国の法令改正等の反映近年行われた国の法令改正や防災基本計画の修正内容を反映しました 市町村が 指定緊急避難場所及び指定避難所の指定を進めることを追加 市町村が 被災者の被害状況 配慮事項等を一元的に集約した被災者台帳を作成し 総合的かつ効果的な支援の実施に努めることを追加 首都直下地震対策特別措置法

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アンケート調査の概要 目的東南海 南海地震発生時の業務継続について 四国内の各市町村における取り組み状況や課題等を把握し 今後の地域防災力の強化に資することを目的としてアンケート調査を実施 実施時期平成 21 年 11 月 回答数 徳島県 24 市町村 香川県 17 市町 愛媛県 20 市町 高知県

☆配布資料_熊本地震検証

資料1 受援計画策定ガイドラインの構成イメージ

4 被災生活の環境整備主な修正概要 避難所毎に運営マニュアルを作成し 避難所の良好な生活環境を確保するための運営基準等を明確にしておく 避難所運営マニュアルの作成 訓練等を通じて 住民の避難所の運営管理に必要な知識の普及に努める 県 DMAT( 災害時派遣医療チーム ) の活動終了以降の医療提供体制

( 県の責務 ) 第三条県は 地震防災に関する総合的な施策を策定し 及びこれを実施する責務を有する 2 県は 市町村 自主防災組織その他防災関係機関等と連携して 地震防災対策を推進しなければならない 3 県は 地震に関する調査及び研究を行い その成果を県民 事業者及び市町村に公表するとともに 地震防

第 5 部 南海トラフ地震防災対策推進計画

第 1 章実施計画の適用について 1. 実施計画の位置づけ (1) この 南海トラフ地震における具体的な応急対策活動に関する計画 に基づく宮崎県実施計画 ( 以下 実施計画 という ) は 南海トラフ地震に係る地震防災対策の推進に関する特別措置法 ( 平成 14 年法律第 92 号 以下 特措法 と

人的応援 研修 訓練の実施 県受援マニュアル及び災害時緊急連絡員活動マニュアルを踏まえた研修 訓練の強化 () マニュアルに基づく研修 訓練県が策定する 応援職員における奈良県への受入及び市町村への短期派遣マニュアル 及び 災害時緊急連絡員活動マニュアル に基づき 災害時に役立つ実働的な訓練や研修を

<ハード対策の実態 > また ハード対策についてみると 防災設備として必要性が高いとされている非常用電源 電話不通時の代替通信機能 燃料備蓄が整備されている 道の駅 は 宮城など3 県内 57 駅のうち それぞれ45.6%(26 駅 ) 22.8%(13 駅 ) 17.5%(10 駅 ) といずれも

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大阪市防災 減災条例 目次第 1 章総則 ( 第 1 条 - 第 3 条 ) 第 2 章本市の責務 ( 第 4 条 - 第 7 条 ) 第 3 章市民の責務 ( 第 8 条 ) 第 4 章事業者の責務 ( 第 9 条 ) 第 5 章災害予防 応急対策 ( 第 10 条 - 第 25 条 ) 第 6

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目 次 ページ はじめに 1 地区防災計画制度について 1 防災計画の全体像 地区防災計画制度の全体イメージ 2 地区防災計画とは 2 3 本冊子 手引き の活用方法 2 手引きの構成 手引きの活用イメージ 地区防災計画 作成の手引き 1 制度の背景 3 (1) 作成の目的 (2) 自助 共助の重要

防災業務計画 株式会社ローソン

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島原市地域防災計画

Microsoft Word - 02.H28秋 重点提言本文【合本】1110.doc

はじめに 道では 北海道行政基本条例 に基づき 道政の基本的な方向を総合的に示す計画として 新 北海道総合計画 を策定し 政策展開の基本方向の一つとして 安心で心豊かな北海道ライフスタイル を掲げ 安全 安心な生活の確保 に向け 防災 減災の体制づくり を進めています 保健福祉部では 特に 子ども

事業継続計画(BCP)作成用調査ワークシート

2 地震 津波対策の充実 強化 (1) 南海トラフ地震や首都直下地震の被害想定を踏まえ 地震防災上緊急に整備すべき施設整備 津波防災地域づくりに関する法律 の実効性確保 高台移転及び地籍調査の推進など事前防災や減災に資するハード ソフトの対策を地方公共団体が重点的に進めるための財政上の支援措置を講じ

病院等における耐震診断 耐震整備の補助事業 (1) 医療施設運営費等 ( 医療施設耐震化促進事業平成 30 年度予算 13,067 千円 ) 医療施設耐震化促進事業 ( 平成 18 年度 ~) 医療施設の耐震化を促進するため 救命救急センター 病院群輪番制病院 小児救急医療拠点病院等の救急医療等を担

奈良県ライフライン 情報共有発信マニュアル 第 3.3 版 平成 24 年 7 月 奈良県ライフライン防災対策連絡会

10 地震 火山噴火対策等の推進について 近年 我が国は様々な災害に見舞われている 東日本大震災後も 平成 28 年の熊本地震 本年 6 月の大阪府北部地震及び9 月の北海道胆振東部地震など大規模な地震が発生し 多大な人的 物的被害が発生した 地方公共団体においては 突然発生する大規模自然災害に備え

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二戸市地域防災計画 ( 震災編 ) の一部修正の新旧対照表現行改正案 目次 ( 震災編 ) 目次 ( 震災編 ) 第 1 章総則 第 1 章総則 第 1 節 計画の目的 351 第 2 節 計画の性格 352 第 2 節の2 災害時における個人情報の取り扱い 352 第 3 節 防災関係機関の責務及

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3 歯科医療 ( 救護 ) 対策 管内の歯科医療機関の所在地等のリスト整理 緊急連絡網整備 管内の災害拠点病院 救護病院等の緊急時連絡先の確認 歯科関連医薬品の整備 ( 含そう剤等 ) 自治会 住民への情報伝達方法の確認 病院及び歯科診療所での災害準備の周知広報 - 2 -

新規文書1

みやこ町地域防災計画

新たな津波浸水想定を踏まえた見直しの概要 資料 1-2 H23 の想定 対象断層県設置の有識者検討会設置の有識者検討会の検討の検討結果を踏まえた 4 断層 ( 日本海東縁部 能登半島東方沖 能登半島北方沖 石川県西方海東縁部 能登半島東方沖 能登半島北方沖 石川県西方沖 ) 想定の手法土木学会の手法

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資料 2-3 超大規模防火対象物等における自衛消防活動に係る訓練の充実強化方策 ( 案 ) 平成 30 年 10 月 31 日 事務局

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Microsoft Word - 目次

「南九州から南西諸島における総合的防災研究の推進と地域防災体制の構築」報告書

( 社会福祉施設用作成例 ) (4) 施設管理者は, 緊急時連絡網により職員に連絡を取りましょう (5) 施設管理者は, 入所者の人数や, 避難に必要な車両や資機材等を確認し, 人員の派遣等が必要な場合は, 市 ( 町 ) 災害対策本部に要請してください (6) 避難先で使用する物資, 資機材等を準

1 首都直下地震対策の具体的な推進 ( 提案要求先内閣官房 内閣府 国土交通省 ) ( 都所管局総務局 政策企画局 ) (1) 首都直下地震等の災害から住民の生命と財産を守るとともに 首都機能への打撃を最小限にとどめるため 財政上の措置を実 施するなど 首都直下地震対策を具体的に推進すること (2)

Ⅰ 地域防災計画とは 1 計画の目的 松前町地域防災計画 は 災害対策基本法に基づき 松前町の防災対策を定めたものです 今後 この計画に定めた内容を推進することによって 住民の生命 身体及び財産を災害から守ることを目的とします 2 計画の構成と内容 松前町地域防災計画 は 災害の種類を 風水害 (

30 第 1 部現地における災害応急活動 阿蘇大橋付近の被害状況 ( 熊本県阿蘇郡南阿蘇村 ) 熊本城の被害状況 ( 熊本県熊本市 ) 2

施行通知(課長名)

(溶け込み)大阪事務所BCP【実施要領】

愛知県アルコール健康障害対策推進計画 の概要 Ⅰ はじめに 1 計画策定の趣旨酒類は私たちの生活に豊かさと潤いを与える一方で 多量の飲酒 未成年者や妊婦の飲酒等の不適切な飲酒は アルコール健康障害の原因となる アルコール健康障害は 本人の健康問題だけでなく 家族への深刻な影響や飲酒運転 自殺等の重大

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各府省からの第 1 次回答 1. 災害対策は 災害対策基本法に規定されているとおり 基礎的な地方公共団体である市町村による第一義的な応急対応と 市町村を包括する広域的な地方公共団体である都道府県による関係機関間の総合調整を前提としている を活用してもなお対応できず 人命又は財産の保護のため必要がある

事務連絡平成 24 年 4 月 20 日 都道府県各指定都市介護保険担当主管部 ( 局 ) 御中中核市 厚生労働省老健局総務課高齢者支援課振興課老人保健課 大規模災害時における被災施設から他施設への避難 職員派遣 在宅介護者に対する安全確保対策等について 平成 23 年 3 月 11 日に発生した東

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建築物等震災対策事業について

スライド 1

( ウ ) 交通管制被災区域への車両の流入抑制及び緊急交通路を確保するための信号制御等の交通管制を行う (3) 警察官 自衛官及び消防吏員による措置命令警察官は 通行禁止区域等において 車両その他の物件が緊急通行車両の通行の妨害となることにより災害応急対策の実施に著しい支障が生じるおそれがあると認め

本編表紙&目次.

東京事務所版 BCP 実施要領目次応急頁 < 第 1グループ> 直ちに実施する業務 1 事務所における死傷者の救護や搬送 応急救護を行う一時的な救護スペースの設置 運営 備蓄の設置 医療機関への搬送 1 2 事務所に緊急避難してきた県民や旅行者等への対応 避難 一次避難スペースの運営 指定避難所への

北栄町耐震改修促進計画の目的等 目的 本計画は 町民生活に重大な影響を及ぼす恐れのある地震被害から 町民の生命 財産を保護するとともに 地震による被害を軽減し 社会秩序の維持と公共の福祉に資するため 建築物の計画的な耐震化を促進することを目的とします 計画の実施期間 本計画の実施期間は 国及び県の実

職員の運営能力の強化 避難所担当職員研修の実施 全庁対象の避難所担当職員研修(5 回開催で約 400 名参加 ) 区毎の避難所担当職員研修 男女共同参画の視点に立った避難所づくり 共助による災害時要援護者支援の取り組みについて説明 各区災害対策本部との連絡 避難所内の課題解決の調整など 地域団体等へ

緊急緊急消防援助隊について消防援助隊の概要 目的 地震等の大規模 特殊災害発生時における人命救助活動等を効果的かつ迅速に実施する消防の援助体制を国として確保 創設の経緯等 阪神 淡路大震災での教訓を踏まえ 平成 7 年に創設 平成 15 年 6 月消防組織法の改正により法制化 平成 16 年 4 月

第8章 災害復旧計画

浸水深 自宅の状況による避難基準 河川沿いの家屋平屋建て 2 階建て以上 浸水深 3m 以上 緊急避難場所, 近隣の安全な建物へ水平避難 浸水深 50 cm ~3m 緊急避難場所, 近隣の安全な建物へ水平避難上階に垂直避難 浸水深 50 cm未満 緊急避難場所, 近隣の安全な建物へ水平避難 自宅に待

目次 はじめに P3 1 災害 緊急の範囲 P3 2 時間と場所を考慮した対応の必要性 P3 3 時間ごとの対応 P4 4 場所ごとの対応 P5 5 デジタルサイネージの提供コンテンツ P6 6 緊急時を意識したデジタルサイネージシステム P6 7 情報の切替 復帰の条件 P7 8 緊急運用体制 P

九州における 道の駅 に関する調査 - 災害時の避難者への対応を中心としてー ( 計画概要 ) 調査の背景等 道の駅 は 平成 16 年 10 月の新潟県中越地震 23 年 3 月の東日本大震災において 被災者の避難場所 被災情報等の発信や被災地救援のための様々な支援の拠点として活用されたことなどか

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熊本地震検討WG方向性について(案)


品川区地域防災計画 概要版(平成29年修正)

緊急緊急消防援助隊について消防援助隊の概要 目的 地震等の大規模 特殊災害発生時における人命救助活動等を効果的かつ迅速に実施する消防の援助体制を国として確保 創設の経緯等 阪神 淡路大震災での教訓を踏まえ 平成 7 年に創設 平成 15 年 6 月消防組織法の改正により法制化 平成 16 年 4 月

第 3 章災害時応急活動事前対策の充実 第 3 章災害時応急活動事前対策の充実 大規模な地震災害が発生した場合 発災直後の応急対策活動を適切に実施することが 二次災害などによる被害の拡大を軽減 防止するための鍵といえます 国 県 市町村 その他の防災関係機関は 災害発生の兆候が把握できた場合あるいは

2. 防災拠点の代替施設の指定防災拠点施設が被災し使用不能となれば 災害対策本部等が設置できず 活動体制全体に遅れが生じ 迅速な災害対応を指揮することが困難となるとともに 災害対応以外の業務 ( 通常業務 ) を行うことも困難となるため 代替施設での対応が必要となります そのため 防災拠点施設におい

Microsoft Word - 03.【参考】新旧対照表(中防災).docx


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イ留意事項 ( ア ) 対処基本方針が廃止された場合は 救援の継続や復帰のための措置について 何らかの措置により行います ( イ ) 復帰のための措置 a 誘導以外の措置 b 市長 知事による誘導 (2) 別紙第 1 情報計画 参照 2 構想 (1) 活動方針市 ( 環境防災課ほか各課 ) は 県

三鷹市耐震改修促進計画(改定素案)

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災害時要援護者支援マニュアル策定ガイドライン

大規模災害対策マニュアル

資料1 第3回災害救助に関する実務検討会における意見に対する回答

南海トラフ地震発生時の不安 南海トラフ地震が発生した場合 不安や危険に思うことは何ですか?( は 3 つまで ) 66.7% の人が 自宅の倒壊や損壊 49.2% の人が 家族等の安否やその確認手段 と答えています 自宅の

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別添 中防災第 1 1 号 平成 29 年 5 月 31 日 各指定行政機関の長各指定公共機関の代表殿 中央防災会議会長 ( 内閣総理大臣 ) 安倍晋三 梅雨期及び台風期における防災態勢の強化について 貴殿におかれては 日頃から各般の施策を通じて災害対策の推進に御尽力をいただいているところであるが

- 総目次 - - 本編 - 第 1 章総則 第 2 章 災害予防計画 第 3 章 風水害応急対策計画 第 4 章 震災応急対策計画 第 5 章 大規模事故等応急対策計画 第 6 章 災害復旧復興計画 - 資料編 -

災害時に必要な物資の備蓄に関する行政評価・監視<中間報告>

大津市避難所運営マニュアル

個人情報保護制度の体系 個人情報の保護に関する法律 ( 個人情報保護法 ) 基本理念国及び地方公共団体の責務 施策基本方針の策定等 ( 第 1 章 ~ 第 3 章 ) 個人情報取扱事業者の義務等 ( 第 4 章 ~ 第 6 章 ) 個人情報保護委員会ガイドライン等 基本法制 行政機関

(案)

本書の目的介護保険サービス事業所は, 高齢者の方が多く利用しており, 災害発生時には避難等の援助が必要となるため, 事業者は, 災害発生時に迅速かつ適切な行動をとれるように備えておく必要があります 本書は, 介護保険サービス事業所が災害対応マニュアルを作成する際に特に留意する点についてまとめています

5_【資料2】平成30年度津波防災教育実施業務の実施内容について


(6) 行方不明者の捜索 (7) 治安の維持 (8) 被災者等への情報伝達 (9) 前各号に掲げるもののほか 派遣先都道府県警察の長が特に指示する活動一部改正 平成 25 年第 15 号 ( 即応部隊の活動 ) 第 4 条即応部隊は 大規模災害発生時に直ちに被災地等へ赴き それぞれ次に掲げる活動を行

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アレルギー疾患対策基本法 ( 平成二十六年六月二十七日法律第九十八号 ) 最終改正 : 平成二六年六月一三日法律第六七号 第一章総則 ( 第一条 第十条 ) 第二章アレルギー疾患対策基本指針等 ( 第十一条 第十三条 ) 第三章基本的施策第一節アレルギー疾患の重症化の予防及び症状の軽減 ( 第十四条

平成 30 年度年法律第 57 号 ) 等により 要配慮者利用施設は 避難確保計画等の自然災害に関する計画 ( 以下 災害計画 という ) を作成することとなっており 災害計画の作成を促進するため 貴殿におかれても必要な支援に努められたい また 市町村が行う避難勧告等の発令に関する各種取組への積極的

Microsoft Word - 01【表紙・目次】.doc

[平常時及び災害時におけるそれぞれの役割]災害時におけるペットの救護対策ガイドライン

- 1 - 参照条文建築物の耐震改修の促進に関する法律施行令の一部を改正する政令案建築物の耐震改修の促進に関する法律施行令(平成七年政令第四百二十九号)(抄) (通行障害建築物の要件)第四条法第五条第三項第二号の政令で定める建築物は そのいずれかの部分の高さが 当該部分から前面道路の境界線までの水平

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Transcription:

神奈川県地域防災計画 ( 地震災害対策計画 ) 修正要旨 1. 神奈川県地域防災計画 ( 地震災害対策計画 ) とは 神奈川県地域防災計画は 災害対策基本法第 40 条に基づき 国の防災基本計画と連携しながら 本県の地域における防災に係る処理すべき事務又は業務について 神奈川県防災会議が定める計画で 市町村地域防災計画の指針となるものです そのうち 地震災害対策計画 は 別に定める 風水害等災害対策計画 及び 原子力災害対策計画 とともに 神奈川県地域防災計画 を構成しています 地震災害対策計画は 県内 ( 石油コンビナート等特別防災区域を除く ) の地震災害全般に関して総合的な対策を定めたものであり この計画に基づき事前の対策を推進し 災害に強い安全な県土づくりを進めるとともに 地震災害が発生した際の応急対策を実施することにより 県民の生命 身体及び財産を守ることを目的としています 防災基本計画 神奈川県地域防災計画地震災害対策計画風水害等災害対策計画原子力災害対策計画 県の防災対策の根幹をなす計画 神奈川県石油コンビナート等防災計画 市町村地域防災計画 2. 神奈川県地域防災計画 ( 地震災害対策計画 ) 修正の基本的な考え方 神奈川県地震防災戦略の取組内容の反映東日本大震災の経験や教訓を踏まえ国の最新の知見などを基に 平成 25 年度から平成 26 年度にかけて実施した神奈川県地震被害想定調査結果の内容を反映しました さらに この調査結果により判明した甚大な被害を軽減するため 平成 28 年 4 月からスタートした神奈川県地震防災戦略の取組内容を反映しました 津波避難ビルの指定の促進と 県による津波避難施設や津波避難路等の整備を行う市町への財政支援を追加 家庭における身近な防災対策等の普及として感震ブレーカーの設置の推進を追加 かながわシェイクアウト ( いっせい防災行動訓練 ) による安全確保行動の普及や 地震防災チェックシート かながわけんみん防災カードの配布による自助 共助意識の向上を追加

国の法令改正等の反映近年行われた国の法令改正や防災基本計画の修正内容を反映しました 市町村が 指定緊急避難場所及び指定避難所の指定を進めることを追加 市町村が 被災者の被害状況 配慮事項等を一元的に集約した被災者台帳を作成し 総合的かつ効果的な支援の実施に努めることを追加 首都直下地震対策特別措置法に基づく 首都直下地震地方緊急対策実施計画 を位置づけることを追加 近年の災害対策の教訓を踏まえた強化前回の修正以後に発生した地震災害に係る教訓などに基づき 新たな取組を計画に反映しました 市町村が 避難所に滞在することができない被災者に対しても 必要な物資の配布 巡回健康相談の実施 正確な情報の伝達等に努めることを追加 市町村は 罹災証明書の交付体制整備に努め 県は 住家被害の市町村の調査担当者のための研修機会の拡充を図ることなどにより 住家被害調査の迅速化を促進することを追加 広域応援 受援体制の強化広域的な応援や 円滑な受援のための体制の強化の取組を反映しました 神奈川県消防広域運用調整本部( 略称 : かながわ消防 ) による県内消防の広域応援体制を追加 市町村 防災関係機関及び物流事業者等との連携により 物資の受援体制の充実を図ることを追加

3. 主な修正事項 体系 修正内容 第 1 章地震災害対策の計画的な推進 第 1 節 第 3 節 第 4 節 第 6 節 計画の目的 位置づけ 地震被害の想定 神奈川県地震防災戦略 地震災害対策計画の推進主体とその役割 県地震災害対策推進条例の地震災害対策を実施する際の基本理念を追加 南海トラフ地震に係る地震防災対策の推進に関する特別措置法 及び 首都直下地震対策特別措置法 に基づく 南海トラフ地震防災対策推進計画 首都直下地震地方緊急対策実施計画 を位置づけ 平成 25 年度から 26 年度にかけ実施した 県地震被害想定調査 結果を反映 平成 27 年 3 月に 津波防災地域づくりに関する法律 に基づく津波浸水想定を設定したことに伴う修正 平成 28 年 3 月の 県地震防災戦略 改定に伴い 重点施策と数値目標等を追加 自助の強化のための県民の責務として 備蓄食料を 3 日分 から 最低 3 日分 推奨 1 週間分 と修正し 災害時の家族内の連絡体制についてあらかじめ決めておくことを追加 第 2 章都市の安全性の向上津波対策 津波浸水予測の見直しを行い 平成 27 年 3 月に新たな津波浸水想定図の公表を行ったことに伴う修正 津波防災地域づくりに関する法律による津波災害警戒区域の指定の促進第 4 節を追加 指定緊急避難場所の指定の推進を追加 誘導標識への津波に関する情報の併記とピクトグラムの使用及び見方に関する周知に努めることを追加 第 5 節 第 6 節 第 9 節 がけ崩れ対策等の推進 ライフラインの安全対策 建築物等の安全確保対策 土砂災害防止法の改正を踏まえ ハード対策だけではなく 土砂災害警戒区域等の指定といったソフト対策を推進することを追加 かながわスマートエネルギー計画に関連して 災害時に電気を供給することができる電気自動車や燃料電池自動車の普及促進を追加 相模川 酒匂川流域下水道が災害時にもその機能を維持または早期に回復できるようにするため 流域下水道事業継続計画 ( 下水道 BCP) により関係機関との連携を図ることを追加 市町村が行う 不特定多数の者や要配慮者が利用する大規模建築物や緊急輸送道路沿道建築物の耐震化の促進に関する取組みを支援することを追加 平成 26 年度に大規模盛土造成地の変動予測調査の結果をとりまとめた大規模盛土造成地マップを公表したことに伴う修正 第 3 章災害時応急活動事前対策の充実 平成 28 年熊本地震に関連して 揺れの怖さの再認識と 安全確保行動前文の重要性の啓発に努めることを追加 第 1 節 第 2 節 災害時情報の収集 提供体制の拡充 災害対策本部等組織体制の拡充 平成 27 年 4 月より 避難勧告等の緊急情報を住民へ迅速に伝達することを目的とした L アラートを導入 運用していることを追加 市町村が被災により被害状況の報告ができないような場合 県が積極的な情報の収集 伝達に努めることを追加 災害対策本部に応援部隊のための活動スペース等の確保 情報通信システム等の整備を行うことを追加 県総合防災センターが代替災害対策本部となる場合の通信機器の維持 幹部参集手段の確保などに伴う修正

体系修正の内容救助 救急 平成 28 年 4 月より 大規模災害時等に被災市町村からの要請を受け 県消防広域運用調整本部 ( 略称 : かながわ消防 ) 設置による広域応援を消火活動体第 3 節実施することについて追加制の充実 神奈川県内消防広域応援実施計画 等を踏まえた 大規模災害発生時の広域応援体制の強化を追加 第 5 節 第 7 節 第 8 節 第 9 節 第 10 節 第 11 節 第 15 節 避難対策 要配慮者等に対する対策 飲料水 食料及び生活必需物資等の供給対策 医療 救護 防疫対策 文教対策 緊急交通路及び緊急輸送路等の確保対策 広域応援体制等の拡充 市町村が指定緊急避難場所及び指定避難所の適切な指定と 住民への徹底した周知に努めることを追加 津波避難ビルの指定の促進と 県による津波避難施設や津波避難路などの整備を行う市町への財政支援を追加 災害時に罹災証明書の交付が遅滞なく行われるよう 市町村が 住家被害の調査担当者の育成 他の地方公共団体や民間団体との応援協定の締結等を計画的に進めるなどの 罹災証明書の交付体制整備に努めることを追加 県は 市町村に対し 住家被害の調査担当者のための研修機会の拡充を図ることなどにより 災害時の住家被害調査の迅速化を促進することを追加 ペットとの同行避難のルールの住民への周知 また飼育スペースの確保に伴う修正 避難行動要支援者名簿の作成と避難支援関係者との情報共有を追加 外国人旅行者向けプッシュ型情報発信アプリ Safety tips の普及に努めることを追加 災害時の円滑な物資輸送確保のため 物流事業者の団体と 物資の輸送や保管に関する協定を結んでいることを追加 県災害時広域受援計画に物資調達の基本事項を定めていることを追加 県は 市町村 防災関係機関及び物流事業者等と連携し 物資の輸送や受入の訓練を実施することで物資の受援体制の充実を図ることを追加 大規模災害時に 医療救護に関して必要な判断 調整等を行う神奈川県災害医療コーディネーターを設置していることを追加 被災地域で精神科医療及び精神保健活動の支援を行うための災害派遣精神医療チーム ( かながわDPAT) の整備を追加 県内小中学校の教員を対象に 防災に関する専門的知識や技能を習得する専門研修を実施し 地域防災の担い手育成を図ることを追加 被災時における文化財のレスキュー活動を含めた対応や 文化財防災マニュアルの作成等の具体的な災害時の文化財防災対策の検討を進めることを追加 県と市町村が 災害時のヘリコプターの運用等について あらかじめ関係機関と協議し 図上訓練等などにより 運用方法等の検証を図ることを追加 大規模災害時に 災害対策上重要な車両等に安定した石油類燃料の供給を行うため 神奈川県石油業協同組合と協定を締結し 燃料の確保対策を促進していることを追加 平時から 防災関係機関との 顔のみえる関係 の構築を図ることを追加 県災害時広域受援計画について 大規模地震で県が被災した場合に円滑に他機関からの応援を受け入れるため 訓練等を通じて 内容の検証と充実に努めることを追加 第 16 節 県民の自主防災活動の拡充強化 市町村内の一定の地区内の住民や事業者が 防災力の向上を図るための計画を地区防災計画の素案として 市町村に提案できることを追加 自主防災組織の女性リーダーの育成に努めることを追加

第 18 節 第 19 節 体系 防災知識の普及 防災訓練の実施 修正の内容 平成 28 年熊本地震で強い揺れや余震が続くことで 多くの建物被害が発生したため 建物の耐震化への啓発の必要性について追加 また 車中避難した方にエコノミークラス症候群による死者が発生したため 避難生活を行う上での健康管理に関する知識の普及啓発の必要性を追加 地震防災チェックシート かながわけんみん防災カードによる自助 共助意識の向上 かながわシェイクアウトによる安全確保行動の普及を追加 家庭における身近な防災対策等の普及として 感震ブレーカー等の設置の推進を追加 県立学校は災害図上訓練(DIG) 等の生徒参画型の実践的な防災教育を推進することを追加 緊急消防援助隊県内合同訓練の実施を追加 外国人住民への被害を軽減するために 多様な主体と連携した災害多言語支援センターの設置運営訓練を実施していることを追加 第 4 章災害時の応急活動対策 発災当初の 72 時間は, 救命 救助活動において極めて重要な時間帯で前文あることを踏まえ 人的 物的資源を優先的に配分することを追加 第 1 節第 2 節第 3 節第 5 節 災害時情報の収集 伝達と災害対策本部等の設置 救助 救急 消火及び医療救護活動 避難対策 飲料水 食料及び生活必需物資等の調達 供給活動 気象庁の津波警報区分の変更に伴う修正 平成 27 年 4 月より L アラートを導入したため 市町村は 避難情報の住民への迅速な伝達に努めることについて追加 また 県は市町村が L アラートへの情報発信を行えないときは 市町村に代わり L アラートへの情報発信を行うことを追加 県内消防広域応援実施計画に基づく応援要請や 県消防広域運用調整本部の設置及び神奈川県消防広域応援隊の編成を追加 傷病者等が多数発生する場合は 海上自衛隊厚木航空基地を航空搬送拠点として確保し 県外への医療搬送拠点となる広域医療搬送拠点 (Staging Care Unit 略して SCU) を設置することを追加 市町村から求めがあった場合に 避難指示又は避難勧告の対象地域 判断時期等について県が助言することを追加 避難所の生活環境について エコノミークラス症候群対策等の必要な措置をとることを追加 避難所の運営管理において 要配慮者や妊産婦 母子のためのスペースの確保や 巡回警備等による安全性の確保措置に努めることを追加 やむを得ず避難所に滞在することができない被災者に対しても 市町村は 食料等必要な物資の配布 保健師等による巡回健康相談の実施等保健医療サービスの提供 正確な情報の伝達等に努めることを追加 県と市町村は 帰宅困難者に対して一斉帰宅の抑止を図るとともに 滞在場所の確保等の支援に努めることについて追加 また 滞在場所の運営にあたっては 男女のニーズの違いや 要配慮者のニーズの配慮に努めることを追加 県の広域的避難の調整の方法に関して 県が被災市町村に替わり要請を実施することや 被災者の運送の要請 指示を行うことに伴う修正 避難所の生活環境の確保として 女性や子供に対する暴力等を予防するための照明の設置などによる安全性の確保を追加 生活必需物資等の供給に関しては 男女や要配慮者等のニーズに配慮することを追加 避難所以外で避難生活を送る方や 応急仮設住宅として提供される賃貸住宅への避難者 所在が把握できる広域避難者に対しても 物資等が提供されるよう努めることを追加 県は 被災のため市町村からの要請が困難な場合には その要請を待たずに 救援物資等の被災地への迅速な供給を行うことを追加

第 7 節 体系 緊急輸送のための交通の確保 緊急輸送活動 修正の内容 県が 災害応急対策の実施のため緊急の必要があると認めるときは 指定公共機関 指定地方公共機関 ( 運送事業者等 ) に対し 必要な物資 資材の運送を行うことを要請又は指示することを追加 道路啓開のため 災害時に道路管理者等が 緊急通行車両の通行の妨げになる車両等を道路外の場所へ移動すること等の措置を命ずること また自ら車両の移動等を行うことを追加 第 11 節 第 12 節 被災者等への情報提供 相談 物価の安定等に関する活動 広域的応援体制 避難所以外で避難生活を送る方や 応急仮設住宅として提供される賃貸住宅への避難者 所在が把握できる広域避難者に対しても 情報等が提供されるよう努めることを追加 市町村は 被災者の安否情報について住民から照会があった場合は可能な限り安否情報を回答するよう努めることについて追加 また 避難者の中に 配偶者からの暴力等を受け 加害者から危害を受ける恐れのある者等が含まれる場合は 特に個人情報の管理を徹底することを追加 大規模災害発生時に 外部からの複数の多様な応援を円滑に受け入れるため 県災害時広域受援計画に基づき効果的な災害応急対策を実施することを追加 航空機を最も有効 適切に活用するため 災害対策本部内に航空機の運用を調整する部署 ( 航空運用調整班 ) を設置すること等を追加 第 5 章復旧 復興対策 第 1 節 第 2 節 復興体制の整備 復興対策の実施 派遣職員の受け入れについて 関西広域連合との協定 全国都道府県における災害時等の広域応援に関する協定を新たに締結したことを追加 市町村が 被災者の被害状況 支援措置の実施状況 配慮事項等を 一元的に集約した被災者台帳を作成し 総合的かつ効果的な支援の実施に努めることを追加