佐久総合病院 H24年度在宅医療連携拠点事業 活動報告

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訪問リハビリテーションに関する調査の概要

在宅生活への円滑な移行に向けて

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第1回在宅ケア多職種連携活動発表会


介護支援専門員 ( 回答数 件 ) 介護支援専門員の基礎資格 介護支援専門員の基礎資格 n= 複数回答 0 基礎資格について 介護福祉士 が 件 ( 0.%) と最も多かった 介護支援専門員が担当する利用者 (H 年 月 ). 要介護別利用者の割合 要介護 0% 要介護

下の図は 平成 25 年 8 月 28 日の社会保障審議会介護保険部会資料であるが 平成 27 年度以降 在宅医療連携拠点事業は 介護保険法の中での恒久的な制度として位置づけられる計画である 在宅医療 介護の連携推進についてのイメージでは 介護の中心的機関である地域包括支援センターと医療サイドから医

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まちの新しい介護保険について 1. 制度のしくみについて 東温市 ( 保険者 ) 制度を運営し 介護サービスを整備します 要介護認定を行います 保険料を徴収し 保険証を交付します 東温市地域包括支援センター ( 東温市社会福祉協議会内 ) ~ 高齢者への総合的な支援 ( 包括的支援事業 )~ 介護予

計画の今後の方向性

第 2 章高齢者を取り巻く現状 1 人口の推移 ( 文章は更新予定 ) 本市の総人口は 今後 ほぼ横ばいで推移する見込みです 高齢者数は 増加基調で推移し 2025 年には 41,621 人 高齢化率は 22.0% となる見込みです 特に 平成 27 年以降は 後期高齢者数が大幅に増加する見通しです

在宅医療連携拠点事業における当クリニックの取り組み

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小児_各論1の2_x1a形式

福祉用具貸与 介護予防福祉用具貸与 心身機能が低下した高齢者に 日常生活の自立を助ける用具をレンタルします 自 宅 に 住 ん で 自 宅 で 受 け る サ ー ビ ス ( 生活環境を整える ) 貸与品目 福祉用具購入費の支給 住宅改修費の支給 手すり スロープ 歩行器 歩行補助杖 車いす ( 付

平成 28 年度第 2 回射水在宅医療 介護連携推進協議会次第 日時平成 29 年 2 月 24 日 ( 金 ) 午後 1 時 30 分 ~ 会場射水役所 2 階 202 会議室 1 開会 2 あいさつ 3 議題 (1) 平成 28 年度射水在宅医療 介護連携推進事業実施状況及び課題の整理 ( 資料

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藤沢市における在宅医療

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【最終版】医療経営学会議配付資料 pptx

資 _ 図表 37-1 人口動態 二次医療圏市区町村人口 人口密度 2025 年総人口 2040 年総人口 年総人口増減率 年総人口増減率 2015 年 人口 2025 年 人口 2040 年 人口 年 人口増減率 年 人口増減率 全国

私たちの人生 病気やケガのリスクと 経済的影響は? 50 ( 千人 ) 1, 通院入院 ( 歳 )

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厚生労働省による 平成 30 年度介護報酬改定に関する Q&A(Vol.1) に対する 八王子介護支援専門員連絡協議会からの質問内容と八王子市からの回答 Q1 訪問看護ステーションによるリハビリのみの提供の場合の考え方について厚労省 Q&A(Vol.1) での該当項目問 21 問 22 問 23 A

認知症医療従事者等向け研修事業要領

本事例集は 在宅医療 介護連携推進事業の ( ア ) から ( ク ) の取組ごとに いくつかの市町村における具体的な取組を紹介しているが これらの取組に加え 取組む際の体制 取組に要した予算 取組による成果や成功の要因 今後の課題等についても 以下の調査研究事業で報告されているため 参考にしていた


2. 経口移行 ( 経口維持 ) 加算 経口移行 ( 経口維持 ) 計画に相当する内容を各サービスにおけるサービス計画の中に記載する場合は その記載をもって経口移行 ( 経口維持 ) 計画の作成に代えることができる 従来どおり経口移行 ( 経口維持 ) 計画を別に作成してよい 口腔機能向上加算 口腔

2 経口移行加算の充実 経口移行加算については 経管栄養により食事を摂取している入所者の摂食 嚥 下機能を踏まえた経口移行支援を充実させる 経口移行加算 (1 日につき ) 28 単位 (1 日につき ) 28 単位 算定要件等 ( 変更点のみ ) 経口移行計画に従い 医師の指示を受けた管理栄養士又

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資 _ 図表 37-1 人口動態 二次医療圏市区町村人口 人口密度 2025 年総人口 2040 年総人口 年総人口増減率 年総人口増減率 2015 年 人口 2025 年 人口 2040 年 人口 年 人口増減率 年 人口増減率 全国

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同一建物に居住する利用者の減算 特別地域加算 前年度の 1 月あたりの平均実利用者数の分かる書類 ( 地域に関する状況 ) 1 訪問看護ステーション ( 規模に関する状況 ) 前年度の 1 月あたりの平均延訪問回数の分かる書類 13 訪問看護 2 病院又は診療所 3 定期巡回 随時対応サービス連携

各論第 3 章介護保険 保健福祉サービスの充実

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加算 栄養改善加算 ( 月 2 回を限度 ) 栄養スクリーニング加算 口腔機能向上加算 ( 月 2 回を限度 ) 5 円 重度療養管理加算 要介護 であって 別に厚生労働大が定める状態である者に対して 医学的管理のもと 通所リハビリテーションを行った場合 100 円 中重度者ケア体制加算

居宅介護支援事業者向け説明会

区分

複数名訪問看護加算 (1 人以上の看護職員等と同 2 人以上による訪問看護を行う場合 行 ) 看護師等と訪問 看護師等と訪問 4,500 円 30 分未満 254 単位 准看護師と訪問 3,800 円 30 分以上 402 単位 看護補助者と訪問 ( 別に厚生労働省が定める場合 看護補助者と訪問 を

第28回介護福祉士国家試験 試験問題「社会の理解」

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坂井地区における在宅ケア体制のイメージ図 介護保険事業計画において 包括ケア体制の整備方針を明記 在宅医療の連携調整拠点 病院から在宅への移行 在宅機関相互の連携を総合的にサポート 顔の見える多職種連携カンファレンスなどにより 医療介護従事者相互の顔の見える関係づくりを強化 坂井市 あわら市 広域連

資 _ 図表 10-1 人口動態 二次医療圏市区町村人口 人口密度 2025 年総人口 2040 年総人口 年総人口増減率 年総人口増減率 2015 年 人口 2025 年 人口 2040 年 人口 年 人口増減率 年 人口増減率 全国

千葉県 地域包括ケアシステム構築に向けた取組事例 1 市区町村名 銚子市 2 人口 ( 1) 68,930 人平成 25 年 4 月 1 日現在 ( ) 3 高齢化率 ( 1) 65 歳以上人口 20,936 人 ( 高齢化率 30.37%) ( ) (65 歳以上 75 歳以上それぞれについて記載

通所リハ生活行為向上リハ加算 1 2,000 1 月につき 通所リハ生活行為向上リハ加算 2 1,000 1 月につき 通所リハ若年性認知症受入加算 60 1 日につき 通所リハ栄養改善加算 150 月 2 回限度 通所

Microsoft PowerPoint - 3 土浦市

資 _ 図表 10-1 人口動態 二次医療圏市区町村人口 人口密度 2025 年総人口 2040 年総人口 年総人口増減率 年総人口増減率 2015 年 人口 2025 年 人口 2040 年 人口 年 人口増減率 年 人口増減率 全国

< 訪問看護技術 ( 看取り 緩和ケア ) 向上のための研修 > 研修内容 :ELNEC-J 認定講師による講義 ( 座学 ):2 日間訪問看護事業所の訪問サービスに同行 見学 ( 同行研修 ):3 日講義日 :12 月 15 日 ( 土 ) 16 日 ( 日 )9:0016:30 講義場所 : 広

別表 有料老人ホームの類型及び表示事項 類型介護付有料老人ホーム ( 一般型特定施設入居者生活介護 ) 介護付有料老人ホーム ( 外部サービス利用型特定施設入居者生活介護 ) 住宅型有料老人ホーム ( 注 ) 健康型有料老人ホーム ( 注 ) 類型の説明介護等のサービスが付いた高齢者向けの居住施設で

通所リハ生活行為向上リハ加算 1 2,000 1 月につき 通所リハ生活行為向上リハ加算 2 1,000 1 月につき 通所リハ若年性認知症受入加算 60 1 日につき 通所リハ栄養改善加算 150 月 2 回限度 通所

( 別紙 1-1) 介護給付費算定に係る体制等状況一覧表 ( 居宅サービス 施設サービス 居宅介護支援 ) 特別地域加算 14 訪問リハビリテーション 31 居宅療養管理指導 1 病院又は診療所 2 介護老人保健施設 3 介護医療院 短期集中リハヒ リテーション実施加算 リハヒ リテーションマネジメ

体制届の主な項目と添付書類 居宅サービス 別途 資料の提出をお願いすることがあります サービスの種類 体制届の主な項目 別紙 添付書類 その他の添付書類 備考 施設等の区分 ( 通院等乗降介助 ) - 道路運送法の許可証 - 日中の身体介護 20 分未満体制 別紙 15 定期巡回 随時対応サービスに

特別養護老人ホーム 優雅 社会福祉法人 桜寿会 ( 特別養護老人ホーム優雅 ) 福島県南会津郡南会津町田島字北下原 111 番 TEL: FAX: ( 郡山オフィス ) 福島県郡山市菜根一丁目 22 番 10 号 T

体制強化加算の施設基準にて 社会福祉士については 退院調整に関する 3 年以上の経験を有する者 であること とあるが この経験は 一般病棟等での退院調整の経験でもよいのか ( 疑義解釈その 1 問 49: 平成 26 年 3 月 31 日 ) ( 答 ) よい 体制強化加算の施設基準にて 当該病棟に

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問 2 次の文中のの部分を選択肢の中の適切な語句で埋め 完全な文章とせよ なお 本問は平成 28 年厚生労働白書を参照している A とは 地域の事情に応じて高齢者が 可能な限り 住み慣れた地域で B に応じ自立した日常生活を営むことができるよう 医療 介護 介護予防 C 及び自立した日常生活の支援が

地域における終末期ケアの意向と実態に関する調査研究(Ⅱ)報告書

17★ 訪問看護計画書及び訪問看護報告書等の取扱いについて(平成十二年三月三十日 老企 厚生労働省老人保健福祉局企画課長通知)

資 _ 図表 10-1 人口動態 二次医療圏市区町村人口 人口密度 2025 年総人口 2040 年総人口 年総人口増減率 年総人口増減率 2015 年 人口 2025 年 人口 2040 年 人口 年 人口増減率 年 人口増減率 全国

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2 居宅サービス事業所の状況

平成24年度 在宅医療連携拠点事業活動の進捗報告

2 保険者協議会からの意見 ( 医療法第 30 条の 4 第 14 項の規定に基づく意見聴取 ) (1) 照会日平成 28 年 3 月 3 日 ( 同日開催の保険者協議会において説明も実施 ) (2) 期限平成 28 年 3 月 30 日 (3) 意見数 25 件 ( 総論 3 件 各論 22 件

サービス付き高齢者向け住宅の登録制度の概要 バリアフリー化や居住者への生活支援の実施等の基準を満たす住宅について都道府県等が登録を実施 サービス付き高齢者向け住宅の登録制度は 高齢者の居住の安定確保に関する法律 ( 高齢者住まい法 ) の改正により 平成 23 年 10 月に創設 料金やサービス内容

スライド タイトルなし

平成 28 年度介護保険事業状況報告 ( 年報 ) のポイント 1 第 1 号被保険者数 (28 年 3 月末現在 ) (29 年 3 月末現在 ) 3,382 万人 3,440 万人 ( 対前年度 +59 万人 +1.7% 増 ) ( 単位 : 万人 ) 3,500 3,000 2,500 2,0

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⑤資料2(町村部)

001

平成 28 年 2 月以降に認定更新等により要支援認定を受けた方が介護予防訪問介護 介護予防通所介護を利用される場合 これまでの予防給付サービスから総合事業のサービスに変わります 要支援者の認定有効期間は現在最長 12か月ですので 大川市は平成 28 年 2 月から1 年かけて移行します 更新の場合

Ⅰ 通所リハビリテーション業務基準 通所リハビリテーションのリハビリ部門に関わる介護報酬 1. 基本報酬 ( 通所リハビリテーション費 ) 別紙コード表参照 個別リハビリテーションに関して平成 27 年度の介護報酬改定において 個別リハビリテーション実施加算が本体報酬に包括化された趣旨を踏まえ 利用


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( 別紙 1-1) 介護給付費算定に係る体制等状況一覧表 ( 居宅サービス 施設サービス 居宅介護支援 ) 法人 ( 開設者 ) 名事業所名事業所番号 提供サービス 施設等の区分 人員配置区分 その他該当する体制等 割引 各サービス共通 地域区分 1 1 級地 6 2 級地 7 3 級地 2 4 級

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介護老人保健施設 契約書

より良い在宅医療を目指して ―国の政策―

【1117修正原稿】説明会資料

2 3

サービス共通.xls サービス共通 介護予防 日常生活支援総合事業 の質問への回答 サービス共通項目 質問等回答作成月 1 定款に追加する事業名については 介護予防 日常生活支援総合事業 でよいか? 訪問型サービスを実施する場合は 介護保険法に規定する第 1 号訪問事業 若しくは帯広市独自のサービス

第3章 指導・監査等の実施

リハビリテーションを受けること 以下 リハビリ 理想 病院でも自宅でも 自分が納得できる 期間や時間のリハビリを受けたい 現実: 現実: リ ビリが受けられる期間や時間は制度で リハビリが受けられる期間や時間は制度で 決 決められています いつ どこで どのように いつ どこで どのように リハビリ

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「介護報酬等に係るQ&A Vol.2」(平成12年4月28 日)等の一部改正について(厚生労働省老健局振興課、老人保健課:H26.4.4)【介護保険最新情報Vol.369】

13 (参考資料4-5)松下参考人資料(三菱総研)

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Microsoft Word - 勇美助成金事業 報告書

奈良緩和ケアオールインワンシステムの構築対象エリアの概要 0~14 歳 (A) 15~64 歳 (B) 65 歳以上 (C) 年少人口 老年人口 従属人口老年化 ( 年少人口 ) ( 生産年齢人口 ) ( 老年人口 ) 指 数指数指数指 数 (A) (B (C) (B (A+C) (C) (A 総

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高齢者を取り巻く状況 将来人口 本市の総人口は 今後も減少傾向で推移し 平成32年 2020年 には41,191人程度にまで減少し 高齢 者人口については 平成31年 2019年 をピークに減少に転じ 平成32年 2020年 には15,554人程度 になるものと見込まれます 人 第6期 第7期 第8

地域包括ケアシステムの構築について 団塊の世代が 75 歳以上となる 2025 年を目途に 重度な要介護状態となっても住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう 医療 介護 予防 住まい 生活支援が包括的に確保される体制 ( 地域包括ケアシステム ) の構築を実現 今後

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Transcription:

平成 24 年度在宅医療連携拠点事業拠点事業所活動発表会於 : 国立長寿医療研究センター 地域住民が安心して暮らせる街づくりに向けた在宅医療の活性化のための拠点事業所の活動 JA 長野厚生連佐久総合病院

佐久地域の医療と介護の現状 佐久市地域 南佐久地域 医療機関 介護事業所の分布 医療機関 介護事業所が多い 佐久市地域 医療機関 介護事業所も少ない 南佐久地域 佐久地域の老人口 (65 歳以上 ) 34,399 人 H24 年 12 月調べ 佐久市の高齢化率 :26.1% 南佐久地域 2 町 4 村の高齢化率 : 27.7%( 川上村 )~40.7%( 北相木村 )

佐久総合病院における過去 5 年間の 前期高齢者 後期高齢者の入院患者割合 2008 年 2009 年 2010 年 2011 年 2012 年 0% 50% 100% 52% 20% 28% 49% 21% 30% 47% 21% 32% 47% 21% 32% 46% 21% 33% 0~64 歳 65~74 歳 75 歳以上 65 歳以上の入院数は全体の 50% 以上を占め 後期高齢者は年々増えている

佐久市の介護保険の現状 要支援 要介護認定者 :4 525 名 (H23 年 10 月 ) 要支援認定者:726 名 ( 前年比 8.5% 増加 ) 要介護認定者:3,809 名 ( 前年比 1.4% 増加 ) 今後も増えていく!!

佐久地域の医療と介護の 課題抽出 医療と介護の連携に関する懇談会開催 目的 基幹病院と介護の連携に関する課題の抽出 基幹病院と介護の連携に関する課題 :86 項目 参加者 基幹病院と介護事業者 三師会 各専門職団体 等 22 団体 52 名

佐久地域の 医療と介護の連携に関する課題 基幹病院 退院支援 入院 退院時のトラブル頻発 在宅 多職種連携 (+_+) 基幹病院と介護の連 絡 情報共有の不足!! 入院早期から連絡 情報共 有する意識 体制がない どこに連絡をすればよいの か分からない ( 医療 介護の窓口の問題 ) 医療 介護が お互いに欲 しい情報内容が分からない ( お互いの仕事を知らない )

医療と介護の連絡 情報共有の不足の問題 医療と介護の連絡窓口が明確でない 要改善 基幹病院 入院 退院支援 病院と居宅介護支援事業が 早期から情報共有していない 医療と介護がお互いの仕事を理解していない 在宅 多職種連携 要改善 基幹病院と介護支援事業者など 医療と介護の顔の見える関係がつくれていない 地域住民が 医療と介護を安心して受けられない

医療と介護の連携に必要なこと 医療と介護の間で顔の見える関係をつくること!! 佐久地域の拠点事業プロジェクト Ⅰ. 佐久地域の多職種間での事業所間交流研修 Ⅱ. 病院と居宅介護支援事業者の連絡 情報共有体制の構築

Ⅰ. 事業所間の交流研修 平成 24 年度厚生労働省モデル事業在宅医療連携拠点事業通信 Vol.2 2012 年 12 月 7 日発行 1 日もしくは半日研修を佐久地域内で実施 ( 職種は問わない ) 実地研修を通してお互いの役割の理解を深める 現場での顔の見える関係を構築する 研修受け入れ事業所 と 研修者派遣事業所 の双方に手当を支給 研修派遣は各事業所の勤務扱いで行う 佐久総合病院ホームページに在宅医療連携拠点事業のページができました!! 佐久総合病院ホームページ www.sakuhp.or.jp トップページの<お知らせ>をご覧ください 2012/12/05 厚生労働省モデル事業 在宅医療連携拠点事業についてホームページには以下の内容を掲載しています 在宅医療連携拠点事業の概要 佐久地域での在宅医療連携事業の詳細内容 事業所間の交流研修プロジェクト交流研修事業パンフレット 交流研修受け入れ事業所一覧 ( 随時更新!) 交流研修申し込み用紙 フォーム 交流研修終了後の報告書ホームページ 基幹病院における医療と介護の連携推進プロジェクトから印刷でき 協力 協賛団体一覧ます!! 在宅医療連携拠点事業通信 住み慣れた地域で連携の輪を広げよう! ホームページから申し込み 印刷できるようになりました 2012 年 11 月 ~2013 年 3 月まで 事業所間の交流研修プロジェクト 実施中 研修者募集中!! 2012 年 12 月は佐久地域の 84 か所の事業所のみなさまのご協力を得て 事業所間の交流研修プロジェクトを実施しています 2012 年 11 月は 18 名 ( 診療所医師 1 名 病院看護師 3 名 ケアマネジャー 8 名 薬剤師 1 名 生活相談員 1 名 介護職 4 名 ) の方に研修にご参加いただき 事務局一同感激しております ご参加いただいた皆様からは以下のような感想もいただいております 実際にサービスを提供して下さっているスタッフさんの顔をみて 交流することができ 今後事業所を紹介する安心感につながった ( ケアマネジャー ) がんのターミナルの方が痛みが出てきているということで初回が緊急訪問になった症例に同行させて頂き 初回訪問での視点 説明 ケアマネとのやり取り 勉強になりました ( 病院看護師 ) 協力 連携をとる上で相手の仕事をしっかり理解することの重要性を認識しました ( 薬剤師 ) 年末となり大変忙しい時期ではありますが 大勢の方に研修に参加して頂きたいと願っております 研修の申し込みは随時受付中です 問い合わせ先在宅医療連携拠点事業事務局担当 : 上原 塚田 82-3131( 内線 324)Fax82-7846 e-mail zaitaku@sakuhp.or.jp 発行責任者 : 佐久総合病院在宅医療連携拠点事業事務局

事業所間の交流研修中間報告 H24 年 11 月から H25 年 1 月までの交流研修 後の報告書から 顔 の見える関係構築の有用性を分析

交流研修受け入れ施設 佐久地域医療介護事業者 390 か所中 90 か所が受け入れ可能と挙手していただいた 医療機関 ( 病院 診療所 ) 8か所訪問看護ステーション 9か所 口腔歯科 2か所 訪問介護事業所 8か所 居宅介護支援事業所 13か所 訪問入浴事業所 2か所 調剤薬局 4か所 老人保健施設 6か所 通所介護施設 10か所 有料老人ホーム 3か所 地域包括支援センター 4か所 生活介護施設 3か所 宅老所 6か所 グループホーム 4か所 福祉用具 3か所 特別養護老人ホーム 2か所

14 12 10 8 6 4 2 0 交流研修参加者割合 11 月から 1 月までの参加者 47 名 医師 薬剤師 研修参加職種 看護師 介護支援専門員 介護福祉士 理学療法士 保健師 社会福祉士 ヘルパー 生活相談員 佐久市口腔歯科保健係 障害者支援施設 グループホーム 福祉用具 訪問入浴 宅老所 通所介護 訪問介護 居宅介護支援事業所 訪問看護 医療機関 0 2 4 6 8 10 * 参加者の約 30% は基幹病院スタッフ! 特養 老健 研修場所 医師薬剤師看護師介護支援専門員介護福祉士理学療法士保健師社会福祉士ヘルパー生活相談員

研修先事業所と 顔の見える関係は % 35 30 25 20 どの程度でしょうか? 研修前研修後 対応のある t 検定 p<0.01 15 10 5 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9

% 35 30 25 20 15 10 5 研修先事業所と 困ったときに相談できる関係はどの程度でしょうか? 研修前研修後 対応のある t 検定 p<0.01 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9

一般的に地域の事業所は % 45 40 35 30 25 20 15 10 5 0 信頼できますか? 研修前研修後 対応のある t 検定 p<0.01 1 2 3 4 5 6 7 8 9

% 40 35 30 25 20 15 10 5 0 多くの場合 地域の事業所は他の事業所の役にたとうと行動してくれますか? 研修前研修後 対応のある t 検定 p<0.01 1 2 3 4 5 6 7 8 9

交流研修に参加した意見 介護支援専門員 宅老所 訪問介護 ケアホーム 訪問看護 病院 ( 訪問診療 ) 各事業所にはそれぞれ自分達の目指す理想があり 各事業所の特色になっている事が分かった 薬剤師 訪問看護 診療所 協力 連携をとるうえで 相手の仕事をしっかり理解することの重要性を意識できた 看護師 診療所 宅老所 訪問看護 有料老人ホーム しっかりと関われる人がいれば 入所者は穏やかに安心して生活できることが分かった 社会福祉士 居宅介護支援事業所 ケアマネ業務の大変さを知った

交流研修の有用性 事業所間の交流研修は 地域の社会資源を知り 相談出来る関係作りが出来ることから 顔が見える関係構築に有用性がある H25 年 2 月までに 70 名以上が参加希望している H24 年度事業として 3 月まで実施する

Ⅱ. 基幹病院と居宅介護支援事業者との 連絡 情報共有体制の構築 病院は 入院時 から居宅介護支援事業者が介入できるための体制構築 居宅介護支援事業者は 病院に情報提供書提出 入院時 から情報収集を行う 連絡方法や意識付け の内容を記載したマニュ アル作成し双方に配布

入院早期 からの医療と介護の 連絡 情報共有体制ができれば 医療と介護お互いの連絡窓口が明確 改善 基幹病院 入院 退院 支援 病院と居宅介護支援事業が 入院前の情報から退院後の生活を想定した支援ができる 病院と介護の顔が見える関係で お互いの仕事を理解できる 在宅 多職種連携 トラブル消失 改善 地域で在宅医療 介護を受けながら生活する人が安心して暮らせる街になる!!

事業所間の交流研修の継続検討 地域住民が安心して暮らせる街づくりのための 拠点事業所の活動 各医療 介護事業所や専門職団体の研修等で取り入れられないか提案 入院早期 から医療と介護が連携できるシステムづくりの検討 活動決定事項 : 佐久市で行政が事務局となり H26 年 4 月 医療 介護 専門職団体代表者が集まる専門会議 ( 仮名 ) を開始 目的 : 佐久市の医療と介護の連携推進を図る