Microsoft Word - P11~19第2部② 母子保健の現状

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1 現状と課題

平成26年 人口動態統計月報年計(概数)の概況 1

1 人口動態の概況 ( 平成 24 年 1 月 ~12 月 ) (1) 出生数 < 減少 > 出生数は56,943 人で前年に比べ1,116 人減少し 出生率は人口千人に対し8.0で 前年と比べ0.2ポイント低下した (2) 死亡数 < 増加 > 死亡数は59,137 人で前年に比べ1,467 人増

H29人口動態統計(確定数)資料(大分県)

系統看護学講座 クイックリファレンス 2012年 母性看護学

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5. 死亡 (1) 死因順位の推移 ( 人口 10 万対 ) 順位年次 佐世保市長崎県全国 死因率死因率死因率 24 悪性新生物 悪性新生物 悪性新生物 悪性新生物 悪性新生物 悪性新生物 位 26 悪性新生物 350

安心して育 子育てに自信 集計後設定 児ができる母が持てない母 親の増加 親の割合 父親の育児参加に満足する母親の割合 産後うつ病のリスクのある産婦の割合 子どもの健やかな成長のためには 母親が安心かつ自信を持って育児することが重要である 引き続き 育児不安の軽減や虐待予防に取り組む必要があり 健や

4 年齢階級別の死因山形県の平成 28 年の死因順位は 20 歳から 34 歳までの各階級において自殺が1 位となっているほか 64 歳までの各階級においても死因順位の上位にあり おおむね全国と同様の傾向が見られます < 表 7> 年齢階級別の死因順位 死亡者数 ( 山形県 ) 年齢階級 総死亡者数

1. 子供の死亡事故の現状 出典 : 厚生労働省 人口動態調査 HP 1 子供の不慮の事故死は 年変わらず 病気を含む全ての死因の中で上位 毎年 300 名以上の子供 (0~14 歳 ) が 不慮の事故で亡くなっている 1) 平成 17 年の死因順位 1 位 位 3 位 0 歳 1~4 歳 先天奇形

28人口動態本文part1.indd

自然死産率 = 年間自然死産数 / 年間出産数 ( 出生数 + 死産数 ) 1,000 人工死産率 = 年間人工死産数 / 年間出産数 ( 出生数 + 死産数 ) 1,000 周産期死亡率 = 年間周産期死亡数 / 年間出産数 ( 出生数 + 妊娠満 22 週以後の死産数 ) 1,000 婚姻率 =

系統看護学講座 クイックリファレンス 2013年7月作成

目 次 Ⅰ 香川県保健行政区域 1 Ⅱ 母子保健に関する統計 2 Ⅱ-1 主たる人口動態統計 2 1 人口動態の概要 2 表 1 主たる人口動態 2 2 出生 2 (1) 出生率及び合計特殊出生率の動向 2 図 1 出生率の年次推移 3 図 2 合計特殊出生率の年次推移 3 (2) 出産順位 4 図

a表紙

000_H28人口動態編1(表紙)

03 H22ネット(死亡).xls

目 次 Ⅰ 香川県保健行政区域 1 Ⅱ 母子保健に関する統計 2 Ⅱ-1 主たる人口動態統計 2 1 人口動態の概要 2 表 1 主たる人口動態 2 2 出生 2 (1) 出生率及び合計特殊出生率の動向 2 図 1 出生率の年次推移 3 図 2 合計特殊出生率の年次推移 3 (2) 出産順位 4 図

目次 Ⅰ. 調査の概要 1 Ⅱ. 結果の概要 3 Ⅲ. 調査の結果 4 1 人口静態( 平成 6 年 1 月 1 日現在 ) 4 (1) 総人口 4 () 年齢別人口 5 (3) 年齢 3 区分別人口 6 (4) 世帯数 7 人口動態( 平成 5 年 1 月 1 日 ~1 月 31 日 ) 8 率の

a表紙

平成17年

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15 第1章妊娠出産子育てをめぐる妻の年齢要因

表付き

a 表紙

平成 29 年中の救急出動件数等 ( 速報値 ) の公表 平成 30 年 3 月 14 日 消防庁 平成 29 年中の救急出動件数等の速報値を取りまとめましたので公表します U 救急出動件数 搬送人員とも過去最多 平成 29 年中の救急自動車による救急出動件数は 634 万 2,096 件 ( 対前

a 表紙

( 図表 7-2-1) 出生数と低出生体重児の出生割合 ( 人 ) (%) 14,000 12,000 出生数 高知県 ,000 8,000 6,000 4,000 2,000 0 全国 出典 : 人口動態統計 ( 厚生労働省 ) ( 図表 7-2-2) 極低出生

人口動態統計 統計法による指定統計で 我が国の人口動態事象を把握し 人口及び厚生労働行政施策の基礎資料を得ることを目的とした統計です 戸籍法 及び 死産の届出に関する規程 により届け出られた出生 死亡 婚姻 離婚及び死産の全数のうち 日本において発生した日本人の事象を対象としています ( 外国人は含

【H29年度概要へ掲載用】【更新中】H28年度版 概要巻末資料(人口動態編など)

用語の説明自然増減 : 出生数から死亡数を減じたもの乳児死亡 : 生後 1 年未満の死亡新生児死亡 : 生後 4 週未満の死亡早期新生児死亡 : 生後 1 週未満の死亡死産 : 妊娠満 12 週以後の死児の出産周産期死亡 : 妊娠満 22 週以後の死産に早期新生児死亡を加えたもの合計特殊出生率 :

この統計表は 人口動態統計年報 ( 確定数 ) 発行前の概数に基づいて作成しています なお (2) 原因別死産数 ( 基本分類 ) については 確定値を反映しています 年間出生数 1 出生率 = 1,000 その年の 10 月 1 日現在の人口 母の年齢別出生数 2 合計特殊出生率 = (15 歳か

平成27年版高齢社会白書(全体版)


表付き

Microsoft Word - 01概況 (表紙)

2017 年 3 月臨時増刊号 [No.165] 平成 28 年のトピックス 1 新たに報告された HIV 感染者 AIDS 患者を合わせた数は 464 件で 前年から 29 件増加した HIV 感染者は前年から 3 件 AIDS 患者は前年から 26 件増加した ( 図 -1) 2 HIV 感染者

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奈良市母子保健計画

併せて 妊娠 出産 更年期など女性特有の生涯にわたる健康問題を気軽に相談できるよう 対 応を充実させる必要があります はじめての子どもが生まれる前に 赤ちゃんの世話をしたことがある割合 (25 年度と 20 年度の 比較 ) 横浜市利用ニーズ把握のための調査 ( 平成 20 年 ( 市民意識調査 )

平成 27 年度版 [ 人口の状況 ] の現状 人口静態 ( 平成 27 年 ) 人口動態 ( 平成 26 年 ) 総数 男 女 総数 男 女 人口 89,42 44,85 44,552 出生数 歳以上人口 22,17 1,36 11,864 死亡数

用語等の説明 1 用語説明 自然増減 : 出生数から死亡数を減じたもの 乳児死亡 : 生後 1 年未満の死亡 新生児死亡 : 生後 4 週未満の死亡 早期新生児死亡 : 生後 1 週未満の死亡 死産 : 妊娠満 12 週以後の死児の出産 周産期死亡 : 妊娠満 22 週以後の死産に早期新生児死亡を加

はじめての子どもが生まれる前に 赤ちゃんの世話をしたことがある割合 (25 年度と 20 年度の 比較 ) 利用ニーズ把握のための調査 ( 平成 20 年 ( 市民意識調査 ) 25 年 ( 未就学児 )) < 平成 20 年 > 無回答 2.9% < 平成 25 年 > 無回答 %

Microsoft Word - 【確定版】H27都道府県別生命表作成方法

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医療技術の進歩等を背景として 医療的ケア児 6 が全国的に増えています 小児訪問看護ステーション相談支援センターや小児在宅医療支援センターが 在宅移行を支援していますが 更なる支援の充実が求められています ( 4. 評価指標 の9 参照 ) 周産期医療に従事する医師や助産師等に対し これまで育成研修

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用語等の説明 1 用語説明 自然増減 : 出生数から死亡数を減じたもの 乳児死亡 : 生後 1 年未満の死亡 新生児死亡 : 生後 4 週未満の死亡 早期新生児死亡 : 生後 1 週未満の死亡 死産 : 妊娠満 12 週以後の死児の出産 周産期死亡 : 妊娠満 22 週以後の死産に早期新生児死亡を加

h27-001

3 成人保健


手術や薬品などを用いて 人工的に胎児とその付属物を母体外に排出することです 実施が認められるのは 1 妊娠の継続又は分娩が 身体的又は経済的理由により母体の健康を著しく害する恐れがあるもの 2 暴行もしくは脅迫によって妊娠の場合母体保護法により母体保護法指定医だけが施行できます 妊娠 22 週 0

表 19 死亡数 ( 場所 区 ) 年次 総数 施設内 施設外 総数病院診療所老健施設助産所老人ホーム総数自宅その他 平成 23 10,380 9,363 8, , ,389 9,324 8, ,065 88

柏市母子保健計画

平成 27 年青森県人口動態統計 ( 概数 ) の概況 目次 1 総評 結果の要約 ( 対前年比及び全国との比較 ) 出生 死亡 婚姻 離婚 統計表第 1 表人口動態総覧の年次推移 第 2 表人口動態総覧 ( 率 ) の

表紙

広島県周産期医療体制整備計画 目次 Ⅰ 広島県周産期医療体制整備計画の概要 1 1 計画策定の趣旨 1 2 計画の基本理念 1 3 計画の位置付け 1 4 計画の期間 1 Ⅱ 広島県の周産期医療を取巻く環境 2 1 出生数と合計特殊出生率 2 2 低出生体重児が出生総数に占める割合の増加 3 3 周

AID 4 6 AID ; 4 : ; 4 : ; 44 : ; 45 : ; 46 :

課題 未婚化, 晩婚化の要因は, 個人の価値観のみではなく, 社会環境の変化も要因と考えられ, 未婚の約 9 割の若者は いずれは結婚するつもり と考えていますが, 実現できていない状況にあります 理想の子供数を実現できない理由は, 子育て 教育などの経済的負担, 育児の心理的 肉体的負担, 仕事へ

人口 世帯に関する項目 (1) 人口増加率 0.07% 指標の説明 人口増加率 とは ある期間の始めの時点の人口総数に対する 期間中の人口増加数 ( 自然増減 + 社会増減 ) の割合で 人口の変化量を総合的に表す指標として用いられる 指標の算出根拠 基礎データの資料 人口増加率 = 期間中の人口増

年齢調整死亡率 (-19 歳 ) の年次推移 ( :1999-1) 1 男性 女性 年齢調整死亡率 -19 年齢調整死亡率 年齢調整死亡率 -19 年齢調整死亡率

調査の概要 1 調査の目的我が国の人口動態事象を把握し 人口及び厚生行政の基礎資料を得ることを目的とする 2 調査の対象及び客体調査は 戸籍法 及び 死産の届出に関する規程 により届け出られた出生 死亡 婚姻 離婚及び死産の全数を対象とするが 本概況では平成 28 年に日本において発生した日本人の事

母側病態 ( 基本分類 ) 別 平成 16 年側病態妊娠満 22 週以後の死産早期新生児死亡 P00 P01 P02 P03 P04 P99 P00 P01 P02 P03 P04 P99 総数現在の妊娠母体の妊胎盤, 臍帯その他の胎盤又は母体に原総数現在の妊娠母体の妊胎盤, 臍帯その他の胎盤又は母

3 母子保健事業の量の見込みと提供体制 1 安心して妊娠期を過ごし出産を迎えることができる 親になるための準備と産じょく期の支援 子どもや母親の健康の確保 (1) 母子健康手帳の発行 現状と課題妊娠 出産期から子育てまでの途切れない支援の出発点として 母子健康手帳の交付を保健師が行うことで 妊婦の健

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PowerPoint プレゼンテーション

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Microsoft Word - 01 H29プレス用ポイント(取注あり+レク後解禁)上級室用

人口構成の変化 ( 将来推計人口 ) 平成 22 年人口 平成 47 年将来推計人口 85 歳以上 2,173 5, 歳以上 13,628 21,106 80~84 3,655 5,800 80~84 8,714 11,067 75~79 6,516 8,184 75~79 9,800

3 睡眠時間について 平日の就寝時刻は学年が進むほど午後 1 時以降が多くなっていた ( 図 5) 中学生で は寝る時刻が遅くなり 睡眠時間が 7 時間未満の生徒が.7 であった ( 図 7) 図 5 平日の就寝時刻 ( 平成 1 年度 ) 図 中学生の就寝時刻の推移 図 7 1 日の睡眠時間 親子

平成29年版高齢社会白書(全体版)

Ⅰ. 調査の概要 1 調査の目的 出生 死亡 婚姻 離婚及び死産の 5 種類の 人口動態事象 について その実態を把 握し 人口及び厚生労働行政施策の基礎資料を得ることを目的とする 2 調査の根拠人口動態調査は 統計法 ( 平成 19 年法律第 53 号 ) に基づく 基幹統計調査 であり 人口動態

図 1 日本の出生体重平均値の推移図 2 日本の低出生体重児割合の推移 195 年 子 319 数 38 子 年 子 34 数 3 子 年 子 数 32 子 年 子 8 数 1 子 52 年 子 18

図 3. 新規 HIV 感染者報告数の国籍別 性別年次推移 図 4. 新規 AIDS 患者報告数の国籍別 性別年次推移 (2) 感染経路 1 HIV 感染者 2016 年の HIV 感染者報告例の感染経路で 異性間の性的接触による感染が 170 件 (16.8%) 同性間の性的接触による感染が 73

Microsoft Word - HDR2011「日本」概要の和訳rev _2_

次に 母親の年齢別 出生順位別の出生数をみていきましょう 図 2-1は母親の年齢別に第 1 子出生数をみるグラフです 第 1 子の出生数は20 年間で1,951 人 (34.6%) 減少しています 特に平成 18 年から平成 28 年にかけて減少率が大きく 年齢別に見ると 20~24 歳で44.8%

義務教育就学前・入院分レセプト分析.xlsx

1607中野区(KG)行政最終.indd

平成 27(2015) 年エイズ発生動向 概要 厚生労働省エイズ動向委員会エイズ動向委員会は 3 ヶ月ごとに委員会を開催し 都道府県等からの報告に基づき日本国内の患者発生動向を把握し公表している 本稿では 平成 27(2015) 年 1 年間の発生動向の概要を報告する 2015 年に報告された HI

2014人口学会発表資料2

2 人口動態総覧, 年次別 ( 全国 ) 昭和 20 年 ~ 平成 26 年 ( 単位 : 人 件 ) 出生 死亡 自然増加 乳児死亡 新生児死亡 死産 婚姻 離婚 年次人口率率率率率率率率実数実数実数実数実数実数実数実数 ( 人口千対 ) ( 人口千対 ) ( 人口千対 ) ( 出生千対 ) (

第 1 節人口の推移 1 総人口と世帯数の推移 平成 25 年 1 月 1 日現在 人口は 580,852 人 世帯数は 259,048 で平成 5 年から 人口 世帯数ともに増加傾向にあります 出典 : 各年 1 月 1 日現在総人口 2 段階別人口の推移と将来推計平成 17 年から 25 年まで

資料 7 1 人口動態と子どもの世帯 流山市人口統計資料 (1) 総人口と年少人口の推移流山市の人口は 平成 24 年 4 月 1 日現在 166,924 人で平成 19 年から増加傾向で推移しています 人口増加に伴い 年尐人口 (15 歳未満 ) 及び年尐人口割合も上昇傾向となっています ( 人

1 人口動態統計 (1) 年次別 健康福祉センター別統計 表 1 人口動態実数年人 出 低出 体 重 死 乳新 生児児死死 周産期死亡死産婚総妊以生満総自人不 娠後後の満乳の一二児二死週死 次口生児生亡亡亡数週産未亡数産産明姻婚加 ,026 4, ,

2008年10月2日

平成 2 8 年 6 月 平成 27 年中における行方不明者の状況 警察庁生活安全局生活安全企画課

まえがき 平成 24 年福島県簡易生命表 は 平成 24 年の福島県日本人人口 ( 推計 ) と平成 22~25 年の人口動態統計 ( 確定数 ) を基にして 本県の死亡状況が今後変化しないと仮定したとき 各年齢の者が1 年以内に死亡する確率や平均的にみて今後何年生きられるかという期待値などを 死亡

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Top 10 causes of death globally 年世界死亡原因トップ 10 Alzheimer disease and other dementias アルツハイマーその他認知症 Trachea, brochus, lung cancers 気管 気管支 肺がん

新潟県の自殺の現状 平成 27 年の本県の自殺者数は厚生労働省の人口動態統計によると 504 人です 自殺者数の推移を見ると 平成 10 年に国と同様 中高年男性を中心とした自殺者の急増があり 当時は県内で 800 人を超える方が毎年自ら死を選択されるという状況でした 以後漸減し 平成 27 年の

会計 10 一般会計所管課健康推進課款 4 衛生費事業名インフルエンザ予防接種費項 1 保健衛生費目 2 予防費補助単独の別単独 前年度 要求段階 財政課長内示 総務部長 市長査定 最終調整 予算計上 増減 1 当初要求 2 追加要求等 3 4( 増減額 ) 5( 増減額 ) 6=

Microsoft Word - 読み原稿_イメージ入) doc

医療圏データ分析・考察コンペ

Transcription:

2 母子保健の水準 本県における母子保健の水準について 妊娠 出産 乳幼児 思春期に関する統計を全国と比較しながらみていきます (1) 妊娠 出産妊娠から出産に至るまでの時期は 母体の心身の変化が大きく 母体の健康状態が胎児に影響を与えやすい時期です 妊娠すると市町に妊娠の届出をすることになりますが 栃木県では妊娠 11 週以内の届出が平成 12 年 74.% に対し平成 25 93.5% と早期化しています 一方 28 週以降の届出は 平成 12 年 1.2% に対し平成 25.6% と半減しているものの 件数でみると 1 件程度あることがわかります 28 週以降の妊娠届出数 ( 栃木県 ) 25 2 15 1 235232 27 21 189 165 197 19 125141 13 15 115 98 5 H12 H14 H16 H18 H2 H22 H24 資料 : こども政策課調べ 出産順位別の母親の平均年齢は 全国が第 1 子 3.4 歳 第 2 子 32.3 歳 第 3 子 33.4 歳で 県は第 1 子 29.9 歳 第 2 子 31.9 歳 第 3 子 33.3 歳といずれも全国よ り若くなっています 出生順位別に見た母親の平均年齢 全国栃木県 34 33 32 32.3 31.9 33.4 33.3 年齢 31 3 29 3.4 29.9 28 第 1 子第 2 子第 3 子 - 11 -

全出生中の複産児の割合は 全国の平成 16 年 1.17% 平成 25 年 1.1% に対し 栃木県は平成 16 年 1.2% 平成 25 年 1.22% と全国よりも高い傾向が見られます 複産児の数では 17~19 件程度で推移しています 全出生中の複産児数及び割合 * 複産数 ( 県 ) 複産割合 ( 全国 ) 複産割合 ( 県 ) 1.6 5 複産児の割合 % 1.4 1.2 1..8.6.4.2 1.33 1.2 1.21 1.17 1.18 1.16 218 214 239 1.17 1.14 25 1.22 1.3 1.13 1.1 1.7 1.7 1.6 1.1.97.96 1. 1.1 18 194 183 172 173 192 45 4 35 3 25 2 15 1 5 複産児数 H16 H17 H18 H19 H2 H21 H22 H23 H24 H25 全出生に占める母の年代別出生割合では 1 代の母親の割合が全国及び栃木県とも平成 14 年 ( 全国 1.85% 栃木県 2.14%) をピークに減少傾向にあり 平成 25 年では全国 1.26 栃木県 1.32 となりました 一方 45 歳以上の母親の割合は 全国が平成 4 年 2% 平成 25 年.11% と約 5 倍 栃木県が平成 4 年 1% 平成 25 年.1% と 1 倍に増えてきています 全出生に対する母の年齢別割合 [%] 2.5.3 2..25 2 歳未満 1.5 1..2.15.1 4 5 歳以上.5 5 H4 H5 H6 H7 H8 H9 H1 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H2 H21 H22 H23 H24 H25 2 歳未満 ( 県 ) 1.71 1.51 1.52 1.43 1.39 1.51 1.61 1.7 1.72 2.7 2.14 1.93 1.85 1.68 1.54 1.46 1.39 1.37 1.14 1.38 1.19 1.32 2 歳未満 ( 全国 ) 1.52 1.47 1.38 1.36 1.29 1.4 1.45 1.55 1.66 1.79 1.85 1.74 1.67 1.56 1.46 1.4 1.42 1.37 1.26 1.27 1.23 1.26 45 歳以上 ( 県 ) 1 4 3 5 3 4 6 2 4 3 2 3 5 5 6 2 3 4 3 6 7.1 45 歳以上 ( 全国 ) 2 3 4 3 3 3 4 4 3 3 4 4 4 6 5 6 6 7 7 8 9.11-12 -

栃木県の不妊相談件数は 多少の増減があるものの平成 15 259 件に対し 平成 25 は 97 件と約 3.5 倍になっています 相談方法としては 電話の割合が高くなっていますが 来所相談も漸増傾向にあります また 不妊治療費の助成件数 ( 栃木県及び宇都宮市の助成件数 ) も 相談件数同様年々増加し 平成 16 29 件に対し 平成 25 1,966 件と約 6.8 倍の伸びを示しています 不妊相談方法別相談件数 来所電話 E メール文書 2 4 6 8 1, 1,2 [ 件 ] H15 H16 H17 H18 H19 H2 H21 H22 H23 H24 H25 資料 : こども政策課調べ 259 件 493 件 634 件 649 件 756 件 841 件 747 件 727 件 887 件 972 件 97 件 妊産婦死亡数は 妊娠 出産又は妊娠 出産に関連する病気が原因で死亡した場合をいいます ( 妊娠に関連しない病気や 事故 災害 犯罪などの原因による死亡は含みません ) 昭和 55 年 ~ 平成 2 年頃までは 全国より高い妊産婦死亡率でしたが 平成 7 年以降は 全国と同程度の死亡率になっています 件数でみても 年間 ~2 人となっています - 13 -

妊産婦死亡率の推移 ( 出産 1 万対 ) 栃木県死亡数全国栃木県 出産十万対 / 人 3 25. 2 15. 1 5. 28.2 22.2 19.1 19.5 15.1 8.2 6.9 7.1 6.3 6.3 1.7 6. 5.3 5.7 5.4 5.6 5.5 5.7 5.6 5.7 6.1 4.3 4.8 3.1 3.5 3.4 4.8 4.1 4. 3.8 S55 S6 H2 H7 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H2 H21 H22 H23 H24 H25 12 11 1 9 8 7 6 人 5 4 3 2 1 (2) 出生妊娠満 22 週以後の死産 ( 死児の出産 ) に早期新生児死亡 ( 生後 7 日未満の死亡 ) を加えたものを周産期死亡といいます また 出産 ( 出生と妊娠満 22 週以後の死産を合わせた数 ) 千件に対する周産期死亡数を周産期死亡率といいます 周産期死亡率は 母体の健康状態に強く影響を受けることから 母子保健の重要な指標とされています 周産期死亡率の状況をみると 全国では平成 13 年 5.5 平成 25 年 3.7 と徐々に減少しています 栃木県は平成 13 年 5.2 平成 25 年 3.7 と年によって多少の増減があるものの 全国同様減少傾向にあります 周産期死亡率 8. 7. 6. 出産5. 千対4. ( 人3. ) 2. 1. H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H2 H21 H22 H23 H24 H25 5.5 5.5 5.2 5.2 6.5 5.3 6.1 5. 4.8 4.4 4.8 4.7 4.5 3.9 全国 栃木県 4.3 4.4 4.2 4.2 4.1 3.7 4.3 4.1 4.1 4. 3.8 3.7 次に 生まれてくる子どもについてみていきます 生まれたときの体重による分類では 2,5g 未満を 低出生体重児 と呼び さらにそのなかで 1,5g 未満を 極低出生体重児 1,g 未満を 超低出生体重児 といいます - 14 -

全体の出生数に占める低出生体重児の割合は 3 年前は 5% 前後でしたが 平成 25 年では全国 9.6% 県 11.% と増加しており 世界平均の 6.8%(OECD34 カ国 ) と 比べても非常に高い数字になっています 低出生体重児数及び全出生に占める割合 低出生体重児出生数 ( 県 ) 全出生中の割合 ( 県 ) 全出生中の割合 ( 全国 ) 2, 12. 1,95 1 1,9 低出 1,85 生 1,779 1,787 1,812 8. 体 1,8 1,784 重 1,734 1,745 1,746 児 1,75 1,731 6. 1,676 1,681 1,698 1,77 数(1,7 1,6751,674 栃 4. 木 1,65 県)1,6 2. 1,55 1,5 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H2 H21 H22 H23 H24 H25 全出生に占める低体重児出生の割合 ( % ) もう一つの分類方法として 在胎週数による分類があります 通常 在胎 37~42 週未満で出産しますが これよりも期間が短いと 早産児 ( 在胎 37 週未満 ) 長いと 過期産児 ( 在胎 42 週以上 ) といいます 在胎 37 週未満で産まれてきた早産児の場合 体が小さく 機能が未熟な場合があります 早産児は 全国では 低体重出生児 と同様増加傾向にあり 全出生数のうちに占める割合は平成 25 年 5.8% と報告されています 早期産の割合( 全国 ) 7. % 6. 4.9 5. 4.5 4.1 4.2 4. 3. 2. 1. 5.4 5.7 5.7 5.7 5.7 5.8 S55 S6 H2 H7 H12 H17 H22 H23 H24 H25 (3) 乳幼児母子保健の水準を表す指標のひとつとして子どもの死亡に関する統計があります ここでは 生後 28 日未満の新生児死亡 1 歳未満の乳児死亡 それ以降の死亡にわけて状況をみていきます まず 乳児死亡の大半を占める新生児死亡数の推移をみると 栃木県において昭和 6-15 -

年に 82 人であったものが 平成 25 年には 16 人と年々減少しています これを出生千当たりでみると 昭和 6 年に全国及び栃木県で 3.4 であったものが 平成 25 年には全国 栃木県ともに 1. と確実に減少しています 新生児死亡の原因は ほとんどが 周産期に発生した病態や先天性の疾病などによる ものです 新生児死亡の推移 死亡数 ( 県 ) 死亡率 ( 全国 ) 死亡率 ( 県 ) 3.4 3.5 3.2 12 3.4 2.9 3. 1 2.5 亡 2.6 2.1 8 死率(2. 1.8 2.2 亡出 2. 1.6 1.3 1.4 1.5 6 数(生 1.5 82 64 1.4.9 1. 1. 1. 人)死千 54 1.3 4 対)1. 1.3 1.2 39 1.2 31 1.1 1.1 1. 1..5 28 2 22 24 26 15 16 16 16 S6 H2 H7 H12 H17 H18 H19 H2 H21 H22 H23 H24 H25 次に 乳児死亡数では 栃木県において昭和 6 年に 13 人であったものが 平成 25 年には 29 人と 新生児死亡数同様年々減少しています これを出生千当たりの数でみると 昭和 6 年に全国及び栃木県で 5.5 であったものが 平成 25 年には全国 2.1 栃木県 1.9 となっており 確実に減少していることがわかります 乳児死亡の原因は 先天的な疾病 や 周産期に特異的な障害 によるものがほとんどとなっています また 何の前触れもなく寝ている間に亡くなってしまう乳幼児突然死症候群 (SIDS) は 平成 13 年に 全国 29 人 (24.8/ 出生 1 万対 ) 栃木県 5 人 (26.4/ 出生 1 万対 ) でしたが 平成 25 年には全国 124 人 (12./ 出生 1 万対 ) 栃木県 2 人 (12.8/ 出生 1 万対 ) と減少傾向にあります 乳児死亡の推移 死亡数 ( 県 ) 死亡率 ( 全国 ) 死亡率 ( 県 ) 6. 5.5 5.6 16 5.1 5.5 14 5. 4.6 12 3.9 4. 亡 4.3 3.3 3.5 3.2 1 死率(2.9 亡 3. 2.5 13 3.2 112 2.8 2.1 2.4 2.4 8 出数(生 2.6 2.6 2.6 1.9 96 2.4 6 人)死千 2. 2.3 2.3 74 2.2 2.1 対)4 1. 58 6 56 5 43 34 38 38 2 29 S6 H2 H7 H12 H17 H18 H19 H2 H21 H22 H23 H24 H25-16 -

平成 25 年乳児死亡の死因別状況 順位 第 1 位 全国栃木県死因死亡数割合死因死亡数割合 ( 全体 ) (2,185) (1) ( 全体 ) (29) (1) 先天奇形 変形及び染色体異常 811 37.1 先天奇形 変形 染色体異常 12 41.4 第 2 位 周産期に発生した病態 548 25.1 周産期に発生した病態 8 27.6 第 3 位 染色体異常, 他に分類されないもの 229 1.5 染色体異常, 他に分類されないもの その他の周産期に特異的な呼吸障害及び心血管障害 3 1.3 3 1.3 乳幼児突然死症候群による死亡率の推移 死亡数 ( 県 ) 死亡率 ( 全国 ) 死亡率 ( 県 ) 3 1 26.4 9 25. 21.9 8 24.8 19.4 19.3 7 亡 2 16.4 16.2 6 死率(16.3 14. 13.5 13.6 13.9 亡出 15. 13.1 12.6 12. 5 数(生 4 十人)死 1 12.8 万 5 5.6 5.8 5.7 5.8 5.8 3 5.9 対)2 5. 3 1 1 1 1 1 1 2 1 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H2 H21 H22 H23 H24 H25 次に 1 歳から 4 歳までの幼児死亡率 ( 人口 1 万対あたりの死亡数 ) をみると 昭和 6 年に全国 48.8 栃木県 4(4 人 ) に対し 平成 25 年では全国 18.6 栃木県 29.1(1 人 ) と減少傾向にありますが 栃木県は全国に比べて高い傾向にあります 平成 25 年の死因では 第 1 位が全国及び栃木県ともに 先天奇形 変形及び染色体異常 第 2 位は全国 傷病及び死亡の外因 栃木県 肺炎 第 3 位は全国 呼吸器系の疾患 栃木県 腸管感染症 不慮の事故 となっています 幼児 (1~4 歳 ) 死亡の推移 死亡数 ( 県 ) 死亡率 ( 全国 ) 死亡率 ( 県 ) 5 5.5 51.3 45.8 48.8 45. 37.7 4 41.7 5 亡 4 29.8 3.4 34.4 率(28.3 28.5 死 3 4 亡人 3.4 21. 数(口 43 25.3 24.6 27.6 29.1 3 十人)死 2 4 万 36 39 22.8 22.3 21.2 22.2 2.9 18.6 2 対)1 22 22 2 11.7 23 25 2 1 15 8 1 S6 H2 H7 H12 H17 H18 H19 H2 H21 H22 H23 H24 H25 7 6-17 -

平成 25 年幼児死亡 (1~4 歳 ) の死因別状況 順位 第 1 位 全国栃木県死因死亡数割合死因死亡数割合 ( 全体 ) (773) (1) ( 全体 ) (25) (1) 先天奇形 変形及び染色体異常 142 2.5 先天奇形 変形及び染色体異常 4 16. 第 2 位 傷病及び死亡の外因 127 14. 肺炎 3 12. 第 3 位 呼吸器系の疾患 111 11.5 腸管感染症 不慮の事故 1 4. 1 4. (4) 思春期思春期は 成人期への移行期であり 心身ともに変化が大きく 人格形成にとって大切な時期です また 母性 父性を育む時期でもあり 思春期の健康問題は生涯にわたり 時には次の世代に影響を残すこともあります 近年 性感染症や人工妊娠中絶など性行動の問題に加え 不登校や引きこもりなどの心の問題など 思春期における問題は多様化 深刻化しており その対応が急務となっています 栃木県の性感染症報告状況は 平成 17 年の総報告数に占める 2 歳未満の割合が 1.1% でしたが 平成 25 年では 6.8% と減少しています 更に 報告数をみると 全国が平成 2 年 1,822 件に対し平成 25 年 4,763 件と増加しているのに対し 栃木県は平成 17 年の 77 件から平成 25 年は 5 件と減少しています - 18 -

また 人工妊娠中絶の状況をみると 2 歳未満の実施率は 平成 7 年に全国 6.2 栃木県 7.5 であったものが ピーク時の平成 13 年には全国 13. 栃木県 17.5 と急激に増加しました 特に栃木県の実施率は 全国よりも高い状況が続いていましたが 平成 16 からは 全国と同レベルの実施率になり 平成 25 には全国 6.6 栃木県 6.7 と平成 13 年頃の 5% 以下に減少してきています 実数でみても 栃木県では平成 12 年の 1,79 件に対し 平成 25 では 36 件と 3% 以下に減ってきました このように 本県においては 2 歳未満の性感染症の割合や人工妊娠中絶の実施率は漸減傾向にあり 全国平均に近づいています 2 歳未満の人工妊娠中絶実施状況 18. 実 16. 施 14. 率(12. 1 女 8. 子 6. 人 4. 口 2. 千 対)H7 年 H12 年 H13 年 H14 H15 H16 中絶数 ( 県 ) 179147 951 752 587 515 461 395 389 37 315 35 32 36 中絶率 ( 全国 ) 6.2 12.1 13. 12.8 11.9 1.5 9.4 8.7 7.8 7.6 7.1 6.9 7.1 7. 6.6 中絶率 ( 県 ) 7.5 17.4 17.5 16.1 13.2 1.7 9.9 8.9 7.7 7.8 7.6 6.9 6.5 6.8 6.7 H17 H18 H19 H2 資料 : 衛生行政報告例 H21 H22 H23 H24 H25 14 12 1 8 6 4 2 人工妊娠中絶数 ( 県 ) (1) 2 歳未満 は 分母に 15~19 歳の女子人口を用い 分子に 15 歳未満を含めた 人工妊娠中絶件数 を用いて計算 (2) 平成 13 年までは年集計 平成 14 年以降は集計 - 19 -