Taro-5年研究のまとめ

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4 本単元と情報リテラシーの関わり 課題設定担任による 説明会におけるデモンストレーションを見ることを通して 本単元を貫く言語活動としての これぞ和の文化! おすすめの 和の文化 を調べて説明会を開こう を知り 見通しを持たせ学校司書による関連図書紹介を通して 和の文化への関心を高め 進んで調べよう

Microsoft Word - 【提言2】④新聞70(最終).doc

4 全体計画 ( 総時数 6 時間 ) 主な学習活動 時数 教師のかかわり 評価の観点 ( 求める子どもの姿 ) 新聞について興味をもち, 投 1 新聞への興味をもつことができるよう 関心 意欲 態度 書の特徴を知る に, 実際の新聞をもとに, 投書の内容 新聞について興味をもち, を取り上げる 投

第 5 学年 社会科学習指導案 1 単元名自動車をつくる工業 2 目標 我が国の自動車工業の様子に関心を持って意欲的に調べ, 働く人々の工夫や努力によって国民生活を支える我が国の工業生産の役割や発展について考えようとしている ( 社会的事象への関心 意欲 態度 ) 我が国の自動車工業について調べた事

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1 学期末実施の初見の説明文 ( サクラソウとトラマルハナバチ ) についてのワークテスト ( ぶんけい ) の正答率は 以下のとおりである 正答率設問本教材とのつながり誤答部分点正答 1トラマルハナバチのどんなところが サクラソウに合っていますか 二つ書きましょう 2サクラソウとトラマルハナバチは

座標軸の入ったワークシートで整理して, 次の単元 もっとすばらしい自分へ~ 自分向上プロジェクト~ につなげていく 整理 分析 協同的な学習について児童がスクラップした新聞記事の人物や, 身近な地域の人を定期的に紹介し合う場を設けることで, 自分が知らなかった様々な かがやいている人 がいることを知

第1学年国語科学習指導案

るようにしていく 深く考える力教材文で述べられているロボットや, 図鑑や事典などで収集したロボットのそれぞれの違いやよさを比較するために, ベン図 を用いて視覚的に理解を促す また, 自分の既有のロボットについての認識と教材文を結び付けて考えさせることにより, ロボットのよさに気付かせていきたいが,

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知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

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国語科第 1 学年熊野町立熊野中学校指導者森島登紀子 単元名 根拠を明確にして書こう 本単元で育成する資質 能力 自ら考え判断する力, 読解力 情報収集能力 1 日 時平成 29 年 11 月 16 日 5 校時 2 場 所 1 年 3 組教室 3 学年 学級第 1 学年 3 組 (27 名男子 1

国語科学習指導案

知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

子葉と本葉に注目すると植物の成長の変化を見ることができるという見方や, 植物は 葉 茎 根 からできていて, それらからできているものが植物であるという見方ができるようにしていく また, 学んだことを生かして科学的なものの見方を育てるために, 生活の中で口にしている野菜も取り上げて観察する活動を取り

第1学年国語科学習指導案

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第 4 学年算数科学習指導案 平成 23 年 10 月 17 日 ( 月 ) 授業者川口雄 1 単元名 面積 2 児童の実態中条小学校の4 年生 (36 名 ) では算数において習熟度別学習を行っている 今回授業を行うのは算数が得意な どんどんコース の26 名である 課題に対して意欲的に取り組むこ


3. ➀ 1 1 ➁ 2 ➀ ➁ /

7 本時の指導構想 (1) 本時のねらい本時は, 前時までの活動を受けて, 単元テーマ なぜ働くのだろう について, さらに考えを深めるための自己課題を設定させる () 論理の意識化を図る学習活動 に関わって 考えがいのある課題設定 学習課題を 職業調べの自己課題を設定する と設定する ( 学習課題

<小学校 生活科>

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平成 30 年 6 月 8 日 ( 金 ) 第 5 校時 尾道市立日比崎小学校第 4 学年 2 組外国語活動 指導者 HRT 東森 千晶 JTE 片山 奈弥津 単元名 好きな曜日は何かな? ~I like Mondays.~ 本単元で育成する資質 能力 コミュニケーション能力 主体性 本時のポイント

Microsoft Word - 6年国語「パネルディスカッションをしよう」

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項目評価規準評価方法状況 C の生徒への対応 関心意欲態度 1 自の考えを持ち 積極的に交流 討論している 2 自らの言葉で 中学生にかりやすく紹介文を書こうとしている 交流 討論で得た仲間の意見を取り入れて 自らの考えを深めるよう促す 参考例を示したり 書き出しを例示したりして 参考にするように指

し, 定期的に評価することで 自己の考え を自覚する場面を意図的に設定している 本教材の学習においては, 様々な情報の中から必要な情報を取り出し, 整理 分析し, それに基づいた自分の考えを表現する活動を通して, 自己の考えの深まりや広がり を実感させることによって, 課題改善につなげたいと考えてい

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単元の学習を進めるに当たっては, 下記の5つの言語意識を明確にする 相手意識 学級の友達や家の人に 目的意識 動物の赤ちゃんの特徴を分かってもらうために 場面 状況意識 どうぶつの赤ちゃんずかん を作る 方法意識 どうぶつの赤ちゃん で読み取ったことをもとに, カードを作る 評価意識 動物の赤ちゃん

2 単元の目標 廿日市市 についての魅力を目的意識や相手意識を明確にして地域内外に発信することができる 自分たちの住む 廿日市市 に愛着をもつことができる 3 単元の評価規準 学習方法 自分自身 他者や社会 課題発見力 思考力 判断力 表現力 主体性 自らへの自信 対象と積極的にかかわる中で, 課題

Microsoft Word - 原稿【市教委指摘訂正済】

中学校第 3 学年社会科 ( 公民的分野 ) 単元名 よりよい社会をめざして 1 本単元で人権教育を進めるにあたって 本単元は 持続可能な社会を形成するという観点から 私たちがよりよい社会を築いていくために解決すべき課題を設けて探究し 自分の考えをまとめさせ これらの課題を考え続けていく態度を育てる

問い1, 問い2のどちらも誤答した児童は, しかし や ~が というような逆説の接続詞の意味を読み取ることができずその前に書かれている内容を選択している また, 問い3では, 文章の一部を読んだだけで答えを選択している児童が多かった これらのことから, 本学級の児童は, 接続詞の意味をしっかりと捉え

はっきした声であいさつ は高学年では少ないね < 資料 2 より > よい感想だけでなく 問題点も挙げている感想も多いね めあてを達成したとは言えないかもしれないね < 資料 3 より > あいさつ運動への意見が出されているね 4 つの意見が出されているね < 資料 1 2,3 より > 資料 2

Microsoft Word - 社会科

価 がら読んでいる 語句には性質や役割の上で類別 規 文章を読んで考えたこ があることを理解している 準 とを発表し合い 一人 指示語や接続語が文と文との意 一人の感じ方につい 味のつながりに果たす役割を理 て 違いのあることに 解し 使っている 気付いている 学 登場人物の思いを想像し 時代の状況

た, 導入で扱うイメージキャラクターについて, デザインやネーミングの意図, 理由について疑問や関心を持つことにより, より北広島町に興味を持つことが可能となる その他, 調べる際に新聞記事を利用することにより, 記事をスクラップすることができる 記録性 に優れ, 疑問を解決するための手立て, 情報

○学部 ○○科 学習指導案

2 児童への事前調査 調 査 事 項 好き どちらかとどちらかというと好きいうと嫌い 嫌い Q1 国語の学習は, 好きですか Q2 説明文の学習は, 好きですか Q3 物語の学習は, 好きですか Q4 話し合う学習は, 好きですか Q

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第 6 学年 1 組国語科学習指導案 単元名 : さすがプロ, ここがすごい!~ 自分の夢を追って ~ プロフェッショナルたち 男子 19 名女子 17 名計 36 名 単元について 指導者松本典子 本単元は, 小学校学習指導要領国語編第 5 学年及び第 6 学年, C 読むこと の言語活動例 ア伝

指導方法等の改善計画について

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5 単元の評価規準と学習活動における具体の評価規準 単元の評価規準 学習活動における具体の評価規準 ア関心 意欲 態度イ読む能力ウ知識 理解 本文の読解を通じて 科学 について改めて問い直し 新たな視点で考えようとすることができる 学習指導要領 国語総合 3- (6)- ウ -( オ ) 1 科学

平成23年度第2回学力向上対策会議協議資料  <遠野市立綾織小学校>

Taro-第3学年国語科学習指導案「

7 児童の実態 書くこと に関わる活動では これまでに 読書生活について考えよう の単元において アンケートを作成して自分が知りたい情報を集め それを整理して表やグラフにして表すとともに 自分の考えや感想を交えて報告書の形に表す活動を行った また 新聞を作ろう の単元では 社会科の学習と関連して ご

1. 研究主題 学び方を身につけ, 見通しをもって意欲的に学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における算数科授業づくりを通して ~ 2. 主題設定の理由 本校では, 平成 22 年度から平成 24 年度までの3 年間, 生き生きと学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における授業づくり通して~ を研究主題に意欲的

指導内容科目国語総合の具体的な指導目標評価の観点 方法 読むこと 書くこと 対象を的確に説明したり描写したりするなど 適切な表現の下かを考えて読む 常用漢字の大体を読み 書くことができ 文や文章の中で使うことができる 与えられた題材に即して 自分が体験したことや考えたこと 身の回りのことなどから 相

第 3 学年 2 組算数科学習指導案 1 単元名たし算とひき算の筆算 指導者永田佳江 2 単元について (1) 単元観 該当する学習指導要領の内容 A 数と計算 A(2) 加法, 減法 (2) 加法及び減法の計算が確実にできるようにし, それらを適切に用いる能力を伸ばす 本単元で扱う たし算とひき算

4. 単元の実際 習得 (1) 三部構成のモデル文 ゲームなんてやめなさい を提示し 子どもの意識とのズレを生む 実践を行った4 年生のクラス 38 名全員が何らかのゲームをもっていることを確認し 子どもがゲームについて感じている楽しさを十分掘り起こす その上で はじめ なか おわり の形式で書かれ

自己決定の場を設定する 自己存在感を持たせる 共感的な人間関係を育成する準備活動のどの場面で どの子どもを生かすのか 見通しを持って授業に臨む 導入の場面する 深める場面り返りの場面2 確かな学力の育成 複雑で変化の激しい現代社会に子どもたちが主体的に関わり よりよい社会を創造していくためには 一人

国語科学習指導案様式(案)

Taro-【HP用】指導案.jtd

6. 単元の展開 ( 全 6 間 ) 学習活動 単元の見通しを持つ 2. 学習計画を立てる 3. 本文を読み, 感想を書く 内容に関する感想 書き方に関する感想 4. 感想や疑問を交流する 指導上のポイント ( ) 学習活動に即した評価規準 ( 関 読 言 ) 既習事項を振り返らせ,

2 単元の目標 暮らしの中の 和 と 洋 の違いに関心を持ち, くらしの中の和と洋なるほど新聞 を作るために, 目的に応じて引用したり要約したりしようとする 国語への関心 意欲 態度 目的に応じて, 中心となる語や文をとらえて段落相互の関係や事実と意見との関係を考え, 文章を読むことができる 読むこ

詳細に伝えるためにインタビューやアンケートを実施して情報を収集したりする活動を設定することにする 整理する 場面では,CM のテーマをもとに集めた情報の中から伝えたいことが受け手にしっかりと伝えることができる情報を選択する また, 選択肢した情報を加工しながら, 伝えたいことが伝わりやすい CM の

とで児童に活動の見通しを持たせ, 自分で課題を立て情報を集め整理し, 発表する等に取り組めるようにしていきたい 調査計画の場面では, 目的に照らしてどのような調査をしていくことがよいのか児童にしっかりと考えさせたい 例えば, データはどう集めたらよいのか, アンケートを実施する場合には, 誰にアンケ

けなどが行われている 記事は, 逆三角形の構成と呼ばれることもあるように, 結論を見出しで先に示し, リードから本文へと次第に詳しく記述されている 事件や出来事の報道記事だけでなく, 社説 コラム 解説などの記事もある このような特徴を理解し, 編集の仕方や記事の書き方に注意して読むことが大切である

第1学年国語科学習指導案

<小学校 生活科>

0630指導案A1

Taro-2学年研究のまとめ1

画像, 映像などの気象情報や天気と1 日の気温の変化の仕方に興味 関心をもち, 自ら気象情報を収集して天気を予想したり天気の観測をしたりしようとしている 気象情報を活用して, 天気の変化を予想することができる 1 日の気温の変化の仕方を適切に測り, 記録することができる 天気の変化は気象情報を用いて

平成29年度 中学校国語科教育

4. 題材の評価規準 題材の評価規準 については, B 日常の食事と調理の基礎 (2),(3), D 身近な消費生活 と環境 (1) の 評価規準に盛り込むべき事項 及び 評価規準の設定例 を参考に設定して いる 家庭生活への関心 意欲 態度 お弁当作りに関心をもち, おか 生活を創意工夫する能力

○数学科 2年 連立方程式

第 1 学年国語科学習指導案 日時 平成 27 年 11 月 11 日 ( 水 ) 授業 2 場所 八幡平市立西根中学校 1 年 2 組教室 学級 1 年 2 組 ( 男子 17 名女子 13 名計 30 名 ) 授業者佐々木朋子 1 単元名いにしえの心にふれる蓬莱の玉の枝 竹取物語 から 2 単元

H26kagawamedia

第 4 学年算数科指導案 平成 28 年 11 月 2 日 ( 水 ) 第 5 校時場所 4 年 2 組男子 22 名女子 10 名指導者垣見遥 ともなって変わる量 思考力 判断力 表現力の育成 ~ 児童の考えを引きだす算数的活動の工夫 ~ 1 単元名 ともなって変わる量 2 単元の目標 ともなって

群教セ I01-08 平 集 特 情緒障害 中学校自閉症 情緒障害特別支援学級における人と関わる意識を高める支援の工夫 自己肯定感を高めるための振り返りと ソーシャルスキルトレーニングを通して 特別研修員田子賢一 Ⅰ 研究テーマ設定の理由 自閉症 情緒障害特別支援学級の生徒は 社会生活

指導観学習を進めるにあたって, 教師が宿泊体験学習に関する新聞記事を書き, 視覚化しておくことで, 児童に本単元の具体的なゴールイメージを持たせたい その際, 完成した新聞を廊下に掲示し, 全校のみんなに見てもらうことを伝え, 相手意識を持って学習に取り組もうとする意欲を持たせたい そして, 新聞は

上に食に関する指導の充実が求められている 食環境の乱れが社会的課題とっている今日 中学生が食生活の自立を目指した学習をすることは大切なことであるので 本時は 自分や家族の食生活の中で見付けた問題点の改善に自主的に取り組むことができるように 指導を進めることにした 指導に当たっては これまでの学習を踏

第 9 章 外国語 第 1 教科目標, 評価の観点及びその趣旨等 1 教科目標外国語を通じて, 言語や文化に対する理解を深め, 積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度の育成を図り, 聞くこと, 話すこと, 読むこと, 書くことなどのコミュニケーション能力の基礎を養う 2 評価の観点及びその趣旨

解答類型

第1学年国語科学習指導案

(3) 計画 学習課題学習内容時間 変わり方のようすをわかりやすく表すにはどうしたらよいか考えよう変わり方が大きいか小さいかを調べるにはグラフのどこに目をつけるとよいのだろう 2つの折れ線グラフからどんなことが分かるだろう折れ線グラフをかこう 変わり方を分かりやすく表す工夫 折れ線グラフの縦軸と横軸

Microsoft Word - 中学校数学(福島).doc

また 情報の作り手としての活動も学習に組み込まれている 放送局は情報の作り手として 考えたことや伝えたいことなどから話題を集め 収集した知識や情報を関連付け 目的や意図に応じて 事柄が明確に伝わるように話の構成を工夫している これは 学習指導要領に示されている 話すこと 聞くこと の話すこと内容と同

第4学年算数科学習指導案

(2) 授業者が学びの見通しを持つ ( 学習目標の明確化 ) 問題解決的な学習に取り組む際, どのような場面で, どのようにして, どのような力を子どもたちに付けるのか, 単元や授業における目標を明確にして学びを見通しておくことが大切です 目標が不明確であると, 作業や体験などの活動そのものに, 子

から抜粋 ) を用意する その中から自分の興味のある資料を選択させ 主体的に文章が書けるようにする その後 書き上げた文章が説得力のある文章であるか 友だち同士で読み比べたり 校内の先生方に読んでいただいたりしながら 自分の文章を評価してもらうようにする そのことにより 児童が文章を書き換えることで

(3) 文語の決まりや音読の仕方を知り, 古文を音読して古文特有のリズムを味わいながら古典の世界に 触れ, 古典には様々な種類の作品があることを知ることができる ( 伝統的な言語文化と国語の特質 に関する事項 ) 3 本単元における言語活動 昔話とその原典である古典を読み比べ, その内容の違いや古文

2 児童観復習プリントから 乗法の交換法則 4 7=7 乗法の結合法則 = 加減混合の式や乗除混合の式の計算はできていると考えられる しかし 分配法則 6 10=6 9+ や 7 8=7 9 はできない児童が数名いて 定着していないことが分かる また 計算の仕方は理解してい

ことが大切である 本単元では, 児童にとってもっとも身近な存在である父親や児童が選んだ相手に手紙や暑中見舞いを出すことで, 気持ちを伝える学習ができるように工夫する この学習を通し, 障害児学級の児童の感情表現を豊かにし, 人とのかかわりを広げることにつながっていくと考える (4) 個に応じた支援に

たい 単元を貫く言語活動として, ポップカード で友達におすすめの本を紹介するという活動を位置 付ける もうすぐ雨に で習得した学びを活用し, 自分で選んだ本の紹介文を書いていく 作品の テーマを読み取りまとめる言語活動は, 読書に対する興味 関心を広げることにつながると考える (4) 単元の指導計

課題研究の進め方 これは,10 年経験者研修講座の各教科の課題研究の研修で使っている資料をまとめたものです 課題研究の進め方 と 課題研究報告書の書き方 について, 教科を限定せずに一般的に紹介してありますので, 校内研修などにご活用ください

第5学年  算数科学習指導案

誰 ( 何 ) から得た情報なのかを記録カードに記入させる なぜなら など理由をつけて発言できるよう指導する 聞き手は 発表のどこから伝えたいことが分かったのかを言えるようにする 6 単元構想表 個人テーマを設定する ( 2 時間 ) ウエービング ( 大豆についての知識を広げる ) 全員で出し合う

主語と述語に気を付けながら場面に合ったことばを使おう 学年 小学校 2 年生 教科 ( 授業内容 ) 国語 ( 主語と述語 ) 情報提供者 品川区立台場小学校 学習活動の分類 B. 学習指導要領に例示されてはいないが 学習指導要領に示される各教科 等の内容を指導する中で実施するもの 教材タイプ ビジ

2 各教科の領域別結果および状況 小学校 国語 A 書くこと 伝統的言語文化と国語の特質に関する事項 の2 領域は おおむね満足できると考えられる 話すこと 聞くこと 読むこと の2 領域は 一部課題がある 国語 B 書くこと 読むこと の領域は 一定身についているがさらに伸ばしたい 短答式はおおむ

Transcription:

5 年生の実践 1 単元名 メディアとのかかわりについて考えよう 教材 テレビとの付き合い方 新聞記事を読み比べよう 2 目標 筆者の見方と自分の経験や資料から読み取ったことを関連付けて考えようとする ( 関心 意欲 態度 ) 資料を読み解きながら文章の内容を的確に押さえて要旨をとらえ, 自分の考えをもつことができる ( 読むこと ) 3 学習を進めるに当たって (1) 単元について本単元は, 教材文 テレビとの付き合い方 新聞記事を読み比べよう を読んで, メディアとのかかわりについて考えを広げていこうというものである テレビとの付き合い方 では, メディアとしてのテレビのよさとともに, テレビで見る情報は事実の一部に過ぎないという注意点が述べられている グラフや図, 写真資料の読み取りと結び付けながら, テレビとのかかわりを考えることができる文章である 新聞記事を読み比べよう では, 新聞の特徴の説明とともに, 書き手のメッセージを読み取る力が必要 という筆者の意見が述べられている 書かれている内容をより明確に読み取ることができるように, 二つの新聞記事が資料として取り上げられている テレビや新聞は, 子どもたちにとって身近なものである 自分の経験を思い起こしたり, 実際のメディアについて調べたりする活動を通して, 改めてかかわり方を考えていくことに, 意欲をもって取り組むことができると考える (2) 指導に当たって教材文 テレビとの付き合い方 新聞記事を読み比べよう の読み取りに当たっては, 一人で文章を読み取っていくことができるように, 読み取りのわざ を活用しながら文章構成や小見出しを考えたり要旨をとらえたりさせたい また, 筆者の言いたいことをよりはっきりととらえることができるように, 教材文に書かれていることと結び付けながら, グラフや図, 写真, 新聞記事などの資料を読み解く活動を取り入れる 資料を読み解くことで, 筆者の言いたいことをよりはっきりと理解することができると期待している 教材文から読み取ったテレビや新聞の役割やよさから子どもたちのメディアに対する関心を引き出し, さらに, 日常生活の中での活用の仕方やメディアとのかかわり方について考えるきっかけにしていく そして, 選択したメディアの特徴やよさを事実として確かめるために, 実際の映像や新聞記事などを調べて情報を集めさせたい また, 効果的に学び合い, 互いのよさを認め合うことができるように, グループ学習を取り入れる 集めた情報を伝え合ったり意見交流をしたりすることで, 子どもたちは, メディアとのかかわりについて自分の考えを広げていくことができると考える 本単元の学習は, 次単元 目的に応じた伝え方を考えよう や社会科 くらしを支える情報 と関連させていきたいと考えている

4 全体計画 ( 総時数 9 時間 ) 主な学習活動時数教師のかかわり評価の観点 ( 求める子供の姿 ) 身近なメディアについて話し 1 メディアについての関心を高めるよう 関心 意欲 態度 合い, 学習の見通しをもつ に, どんなときにどのメディアを利用 テレビや新聞を利用する目 しているか, 自分の経験を基に話し合 うようにする 的やメディアの役割につい て考えている ( 観察, 発言, ノート ) テレビとの付き合い方 を 2 要点や要旨をとらえることができるよ 読むこと 読んで, 要旨をとらえる うに, 接続語や文末表現, キーワード 文章構成と要旨をとらえる を押さえながら段落構成を確認する ことができる ( ノート, 発言 ) 教材文の資料 ( グラフ 図 要旨をしっかりととらえることができ 書かれている内容を的確に 写真 ) を読み解く るように, 資料を解説しながら筆者の とらえて要旨を説明するこ 考えを説明することを助言する とができる ( 観察, 発表 ) 新聞記事を読み比べよう 2 要点や要旨をとらえることができるよ 読むこと を読んで, 要旨をとらえる うに, 接続語や文末表現, キーワード 文章構成と要旨をとらえる を押さえながら段落構成を確認する ことができる ( ノート, 発言 ) 教材文の資料 ( 二つの新聞記 要旨をしっかりととらえることができ 書かれている内容を的確に 事 ) を読み比べる るように, 資料を解説しながら筆者の とらえて要旨を説明するこ 考えを説明することを助言する とができる ( 観察, 発表 ) それぞれのメディアの特徴や 2 メディアの役割について確かめること 関心 意欲 態度 よさについて調べる ができるように, 筆者の見方と関係付 自分で選んだメディアにつ けながら資料を探すよう助言する いて情報を集め, その特徴 図書資料 新聞記事 やよさを伝えようとしてい インタビュー 調査 など る ( 観察 情報カード ) 自分の考えを広げることができるよう に, 同じメディアを選んだグループで 情報交流の場を設定する 読むこと 自分の考えを書く 1 考えを書くことができるように, 関連 教材文の要旨と自分が調べ 本時 する筆者の見方や根拠となる事例を挙 た事実を関連付け, メディ 8/9 げることを わざ として助言する アとのかかわり方について自分の考えを書くことがで きる ( ノート, 発言 ) 自分の考えを発表し合う 1 多くの友達の意見を聞くことができる 関心 意欲 態度 ように, メディアを交えた意見交流会 友達の考えを進んで聞こう を設定する としている ( 観察 ノート )

5 本時の実際 ( 本時 8/9) (1) ねらい 教材文の要旨と自分が調べた事実を関連付け, メディアとのかかわり方について自分の考 えを書くことができる (2) 展開 主な学習活動 教師のかかわり 評価の観点 ( 求める子供の姿 ) 1 情報カードの内容を紹介し 前時までの学習内容と自分の情報 合う を結び付けることができるように, 学習の足跡を掲示しておく 自分の考えをもつきっかけとなるように, 情報カードを活用し, 互いの調べた情報を聞き合う場を設定する 2 本時のめあてを確認する 自分の考えを書き進めることができるように自分の考えをもつ わ メディアとの付き合い方に ざ として, 関連する筆者の見方 ついて自分の考えを書こう や根拠となる事例を挙げることを確認する 3 自分の考えを書く 教材文と自分が調べた事実を関連 読むこと 付けて書くことができるように, 教材文と自分の調べ 書く内容を提示する た事実を関連付け, どんなよさを, どんな方法で確 メディアとのかかわ かめたのか り方について自分の その結果分かったこと 考えを書くことがで 自分の考え きる ( ノート, 発言 ) 調べた事実を効果的に伝えるために, 資料から読み取った結果を具体的に書くとよいことを伝える 書き進めることができない子どもには, ヒントカードを活用したり, 情報カードを見直したりするよう促す 書き終わった子どもには, 互いに読み合い, 付箋を貼って意見交流をするよう促す 4 本時の学習を振り返り, 次 いくつかの考えを紹介する場を設 時の学習について知る け, 次時は, 意見交流会を行うこ とを伝える 研究協議の視点 自分の考えを明確にもたせるための支援 手立てはどうあればよいか

6 単元の実際 (1) 見通しをもって学習を進めるために身近なメディアへの関心を高め, 情報を活用していくことができるように, 帯単元 新聞記事を読んで を設定した テーマに合う記事を探して選び, 自分の意見を書く学習を継続することで, キーワードに着目しながら要点をとらえて読む力, 何を伝えようとしているのかと考えたり記事に対する自分の意見を短くまとめて書いたりする力が育ってきた また, 次単元 目的に応じた伝え方を考えよう や社会科 くらしを支える情報 と関連させながら学習を展開したことで, テレビや新聞等の情報発信に対する興味が持続し, 自分たちの手でニュース番組を作りたいという意欲の高まりが見られた 単元計画を立てて学習の流れを掲示するとともに, 毎時間の学習内容を明確に示すために本時のめあてをノートに書くようにしたところ, 課題に集中して取り組もうとする意識が高まった また, 振り返りの時間をもつことで, 子どもたちは, 自分の成長や身に付いた力を自覚して自信をもったり, 新たな課題を見付けたり, 友達のよさに気付いたりすることができるようになった 個々の振り返りを支援に生かし, 次時への意欲付けを図るためにも有効だった (2) 主体的な学びを支え, 確かな読解力を伸ばすために 自分の力で説明的文章の読解を進めていくことが できるように, 説明文の読み方 を提示した 1. 段落番号を付ける 2. 大段落に分ける はじめ 中 終わり 3. 大段落の要点をとらえる ( 小見出しを付ける ) 4. 筆者の考えをまとめる 5. 自分の考えをまとめる 記述を意識した読み取りができるように, 問いかけ 答え の文, 接続語, 指示語, 文末表現などを 読み取りのわざ として取り上げ, サイドラインを引くようにした 子どもたちは, 少しずつ言葉にこだわり, 一語一語を丁寧に押さえながら読み進めるようになってきた また, 教材文の拡大コピーを用意して 読み取りのわざ をまとめながら板書し, 教室に掲示した それを手掛かりとして, 各段落のキーワードや小見出し, 要点をノートにまとめていくことで, 子どもの思考を整理するようにした 教材文の全文を1 枚にまとめた学習シートは, 段落構成を考えて文章の全体像をつかませるためにも効果的だった 子どもたちは, 拡大コピーの書き込みや前時までのノートなどを頼りにして, 意味段落分けの根拠を自分の言葉で説明できるようになってきた さらに本単元では, グラフや図, 写真, 新聞記事などの資料を読み解く学習を取り入れた 文章と資料を関連付けながら読み, 自分の言葉で資料の解説 説明文の読み方 教材文の拡大コピー 情報収集の仕方

を加えることで, より明確に要旨をとらえていくことができた 教材文の要旨と比べながら自分の考えを明確にもつことができるように, 自分の考えを書くためのわざ を提示し, 関連する図書や新聞記事, インターネットの情報などを集めてコーナーを設置した 子どもたちは, 知っていることや自分の経験, 調べたことなどをどんどんカードに書き込み, 情報収集に取り組んだ 要旨を確かめるために資料を探したりアンケートを採ったりインタビューや調査をしたりする子どももいて, 大変意欲的だった 手引き 考えを深める 意見交流の様子 (3) 学び合いを支えるために情報収集の途中で, 同じメディアを選んだ同士のグループをつくり, 交流の場を設けた 情報交換することで, 友達のよさを見付けたり自分の考えを広げたりしていくことができた 単元の終末には, ほかのメディアのよさや特徴について考えることができるように意見交流会を設定した 友達の意見に興味をもって進んで聞き, 付箋を貼ったりノートにサイドラインを引いたりして読み合う姿が見られた グループ学習により, 子どもたちは, 自信をもって自分の考えを発表したり, 意欲的に友達の意見と比べたり, 更に自分の意見を見つめ直して考えを深めたりすることができた また, 友達のよさに気付き, 認め合う気持ちも育ってきた 7 成果と課題 (1) 成果 1 学習の足跡の提示, 考えを深めるための手引きの掲示, 情報カードの作成, ヒントカードの準備, 情報コーナーの設置など, 教師の準備がしっかりとなされていたので, 子どもたちは意欲的に学習に参加することができた 2 読み取りのわざ を提示して, 説明文を読み進めていく経験を重ねてきたことで, 接続語やキーワードとなる言葉に着目し, 言葉にこだわりをもちながら, 主体的に読み進めていく力が付いてきた 3 教材文の中のグラフや図, 写真, 新聞記事などの資料を読み解く学習を多く取り入れたことで, より的確に要旨をとらえることができた 4 テレビの映像や新聞記事などを実際に自分で調べて, 必要な情報を収集するという活動を取り入れたことで, 大事と思われる記事を切り抜いてまとめたり, 調べた結果を数値に表したりして伝えるなど, 意欲的に活動する姿が見られた 5 どんなよさを, どんな方法で確かめたのか その結果分かったこと 自分の考え の 3つの視点を提示したことで, 子どもたちは考えの柱となるものを構築して書き進めることができた 6 子どもたちは, 新聞を読む習慣がないので, 授業に新聞を取り上げるのは, ものの見方を広げ自分の考えをもたせるのに効果的であった また, 情報を鵜呑みにしないことや批判的に見る力を養うことも大切であることを実感した

(2) 課題 1 教材文に書かれているメディアのよさと子どもが設定したよさとの間に少しずれが生じてしまった 教材文の考えに対する自分の考えをしっかりもたせるようにすることが大事であり, 教材文の要旨から離れないことを心に留めて学習を進めていかなければならなかった 2 自分の考えを明確にもたせるためには, 教材文の要旨について自分は賛成か反対か, 自分の経験と結び付けて考える AとBの2つの記事のうち, 自分だったらどちらを掲載するか考える といったような, 何に対して, どんな立場で, どう考えるのかという学習の積み重ねが大事である 3 メディアのよさ の視点となるものが多かったため, 難しさを感じたまま活動を続けてきた子どももいたようだ よさ の視点をもう少し絞ることで, 子どもたちの活動がより明確になり, 互いに学び合いながら学習を進める姿が一層見られたのではないか 4 作者が違う二つの教材文を読み取って調べていくのは高度であった ねらいの達成に見合う教材文なのかどうかよく吟味して取り上げるべきであった 5 メディアとのかかわりについて自分の考えを広げていくために, 同一ニュースで新聞記事とテレビ放送を比べたり, 同一テーマで2 社の新聞を比べたりするなどの方法も考えられる 教材の提示の仕方の工夫も考えを広げていくための有効な手立ての一つである