 調理工程表 によりそれぞれの施設の 危害要因分析 を行い 次にこの手引書の 衛生管理点検表 を HACCP の考え方を取り入れた 衛生管理計画 とし それを用いて モニタリング 記録の

鼻腔内 ( 人工呼吸器装着者 ) 安全に吸引が実施できる者を選定すること及び緊急時に備える STEP1 安全管理体制確保 評価項目内容実施者 留意事項 考えられるえられる主なリスク 必要な知識知識 技術 利用者の状態に関する情報を共有し 報告 連絡 相談等の連携体制を確保する ( 急変 事故発生時の

所在地東京都日野市多摩平 次救急医療を担う急性期病院 病床数一般病床 300 床 看護単位 6 単位 病床利用率 80.1%(24 年度 ) 平均在院日数 13.2 日 (25 年 4 月現在 ) 診療科 16 診療科 病院理念 市民に信頼され 選ばれる病院

さらに 職場における感染防止対策の検討を行うに当たっては 産業医等の助 言を受けることや 衛生委員会において対策を審議するなど 労働安全衛生法上 の安全衛生管理体制を活用し 実施していくことが望まれます Q2 発熱や呼吸器症状等のインフルエンザ様症状を呈した労働者にはどのような注意をすればよいですか

別紙 1 新型インフルエンザ (1) 定義新型インフルエンザウイルスの感染による感染症である (2) 臨床的特徴咳 鼻汁又は咽頭痛等の気道の炎症に伴う症状に加えて 高熱 (38 以上 ) 熱感 全身倦怠感などがみられる また 消化器症状 ( 下痢 嘔吐 ) を伴うこともある なお 国際的連携のもとに

感染症 食中毒の予防及びまん延防止のための指針 社会福祉法人慈愛会特別養護老人ホーム田平ホーム短期入所生活介護事業所田平ホーム 1

標準予防策

感染拡大攻略法 ~流行前から備えるべし~


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血液浄化部

(2) 清掃 い a. 日常的 清掃 各 原則 日 回 式清掃 気 空気 入 え 行い乾燥 必要 応 床 消毒 行い う 使用 雑巾 洗浄 乾燥 う 汚 い場合 新 汚 発生 い場合 入 者 職員 接触 多い部 回数 増 見 目 汚 置 い う 汚 発生 い場合 失禁 伴う 痢 入 者咳 喀痰 多い

ください 5 画像の保存 取扱い防犯カメラの画像が外部に漏れることのないよう 一定のルールに基づき慎重な管理を行ってください (1) 取扱担当者の指定防犯カメラの設置者は 必要と認める場合は 防犯カメラ モニター 録画装置等の操作を行う取扱担当者を指定してください この場合 管理責任者及び取扱担当者

事例を通して考える 感染拡大防止対策


資料 2-3 超大規模防火対象物等における自衛消防活動に係る訓練の充実強化方策 ( 案 ) 平成 30 年 10 月 31 日 事務局

( 別記報告様式 1 ) 記載例 2 感染症等 ( 疑 ) 発生報告票 1 報告年月日 平成 1 9 年 4 月 1 日 ( 日 ) 1 5 時 0 0 分現在 2 施設等の名称 学校法人 函館学院 函館保健所幼稚園 ( 種 別 ) ( 私立幼稚園 ) 4 報 告 者 職 氏 名 園 長 名 函 館

Transcription:

実習生 リクルート見学者 オリエンテーション 石巻赤十字病院

目次 石巻赤十字病院の概要 1 防火 防災管理 2 感染防止対策について 4 機密保持及び個人情報保護 9

石巻赤十字病院の概要 名 称 石巻赤十字病院 開設日 大正 15 年 10 月 20 日 92 年の歴史を有する病院 院 長 石橋悟 法的性格 日本赤十字社法による特殊法人 医療法第 31 条に規定する公的医療機関 病床数 464 床 ( 一般 460 床 感染 4 床 ) 診療科目 31 診療科 職員数 1,258 人 ( 平成 29 年 10 月 1 日現在 ) 医療圏石巻 登米 気仙沼医療圏石巻市 気仙沼市 登米市 東松島市 女川町 南三陸町人口 345,800 人 ( 平成 29 年 9 月 1 日現在 ) 医療圏内で高次診療機能を備えた唯一の病院 目標世界一強く そして優しい病院 最善のアウトカムをもたらす強靭な医療提供体制 職員に優しい 最高の職場環境 1

防火 防災管理 1. 地震発生時の初動行動 1 自分の身の安全を確保する 2 患者 スタッフの安全を確認する 3 災害対策本部で待機し指示に従う 2. 火災発生時の初動行動 1) 火災発見者の対応手順火災発見現場に居合わせた場合は た け し は ぼ け に の手順で対応する ただし 一人で対応することなく周囲に応援を求めながら活動する たけしはぼけに 助ける ( 出火場所から救助 ) 煙封鎖 ( 扉を閉め拡散防止 ) 知らせる ( 周りに ) 発信機 ( 院内に知らせる ) 防災センター (1119) 通報消す ( 消火器で初期消火 ) 逃がす ( 避難誘導 ) 押す 2) 消火器の取扱い ( 院内には250 本の消火器が設置されている ) 放射時間は おおよそ15~20 秒放射距離は 3~5m 1ピン抜く 2ホース火元向ける 3ハンドル握る 2

3) 屋内散水栓の取扱い ( 院内に130 基設置されている ) 1 ノズルを取り出し元栓を開く 2 ホースを伸ばす 3 手元バルブを開く 4) 避難誘導方法 1 出火に近い場所から避難誘導 2 防火区画外へ水平避難 3 火災が鎮火しなければ下階へ避難 4 煙を吸わないように低い姿勢 ( タオルで口 ) 5 避難口 階段へ人が殺到するので押さない 6 一旦逃げたら再び中に戻らない 5) 避難方向 避難場所 避難方向は 火点から離れるように天井や壁に設置されている通路誘導灯の方向 に避難する 通路誘導灯 避難口誘導灯 3

感染防止対策について 感染防止対策の基本的な考え方は 標準予防策 と 感染経路別予防策 病原体の伝播を防ぐためには適切な感染予防策が必要です すべての患者に対し 感染症の有無にかかわらず標準予防策を実施します 感染経路別予防策 ( 接触予防策 飛沫予防策 空気予防策 ) は 標準予防策を実施しても感染経路を完全に遮断できない場合に用いますが 複数の感染経路のある疾患 ( インフルエンザ等 ) では 複数の感染経路別予防策を用いてもかまいません 単独で用いても 組み合わせて用いても それらは常に標準予防策に加えて実施します 標準予防策 すべてのヒトに 適用する 空気予防策 飛沫予防策 接触予防策 標準予防策に追加して行う対策 標準予防策 ( スタンダードプリコーション ) の実際標準予防策は すべての患者に対し標準的に行う疾患非特異的な感染予防策です 感染症の有無にかかわらず すべての患者の血液 体液 分泌物 排泄物 傷のある皮膚 粘膜には感染性があるものとして対応します 標準予防策には 手指衛生 必要に応じ 手袋 マスク ゴーグル ガウン の着用 咳エチケット 安全な注射手技 腰椎処置時のサージカルマスク着用 などがあります 手指衛生について 石巻赤十字病院では WHO( 世界保健機構 ) のガイドラインを元に手指衛生を行なっています (1) 手指衛生とは 流水と石鹸を用いた手洗い 擦式アルコール消毒剤を用いた手指消毒の両方を含む すべての医療行為の基本であり 感染予防に対し最も重要な役割を果たす 4

(2) 手指衛生の目的手指に付着している血液や体液などの有機物による汚れや 感染症の原因となる病原体 とくに一過性細菌を除去する (3) 手指衛生の基本手が目に見えて汚れていない時擦式アルコール消毒剤を用いた手指消毒手が目に見えて汚れている時流水と石鹸を用いた手洗い血液 体液等で汚染されている場合 ノロウイルス等はアルコールが効かないため 下痢や嘔吐のある患者のケア後は 目に見える汚染がなくても流水と石鹸による手洗いを行う 擦式アルコール消毒剤は 繰り返し使用により手がべたついてくるため べたついたら流水と石鹸での手洗いを行い 再び使用する (4) 手指衛生が必要な 5 つのタイミング (WHO ガイドラインより ) 手指衛生を行うタイミングは下図の 5 つのタイミングで実施する http://med.saraya.com/who/fivemoments.html より引用 (5) 注意事項 時計や指輪をはずす 使い捨てのペーパータオルを使う 爪は短く切る 手は完全に乾燥させる 5

(6) 手指衛生の方法 WHO 擦式アルコール消毒剤を用いた手指衛生の方法全行程 :20~30 秒 WHO 式流水と石鹸での手指衛生の方法全行程 :40~60 秒 6

感染性廃棄物の取り扱いについて人が感染し また感染するおそれのあるものが付着しているまたは付着しているおそれのある廃棄物を指す 以下に指針を示す (1) 分別および表示 : 感染性廃棄物は形状により 3 つに分類し表示する (2) 移動 : 移動途中で内容物が飛散 流失するおそれのない容器に入れること (3) 保管 : 他の廃棄物と区別して 関係者以外が立ち入ることのできないよう施錠する (4) 梱包 : 密閉できること 収納しやすいこと 損傷しにくいことを条件とし 専用容器を用いること 針刺し 切創 皮膚 粘膜汚染発生予防および発生時の対応について医療現場で患者の血液や体液などで汚染された器具などにより 偶発的に傷を受ける 目などの粘膜に直接入ることを指す 発生防止のために以下の項目を遵守すること (1) 標準予防策に則り手袋やマスク ゴーグルやエプロンなどの着用を徹底する (2) 床に落下しているものを不用意に拾わず 目視確認する ( 使用後の針などが落ちていることがある ) (3) 感染性廃棄物の回収時は耐貫通性手袋等を用いること針刺し 切創 皮膚 粘膜汚染発生時は以下の対応とする (1) 直ちに穿刺 切創 汚染部分を洗浄する ( 目に入った場合は 直近の洗眼装置を使用する ) (2) リーダー 管理者に報告する (3) その後は当院の規程により受診等の対応を行う 感染経路別予防策の実際 接触予防策 接触感染は 直接接触 ( 体位変換 入浴 ケアなど ) や間接接触 ( 感受性のある患者や患者周辺にある物品との接触 ) によって起こる 直接 間接接触により伝播される微生物に感染しているか あるいは定着が疑われる患者に適用される 感染対策は手袋 ガウン 個室隔離が必要である 7

飛沫予防策 飛沫感染は 結膜 鼻腔 口腔粘膜に微生物を含む飛沫を吸入して起こる 飛沫は咳 くしゃみ 会話 気管吸引 気管支鏡などの医療行為中に発生する 飛沫は 空中に浮遊し続けることはないので 特別な空調や換気は必要ない 飛沫予防策は 感染性飛沫によって伝播される病原体に感染しているか あるいは疑われる患者に適用される 感染対策はサージカルマスク 個室隔離 ( 無理な場合他の患者との間に 1m の空間的距離をおく ) が必要である 空気予防策 微生物を含む飛沫が気化した後の粒子 (5μ 以下 ) は 長時間空中を浮遊するが 運ばれる微生物は空気の流れにのって広くまき散らされ 同室内あるいは感染病原者から遠く離れた感受性のある患者にも吸入 定着する 空気予防策は 空気感染する疫学的に重要な病原体に感染している患者に適用し 感染対策は陰圧個室とN95 マスクが必要である 経路別予防策が必要な患者の病室の前には 以下の表示が掲示してあるので その表示に併せて感染対策を実施する 接触感染予防策 ( アルコール ) 接触感染予防策 ( 流水と石けん ) 飛沫感染予防策 空気感染予防策 8

実習 研修にあたって 身だしなみについて 髪: 髪は短く ( 束ねる ) して 白衣 ( 肩 ) につかないようにする 白衣: こまめに洗濯する カーディガンは患者に接する場合着用しない マスク: 咳が出る場合はマスクを着用する 手 手指 腕: 爪は短くしておく 腕時計はしない 手荒れがひどい場合は 処置時に手袋を着用する 処置で使用した手袋はすみやかにはずし 必ず手指衛生をする 靴: 汚れがないようにする サンダルは禁止 ( 針や汚染物に曝露する危険がある ) 体調不良時の管理 自分が患者に病気をうつさないために 下記のような症状がある場合は 実習責任者または教育研修センターまでご連絡下さい 1 感冒様症状 ( 咳 鼻水など ) 2 発熱 (37.5 以上 ) 3 胃腸炎症状 ( 嘔吐 下痢 ) 4 結膜炎症状 ( 眼脂 充血アレルギー症状を除く ) 51 週間以内の発疹 水疱などの皮膚症状や耳下腺の腫脹 61~5の症状のあるものとの接触の有無 7 当日の体調不良の有無 9

機密保持及び個人情報保護 石巻赤十字病院実習 見学における機密保持ガイドライン実習 見学者用 1. 当院の実習 見学者は 下記情報の取り扱いに十分配慮するとともに個人情報保護法等の関連法規 当院諸規定 諸規則を遵守しなければならない 1 患者 来院者 職員個人に関する全ての情報 2 実習 見学中に機密保持を条件として開示した情報 3 その他実習 見学中に知り得た当院に関する情報 尚 実習 見学報告等で使用するデータについては 生存又は既に死亡している 場合であっても 画像データを含め 個人を特定できない表記 表現で行うこと 2. 当院の実習 見学者は 下記に定める事項を遵守しなければならない 1 実習 見学は研究又は教育に関するものであること 特に営利目的でないこと 2 患者 来院者 職員のプライバシーを侵害したり 心理的影響を及ぼすような行為は行わないこと 3 実習 見学を理由に診察環境を損なわないこと ( 診療の妨げとなる行為 通行の遮断等 ) 4 許可無く写真撮影 VTR 撮影等は行わないこと 5 実習 見学者数等に変更が生じた場合には必ず事前に連絡すること 6 その他 院内関係者の指示に従うこと 以上 遵守しない場合 実習 見学を中止し院外へ退去いただくことがあります 万一 実習 見学で知り得た情報を漏えいした場合 法的措置を含めた対応を致し ます 10

実習生 リクルート見学者オリエンテーションテキスト - 第 3 版 - 発行日 2018 年 ( 平成 30 年 )4 月 1 日 編集石巻赤十字病院教育研修センター 11