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資料 1-6 認知症高齢者グループホーム等に係る消防法令等の概要 1 消防法令の概要 主な消防用設備等の設置基準消防用設備等の種別消火器屋内消火栓設備スプリンクラー設備自動火災報知設備消防機関へ通報する設備誘導灯 設置基準規模 構造にかかわらずすべて延べ面積 700 m2以上延べ面積 275 m2以

さいたま市消防用設備等に関する審査基準 2016 第 4 渡り廊下で接続されている場合の取り扱い 155 第 4 渡り廊下で接続されている場合の 取り扱い

資料 2-3 超大規模防火対象物等における自衛消防活動に係る訓練の充実強化方策 ( 案 ) 平成 30 年 10 月 31 日 事務局

目次に記述する項目を以下に示す なお目次にはページ番号を記載すること 1. 建築物の概要 1.1 建築物概要 1.2 付近案内図 1.3 建築計画概要 1.4 設備計画概要 2. 防災計画基本方針 2.1 防災計画上の特徴 2.2 敷地と道路 2.3 避難階の位置 2.4 防火区画 防煙区画 2.5

第 3 倉庫に係る防火安全対策 1 目的この基準は 近年 倉庫が大規模化し また 作業所的要素が出てくるなど特殊化する傾向が見られることから 倉庫に係る出火防止 延焼拡大防止 避難の安全確保等に係る具体的基準を定めたものである 2 指導対象この基準に基づき指導する防火対象物の範囲は次に掲げるものとす

鉄道建築ニュース用原稿 「シャッター」 070928   (社)日本シヤッター・ドア協会

鉄道建築ニュース用原稿 「シャッター」 070928   (社)日本シヤッター・ドア協会

番号

2-21 踊場を共有する階段 令第 23 条令第 121 条府条例第 33 条 図 -1 図 -2 図 -3 UP DN UP DN 3F A 2F 1F DN UP DN UP w w w w 上図のような階段形式のものについては次の通り取り扱う ただし 図 -3 においては 縦方向に A の範囲

1600 mm 1200 mm 1200 mm 1600 mm 2200 mm 1200 mm 大阪市建築基準法取扱い要領 2-30 特別避難階段の付室の取扱い 令第 123 条第 3 項 (1) 付室の最小幅員下記のような特別避難階段の付室内の最小幅員は 法定の廊下幅及び階段幅以上とする 非常用

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保育所の設備及び運営に関する基準 保育室等 屋外 遊戯場 設備 ( 必置 ) 面積設備 ( 必置 ) 面積 調理室 便所 0 1 歳児 乳児室及びほふく室 医務室 2 歳以上児 保育室又は遊戯室 乳児室 ほふく室 3.3m2 / 人 保育室 遊戯室 1.98m2 / 人屋外遊戯場 近隣の都市公園を代

消防用設備・機械器具等に係る最近の検討状況等

Microsoft PowerPoint - 5(防火_萩原)140307講演発表PPT萩原rev3

1 目的 建築基準法第 68 条の 5 の 5 第 1 項及び第 2 項に基づく認定に関する基準 ( 月島地区 ) 平成 26 年 6 月 9 日 26 中都建第 115 号 建築基準法 ( 昭和 25 年法律第 201 号 以下 法 という ) 第 68 条の 5 の 5 第 1 項 及び第 2

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ウ火元責任者は 自主検査の結果 異常が認められたときは 防火管理者及び防火管理責任者 ( 工事責任者 ) に報告し 指示を受けて対処する (2) 放火対策ア建物の外周部及び階段等には 可燃性の工事用資材又は梱包材等は置かないようにする やむを得ず置く場合は整理整頓し防炎シート等で覆い保管する イ工事

別添 ( 用語の定義 ) 消防法( 昭和 23 年法律第 186 号 ) 法 消防法施行令( 昭和 36 年政令第 37 号 ) 令 消防法施行規則( 昭和 36 年自治省令第 6 号 ) 規則 特定小規模施設における必要とされる防火安全性能を有する消防の用に供する設備等に関する省令 ( 平成 20

資料 2-3 障害者施設等の火災対策のあり方 ( 案 ) 1 認知症高齢者グループホーム火災を踏まえた課題 ⑴ 消防機関への通報について長崎市認知症高齢者グループホーム火災 ( 以下 本件火災 という ) では 自動火災報知設備の鳴動後に 火災通報装置の操作が行えず 施設からの通報がなされなかった

8 避難経路 避難経路とは 廊下 階段 避難上有効なバルコニーその他これに類するものをいう 直接外気に開放されていること 避難上支障のない幅員及び転落防止上有効な高さの手すり等を有し 60 cm以上の幅員を有していること 3 バルコニー等に設ける仕切板等の寸法は 概ね幅 600 mm 高さ 800

東京都建築安全条例(昭和二十五年東京都条例第八十九号)新旧対照表(抄)

基準19 ハロゲン化物消火設備の設置及び維持に関する基準

屋内消火栓設備の基準 ( 第 4.2.(3). オ ) を準用すること (2) 高架水槽を用いる加圧送水装置は 屋内消火栓設備の基準 ( 第 4.2.(4). ア イ及びウ ) を準用するほか (1). ア イ及びウの例によること (3) 圧力水槽を用いる加圧送水装置は 屋内消火栓設備の基準 ( 第

番号 特定共同住宅等の種類と必要とされる防火安全性能を有する消防の用に供する設備等 二方向避難型特定共同住宅等である (1) 初期拡大抑制性能 ( その 2) 図面番 ア地階を除く階数が 5 以下のもの 消火器具屋外消火栓設備動力消防ポンプ設備 又は住戸用及び共同住宅用非常警報設備 イ地階を除く階数

消防法施行規則等の一部を改正する省令等の公布について ( 参考資料 ) 別紙 1 1 改正理由 (1) 背景住宅宿泊事業法 ( 平成 9 年法律第 65 号 ) が平成 30 年 6 月 15 日に施行され 住宅宿泊事業に係る事前の届出が同年 3 月 15 日に開始された ( 住宅宿泊事業法の施行期

ホテル 旅館等における夜間の自衛消防訓練マニュアル 別添 1 目的このマニュアルは, ホテル 旅館等において夜間火災が発生した場合に, 宿泊者の安全確保を図るために, 自衛消防組織等が対応すべき事項を示し, 防火管理体制の充実を図ることを目的とする 2 対象このマニュアルの対象は, 新たな防火基準適

東京都建築安全条例の見直しの考え方

第 3 章 1. の既往調査研究 1で紹介した 小規模多機能サービスに関する調査報告書 にも指摘されていたように 小規模多機能サービス事業所の整備にあたっては 建築基準法 消防法上の取り扱いの点で検討の余地を残している これに関して 2006 年 1 月に長崎県大村市の認知症高齢者グループホームで発

○新潟県高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律施行細則

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資料2 保育所における屋外階段設置要件について

認知症高齢者グループホーム等火災対策に係る主な論点

スプリンクラー設備の設置を要しない有床診療所 病院の考え方 ( 案 ) 資料 入院の常態化の有無 免除される対象 常態的に患者が入院していないと判断 一日平均入院患者数が 1 人未満 常態的に患者が入院していない施設 (1) 入院患者数が一日平均 1 人未満となる 1~ 床の施設 ()

1 届出の趣旨工事中に建築物を使用する場合は, 建築基準法に基づいて当該建築物に設置されている避難施設等の機能に支障を来たすことがよくあります もとより建築基準法は, 建築物の最低限の安全性能を定めたものですから, 避難施設等の機能に支障が生じているときに出火したりすれば, 大災害につながるおそれが

2 病院次のいずれにも該当する病院のうち 相当程度の患者の見守り体制を有するもの ( 火災発生時の消火活動を適切に実施することができる体制を有するものとして総務省令で定めるもの ) 以外のもの ( ア ) 特定診療科名を有するもの ( イ ) 一般病床又は療養病床を有する病院 火災発生時の延焼を抑制

松山市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例施行規則平成 26 年 10 月 27 日規則第 65 号 ( 趣旨 ) 第 1 条この規則は, 松山市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例 ( 平成 26 年条例第 52 号 以下 条例 という ) の施行に関し必要な事

ポリカーボネート板に関する建築物の屋根への適用状況

第19 排煙設備

ともに 警報を発するものをいう 第三放水型ヘッド等の構造及び性能規則第十三条の四第二項に規定する放水型ヘッド等の構造及び性能は 次に定めるところによる 一放水型ヘッド等の構造は 次によること ( 一 ) 耐久性を有すること ( 二 ) 保守点検及び付属部品の取替えが容易に行えること ( 三 ) 腐食

国土技術政策総合研究所 研究資料

4. エレベータホール ( 設置する場合 ) 5. エレベーター ( 設置する場合 ) 6. 共用廊下 共用階段 ること 共用玄関等からの見通しが確保されていない場合には 見通しを補完する対策が講じられていること 照明設備 1 共用メールコーナーの照明設備は 床面において50ルクス以上の平均水平面照

Microsoft PowerPoint - 02.防火の概念と法令

申請者等の概要 1. 申請者 氏名又は名称のフリガナ 氏名又は名称 住所 電話番号 2. 代理者 氏名又は名称のフリガナ 氏名又は名称 住所 電話番号 3. 建築主 氏名又は名称のフリガナ 氏名又は名称 住所 電話番号 4. 設計者 資格 ( ) 建築士 ( ) 登録 号 氏名 建築士事務所名 (

(5) 第 1 号から前号までの規定により住宅用防災警報器が設置される階以外の階のう ち 次に掲げるいずれかの住宅の部分 ア床面積が 7 平方メートル以上である居室が 5 以上存する階の廊下 イアに規定する階に廊下が存しない場合にあっては 当該階から直下階に通ずる 階段の上端 ウアに規定する階に廊下

第19 避難器具

はじめに 消防法の規定では 一定規模の建物の管理権原者は 防火管理者を定め 消防計画を作成し 防火管理上必要な業務の実施を定めています その中でも 消防計画に基づく訓練の実施は最も重要な事項です 特に特定防火対象物 ( 集会場 スーパー ホテル 病院等の不特定多数の人が出入りする施設 ) には 年

第4 避難施設

工場立地法の概要

178 第 3 章消防用設備等の設置単位 さいたま市消防用設備等に関する審査基準 2016 小規模特定用途複合防火対象物 ( 政令別表第 1⒃ 項イに掲げる防火対象物のうち 特定用途に供される部分の床面積の合計が当該部分が存する防火対象物の延べ面積の10 分の1 以下であり かつ 300m2未満であ

便所 縮尺 福祉型便房のある便所の構造 福祉型便房並びに腰掛便座及び手すりの 設けられた便房の構造並びに床置式の小便器の構造 手すり 縮尺 外形 両端部及びわん曲部の構造並びに傾斜路及び階段の両端部の構造 視覚障害者用 床材 縮尺 視覚障害者用床材及び周囲の床材の仕上げ材料 仕上げ方法 色及び形 状

民泊の安全措置の手引き ~ 住宅宿泊事業法における民泊の適正な事業実施のために ~ 平成 29 年 12 月 26 日 ( 平成 30 年 3 月 29 日改訂 ) 国土交通省住宅局建築指導課

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X 給湯機置場 206 男子更衣室 207 女子更衣室 階段 202 大型倉庫 203 WC 208 休憩室 205 女子 WC 204 男子 WC 201 廊下 R 遊戯室上部吹抜 209 見学通路 みんなの庭上部吹抜 屋上広場 機械置場 212 授乳室 213 給湯室

第 28 条 居室の採光及び換気 屋外廊下に面した開口部の採光について 屋外階段前の開口部の採光について 採光補正係数 (1) 106 変更 81 採光補正係数 (2) 採光補正係数 (3) 線路敷の取扱い 109 削除 - 換気に有効な部分

様式第 2 号の 4 特定共同住宅等省令適用チェックリスト ( その 1) 番号 特定共同住宅等の種類と省令消防用設備等 計画 図面 番号 1 二方向避難 開放型特定共同住宅等である ( 計算書を添付する ) (1) [ 初期拡大抑制性能 ] ア地階を除く階数が 10 以下のもの 消火器具 屋内消火

2) 行政機能ゾーニングについて新庁舎の整備において 各部署の庁内配置については 来庁舎の利便性と職員の業務効率の向上等の観点から以下のように考えます 1 町民の利用頻度が高い部署の考え方 相談 窓口 情報提供 の機能を有する町民の利用頻度が高い部署は 町民の利便性と来庁のしやすさに配慮して 1 階

油漏洩 防油堤内 にて火災発生 9:17 火災発見 計器室に連絡 ( 発見 者 計器室 ) 発見後 速やかに計 器室に連絡してい る 出火箇所 火災の状況及び負傷者の発生状況等を確実に伝え 所内緊急通報の実施 火災発見の連絡を受 けて速やかに所内 緊急通報を実施し 水利の確保 ( 防災セ ンター 動

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第 Ⅱ ゾーンの地区計画にはこんな特徴があります 建築基準法のみによる一般的な建替えの場合 斜線制限により または 1.5 容積率の制限により 利用できない容積率 道路広い道路狭い道路 街並み誘導型地区計画による建替えのルール 容積率の最高限度が緩和されます 定住性の高い住宅等を設ける

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国土技術政策総合研究所 プロジェクト研究報告

(その1)

突然の災害に負けない社内の体制整備 最終回 火災からの企業防衛 77 東京海上日動リスクコンサルティング ( 株 ) 危機管理グループグループリーダー茂木寿 日本では 消防法において規模 用途に応じ 消防計画 の策定が義務付けられている 一般的に企業においては ほとんどの拠点 施設で この消防計画策

申請者等の概要 ( 第二面 ) 1. 申請者 氏名又は名称のフリガナ 氏名又は名称 郵便番号 住所 電話番号 2. 代理者 氏名又は名称のフリガナ 氏名又は名称 建築士事務所名 郵便番号 住所 電話番号 3. 建築主 氏名又は名称のフリガナ 氏名又は名称 郵便番号 住所 電話番号 4. 設計者 資格

平成  年  月  日

さいたま市消防用設備等に関する審査基準 2016 第 1 用語の意義 適用範囲 1225 第 1 用語の意義 適用範囲

としてまとめました 準備実験では 試験体の内外に 518 カ所の温度センサー ( 熱電対 ) と 41 カ所の熱流センサー ( 熱流束計 ) を設置して計測を行ったほか ビデオカメラを試験体内に 13 台 試験体外に 9 台設置して火災の様子を観察しました 2.2 準備実験より得られたこと木造 3

第2章第2節 第4~6

( 第二面 ) 建築設備の状況等 1. 建築物の概要 イ. 階 数 地上 階 地下 階 ロ. 建築面積 m2 ハ. 延べ面積 m2 ニ. 検査対象建築設備 換気設備 排煙設備 非常用の照明装置 給水設備及び排水設備 2. 確認済証交付年月日等 イ. 確認済証交付年月日 昭和 平成 年 月 日 第 号

平成25年中には、放火自殺者を除き火災による死者は1,278人

目次 ( )

目次 1 火気の管理 P1~2 2 火気設備の管理 P3~6 3 危険物の管理 P7~8 4 ガスの管理 P9 5 火災時の初動体制 P10 6 消防用設備等の管理 P11~12 7 避難管理 P13~14 8 防炎管理 P15 9 消防機関との連絡 P16 10 建物の管理 P17 11 運営面の

別添 第 1 章総説 道路トンネル非常用施設設置基準 非常用施設の設置にあたっては 非常用施設のトンネル防災全体における役割を認識するとともに 設置目的および管理運用方法を明確にして計画しなければならない なお 非常用施設の運用にあたっては関係機関との連携に配慮するものとする 第 2 章非常用施設の

リスク調査報告書(サンプル)

認可保育所の整備について

自動火災報知設備に他階の表示ランプが点灯しています どうすればいいですか? 自動火災報知設備に天井裏の表示ランプが点灯しています どうすればいいですか? 他の階から職員が応援に来ました どうすればいいですか? 居室等を確認するため扉を開けます どのように開ければいいですか? 火災通

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( 注 3) 防火区画とは 建築基準法施行令第 112 条に定める基準により設けた区画のほか 耐火構造の床若しくは壁又は防火戸により同法の基準に準じた区画を形成するものも含む また 耐火建築物又は準耐火建築物以外の建築物については 建築基準法施行令第 113 条に定める基準により設けた防火壁を防火区

法適合性チェックシートVer.2.1

第2 令別表第1の取扱い

建築物の煙制計画指針 ( 案 ) はじめに 建築火災において避難者が死亡する場合, その原因の最大のものは火そのものではなく, 煙であることは広く知られている. これは火災時の煙が, 火に比較すれば危険度は低いものの, 火よりはるかに速く広範に建物内を伝播すること, および人体の恕限度が火災生成物に

動間仕切口長さ平面図可久留米市建築確認申請の手引き (2016 年版 ) 無窓の居室を区画する間仕切壁 関係条文法第 35 条の 3 逐条解説 P460 要 旨 無窓の居室を区画する間仕切壁は主要構造部として取扱い 耐火構造又は不燃材料で造ること 解説無窓の居室は 避難 救助活動が困難であり かつ

「東京都建築安全条例の運用について(技術的助言)」に係る質問と回答について

第 6 内装制限 防火材料 地方分権の推進を図るための関係法律の整備等に関する法律 ( 平成 11 年法律第 87 号 ) が平成 12 年 4 月 1 日に施行されたことに伴い これまでの建設省等の通達等の取扱いについては建築主事等 の執務上の取扱いによることとなった 1 防火材料 (1) 不燃材

第 21 換気設備等製造所等の換気設備及び排出設備の基準については 次による 1 換気設備 (1) 換気設備は 室内の空気を有効に置換するとともに 室温を上昇させないためのものであり 下記のものがある ア自然換気設備 ( 給気口と排気口により構成されるもの ) イ強制換気設備 ( 給気口と回転式又は

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条例解説6~11条

議のうえ統括防火管理者として選任し 防火管理上必要な業務の内容について説明をしたうえで 全体についての防火管理業務を行わせなければならない 3 前項の規定により 統括防火管理者を選任したときは 防火管理対象物における管理権原者の主要な者として を代表者として指定し 代表者名をもって届出を行うものとす

隣地境界線126 第 3 章消防用設備等の設置単位 さいたま市消防用設備等に関する審査基準 消防用設備等の設置単位消防用設備等の設置単位は 建築物 ( 屋根及び柱又は壁を有するものをいう 以下同じ ) である防火対象物については 特段の規定 ( 政令第 8 条 第 9 条 第 9 条の

川越地区消防局 消防署組織図 消防局長 消防局 ( 代 ) 総務課 総務担当 消防団担当 財務担当職員担当 管理担当 予防課 予防担当 査察指導担当 保安担当 警防課 警防担当 装備担当 救急課 0

大阪市再開発地区計画にかかる

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日影許可諮問(熊野小学校)

簡易宿所指導基準 都市計画局建築指導部 消防局予防部 健康局健康推進部 当基準は 建築基準法 消防法及び旅館業法を適用するにあたり 建築基準法別表第 1( い ) 欄 (2) 項に掲げる用途 ( ホテル及び旅館に限る ) に供する建築物で かつ 旅館業法第 2 条第 4 項に該当する 簡易宿所営業

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建築基準法第 43 条第 2 項第 2 号の規定による許可の同意の取扱い基準 平成 18 年 6 月 1 日東広島市建築審査会 建築基準法 ( 以下 法 という ) 第 43 条第 2 項第 2 号の規定により許可を行う場合, 次 に定める基準のいずれかに該当する建築物の敷地については, 建築審査会

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AR 防 -506-03 建築物火災安全性評価要領 ( 病院 ) 評定部設備防災課 -1-

1. 建築物火災安全性評価 ( 格付 ) 業務の概要建築防災計画評定を受けた建築物に対して 申込者の要望により 建築防災計画上の諸性能からみた火災安全性の評価 ( 格付 ) を行う 建築物火災安全性評価 ( 格付 ) 業務 を実施しております 評価 ( 格付 ) は 1. 評価システムの概要に示す 建築物の防災計画を構成する 8 つのサブシステム別に a b c の 3 ランクにより評価を行った後 総合評価を A B C の 3 ランクで行います 2. 対象建築物 1 新規に建築防災計画評定に申し込む建築物 2 既に建築防災計画評定を完了している建築物のうちまだ竣工していないもので 以下に該当するもの 用途 : 事務所 物品販売店舗 ビジネスホテル 病院 規模 : 対象用途部分の床面積が 2,000 m2以上のもの 又は 高さが 31m を超えるもの 3. 受付方法 建築物火災安全性評価 ( 格付 ) 業務への申込の受付は 以下の通り行います 1 新規に建築防災計画評定に申し込む建築物の場合建築防災計画評定業務への申込の受付と同時に受付を行います 建築防災計画評定へのお申込の受付時に 建築物火災安全性評価 ( 格付 ) を併せてお申し込み下さい 2 既に建築防災計画評定を完了している建築物のうちまだ竣工していないものの場合随時受付を行いますので 担当までお問い合わせ下さい 4. 評価 ( 格付 ) 手数料 1 新規に建築防災計画評定と建築物火災安全性評価 ( 格付 ) を同時に申し込む建築物 延べ面積が 15,000 m2以下のもの 500,000 円 同 15,000 m2を超え 40,000 m2以下のもの 600,000 円 同 40,000 m2を超えるもの 700,000 円 2 既に建築防災計画評定を完了している建築物のうちまだ竣工していないもの 一律 200,000 円 5. 火災保険との連携 本業務の検討にあたり協力を受けた安田火災海上保険株式会社では 評価 ( 格付 ) 結果を火災保険に係るリスク評価に活用し その結果に応じ 割安な火災保険料を提示することとしています 1 割引の対象となる建築物 火災保険の規定でいう 一般物件 ( 住宅 工場などの物件以外の建築物 ) 合計面積 6000 m2以上 保険金額 10 億円以上 火災の保険の構造級別が特級 1 級に該当する建築物 (RC SRC 構造の建築物など ) 2モデルケース火災安全性評価の結果に従い 格付けを取得しない場合と比較して モデルケースにおいて最高で下記の割引差が生じます ( 期間中保険金支払いがないと仮定した場合 ) ランクA 初年度 27% ランクB 初年度 22% ランクC 割引差なし 6. お問い合わせ先 : 詳細は下記までお問い合わせ下さい 一般財団法人日本建築センター評定部防災課 TEL:03-5283-0466/FAX 03-5281-2823-2-

1. 評価システムの概要 本評価システムは 建築物の防火安全性を8 項目のサブシステムからなるシステムと考え それぞれに貢献する防災対策等を評価し 得られた結果を基として総合評価するものです システムの構成については 事務所建築物を対象に過去の火災事例 建築防災計画評定の経験 多くの実験 研究を基に組み立て その必要な性能を示すとともにそれを達成する技術 ( 対策 ) について例示しています (1) 出火防止 (2) 初期展炎防止 初期消火 (3) 避難 (4) 煙制御 (5) 延焼拡大防止 (6) 再使用 (7) 救助 本格消火 (8) 類焼 延焼防止 2. サブシステム毎の評価 サブシステムのを達成する防災計画の評価について その 機能 ( 性能 ) に応じてた対策の主な組合せを次に例示しています これらはサブシステムの 機能を確保するための主な条件であり これらによらず同等の性能が確保されると判断できる対応については 別途検討します 3. 総合評価 ランクA: 総合的にみて現在の水準において極めて安全性が高いと思われる建築物サブシステム ( 1)~( 5) の評価がaで その他の評価にcがないもの ( 出火しても 早いうちに通報 初期消火 避難 区画の構成 煙制御等で構成されるシステムが高い信頼性で機能して 大事に至ることはほとんどなく また 万一いずれかのところでシステムが破られても 多重なフェイルセーフ機能が働いて人命を保護し 財産の被害を最小限に留められる極めて高い安全性を有する建築物 ) ランクB: ランクA ランクC 以外の建築物サブシステム ( 1)~( 8) の評価にcがないもの ( 防火安全システムがバランス良く構築されていて 高い安全性を有する建築物 ) ランク C: 総合的にみて現在の水準において標準の安全性を有すると思われる建築物ランク ( 総合的にみて 安全性の水準が許容できるレベルの建築物 ) -3-

4. サブシステムの構成 ( 病院の場合 ) (1) 出火防止 放火や失火を防ぎ 万一火を出しても火災に至らないように抑える 機能 1) 火災の発生を未然に防止する上で管理の行い易い空間である ( 性能 ) 2) 熱源による火災の可能性を元からたつ 3) 着火物を最小にして火災を防ぐ 各 ランクc ラ 1) 火災の発生を未然に防止する上で管理しやすい空間である ン 外部の人が立ち入り可能な空間に死角が少ない ク 2) 熱源による火災の可能性を元からたつ の ガスを熱源に使っている場合はガス漏れ検知器が備えられている 性 3) 着火物を最小にして火災を防ぐ 能 火気の予想されるところの近くに可燃材を使用していない を ⅱ. ほとんどの室 居室において内装材は準不燃材料で仕上げられている 確 保 ランクb す 1) 火災の発生を未然に防止する上で管理しやすい空間である る 外部の人が立ち入り可能な空間に死角が少ない た ⅱ. ゴミ集積場が管理の目の届きやすいところにある または 防火区画されてい め る の 2) 熱源による火災の可能性を元から絶つ 主 ガスを熱源に使用していない または使用している場合は 以下の両方の対応 な がされている 条 ガス漏れ検知器があり 中央監視室等で24 時間受信されている 件 ガス緊急遮断弁が備えられている の 3) 着火物を最小にして火災を防ぐ 組 火気の予想されるところの近くに可燃材料を使用していない み ⅱ. ほとんどの室 居室において内装材は準不燃材料で仕上げられている 合 せ ランクa の 1) 火災の発生を未然に防止する上で管理しやすい空間である 例 外部の人が立ち入り可能な空間に死角が少ない ⅱ. ゴミ集積場が管理の目の届きやすいところにある または 防火区画されている 2) 熱源による火災の可能性を元から絶つ ガスを熱源に使用していない または使用している場合は 以下の両方の対応 がされている ガス漏れ検知器があり 中央監視室等で24 時間受信されている ガス緊急遮断弁が備えられている ⅱ. 火気使用室がない 3) 着火物を最小にして火災を防ぐ 火気の予想されるところの近くに可燃材料を使用していない ⅱ. ほとんどの室 居室において内装材は不燃材料で仕上げられている -4-

(2) 初期展炎防止 初期消火 出火後 早期に火の成長を抑え 被害を最小限にする 機能 1) 火災発生場所に迅速に到着する ( 性能 ) 2) 火災発生場所を早期に発見する 3) 内装材の燃焼により火災が拡大することを防ぐ 4) 在館者がいない場合でも 火災の初期に自動消火する 5) 区画により 火災を最小限の範囲に留める 各ランクc ラ 1) 火災発生場所に迅速に到着する ン 中央監視室 ( 防災センター ) から火災確認のため建物各所へ短時間で到着できる ク 2) 火災発生場所を早期に発見する の ほとんど全館に 空間特性に合った適切な感知器 ( 煙感知器 熱感知器等 ) 性警報設備 非常ベルが設置されている 能 3) 内装材の燃焼により火災が拡大することを防ぐ を ほとんどの室 居室において内装材は準不燃以上で仕上げられている 確保ランクb す 1) 火災発生場所に迅速に到着する る 中央監視室 ( 防災センター ) から火災確認のため建物各所へ短時間で到着できる た ⅱ. 中央監視室 ( 防災センター ) は階段や非常用エレベーター近傍に設置されている め 2) 火災発生場所を早期に発見する の ほとんど全館に 空間特性に合った適切な感知器 ( 煙感知器 熱感知器等 ) 主警報設備 非常ベルが設置されている な ⅱ. 感知器の警戒範囲が安全区画 室 居室等に細分化されている 条 3) 内装材の燃焼により火災が拡大することを防ぐ 件 ほとんどの室 居室において内装材は準不燃以上で仕上げられている の ⅱ. カーテン ブラインド パーティション等の表面材は防炎処理されている 組 5) 区画により 火災を最小限の範囲に留める み 火気使用室等がない または 熱源等に応じて防火区画されている 合 ⅱ. 防火区画の他にも不燃区画程度の間仕切りが多重に設置されている せのランクa 例 1) 火災発生場所に迅速に到着する 中央監視室 ( 防災センター ) から火災確認のため建物各所へ短時間で到着できる ⅱ. 中央監視室 ( 防災センター ) は階段や非常用エレベーター近傍に設置されている 2) 火災発生場所を早期に発見する 感知器の警戒範囲が安全区画 室 居室等に細分化されている ⅱ. ほとんど全館に 空間特性に合った適切な感知器 ( 煙感知器 熱感知器等 ) 警報設備 非常ベルが設置され 信頼性向上 早期発見 非火災報防止対策が図られている 3) 内装材の燃焼により火災が拡大することを防ぐ ほとんどの室 居室において内装材は不燃以上で仕上げられている ⅱ. カーテン ブラインド パーティション等の表面材は防炎処理されている 4) 在館者がいない場合でも 火災の初期に自動消火する スプリンクラー等の自動消火設備が用途に応じて適切に設置されている 5) 区画により 火災を最小限の範囲に留める 火気を使用する部屋がない または火気使用室等は 熱源等に応じて防火区画されている ⅱ. 防火区画の他にも不燃区画程度の間仕切りが多重に設置されている -5-

(3) 避難 火災室を含む各室からの避難が円滑 安全に行われるようにする 機能 1) 建物管理者および火災階の居住者が火災発生を早期に覚知し 警報等により館内に伝 ( 性能 ) 達する 2) 居室避難が円滑 安全にできる 3) 避難経路が明快で安全かつスムーズに避難できる 各ランクの性能を確保するための主な条件の組み合せの例 ランクc 1) 建物管理者および火災階の居住者が火災発生を早期に覚知し 警報等により館内に伝達する ほとんど全館に空間特性に合った適切な感知器 警報設備 非常ベルが設置されている ⅱ. 非常放送設備が設置され 全館放送ができる 2) 居室避難が円滑 安全にできる 200m2以上の居室には 避難に使用できる扉が複数あり その位置が分散されている 3) 避難経路が明快で安全かつスムーズに避難できる ⅰ. 避難経路 ( 開口部を含む ) となる廊下は不燃以上で区画されている ⅱ. 過度に滞留しないよう廊下幅 扉幅 階段幅等が十分確保されている ランクb 1) 建物管理者および火災階の居住者が火災発生を早期に覚知し 警報等により館内に伝達する ほとんど全館に空間特性に合った適切な感知器 警報設備 非常ベルが設置されている ⅱ. 非常放送設備が設置され 全館放送ができる 2) 居室避難が円滑 安全にできる 200m2以上の居室には 避難に使用できる扉が複数あり その位置が分散されている ⅱ. 居室から出たところが外部または安全区画である 3) 避難経路が明快で安全かつスムーズに避難できる ⅰ. 避難経路 ( 開口部を含む ) となる廊下は不燃以上で区画されている ⅱ. 過度に滞留しないよう廊下幅 扉幅 階段幅等が十分確保されている ⅲ. 廊下が袋小路となっていない ⅳ. 階段や安全区画がバランス良く配置されている ⅴ. 避難階では直接外部に出られるか 避難階段から外部までの経路が防火区画されている -6-

ランクa 1) 建物管理者および火災階の居住者が火災発生を早期に覚知し 警報等により館内に伝達する ⅰ. 非常放送設備が設置され 全館放送ができる ⅱ. ほとんど全館に 空間特性に合った適切な感知器 ( 煙感知器 熱感知器等 ) 警報設備 非常ベルが設置され 信頼性向上 早期発見 非火災報防止対策が図られている 2) 居室避難が円滑 安全にできる 200m2以上の居室には 避難に使用できる扉が複数あり その位置が分散配置されている ⅱ. 居室から出たところが外部または安全区画である 3) 避難経路が明快で安全かつスムーズに避難できる ⅰ. 廊下が袋小路となっていない ⅱ. 避難経路 ( 開口部を含む ) となる廊下は不燃以上で区画されている ⅲ. 過度に滞留しないよう廊下幅 扉幅 階段幅等が十分確保されている ⅳ. 階段や安全区画がバランス良く配置されている ⅴ. 避難階では直接外部に出られるか 避難階段から外部までの経路が防火区画されている ⅵ. 避難経路と日常動線が一致している ⅶ. 2 方向の避難階段へ至る経路に重複がない -7-

(3)-2 災害弱者の避難への配慮 災害弱者 ( 患者 ) が安全に避難できるようにする 機能 1) 避難行動が極めて困難な患者等のいるゾーンについては 可燃物や出火危険のあるゾ ( 性能 ) ーンと防火防煙区画を徹底することにより 安全性を確保する ( 籠城区画 ) 2) 廊下等を第 1 次安全区画として防火防煙対策を徹底する ( 廊下等の安全区画化 ) 3) バルコニーを設置し 短時間に全患者を安全で救助可能な場所に避難できるようにする ( バルコニーの設置 ) 4) 患者が一時的に待機できる部分が確保されている 各ランクc ラ 1) 避難行動が極めて困難な患者等のいるゾーンについては 可燃物や出火危険のあるンゾーンと防火防煙区画を徹底することにより 安全性を確保する ( 籠城区画 ) ク ⅰ. 防火防煙区画とし 開口部は防火戸が設置されている の ⅱ. 直下及び隣接に厨房等の出火の可能性の大きい用途 居室を配置していない 性 ⅲ. 火気の使用制限 火気器具設置の制限を行っている 能 ⅳ. 職員の休憩室 更衣室及び倉庫等の出火可能性のある空間は 防火防煙区画されをている 確 ⅴ. 消防隊が容易に進入可能な経路が確保されている 保 ⅵ. 換気 電気は救助完了まで稼働できる す 2) 廊下等を第 1 次安全区画として防火防煙対策を徹底する ( 廊下等の安全区画化 ) る ガラリ等による煙の伝達経路をなくしている た ⅱ. 自動閉鎖機構により火災時の遮煙を行っている め ⅲ. ナースステーション内の職員の休憩室 更衣室及び倉庫等の出火可能性のある空の間は 床までの不燃区画が設置されている 主 ⅳ. ナースステーション内の搬送設備はたれ壁でない防煙区画が設置されている な 3) バルコニーを設置し 短時間に全患者を安全で救助可能な場所に避難できるように条する ( バルコニーの設置 ) 件 バルコニーには はしご車の架梯が可能である の ⅱ. 避難ハッチ等を除いたバルコニーの有効滞留面積は 実況に応じた滞留面積が確組保されている み 4) 患者が一時的に待機できる部分が確保されている 合 ⅰ. 水平避難のための区画の開口部は 煙感知器連動型となっている わ ⅱ. 排煙及び空調ダクトは 水平避難のための区画を跨がっていない せ ⅲ. どの区画からの出火であっても 出火区画を経ない避難階段への経路が確保され のその経路は機械排煙又は 深いボイド以外への自然排煙とされている 例 ⅳ. 扉は避難方向に開くもので 車椅子等の通過に障害がないものとされている ランクb 1) 避難行動が極めて困難な患者等のいるゾーンについては 可燃物や出火危険のあるゾーンと防火防煙区画を徹底することにより 安全性を確保する ( 籠城区画 ) ⅰ. 防火防煙区画とし 開口部は甲種防火戸が設置されている ⅱ. 直下及び隣接に厨房等の出火の可能性の大きい用途 居室を配置していない ⅲ. 火気の使用制限 火気器具設置の制限を行っている ⅳ. 職員の休憩室 更衣室及び倉庫等の出火可能性のある空間は 防火防煙区画されている ⅴ. 消防隊が容易に進入可能な経路が確保されている ⅵ. 換気 電気は救助完了まで稼働できる ⅶ. 搬送 EV 等の竪穴開口部は 通常の防火扉の他に遮煙扉等で二重化されている ⅷ. 排煙及び空調ダクトは 籠城区画を跨がらないものとしている 2) 廊下等を第 1 次安全区画として防火防煙対策を徹底する ( 廊下等の安全区画化 ) ガラリ等による煙の伝達経路をなくしている ⅱ. 自動閉鎖機構により火災時の遮煙を行っている ⅲ. ナースステーション内の搬送設備はたれ壁でない防煙区画が設置されている -8-

ⅳ. ナースステーションと廊下は床までの不燃区画が設置され 出入り口部は不燃以上の扉が設置されている 3) バルコニーを設置し 短時間に全患者を安全で救助可能な場所に避難できるようにする ( バルコニーの設置 ) ⅰ. 火災室を含む区画を経ずにバルコニーから 避難階段 非常用エレベータ 他の区画のいずれかへの水平経路を有している ⅱ. バルコニーでは車椅子で通過可能な幅員を確保している ⅲ. 避難ハッチ等を除いたバルコニーの有効滞留面積は 実況に応じた滞留面積が確保されている 4) 患者が一時的に待機できる部分が確保されている ⅰ. 水平避難のための区画の開口部は 防火戸に可動式垂れ壁が併設されている ⅱ. 排煙及び空調ダクトは 水平避難のための区画を跨がっていない ⅲ. 扉は避難方向に開くもので 車椅子等の通過に障害がないものとされている ⅳ. どの区画にも避難階段が設置されている ランクa 1) 避難行動が極めて困難な患者等のいるゾーンについては 可燃物や出火危険のあるゾーンと防火防煙区画を徹底することにより 安全性を確保する ( 籠城区画 ) ⅰ. 防火防煙区画とし 開口部は甲種防火戸が設置されている ⅱ. 直下及び隣接に厨房等の出火の可能性の大きい用途 居室を配置していない ⅲ. 火気の使用制限 火気器具設置の制限を行っている ⅳ. 職員の休憩室 更衣室及び倉庫等の出火可能性のある空間は 防火防煙区画されている ⅴ. 消防隊が容易に進入可能な経路が確保されている ⅵ. 換気 電気は救助完了まで稼働できる ⅶ. 搬送 EV 等の竪穴開口部は 通常の防火扉の他に遮煙扉等で二重化している ⅷ. 排煙及び空調ダクトは 籠城区画を跨がらないものとされている 2) 廊下等を第 1 次安全区画として防火防煙対策を徹底する ( 廊下等の安全区画化 ) ガラリ等による煙の伝達経路をなくしている ⅱ. 自動閉鎖機構により火災時の遮煙を行っている ⅲ. ナースステーション内の職員の休憩室 更衣室及び倉庫等の出火可能性のある空間は 床までの不燃性以上の区画が設置されかつナースステーションと廊下は床までの不燃性以上の区画が設置されているか または ナースステーションと廊下が防火防煙区画されている ⅳ. ナースステーション内の搬送設備はたれ壁でない防煙区画が設置されている 3) バルコニーを設置し 短時間に全患者を安全で救助可能な場所に避難できるようにする ( バルコニーの設置 ) ⅰ. 火災室を含む区画を経ずにバルコニーから 避難階段又は非常用エレベータのいずれかへの水平経路を有している ⅱ. バルコニーでは車椅子で通過可能な幅員を確保している ⅲ. 避難ハッチ等を除いたバルコニーの有効滞留面積は 実況に応じた滞留面積が確保されている ⅳ. 安全区画からバルコニーまでに至る経路は車椅子でも通過できるように段差を極力なくし 段差が生じる場合でも2 cm 以下の高さとしている ⅴ. バルコニーと病室の間の開口部は 掃き出し窓が設置されている 4) 患者が一時的に待機できる部分が確保されている ⅰ. 水平避難のための区画の開口部は 甲種防火戸に固定の垂れ壁が併設されている ⅱ. 排煙及び空調ダクトは 水平避難のための区画を跨がっていない ⅲ. 扉は避難方向に開くもので 車椅子等の通過に障害がないものとされている ⅳ. どの区画にも避難階段が設置されている ⅴ. 消防隊の救助が到着するまで一時的に優先して待機できる火煙から安全な空間が 避難開始時にいた階の避難階段や特別避難階段の踊り場や附室 非常エレベータ乗降ロビーに設置され その空間に支障なく移動できる ⅵ. ストレッチャー 車いす等を放置可能なスペース又は収納スペースが確保されている -9-

(4) 煙制御 煙を制御して 建物内に広がったり避難に支障を及ぼさないようにする 機能 1) 防煙区画等により煙をある空間に限定し 煙害を最小限にとどめる ( 性能 ) 2) 設備により煙の広がりを防ぎ 有効に排煙する 各ランクc ラ 1) 防煙区画等により煙をある空間に限定し 煙害を最小限にとどめる ン ⅰ. 間仕切り部の出入口には 天井からの下がり壁が 300 mm以上ある ク ⅱ. 竪穴から漏煙する可能性のある部分の区画にはシャッターが使われているが の有効な閉鎖障害防止対策が考慮されている 性 ⅲ. エレベーターシャフトには漏煙防止の対策がなされている 能 ⅳ. 全ての階段室には設備機械室 倉庫入口 シャフトの点検口等の開口部が設置をされていない 確 2) 設備により煙の広がりを防ぎ 有効に排煙する 保 ⅰ. 空調設備は各階単独方式である す ⅱ. 火報連動により空調が停止するように設定されている る ⅲ. 排煙口が適切な位置にバランス良く配置されている ためランクb の 1) 防煙区画等により煙をある空間に限定し 煙害を最小限にとどめる 主 ⅰ. 間仕切り部の出入口には 天井からの下がり壁が 300 mm以上ある な ⅱ. 竪穴から漏煙する可能性のある部分の区画にはシャッターが使われているが 条上層階にはガラススクリーン等の固定の壁が併設され 閉鎖障害防止対策がされ件ている の ⅲ. エレベーターシャフトには漏煙防止の対策がなされている 組 ⅳ. 全ての階段室には設備機械室 倉庫入口 シャフトの点検口等の開口部が設置みされていない 合 ⅴ. EPS PS 等は 各階で層間区画されている せ 2) 設備により煙の広がりを防ぎ 有効に排煙する の ⅰ. 空調設備は各階単独方式である 例 ⅱ. 火報連動により空調が停止するように設定されている ⅲ. 機械排煙の場合 排煙口が適切な位置にバランス良く配置されている 各排煙ファンの受け持ち区画は極力少なくし それぞれの防煙区画面積は同程度の大きさになるように設定されている 長い横引きダクトによる過度な圧力損失や漏気ががない 厨房等の火気使用室の機械排煙は 他の系統とは竪ダクトに至るまで別系統にされている 外部に面する給気口と排気口の位置関係及び設置場所が適切である ⅳ. 自然排煙の場合 排煙口が適切な位置にバランス良く配置されている 排煙口及び操作器具は認識し易い場所に設置されており 容易に操作できる ランクa 1) 防煙区画等により煙をある空間に限定し 煙害を最小限にとどめる ⅰ. 間仕切り部の出入口には 天井からの下がり壁が 300 mm以上ある ⅱ. EPS PS 等は 各階で層間区画されている ⅲ. エレベーターシャフトには漏煙防止の対策がなされている ⅳ. 全ての階段室には設備機械室 倉庫入口 シャフトの点検口等の開口部が設置されていない -10-

ⅴ. 全ての階段に 附室または前室が設置されている等 煙の伝播経路とならないような対策がされている ⅵ. 竪穴から漏煙する可能性のある部分の区画にはシャッターが使われていない 2) 設備により煙の広がりを防ぎ 有効に排煙する ⅰ. 空調設備は各階単独方式である ⅱ. 火報連動により空調が停止するように設定されている ⅲ. 機械排煙の場合 排煙口が適切な位置にバランス良く配置されている 排煙ファンの受け持ち区画は極力少なくし それぞれの防煙区画面積は同程度の大きさになるように設定されている 長い横引きダクトによる過度の圧力損失や漏気がない 厨房等の火気使用室の機械排煙は 他の系統とは竪ダクトに至るまで別系統にされている 外部に面する給気口と排気口の位置関係及び設置場所が適切である 安全区画は 有効な排煙が行えるように給気ルートが確保されている 居室と安全区画の機械排煙は 竪ダクトに至るまで別系統にされている 排煙の起動が 複数の火災感知器との連動 あるいは中央監視室( 防災センター ) からの遠隔操作となっている ⅳ. 自然排煙の場合 排煙口が適切な位置にバランス良く配置されている 排煙口は及び操作器具は 認識し易い場所に設置されており 容易に操作できる 排煙口が火災報知器連動あるいは中央監視室( 防災センター ) からの遠隔操作となっている 有効な排煙が行えるように給気ルートが確保されている -11-

(5) 延焼拡大防止 盛期火災に至った後でも 火災をある空間内に留め被害を小さくする 機能 1) 火災をある空間に限定し 被害を最小限にとどめる ( 性能 ) 2) 火災の被害を多層階に拡大させない 3) 区画貫通 ゾーニングなどが適切である 各ランクc ラ 1) 火災をある空間に限定し 被害を最小限にとどめる ン ⅰ. 防火区画にシャッターが使われているが 下記の両方の方法等により 降下閉ク鎖障害防止対策が考慮されている の シャッター区画前後に可燃物が集積されない計画である 性 シャッター区画前後にスプリンクラーヘッドが設置されている 能 ⅱ. 火気を使う厨房がある場合は 厨房全体が防火区画されている ( 厨房が小さいを場合等は客席を含む形で防火区画 ) 確 2) 火災の被害を多層階に広めない 保 アトリウム等の竪穴区画にシャッターが使われているが 下記のいずれかのす方法等により 閉鎖障害防止対策が考慮されている る シャッター区画前後に可燃物が集積されない計画である た シャッター区画にガラススクリーンが併設されている めのランクb 主 1) 火災をある空間に限定し 被害を最小限にとどめる な ⅰ. 防火区画の壁はほとんどが耐火構造の固定の壁である 条 ⅱ. 火気を使う厨房がある場合は 厨房全体が防火区画されている ( 厨房が小さい件場合等は客席を含む形で防火区画 ) の 2) 火災の被害を多層階に広めない 組 アトリウム等の竪穴区画にシャッターが使われているが 下記の両方の方法等みにより 確実な閉鎖障害防止対策が図られている 合 シャッター区画前後に可燃物が集積されない計画である せ シャッター区画にガラススクリーンが併設されている の例 3) 区画貫通 ゾーニングなどが適切である EPS PS 等は各階で層間区画されている ⅱ. ダクト等の区画貫通部は少なく 高い遮炎性能が要求される区画については 区画貫通部を設けていない ランクa 1) 火災をある空間に限定し 被害を最小限にとどめる ⅰ. 防火区画の壁はほとんどが耐火構造の固定の壁である ⅱ. 火気を使う厨房がある場合は 厨房全体が防火区画されている ( 厨房が小さい場合等は客席を含む形で防火区画 ) ⅲ. 防火区画に設けられる扉は常時閉鎖で 自動閉鎖機構を有している 2) 火災の被害を多層階に広めない アトリウム等の大空間がない または多数のシャッターで区画していない 3) 区画貫通 ゾーニングなどが適切である EPS PS 等は各階で層間区画されている ⅱ. ダクト等の区画貫通部は少なく 高い遮炎性能が要求される区画については 区画貫通部を設けていない ⅲ. 空調 排煙等のゾーニングと主要な防火区画のゾーニングとは一致している -12-

(6) 再使用 建物のうち 火災で直接被災していない部分が速やかに日常機能に回復できるようにする 機能 1) 放水等による火災の間接的な影響を軽減する ( 性能 ) 2) 電力 情報等の建物のインフラ系幹線が火災の影響を受けない 各ランクの性能を確保するための事例 ランクb 1) 放水等による火災の間接的な影響を軽減する ⅰ. 電気室や電算室等の重要な室の上階床面は防水施工されている 2) 電力 情報等の建物のインフラ系幹線が火災の影響を受けない EPSは複数のルート化によるバックアップが図られている 又は EPSは層間区画 + 垂直区画となっている ⅱ. 排水用 PS( 水場 ) は建物内に複数設置されており 危険分散が成り立っている 又は PSは層間区画 + 垂直区画となっている ランクa 1) 放水等による火災の間接的な影響を軽減する ⅰ. 電気室や電算室等 水損の影響が大きな室及び防災センターの上階床面は防水施工されている ⅱ. 非常用エレベーターロビーには排水溝が設置されている ⅲ. エレベータシャフト底部に排水口が設けられている 2) 電力 情報等の建物のインフラ系幹線が火災の影響を受けない EPSは複数のルート化によるバックアップが図られている 又は EPSは層間区画 + 垂直区画となっている ⅱ. 排水用 PS( 水場 ) は建物内に複数設置されており 危険分散が成り立っている 又は PSは層間区画 + 垂直区画となっている -13-

(7) 救助 本格消火 消防活動が円滑に行えるようにする 機能 1) 消防活動を煙汚染から守る ( 性能 ) 2) 火災階の消防活動スペースを火炎から守る 3) 消防活動が素早く安全に行えるようにするため 消防活動空地及び設備等を整備する 各ランクの性能を確保するための主な条件の組み合せの例 ランクc 1) 消防活動を煙汚染から守る 各階で煙汚染の危険が少ない場所に消防活動拠点が設けられている 2) 火災階の消防活動スペースを火炎から守る 中央監視室 ( 防災センター ) が防火区画されている 3) 消防活動が素早く安全に行えるようにするため 消防活動空地及び設備等を整備する 消防活動空地が確保されている ⅱ. 中央監視室 ( 防災センター ) が外部から容易にアクセスできる位置にある ランクb 1) 消防活動を煙汚染から守る 防火区画された消防活動拠点が各階に設けられている ⅱ. 消防活動拠点に煙制御設備が設置されている 2) 火災階の消防活動スペースを火炎から守る 中央監視室 ( 防災センター ) が防火区画されている 3) 消防活動が素早く安全に行えるようにするため 消防活動空地及び設備等を整備する 消防活動空地が確保されている ⅱ. 中央監視室 ( 防災センター ) が外部から容易にアクセスできる位置にある ⅲ. 全ての階に非常用エレベーター又は梯子車の架梯場所が確保されている ランクa 1) 消防活動を煙汚染から守る 防火区画された消防活動拠点が各階に設けられている ⅱ. 消防活動拠点に単独の煙制御設備が設置されている 2) 火災階の消防活動スペースを火炎から守る 中央監視室 ( 防災センター ) が防火区画されている ⅱ. 第一次安全区画と居室との間が防火区画され 開口部が少ない 3) 消防活動が素早く安全に行えるようにするため 消防活動空地及び設備等を整備する 消防活動空地が確保されている ⅱ. 全ての階で非常用エレベーター又は梯子車の架梯場所が確保されている ⅲ. 中央監視室 ( 防災センター ) 非常用エレベーターが外部から容易にアクセスできる位置にある ⅳ. 地下階がある場合 スプリンクラー設備が設置されている -14-

(8) 類焼 延焼防止 外部からの類焼 外部への延焼を防止する 機能 1) 延焼の恐れのある部分の開口部または 隣接建物や地下空間等との接続部分に防火措 ( 性能 ) 置がされている 各ランクの性能を確保するための主な条件の組み合せの例 ランクc 1) 延焼の恐れのある部分の開口部または 隣接建物や地下空間等との接続部分に防火措置がされている ⅰ. 延焼の恐れのある部分の開口部には 乙種防火戸が設置されている ⅱ. 隣接建物 地下街及び地下通路は 連絡通路の両側で常閉または煙感連動の防火戸により区画されている ランクb 1) 延焼の恐れのある部分の開口部または 隣接建物や地下空間等との接続部分に防火措置がされている ⅰ. 延焼の恐れのある部分に開口部には 甲種防火戸及びスプリンクラーヘッドが設置されている ⅱ. 隣接建物 地下街及び地下通路は 連絡通路の両側で常閉または煙感連動の防火戸により区画され 連絡通路部分には排煙設備が設置されている ランクa 1) 延焼の恐れのある部分の開口部または 隣接建物や地下空間等との接続部分に防火措置がされている ⅰ. 延焼の恐れのある部分に排気口や給気口は設置されていない ⅱ. 当該建物が延焼の恐れのある部分はないか または延焼の恐れのある部分には開口部が設置されていない ⅲ. 隣接建物 地下街及び地下通路とは接続されているが 通路の両面で常閉または煙感連動の防火戸で区画され 通路内はまたは通路の両側にスプリンクラーヘッド及び 通路内には排煙設備が設置されている -15-