流動資産 3 流動比率 (%) 流動負債短期的な債務に対する支払能力を表す指標である 分析の考え方 当該指標は 1 年以内に支払うべき債務に対して支払うことができる現金等がある状況を示す 100% 以上であることが必要である 一般的に 100% を下回るということは 1 年以内に現金化できる資産で

Similar documents
流動資産 3 流動比率 (%) 流動負債短期的な債務に対する支払能力を表す指標である 当該指標は 1 年以内に支払うべき債務に対して支払うことができる現金等がある状況を示す 100% 以上であることが必要である 一般的に 100% を下回るということは 1 年以内に現金化できる資産で 1 年以内に支

3 流動比率 (%) 流動資産流動負債 短期的な債務に対する支払能力を表す指標である 平成 26 年度からは 会計制度の見直しに伴い 流動負債に 1 年以内に償還される企業債や賞与引当金等が計上されることとなったため それ以前と比べ 比率は下がっている 分析にあたっての一般的な考え方 当該指標は 1

<4D F736F F D C6F89638E CC8A B98E968BC6816A2E646F6378>

<4D F736F F D C6F89638E CC8A BA908593B98E968BC6816A2E646F6378>

流動資産 3 流動比率 (%) 流動負債 指標の意味 短期的な債務に対する支払能力を表す指標である 分析の考え方 当該指標は 1 年以内に支払うべき債務に対して支払うことができる現金等がある状況を示す 100% 以上であることが必要である 一般的に 100% を下回るということは 1 年以内に現金化

07 経営指標の概要(水道事業)

07 経営指標の概要(水道事業)

経営指標の概要 ( 電気事業 ) 1. 経営の状況 ( 電気事業全体で算出 ) 算出式 ( 法適用事業 ) 算出式 ( 法非適用事業 ) 1 経常収支比率 (%) 1 収益的収支比率 (%) 指標の意味 経常収益 100 経常費用 総収益 100 総費用 + 地方債償還金 法適用企業に用いる経常収支

流動資産 3 流動比率 (%) 流動負債短期的な債務に対する支払能力を表す指標である 分析の考え方 当該指標は 1 年以内に支払うべき債務に対して支払うことができる現金等がある状況を示す 100% 以上であることが必要である 一般的に 100% を下回るということは 1 年以内に現金化できる資産で

の経営改善に向けた取組が必要である 当該指標が 100% 以上の場合であっても 現金等の流動資産が減少傾向にある場合や一時借入 金等の流動負債が増加傾向にある場合には 将来の見込みも踏まえた分析が必要である 4 累積欠損金比率 (%) 当年度未処理欠損金 営業収益 事業の規模に対する累積欠損金 (

01 公営企業の経営比較分析表(文)

Microsoft Word - 01 公営企業の経営比較分析表(文)

目次 Ⅰ はじめに 1 Ⅱ 事業概要 2 1. 事業の現況 2 2. これまでの主な経営健全化の取組 4 3. 経営比較分析表を活用した現状分析 4 Ⅲ 将来の事業環境 給水人口の予測 水需要の予測 料金収入の見通し 施設の見通し 組織の見

平成 27 年度岩国市下水道事業決算の要領 下水道事業の経営成績と財政状態をお知らせするため 平成 27 年度決算の要領を公表します 1. 業務量 下水道区域の拡大により 処理人口は 260 人増加し 年間有収水量は 52,674 m3増加しました 区分 平成 27 年度 平成 26 年度 処 理

収益的収支 下水道使用料 (13 か月調定 ) 5,564,491(65.7%) 下水道使用料収入及び下水道施設の維持管理 人件費等公共下水道事業管理運営経費全般の状況を示します 管渠 処理場の維持管理費 使用料の調定および収納にかかる経費 及び庁舎管理等一般事務管理費などの経常的な経費 ( 人件費

健全化比率及び資金不足比率の状況について 地方公共団体の財政の健全化に関する法律 により 藤枝市の健全化判断比率及び資金不足比率につい て 以下のとおり算定しました これは 平成 19 年 6 月に公布された上記法律に基づき 毎年度 監査委 員の審査に付した上で 議会に報告及び公表するものです 本市

平成 29 年度下水道事業会計予算概要 収益的収入及び支出 企業の経営活動の予定であり 1 年度間に発生すると予想される営業上の収益とこれに対する費用を計上したものです 具体的には 収入には下水道使用料が主に計上され 支出にはサービスの提供に要する人件費 物件費等諸経費が計上されます 収益的収入 (

貝監第  号

平成13年度大阪府水道事業会計決算概要

4 地方公営企業会計基準の見直しの影響 ( 概要 ) 地方公営企業会計基準の見直しのため 平成 23 年度に地方公営企業法施行令等を改正し その改正内容が平成 26 年度予算 決算から全面的に適用となっている (1) 見直しの趣旨 昭和 41 年以来大きな改正がなされていない地方公営企業会計制度と国

平成 29 年度企業局事業の決算概要について 別紙 1 1 業務量 損益 H30.5 野県企業局 ( 消費税抜き ) 電気事業 増減区分平成 29 年度 (A) 平成 28 年度 (B) (A-B) (A)/(B) 電力量 378 百万 kwh 376 百万 kwh 1 百万 kwh 100.3%

第3 法非適用企業の状況

新見市下水道事業経営戦略 団体名 : 事業名 : 新見市 公共下水道事業 特定環境保全公共下水道事業農業集落排水事業 小規模集合排水処理事業特定地域生活排水処理事業 個別排水処理事業 策定日 : 平成 29 年 1 月 計画期間 : 平成 28 年度 ~ 平成 37 年度 1. 事業概要 (1) 事

平成 27 年度高浜町の健全化判断比率及び資金不足比率 地方公共団体の財政の健全化に関する法律 が平成 21 年 4 月から全面施行され この法律により地方公共団体は 4 つの健全化判断比率 ( 実質赤字比率 連結実質赤字比率 実質公債費比率 将来負担比率 ) と公営企業ごとの資金不足比率を議会に報

高槻市水道事業経営効率化計画

平成 21 年度 武雄市工業用水道事業会計決算書 武雄市水道部水道課

21年度表紙面付け

10. と畜場事業 Ⅰ 概要及び沿革と畜場事業は 食用に供する目的で 獣畜 ( 牛 馬 豚 めん羊及び山羊 ) をと殺し 又は解体するために施設を設置し 必要な施設及び設備の維持管理や と畜検査員による食肉の衛生検査を行い 生産者にとっての畜産物の供給先を提供するものである と畜場は と畜場法の第

<4D F736F F D C6F896382CC8CBB8FF382C689DB91E E3132>

スライド 1

公営企業の経営指標等の分類について. データベースの加工方法について ( ファイル DB( 加工用 ) 参照 ) 内容参照 総務省自治財政局公営企業課 ( 平成 年 月 0 日 ) の資料 4 公営企業の経営指標等 に表紙から連番をふる 資料 4 に含まれている全ての指標を抽出し 連番をふる DB(

小樽市簡易水道事業経営戦略 団体名 : 小樽市 事業名 : 簡易水道事業 策定日 : 計画期間 : 平成 29 年 3 月 平成 29 年度 ~ 平成 40 年度 1. 事業概要 事業の目的 : 当市の簡易水道事業は 銭函 4 丁目及び 5 丁目の石狩湾新港地区に立地する企業に対する給水を行うことを

山形県庄内町平成 28 年 11 月 ( 訂正版 ) 平成 26 年度決算に基づく健全化判断比率 地方公共団体の財政の健全化に関する法律第 3 条第 1 項の規定により 健全化判断比率を公表 いたします 健全化判断比率は 自治体の財政が健全かどうかを表す指標です 地方公共団体の財政の健全化に関する法

3 組織 職員数特定環境保全公共下水道事業と兼務 事業運営組織 28 年 4 月 1 日に水道事業及び下水道事業を所管する組織として建設課から独立し 上下水道課が新設された (2) 民間活力の活用等 ア民間委託 ( 包括的民間委託を含む ) 処理場及びホ ンフ 施設における運転操作 監視 点検整備

地方公営企業会計基準の見直しについて(完成)

14 中間市 実質赤字比率及び連結実質赤字比率の状況と推移 7.65% 実質赤字比率は 地方公共団体の一般会計等を対象とした実質赤字額の標準財政規模に対する比率で 福祉 教育等を 行う地方公共団体の一般会計等の赤字の程度を指標化し 財政運営の悪化の度合いを示す指標ともいえます 連結実質赤字比率は 地


水道事業

57 みやこ町 実質赤字比率及び連結実質赤字比率の状況と推移 9.49% 実質赤字比率は 地方公共団体の一般会計等を対象とした実質赤字額の標準財政規模に対する比率で 福祉 教育等を 行う地方公共団体の一般会計等の赤字の程度を指標化し 財政運営の悪化の度合いを示す指標ともいえます 連結実質赤字比率は

47 大木町 実質赤字比率及び連結実質赤字比率の状況と推移 22.96% 実質赤字比率は 地方公共団体の一般会計等を対象とした実質赤字額の標準財政規模に対する比率で 福祉 教育等を 行う地方公共団体の一般会計等の赤字の程度を指標化し 財政運営の悪化の度合いを示す指標ともいえます 連結実質赤字比率は

Microsoft Word - 潟上市下水道事業経営戦略

3 組織 職員数 2 人 ( 公共 農集排 特環 個別 4 事業兼務 ) 事業運営組織 下水道 4 事業の整備事業量減少により 下水道事業に係わる職員削減を実施下水道係職員数の近年の状況 ( 係長 係員数 ) 平成 18 年度 4 名平成 19 年度 ~ 3 名平成 22 年度 ~ 2 名となり 平

1-(2) 年度別損益計算書 平成 25 年度 平成 26 年度 平成 27 年度 水道事業収益 営業収益 鳥取 国府 河原 青谷 鳥取 国府 河原 青谷 鳥取 国府 河原 青谷 円 円 円 円 円 円 円 円 円 2,723,243,156 72,905,703 62,968,785 3,194,

16 筑紫野市 22.91% 実質赤字比率及び連結実質赤字比率の状況と推移 実質赤字比率は 地方公共団体の一般会計等を対象とした実質赤字額の標準財政規模に対する比率で 福祉 教育等を 行う地方公共団体の一般会計等の赤字の程度を指標化し 財政運営の悪化の度合いを示す指標ともいえます 連結実質赤字比率は

2007財政健全化判断比率を公表いたします

長沼町下水道事業経営戦略 平成 28 年度 ~ 平成 37 年度 平成 29 年 3 月長沼町

最上町バランスシートを読むにあたって

第 2 章 12 宅地造成事業 12. 宅地造成事業 Ⅰ 概要及び沿革宅地造成事業とは 地域の計画的開発と既成都市の再開発を目的とする事業であり 臨海土地造成事業 内陸工業用地等造成事業 流通業務団地造成事業 都市開発事業 ( 土地区画整理事業 市街地再開発事業 ) 及び住宅用地造成事業の各事業を総

<8BC696B18FF38BB595F18D908F9188EA8EAE A E352E C482CC A2E786C73>

54 赤村 実質赤字比率及び連結実質赤字比率の状況と推移 1.59% 実質赤字比率は 地方公共団体の一般会計等を対象とした実質赤字額の標準財政規模に対する比率で 福祉 教育等を 行う地方公共団体の一般会計等の赤字の程度を指標化し 財政運営の悪化の度合いを示す指標ともいえます 連結実質赤字比率は 地方

下水道事業会計

( 参考 ) 受水事業所の負担軽減について 今回の料金改定の結果 受水事業所の実給水率 ( 基本使用水量に対する実使用水量の割合 ) が小さいほど値下げ率が高くなり 受水事業所の節水努力がより反映されることとなる 平 成 26 年度の平均実給水率は 58.3% であり 平均約 9.2% の値下げとな

宇土市下水道事業経営戦略 別添 2-2 団体名 : 宇土市 事業名 : 宇土市漁業集落排水施設整備事業 策定日 : 平成 29 年 1 月 計画期間 : 平成 28 年度 ~ 平成 38 年度 1. 事業概要 (1) 事業の現況 1 施設 供用開始年度 ( 供用開始後年数 ) 平成 21 年度 (7

議案第 59 号 平成 28 年度安芸高田市水道事業会計補正予算 ( 第 1 号 ) ( 総則 ) 第 1 条平成 28 年度安芸高田市水道事業会計の補正予算 ( 第 1 号 ) は 次に定めるところによる ( 収益的収入及び支出 ) 第 2 条平成 28 年度安芸高田市水道事業会計予算 ( 以下

21年度表紙面付け

鯖監査第  号

キャッシュ・フロー計算書について

3 組織 職員数 2 人 ( 公共 農集排 特環 個別 4 事業兼務 ) 事業運営組織 下水道 4 事業の整備事業量減少により 下水道事業に係わる職員削減を実施下水道係職員数の近年の状況 ( 係長 係員数 ) 平成 18 年度 4 名平成 19 年度 ~ 3 名平成 22 年度 ~ 2 名となり 平

<4D F736F F F696E74202D DE096B18F94955C82CC82C682E782A695FB82CC837C DC58F4994C5816A2E >

(2) 予算執行状況ア収益的収入及び支出平成 26 年度の予算執行状況は第 2 表のとおりである ( 収入 ) 第 2 表予算決算対照表 ( 収益的収入及び支出 ) 金 予算額 額 構成比 金 決算額 額 構成比 予算額に比べ決算額の増 減 収入率 千円 % 千円 % 千円 % 工業用水道事業収益

松山市水道事業 平成 24 年度決算の財務諸表 現行会計基準と新会計基準適用との比較 松山市公営企業局

Taro-HP用④港湾jtd.jtd


<81798DCF817A91E6325F958D955C D955C F1934B816A2E786C73>

平成 30 年 (2018 年 )9 月 20 日 財政局 平成 29 年度決算に基づく健全化判断比率等の状況について 地方公共団体の財政の健全化に関する法律 に基づき 平成 29 年度決算に基づく健全化判断比率及び資金不足比率を算定いたしましたのでお知らせします 健全化判断比率については すべての

務の概要1-(1) 年度別損益計算書 科目 年度 水道事業収益 金額構成比金額構成比金額構成比 24 年度 25 年度 26 年度 円 % 円 % 円 % % % % 2,889,032, ,859,117, ,359,612,

<95E290B3975C8E5A8F91967B95B62E656361>

平成12年度 企業決算審査意見書(水道)板東13/7/16

<4D F736F F D2089BA908593B988D38CA98F91967B95B E646F63>

<8C BB94BB926694E497A CC8A A2E786C7378>

è²¡å‰Žåłłè¡¨.xlsx

財務の概要 (2012 年度決算の状況 ) 1. 資金収支計算書の概要 資金収支計算書は 当該会計年度の教育研究活動に対応するすべての資金の収入 支出の内容を明らかにし かつ 当該会計年度における支払資金の収入 支出の顛末を明らかにするものです 資金収支計算書 2012 年 4 月 1 日 ~201

<4D F736F F D A6D92E8817A95BD90AC E937895EF8A87944E8E9F8DE096B195F18D908F912E646F63>

【別紙3号】公営企業経営健全化計画様式1027たぶん最終.xls

平成 28 年度決算に係る健全化判断比率及び資金不足比率に関する審査意見書 春日井市監査委員

宇土市下水道事業経営戦略 別添 2-2 団体名 : 宇土市 事業名 : 宇土市公共下水道事業 策定日 : 平成 29 年 1 月 計画期間 : 平成 28 年度 ~ 平成 38 年度 1. 事業概要 (1) 事業の現況 1 施設 供用開始年度 ( 供用開始後年数 ) 昭和 54 年度 (37 年経過

資料 6-1 仙台市下水道事業会計 平成 27 年度補正予算 平成 28 年度当初予算説明資料 ( 平成 28 年第 1 回定例会 ) 1. 事業計画 2. 収益的収入及び支出 3. 資本的収入及び支出 4. 企業債 5. 建設改良事業の概要 6. 債務負担行為 7. 予算雨水汚水内訳表 仙台市建設

余市町水道事業経営戦略 平成 29 年 3 月 余市町建設水道部水道課

決算

 資 料 2 

Ⅱ 健全化判断比率の概要 1 健全化判断比率 財政健全化法の施行に伴い 地方公共団体は 平成 19 年度から 毎年度 次の健全化判断比率 (4 指標 ) を監査委員の審査に付した上で 議会に報告し 公表しなければならないことになっています 早期健全化基準を上回ると財政健全化計画の策定が義務付けられ

highlight.xls

< C8E C8E DA8E9F C95742E786C73>

AM部会用資料(土木・建築構造物)

報告事項     平成14年度市町村の決算概要について

<95F18D908F912E786264>

( 図表 1) 平成 28 年度医療法人の事業収益の分布 ( 図表 2) 平成 28 年度医療法人の従事者数の分布 25.4% 27.3% 15.8% 11.2% 5.9% n=961 n=961 n= % 18.6% 18.5% 18.9% 14.4% 11.6% 8.1% 資料出所

3 組織職員数本庁 11 名 7 支所 1~2 名 ( 主担当 副担当含む ) 計約 25 名 事業運営組織 下水道関連部署は本庁上下水道部内に下水道課と合併旧町村単位 7 支所に農林建設課があ る 下水道を取り巻く環境は変化してきており 下水道事業に従事する職員は専門的知識 技術の習得や環境の変化

<4D F736F F D AD B81468E848A778D7390AD89DB817A95B C88A7791E590628F8A8A8D8A778D5A C82AA8D7382A

目 次 1 宍粟市の現状 1 2 経営の基本方針 2 3 計画期間 2 4 投資 財政計画 2 5 効率化 経営健全化の取組み 4 1 組織及び人材に関する事項 4 2 下水道整備に関する事項 4 3 広域化に関する事項 4 4 使用料 その他の収入に関する事項 6 5 公営企業の経営に関する事項

日本基準基礎講座 有形固定資産


平成20年度決算に基づく

平成 31 事業年度 自平成 31 年 4 月 1 日 (2019 年 4 月 1 日 ) 至平成 32 年 3 月 31 日 (2020 年 3 月 31 日 ) 第 15 期 事業計画 ( 案 ) 本州四国連絡高速道路株式会社 - 0 -

15 小郡市 将来負担比率の状況と推移 将来負担比率 平成 21 年度 118.0% 平成 22 年度 102.9% 平成 23 年度 平成 24 年度 81.4% 92.7% 81.4% 平成 25 年度 76.4% 将来負担比率は 地方公社や損失補償を行っている出資法人等に係るものも含め その地

第4期電子公告(東京)

『学校法人会計の目的と企業会計との違い』

平成 28 年度決算に基づく福井市健全化 判断比率及び資金不足比率審査意見書 福井市監査委員

<4D F736F F F696E74202D E63389F190528B6389EF F815B837C E9197BF205B8CDD8AB B83685D>

別紙様式 1-1( 平成 19 年度承認計画用 ) 西総財第 7 7 号 平成 23 年 8 月 26 日 静岡財務事務所長 殿 西伊豆町長藤井武彦印 財政健全化計画等執行状況報告書 以下の財政健全化計画等の執行状況について 別紙のとおり報告します 財政健全化計画 公営企業経営健全化計画上水道事業

Transcription:

< 別紙 1> 経営指標の概要 水道事業 1. 経営の健全性 効率性 経常収益 1 経常収支比率 (%) 経常費用総収益 1 収益的収支比率 (%) 総費用 + 地方債償還金法適用企業に用いる経常収支比率は 当該年度において 給水収益や一般会計からの繰入金等の収益で 維持管理費や支払利息等の費用をどの程度賄えているかを表す指標である 法非適用企業に用いる収益的収支比率は 給水収益や一般会計からの繰入金等の総収益で 総費用に地方債償還金を加えた額をどの程度賄えているかを表す指標である 分析の考え方 当該指標は 単年度の収支が黒字であることを示す 100% 以上となっていることが必要である 数値が 100% 未満の場合 単年度の収支が赤字であることを示しているため 経営改善に向けた取組が必要である 分析にあたっての留意点として 例えば 当該指標が 100% 以上の場合であっても 更なる費用削減や更新投資等に充てる財源が確保されているか等 今後も健全経営を続けていくための改善点を洗い出すといった観点から分析する必要があると考えられる また 経常収益 ( 総収益 ) について 給水収益以外の収入に依存している場合は 料金回収率と併せて分析し 経営改善を図っていく必要がある 一方 当該指標が 100% 未満の場合であっても 経年で比較した場合に 右肩上がりで 100% に近づいていれば 経営改善に向けた取組が成果を上げている可能性があるといえ 今後も改善傾向を続けていく観点から分析する必要があると考えられる 当年度未処理欠損金 2 累積欠損金比率 (%) 営業収益 受託工事収益営業収益に対する累積欠損金 ( 営業活動により生じた損失で 前年度からの繰越利益剰余金等でも補塡することができず 複数年度にわたって累積した損失のこと ) の状況を表す指標である 分析の考え方 当該指標は 累積欠損金が発生していないことを示す 0% であることが求められる 数値が 0% より高い場合は 経営の健全性に課題があるといえる 経年の状況も踏まえながら 0% となるよう経営改善を図っていく必要がある 分析にあたっての留意点として 例えば 当該指標が 0% の場合であっても 給水収益が減少傾向にある場合や維持管理費が増加傾向にある場合には 将来の見込みも踏まえた分析が必要であると考えられる - 1 -

流動資産 3 流動比率 (%) 流動負債短期的な債務に対する支払能力を表す指標である 分析の考え方 当該指標は 1 年以内に支払うべき債務に対して支払うことができる現金等がある状況を示す 100% 以上であることが必要である 一般的に 100% を下回るということは 1 年以内に現金化できる資産で 1 年以内に支払わなければならない負債を賄えておらず 支払能力を高めるための経営改善を図っていく必要がある 分析にあたっての留意点として 例えば 当該指標が 100% を上回っている場合であっても 現金といった流動資産が減少傾向にある場合や一時借入金といった流動負債が増加傾向にある場合には 将来の見込みも踏まえた分析が必要であると考えられる また 当該指標が 100% 未満であっても 流動負債には建設改良費等に充てられた企業債 他会計借入金等が含まれており これらの財源により整備された施設について 将来 償還 返済の原資を給水収益等により得ることが予定されている場合には 一概に支払能力がないとはいえない点も踏まえた分析が必要であると考えられる 4 企業債残高対給水収益比率 (%) 企業債現在高合計 給水収益 地方債現在高合計 給水収益 給水収益に対する企業債残高の割合であり 企業債残高の規模を表す指標である 分析の考え方 当該指標については 明確な数値基準はないと考えられる 従って 経年比較や類似団体との 比較等により自団体の置かれている状況を把握 分析し 適切な数値となっているか 対外的に 説明できることが求められる 分析にあたっての留意点として 投資規模は適切か 料金水準は適切か 必要な更新を先送り しているため企業債残高が少額となっているに過ぎないかといった分析を行い 経営改善を図っ ていく必要があると考えられる 供給単価供給単価 5 料金回収率 (%) 給水原価給水原価給水に係る費用が どの程度給水収益で賄えているかを表した指標であり 料金水準等を評価することが可能である 分析の考え方 当該指標は 供給単価と給水原価との関係を見るものであり 料金回収率が 100% を下回っている場合 給水に係る費用が給水収益以外の収入で賄われていることを意味する 数値が低く 繰出基準に定める事由以外の繰出金によって収入不足を補塡しているような事業体にあっては 適切な料金収入の確保が求められる - 2 -

分析にあたっての留意点としては 経常収支比率と同様に 例えば 当該指標が 100% 以上の 場合であっても 更なる費用削減や更新投資等に充てる財源が確保されているか等 今後も健全 経営を続けていくための改善点を洗い出すといった観点から分析する必要があると考えられる 6 給水原価 ( 円 ) 経常費用 ( 受託工事費 + 材料及び不用品売却原価 + 附帯事業費 ) 総費用 受託工事費 + 地方債償還金 ( 繰上償還分除く ) 長期前受金戻入年間総有収水量年間総有収水量 有収水量 1m3あたりについて どれだけの費用がかかっているかを表す指標である 分析の考え方 当該指標については 明確な数値基準はないと考えられる 従って 経年比較や類似団体との比較等により自団体の置かれている状況を把握 分析し 適切な数値となっているか 対外的に説明できることが求められる また 必要に応じて 投資の効率化や維持管理費の削減といった経営改善が必要である 一日平均配水量一日平均配水量 7 施設利用率 (%) 一日配水能力一日配水能力一日配水能力に対する一日平均配水量の割合であり 施設の利用状況や適正規模を判断する指標である 分析の考え方 当該指標については 明確な数値基準はないと考えられるが 一般的には高い数値であることが望まれる 経年比較や類似団体との比較等により自団体の置かれている状況を把握し 数値が低い場合には 施設が遊休状態ではないかといった分析が必要である 分析にあたっての留意点として 水道事業の性質上 季節によって需要に変動があり得るため 最大稼働率 負荷率を併せて判断することにより 適切な施設規模を把握する必要がある 年間総有収水量年間総有収水量 8 有収率 (%) 年間総配水量年間総配水量施設の稼動が収益につながっているかを判断する指標である 分析の考え方 当該指標は 100% に近ければ近いほど施設の稼働状況が収益に反映されていると言える 数値が低い場合は 水道施設や給水装置を通して給水される水量が収益に結びついていないため 漏水やメーター不感等といった原因を特定し その対策を講じる必要がある 2. 老朽化の状況 1 有形固定資産減価償却率 (%) 有形固定資産減価償却累計額 有形固定資産のうち償却対象資産の帳簿原価 - 3 -

有形固定資産のうち償却対象資産の減価償却がどの程度進んでいるかを表す指標で 資産の老朽化度合を示している 分析の考え方 当該指標については 明確な数値基準はないと考えられる 従って 経年比較や類似団体との比較等により自団体の置かれている状況を把握 分析し 適切な数値となっているか 対外的に説明できることが求められる 一般的に 数値が 100% に近いほど 保有資産が法定耐用年数に近づいていることを示しており 将来の施設の更新等の必要性を推測することができる また 他の老朽化の状況を示す指標である管路経年化率や管路更新率の状況を踏まえ分析する必要があると考えられ 施設の更新等の必要性が高い場合などには 更新等の財源の確保や経営に与える影響等を踏まえた分析を行い 必要に応じて経営改善の実施や投資計画等の見直しなどを行う必要がある なお 長寿命化等に取り組んでいる団体においては 分析の際に それらの効果についても留意が必要である 法定耐用年数を経過した管路延長 2 管路経年化率 (%) 管路延長 法定耐用年数を超えた管路延長の割合を表す指標で 管路の老朽化度合を示している 分析の考え方 当該指標については 明確な数値基準はないと考えられる 従って 経年比較や類似団体との比較等により自団体の置かれている状況を把握 分析し 適切な数値となっているか 対外的に説明できることが求められる 一般的に 数値が高い場合は 法定耐用年数を経過した管路を多く保有しており 管路の更新等の必要性を推測することができる また 他の老朽化の状況を示す指標である有形固定資産減価償却率や管路更新率の状況を踏まえ分析する必要があると考えられ 管路の更新等の必要性高い場合などには 更新等の財源の確保や経営に与える影響等を踏まえた分析を行い 必要に応じて経営改善の実施や投資計画等の見直しなどを行う必要がある なお 長寿命化等に取り組んでいる団体においては 分析の際に それらの効果についても留意が必要である 当該年度に更新した管路延長当該年度に更新した管路延長 3 管路更新率 (%) 管路延長管路延長当該年度に更新した管路延長の割合を表す指標で 管路の更新ペースや状況を把握できる 分析の考え方 当該指標については 明確な数値基準はないと考えられるが 数値が1% の場合 すべての管路を更新するのに 100 年かかる更新ペースであることが把握できる 経年比較や類似団体との比較等により自団体の置かれている状況を把握 分析し 適切な数値となっているか 対外的に説 - 4 -

明できることが求められる また 当該指標の分析には 他の老朽化の状況を示す指標である有形固定資産減価償却率や管路経年化率の状況を踏まえ分析する必要があると考えられ 管路の更新等の必要性が高い場合などには 更新等の財源の確保や経営に与える影響等を踏まえた分析を行い 必要に応じて経営改善の実施や投資計画等の見直しなどを行う必要がある なお 供用開始から日が浅い 既に多くの管路の更新が終了している等の団体においては 分析の際に それらの効果についても留意が必要である ( 参考 ) 各指標の組み合わせによる分析の考え方指標分析の考え方 1. 経営の健全性 効率性 1 経常収支比率経常収支比率が高くても 料金回収率が低い場合には 給水 5 料金回収率収益以外の収入で賄われていることを意味することから 必要に応じて料金の見直しを検討する必要がある 7 施設利用率施設利用率が高くても 有収率が低水準にある場合 収益に 8 有収率つながらないこととなるため 早急な対策が必要である 2. 老朽化の状況 2 管路経年化率管路経年化率が高い 且つ 管路更新率が低い場合は 一般 3 管路更新率的に 管路の更新投資を増やす必要性が高いため 早急な検討が必要である 1. 経営の健全性 効率性及び 2. 老朽化の状況 1 経常収支比率有形固定資産減価償却率が高い 且つ 経常収支比率が良好 1 有形固定資産減価償却率な場合には 必要な更新投資を先送りにして健全性を維持している可能性があるため 老朽化対策等 投資のあり方について検討する必要がある - 5 -

下水道事業 1. 経営の健全性 効率性 経常収益 1 経常収支比率 (%) 経常費用総収益 1 収益的収支比率 (%) 総費用 + 地方債償還金法適用企業に用いる経常収支比率は 当該年度において 料金収入や一般会計からの繰入金等の収益で 維持管理費や支払利息等の費用をどの程度賄えているかを表す指標である 法非適用企業に用いる収益的収支比率は 料金収入や一般会計からの繰入金等の総収益で 総費用に地方債償還金を加えた費用をどの程度賄えているかを表す指標である 分析の考え方 当該指標は 単年度の収支が黒字であることを示す 100% 以上となっていることが必要である 数値が 100% 未満の場合 単年度の収支が赤字であることを示しているため 経営改善に向けた取組が必要である 分析にあたっての留意点として 例えば 当該指標が 100% 以上の場合であっても 更なる費用削減や更新投資等に充てる財源が確保されているか等 今後も健全経営を続けていくための改善点を洗い出すといった観点から分析する必要があると考えられる また 経常収益 ( 総収益 ) について 使用料以外の収入に依存している場合は 経費回収率と併せて分析し 経営改善を図っていく必要がある 一方 当該指標が 100% 未満の場合であっても 経年で比較した場合に 右肩上がりで 100% に近づいていれば 経営改善に向けた取組が成果を上げている可能性があるといえ 今後も改善傾向を続けていく観点から分析する必要があると考えられる 当年度未処理欠損金 2 累積欠損金比率 (%) 営業収益 受託工事収益営業収益に対する累積欠損金 ( 営業活動により生じた損失で 前年度からの繰越利益剰余金等でも補塡することができず 複数年度にわたって累積した欠損金のこと ) の状況を表す指標である 分析の考え方 当該指標は 累積欠損金が発生していないことを示す 0% であることが求められる 数値が 0% より高い場合は 経営の健全性に課題があるといえる 経年の状況も踏まえながら 0% となるよう経営改善を図っていく必要がある 分析にあたっての留意点として 例えば 当該指標が 0% の場合であっても 使用料収入が減少傾向にある場合や維持管理費が増加傾向にある場合には 将来の見込みも踏まえた分析が必要であると考えられる また 下水道事業の性質上 供用開始後間もない場合は接続率が低く使用料収入が少額となり数値が高くなることが想定されるが このような場合も 使用料収入の増加が見込めるかといった将来の見込みも踏まえた分析が必要であると考えられる - 6 -

流動資産 3 流動比率 (%) 流動負債短期的な債務に対する支払能力を表す指標である 分析の考え方 当該指標は 1 年以内に支払うべき債務に対して支払うことができる現金等がある状況を示す 100% 以上であることが必要である 一般的に 100% を下回るということは 1 年以内に現金化できる資産で 1 年以内に支払わなければならない負債を賄えておらず 支払能力を高めるための経営改善を図っていく必要がある 分析にあたっての留意点として 例えば 当該指標が 100% を上回っている場合であっても 現金といった流動資産が減少傾向にある場合や一時借入金といった流動負債が増加傾向にある場合には 将来の見込みも踏まえた分析が必要であると考えられる また 当該指標が 100% 未満であっても 流動負債には建設改良費等に充てられた企業債 他会計借入金等が含まれており これらの財源により整備された施設について 将来 償還 返済の原資を料金収入等により得ることが予定されている場合には 一概に支払能力がないとはいえない点も踏まえた分析が必要であると考えられる 4 企業債残高対事業規模比率 (%) 企業債現在高合計 一般会計負担額 営業収益 受託工事収益 雨水処理負担金 地方債現在高合計 一般会計負担額 営業収益 受託工事収益 雨水処理負担金 料金収入に対する企業債残高の割合であり 企業債残高の規模を表す指標である 分析の考え方 当該指標については 明確な数値基準はないと考えられる 従って 経年比較や類似団体との 比較等により自団体の置かれている状況を把握 分析し 適切な数値となっているか 対外的に 説明できることが求められる 分析にあたっての留意点として 投資規模は適切か 料金水準は適切か 必要な更新を先送り しているため企業債残高が少額となっているに過ぎないかといった分析を行い 経営改善を図っ ていく必要があると考えられる 5 経費回収率 (%) 下水道使用料汚水処理費 ( 公費負担分を除く ) 下水道使用料汚水処理費 ( 公費負担分を除く ) 使用料で回収すべき経費を どの程度使用料で賄えているかを表した指標であり 使用料水準 等を評価することが可能である 分析の考え方 当該指標は 使用料で回収すべき経費を全て使用料で賄えている状況を示す 100% 以上である ことが必要である 数値が 100% を下回っている場合 汚水処理に係る費用が使用料以外の収入 により賄われていることを意味するため 適正な使用料収入の確保及び汚水処理費の削減が必要 である 分析にあたっての留意点としては 経常収支比率と同様に 例えば 当該指標が 100% 以上の - 7 -

場合であっても 更なる費用削減や更新投資等に充てる財源が確保されているか等 今後も健全経営を続けていくための改善点を洗い出すといった観点から分析する必要があると考えられる また 下水道事業の性質上 供用開始後間もない場合は接続率が低く使用料収入が少額となり 当該指標が 100% 未満となる場合が想定されるが このような場合も 使用料収入の増加が見込めるかといった将来の見込みも踏まえた分析が必要であると考えられる 汚水処理費 ( 公費負担分を除く ) 汚水処理費 ( 公費負担分を除く ) 6 汚水処理原価 ( 円 ) 年間有収水量年間有収水量 有収水量 1m3あたりの汚水処理に要した費用であり 汚水資本費 汚水維持管理費の両方を含めた汚水処理に係るコストを表した指標である 分析の考え方 当該指標については 明確な数値基準はないと考えられる 従って 経年比較や類似団体との比較等により自団体の置かれている状況を把握し 効率的な汚水処理が実施されているか分析し 適切な数値となっているか 対外的に説明できることが求められる また 必要に応じて 投資の効率化や維持管理費の削減 接続率の向上による有収水量を増加させる取組といった経営改善が必要である 分析にあたっての留意点として 供用開始後間もない事業は接続率が低く 有収水量が過小となり 高い数値を示す場合が多い また 地理的要因等によって 構造上汚水処理費が高くなることも想定されるが このような場合には より最適な処理方法を検討し実施するといった経営改善が必要である 晴天時一日平均処理水量晴天時一日平均処理水量 7 施設利用率 (%) 晴天時現在処理能力晴天時現在処理能力施設 設備が一日に対応可能な処理能力に対する 一日平均処理水量の割合であり 施設の利用状況や適正規模を判断する指標である 分析の考え方 当該指標については 明確な数値基準はないと考えられるが 一般的には高い数値であることが望まれる 経年比較や類似団体との比較等により自団体の置かれている状況を把握し 数値が低い場合には 施設が遊休状態ではないか 過大なスペックとなっていないかといった分析が必要である 分析にあたっての留意点として 当該指標は 1 日に施設に汚水を処理した平均値を用いていることから 当該団体の特有の事情により 季節によって処理量に大きな変動があり得るため 最大稼働率と併せて分析して適切な施設規模となっているか分析する必要があると考えられる 現在水洗便所設置済人口現在水洗便所設置済人口 8 水洗化率 (%) 現在処理区域内人口現在処理区域内人口現在処理区域内人口のうち 実際に水洗便所を設置して汚水処理している人口の割合を表した - 8 -

指標である 分析の考え方 当該指標については 公共用水域の水質保全や 使用料収入の増加等の観点から 100% となっていることが望ましい 一般的に数値が 100% 未満である場合には 汚水処理が適切に行われておらず 水質保全の観点から問題が生じる可能性があることや 使用料収入を図るため 水洗化率向上の取組が必要である 分析にあたっての留意点としては 当該指標の向上を図るため 新たに管渠を整備することが 地理的要因等により整備に係る費用が増大するため 費用対効果を検証し 将来の見込みも踏まえた分析が必要である 2. 老朽化の状況 1 有形固定資産減価償却率 (%) 有形固定資産減価償却累計額 有形固定資産のうち償却対象資産の帳簿原価 有形固定資産のうち償却対象資産の減価償却がどの程度進んでいるかを表す指標で 資産の老 朽化度合を示している 分析の考え方 当該指標については 明確な数値基準はないと考えられる 従って 経年比較や類似団体との 比較等により自団体の置かれている状況を把握 分析し 適切な数値となっているか 対外的に 説明できることが求められる 一般的には 数値が 100% に近いほど 保有資産が法定耐用年数に近づいていることを示して おり 将来の施設の改築 ( 更新 長寿命化 ) 等の必要性を推測することができる また 他の老朽化の状況を示す指標である管渠老朽化率や管渠改善率の状況を踏まえ分析する 必要があると考えられ 施設の改築等の必要性が高い場合などには 改築等の財源の確保や経営 に与える影響等を踏まえた分析を行い 必要に応じて経営改善の実施や投資計画等の見直しなど を行う必要がある なお 長寿命化等に取り組んでいる団体においては 分析の際に それらの効果についても留 意が必要である 2 管渠老朽化率 (%) 法定耐用年数を経過した管渠延長 下水道布設延長 法定耐用年数を超えた管渠延長の割合を表した指標で 管渠の老朽化度合を示している 分析の考え方 当該指標は 明確な数値基準はないと考えられる 従って 経年比較や類似団体との比較等により自団体の置かれている状況を把握 分析し 適切な数値となっているか 対外的に説明できることが求められる 一般的には 数値が高い場合には法定耐用年数を経過した管渠を多く保有しており 管渠の改築等の必要性を推測することができる また 他の老朽化の状況を示す指標である有形固定資産減価償却率や管渠改善率の状況を踏ま - 9 -

え分析する必要があると考えられ 管渠の改築等の必要性が高い場合などには 改築等の財源の確保や経営に与える影響等を踏まえた分析を行い 必要に応じて経営改善の実施や投資計画等の見直しなどを行う必要がある なお 長寿命化等に取り組んでいる団体においては 分析の際に それらの効果についても留意が必要である 改善 ( 更新 改良 維持 ) 管渠延長改善 ( 更新 改良 維持 ) 管渠延長 3 管渠改善率 (%) 下水道布設延長下水道布設延長 当該年度に更新した管渠延長の割合を表した指標で 管渠の更新ペースや状況を把握できる 分析の考え方 当該指標については 明確な数値基準はないと考えられるが 数値が1% の場合 すべての管路を更新するのに 100 年かかる更新ペースであることが把握できる 経年比較や類似団体との比較等により自団体の置かれている状況を把握 分析し 適切な数値となっているか 対外的に説明できることが求められる また 当該指標の分析には 他の老朽化の状況を示す指標である有形固定資産減価償却率や管渠老朽化率の状況を踏まえ分析する必要があると考えられ 管渠の改築等の必要性が高い場合などには 改築等の財源の確保や経営に与える影響等を踏まえた分析を行い 必要に応じて経営改善の実施や投資計画等の見直しなどを行う必要がある なお 長寿命化等に取り組んでいる団体においては 分析の際に それらの効果についても留意が必要である ( 参考 ) 各指標の組み合わせによる分析の考え方 指標 分析の考え方 1. 経営の健全性 効率性 1 経常収支比率 2 累積欠損金比率 5 経費回収率 6 汚水処理原価 経常収支比率が 100% 以上となっていても 累積欠損金比率が高い場合は 引き続き経営改善を図っていく必要がある 汚水処理原価が高くなれば 経費回収率が低くなり 経営の効率性を低下させる要因となっている 2. 老朽化の状況 2 管渠老朽化率 3 管渠改善率 管渠老朽化率が高いにも関わらず 管渠改善率が低い場合 は 更新が進んでいないことが考えられる 1. 経営の健全性 効率性及び 2. 老朽化の状況 1 経常収支比率 1 有形固定資産減価償却率 有形固定資産減価償却率が高く 経常収支比率が 100% を下 回る場合は 施設の老朽化が進んでいるにも関わらず その更 新投資を料金収入では賄えていないため 将来の事業継続に向 けて抜本的な対策を要する可能性がある - 10 -