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査を実施し 必要に応じ適切な措置を講ずること (2) 本品の警告 効能 効果 性能 用法 用量及び使用方法は以下のとお りであるので 特段の留意をお願いすること なお その他の使用上の注意については 添付文書を参照されたいこと 警告 1 本品投与後に重篤な有害事象の発現が認められていること 及び本品

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試験デザイン :n=152 試験開始前に第 VIII 因子製剤による出血時止血療法を受けていた患者群を 以下のい ずれかの群に 2:2:1 でランダム化 A 群 (n=36) (n=35) C 群 (n=18) ヘムライブラ 3 mg/kg を週 1 回 4 週間定期投与し その後 1.5 mg/k

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医薬品の基礎研究から承認審査 市販後までの主なプロセス 基礎研究 非臨床試験 動物試験等 品質の評価安全性の評価有効性の評価 候補物質の合成方法等を確立 最適な剤型の設計 一定の品質を確保するための規格及び試験方法などの確立 有効期間等の設定 ( 長期安定性試験など ) 医薬品候補物質のスクリーニン

エビリファイに係る ( 別紙様式 ) 販売名 医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 1 エビリファイ錠 1 mg /3 mg /6 mg /12 mg 2 エビリファイ散 1% 3 エビリファイ内用液 0.1% 4 エビリファイ OD 錠 3 mg /6 mg /12 mg /24 mg 5

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薬生安発 0302 第 1 号 平成 30 年 3 月 2 日 各都道府県衛生主管部 ( 局 ) 長殿 厚生労働省医薬 生活衛生局医薬安全対策課長 ( 公印省略 ) 医薬品リスク管理計画の実施に基づく再審査期間終了後の評価報告について の一部改正について 再審査期間中の新医薬品以外の医薬品の医薬品リ

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審査結果 平成 23 年 4 月 11 日 [ 販 売 名 ] ミオ MIBG-I123 注射液 [ 一 般 名 ] 3-ヨードベンジルグアニジン ( 123 I) 注射液 [ 申請者名 ] 富士フイルム RI ファーマ株式会社 [ 申請年月日 ] 平成 22 年 11 月 11 日 [ 審査結果

スライド 1

医薬品リスク管理計画書(本文)

未承認薬 適応外薬の要望に対する企業見解 ( 別添様式 ) 1. 要望内容に関連する事項 会社名要望された医薬品要望内容 CSL ベーリング株式会社要望番号 Ⅱ-175 成分名 (10%) 人免疫グロブリン G ( 一般名 ) プリビジェン (Privigen) 販売名 未承認薬 適応 外薬の分類

販売名 製造販売業者 インフリキシマブ BS 点滴静注用 100mg CTH に係る医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 インフリキシマブ BS 点滴静注用 100mg CTH セルトリオン ヘルスケア ジャパン株式会社 ( 選任製造販売業者 ) 提出年月 有効成分 インフリキシマブ ( 遺伝

使用上の注意 1. 慎重投与 ( 次の患者には慎重に投与すること ) 1 2X X 重要な基本的注意 1TNF 2TNF TNF 3 X - CT X 4TNFB HBsHBcHBs B B B B 5 6TNF 7 8dsDNA d

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記 第 1 再審査資料の構成及び作成上の注意事項再審査資料の構成及び作成上の注意事項は次のとおりとすること また 再審査申請書の写し及び平成 10 年 12 月 1 日付け医薬審第 1058 号厚生省医薬安全局審査管理課長通知 新医薬品等の申請資料の信頼性の基準の遵守について により添付することとし

資料 3 1 医療上の必要性に係る基準 への該当性に関する専門作業班 (WG) の評価 < 代謝 その他 WG> 目次 <その他分野 ( 消化器官用薬 解毒剤 その他 )> 小児分野 医療上の必要性の基準に該当すると考えられた品目 との関係本邦における適応外薬ミコフェノール酸モフェチル ( 要望番号

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(2) レパーサ皮下注 140mgシリンジ及び同 140mgペン 1 本製剤については 最適使用推進ガイドラインに従い 有効性及び安全性に関する情報が十分蓄積するまでの間 本製剤の恩恵を強く受けることが期待される患者に対して使用するとともに 副作用が発現した際に必要な対応をとることが可能な一定の要件

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1)~ 2) 3) 近位筋脱力 CK(CPK) 高値 炎症を伴わない筋線維の壊死 抗 HMG-CoA 還元酵素 (HMGCR) 抗体陽性等を特徴とする免疫性壊死性ミオパチーがあらわれ 投与中止後も持続する例が報告されているので 患者の状態を十分に観察すること なお 免疫抑制剤投与により改善がみられた

目次 2 調査の概要 3 回答薬局の概要 4 1. 安全性情報の入手 伝達 5 2. リスクコミュニケーションツールの活用 薬局内でのインターネット活用等 27 望まれる方向 34 参考 1 PMDA 医療安全情報について 37 参考 2 医薬品リスク管理計画について 38 参考 3 リ

<4D F736F F D2082A8926D82E782B995B68F E834E838D838A E3132>

要望番号 ;Ⅱ-286 未承認薬 適応外薬の要望 ( 別添様式 ) 1. 要望内容に関連する事項 要望者 ( 該当するものにチェックする ) 学会 ( 学会名 ; 特定非営利活動法人日本臨床腫瘍学会 ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人 ( 氏名 ; ) 優先順位 33 位 ( 全 33 要望

世界血友病連盟 (WFH) 発行 World Federation of Hemophilia 2009 年 世界血友病連盟 (WFH) は 非営利の血友病 / 出血性疾患団体による教育目的の WFH 出版物の再配布を推奨しています 本出版物の再印刷 再配布 翻訳の許可を取得するには 下記の広報部の

Ⅰ. 改訂内容 ( 部変更 ) ペルサンチン 錠 12.5 改 訂 後 改 訂 前 (1) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本剤の作用が増強され, 副作用が発現するおそれがあるので, 併用しないこと ( 過量投与 の項参照) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本

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用法 用量 発作性夜間ヘモグロビン尿症における溶血抑制 mg mg mg mg kg 30kg 40kg 20kg 30kg 10kg 20kg 5kg 10kg 1900mg mg mg mg

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緒言

Ⅲ-3 試用医薬品に関する基準 平成 10 年 1 月 20 日公正取引委員会届出改定平成 13 年 3 月 19 日公正取引委員会届出改定平成 16 年 5 月 25 日公正取引委員会届出改定平成 17 年 3 月 29 日公正取引委員会届出改定平成 26 年 6 月 16 日公正取引委員会 消費

PSP 省令 と それぞれ略称する 記 1. 改正施行規則について希少疾病用医療機器その他の医療上特にその必要性が高いと認められる医療機器であり かつ 当該医療機器についての臨床試験の実施に特に長期間を要すると認められるものに係る承認申請をする場合においては 改正 GVP 省令第 9 条の3 第 1

審議結果報告書 平成 28 年 9 月 14 日医薬 生活衛生局医薬品審査管理課 [ 販 売 名 ] イデルビオン静注用 250 同静注用 500 同静注用 1000 同静注用 2000 [ 一 般 名 ] アルブトレペノナコグアルファ ( 遺伝子組換え ) [ 申請者名 ] CSLベーリング株式会

3. 安全性本治験において治験薬が投与された 48 例中 1 例 (14 件 ) に有害事象が認められた いずれの有害事象も治験薬との関連性は あり と判定されたが いずれも軽度 で処置の必要はなく 追跡検査で回復を確認した また 死亡 その他の重篤な有害事象が認められなか ったことから 安全性に問

審議結果報告書 平成 29 年 9 月 12 日医薬 生活衛生局医薬品審査管理課 [ 販 売 名 ] エイフスチラ静注用 250 同静注用 500 同静注用 1000 同静注用 1500 同静注用 2000 同静注用 2500 同静注用 3000 [ 一 般 名 ] ロノクトコグアルファ ( 遺伝子

の状態により適宜減量する 成人 A 法 : 他の抗悪性腫瘍剤との併用において ブスルファンとして 1 回 0.8 mg/kg を生理食塩液又は 5% ブドウ糖液に混和 調製して 2 時間かけて点滴静注する 本剤は 6 時間毎に 1 日 4 回 4 日間投与する なお 年齢 患者の状態により適宜減量す

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<4D F736F F F696E74202D20382E2088E396F CC90BB91A294CC94848CE392B28DB882CC8CBB8FF382C697AF88D3935F2E >

から (3) までの具体的な予定については添付 2 の図のとおりですので申し添 えます

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料 情報の提供に関する記録 を作成する方法 ( 作成する時期 記録の媒体 作成する研究者等の氏名 別に作成する書類による代用の有無等 ) 及び保管する方法 ( 場所 第 12 の1⑴の解説 5に規定する提供元の機関における義務 8 個人情報等の取扱い ( 匿名化する場合にはその方法等を含む ) 9

(別添様式)

< F2D CF6926D905C90BF82C98C5782E992CA926D88C4>

1. 医薬品リスク管理計画を策定の上 適切に実施すること 2. 国内での治験症例が極めて限られていることから 製造販売後 一定数の症例に係るデータが集積されるまでの間は 全 症例を対象に使用成績調査を実施することにより 本剤使用患者の背景情報を把握するとともに 本剤の安全性及び有効性に関するデータを

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ともに 申請者が承認審査のスケジュールに沿って法令上求められる製造体制を整備することや承認後円滑に医療現場に提供するための対応が十分になされることで 更なる迅速な実用化を促すものである この制度では 原則として新規原理 新規作用機序等により 生命に重大な影響がある重篤な疾患等に対して 極めて高い有効

GVPの基礎

2. 改訂内容および改訂理由 2.1. その他の注意 [ 厚生労働省医薬食品局安全対策課事務連絡に基づく改訂 ] 改訂後 ( 下線部 : 改訂部分 ) 10. その他の注意 (1)~(3) 省略 (4) 主に 50 歳以上を対象に実施された海外の疫学調査において 選択的セロトニン再取り込み阻害剤及び

<4D F736F F D B A814089FC92F982CC82A8926D82E782B95F E31328C8E5F5F E646F63>

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要望番号 ;Ⅱ 未承認薬 適応外薬の要望 ( 別添様式 1) 1. 要望内容に関連する事項 要望 者 ( 該当するものにチェックする ) 優先順位 学会 ( 学会名 ; 日本ペインクリニック学会 ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人 ( 氏名 ; ) 2 位 ( 全 4 要望中 )

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医薬品リスク管理計画書 ( 別紙様式 ) 平成 30 年 9 月 27 日 独立行政法人医薬品医療機器総合機構理事長殿 住所 : 100-0005 東京都千代田区丸の内 2 丁目 1 番 1 号氏名 : ノボノルディスクファーマ株式会社代表取締役社長オーレ ムルスコウ ベック印 標記について次のとおり提出します 品目の概要 承認年月日 2018 年 7 月 2 日薬効分類 876343 再審査期間 8 年承認番号 1 23000AMX00477000 2 23000AMX00478000 3 23000AMX00479000 国際誕生日 販売名 2017 年 5 月 31 日 1 レフィキシア静注用 500 2 レフィキシア静注用 1000 3 レフィキシア静注用 2000 有効成分ノナコグベータペゴル ( 遺伝子組換え ) 含量及び剤型 用法及び用量 含量 :1 バイアル中 1 500 国際単位 21000 国際単位 32000 国際単位剤型 : 注射剤本剤を添付の専用溶解用液全量で溶解し 下記のとおり 4mL/ 分を超えない速度で緩徐に静脈内に注射する 用法 用量出血時の投軽度から中 40IU/kg を投与する 患者の状態に応与等度じて 1 回 40IU/kg の追加投与ができ 1

重度又は生命を脅かす出血手術時の投小手術与大手術定期的な投与 る 80IU/kg を投与する 術前に 40IU/kg を投与する 術前に 80IU/kg を投与するが 手術中の血中の血液凝固第 IX 因子活性が約 100%(1IU/mL) に維持されるように必要に応じて調整する 術後は 血中の血液凝固第 IX 因子活性の目標値に応じて 術前投与の 24~ 48 時間後に 40IU/kg を投与する 術後最初の 7 日間は 血中の血液凝固第 IX 因子活性が約 50%(0.5IU/mL) を維持するように投与する 40IU/kg を週 1 回投与する 効能又は効果 承認条件 血液凝固第 IX 因子欠乏患者における出血傾向の抑制 医薬品リスク管理計画を策定の上 適切に実施すること 備 考 変更の履歴 前回提出日該当なし変更内容の概要 : 該当なし変更理由 : 該当なし 2

1. 医薬品リスク管理計画の概要 1.1 安全性検討事項 ショック アナフィラキシー 重要な特定されたリスク 重要な特定されたリスクとした理由 : 血液凝固第 IX 因子 (FIX) のような外因性のタンパク製剤の静脈内注射は過敏症やアレルギー反応を引き起こす潜在的なリスクがある 市販されている FIX 製剤において アレルギー性の過敏症 ( アナフィラキシーを含む ) が報告されている 本剤の開発時臨床試験では 2016 年 1 月 1 日までにアナフィラキシー反応 1 件及び重度の過敏症 1 件 ( いずれも外国症例 ) が報告されている タンパク製剤に対する免疫反応は軽度 ~ 重症と幅広く 生命を脅かすような重症のアレルギー反応となることがある 医薬品安全性監視活動の内容及びその選択理由 : 内容 通常の医薬品安全性監視活動追加の安全性監視活動 使用成績調査 治療歴のある小児血友病 B 患者を対象とした製造販売後臨床試験 (NN7999-3774 試験 ) 治療歴のない血友病 B 患者を対象とした製造販売後臨床試験 (NN7999-3895 試験 ) 選択理由 ショック アナフィラキシーを含むアレルギー反応 / 過敏症について情報を収集 評価し その特性を明らかにするためリスク最小化活動の内容及びその選択理由 : 内容 通常のリスク最小化活動として 次の資材にショック アナフィラキシーを含むアレルギー反応 / 過敏症について記載し注意喚起する 医療従事者 : 添付文書 ( 慎重投与 重要な基本的注意 及び 重大な副作用 の項 ) 患者 : 患者向医薬品ガイド 選択理由 医療従事者及び患者に対して注意喚起を行い 適正使用を促すため 3

インヒビターの発生 重要な特定されたリスクとした理由 : タンパク製剤の静脈内投与は免疫システムのトリガーとなり 抗体が産生されることがある FIX 欠乏症の患者は FIX 欠乏症以外の患者に比べ 免疫システムが本剤を抗原として認識しやすい 患者にインヒビターが発生すると 本剤の効果の減弱や欠如につながるリスクがあるため インヒビターの発生は患者にとって重大な影響を及ぼす インヒビターの発生によって出血が繰り返し起こると 関節障害の発現や 頭蓋内出血のような重篤な出血を起こすリスクが高くなり 患者の QOL あるいは生命に影響する また FIX に対するインヒビターが発生した患者では FIX の投与によりアナフィラキシーのリスクが増加する可能性がある 1) 現在継続中の治療歴のない患者を対象とした本剤の臨床試験 (NN7999-3895 試験 ) において 2016 年 1 月 1 日までに 1 件 ( 外国症例 ) のインヒビターの発生が報告されている ( 治療歴のある患者における報告はない ) 医薬品安全性監視活動の内容及びその選択理由 : 内容 通常の医薬品安全性監視活動追加の安全性監視活動 使用成績調査 治療歴のある小児血友病 B 患者を対象とした製造販売後臨床試験 (NN7999-3774 試験 ) 治療歴のない血友病 B 患者を対象とした製造販売後臨床試験 (NN7999-3895 試験 ) 選択理由 インヒビター発生リスクについて情報を収集 評価し その特性を明らかにするためリスク最小化活動の内容及びその選択理由 : 内容 通常のリスク最小化活動として 次の資材にインヒビターの発生について記載し注意喚起する 医療従事者 : 添付文書 ( 重要な基本的注意 の項) 患者 : 患者向医薬品ガイド 選択理由 医療従事者及び患者に対して注意喚起を行い 適正使用を促すため 4

重要な潜在的リスク 血栓塞栓症 重要な潜在的リスクとした理由 : 本剤の開発時臨床試験において血栓塞栓性事象の報告はなかったが 本剤の薬理学的な機序から潜在的に血栓塞栓症を起こすリスクがある 血液凝固因子製剤に関連する血栓塞栓症に関する前向き試験の系統的レビュー (1990 年 ~ 2001 年 海外 ) において 748 例の血友病 B 患者のうち 11 例 (1.47%) に血栓性静脈炎があったと報告されている 2) 血栓塞栓症は重症化する可能性があり 日常活動への影響や 生命の危機につながるおそれがある 医薬品安全性監視活動の内容及びその選択理由 : 内容 通常の医薬品安全性監視活動追加の安全性監視活動 使用成績調査 治療歴のある小児血友病 B 患者を対象とした製造販売後臨床試験 (NN7999-3774 試験 ) 治療歴のない血友病 B 患者を対象とした製造販売後臨床試験 (NN7999-3895 試験 ) 選択理由 血栓塞栓症の発現リスクについて情報を収集 評価し その特性を明らかにするためリスク最小化活動の内容及びその選択理由 : 内容 通常のリスク最小化活動として次の資材に血栓塞栓症について記載し注意喚起する 医療従事者 : 添付文書 ( 慎重投与 及び 重大な副作用 の項) 患者 : 患者向医薬品ガイド 選択理由 医療従事者及び患者に対して注意喚起を行い 適正使用を促すため 5

血液凝固第 IX 因子活性測定法に起因する ( 過大評価または過小評価による ) 不適切な治療重要な潜在的リスクとした理由 : FIX 活性は凝固一段法又は発色性合成基質法を用いて測定することができる 3) 凝固一段法は世界中で最も広く利用されているが PEG 成分と活性化部分トロンボプラスチン時間 (aptt) 試薬の干渉により aptt 試薬の種類によって 測定結果が見かけ上 高値や低値を示すことがあり 特にシリカを含む aptt 試薬を使用した場合は主に高値を示す 4)5)6) FIX 活性の過大評価は結果的に不適切な治療につながり 出血や持続的な出血が起こる可能性があり 場合によっては 頭蓋内出血等の重篤な転帰に至る可能性がある また FIX 活性の過小評価は過量投与による血栓塞栓症の発現につながるおそれがある 医薬品安全性監視活動の内容及びその選択理由 : 内容 通常の医薬品安全性監視活動追加の安全性監視活動 使用成績調査 選択理由 FIX 活性の測定に用いる試薬の情報を含め薬効欠如や投薬過誤の情報を収集し FIX 活性の測定法に起因する不適切な治療の状況を把握するためリスク最小化活動の内容及びその選択理由 : 内容 通常のリスク最小化活動として 以下の資材にFIX 活性の測定に関する情報を記載し注意喚起する 医療従事者 : 添付文書 ( 重要な基本的注意 の項) 追加のリスク最小化活動 医療従事者向け資材の作成 配布を行う 選択理由 医療従事者に対して本剤に適した測定試薬の情報を提供し 適切な検査の実施と適正使用を促すため 文献一覧 1) World Federation of Hemophilia. GUIDELINES FOR THE MANAGEMENT OF HEMOPHILIA 2nd edition, 2012 2) Coppola, A. et al., Haemophilia. 2012;18(3):e173-87. 3) Tiefenbacher, S. et al., Journal of Thrombosis and Haemostasis. 2017;15(10):1901 1912 4) Persson, E. et al., Res Pract Thromb Haemost. 2017;1:259 26 5) Bowyer, A.E. et al., Journal of Thrombosis and Haemostasis. 2016;14:1428 1435 6) Rosen, P. et al., Journal of thrombosis and haemostasis. 2016;14:1420-1427. 6

重要な不足情報 長期投与時の安全性 重要な不足情報とした理由 : 本剤の反復投与毒性試験 ( ラット及びサル ) において 免疫組織染色により脳脈絡叢上皮細胞にポリエチレングリコール (PEG) が検出された また 本剤に含まれる 40kDa の PEG 単体の反復投与毒性試験 ( ラット及びサル ) において 脳脈絡叢マクロファージ ( ラット ) * 及び脳脈絡叢上皮細胞 ( サル ) * に空胞化が認められた * 臨床用量 (40 IU/kg/ 週 ) に含まれる PEG の約 196 倍相当量を投与 本剤において PEG が検出されたこと及び 40kDa PEG 単体において空胞の形成が認められたこと自体が本剤の明確なリスクであるとは断定できないが 審査終了時点では約 2 年を超える本剤のヒトへの長期投与の影響に関する評価は得られていない また 国内外において 製造販売後にヒトへの長期投与の影響に関する評価が計画されている 医薬品安全性監視活動の内容及びその選択理由 : 内容 通常の医薬品安全性監視活動追加の安全性監視活動 使用成績調査 治療歴のある小児血友病 B 患者を対象とした製造販売後臨床試験 (NN7999-3774 試験 ) 治療歴のない血友病 B 患者を対象とした製造販売後臨床試験 (NN7999-3895 試験 ) 選択理由 製造販売後における本剤の長期投与時の安全性を把握するためリスク最小化活動の内容及びその選択理由 : 内容 通常のリスク最小化活動として次の資材に本剤及び40kDaのPEGの反復投与毒性試験験の結果について記載し注意喚起する 医療従事者 : 添付文書 ( その他の注意 の項) 追加のリスク最小化活動 医療従事者及び患者向け資材の作成 配布を行う 選択理由 医療従事者及び患者に対して 以下の情報について提供を行い 患者が本剤のベネフィット リスクについて理解した上で治療を受けられるようにするため 承認時までに得られている情報 ( 反復投与毒性試験において PEG が検出されていることや 約 2 年を超えるヒトへの長期投与の影響に関する評価結果が得られていないこと等 ) 製造販売後に得られた長期投与時の安全性に関する新たな情報 ( 国内外における調査 試験等に関する情報 文献報告等 ) 7

1.2 有効性に関する検討事項 該当なし 8

2. 医薬品安全性監視計画の概要通常の医薬品安全性監視活動通常の医薬品安全性監視活動の概要 : 副作用 文献 学会情報 外国措置報告等の収集 評価 分析に基づく安全対策の検討及び実行 市販直後調査 追加の医薬品安全性監視活動 実施期間 : 販売開始から 6 カ月 評価 報告の予定時期 : 調査終了から 2 カ月以内 使用成績調査 安全性検討事項 重要な特定されたリスク: ショック アナフィラキシー インヒビター発生 重要な潜在的リスク: 血栓塞栓症 血液凝固第 IX 因子活性測定法に起因する ( 過大評価または過小評価による ) 不適切な治療 重要な不足情報: 長期投与時の安全性 目的 日常診療下での本剤の長期投与における安全性及び有効性の評価 実施計画案 実施予定期間 : 販売開始後 再審査期間満了まで ( 登録期間は販売開始から 3 年 なお 調査票の回収 集計期間を考慮し 各患者の観察期間は可能な限り長くなるように設定する ) 目標症例数 :20 例 ( 新規症例と継続症例の合計 ) 12 歳未満の小児は目標症例数に関わらず 3 年間登録を継続する 試験デザイン : 本調査は 血液凝固第 IX 因子欠乏患者を対象とした 本剤投与の安全性及び有効性を検討する 多施設共同 非ランダム化 1 群 非介入による製造販売後調査である 実施方法 : 連続調査方式対象患者 : 以下の患者を登録する 新規症例 : 販売開始日以降に本剤による治療を開始した血液凝固第 IX 因子欠乏患者継続症例 :NN7999-3774 試験または NN7999-3895 試験に登録された患者調査期間 : 販売開始後 再審査期間満了まで ( ただし 調査票の回収 集計期間を考慮し 各患者の観察期間が可能な限り長くなるように設定する ) 調査項目 : 患者背景 本剤の投与状況 併用薬 併用療法 臨床検査 (FIX レベル FIX イン 9

ヒビターの発生 腎 肝機能検査 神経学的検査 PEG 血漿レベルも含む ) 有 害事象 ( ショック アナフィラキシー インヒビター発生を含む ) 有効性 実施計画の根拠 本剤を投与する血液凝固第 IX 因子欠乏患者を対象に 実診療における安全性および有効性を評価するため本調査のデザインを選択した 本製造販売後調査の 3 年間の登録期間内でおよそ 20 例が収集可能であると見込んでいる 本剤の発売後の使用予測から 目標とする症例数が登録されるのに登録期間 3 年間が妥当であると判断した なお 本剤の長期投与が見込まれる小児患者 (12 歳未満 ) に関しては 可能な限り 同意が得られた全例を対象に本調査に登録する 節目となる予定の時期及びその根拠 安全性定期報告時 ( 安全性情報について包括的に検討を行う ) 最終調査報告書作成時 ( 全調査データ固定後に安全性及び有効性の評価を行う ) 当該医薬品安全性監視活動の結果に基づいて実施される可能性のある追加の措置及びその開始の決定基準 節目となる時期に以下の内容を含めた RMP の見直しを行う インヒビターの発生 ショック アナフィラキシーの発生について 本剤による副作用としての発現率や危険因子が明確になった場合には 添付文書や資材の改訂の要否を検討する 新たな安全性検討事項が特定された場合 本調査計画の変更の要否及び追加の安全性監視活動の要否について検討を行う 新たな安全性検討事項が特定された場合 追加のリスク最小化策の要否について検討を行う 10

治療歴のある小児血友病 B 患者を対象とした製造販売後臨床試験 (NN7999-3774 試験 ) 国際共同第 III 相臨床試験である治療歴のある小児血友病 B 患者を対象とした製造販売後臨 床試験 (NN7999-3774 試験 ) は 製造販売承認日以降は製造販売後臨床試験と読み替え 試験を継続する 目的 本剤の免疫原性を評価する 実施計画 予定症例数 :24 例 ( 実施予定被験者数 )/ うち日本人被験者 3 例 試験期間 : 最初の被験者の最初の来院 (FPFV): 2012 年 4 月 : 最終の被験者の最終来院予定 (LPLV): 2023 年 11 月 30 日 実施計画の根拠 年齢 12 歳以下で FIX 活性が 2% 以下の小児血友病 B の治療歴のある患者 (PTP) における本剤の安全性 有効性及び薬物動態プロファイルが得られるよう設計されている 本剤の免疫原性 その他の安全性および有効性が得られるよう すべての被験者が 12 歳になり その後に予定されている来院又は試験終了時の来院が実施された時点で終了となる 本試験の終了は最後の被験者の最終来院と定義される 本試験に含まれる患者は小児患者であり 長い半減期を持つ本剤の投与により 投与頻度を週 1 回に低減し 止血効果を保ちつつ治療の負担を軽減できるという利点が期待されることから 本臨床試験は承認後 製造販売後臨床試験として実施される 節目となる予定の時期及びその根拠 安全性定期報告時( 安全性情報について包括的な検討を行う ) 最終試験報告書作成時( 治験総括報告書を作成し 安全性及び有効性について包括的に評価する ) 当該医薬品安全性監視活動の結果に基づいて実施される可能性のある追加の措置及び措置及びその開始の決定基準 節目となる時期に以下の内容を含めた RMP の見直しを行う 新たな安全性検討事項が特定された場合 本試験計画の変更の要否及び追加の安全性監視活動の要否について検討を行う 新たな安全性検討事項が特定された場合 追加のリスク最小化策の要否について検討を行う 11

治療歴のない血友病 B 患者を対象とした製造販売後臨床試験 (NN7999-3895 試験 ) 国際共同第 III 相臨床試験である治療歴のない血友病 B 患者を対象とした製造販売後臨床 試験 (NN7999-3895 試験 ) は 製造販売承認日以降は製造販売後臨床試験と読み替え 試 験を継続する 目的 本剤の免疫原性を評価する 実施計画 症例数 :50 例 ( 実施予定被験者数 )/ うち日本人被験者 0 例 試験期間 : 最初の被験者の最初の来院 (FPFV): 2014 年 7 月 : 最後の被験者の最初の来院 (LPFV):2019 年 4 月 30 日 : 最終の被験者の最終来院予定 (LPLV): 2022 年 10 月 30 日 実施計画の根拠 本治験の実施の理由は 血友病 B の治療歴のない患者 (PUP) の治療において N9-GP の安全性及び有効性を検討することである N9-GP の免疫原性 免疫原性以外の安全性 及び有効性を検討するために必要な N9-GP への曝露日数は 100 以上となる 本治験における N9-GP の投与期間は 被験者それぞれで 100 曝露日数以上であり 本治験の最終の被験者の最終の来院 (LPLV) である 2022 年 10 月 30 日まで継続する 投与頻度を週 1 回又はそれ以下に低減し 止血効果を保ちつつ治療の負担を軽減できるという利点が期待されることから 本臨床試験は承認後 製造販売後臨床試験として実施される 節目となる予定の時期及びその根拠 安全性定期報告時( 安全性情報について包括的な検討を行う ) 最終試験報告書作成時( 治験総括報告書を作成し 安全性及び有効性について包括的に評価する ) 当該医薬品安全性監視活動の結果に基づいて実施される可能性のある追加の措置及び措置及びその開始の決定基準 節目となる時期に以下の内容を含めた RMP の見直しを行う 新たな安全性検討事項が特定された場合 本試験計画の変更の要否及び追加の安全性監視活動の要否について検討を行う 新たな安全性検討事項が特定された場合 追加のリスク最小化策の要否について検討を行う 12

3. 有効性に関する調査 試験の計画の概要 使用成績調査 2. 医薬品安全性監視計画の概要を参照のこと 製造販売後臨床試験 2. 医薬品安全性監視計画の概要を参照のこと 13

4. リスク最小化計画の概要通常のリスク最小化活動通常のリスク最小化活動の概要 : 添付文書及び患者向医薬品ガイドによる情報提供追加のリスク最小化活動市販直後調査 実施期間 : 販売開始から 6 カ月 評価 報告の予定時期 : 調査終了から 2 カ月以内 医療従事者向け資材の作成と提供 安全性検討事項 血液凝固第 IX 因子活性測定に起因する ( 過大評価または過小評価による ) 不適切な治療 長期投与時の安全性 目的 本剤に適した血液凝固第 IX 因子活性測定法 PEG に関する情報等について情報提供し 適切 な検査の実施と 適正使用を医療従事者に促すため 具体的な方法 納入施設に対し 医薬情報担当者が配布 説明し 資材の活用を依頼する 節目となる予定の時期 実施した結果に基づき採択される可能性がある更なる措置 安全性定期報告の報告時 再審査申請時に内容の更新の必要性を検討する 患者向け資材の作成と提供 安全性検討事項 長期投与時の安全性 目的 本剤の長期投与時の安全性に関する情報等を提供し 患者が本剤のベネフィット リスクについ て理解した上で使用することを促す 具体的な方法 14

納入施設に対し 医薬情報担当者が配布 説明し 資材の活用を依頼する 節目となる予定の時期 実施した結果に基づき採択される可能性がある更なる措置 安全性定期報告の報告時 再審査申請時に内容の更新の必要性を検討する 15

5. 医薬品安全性監視計画 有効性に関する調査 試験の計画及びリスク最小化計画の一覧 5.1 医薬品安全性監視計画の一覧 通常の医薬品安全性監視活動 通常の医薬品安全性監視活動の概要 : 自発報告 文献 学会情報 外国措置報告等の安全性情報の収集 評価 分析に基づく安全対策の検討及び実行追加の医薬品安全性監視活動 追加の医薬品安全性監視活動の名称 節目となる症例数 / 目標症例数 節目となる予定の時期 実施状況 報告書の作成予定日 市販直後調査 該当せず 販売開始から 6 ヵ月後 使用成績調査 20 例 安全性定期報 告時 調査終了後( 最 終報告書作成 時 ) 治療歴のある小児血友病 B 24 例 ( 実施予定被験者 安全性定期報 患者を対象とした製造販売 数 )/ うち日本人被験者 告時 後臨床試験 3 例 治験総括報告 (NN7999-3774 試験 ) 書作成時 治療歴のない血友病 B 患 50 例 ( 実施予定被験者 安全性定期報 者を対象とした製造販売後 数 )/ うち日本人被験者 告時 臨床試験 0 例 治験総括報告 (NN7999-3895 試験 ) 書作成時 販売開始時より実施予定販売開始後から実施予定承認時より実施予定承認時より実施予定 終了後 2 カ月以内調査終了後 ( 最終報告書作成時 ) 試験終了後試験終了後 5.2 有効性に関する調査 試験の計画の一覧 有効性に関する調査 試験の名称 節目となる症例数 / 目標症例数 節目となる予定の時期 実施状況 報告書の作成予定日 使用成績調査 20 例 調査終了後( 最 終報告書作成 時 ) 販売開始後から実施予定 調査終了後 ( 最終報告書作成時 ) 16

治療歴のある小児血友病 24 例 ( 実施予定被験者 治験総括報告 承認時より 試験終了後 B 患者を対象とした製造 数 )/ うち日本人被験者 書作成時 実施予定 販売後臨床試験 3 例 (NN7999-3774 試験 ) 治療歴のない血友病 B 患 50 例 ( 実施予定被験者 治験総括報告 承認時より実 試験終了後 者を対象とした製造販売後 数 )/ うち日本人被験者 書作成時 施予定 臨床試験 0 例 (NN7999-3895 試験 ) 5.3 リスク最小化計画の一覧通常のリスク最小化活動 添付文書及び患者向医薬品ガイドを作成し 必要に応じて改訂するとともに情報提供を行う 追加のリスク最小化活動 追加のリスク最小化活動の名称 節目となる予定の時期 実施状況 市販直後調査販売開始から 6 ヵ月後販売開始時より実施予定 医療従事者向け資材の作成と提供 患者向け資材の作成と提供 安全性定期報告の報告時 再審査申請時安全性定期報告の報告時 再審査申請時 販売開始時より実施予定 販売開始時より実施予定 17