問診票-1ol

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制育Ⅰ チェックポイント まず, 下の表にチェックを入れてください 各項目は, 介護職場で行う安全衛生活動のうち, 介護者の腰痛予防に必要な 人力での抱え上げをしない や 無理な姿勢を取らない ことにつながる, 介助や福祉用具の使用に関する取り組みです 実施 不十分 未実施 のにレ印を入れて, 不十

大阪府福祉のまちづくり条例ガイドライン平成 29 年 12 月 4-1 障がい者等の便所内の動作例 杖使用者 ( 片マヒ ) 脳血管障がいなどにより 身体の片側の機能がマヒしている場合 姿勢保持のために体を預けられる手すりが有効です 1 便器に近づき 手すりのそばに杖を置きます POINT 便器の前

別紙 1-2 移乗介助 ロボット技術を用いて介助者による抱え上げ動作のパワーアシストを行う非装着型の機器 移乗開始から終了まで 介助者が一人で使用することができる ベッドと車いすの間の移乗に用いることができる ( ベッドと車いすの間の移乗における使い勝手は ステージゲート審査での評価対象となる点に留

施設長 副施設長 事務長 施設課長 相談員 入所区分 一般 特例 入所申込日 平成 年 月 日 入所申請受付日 平成 年 月 日 特別養護老人ホームさくら苑入所申請書 特別養護老人ホームさくら苑 施設長 坂本正司 様 入所申込者 - 住所 : 氏名 : 電話番号 : -( )- 入所希望者との続柄

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老計第 10 号平成 12 年 3 月 17 日 各都道府県介護保険主管部 ( 局 ) 長殿 訪問介護におけるサービス行為ごとの区分等について 厚生省老人保健福祉局老人福祉計画課長 訪問介護の介護報酬については 指定居宅サービスに要する費用の額の算定に関する基準 ( 訪問通所サービス及び居宅療養管理

1

横丛34₀.pdf

職場における腰痛予防対策指針

問診票-1ol

保監第   号 

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Clinical Indicator 2016 FUNABASHI MUNICIPAL REHABILITATION HOSPITAL

ⅩⅩⅩ

訪問介護事業所の役割 1 訪問介護計画や手順書への記載居宅サービス計画に通院介助及び院内介助の必要性が位置付けられている場合に限り 訪問介護サービスとして 介助が必要な利用者が 自宅から病院 受診手続きから診察 薬の受け取り 帰宅までの一連の行為を円滑に行うために訪問介護員が行うべき援助内容を訪問介

415, , , , , , , , , , , , , , , , , , ,00

介護保険制度における通院等乗降介助の適用範囲の拡大(概要-行政苦情救済推進会議の意見を踏まえた通知-

平成17年度社会福祉法人多花楽会事業計画(案)


障害者総合支援法施行について 地域社会における共生の実現に向けて新たな障害保健福祉施策を講ずるための関係法律の整備に関する法律 が平成 25 年 4 月に施行されました この法律では 障害者自立支援法 を 障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律 ( 障害者総合支援法 ) とするとと

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腰痛多発業種における 作業姿勢特性調査 独立行政法人労働者健康福祉機構所長酒井國男 大阪産業保健推進センター 相談員久保田昌詞 特別相談員浅田史成 大阪労災病院勤労者予防医療センター所 長大橋誠 関東労災病院リハビリテーション科 技師長田上光男 日本産業衛生学会産業医部会 部会長岡田章

事業者名称 ( 事業者番号 ): 地域密着型特別養護老人ホームきいと ( ) 提供サービス名 : 地域密着型介護老人福祉施設 TEL 評価年月日 :H30 年 3 月 7 日 評価結果整理表 共通項目 Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織 1 理念 基本方針

訪問介護

1

< 集計分析結果 > ( 単純集計版 ) 在宅介護実態調査の集計結果 ~ 第 7 期介護保険事業計画の策定に向けて ~ 平成 29 年 9 月 <5 万人以上 10 万人未満 >

福祉用具を使用した移乗介助法の導入-取り組みと事例を通し、導入のあり方を考える-

Ⅰ 介護のいま 介護は, 介護を受ける人 ( 利用者 ) の生活を支えるとても大切な仕事です 急速な高齢化により, 利用者の数が増え, 介護の仕事はますます必要とされています 介護職場では, 介護者の雇用条件の改善とともに, 介護者が安全で健康に, 長く働ける環境づくりが必要となっています 介護者の

DK_安全衛生対策2013_CS3.indd

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資料 1( 調査票 ) 在宅介護実態調査調査票 被保険者番号 A 票の聞き取りを行った相手の方は どなたですか ( 複数選択可 ) 1. 調査対象者本人 2. 主な介護者となっている家族 親族 3. 主な介護者以外の家族 親族 4. 調査対象者のケアマネジャー 5. その他 A 票 認定調査員が 概

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17★ 訪問看護計画書及び訪問看護報告書等の取扱いについて(平成十二年三月三十日 老企 厚生労働省老人保健福祉局企画課長通知)

介護における尊厳の保持 自立支援 9 時間 介護職が 利用者の尊厳のある暮らしを支える専門職であることを自覚し 自立支援 介 護予防という介護 福祉サービスを提供するにあたっての基本的視点及びやってはいけ ない行動例を理解している 1 人権と尊厳を支える介護 人権と尊厳の保持 ICF QOL ノーマ

⒉ 食事介助 食事前の準備を行うことができる 声を掛けたり肩を叩いたりするなどして 利用者の覚醒状態を確認したか 嚥下障害のある利用者の食事にとろみをつけたか 禁忌食の確認をしたか 飲み込むことができる食べ物の形態かどうかを確認したか 5 食べやすい座位の位置や体幹の傾きはないか等座位の安定を確認し

リハビリテーションマネジメント加算 計画の進捗状況を定期的に評価し 必要に応じ見直しを実施 ( 初回評価は約 2 週間以内 その後は約 3 月毎に実施 ) 介護支援専門員を通じ その他サービス事業者に 利用者の日常生活の留意点や介護の工夫等の情報を伝達 利用者の興味 関心 身体の状況 家屋の状況 家

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振り返り 研修全体を振り返り 本研修を通じて学んだことについて再確認を行うとともに 就業後も継続して学習 研鑚する姿勢の形成 学習課題の認識をはかる 修了時のポイント 介護職員としての基本的な姿勢はいうまでもなく 日常的に自身を高める課題を明確に意識しながら就業する姿勢が重要 コース 1. 振り返り

事業案内 障害のある方や高齢者の自立生活や社会参加を支援します 自分らしい生活を送るために必要な福祉用具や住宅改修などの相談 支援を行います 具体的な技術支援を必要とされる方には リハビリテーションセンターの専門職が医療 保健 福祉関係機関と連携して相談 支援に対応します 相談内容 身体状況の確認日

P-2 3 自分で降りられないように ベットを柵 ( サイドレール ) で囲む 実施の有無 1 他に介護の方法がないため 2 同室者 他の利用者からの依頼 4 不穏や不安など本人の混乱を防止 5 暴力行為など他人への迷惑行為を防止の為 6 夜間以外の徘徊を防止 7 夜間の徘徊を防止 8 不随運動があ

福祉用具貸与 介護予防福祉用具貸与 心身機能が低下した高齢者に 日常生活の自立を助ける用具をレンタルします 自 宅 に 住 ん で 自 宅 で 受 け る サ ー ビ ス ( 生活環境を整える ) 貸与品目 福祉用具購入費の支給 住宅改修費の支給 手すり スロープ 歩行器 歩行補助杖 車いす ( 付

スライド 1

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杉戸町高齢者実態調査

介護ロボットの開発 普及に関する現状 社会保障費は増加の一途 ( 介護に係る社会保障費の推計 :2012 年 8.4 兆円 2025 年 19.8 兆円 ) 2025 年時点の介護職員の需給を推計すると 介護職員は 38 万人不足する見込み 持続的な財政及び社会保障システム維持のためには 介護需要増

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結果 今回 石川県介護福祉士会に所属する介護福祉士を対象とし 腰背部痛 手や肘の痛みの有無および福祉用具の活用状況について自記式質問紙調査を行った 石川県介護福祉士会会員 1,223 人に配布し 182 人より有効回答が得られた ( 有効回収率 14.9%) うち 就労していない人および教員を除く

75 ロールカーテンや停電時の非常降下スイッチ いたずら防止のキースイッチ など安全面には細心の注意を払っています 平らな場所があれば設置のた めの基礎工事は必要ありません 直進進入 次の各部の寸法をご確認ください ①地面から出入り口までの高さ 65cm 以下 ②出入り口の開口寸法 72cm 以上

添削指導及び面接指導の指導方法書 1 添削指導 (1) 添削指導の進め方ア ) 指導の回数 9 回イ ) 課題の配布第 1 日目 ( スクーリング ) に全 9 回分を配布ウ ) 回答の提出期限指定通学日 ( スクーリング ) の当日まで提出する エ ) 評価方法提出された課題は 添削責任者の指導の

目 次 はじめにはじめに この事例集のねらい 1. この事例集のねらい 交換利用事例の分析結果交換利用事例の分析結果 効果的な交換利用のための取り組み効果的な交換利用のための取り組み 事例の紹介事例の紹介

利用者基本情報 基本情報 作成担当者 : 相談日年月日 ( ) 来 所 電話 その他 ( ) 初回 再来 ( 前 / ) 本人の現況在宅 入院又は入所中 ( ) フリガナ 本人氏名 男 女 M T S 年月日生 ( ) 歳 Tel ( ) 住 所 Fax ( ) 日常生活 障害高齢者の日常生活自立度

生活支援ヘルプアセスメント

Microsoft PowerPoint - 05短時間の身体介護 調査結果概要((5)短時間の身体介護)0320

特殊寝台 ベッド 楽匠Z専用付属品 キャスター I Vポールホルダー 延長フレーム 91 幅 延長 91 幅 ベッドのは3cm高くなります 自費 1,500 KQ-P70C セット 500 延長フレームとセット 1, KQ-P70V KQ-

A5 定刻に評価するためには その時刻に責任をもって特定の担当者が評価を行うことが必要 となる Q6 正看護師 准看護師 保健師 助産師以外に医師 セラピストなどが評価してもよいか A6 よい ただし 医療職に限られ 評価者は所定の研修を修了した者 あるいはその者が実施した院内研修を受けた者であるこ

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2. 栄養管理計画のすすめ方 給食施設における栄養管理計画は, 提供する食事を中心とした計画と, 対象者を中心とした計画があります 計画を進める際は, それぞれの施設の種類や目的に応じて,PDCA サイクルに基づき行うことが重要です 1. 食事を提供する対象者の特性の把握 ( 個人のアセスメントと栄

るとともに業務改善助成金などの助成金が拡充されていること 2 平成 24 年 8 月に成立した 改正労働契約法 ( 平成 25 年 4 月 1 日施行 ) により有期契約労働者の無期転換ルールが導入されていること 無期転換ルールとは 有期労働契約が 5 年を超えて反復更新された場合 有期契約労働者の


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秋植え花壇の楽しみ方


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1. 入国後講習用教材の位置づけの明確化技能実習法では 技能実習生を監理 監督する監理団体は 技能実習生に対して 実習実施機関が技能等の習得活動を実施する前に2か月間の 入国後講習 を実施することが義務付けられている ( 入国前講習を行った場合には 内容に応じて時間数を省略できる ) 介護職種では

居宅介護支援事業所に係る特定事業所集中減算の取り扱いについて

国家戦略特区とは 指定された地域で規制や制度を改革し その効果を検証する社会実験の場 テーマ : 高年齢者の活躍や介護サービスの充実による人口減少 高齢化社会への対応 2

社会福祉施設における安全衛生対策マニュアル

調査の実施背景 介護保険制度が 2000 年に創設されてから 10 年余りが過ぎました 同制度は 家族介護をあてにせずに在宅介護ができる支援体制を整えることを目的として発足されたものですが 実際には 介護の担い手としての家族の負担 ( 経済的 身体的 精神的負担 ) は小さくありません 今後 ますま

いずれも 日常の何気ない場面で転倒事故が起きています 家電の位置を変えたり カーペットがめくれないように固定したり 床に物を置かないなど 自分の動線を整理 工夫することで 転倒のリスクを減らすことができます 暮らしの点検高齢者の転倒予防というとすぐに住宅改修を検討しがちですが 住宅改修をする前に 暮

Clinical Indicator 2017 FUNABASHI MUNICIPAL REHABILITATION HOSPITAL

加算 栄養改善加算 ( 月 2 回を限度 ) 栄養スクリーニング加算 口腔機能向上加算 ( 月 2 回を限度 ) 5 円 重度療養管理加算 要介護 であって 別に厚生労働大が定める状態である者に対して 医学的管理のもと 通所リハビリテーションを行った場合 100 円 中重度者ケア体制加算

生活援助通所サービス 一体型 1 単位の中で要介護者と要支援者とで一緒にサービスを提供する場合 サービス区分 通所型サービス Ⅰ A 型 通所型サービス Ⅱ A 型 通所型サービス Ⅰ B 型 通所型サービス Ⅱ B 型 サービス提供時間 3 時間以上 5 時間未満 / 回 1,400 単位 / 月

特別養護老人ホーム ( 入所施設 ) 事業継続計画概要 ( 優先業務 ) 優先業務の考え方 : 介護保険法及び 指定介護老人福祉施設の人員 設備及び運営に関する基準 の定め (= 最低基準 ) を遵守することを最低限守るべき業務レベルとする その上で 利用者の生命維持に重大 緊急の影響がないと考えら

総合事業の基準について

わたしたちのやりたいケア 介護の知識50

2. リスクアセスメントの実施 (1) リスクアセスメントとは何か リスクアセスメントとは 職場の潜在的な危険性 有害性を見つけ出し これを除去 低減して 労働災害を未然に防ぐための手法です リスクアセスメントでは まず 作業における危険性または有害性を特定します 次に 洗い出した危険性 有害性の作

[ ユーザー ( 利用者 ) 評価 ] 問 1 契約書や重要事項説明書などの説明は分かりやすかっ 問 2 たですか?(4.1 点 ) 苦情受付窓口 ( 事業所の相談窓口 区役所 国民健康保険団体連合会など ) についての説明は分かりやすかったですか?(3.8 点 ) 問 1 問 2 無回答, 111

第2章 調査結果の概要 3 食生活

西和賀町 高齢者実態調査結果報告書 平成 29 年 3 月 岩手県西和賀町

3 介護の基本 (6 時間 ) 項目名 時間数 講義内容及び演習の実施方法 1 介護職の役割 専門性と多 職種との連携 各介護現場での介護職の役割を理解する 地域包括支援センター創設 の背景からチームアプローチの意味を理解する 家族による介護と専門職による介護の相違点を挙げながら 介護の専門性を理解

イージースワローとマイスワローが解決 一般的な頭頚部調整方法 問題点 枕 タオル クッションは時間とともに崩れる 再現性がない 姿勢調整は介助者によって異なる 病棟での問題をイージースワローが解決 1 2 つの握りポンプと回旋台座で頚部前屈 頚部回旋 一側嚥下を調整 枕がスライドする

軽度者に対する対象外種目の 福祉用具貸与取扱いの手引き 平成 25 年 4 月 綾瀬市福祉部高齢介護課

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可能性重篤度優先度評価⑵ リスクアセスメントの目的 工事現場に潜在する労働災害の原因となる 危険性又は有害性 を特定し 負傷又は疾病の 災害の重大性 ( 重篤度 ) 及び 災害の可能性( 度合 ) からリスクを見積もり リスクのレベルを評価し レベルに応じたリスクの低減対策を講じることにより 労働災

特別養護老人ホーム日進ホーム入所基準の概要 1. 入所申込みの際の手続き施設への入所申込は 入所申込書及び調査票にて行います 施設に来所 又は郵送にて提出してください 今回の申込については この要綱をもって説明にかえさせていただきますので ご理解の上 申込書の説明確認欄に署名してください 申込者は入

老年看護学実習

概要 特別養護老人ホーム大原ホーム 社会福祉法人行風会 平成 9 年開設 長期入所 :100 床 短期入所 : 20 床 併設大原ホーム老人デイサービスセンター大原地域包括支援センター 隣接京都大原記念病院

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(第14回協議会100630)

過去 10 年間の業種別労働災害発生状況 ( 大垣労働基準監督署管内 ) 令和元年 4 月末現在年別 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 H30 H31 対前年比全産業 % (6

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保監第   号 

クリニカルインディケーター 2017 の刊行にあたって 当院は開院以来 重症者にも対応できる医療 リハケア体制の整備 スタッフの量的および質的充実に向けた教育 研修体制の構築 チームアプローチの徹底や情報共有の強化 急性期病院および地域医療 介護との連携推進 生活 期リハの充実等 様々な取り組みを組

Transcription:

参考 4 平成 21 年 4 月 9 日付け厚生労働省労働衛生課長事務連絡 介護作業者の腰痛予防対策のチェックリストについて 目的 介護作業者の腰痛予防対策チェックリスト チェックをする前に必ずお読みください この 介護作業者の腰痛対策チェックリスト ( 以下 チェックリスト という ) は 危険性又は有害性等の調査 ( リスクアセスメント ) の手法を踏まえて 介護作業におい て腰痛を発生させる直接的又は間接的なリスクを見つけ出し リスク低減対策のための優 先度を決定 対策を講じ 介護作業者の腰痛を予防することを目的としています 対象 チェックリストの活用 チェックリストの記入者は 介護作業に従事する方です 自分自身の作業内容や作業環 境をチェックすることで 腰痛を引き起こすリスクを明確にすることができます チェックリストを職場全体で実施することにより 他の作業者が感じたリスクについて も情報が得られ リスクに対する共通の認識を持つこともできます また 事業者はチェックリストの結果を踏まえ 優先順位を決めるとともに リスク低 減のための対策を講じることが必要です さらにリスク低減対策を検討するための参考として対策例を掲載しています 内容 使用手順 チェックリストは リスクの見積り と チェックリスト の本体から成ります チェックリスト の本体への記入は リスクの見積り に記載された評価の基準を目 安にします チェックリスト本体のリスクの見積り 欄の該当する評価に 印をつけ そ れぞれの介護作業の リスク を決定します リスクの見積り は 評価の例として掲載 しています チェックリストの本体への記入 1. 該当する介護サービスの にチェック ( レ ) を入れてください 2. 行っている介助作業の にチェック ( レ ) を入れてください 該当する介助作業 がない場合は その他 の項目に作業内容を書き込んで使用してください 3. リスクの見積り の該当する評価に を付けてください リスク は その評価の一例として リスクの見積り において a 評価が 2 個 以上で 高 a 評価が 1 個含まれるか又は全て b 評価で 中 b と c の評価の組 み合わせ又は全て c 評価で 小 としています 該当するものに を付けてくださ い チェックリスト記入例 2 介助作業 着衣時の 移乗作業 具体的な 作業内容 ベッド 車椅子ベッド ポータブルトイレ車椅子 便座車椅子 椅子 作業姿勢 重量負荷 3 リスクの見積り 頻度 / 作業時間 作業環境 リスク a. 不良 a. 大 a. 頻繁 a. 問題あり高 b. やや不良 b. 中 b. 時々 b. やや問題中 などの移乗介助 c. 良 c. 小 c. ほぼなし c. 問題なし低

事業者の皆様へ 1 介護作業者の皆様へ配布する際の留意事項チェックリストの氏名などの記入欄には職場名や氏名などの基本事項のほか 身長 体重 年齢などの個人情報を含む記入欄を設けていますが 必ずしも全てを記入していただく必要はありません これらは介護作業における腰痛対策を推進する際 必要に応じて記入していただくために設けています 介護作業者の皆様にチェックリストを配布する際は 使用目的を明確にし 記入すべき記入欄について理解を得ていただくよう配慮してください 2 腰痛予防を推進するための対策について 介護作業者の腰痛予防を進めるため 職場における腰痛予防対策指針 - 抜粋 - を添付 いたしましたので 対策を推進する際の資料としてご活用ください

リスクの見積り ( 例 ) 作業姿勢 作業姿勢基準 ( 内容の目安 ) 評価 大いに問題がある やや問題がある ほとんど問題なし 前屈 中腰 坐位姿勢になる作業において 適切な作業姿勢ができていない 腰をひねった姿勢を長く保つ作業がある 不安定で無理な姿勢が強いられるなど 前屈 中腰 坐位姿勢になる作業において 適切な作業姿勢を意識しているが十分に実践 できていない 適切な作業姿勢を実践している a 不良 b やや不良 c 良 適切な作業姿勢 ( 例 ) 適切でない作業姿勢 ( 例 )

重量負荷 重量負荷 基準 ( 内容の目安 ) 評価 かなり大きい 要介護者または重量物を持ち上げるなどの作業において 介護作業者 1 人あたりの重量負荷が a 大 20kg 以上になる やや大きい 要介護者または重量物を持ち上げるなどの作業において 介護作業者 1 人あたりの重量負荷はあるが 20kg 未満である b 中 小さい 重量負荷はほとんどない c 小 作業頻度 作業時間 頻度基準 ( 内容の目安 ) 評価 頻繁にある 時々ある 腰に負担のかかる動作が1 時間あたり十数回になる 腰に負担のかかる動作が数回程度連続することが切れ目なく続く 腰に負担のかかる回数が1 時間あたり数回程度である 腰に負担のかかる動作が連続することがあるが 腰部に負担の少ない軽作業との組合せがある a 頻繁 b 時々 あまりない 腰に負担のかかる回数が 1 日に数回程度 c ほぼなし 作業時間基準 ( 内容の目安 ) 評価 時間がかかる 同一姿勢が 10 分以上続く作業がある a 長い やや時間がかかる 同一姿勢が数分程度続く作業がある b やや長い あまりない 同一姿勢が続くような作業はほとんどない c 短い 作業環境 作業環境基準 ( 内容の目安 ) 評価 大いに問題がある やや問題がある ほとんど問題はない 作業場所が狭い( 作業場所が確保できない ) 滑りやすい 段差や障害物がある 室温が適切でない 作業場所が暗い 作業に伴う動作 姿勢を考慮した設備の配置などがなされていない 対策が講じられてある程度問題は解決されいるが 十分ではない 適度な作業空間がある 滑り転倒などの対策ができている 段差や障害物がない 適切な室温が保たれている 適切な明るさである 作業に伴う動作 姿勢を考慮した設備の配置などが配慮されている a 問題あり b やや問題 c 問題なし

リスク ( 例 ) それぞれの介助作業でのレベル a b c の組合せによりリスクの程度を見 積り リスク低減対策の優先度を決定します 次の表は その一例です リスク 評価の内容 評 価 高 a の評価が 2 個以上含ま腰痛発生リスクは高く優先的にリスク低減れる対策を実施する 中 a の評価が 1 個含まれ腰痛発生のリスクが中程度あり リスク低減る 又は全て b 評価対策を実施する 低 b と c の評価の組合せ 又は全て c 評価 腰痛発生のリスクは低いが必要に応じてリスク低減対策を実施する リスクの見積り ( 例 ) 及び介護作業者の腰痛対策チェックリストについて ここで示した リスクの見積もり 及び 介護作業者の腰痛対策チェックリスト はリスクアセスメントの手法を踏まえて その例として作成しました 施設などによって介護作業者の職場環境もそれぞれ異なること等から 必要に応じて本票の例を参考に 皆様の施設などにあったリスクの見積り チェックリストを作成してください 職場環境などを踏まえて 評価基準の変更 リスクの見積りの点数化などの方法もあります

介護作業者の腰痛予防対策チェックリスト 職場名 : 記入日 : 年月日 氏名 : 性別 : 男 女年齢 : 歳 身長 : cm 体重 : kg 腰痛の有無 : 有 無 使用方法 1 該当する介護サービスの にチェック ( レ ) を入れてください 2 行っている介助作業の にチェック ( レ ) を入れてください 該当する介助作業がない場合は その他 の項目に作業内容を書き込んで使用してください 3 リスクの見積り の該当する評価に を付けてください リスク は リスクの見積り の それぞれの評価(a b c) においてa 評価が2 個以上で 高 a 評価が1 個含まれるか又は全てb 評価で 中 bとcの評価の組み合わせ又は全てc 評価で 低 に をつけてください 4 リスクを低減するための対策例 を参考に対策を検討してください 1 介護サービス : 施設介護 / デイケアサービス / 在宅介護 2 介助作業 着衣時の移乗介助 非着衣時の移乗介助 具体的な作業内容 ベッド 車椅子ベッド ポータブルトイレ車椅子 便座車椅子 椅子車椅子 ストレッチャーなどの移乗介助 要介護者が服を着ていない時の入浴 身洗 洗髪に伴う移乗介助 作業姿勢 重量負荷 3 リスクの見積り 頻度 / 作業時間 作業環境 リスク リスクの要因例 前屈や中腰姿勢での要介 リフト スライディングボード等移乗介助に適した介護者の抱え上げ護機器を導入する 要介護者との距離が遠く 身体の近くで支え 腰の高さより上に持ち上げない 不安定な姿勢での移乗など背筋を伸ばしたり 身体を後ろに反らさない 体重の重い要介護者は 複数の者で介護する 中腰や腰をひねった姿勢の作業等は 小休止 休息 他の作業との組合せ等を行なう 特定の介護者に作業が集中しないよう配慮するなど 介護者が服を握れないことでの不安定な抱え上げ 前屈や中腰姿勢での移乗 手がすべるなどの不意な事故で腰に力を入れる, ひねるなど 4 リスクを低減するための対策例 ( 概要 ) リフト等の介助機器 機械浴のための設備 入浴用ベルトなどの介護器具を整備する 身体の近くで支え 腰の高さより上に持ち上げない 背筋を伸ばしたり 身体を後ろに反らさない 体重の重い要介護者は 複数の者で介護する 中腰や腰をひねった姿勢の作業等では 小休止 休息 他の作業との組合せなどを行なう 特定の介護者に作業が集中しないよう配慮するなど 移動介助 食事介助 要介護者を支えながらの歩行介助 車椅子での移動介助 座位姿勢のとれる要介護者の食事介助 ベッド脇での食事介助 a 不良 a 大 a 長い a 問題あり 高 b やや不良 b 中 b やや長い b やや問題 中 c 良 c 小 c 短い c 問題なし 低 a 不良 a 大 a 長い a 問題あり 高 b やや不良 b 中 b やや長い b やや問題 中 c 良 c 小 c 短い c 問題なし 低 前屈や中腰姿勢 要介護者を抱えての移動 要介護者と介護者との体格の不一致 要介護者が倒れそうになることで腰に力を入れる ひねるな ど 体をひねったり バランスの悪い姿勢での介助 長い時間に及ぶ同一姿勢など 杖 歩行具 介助用ベルト等の介護器具 手すりなどの設備を整備する 体重の重い要介護者は 複数の者で介護する 通路及び各部屋に移動の障害となるような段差などを設けないなど 椅子に座って要介護者の正面を向く ベッド上では膝枕の姿勢をとる 同一姿勢を長く続けないなど

2 介助作業 体位変換 清拭介助整容 更衣介助 おむつ交換 トイレ介助 入浴介助 具体的な作業内容 褥瘡などの障害を予防するための体位変換 寝ている位置の修正 ベッドまたは布団から要介護者を起き上がらせる介助 要介護者の体を拭く介助, 衣服の脱着衣の介助 身だしなみの介助など ベッドや布団上でのおむつ交換 トイレでの排泄に伴う脱着衣 洗浄 便座への移乗などの介助 一般浴 機械浴における服の脱着衣 入浴 身洗 洗髪などの介助 作業姿勢 重量負荷 3 リスクの見積り 頻度 / 作業時間 作業環境 リスク リスクの要因例 前屈や中腰姿勢で要介護者を引いたり 押し上げたり 持ち上げたりする介助など 体をひねったり バランスの悪い姿勢, 前屈や中腰姿勢での介助など 前屈や中腰姿勢で要介護者の身体を持ち上げたり 支えたりする介助など 4 リスクを低減するための対策例 ( 概要 ) ベッドは要介護者の移動が容易で高さ調整が可能なものを整備するとともに活用する スライディングシートなどの介護機器を導入する 体重の重い要介護者は 複数の者で介護するなど ベッドは高さ調整が可能なものを整備するとともに活用する 極力要介護者を身体の近くで支える 中腰や腰をひねった姿勢の作業などでは 小休止 休息 他の作業との組合せなどを行なうなど ベッドは高さ調整が可能なものを整備するとともに活用する 極力要介護者を身体の近くで支える 中腰や腰をひねった姿勢の作業等では 小休止 休息 他の作業との組合せなどを行なうなど 狭いトイレでの前屈や中腰 介助用ベルト等の介護器具 手すりなどの設備を整姿勢で要介護者の身体を持備する ち上げたり 支えたりする介 極力要介護者を身体の近くで支える 助など 動作に支障がないよう十分な広さを有する作業空間を確保するなど 無理な姿勢や前屈, 中腰姿勢での洗身, 洗髪などの介助 滑りやすい床で急に腰部に力が入る動作など 移動式洗身台などの介助機器を導入する 手すり 取っ手 機械浴のための設備の整備をする 浴槽 洗身台 シャワー設備などの配置は 介護者の無用の移動をできるだけ少なくし シャワーの高さなどは 介護者の身長に適合したものとする 滑りにくい踏み板などを使用する 極力要介護者を身体の近くで支える 体重の重い要介護者は 複数の者で介護するなど 送迎業務 送迎車への移乗 居宅から送迎車までの移動など 送迎車への車椅子の乗り下ろし 要介護者を抱きかかえての移動 移乗など 体重の重い要介護者は 複数の者で介護する 極力要介護者を身体の近くで支える 通路及び各部屋に移動の障害となるような段差などを設けないなど 生活援助 調理 洗濯 掃除 買い物など a 不良 a 大 a 長い a 問題あり高 b やや不良 b 中 b やや長い b やや問題中 前屈や中腰姿勢での作業 長い時間に及ぶ同一姿勢など 腰に負担のかかりにくいモップなどの生活用品を使用する 中腰や腰をひねった姿勢の作業などでは 小休止 休息 他の作業との組合せなどを行なうなど c 良 c 小 c 短い c 問題なし低 その他