Microsoft Word - H25受賞プロジェクト概要.doc

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多摩平の森10月22日(土) まちびらきイベント開催のお知らせ

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数値目標 平成 29 年 オープンカフェ新規参加店舗数 58 店 6 店 6 店 オリオン市民広場集客数 1,500 人 3,000 人 3,000 人 センターコア歩行者 自転車通行量 ( 平日 ) 1,700 人 1,700 人 1,700 人 5 地域再生を図るために行う事業 5-1 全体の概

1.UR 都市機構における再開発共同事業者エントリー制度の概要 1 参考資料 1

計画的な再開発が必要な市街地 特に一体的かつ総合的に再開発を促進すべき地区 市町名 名称 再開発の目標 土地の合理的かつ健全な高度利用及び都市機能の更新に関する方針 特に整備課題の集中がみられる地域 ( 課題地域 ) 地区名 西宮市 C-4 浜脇 ( 約 175ha) 居住環境の向上 良好な都市景観

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2. 対象の要件 対象とする土地活用事例は 地域の課題を認識しその解決に向けて 土地の活用 再生利用 保全利用を図り 周辺地区の活性化や環境改善に寄与し 不動産価値を向上している事例を幅広く対象とするものであって 次の要件のすべてに該当するものとします ( 過年度で土地活用モデル大賞に応募されたもの

このたび、リノベーション住宅推進協議会は、全国一斉にリノベーション空間とその魅力を体感できるイベント「リノベーションエキスポジャパン2010」を開催いたします

柏駅西口北地区まちづくり

東京都市計画第一種市街地再開発事業前八重洲一丁目東地区第一種市街地再開発事業位置図 東京停車場線 W W 江戸橋 JCT 日本橋茅場町 都 道 一石橋 5.0 特別区道中日第 号線 江戸橋 15.

本日の説明内容 1 板橋駅西口周辺地区のまちづくり 2 板橋駅西口地区都市計画素案について 1 市街地再開発事業 2 地区計画 3 高度利用地区 4 高度地区 3 今後のスケジュール 1

(Microsoft Word - \201\2403-1\223y\222n\227\230\227p\201i\215\317\201j.doc)

Microsoft Word - ●決定⑤地区計画-2.docx

2

Taro-全員協議会【高エネ研南】

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により 都市の魅力や付加価値の向上を図り もって持続可能なグローバル都 市形成に寄与することを目的とする活動を 総合的 戦略的に展開すること とする (2) シティマネジメントの目標とする姿中野駅周辺や西武新宿線沿線のまちづくりという将来に向けた大規模プロジェクトの推進 並びに産業振興 都市観光 地

平成 24 年 3 月改訂 茅ヶ崎海岸グランドプラン 西浜駐車場跡地北側に位置する茅ヶ崎警察署職員公舎が取り壊され 平成 23 年 3 月には グランドプランで駐車場機能の確保として位置づけのあった県営茅ヶ崎西浜駐車場が閉鎖された これを受け 海岸利用者のための駐車場を維持し かつ国道 134 号南

大規模住宅団地の現状と活性化・再生の進め方

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官民連携事業(PPP)導入

モデル大賞募集要領

TRY TRY TRY TRY TRY 5

選定結果 審査委員会において プロジェクトの具体化に当たっての工夫 及び プロジェクトによる周辺地区活性化や社会的な貢献 について 審査基準 ( 土地活用についての課題対応性 先導性 独創性 汎用性 ) を基に審査委員会における審査を行い 以下が受賞プロジェクトとして選定されました 国土交通大臣賞

計画書

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05+説明資料

全体構成 1. 市街地再開発事業に着手するまでの進め方 2. 市街地再開発事業とは 3. 事例紹介 質疑応答

目 次 1 基本方針 再開発を促進すべき地区等の整備又は開発の方針... 2 別表再開発促進地区の整備又は計画の概要... 3 都市再開発方針図 ( 総括図 )... 6 都市再開発方針附図

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三原市中心市街地活性化基本計画《概要版》


設計 工事スケジュール 2009年11月 実施設計開始 2011年3月 準備工事開始 2011年3月 東日本大震災 2011年4月 着工 2011年6月 BCP対応方針検討 工事中断 2011年8月 変更基本設計開始 2011年11月 変更実施設計開始 2012年5月 ホテル レジデンス棟再着工 2

北部大阪都市計画彩都地区計画 ( 案 ) 北部大阪都市計画彩都地区計画を 次のとおり変更する 1. 地区計画の方針 名称彩都地区計画 位 置 茨木市大字粟生岩阪 大字宿久庄 大字清水 大字佐保 大字泉原 大字千提寺 大字大岩 大字福井 大字大門寺 大字生保 大字安威 山手台一丁目 山手台三丁目 山手

(1) 当該団体が法人格を有しているか 又は法人格のない任意の団体のうち次の1~2の要件を全て満たすもの 1 代表者の定めがあること 2 団体としての意思決定の方法 事務処理及び会計処理の方法 並びに責任者等を明確にした規約その他の規定が定められていること (2) 関係市町村との協議体制を構築してい

国営常陸海浜公園プレジャーガーデンエリア 改修 設置 管理運営事業 民間事業者選定結果 平成 30 年 3 月 国土交通省関東地方整備局

⑴ 政策目的 市街地再開発事業の推進により 土地の合理的かつ健全な高度利用と都市機能の更新を図るとともに コンパクトシティの推進及び密集市街地の解消を図る 新設 拡充又は延長を必要とする理由 ⑵ 施策の必要性 以下の施策の推進のため 本措置の延長により 民間事業者による早期かつ着実な保留床の取得を促

大阪府営門真住宅まちづくり基本構想 平成 25 年 6 月 大阪府 門真市

(4) 対象区域 基本方針の対象区域は市街化調整区域全体とし 都市計画マスタープランにおいて田園都市ゾーン及び公園 緑地ゾーンとして位置付けられている区域を基本とします 対象区域図 市街化調整区域 2 資料 : 八潮市都市計画マスタープラン 土地利用方針図

3 年ごとの定期借家契約を交わす仕組となっており 利用者は住宅の借り手を自身で探す必要もないことから 中古住宅市場の活性化や空き家問題の解決等の面でも期待されている取組である リバースモーゲージローン 住活スタイル は 住まなくなった家を活用し 充実したセカンドライフ 住みかえライフを送るための個人

域 ) 域 ) 百万円 ) 百万円 ) の空き の空き 家 空き 家 空き 店舗を利 店舗を利 用したリ 用したリ ノベーシ ノベーシ ョン件数 ョン件数 件 ) 件 ) 居住人口 32,

山手地区の概要 面積 約50ha 用途地域 工業地域 建ぺい率 60 容積率 200 高さの限度 第一種高度地区 最高限20m 2

一宮市住宅マスタープラン ~ 住み続けたいまち 住んでみたいまち 人々が生き生きと暮らせるまち ~ 概要版 平成 2 5 年 3 月 一宮市

資料 4 平成 29 年 1 月 27 日記者会見 土地区画整理事業に関する土地利活用意向調査の実施結果について 復興推進本部都市整備推進室 1 土地利活用意向調査の目的 市内 4 地区の土地区画整理事業は 平成 29 年度末を目標に全ての宅地引渡しが完了できるよう鋭意工事を進めております 地権者へ

別紙 2-4 別紙 2-4 別紙 2-8 < 地域において講ずる措置 > 1. 地域独自の税制 財政 金融上の支援措置 高松市中小企業振興助成条例補助金中心市街地の商店街が行うアーケード 街路 駐車場 駐輪場整備に対し 1 事業あたり上限 2 億円 地域コミュニティまちづくり活動支援

大谷周辺地区 及び 役場周辺地区 地区計画について 木原市街地 国道 125 号バイパス 役場周辺地区 (43.7ha) 美駒市街地 大谷周辺地区 (11.8ha) 地区計画の概要 地区計画とは住民の身近な生活空間である地区や街区を対象とする都市計画で, 道路や公園などの公共施設の配置や, 建築物の

区域の整備 開発及び保全に関する方針公共施設等の整備の方針 建築物等の整備の方針 1 道路の整備方針 (1) 地区周辺の交通円滑化に資する道路ネットワークの形成及び 東西の主要な道路軸の形成を図るため 地区幹線道路を拡幅整備する (2) 開発に伴い発生する交通を円滑に処理するとともに 新駅整備に伴う

Microsoft Word - 09池町通り.doc

区域の整備 開発及び保全に関する方針 地区施設の整備の方針 建築物等の整備の方針 (1) 道路の整備方針区域内外との円滑な交通ネットワークの形成と歩行者等の安全で快適な歩行環境の向上を図るため 街区幹線道路及び区画道路を整備する 生活利便施設や良質な街並みを形成する住宅等の立地を誘導し 地域拠点にふ

都市計画図 平河町二丁目東部地区(PDF)

はじめに 都市再生緊急整備地域及び特定都市再生緊急整備地域は 都市再生特別措置法 ( 平成 14 年 4 月 5 日公布 平成 14 年 6 月 1 日施行 以下 法 という ) に基づき 国が政令で指定するものです 1 都市再生緊急整備地域 趣旨 都市機能の高度化及び都市の居住環境の向上を図るため

8 月 : 新大阪駅周辺地域について 都市再生緊急整備地域の候補となる地域として公表 10 月 : 第 3 回大阪港ベイエリアに関する意見交換会 を開催 11 月 : 旧成人病センター跡地等に関するマーケットリサーチ結果の公表 ( 予定 ) グランドデザイン 大阪都市圏 の推進 淀川沿川の広域連携型

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3-2 都心まちづくりの 5 つの展開戦略 1 さっぽろ象徴戦略 ~さっぽろの持つ魅力を象徴する都心 ~ 札幌の新たな魅力と活力を都心において来街者がひと目で見て取り 体感できる象徴性を有 する街並みを創造します 骨格軸の強化と展開軸の形成を図ります にぎわいの軸 ( 駅前通 ) 地下歩行空間整備

スライド 1

(Microsoft Word p55\201`61\201E\221\3464\217\315.doc)

神宮外苑地区計画

地域再生計画 1 地域再生計画の名称 鹿嶋市鹿島神宮周辺地区地域再生計画 2 地域再生計画の作成主体の名称 鹿嶋市 3 地域再生計画の区域 鹿嶋市の区域の一部 ( 鹿島神宮周辺地区 ) 4 地域再生計画の目標 4-1 地方創生の実現における構造的な課題 1 後継者不足の問題や商売としての魅力不足によ

市街化調整区域の土地利用方針の施策体系 神奈川県 平塚市 神奈川県総合計画 神奈川県国土利用計画 平塚市総合計画 かながわ都市マスタープラン 同地域別計画 平塚市都市マスタープラン ( 都市計画に関する基本方針 ) 平塚都市計画都市計画区域の 整備 開発及び保全の方針 神奈川県土地利用方針 神奈川県

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Microsoft Word - (新)滝川都市計画用途地域指定基準121019

215 参考資料

設 機能の見直しハード面の効率化財源確保1-3. 再配置パターン ( 手法 ) の考え方 再配置計画の検討に向けて 公共施設の再配置を う場合の基本的なパターン ( 手法 ) について整理し それらの効果についても確認していきます 施設の再配置にあたっては 厳しい財政状況の中 人口が減少傾向にあるこ

住まい まちづくりの基本目標と基本的施策の展開方向 1. 住まい まちづくりの理念と基本目標 だれもが安心して住み続けたいと感じる魅力ある とだ の住まい まちづくり を政策の基本理念とし これを実現するために次の 3 つを基本目標として総合的な施策を図るものとします 基本目標 -Ⅰ 多様なニーズに

(第14回協議会100630)

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1. 地方都市の不動産ファイナンス協議会の機能 役割 1 地域の地元企業 金融機関関係者により 具体のプロジェクトを念頭に事業形態等の検討を行うための不動産ファイナンス協議会を立ち上げ 検討会 セミナーなどを開催 2 協議会には 専門家 ( アセットマネージャー 金融 ( 都銀 信託銀行等 ) 法律

区域の整備 開発及び保全の方針地区整備計画 久世荒内 寺田塚本地区地区計画 名称久世荒内 寺田塚本地区地区計画 位置城陽市久世荒内 寺田塚本及び平川広田 面積約 22.1ha 建 築 物 等 に 関 す る 事 項 地区計画の目標 土地利用の方針 地区施設の整備方針 建築物等の整備方針 地区の区分

イメージ図 ( 医療施設の場合 ) イメージ図 ( 誘導施設 : 地域医療支援病院の場合 ) 5 届出を要しない軽易な行為などについて都市再生特別措置法第 108 条並びに都市再生特別措置法施行令第 35 条 第 36 条の規定により 以下の行為は届出の対象となりません 軽易な行為その他の行為で政令

筑豊広域都市計画用途地域の変更 ( 鞍手町決定 ) 都市計画用途地域を次のように変更する 種類 第一種低層住居専用地域 第二種低層住居専用地域 第一種中高層住居専用地域第二種中高層住居専用地域 面積 約 45ha 約 29ha 建築物の容積率 8/10 以下 8/10 以下 建築物の建蔽率 5/10

Microsoft Word - 基本方針案ver.3.33

平成23年度都市・土地・PFI税制改正に対する要望

仙台市市街地再開発事業補助金交付要綱取扱い基準 ( 平成 27 年 3 月 30 日都市整備局長決裁 ) 目次 序章 1 はじめに 2 基準の位置づけ 第一章補助採択の方針 1 補助採択に対する市の基本的な考え方 第二章補助対象となる事業 1 市街地再開発事業の要件 2 本市施策との整合 3 事業効

第7回地域活性化WG 資料2

区域の整備 開発及び保全に関する方針土地利用の方針 地区施設の整備の方針 地区の立地特性を踏まえ 土地の合理的かつ健全な高度利用と都市機能の更新を図るため 土地利用の方針を以下に定める 1 国際化に対応した業務 商業 宿泊等の多様な機能に加え 氷川神社と連携した江戸文化や赤坂地域の魅力を伝える歴史

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東海市中心市街地活性化基本計画について 東海市では 東海市総合計画 や 東海市都市計画マスタープラン において 名鉄太田川駅周辺を本市の都市拠点と定め東海市の顔 玄関口としていくため 土地区画整理事業や連続立体交差事業 ( 鉄道の高架化 ) 市街地再開発事業を進めてきました こうした都市基盤整備事業

併せて 先進事例を統一的なフォーマットでデータベース化する また 意欲ある地域が先進的な取組みを行った人材に 目的に応じて容易に相談できるよう 内閣官房において 各省の人材システムを再点検し 総合的なコンシェルジュ機能を強化する 各種の既存施策に加え 当面 今通常国会に提出を予定している 都市再生法


平成 31 年度 税制改正の概要 平成 30 年 12 月 復興庁

第 7 章事業手法の整理 1. コンセッション等事業スキームの抽出 (1) 従来型の PFI 手法本事業の実施において想定される官民連携スキームは以下の通りである スキームごとの詳細な内容については次頁以降にて解説する なお 本事業では盛岡市 岩手県の共同事業を想定しているが 事業実施時の発注機関は

金沢都市計画地区計画の変更

四国中央市住宅マスタープラン 概要版 平成 30 年 3 月四国中央市 Since


はじめに 深沢地域整備事業 ( 以下 本事業 という ) は 平成 22 年 9 月に策定した土地利用計画 ( 案 ) をもとにまちづくりを進めてきましたが 計画策定から既に5 年以上経過し社会情勢が大きく変化していることや より広く市民意見を反映して欲しいといった意見を踏まえ 土地利用計画 ( 案

( 新 ) 藤沢都市計画住宅市街地の開発整備の方針 平成年月 神奈川県 藤沢 住宅 -1

コム書式

Microsoft Word _MICE_Q&A(最終案)

スライド 1

市街地整備におけるエリアマネジメントの手引

第 Ⅱ ゾーンの地区計画にはこんな特徴があります 建築基準法のみによる一般的な建替えの場合 斜線制限により または 1.5 容積率の制限により 利用できない容積率 道路広い道路狭い道路 街並み誘導型地区計画による建替えのルール 容積率の最高限度が緩和されます 定住性の高い住宅等を設ける

市街地再開発事業による社会的便益の分析

当面の事業概要 < 平成 25 年度 > 実施設計業務委託 < 平成 26 年度 > 市道 1504 号線電線共同溝整備工事 道路改築工事 < 平成 27 年度 > 市道 1504 号線電線共同溝整備工事 市道 1504,1505,1507 号線道路改築工事 < 平成 28 年度 > 市道 1504

都市計画法に基づく手続きの予定スケジュール 岩手県事前協議 平成 8 年 5 月 ~7 月 住民説明会 平成 8 年 8 月 9 日 都市計画案の縦覧 ( 意見書の提出期間 ) 平成 8 年 9 月 5 日 ~9 月 0 日 釜石市都市計画審議会 平成 8 年 0 月中旬 岩手県本協議 平成 8 年

[2] 具体的事業の内容 (1) 法に定める特別の措置に関連する事業 該当なし (2)1 認定と連携した支援措置のうち 認定と連携した特例措置に関連する事業 事業名 内容及び実施時期 実施主体 中心市街地の活性化を実現するための位置付け及び必要性 支援措置の内容及び実施時期 その他 の事項 群馬の玄

稲毛海岸5丁目地区

Microsoft PowerPoint アンケート調査

三田の都市計画 P00-1(表紙)当初案

< 目次 > 第 1 事業者選定基準の位置づけ... 1 第 2 事業者選定の方法 選定方法の概要 事業者選定の体制 共通事項... 1 第 3 審査の手順... 2 第 第一次審査 資格審査 実績等審査... 3 第

Transcription:

平成 25 年度土地活用モデル大賞選定結果について 主催 : 一般財団法人都市みらい推進機構後援 : 国土交通省 活気に満ちた地域社会の実現 地域主権の推進を図るため 都市再生 構造改革特区 地域再生及び中心市街地活性化を含めた 地域活性化の総合的 効果的取り組みを推進することが求められています 当機構では こうした課題を踏まえて土地の有効活用や適切な維持管理に取り組み 土地活用の模範的事例 いわば 成功モデル に着目した事例を募集し 優れた土地活用を全国的に紹介しその普及を図るために 優れた事例について 国土交通大臣賞 をはじめとする表彰を行う 土地活用モデル大賞 を実施しております 本年度は応募プロジェクト13 点について まず一次審査で10プロジェクトを選定 次に最終審査で国土交通大臣賞 1 点 都市みらい推進機構理事長賞 1 点 審査委員長賞 3 点 および 東日本大震災の復興を目的とした仮設住宅 仮設店舗等まちづくりに寄与した土地活用に対して審査委員長特別賞 1 点の計 6プロジェクトを選定いたしました 選定結果 表彰式 受賞プロジェクト概要は以下の通りです 選定結果 審査委員会において プロジェクトの具体化に当たっての工夫 及び プロジェクトによる周辺地区活性化や社会的な貢献 について 審査基準 ( 土地活用についての課題対応性 先導性 独創性 汎用性 ) を基に審査を行い 以下が受賞プロジェクトとして選定されました 国土交通大臣賞 (1 点 ) オガールプロジェクト( 紫波中央駅前都市整備事業 ) 所在地: 岩手県紫波町 1

都市みらい推進機構理事長賞 (1 点 ) たまむすびテラス ( りえんと多摩平 AURA243 多摩平の森 ゆいまーる多摩平の森 ) 所在地: 東京都日野市 審査委員長賞 (3 点 ) 高松丸亀町商店街 G 街区第一種市街地再開発事業 所在地: 香川県高松市 淡路町二丁目西部地区第一種市街地再開発事業 所在地: 東京都千代田区 リノベーションによる小倉魚町の都市再生プロジェクト 所在地: 福岡県北九州市 審査委員長特別賞 (1 点 ) 岩手県釜石市平田総合公園における仮設まちづくりの実践 所在地: 岩手県釜石市 2

受賞プロジェクト概要 国土交通大臣賞 オガールプロジェクト( 紫波中央駅前都市整備事業 ) 紫波町は平成 9 年に紫波中央駅前の土地 10.7ha を取得しましたが 社会情勢及び町財政の悪化等により10 年以上にわたり未利用状態でありました その土地を公民連携手法により民間活力 ( 知恵 資金 ) を導入して公有地の有効活用を図ったのがオガールプロジェクトであります プロジェクトは現在までに 公益施設 ( 紫波町図書館 子育て応援センター ) と民間テナント ( 農産物直売施設 クリニック 飲食店等 ) が入る官民複合施設オガールプラザと岩手県フットボールセンターが整備されています 本プロジェクトの特徴は 官にとって不得意分野である民間投資の誘導 テナントの誘致及び資金調達等を 自治体出資法人 オガール紫波 を設立し プロジェクトファイナンスとして事業構築した点にあります また 行政とオガール紫波 が積極的に建物と公共空間 ( 道路や広場等 ) のデザインをコントロールすることにより美しい街並みを創出しています 公共投資によるインフラ及び集客拠点の整備と 民間投資による商業 サービス業の出店により オガール地区の不動産の価値が高まり さらなる民間投資の誘発につながっており 公民連携事業 (PPP) の一つの先進的な事例です 3

都市みらい推進機構理事長賞 たまむすびテラス ( りえんと多摩平 AURA243 多摩平の森 ゆいま~る多摩平の森 ) たまむすびテラスは 旧日本住宅公団により昭和 33 年に入居が開始された旧多摩平団地の団地再生において 建替えという手法のみならず持続可能なまちづくりという観点から 既存のUR 賃貸住宅を住棟単位で大規模に改修して活用することにより 住棟全体の再生と団地の魅力向上を図り 既存建物を長期間活用し 持続可能な街づくりに貢献したプロジェクトであります 民間事業者の創意工夫を活かすために広く事業者を募集し 選定された3 事業者により団地型シェアハウス りえんと多摩平 菜園 庭付き共同住宅 AU RA243 多摩平の森 高齢者専用賃貸住宅 ゆいま~る多摩平の森 に生まれ変わりました 事業手法として 土地と躯体はUR 都市機構が所有し URの費用負担で改修整備し 外構と内容は民間事業者の費用負担で改修整備を行っています UR 都市機構から民間事業者に15~20 年の賃貸期間で住棟の躯体を建物賃貸し 民間事業者は新たなコミュニティ誕生等ソフト ハード両面から住棟の再生を図っています フロー型からストック型社会へと転換が求められている時代において 歴史を経てきた団地の魅力を再発見するとともに これまでにない新たな価値を創造 付加することにより 地域の活性化に寄与した一つの先進的な事例です 4

審査委員長賞 高松丸亀町商店街 G 街区第一種市街地再開発事業本プロジェクトの高松丸亀町商店街 G 街区は 高松の中心市街地のほぼ中央部に位置することから 中心市街地南部の隣接する商店街への連続性 回遊性を高めるための結節機能 拠点機能を集積し 中心市街地全体の回遊性のポテンシャルアップを図ったプロジェクトです 結節点 拠点性を高める交流機能として 従来店舗として利用してきた場所から店舗を削り約 300 坪の広場を創出 また商業施設 ホテル 住宅 駐車場 駐輪場といった多様な機能を集積させ アクティビティの高い都市空間を創出しています 本プロジェクトの特徴は 可能な限り権利床を共有床とし 営業継続の地権者にはテナントとして再出店してもらうことで 所有と利用の分離 を図り 床の一元化により長期継続する安定的な管理 運営を実現したことです また 保留床のマーケットが非常に厳しい地方都市で 地権者出資法人が借入を起こして資金を調達する際に 民事信託スキームを導入して事業化を図った点にあります 事業完成後は ファミリー層の増加 平日型から休日型へのシフト等の商店街の質的転換がなされ 毎週末のイベント開催により街の賑わいの核となっています 5

審査委員長賞 淡路町二丁目西部地区第一種市街地再開発事業本プロジェクトは 街路幅員も狭く古くからの借地が多く 土被りの浅い地下鉄の縦貫で民間建物の更新が遅れていた淡路町二丁目西部地区を 小学校の統廃合を契機として 行政と地元関係者が一体となり 人口減少とコミュニティ再生に基本課題の解決に向けた土地活用を コミュニティをはぐくむ 緑豊かなにぎわいのある街 をコンセプトに街区全体で再開発を行ったプロジェクトです プロジェクト自体は オフィス 住宅 コミュニティ施設 ( ワテラスコモン ) 駐車場からなる 本体棟 と オフィス 店舗 学生用賃貸住宅からなる アネックス棟 並びに保育所 福祉施設といった公益施設と公共広場で構成されています 本事業の特徴としては 地下鉄の区分地上権の再設定のため 関係権利者 1 97 名の全員同意による 110 条型全員同意の権利変換 を実現したことが挙げられます また 地域コミュニティ育成の 仕掛け人 となる まちづくり法人 を結成し ワテラスコモン 広場 公園の各所有者と地域交流活動のために場所を利用することが可能な仕組みを構築し NPO 町会 学生団体等の既存の活動団体と連携し地域交流活動を提供し 地域コミュニティの継続的な発展と不動産価値の向上に寄与した一つの先進的な事例です 6

審査委員長賞 リノベーションによる小倉魚町の都市再生プロジェクト近年テナントの撤退 支店 営業所の統廃合から 空き物件が発生して その空き物件の長期化により街の賑わい 魅了が低下し さらに空き物件が発生する悪循環にいたっている小倉魚町周辺地区で 用途や機能を変更して性能を向上させることで遊休不動産の価値を向上させる リノベーション手法によって 一つ一つの遊休不動産を解消し 地域全体の再生 波及 を図ったプロジェクトです 本プロジェクトの最大の特徴は リノベーション実践者や商店街 建築家 まちづくり会社 建築系大学生等の連携の下 実在する遊休不動産を題材に再生プランを構築し不動産オーナーに提案する リノベーションスクール を立ち上げたことにあります 不動産オーナーは 提案されたリノベーション事業を具体的に実施する 北九州家守舎と協議を進め 着工前のテナントの先付けや 家賃収入と投資回収期間から逆算して改修工事を行う等のリスク軽減の仕組みを取り入れ事業化を目指していきます これまでのリノベーションスクールで延べ17 件の遊休不動産を題材とし 6 件の物件が再生が図られ 約 250 名の新規創業者 雇用者を生み 街の再生に寄与しています また 他都市の受講生自らがリノベーションまちづくりを各地で展開するなど全国的に展開が進んでいます 7

岩手県釜石市平田総合公園における仮設まちづくりの実践本プロジェクトは 釜石市の高台にある平田総合公園内に 東日本大震災で被災した高齢者 子育て層など震災後ケアが必要とされる世帯を中心に 被災者が安心で快適に生活できる物的 医療福祉的 社会環境の形成を図るコミュニティケア型仮設住宅団地を建設したプロジェクトです 本プロジェクトの特徴は 被災者のための仮設住宅を単なる仮設住宅の建設ではなく 生活の場として一定の生活を支える機能群 ( 以下の5つ ) とともにパッケージで整備を行った土地活用にあります 見守りやすく 共助( コミュニティケア ) が生まれやすいように ケアゾーンと子育てゾーンの設定 ご近所行き合いを促進しかつバリアフリーで外出できるように ウッドデッキ 屋根の設置 向かい合わせの住棟配置 サポートセンター 診療所 子育て支援の拠点を整備 路線バスのバスロータリーの設置 商業者 得料 福祉関係者 自治会 行政等で協議会を立ち上げ地域課題共有と役割分担今後予想される大規模災害時での復興住宅のモデルとしてばかりではなく 高齢化社会のモデルとして期待されています 8