<はじめに> 退職後, 民間企業等に再就職した者による現職職員への働きかけ規制などにより, 職員の退職管理を適正に行い, 職務の公正な執行及び公務員に対する住民の信頼を確保するため, 地方公務員法が改正され, 平成 28 年 4 月 1 日に施行されました 本市では, 改正法の施行に伴い, 旭川市職

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目次 1. 再就職者による依頼等 ( 働きかけ ) の規制 1 2. 働きかけ規制の範囲 2 3. 再就職情報の届出 3 4. 再就職情報の公表 4 5. 罰則 5 6. 様式 6 再就職者による依頼等の規制について 地方公務員法及び地方独立行政法人法の一部を改正する法律 ( 平成 26 年法律第

目次 再就職等規制のポイント 1 あっせん規制 2 求職活動規制 4 働きかけ規制 6 罰則 9 再就職等規制違反情報の受付 9 再就職等規制は 特別職である特定独立行政法人の役員にも適用されますので 職員 職員 OB と記載されている箇所は それぞれ 役員 役員 OB と読み替えて下さい 以下に該

基本的な考え方( 再就職情報を一元的に管理 ) 現行の退職管理制退職管理の基本的な考え方と現行の退職管理制度 東京都の退職管理の基本的考え方について 人材の有効活用退職管理の適正確保 本来 退職後の職員は一私人であり 職業選択の自由の観点から 特段の 都を退職した職員が 定年退職又はその直前まで勤務

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(1) 採用 昇任 降任 転任の用語の定義について定めるものとすること ( 第 15 条の2 第 1 項関係 ) (2) 標準職務遂行能力は 職制上の段階の標準的な職 ( 職員の職に限る 以下同じ ) の職務を遂行する上で発揮することが求められる能力として任命権者が定めるものとすること ( 第 15


再就職等規制は 公務の公正性に対する国民からの 信頼を確保するために導入された 国家公務員と OB が必ず遵守しなければならない法律上のルールです 他の職員の再就職依頼 情報提供等の規制 2 在職中の求職の規制 4 再就職者による依頼等 ( 働きかけ ) の規制 7 再就職等規制違反事例 10 規制

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Taro-議案第13号 行政手続条例の

メ 札幌市オンブズマン条例 平成 12 年 12 月 12 日条例第 53 号 改正 札幌市オンブズマン条例 平成 15 年 10 月 7 日条例第 33 号 平成 20 年 11 月 7 日条例第 36 号 目次第 1 章総則 ( 第 1 条 第 4 条 ) 第 2 章責務 ( 第 5 条 第 7

いた人事院規則で定める国の機関 特定独立行政法人又は都道府県警察と密接な関係にあるものに就くことを制限する期間について 離職後二年間を離職後五年間とするものとすること (第百三条第二項関係)三職員の離職後の営利企業以外の事業の法人その他の団体への就職に係る制限1職員は 離職後五年間は 非営利法人等の

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個人情報保護規定

早期退職に係る募集実施要項 平成 27 年 8 月 24 日 三好市長黒川征一三好市議会議長大浦忠司三好市教育委員会三好市代表監査委員平田健一三好市農業委員会 今般 組織の年齢別人員構成を適正化し 組織の活性化を図ることを目的として 三好 市定年前に退職する意思を有する職員の募集及び認定に関する条例

( ウ ) 支出負担行為担当者は 工事監督員から理由書の送付があった場合は 特別の事情に該当するか否かを決定するものとする また 理由書が提出されなかった場合には 当該特別の事情を有しないものとみなして差し支えない イア以外の下請負人が社会保険等未加入建設業者である場合工事監督員は 当該社会保険等未

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第 4 章中第 34 条の次に次の 1 条を加える ( 行政指導の中止等の求め ) 第 34 条の 2 法令又は条例等に違反する行為の是正を求める行政指導 ( その根拠 となる規定が法律又は条例 ( 地方自治法第 252 条の17の2 第 1 項又は地方教育行政の組織及び運営に関する法律第 55 条

ア事業担当課長 ( 岐阜市上下水道事業部契約規程 ( 昭和 41 年水道部管理規程第 3 号 ) 第 4 条に規定する部長 ) は 工事請負契約約款第 7 条の2 第 2 項の規定に基づき 受注者に対して 期限を定め 当該下請契約を締結した具体的な理由を載した書面を求めるものとする ( 様式 1)

3 年次休暇の計算例 (1) 昨年 4/1~12/31 までとして勤務 ( 年休取得なし ) = 前年からの繰越し 15 1 今年もとして下記の期間に任用された場合 ( 年次休暇 3 使用 ) < 年次休暇の付与数 > = ( 当初の ) + ( 更新後の

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級が6 級以上であるもの ( これらの職員のうち 組合規則で定める職員を除く 以下 特定管理職員 という ) にあっては 100 分の102.5) 12 月に支給する場合においては100 分の137.5( 特定管理職員にあっては 100 分の117.5) を乗じて得た額 (2) 再任用職員期末手当基

パブリック・コメントが事後となった理由

社会保険等未加入業者との下請契約 (1 次 ) 禁止にかかる事務手続フロー 施工体制台帳により加入状況を確認 工事監督員 添付された加入を証明する書類にて確認します 未加入 加入 適用除外 契約担当に報告するとともに, 受注者に対し, 書面にて当該下請契約を締結した具体的な理由を記載した書面を提出す

(2) 総合的な窓口の設置 1 各行政機関は 当該行政機関における職員等からの通報を受け付ける窓口 ( 以下 通報窓口 という ) を 全部局の総合調整を行う部局又はコンプライアンスを所掌する部局等に設置する この場合 各行政機関は 当該行政機関内部の通報窓口に加えて 外部に弁護士等を配置した窓口を

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長期総合計画の計画的推進について < 部経営上の課題 取組方針 > H19 年度の各部の経営上の課題 取組方針の協議 < 行政改革 > 財政 人事など経営資源の現状分析 把握 課題についての対処方法の検討 行政改革実施計画の見直し <サマーレビュー > 懸案施策 事業の協議 < 実施計画 > 今後

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ただし 受注者が下請業者と直接契約を締結 ( 以下 一次下請契約 という ) した請負代金の総額が3,000 万円 ( 建築一式工事の場合は4,500 万円 ) 以上の場合は 次のとおり取り扱うものとする ア主管部長 ( 岐阜市契約規則 ( 昭和 39 年規則第 7 号 ) 第 4 条に規定する部長

目 次 調査要領 1 調査結果の概況 6 職種別事由別離職者数に関する調 8 定年退職者の再就職に関する調 9 勧奨退職者の再就職に関する調 10 定年退職者の年齢に関する調 11 勧奨退職者 ( 定年前希望退職者を除く ) の年齢に関する調 12 定年前希望退職者の年齢に関する調 13 普通退職者

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❶ 法律の義務づけなどの対象となる電子メール 広告宣伝のために送信される電子メール ( 広告宣伝メール ) が対象となります 広告宣伝メール全般について オプトイン方式や 特定の事項の表示が義務づけられています 携帯して使用する通信端末機器 ( 携帯電話 スマートフォン タブレット端末など ) 同士

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第 4 条公共の場所に向けて防犯カメラを設置しようとするもので次に掲げるものは, 規則で定めるところにより, 防犯カメラの設置及び運用に関する基準 ( 以下 設置運用基準 という ) を定めなければならない (1) 市 (2) 地方自治法 ( 昭和 22 年法律第 67 号 ) 第 260 条の2

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鹿屋市公の施設に係る指定管理者の指定の申請等に関する規則 平成 19 年 3 月 31 日規則第 15 号 改正 平成 21 年 2 月 16 日規則第 2 号平成 21 年 8 月 25 日規則第 28 号平成 28 年 3 月 25 日規則第 17 号鹿屋市公の施設に係る指定管理者の指定の申請等

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6-3 本市の違反宅地開発の状況 本市における違反宅地開発には 次のようなケースがありました ケース 1( 無許可工事 ) ケース 2( 許可後の無断変更工事 ) ロー経緯書 顛末書提出 建築相談 開発 宅造許可 現場調査 工事着手 無断造成発見 許可内容の変更相談 来課要請 変更内容 1 予定建築

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2 政府は 必要があると認めるときは 予算で定める金額の範囲内において 機構に追加して出資することができる 3 機構は 前項の規定による政府の出資があったときは その出資額により資本金を増加するものとする 第二章役員及び職員 ( 役員 ) 第六条機構に 役員として その長である理事長及び監事二人を置

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(2) 不当な情報提供要求職員に対して, 入札 契約に係る次に掲げる情報のうち, 公表されていないものの提供を, 要求する行為をいう ア競争入札等の参加企業等の名称及び数イ他者の見積金額若しくは入札金額又は当該金額の類推を可能とするものウ予定価格算定の基礎となった額並びに歩掛及び単価の全部又は一部エ

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附則第 2 項 第 3 項及び第 5 項 第 6 項又は第 14 条の規定による退職手当を受けたときは 当該職員の退職手当の基本額から 退職手当支給条例第 3 条第 1 項の規定によりその者の退職手当額を計算して得た額を差引いた残りの金額に相当する額を 退職の日におけるその者の給料月額により算定した

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Transcription:

旭川市職員の退職管理の概要 旭川市総務部人事課 平成 30 年 11 月

<はじめに> 退職後, 民間企業等に再就職した者による現職職員への働きかけ規制などにより, 職員の退職管理を適正に行い, 職務の公正な執行及び公務員に対する住民の信頼を確保するため, 地方公務員法が改正され, 平成 28 年 4 月 1 日に施行されました 本市では, 改正法の施行に伴い, 旭川市職員の退職管理に関する条例 を制定するとともに, 旭川市退職職員の再就職に関する取扱要綱 を制定し, 人材バンク を運用しています 職員の皆さんや市を退職された皆さんにおかれましては, 改正法や条例の趣旨を踏まえ, 市政に対する市民からの信頼確保のため, 適正に対応していただくようお願いします この制度は, 市を退職した ( する ) 方はもちろん, 現職の職員や, 市退職者を採用のす る意向のある団体 企業の皆様も対象に含まれます また, 働きかけの禁止や届出の義務などの規制が導入されており, 規制に違反した場合 は, 罰せられる場合がありますので, 必ずご一読ください

目次 1. 職員の退職管理のポイント 1 2. 再就職者による働きかけの禁止 3 3. 再就職の届出 5 4. 退職職員人材バンクの概要 6 問合せ先 旭川市総務部人事課 0166-25-5445( 直通 )

1. 職員の退職管理のポイント 再就職者による働きかけの禁止 再就職した元職員は, 離職後 2 年間, 現職職員への働きかけをしては なりません [ 地方公務員法第 38 条の 2 ] 1 離職後に営利企業等に再就職した元職員 (= 再就職者 ) が現職の職員に対して, 本市と再 2 3 就職先の間の契約や処分に関する事務で, 離職前 5 年間又は一定の職に就いていた間の職務等に係るものについて, 要求又は依頼 ( 働きかけ ) をしてはいけません 4 ( 離職前のポストや職務内容により, 規制の範囲が異なります ) 1: 民間企業だけでなく, 社会福祉法人,NPO 法人等も含まれます 2: 売買, 賃貸, 請負その他の契約に関する事務のほかに, 行政処分に関する事務も含まれます 3: 離職前 5 年より前から課長職以上だった再就職者は, 課長職となった以後の期間となります 4: 事務専決委任により再就職者が在職中に自ら決定した契約等事務に関しては期間の期限なく禁止されます 再就職者による再就職情報の届出 管理職であった職員は, 離職後 2 年以内に再就職した場合, 再就職情報を 離職時の任命権者に届け出なければなりません [ 旭川市退職管理に関する条例第 3 条 ] 課長職以上の地位にあった職員は, 退職後 2 年間, 再就職情報を届け出なければなりません また, 再就職先での地位等に変更があった場合も届出をする必要があります なお, 再就職状況は毎年度公表します ( 課長補佐職以下であった職員にも届出をお願いしています ) : 公表する内容は, 離職時の職, 離職年度, 再就職先の名称, 再就職先における地位, 再就職年月です 退職職員人材バンクの利用 再就職希望職員の人材情報と, 退職者採用意向の企業や団体等からの 求人情報を登録し, 相互に情報提供する制度です [ 旭川市退職職員の再就職に関する取扱要綱 ] 定年により退職する ( した ) 方は, 人材バンクの利用をご検討ください 1

きかけ規制退職管理に関する規制等の適用範囲の概要 項 課長職以上目課長補佐職以下働離職時の職 1 離職前の職務に関す る契約事務等 ( 規制期間 : 離職後 2 年間 ) 2 自ら決定した契約事務等 ( 規制期間 : 期限なし ) 規制あり ( 離職前 5 年間又は課長職となった以後のどちらか長いほうの職務 ) 規制あり ( 自ら最終決裁したものに限る ) 規制あり ( 離職前 5 年間の職務 ) 規制なし 再就職状況の届出義務 ( 離職後 2 年間 ) あり なし ( 届出を依頼 ) 執務室への入室制限 一部規制 ( 営業を目的とした執務 室への入室を規制 ) 一部規制 ( 営業を目的とした執務 室への入室を規制 ) 人材バンクの利用 (63 歳未満 ) 利用可能 利用可能 2

職 再就職2. 再就職者による働きかけの禁止 働きかけ とは 離職後に営利企業等に再就職した元職員 (= 再就職者 ) が現職職員に対して, 職務上の行為をするように, 又はしないように要求又は依頼をすること 地方公務員法 38 条の 2, 退職管理に関する条例第 2 条 再就職者 営利企業等に再就職した元職員 再就職先と契約を締結するよう要求, 依頼 再就職先に対する補助金を理由なく増額するよう要求, 依頼 公になっていない情報を提供するよう要求, 依頼 再就職先に対する行政処分を行わないよう要求, 依頼 再就職先に対する許認可を認めるよう要求, 依頼 現職職員 < 働きかけ禁止の内容 > 1 すべての再就職者は, 離職前 5 年間の職務に関する契約や補助金, 許認可等の事務 (= 契約等事務 ) について, 離職後 2 年間, 職員への働きかけ禁止 元職員が在職していた執行機関等の職員退2 1 に加え, 離職前 5 年より前に管理職に就いていた再就職者は, 当該職に就いていた ときの担当職務に関する契約等事務について, 職員への働きかけ禁止 3 1,2 のほか, すべての再就職者は, 自らが決定した契約等事務について, その契約 等の期間内は期限の定めなく, 職員への働きかけ禁止 < 参考 > 働きかけ規制の対象となる期間 働きかけを規制する期間 補佐主幹課長次長部長 条例 : 管理職に就いていた期間 法 :5 年間 離職後 2 年間 ( 自ら最終決裁した契約等事務の場合 ) 期間の定めなし 期間の定めなし 3

再就職者職員職員< 働きかけ規制の例外 > 地方公務員法第 38 条の 2 第 6 項 1 2 3 4 5 6 市からの指定 登録 委託等を受けて行うものについて, 業務遂行のために必要な場合, 地方自治法第 221 条第 3 項の法人等の業務を行うために必要な場合法令や地方公共団体との契約 処分に基づき権利の行使や義務の履行をする場合法令に基づく申請や届出を行う場合一般競争入札等による契約を締結するために必要な場合法令又は慣行により公開 ( が予定 ) されている情報の提供を求める場合公務の公正性の確保に支障が生じない場合として承認を得た場合 ~ 働きかけ規制に違反した場合, 罰則等があります ~ < 再就職者による働きかけ > 規制違反の内容 対象 罰則等 ( 根拠 地方公務員法 ) 再就職者が現職職員に対して, 働きかけを行った場合 不正な行為を求めるものでなく, 職員の通常の職務 ( 一般的な契約や営業許可等 ) に関する働きかけ再就職者が現職職員に対して, 不正な行為を行うよう働きかけを行った場合職員が再就職者からの働きかけに応じて, 不正な行為を行った場合職員が再就職者から働きかけを受けた事実を公平委員会に届け出なかった場合 < 再就職のあっせん> 職員10 万円以下の過料 ( 第 64 条 ) 1 年以下の懲役又は 50 万円以下の罰金 ( 第 60 条第 4 号 ~ 第 7 号 ) 1 年以下の懲役又は 50 万円以下の罰金 ( 第 60 条第 8 号 ) 懲戒処分の対象 ( 第 38 条の2 第 7 項違反として第 29 条の懲戒処分 ) 職員が営利企業等に対して, 不正な行為をすること等の見返りとして, 他の職員又は元職員を当該営利企業等の地位に就かせることを要求 依頼した場合 < 在職中の求職活動 > 3 年以下の懲役 ( 第 63 条第 1 号 第 2 号 ) 職員が営利企業等に対して, 不正な行為をすること等の見返 りとして, 自身が当該営利企業等の地位に就くことを要求 し, 又は約束した場合 3 年以下の懲役 ( 第 63 条第 1 号 第 2 号 ) 4

3. 再就職の届出 退職時の職が管理職 ( 課長職以上の職 ) であった職員は, 離職後 2 年の間に再就職した場合や, 再就職先での地位に変更があった場合, 離職時の任命権者に届出が必要です なお, 課長補佐職以下であった職員にも届出をお願いしています < 届出義務の例外 > 1 退職派遣者 ( 公益的法人等派遣法 ) として派遣団体の地位に就いた場合 ( 条例第 3 条職員であった者の例外 ) 2 営利企業以外の団体 (NPO 法人, 一般社団法人等 ) の地位に就いた場合 ( 条例第 3 条 ) 3 日々雇用される場合 ( 条例第 3 条 ) 4 引き続き, 地方公務員又は国家公務員となった場合 ( 規則第 16 条第 1 号 ) 5 再任用職員など, 再度, 市職員となった場合 ( 規則第 16 条第 2 号 ) 再就職状況の公表 管理職 ( 課長職以上の職 ) であった職員の再就職状況は, 毎年度, 市のホームページで公表します < 公表の内容 > 退職後 2 年以内の再就職等の状況 退職時の職, 退職年度, 再就職先の名称, 再就職先における地位, 再就職年月 公表 URL http://www.city.asahikawa.hokkaido.jp/700/762/765/p053984.html ~ 再就職の届出義務に違反した場合, 罰則があります ~ 再就職者への罰則 再就職の届出をしなかった場合, 又は虚偽の届出をした場合 10 万円以下の過料 [ 退職管理に関する条例第 5 条 ] 5

退職職員人材バン4. 退職職員人材バンクの概要 退職職員人材バンク とは 1 市を退職する職員が公務で培った知識や経験の有効活用 2 再就職の透明性を確保のために, 民間企業等に再就職を希望する職員の人材情報と, 市退職者を採用する意向の企業や団体等のからの求人情報を登録し, 相互に情報提供する制度 < 人材情報登録の対象 > 1 当該年度に定年等により退職する職員 2 退職した職員で退職後 2 年を経過していない者のうち, 企業や団体等に再就職を希望する者 ( 市立旭川病院に勤務する医師, 看護師等除く ) < 事務の流れ > 退職者 企業 団体等 民間企業等への再就職を希望 登録 登録 退職者の採用意向あり 求人情報 人材情報 求人企業等の面接 選考を希望 再就職希望者の面接 選考を希望 求人企業等へ選考の申入れ 再就職希望者へ選考の申入れ 求人企業等への再就職を希望 申出 副市長を委員長とする委員会 事務局は人事課 委員会 承認 協議 ク再就職検討 再就職希望者に対する再就職検討委員会における承認 再就職希望者と求人企業等との面接 選考 内 定 内定した場合, 退職者及び企業 団体等の双方から, 退職職員人材バンクへの報告が必要です 事務局 総務部人事課 6