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Ⅱ 区の概況と自転車利用の現況 課題 1. 区の概況から見た課題 千代田区の概況 日本の中心都市として常に活発な都市活動 夜間人口約 5 万人 昼間人口約 82 万人 1 日の発生トリップ数 380 万 周辺区からの利用が増大 通勤 通学 業務 買い物 観光 リクリエーションなど多様な利用自転車利用

4.1 自転車駐車場の現状 (1) 公営の自転車駐車場の状況区内の公営の自転車駐車場には 区立施設のほか 公益財団法人練馬区環境まちづくり公社と公益財団法人自転車駐車場整備センターが開設している施設があります 現在 公営自転車駐車場は 84 箇所あり そのうち区立の施設は 72 箇所 収容台数は 3

共同溝 電線共同溝自転車走行空間整備国道 号バスタ新宿号渋谷駅整備 2

年間 260 万人万人の登山客数

が実現することにより 利用希望者は認証連携でひもづけられた無料 Wi-Fi スポットについて複数回の利用登録手続が不要となり 利用者の負担軽減と利便性の向上が図られる 出典 : ICT 懇談会幹事会 ( 第 4 回 )( 平成 27(2015) 年 4 月 24 日 ) 2. 現状 日本政府観光局

目次

取組みの背景 これまでの流れ 平成 27 年 6 月 日本再興戦略 改訂 2015 の閣議決定 ( 訪日外国人からの 日本の Wi-Fi サービスは使い難い との声を受け ) 戦略市場創造プラン における新たに講ずべき具体的施策として 事業者の垣根を越えた認証手続きの簡素化 が盛り込まれる 平成 2

資料3

資料 1 第 1 号議事 六会地区における予約型乗合タクシーの導入について 1. 実証運行までの経緯と結果 1-1. これまでの経緯六会地区の公共交通利用不便地区の解消に向けた取組については 平成 21 年度に交通不便地区解消検討事業が地域まちづくり事業として決定し 地域が主体となり 市と新たな交通

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用への助成を除くと 住宅に関する融資や助成制度等の情報提供の充実 との回答割合が高い( 子育て住み替え意識調査 ) 以上のことから 住宅が手狭であることを理由に市外へ転出する若い世代が相当数存在し また その傾向が強まっていることがうかがえる また 住み替え後は4LDKの間取りを中心とした持ち家 (

関係機関と連携し 渋滞対策を推進することとしている MM は 渋滞対策における TDM 施策の 1 つとして 関係機関と連携しながら実施するものである なお 札幌開発建設部では 従前より渋滞対策における MM を検討 実施しており 平成 11 年度に 全国で初めての MM を札幌市あいの里地区で実施

1 日本再興戦略 2016 改革 2020 隊列走行の実現 隊列走行活用事業モデルの明確化ニーズの明確化 ( 実施場所 事業性等 ) 技術開発 実証 制度 事業環境検討プロジェクト工程表技高齢者等の移動手段の確保 ( ラストワンマイル自動走行 ) 事業モデルの明確化 ( 実施主体 場所 事業性等 )

コミュニティサイクルの取組等について 国土交通省都市局 街路交通施設課 平成 2 9 年 3 月 Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism

スライド 1

PowerPoint プレゼンテーション

福井市サイクルシェア社会実験結果報告書 ( 平成 25 年 5 月 ~27 年 3 月末 ) 1. 目的自動車に過度に依存しない低炭素まちづくりを進めるため 電動アシスト自転車を使ったサイクルシェアシステムを整備し 来街者や市民の公共交通の利便性を高め マイカーの利用抑制 環境負荷の低減を図る また

これらのご要望などを踏まえ 本技術を開発しました 本技術により渋滞予知の精度は大幅に向上し 渋滞があると予測した時間帯において 所要時間の誤差が30 分以上となる時間帯の割合が 従来の渋滞予報カレンダー 7 の8.2% に対して0.8% 20 分以上となる割合が26% に対して6.7% となり また

6. まちづくりマップ 6-1.From-to 分析 ( 滞在人口 ) 6-2. 滞在人口率 6-3. 通勤通学人口 6-4. 流動人口メッシュ 6-5. 事業所立地動向 6-6. 施設周辺人口 6-7. 不動産取引 81

北海道ドライブ観光促進社会実験 実施結果 1 例N 3を表示凡アプリ利用者の属性 実験期間中 1,211 人の外国人観光客が北海道内でアプリ Drive Hokkaido! を利用 ( 実験期間中の全道の外国人レンタカー貸渡台数 19,543 台の約 6% に相当 ) 国 地域別では香港 シンガポー

マンション棟数密度 ( 東京 23 区比較 ) 千代田区中央区港区新宿区文京区台東区墨田区江東区品川区目黒区大田区世田谷区渋谷区中野区杉並区豊島区北区荒川区板橋区練馬区足立区葛飾区江戸川区

24 ごみ減量分野様式 2 ごみゼロをめざすまち 分野目標 1 ごみゼロ都市 なかの を実現するために 区民 事業者 区が連携して3Rの取組みを進め ごみの排出量が減少するまちをめざす 2 循環型社会を実現するために 資源の再使用 再生利用などの資源の有効利用が広がっているまちをめざす 成果指標 区

沖縄でのバス自動運転実証実験の実施について

3 特許保有数 図表 Ⅰ-3 調査対象者の特許保有数 Ⅱ. 分析結果 1. 減免制度 (1) 減免制度の利用状況本調査研究のヒアリング対象の中小企業が利用している法律別の減免制度の利用状況を 図表 Ⅱ-1 に示す 企業数は延べ数でカウントしている 図表 Ⅱ-1 減免制度の利用状況 この結果から 産業

平成 2 4 年 ( 年 ) 1 0 月 1 7 日 選挙管理委員会決 定 期日前投票所の設置についての考え方 1 はじめに中野区選挙管理委員会では 区役所本庁舎の不在者投票所以外に 本庁舎までの交通不便地域の選挙人の利便を図るため 平成 5 年に執行された東京都議会議員選挙において

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の復旧状況に関する長期的な見通しを可能な限り明らかにしながら 復旧の段階に 応じた役割の分析を行う 5) 交通事業者ヒアリング調査沿線地域に関係する交通事業者 ( 鉄道事業者 2 社 バス事業者 2 社 タクシー事業者 2 社その他 ) に聞き取り調査を行い 定性的な利用特性や地域の公共交通の問題点

4-(1)-ウ①

資料 2 主要渋滞箇所 ( 案 ) の抽出方針について ( 一般道 ) 平成 24 年 8 月 9 日


H28秋_24地方税財源

市税に係る減免措置調査票 所属名 此花区役所 1 減免対象 市税の税目 ( 該当に 印 ) 減免内容 ( 該当条例等 ) 個人市民税 法人市民税 固定資産税 軽自動車税 事業所税 児童遊園の用に供する固定資産 条例第 4 条の 3 第 4 号規則 (1) 政策目的地域コミュニティの中核的組織として

交通結節点が備えるべき機能を整理すると 最も基本となるものとして があり これに加えて 都市機能の誘導 集積を促進させ 都市内の中心的な拠点地区を形成する 及び 都市の顔 となる 交通結節点の計画 整備の検討においては 先に示した の三種の機能がそれぞれ交通結節性 人の交流や景観等の面で役割を果たし

. 届出方法の案内 自治体において システムを活用した届出を推奨しているが 特に推奨していない自治体が 自治体であった 届出方法の案内 書面を推奨 0 システムを推奨 書面を指定 0 特に推奨していない 一部の事業者より システムによる届出を受け付けない と指

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能代市中心市街地活性化計画

アンケート内容 2

PowerPoint プレゼンテーション

直近 13 カ月空室率推移 調査月 千代田区 7.01% 6.60% 6.64% 6.48% 6.46% 6.

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(1) 当該団体が法人格を有しているか 又は法人格のない任意の団体のうち次の1~2の要件を全て満たすもの 1 代表者の定めがあること 2 団体としての意思決定の方法 事務処理及び会計処理の方法 並びに責任者等を明確にした規約その他の規定が定められていること (2) 関係市町村との協議体制を構築してい

1. プロ スポーツ ( サッカー, 野球 ) 球団のアンケート結果

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平成 31 年 4 月 1 日 東村山市有料自転車等駐輪場等の今後のあり方検討に向けた サウンディング型市場調査実施要領 1. 前置き この要領でいう駐輪場とは 東村山市内にある東村山市営の自転車等駐輪場のこととします 2. 駐輪場管理の現状について東村山市では現在 17か所の有料駐輪場と4か所の無

2. 各学区のまちづくりの方向性と将来ビジョン 第 3 章で整理した各学区の現状 課題等を踏まえ 学区ごとにまちづくりの方向性 ( 基本方針の 3 つの柱の何に該当するのか ) を整理します 方向性を踏まえ 施策の柱ごとに具体的なビジョンを検討します (1) 常盤学区 1 まちづくりの方向性 1-1

6. 高速道路 SA PA 等 への充電設備設置事業の説明と提出書類 高速道路 SA PA 等 への充電設備設置事業の 説明と提出書類 事業名 事業内容 申請できる方 高速道路 SA PA 及び道の駅等への充電設備設置事業 ( 経路充電 ) 高速道路 SA PA 等 ( 注 1) におけ

江東区 「自転車条例」の手引

2

地方消費者行政強化作戦 への対応どこに住んでいても質の高い相談 救済を受けられる地域体制を整備し 消費者の安全 安心を確保するため 平成 29 年度までに 地方消費者行政強化作戦 の完全達成を目指す < 政策目標 1> 相談体制の空白地域の解消 全ての市町村に消費生活相談窓口が設置されており 目標を

01 年 月 1 人あたりオフィス面積の分布と推移 図表 1は 01 年の東京 区における 1 人あたりオフィス面積の分布で 中央値は.9 坪であった ( 半数のテナントは.9 坪より小さく 残りの半数のテナントは.9 坪より大きい ) 01 年 月 17 日 図表 1 1 人あたりオフィス面積の分

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News Release 2014 年 3 月 24 日 伊丹市と新関西国際空港株式会社が 伊丹市域におけるまちづくりの推進 について合意 伊丹市と新関西国際空港株式会社は 伊丹市域の生活環境の改善 地域コミュニティの再生等を図るためのまちづくりを連携して推進するため 2014 年 3 月 24 日

女性の活躍推進に向けた公共調達及び補助金の活用に関する取組指針について

計画の目的 多様化する生活交通ニーズへの対応 効率的 効果的な生活交通サービスの構築 山陽小野田市では 生活交通バス路線維持 通学児童定期補助 福祉タクシー券の発行等 上記の施策が行われており 生活交通の確保を図っている 行政負担 サービスの地域間格差 交通活性化計画 生活交通の現状と問題点の把握

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シクロシティ富山利用ガイド 1. ステーション 1-1. ターミナル 各ステーションにはターミナルという端末機があります ターミナルでは 自転車を借りる IC カードをリンクして登録する 利用規約 アカウント情報 利用状況を確認する 料金表を見る 近くのステーションの空き情報を知る などの操作をする

2 保険者協議会からの意見 ( 医療法第 30 条の 4 第 14 項の規定に基づく意見聴取 ) (1) 照会日平成 28 年 3 月 3 日 ( 同日開催の保険者協議会において説明も実施 ) (2) 期限平成 28 年 3 月 30 日 (3) 意見数 25 件 ( 総論 3 件 各論 22 件

(3) その他 全日制高校進学率の向上を図るため 更に公私で全体として進学率が向上するよう工夫する そのための基本的な考え方として 定員協議における公私の役割 を次のとおり確認する 公立 の役割: 生徒一人ひとりの希望と適性に応じて 多様な選択ができるよう 幅広い進路先としての役割を担い 県民ニーズ

長野県観光地の概要

( 様式 -2a 調査概要 ) Ⅰ 調査概要 1 調査名称 : 平成 26 年度神埼市総合都市交通体系調査 2 報告書目次 1. 業務概要 (1) 都市計画道路見直しの必要性 (2) 都市計画道路見直しのスキーム (3) 検討結果の分類 2. 路線の抽出 (1) 都市計画道路の整理 抽出 (2) 検

(5) 老上西学区 1 まちづくりの方向性 1-1. 生活拠点の形成と交通環境の充実 既存の生活拠点を中心とした 50 戸連坦制度の厳守等により市街地の拡散を抑制するこ とで 利便性の高い生活環境を維持していくものとします 老上西学区は 東側から南側にかけての一帯が市街化区域に含まれ ( 主 ) 大

直近 13 カ月空室率推移 調査月 千代田区 7.50% 7.01% 6.60% 6.64% 6.48% 6.

本日のテーマ

目次 要旨 1 Ⅰ. 通信 放送業界 3 1. 放送業界の歩み (1) 年表 3 (2) これまでの主なケーブルテレビの制度に関する改正状況 4 2. 通信 放送業界における環境変化とケーブルテレビの位置づけ (1) コンテンツ視聴環境の多様化 5 (2) 通信 放送業界の業績動向 6 (3) 国民

福島復興再生特別措置法の一部を改正する法律 について <1. 特定復興再生拠点区域の復興及び再生を推進するための計画制度の創設 > 従来 帰還困難区域は 将来にわたって居住を制限することを原則とした区域 として設定 平成 29 年 5 月復興庁 地元からの要望や与党からの提言を踏まえ 1 帰還困難区

ツールへのデータ入力前にすべきこと 一般廃棄物処理に係るフロー図を作成 < 収集 : 直営 > < 直接搬入 > 粗大ごみ **t <A 破砕施設 : 直営 > <D 最終処分場 > 粗大ごみ **t 粗大ごみ **t 粗大ごみ **t 燃やすごみ **t アルミ缶 **t スチール缶 **t びん

市町村における住民自治や住民参加、協働に関する取組状況調査

直近 13 カ月空室率推移 調査月 千代田区 7.69% 7.50% 7.01% 6.60% 6.64% 6.

第1章はじめに 第2章コミュニティサイクルの状況 第3章利用者意向調査

施策の体系 本目標3 地域力と行政の連携がつくる人と地球に優しいまち179

勝どき駅では 朝の通勤時間帯 駅の出入口 駅と晴海間のアクセス歩道が 極めて厳しい混雑状況となっています このため 勝どき駅構内から晴海までの移課題動環境は 大変低い評価となっています 通勤時の勝どき駅及び周辺に対する印象通勤時の勝どき駅に対する印象 0% 20% 40% 60% 80% 100%

直近 13 カ月空室率推移 調査月 千代田区 6.64% 6.48% 6.46% 6.20% 6.15% 6.5

実験期間の終了を目前に控え 本格実施に向けた体制構築を進めていく必要あり ポートを設置する場所の問題 当初道路にも設置を考えていたが 許可が下りず実証実験期間限定ポートもある 継続設置に向けた調整が課題 5 その他 ポートには充電器は設置されていないため 通信でバッテリー残量を確認してバッテリーを交

施策 5: 横持ち搬送の支援 荷さばきスペースに 長くなる横持ち搬送を支援するために 電動カートや電動台車等の貸出を行う 2002 年に実施された社会実験の際の電動台車 一度に大量の荷物を輸送できるため 長い距離までの横持ち搬送も可能となる 中心市街地の外側にあるコインパーキングからでも歩行者天国内

4. 都市機能誘導区域 4.1 都市機能誘導区域設定の基本的な考え方 (1) 都市機能誘導区域とは医療 福祉 商業等の都市機能を都市の中心拠点や生活拠点に誘導し集約することにより これらの各種サービスの効率的な提供を図る区域のことです 原則として 居住誘導区域内において設定します これらの都市機能は

総合行政ネットワーク-9.indd

1. 実現を目指すサービスのイメージ 高齢者や障害者 ベビーカー利用者など 誰もがストレス無く自由に活動できるユニバーサル社会の構築のため あらゆる人々が自由にかつ自立的に移動できる環境の整備が必要 ICT を活用した歩行者移動支援サービスでは 個人の身体状況やニーズに応じて移動を支援する様々な情報

01_公募要領

20 21 The Hachijuni Bank, LTD.

けいはんなエコシティ次世代エネルギー 社会システム実証プロジェクトにおける 電気のかしこい使い方プログラム の今夏の実施結果と今冬の実施概要について 平成 25 年 12 月 2 日関西電力株式会社三菱電機株式会社三菱重工業株式会社 関西電力株式会社 三菱電機株式会社 三菱重工業株式会社の 3 社は

在人口率1 滞滞在人口率 (1) 滞在人口率の機能と目的 滞在人口率では 当該自治体の実際の人口に対して 月間平均で何倍の滞在人口が来ているかを把握することで 地域活性化の指標として活用することができます 滞在人口率を平日のみの月間平均で見れば おおむね 買い物客や通勤者 通学者などをどれだけ域外か

1. 調査の背景 目的 (1) 本調査の背景 1 自動運転システムに関する技術開発が日進月歩で進化する中 自動運転システムの機能や性能限界等に関する消費者の認識状況 自動運転システムの普及に必要な社会的受容性への正しい理解等 解消すべき不安 ( リスク ) についての事前調査および議論がまだ広範かつ

公益財団法人和歌山市文化スポーツ振興財団 ( 財団法人和歌山市都市整備公社から名称変更 ) 経営健全化 ( 自立化推進 ) 計画 ( 平成 22 年度 ~ 平成 25 年度 ) 取組結果報告 取組結果報告における各取組の最終進捗結果の説明区分基準 A ほぼ予定どおり 若しくは予定以上に進んだ B 取

社団法人日本生産技能労務協会


により 都市の魅力や付加価値の向上を図り もって持続可能なグローバル都 市形成に寄与することを目的とする活動を 総合的 戦略的に展開すること とする (2) シティマネジメントの目標とする姿中野駅周辺や西武新宿線沿線のまちづくりという将来に向けた大規模プロジェクトの推進 並びに産業振興 都市観光 地

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01_表紙

地域再生計画 1 地域再生計画の名称 DMO による広域観光連携 2 地域再生計画の作成主体の名称 石巻市 東松島市 3 地域再生計画の区域 石巻市及び東松島市の全域 4 地域再生計画の目標 4-1 圏域の現状 2011 年 3 月 11 日に発生した東日本大震災から5 年が経過した これまで 復興

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au WALLETクレジットカード特約

~ わかりやすい決算報告をめざして ~ 市ではさまざまな事業を行っています どのような事業を行うのか 資金調達はどうするか どのように支出するかを 歳入 歳出 という形でお金で表し とりまとめた計画が 予算書 です その予算に沿って事業を行った一年間の結果を報告したものが 決算書 です 決算書 には

報告事項     平成14年度市町村の決算概要について

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テレワーク制度等 とは〇 度テレワーク人口実態調査 において 勤務先にテレワーク制度等があると雇用者が回答した選択枝 1 社員全員を対象に 社内規定などにテレワーク等が規定されている 2 一部の社員を対象に 社内規定などにテレワーク等が規定されている 3 制度はないが会社や上司などがテレワーク等をす

報道発表資料(新宿駅屋内地図オープンデータ)

直近 13 カ月空室率推移 調査月 千代田区 6.48% 6.46% 6.20% 6.15% 6.52% 6.2

平成27年度事業計画書

スライド 1

県民を対象とした需要喚起方策の検討検討方針県民を対象とした需要喚起方策の検討では 今年度調査の主なターゲットのうち 都心部への自動車流入抑制 を対象とする まずは 都心部への自動車流入抑制に関する最新事例の整理を行う それを参考に 沖縄本島を対象としたケーススタディを行い 需要喚起効果及び課題を整理

Transcription:

千代田区環境まちづくり部交通施策推進課 コミュニティサイクル係 阿部豪幸

コミュニティサイクル事業に見込める効果 実証実験の目的 検証項目 サイクルポートの配置の適切性 公共交通手段としての定着可能性 交通行動の変化 その他の効果 事業採算性

実施主体 = 千代田区 実証実験の統括ポート用地 ( 公有地 ) の確保ポート用地 ( 民有地 ) の確保支援実証実験推進のための広報等実証実験の効果検証等各行政機関等との協議 調整各施策との連携その他 協定締結 運営主体 = NTT ドコモ 運営全般ポート用地 ( 民有地 ) の確保ポート用地 ( 公有地 ) の確保協力自転車等の設置 所有 管理 整備等利用促進及びマナー向上等の広報自主事業の実施 ( 付帯収入確保等 ) 効果検証への協力 ( データ提供 ) 商業観光施設 公共交通機関との連携その他 期間 平成 26 年 10 月 1 日 ~ 平成 29 年 3 月 31 日 ( 予定 ) エリア 千代田区全域 規模 ポート :30 箇所以上自転車 :300 台以上 時間 料金 24 時間 ( 一部ポート除く ) 有料( 収入は事業者帰属 ) 愛称等 愛称 : ちよくる自転車カラー : 赤 ( 一般投票で決定 ) 補助金 補助要綱 年度協定等に基づき予算の範囲内で補助 補助対象経費 1 設置等事業費 自転車 ポート関連費等 2 運営等事業費 人件費 メンテナンス費 自転車再配置費等

サイクルポート 45 箇所 (535 ラック ) ( 公 24 民 21) 無人登録機 11 箇所 ( ポート併設 4 箇所 ) 有人窓口 5 箇所

サイクルポート 操作パネル ( 登録 ) 専用 Web 又は無人登録機 ( 認証媒体 ) 専用 IC カード 交通系 IC カード おサイフケータイ パスコード ( 貸出 ) 会員証をかざす又はパスコード入力 ( 返却 ) 手動ロック後 ENTER ボタン押下 自転車の通信機とラックのビーコン ( 電池駆動 緯度経度設定 ) で情報を認識 特徴 1 全車電動アシスト機能付き! 坂の多い千代田区でも快適に移動 2 自転車に IC カードリーダー 通信機能 GPS 遠隔制御機能を搭載 簡易な貸出 返却フローの実現 GPS 活用による位置データ分析 リアルタイムでの配置状況の把握 効率的な再配置 盗難防止等に寄与 電源敷設工事不要 ポート無人化 コスト削減と柔軟な設置 撤去が可能に

項目 登録者数 ( 総数 ) 利用回数 ( 総数 ) 利用回数 (1 月 ) 平均利用時間 回転率 (1 月 ) 平均利用回数 性別 : 男性が約 6 割 H28.1 月末 年代 :20~40 代が約 8 割 16,486 件 198,629 回 14,387 回 約 40 分 / 回 1 日パス等長時間利用を含む 1.55 回転 / 日 約 407 回 / 日 居住地 : 区民利用は約 2 割 会員種別 : 一回会員が約 9 割 < 性別 > < 居住地 > < 年代 > < 会員種別 >

寒暖等気候の影響により増減はあるが 登録者は平均で 1,000 件ずつ増加中 85% 以上を一回会員が占めているが 収支改善の面から 法人会員 月額会員の 獲得が課題と言える

2015 年 5 月以降 月平均 15,000 回を記録 ( 堅調な利用需要が窺える ) 約 60% を月額会員が占める 半数以上がある程度決まったルートでの移動と言う こともでき 再配置の効率化へデータを活用していく必要がある

平日 ( 平均 ) H28.1 月平日 ( 平均 ) H27.12 月休日 ( 平均 ) H28.1 月休日 ( 平均 ) H27.12 月 時間帯別平均利用回数 ( 平日 休日 ) 平日 : 朝夕の通勤時間帯 休日 : 午後のお出かけ時間帯の利用が多い利用回数 利用目的に明確な差 ( 平日は 2 回転を超える利用あり ) 平日 休日別 利用目的別等の多角的な分析が必要 休日の利用回数向上に向けた取組みが必要 ( 観光客向けサービスの向上等 )

全体評価 ポート数の評価

空白地帯 300m 圏域でみた場合 ( 右上図 ) 一定程度カバーできているが 空白地域が存在 アンケート結果 ( 徒歩 300m 以内 駅周辺への設置希望 ) から 近隣にはあるが 不足又は駅から遠いなど ニーズを満たせていない地域が存在 ポート適正配置 = 高密度多頻度利用化 空白解消 + ニーズ充足 (300m メッシュ配置 ) ( 駅周辺への設置 ) ポート圏域 (300m 圏 ) 四ツ谷駅 ポート間 OD 量 市ヶ谷駅 半蔵門駅 水道橋駅御茶ノ水駅秋葉原駅 神保町駅 神田駅 東京駅 有楽町駅 霞ヶ関駅日比谷駅 公 民有地の開拓継続 駅周辺や道路上への設置を推進 ( 交通結節機能向上や放置自転車対策等の相乗効果も見込む ) 高密度地域では利用頻度が高く OD パターンも多様

実験開始から約 1 年半が経過し 堅調な利用実績からも事業は順調に推移していると言える 一方 ポートの適正配置 採算性確保 安全利用 公共交通としての位置付けなど解決すべき課題も浮き彫りとなってきている 効果検証 分析結果を踏まえ 都心部におけるコミュニティサイクルの本格実施に向けて 目標とする都市像とコミュニティサイクルの役割を明確にした上で 全体像から効果的な課題解決を図るとともに 持続性を担保し得る事業スキームの構築を目指す

コミュニティサイクルを展開中の4 区 ( 千代田区 中央区 港区 江東区 ) において 区境を越えた広域利用の実現に向けた相互乗り入れの広域実験を実施中 実施期間 平成 28 年 2 月 1 日 ~4 月 30 日 (3か月)( 予定 ) 対象者 4 区コミュニティサイクル会員登録者 対象ポート 自転車 4 区すべてのサイクルポートと自転車 ( 今後の増設分も含む ) 利用料金 広域用の追加料金なし 利用方法 いずれか1 区の会員であれば4 区すべてで利用可能 実施協定締結により 自転車関連情報 ポート関連情報を共有 (=4 区相互でポート 自転車の利用を可能に )

千代田区中央区港区江東区計 事業開始平成 26 年 10 月平成 27 年 10 月平成 26 年 10 月平成 24 年 11 月 - 運営 ( 株 )NTT ドコモ ( 株 ) ト コモ ハ イクシェア ( 株 ) ト コモ ハ イクシェア ( 株 ) ト コモ ハ イクシェア - ポート 45 26 32 28 131 自転車 300 200 420 350 1,270 登録者数 16,486 1,778 11,773 51,803 81,840 利用回数 198,629 8,641 163,423 650,670 1,021,363 ( ポート 自転車 = 平成 28 年 2 月 25 日現在 ) ( 登録者数 利用回数 = 平成 28 年 1 月 31 日現在 )

区境を越えた相互利用環境を実験的に作出し 乗り入れ後の利用動向等に基づく課題等を分析 検証し その対応策を講じることで 恒常的な相互利用の実現を目指す 平成 27 年 3 月 3 日 (4 区 東京都 ) 自転車シェアリング事業における相互協力に関する基本協定書 平成 27 年 7 月 1 日 (4 区 ) 自転車シェアリングにおける相互乗り入れに関する検討協議会 平成 27 年 12 月 15 日 (4 区 東京都 ( 株 )NTT ト コモ ( 株 ) ト コモ ハ イクシェア ) 広域相互利用の実現に向けた自転車シェアリング広域実験実施協定書 平成 28 年 2 月 1 日 自転車シェアリング広域実験開始 4 区検討協議会 ( 作業部会含む ):9 回都区連絡会 :10 回開催

(1) 特定ポートに自転車が集中した場合の対応 ( 再配置強化 ) 広域化により集中が想定されるポート ( 都実施の事前アンケートで把握 ) 重点周回チームを編成 ( 東京駅周辺 ) 利用実績の多いポート ( 豊洲 秋葉原 新橋 品川など ) 臨時的な再配置車両導入 ( 通勤時間帯 ) 人員の充実 ( 日中時間帯 ) (2) 個人情報の取扱い ( 各区単位で運営事業者が管理 ) (3) 料金体系の統一 ( 港区の改定により 2/1 から 4 区統一 ) (4) 役割分担 都 = 総合調整 関係者調整 周知 対応策の検討 4 区 = 関係者調整 周知 対応策の検討 課題への対応 事業者 = 運営 システム整備 個人情報管理 検証報告 対応策提示 (5) 検証方法 利用実態 ( 区跨ぎ状況 集中 空車発生等 ) を都区連絡会で検証 (6) 利用実績の管理方法 利用回数 登録者数等のカウント方法 集計様式を 4 区で統一 (7) その他 ( 収入帰属先 周知方法 案内媒体 周辺区の新規参画など )

2/14 現在 開始前 (1/25~1/31) 開始後 (2/1~2/7) 開始後 (2/8~2/14) 千代田中央港江東合計 利用回数 回転率 利用回数 回転率 利用回数 回転率 利用回数 回転率 利用回数 回転率 3,223 1.53 525 0.38 3,719 1.61 4,950 2.02 12,417 1.50 4,556 2.17 1,341 0.96 4,605 1.99 5,886 2.40 16,398 1.99 4,323 2.06 1,398 1.00 4,271 1.85 5,498 2.24 15,490 1.88 対開始前比率 134% 266% 115% 111% 125% 広域実験の開始後 各区の利用回数 回転数が増加 広域相互利用による利用促進効果を確認

2/14 現在 着地 千代田中央港江東 着地合計 ( 内 ) 区外利用合計 区外利用率 ( 流出 ) 千代田 7,570 577 623 119 8,889 1,319 14.8% 発地 中央 595 1,483 222 439 2,739 1,256 45.9% 港 634 246 7,856 140 8,876 1,020 11.5% 江東 110 465 91 10,718 11,384 666 5.9% 発地合計 8,909 2,771 8,792 11,416 31,888 4,261 13.4% ( 内 ) 区外利用合計 1,339 1,288 936 698 4,261 - - 区外利用率 ( 流入 ) 15.0% 46.4% 10.6% 6.1% 13.3% - - 実験開始当初から区外利用が堅調に推移 ( 既に 全体の 1 割以上が区外利用開始 )

実験開始直後であり潜在的な課題が表出する可能性もあるが 現状は大きな問題無く運用できていると言える 全体の流入 流出バランスは均等状態だが ポート別で見ると大きな偏りもあることから ポート別 エリア別で利用実態を把握 分析し 負荷平準化のための自転車再配置等の対策に活かしていく必要がある 適切かつ合理的な使われ方となるには一定の時間を要するが これまで机上の空論であった都心部での広域利用実験が開始できたことは大きな前進であり 貴重なモデルケースとなることは間違いない 詳細かつ多角的な分析に基づく解決策を実践することで 恒常的な広域相互利用の実現を目指していく また 各区展開 広域展開との二階層化 新規参画自治体との連携など さらに充実した運用となるよう 関係機関との協力体制を継続しつつ システムの汎用性やコストを含めた検討協議を進めていく

千代田区 : 九段坂上 中央区 : 月島特別出張所 港区 : アークヒルズサウスタワー 江東区 : 青海客船ターミナル