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資料 1( 調査票 ) 在宅介護実態調査調査票 被保険者番号 A 票の聞き取りを行った相手の方は どなたですか ( 複数選択可 ) 1. 調査対象者本人 2. 主な介護者となっている家族 親族 3. 主な介護者以外の家族 親族 4. 調査対象者のケアマネジャー 5. その他 A 票 認定調査員が 概

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中小企業のための「育休復帰支援プラン」策定マニュアル

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西和賀町 高齢者実態調査結果報告書 平成 29 年 3 月 岩手県西和賀町

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調査結果 1. 介護者の属性 * 高齢男性介護者が多い 平均年齢 69. 歳 ( 最年少 6 歳 最年長 9 歳 ) * 健康状態に問題を抱える男性介護者が多い 年齢が上がるにつれ 不調 通院が増加する傾向がある * 男性介護者の7 割が無職 有職者では 自営業の割合が多い (.1%) フルタイムの

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従業員に占める女性の割合 7 割弱の企業が 40% 未満 と回答 一方 60% 以上 と回答した企業も 1 割以上 ある 66.8% 19.1% 14.1% 40% 未満 40~60% 未満 60% 以上 女性管理職比率 7 割の企業が 5% 未満 と回答 一方 30% 以上 と回答した企業も 1

男女共同参画に関する意識調査

第三章:保育士の就業・就職行動と意識

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調査の実施背景 介護保険制度が 2000 年に創設されてから 10 年余りが過ぎました 同制度は 家族介護をあてにせずに在宅介護ができる支援体制を整えることを目的として発足されたものですが 実際には 介護の担い手としての家族の負担 ( 経済的 身体的 精神的負担 ) は小さくありません 今後 ますま

必要とする家族 1 人につき のべ 93 日間までの範囲内で 3 回を上限として介護休業をすることができる ただし 有期契約従業員にあっては 申出時点において 次のいずれにも該当する者に限り 介護休業をすることができる 一入社 1 年以上であること二介護休業開始予定日から 93 日を経過する日から

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調査結果 1. 働き方改革 と聞いてイメージすること 男女とも 有休取得 残業減 が 2 トップに 次いで 育児と仕事の両立 女性活躍 生産性向上 が上位に 働き方改革 と聞いてイメージすることを聞いたところ 全体では 有給休暇が取りやすくなる (37.6%) が最も多く 次いで 残業が減る (36

4-1 育児関連 育児休業の対象者 ( 第 5 条 第 6 条第 1 項 ) 育児休業は 男女労働者とも事業主に申し出ることにより取得することができます 対象となる労働者から育児休業の申し出があったときには 事業主は これを拒むことはできません ただし 日々雇用される労働者 は対象から除外されます

2 継続雇用 の状況 (1) 定年制 の採用状況 定年制を採用している と回答している企業は 95.9% である 主要事業内容別では 飲食店 宿泊業 (75.8%) で 正社員数別では 29 人以下 (86.0%) 高年齢者比率別では 71% 以上 ( 85.6%) で定年制の採用率がやや低い また

2. 調査結果 1. 回答者属性について ( 全体 )(n=690) (1) 回答者の性別 (n=690) 回答数 713 のうち 調査に協力すると回答した回答者数は 690 名 これを性別にみると となった 回答者の性別比率 (2) 回答者の年齢層 (n=6

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申出が遅れた場合は 会社は育児 介護休業法に基づき 休業開始日の指定ができる 第 2 条 ( 介護休業 ) 1 要介護状態にある対象家族を介護する従業員 ( 日雇従業員を除く ) 及び法定要件を全て満たした有期契約従業員は 申出により 介護を必要とする家族 1 人につき のべ 93 日間までの範囲で

ただし 日雇従業員 期間契約従業員 ( 法に定める一定の範囲の期間契約従業員を除く ) 労使協定で除外された次のいずれかに該当する従業員についてはこの限りではない (2) 週の所定労働日数が2 日以下の従業員 (3) 申出の日から93 日以内に雇用関係が終了することが明らかな従業員 2 要介護状態に

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調査実施の背景 目的 超高齢社会である我が国では 65 歳以上の高齢者の総人口に占める割合は 24.1% 1 で 3,000 万人を超過 2 しました また 要介護 ' 要支援 ( 認定者数も増加し 直近の実績では 万人となっています 今後 益々介護を必要とされる方が増えることも予想され

4-1 育児関連 休業期間を有給にするか 無給にするかは 就業規則等の定めに従います また 雇用保険に加入している労働者には 国から給付金が支給されます (P106 参照 ) 産前産後休業期間中及び育児休業期間中は 労働者 使用者とも申請により社会保険料が免除になります 育児休業の対象者 ( 第 5

( イ ) 従業員の配偶者であって育児休業の対象となる子の親であり 1 歳 6か月以降育児に当たる予定であった者が死亡 負傷 疾病等の事情により子を養育することが困難になった場合 6 育児休業をすることを希望する従業員は 原則として 育児休業を開始しようとする日の1か月前 (4 及び5に基づく1 歳

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4 子育てしやすいようにするための制度の導入 仕事内容への配慮子育て中の社員のため以下のような配慮がありますか? 短時間勤務ができる フレックスタイムによる勤務ができる 勤務時間等 始業 終業時刻の繰上げ 繰下げによる勤務ができる 残業などの所定外労働を制限することができる 育児サービスを受けるため

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深夜勤務の制限 5 妊産婦の時間外 休日 妊娠中の女性が 母体または胎児の健康保持のため 深夜勤務や時間外勤務等の制限を所属長に請求できます 病院助手専攻医臨床研修医 6 妊娠中の休息 妊娠中の女性は 勤務時間規程に規定する 職務に専念する義務の免除 を利用して 母体または胎児の健康保持のため 勤務

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調査結果 ~~ 中の働き方 ~~ 中の 日の労働時間 約 8 時間 が最多 9 時間以上 は 割半 正社員 正職員では 9 時間以上 が 4 人に 人以上 9 時間以上 働くことが多かった早産した人では 4 人に 人 流産してしまった人では 5 人に 人の割合に 中の働き方 立ったままの仕事が多かっ

3 調査項目一覧 分類問調査項目 属性 1 男女平等意識 F 基本属性 ( 性別 年齢 雇用形態 未既婚 配偶者の雇用形態 家族構成 居住地 ) 12 年調査 比較分析 17 年調査 22 年調査 (1) 男女の平等感 (2) 男女平等になるために重要なこと (3) 男女の役割分担意

第 2 章高齢者を取り巻く現状 1 人口の推移 ( 文章は更新予定 ) 本市の総人口は 今後 ほぼ横ばいで推移する見込みです 高齢者数は 増加基調で推移し 2025 年には 41,621 人 高齢化率は 22.0% となる見込みです 特に 平成 27 年以降は 後期高齢者数が大幅に増加する見通しです

第 5 章管理職における男女部下育成の違い - 管理職へのアンケート調査及び若手男女社員へのアンケート調査より - 管理職へのインタビュー調査 ( 第 4 章 ) では 管理職は 仕事 目標の与え方について基本は男女同じだとしながらも 仕事に関わる外的環境 ( 深夜残業 業界特性 結婚 出産 ) 若

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まずは もし親に介護が必要になったら という視点で 親の状況を把握することから始めましょう 対象者との関係 お名前 記入日 例 1 実母 A 子 平成 年 月 日 例 2 夫の父 B 男 平成 年 月 日 こちらにご記入くださいこちらにご記入くださいこちらにご記入ください Q1 親の老後の生き方の希

第 1 章調査の実施概要 1. 調査の目的 子ども 子育て支援事業計画策定に向けて 仕事と家庭の両立支援 に関し 民間事業者に対する意識啓発を含め 具体的施策の検討に資することを目的に 市内の事業所を対象とするアンケート調査を実施しました 2. 調査の方法 千歳商工会議所の協力を得て 4 月 21

1 非正規雇用者用 働き方 に関するアンケート あなた自身についてお答えください F1. 性別 ( ひとつだけ ) 1. 男性 2. 女性 F2. 生年月日 ( 西暦 )19 年月 ( 生まれ ) F3. 最終学歴 ( ひとつだけ ) 在学中の場合は在学中の学校を 中途退学の場合はその前の学歴を選ん

第第第ライフスタイルに対する国民の意識と求められるすがた50 また 働いていないが 今後働きたい と回答した人の割合は 男性では 7.4% であるのに対し て 女性は19.1% である さらに 女性の中では 30 代の割合が高く ( 図表 2-1-2) その中でも 特に三大都市圏で高い割合となってい

表 1 高齢者虐待の判断件数 相談通報件数 ( 平成 26 年度対比 ) 養介護施設従事者等 ( 1) によるもの虐待判断件数相談 通報件数 ( 3) ( 4) 養護者 ( 2) によるもの虐待判断件数相談 通報件数 ( 3) ( 4) 27 年度 408 件 1,640 件 15,976 件 26

社内様式 2 育児 介護 休業取扱通知書 あなたが平成年月日にされた 育児 介護 休業の申出について 育児 介護休業等に関する規則 第 3 条 第 7 条 に基づき その取扱いを下のとおり通知します ( ただし 期間の変更の申出があった場合には下の事項の若干の変更があり得ます ) 1 休業の期間等

目 次 Ⅰ 子育てのサポート 1 妊娠前 妊娠中のサポート 1 生理休暇 2 不妊治療の受診 3 妊娠障害 ( つわり ) 休暇 4 健康診査及び保健指導に係る休暇 5 危険有害業務の就業制限 6 深夜勤務及び時間外勤務の制限 7 通勤緩和措置 8 職員の休息等 2 出産前後のサポート 1 産前 産

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Ⅰ 調査目的 日本では人口の少子高齢化が急速に進んでいるため 介護サービスの需要は増加の一途をたどっている 介護保険制度が成立して以後 介護サービスを供給する企業も急増してきた しかし 2015 年 4 月の介護報酬改定で基本報酬が引き下げられたり 人手不足が続いていたりと 介護事業者を取り巻く経営

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調査結果詳細 1: 社会保険に関わる法改正の詳細を知っていた方は23% ( 図 1) 2016 年 10 に社会保険に関わる法律が改正されました 今回の法改正を知っているかについては 詳細を知っていた と回答した方は23% でした なんとなく知っていた (45%) 知らなかった (33%) が大半を

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20代のワークルールに関する意識・認識調査

Transcription:

三菱 UFJ リサーチ & コンサルティング株式会社 仕事と介護の両立に関する労働者アンケート調査 ( 平成 24 年度厚生労働省委託調査 ) 結果概要 < 調査概要 > 調査目的 : 就労者における手助け 介護の実態や直面可能性 介護制度や支援制度に係る情報認識度 両立支援制度の認知状況 利用状況等の実態や職場の支援課題等の把握を目的に調査を実施した また 離職者については 就労者と同じ設問で離職前の状況を調査するとともに 離職の背景や仕事を継続するために必要な企業の取組等を把握することも目的とする 調査対象 :40 歳代 ~50 歳代の就労者男性 ( 正社員 )1,000 人 女性 ( 正社員 )1,000 人 40 歳代 ~50 歳代の介護を機とした離職者男性 女性 ( 離職前は正社員 ) 計 1,000 人 調査方法 : インターネット上でのモニター調査による 調査実施時期 :2013 年 1 月 有効回答数 : 就労者 2,000 件 離職者 994 件 1

< 本調査の基本枠組み> 介護 の定義本調査でいう 介護 は アンケート調査においては 手助 介護 として尋ねている 手助 介護 には 排泄や入浴等の 身体介助 施設や遠距離での 介護 に加え 定期的な声かけ ( 見守り ) 食事のしたくや掃除 洗濯などの家事 ちょっとした買い物やゴミ出し 通院の送迎や外出の手助け 入退院の手続きや金銭の管理などの 手助け も含む 調査内容 回答者 : 正社員 就労者離職者 ( 離職前の状況 ) 回答者の父 母 介護を必要とする親 行っている介護 配偶者の父 母 排泄等の身体介護 声かけ ( 見守り ) 家事 入退院手続き 役割分担 サービス利用の調整等 11 項目 介護の担い手 回答者 ( あなた ) 要介護者の配偶者 あなたの配偶者 親族 地域 事業者 介護への関わり方 相談先 勤務先の制度利用 ( 離職状況 ) 等 家族関係 働き方 不安感 身体状況 居住場所 介護サービスの利用等 担い手 頻度 制度利用目的費用負担 等 2

< 目次 > 1. 就労者 ( 正社員 ) の介護状況 2. 現在介護をしている就労者 ( 正社員 ) のプロフィール 3. 介護を必要とする父母の状況 4. 介護費用の負担状況 5. 仕事と介護の両立の不安 6. 離職者の離職状況 7. 正社員として働きながら介護をしている人の介護内容 8. 勤務先の両立支援制度の利用 9. 介護についての相談先 10. 就業継続見込みと両立のための働き方の変更希望 < 参考 > 介護されている父母の状況別介護状況 (1) 在宅 施設別 (2) 要介護度別 (3) 認知症の有無別 注 : 就労者 については 現在の介護状況を聞いており 離職者 については 介護を機に離職する前の介護状況を聞いている 3

1. 就労者 ( 正社員 ) の介護状況 本調査は 正社員の男女各 1,000 人を対象としているが そのうち 現在実際に 自分で 介護を担っている 割合は 男性で 14.4% 女性で 10.7% である 介護が必要な親はいない 割合は 男性で 55.6% 女性で 64.2% であり 女性の割合が高い 介護が必要な親がいる場合 女性の方が介護者となってすでに離職している割合が高いことが考えられる 年代別にみると 介護を担っている 割合は 40 代では 9.8% 50 代では 15.4% となっている 4

1. 就労者 ( 正社員 ) の介護状況 図表 1 就労者 男女別介護状況 父母がすでにいない 15.5% 男性 n=1,000 介護必要な親はいない 55.6% 介護を担っている 14.4% 介護必要な親はいるが担っていない 14.5% 父母がすでにいない 16.5% 女性 n=1,000 介護必要な親はいない 64.2% 介護を担っている 10.7% 介護必要な親はいるが担っていない 8.6% 父母がすでにいない 13.2% 40~49 歳 n=1,010 介護必要な親はいない 67.0% 図表 2 就労者 年代別介護状況 介護を担っている 9.8% 介護必要な親はいるが担っていない 10.0% 父母がすでにいない 18.9% 注 : 本調査の対象者は 40~49 歳 50~59 歳 n=990 介護必要な親はいない 52.6% 介護を担っている 15.4% 介護必要な親はいるが担っていない 13.1% 5

< 参考 > 配偶関係による介護状況の違い 配偶者の有無による違いをみると 介護を担っている 割合は 男性では 配偶者のいる人では 12.2% なのに対し 配偶者のいない人では 20.6% と高くなっている 一方 女性では 配偶者のいる人で 12.3% いない人で 9.3% と わずかではあるが 男性とは逆の傾向がみられる また 男女ともに 配偶者のいない人の方が 父母がすでにいない 割合が高い 配偶者のいる人について さらに 配偶者の就労状況別にみると 男性では 配偶者の就労状況にかかわらず 介護を担っている 割合は一定であるが 配偶者が 就労していない 人で 介護が必要な親はいるが担っていない 割合がやや高い 女性では 配偶者が 正社員以外 で 介護が必要な親はいるが担っていない 割合がやや高い 6

< 参考 > 配偶関係による介護状況の違い 図表 3 就労者 配偶者の有無別介護状況 男性 女性 配偶者有 (n=743) 12.2 17.6 58.8 11.3 配偶者有 (n=464) 12.3 11.6 66.4 9.7 配偶者無 (n=257) 20.6 5.4 46.3 27.6 配偶者無 (n=536) 9.3 6.0 62.3 22.4 介護を担っている 介護必要な親がいない 介護必要な親はいるが担っていない 父母がすでにいない 介護を担っている 介護必要な親がいない 介護必要な親はいるが担っていない 父母がすでにいない 男性 図表 4 就労者 配偶者の就労状況別介護状況 女性 全体 : 配偶者有 (n=743) 12.2 17.6 58.8 11.3 全体 : 配偶者有 (n=464) 12.3 11.6 66.4 9.7 正社員 (n=247) 12.6 15.4 62.3 9.7 正社員 (n=352) 12.8 11.4 67.3 8.5 正社員以外 (n=248) 12.1 16.9 59.3 11.7 正社員以外 (n=87) 10.3 14.9 62.1 12.6 就労していない (n=248) 12.1 20.6 54.8 12.5 就労していない (n=25) 12.0 4.0 68.0 16.0 介護を担っている 介護必要な親はいるが担っていない 介護必要な親がいない 父母がすでにいない 介護を担っている介護必要な親がいない 7 介護必要な親はいるが担っていない 父母がすでにいない

2. 現在介護をしている就労者 ( 正社員 ) のプロフィール (1) 現在 自分で介護を担っている就労者について 世帯年収の分布の特徴をみると 男性では 回答した就労者全体と比べて ほとんど分布に差はない 女性では わからない の割合がやや高い 勤務先の従業員規模の分布をみると 男性では 介護を担っている 人の方が 全体よりも 300 人以下 の割合がやや高い 女性では 分布にほとんど差はみられない 8

2. 現在介護をしている就労者 ( 正社員 ) のプロフィール (1) 男性 図表 5 就労者 : 介護している 世帯年収 女性 5.9 全体 (n=1000) 5.9 9.7 18.2 25.1 16.5 18.7 全体 (n=1000) 16.6 11.0 14.5 18.3 10.0 17.5 12.1 4.9 介護を担っている (n=144) 4.910.4 20.1 25.7 11.1 22.9 介護を担っている (n=107) 13.1 10.3 11.2 17.8 8.4 20.6 18.7 360 万円未満 360~480 万円未満 480~600 万円未満 600~840 万円未満 840~1,080 万円未満 1,080 万円以上 わからない 360 万円未満 360~480 万円未満 480~600 万円未満 600~840 万円未満 840~1,080 万円未満 1,080 万円以上 わからない 図表 6 就労者 : 介護している 勤務先の従業員規模 男性 女性 全体 (n=1000) 49.1 14.0 36.9 全体 (n=1000) 68.7 10.5 20.8 介護を担っている (n=144) 56.3 6.9 36.8 介護を担っている (n=107) 71.0 9.3 19.6 300 人以下 301 人 ~1,000 人 1,001 人以上 300 人以下 301 人 ~1,000 人 1,001 人以上 9

2. 現在介護をしている就労者 ( 正社員 ) のプロフィール (2) 介護を担っている男女の役職を 就労者全体 と比較すると 男性では 介護を担っている人 の方が 役職についている割合がやや低いが 女性では 介護を担っている人 の方が 役職についている割合が高い 介護を担っている人 の課長クラス以上の管理職 役員割合は 男性で 35.4% 女性では 15.0% である 介護している人に 上司や同僚に介護について知られることの抵抗感 を聞いたところ 男女ともに あまりない と ない を合わせた割合が 7 割を超えており 抵抗感を持つ人はそれほど多くない 10

2. 現在介護をしている就労者 ( 正社員 ) のプロフィール (2) 図表 7 就労者 : 介護している 役職 男性 全体 (n=1000) 34.8 24.1 18.6 11.5 3.1 7.9 全体 (n=1000) 女性 71.8 3.8 2.5 16.1 3.8 2.0 4.7 4.7 介護を担っている (n=107) 65.4 15.0 5.6 4.7 介護を担っている (n=144) 39.6 19.4 13.9 11.1 10.4 5.6 一般社員 ( 役職なし ) 主任 課長補佐 係長クラス 課長クラス 部長クラス 役員クラス その他 一般社員 ( 役職なし ) 主任 課長補佐 係長クラス 課長クラス 部長クラス 役員クラス その他 図表 8 就労者 : 介護している 上司や同僚に介護について知られることの抵抗感 男性 (n=144) 3.5 16.7 27.1 48.6 4.2 女性 (n=107) 5.6 14.0 29.0 44.9 6.5 あるややあるあまりないないわからない 11

2. 現在介護をしている就労者 ( 正社員 ) のプロフィール (3) 週あたり労働時間についてみると 男性では 就労者全体と介護を担っている人の分布に差はほとんどみられないが 女性では介護を担っている人では 34 時間以下 の割合がやや高い 有給休暇の取得では 男女ともに 介護を担っている人の方が 全体に休暇を取得している割合が低い いざ必要な時に備えて 休暇の取得を控えている可能性があるのではないか 12

2. 現在介護をしている就労者 ( 正社員 ) のプロフィール (3) 図表 9 就労者 : 介護している 週当たり労働時間 ( 残業を含む ) 男性 女性 全体 (n=1,000) 10.2 28.4 35.6 15.0 10.8 全体 (n=1,000) 12.8 38.8 36.9 8.5 3.0 介護を担っている (n=144) 9.0 30.6 34.7 15.3 10.4 介護を担っている (n=107) 18.7 38.3 33.6 7.51.9 34 時間以下 35~40 時間 41~50 時間 51~60 時間 61 時間以上 34 時間以下 35~40 時間 41~50 時間 51~60 時間 61 時間以上 図表 10 就労者 : 介護している 直近 1 年間の有給休暇取得日数 男性 女性 全体 (n=1,000) 18.4 27.7 21.4 13.8 18.7 全体 (n=1,000) 18.4 22.8 22.3 15.0 21.5 介護を担っている (n=144) 24.3 28.5 22.2 9.7 15.3 介護を担っている (n=107) 21.5 20.6 25.2 16.8 15.9 0 日 1~5 日未満 5~10 日未満 10~15 日未満 16 日以上 0 日 1~5 日未満 5~10 日未満 10~15 日未満 16 日以上 13

3. 介護を必要とする父母の状況 (1) 回答者自身の父母と回答者の配偶者の父母の 4 人について 介護が必要 な人数別に 実際に回答者が 介護している 人数をみると 介護が必要な親が 1 人いる人の内 男女ともに約 5 割が実際に介護を担っている 回答者が介護している親の属性をみると 男女ともに 自分の 母 が 6 割以上であり ついで自分の 父 は 3 割から 4 割と多くなっている 配偶者の父母を看ている割合は低い 14

男性 3. 介護を必要とする父母の状況 (1) 図表 11 就労者 : 介護を必要とする父母有 介護を必要とする父母の人数別回答者が自分で介護している父母の人数 介護が必要な父母 全体 1 人 2 人 3 人 4 人 女性 図表 12 就労者 : 介護している 回答者が自分で介護している父母との関係 (%) 合計 80.0 60.0 40.0 介護している人数 0 人 1 人 2 人 41.0 31.8 61.1 ( 件,%) 289 145 131 13 193 86 90 17 全体 100.0 14.5 13.1 1.3 100.0 8.6 9.0 1.7 241 124 117 0 153 77 76 0 1 人 100.0 51.5 48.5 0.0 100.0 50.3 49.7 0.0 42 18 13 11 35 8 11 16 2 人 100.0 42.9 31.0 26.2 100.0 22.9 31.4 45.7 4 2 1 1 5 1 3 1 3 人 100.0 50.0 25.0 25.0 100.0 20.0 60.0 20.0 2 1 0 1 4 人 0 0 0 0 100.0 50.0 0.0 50.0 0.0 0.0 0.0 0.0 注 : 本調査で言う 父母 は あなた ( 回答者 ) の父 母 配偶者の父 母 従って 最大で4 人となる 64.5 介護が必要な父母 合計 就労者 / 男性 (n=144) 就労者 / 女性 (n=107) 介護している人数 0 人 1 人 2 人 ( 件,%) 20.0 0.0 8.4 11.2 5.6 1.4 あなたの父あなたの母配偶者の父配偶者の母 15

3. 介護を必要とする父母の状況 (2) 介護を必要とする回答者自身の父母の年齢分布をみると 75 歳以上の割合が 父 で 83% 母 で 79.9% と 8 割前後を占める 居住場所としては 回答者との同居割合が 介護を必要とする父母 では 34.0% 回答者が介護している父母 では 48.7% である 父母と同居している場合に自身で介護する割合が高くなるか あるいは 別居していた父母と介護のために同居している可能性がある 同居していない父母について 回答者の自宅からの距離をみると 自身で介護している親については 片道 30 分未満 の割合が 7 割を超える 16

3. 介護を必要とする父母の状況 (2) 図表 13 就労者 : 介護を必要とする父母有り 介護を必要とする父母の年齢 あなたの父 (n=170) 3.5 0.6 12.9 26.5 30.6 25.9 あなたの母 (n=238) 1.7 3.4 15.1 26.9 34.5 18.5 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 65 歳未満 65~69 歳 70~74 歳 75~79 歳 80~84 歳 85 歳以上 図表 14 就労者 : 介護を必要とする父母有り 介護を必要とする父母の居場所 図表 15 就労者 : 介護を必要とする父母有り 回答者の自宅から父母の居場所までの距離 介護を必要とする父母 (n=394) 34.0 37.1 4.1 7.6 15.5 1.5 介護を必要とする父母 (n=260) 55.0 16.5 11.5 15.0 1.9 回答者が介護している父母 (n=193) 48.7 27.5 6.2 1.6 14.5 1.6 回答者が介護している父母 (n=99) 73.7 14.1 2.0 9.1 1.0 あなたの自宅本人の自宅親族の自宅病院 介護施設高齢者住宅その他 片道 30 分未満 片道 30 分 ~1 時間未満 片道 1~2 時間未満 片道 2 時間を超える わからない 注 1: 介護を必要とする父母 と そのうち 1 人の父母を介護している回答者 ( あなた ) の父母 の状況 注 2: 回答者の自宅から父母の居場所までの距離 は 回答者の自宅で同居している父母を含まない 17

3. 介護を必要とする父母の状況 (3) 就労者 ( 現在就労している回答者 ) が介護している父母の要介護認定状況を 離職者 ( 介護を機に離職した回答者 ) が離職前に介護していた父母と比較すると 離職者は 申請していない 非該当 といった要介護度の低い父母の割合が高い一方で 要介護 3 以上の要介護度の高い父母の割合もやや高い 離職者の看ていた父母の方が要介護度が高かったという訳ではないことが分かる 認知症の有無の分布については 就労者と離職者とで ほとんど変わらない 18

3. 介護を必要とする父母の状況 (3) 図表 16 1 人の父母を介護 介護している父母の要介護認定状況 就労者 (n=193) 12.4 25.4 30.6 19.7 7.3 4.7 参考 離職者 (n=665) 22.6 11.7 22.3 23.0 11.4 9.0 申請していない 非該当 要支援 1,2 要介護 1,2 要介護 3,4 要介護 5 わからない 申請中 図表 17 1 人の父母を介護 介護している父母の認知症の有無 就労者 (n=193) 52.3 38.9 6.7 2.1 参考 離職者 (n=665) 51.0 36.8 8.4 3.8 認知症ではない 軽度の認知症である 重度の認知症である わからない 注 1: 回答者ごとに要介護者のプロフィールを整理するため 介護を必要とする父母が 1 人 で 1 人の父母を介護している 回答者のみを対象として集計している 注 2: 離職者 は 離職前の介護状況について聞いている 19

4. 介護費用の負担状況 現在働いている就労者で 介護を必要とする父母がいる人について 介護費用の負担をみると 男女ともに 負担していない 人の割合が最も高く 5 割を超える 男女で比較すると 男性の方が負担している割合がやや高い 男性が負担している費目としては 施設 病院の利用料 生活費 介護用品の購入費 サービスの利用料 交通費 がいずれも 2 割強を占める 20

4. 介護費用の負担状況 図表 18 就労者 : 介護を必要とする父母有り 介護費用の負担の有無 0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 60.0 70.0 (%) 施設 病院の利用料 生活費 介護用品の購入費 13.5 14.5 24.9 24.2 24.9 22.5 サービスの利用料 手助 介護のための交通費 9.3 22.1 21.8 17.6 その他 負担していない ( 親などが負担している ) 6.2 6.2 54.0 59.1 就労者 / 男性 (n=289) 就労者 / 女性 (n=193) 注 : 自分が介護している要介護者すべてにかかわる介護費用の負担状況 1 人を介護している人も 複数を介護している人も含まれる 21

5. 仕事と介護の両立の不安 (1) 仕事と介護の両立について 非常に不安を感じている 人は 就労者の男性で 20.9% 女性で 26.8% である 介護を機とした離職者では 男女ともに 4 割強が 非常に不安を感じていた と回答している 就労者について 現在の介護の必要度別に不安状況をみると 男性では 介護を担っている 人で 非常に不安 な割合が高く 介護が必要な親はいるが担っていない 人では やや低い 女性では 現在の介護の必要度によって不安の度合いにほとんど差はない 男性では 現在介護を担っていない場合 配偶者や姉妹等 介護を担ってくれる親族がいるため自身が担う可能性が低いと考えられている可能性がある 女性の場合は 現在介護を担っていなくても いずれ自身が担う必要が出てくると考えている可能性がある 22

5. 仕事と介護の両立の不安 (1) 図表 19 仕事と介護の両立に関する不安 就労者 / 男性 (n=1000) 20.9 51.2 就労者 / 女性 (n=1000) 26.8 50.4 参考 離職者/ 男性 (n=525) 41.3 42.5 参考 離職者/ 女性 (n=469) 40.5 42.9 2.8 12.4 12.7 3.3 10.4 9.1 2.9 7.2 6.1 3.2 7.9 5.5 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 非常に不安を感じる不安を感じる不安を感じないまったく不安を感じないわからない 注 : 離職者 については 離職前の状況を聞いている 図表 20 就労者 介護役割の必要度別仕事と介護の両立に関する不安 男性 介護を担っている (n=144) 介護必要な親はいるが担っていない (n=145) 介護必要な親はいない (n=556) 16.6 27.8 20.5 55.9 53.8 48.6 13.8 17.4 0.7 2.5 1.4 13.1 11.0 12.2 非常に不安を感じる不安を感じる不安を感じない まったく不安を感じない わからない 4.9 女性 介護を担っている (n=107) 介護必要な親はいるが担っていない (n=86) 介護必要な親はいない (n=642) 24.3 26.7 27.7 53.3 51.2 52.6 非常に不安を感じる不安を感じる不安を感じない まったく不安を感じない わからない 12.1 11.6 8.6 2.2 23 3.7 3.5 6.5 7.0 8.9

5. 仕事と介護の両立の不安 (2) 不安を感じている人の具体的な不安内容をみると 就労者では 自分の仕事を代わってくれる人がいないこと の回答割合が高く 特に 介護を担っている 人で高い 離職者では 介護休業制度等の両立支援制度がないこと の割合が最も高い 離職者については 数年前に離職した人も含まれることから 今よりも 介護休業 について認知されていなかった可能性もある 現在 介護が必要な親はいない 人では 介護サービスや施設 会社の両立支援制度等の活用方法がわからないことが多くなっている 現在介護を担っている就労者と 離職者が高くなっている回答として 人事評価に悪影響がでる可能性があること 介護休業制度等の両立支援制度を利用しにくい雰囲気があること などがある また 介護が必要な親はいるが担っていない 人と 離職者 で 労働時間が長いこと が比較的高い割合となっている 24

5. 仕事と介護の両立の不安 (2) 図表 21 不安を感じている人の具体的な不安内容 自分の仕事を代わってくれる人がいないこと 介護休業制度等の両立支援制度を利用すると収入が減ること 介護休業制度等の両立支援制度がないこと 介護サービスや施設の利用方法がわからないこと どのように両立支援制度と介護サービスを組み合わせれば良いかわからないこと 人事評価に悪影響がでる可能性があること 介護休業制度等の両立支援制度を利用しにくい雰囲気があること 労働時間が長いこと 介護休業制度等の両立支援制度を利用している人がいないこと 相談する部署等がないこと もしくはわからないこと 家族 親族の理解 協力が十分に得られないこと 介護休業制度等の両立支援制度の有無や内容がわからないこと 手助 介護をするなら仕事をやめることを上司 同僚が望むこと 注 : 離職者 については 離職前の状況を聞いている その他 0.0 5.0 10.0 15.0 20.0 25.0 30.0 35.0 40.0 7.8 8.2 7.4 10.5 13.1 12.2 12.7 13.4 12.7 13.4 12.4 12.0 12.9 14.7 16.0 15.6 16.1 11.6 8.7 11.7 11.9 10.8 7.4 9.3 13.8 9.6 4.3 6.3 13.0 6.4 9.1 15.8 15.0 4.8 5.6 6.3 13.9 2.4 1.7 1.8 3.3 17.5 18.3 17.7 19.1 20.8 21.4 22.1 22.1 25.7 27.6 25.1 25.8 30.7 29.8 33.5 就労者 : 介護を担っている (n=251) 就労者 : 介護必要な親いるが担っていない (n=231) 25 就労者 : 介護必要な親はいない (n=1,198) 参考 離職者 (n=994) (%)

6. 離職者の離職状況 (1) 介護を機に離職した理由を聞いたところ 男女ともに 仕事と手助け 介護の両立が難しい職場だったため がもっとも多く ついで 自分の心身の健康状態が悪化したため が多くなっている 26

6. 離職者の離職状況 (1) 図表 22 離職者 介護を機に離職をした理由 0.0 20.0 40.0 60.0 80.0 (%) 仕事と 手助 介護 の両立が難しい職場だったため 62.1 62.7 自分の心身の健康状態が悪化したため 自身の希望として 手助 介護 に専念したかったため 20.2 25.3 22.8 32.8 施設へ入所できず 手助 介護 の負担が増えたため 自分自身で 手助 介護 するとサービスなどの利用料を軽減できるため 手助 介護 を機に辞めたが 理由は 手助 介護 に直接関係ない 8.5 11.0 8.1 9.9 9.8 16.6 家族や親族からの理解 協力が十分に得られなかった又は家族や親族が 手助 介護 に専念することを希望したため 在宅介護サービスを利用できず 手助 介護 の負担が増えたため 要介護者が 手助 介護 に専念することを希望したため その他 9.7 13.2 9.1 5.5 5.9 8.3 4.6 5.3 離職 / 男性 (n=525) 離職 / 女性 (n=469) 27

6. 離職者の離職状況 (2) 離職時の就業継続の意向を聞いたところ 男女ともに 5 割強が 続けたかった 2 割前後が 続けたくなかった とし 就業継続を希望していた人が多いことがわかる 離職後 負担が増した ( 非常に負担が増した 負担が増した ) としている人は 精神面 について 64.9% 肉体面 について 56.6% 経済面 について 74.9% であり いずれも負担が減るのではなく むしろ増したとの回答割合が高い 離職後再就職をしていない人は 24.5% にとどまっている 離職前と同様 正社員 で再就職している人も約 5 割いる 再就職した人について 離職から再就職までの期間をみると 1 年以内に再就職している割合も 男性で 51.1% 女性で 35.7% と少なくない 28

6. 離職者の離職状況 (2) 図表 23 離職者 介護を機に仕事を辞めた時の就業継続の意向 図表 24 離職者 離職後の変化 n=994 精神面 31.6 33.3 12.3 12.3 7.3 3.2 離職者 / 男性 (n=525) 56.0 21.7 22.3 肉体面 22.3 34.3 18.1 14.0 8.1 3.1 離職者 / 女性 (n=469) 55.7 19.2 25.2 0.7 続けたかった続けたくなかったわからない 経済面 35.9 39.0 19.6 1.2 3.5 図表 25 離職者 再就職の状況 非常に負担が増した負担が増した変わらない 負担が減ったかなり負担が減ったわからない 図表 26 離職者 : 再就職済 離職から再就職までの期間 離職者 / 男性 10.1 13.5 15.8 11.7 38.5 10.3 離職者 (n=994) 49.8 6.2 10.2 1.3 24.5 7.9 n=436 正社員契約社員 嘱託社員パート アルバイト 派遣社員仕事をしていないその他 離職者 / 女性 n=314 5.1 4.5 11.5 14.6 52.2 12.1 1ヶ月未満 1~3ヶ月未満 3~6ヶ月未満 6ヶ月 ~1 年未満 1 年以上 わからない 29

7. 正社員として働きながら介護をしている人の介護内容 (1) 就労者が介護している父母 ( 要介護者 )1 人に対して 行われている介護を 排泄や入浴等の身体介護 等 11 の介護項目別に把握している ( グラフ上は 10 項目のみ示している その他の介護 については対象者について回答がなかったため ) 棒グラフで示されている 行われている介護 を 100 として あなた ( 回答者 ) を含め 親族や事業者等が担っている割合を折れ線グラフで示している 排泄や入浴等の身体介護 以外の介護項目については あなた ( 回答者 ) が担っている割合が最も高い 排泄や入浴等の身体介護 については 事業者 や 要介護者の配偶者 が担っている割合が高い 他 要介護者の配偶者が行っている割合が比較的高い項目としては 食事の支度や掃除 洗濯などの家事 や 定期的な声かけ 金銭の管理 役割分担やサービス利用等に関わる調整 手続き などがある 30

定期的な声かけ食事の支度や掃除入退院の手続き外出の手助け通院の送迎や救急搬送金銭の管理手助などの急変時の対応関わる調整やサービス利用等に泄や入浴等の洗濯などの家事呼び出し対応行われている介護要介護者の配偶者が担う介護あなたが担う介護 ちょっとしたい物やゴミ出し(見守り身体介護 介護の役割分担 緊急入院) 手続き7. 正社員として働きながら介護をしている人の介護内容 (1) 図表 27 就労者 : 介護している 要介護者 1 人に行われている介護内容と役割分担状況 (n=193) 90% 80% 70% 60% 50% 40% 54.9 76.7 42.6 86.0 87.6 47.3 80.8 61.5 85.0 51.2 75.1 51.0 70.5 47.1 64.8 52.0 50.0 30% 28.9 20% 100% 排10% 11.3 0% 買1.0 関係機関施設等)からの(警察 あなたの配偶者が担う介護親族 地域が担う介護事業者が担う介護 注 1: 介護を必要とする父母が 1 人 で 1 人の父母を介護している 回答者のみを対象として集計している 31 注 2: 各担い手の割合は 行われている介護 を 100 として算出したもの

図表 27 と同じ調査項目について 離職者でみると 10 の介護項目について 全体的に 行われている介護 の割合が高い 離職者の看ている父母の要介護度や認知症の度合いは 現在の就労者と比べて特に重い傾向はみられないため 父母の身体状況以外の要因で 離職者の看ていた父母の方が介護に手をかけられていたとみられる また あなた ( 回答者 ) 自身が行っている割合も高く 排泄等の身体介護についても 他の親族や事業者の関わりが少ない 回答者が 1 人で介護を抱えがちであったとみられる 32

定期的な声かけ食事の支度や掃除入退院の手続き外出の手助け通院の送迎や救急搬送金銭の管理手助などの急変時の対応関わる調整やサービス利用等に泄や入浴等の洗濯などの家事呼び出し対応行われている介護要介護者の配偶者が担う介護あなたが担う介護 ちょっとしたい物やゴミ出し(見守り身体介護 介護の役 緊急入院) 手続き図表 28 参考 : 離職者 : 介護していた 要介護者 1 人に行われている介護内容と役割分担状況 排90% 86.9 92.2 89.3 89.8 85.3 82.7 80% 77.1 72.8 69.0 73.1 70% 63.9 63.1 69.2 67.6 66.5 60% 60.1 59.3 50% 47.3 40% 40.0 100% (n=665) 30% 20% 10% 0% 買割分担0.8 関係機関施設等)からの(警察 あなたの配偶者が担う介護親族 地域が担う介護事業者が担う介護 注 1: 介護を必要とする父母が 1 人 で 1 人の父母を介護している 回答者のみを対象として集計している 注 2: 離職前の介護状況について聞いている 注 3: 各担い手の割合は 行われている介護 を 100 として算出したもの 33

7. 正社員として働きながら介護をしている人の介護内容 (2) 図表 27 28 と同じ調査項目について 11 の介護項目のうち いくつを行っているかを点数化している 要介護者について 行われている介護 全体と あなた ( 回答者 ) が行っている介護と 要介護者の配偶者 が行っている介護について 平均点で比較すると 下記の特徴がみられる 就労者に比べて 離職者の方が介護項目数が多い 男女では あまり介護項目数に差はない 要介護度が高くなるほど 行われている介護 の項目数は多くなるが あなた ( 回答者 ) の行う介護は 必ずしも 要介護度が高いほど多くなっていない 一方 認知症については 重度化するほど あなた ( 回答者 ) の行う介護項目数が多くなっている 34

図表 29 介護している 回答者と要介護者の基本属性別要介護者 1 人に対して行われている介護と あなた ( 回答者 ) と 要介護者の配偶者 の役割 11の介護項目のうちいくつを担っているかを示したもの 平均値 就労者 離職者別 7. 正社員として働きながら介護をしている人の介護内容 (2) 全体就労者離職者 行われている介護 8.3 7.8 8.4 あなたが行う介護 5.3 3.9 5.7 要介護者の配偶者が行う介護 3.4 3.8 3.2 男女別 全体男性女性 行われている介護 8.3 8.3 8.2 あなたが行う介護 5.3 5.0 5.6 要介護者の配偶者が行う介護 3.4 3.3 3.5 就労者 離職者/ 男女別 全体就労者 / 男性就労者 / 女性離職者 / 男性離職者 / 女性 行われている介護 8.3 7.9 7.6 8.4 8.4 あなたが行う介護 5.3 3.6 4.3 5.4 6.0 要介護者の配偶者が行う介護 3.4 3.7 3.9 3.1 3.4 要介護者( 介護されている父母 ) の要介護度別 全体 申請していない 非該当 要支援 1,2 要介護 1,2 要介護 3,4 要介護 5 わからない 申請中 行われている介護 8.3 6.5 7.8 8.7 9.3 9.5 7.8 あなたが行う介護 5.3 4.6 5.2 5.8 5.4 5.9 4.2 要介護者の配偶者が行う介護 3.4 3.3 3.2 3.1 3.8 3.2 3.3 要介護者( 介護されている父母 ) の認知症の有無別 全体 認知症ではない 軽度の認知症で重度の認知症であるある わからない 行われている介護 8.3 7.5 9.1 9.6 7.4 あなたが行う介護 5.3 4.9 5.7 6.0 4.5 要介護者の配偶者が行う介護 3.4 3.3 3.5 3.3 3.6 ( 項目 ) 注 1: 介護を必要とする父母が 1 人 で 1 人の父母を介護している 回答者のみを対象として集計している 就労者 n=193, 離職者 n=665 注 2: 離職者 は 離職前の介護状況について聞いている 35

7. 正社員として働きながら介護をしている人の介護内容 (3) 介護を行っている人の介護の頻度をみると 現在働いている就労者では ほぼ毎日 介護している人の割合が 男性で 35.4% 女性で 35.5% である 介護の頻度について 男女差はほとんどない 離職した人でみると ほぼ毎日 介護していた人が 男性で 53.5% 女性で 58.9% と 就労者に比べて高い割合となっている 36

7. 正社員として働きながら介護をしている人の介護内容 (3) 図表 30 介護している 介護を行っている頻度 就労者 / 男性 (n=144) 35.4 23.6 15.3 16.0 9.7 就労者 / 女性 (n=107) 35.5 21.5 15.0 15.9 12.1 参考 離職者 / 男性 (n=437) 53.5 21.7 10.3 7.3 7.1 参考 離職者 / 女性 (n=404) 58.9 19.3 7.9 4.2 9.7 ほぼ毎日 週に2~4 日 週に1 日 月に1~3 日 その他 注 1: 自分が介護している要介護者すべてにかかわる介護の頻度 1 人を介護している人も 複数を介護している人も含まれる 注 2: 離職者 は 離職前の介護状況について聞いている 注 3: 様々な介護項目に関してトータルでどれくらい介護しているかを聞いたもの 37

7. 正社員として働きながら介護をしている人の介護内容 (4) 就労者の介護の頻度を介護項目別にみると 定期的な声かけ や 家事 については ほぼ毎日 行っている人が 6 割を超える 排泄等の身体介護 は約 4 割 買い物やごみ出し 金銭の管理 が約 3 割で このあたりの介護項目は 介護の頻度が比較的高い 入退院の手続き や 急変時の対応 関係機関からの呼び出し対応 は その他 と回答されており 定期的な頻度が高い訳ではなく 突発的な対応が求められる介護である 38

7. 正社員として働きながら介護をしている人の介護内容 (4) 図表 31 就労者 : 介護している 行っている介護項目別介護を行っている頻度 介護全体 (n=251) 35.5 22.7 15.1 15.9 10.8 排泄や入浴等の身体介護 (n=17) 41.2 17.6 5.9 29.4 5.9 定期的な声かけ ( 見守り )(n=98) 64.3 15.3 11.2 7.1 2.0 食事のしたくや掃除 洗濯などの家事 (n=65) 66.2 16.9 13.8 3.1 0.0 ちょっとした買い物やごみ出し (n=115) 2.3 入退院の手続き (n=133) 9.0 1.5 3.0 通院の送迎や外出の手助け (n=126) 1.6 救急搬送 緊急入院などの急変時の対応 (n=125) 4.0 7.2 0.8 金銭の管理 (n=109) 5.6 4.8 29.6 29.4 5.2 手助 介護の役割分担やサービス利用等にかかわる調整 手続き 4.3 (n=116) 6.0 3.6 2.7 関係機関 ( 警察 施設等 ) からの呼び出し対応 (n=112) 0.9 16.1 18.3 3.7 30.2 ほぼ毎日 週に2~4 日 週に1 日 月に1~3 日 その他 16.5 39.1 48.4 84.2 86.4 76.8 35.8 54.3 21.7 23.0 9.6 14.7 0.0 注 1: 自分が介護している要介護者すべてにかかわる介護の頻度 1 人を介護している人も 複数を介護している人も含まれる 注 2: 介護している人によって 行っている介護行為の数が異なるため n 値が異なる 39

8. 勤務先の両立支援制度の利用 (1) 介護をしている就労者が利用したことのある勤務先の制度を聞いたところ 利用していない という人が男女ともに最も多い 利用した制度としては 有給休暇 の割合が最も高く 男性で 27.8% 女性で 31.8% となっている 他に 半日単位 時間単位等の休暇制度 遅刻 早退又は中抜けなどの柔軟な対応 が比較的利用されている 女性の方が制度の利用割合は高めだが 男性では フレックスタイム制度 残業 休日勤務の免除 が女性よりも利用されている 介護休業制度 の利用割合は 男性で 4.2% 女性で 6.5% である 40

8. 勤務先の両立支援制度の利用 (1) 図表 32 就労者 : 介護している 手助 介護のために利用した勤務先の制度 0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 60.0 (%) 有給休暇 ( 年次有給休暇 積立年次有給休暇 その他会社独自の有給休暇制度をふくむ ) 半日単位 時間単位等の休暇制度 遅刻 早退又は中抜けなどの柔軟な対応 フレックスタイム制度 残業 休日勤務の免除 介護休業制度 介護休暇 始業 就業時間の繰上げ 繰り下げ ( 時差出勤制度 ) 裁量労働制度 在宅勤務制度 短時間勤務 1 日の所定労働時間を短縮する制度 週または月の所定労働日数を短縮する制度 テレワーク サテライトオフィスなど 在宅以外の勤務場所の設定 その他 利用していない 8.3 2.8 6.3 0.0 4.2 6.5 4.2 8.4 2.1 3.7 2.1 0.0 2.1 2.8 2.1 0.9 1.4 3.7 1.4 0.9 0.7 0.0 0.0 0.9 17.4 21.5 13.9 20.6 27.8 31.8 就労 / 男性 (n=144) 就労 / 女性 (n=107) 44.9 55.6 41

8. 勤務先の両立支援制度の利用 (2) 離職者が離職前に利用した勤務先の制度をみると 就労者よりも何らかの制度を利用している割合が高い 全般に 女性よりも男性で利用割合が高い 介護休業制度 の利用率は 男性で 13.0% 女性で 8.4% である 42

8. 勤務先の両立支援制度の利用 (2) 図表 33 離職者 : 介護していた 手助 介護のために利用した勤務先の制度 0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 60.0 (%) 有給休暇 ( 年次有給休暇 積立年次有給休暇 その他会社独自の有給休暇制度をふくむ ) 半日単位 時間単位等の休暇制度 介護休業制度 介護休暇 遅刻 早退又は中抜けなどの柔軟な対応 残業 休日勤務の免除 フレックスタイム制度 始業 就業時間の繰上げ 繰り下げ ( 時差出勤制度 ) 1 日の所定労働時間を短縮する制度 週または月の所定労働日数を短縮する制度 テレワーク サテライトオフィスなど 在宅以外の勤務場所の設定 在宅勤務制度 裁量労働制度 短時間勤務 その他 利用していない 17.4 16.6 13.0 8.4 12.6 10.1 11.4 10.1 8.2 6.7 7.3 5.9 5.5 4.7 4.6 4.0 3.2 2.5 3.0 0.5 2.7 2.7 2.5 1.5 2.5 2.7 0.9 0.7 注 : 離職前の状況について聞いている 34.1 30.4 離職 / 男性 (n=437) 離職 / 女性 (n=404) 44.4 51.0 43

8. 勤務先の両立支援制度の利用 (3) 1 年間の介護休業制度の利用日数をみると 就労者 離職者ともに 年間合計でも 7 日以内 が最も多い 法定の 93 日を超えて 94 日以上利用しているのは 離職者の 1 人のみである 1 回での連続した取得でみるとさらに短く 5 日以内 が就労者で 8 割を超えている 週休 2 日と合わせて 1 週間の連続で利用する人が多いとみられる ( ただし 就労者では 介護休業の利用者が全部で 13 人しかいないことに留意が必要である ) 就労者と離職者を合わせた介護休業制度の利用者 104 人について 制度を利用したことで業務上の役割が変化したかを聞いたところ 104 人全体では約 8 割が 変わらない としている わからない と回答した人も 1 割おり 本人がわからないということが不安につながっている可能性もある 介護休業の利用期間別にみると 1 ヶ月 (31 日 ) を超えて利用している 8 人についてみると そのうち 3 人は 変わった と答えている 期間が長くなれば 当然のことながら 変わっている可能性が高い 44

8. 勤務先の両立支援制度の利用 (3) 図表 34 介護休業制度利用者 介護休業制度の利用状況 ( 過去 1 年間 ) 離職者は離職前の 1 年間 年間合計利用日数 ( 件,%) 休業 1 回あたりの連続利用日数 ( 最長利用日数 ) ( 件,%) 全体 1~7 日以内 8~31 日以内 32~93 日以内 94 日以上 全体 1~5 日 6~10 日 11 日 ~15 日 16 日以上 就労者 13 9 3 1 0 100.0 69.2 23.1 7.7 0.0 就労者 13 11 0 1 1 100.0 84.6 0.0 7.7 7.7 離職者 91 64 20 6 1 100.0 70.3 22.0 6.6 1.1 離職者 91 70 7 3 11 100.0 76.9 7.7 3.3 12.1 注 : 就労者 の介護休業利用者は 13 人と n 値が極めて小さいことに留意 図表 35 介護休業制度利用者 介護休業利用期間別制度利用後の業務上の変化 制度利用後の業務上の役割の変化 ( 件,%) 全体 ( 介護休業制度利用 ) 1~7 日以内 8~31 日以内 32~93 日以内 94 日以上 注 : 利用期間は 年間合計利用日数 合計 変わった 変わらないわからない 104 7 86 11 100.0 6.7 82.7 10.6 73 4 60 9 100.0 5.5 82.2 12.3 23 0 22 1 100.0 0.0 95.7 4.3 7 2 4 1 100.0 28.6 57.1 14.3 1 1 0 0 100.0 100.0 0.0 0.0 45

8. 勤務先の両立支援制度の利用 (4) 介護休業制度の利用目的については 就労者では 入退院の手続き が最も多く ついで 役割分担やサービス利用等にかかわる調整 手続き 排泄や入浴等の身体介護 の割合が高くなっている 離職者では 就労者に比べて 排泄や入浴等の身体介護 や 定期的な声かけ など 自身が直接的な介護や見守りを行うことに利用している割合が高い 限られた休業期間をどのように活用するのかに 就労者と離職者の違いがみられる 46

8. 勤務先の両立支援制度の利用 (4) 図表 36 介護休業制度利用者 介護休業制度の利用目的 0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 60.0 (%) 排泄や入浴等の身体介護 定期的な声かけ ( 見守り ) 食事のしたくや掃除 洗濯などの家事 ちょっとした買い物やゴミ出し 入退院の手続き 通院の送迎や外出の手助 救急搬送 緊急入院などの急変時の対応 金銭の管理 手助 介護の役割分担やサービス利用等にかかわる調整 手続き 関係機関 ( 警察 施設等 ) からの呼び出し対応 その他 就労者 (n=13) 0.0 2.2 7.7 38.5 15.4 37.4 38.5 38.5 38.5 35.2 31.9 30.8 31.9 15.4 25.3 23.1 22.0 38.5 29.7 17.6 離職者 (n=91) 46.2 53.8 注 1: 就労者 の介護休業利用者は 13 人と n 値が極めて小さいことに留意 注 2: 離職者 は 離職前の状況について聞いている 47

8. 勤務先の両立支援制度の利用 (5) 両立支援制度を利用していない人に その理由を聞いたところ 就労者 離職者ともに 介護に係る両立支援制度がないため との回答が最も高く 特に 離職者で高い割合となっている 制度がない というよりも あることが知られていないためと考えられる 就労者では 家族 親族等の理解 協力が十分に得られるため や 在宅勤務等の柔軟な働き方で対応しているため という良い意味で利用しなくて済んでいる という回答割合が 離職者に比べて高い 一方で 他に必要となったときに利用したいため という回答も離職者よりも高く 休暇等の取得を控えている可能性がある 離職者では 他に 制度がわからない 相談する部署がない わからない 制度を利用しにくい雰囲気がある 等 社内の制度利用環境が整っていないことを理由にあげる割合が高い 48

8. 勤務先の両立支援制度の利用 (5) 図表 37 介護している 勤務先の両立支援制度を利用しない理由 0.0 5.0 10.0 15.0 20.0 25.0 30.0 35.0 40.0 45.0 50.0 (%) 介護に係る両立支援制度がないため 27.3 45.3 自分の仕事を代わってくれる人がいないため 21.9 20.5 家族 親族の理解 協力が十分に得られたため 6.8 20.3 在宅勤務等の柔軟な働き方で対応しているため 4.0 14.1 他に必要となった時に利用したいため 3.5 9.4 介護に係る両立支援制度がわからないため 8.6 13.0 相談する部署等がないこと もしくはわからないため 8.6 13.0 介護事由で両立支援制度を利用している人がいないため 6.3 10.3 介護に係る両立支援制度を利用すると収入が減るため 6.3 6.3 介護に係る両立支援制度を利用しにくい雰囲気があるため 5.5 10.5 上司 同僚が利用することを望まないため 3.9 7.0 人事評価に悪影響がでる可能性があるため 3.9 5.3 就労者 (n=128) 離職者 (n=400) どのように両立支援制度と介護サービスを組み合わせれば良いかわからないため 注 : 離職者 は 離職前の状況について聞いている その他 3.1 9.0 22.7 21.8 49

9. 介護についての相談先 介護について相談した人としては 就労者 離職者ともに 家族 親族 が最も多い ついで ケアマネジャー が多くなっている 特に 就労者では 離職者よりも ケアマネジャー の割合が高い 離職者では 介護が必要な本人 友人 知人 など 身内の割合も高い 勤務先への相談は 就労者で 7.6% 離職者で 12.9% といずれも低い 職場で 介護について知られることについての抵抗感は低かったことから 勤務先で相談をしないのは 知られたくないからではなく 相談先としての有効性について認知が低いなどの理由があるのではないか 50

9. 介護についての相談先 図表 38 介護している 介護について相談した人 (%) 0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 60.0 家族 親族ケアマネジャー地域包括支援センター事業者 ( ホームヘルパー等 ) 病院の医療ソーシャルワーカー (MSW) 手助 介護 が必要な本人友人 知人自治体勤務先ボランティア 民生委員等いない 7.6 5.2 6.9 19.9 18.4 19.5 15.2 17.5 20.8 17.1 21.4 16.3 23.4 13.9 17.1 12.9 17.1 17.1 35.3 48.6 48.2 54.7 就労者 (n=251) 離職者 (n=994) 注 1: 自分が介護している要介護者すべてにかかわる相談 1 人を介護している人も 複数を介護している人も含まれる 注 2: 離職者 は 離職前の状況について聞いている 51

10. 就業継続見込みと両立のための働き方の変更希望 (1) 現在働いている就労者で 介護を必要とする親がいる人に 仕事と介護を両立した就業継続の見込みを聞いたところ 続けられる と回答したのは 介護が必要な親はいるが担っていない 人で男性 35.9% 女性 30.2% 現在 介護を担っている 人で男性 41.7% 女性 37.4% である 現在介護をしていない人の方が割合が低いのは 男性では わからない という回答が高いためであり 女性では 続けられないと思う という回答が高いためである 女性は 介護が必要な親がいる場合 自身が介護を担う可能性について 男性よりも深刻に考えている可能性がある 仕事と介護を両立するために 働き方の変更を希望するかを聞いたところ 変えたいと思う との回答が 男性では 就労者 離職者ともに 2 割強 女性では 5 割程度となっている 女性の方が変更希望が高い 52

10. 就業継続見込みと両立のための働き方の変更希望 (1) 図表 39 就労者 仕事と介護を両立した就業継続の見込み 男性 女性 介護を担っている (n=144) 41.7 29.9 28.5 介護を担っている (n=107) 37.4 21.5 41.1 介護必要な親はいるが担っていない (n=145) 35.9 27.6 36.6 介護必要な親はいるが担っていない (n=86) 30.2 36.0 33.7 続けられると思う続けられないと思うわからない 続けられると思う続けられないと思うわからない 図表 40 介護している 仕事と介護を両立した就業継続のための働き方の変更希望 就労者 参考 : 離職者 就労 / 男性 (n=144) 23.6 52.8 23.6 離職 / 男性 (n=437) 54.0 17.4 28.6 就労 / 女性 (n=107) 22.4 39.3 38.3 離職 / 女性 (n=404) 50.2 16.6 33.2 変えたいと思う変えたいと思わないわからない 変えたいと思う変えたいと思わないわからない 注 : 離職者 については 離職前に介護をしていた状況での希望を聞いている 53

10. 就業継続見込みと両立のための働き方の変更希望 (2) 現在 介護の必要な父母がいない就労者に 将来 介護を行うことになった場合の就業継続の可能性を聞いたところ 今後 5 年間に父母のうち 少なくとも 1 人は ( 介護が必要になる可能性が ) ある 人については 続けられると思う の割合が 30.6% 1 人もない 人では 34.0% となっている 父母の介護の見込みについて わからない 人がもっとも不安が強いようで就業継続見込みについても わからない という回答割合が高い 将来 介護を行う場合の働き方の変更については 今後 5 年間のうちに介護が必要となる父母が 少なくとも 1 人はある 人の方が 変えたいと思う の割合が高い 54

10. 就業継続見込みと両立のための働き方の変更希望 (2) 図表 41 現在介護の必要な父母がいない就労者 将来 介護を行う場合の就業継続の可能性 少なくとも 1 人はかなりある 少しある (n=483) 30.6 39.8 29.6 1 人もほとんどない 全くない (n=338) 34.0 32.0 34.0 わからない (n=377) 23.6 30.2 46.2 続けられると思う続けられないと思うわからない 図表 42 現在介護の必要な父母がいない就労者 将来 介護を行う場合の働き方の変更希望 少なくとも 1 人はかなりある 少しある (n=483) 32.1 31.9 36.0 1 人もほとんどない 全くない (n=338) 22.2 35.2 42.6 わからない (n=377) 19.6 26.3 54.1 変えたいと思う変えたいと思わないわからない 注 : 自分の父母および配偶者の父母で 現在介護が必要ではない人について 今後 5 年間に手助け 介護が必要になる可能性 を聞き その回答結果から 少なくとも 1 人はかなりある 少しある 1 人もほとんどない 全くない わからない ( すべての父母についてわからない ) の 3 つの層を抽出して集計した 55

< 参考 > 介護されている父母の状況別介護状況 (1) 在宅 施設別 1 図表 43 1 人の父母を介護 父母の居場所別利用している介護サービス 0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 60.0 (%) 訪問系サービス ( ホームヘルプ等 ) 通所系サービス ( デイサービス等 ) 短期入所系サービス ( ショートステイ等 ) その他の在宅系サービス施設系サービス ( 特養 老健施設等 ) 配食サービス 宅配弁当食事づくり 買い物 掃除等の家事支援緊急通報サービス介護保険外のデイサービス サロンその他の介護保険外サービスサービスを利用していないわからない 6.8 6.8 6.8 7.2 5.3 1.9 2.3 4.9 6.0 5.3 1.5 3.5 3.0 4.5 6.8 1.3 3.8 11.4 14.7 20.3 29.3 33.5 44.2 54.9 在宅 ( あなた 本人 親族の自宅 )n=719 病院 施設 ( 病院 介護施設 高齢者住宅 )n=133 注 1: 介護を必要とする父母が 1 人 で 1 人の父母を介護している 回答者のみを対象として集計している 注 2: 就労者 と 離職者 が含まれる 離職者 は 離職前の介護状況について聞いている 56

(1) 在宅 施設別 2 全体 (1 人の親を介護 ) 在宅 ( あなた 本人 親族の自宅 ) 病院 施設 ( 病院 介護施設 高齢者住宅 ) 図表 44 1 人の父母を介護 父母の居場所別行っている介護の頻度 合計 介護の頻度 / 全体 ほぼ毎日週に 2~4 日週に 1 日月に 1~3 日その他 ( 件,%) 858 442 181 86 66 83 100.0 51.5 21.1 10.0 7.7 9.7 719 401 155 58 52 53 100.0 55.8 21.6 8.1 7.2 7.4 133 37 26 28 14 28 100.0 27.8 19.5 21.1 10.5 21.1 図表 45 1 人の父母を介護 父母の居場所別介護している人の勤務形態 ( 件,%) 合計 介護している人の勤務形態 フルタイムの通常勤務 フレックスタイム勤務 裁量労働制在宅勤務短時間勤務その他 全体 (1 人の親を介護 ) 在宅 ( あなた 本人 親族の自宅 ) 病院 施設 ( 病院 介護施設 高齢者住宅 ) 858 755 51 11 12 13 16 100.0 88.0 5.9 1.3 1.4 1.5 1.9 719 632 43 9 11 11 13 100.0 87.9 6.0 1.3 1.5 1.5 1.8 133 117 8 2 1 2 3 100.0 88.0 6.0 1.5 0.8 1.5 2.3 注 1: 介護を必要とする父母が 1 人 で 1 人の父母を介護している 回答者のみを対象として集計している 注 2: 就労者 と 離職者 が含まれる 離職者 は 離職前の介護状況について聞いている 57

(2) 要介護度別 1 図表 46 1 人の父母を介護 要介護度別利用している介護サービス 0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 60.0 70.0 29.1 訪問系サービス ( ホームヘルプ等 ) 通所系サービス ( デイサービス等 ) 短期入所系サービス ( ショートステイ等 ) 10.2 15.9 20.4 22.2 その他の在宅系サービス 5.5 8.2 6.8 14.4 施設系サービス ( 特養 老健施設等 ) 3.9 7.2 22.5 23.3 配食サービス 宅配弁当 15.7 12.1 9.9 5.6 食事づくり 買い物 掃除等の家事支援 6.3 5.8 6.3 2.2 緊急通報サービス 5.5 5.3 5.2 2.2 介護保険外のデイサービス サロン 2.4 4.3 4.7 2.2 その他の介護保険外サービス 3.9 7.2 3.7 11.1 サービスを利用していない 26.8 10.6 8.9 13.3 わからない 0.8 0.0 1.6 1.1 34.8 38.7 42.2 45.7 61.8 44.0 35.6 (%) 要支援 1,2(n=127) 要介護 1,2(n=207) 要介護 3,4(n=191) 要介護 5(n=90) 注 1: 介護を必要とする父母が 1 人 で 1 人の父母を介護している 回答者のみを対象として集計している 注 2: 就労者 と 離職者 が含まれる 離職者 は 離職前の介護状況について聞いている 58

全体 (1 人の親を介護 ) 申請していない 非該当 要支援 1,2 要介護 1,2 要介護 3,4 要介護 5 わからない 申請中 全体 (1 人の親を介護 ) 申請していない 非該当 要支援 1,2 要介護 1,2 要介護 3,4 要介護 5 わからない 申請中 (2) 要介護度別 2 図表 47 1 人の父母を介護 要介護度別行っている介護の頻度 手助 介護の頻度 / 全体 合計 ほぼ毎日 週に2~4 日 週に1 日 月に1~3 日 その他 858 442 181 86 66 83 100.0 51.5 21.1 10.0 7.7 9.7 174 76 39 21 14 24 100.0 43.7 22.4 12.1 8.0 13.8 127 54 36 14 13 10 100.0 42.5 28.3 11.0 10.2 7.9 207 112 42 22 16 15 100.0 54.1 20.3 10.6 7.7 7.2 191 115 33 17 10 16 100.0 60.2 17.3 8.9 5.2 8.4 90 61 11 5 4 9 100.0 67.8 12.2 5.6 4.4 10.0 69 100.0 24 34.8 20 29.0 7 10.1 9 13.0 9 13.0 図表 48 1 人の父母を介護 要介護度別介護している人の勤務形態 合計 介護している人の勤務形態 フルタイムの通フレックスタイ常勤務ム勤務 裁量労働制 在宅勤務 短時間勤務 その他 858 755 51 11 12 13 16 100.0 88.0 5.9 1.3 1.4 1.5 1.9 174 160 6 0 2 1 5 100.0 92.0 3.4 0.0 1.1 0.6 2.9 127 113 8 2 1 1 2 100.0 89.0 6.3 1.6 0.8 0.8 1.6 207 180 17 0 2 3 5 100.0 87.0 8.2 0.0 1.0 1.4 2.4 191 158 13 7 5 5 3 100.0 82.7 6.8 3.7 2.6 2.6 1.6 90 85 3 0 1 0 1 100.0 94.4 3.3 0.0 1.1 0.0 1.1 69 100.0 59 85.5 4 5.8 2 2.9 1 1.4 3 4.3 0 0.0 注 1: 介護を必要とする父母が 1 人 で 1 人の父母を介護している 回答者のみを対象として集計している 注 2: 就労者 と 離職者 が含まれる 離職者 は 離職前の介護状況について聞いている ( 件,%) 59 ( 件,%)