p43-48 (不動産取得税)

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1. 固定資産税 都市計画税について 固定資産税は 毎年 1 月 1 日 ( 賦課期日 といいます ) 現在に土地 家屋 償却資産 ( こ れらを総称して 固定資産 といいます ) を所有している人が その固定資産の所在する 市町村に納める税金です 都市計画税は 下水道 街路 公園などの都市計画事業

13. 平成 29 年 4 月に中古住宅とその敷地を取得した場合 当該敷地の取得に係る不動産取得税の税額から 1/2 に相当する額が減額される 14. 家屋の改築により家屋の取得とみなされた場合 当該改築により増加した価格を課税標準として不動産 取得税が課税される 15. 不動産取得税は 相続 贈与

Microsoft Word - H30 市税のしおり最終版

相続税計算 例 不動産等の評価財産の課税評価額が 4 億 8 千万円 生命保険金の受取額が 2 千万円 現金 預金等が 4 千万円 ローン等の債務及び葬式費用等が 3 千万円である場合の相続税を計算します 相続人は妻と 2 人の子供の 3 人です ( 評価額を計算するには専門知識を要します 必ず概算

契約をするとき 契約書に貼る印紙税不動産取引で取り交わす契約書は 印紙税の対象となります 具体的には 不動産の売買契約書や建物の建築請負契約書 土地賃貸借契約書 ローン借入時の金銭消費貸借契約書等がこれに当たります 印紙税の額は 契約書に記載された金額によって決定されます 原則として 収入印紙を課税

相続税・贈与税の基礎と近年の改正点

第 5 章 N

(1) 相続税の納税猶予制度の概要 項目 納税猶予対象資産 ( 特定事業用資産 ) 納税猶予額 被相続人の要件 内容 被相続人の事業 ( 不動産貸付事業等を除く ) の用に供されていた次の資産 1 土地 ( 面積 400 m2までの部分に限る ) 2 建物 ( 床面積 800 m2までの部分に限る

土地の譲渡に対する課税 農地に限らず 土地を売却し 譲渡益が発生すると その譲渡益に対して所得税又は法人税などが課税される 個人 ( 所得税 ) 税額 = 譲渡所得金額 15%( ) 譲渡所得金額 = 譲渡収入金額 - ( 取得費 + 譲渡費用 ) 取得後 5 年以内に土地を売却した場合の税率は30

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4 住宅購入 名称住宅購入に対する各種税金と給付金に関する支援 担当部課 概要新築または中古の住宅を取得するとかかる税金があります また 所得税控除や給付金が支払われる制度もあります 1. 不動産取得税 ( 県税 ) 土地や家屋などの不動産の取得時に 県が課税する税金です お問い合わせ先 神奈川県藤

相続税の節税対策としての生前贈与 相続税 贈与税はともに相手に渡る財産の金額に対して累進的な税率により税金がかかりま す そこで 相続税の税率よりも低い税率で贈与をすれば 相続税の節税になります 下の 図で相続税と贈与税税率を確認して下さい 贈与税は 相続税に比べ 基礎控除額が低く さらに税率が高く

平成16年版 真島のわかる社労士

平成29年 住宅リフォーム税制の手引き 本編_概要

#210★祝7500【H30税法対策】「登録免許税ほか」優先暗記30【宅建動画の渋谷会】佐伯竜PDF

目 次 最近における相続税の課税割合 負担割合及び税収の推移 1 地価公示価格指数と基礎控除(58 年 =100) の推移 2 最近における相続税の税率構造の推移 3 小規模宅地等の課税の特例の推移 4 相続税負担の推移( 東京都区部のケース ) 5 ( 補足資料 ) 相続税の概要 6 相続税の仕組

(3) 評価替え土地と家屋については, 原則として, 基準年度 (3 年ごと ) に評価替えを行い, 賦課期日 (1 月 1 日 ) 現在の価格を固定資産課税台帳に登録します 第 2 年度と第 3 年度は, 新たな評価を行わないで, 基準年度の価格をそのまま据え置きます ( 平成 30 年度が基準年

5 適用手続 ⑴ 相続時精算課税の適用を受けようとする受贈者は 贈与を受けた財産に係る贈与税の申告期間内に 相続時精算課税選択届出書 ( 贈与者ごとに作成が必要 ) を贈与税の申告書に添付して 納税地の所轄税務署長に提出する ( 相法 21の92) なお 提出された当該届出書は撤回することができない

3 住宅及び住宅用土地にかかる軽減措置 住宅の取得に対する特例控除 ( 不動産の価格 - 控除額 ) 税率 ( 住宅 :3%) = 税 額 (P1の 2) ( 4の( 表 1)) スタート 取得した住宅は 新築住宅 ( をご覧下さい ) 新築ですか? 中古ですか? 中古住宅 ( をご覧下さい ) 控

平成 31 年度住宅関連税制改正の概要 ( 一社 ) 住宅生産団体連合会 平成 31 年 3 月 (1) 住宅ローン減税の拡充 ( 所得税 個人住民税 ) 消費税率 10% が適用される住宅取得等をして 2019 年 10 月 1 日から 2020 年 12 月 31 日までの間にその者の居住の用に

N 譲渡所得は 売却した土地や借地権 建物などの所有期間によって 長期譲渡所得 と 短期譲渡所得 に分けられ それぞれに定められた税率を乗じて税額を計算します この長期と短期の区分は 土地や借地権 建物などの場合は 売却した資産が 譲渡した年の1 月 1 日における所有期間が5 年以下のとき 短期譲

N 譲渡所得は 売却した土地や借地権 建物などの所有期間によって 長期譲渡所得 と 短期譲渡所得 に分けられ それぞれに定められた税率を乗じて税額を計算します この長期と短期の区分は 土地や借地権 建物などの場合は 売却した資産が 譲渡した年の1 月 1 日における所有期間が5 年以下のとき 短期譲

やさしい税金教室

2 税額控除等の計算 ( 単位 : 円 ) 項目対象者計算過程金額 答案用紙 Chapter2 問題 3 課税価格の計算 Ⅰ 相続人及び受遺者の相続税の課税価格の計算 1 分割財産価額の計算 ( 単位 : 千円 ) 2 みなし取得財産価額の計算 ( 単位 : 千円 ) 取得者財産の種類計算過程金額

東京太郎様 Inheritance Report 相続診断書 弁護士法人 税理士法人リーガル東京 平成 30 年 8 月 20 日作成

市税のしおり2016表紙再3

おき 太郎様 Inheritance Report 相続診断書 税理士法人おき会計 平成 28 年 7 月 20 日作成

税金のいろいろ所得税の計算の税金サラリーマン20 生活の税金株式の税金事業の税金不動産の税金贈与の税金相続の税金(2) 適用を受けるための主な要件 取得又は増改築等をした日から6か月以内に居住すること 住宅の床面積が50m 2 以上で取得又は増改築後の家屋の床面積の1/2 以上が居住用であること 中

(3) 年金所得者公的年金等の収入金額が400 万円以下であり かつ その公的年金等の全部が源泉徴収の対象となる場合において公的年金等に係る雑所得以外の所得金額が20 万円以下である場合には 確定申告の必要はありません また 上記 (2) 又は (3) に該当する方であっても 医療費控除や住宅借入金

内に 耐火建築物以外の建物についてはその購入の日以前 20 年以内に建築されたものであること 地震に対する安全上必要な構造方法に関する技術的基準又はこれに準ずるものに適合する一定の中古住宅 を 平成 17 年 4 月 1 日以降に取得した場合には 築年数に関係なく適用が受けられます (56ページ 一

コピー又は web からダウンロードしてご使用ください 答案用紙 Chapter1 問題 1 個人とみなされる納税義務者 Ⅰ 相続人及び受遺者の相続税の課税価格の計算 1 遺贈財産価額の計算 ( 単位 : 千円 ) 取得者財産の種類計算過程金額 2 生前贈与加算される贈与財産の額の計算 ( 単位 :

各年の住宅ローン控除額の算出 所得税から控除しきれない額は住民税からも控除 当該年分の住宅ローン控除額から当該年分の所得税額 ( 住宅ローン控除の適用がないものとした場合の所得税額 ) を控除した際に 残額がある場合については 翌年度分の個人住民税において 当該残額に相当する額が 以下の控除限度額の

土地建物等の譲渡損失は 同じ年の他の土地建物等の譲渡益から差し引くことができます 差し引き後に残った譲渡益については 下記の < 計算式 2> の計算を行います なお 譲渡益から引ききれずに残ってしまった譲渡損失は 原則として 土地建物等の譲渡所得以外のその年の所得から差し引くこと ( 損益通算 )

税法入門コース 相続税 学習スケジュール 回数学習テーマ内容 第 1 回 第 2 回 第 3 回 第 4 回 第 4 回 第 1 章 第 2 章 第 2 章 第 3 章 第 4 章 第 4 章 第 5 章 テーマ 1 相続税 贈与税とは? テーマ 2 用語の説明 テーマ 1 相続人となれる人は? テ

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(2) 父母 ( 祖父母 ) から子 ( 孫 ) への住宅取得等資金の贈不 父母 ( 祖父母 ) など直系尊属から その子 ( 孫 ) へ居住用の家屋の新築 取得または増改築のための金銭 ( 住宅取得等資金 ) を贈不した場合 表の通りの金額について贈不税が非課税となります また 贈不税の基礎控除

( 賦課期日 ) 第 4 条都市計画税の賦課期日は 当該年度の初日の属する年の1 月 1 日とする ( 納期 ) 第 5 条都市計画税の納期は 次のとおりとする 第 1 期 4 月 1 日から同月 30 日まで第 2 期 7 月 1 日から同月 31 日まで第 3 期 12 月 1 日から同月 25

問題 1 1 問題 1 1 納税義務者 相続税の納税義務者及び課税財産の範囲 課税価格 1 納税義務者 ⑴ 次に掲げる者は 相続税を納める義務がある 1 居住無制限納税義務者 ( 法 1 の 3 1 一 ) 相続又は遺贈により財産を取得した個人でその財産を取得した時において法施行地に住所を有するもの

Q1 不動産取得税とは どのような税金ですか? 不動産取得税とは 不動産 ( 土地や家屋 ) を売買 贈与 新築 増築 改築などによって取得したときに かかる税金です この場合 有償 無償の別 登記の有無 取得の理由は問いません Q2 税額の計算方法は どのようになっていますか? 不動産取得税の税額

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(4) 宅地建物取引士の欠格要件について定める第十八条第一項の五号の二の次に次の号が 付け加えられました 五の三暴力団員等 ( 暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律第二条第六号に規 定する暴力団員又は同号に規定する暴力団員でなくなった日から五年を経過しない者 ) (5) 更新日前でも手数料を

メモ欄 市町村長の意見 ( 申告する人は記載を要しません ) - 2 -

給与所得控除額の改正前後の比較 改正前 改正後 給与等の収入金額給与所得控除額給与等の収入金額給与所得控除額 180 万円以下 収入金額 40% 65 万円に満たない場合は 65 万円 180 万円以下 収入金額 40%-10 万円 55 万円に満たない場合は 55 万円 180 万円超 360 万

配偶者がいる人の一次相続と二次相続のデータ 被相続人に配偶者がいる一次相続と 配偶者がいない二次相続の相続税シミュレーションを行います 配偶者の税額軽減は その節税効果が大きいために一次相続で相続税を大幅に減額することができますが 次の二次相続では想定外の相続税が発生することがあります 配偶者がいる

の範囲は 築 20 年以内の非耐火建築物及び築 25 年以内の耐火建築物 ((2) については築 25 年以内の既存住宅 ) のほか 建築基準法施行令 ( 昭和二十五年政令第三百三十八号 ) 第三章及び第五章の四の規定又は地震に対する安全上耐震関係規定に準ずるものとして定める基準に適合する一定の既存

2. 適用を受けるにあたっての 1 相続発生日を起算点とした適用期間の要件 相続日から起算して 3 年を経過する日の属する年の 12 月 31 日まで かつ 特例の適用期間である平成 28 年 4 月 1 日から平成 31 年 12 月 31 日までに譲渡することが必要 例 平成 25 年 1 月

2. 適用を受けるにあたっての 1 相続発生日を起算点とした適用期間の要件 相続日から起算して 3 年を経過する日の属する年の 12 月 31 日まで かつ 特例の適用期間である平成 28 年 4 月 1 日から平成 31 年 12 月 31 日までに譲渡することが必要 例 平成 25 年 1 月

(2) 被災代替住宅用地の特例について 特例の概要 被災住宅用地の所有者等が当該被災住宅用地の代替土地を平成 33 年 3 月 31 日までの間に取得した場合 当該代替土地のうち被災住宅用地相当分について 取得後 3 年度分 当該土地を住宅用地とみなし 住宅用地の価格 ( 課税標準 ) の特例を適用

配偶者の税額軽減特例の有利な受け方 配偶者がいる場合の 相続税の具体的な計算例は以下の通りです 1. 設例 自宅 預貯金等の相続財産の遺産額 =2 億円 法定相続人 = 配偶者 + 子 2 人の合計 3 人 実際の遺産分割は 法定相続分の通りとする 未成年者控除 外国税額控除 生命保険金の非課税枠金

Ⅰ 住宅及び住宅用土地に対する軽減措置について

第 7 章 間にその者の居住の用に供したときに 一定の要件の下で そのバリアフリー改修工事等にあてるために借り入れた住宅借入金等の年末残高 (1,000 万円を限度 ) の一定割合を5 年間所得税の額から控除できます なお 52ページの増改築に係る住宅ローン控除制度との選択適用になります 1 控除期

テキスト編 第 1 章相続税 贈与税とはなにか 目次 1 相続税が課税される理由 1 2 どれくらいの遺産がある場合 相続税は課税されるか 2 3 贈与税が課税される理由 3 4 相続税と贈与税の関係 4 第 2 章相続人と相続分 1 相続人と相続順位 5 2 相続の承認と放棄 14 3 相続人の相

住宅取得等資金贈与の非課税特例 教育資金一括贈与の非課税特例 結婚 子育て資金贈与の非課税特例 相続時精算課税制度 贈与者 贈与年の 1 月 1 日現在で 60 歳以上の父母または祖父母 受贈者 贈与者の直系卑属 ( 子 孫 ひ孫等 ) で贈与の年の 1 月 1 日現在 20 歳以上 受贈年の合計所

私たちの市税

相続財産の評価P64~75

暦年課税の贈与を毎年する人のデータ 暦年課税の贈与は 現金を贈与するのか不動産を贈与するのかで違ってきます 土地は路線価方式または倍率方式で評価し建物は固定資産税評価額で評価しますので 現金での贈与の場合よりも税率は低くなります ただし不動産の贈与では 土地や建物の贈与または共有持分の贈与になります

基本資料1-平成25年税制改正ポイント(表紙).pdf

住宅ローンアドバイザー会報 12 月号 住宅購入後にかかる税金にはどんなものがある? 質問住宅を購入しようと思っていますが 負担しきれないほどの税金を負担することにならないか心配です 住宅購入後に必要となる税金を教えてください 回答住宅購入後にかかる税金には 固定資産税 都市計画税があります 固定資

平成 25 年度税制改正解説相続税 ~ 基礎控除の引き下げ 税率構造の見直し等 法定相続人の数と基礎控除法定相続人の数と基礎控除 法定相続人の数 1 人 2 人 3 人 4 人 5 人 60,000 千円 70,000 千円 80,000 千円 90,000 千円 100,000 千円 36,000

ブライダル都市高砂は 新婚世帯 子育て世帯の 定住を歓迎します! 高砂市

一戸建ての自宅を所有している人のデータ 東京都内やその近郊など路線価の高い宅地に一戸建ての自宅を所有し その他に預貯金や有価証券を保有している人の相続税シミュレーションになります 路線価が高いと自宅の敷地の面積が広くなくても その宅地の評価額は高額になりますので この宅地に対して小規模宅地等の特例が

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2. 制度の概要 この制度は 非上場株式等の相続税 贈与税の納税猶予制度 とは異なり 自社株式に相当する出資持分の承継の取り扱いではなく 医療法人の出資者等が出資持分を放棄した場合に係る税負担を最終的に免除することにより 持分なし医療法人 に移行を促進する制度です 具体的には 持分なし医療法人 への

2011年税制改正のポイント

2015 年 1 月いよいよ施行! 相続税増税の影響と対策 Part 1 相続税はどう変わる? 影響は? Part 2 相続税の負担を軽減するには?

H29パンフ「新築増築された皆様へ」

特別障害者一人につき 75 万円を所得から控除することができます 障害者控除は 扶養控除の適用がない16 歳未満の扶養親族を有する場合においても適用されます ⑶ 心身障害者扶養共済掛金の控除 P128 条例の規定により地方公共団体が実施するいわゆる心身障害者扶養共済制度による契約で一定の要件を備えて

ラリーマン 相続税の申告は? 45 相続税の申告はどのようにすればよいのでしょうか 相続が開始したことを知った日 ( 通常は被相続人が死亡した日 ) の翌日から 10 か月以内に 被相続人の住所 地の所轄税務署に申告し 相続税を納付する必要があります 申告書を提出する人が 2 名以上いる場合は 共同

図表 2 住宅ローン減税の拡充 消費税率が 5% の場合 消費税率が 8% または 10% の 場合 適用期間 ~2014 年 3 月 2014 年 4 月 ~2017 年末 最大控除額 (10 年間合計 ) 200 万円 (20 万円 10 年間 ) 400 万円 (40 万円 10 年間 ) 控

住宅税制の概要 1 住宅の取得に係る税制 ( 注 ) を付した部分は 平成 22 年度税制改正により改正されたもの ( 1) 所得税 住宅ローン減税 ( 租 41) ( 国税 ) 住宅の新築 取得又は増改築等をした場合 10 年間 住宅ローン等の年末残 個人住民税 高の1.0%( 長期優良住宅につい

相続税に関するチェックリスト

この特例は居住期間が短期間でも その家屋がその人の日常の生活状況などから 生活の本拠として居住しているものであれば適用が受けられます ただし 次のような場合には 適用はありません 1 居住用財産の特例の適用を受けるためのみの目的で入居した場合 2 自己の居住用家屋の新築期間中や改築期間中だけの仮住い

す ) 5 地区 地域内の各筆の評価 ( 一画地の宅地ごとに評価額を算出します < 土地に対する課税 > (1) 評価のしくみ固定資産評価基準によって 地目別に定められた評価方法により評価します 平成 6 年度の評価替えから 宅地の評価は 地価公示価格の 7 割を目途に均衡化 適正化が図られています

住宅の省エネエネ改修改修に伴う固定資産税固定資産税の減額制度減額制度について 平成 20 年 1 月 1 日以前に建てられた住宅 ( 賃貸住宅を除く ) について 平成 20 年 4 月 1 日から平成 32 年 3 月 31 日までの間に 一定の要件を満たす省エネ改修工事を行った場合 120 m2

固定資産税のあらまし2016

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(2) みなし相続財産ものか13 第1 章12 2 課税される 相続財産 の範囲 海外にある財産も課税対象となる 贈与税の暦年課税適用財産も 3 年以内は課税対象となる 葬式費用 墓地や墓碑 仏壇 仏具等は非課税 相続税の課税対象となる相続財産は (1) 被相続人が亡くなったときに所有していた財産

スライド 1

(2) 課税状況の累年比較 申告状況 課税価格相続税額税額控除被相続人の数相続人の数金額人千円千円千円人 平成 24 年 平成 25 年 平成 26 年 平成 27 年 8, ,371,256 50,659,924 15,868

Microsoft Word - 第67号 来年からの贈与税改正と相続時精算課税を選択する際の注意点

[2] 株式の場合 (1) 発行会社以外に譲渡した場合株式の譲渡による譲渡所得は 上記の 不動産の場合 と同様に 譲渡収入から取得費および譲渡費用を控除した金額とされます (2) 発行会社に譲渡した場合株式を発行会社に譲渡した場合は 一定の場合を除いて 売却価格を 資本金等の払戻し と 留保利益の分

控除の種類判定 次の表に従い 対象となる控除を判定します 区分対象となる控除該当ページ 一般住宅の新築等 A 一般住宅の新築等に係る住宅借入金等特別控除 3 ページ 認定住宅の新築等 A2 認定住宅の新築等に係る住宅借入金等特別控除 4 ページ 中古住宅の購入 A3 中古住宅の購入に係る住宅借入金等

Microsoft PowerPoint - 【別添1】23税制改正の概要.pptx

相続人の居住用または事業用の宅地については2 割または5 割評価にするという小規模宅地等の評価減の特例があるが 平成 22 年度税制改正により 原則として申告期限まで居住または事業を継続していなければ適用が認められなくなっている 今回 基礎控除額が引き下げられることと合わせ 都市部の独居老人が亡くな

⑷ 納税猶予の打ち切り P. 49 Q. 納税猶予の対象の農地を売却する場合 納税猶予が打ち切られてしまうのですか ⑸ 市町村合併と納税猶予 P. 54 Q.B 町が平成 3 年 1 月 1 日現在特定市であるA 市に合併される場合 旧 B 町の農地等は生産緑地の指定を受けていないと納税猶予の特例は

Microsoft Word - 第53号 相続税、贈与税に関する税制改正大綱の内容

所得控除 基礎控除 配偶者控除などの下記の表に記載されたものをいいます それぞれ一定の要件を満たしている場合は 課税所得金額を計算する際に それぞれの控除が受けられます 個人の県民税 個人の市町村民税 12

税額の計算方法 1 次の算式により計算します 不動産の価格 税率 = 税額 ( 納める額 ) 不動産の価格 土地や家屋を売買 贈与 交換等により取得した場合原則として 市町村の固定資産課税台帳に登録されている価格をいいます 家屋を新築 増改築により取得した場合や土地を造成等により取得した場合固定資産

2. 二世帯住宅と特定居住用宅地等 [1] 区分所有なし : 外階段 / 親族が取得する場合 Q. 被相続人 A が所有する宅地の上に A の所有する建物があり 1 階に A が居住し 2 階に子 B とその家族が居住しています ( 建物内部では行き来ができない構造 ) A と B は別生計です こ

平成 31 年度 税制改正の概要 平成 30 年 12 月 復興庁

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措置法第 69 条の 4(( 小規模宅地等についての相続税の課税価格の計算の特例 )) 関係 ( 被相続人等の居住の用に供されていた宅地等の範囲 ) 69 の 4-7 措置法第 69 条の 4 第 1 項に規定する被相続人等の居住の用に供されていた宅地等 ( 以下 69 の 4-8 までにおいて 居

奨励金の概要 新婚 子育て世帯の住宅新築を奨励し 高砂市内への移住 定住を促進するため 市内に一戸建て住宅 ( 新築マンションを含む ) を新築 ( 購入 ) する新婚または子育て世帯に向けて 新築住宅に対する固定資産税 ( 家屋分 ) 減額措置の相当額を1 年分奨励金として交付します ( 税制措置

平成26年度税制改正及び土地住宅政策に関する提言書(案)

Taro-町耐震改修助成要綱 j

経 ViewPoint 営相談 相続時における小規模宅地等の特例の改正 谷口敬三相談部東京相談室 小規模宅地等についての相続税の課税価格の計算の特例 ( 以下 小規模宅地等の特例 ) は 一定の要件を満たす宅地等 ( 特定事業用等宅地等 特定居住用宅地等 貸付事業用宅地等 ) につ

Microsoft Word - g

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不動産と税 不動産に関係のある税金は 国税 地方税などこのような税金が課税されます 国 税 県 税 市町税 相続税贈与税登録免許税所得税法人税 不動産取得税 ( 固定資産税 ) 県民税 固定資産税都市計画税特別土地保有税市町民税 取得した時 所有している時 譲渡した時 不 動 産 取 得 税 固 定 資 産 税 県 民 税 特別土地保有税 都 市 計 画 税 市 町 民 税 相 続 税 特別土地保有税 所 得 税 贈 与 税 法 人 税 登 録 免 許 税 不動産に関する税金には このほかに消費税 地方消費税や印紙税があります 不動産取得税 県税 不動産取得税は 登記の有無や有償 無償またはその原因 ( 売買 贈与 交換など ) に関わらず 不動産 ( 土地 家屋 ) を取得したときに課される税金です 1 納める人は 土地を売買 交換 贈与などにより取得した人 家屋を新築 増 改築 売買 贈与などにより取得した人 2 納める額は 不動産の価格 ( 注 1 ) ( 課税標準 ) 税率 ( 注 2 ) = 税額 ( 注 1 ) 不動産取得税の課税標準となる不動産の価格は 次の価格によります 1 実際の購入価格や建築工事の請負価格等ではなく 原則として 不動産を取得したときの市町の固定資産課税台帳に登録されている価格によります 2 家屋の新築 増築 改築の場合など固定資産課税台帳に価格が登録されていない場合 総務大臣の定める 固定資産評価基準 により評価して知事が決定した価格によります ただし 宅地評価土地 ( 宅地および宅地比準土地 ) を平成 3 3 年 3 月 3 1 日までに取得した場合は 不動産の価格の 2 分の 1 を課税標準とする特例措置が講じられています なお 宅地比準土地とは 宅地以外の土地 ( 山林 雑種地等 ) で課税標準となる不動産の価格が その状況の類似する宅地の価格に比準して決定された土地をいいます 43

( 注 2 ) 税率は 下表のとおりです 取得の時期 土地に対する税率 家屋に対する税率 住宅 住宅以外 H20.4.1~ H33.3.31 3 % 3 % 4 % 免税点 1 価格が 10 万円未満の土地を取得したとき 2 価格が 23 万円未満の家屋を建築 ( 新築 増築 改築 ) したとき または価格が 12 万円未満の家屋を取得 ( 建築を除く ) したとき 3 納める方法は 申告不動産の取得の日から 60 日以内に 不動産の所在地の市町長を経由して知事に取得の申告書を提出します 納税県税事務所から送付される納税通知書により 通知書に記載された納期限までに納めます 4 住宅や住宅用土地に対する軽減について 1 住宅に対する軽減 ( 1 ) 新築住宅 新築未使用住宅住宅の床面積が 50 m2以上 240 m2以下 ( 貸家共同住宅の場合の下限は 1 戸当たり 40 m2以上 ) である要件等を満たす住宅を建築したとき または未使用の新築住宅を購入したときには 1 戸につき 1,200 万円 ( ) が価格 ( 評価額 ) から控除されます ( なお この床面積は 今回取得した住宅と同一敷地内に一構となるべき住宅全体で判定します ) ( ) 長期優良住宅の普及の促進に関する法律に規定する認定長期優良住宅の新築の場合については 平成 21 年 6 月 4 日から平成 32 年 3 月 31 日までの間に取得した場合に限り 1,300 万円となります ( 2 ) 中古住宅 ( 耐震基準適合既存住宅 ) 取得した人が居住する住宅の床面積が 50 m2以上 240 m2以下であり 次のいずれかの要件を満たす中古住宅を取得したときには 当該中古住宅が新築された日に応じて 1 戸につき当該住宅が新築された時点における控除額が価格 ( 固定資産課税台帳登録価格 ) から控除されます 1 昭和 57 年 1 月 1 日以降に新築されたもの 2 昭和 56 年 12 月 31 日以前に新築されたもので 新耐震基準を満たすことが証明されたもの ( 当該住宅の取得の日前 2 年以内に調査が終了したものに限る ) 新築された日昭和 51 年 1 月 1 日 ~ 昭和 56 年 6 月 30 日昭和 56 年 7 月 1 日 ~ 昭和 60 年 6 月 30 日昭和 60 年 7 月 1 日 ~ 平成元年 3 月 31 日平成元年 4 月 1 日 ~ 平成 9 年 3 月 31 日平成 9 年 4 月 1 日以降 控除される額 350 万円 420 万円 450 万円 1,000 万円 1,200 万円 44

( 3 ) 中古住宅 ( 耐震基準不適合既存住宅 ) 住宅の床面積が 50 m2以上 240 m2以下であり 次の要件をすべて満たす中古住宅を取得したときには 当該中古住宅が新築された日に応じて 1 戸につき当該住宅が新築された時点における控除額に税率 ( 3 % ) を乗じて得た額が減額されます 1 昭和 56 年 12 月 31 日以前に新築されたもの 2 取得日から 6 か月以内に耐震改修を行い 新耐震基準に適合する証明を受け 改修後に取得者 ( 個人 ) が居住すること 2 住宅用の土地に対する軽減 ( 1 ) 新築住宅用土地次の 1 2 いずれかの要件を満たす新築住宅用土地を取得した場合には 土地の取得に対する税額から 次の ( ア ) ( イ ) のいずれか高い方の額が減額されます ( ア ) 4 5, 0 0 0 円 ( イ ) 土地 1 m2当たりの価格 住宅の床面積 2 3 % ( ) ( 最高 200 m2 ) ( ) 宅地評価土地については 特例措置適用後の価格により算出した価格 1 土地を取得した日から 2 年 ( 平成 32 年 3 月 31 日までの取得の場合は 3 年 ) 以内に当該土地の上に 1( 1 ) の新築住宅を取得した場合で 一定の要件を満たすとき 2 土地を取得した人が 取得の日前 1 年以内に その土地の上に 1 ( 1 ) の新築住宅の要件を満たす住宅を新築していた場合 ( 2 ) 新築未使用住宅用土地新築未使用の 1 ( 1 ) の新築住宅の要件を満たす住宅とその土地を 住宅の新築後 1 年以内に取得した場合には 2 ( 1 ) の新築住宅用土地の減額の計算と同じ計算により算定した額が減額されます ( 3 ) 中古住宅 ( 耐震基準適合既存住宅 ) 用土地土地を取得した人が 取得の日から 1 年以内または取得の日前 1 年以内に その土地の上にある 1 ( 2 ) の中古住宅の要件を満たす住宅 または 新築未使用の 1 ( 1 ) の新築住宅の要件を満たす自己居住用の住宅で新築された日から 1 年以上経過したものを取得した場合には 2 ( 1 ) の新築住宅用土地の減額の計算と同じ計算により算定した額が減額されます ( 4 ) 中古住宅 ( 耐震基準不適合既存住宅 ) 用土地土地を取得した人が 取得の日から 1 年以内または取得の日前 1 年以内に その土地の上にある中古住宅 ( 耐震基準不適合既存住宅 ) を取得した場合には 2 ( 1 ) の新築住宅用土地の減額の計算と同じ計算により算定した額が減額されます 中古住宅 ( 耐震基準不適合既存住宅 ) の取得が 1 ( 3 ) の要件に該当する 場合に限る 45

5 非課税について ( 主なもの ) 次の場合には 不動産取得税は課税されません 1 相続等の形式的な所有権の移転等に対する非課税 2 用途による非課税 1 学校法人や宗教法人などが その本来の事業の用に供する不動産を取得した場合 2 社会福祉法人などが一定の社会福祉の事業の用に供する不動産を取得した場合 3 公共の用に供する道路などの不動産を取得した場合等 6 その他の軽減について ( 主なもの ) 次の場合に該当するとき 一定の要件を満たすと軽減されます 1 公共事業 ( 収用することができる事業 ) のために その事業を行う者に不動産を譲渡したり 移転補償金を受けた者が 一定期間内に代替不動産を取得した場合 2 譲渡担保として不動産を取得した後 2 年以内に債権の消滅により所有権を戻した場合 3 取得した不動産が 取得の日から 3 か月以内に発生した災害により本来の用に供することができなくなった場合 4 災害により滅失等した不動産の所有者が 2 年以内に代替不動産を取得した場合 5 取りこわすことを条件として家屋を取得し 使用することなく直ちに取りこわした場合 6 宅地建物取引業者が 新築された日から 1 0 年以上経過した中古住宅を取得して 2 年以内に 一定の改修工事を行った後に個人へ譲渡し その個人が自己の居住の用に供した場合の宅地建物取引業者に課される不動産取得税 ( 平成 3 1 年 3 月 3 1 日までの取得に限る ) 7 宅地建物取引業者が 新築された日から 10 年以上経過した中古住宅の敷地の用に供する土地 ( その中古住宅とともに取得したものに限る ) を取得して 2 年以内にその土地の上にある中古住宅に対し一定の改修工事を行った後 その中古住宅のうち一定のものの敷地の用に供する土地を個人に譲渡し その個人がその中古住宅のうち一定のものをその者の居住の用に供した場合の宅地建物取引業者に課される土地の取得についての不動産取得税 ( 平成 31 年 3 月 31 日までの取得に限る ) 7 納税の猶予について新築住宅用土地および中古住宅用土地に対して 一定期間内に不動産取得税の軽減を受ける要件を満たす予定であることについて申請をした場合は 一定期間に限って 軽減される見込額の納税が猶予されます 46

納税が猶予される場合猶予期間新築住宅用土地宅)用土地基準適合既存住中古住宅(耐震用土地中古住宅(耐震基準不適合既存住宅)土地の取得後 2 年 ( 平成 32 年 3 月 31 日までの取得の場合は 3 年 ) 以内にその土地の上に 土地を取得した人が 4 1 ( 1 ) 新築住宅を新築することが確実であるとき等一定の要件を満たす場合には 4 2 ( 1 ) 新築住宅用土地の減額に相当する額について 申請により徴収猶予を受けることができます 土地を取得した人が取得後 1 年以内にその土地の上にある 4 1 ( 2 ) 中古住宅を取得することが確実であるときは 4 2 ( 3 ) 中古住宅用土地の減額に相当する額について 申請により徴収猶予を受けることができます 土地を取得した日から 3 年 ( 100 戸以上ある共同住宅等で一定の要件を満たす場合は 4 年 ) 土地を取得した日から 1 年 土地を取得した人が取得後 1 年以内にその土地の上にある中古住宅 ( 耐震基準不適合既存住宅 ) を取得することが確実であるときは 4 2 ( 4 ) 中古住宅用土地の減額に相当する額について 申請により徴収猶予を受けることができます 中古住宅 ( 耐震基準不適合既存住宅 ) の取得が 4 1( 3 ) の要件に該当することが確実である場合に限る 土地を取得した人が取得前 1 年の期間内にその土地の上にある中古住宅 ( 耐震基準不適合既存住宅 ) を取得していたときは 4 2 ( 4 ) 中古住宅用土地の減額に相当する額について 申請により徴収猶予を受けることができます 中古住宅 ( 耐震基準不適合既存住宅 ) の取得が 4 1( 3 ) の要件に該当することが確実である場合に限る 土地を取得した日から 1 年 6 か月土地を取得した日から 6 か月 47

税知識チェック ポイント! わが家の不動産取得税はいくら? 問題 : 宅地を平成 29 年 10 月 1 日に購入し その土地の上に平成 30 年 6 月 1 日に 専用住宅を新築しました 不動産取得税はいくらになるでしょう? 土地面積 300 m2固定資産課税台帳の価格 1,200 万円 家屋延床面積 120 m2取得時の評価額 1,300 万円 答え : 土地の税額 ( 当初の税額 ) 1,200 万円 1/2 3 % = 18 万円 ( 住宅が 1 ( 1 ) 新築住宅の要件を満たすことによる減額 ) 1,200 万円 1/2 300 m2 200 m2 3 % = 12 万円 4 万 5 千円 < 1 2 万円 1 2 万円減額 P. 4 5 4 2 (1 ) 参照 120 m2 2 = 240 m2ですが 200 m2が限度です ( 納付すべき税額 ) 18 万円 - 12 万円 = 6 万円 家屋の税額 1,300 万円 - 1,200 万円 = 100 万円 100 万円 3 % = 3 万円ただし 認定長期優良住宅の場合は 0 円 ( 1,300 万円 - 1,300 万円 = 0 円 ) P. 4 4 4 1 (1) 参照 土地の価格に 2 分の 1 をかけているのはなぜだろう? 税率 3 % をかけ るだけではだめ なのかな? 48 ヒント : 43 ページの ( 注 1 ) を見てみよう

固定資産税 市町税 固定資産税は 毎年 1 月 1 日現在で土地 家屋 償却資産を所有している人に そ の固定資産の価格をもとに算定された額が課される税金です 1 納める人は 毎年 1 月 1 日現在の固定資産 ( 土地 家屋および償却資産 ) の所有者として 固定資 産課税台帳に登録されている人 2 納める額は 固定資産の価格 ( 課税標準 ) 税率 (1.4% ) = 税額 3 納める方法は毎年 1 月 1 日現在の所有者が 市町から送付される納税通知書により 市町の条例に定められた納期 ( 通常 4 月 7 月 1 2 月 2 月 の年 4 回ですが 市町により異なります ) に納めます なお 償却資産の所有者は 毎年 1 月 1 日現在の償却資産の内容等を 1 月 3 1 日までに申告します 固定資産とは固定資産とは 土地 家屋 償却資産を総称したもので 次のものをいいます 土地 田 畑 宅地 塩田 鉱泉地 池沼 山林 牧場 原野 その他の土地 家屋 住宅 店舗 工場 倉庫 その他の建物 償却資産 構築物 機械 装置 工具 器具 備品 船舶 車両 運搬具 航空機などの事業用資産で 法人税または所得税で減価償却の対象となる資産 ただし 自動車税 軽自動車税が課される自動車は除きます 資産譲渡後の納税義務者固定資産税は 1 月 2 日以降に所有権の移転が行われても その年の納税義務者は変更されません なお 売買契約などで 固定資産税の負担割合を所有期間であん分することがありますが あくまでも当事者間の約束にとどまるものです 価格 ( 評価額 ) とは固定資産の価格とは 市町の固定資産課税台帳に登録されている価格です その価格は 総務大臣が定める固定資産評価基準にしたがって 市町の固定資産評価員が行った評価に基づいて 市町長が決定します 土地 家屋の価格土地 家屋の価格は 3 年に一度評価替えを行い 価格を決定します この評価替えの年度を基準年度といい 平成 30 年度がこの基準年度に当たります なお 第 2 年度 ( 平成 31 年度 ) 第 3 年度 ( 平成 32 年度 ) は 原則として基準年度 ( 平成 30 年度 ) の価格を据え置きます 49

ただし 新築 増改築等のあった家屋および地目の変換のあった土地など基準年 度の価格によることが適当でない場合は 新たに評価を行い 新しい価格を決定し ます 免税点 次の場合には 固定資産税は課税されません 区分 免 税 点 土地 固定資産の価格 ( 課税標準額 ) が 3 0 万円未満 家屋 固定資産の価格 ( 課税標準額 ) が 2 0 万円未満 償却資産 固定資産の価格 ( 課税標準額 ) が 1 5 0 万円未満 住宅用地の申告住宅用地の認定のため 次のような場合には 固定資産税の住宅用地等申告書 の提出が必要です 1 住宅を新築 増築した場合 2 住宅を全部または一部取り壊した場合 3 家屋の用途を変更した場合 ( 住宅から店舗に 店舗から住宅に変更するなど ) 住宅用地の特例措置住宅用地とは 住宅の敷地となっている土地をいい 住宅の延床面積の 1 0 倍を限度とします 毎年 1 月 1 日 ( 賦課期日 ) 現在に住宅用地であるものについては 課税標準の特例措置が次のようになります 1 小規模住宅用地 ( 2 0 0 m2までの住宅用地 ) 課税標準額 = 価格 1 / 6 2 一般住宅用地 ( 2 0 0 m2を超える部分の住宅用地 ) 課税標準額 = 価格 1 / 3 土地に対する負担調整措置原則として 固定資産課税台帳に登録された価格が課税標準額となりますが 土地については過去からの経緯で 地域や土地により価格にばらつきが生じています このため 課税の公平の観点から ばらつきのある価格に対する課税標準額の割合を均衡化させるため 税負担の調整措置が講じられています 新築住宅に対する減額措置一定の要件を満たす新築住宅については 新築後 3 年度分 ( 3 階建以上の中高層耐火住宅は 新築後 5 年度分 ) に限り 固定資産税額の 1 / 2 が減額されます 減額の対象となるのは 住居として用いられている部分のみで 床面積の 1 2 0 m2分に相当する部分までが減額されます 県固定資産税 県税 固定資産税は 本来は市町税ですが 県固定資産税は 市町の財政上の均衡を図る 見地から 法律で定める一定限度以上の償却資産に対して県が課税する税金です 1 納める人は 一定限度以上の償却資産の所有者 50

2 納める額は 市町が課する固定資産税の課税標準 となるべき金額を超える部分の金額 税率 ( 1.4% ) = 税額 3 納める方法は 申告毎年 1 月 31 日までに申告します 納税県税事務所から送付される納税通知書により 原則として 5 月 7 月 12 月および 2 月に納めます 都市計画税 市町税 都市計画税は 原則として都市計画法で定める市街化区域内に所在する土地 家屋 に対して課される税金で その収入は 都市整備の事業などの費用に充てられる目的 税です 1 納める人は 原則として都市計画法で定める市街化区域内に所在する土地 家屋の所有者として 毎年 1 月 1 日現在 固定資産課税台帳に登録されている人 2 納める額は 固定資産の価格 ( 課税標準 ) 税率 = 税額 ( 1 ) 課税標準については ほぼ固定資産税の場合と同様になっており 土地につい ては負担調整措置がとられています ( 2 ) 税率については 市町の条例により次のように決められています 税率 市 町 0. 3 % 大津市 彦根市 長浜市 近江八幡市 草津市 0. 2 % 守山市 栗東市 東近江市 米原市 本県では 上記以外の市町においては都市計画税は課税されていません 3 納める方法は 毎年 1 月 1 日現在の所有者が 市町から送付される納税通知書により 固定資産税 とあわせて市町の条例に定められた納期 ( 通常 4 月 7 月 1 2 月 2 月ですが 市 町により異なります ) に納めます 51

贈与税 国税 贈与税は 個人から財産をもらったときに課される税金です その課税方法には 暦年課税 と 相続時精算課税 があります なお 会社などの法人から財産をもらったときは一時所得として所得税の課税対象となります 1 暦年課税制度 1 月 1 日から 12 月 31 日までの 1 年間にもらった財産の合計額が 110 万円を超える場合に申告と納税が必要となります 贈与を受けた年の 1 月 1 日において 20 歳以上の人が 父母や祖父母から贈与を受けた財産に係る贈与税の税率は 一般税率 ではなく 特例税率 を適用します また この特例税率の適用がある財産のことを 特例贈与財産 といい それ以外の一般税率を適用する財産のことを 一般贈与財産 といいます 税額の計算 1 一般贈与財産又は特例贈与財産のいずれかのみの財産をもらった場合 ( もらった財産の合計額 - 110 万円 ) 税率 ( )- 控除額 = 税額 一般贈与財産用 ( 一般税率 ) ( ) 内の価格 税率 控除額 200 万円以下 10% - 300 万円以下 15% 10 万円 400 万円以下 20% 25 万円 600 万円以下 30% 65 万円 1,000 万円以下 40% 125 万円 1,500 万円以下 45% 175 万円 3,000 万円以下 50% 250 万円 3,000 万円超 55% 400 万円 特例贈与財産用 ( 特例税率 ) ( ) 内の価格 税率 控除額 200 万円以下 10% - 400 万円以下 15% 10 万円 600 万円以下 20% 30 万円 1,000 万円以下 30% 90 万円 1,500 万円以下 40% 190 万円 3,000 万円以下 45% 265 万円 4,500 万円以下 50% 415 万円 4,500 万円超 55% 640 万円 2 一般贈与財産と特例贈与財産の両方の財産をもらった場合次の 1 および 2 の合計額 ( 1 + 2 = 税額 ) 一般贈与財産に対応する金額 : a ( A / C ) 1 特例贈与財産に対応する金額 : b ( B / C ) 2 52

A : 一般贈与財産の価額 B : 特例贈与財産の価額 C : 合計贈与価額 ( A + B) a : 合計贈与価額 C について一般税率を適用して計算した金額 b : 合計贈与価額 C について特例税率を適用して計算した金額 配偶者の特例婚姻期間 20 年以上の夫婦の間で 居住用不動産等の贈与があった場合には 一定の要件に該当すれば 贈与税の申告をすることにより基礎控除額 110 万円のほかに最高 2,000 万円までの控除を受けることができます 2 相続時精算課税制度 1 月 1 日から 12 月 31 日までの 1 年間にもらった財産の合計額から特別控除額 ( 累積 2,500 万円 ) を控除した金額に 20% の税率を乗じた税額を納税します その後 財産を贈与した人の死亡時に 生前贈与した財産を遺産と合わせて相続税を計算した上で 贈与税を控除し精算するという 贈与税と相続税を一体のものとして課税する制度です なお この制度の適用を受けるには 財産を贈与した人は贈与をした年の 1 月 1 日で 60 歳以上であること かつ 財産の贈与を受けた人は贈与を受けた年の 1 月 1 日で 20 歳以上の子および孫であることが必要です 3 納める方法は 贈与税を納める必要がある人は 申告と納税が必要となり その申告期間は 贈与を 受けた年の翌年の 2 月 1 日から 3 月 15 日までです ( 暦年課税の場合の計算例 ) 1 一般贈与財産 500 万円の現金のみをもらった場合 ( 500 万円 - 110 万円 ) 20%- 25 万円 = 53 万円 2 一般贈与財産 100 万円 (A ) の現金と特例贈与財産 400 万円 (B ) の現金の合計 500 万円 (C ) をもらった場合 500 万円 - 110 万円 = 390 万円 a 一般税率を適用して計算した金額 : 390 万円 20% - 25 万円 = 53 万円 一般贈与財産に対応する金額 : 53 万円 ( 100 万円 / 500 万円 ) = 10.6 万円 1 b 特例税率を適用して計算した金額 :390 万円 15%- 10 万円 = 48.5 万円 特例贈与財産に対応する金額 : 48.5 万円 ( 400 万円 / 500 万円 ) = 38.8 万円 2 1 + 2 = 49.4 万円 53

相続税 国税 相続税は 相続や遺贈によって取得した財産などの合計額から債務などを差し引い た額 ( 正味の遺産額 ) が基礎控除額を超える場合にその超える部分に対して 課され る税金です 1 正味の遺産額正味の遺産額とは 不動産 有価証券 預金 現金などの財産の価額の合計額から債務や葬式費用などを差し引いた額をいいます なお 相続時精算課税の適用を受けた財産や相続開始前 3 年以内の贈与財産がある場合は正味の遺産額に加算されます 2 基礎控除額基礎控除額 = 3,000 万円 + 600 万円 法定相続人数法定相続人数は 原則として 民法に規定されている相続人 ( 相続の放棄があってもなかったものとした場合における相続人 ) の数になります 3 納める額は ( 第一段階 ) 正味の遺産額から基礎控除額を差し引いた額を法定相続人ごとの法定相続分ど おりにあん分し それぞれに税率を適用します 税額 = 1 2-3 法定相続分に応ずる取得金額 1 税率 2 控除額 3 1,000 万円以下 10% - 3,000 万円以下 15% 50 万円 5,000 万円以下 20% 200 万円 1 億円以下 30% 700 万円 2 億円以下 40% 1,700 万円 3 億円以下 45% 2,700 万円 6 億円以下 50% 4,200 万円 6 億円超 55% 7,200 万円 ( 第二段階 ) 第一段階で求めた各法定相続人別の総額を合計した額 ( 相続税の総額 ) を実際に取得した正味の遺産額の割合に応じて相続税の総額を実際の相続割合であん分して各人の納税額を求めます なお 配偶者が実際に取得した正味の遺産額が 1 億 6,000 万円または法定相続分に応ずる金額のいずれか多い金額までについては全額が軽減されます 4 納める方法は 相続税を納める必要がある人は 申告と納税が必要となり その期限は 被相続人の 死亡したことを知った日の翌日から 1 0 か月以内です 54

( 計算例 ) 法定相続人が妻と子 2 人で相続割合は妻 2/ 5 子 2/ 5 子 1/ 5 正味の遺産額 が 2 億円の場合 正味の遺産額 2 億円 - 基礎控除額 4,800 万円 ( 3,000 万円 + 600 万円 3) = 1 億 5,200 万円 これを各人の法定相続分であん分すると 妻 (1/2) 7,600 万円 子 (1/2 1/2) 3,800 万円 子 (1/2 1/2) 3,800 万円 それぞれに税率を適用して相続税の総額を求めます 妻 7,600 万円 30%- 700 万円 = 1,580 万円 子 3,800 万円 20%- 200 万円 = 560 万円 子 3,800 万円 20%- 200 万円 = 560 万円 総額 2,700 万円 相続税の総額を実際の相続割合にあん分して各人の納税額を求めます 妻 2,700 万円 2/5 = 1,080 万円 子 2,700 万円 2/5 = 1,080 万円 子 2,700 万円 1/5 = 540 万円 妻については正味の遺産額が 1 億 6,000 万円以下のため全額軽減されます なお 配偶者の税額軽減を受けるためには相続税の申告書に 遺言書の写し 遺産分割協議書の写し ( 相続人全員の印鑑証明書を添付したもの ) などを添付する必要があります 登録免許税 国税 登録免許税は 不動産の登記などをするときにかかる税金です 1 納める人は 登記などをする人 2 納める額は 登記などの種類に応じて 税率が定められています 3 納める方法は 現金で納付し その領収書を登記などの申請書に貼り付けて登記所に提出します 税額が 3 万円以下の場合には 印紙により納付することもできます 55