6. 自転車のまち あげお の目標 ビジョン 5. 現状と課題を整理し 3つの視点で目標 ビジョンを定め 目標 ビジョンごとに3 つの政策 施策を以下のとおり定めました 自転車が快適に利用できるまち は 自転車利用を促進するための自転車利用者目線の政策 施策を中心に立案しています また 自転車マナー

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1 基本的な整備内容 道路標識 専用通行帯 (327 の 4) の設置 ( 架空標識の場合の例 ) 自 転 車 ピクトグラム ( 自転車マーク等 ) の設置 始点部および中間部 道路標示 専用通行帯 (109 の 6) の設置 ( 過度な表示は行わない ) 専 用 道路標示 車両通行帯 (109)

(4) 対象区域 基本方針の対象区域は市街化調整区域全体とし 都市計画マスタープランにおいて田園都市ゾーン及び公園 緑地ゾーンとして位置付けられている区域を基本とします 対象区域図 市街化調整区域 2 資料 : 八潮市都市計画マスタープラン 土地利用方針図

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(5) 老上西学区 1 まちづくりの方向性 1-1. 生活拠点の形成と交通環境の充実 既存の生活拠点を中心とした 50 戸連坦制度の厳守等により市街地の拡散を抑制するこ とで 利便性の高い生活環境を維持していくものとします 老上西学区は 東側から南側にかけての一帯が市街化区域に含まれ ( 主 ) 大

堺市新金岡地区の自転車通行環境整備のアンケート 交通量調査結果について 堺市新金岡地区において 歩行者 自転車利用者が安心して通行できる安全なまちづく り を目指し 自転車通行環境の整備を行いました 自転車通行環境モデル地区において 平成 22 年 ~ 平成 23 年に自転車道 歩道の視覚 分離の整

自転車活用推進に関係する本市既存計画 例規 (2) 計画名駐車基本計画 (H11 年 3 月策定 ) 都市計画局 大阪都市魅力創造戦略 2020( H28 年 11 月策定 ) 経済戦略局 駐車場法 1999( H11) 年度から 2016( H28) 年度から 駐車政策の基本方針 1


数値目標 平成 29 年 オープンカフェ新規参加店舗数 58 店 6 店 6 店 オリオン市民広場集客数 1,500 人 3,000 人 3,000 人 センターコア歩行者 自転車通行量 ( 平日 ) 1,700 人 1,700 人 1,700 人 5 地域再生を図るために行う事業 5-1 全体の概

により 都市の魅力や付加価値の向上を図り もって持続可能なグローバル都 市形成に寄与することを目的とする活動を 総合的 戦略的に展開すること とする (2) シティマネジメントの目標とする姿中野駅周辺や西武新宿線沿線のまちづくりという将来に向けた大規模プロジェクトの推進 並びに産業振興 都市観光 地

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Ⅱ 区の概況と自転車利用の現況 課題 1. 区の概況から見た課題 千代田区の概況 日本の中心都市として常に活発な都市活動 夜間人口約 5 万人 昼間人口約 82 万人 1 日の発生トリップ数 380 万 周辺区からの利用が増大 通勤 通学 業務 買い物 観光 リクリエーションなど多様な利用自転車利用

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5 地域再生を図るために行う事業 5-1 全体の概要 棋士のまち加古川 をより幅広く発信するため 市内外の多くの人が 将棋文化にふれる機会や将棋を通じた交流を図ることができる拠点施設を整備するとともに 日本将棋連盟の公式棋戦 加古川青流戦 の開催や将棋を活かした本市独自のソフト事業を展開する 5-2

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一宮市住宅マスタープラン ~ 住み続けたいまち 住んでみたいまち 人々が生き生きと暮らせるまち ~ 概要版 平成 2 5 年 3 月 一宮市

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別紙 町田市観光まちづくり リーディングプロジェクト ( 案 ) 町田市

四国中央市住宅マスタープラン 概要版 平成 30 年 3 月四国中央市 Since

2 また 保護者等の役割 として 子どもへの自転車の安全利用に関する指導について規定している 3 人乗りの自転車に関しては 保護者だけでなく 自転車利用者全体の法令遵守の中での指導となる 市長学校に関して 市立高等学校では乗車用ヘルメット着用は義務化されていないのか 教育長義務化はしていない 高校生

地域子育て支援拠点事業について

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市町村における住民自治や住民参加、協働に関する取組状況調査

7-3 上田城南地域 (1) 将来像 ( 将来像 ) 水と緑と多様な都市機能が調和し快適な暮らしの環境が整ったまち ( 基本目標 ) 千曲川をはじめ産川や浦野川 小牧山や上田原古戦場 半過岩鼻など奇景や原風景の残る豊かな自然や農地を大切に保全するとともに 秩序ある都市空間づくりを進めます 良好な住環

第 5 章八王子市自転車利用環境整備計画の基本的な考え方 ルールに基づく自転車の安全利用 近年では 道路交通法の改正により悪質な自転車利用に対する罰則が強化される等 より安全でルール マナーを意識した自転車利用が求められています 本市における交通安全教育は 警察署や交通安全協会 教育委員会等との連携

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注 5 指定管理者制度公の施設の管理について 民間事業者を含む指定管理者に施設の管理を委ねることにより 民間事業者等の有する能力 経験 知識等を活用しつつ 市民サービスの向上と経費の節減等を図る手法 注 6 PFI 方式 PFI(Private Finance Initiative): 公共サービス

自転車通学安全モデル校 ( 再指定校 ) アンケート 今回 平成 30 年 6 月 1 日付自転車通学安全モデル校として 4 校を再指定させていただきました 再指定校の総数は現在 中学校 16 校 高等学校 6 校 大学 2 校の 24 校となっています 本アンケートは 再指定校 24 校にご協力い

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地方消費者行政強化作戦 への対応どこに住んでいても質の高い相談 救済を受けられる地域体制を整備し 消費者の安全 安心を確保するため 平成 29 年度までに 地方消費者行政強化作戦 の完全達成を目指す < 政策目標 1> 相談体制の空白地域の解消 全ての市町村に消費生活相談窓口が設置されており 目標を

自転車通学安全モデル校 ( 再指定校 ) アンケート 平成 30 年度は 平成 30 年 6 月 1 日に 4 校 11 月 1 日に 3 校を自転車通学安全モデル校として 再指定をさせていただきました 再指定校の総数は現在 中学校 17 校 高等学校 8 校 大学 2 校の 27 校となっています


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北部大阪都市計画彩都地区計画 ( 案 ) 北部大阪都市計画彩都地区計画を 次のとおり変更する 1. 地区計画の方針 名称彩都地区計画 位 置 茨木市大字粟生岩阪 大字宿久庄 大字清水 大字佐保 大字泉原 大字千提寺 大字大岩 大字福井 大字大門寺 大字生保 大字安威 山手台一丁目 山手台三丁目 山手

資料4-4 新しい時代の教育や地方創生の実現に向けた学校と地域の連携・協働の在り方と今後の推進方策について 審議のまとめ(参考資料)

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2. 各学区のまちづくりの方向性と将来ビジョン 第 3 章で整理した各学区の現状 課題等を踏まえ 学区ごとにまちづくりの方向性 ( 基本方針の 3 つの柱の何に該当するのか ) を整理します 方向性を踏まえ 施策の柱ごとに具体的なビジョンを検討します (1) 常盤学区 1 まちづくりの方向性 1-1

3-2 都心まちづくりの 5 つの展開戦略 1 さっぽろ象徴戦略 ~さっぽろの持つ魅力を象徴する都心 ~ 札幌の新たな魅力と活力を都心において来街者がひと目で見て取り 体感できる象徴性を有 する街並みを創造します 骨格軸の強化と展開軸の形成を図ります にぎわいの軸 ( 駅前通 ) 地下歩行空間整備

総合交通メールマガジンとは 総合交通メールマガジンは 交通基盤整備や地域交通に関する最新の取り組みを幅広く紹介することを目的として 月一回を目処に発行しているメールマガジンであり 主な購読者は都道府県 市町村等の交通施策担当者となっております 当メールマガジンで紹介させていただく記事は 執筆者が任意

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構成 1 第 1 章 IoT 時代の新たな地域資源 1. IoT 時代の新たな地域資源とその可能性 2. 新たな地域資源の活用に向けた基本的視点 第 2 章地域におけるオープンデータ ビッグデータ利活用の推進 1. 地域におけるオープンデータ利活用の現状と課題 2. 地域におけるビッグデータ利活用の

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3 調査結果 1 平成 30 年度大分県学力定着状況調査 学年 小学校 5 年生 教科 国語 算数 理科 項目 知識 活用 知識 活用 知識 活用 大分県平均正答率 大分県偏差値

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資料 -2 国道 24 号烏丸通 歩行者 自転車通行安全協議会 国道 24 号烏丸通の概要 平成 30 年 3 月 国土交通省近畿地方整備局京都国道事務所

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姫路市及びたつの市における連携中枢都市圏形成に係る連携協約 姫路市 ( 以下 甲 という ) 及びたつの市 ( 以下 乙 という ) は 連携中枢都市圏構想推進要綱 ( 平成 26 年 8 月 25 日付け総行市第 200 号総務省自治行政局長通知 ) に基づく連携中枢都市圏である播磨圏域 ( 以下

介護保険制度改正の全体図 2 総合事業のあり方の検討における基本的な考え方本市における総合事業のあり方を検討するに当たりましては 現在 予防給付として介護保険サービスを受けている対象者の状況や 本市におけるボランティア NPO 等の社会資源の状況などを踏まえるとともに 以下の事項に留意しながら検討を

Taro-全員協議会【高エネ研南】

(第14回協議会100630)

第2節 茨木市の現況

平成 30 年春の全国交通安全運動埼玉県実施要綱 1 目的本運動は 広く県民に交通安全思想の普及 浸透を図り 交通ルールの遵守と正しい交通マナーの実践を習慣付けるとともに 県民自身による道路交通環境の改善に向けた取組を推進することにより 交通事故防止の徹底を図ることを目的とする 2 実施期間 平成


活動状況調査

はじめに

寄居町中心市街地活性化基本計画

はじめに

7 主な推進事項 (1) 子供と高齢者の交通事故防止子供及びその保護者 高齢運転者を含む高齢者の交通安全意識の高揚を図るとともに 県民総ぐるみで子供及び高齢者等に対する保護意識の醸成を図る 保護者から子供への安全教育の推進 通学路等における子供の安全確保 ドライバーに対する高齢者事故の特徴を踏まえた

学生確保の見通し及び申請者としての取組状況

(3) その他 全日制高校進学率の向上を図るため 更に公私で全体として進学率が向上するよう工夫する そのための基本的な考え方として 定員協議における公私の役割 を次のとおり確認する 公立 の役割: 生徒一人ひとりの希望と適性に応じて 多様な選択ができるよう 幅広い進路先としての役割を担い 県民ニーズ

半田市地域福祉計画 市民対面アンケート調査報告書 平成 21 年 10 月

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論点2 地域公共交通の改善

周南市版地域ケア会議 運用マニュアル 1 地域ケア会議の定義 地域ケア会議は 地域包括支援センターまたは市町村が主催し 設置 運営する 行政職員をはじめ 地域の関係者から構成される会議体 と定義されています 地域ケア会議の構成員は 会議の目的に応じ 行政職員 センター職員 介護支援専門員 介護サービ

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平成 22 年 4 月 9 日新しい公共円卓会議資料 平成 2 2 年 4 月 9 日第 5 回 新しい公共 円卓会議谷口委員提出資料 ソーシャルビジネスの振興について 1. 新しい公共とソーシャルビジネスの関係 2. ソーシャルビジネスの課題とこれまでの取り組み 3. 事業者及び支援者が集う 場

市町合併という基本的枠組みの変更に対応した 市全域を対象とした計画の見直し 少子高齢化をはじめとする本市を取り巻く社会経済情勢の変化に対応した計画づくり 総合計画や都市計画区域マスタープランなど 上位関連計画との整合 調整の必要性 都市計画マスタープランは 都市計画法第 18 条の 2 に基づいて策

評価項目 評価ポイント 所管部局コメント 評価 国際交流に関する情報の収集及び提供事業国際交流活動への住民の参加促進事業国際理解推進事業在住外国人に対する相談事業在住外国人に対する支援事業 安定 確実な施設運営管理 公正公平な施設使用許可や地域に出向いた活動に取り組むなど新たな利用者の増加に努め 利

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本日の説明内容 1 板橋駅西口周辺地区のまちづくり 2 板橋駅西口地区都市計画素案について 1 市街地再開発事業 2 地区計画 3 高度利用地区 4 高度地区 3 今後のスケジュール 1

計画の今後の方向性

グラフ 3 三鷹駅前地域の放置自転車の台数 (1 日当たり ) 台 286 台 686 台 578 台 329 台 303 台 302 台 平成 12 年平成 15 年平成 18 年平成 19 年平成 20 年平成 21 年

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Microsoft PowerPoint - 【資料3】運転免許証の自主返納に関するアンケート調査結果

1

4. 都市づくりの目標と方針 4-1 都市づくりの基本理念 地域の個性が輝く生活快適都市 上田 ~ 魅力あるふるさと活気ある交流風格ただようまち ~ 基本理念の意味あい 上田市は 歴史 文化 自然 産業などに恵まれた特色ある地域から成り立っており 各地域が個性を発揮し 連携し合い 交流を促進しながら

で広く体幹トレーニング推進することにより 健康なまち としてイメージア ップを図り魅力の向上につとめ 転出の抑制や転入の促進へとつなげる 数値目標 体幹づくりを通じて行う地域活性化事業 KPI 体幹トレーニング参加移住者数のべ人数年月のべ人数 申請時 0 0 H29.3 初年度 H30.

目 次 1 はじめに 1 2 自転車利用に係る問題点 課題点 3 3 自転車ネットワーク計画の目標 6 4 整備路線の選定 7 5 自転車利用空間整備の基本的な考え方 10 6 ソフト施策について 14 7 計画の遂行に向けて 18

1. 実現を目指すサービスのイメージ 高齢者や障害者 ベビーカー利用者など 誰もがストレス無く自由に活動できるユニバーサル社会の構築のため あらゆる人々が自由にかつ自立的に移動できる環境の整備が必要 ICT を活用した歩行者移動支援サービスでは 個人の身体状況やニーズに応じて移動を支援する様々な情報

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< 基本方針 > 一般社団法人移住 交流推進機構 ( 以下 JOIN という ) は 地方に新しい生活や人生の可能性を求めて移住 交流を希望する方々への情報発信や そのニーズに応じた地域サービスを提供するシステムを普及することにより 都市から地方への移住 交流を推進し 人口減少社会における地方の振興

寄附文化の醸成に係る施策の実施状況 ( 平成 26 年度に講じた施策 ) 別紙 1 < 法律 制度改正 > 総務省 ふるさと納税の制度拡充 ( 平成 27 年 4 月 1 日施行 ) 学校法人等への個人寄附に係る税額控除の要件の緩和 ( 平成 27 年 4 月 1 日施行 ) 特例控除の上限の引上げ

8. ピンポイント渋滞対策について 資料 8

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Microsoft Word - 【構想】 (HP掲載用)

発表の流れ 新聞記事と要約 自転車専用レーンとは? 自転車の需要と背景 現状の問題と政策 政策提言 メリット デメリット 試算表 まとめ 参考文献

Transcription:

空をとぶじてんしゃのゆめ 大橋朋佳 ( 尾山台小学校 ) 6. 自転車のまち あげお の目標 ビジョン 35

6. 自転車のまち あげお の目標 ビジョン 5. 現状と課題を整理し 3つの視点で目標 ビジョンを定め 目標 ビジョンごとに3 つの政策 施策を以下のとおり定めました 自転車が快適に利用できるまち は 自転車利用を促進するための自転車利用者目線の政策 施策を中心に立案しています また 自転車マナーが良く安心 安全なまち は 自転車利用の促進は歩道上での歩行者の安全性の確保を考え 歩行者を優先させた政策 施策を中心に立案しています 上尾市 = 自転車とイメージされるまち は 自転車のまちと言えば 上尾市 と言われるような政策 施策を立案しています 目標 ビジョン (1) 自転車が快適に利用できるまち 1 自転車走行空間整備 自転車ネットワーク構築 2 自転車ネットワークの拠点整備 3 公共交通との連携 公共交通として活用 (2) 自転車マナーが良く安心 安全なまち 1 交通ルール マナー教育のための人材育成 2 交通ルール マナー教育と意識啓発の推進 3 道路上の危険の排除による 交通弱者の安全確保 (3) 上尾市 = 自転車とイメージされるまち 1 自転車のまち あげお の情報発信 2 地域資源やイベントを活用した地域活性化 3 自転車利用促進による健康づくりや環境保全 (1) 自転車が快適に利用できるまち都市計画マスタープラン 2010 の目標である 自転車のまち あげお を実現するためには 自転車が快適に利用できるような環境整備が必要です 1 自転車走行空間整備 自転車ネットワーク構築自転車が快適に利用できるまちを目指すにあたり 自転車が快適に走行できる自転車走行空間整備や自転車ネットワークの構築が必要となります 自転車走行空間の点を自転車ネットワークの線にしていくため 歩行者や自転車の通行量 交通事故の危険性 道路幅員の状況などを考慮しながら 自転車走行空間整備 及び自転車ネットワークの構築をしていきます 自転車レーン( 中山道 ) 36

( ア ) 自転車レーンなど走行空間整備のネットワークを構築自転車が通行しやすいような走行空間を整備するとともに 自転車走行空間整備の路線をネットワーク化していきます 上尾市自転車ネットワーク計画においては 平成 24 年 11 月に国土交通省 警察庁が示した 安全で快適な自転車利用環境創出ガイドライン を参考にし 優先して整備すべき路線を位置づけました 上尾市自転車ネットワーク計画の考上尾市自転車ネットワーク図え方として 市内幹線道路を基本に 自転車利用が多い あるいは転換の可能性がある商業施設や事業所 UR 団地を中心として市内の拠点となる施設をネットワーク化しています ( イ ) 案内サインなど視覚的に分かり易いネットワークを構築自転車走行空間のネットワーク上に視覚的に分かり易い案内サインを整備するとともに 自転車走行空間のネットワーク同士を結ぶ路線に自転車利用者や車利用者双方の注意喚起なども含めた案内サインを整備していきます また 関係機関と連携しながら案内サインの周知を図り 自転車走行空間の適切な利用を推進していきます 奈良県自転車利用ネットワークづくりガイドライン 2 自転車ネットワークの拠点整備一般的に自転車は稼働している時間よりも 停車 ( 駐輪 ) している時間が多い乗り物です 自転車が快適に利用できるまちを目指すにあたり 自転車走行環境整備と並び 自転車が停める駐輪場や空気入れやパンク修理ができる拠点が必要です 自転車が停められる駐輪場の拡充を図るほか 空気入れやパンク修理が可能な自転車の駅といわれる拠点をネットワーク上に位置づけ 自転車が快適に利用できる環境を創出していきます 37

( ア ) 自転車駐輪場の拠点整備自転車利用を促進するためには 適切な位置に駐輪場を配置することが重要です 上尾駅 北上尾駅など自転車が集中する拠点 ( 以下 駅前拠点 ) 周辺や 上尾市自転車ネットワーク計画に位置づけられたネットワーク上の商業施設 事業所の拠点 ( 以下 利用促進拠点 ) 周辺における自転車駐輪場の整備や 路上駐輪場の設置場所の提供など支援を行います ( イ ) 自転車の駅など休憩所等の拠点整備自転車が快適に利用できるよう 自転車ネットワーク上に自転車の修理工具や空気入れを備えた拠点を整備し その施設を自転車の駅と位置付けます 駅前拠点や利用促進拠点の中で 特に自転車利用者が多い あるいは利用転換の可能性が高い拠点については 自転車のまち のシンボルとなるような拠点整備を検討します 自転車の駅 ( 宇都宮市 ) 宮サイクルステーション ( 宇都宮市 ) 3 公共交通との連携 公共交通として活用国立社会保障人口問題研究所の推計によると 今後少子高齢化が進展して 65 歳以上の人口は 2010 年の 20.6% に対して 2030 年には 38% になることが予測されており 高齢社会に対応できるまちづくりを早急に検討する必要があります 38

具体的には 市内にある6つの地域や4か所の団地を1つの拠点と位置づけ それらを民間路線バスや市内循環バスなど公共交通で繋いでネットワーク化します 基本的に 拠点までの移動は徒歩や自転車 拠点同士の移動は公共交通機関を利用することで コンパクトシティの実現が可能となります 自転車と公共交通機関とを併せて移動することは 安全で快適である上 環境への負荷を低減することにもつながります また サイクル & バスライドの推進やコミュニティサイクルなどの共用自転車の導入についても検討していきます ( ア ) 公共交通との連携を図り サイクル & バスライドの推進自家用車に過度に依存しない街づくりを推進する上で バスなどの公共交通は自転車と並び 重要な交通手段の1つです バス交通の拠点であるUR 都市機構の団地敷地内に 団地住民以外のバス利用者が利用可能な自転車駐輪場を整備し サイクル & バスライドを推進します ( イ ) 公共交通としてコミュニティサイクル ( レンタサイクル ) を活用市内を移動するためのモビリティとして自転車は重要な交通手段の1つです レンタサイクルを公共交通の手段として位置づけ 駅前拠点や利用推進拠点から移動するのに利便性の高いレンタサイクルやコミュニティサイクルの導入を市民のニーズから検討します 自転車利用を促進する観点から 高齢者に対する電動付きアシスト自転車や子育て世代に対する子乗せ自転車など 利用者川越市コミュニティサイクル層に応じたレンタサイクルの支援も併せて検討します アッピー駐輪場 ( 西上尾第二団地 ) 39

(2) 自転車マナーが良く安心安全なまち 都市計画マスタープラン 2010 の目標である 自転車のまち あげお を実現するた めには 歩行者の安心 安全を確保しながら 自転車利用を促進することが重要です 1 通ルール マナー教育のための人材育成 自転車の交通ルールの徹底方策に関する提言 では 自転車教室受講者のほとんどを小学生 中学生及び高校生が占め その他の世代に対する自転車安全教育は明らかに不足している状況であり 多様な自転車利用者に対し 体系的な自転車安全教育を行っていくためには 社会全体で取り組んでいく必要があります あらゆる世代に対する交通ルール マナー教育を行う人材を確保するため 短期的には既存の 埼玉県自転車安全利用指導員 を積極的に活用し 中 長期的には新たな人材育成の手法等を上尾警察署と連携 協力して検討します 自転車の交通ルールの徹底 方策に関する提言 ( 警察庁 ) 図 8 自転車教室の状況 ( ア ) 埼玉県自転車安全利用指導員の積極的活用平成 24 年度に埼玉県自転車安全利用指導員 ( 以下 利用指導員 ) が創設され 小学校区ごとに地域指導員 2 名 小学校 中学校ごとに学校指導員 1 名 ( 合計 77 名 ) が県知事から委嘱されていますが 積極的に活用されていません 利用指導員に対し 交通ルール マナー研修や先進都市の事例研究などの支援を実施し 利用指導員を積極的に活用します ( イ ) 新たな人材育成の手法等の検討地域における交通ルール マナー教育を行う人材を確保するため 交通ルール マナー教育のほか 自転車の快適な乗り方や停め方 自転車利用の健康効果などを広報啓発する 上尾らしい 人材育成の手法等を上尾警察署と連携 協力して検討します 40

2 通ルール マナー教育と意識啓発の推進小学生 中学生 高校生以外の世代に対する自転車安全教育は明らかに不足しており 多様な自転車運転者に対し 体系的な自転車安全教育を行っていくためには 社会全体で取り組んでいく必要があります 全ての世代に対して 交通ルール マナーを周知するため 既存の実施主体に加え 市民団体 地域及び事業者等による交通ルール マナー教育の実施や 既存の交通安全団体による意識啓発に加え 新たなアプローチによる意識啓発を積極的に推進します ( ア ) 交通ルール マナー教育の推進全ての世代に対する交通ルール マナー教育を推進するため 上尾警察署と協力し 実施主体を役割分担した上で 体系的な交通ルール マナー教育を実施します また 市民団体 地域及び事業者がそれぞれの役割を担えるような仕組みや支援制度の整備や 市民が交通ルール マナー教育を受講したいと思えるようなインセンティブ ( 動機付け ) を付与する取組みを検討します インセンティブを付与する際には 継続して交通ルール マナー教育を受講できるように工夫します 高齢者自転車運転免許講習会 ( 上尾警察署 ) 図 11 自転車安全教室の教育主体と対象 自転車の交通ルールの徹底 方策に関する提言 ( 警察庁 ) ( イ ) 交通ルール マナー意識啓発の推進既存の活動として 交通安全母の会などの交通安全団体が交通安全運動週間における街頭啓発活動や地域への交通安全映画会を積極的に実施してきました 全ての世代に対する交通ルール マナー意識の醸成を図るため 既存の意識啓発に加え 聖学院大学や市内の高校と連携し 学生が主体的に取り組める交通ルール マナー教育や意識啓発を積極的に推進します 41

3 道路上の危険の排除による 歩行者の安全確保 歩行者が安心 安全に移動するために 自転車利用者の交通ルールやマナーの向上を 図り かつ道路上の危険を排除します ( ア ) 危険箇所の把握や明示による安全確保小学校や中学校と連携し 危険な場所を地図に示した ヒヤリはっとマップ 自転車止まれステッカー大作戦 などの取組みを通じて 危険箇所の把握や明示をし 未然に危険を排除します 自転車止まれステッカーマップ ( 茅ヶ崎市 ) 自転車止まれステッカー大作戦 ( 茅ヶ崎市 ) ( イ ) 面的な交通規制による安全確保徒歩による登下校が多い小学校や徒歩又は自転車による登下校が多い中学校 親子で自転車による送迎が多い保育所や幼稚園の周辺は ゾーン 30 などの面的な交通規制を通じて 乳幼児や生徒の安全確保を図ります ゾーン 30 の規制の例 ( 埼玉県警察 ) 42

(3) 上尾市 = 自転車とイメージされるまち都市計画マスタープラン 2010 の目標である 自転車のまち あげお を実現するためには 本市の特色を活かした健康づくりや環境保全の観点から自転車利用を促進する施策を展開するとともに その取組みを様々なメディアを通じて市内外へ情報発信していくことが大切です 1 自転車のまち あげお の情報発信 自転車のまち あげお として 自転車マナーの向上や自転車走行空間整備に加え 自転車利用等の様々な情報をあらゆる人に対して発信していくことが大切です ( ア ) 上尾サイクルマップ や facebook の活用と新たな情報発信の検討市では 平成 24 年 6 月から facebook ( フェイスブック ) を開設し 自転車のまち あげお に関する取組みやまちづくり情報を発信しています ぐるっとサイクリング同好会 が市と協働で作成した 上尾サイクルマップ は 本市の見どころなどを紹介し 公共施設や自転車販売店舗等に設置されています 引き続き 上尾サイクルマップ や facebook を活用し 積極的な情報発信をするとともに 街中からも 自転車のまち あげお の機運を高める新たな情報発信について検討します facebook 自転車のまち あげお 上尾サイクルマップ ( イ ) ( 仮称 ) 自転車のまち あげお スマート サポーター の設立検討 自転車のまち あげお を推進するためには 自転車利用に対する理解者( サポーター ) が必要です 自転車のまち あげお の情報発信手段として ( 仮称 ) 自転車のまち あげお スマート サポーター の設立を検討します ( 仮称 ) 自転車のまち あげお スマート サポーター では 自転車利用の促進やマナーアップなど 自転車のまち あげお の積極的なPR 活動を実施するとともに サポーターへのインセンティブ付与について検討します 43

自転車のまち あげお サイクル サポーター ( イメージ ) 2 地域資源やイベントを活用した地域活性化 自転車のまち あげお を推進するにあたり 本市固有の地域資源や自転車を活用したイベントなどを通じて地域活性化を図ることが大切です ( ア ) 地域資源を活用した地域活性化本市には 上尾サイクリングロード や その沿道にある自転車愛好家 ( サイクリスト ) の人気スポットとして有名な 榎本牧場 や日本を代表する自転車メーカーである ブリヂストンサイクル など自転車に関連する地域資源が沢山あります 自転車利用者に優しい店舗等の既存の地域資源を活用するとともに 自転車利用者に優しい隠れた地域資源を発掘し 積極的に地域活性化を図っていきます 上尾サイクリングロード 榎本牧場 ブリヂストンサイクル との意見交換女子ポタ会 in 自転車のまち あげお 44

( イ ) 上尾らしさ を活かしたサイクルイベントの検討 ブリヂストンサイクル や ぐるっとサイクリング同好会 の協力を得て 上尾サイクルマップ を活用したイベントを定期的に開催し 本市の見どころや魅力を情報発信してきました 本市の特色である地域資源を活かしたイベントを事業者や市民団体と連携しながら継続して実施し 地域活性化を図ります 子どもから高齢者までが気軽に自転車に触れたり 乗れたりでき かつ市の魅力を知ることができるサイクルイベントを産学官民 ( ) の連携により検討します 3 自転車のまち あげお スタンプラリー 自転車利用促進による健康づくりや環境保全 埼玉サイクリングフェスティバル 全国から 自転車のまち あげお として認知されるために 本市の特色を活かし た自転車利用促進による健康づくりや環境保全が大切です ( ア ) 健康づくり の観点からの自転車利用の促進 超高齢社会を迎えるにあたり 市民 事業者 行政に とって 健康づくり は大切なキーワードです 市では 平成 24 年度から レッツ サイクル健康モ ニター事業 を実施し 自転車と健康との相関関係を調 査してきました その結果 身体的な効果があるととも に 精神的な効果があることが分かってきました こうしたことから 引き続き 健康づくり の観点 から自転車利用を促進し 市民の健康増進を図ります emeter( ブリヂストンサイクル ) レッツ サイクル健康モニター (H24 25 年度 ) 産学官民とは 産業界 ( 民間企業 ) 学校 ( 教育 研究機関 ) 官公庁 ( 国 地方自治体 ) 民間 ( 地域住民 NP O) の 4 者のことをいいます 45

( イ ) 環境保全 の観点からの自転車利用の促進 企業の社会的責任 (CSR) の観点から事業者 行政にとっ て 環境保全 は 健康づくり に並び 大切なキーワード です 事業者へ自転車利用促進の働きかけをするために 行政自 ら 環境保全 の観点からの自転車利用を促進する取り組み として エコ通勤優良事業所認証 の取得について 調査 検討します また 環境保全 の具体的な施策として 公用自転車とし ての電動アシスト自転車の導入可能性について検討します 大阪府泉大津市 さいたま市見沼区 電動アシスト公用自転車の導入事例 ( ウ ) 自転車利用促進のための施策連携 健康づくり や 環境保全 の観点から自転車利用促進するため 他の施策との連携を検討します 高齢者の移動手段の確保と健康増進の両立を図るため 自動車運転免許証自主返納制度と電動アシスト自転車の利用促進との連携を検討します 子育て世代の支援と健康増進の両立を図るため 子育て世代支援と電動アシスト自転車の利用促進との連携を検討します また 電動アシスト自転車による利用促進を図るには 交通ルール マナー教育の受講を義務付けし 自転車利用促進とマナーアップの両立を図ります 子乗せ電動アシスト自転車 3 輪電動アシスト自転車 46