授業の主となる教材は教科書ですが ねらいに即して学習プリント ( ワークシート ) を活用することで 子供たちの学習の効果を高めることができます 学習プリント ( ワークシート ) の作成において 次の 3 つのポイントに留意しましょう ポイント 下関スタンダード 4 ワークシートで学習効果を高めよ

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1. 研究主題 学び方を身につけ, 見通しをもって意欲的に学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における算数科授業づくりを通して ~ 2. 主題設定の理由 本校では, 平成 22 年度から平成 24 年度までの3 年間, 生き生きと学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における授業づくり通して~ を研究主題に意欲的

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3. ➀ 1 1 ➁ 2 ➀ ➁ /

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Taro-小学校第5学年国語科「ゆる

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<小学校 生活科>

平成 30 年 6 月 8 日 ( 金 ) 第 5 校時 尾道市立日比崎小学校第 4 学年 2 組外国語活動 指導者 HRT 東森 千晶 JTE 片山 奈弥津 単元名 好きな曜日は何かな? ~I like Mondays.~ 本単元で育成する資質 能力 コミュニケーション能力 主体性 本時のポイント

○数学科 2年 連立方程式

案3                            ⑤なかまの誘い方(小学校低学年)

単元の目標 カレーライスを作ることに興味 関心をもち, 進んで活動する カレーライスの作り方を調べ, 作り方, 材料, 用具を発表することができる カレーライス作りの活動を通して, 食材を知ったり, 道具を使う仕事にふれたりして, 生活経験を豊かにする 人との関わりを通してコミュニケーション能力を身

単元構造図の簡素化とその活用 ~ 九州体育 保健体育ネットワーク研究会 2016 ファイナル in 福岡 ~ 佐賀県伊万里市立伊万里中学校教頭福井宏和 1 はじめに伊万里市立伊万里中学校は, 平成 20 年度から平成 22 年度までの3 年間, 文部科学省 国立教育政策研究所 学力の把握に関する研究

3 第 3 学年及び第 4 学年の評価規準 集団活動や生活への関心 意欲態度 集団の一員としての思考 判断 実践 学級の生活上の問題に関心 楽しい学級をつくるために を持ち 他の児童と協力して意 話し合い 自己の役割や集団と 欲的に集団活動に取り組もう してよりよい方法について考 としている え 判

第 5 学年 社会科学習指導案 1 単元名自動車をつくる工業 2 目標 我が国の自動車工業の様子に関心を持って意欲的に調べ, 働く人々の工夫や努力によって国民生活を支える我が国の工業生産の役割や発展について考えようとしている ( 社会的事象への関心 意欲 態度 ) 我が国の自動車工業について調べた事

第 4 学年算数科学習指導案 平成 23 年 10 月 17 日 ( 月 ) 授業者川口雄 1 単元名 面積 2 児童の実態中条小学校の4 年生 (36 名 ) では算数において習熟度別学習を行っている 今回授業を行うのは算数が得意な どんどんコース の26 名である 課題に対して意欲的に取り組むこ

ICTを軸にした小中連携

4 単元の評価規準 コミュニケーションへの関心 意欲 態度 外国語表現の能力 外国語理解の能力 言語や文化についての知識 理解 与えられた話題に対し 聞いたり読んだりした 1 比較構文の用法を理解 て, ペアで協力して積極 こと, 学んだことや経 している 的に自分の意見や考えを 験したことに基づき

5 単元の評価規準と学習活動における具体の評価規準 単元の評価規準 学習活動における具体の評価規準 ア関心 意欲 態度イ読む能力ウ知識 理解 本文の読解を通じて 科学 について改めて問い直し 新たな視点で考えようとすることができる 学習指導要領 国語総合 3- (6)- ウ -( オ ) 1 科学

5. 単元指導目標単元の目標 ( 子どもに事前に知らせる ) 小数 整数の意味を考えよう 小数 整数の計算の仕方を見つけ 計算できるようになろう 子どもに事前に知らせる どうまとめるのか 何を ( どこを ) どうするのか ( 作業 教える 考えさせる ) 何についてまとめるのか 1. 小数 整数の

Microsoft Word - 第3学年国語科学習指導案 .docx

主語と述語に気を付けながら場面に合ったことばを使おう 学年 小学校 2 年生 教科 ( 授業内容 ) 国語 ( 主語と述語 ) 情報提供者 品川区立台場小学校 学習活動の分類 B. 学習指導要領に例示されてはいないが 学習指導要領に示される各教科 等の内容を指導する中で実施するもの 教材タイプ ビジ

国語科学習指導案様式(案)

あったらいいな ! こんなあそび場 (わたしの町大好き)


授業の構成要素 学び合う授業で育つ 3 つの力 資料 2 基礎 基本の力知識 理解 技能 問題解決力思考力 判断力 表現力 想像力 学ぼうとする力学習意欲 自己有用感 身に付けた知識 技能を活用したり その成果を踏まえた探究活動を行う中で学び合う授業を展開する 教師の役割 < 問題提示の工夫 > 多

平成 年度佐賀県教育センタープロジェクト研究小 中学校校内研究の在り方研究委員会 2 研究の実際 (4) 校内研究の推進 充実のための方策の実施 実践 3 教科の枠を越えた協議を目指した授業研究会 C 中学校における実践 C 中学校は 昨年度までの付箋を用いた協議の場においては 意見を出

Microsoft Word - 小学校第6学年国語科「鳥獣戯画を読む」

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解答類型

Microsoft Word - 社会科

41 仲間との学び合い を通した クラス全員が学習に参加できる 授業づくり自分の考えを伝え 友達の考えを聞くことができる子どもの育成 42 ~ペア グループ学習を通して~ 体育における 主体的 対話的で深い学び を実現する授業づくり 43 ~ 子どもたちが意欲をもって取り組める場の設定の工夫 ~ 4

座標軸の入ったワークシートで整理して, 次の単元 もっとすばらしい自分へ~ 自分向上プロジェクト~ につなげていく 整理 分析 協同的な学習について児童がスクラップした新聞記事の人物や, 身近な地域の人を定期的に紹介し合う場を設けることで, 自分が知らなかった様々な かがやいている人 がいることを知

第 3 学年メディア コミュニケーション科学習指導案 授業者池田恭浩 1. 日時平成 28 年 11 月 25 日 ( 金 ) 5 校時 (13:40~14:25) 2. 学年組第 3 学年 1 組 34 名 3. 場所 3 年 1 組教室 4. 単元名 短くまとめて伝えよう ~ 紙しばいを使って

上に食に関する指導の充実が求められている 食環境の乱れが社会的課題とっている今日 中学生が食生活の自立を目指した学習をすることは大切なことであるので 本時は 自分や家族の食生活の中で見付けた問題点の改善に自主的に取り組むことができるように 指導を進めることにした 指導に当たっては これまでの学習を踏

(2) 児童観児童は1 年生 1 月に おはなしをつくろう で 昔話をもとにして 人物と出来事を考えて簡単に物語を書く学習を行っている また 2 年生の1 学期には じゅんじょよく書こう の学習で はじめ 中 おわり の構成を考え 自分の経験を伝える文章を書く学習をしてきている この学習を通して 順

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(2) 計画学習課題 学習内容 時間 連立方程式とその解 二元一次方程式とその解の意味 2 連立方程式とその解の意味 ( 本時 1/2) 連立方程式の解き方 文字の消去の意味 加減法による連立方程式の解き方 5 代入法による連立方程式の解き方 連立方程式の利用 問題を解決するために 2つの文字を使っ

4 本単元と情報リテラシーの関わり 課題設定担任による 説明会におけるデモンストレーションを見ることを通して 本単元を貫く言語活動としての これぞ和の文化! おすすめの 和の文化 を調べて説明会を開こう を知り 見通しを持たせ学校司書による関連図書紹介を通して 和の文化への関心を高め 進んで調べよう

2年生学級活動(性に関する指導)指導案

Microsoft PowerPoint - 中学校学習評価.pptx

Microsoft Word - 全国調査分析(H30算数)

第5学年  算数科学習指導案

第 2 学年 1 組英語科学習指導案 日時平成 30 年 11 月 2 日 ( 金 ) 5 校時 (14:00~14:50) 場所第 2 学習室指導者教諭天津貴志 1. 育成する能力 学習指導要領内容 (4) イ 身近な話題について 事実や自分の考え 気持ちなどを整理し 簡単な語句や文を用いてまとま

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し, 定期的に評価することで 自己の考え を自覚する場面を意図的に設定している 本教材の学習においては, 様々な情報の中から必要な情報を取り出し, 整理 分析し, それに基づいた自分の考えを表現する活動を通して, 自己の考えの深まりや広がり を実感させることによって, 課題改善につなげたいと考えてい

Taro-5年研究のまとめ

彩の国埼玉県 埼玉県のマスコット コバトン 科学的な見方や考え方を養う理科の授業 小学校理科の観察 実験で大切なことは? 県立総合教育センターでの 学校間の接続に関する調査研究 の意識調査では 埼玉県内の児童生徒の多くは 理科が好きな理由として 観察 実験などの活動があること を一番にあげています

の 問を提示して定着度を確認していく 1 分けて計算するやり方 70 = =216 2 =6 2 筆算で計算する方法 題材の指導計画 ( 全 10 時間扱い ) ⑴ ⑵ ⑶ 何十 何百 1 位数の計算 1 時間 2 位数 1 位数

Ⅰ 評価の基本的な考え方 1 学力のとらえ方 学力については 知識や技能だけでなく 自ら学ぶ意欲や思考力 判断力 表現力などの資質や能力などを含めて基礎 基本ととらえ その基礎 基本の確実な定着を前提に 自ら学び 自ら考える力などの 生きる力 がはぐくまれているかどうかを含めて学力ととらえる必要があ

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平成 28 年度全国学力 学習状況調査の結果伊達市教育委員会〇平成 28 年 4 月 19 日 ( 火 ) に実施した平成 28 年度全国学力 学習状況調査の北海道における参加状況は 下記のとおりである 北海道 伊達市 ( 星の丘小 中学校を除く ) 学校数 児童生徒数 学校数 児童生徒数 小学校

第 1 学年国語科学習指導案 日時 平成 27 年 11 月 11 日 ( 水 ) 授業 2 場所 八幡平市立西根中学校 1 年 2 組教室 学級 1 年 2 組 ( 男子 17 名女子 13 名計 30 名 ) 授業者佐々木朋子 1 単元名いにしえの心にふれる蓬莱の玉の枝 竹取物語 から 2 単元

Microsoft Word - 6年国語「パネルディスカッションをしよう」

知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

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(2) 授業者が学びの見通しを持つ ( 学習目標の明確化 ) 問題解決的な学習に取り組む際, どのような場面で, どのようにして, どのような力を子どもたちに付けるのか, 単元や授業における目標を明確にして学びを見通しておくことが大切です 目標が不明確であると, 作業や体験などの活動そのものに, 子

第 3 学年 学級活動学習指導案 平成 18 年 6 月 30 日 ( 金曜日 ) 第 5 時限指導者二階堂聡 1 題 材 夏休みに向けて1 学期の学習を振り返ろう 2 題材について 生徒にとって, 夏休みの過ごし方はそれぞれである 部活動に熱中する生徒, 夏期 講習に参加し, 学力向上に努める生徒

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新潟市立亀田西中学校

第 2 学年 理科学習指導案 平成 29 年 1 月 1 7 日 ( 火 ) 場所理科室 1 単元名電流とその利用 イ電流と磁界 ( イ ) 磁界中の電流が受ける力 2 単元について ( 1 ) 生徒観略 ( 2 ) 単元観生徒は 小学校第 3 学年で 磁石の性質 第 4 学年で 電気の働き 第 5

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5. 単元について本単元は,2 年生 1 学期に学習した ともこさんはどこかな から引き続いての 話す 聞く の学習である ともこさんはどこかな では, 大事なことを落とさずに話したり聞いたりできるようにすることをねらいとして学習してきた 本単元では, これに加えて互いの話をしっかり聞いてやり取りを

具体的な場面を設定し 実際に整理 整頓の計画を立てることで 実生活に繋げていくことができる よう指導していきたい また 第 3 次には環境とのかかわりについても押さえ 広い視野で考えられ るようにしていきたい 3 題材の目標 身の回りの整理 整頓に関心をもち 気持ちよく過ごそうとする 家庭生活への関

【授業 1】

2、協同的探究学習について

6 年 No.8 You can see Daibutsu! 1/7 単元の目標 主な言語材料 できることを紹介する表現や感情を表す表現が分かる 修学旅行でできることについて具体物などを見せながら伝え合う 音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や基本的な表現で書かれたものの意味が分かり できることについ

15-miyazakiken

課題研究の進め方 これは,10 年経験者研修講座の各教科の課題研究の研修で使っている資料をまとめたものです 課題研究の進め方 と 課題研究報告書の書き方 について, 教科を限定せずに一般的に紹介してありますので, 校内研修などにご活用ください

Microsoft PowerPoint - syogaku [互換モード]

子葉と本葉に注目すると植物の成長の変化を見ることができるという見方や, 植物は 葉 茎 根 からできていて, それらからできているものが植物であるという見方ができるようにしていく また, 学んだことを生かして科学的なものの見方を育てるために, 生活の中で口にしている野菜も取り上げて観察する活動を取り

必要性 学習指導要領の改訂により総則において情報モラルを身に付けるよう指導することを明示 背 景 ひぼう インターネット上での誹謗中傷やいじめ, 犯罪や違法 有害情報などの問題が発生している現状 情報社会に積極的に参画する態度を育てることは今後ますます重要 目 情報モラル教育とは 標 情報手段をいか

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自己紹介をしよう

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2 単元の目標 廿日市市 についての魅力を目的意識や相手意識を明確にして地域内外に発信することができる 自分たちの住む 廿日市市 に愛着をもつことができる 3 単元の評価規準 学習方法 自分自身 他者や社会 課題発見力 思考力 判断力 表現力 主体性 自らへの自信 対象と積極的にかかわる中で, 課題

3 題材の目標 (1) (2) 4 題材の評価規準 ( 指導要録の四つの観点 ( 生活や技術への関心 意欲 態度 ) から題材の学習を通して目指す生徒の姿を示します ) 文章の語尾は 評価規準の作成, 評価方法の工夫改善のための参考資料 ( 中学校技術 家庭 ) 平成 23 年 11 月 ( 国立教

平成 21 年度全国学力 学習状況調査結果の概要と分析及び改善計画 調査実施期日 平成 21 年 10 月 2 日 ( 金 ) 教務部 平成 21 年 4 月 21 日 ( 火 )AM8:50~11:50 調査実施学級数等 三次市立十日市小学校第 6 学年い ろ は に組 (95 名 ) 教科に関す

5 児童の実態と主題に迫るための手だて (1) 児童の実態本学級の児童は明るく 男女の仲もよい いろいろな場面で声を掛け合ったり 仕事を手伝ったりできる児童も多い 話し合い活動では 友達の意見のいいところを取り上げて考えをまとめることができたり 人の意見を聞いて自分の考えを変えることができたりする児

(3) 本題材の系統と他教科等との関連は 次のとおりである 学級活動 5 月シンボルマークを決めよう 6 月みんなで雨の日を楽しく過ごそう 6 月本題材 9 月 2 学期がんばろう会をしよう 他教科等との関連 道徳 わけっこしよう ( 友情 ) 道徳 どうしたらいいのかな ( 親切 ) (4) 指導

2 学校は 防災や防犯についての体制作りや情報収集を適切に行っている 十分 おおむね十分 やや十分 不十分 分からない 不明 計 学校は 防災や防犯についての体制作りや情報収

1

第 2 学年 * 組保健体育科 ( 保健分野 ) 学習指導案 1 単元名生涯の各段階における健康 ( イ ) 結婚生活と健康 指導者間中大介 2 単元の目標 生涯の各段階における健康について, 課題の解決に向けての話し合いや模擬授業, ディベート形式のディスカッションなどの学習活動に意欲的に取り組む

1 対象児童 省略 2 児童の実態 省略 発達障害 情緒障害通級指導教室自立活動学習指導案 コミュニケーションに課題のある児童の指導 平成 30 年 11 月 6 日 ( 火 ) 第 5 校時 3 指導観これまでに通級指導教室では 落ち着いた環境の中で 精神的安定を図り 本来持っている能力を発揮し

学級会においては 学級での問題点や課題に一人一人が気付き 話し合いながらよりよい学級生活を目指していく 本議題において 相手の障害のことも配慮し どの児童にとっても満足いく集会にするために話合いや実践を通して研究主題の児童の育成をはかっていきたい 4 評価の観点と評価規準集団活動や生活への関心 意欲

いきたいと考える 第二に ビデオに撮ったインタビューの様子を繰り返し見て振り返ることで パターンに沿った質問だけでなく 自分なりの質問を考える活動に発展させていきたい そのために ビデオ視聴による振り返りを3 回行う また 自己評価だけでなく 他者評価により互いの良さを確認することで 話すことへの自

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3 4 すみれちゃんはどこでおねえさんになったのだろうか について考える 前時のカードからすみれちゃんの行動や様子について確認する すみれちゃんがかわったきっかけを読む 行動の変化前後での場面の様子について想像する わたしはおねえさん のすみれちゃんのきらりと光るところ抜き出し 理由

問題解決的な学習スタイルを充実させるために 3 つのステップを積み上げましょう 課 題 板書を充実させる道具を用意している ( マグ ネット名札 学習の流れカード ) 黒板に日付を書き 単元の流れ 本時の流れを 掲示している ノートに日付 単元の流れ 本時の流れを書かせている 前時の振り返りをノート

4 研究主題との関連 自分を見つめ 友達の思いを大切にする子供の育成 道徳授業の充実を通して 研究主題に迫るために 4 年生では子供たちの目指すべき児童像を 自分の思いを見つめる子 友達の思いに気付く子とした また 目指すべき具体的な児童像を 資料の世界観に浸り 登場人物に自分を重ねながら登場人物の

中学校第 3 学年社会科 ( 公民的分野 ) 単元名 よりよい社会をめざして 1 本単元で人権教育を進めるにあたって 本単元は 持続可能な社会を形成するという観点から 私たちがよりよい社会を築いていくために解決すべき課題を設けて探究し 自分の考えをまとめさせ これらの課題を考え続けていく態度を育てる

グリーン家の人々

7 本時の指導構想 (1) 本時のねらい本時は, 前時までの活動を受けて, 単元テーマ なぜ働くのだろう について, さらに考えを深めるための自己課題を設定させる () 論理の意識化を図る学習活動 に関わって 考えがいのある課題設定 学習課題を 職業調べの自己課題を設定する と設定する ( 学習課題

(3) 資料について本資料は混雑したお店で孫が積んである段ボールを崩してしまい困っているおばあさんの代わりに わたし とその友達の友子が 整理していると 事情の知らない店員に叱られてしまう その後 おばあさんにお礼を言われたが わたし と友子はすっきりしないで帰る 数日後 店員からお詫びの手紙が来た

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3 特別支援学級における学習指導案 特別支援学級においても 学習指導案は授業の設計図としての働きに変わりはありません しかし 特別支援学級では 児童生徒の実態から指導の内容や計画を考えることに大きな意味があります 通常の学級の学習指導案では 例えば 単元について は学習指導要領に沿った指導計画に基づ

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20情報【授業】

7 児童の実態 書くこと に関わる活動では これまでに 読書生活について考えよう の単元において アンケートを作成して自分が知りたい情報を集め それを整理して表やグラフにして表すとともに 自分の考えや感想を交えて報告書の形に表す活動を行った また 新聞を作ろう の単元では 社会科の学習と関連して ご

3 人権教育の視点英語科の授業を通して 文化や習慣には多様性があることを理解させる そしてその中から 表現の仕方の違いや考え方の違いに気づかせ 互いに違いを認め合い尊重しながら共に生きようとする態度 他者 文化に興味 関心をもち 良い人間関係を築きながら生活する力を持った生徒を育成したい そこでこの

Transcription:

下関スタンダード 3 学習形態を工夫し 授業を活性化しよう 学習の進め方が固定化されていませんか 学習形態は 指導内容に応じて 柔軟に考えていくことが大切です それぞれのを知って工夫していくことも必要になります 子供たちのかかわりを生む学習形態では 活用する力を高めることもめざしましょう 一斉学習 グループ学習 導入時に共通の課題について全員で考えたり 話し合ったりすることで思考の質が高められる 終末で伝え合い学び合う場面で効果的に活用できる クラス全体の反応を確かめながら授業を進め 教師の説明を短くし 子供主体の学習になるようにしましょう ペア学習 興味 関心や習熟度別 課題別等でグループをつくると 話しやすい雰囲気が生まれ 意見交流が活発になる 発言力があったり 理解が早かったりする一部の子供たちの意見に偏らず 協力して学習を進められるように声かけをしましょう 個別学習 気軽に意見を言い合いながら 考えを広げたり 深めたりすることができる 一人ひとりの能力や適性 興味 関心等に応じることができる ペアで積極的に活動できるよう 机間指導や個別指導を通して 適切な評価や価値付けを行うようにしましょう 個人の学力状況を把握し 一人ひとりにかかわることが必要です 適度に対話や交流場面を設けるようにしましょう 一般的な問題解決型の学習過程例 一斉学習 まず 話題や問題の共有に効果的な一斉学習の形態で進め 学習課題の確認を行う 個別学習 各自がワークシートに自分の考えや意見をまとめ その根拠についても考える ペア学習 意見や説明を根拠立てて伝え合い 相手の考えを知る グループ学習 別のペアと一緒になり 各ペアの意見の交換や比較を行う 個別学習一斉学習 あらためて自分の考えをまとめる - 4 -

授業の主となる教材は教科書ですが ねらいに即して学習プリント ( ワークシート ) を活用することで 子供たちの学習の効果を高めることができます 学習プリント ( ワークシート ) の作成において 次の 3 つのポイントに留意しましょう ポイント 下関スタンダード 4 ワークシートで学習効果を高めよう よりよいワークシートづくりができていますか? ~ ワークシート作成の視点 ~ 1 授業のねらいに即したものとなっていますか? めざしたい授業をしっかりイメージしましょう どんな場面で活用するとわかりやすい授業となるか考えることが大切です 2 子供たちの実態に即したものとなっていますか? 内容を詰め込みすぎると 伝えたいことが曖昧になり 学習内容が定着しません 3 内容 構成を工夫していますか? 空所を埋める問いばかりでなく 子供自身の考えが記述でき うまくまとめることができる内容となるように努めましょう 子供たちの 意識が授業の ねらいに向くきっかけとなるよ うに活用しましょう 見通しのある授業 おもしろそうだ! やってみ よう! と子供たちの気持ちを かき立てましょう 導入の場面で 子供たちの考えを しっかり予 想して作成しましょう 考える手掛かり ( ヒント ) は 複数示しましょう 子供たちが考えや気付きを自由 に書き込むことができる欄を設 けましょう 思考を促す場面で 学習を振り返る場面で 自分の考えを分かりやすく ( 順序よく ) 整理できるようにすると 表現力が高まることも期待できます 授業での頑張りを認め ほめたり 励ましたりすることが大切です 振り返りのある授業 学習内容を定着させる場面で ドリルなど 練習を十分に行え る内容にしましょう 時間を計るなど 子供たちが目 標をもって取り組むように 工 夫しましょう 子供たちの誤答の傾向をつかむ ように努めましょう 課題に取り組ませるとともに 子供たちがプリントに記入したまとめや記述した文章 などを 評価に活用することもできます 発展的な資料を載せて 深く考えるきっかけを子供たちに与えることもできます - 5 -

ワークシートの例 簡潔で具体的な指示 段階的 振り返りの記入ができる 具体から 一般化 ( 抽象化 ) へ 関心を引く資料で導入 自分の考えが書ける 友だちと話し合った結果が書ける 自分で考えたいくつかの方法で解いてみることができる また 友だちの解き方を記録することができる - 6 -

下関スタンダード 5 子供といっしょに授業を振り返ろう 子供の反応をみながら授業を進めていますか? 授業は 教師の計画通りに進むとは限りません 授業者が自分の感覚だけに頼らずに 授業中の子供たちの反応を見ながら修正をしていきましょう 授業を振り返ることで 子供たちは自分の学び ( 成長 ) を自覚することができます そして 次の学習内容への期待と見通しをもつことができます また 家庭での自主的な学習につながり 学習内容の定着が期待されます ポイント ~ 子供の反応を見て授業計画を修正する ~ 授業計画の修正につながる視点 本時のねらいに対する学習 内容の理解の度合い 授業に取り組む姿勢 新しい疑問や意欲の向上 先生の指導方法等 予想より早く理解ができたようだ 発展的な問題に取り組もう 今の説明では 理解ができてないな 別のたとえ話をしよう 子供たちの反応を見るタイミングと方法 ( 例 ) 視点 導入 本時のねらいがつかめているか 学習内容に対して興味 関心をもっているか 教師の発問を理解しているか 展開 自分の考えをもち 学習活動に取り組んでいるか 友達の考えを聞き 取り入れるなど 思考を深めているか どこでつまずいているか 終末 学習内容を理解しているか つまずきを予想し 事前に具体的な支援の手立てを用意しましょう < 方法の例 > 挙手発言 ノートワークシート 操作活動の見取り話し合い活動の見取り机間指導 練習問題テスト振り返りシート - 7 -

子供たちの声を授業改善にいかそう 授業の振り返りをいかす 子供たちの意見や疑問を次時の導入につなげる 学習内容の定着に課題があれば 原因を考え 次時には定着をねらいとした学習展開を仕組む 子供たちの理解が不足していると思われる内容は次時の始めに補足をするなどする [ 授業評価の活用 ] 子供たちによる評価 教員同士の評価 保護者による評価を実施し 多面的に自身の授業を振り返れるようにしましょう 授業ごと 単元ごと 学期ごとなど 様々な機会で積極的に行いましょう 授業評価プリントや評価コーナーを設けたワークシートなどを活用して 長続きする方法を工夫しましょう 振り返りシートの例 取り組みやすくして 直感的に評価できるようにする あてはまるところにいろをぬりましょう がくしゅうのめあてがよくわかりましたか がくしゅうのないようは よくわかりましたか こくばんのまとめ方は わかりやすかったですか まる印だけを示して 中に表情を自分で書き込むという方法もあります 選択肢と記述も書くことで より詳しく評価する 視点を示した自由記述で 多様な表現による評価が期待できる 今日の授業で学んだ事を書こう また 新たな疑問などがあれば書こう 語尾を ~ がわかりました と書くように指定するといった工夫もあります - 8 -

下関スタンダードトピックス 1 ICT を有効に活用しよう わかりやすい授業づくりにいかす 授業において I C T を利用することは 子供たちの興味を引きやすいうえ 視覚的にわかりやすく 効率的に学習を進めることができます 特性を知って有効活用し 授業の質の向上をめざしましょう 資料を大きく提示 子供たちの視線を一点に集中することができる 教科書の図表や細かい作業を大きくして わかりやすく説明できる 友達のノートや作品をわかりやすく伝えられる リアルな動きを提示 本物を見せて 子供たちの実感 ( 驚き 感動 ) を引き出すしかけが設定できる シミュレーションソフトで 時間や過程を短縮して具体的に提示することができる パソコンソフトで学習を支援 ドリル型ソフトで 子供の習熟に合わせて 一斉に 個別に 繰り返し学習を進められる シミュレーションソフトを活用して 教室ではできない現象等を確かめられる インターネットを使って最新情報 インターネットは 教材として使える写真や映像の宝庫で あらゆる場面で活用できる 著作権や課金の発生 使用上の管理等には 十分注意が必要 いつでも使える環境設定 常設してすぐに使える準備も必要 電子黒板 ( 簡易型 ) を使って 授業の活性化を! 参考資料 : 文部科学省 HP 情報モラル に待ったなし! 相手 を思いやること 自分の身は自分で守る 計画的 系統的に指導が必要 - 9 -

下関スタンダードトピックス 2 授業のユニバーサルデザイン の視点から だれにもわかりやすく 安心して参加できる教育環境をつくる 一人ひとりの教育的ニーズを把握した適切な支援は すべての子供の指導において必要です 楽しく わかる できる ように工夫 配慮された教育環境をつくることが大切です わかりやすい板書づくり シンプルな黒板にする 必要でない刺激を取り除き 黒板に注目しやすい状況をつくる 教室前面掲示のあり方に配慮を! 注意書きやマーク 色チョーク使用などで注目させる 文字の大きさや行間に配慮する 黄色のチョーク はノートでは 赤色鉛筆 授業内容の見通しを明確に! 授業を予告する ( 準備が必要な道具等を見える形で図示 ) 具体的なめあてを提示する 指導は短時間 ( 集中できる時間 ) で行う 分で考えましょう 何を どんな順番でやり どう取り組み どこで終わるのかなど はっきり具体的に伝える できたら ~ をしよう! 机の上に ~ を準備! ホワイトボード等に授業の流れを提示 必要に応じて個人カードも準備! わかりやすい視覚的な支援から始めましょう! できるようになったら 文字に変えたり 口頭で支援したりするステップが大切です そろうと美しい! 引き出しの整頓 発達段階に応じて 学校全体で取り組むことがポイントです 小 中連携も視野に! 教 科 書 ふ で ば こ ノ ト 声の大きさを絵で示す! 自分の姿を写して! 配膳のしかた! - 10 -