とデザイン 家紋 日本の古いマッチ箱のデザインなど 2 日本画 着物の模様などを参考にして 単純形を使ったおおまかな画面の構成を考える 絵画の構成要素 ( バランス リズム アクセント 等 ) を考えて構成させる アイデアスケッチの記入例を提示して 制作の具体的なイメージをもつことができるようにする

Similar documents
H26関ブロ美術プレ大会学習指導案(完成版)

○年○組 □□科学習指導略案

2 導入時は題材の最初の時間は15 分以内 その他は5 分以内とし 製作の時間を充分に確保する 3 展開 において プレ題材 を実施し B4の1/4サイズの版木で彫刻刀による彫りやバレンを使った刷りを体験させ 彫刻刀の使い方や安全指導 刷りの際のインクの量やバレンの使い方を指導する 仮説 2 手立て

< F2D986189D98E7182C B CA794FC8F708BB388E7>

「粘土で作るモンスタ-」指導案19年度

○ ○ 科 学 習 指 導 案

<4D F736F F D E7793B188C D915F88E48FE38BB E646F63>

<4D F736F F D A778D5A95DB8C9291CC88E789C881408E7793B188C42E646F63>

第 1 学年国語科学習指導案 日時 平成 27 年 11 月 11 日 ( 水 ) 授業 2 場所 八幡平市立西根中学校 1 年 2 組教室 学級 1 年 2 組 ( 男子 17 名女子 13 名計 30 名 ) 授業者佐々木朋子 1 単元名いにしえの心にふれる蓬莱の玉の枝 竹取物語 から 2 単元

表 2 家庭にミシンがあり, 家族 ( 自分を含む ) が使用している 37% 家庭にミシンはあるが, ほとんど使用していない 26% 家庭にミシンがない 37% 指導観 1 年生にとって, 中学校に入学して初めての被服製作題材である 小学校の家庭科でも布を用いた製作を行ってきているが, 授業後,

< F31322D C8E825693FA8A778F4B8E7793B188C42E6A7464>

< F2D87408E7793B188C C993A190E690B6816A2E6A7464>

Microsoft Word - 小学校第6学年国語科「鳥獣戯画を読む」

Taro-小学校第5学年国語科「ゆる

4. 題材の評価規準 題材の評価規準 については, B 日常の食事と調理の基礎 (2),(3), D 身近な消費生活 と環境 (1) の 評価規準に盛り込むべき事項 及び 評価規準の設定例 を参考に設定して いる 家庭生活への関心 意欲 態度 お弁当作りに関心をもち, おか 生活を創意工夫する能力

Taro-12事例08.jtd

(Microsoft Word - 201\214\366\212J\216\366\213\3061\224N\211\271.docx)

2 西洋美術が好きな理由 リアルだから 光の射すところの色が変わったり, 影になるところの色が変わったりして立体的だと思うから 名前が覚えやすい 不思議な感じの絵が多いから いろんな種類のものを見ているから 不思議な感じがして, 見るのが楽しいから 色々な形があっておもしろい 独特な色使いがあって好

第 学年 組 図画工作科学習指導案

<ICTの活用 > 第 3 時でデジタルカメラを使い子ども達の制作途中の作品を撮影し, 大型テレビを活用して提示する 道具の使い方の工夫を分かりやすく示したり, 作品の面白さを紹介したりすることで 自分の作品にも取り入れてみたい という活動への意欲付けになると考える 2 題材の目標 粘土を切ったりけ

(Microsoft Word - \217\254\212w\202U\224N\201i\216R\217\343\201j.doc)

上体おこし長座体前屈反復横跳持久走三年女子 上体おこし長座体前屈反復横跳持久走三年男子 力ンド力ンド幅跳び幅跳び保健体育科学習指導案 指導者三和中学校小浦麻美日時平成 23 年 9 月 30 日 ( 金 ) 第 5 校時 ( 三良坂中学校体育館 ) 学年三和中学校第 3 学年 23 名 ( 男子 9

Taro-6学習指導案(事例①小学校

3 題材の目標 (1) (2) 4 題材の評価規準 ( 指導要録の四つの観点 ( 生活や技術への関心 意欲 態度 ) から題材の学習を通して目指す生徒の姿を示します ) 文章の語尾は 評価規準の作成, 評価方法の工夫改善のための参考資料 ( 中学校技術 家庭 ) 平成 23 年 11 月 ( 国立教

知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

の 問を提示して定着度を確認していく 1 分けて計算するやり方 70 = =216 2 =6 2 筆算で計算する方法 題材の指導計画 ( 全 10 時間扱い ) ⑴ ⑵ ⑶ 何十 何百 1 位数の計算 1 時間 2 位数 1 位数

Microsoft PowerPoint - 中学校学習評価.pptx

○ ○ 科 学 習 指 導 案

<4D F736F F D2089C692EB89C88E7793B188C481698F648CF58BB A2E646F63>

20情報【授業】

作品の情景をよりわかりやすく伝える手だてともなる 指導にあたって 1 では まず 俳句は17 音で作ることや季語を入れることと言ったきまりをおさえる そして 教科書の例を読み 想像した情景や作者の思いを想像し 良いと思うところ 工夫されていると思うところを発表できるようにする 2 の俳句を作る場面で

<4D F736F F D AAE90AC94C5817A E7793B188C481698D5D E7397A791E58A A778D5A814094F68FE3816A2E646F63>

著作権教育の実践事例-レポート

第2学年 美術科学習指導案

第2学年美術科学習指導案

自己紹介をしよう

第2学年音楽科学習指導案

(Microsoft Word - \211\271\212y\211\310\201i\340_\226{\224\362\222\271\202Q\201j.docx)

4 本単元と情報リテラシーの関わり 課題設定担任による 説明会におけるデモンストレーションを見ることを通して 本単元を貫く言語活動としての これぞ和の文化! おすすめの 和の文化 を調べて説明会を開こう を知り 見通しを持たせ学校司書による関連図書紹介を通して 和の文化への関心を高め 進んで調べよう

上に食に関する指導の充実が求められている 食環境の乱れが社会的課題とっている今日 中学生が食生活の自立を目指した学習をすることは大切なことであるので 本時は 自分や家族の食生活の中で見付けた問題点の改善に自主的に取り組むことができるように 指導を進めることにした 指導に当たっては これまでの学習を踏

第 2 学年 理科学習指導案 平成 29 年 1 月 1 7 日 ( 火 ) 場所理科室 1 単元名電流とその利用 イ電流と磁界 ( イ ) 磁界中の電流が受ける力 2 単元について ( 1 ) 生徒観略 ( 2 ) 単元観生徒は 小学校第 3 学年で 磁石の性質 第 4 学年で 電気の働き 第 5

<4D F736F F D208BB388E78EC08F4B E7793B188C B98A CA48B86816A8DC58F498D652E646F6378>

第 5 学年 社会科学習指導案 1 単元名自動車をつくる工業 2 目標 我が国の自動車工業の様子に関心を持って意欲的に調べ, 働く人々の工夫や努力によって国民生活を支える我が国の工業生産の役割や発展について考えようとしている ( 社会的事象への関心 意欲 態度 ) 我が国の自動車工業について調べた事

題材について 本題材は, 小学校学習指導要領図画工作第 3 学年及び第 4 学年の内容 A 表現 (2) を受け, 特にウ 表したいことに合わせて, 材料や用具の特徴を生かして使うとともに, 表し方を考えて表すこと に重点を置いて設定している 粘土の立ち上がらせ方を工夫し, 切り糸やかきベラなどを用

知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

項目評価規準評価方法状況 C の生徒への対応 関心意欲態度 1 自の考えを持ち 積極的に交流 討論している 2 自らの言葉で 中学生にかりやすく紹介文を書こうとしている 交流 討論で得た仲間の意見を取り入れて 自らの考えを深めるよう促す 参考例を示したり 書き出しを例示したりして 参考にするように指

英語科学習指導案 1 平成 16 年 10 月 26 日 ( 火 ) 第 6 校時 2 年 2 組 D( 男子 6 名 女子 7 名計 13 名 ) 指導者黛ゆかり Andy Fosset 第 1 時間目 (1) 本時のねらい ~ すること と目的語として使われる動名詞の表現に慣れる 英字新聞を話題

6 指導計画 (7 時間扱い ) (1) 単元の 1: 字手紙 のねらいの確認と受取人決定指導計画 2: 手紙の基本知識の確認と書くことの内容の整理 3: 時候の挨拶作成 ひと文字練習と下書き 4: ひと文字練習と下書き 5: 相互評価 推敲 ( 本時 ) 6: 推敲および清書 7: 清書と宛名書き

6 年 No.22 my summer vacation. 1/8 単元の目標 主な言語材料 過去の表し方に気付く 夏休みの思い出について, 楽しかったことなどを伝え合う 夏休みの思い出について, 音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や基本的な表現で書かれたものの意味が分かり, 他者に伝えるなどの目的

第 1 学年音楽科 1 音楽を学ぶ意義 目的 何のために学ぶのか 表現及び鑑賞の幅広い活動を通して, 音楽を愛好するとともに, 音楽活動の基礎的な能力を伸ばし, 音楽文化についての理解を深め, 広く音楽に親しむ 2 学習到達目標 この 1 年間を通して どのような力をつけていくのか 音楽活動の楽しさ

○数学科 2年 連立方程式

6 年 No.8 You can see Daibutsu! 1/7 単元の目標 主な言語材料 できることを紹介する表現や感情を表す表現が分かる 修学旅行でできることについて具体物などを見せながら伝え合う 音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や基本的な表現で書かれたものの意味が分かり できることについ

Microsoft Word - 第3学年国語科学習指導案 .docx

少ない生徒たちに, 本題材を通して, 尺八の音色に親しみ, 様々な奏法による音色の変化を感じ取り, 尺八の魅力を味わわせたい 一方, 尺八の表現活動においては, 塩ビ尺八 を使用し, 実際に尺八の音出しの難しさを体験させ, 練習を重ね音が出た時の喜びと, 夕焼け小焼け 等の簡単な旋律が吹けるようにな

< 児童のアンケートより > 音楽の学習について 好きな領域 鑑賞器楽歌唱 好きな領域 (3) 指導観本題材の流れのように 楽曲に出会う 楽曲を理解する 自分なりに感じる めあてに向かって鑑賞 表現するという一連の活動は 自分の思いと友達の感じ方や思いを共感したり 比較したりすること

分もあり まずやってみて動きを修正していくことで ある程度まではできしかし 少し難易度の高い課題になると 論理的に考え 見通しを持ってプログラムをつくっていく必要があ今回は 二人で一台のノートパソコンを使用し 相談しながら車の動きを制御していく フローチャートで表現す二人で相談す考えたことを発言する

英語科学習指導案 京都教育大学附属桃山中学校 指導者 : 津田優子 1. 指導日時平成 30 年 2 月 2 日 ( 金 ) 公開授業 Ⅱ(10:45~11:35) 2. 指導学級 ( 場所 ) 第 2 学年 3 組 ( 男子 20 名女子 17 名計 37 名 ) 3. 場所京都教育大学附属桃山中

指導に当たっては, 作品に対する解釈は開かれていることから, 子供たちがそこから何を感じどのように考えたか, 子供の思いを大切にしたい そのために, 子供が自分の感じたことを進んで話したり, 友達の思いに興味を持って聞いたりできるような雰囲気づくりに努めることが大切である 自分と異なった捉え方や感じ


Microsoft Word - 研究協議会資料(保健分野学習指導案)

Microsoft Word - 社会科

具体的な場面を設定し 実際に整理 整頓の計画を立てることで 実生活に繋げていくことができる よう指導していきたい また 第 3 次には環境とのかかわりについても押さえ 広い視野で考えられ るようにしていきたい 3 題材の目標 身の回りの整理 整頓に関心をもち 気持ちよく過ごそうとする 家庭生活への関


(2) 指導の構想生徒のつまずきや自信のなさを解決するために以下の手立てを講じ, これなら自分にできそうだ このような表現にするなら, このようにしたらどうだろうか と自ら課題を解決し, 学び続ける態度を育てられるようにする 1 知識の習得と発想を促すためのワークシートの工夫課題に対する分析を自分で

Taro-【HP用】指導案.jtd

Microsoft Word - t2gika1.doc

3 人権教育の視点英語科の授業を通して 文化や習慣には多様性があることを理解させる そしてその中から 表現の仕方の違いや考え方の違いに気づかせ 互いに違いを認め合い尊重しながら共に生きようとする態度 他者 文化に興味 関心をもち 良い人間関係を築きながら生活する力を持った生徒を育成したい そこでこの

第 学年 組 図画工作科学習指導案

<4D F736F F D2093FA D95BD90E690B68EF68BC681458E7793B188C42E646F63>

国語科学習指導案様式(案)

第1学年2組 音楽科学習指導案

授業のエキスパート養成事業 ( 第 2 学年美術科 ) 授業実践記録 学校名職 氏名 八幡浜市立愛宕中学校教諭 田丸純一 1 日時 場所平成 22 年 12 月 8 日 ( 水 ) 第 5 校時 (13:25~14:15) 美術室 2 題材名やわたはままるごとドリンク ~ ペットボトルのパッケージデ

平成 30 年 6 月 8 日 ( 金 ) 第 5 校時 尾道市立日比崎小学校第 4 学年 2 組外国語活動 指導者 HRT 東森 千晶 JTE 片山 奈弥津 単元名 好きな曜日は何かな? ~I like Mondays.~ 本単元で育成する資質 能力 コミュニケーション能力 主体性 本時のポイント

2年生学級活動(性に関する指導)指導案

第○学年 ○○科指導計画

3. ➀ 1 1 ➁ 2 ➀ ➁ /

5 単元の評価規準と学習活動における具体の評価規準 単元の評価規準 学習活動における具体の評価規準 ア関心 意欲 態度イ読む能力ウ知識 理解 本文の読解を通じて 科学 について改めて問い直し 新たな視点で考えようとすることができる 学習指導要領 国語総合 3- (6)- ウ -( オ ) 1 科学

第○学年○組 学習指導案

実践 報告書テンプレート

とのできる児童がいる反面, 問題の意味がなかなか理解できない児童や自分の考えを言葉で表現することに抵抗が強い児童がいるなど個人差がある さらに, 個々の経験や理解度の差により, 題材への興味 関心や同じ時間内に取り組む課題の量にも差が生じている 本題材における事前アンケートでは, 次のような結果が得

< 自己と 事象 とのつながり> 題材との出会いの場面において, やってみたいという思いや, どのようになっているのかなどの知的欲求を刺激するように, 実際の小物や写真などを提示し, 自分の生活を豊かにする楽しい小物について具体的なイメージを完成予想図として描き表していく そうすることで, 事象 (

書いたものを発表し合い 表現の仕方に着目して助言し合うこと 本単元では 経験したことや想像したことを基に俳句をつくり 互いに読み合う言語活動を行う 身近な情景や生活の中での出来事を捉え 俳句の特徴を生かした創作を行うことによって 言葉の調子やリズムに親しみ 凝縮した表現で捉える面白さや楽しさを味わわ

画像, 映像などの気象情報や天気と1 日の気温の変化の仕方に興味 関心をもち, 自ら気象情報を収集して天気を予想したり天気の観測をしたりしようとしている 気象情報を活用して, 天気の変化を予想することができる 1 日の気温の変化の仕方を適切に測り, 記録することができる 天気の変化は気象情報を用いて

(2) -2,4,1 3 y=-x-2 をかいた ( 人 ) 4 (1) y=2x-9,y=2x,y=3x+3 (2) y=x+11 (3) 指導観校内の研究テーマが 考える力を引き出す授業のあり方 ということで, 数学科では考える力とは何かを分析し,11 項目に整理した 1 帰納的に考える力 2

★数学学習指導案最終(知的障害)

< 算数科 > 金種の弁別をし, 硬貨や紙幣の名称を知る 単一硬貨を使っての合計金額を数える 硬貨が各種混じった中で, 合計金額を数える おつりを伴う正しいお金の出し方を知る 複数の品物の合計金額を概算で見積もることができる 定価, 売値, 割引の意味を知るとともに, 割引後の値段を求める 必要感目

第14章 キャリア教育

(2) 計画学習課題 学習内容 時間 連立方程式とその解 二元一次方程式とその解の意味 2 連立方程式とその解の意味 ( 本時 1/2) 連立方程式の解き方 文字の消去の意味 加減法による連立方程式の解き方 5 代入法による連立方程式の解き方 連立方程式の利用 問題を解決するために 2つの文字を使っ

中学校第 3 学年国語科学習指導案 日時平成 28 年 月 日第 校時対象第 3 学年 組学校名 中学校授業者 1 教材名 故郷 2 単元の目標 情景や人物を描写する語句や表現を読み取り 内容への理解を深めることができる 作品を通して 社会の中での人間の生き方について考え 自分の意見をもつことができ

4 題材の目標 (1) 歌詞の内容や曲想に関心をもち 音楽表現を工夫して歌う学習に主体的に取り組む ( 音楽への関心 意欲 態度 ) (2) 声部の役割や全体の響きを感じ取って音楽表現を工夫し どのように合わせて歌うかについて思いや意図をもっている ( 音楽表現の創意工夫 ) (3) 歌詞の内容や曲

第 2 学年 5 組理科学習指導案 日時平成 26 年 12 月 12 日 ( 金 ) 場所城北中学校授業者酒井佑太 1 単元名電気の世界 2 単元について (1) 教材観今日の私たちの日常生活において 電気製品はなくてはならないものであり 電気についての基礎的な知識は必要不可欠である しかし 実際

(Microsoft Word -

Microsoft Word - 中学校数学(福島).doc

Microsoft Word - chojugiga_sidoan_new.docx

< F2D95F18D908F E522E6A7464>

平成 29 年度 全国学力 学習状況調査結果と対策 1 全国学力調査の結果 ( 校種 検査項目ごとの平均正答率の比較から ) (1) 小学校の結果 会津若松市 国語 A は 全国平均を上回る 国語 B はやや上回る 算数は A B ともに全国平均を上回る 昨年度の国語 A はほぼ同じ 他科目はやや下

きるようにしたい そのため 授業時間以外にも児童が光の性質や魅力について気付くことができるように 教室に光を試す場を設定する LED ライトやペンライト 光を通す材料などを展示し児童がそれらの材料を試すことができるようにすることで 改めて光の効果や映し出される形や色について関心をもつことができるよう

○ ○ 科 学 習 指 導 案

し, 定期的に評価することで 自己の考え を自覚する場面を意図的に設定している 本教材の学習においては, 様々な情報の中から必要な情報を取り出し, 整理 分析し, それに基づいた自分の考えを表現する活動を通して, 自己の考えの深まりや広がり を実感させることによって, 課題改善につなげたいと考えてい

Microsoft Word - 数学指導案(郡市教科部会)

Transcription:

中学校美術科学習指導案 日時対象 平成 23 年 月 日 立 中学校第 1 学年 組 1 題材名 一版多色版画で和の世界を表現する A 表現 (1)B 鑑賞 (1) 2 題材の目標版画の表現活動を通して日本の伝統文化 ( 美術 ) の素晴らしさを理解して味わう 3 題材について (1) 本題材に取り組む理由現代の生活は多くの部分が洋式化され 便利でデザイン性に優れたものに囲まれている日常であるが その反面で日本伝統の文化や美しさへの意識が低くなっていると言われることが多い 中学校では校外学習や修学旅行などから日本の古都 文化遺産を訪れ その価値と魅力を学習する場面がある 美術科をはじめとする様々な教科の学習を通して日本独自の 和 の世界に興味をもち その素晴らしさを味わうことは中学生にとって重要な体験である 本題材では日本伝統の美術表現の中でも平面の表現を扱う 日本画 版画作品 襖絵 屏風 着物 家紋のデザインなどの鑑賞から発見できる日本の動植物や水の流れをモチーフ等とした模様と色彩は 新鮮でありながらもどこか懐かしく親しみがあることに気付かせる 日本独特の 間 ( 余白のバランス ) や 線の表現 伝統的な色彩の美しさ の表現に注目させ 作品制作をすることで 独自の構想を練りながら画面や色彩を構成して表現する力を育成することができると考え 本題材を設定した 日本の版画の歴史では江戸時代の多版多色木版による浮世絵が有名である 当時の絵師 彫り師 刷り師の技術の素晴らしさを理解するためには鑑賞だけで終わるのではなく 同じ木版の表現の1つである一版多色版画の制作を体験することで より理解が深まり 和の世界 魅力を味わうことができる (2) 題材の内容本題材では 和 という日本の伝統美術に的を絞った題材であるため アイデアスケッチの具体的なモチーフを描く場面では 日本ならではの模様や動植物などの表現をまとめた参考資料を準備し 発想の手掛かりとさせる 単純に好きなものを描くのではなく あくまで日本独特の 和 の雰囲気のある作品の完成を目指すために アイデアスケッチと下絵の制作の際に描くモチーフは日本文化独自の模様や動植物 自然物 ( 水 雲など ) 具象物 ( 扇や鼓など ) を使うように指導する また 版画の魅力は刷り上がった時の偶然性にある 一版多色版画を経験したことがない生徒にとって刷り紙を開く時の期待感と独特のかすれやにじみの表現に対する驚きは絵画表現では感じることのできない新鮮な喜びである 木版画ならではの表現の楽しみを味わいながら制作させていく (3) 題材の目標を達成させるための具体的な方法 1 日本の美術作品から 伝統的な模様 線の表現 色彩があることを知り その美しさを学習する 導入時の参考資料では画面構成の美しさ 線や色彩の工夫が鑑賞を通して分かりやすいものを提示する 伊藤若冲 : 動植綵絵 尾形光琳 : 紅白梅図屏風 燕子花図屏風 葛飾北斎 : 富嶽三十六景 着物の伝統的な模様

とデザイン 家紋 日本の古いマッチ箱のデザインなど 2 日本画 着物の模様などを参考にして 単純形を使ったおおまかな画面の構成を考える 絵画の構成要素 ( バランス リズム アクセント 等 ) を考えて構成させる アイデアスケッチの記入例を提示して 制作の具体的なイメージをもつことができるようにする 3 画面の構成に 和 を意識した具体的なモチーフをあてはめてアイデアスケッチ 下絵を描く 画面の中での 間 ( 余白のバランス ) や 動き を意識させ 線の表現や配置 配色の美しさを工夫し 追求させる 彫りの作業が困難にならないためにも ある程度大きく描くことを留意させる アイデアに時間がかかり 独自の発想を基にした美術作品をつくることへの苦手意識を強くもっている生徒の支援として伝統模様をまとめたプリントと watch2 を資料として配布し 写真や図から発想を膨らますことができるようにする 4 下絵の線に強弱の表現を加えてトレーシングペーパー カーボン紙を使って版木に下絵を転写する 画面の中で主役となるモチーフは線を太くして強調させる 転写の手順と材料の使い方を理解し 正しい作業ができるようにする 特に 図を反転させて版に写すことを忘れないようにする 5 切り出し刀の特徴と安全な使い方を理解し 線の強弱 ( 太さ ) を考えながら 版木を彫る 彫り の作業では映像教材と実物投影機による実演を行うことで 切り出し刀の正しい使い方と刃物を扱う際の安全指導を徹底する また 彫りの段階での線の強弱が分かりやすい参考作品を用意する 6 一版多色版画の制作を理解し ポスターカラーを使って日本の伝統色を参考にした刷りをする 刷り の作業では配色を設定する時に物の固有色だけを考えるのではなく 日本の伝統色を参考にした日本独特の色彩の表現を追究させる 実際に刷る場面ではポスターカラーを使用するため 手順を理解し 手際よく素早い作業ができることと 重ね刷りによる深みのある色彩表現ができるよう指導する 7 作品の相互鑑賞を行い 自他の作品の工夫やよさを発見し 味わう 自他の作品へのこだわりや工夫を発見し 和の世界 の魅力を見つめ直すことができる内容の鑑賞シートを準備する また 作品完成後は台紙に貼り自宅の玄関や居間に飾ることを説明し 作品を大切にする気持ちをもつことができるようにする 出典 watch2 ( 学習図書教材 ) 秀学社 4 生徒観既習事項の不足 彫刻刀の経験 これまでの作品 生徒の制作時の客観的実態など 1 年 組は全体的に制作活動に意欲的に取り組むことのできる生徒が多いクラスである 授業者の発問への反応も良く 生徒の意見から授業を展開させていくことができる 前題材で行った立体制作では各自が工夫をこらしながらより良い作品の完成を目指し 集中して取り組むことができた しかし 導入時のアイデアが思いつかずに作業が滞ってしまう生徒がでることも現状であり そのような生徒をつくらないためにも目標を明確にし 作品の具体的な完成のイメージをもつことができるような資料の準備と授業の展開が必要である また 個人の技術的な力の差により 制作の進行状況に遅れが出てしまう生徒の対応として 助言や場合によっては作業の支援などの特に丁寧な個別指導が必要である 5 材料 用具 [ 生徒 ] 筆記用具 教科書 資料集 絵の具セット ( ポスターカラー ) 新聞紙 参考資料 [ 授業者 ] 和の世界 に関する参考資料( 伊藤若冲 尾形光琳 着物の模様他 ) 実物投影機 重要語句 ( 掲示用マグネット ) 伝統模様プリント アイデアスケッチ 下絵シート watch2( 生徒数分 36 冊 ) 一版多色版画セット(B5 サイズ ) 黒ラシャ紙( 予備の刷り紙用 ) バレン トレーシングペーパー (B5 サイズ ) カーボン紙 鑑賞シート

6 題材の評価規準と学習活動における具体的な評価規準 ア美術への関心 意欲 態度イ発想や構想の能力ウ創造的な技能エ鑑賞の能力 日本伝統の美術と版画 自分の独自の世界をつ 材料の特性を活かし 参考作品や自他の 題材の 制作に興味をもち 意欲 くるために 自分らしい て正しく使用し 丁 作品から日本伝統 評価規準 的に取り組んでいる 表現を考え追究するこ 寧に美しく表現がで の美術の素晴らし とができる きる さを味わうことが できる 導入 1 和の世界 に興味を 1 和の世界 を理解し 1 和の世界 に 学 ( 第 1 時 ) もち 意欲的にアイデア 参考資料などから発想 興味をもち その 習活動 和の世界 アイデアスケッチ スケッチに取り組んでいる を膨らませ 独自の画面の構想を練ることができている 特徴や美しさを感じ取ることができている に 展開 1 2 線の表現に興味をも 2 強弱のある より良い 1 転写の手順と材料 即 ( 第 2 3 時 ) ち こだわりをもった作 線の表現を考え下絵を の使い方を理解し し 本時第 2 時 品を制作しようとして 完成させようとしてい 正しい作業ができて た 下絵完成 いる る いる 具 展開 2 3 彫りの表現に興味を 2 切り出し刀の特性 体 ( 第 4 6 時 ) もち 安全な作業で線の を活かして正しく使 的 表現をしようとしてい 用し 丁寧に美しく 評 一版多色版画 る 線を彫る作業ができ 価 彫り ている 規 展開 3 4 ポスターカラーを使 3 自分らしい世界を追 3 ポスターカラーの 準 ( 第 7 9 時 ) った刷り表現に興味を 求し 日本の伝統色を参 特性を活かしてこだ もち 作業を通して独自 考にした配色の工夫を わりをもち 手際良 一版多色版画 の世界を表現しようと している く丁寧で美しい着彩 刷り している を完成させている まとめ 5 自分の作品を見つめ 2 自分の作品の努 ( 第 10 時 ) 直し こだわりと工夫を 力点 成果 課題 再確認している を見付けることが 発表 6 友達の作品の個性を できている 相互鑑賞 発見し 見付けた工夫や 3 作品から表現の よさを感じ取ろうとし 効果や魅力を感じ ている 取ることができ る

7 指導計画 ( 全 10 時間 ) 導入 第 1 時 和の世界 日本の美術作品から 伝統的な模様 線の表現 色彩があることを知り その美しさを学習する アイデアスケッチ 単純形を使ったおおまかな 画面の構成を考えてから 和 を意識した具体的な モチーフを当てはめてアイ デアスケッチをする 展開 1 第 2 時 本時 第 3 時 学習内容 指導の重点 評価の 観点 下絵を完成する アイデアスケッチを基に線の強弱を考えながら版木と同じ大きさ (B5) の下絵を完成させる 転写 下絵を版木に転写する 画面構成の美しさ 線や色彩の工夫が鑑賞を通して分かりやすいものを提示する 絵画の構成要素を例に挙げ 画面の中での大きさや配置のバランスを考えさせる アイデアスケッチの記入例から具体的なイメージをもつことができるようにする 間 動き 強調などの画面の効果を意識させる 表現技術が十分でない生徒には個別に助言 支援をする 転写の手順と材料の使い方を理解し 正しい作業ができるように指導を行う ア 1 イ 1 エ 1 ア2 イ2 ウ1 評価方法授業観察アイデアスケッチ記入内容授業観察下絵完成度 展 開 彫り 映像教材と実物投影機による実 ア 3 授業観察 2 第 4 時 切り出し刀の特徴と安全な 演を行うことで 切り出し刀の正 ウ 2 木版の完成度 使い方を理解し 線の強弱 しい使い方と刃物を扱う際の安 第 6 時 ( 太さ ) を考えながら 版 全指導を徹底する 木を彫る 展 開 刷り 日本の伝統色を参考にした色彩 ア 4 授業観察 3 第 7 時 一版多色版画の制作を理解 の表現を追究させる イ 3 刷りによる し ポスターカラーを使っ ポスターカラーを使用し 手際の ウ 3 着彩完成度 第 9 時 て日本の伝統色を利用した よい作業で重ね刷りによる深み 刷りをする のある色彩表現ができるように 指導する まとめ 鑑賞 ア 56 授業観察 第 10 時 自分の制作を振り返り 自 他の作品の魅力を発見させ 工夫 エ 23 発表 鑑賞 己評価する やよさをシートに記入させる ワークシート 友達の作品を鑑賞し 工夫 記入内容 やよさを発見して味わう 作品完成後の用途を説明する

8 本時の指導 (1) 本時のねらい アイデアスケッチを基に 間 ( 余白のバランス ) や 動き の画面構成を考え 修正を加える 線の強弱を創意工夫して描き 強調を感じられるような画面を構成する (2) 展開 活動 学習活動 指導内容及び 規準を達成できない生徒への支援 評価の観点 導入 2 分 前時の振り返り 本時の目標を理解する 版画のための下絵を完成させる 日本の美術作品には 伝統的な模様 線の表現 色彩があり 画面に美しく構成されている 授業前に前時に描いたアイデアスケッチ(6 8.5 センチ ) 2 種類の用紙を配布しておく 美しく迫力のある下絵を描こう ア2 展開 1 10 分 下絵完成までの手順の説明を聞く 下絵完成のための 2つの手順を提示し説明する 1 アイデアスケッチを B5の大きさに拡大して描く 用紙のサイズが大きくなる際に描いたものが小さくならないように注意させる 2 線の強弱を工夫し 迫力のある下絵を完成させる ( 発問 ) 線に迫力を出すためにはどうすればいいだろう? ( 反応 ) 線を太くする 細くする 一本の線の中でも先を尖らせたり 途中で広げたりすることでさらに迫力が出ることを伝える 画面の中で主役となるモチーフは線を太くして強調させる 授業者は実物投影機とプロジェクタを使い スクリーンに投影しながらアイデアスケッチの拡大の仕方と線の強弱による印象の変化を 参考作品を用いて実演する イ2 展開 2 35 分 アイデアスケッチを B5 の大きさに拡大してシャープペンシルで描く 下絵の線に鉛筆を使って強弱をつけて完成させる B5 サイズになった下絵の中で画面の 間 ( 余白のバランス ) と 動き が表現されているかの画面構成を確認し 改善点があれば 付け加えるなどの修正をさせる 本時で描く下絵の線がそのまま作品の線になることを伝え 円形のものにはコンパスを 直線には定規を使うなどの丁寧な作業を心掛けさせる 太くした線は鉛筆で黒く塗りつぶしていくようにする 机間指導をしながら 作業に困難を感じている生徒には個別の指導 支援を行なう ウ1 まとめ 3 分 生徒参考作品提示 下絵を完成させている生徒の作品をプロジェクタで投影し どこがどう優れているのか 制作のポイントを全体にむけて講評する 片付け 次時の活動内容を聞く 次時は版木への転写に入ることを伝える

9 授業観察の視点 (1) 生徒が目標を理解し 意欲的に制作に取り組めるような導入となっているか 1 板書の内容 参考作品の提示が見やすいものであったか 2 線の強弱のつけ方に関する説明が短時間で分かりやすい内容であったか 3プロジェクタを使用した実演や作品掲示が効果的であったか (2) 本題材が生徒の実態や能力に即したものになっているか 1 一般多色版画の作品づくりとして 和の世界 というテーマが題材として適していたか 2 線に強弱のある下絵の制作が取り組みやすい授業展開になっていたか 3 本題材が本校中学校 1 年生としてふさわしいものであったか 10 板書計画 テンポのよい授業展開のために 重要なポイントとなるキーワードはマグネットで掲示する 美しく迫力のある下絵を描こう 1 アイデアスケッチを拡大する 間 ( 余白のバランス ) 画面の中での配置はよいか 動き 2 線に強弱をつける 太くする細くする尖らせるなど 主役は太い線で強調する スクリーンは黒板の生徒全員が見やすい位置に設置し 部分の拡大をする際は実物投影機を使用する まとめ時の参考作品は生徒のものを使用し 互いの制作意欲につなげる