期的に最小限に止める地震として位置付けました b) 家庭内備蓄として最低 3 日 推奨 1 週間分が推奨されたことを踏まえ 具体的な品目や点検 入れ替え方法などを含めた普及策を講じることを明記しました また 市の備蓄については 被害規模の大きい東京湾北部地震の想定避難者数を考慮して確保することを明記

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本編表紙&目次.

- 総目次 - - 本編 - 第 1 章総則 第 2 章 災害予防計画 第 3 章 風水害応急対策計画 第 4 章 震災応急対策計画 第 5 章 大規模事故等応急対策計画 第 6 章 災害復旧復興計画 - 資料編 -

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島原市地域防災計画

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二戸市地域防災計画 ( 震災編 ) の一部修正の新旧対照表現行改正案 目次 ( 震災編 ) 目次 ( 震災編 ) 第 1 章総則 第 1 章総則 第 1 節 計画の目的 351 第 2 節 計画の性格 352 第 2 節の2 災害時における個人情報の取り扱い 352 第 3 節 防災関係機関の責務及

新たな津波浸水想定を踏まえた見直しの概要 資料 1-2 H23 の想定 対象断層県設置の有識者検討会設置の有識者検討会の検討の検討結果を踏まえた 4 断層 ( 日本海東縁部 能登半島東方沖 能登半島北方沖 石川県西方海東縁部 能登半島東方沖 能登半島北方沖 石川県西方沖 ) 想定の手法土木学会の手法

防災業務計画 株式会社ローソン

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アンケート調査の概要 目的東南海 南海地震発生時の業務継続について 四国内の各市町村における取り組み状況や課題等を把握し 今後の地域防災力の強化に資することを目的としてアンケート調査を実施 実施時期平成 21 年 11 月 回答数 徳島県 24 市町村 香川県 17 市町 愛媛県 20 市町 高知県

浸水深 自宅の状況による避難基準 河川沿いの家屋平屋建て 2 階建て以上 浸水深 3m 以上 緊急避難場所, 近隣の安全な建物へ水平避難 浸水深 50 cm ~3m 緊急避難場所, 近隣の安全な建物へ水平避難上階に垂直避難 浸水深 50 cm未満 緊急避難場所, 近隣の安全な建物へ水平避難 自宅に待

Microsoft Word - 01【表紙・目次】.doc

4 被災生活の環境整備主な修正概要 避難所毎に運営マニュアルを作成し 避難所の良好な生活環境を確保するための運営基準等を明確にしておく 避難所運営マニュアルの作成 訓練等を通じて 住民の避難所の運営管理に必要な知識の普及に努める 県 DMAT( 災害時派遣医療チーム ) の活動終了以降の医療提供体制

(案)

Microsoft Word - 目次


みやこ町地域防災計画

☆配布資料_熊本地震検証

2

Microsoft Word - 03.【参考】新旧対照表(中防災).docx

第8章 災害復旧計画

第 1 大規模地震 火災に関する調査研究 市民部 消防組合 35 第 2 出火防止 初期消火体制の確立 市民部 消防組合 35 第 3 消防力の増強 市民部 消防組合 35 第 4 防災資機材の整備 市民部 消防組合 36 第 5 節震災に強い地域 ( 社会 ) づくり 37 第 1 自主防災組織の


別添 中防災第 1 1 号 平成 29 年 5 月 31 日 各指定行政機関の長各指定公共機関の代表殿 中央防災会議会長 ( 内閣総理大臣 ) 安倍晋三 梅雨期及び台風期における防災態勢の強化について 貴殿におかれては 日頃から各般の施策を通じて災害対策の推進に御尽力をいただいているところであるが

資料1 受援計画策定ガイドラインの構成イメージ

大阪市防災 減災条例 目次第 1 章総則 ( 第 1 条 - 第 3 条 ) 第 2 章本市の責務 ( 第 4 条 - 第 7 条 ) 第 3 章市民の責務 ( 第 8 条 ) 第 4 章事業者の責務 ( 第 9 条 ) 第 5 章災害予防 応急対策 ( 第 10 条 - 第 25 条 ) 第 6

国の法令改正等の反映近年行われた国の法令改正や防災基本計画の修正内容を反映しました 市町村が 指定緊急避難場所及び指定避難所の指定を進めることを追加 市町村が 被災者の被害状況 配慮事項等を一元的に集約した被災者台帳を作成し 総合的かつ効果的な支援の実施に努めることを追加 首都直下地震対策特別措置法

目  次(秦野市地域防災計画)

<ハード対策の実態 > また ハード対策についてみると 防災設備として必要性が高いとされている非常用電源 電話不通時の代替通信機能 燃料備蓄が整備されている 道の駅 は 宮城など3 県内 57 駅のうち それぞれ45.6%(26 駅 ) 22.8%(13 駅 ) 17.5%(10 駅 ) といずれも

目次 1. はじめに 1 2. 協議会の構成 2 3. 目的 3 4. 概ね5 年間で実施する取組 4 5. フォローアップ 8

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(溶け込み)大阪事務所BCP【実施要領】

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第356 第 3 章 災害応急対策計画 (2) 本部の設置場所 (3) 関係機関との連絡 2. 本部の組織 本部の設置場所は 原則として浦安市災害対策本部室とする 関係機関との連絡が必要な場合は 関係機関連絡室 を設置し 警察 自衛隊 ライフライン等から連絡要員の派遣を要請し 連絡 調整にあたる 本

2. 防災拠点の代替施設の指定防災拠点施設が被災し使用不能となれば 災害対策本部等が設置できず 活動体制全体に遅れが生じ 迅速な災害対応を指揮することが困難となるとともに 災害対応以外の業務 ( 通常業務 ) を行うことも困難となるため 代替施設での対応が必要となります そのため 防災拠点施設におい

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東京事務所版 BCP 実施要領目次応急頁 < 第 1グループ> 直ちに実施する業務 1 事務所における死傷者の救護や搬送 応急救護を行う一時的な救護スペースの設置 運営 備蓄の設置 医療機関への搬送 1 2 事務所に緊急避難してきた県民や旅行者等への対応 避難 一次避難スペースの運営 指定避難所への

Ⅲ 主な改定内容 1 市の防災施策の反映 防災関連の不定期な訓練を位置づけ ( 平成 29 年度は指定避難所宿泊訓練を実施済み ) 避難行動要支援者名簿の作成 更新の業務の状況を反映し 実態に合った内容に記述を整理 消防団の敷島第 4 分団を敷島第 3 分団に統合 避難勧告等の判断 伝達マニュアル

新規文書1

防災業務計画(第3編 東海地震防災強化計画)

1. 災害の発生を未然に防止するため 防災事務に従事する者の安全確保にも留意した上で 職員の参集や災害対策本部の設置等適切な災害即応態勢の確保を図り 関係機関との緊密な連携の下に 特に以下の取組について万全を期すること 1 危険箇所等の巡視 点検の徹底河川等の氾濫 がけ崩れ 土石流等災害発生のおそれ

平成 30 年度年法律第 57 号 ) 等により 要配慮者利用施設は 避難確保計画等の自然災害に関する計画 ( 以下 災害計画 という ) を作成することとなっており 災害計画の作成を促進するため 貴殿におかれても必要な支援に努められたい また 市町村が行う避難勧告等の発令に関する各種取組への積極的


事業継続計画(BCP)作成用調査ワークシート

品川区地域防災計画 概要版(平成29年修正)

Microsoft Word 提示_地域防災計画(概要版)ver21.doc

02一般災害対策編-第3章.indd

PowerPoint プレゼンテーション

Microsoft Word - 02.H28秋 重点提言本文【合本】1110.doc

職員の運営能力の強化 避難所担当職員研修の実施 全庁対象の避難所担当職員研修(5 回開催で約 400 名参加 ) 区毎の避難所担当職員研修 男女共同参画の視点に立った避難所づくり 共助による災害時要援護者支援の取り組みについて説明 各区災害対策本部との連絡 避難所内の課題解決の調整など 地域団体等へ

目次 はじめに P3 1 災害 緊急の範囲 P3 2 時間と場所を考慮した対応の必要性 P3 3 時間ごとの対応 P4 4 場所ごとの対応 P5 5 デジタルサイネージの提供コンテンツ P6 6 緊急時を意識したデジタルサイネージシステム P6 7 情報の切替 復帰の条件 P7 8 緊急運用体制 P

第 1 章実施計画の適用について 1. 実施計画の位置づけ (1) この 南海トラフ地震における具体的な応急対策活動に関する計画 に基づく宮崎県実施計画 ( 以下 実施計画 という ) は 南海トラフ地震に係る地震防災対策の推進に関する特別措置法 ( 平成 14 年法律第 92 号 以下 特措法 と

(2) 本部の設置場所本部の設置場所は 原則として浦安市集合事務所 301 会議室とする (3) 関係機関との連絡体制関係機関との連絡が必要な場合は 関係機関連絡室 を浦安市集合事務所に設置し 警察 自衛隊 ライフライン等から連絡要員の派遣を要請し 連絡 調整にあたる 連絡室は 浦安市集合事務所内に

「南九州から南西諸島における総合的防災研究の推進と地域防災体制の構築」報告書

第 5 部 南海トラフ地震防災対策推進計画

目  次

目  次(秦野市地域防災計画)

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避難勧告等の 判断 伝達マニュアル ( 土砂災害編 ) ひと 緑がかがやく田園と交流のまち 安全に安心して暮らせるまちの実現に向けて ( 概要版 ) 平成 26 年 9 月 1 日 北海道長沼町

第 2 項交通応急対策 災害時には 道路 橋梁等の道路施設が被災するとともに 倒壊建物 がれき等による障害物や 緊急車両 一般車両による交通渋滞が発生し 緊急輸送等に支障をきたすおそれがある 町民等の避難 災害応急対策員の輸送および救助 救護のための資材 物資の輸送を確実に行うため 迅速かつ適切に交

Ⅰ 地域防災計画とは 1 計画の目的 松前町地域防災計画 は 災害対策基本法に基づき 松前町の防災対策を定めたものです 今後 この計画に定めた内容を推進することによって 住民の生命 身体及び財産を災害から守ることを目的とします 2 計画の構成と内容 松前町地域防災計画 は 災害の種類を 風水害 (

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稲沢市地域防災計画 目次 第 Ⅰ 部風水害等災害対策計画 第 1 編総則 第 1 章計画の目的 方針 1 第 1 節第 2 節第 3 節第 4 節第 5 節第 2 章第 1 節第 2 節 計画の目的計画の性格及び基本方針計画の構成災害の想定地域防災計画の作成又は修正各機関の処理すべき事務又は業務の大

人的応援 研修 訓練の実施 県受援マニュアル及び災害時緊急連絡員活動マニュアルを踏まえた研修 訓練の強化 () マニュアルに基づく研修 訓練県が策定する 応援職員における奈良県への受入及び市町村への短期派遣マニュアル 及び 災害時緊急連絡員活動マニュアル に基づき 災害時に役立つ実働的な訓練や研修を

事務連絡平成 24 年 4 月 20 日 都道府県各指定都市介護保険担当主管部 ( 局 ) 御中中核市 厚生労働省老健局総務課高齢者支援課振興課老人保健課 大規模災害時における被災施設から他施設への避難 職員派遣 在宅介護者に対する安全確保対策等について 平成 23 年 3 月 11 日に発生した東

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14MKJ

( ウ ) 交通管制被災区域への車両の流入抑制及び緊急交通路を確保するための信号制御等の交通管制を行う (3) 警察官 自衛官及び消防吏員による措置命令警察官は 通行禁止区域等において 車両その他の物件が緊急通行車両の通行の妨害となることにより災害応急対策の実施に著しい支障が生じるおそれがあると認め

奈良県ライフライン 情報共有発信マニュアル 第 3.3 版 平成 24 年 7 月 奈良県ライフライン防災対策連絡会

地区概況 7-6 ( 旧 ) 平三小学校 大字 平蔵 米原 小草畑 概要市の南東部に位置し 長南町 大多喜町に接している 丘陵地と平蔵川沿いの低地からなり 丘陵地にはゴルフ場が複数立地し 低地では 民家や農地が分布する 地区を南北に国道 297 号が通り 国道 297 号沿いには小規模な造成宅地があ

3 歯科医療 ( 救護 ) 対策 管内の歯科医療機関の所在地等のリスト整理 緊急連絡網整備 管内の災害拠点病院 救護病院等の緊急時連絡先の確認 歯科関連医薬品の整備 ( 含そう剤等 ) 自治会 住民への情報伝達方法の確認 病院及び歯科診療所での災害準備の周知広報 - 2 -

第1章 総則

第 3 章災害応急対策計画第 2 款地震災害対策第 1 節初動対応 体制区分配備基準配備人員 連絡配備 警戒体制 ( 第 1 次動員 ) 警戒体制 ( 第 2 次動員 ) 市内で震度 4 を記録したとき 市内で震度 5 弱を記録したとき 1 市内で震度 5 強を記録したとき 2 地震により市内に局地

紫波町地域防災計画の修正について

( 社会福祉施設用作成例 ) (4) 施設管理者は, 緊急時連絡網により職員に連絡を取りましょう (5) 施設管理者は, 入所者の人数や, 避難に必要な車両や資機材等を確認し, 人員の派遣等が必要な場合は, 市 ( 町 ) 災害対策本部に要請してください (6) 避難先で使用する物資, 資機材等を準

PowerPoint プレゼンテーション

10 地震 火山噴火対策等の推進について 近年 我が国は様々な災害に見舞われている 東日本大震災後も 平成 28 年の熊本地震 本年 6 月の大阪府北部地震及び9 月の北海道胆振東部地震など大規模な地震が発生し 多大な人的 物的被害が発生した 地方公共団体においては 突然発生する大規模自然災害に備え

~ 二次的な被害を防止する ~ 第 6 節 1 図 御嶽山における降灰後の土石流に関するシミュレーション計算結果 平成 26 年 9 月の御嶽山噴火後 土砂災害防止法に基づく緊急調査が国土交通省により実施され 降灰後の土石流に関するシミュレーション結果が公表された これにより関係市町村は

第 3 章第 16 節自主防災組織育成計画 ( P 4 3 ) 第 1 ~ 第 2 ( 略 ) 第 3 事業所等における自衛消防組織 (1) 活動内容事業所等は それぞれの防災計画に基づき 平常時および災害発生時において効果的に防災活動を行うよう努める 1 平常時の活動ア防災関係機関と事業所等の間で

( 県の責務 ) 第三条県は 地震防災に関する総合的な施策を策定し 及びこれを実施する責務を有する 2 県は 市町村 自主防災組織その他防災関係機関等と連携して 地震防災対策を推進しなければならない 3 県は 地震に関する調査及び研究を行い その成果を県民 事業者及び市町村に公表するとともに 地震防

中央防災会議会長(内閣総理大臣)による「梅雨期及び台風期における防災態勢の強化について」の通知について

はじめに 道では 北海道行政基本条例 に基づき 道政の基本的な方向を総合的に示す計画として 新 北海道総合計画 を策定し 政策展開の基本方向の一つとして 安心で心豊かな北海道ライフスタイル を掲げ 安全 安心な生活の確保 に向け 防災 減災の体制づくり を進めています 保健福祉部では 特に 子ども

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病院等における耐震診断 耐震整備の補助事業 (1) 医療施設運営費等 ( 医療施設耐震化促進事業平成 30 年度予算 13,067 千円 ) 医療施設耐震化促進事業 ( 平成 18 年度 ~) 医療施設の耐震化を促進するため 救命救急センター 病院群輪番制病院 小児救急医療拠点病院等の救急医療等を担

Microsoft Word 最終【資料-4】.docx

スライド 1

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今治市地域防災計画とは 計画の目的 地域防災計画は 災害対策基本法第 42 条の規定に基づき 今治市防災会議が作成する計画であって 今治市に係わる災害に対して 市 県 防災関係機関が 市民の協力のもとに 災害対策を実施することにより 市民の生命 身体及び財産を災害から守ることを目的として定めています

第1章 計画の目的と編成

九州旅客鉄道株式会社防災業務計画 平成 27 年 3 月九州旅客鉄道株式会社



第6章  特殊災害対策計画

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あおぞら彩時記 2017 第 5 号今号の話題 トリオ : 地方勤務の先輩記者からの質問です 気象庁は今年度 (H 29 年度 )7 月 4 日から これまで発表していた土砂災害警戒判定メッシュ情報に加え 浸水害や洪水害の危険度の高まりが一目で分かる 危険度分布 の提供を開始したというのは本当ですか

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第3回検討会_8.20豪雨災害における避難所の確保と運営に関する本市の対応等について

第 4 防災資機材の整備 市民部 消防組合 36 第 5 節震災に強い地域 ( 社会 ) づくり 37 第 1 自主防災組織の編成 市民部 37 第 2 自主防災組織の活動 市民部 37 第 3 地域の自主防災組織の育成 市民部 38 第 4 事業所等の自衛防災体制の強化 消防組合 38 第 6 節

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Transcription:

1. 修正の背景 市原市地域防災計画修正の要旨 平成 30 年 10 月 現行の市原市地域防災計画は 東日本大震災の教訓等を踏まえて平成 25 年 2 月及び平成 27 年 3 月に修正しました 一方 東日本大震災後も 平成 27 年関東 東北豪雨災害 平成 28 年の熊本地震など大規模な災害が頻発し 国ではこれらの災害教訓を踏まえて防災関係法令等の改正 防災基本計画の修正 災害対策に関する各種指針の改定等を行っています 千葉県においても これらの動向を踏まえて千葉県地域防災計画を修正したほか 地震被害想定の見直し 災害時の受援 医療 避難などに関する個別計画の策定やガイドラインの改定などを行い 県全体の防災力の強化を推進しています 本市においても これらの状況を踏まえ 本市の防災体制及び災害対策をより実効性の高いものとするべく市原市地域防災計画を修正しました 2. 修正のポイント (1) 関係法令との整合ア災害対策基本法の改正に伴うもの切迫した災害から命を守るため緊急的に避難する場所が 指定緊急避難場所 被災者等が一定期間滞在するための施設が 指定避難所 として定義されたことを踏まえ 避難施設の指定の見直しを行いました イ地区防災計画住民等による自発的な防災活動に関する 地区防災計画 制度について いちはら防災 100 人会議の意見を踏まえて作成する 地区防災計画策定の手引き や平成 28 年度に作成した 市原市地区別防災カルテ を活用し 地区防災計画づくりを支援することを明記しました ウ水防法 土砂災害防止法の改正に伴うもの浸水想定区域や土砂災害警戒区域にかかる要配慮者の利用施設には避難確保計画の作成等が義務化されたため 同計画の作成についての普及促進等を明記しました (2) 上位計画との整合等ア防災基本計画等の修正に伴うもの a) 気象庁等が提供する防災気象情報が充実されたことや 深夜 早朝の避難勧告等に気づきにくいことを考慮し 避難勧告等の判断基準を見直しました b) 避難場所等へ移動することがかえって危険な場合は 屋内での安全確保などの適切な避難行動をとることが示されたほか 平成 28 年台風 10 号災害では 避難準備情報 が要配慮者の避難開始情報であることが認識されておらず多数の犠牲者が発生し 避難準備 高齢者等避難開始 に名称変更されたことを踏まえ 避難勧告等の名称及び住民等に求める適切な避難行動を修正しました イ千葉県地域防災計画等の修正に伴うもの a) 県の防災 減災の主眼とする想定地震が 切迫性は高くないものの大規模な被害が予想される 東京湾北部地震 から 切迫性の高い 千葉県北西部直下地震 に修正されたことを踏まえ 本市では 千葉県北西部直下地震 を人的被害と経済被害を短期的かつ大幅に削減する地震として位置付け 東京湾北部地震 を大規模な人的被害を中長 - 1 -

期的に最小限に止める地震として位置付けました b) 家庭内備蓄として最低 3 日 推奨 1 週間分が推奨されたことを踏まえ 具体的な品目や点検 入れ替え方法などを含めた普及策を講じることを明記しました また 市の備蓄については 被害規模の大きい東京湾北部地震の想定避難者数を考慮して確保することを明記しました (3) 市の災害対応体制の見直しア意思決定の迅速化 a) 避難勧告等の発令について 市原市災害対応体制の見直し本部員会議の決定事項から 本部長 ( 市長 ) の権限に基づく発令に変更しました b) 緊急事態に対応するため 災害種別ごとに避難勧告等の発令等の判断基準について明 記しました イ職員配備の見直し a) 震災については 千葉県の配備基準に合わせて見直しを行いました b) 風水害時における 早期からの情報収集 分析のための配備 及び災害の状況に応じた配備体制の確立について記載しました ウ避難所を迅速に開設するための体制確立 a) 避難所に直接参集する職員 ( 避難所担当職員 ) を事前に指名しました b) 風水害時の自主避難 高齢者等避難開始に対応する早期開設避難所を開設します 3. 主な修正内容 総則編 ( 本文中の頁番号は 総則 - と表示しています ) 節頁修正点第 1 節計画の目的等 2 住民等が地区防災計画を提案した場合の地域防 第 2 節計画の基本的考え方 3 災計画への位置づけを明記しました 地域防災力の向上について 地区防災計画を核と した取組を推進することを明記しました 第 4 節地勢等 15~17 気象状況 人口動態 土地利用 社会インフラ等 の現況を更新しました 地震 津波編 ( 本文中の頁番号は 地震 津波 - と表示しています ) 節頁修正点 第 1 章総則第 2 節被害想定 4 5 想定地震に千葉県北西部直下地震を追加しました 想定津波に房総半島東方沖日本海溝沿い地震による津波 東京湾口約 10m の津波を追加しました 第 3 節減災目標 8 想定地震及び想定津波による被害を軽減するた めの主要施策 目標 期限等を明記しました 第 2 章災害予防計画 第 1 節防災意識の向上 17 地区防災計画の普及や地域における策定の支援 を行うことを明記しました - 2 -

第 9 節備蓄 物流計画 37 38 家庭内備蓄として最低 3 日 推奨 1 週間分を推奨し 具体的な品目や点検 入れ替え方法などを含めた普及策を図ることを明記しました 想定最大規模の地震を対象とした市の備蓄目標を設定し 指定避難所等への分散備蓄等を推進することを追記しました 市内の民間物流事業者との連携や民間物流倉庫を活用し 災害時の物流体制を確保することを明記しました 第 10 節防災関連施設の整備 40 現在指定している避難場所 避難所等を 基本法 に基づく指定緊急避難場所 指定避難所等に修 正しました 風水害時の早期避難者に対応する 早期開設避難 所 を指定することを追記しました 41 指定緊急避難場所の誘導標識にJIS 規格によ る図記号を使用して周知することを明記しました 第 11 節帰宅困難者等対策 45 市内の主要駅等で発生する帰宅困難者を想定した一時滞在施設を選定しました 第 12 節防災体制の整備 46 47 大規模災害を想定した受援体制の整備や受援計画の作成等を行うことを明記しました 地域による避難所開設 運営マニュアル に基づく避難所運営委員会の形成や運営訓練を促進することを追加しました 指定避難所の収容力を上回る避難者を想定した避難所の確保対策を追加しました 第 3 章災害応急対策計画第 1 節組織及び動員計画 55 本部員会議の審議事項から避難勧告等を削除し 本部長 ( 市長 ) 権限で即断することとしました 支所に設置する現地災害対策本部を現地連絡本部に修正し 地区内の情報収集や自主防災組織等との連絡調整を担うこととしました 第 2 節情報通信対策計画 70 被災者への各種支援措置の漏れや重複等の防止 手続き等の円滑化を図るため 必要に応じて被災台帳の作成 運用を行うことを明記しました 第 3 節地震 火災等避難計画 74 75 震度 5 弱以上の地震発生時にはあらかじめ指名 された職員が避難所に直行して避難所の開設等 を速やかに行うことを明記しました 76 在宅避難者についても避難所滞在者に準ずる避 難生活の支援に努めることを明記しました 77 市民の安否情報を収集 管理し 被災者の家族等 からの安否照会の受付 回答を行うことを明記しました 第 4 節津波避難計画 78 津波注意報等が発表された場合は津波避難対象地域に避難指示 ( 緊急 ) を発令することを明記しました 第 6 節消防 水防対策計画 83 消防 警察 自衛隊等の連携のための合同指揮所 調整会議の設置等を行うことを明記しました - 3 -

第 7 節医療 救護計画 85 86 市の救護本部の組織体制や県の災害医療本部との連携体制等を明記しました 救護所の設置候補施設を災害拠点病院等に修正しました 第 9 節交通 輸送対策 89 91 道路管理者は 緊急通行車両の通行確保等のため必要がある場合 区間を指定して車両の移動を運転者に命令し または自ら移動することを明記しました 石油商業組合に対して災害対策車両への優先給油を要請することを明記しました ヘリコプター臨時離着陸場の選定に当たっては 指定避難所以外の施設を優先することを明記しました 第 10 節水 食料 生活物資等対策 94 95 救援物資の募集に当たっては 仕分け等の手間を考慮して企業や団体からの大口のみとすることを明記しました 物資集積所に屋内ゲートボール場を追加しました 第 11 節応援等の要請 受入 97 計画 101 第 14 節帰宅困難者等対策 106 107 第 15 節保健活動 防疫計画 109 市の受援体制 各応援協定団体への要請連絡窓口を明記しました 応援隊の集結 宿泊拠点を選定しました 大地震直後の一斉帰宅の抑制や一時滞在施設の開設状況を周知するため 防災無線やメールによる広報を行うことを明記しました 一時滞在施設において 災害情報や交通情報を提供するほか 帰宅困難者への食料等の提供に努めることを明記しました 被災者のペットの保護や避難所での対応方針を明記しました 第 16 節遺体の捜索 処置 埋火葬計画 110 多数の死者が発生した場合の遺体安置所を選定しました 第 17 節災害廃棄物 障害物等対策 113 在宅避難者のための仮設トイレ設置や携帯トイレの配布等を行うことを明記しました 第 18 節環境汚染等対策 114 被災建物の解体 撤去等に伴うアスベストの被災防止対策等を行うことを明記しました 第 19 節住宅等応急対策計画 116 応急仮設住宅の建設のほか 賃貸住宅の借り上げ により応急住宅を確保することを明記しまし た 117 被災地区のすべての住家を対象に被害認定調査 を行い 罹災証明書を交付することを明記しま した 第 4 章災害復旧 復興計画 第 1 節被災者の生活再建支 援 128 被災者生活再建支援法が適用されない世帯で 一定の要件に該当する世帯には千葉県被災者生活再建支援事業による支援金の支給を行うことを明記しました - 4 -

第 3 節災害復興計画 134 災害復興を円滑に推進する必要がある場合は復旧 復興本部を設置することを明記しました 復興計画の策定手順や復興施策の基本的考え方を明記しました 風水害編 ( 本文中の頁番号は 風水害 - と表示しています ) 節 頁 修正点 第 1 章総則 第 2 節災害の想定 4 土砂災害の危険箇所 区域等の現況を更新しました 第 2 章災害予防計画第 1 節水害予防対策 10 11 洪水ハザードマップの改訂 普及等を継続的に行うことを明記しました 浸水想定区域内の要配慮者利用施設の避難確保計画の策定等の普及 指導 市と施設管理者が連携した訓練等行うことを明記しました 第 2 節高潮災害予防対策 12 海岸保全施設の現況や整備計画の概要を明記しました 第 3 節土砂災害予防対策 14 15 土砂災害ハザードマップの作成や危険箇所のパトロールを行うことを明記しました 土砂災害警戒区域内の要配慮者利用施設の避難確保計画の策定等の促進 市と施設管理者が連携した訓練等を追加しました 孤立化の危険地区の把握 孤立化の防止や孤立に備えた対策を推進することを明記しました 第 3 章災害応急対策計画第 2 節情報通信対策計画 25 第 3 節風水害等避難計画 第 3 節風水害等避難計画 25~26 29 29~30 31 特別警報の発表時には 直ちに身の安全を守る行動を呼びかけることを明記しました 気象警報 水位周知河川の避難判断水位情報 土砂災害警戒情報について 関係機関や要配慮者利用施設への伝達系統を明記しました 避難準備情報 を 避難準備 高齢者等避難開始 に変更するなど避難勧告等の名称を変更しました 避難場所等へ移動することが危険な場合 屋内での安全確保 や 近隣の安全な場所に避難 など適切な避難行動をとることを明記しました 夜間早朝の避難が予想される場合の判断基準 県や気象庁が提供する洪水警報の危険度分布情報や土砂災害危険度メッシュ情報などを活用した判断基準を追加しました 避難準備 高齢者等避難開始を発令した場合は 早期開設避難所 から避難所を開設することを明記しました 第 4 節竜巻等対策 32 竜巻注意情報等を収集し 必要に応じて注意喚起の広報を行うことを明記しました 竜巻発生時には がれき等の処理 被災家屋の復 旧支援等を迅速に行うことを明記しました - 5 -

第 6 節消防 水防対策計画 34 土砂災害警戒情報等が発表された場合 警戒職員 によるパトロールを行うことを明記しました 第 9 節交通 輸送対策 37 避難勧告等の発令時には 避難対象地区の道路の浸水 土砂災害等の状況を確認することを明記 しました - 6 -