ガイドライン分割5

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設計内容説明書 ( バリアフリー性 : 等級 3 対応 ) 専用部分 ( 第二面 ) 手すり 通路及び出入口の幅員 ( 日常生活空間 ) 寝室 便所及び浴室 ( 日常生活空間 ) 廊下階段 ( 開放されている側 ) 転落防止 手すり子 通路 出入口 ( バルコニー勝手口を除く ) 浴室 便所 特定寝

便所 縮尺 福祉型便房のある便所の構造 福祉型便房並びに腰掛便座及び手すりの 設けられた便房の構造並びに床置式の小便器の構造 手すり 縮尺 外形 両端部及びわん曲部の構造並びに傾斜路及び階段の両端部の構造 視覚障害者用 床材 縮尺 視覚障害者用床材及び周囲の床材の仕上げ材料 仕上げ方法 色及び形 状

4. エレベータホール ( 設置する場合 ) 5. エレベーター ( 設置する場合 ) 6. 共用廊下 共用階段 ること 共用玄関等からの見通しが確保されていない場合には 見通しを補完する対策が講じられていること 照明設備 1 共用メールコーナーの照明設備は 床面において50ルクス以上の平均水平面照

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○新潟県高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律施行細則

ウ犯罪企図者の動きを限定し 接近を妨げること ( 接近の制御 ) 住戸の玄関扉 窓 バルコニー等は 犯罪企図者が接近しにくいように 敷地内の配置計画 動線計画 住棟計画 各部位の設計等を工夫したものとするとともに 必要に応じてオートロックシステムの導入等の措置を講じたものとする エ部材や設備等を破壊

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( ) 塀や門扉等を設置することにより 犯罪企図者に対し 物理的 心理的に侵入し 動線 にくいものとすること 動線計画に当たっては 敷地内への犯罪企図者の侵入を防止し 又は発見しやすくす るよう 建物 囲障等の計画に配慮すること (2) 共用部分 オ 共用出入口 ( ) 周囲からの見通しが確保された

見通しが確保できない場合は 防犯カメラにより補完すること 1. 見通しが確保できない場合でも 共用廊下へは防犯カメラを設置した共用出入口を経由する場合は不要 屋外に設置される共用階段は外部からの見通しの確保並びに共用階段からの住戸窓や バルコニーへの侵入防止に配慮した配置 又は面格子の設置等 外部か

用に供するものをいう ) の昇降路の出入口に接するは 水平とすること ( ウ ) 壁面には 突出物を設けないこと ただし やむを得ず突出物を設ける場合にあっては 視覚障害者の通行の安全上支障が生じないよう必要な措置を講ずること ( エ ) 特定施設を利用する者の休憩の用に供するための設備を適切な位置

三視覚障害者誘導用ブロック視覚障害者に対する誘導又は段差の存在等の 警告若しくは注意喚起を行うために路面に敷設されるブロックをいう 第二章歩道等 ( 歩道 ) 第三条道路 ( 自転車歩行者道を設ける道路を除く ) には 歩道を設けるものとする ( 有効幅員 ) 第四条歩道の有効幅員は 道路構造令第十

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第 Ⅱ ゾーンの地区計画にはこんな特徴があります 建築基準法のみによる一般的な建替えの場合 斜線制限により または 1.5 容積率の制限により 利用できない容積率 道路広い道路狭い道路 街並み誘導型地区計画による建替えのルール 容積率の最高限度が緩和されます 定住性の高い住宅等を設ける

はじめに 本書の特徴と使い方 本格的な基本テキスト 容易に内容が分かるように平易な文章で要点を整理し また多くのイラスト 表 写真などを載せてヴィジュアルなものにした 用語 メモ 太字 はじめに 本書の特徴と使い方 3

1 以上の出入口を適合させる ( 段を併設する場合は 90 以上 ) ( 傾斜路の高さ 16 以下の場合は 1/8 以下 ) ( ウ ) 踊場 ( 踏幅 150 以上 ) の設置 ( 高さ 75 以内ごとに設置 ) ( エ ) 傾斜路の手すりの設置 ( オ ) 壁のない傾斜路には 左右の縁端部には脱

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別紙 1 整備基準チェックリスト 太枠の中を記入してください 施設の名称主要用途 施設の所在地 記入者の氏名電話番号 整備適用の別 整備箇所整備基準設計概要 1アプローチ (1) 道路から建物入口まで歩行者通路を設ける (2) 歩行者通路と自動車通行路は原則分離 (3) 通路に段差を設けない ( 段

様式第6-1

学校等及び通学路等における児童等の安全確保のための指針

東京都子育て支援住宅認定制度実施要領(平成29年4月1日施行)

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エ塀 柵 垣根等 ( ア ) 位置 構造及び高さは 周囲からの死角の原因とならないように配慮する ( イ ) 住宅侵入の足場とならない構造 形態及び位置とする オその他 ( ア ) 人の動きを検知して点灯するセンサー付きライトを設置することが望ましい ( イ ) 門扉を設置する場合は 施錠可能な構造

4 住宅の犯罪の防止に配慮した構造 設備等に関する指針4ロ一戸建て住宅 一戸建て住宅とは 1 の住戸を有する建築物をいう 住戸専用の居住室 台所 便所及び出入口 ( 居住者や訪問者がいつでも通れる 共用の廊下等に面している出入口を含む ) を有しているもの 住室住戸の要件のうち 台所又は便所を有して

2-21 踊場を共有する階段 令第 23 条令第 121 条府条例第 33 条 図 -1 図 -2 図 -3 UP DN UP DN 3F A 2F 1F DN UP DN UP w w w w 上図のような階段形式のものについては次の通り取り扱う ただし 図 -3 においては 縦方向に A の範囲

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議案第146号~第172号


移動等円滑化経路を構成するエレベーターの規定である ( 停止階の規定やかご及び昇降路の出入口に関する規定など ) 適合義務の対象となる建築物のうち床面積の合計が 500 m2以上の建築物については エレベーター等の設置義務が発生する (500 m2未満の建築物における任意設置するエレベーターに対して

表紙

大分市条例第 70 号 大分市移動等円滑化のために必要な道路の構造に関する基準を定める条例目次第 1 章総則 ( 第 1 条 第 2 条 ) 第 2 章歩道等 ( 第 3 条 第 10 条 ) 第 3 章立体横断施設 ( 第 11 条 第 16 条 ) 第 4 章乗合自動車停留所 ( 第 17 条

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Microsoft Word - 2部2章-2.06EV・エスカレーター

バリアフリー化に対応した歩道の構造基準『歩道における段差及び勾配等に関する基準』

東京都建築安全条例(昭和二十五年東京都条例第八十九号)新旧対照表(抄)

第 1 章省エネルギー性に関する基準第 1節認定低炭素住宅 認定低炭素住宅とは 都市の低炭素化の促進に関する法律 ( 平成 24 年法律第 84 号 ) の規定により低炭素建 築物新築等計画が認定された住宅または同法の規定により集約都市開発事業計画が認定された住宅をいいます 1 認定基準の概要 建築

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第6 非常用の進入口

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じること イ オートロック機能を有する扉の近傍に緊急解錠 ボタンがある場合は 当該ボタンを操作した時 又は操作のためにスイッチボックス扉を開扉した 時 これらに連動してベル アラーム等が吹鳴す る機能を有すること 3 共用玄関を通過する人物を写す防犯カメラ ( 画角 必須 B) を設置 4 共用玄関

資料 1-6 認知症高齢者グループホーム等に係る消防法令等の概要 1 消防法令の概要 主な消防用設備等の設置基準消防用設備等の種別消火器屋内消火栓設備スプリンクラー設備自動火災報知設備消防機関へ通報する設備誘導灯 設置基準規模 構造にかかわらずすべて延べ面積 700 m2以上延べ面積 275 m2以

非常時のための設備 乗降ロビー 制御装置 かご内に設ける制御装置 ( 車いす使用者が利用しやすい位置及びその他の位置に制御装置を設ける場合にあっては 当該その他の位置に設けるものに限る ) に 停電等の非常の場合に外部の対応の状況を表示する聴覚障害者に配慮した装置を設けること 乗降ロビーは 高低差が

さいたま市消防用設備等に関する審査基準 2016 第 4 渡り廊下で接続されている場合の取り扱い 155 第 4 渡り廊下で接続されている場合の 取り扱い

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1 はじめに 自動ドア安全ガイドライン ( スライド式自動ドア編 ) ( 以下 ガイドライン ) は 自動ドアを利用する通行 者の安全性の向上を図るために策定しました 自動ドアの設置環境は様々であることから 安全性の向上 のためには自動ドア供給者の対策だけでは不十分であり 設置計画から保守管理までの

Microsoft Word - 概要版②.doc

[ 例 1] 敷地の分割例 1270 m2の敷地を 135 m2ずつに分割する場合 270 m2 135 m2 135 m m2の敷地を 140 m2と 130 m2に分割する場合 270 m2 140 m2 130 m2 2

Microsoft Word - Hよよ _景観形成ガイドライン (最終)●●● - コピー

申請者等の概要 ( 第二面 ) 1. 申請者 氏名又は名称のフリガナ 氏名又は名称 郵便番号 住所 電話番号 2. 代理者 氏名又は名称のフリガナ 氏名又は名称 建築士事務所名 郵便番号 住所 電話番号 3. 建築主 氏名又は名称のフリガナ 氏名又は名称 郵便番号 住所 電話番号 4. 設計者 資格


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日影許可諮問(熊野小学校)

建築基準法第 43 条第 2 項第 2 号の規定による許可の同意の取扱い基準 平成 18 年 6 月 1 日東広島市建築審査会 建築基準法 ( 以下 法 という ) 第 43 条第 2 項第 2 号の規定により許可を行う場合, 次 に定める基準のいずれかに該当する建築物の敷地については, 建築審査会

いずれも 日常の何気ない場面で転倒事故が起きています 家電の位置を変えたり カーペットがめくれないように固定したり 床に物を置かないなど 自分の動線を整理 工夫することで 転倒のリスクを減らすことができます 暮らしの点検高齢者の転倒予防というとすぐに住宅改修を検討しがちですが 住宅改修をする前に 暮

第 2 章横断面の構成 2-1 総則 道路の横断面の基本的な考え方 必要とされる交通機能や空間機能に応じて, 構成要素の組合せ と 総幅員 総幅員 双方の観点から検討 必要とされる道路の機能の設定 通行機能 交通機能アクセス機能 滞留機能 環境空間 防災空間 空間機能 収容空間 市街地形成 横断面構

道路 1 歩道 整備の基本的考え方 (1) 高齢者 障害者等を含む歩行者の安全を確保するため 歩道と車道は可能な限り分離する必要があります また 歩道の幅員は 高齢者 障害者等が安心して通行できるものとする必要があります (2) 歩道の段差は高齢者 障害者等の移動の大きなさまたげになります 通行動線

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8 避難経路 避難経路とは 廊下 階段 避難上有効なバルコニーその他これに類するものをいう 直接外気に開放されていること 避難上支障のない幅員及び転落防止上有効な高さの手すり等を有し 60 cm以上の幅員を有していること 3 バルコニー等に設ける仕切板等の寸法は 概ね幅 600 mm 高さ 800

消防法施行規則等の一部を改正する省令等の公布について ( 参考資料 ) 別紙 1 1 改正理由 (1) 背景住宅宿泊事業法 ( 平成 9 年法律第 65 号 ) が平成 30 年 6 月 15 日に施行され 住宅宿泊事業に係る事前の届出が同年 3 月 15 日に開始された ( 住宅宿泊事業法の施行期

他の防犯カメラで求められる画像性能が得ら 4 共用玄関の扉を含む開口部は 扉の内外を相互 添付書 頁参照 に見通せるようガラス等の透過性のある材料を使用し 50% 程度以上の見通しを確 共用玄関の扉を含む開口部とは 共用玄関の 扉とその周辺のFIX 窓部分をいう また 共用玄関に風除室等を設ける場合

1 基本的な整備内容 道路標識 専用通行帯 (327 の 4) の設置 ( 架空標識の場合の例 ) 自 転 車 ピクトグラム ( 自転車マーク等 ) の設置 始点部および中間部 道路標示 専用通行帯 (109 の 6) の設置 ( 過度な表示は行わない ) 専 用 道路標示 車両通行帯 (109)

生け垣は 中木 高木を樹冠が重なる ( 目安は 30 センチメートル間隔 ) ように植栽しください エ既存樹木の面積 既存樹木 ( 敷地内で移植計画のある樹木も含む ) についは アからウまでにより算出した面積を緑化面積とすることができます ただし 高さが メートル以上の高木につい 単独木で計算する

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移動等円滑化のために必要な特定公園施設の設置に関する基準 ( 案 ) 基準の ( 案 ) 参考とすべき基準類型 移動等円滑化のために必要な特定公園施設の 移動等円滑化のために必要な特定公園施設の設置に関する基準 ( 案 ) 設置に関する基準を定める省令 - ( 趣旨 ) ( 趣旨 ) 第一条高齢者

ください 5 画像の保存 取扱い防犯カメラの画像が外部に漏れることのないよう 一定のルールに基づき慎重な管理を行ってください (1) 取扱担当者の指定防犯カメラの設置者は 必要と認める場合は 防犯カメラ モニター 録画装置等の操作を行う取扱担当者を指定してください この場合 管理責任者及び取扱担当者

新千里西町B団地地区地区計画

2) 行政機能ゾーニングについて新庁舎の整備において 各部署の庁内配置については 来庁舎の利便性と職員の業務効率の向上等の観点から以下のように考えます 1 町民の利用頻度が高い部署の考え方 相談 窓口 情報提供 の機能を有する町民の利用頻度が高い部署は 町民の利便性と来庁のしやすさに配慮して 1 階

(2) 路地街区 ア路地街区の内部で 防火性の向上と居住環境の改善を図るため 地区施設等に沿った建築物の高さの最高限度及び壁面の位置の制限を定めることにより 道路斜線制限を緩和し 3 階建て耐火建築物の連続した街並みを形成する イ行き止まりの路地空間では 安全性の確保のため 2 方向の避難を目的とし

建築物及びその敷地に関する事項 ( 第二面 ) 1. 地名地番 2. 住居表示 3. 防火地域 防火地域 準防火地域 指定なし 4. その他の区域 地域 地区 街区 5. 道路 イ. 幅員 m ロ. 敷地と接している部分の長さ m 6. 敷地面積 イ. 敷地面積 ( m2 )(1)( ) (2)(

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都市計画図 平河町二丁目東部地区(PDF)

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2-5 住宅の設備

番号 特定共同住宅等の種類と必要とされる防火安全性能を有する消防の用に供する設備等 二方向避難型特定共同住宅等である (1) 初期拡大抑制性能 ( その 2) 図面番 ア地階を除く階数が 5 以下のもの 消火器具屋外消火栓設備動力消防ポンプ設備 又は住戸用及び共同住宅用非常警報設備 イ地階を除く階数

許可及び認定申請等

申請者等の概要 1. 申請者 氏名又は名称のフリガナ 氏名又は名称 住所 電話番号 2. 代理者 氏名又は名称のフリガナ 氏名又は名称 住所 電話番号 3. 建築主 氏名又は名称のフリガナ 氏名又は名称 住所 電話番号 4. 設計者 資格 ( ) 建築士 ( ) 登録 号 氏名 建築士事務所名 (

Microsoft Word - 【河原町】基本構想.doc

(5) 第 1 号から前号までの規定により住宅用防災警報器が設置される階以外の階のう ち 次に掲げるいずれかの住宅の部分 ア床面積が 7 平方メートル以上である居室が 5 以上存する階の廊下 イアに規定する階に廊下が存しない場合にあっては 当該階から直下階に通ずる 階段の上端 ウアに規定する階に廊下

第4 避難施設

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一般 高速道路 トンネル 公園 グラウンド 造成地や商店街アプローチなど 用途や景観に応じて幅広く適合します

既存施設のアクセシビリティ改修について

第 28 条 居室の採光及び換気 屋外廊下に面した開口部の採光について 屋外階段前の開口部の採光について 採光補正係数 (1) 106 変更 81 採光補正係数 (2) 採光補正係数 (3) 線路敷の取扱い 109 削除 - 換気に有効な部分

1. Tokyo 2020 アクセシビリティ ガイドライン ( 以下 ガイドライン ) とは 国際パラリンピック委員会 ( 以下 IPC) が定める IPC アクセシビリティガイド ( 以下 IPC ガイド ) の技術仕様や大会関係者向けトレーニングに関する項目と 国内関係法令等に基づき アクセシビ

第 1 はじめに 1 ガイドライン策定の目的安全で安心なまちづくりを進める上で 近年 防犯カメラの設置は広く有用であると認められており 市内においても防犯カメラの設置が進んでいます しかし その一方で 知らないうちに自分の姿が撮影され 目的外に利用されること等に不安を感じる市民の方もいます そこで

目 次 第 1 はじめに 2 1 ガイドライン策定の目的 2 2 ガイドラインの対象となる防犯カメラ 2 3 防犯カメラで撮影された個人の画像の性格 2 第 2 防犯カメラの設置及び運用に当たって配慮すべき事項 3 1 設置目的の設定と目的外利用の禁止 3 2 設置場所 撮影範囲 照明設備 3 3

第 3 部施設別技術指針 第 6 章駐車場

スライド 1

公共サインガイドライン策定の基本的な考え方

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大阪市再開発地区計画にかかる

置づけを明確にして 共同施設の地域開放など まちの機能の補完 或いは連携を図りながら 整備を進めます 面整備との一体的なまちづくりの例 2. 団地計画 コミュニティ形成への配慮について周辺地域に開かれた住棟配置計画やオープンスペース 地域コミュニティスペースの設置等により 周辺地域とのコミュニティ形

条例解説6~11条

Transcription:

第 2 編 Ⅱ 建物を整備する際の配慮事項 2 共用スペース (1) 基本性能等に関する配慮事項 2 共用スペース (1) 基本性能等に関する配慮事項 1 転落防止 落下物による危険防止 考え方直接外部に開放されている共用廊下や共用階段からの転落等を防止するため 適切な高さ等に手すりを設置することが必要です 腰壁や窓台 手すりの横桟等 足を掛かる部分があると 子供がよじ登って乗り越える危険性があります 乗り越えを防止するため 足掛かりとなる部分から手すりまでの高さにも配慮する必要があります 転落防止のための手すりの設置 (1) 手すりの設置高さ次のアからウまでのいずれかとする ア床面 ( 階段にあっては踏面の先端 ) から 1,100mm(1,200 mm推奨 ) 以上イ高さが 650mm 未満の腰壁等がある場合 腰壁等から 1,100mm(1,200 mm推奨 ) 以上ウ高さ 650 mm以上 800 mm未満の部分に腰壁等がある場合は 腰壁等から 900 mm以上 (2) 居住者の日常の利用に供する屋上の手すりの設置高さ床面から 1,800mm 以上 (3) 手すり子の間隔床面 ( 階段にあっては踏面の先端 ) 及び腰壁等 ( 腰壁等の高さが 650mm 未満の場合に限る ) からの高さが 800mm 以内の部分に存するものの相互の間隔は 内法寸法で 110mm (90 mm推奨 ) 以下 窓 開放廊下や階段の直下に道路 通路 出入口がある場合における落下物による危険防止措置を講じる 以上は主に日本住宅性能表示基準の高齢者等配慮対策等級 ( 共用部分 ) の等級 5に該当するものです 54

第 2 編 Ⅱ 建物を整備する際の配慮事項 2 共用スペース (1) 基本性能等に関する配慮事項 手すりの高さ ア腰壁がない場合 1,100mm 以上 (1,200mm 以上推奨 ) イ腰壁等がある場合 900mm 以上 1,100mm 以上 腰壁の高さ 650mm 未満 腰壁の高さ 650mm 以上 800mm 未満 屋上の手すり 手すり子の間隔 1,800mm 以上 内法 110mm 以下 (90mm 以下推奨 ) 55

第 2 編 Ⅱ 建物を整備する際の配慮事項 2 共用スペース (1) 基本性能等に関する配慮事項 2 転倒防止 考え方 雨の日は通路などの床や靴が濡れ 滑って転倒する危険があります 子供や妊婦が安全に利 用できるよう床の仕上げ等に配慮する必要があります 玄関から道路に至る通路及び共用階段 共用廊下等の床面は 雨に濡れる等の使用環境を考慮した上で 子供や妊婦が安全に利用できるよう 滑りにくい材料を使用する 共用廊下には転倒防止のため 床面からの高さが 800 mmから 850 mmの位置に手すりを設置し 手すり端部は壁側又は下側に曲げたものとするなど突出しない構造とする 滑りにくい仕上げの床面 800~850mm 程度 手すりの設置例 -1 800~850mm 程度 手すりの設置例 -2 56

2 共用スペース (2) 単位空間別の配慮事項 1 アプローチ 共用廊下 考え方 子供は僅かな段差を認識しにくく また 妊娠中の母親は足元が見えにくくなっています 転倒による事故を減少させるためにも 段差をなくす等の配慮や手すりの設置が必要です 各戸から敷地外までの経路のうち 一つ以上を特定経路 ( 注 ) として 段差を設けない経路とする (2 階建ての場合は1 階にある住戸から敷地外までの経路とする ) 特定経路にかかる排水溝には ベビーカーの車輪が挟まらないよう溝蓋を設置する 敷地内通路及び共用廊下の幅員は 1.2m 以上を確保する 高低差のある部分には以下により傾斜路を設置する (1) 傾斜路の幅員は 階段に代わるものは 1.2m 以上 階段に併設するものは 0.9m 以上 勾配は 1/12 以下 ( 傾斜路の高さが 80mm 以下の場合は 1/8 を超えない ) とする (2) 傾斜路の高低差が 160 mmを超えるものは 手すりを少なくとも片側に かつ 床面から 800 mmから 850 mmの位置に設置する 手すり端部は壁側又は下側に曲げたものとするなど突出しない構造とする (3) 高低差が 750 mmを超える箇所に傾斜路を設ける場合は 高さ 750 mm以内ごとに踏幅が 1,500 mm以上の踊り場を設置する (4) 傾斜路の始点又は終点に ベビーカーや車いす等が安全に停止できる平坦な部分を確保し 両側に側壁又は立ち上がりを設置する 共用廊下には転倒防止のため 床面からの高さが 800 mmから 850 mmの位置に手すりを設置し 手すり端部は壁側又は下側に曲げたものとするなど突出しない構造とする 以上は主に日本住宅性能表示基準の高齢者等配慮対策等級 ( 共用部分 ) の等級 3に該当するものです ( 注 ) 特定経路 : 段差解消などバリアフリー化を図る通路 57

手すり設置 立ち上がり設置 800~850mm 程度 0.9m 以上 1.2m 以上 斜路勾配 1/12 以下 斜路の始点 終点に平坦な部分確保 段差を設けない 特定経路 ( 各戸まで ) 特定経路にかかる排水溝に溝蓋を設置 58

2 エレベーター 考え方子供やベビーカーを使用する人などが階段を登るのは大変です さらに 転倒などのおそれもあります 建物の出入口から各住戸の玄関まで 誰もが安全にアクセスできるようエレベーターの設置が有効です また エレベーターを設置する場合 安全性の確保はもちろんのこと 子供の事故や犯罪等の防止のための機能を備えることが必要です 〇複数階の建物はエレベーターの設置が望ましい (3 階以上は設置を推奨 ) エレベーターを設置する際は下記の点に留意すること (1) 出入口有効幅員 800 mm以上 奥行き 1,150 mm以上 (2) かご内を見渡せる窓 又は防犯カメラを設置 (3) 挟まれ事故防止のための機能完備 (4) 非常時に外部に連絡できる装置の設置 (5) かご内及び乗降ロビーに 現在位置を表示する装置を設置 (6) かご内の操作盤は 誰もが簡単に操作できるものを設置 エレベーターの設置がない場合は 共用玄関等敷地内に適切な広さのベビーカーが置けるスペースを確保するよう努める 現在位置を表示する装置 かご内を見渡せる窓外部に連絡できる装置挟まれ事故防止のための機能簡単に操作できる操作盤 1,150mm 以上 800mm 以上 59

3 共用階段 考え方地震や火災等の発生時はエレベーターが使用できない可能性があるため 共用階段は重要な避難経路となります 日常における利用も含め 転倒や転落が起きないよう 共用階段の形状や設備に配慮が必要です けあげ ( 注 1) の寸法は 200 mm以下 踏面 ( 注 2) の寸法は 240 mm以上 蹴込み ( 注 3) 寸法は 30 mm以下 最上段の通路等へ食い込み及び最下段の通路等への突出を避ける 蹴込み板 ( 注 4) を設置し 段鼻 ( 注 5) を突出させない 踏面のノンスリップは 踏面と同一面とする 階段及び踊り場の幅は以下による 階段室型住棟階段廊下型住棟屋内階段廊下型住棟屋外階段 1,000mm以上 1,200mm以上 900mm以上 屋上又は直上階のみに通じる共用階段及びその踊り場の幅は 850 mm以上とする 手すりを踏面からの高さが 800 mmから 850 mm程度の位置に設置 手すりの端部は 200 mm以上水平に伸ばし 原則として端部を壁面又は下部に曲げる 2 段手すりは 踏面からの高さが上段は 850 mm程度 下段は 650 mm程度の位置に設置する 踊り場にも連続した手すりを設置する 共用階段の照明は 段鼻等がはっきり認識できる照度 角度 位置に設置し 安全面を配慮し足元灯などの設置も検討する けあげ 踏面 蹴込みの寸法 蹴込み板 段鼻 けあげ 200mm 以下 踏面 240mm 以上 段鼻 段鼻突出させない 蹴込み 30mm 以下 蹴込み板 ( 注 1) けあげ : 上図参照 ( 注 2) 踏面 : 上図参照 ( 注 3) 蹴込み : 上図参照 ( 注 4) 蹴込み板 : 上図参照 ( 注 5) 段鼻 : 上図参照 60

食い込み 突出を避ける ノンスリップ 踏面と同一面 手すりの設置高さ等 2 段手すりの設置高さ等 天部は 200mm 以上水平に伸ばす壁面又は下部に曲げる 800mm~850mm 650mm 850mm 踊り場 連続した手すりを設置 安全面に配慮した照明 段鼻等がはっきり認識できる照度 角度 位置に設置 足元灯の設置 61

4 共用玄関 考え方共同住宅の共用玄関は ベビーカーを使用する人や子供を抱いた人が安全に快適に出入りできることが大切です そのため 共用玄関は一定の広さやバリアフリー構造となっていることが必要です また 不審者の侵入による犯罪も発生しています 不審者侵入防止のため 居住者以外が自由に出入りできない設備 構造になっていることが重要です 幅員 800 mm以上 共用玄関に設ける扉は容易に開閉し通過できる構造とし 前後に段差を設けない ( 自動ドアを推奨 ) 管理人室を設ける場合は 共用玄関を見渡せる位置又は近接する位置に設置する 共用玄関は 周囲からの見通しが確保された位置に配置 又は防犯カメラの設置等による見通し補完対策を講じる 共用玄関付近に郵便受けを設置 ( 宅配ボックスの設置を推奨 ) 扉をオートロックにする場合は 共用玄関以外の共用出入口にも自動施錠機能付きの鍵を備えたドアを設置する オートロック式自動ドア 玄関まで段差のないアプローチ 800mm 以上 玄関付近に郵便受け 宅配ボックス設置 段差がなく ベビーカーの車輪が挟まりにくい細めで滑り止め仕様のグレーチング 共用玄関以外の出入口 ( 自動施錠機能付きドア ) 62

5 危険個所等への進入防止 考え方 集合住宅には 屋上や受水槽など子供が進入すると危険な場所があります 危険な箇所に簡 単に進入できないよう 柵の設置や鍵を設置する等の対策が必要です 受水槽 機械室等への子供の進入を防ぐ柵及び鍵の設置 屋上出口 避難ハッチ等は 子供が容易に開けられないように鍵の設置やチャイルドロック等の安全機能が付いたものを使用することが望ましい なお 避難計画については所轄の消防署と調整を図ること 63

6 ごみ集積所 考え方日常のごみは誤った処理をすると 臭いや景観の面から 他の居住者や近隣とのトラブルの原因になります ごみ収集ルールを明確にするほか 必要な量に応じた適切な規模で 周辺にも配慮した位置に配置する必要があります 管轄の自治体と事前に協議し 居住人数や分別方法等定められた基準に沿った計画とするとともに 収集にも配慮した位置に設置する 入居後の維持管理等に配慮した計画とする ごみ集積所設置例 -1 ごみ集積所設置例 -2 64

7 自転車置場 考え方集合住宅の出入口周辺に止めてある自転車が 歩行者や自動車の通行の支障になっているケースが見られます 近隣の迷惑にならないよう 居住者の自転車は敷地内で管理する必要があります 各住戸につき2 台以上を置くことができる自転車置場を設置する 子供用の椅子を設置した自転車は重量があるため 平置きできるスペースを確保する 〇子供用自転車を置くスペースを確保する 雨がかりを防ぐための屋根を付けた自転車置場を設置する 駐輪機による自転車置場 子供用の椅子を設置した自転車や子供用自転車をおける平置き自転車置場 屋根付き自転車置場 65