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第12次鉱業労働災害防止計画 平成25 29年度 の概要 Ⅰ 目標 各鉱山においては 平成26年度の国における取組について たたき VER4 全鉱山の災害発生状況として 災害を撲滅させること を目指す 計画期間5年間の平均で 次の指標を達成することを目標とする 指標1 災害を減少させる観点から 度数

平成 30 年度保安統括者会議議事次第 日時 : 平成 30 年 5 月 11 日 ( 金 )13:30~16:00 場所 : 福岡合同庁舎新館 3 階共用大会議室 1. 挨拶九州産業保安監督部長 2. 議事 (1) 第 12 次鉱業労働災害防止計画の評価と第 13 次計画の概要について (2) 鉱

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検査又は調査の結果 ( 平成 28 年度 ) 1 平成 28 年度 九州産業保安監督部 検査等年月日鉱山名鉱種操業状態検査等内容結果措置内容 1 H 五島ろう石稼行 鉱山保安法第 47 条第 1 項に基づき 坑廃水の基準適合性の確認及び当該処理施設の保守管理状況 について立入検査を行っ

第 12 次鉱業労働災害防止計画 ( 平成 25~29 年度 ) の概要 Ⅰ. 目標 各鉱山においては 災害を撲滅させることを目指す 平成 26 年度の国における取組について ( たたき :VER4) 全鉱山の災害発生状況として 計画期間 5 年間の平均で 次の指標を達成することを目標とする 指標

平成 29 年度石油精製等に係る保安対策調査等事業 ( 石油鉱山等の保安対策における鉱山保安 マネジメントシステム導入状況等調査 ) 調査報告書 平成 30 年 3 月

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愛知県アルコール健康障害対策推進計画 の概要 Ⅰ はじめに 1 計画策定の趣旨酒類は私たちの生活に豊かさと潤いを与える一方で 多量の飲酒 未成年者や妊婦の飲酒等の不適切な飲酒は アルコール健康障害の原因となる アルコール健康障害は 本人の健康問題だけでなく 家族への深刻な影響や飲酒運転 自殺等の重大

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(2) 総合的な窓口の設置 1 各行政機関は 当該行政機関における職員等からの通報を受け付ける窓口 ( 以下 通報窓口 という ) を 全部局の総合調整を行う部局又はコンプライアンスを所掌する部局等に設置する この場合 各行政機関は 当該行政機関内部の通報窓口に加えて 外部に弁護士等を配置した窓口を

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2011年度 九州航空株式会社 「安全報告書」

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点検項目 点検事項 点検結果 リハビリテーションマネジメント加算 Ⅰ 計画の定期的評価 見直し 約 3 月毎に実施 リハビリテーションマネジメント加算 Ⅱ ( リハビリテーションマネジメント加算 Ⅰ の要件に加え ) 居宅介護支援事業者を通じて他のサービス事業者への情報伝達 利用者の興味 関心 身体

24 ごみ減量分野様式 2 ごみゼロをめざすまち 分野目標 1 ごみゼロ都市 なかの を実現するために 区民 事業者 区が連携して3Rの取組みを進め ごみの排出量が減少するまちをめざす 2 循環型社会を実現するために 資源の再使用 再生利用などの資源の有効利用が広がっているまちをめざす 成果指標 区

リハビリテーションマネジメント加算 計画の進捗状況を定期的に評価し 必要に応じ見直しを実施 ( 初回評価は約 2 週間以内 その後は約 3 月毎に実施 ) 介護支援専門員を通じ その他サービス事業者に 利用者の日常生活の留意点や介護の工夫等の情報を伝達 利用者の興味 関心 身体の状況 家屋の状況 家

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2-2 需要予測モデルの全体構造交通需要予測の方法としては,1950 年代より四段階推定法が開発され, 広く実務的に適用されてきた 四段階推定法とは, 以下の4つの手順によって交通需要を予測する方法である 四段階推定法将来人口を出発点に, 1 発生集中交通量 ( 交通が, どこで発生し, どこへ集中

20 21 The Hachijuni Bank, LTD.

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4 輸送の安全のために講じた措置及び講じようとする措置 2017 年度に講じた措置当社は バス事業における経営の根幹は 安全 である との認識に立ち 安全性向上のための取り組みを継続して推進しています また 2017 年度は 向こう 3 年間の安全に関する具体的な実行計画をまとめた 第三次中期安全計

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評価項目 評価ポイント 所管部局コメント 評価 国際交流に関する情報の収集及び提供事業国際交流活動への住民の参加促進事業国際理解推進事業在住外国人に対する相談事業在住外国人に対する支援事業 安定 確実な施設運営管理 公正公平な施設使用許可や地域に出向いた活動に取り組むなど新たな利用者の増加に努め 利

●子宮頸がん予防措置の実施の推進に関する法律案

食肉製品の高度化基準 一般社団法人日本食肉加工協会 平成 10 年 10 月 7 日作成 平成 26 年 6 月 19 日最終変更 1 製造過程の管理の高度化の目標事業者は 食肉製品の製造過程にコーデックスガイドラインに示された7 原則 12 手順に沿ったHACCPを適用して製造過程の管理の高度化を

者が負う民事上の安全配慮義務の履行であり そのために必要な心身の状態の情報を適正に収集し 活用する必要がある 一方 労働者の個人情報を保護する観点から 現行制度においては 事業者が心身の状態の情報を取り扱えるのは 労働安全衛生法令及びその他の法令に基づく場合や本人が同意している場合のほか 労働者の生

26公表用 栃木局版(グラフあり)(最終版)

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第 1 章トップの役割と責任 労働災害防止において 経営トップの役割と責任が極めて重要である 平成 15 年産業施設での重大事故が多発し 産業事故災害防止対策推進関係省庁連絡会議 が設置され 安全面で優良企業として業界内に認知されているところでは 経営トップを中心とした全社的取り組みが功を奏している

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二さらに現代社会においては 音楽堂等は 人々の共感と参加を得ることにより 新しい広場 として 地域コミュニティの創造と再生を通じて 地域の発展を支える機能も期待されている また 音楽堂等は 国際化が進む中では 国際文化交流の円滑化を図り 国際社会の発展に寄与する 世界への窓 にもなることが望まれる

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2 保険者協議会からの意見 ( 医療法第 30 条の 4 第 14 項の規定に基づく意見聴取 ) (1) 照会日平成 28 年 3 月 3 日 ( 同日開催の保険者協議会において説明も実施 ) (2) 期限平成 28 年 3 月 30 日 (3) 意見数 25 件 ( 総論 3 件 各論 22 件

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目次 4. 組織 4.1 組織及びその状況の理解 利害関係者のニーズ 適用範囲 環境活動の仕組み 3 5. リーダーシップ 5.1 経営者の責務 環境方針 役割 責任及び権限 5 6. 計画 6.1 リスクへの取り組み 環境目標

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第 1 回自動車運送事業のホワイト経営の 見える化 検討会 検討の目的 日時 : 平成 30 年 6 月 11 日 ( 月 ) 10:00~12:00 場所 : 合同庁舎 3 号館 8 階自動車局第一 第二会議室 運転者としての就職を希望する求職者が就職先を選ぶ際や 荷主 旅行業者等が取引先を選ぶ際

特定保健指導における情報通信技術を活用した面接による指導の実施の手引き 新旧対照表 改正後 特定保健指導における情報通信技術を活用した面接による指導の実施の手引き 現行 ICT を活用した特定保健指導の実施の手引き 最終改正平成 30 年 2 月 9 日 1.ICTを活用した特定保健指導の実施者保険

労災リスクインフォ(第21号)

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Transcription:

第 次鉱業労働災害防止計画 ( 案 ) の概要について - 鉱山保安マネジメントシステム の構築と有効化に向けて - 資料 - ( 坑廃水処理施設全景 ) PDCA のスパイラルアップによる事故 災害の撲滅 平成 年 月 日商務流通保安グループ鉱山 火薬類監理官付

目 次. 近年の災害発生状況 ( 平成 9~ 年 ). 発生災害 ( 平成 0~ 年 ) の分析と考察. 第 次鉱業労働災害防止計画策定に当たってのポイント. 第 次鉱業労働災害防止計画 ( 案 ) の概要 参考 鉱山保安マネジメントシステムに係る現状の定着度 有効度 参考 第 次計画の目標とシステムの定着度 有効度改善との関係 参考 第 次鉱業労働災害防止計画実行のための工程表 ( 案 ) 鉱業労働災害防止計画とは? 労働安全衛生法第 条 ( 労働災害防止計画の策定 ) 及び第 条 ( 鉱山に関する特例 ) 第 項の規定に基づき 労働災害の防止のための重要な対策に関する事項その他労働災害の防止に関する重要な事項 を定めた計画であり 経済産業大臣が中央鉱山保安協議会の意見を聞き策定 今年度末をもって第 次鉱業労働災害防止計画 ( 平成 0 年告示第 号 ) が終了することに伴い 新たに第 次計画 ( 平成 年度 ~9 年度 ) を策定することが必要

() 鉱山数 鉱山労働者数の推移 00 80 0 0 0 00 80 98,,9,0 注 ) 左軸は年末鉱山数 右軸は各月平均鉱山労働者数 ( 人 ) 注 ) 平成 年は 月末の鉱山数と ~ 月末の平均鉱山労働者数 ポイント 鉱山数 鉱山労働者数ともに漸減 度数率は 他の産業 ( 建設業及び製造業 ) を下回るレベルで推移するが 強度率は 両業種と比べて依然高い 注 ) 死亡災害 件 ( 損失日数,00 日 ) が発生すると それだけで強度率は 0. を超過 平成 年 ( 見込み ) は 災害発生件数 罹災者数ともに過去最少のレベルとなり 法施行後初めて度数率.0 を下回った 更に保安レベルを向上させるには これまでの発生した災害対応等を主とする事後の安全対策からリスクマネジメントによる事前対策を徹底し 継続的に改善していくことが必要 注 ) 平成 年末 ~ 年始に実施したアンケートで PDCA サイクルが定着 有効に機能 保安の向上に寄与している と回答した鉱山は 全体の /. 近年の災害発生状況 ( 平成 9~ 年 ),008,8,8 平成 9 年平成 0 年平成 年平成 年平成 年平成 年 鉱山数 労働者数,00,000,00,000,00,000 () 度数率 強度率の推移.0.00.0.00 0.0 0.00 0.8.. 0.9 注 ) 左軸は度数率 ( 稼働延百万時間当たり罹災者数 ) 右軸は強度率 ( 稼働延千時間当たり労働損失日数 ) 注 ) 建設業及び製造業は 労働災害動向調査報告 ( 常用労働者 0 人以上 ) の値 注 ) 平成 年は 月時点の見込値 () 罹災者数の推移. 0.0 ( 名 ) 件 件 8 件 件 件 件 0 0 9 9 0 0 0 平成 9 年 平成 0 年 平成 年 平成 年 平成 年 平成 年 死亡 重傷 (W~) 重傷 (W~W) 軽傷 (D~) 金属 非金属 石灰石 石油 天然カ ス 石炭 注 ) 左軸は罹災者数 上段の件数は罹災者を伴う災害の発生件数 注 ) 平成 年は 月時点の見込値. 0.0. 0.9 0.9 0. 平成 9 年平成 0 年平成 年平成 年平成 年平成 年 鉱業度数率建設業度数率製造業度数率 鉱業強度率建設業強度率製造業強度率.0.00 0.80 0.0 0.0 0.0 0.00

. 発生災害 ( 平成 0~ 年 ) の分析と考察 () 事由別罹災者数の割合 () 事由別罹災者数の推移 () ヒューマンエラー原因別割合 落盤 / 側壁崩壊 % ( 平成 0~ 年 : 名 ) ( 平成 0~ 年 : 人的要因に起因する 8 名 ) 落下物 / 倒壊物 % 機械のため 0% 運搬装置 ( コンベア ) 0% その他 % 転倒 % 墜落 % 取扱中の器材鉱物等 % 運搬装置 ( 車両系 ) % 0 0 0 0 0 名 9 名 名 8 名 名 9 8 平成 0 年平成 年平成 年平成 年平成 年 場面行動本能 % パニック % 近道省略行動本能 % 連絡不足 % 無知 経験不足 0% 加齢に伴う心身機能低下 % 錯覚 % 不注意 % 疲労等 % 危険軽視 慣れ % ポイント 過去 ヶ年 (H0~) の罹災者数 名の災害事由は 墜落 取扱中の器材鉱物等のため 運搬装置のため 転倒 及び 機械のため で / を占める 各年の事由別罹災者数の推移について 数の増減はあるものの その構成比に大きな変動はない 罹災者 名のうち 9 割以上が災害の発生要因に人的要因を挙げており ヒューマンエラー原因 ( 人間特性 ) 別にみると 危険軽視 慣れ 不注意 無知 経験不足 によるものが多い ヒューマンエラー 対策として 災害発生後に保安教育を実施し再発防止が図られているが 未然防止の観点から 次のとおり リスクアセスメント を十分に行うことが肝要 ⅰ) リスク分析の過程で 人間特性 を考慮潜在する危険源 ( ハザード ) に人間が関与することによってリスクが発生することに鑑み 人間特性 についても十分に考慮 ⅱ) リスク低減措置として まずは ヒューマンエラーが発生としても災害につながらない対策 を検討当該作業を廃止 変更する本質安全対策 フェールセーフやフールプルーフを考慮した施設の工学的対策等を検討 ⅲ) リスク低減措置として 少なくとも ヒューマンエラーの発生を抑制する対策 を実施保安規程や作業手順書の遵守徹底等の保安教育並びに適正な労務管理及び保安管理体制等により 現場全体の保安水準 保安意識の向上を図ること

. 第 次鉱業労働災害防止計画策定に当たってのポイント 鉱業労働災害防止計画 に求められるもの 鉱山災害の根絶 という鉱山保安の最終目標達成に向けて 関係者が一体となって取り組む中長期 ( ヶ年 ) の計画 として 国自らが講じるべき施策を明示 鉱業の実施主体である鉱業権者及び鉱山労働者において取り組むことが求められる事項を明示 その他関連の鉱業関係団体における鉱山保安に関する取組についても明示 目標 計画策定に当たっての考慮事項 目標設定に当たって 達成度合いを客観的に評価可能なものとするとともに 達成のための手段を具体的に提示 民間の自主的な取組を推進する観点から 国が支援という形で積極的に関与 ( 特に 中小零細鉱山への配慮 ) 民間団体との連携 協働による効率的 効果的支援を実施 第 次期間中の災害発生状況等を踏まえ 達成すべき指標として 度数率 及び 強度率 を掲げる 対策 鉱山保安マネジメントシステムの推進 対策 自主保安の徹底と保安意識の高揚 対策 発生頻発の高い災害の防止 他の産業 ( 建設業及び製造業 ) よりも改善した度数率及び近年の災害発生回数の下げ止まり感を勘案すると 事後の安全対策からリスクマネジメントによる事前対策を徹底し 継続的な改善が有効 そこで 目標達成の手段としては 全ての鉱山において継続的に保安水準を向上させることができるよう 次の二つの対策 ( 鉱山保安マネジメントシステム の構築と有効化 ) を推進 徹底したリスクアセスメントの実施により潜在するリスクを低減すること PDCA サイクルを有効に回すことにより継続的改善を図ること ( 保安方針の表明 保安目標の設定 保安計画の策定 実施 評価 改善という自主的活動を促進 ) 毎年度 取組状況 ( 各鉱山の鉱山保安マネジメントシステムの定着度 有効度 ) を評価し改善 国は これらの取組を促進するため きめ細かな支援を実施 ( 特に 中小零細鉱山へ配慮 ) 鉱山保安マネジメントシステム の構築 有効化を図るには 鉱業権者及び鉱山労働者が自主保安に対する意識を共有化し それを高揚させることが重要 当該システム実行のための環境整備 ( 人員 予算 ) とともに 管理体制の整備 保安教育 保安活動が必要 対策 基盤的な保安対策の推進 一歩誤れば重大災害等に直結することを勘案し 次の事項について基盤的保安対策として推進 露天掘採場の残壁対策 坑内の保安対策 粉じん防止を含む作業環境の整備 事由別では 墜落 転倒 運搬装置のため 取扱中の器材鉱物等のため 及び 機械のため が全災害の約 分の また ヒューマンエラーが全災害の約 9 割超 人間特性を考慮したリスクアセスメントの徹底や 本質安全対策等の検討 対策 関係団体との連携 協働 鉱業関係団体は 民間資格制度 ( 保安管理マスター制度 ) の創設運用等 鉱山災害防止のための活動を積極的に実施 鉱業関係団体及び国は 保安レベルの継続的な向上につながるよう連携 協働を促進

. 第 次鉱業労働災害防止計画 ( 案 ) の概要 Ⅰ 計画の期間 平成 年度を初年度とし 平成 9 年度を目標年度とするヶ年間の計画 ただし 必要が生じた場合は見直しを実施 Ⅱ 計画の目標 各鉱山において 災害を撲滅させることを目指す 全鉱山における災害の発生状況として 計画期間のか年平均で 次の指標を達成することを目標とする 指標 : 災害を減少させるという観点から 度数率 0.8 以下 ( 過去五か年の実績に比し0% 以上の減少に相当 ) 指標 : 重篤な災害を防止するという観点から 強度率 0. 以下 ( 過去五か年の実績に比し% 以上の減少に相当 ) 指標達成のため 国は 鉱山保安マネジメントシステムについて 具体的な実施方法や優良事例等の情報提供等 その定着度 有効度を着実に向上させるための施策を重点的に推進 Ⅲ 鉱山災害防止のための主要な対策事項. 鉱山保安マネジメントシステムの構築とその有効化 鉱山災害を撲滅させるにはより高い次元で保安を確保する必要があり これを実現するために 鉱業権者 鉱山労働者及び国は それぞれの役割を踏まえ 次に掲げる二つの取組を一体となって推進 () リスクアセスメントの充実とその結果に応じた対策措置の実施 評価 見直し 潜在的な保安を害する要因を特定するための調査を十分に行い これらによりもたらされるリスクを分析すること それぞれのリスクを評価し リスク低減のための措置を検討し実施すること リスク分析 評価の過程を関係者で共有するとともに 措置を講じた後の残留リスクについても適正な評価 管理を行うこと () マネジメントシステム (PDCAサイクルの循環により継続的な保安水準の向上につながる仕組み ) の構築とその有効化 経営トップが保安の確保を経営と一体のものとして捉え 保安方針 を表明すること 達成に至る手段を具体的に立案可能で 達成度合いを客観的に評価可能な 保安目標 を設定すること 保安目標達成のための具体的な実施事項とスケジュール等を 保安計画 ( 年間計画 ) として策定すること 保安目標の達成状況及び保安計画の実施状況について評価を行い 問題がある場合は原因を調査し改善等を実施すること 国は 鉱山保安マネジメントシステムが各鉱山の規模や操業状況等に応じた最適な形で構築され その有効化を図ることが可能となるよう 具体的な実施方法や優良事例等の情報についての提供等を推進 鉱業権者及び鉱山労働者は自山の実情に応じた最適なシステムの構築とその有効化に努める これら取組の進捗状況について 国及び鉱業権者は毎年度評価を行い 必要と認めた場合に追加の対策を講じる. 自主保安の徹底と保安意識の高揚 ( 鉱業権者 ) 保安目標を達成するため 必要な人員及び予算を確保するとともに 鉱山労働者の保安意識の高揚のための活動 保安に関する知識 技能の向上を図るための教育の実施等 ( 保安統括者 保安管理者及び作業監督者等 ) 保安管理体制の中核として その職責を十分に遂行 ( 鉱山労働者 ) 保安規程や作業手順の遵守 保安活動への積極的参画. 発生頻度が高い災害に係る防止対策の推進 墜落 転倒 運搬装置のため 取扱中の器材鉱物等のため 及び 機械のため による災害に係る対策の推進 ヒューマンエラーによる災害を防止するための対策の推進. 基盤的な保安対策の推進 露天掘採場の残壁対策 坑内の保安対策の推進 粉じんの防止等 作業環境の整備 保安技術対策の推進. 外国人研修生に対する配慮. 単独作業及び非定常作業に対する保安管理. 国及び鉱業関係団体の連携 協働による保安確保の取組み 国は 外部専門家を活用した保安指導 鉱山労働者等を対象とした各種研修や災害情報の水平展開等を実施 鉱業関係団体は 民間資格制度 ( 保安管理マスター制度 ) の創設運用等 鉱山災害防止のための活動を積極的に実施 両者は それぞれの活動が有機的に機能するよう連携 協働を促進 特に 中小零細規模鉱山に対してきめ細かな支援等 一定の配慮

参考 鉱山保安マネジメントシステムに係る現状の定着度 有効度 () 鉱山保安マネジメントシステム () システムの定着度 有効度に関する現状の評価 第 次計画で推奨する 鉱山保安マネジメントシステム を 法令で義務化されたPDCAに加え 経営と一体になって自主的に運用される体系的かつ継続的に保安レベルを向上させるための仕組み と定義 これを構築し 有効に機能させるためには次の二つの取組を一体的に推進することが必要 一つは 個別鉱山毎の実情や会社の環境変化に応じて 法令で努力義務とされた現況調査 ( リスクアセスメント ) についても十分に行い 適正なリスクの分析評価とリスク低減措置を実施すること もう一つは 継続的な保安向上に繋げるための自主取組によるPDCA ( 経営トップによる保安方針の表明 適切な保安目標の設定 それを達成するための保安計画の策定と実施 結果の評価と改善 次期目標 計画への反映 ) を実施すること 第 次計画下においては 各鉱山のこれら取組について毎年度評価を行い 必要に応じてきめ細やかな支援を行っていく計画 (ⅰ) 本格導入鉱山 鉱山数 ( % ) 備考チェックリスト Ⅰ Ⅱにおいて 満点の9 割超の評点を得た鉱山群 (ⅱ) 導入推進鉱山 ( % ) チェックリスト Ⅰ Ⅱにおいて 満点の 割超 9 割以下の評点を得た鉱山群 (ⅲ) 導入準備鉱山 9 ( % ) 上記以外の鉱山群 合計 < 現状 > (0 点 ) (90 点 ) (00 点 ) (ⅲ) (Ⅱ) (ⅰ) (90 点 ) (0 点 ) 経営トップによる保安方針の表明 現況調査 ( リスクアセスメント ) の実施 :P 朱文字は法令による義務化事項. 施業案変更等のとき. 重大災害発生のとき. 操業方法の変更等その他必要に応じて 保安委員会の議 ( 又は鉱山労働者代表の意見聴取 ) 保安目標の設定 保安計画の策定 :P 保安計画の実行 :D 保安活動 :D 評価 :C ( パフォーマンス評価 有効性評価 ) 改善 :A 保安規程の変更 :P 措置の実施 :D. 災害事例のリスク評価. 巡視 点検.KY 活動 ヒヤリハット活動等 鉱山保安マネジメントシステムの流れ 措置の確認 評価 :C. 措置の実施状況の確認. 措置の内容の評価 措置の見直し :A チェックリスト Ⅰ: リスクアセスメント等に関する自己点検表 (9 項目 / 評点 ) 経営トップは 鉱山労働者に対し自らの意思としてリスクアセスメントの重要性等を表明し これを推進するための体制等 ( 組織 予算等 ) を整備しているか? 法令で定めた施業案変更のとき以外にも 事業を取り巻く環境の変化に応じて リスクアセスメントを行っているか? 等 チェックリスト Ⅱ: マネジメントシステムに関する自己点検表 ( 項目 / 評点 ) 保安目標設定を適切に設定しているか? 保安目標を達成するために 保安計画( 年間計画 ) を策定しているか? 保安目標( 保安計画 ) の達成 ( 実施 ) 状況について適切に評価を行い 達成 ( 実施 ) できなかった場合 原因を調査し改善等を実施しているか? 等の問いに対し 適切に実施 点 / 一部改善の余地あり 点 / 全面的に改善が必要 点 / 未実施 0 点 で回答

参考 第 次計画の目標 ( 度数率 強度率 ) と鉱山保安 MS の定着度 有効度改善との関係 () 第 次鉱業労働災害防止計画の目標 各鉱山において 災害を撲滅させることを目指す 全鉱山における災害の発生状況として 計画期間の か年平均で 次の指標を達成することを目標とする 指標 : 災害を減少させるという観点から 度数率 0.8 以下 ( 過去五か年の実績に比し 0% 以上の減少に相当 ) 指標 : 重篤な災害を防止するという観点から 強度率 0. 以下 ( 過去五か年の実績に比し % 以上の減少に相当 ) () 目標 ( 度数率 強度率 ) とシステムの定着度 有効度改善との関係 現状 ( 度数率 強度率はH0~) 年 年 年 8 年 平成 9 年 鉱山数 度数率 強度率 鉱山数 鉱山数 鉱山数 鉱山数 鉱山数 度数率 強度率 (ⅰ) 本格導入鉱山 ( % ) 0.9 0. 80 9 ( 0% ) 0. - (ⅱ) 導入推進鉱山 ( % ). 0. ( % ) 0. - (ⅲ) 導入準備鉱山 9 ( % ).8 0.88 8 0 ( % ).8 - 合計. 0. 0.8 0. 度数率の目標 0.8 以下 ( 過去五か年の実績に比し0% 以上の減少に相当 ) 強度率の目標 0. 以下 ( 過去五か年の実績に比し% 以上の減少に相当 ) 度数率の目標については (ⅰ),(ⅱ) に属する鉱山のH9~の実績見込値の推移から近似して達成可能な数値を推計 (ⅲ) に属する鉱山はH9~までの平均値 強度率の目標についても同様 但し 死亡者数はか年間で 名以下 ( 第 次計画期間中の死亡者数は 名 ) とした () 改正鉱山保安法施行後における度数率 強度率の推移と第 次計画の目標値.0.0.0.0.......00 0.80 0.0 0. 0. 0.8 0.9 0.0 0.9 度数率実績値度数率目標値強度率実績値強度率目標値 0.0 0.0 0.0 0.9 0. 0.00 H H8 H9 H0 H H H H H H H H8 H9

参考 第 次鉱業労働災害防止計画実行のための工程表 ( 案 )